JP2003174695A - 送受波器 - Google Patents

送受波器

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    • B06B1/02Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水中で使用する広帯域送受波器において、共
振周波数や耐水圧性を独立しうるなど、設計の自由度が
より高く、より広帯域での使用を可能とする送受波器を
提供する。 【解決手段】 ボルト締めランジュバン振動子を含む送
受波器において、フロントマス1の内部に円板状の空隙
4を設け、空隙の音響放射面側を屈曲振動板7として用
い、その空隙内の外周部に円環状圧電振動子6を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中で使用する送
受波器に関し、特に広帯域化した送受波器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図9の概観図、図10の構造を表
す断面図に示すように、フロントマス1とリアマス3の
間に内部貫通孔のある圧電セラミック積層体2を配し、
圧電セラミック積層体2に設けられた貫通孔を通して圧
電セラミック積層体2に圧縮応力を加えるべきボルト9
を設けたボルト締めランジュバン振動子を含む送受波器
が知られている。
【0003】このようなボルト締めランジュバン型振動
子を用いた送受波器の広帯域化方法として、図11の概
観図、図12の断面図に示すように、フロントマス1の
内部に空隙4を設け、フロントマス1の前面すなわち音
響放射面側を屈曲振動板構造とすることにより、ボルト
締めランジュバン型振動子の縦振動モードだけでなく屈
曲振動板7の屈曲振動モードを重畳することにより広帯
域化することが行われている。このような技術は特開2
000−209690号公報に示されてる。
【0004】また、図13の概観図、図14の断面図に
示すように、屈曲振動板7の外面または内面に円板状の
圧電振動板5を接して設け、この円板状圧電振動子5に
加える電圧や位相を調整することにより、屈曲振動板7
の振動振幅や位相を制御した屈曲振動を発生させ広帯域
化することが提案されている。このような技術は特開2
001−148896号公報に示されている。
【0005】以上、従来の送受波器の広帯域化には、フ
ロントマスの内部に円板状の空隙を設け、間隙の音響放
射面側を屈曲振動板として利用する方法や、屈曲振動板
の外面または内面に円板状圧電振動子を設け、屈曲振動
板の駆動源として利用する方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の送受波器の広帯
域化方法としてフロントマスに空隙を設け前面屈曲振動
板の屈曲振動を縦振動に重畳する場合、所定の周波数に
屈曲振動を設定するためには屈曲振動板の厚さや直径を
所要の値に設定する必要が有るが、屈曲振動板の共振周
波数を決める主たる要素として、屈曲振動板の厚さと空
隙の直径がある。例えば、屈曲振動板の共振周波数を低
くするためには、空隙の直径を大きくするか、屈曲振動
板の厚さを薄くする。
【0007】ところで、これら送受波器は水中で使用す
ることから、フロントマスの前面すなわち屈曲振動板に
は水圧により大きな外力が加わる。従って耐水圧性を向
上させるためには空隙の直径を小さくするか、屈曲振動
板の厚さを厚くする必要がある。しかしこれでは、要求
される耐水圧によって屈曲振動板の共振周波数を所定の
周波数まで低くできないという問題を生ずる。さらに、
屈曲振動板は音響放射面を兼ねているが、水中に音響放
射するときには放射インピーダンスに基づく大きな音響
負荷が加わり、屈曲振動板が薄くあるいは空隙の直径が
大きく音響放射インピーダンスに勝るだけの剛性を有し
ない場合は、屈曲振動板は高次の屈曲変位や内側への撓
みを生じ、所望の屈曲振動モードによる音響放射効率を
大幅に低下させることとなっていた。さらにまた、従来
のボルト締めランジュバン振動子構造により生ずる縦振
動モードについても、音響放射面が音響負荷にまけて高
次の屈曲変位や内側への撓みを生じ、音響放射効率が低
下してしまっていた。これは、本来縦振動や屈曲振動に
より、屈曲振動板の外側にある媒質を押し出し排除する
ことにより音圧を発生させるのに対し、高次の屈曲振動
の場合、高次の屈曲変位あるいは内側への撓みを生じる
と、細かいプラスマイナスの変位により媒質排除が互い
に相殺されてしまうことや、屈曲振動板が撓んでしまい
十分な媒体の排除がおこなえなくなるためである。
【0008】広帯域化のために円板状圧電振動子を屈曲
振動板に接合した場合、屈曲振動板の厚さを薄くした
り、空隙の直径を大きくしたりすることによって縦振動
や屈曲振動が音響放射インピーダンスに負けてしまう欠
点は、円板状圧電振動子に駆動電圧を加えることによっ
て屈曲振動を補強することができ、克服することができ
る。しかしながら、円板状圧電振動子と屈曲振動板は一
体となった構造物として振動するために、共振周波数、
耐水圧性等の要求に対しては、円板状圧電振動子を含む
一体となった屈曲振動板の厚さや直径により構造寸法が
決定されてしまい、結果的に駆動源としての最適設計を
行うことができないという欠点があった。さらに屈曲振
動板に円板状圧電振動子を接合する構造とした場合、密
度の大きい圧電材料を屈曲振動板に接合することにな
り、屈曲振動板の質量が増えて屈曲振動の共振の先鋭度
が高くなり広帯域化の効果を減じてしまうといった問題
点もあった。従ってこの構造でも、耐水圧の確保と共振
周波数の低減に対する相反する問題については依然とし
て、解決することができなかった。
【0009】したがって、本発明の第1の目的は、水中
で使用する広帯域送受波器において、共振周波数や耐水
圧性を独立しうるなど、設計の自由度がより高く、より
広帯域での使用を可能とする送受波器を提供することに
ある。
【0010】また、本発明の第2の目的は、耐水圧性を
維持しながら、屈曲振動板を薄くしてより低周波数を放
射できる送受波器を提供することにある。
【0011】また、本発明の第3の目的は、屈曲振動板
を含むフロントマス部分の質量が増えることなく屈曲振
動の共振の先鋭度が高くなることを防ぎ、広帯域化効果
を減じることのない送受波器を提供することにある。
【0012】また、本発明の第4の目的は、屈曲振動板
が高次の屈曲変位や内側への撓みを生ずることがなく、
屈曲振動モードの音響放射効率の低下や、ボルト締めラ
ンジュバン振動子構造により生ずる縦振動モードの音響
放射効率の低下がない送受波器を提供することにある。
【0013】また、本発明の第5の目的は、円環状圧電
振動子の発生振幅の拡大が有効におこなわれて大きな振
動振幅が得られ、電気音響変換効率が向上する送受波器
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、フロン
トマスとリアマスとの間に振動子を配置した送受波器に
おいて、フロントマスの内部に円板状の空隙を設け、空
隙の音響放射面側を屈曲振動板として用い、空隙内の外
周部に円環状圧電振動子を設けた送受波器が得られる。
【0015】更に、本発明によれば、円環状圧電振動子
を空隙の内側面に接し、円環状圧電振動子の上下端面を
フロントマス及び屈曲振動板に接しない構造とする送受
波器が得られる。あるいは、前記円環状圧電振動子を空
隙の内側面に接すること無く、円環状圧電振動子の上下
端面がフロントマス及び屈曲振動板に接する構造とする
送受波器が得られる。
【0016】また、本発明によれば、円環状圧電振動子
のフロントマスあるいは屈曲振動板に接しない外周囲面
または上下端面にゴムまたは合成樹脂等の軟質の絶縁弾
性体を挟んだ構造とする送受波器が得られる。
【0017】また、本発明によれば、屈曲振動板を、圧
電振動子を挟みボルトによりフロントマスに接合し、ボ
ルトを締めることにより圧電振動子に圧縮応力を加える
ことができる構造とする送受波器が得られる。あるい
は、屈曲振動板を、圧電振動子を挟み応力を加えた状態
でフロントマスに溶接した構造とする送受波器が得られ
る。
【0018】以下、本発明の動作を従来技術と関連させ
ながら説明する。従来、例えば、屈曲振動板の共振周波
数を低周波数化するために屈曲振動板を薄くする、ある
いは空隙の直径を大きくすることが考えられ、従来技術
であれば、耐水圧を無視した設計となり屈曲振動板が変
形してしまい、効率の良い音響放射ができなかったが、
本発明においては、円環状圧電振動子を空隙に設けるこ
とにより水圧による屈曲振動板の撓みを防ぐことができ
るものである。耐水圧性を上げるために、単なる円環状
の構造体を間に挟んだだけでは屈曲振動板の変位を妨
げ、振動モードを変化させてしまうが、本発明では、屈
曲振動板の振動に合わせた周期と位相の電圧を円環状圧
電振動子に加えることにより、屈曲振動板の屈曲振動を
妨げること無く耐水圧性を向上させることができる。
【0019】この場合、屈曲振動板の振動の節は、フロ
ントマスとの接合点のままで、屈曲振動の共振周波数は
変わらない。それは、円環状圧電振動子が屈曲振動板の
振動の周期と位相に合わせて屈曲振動板を駆動するた
め、屈曲振動板にとって見れば、円環状圧電振動子はほ
とんど負荷にはならず、円環状圧電振動子の影響を受け
ず振動できるため、動的に振動の節となるような支持点
とはならないからである。
【0020】水圧が加わった場合は、円環状圧電振動子
は構造体として屈曲振動板を静的に支持することにな
る。水圧等静的な外力に対しては、空隙の直径すなわち
屈曲振動板の直径を小さくしたのと同等の効果が得られ
る。ここで圧電振動子は圧縮応力には極めて強く、また
圧縮応力が加わった状態でも圧電効果による動的な駆動
力はほとんど影響を受けることが無い。
【0021】また、本発明においては、円環状圧電振動
子を外周囲に設けるほど「てこの原理」による円環状圧
電振動子の発生振幅の拡大が有効におこなわれ、大きな
振動振幅が得られることとなり、電気音響変換効率が向
上する。これは、円環状圧電振動子で発生した変位が拡
大されて屈曲振動板に加わることになり、単なる屈曲振
動板のいわゆるパッシブな振動だけでなく、円環状圧電
振動子によるアクティブな振動を発生させることができ
るからである。しかも、円環状圧電振動子を設ける位置
を適宜選定することにより、円環状圧電振動子が発生す
る応力を有効に屈曲振動板の振動変位に変換し、力の伝
達を有効におこなうという面での整合を最適にすること
ができる。また、円環状圧電振動子の厚さを増したり、
加える電圧を増すことによっても同様な効果を得ること
ができる。
【0022】本発明によれば屈曲振動板の厚さや空隙の
直径などを、所要の共振周波数にあわせて適宜決定で
き、耐水圧性は円環状圧電振動子を空隙に挟むことによ
り、屈曲振動板の共振周波数とは別に設計でき、従来と
比較して耐水圧性を大幅に向上させることができる。ま
た円環状圧電振動子の厚さや内外径差、駆動電圧を変え
ることにより電気音響変換効率の大幅な向上を図ること
ができる。更に、耐水圧性の要求により円環状圧電振動
子は2個以上設けても良い。
【0023】また、円環状圧電振動子の内外径差を大き
くすれば、大きな力を発生することができるから、例え
ば屈曲振動板が薄いものあるいは空隙の直径が大きい場
合であっても音響放射インピーダンスの負荷に負けるこ
と無く、有効な音響放射が可能となる。
【0024】また、円環状圧電振動子は屈曲振動板の外
周付近に設けてあり、屈曲振動板の付加マスとして働く
ことはなくまた屈曲振動を妨げないことから、圧電振動
子を設けることによって屈曲振動の共振の先鋭度があが
ってしまうことはない。逆に、屈曲振動板の共振の先鋭
度が上昇することを許容できるのであれば、屈曲振動板
に円板状圧電振動子を接合した構造とし、さらに円環状
圧電振動子を設けることにより本発明の屈曲振動板の共
振先鋭度の防止以外の効果を得ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を示し
た図面を参照して本発明を詳細に説明する。図1は本発
明の第1の実施例の外観及び部分断面を示し、図2は構
造を示す断面図を示す。これらの図において、フロント
マス1とリアマス3の間に内部貫通孔のある圧電セラミ
ック積層体2を配し、圧電セラミック積層体2に設けら
れた貫通孔を通して圧電セラミック積層体に圧縮応力を
加えるべきボルト9を設けたボルト締めランジュバン振
動子を含む送受波器において、フロントマス1の内部に
円板状の空隙4を設け、空隙4の音響放射面側を屈曲振
動板7として利用するとともに、その空隙内の外周部に
円環状圧電振動子6をフロントマス1や屈曲振動板7に
接して設け、屈曲振動板7の駆動源として利用した構造
とする。
【0026】円環状圧電振動子6に駆動回路14及び接
続電線13を介して所定の電圧を印加すると、円環状圧
電振動子6は変形し屈曲振動板7に応力を与える。ここ
で、屈曲振動板7は周囲がフロントマス1に固定されて
いるから、円環状圧電振動子6の発生した応力により屈
曲振動板7にたわみ変形が生ずる。この屈曲振動板7の
変形により、当初共振周波数や耐水圧の要求値により設
計した屈曲振動板を所要の振動モードで効率よく振動さ
せることができる。また、屈曲振動板7に円板状圧電振
動子を接合し、上記屈曲振動板7の共振周波数に一致さ
せることにより、円板状圧電振動子による屈曲振動板7
の駆動と円環状圧電振動子6による屈曲振動板7の駆動
を重畳させて大きな振動振幅を得ることや、共振周波数
とずらすことにより広帯域化を図ることができる。
【0027】第1の実施例において、円環状圧電振動子
6の上下端面と外周面は、それぞれ屈曲振動板7、フロ
ントマス1、および両者の接合部に接している。円環状
圧電振動子が振動するときには、上下方向の厚さ方向に
厚くなるような変位をしている場合には、ポアソン比の
ために径方向が減少する変位となる。厚さ方向の増加は
屈曲振動板を外に押し出す方向に凸状の変位を誘起する
ことになる。一方径方向の減少はフロントマスの内部を
支点としてフロントマスと屈曲振動板の接合点、すなわ
ち円環状圧電振動子の接合点を内側に引き込む変位とな
る。この変位は屈曲振動板を外側へ押し出す凸状の変位
を誘起することになる。従って、円環状圧電振動子の厚
さあるいは径方向の変位は、いずれも屈曲振動板を外側
に押し出すような凸状の変位を誘起することとなり有効
な駆動がおこなえる。
【0028】なお、円環状圧電振動子の電極面がフロン
トマスや屈曲振動板により短絡してしまう場合には、円
環状圧電振動子の上下端面に未分極の圧電セラミックを
挟むなど絶縁体で絶縁するか、フロントマスや屈曲振動
板の一部または全部を絶縁材料で形成すればよい。ま
た、本送受波器は、防水のために適宜樹脂モールド構造
としたり、音響放射面以外の部分を水密容器に収納す
る。
【0029】本実施例では、ボルト締め構造のランジュ
バン振動子の例を示したが、ボルト締めしない通常のラ
ンジュバン振動子構造などについても同様に適用でき
る。また、本実施例では振動を発生する駆動体として圧
電材料からなる振動子を用いたが、直流電圧のバイアス
を加えた電歪材料からなる振動子用いるなど、適宜材料
を選定することができる。
【0030】次に、本発明の第2の実施例の構造と動作
説明図を図3に示す。図3はフロントマス部分のみを示
しており、他の部分は第1の実施例と同じである。第1
の実施例では、円環状圧電振動子は空隙内の外周部に設
け、フロントマスや屈曲振動板に接していたが、本実施
例では円環状圧電振動子6の外周部分Pだけがフロント
マス1に接し、円環状圧電振動子6の上下端面(図では
左右端面)はフロントマス1や屈曲振動板7に接しない
構造とする。本実施例においては、円環状圧電振動子の
内外面に電極を設け、31モードと呼ばれる円環状圧電
振動子の呼吸振動モード(直径が増減するモード)を積
極的に利用している。たとえば、図3に示すように円環
状圧電振動子の外径が増加した場合、フロントマスの一
部8を支点として、屈曲振動板7とフロントマス1の接
合部を外に押し出す応力が発生し、これは屈曲振動板7
の音響放射面に対して内側方向への屈曲変位に変換され
る。円環状圧電振動子6の上下端面は自由になっている
ことから、円環状圧電振動子6が外径方向に振動すると
きにポアソン比により発生する円環状圧電振動子6の上
下端面方向の変形を妨げることがないため、効率の良い
駆動がおこなえる。ここで、支点8となるフロントマス
1内の点と、円環状圧電振動子6とフロントマスとの接
合位置を適当に選定することにより、円環状圧電振動子
で発生する振幅を「てこの原理」により拡大して屈曲振
動板の振動振幅とすることができる。
【0031】次に、本発明の第3の実施例を図4に示
す。図4においても、構造と動作説明図を示し、図示し
ないフロントマス部分以外は第1の実施例と同じであ
る。第1の実施例では、円環状圧電振動子は空隙内の外
周部に設け、フロントマスや屈曲振動板に接していた
が、本実施例では円環状圧電振動子6の上下端面部分
(図では左右端面部分)Q、Rだけがフロントマス1と
屈曲振動板7に接し、円環状圧電振動子6の外周面はフ
ロントマスや屈曲振動板に接しない構造とする。
【0032】本実施例においては、円環状圧電振動子6
の上下端面に電極を設け、33モードと呼ばれる円環状
圧電振動子6の厚み振動モード(厚さが伸縮するモー
ド)を積極的に利用している。この場合、図4に示すよ
うに円環状圧電振動子6の厚さが増加すると、フロント
マス1と屈曲振動板7の接合部の一部を支点8として、
屈曲振動板7を音響放射面の外側方向に押し出す応力が
発生し、これは屈曲振動板7の屈曲変位に変換される。
円環状圧電振動子6の外周面は自由になっていることか
ら、円環状圧電振動子6が厚さ方向に振動するときにポ
アソン比により発生する円環状圧電振動子6の外径方向
の変形を妨げることがないため、効率の良い駆動がおこ
なえる。ここで、支点8となるフロントマス1と屈曲振
動板7の接合点と、円環状圧電振動子6とフロントマス
1および屈曲振動板7との接合点の位置を適当に選定す
ることにより圧電振動子で発生する振幅を「てこの原
理」により拡大して屈曲振動板の振動振幅とすることが
できる。なお、円環状圧電振動子の厚み振動モードを利
用することから、円環状圧電振動子は必ずしも連続した
一体の円環である必要はなく、複数の圧電振動子を円周
状に配列した構造としても良い。
【0033】本発明の第1の実施例においては、空隙の
外周部に設けられた円環状圧電振動子は、その上下端面
と外周面は、それぞれ屈曲振動板、フロントマス、およ
び両者の接合部に接している。この例では、円環状圧電
振動子と構造物の接合面積が大きいことにより、円環状
圧電振動子の内部に発生する応力は、円環状圧電振動子
の内部の位置により不均一となる傾向がある。これは、
円環状圧電振動子の破損や内部発熱などの原因となる可
能性がある。
【0034】そこで、第2の実施例のように円環状圧電
振動子の外周面のみを屈曲振動板とフロントマスの接合
面に接合したり、第3の実施例のように円環状圧電振動
子の上下端面のみを屈曲振動板とフロントマスに接合す
ることにより、若干円環状圧電振動子の発生する応力を
屈曲振動板の変位に変換する効率は低下するものの、円
環状圧電振動子の内部での発生応力は均一となり、円環
状圧電振動子の破損などを避けることができる。
【0035】本発明の「てこの原理」による振幅拡大効
果は、屈曲振動板とフロントマスの接合部を支点とし、
円環状圧電振動子の内外径のほぼ平均的な径の位置を力
点とし、屈曲振動板を作用点とした「てこ」として機能
する。従って、円環状圧電振動子が空隙の側面に接して
いるいないにかかわらず、「てこの原理」による振幅拡
大を利用することができる。
【0036】次に、本発明の第4、5の実施例を図5及
び図6に夫々示す。第2第3の実施例では、円環状圧電
振動子6が空隙4内の外周部に設けられるとき、円環状
圧電振動子6の外周部がフロントマス1と接合された
り、或いは、円環状圧電振動子6の上下端がフロントマ
ス1及び屈曲振動板7と接合されており、接合部以外
の、円環状圧電振動子とフロントマスあるいは屈曲振動
板との間、或いは、円環状圧電振動子の外周面とフロン
トマスとの間には夫々所定の隙間を設けていた。本第
4、5の実施例では円環状圧電振動子のフロントマスや
屈曲振動板に接していないこの隙間部分に、絶縁弾性体
を設けた構造としている。第4の実施例を示す図5にお
いては、円環状圧電振動子6とフロントマス1あるいは
屈曲振動板7との間に絶縁弾性体が挟みこまれている。
また、第5の実施例を示す図6においては、円環状圧電
振動子6の外周面とフロントマス1との間に絶縁弾性体
が挟みこまれている。
【0037】第2第3の実施例では、円環状圧電振動子
の電極は空隙の隙間により絶縁されているが、空隙内の
湿度などにより電極間の絶縁が保てないことが生じる可
能性がある。本実施例では、空隙の隙間を絶縁体で覆う
ことにより絶縁を保つものである。本実施例でも、円環
状圧電振動子から発生する振動を妨げることは望ましく
ないので、ゴムまたは合成樹脂等の軟質の絶縁弾性体、
例えば、構造弾性のあるシリコンゴム材料を挟んだ構造
としている。
【0038】次に、本発明の第6の実施例を図7に示
す。円環状圧電振動子が空隙内の外周部に設けられると
き、第3の実施例においては、この円環状圧電振動子が
フロントマスと屈曲振動板とに接合していた。フロント
マスと屈曲振動板に円環状圧電振動子を挟む構造とする
場合は、より大きな振動振幅を得るために円環状圧電振
動子に静的な圧縮応力を加えておくことが望ましい。そ
こで本実施例ではフロントマス1と屈曲振動板7を接合
ボルト12により応力を加えて接合する構造とする。ボ
ルト締め付け前には、円環状圧電振動子6を挟んだ状態
で、フロントマス1と屈曲振動板7をあわせても数mm
程度の間隔があくようにしておき、フロントマス1に屈
曲振動板7を接合ボルトにより接合するときに両者に応
力を加え接した状態にすることにより、円環状圧電振動
子6に圧縮応力を加える。ここで円環状圧電振動子6に
加わる圧縮応力は、接合ボルト締め付け前に設けておく
フロントマス1と屈曲振動板7との間隔や、円環状圧電
振動子外周面とフロントマス1との隙間の間隔により決
定される。この構造により、屈曲振動板の弾性を円環状
圧電振動子の圧縮応力印加に利用することができ、とく
に圧縮応力印加のための構造物を必要としない。
【0039】次に、本発明の第7の実施例を図8に示
す。第6の実施例では、フロントマス1と屈曲振動板7
を接合ボルト12により応力を加えて接合する構造とし
たが、本第7の実施例では溶接により、応力を加えて接
合する構造とした。図8において、溶接前には、円環状
圧電振動子6を挟んだ状態で、フロントマス1と屈曲振
動板7とをあわせても数mm程度の間隔があくようにし
ておき、フロントマス1に屈曲振動板7を溶接するとき
に両者に外部から応力を加え接した状態で溶接すること
により、円環状圧電振動子に圧縮応力を加える。ここで
円環状圧電振動子に加わる圧縮応力は、最初に設けてお
くフロントマスと屈曲振動板との間隔や、円環状圧電振
動子外周面とフロントマスとの間隔により決定される。
この構造により、屈曲振動板の弾性を円環状圧電振動子
の圧縮応力印加に利用することができ、とくに圧縮応力
印加のための構造物やボルトなどの機構を必要としな
い。
【0040】次に、本発明における振動モードと駆動方
法について説明する。円環状圧電振動子の基本的な振動
姿態として、円環状振動子の外周が径方向に拡大縮小す
る呼吸モードの振動と、円環状振動子の厚さ(=高さ:
内外径差ではない)が伸縮する厚みモードの振動があ
る。内外径方向に振動する呼吸モードの振動を駆動する
ためには、円環状圧電振動子の内外周面に電極を施し、
その電極間に駆動電圧を加えることにより、効率的に駆
動することができる。この駆動方法によると、円環状圧
電振動子は内外面方向に分極されており、振動変位は円
環状圧電振動子の円周方向に伸縮するように発生し、分
極の方向と振動方向が直交していることから31モード
(横効果縦振動)の駆動方法という。この場合円環状の
構造をしているために円周方向の円環状圧電振動子の振
動は見かけ上円環状圧電振動子の径方向の振動つまり呼
吸振動に見える。
【0041】厚さ方向に振動する厚みモードの振動を駆
動するためには、円環状圧電振動子の上下端面に電極を
施し、その電極間に駆動電圧を加えることにより効率的
に駆動することができる。この駆動方法によると、円環
状圧電振動子は厚さ方向に分極されており、振動変位は
円環状圧電振動子の厚み方向に伸縮するように発生し、
分極の方向と振動方向が一致していることから33モー
ド(縦効果縦振動)の駆動方法という。これらは、代表
的な圧電振動子の駆動方法を示したものであって、効率
は低くなるものの、円環状圧電振動子の上下端面に電極
を施した場合に31モードで径方向振動を励振すること
や、円環状圧電振動子の内外面に電極を施し31モード
で厚さ方向振動を励振することなども可能である。
【0042】本発明においては、屈曲振動板の固有振動
にあわせて、円環状圧電振動子を駆動することが必要と
なる。この場合、従来のボルト締めランジュバン構造に
用いている圧電セラミック積層体に加える電圧の位相と
円環状圧電振動子に加える電圧の位相は必ずしも一致せ
ず、圧電振動子の駆動条件や、屈曲振動板やボルト締め
ランジュバン振動子の各共振周波数の上下関係などによ
り適宜選定する必要がある。例えば、円環状圧電振動子
が屈曲振動板とフロントマスに接する構造の場合で、円
環状圧電振動子の上下端面に電極を施し33モードで駆
動するとし、かつ屈曲振動板の共振周波数がボルト締め
ランジュバン振動子の共振周波数より高い場合には、屈
曲振動板の屈曲振動はボルト締めランジュバン振動子の
縦振動とほぼ同相となるから、縦振動の共振付近ではそ
れぞれの圧電振動子へ加える電圧は同相で良い。すなわ
ちボルト締めランジュバン振動子の縦振動の駆動力によ
る屈曲振動板の動きが外側に凸になるとき、屈曲振動に
より屈曲振動板も外側に凸になる振動姿態となるからで
ある。
【0043】上記で、仮に屈曲振動板の共振周波数がボ
ルト締めランジュバン振動子の共振周波数より低い場合
には、縦振動の共振付近では屈曲振動板の振動はボルト
締めランジュバン振動子の縦振動とほぼ逆相となるか
ら、それぞれの圧電振動子へ加える電圧は逆相となる。
すなわちボルト締めランジュバン振動子の駆動力による
屈曲振動板の動きが外側に凸になるとき、屈曲振動によ
り屈曲振動板が内側に凸になる振動姿態となるからであ
る。
【0044】また、円環状圧電振動子が、屈曲振動板や
フロントマスに接すること無く、空隙の内側面にのみ接
している場合には、円環状圧電振動子の外径が拡大する
振動姿態のときに屈曲版は内側に凸となる振動姿態とな
る。従って、例えば屈曲振動板の共振周波数がボルト締
めランジュバン振動子の共振周波数より高い場合は、逆
相に駆動する必要があり、屈曲振動板の共振周波数がボ
ルト締めランジュバン振動子の共振周波数より低い場合
には、同相に駆動する必要がある。
【0045】このように、圧電振動子に加える電圧の位
相は、円環状圧電振動子の付加構造や圧電振動子の駆動
方法、屈曲振動板やボルト締めランジュバン振動子の共
振周波数の設定条件等に合わせて適宜変更する必要があ
る。また構造によっては、励起される屈曲振動板の屈曲
振動とボルト締めランジュバン振動子の縦振動との間に
は必ずしも同相あるいは逆相ではなく、特定の位相差を
持つ場合もあるので、駆動電圧にも適宜位相差を付与す
る必要がある。また、円環状圧電振動子を設ける位置、
駆動電圧、位相の周波数特性を適宜選定することによ
り、ボルト締めランジュバン振動子の基本共振周波数や
屈曲振動板の基本共振周波数だけではなく高次の屈曲振
動を駆動することなどより広い帯域にわたって送波電圧
感度を平坦化することも可能である。これら各圧電振動
子に電圧を供給する駆動回路は、個々の圧電振動子に対
応させて設けても良いし、どちらかの駆動信号を基準と
して、電圧や位相を調整できる位相回路を介して他の圧
電振動子の駆動信号としてもよい。
【0046】また、圧電振動子への配線、特に屈曲振動
板への配線は、フロントマスに配線材が貫通できるほど
の微少な貫通穴を設けることで実現できる。フロントマ
スに設けた穴が微少であれば、前記した各振動に影響を
及ぼすことはない。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、共振周波数、耐水圧性
等といった屈曲振動板の設計と、駆動力を発生する円環
状圧電振動子の厚さや直径の設計とを別々にかつ自由に
おこなえる送受波器が得られる。すなわち、低周波数化
のために要求される屈曲振動板の共振周波数や送受波器
の耐水圧要求から必要となる屈曲振動板の厚さなどは、
屈曲振動板の寸法構造を適宜最適寸法に設計すればよ
く、これと独立に、円環状圧電振動子の設計は高出力化
に必要な駆動力や駆動振幅を確保するに必要な構造寸法
とすることができるためである。
【0048】また、本発明によれば、耐水圧性を維持し
ながら、屈曲振動板を薄くしてより低い周波数を放射で
きる送受波器が得られる。すなわち、水圧が加わった場
合は、円環状圧電振動子は構造体として屈曲振動板を静
的に支持することになり、水圧等静的な外力に対して
は、空隙の直径すなわち屈曲振動板の直径を小さくした
のと同等の効果が得られるためである。ここで圧電振動
子は圧縮応力には極めて強く、また圧縮応力が加わった
状態でも圧電効果による動的な駆動力はほとんど影響を
受けることが無い。
【0049】また、本発明によれば、屈曲振動板を含む
フロントマス部分の質量が増えず屈曲振動の共振の先鋭
度が高くなることがなく、広帯域化効果を減じることの
ない送受波器が得られる。すなわち、円環状圧電振動子
は屈曲振動板の外周付近に設けられ、屈曲振動板の付加
マスとして働くことはなく、また屈曲振動を妨げないこ
とから、圧電振動子を設けることによって屈曲振動の共
振の先鋭度があがってしまうことはないからである。
【0050】また、本発明によれば、屈曲振動板が高次
の屈曲変位や内側への撓みを生ずることがなく、屈曲振
動モードの音響放射効率の低下や、ボルト締めランジュ
バン振動子構造により生ずる縦振動モードの音響放射効
率の低下がない送受波器が得られる。すなわち、円環状
圧電振動子が屈曲振動板の振動の周期と位相に合わせて
屈曲振動板を駆動するため、屈曲振動板にとって見れ
ば、円環状圧電振動子はほとんど負荷にはならず、円環
状圧電振動子の影響を受けず振動できるため、円環状圧
電振動子部分は動的に振動の節となるような支持点とは
ならないからである。本発明においては、屈曲振動板の
振動の節は、フロントマスとの接合点のままで、屈曲振
動の共振周波数は変わらない。
【0051】また、本発明によれば、円環状圧電振動子
の発生振幅を拡大して、音響放射インピーダンスに整合
した屈曲振動板の最適振動振幅を発生することができ、
電気音響変換効率が向上する送受波器が得られる。すな
わち、円環状圧電振動子を外周囲に設けるほど「てこの
原理」による円環状圧電振動子の発生振幅の拡大が有効
におこなわれ、大きな振動振幅が得られることとなり、
電気音響変換効率が向上する。これは、円環状圧電振動
子で発生した変位が拡大されて屈曲振動板に加わること
になり、単なる屈曲振動板のいわゆるパッシブな振動だ
けでなく、円環状圧電振動子によるアクティブな振動を
発生させることができるからである。しかも、円環状圧
電振動子を設ける位置を適宜選定することにより、円環
状圧電振動子が発生する応力を有効に屈曲振動板の振動
変位に変換し、力の伝達を有効におこなうという面での
整合を最適にすることができる。また、円環状圧電振動
子の厚さを増したり、加える電圧を増すことによっても
同様な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態で第1の実施例を示す外観
図(一部断面図)。
【図2】本発明の第1の実施例の構造を示す断面図。
【図3】本発明の第2の実施例を示す構造図および動作
の説明図。
【図4】本発明の第3の実施例を示す構造図および動作
の説明図。
【図5】本発明の第4の実施例の構造を示す図。
【図6】本発明の第5の実施例の構造を示す図。
【図7】本発明の第6の実施例の構造を示す図。
【図8】本発明の第7の実施例を示す構造図。
【図9】第1の従来送受波器を示す外観図。
【図10】図9の従来例の構造を示す図。
【図11】第2の従来送受波器を示す外観図(一部断面
図)。
【図12】図11の従来例の構造を示す図。
【図13】第3の従来送受波器を示す外観図(一部断面
図)。
【図14】図13の従来例の構造を示す図。
【符号の説明】
1:フロントマス 2:圧電セラミック積層体 3:リアマス 4:空隙 5:円板状圧電振動体 6:円環状圧電振動子 7:屈曲振動板 8:支点 9:ボルト 10:溶接部 11:絶縁弾性体 12:接合ボルト 13:接続電線 14:駆動回路

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントマスとリアマスとの間に配置さ
    れた振動子を含む送受波器において、フロントマスの内
    部に円板状の空隙を設け、空隙の音響放射面側を屈曲振
    動板として用い、その空隙内の外周部に円環状圧電振動
    子を設けたことを特徴とする送受波器。
  2. 【請求項2】 フロントマスとリアマスとの間に圧電セ
    ラミックの積層体を配したランジュバン振動子を含む送
    受波器において、フロントマスの内部に円板状の空隙を
    設け、空隙の音響放射面側を屈曲振動板として用い、そ
    の空隙内の外周部に円環状圧電振動子を設けたことを特
    徴とする送受波器。
  3. 【請求項3】 前記円環状圧電振動子の外周面が空隙の
    内周側面に接し、円環状圧電振動子の上下端面がフロン
    トマス及び屈曲振動板に接しない構造とした請求項1或
    いは2に記載した送受波器。
  4. 【請求項4】 前記円環状圧電振動子の外周面が空隙の
    内周側面と接すること無く、円環状圧電振動子の上下端
    面がフロントマス及び屈曲振動板に接する構造とした請
    求項1或いは2に記載した送受波器。
  5. 【請求項5】 前記円環状圧電振動子のフロントマスあ
    るいは屈曲振動板に接しない外周面または上下端面に、
    絶縁弾性体を挟んだ構造を有する請求項3或いは請求項
    4に記載した送受波器。
  6. 【請求項6】 円環状圧電振動子をフロントマスと屈曲
    振動板との間に挟み込む場合、円環状圧電振動子に圧縮
    応力を加える請求項1、2或いは4に記載した送受波
    器。
  7. 【請求項7】 屈曲振動板を、円環状圧電振動子を挟み
    ボルトによりフロントマスに接合し、ボルトを締めるこ
    とにより円環状圧電振動子に圧縮応力を加えることがで
    きる構造を有する請求項1、2或いは4に記載した送受
    波器。
  8. 【請求項8】 屈曲振動板を、円環状圧電振動子を挟み
    応力を加えた状態でフロントマスに溶接した構造を有す
    る請求項1、2或いは4に記載した送受波器。
  9. 【請求項9】 円環状圧電振動子の伸縮を円環状圧電振
    動子の外周方向とした請求項3に記載した送受波器。
  10. 【請求項10】 円環状圧電振動子の伸縮を円環状圧電
    振動子の外周方向の垂直方向とした請求項4に記載した
    送受波器。
  11. 【請求項11】 前記屈曲振動板に円板状圧電振動子を
    接合した構造を有する請求項1から10に記載した送受
    波器。
  12. 【請求項12】 前記振動子を直流電圧のバイアスを加
    えた電歪振動子とする請求項1記載の送受波器。
  13. 【請求項13】 前記円環状圧電振動子として、少なく
    とも2個以上の圧電振動子を円周状に配列した構造を有
    する請求項4記載の送受波器。
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