JP2003174566A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
たん圧縮などの符号化を施し、その符号化データを復号
して画像形成を行う画像形成装置において、ユーザのニ
ーズ等に応じ、印刷速度を優先した画像形成処理と印刷
結果の画質を優先した画像形成処理を実現することがで
きるようにする。 【解決手段】 画像圧縮部12による1ページ分の圧縮
結果がバッファ14に必ず収まるように圧縮パラメータ
を設定した速度優先モードを設ける。このモードが選択
された場合、制御部22は1ページ目の画像の圧縮符号
化を開始した後、その圧縮結果がバッファ14に収まる
ことを確認する前に、IOT20を起動し、画像伸長部
18に伸長復号処理を開始させ、IOT20に画像形成
を開始させる。また画質優先モードを設け、これが選択
された場合、速度優先モードより圧縮率が低くなる所定
圧縮パラメータで画像を圧縮し、バッファ14に入力す
るようにする。
Description
上に画像を形成する画像形成装置に関し、特に後の再利
用等のために画像データに対しいったん圧縮などの符号
化を施し、その符号化データを復号して画像形成を行う
画像形成装置に関する。
ジタル方式の複写機や複合機、プリンタなどの画像形成
装置では、1ページ分の画像データをページバッファ又
はページメモリと呼ばれるメモリに展開し、そのメモリ
の内容をビデオ信号に変換してIOT(Image Output Te
rminal)(用紙に画像を印刷する装置。プリンタエンジ
ンとも呼ばれる)に供給し、用紙に印刷させる。ところ
が、近年では高解像度化やカラー化により画像のデータ
量が飛躍的に増大しており、ページバッファの大容量化
によるコスト上昇が問題となった。これに対する解決策
として、従来より、画像データをデータ圧縮してページ
バッファに書き込み、このページバッファから圧縮デー
タを読み出して伸長しながらビデオ信号に変換し、IO
Tに供給するという方式がよく知られている。
み取った原稿の各ページの画像データをハードディスク
などの大容量記憶装置に蓄積し、所望のページ順で読み
出して印刷することで、電子ソート処理やN−up印刷
(用紙1ページに原稿Nページの画像を並べて印刷する
処理)、両面印刷など様々な処理を実現できるものが一
般的となっている。この種の画像形成装置でも、ページ
バッファのコスト削減のため画像データの圧縮を行う装
置が多く、大容量記憶装置にも圧縮された画像データが
蓄積される。この場合、1ページ分の画像を圧縮してペ
ージバッファに書き込み、その1ページ分の圧縮データ
を1つの単位として大容量記憶装置に蓄積している。ま
た、蓄積された圧縮データは、1ページ分ずつを単位と
して大容量記憶装置からページバッファにロードされ、
伸長されてプリントエンジンに供給される。
では、同じデータ量の画像を同じ圧縮パラメータを用い
て圧縮しても、画像の性質によって圧縮データのデータ
量が異なる。これに対しページバッファは、コスト上の
制限から、一般的な性質の画像を圧縮したときに、1ペ
ージ分が収容できるサイズ(容量)に設定されているこ
とが多い。このため、画像の性質が特に悪い(高い圧縮
率が得られない)ケースでは、1ページの圧縮データが
ページバッファに収まらなくなる場合がある。このよう
な場合、従来は、更に高い圧縮率が得られるように圧縮
パラメータや圧縮方式を変えて画像データを再圧縮し、
圧縮データがページバッファに完全に収まるまで段階的
に圧縮率を上げながら再圧縮を繰り返している。JPE
G等の画像圧縮方式では、実際に圧縮を行ってみないと
最終的な圧縮データのサイズが分からないので、このよ
うな試行錯誤的な再圧縮処理が必要になる。
場合、これをページバッファから読み出して画像形成す
ると、情報の一部が欠落した状態で画像形成が行われて
しまう。これを避けるため、従来の画像形成装置では、
圧縮データがページバッファに完全に収まるのを確認し
てからIOTによる画像形成処理を開始するよう制御を
行っていた。
は、1回目の圧縮で画像が十分に圧縮できない例外的な
ケースでも確実に正しい画像形成処理を実現できるとい
う点では、有効な制御方式であった。しかしながら、こ
の従来方式は、1回目の圧縮で圧縮データがページバッ
ファに収まる通常の場合でも、圧縮データがページバッ
ファに収まるのを確認してから画像形成処理を開始して
いたので、原稿読取開始から印刷結果の1ページ目の出
力までの時間(FCOTとも呼ばれる)が長くなることを初
めとして、印刷生産性・印刷速度の点で改善の余地があ
った。
換を伴う圧縮符号化処理では、圧縮率が高くなるほど復
号結果の画質が劣化する。近年、画像形成結果の高画質
化の要望が高まっているが、従来はどのような入力画像
に対しても同じ圧縮条件で圧縮符号化を行っているの
で、実際に実現できる画質よりも低い画質で印刷される
場合があった。
のであり、ユーザのニーズ等に応じ、印刷速度を優先し
た画像形成処理と印刷結果の画質を優先した画像形成処
理を実現することができる画像形成装置を提供すること
を目的とする。
に、本発明に係る画像形成装置は、入力された画像デー
タを符号化する符号化手段と、この符号化手段により符
号化されたデータを記憶する第1の記憶手段と、この第
1の記憶手段に記憶されたデータを復号化し、その復号
化結果に応じた画像を所定媒体上に形成する像形成手段
と、前記符号化手段の符号化条件の異なる画質優先モー
ドと速度優先モードのうち選択されているモードに応じ
て、前記符号化手段の符号化処理を制御するモード制御
手段と、前記モード制御手段で選択されているモードに
応じて、前記像形成手段による像形成の開始条件を切り
替える切替手段と、を備える。
置の制御処理において、像形成手段に像形成を開始させ
てよい場合を判断するための条件であり、例えば、前記
画質優先モードが選択されている場合の像形成の開始条
件としては、前記入力された画像データを前記符号化手
段により符号化した結果が所定の条件を満足する、とい
う開始条件を用いることができる。
された画像データを符号化する符号化手段と、この符号
化手段により符号化されたデータを記憶する第1の記憶
手段と、この第1の記憶手段に記憶されたデータを復号
化し、その復号化結果に応じた像を所定媒体上に形成す
る像形成手段と、前記符号化手段の符号化条件の異なる
画質優先モードと速度優先モードのうち選択されている
モードに応じて前記符号化手段の符号化処理を制御する
モード制御手段と、前記モード制御手段で選択されてい
るモードに応じて、前記像形成手段による像形成の開始
タイミングを切り替える切替手段とを備える。
る画像データは所定単位に区分されて入力され、前記切
替手段は、前記画質優先モードが選択されている場合
は、前記所定単位の画像データを前記符号化手段により
符号化した結果が前記第1の記憶手段に収まると判断さ
れたタイミングで前記像形成手段に当該所定単位に対す
る像形成を開始させ、前記速度優先モードが選択されて
いる場合は、前記所定単位の画像データについて前記符
号化手段による符号化処理と並行して前記像形成手段に
像形成を開始させる。
モードでは、所定単位ごとに入力される画像データの前
記符号化手段による符号化結果が前記第1の記憶手段に
収まるように圧縮されることを保証される符号化条件を
用い、前記画質優先モードでは、前記速度優先モードよ
りもデータの圧縮率が低くなる符号化条件を用いる。
は、前記像形成手段によって行われる像形成処理の内容
に応じて、前記画質優先モードと前記速度優先モードの
うちの一方を選択する第1のモード自動選択手段を備え
る。
は、入力される複数の画像データの前記符号化手段によ
る符号化結果を後の再利用のために蓄積する、前記第1
の記憶手段よりも大容量の第2の記憶手段と、この第2
の記憶手段の空き容量に応じて、前記画質優先モードと
前記速度優先モードとのうち一方を選択する第2のモー
ド自動選択手段とを備える。
れた画像データを符号化する符号化手段と、この符号化
手段により符号化されたデータを記憶する第1の記憶手
段と、この第1の記憶手段に記憶されたデータを復号化
し、その復号化結果に応じた画像を所定媒体上に形成す
る像形成手段とを備え、所定単位の入力画像データの前
記符号化手段による符号化結果が前記第1の記憶手段に
収まるまで、符号化条件を変えて前記符号化手段に符号
化を再実行させ、前記第1の記憶手段に前記符号化結果
が収まった場合に前記像形成手段に画像形成を実行させ
る画像形成装置であって、前記所定単位の入力画像デー
タの前記符号化手段による符号化結果が前記第1の記憶
手段に収まることが保証される符号化条件を用いる速度
優先モードを備え、この速度優先モードが選択された場
合には、前記符号化手段による前記入力画像データの符
号化の開始後、その符号化結果が前記第1の記憶手段に
収まることが確認されるのを待たずに前記像形成手段に
画像形成を開始させる。
実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
構成を示す機能ブロック図である。この構成において、
IIT(Image Input Terminal)10は、原稿を光学的
に読み取るスキャナ機構であり、原稿の画像を示すデジ
タル信号を出力する。画像圧縮部12は、JPEG等の
画像圧縮符号化方式を用いて画像データを圧縮符号化す
る装置であり、圧縮能力が異なる複数段階の符号化パラ
メータで圧縮符号化を行うことができる。
ータ(以下「圧縮データ」と呼ぶ)を一時的に保持する
記憶手段であり、例えば半導体メモリなどを用いて構成
される。バッファ14は、物理的に単体の記憶媒体とし
て構成する必要はなく、例えば汎用のメモリの一部の領
域をバッファ14として利用してもよい。画像蓄積部1
6は、後の再利用に備えて圧縮データを蓄積する記憶装
置であり、例えばハードディスク等の比較的大容量の記
憶装置を用いて構成される。
データを読み出し、これを伸長復号して画像データに変
換する装置である。画像伸長部18は、復号した画像デ
ータをビデオ信号の形でIOT20に対して出力する。
IOT20は、供給されるビデオ信号に基づき、用紙等
の記録媒体上に画像を形成する電子写真方式のプリンタ
機構である。
ュール10〜20を全体的に制御する制御機構である。
この制御部22は、典型的には、ここで説明する機能・
処理手順を記述したプログラムをCPUで実行すること
により実現される。
この画像形成装置に対するユーザの操作指示等の入力の
受け付けや、そのための情報表示を行う手段である。U
I部24は、例えばコピースタートボタン等のハードウ
エアボタンや液晶タッチパネル等を含む。液晶タッチパ
ネルには、制御部22によって生成されたGUI(グラ
フィカルユーザインタフェース)画面が表示され、制御
部22のGUIプログラムは、この画面上でユーザが指
で触れた位置の情報からそのユーザの入力内容を取得す
ることができる。
果が早く得られるようにする速度優先モードと、より高
画質の印刷結果を得るための画質優先モードという動作
モードを備える。
る画像データの圧縮処理に並行して、画像伸長部18に
よる伸長復号処理及びIOT20による画像形成処理を
実行する。ただし、圧縮処理と画像形成処理とを単に並
行実行するだけでは、例えば1ページの画像データの圧
縮結果がバッファ14から溢れる場合などには、正しく
印刷できないなどの不具合が生じる。そこで、本実施形
態では、速度優先モードの場合、所定単位(例えば1ペ
ージ)の画像データの圧縮結果がバッファ14の容量以
内に必ず収まる圧縮パラメータを用いて画像圧縮を行う
ようにする。この速度優先モード用の圧縮パラメータ
は、理論計算あるいは実験などで求めておき、画像形成
装置に設定しておけばよい。このように決めた圧縮パラ
メータを用いて圧縮することで、圧縮結果がバッファ1
4に収まることが保証されるので、画像圧縮処理と並行
して(復号及び)画像形成処理を開始しても、不具合は
生じない。
の画像データの圧縮結果がバッファ14の容量内に収ま
ることが保証される圧縮パラメータを用いて画像データ
を圧縮することで、この圧縮データの一部がバッファ1
4に格納されると同時に、圧縮データの画像伸長部18
への供給を開始し、これに伴ってIOT20による用紙
への画像形成処理を開始することが可能になる。この制
御は、バッファ14に1ページ分の圧縮結果がバッファ
14に完全に収まることを確認してからIOT20を動
作させる従来の制御に比べて、画像形成の開始を早める
ことができるので、1ページ目の印刷結果の出力を早く
し、ひいてはジョブ全体の出力完了を早くすることがで
きる。画像伸長及び画像形成の開始タイミングは、より
詳細には、伸長及び画像形成による圧縮データの消費速
度と圧縮処理による圧縮データの供給速度との兼ね合い
で、所定単位(例えば1ページ)分の画像形成処理を最
後まで実行できるだけの量の圧縮データがバッファ14
に蓄積されたタイミングとすればよい。すなわち、圧縮
の方が伸長及び画像形成より速い場合は、事実上圧縮デ
ータをバッファ14に格納するのとほぼ同時に伸長及び
画像形成を実行することができ、伸長及び画像形成の方
が圧縮より速い場合は、バッファ14にある程度圧縮デ
ータが蓄積されてから伸長及び画像形成を開始すればよ
い。
変われば画像データのデータサイズも変わるので、速度
優先モード用の圧縮パラメータも、原稿サイズごとに用
意するなどの改善が可能である。
ドよりも圧縮率が低くなる圧縮パラメータで画像圧縮を
行う。JPEG等の不可逆圧縮方式では、圧縮率を低く
するとデータの劣化が少なくなるので、伸長復号結果の
画質はよくなる。ただし圧縮率が低くなるようにした場
合、画像データの圧縮結果がバッファ14に収まり切ら
なくなる場合も出てくる。そこで画質優先モードでは、
所定単位分の画像データの圧縮結果がバッファ14に収
まるのを確認してから、伸長及び画像形成処理を開始す
るようにする。そして、圧縮結果がバッファ14からオ
ーバーフローした場合は、より圧縮率が高くなる圧縮パ
ラメータに切り替えて再度その画像データを圧縮し直
す。この処理はフォールバック処理と呼ばれる。
的には従来の制御と同様である。ただし、本実施形態で
は速度優先モードを別に設けているので、画質優先モー
ドでは、1回目の圧縮符号化の際の圧縮パラメータとし
て、従来よりもより高画質が得られる(すなわちより圧
縮率が低くなる)パラメータを採用してもよい。この場
合、バッファ14のオーバーフローによるフォールバッ
ク処理が起こる可能性が高まるが、ユーザが明示的に画
質優先モードを選んだ場合は、フォールバックによる処
理の遅延の可能性も考慮した上で高画質を選択したと考
えられるので、このような高画質向きの圧縮条件を採用
しても不都合は少ないと考えられる。
像圧縮部12による圧縮符号化処理の処理条件(圧縮パ
ラメータ)を変えるとともに、これに応じて画像伸長部
18及びIOT20の処理開始の条件・タイミングを変
えることで、速度優先モードと画質優先モードを実現し
ている。
形成装置の処理手順を説明する。
タン押下により複写ジョブを開始する際、制御部22
は、まず現在のモードの選択状態を判定する(S1
0)。
制御部22は、速度優先モード用の所定の圧縮パラメー
タを画像圧縮部12に設定して(S12)圧縮符号化処
理を開始させ(S14)、圧縮結果の一部がバッファ1
4に格納されたところでIOT20を起動し、運転状態
となったIOT20に対して画像伸長部18による画像
伸長結果を供給して画像形成処理を開始する(S2
4)。この場合、所定単位(例えば1ページ)分の画像
データの圧縮結果はバッファ14に必ず収まるので、フ
ォールバックは起こらず、その所定単位分の画像データ
の印刷が完了する。なお、所定単位分の画像データの圧
縮結果がバッファ14に収まったことが分かった時点
で、制御部22はその圧縮結果を1つの単位として画像
蓄積部16に蓄積する。そして、2部目以降を印刷する
場合には、画像蓄積部16から圧縮データをバッファ1
4上に読み出して、画像形成処理に供する。
合は、制御部22は、画質優先モード用の所定の圧縮パ
ラメータを画像圧縮部12に設定して(S16)圧縮符
号化処理を開始させ(S18)、バッファ14がオーバ
ーフローしないかどうかを監視する(S20)。所定単
位分の画像データの圧縮処理が完了する時点でバッファ
14がオーバーフローしていなければ、圧縮結果がバッ
ファ14に収まった(すなわち正しく印刷できる)こと
が確認できたことになるので、制御部22は、IOT2
4を起動し、運転状態となったIOT20に対して画像
伸長部18による画像伸長結果を供給して画像形成処理
を開始する(S24)。また、これと並行して、バッフ
ァ14内の圧縮データを画像蓄積部16に蓄積する処理
も行う。ステップS20でバッファ14がオーバーフロ
ーしたと判明した場合には、圧縮結果がバッファ14の
容量に収まらなかったということなので、制御部22
は、より圧縮率が高くなるように圧縮パラメータを変更
し(S22)、画像圧縮部12に再度圧縮処理を実行さ
せる(S18)。そして、ステップS20で圧縮結果が
バッファ14の容量内に収まると判断されるまで、圧縮
パラメータの変更(S22)と再圧縮(S18)を繰り
返し、バッファ容量内に収まると判断されると、IOT
20を起動して画像形成処理を開始する(S24)。
優先又は画質優先のいずれのモードを選択するかは、例
えば画像形成装置の使用状況等などに基づき決定し、こ
れをデフォルト値として画像形成装置に設定しておくこ
ともできる。この場合、個々のユーザは、複写の都度モ
ード選択を行わなくてもよい。UI部24は、このデフ
ォルトモード設定のためのユーザインタフェース画面等
を提供する。このようなモードのデフォルト値の設定・
変更の権限は、例えば画像形成装置を提供する企業のサ
ービスエンジニアや画像形成装置を設置する組織のシス
テム管理者など、ある程度限られた人のみに限定するこ
とも好適である。
ードと異なるモードを使いたい場合もあるので、UI部
24により、1つのジョブについてモード選択を行うた
めのユーザインタフェース画面を提供することも好適で
ある。この場合、ユーザがこのモード選択画面を呼び出
して速度優先モード又は画質優先モードの選択指示を入
力し、コピースタートボタンを押下すると、画像形成装
置のADF(自動原稿送り装置)又は原稿読取部(プラ
テン)にセットされた原稿について、選択されたモード
で画像形成処理が行われる。
成装置が速度優先モード又は画質優先モードを自動選択
する構成も好適である。例えば、画質があまり要求され
ないテキスト文書が多いと考えられる白黒画像出力の場
合は速度優先モードを自動選択し、画質が要求される写
真等が多いと考えられるカラー画像出力の場合は画質優
先モードを自動選択するなどの自動選択方式が可能であ
る。また、この画像形成内容に応じたモード自動選択を
有効とするか否かを設定するためのユーザインタフェー
スを、サービスエンジニア(又はシステム管理者)用及
び/又は一般ユーザ用に設けることも好適である。な
お、画像形成処理の内容については、UI部24からユ
ーザが入力した画像形成条件設定内容(例えば白黒・カ
ラーの選択など)から求めることができる。また、読み
取った原稿の画像の状況(例えば白黒かカラーかなど)
によって、画像形成装置が画像形成内容を自動決定する
こともできる。
画像形成装置がモードを自動選択することも好適であ
る。画像蓄積部16が一杯になると、例えば古い蓄積デ
ータを廃棄して空き容量を確保するなどの処理が終わる
まで画像形成処理をいったん中断するなど処置が必要と
なり、ユーザを待たせることになる。そこで、画像蓄積
部16の空き容量が残り少なくなった場合は、圧縮デー
タのサイズをより小さくすることができる速度優先モー
ドを自動選択することで、そのような事態を極力回避す
ることができる。この画像蓄積部16の空き容量に応じ
たモード自動選択を有効にするか否かを設定するための
ユーザインタフェースを、サービスエンジニア(又はシ
ステム管理者)用及び/又は一般ユーザ用に設けること
も好適である。
けるモード判別(S10)の処理内容の一例を、図3を
参照して説明する。
ートボタンが押下された場合、今回のジョブに対するモ
ード選択の入力がUI部24に対してなされているかど
うかを判定し(S30)、モード選択入力がなされてい
ればその入力に従って速度優先モード又は画質優先モー
ドを選択する(S32)。今回のジョブに対するモード
選択がなされていない場合は、モードの自動選択が有効
(ON)に設定されているか否かを判定し(S34)、
無効に設定されている場合(すなわち判定結果がN(否
定))は、サービスエンジニア等により設定されたデフ
ォルトのモード設定値が示すモードを選択する(S3
6)。自動選択が有効と設定されている場合は、所定の
基準に従ってモード自動選択処理を実行する(S3
8)。
す。この手順では、まず制御部22は、画像蓄積部16
の空き容量が十分か否かを判定する(S40)。この判
定は、例えば空き容量を所定のしきい値と比較するなど
により行えばよい。ここで、空き容量が十分でないと判
定した場合は速度優先モードを自動選択する(S4
2)。一方、空き容量が十分であると判定した場合、制
御部22は、出力対象の画像がカラーか否かを判別する
(S44)。そして、カラーでない場合(すなわち白黒
の場合)は速度優先モードを自動選択し(S44)、カ
ラーの場合は画質優先モードを自動選択する(S4
6)。
画像処理内容に基づくモード自動選択と、画像蓄積部1
6の空き容量に基づくモード自動選択と、の両方が有効
と設定されている場合の処理手順の一例である。もちろ
ん、モード自動選択の手順としては、これ以外にも様々
なものが考えられる。
た。この実施形態によれば、所定単位の入力画像の圧縮
結果がバッファ14に収まるのを待たずにIOT20に
よる画像形成処理を開始する速度優先モードを設けたこ
とにより、出力結果が早く欲しいユーザは、この速度優
先モードを選択することで、その希望を満足させること
ができる。一方、多少出力が遅くなっても高画質の出力
結果が欲しいユーザは、画質優先モードを選択すること
で、より高画質の出力を得ることができる。
ードにおいて、入力される所定単位の画像の圧縮結果が
必ずバッファ14に収まるような圧縮パラメータを用い
るとしたが、画像形成装置の構成によっては、そのよう
にすると出力画像の画質が低くなりすぎる場合も考えら
れる。このような場合は、圧縮結果が必ずバッファ14
に収まる場合よりも少し圧縮率が低くなるパラメータを
速度優先モードで用いればよい。この場合、速度優先モ
ードでもバッファ14のオーバーフローによる再圧縮処
理が必要になる場合が出てくるが、画質優先モードより
も圧縮率が高くなるように設定されているので、そのよ
うな事態に至る確率は画質優先モードよりも低くなる。
したがって、この場合でも、統計的に見ればユーザの出
力指示から実際の印刷結果の出力までの時間は、画質優
先モードよりも短くなる。
圧縮率が異なる複数段階のモードを設け、ユーザが希望
の画質レベルに応じたモードを選択できる構成とするこ
とも可能である。
学的に読み取って用紙上に複写する場合を例にとった
が、ホストコンピュータから印刷データを受け取って画
像形成する画像形成装置の場合にも、上記と同様の制御
を適用することが可能である。
能ブロック図である。
フローチャートである。
ャートである。
ャートである。
6 画像蓄積部、18画像伸長部、20 IOT、22
制御部。
Claims (12)
- 【請求項1】 入力された画像データを符号化する符号
化手段と、 この符号化手段により符号化されたデータを記憶する第
1の記憶手段と、 この第1の記憶手段に記憶されたデータを復号化し、そ
の復号化結果に応じた画像を所定媒体上に形成する像形
成手段と、 前記符号化手段の符号化条件の異なる画質優先モードと
速度優先モードのうち選択されているモードに応じて、
前記符号化手段の符号化処理を制御するモード制御手段
と、 前記モード制御手段で選択されているモードに応じて、
前記像形成手段による像形成の開始条件を切り替える切
替手段と、 を備える画像形成装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、 前記画質優先モードが選択されている場合の像形成の開
始条件は、前記入力された画像データを前記符号化手段
により符号化した結果が所定の条件を満足することであ
ることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の画像形成装置において、 前記所定の条件は、所定単位ごとに入力される前記画像
データの符号化結果が前記第1の記憶手段に収まること
である、ことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項4】 入力された画像データを符号化する符号
化手段と、 この符号化手段により符号化されたデータを記憶する第
1の記憶手段と、 この第1の記憶手段に記憶されたデータを復号化し、そ
の復号化結果に応じた像を所定媒体上に形成する像形成
手段と、 前記符号化手段の符号化条件の異なる画質優先モードと
速度優先モードのうち選択されているモードに応じて前
記符号化手段の符号化処理を制御するモード制御手段
と、 前記モード制御手段で選択されているモードに応じて、
前記像形成手段による像形成の開始タイミングを切り替
える切替手段と、 を備える画像形成装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の画像形成装置において、 前記入力される画像データは所定単位に区分されて入力
され、 前記切替手段は、前記画質優先モードが選択されている
場合は、前記所定単位の画像データを前記符号化手段に
より符号化した結果が前記第1の記憶手段に収まると判
断されたタイミングで前記像形成手段に当該所定単位に
対する像形成を開始させ、前記速度優先モードが選択さ
れている場合は、前記所定単位の画像データについて前
記符号化手段による符号化処理と並行して前記像形成手
段に像形成を開始させる、 ことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の画像形
成装置において、 前記速度優先モードでは、所定単位ごとに入力される画
像データの前記符号化手段による符号化結果が前記第1
の記憶手段に収まることが保証される符号化条件を用
い、 前記画質優先モードでは、前記速度優先モードよりもデ
ータの圧縮率が低くなる符号化条件を用いることを特徴
とする画像形成装置。 - 【請求項7】 請求項6記載の画像形成装置において、 前記画質優先モードが選択されている場合に、入力され
た所定単位の画像データの前記符号化手段による符号化
結果が前記第1の記憶手段に収まらない場合、圧縮率が
より高くなるよう前記符号化条件を変更して、前記符号
化手段に対して前記所定単位の画像データの再符号化を
行わせることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の画像形
成装置において、 前記画質優先モードと前記速度優先モードの一方をデフ
ォルトモードとして記憶する手段を備え、ユーザから明
示的な指示がない場合は前記デフォルトモードに従って
処理を実行する画像形成装置。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の画像形
成装置において、 前記画質優先モードと前記速度優先モードのうち、ユー
ザの希望するモードの入力を受け付けるユーザインタフ
ェース手段を備え、この手段により入力されたモードに
従って処理を実行する画像形成装置。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の画像
形成装置であって、 前記像形成手段によって行われる像形成処理の内容に応
じて、前記画質優先モードと前記速度優先モードのうち
の一方を選択する第1のモード自動選択手段、を備える
画像形成装置。 - 【請求項11】 請求項1〜10いずれかに記載の画像
形成装置であって、 入力される複数の画像データの前記符号化手段による符
号化結果を後の再利用のために蓄積する、前記第1の記
憶手段よりも大容量の第2の記憶手段と、 この第2の記憶手段の空き容量に応じて、前記画質優先
モードと前記速度優先モードとのうち一方を選択する第
2のモード自動選択手段と、 を備える画像形成装置。 - 【請求項12】 入力された画像データを符号化する符
号化手段と、 この符号化手段により符号化されたデータを記憶する第
1の記憶手段と、 この第1の記憶手段に記憶されたデータを復号化し、そ
の復号化結果に応じた画像を所定媒体上に形成する像形
成手段と、 を備え、所定単位の入力画像データの前記符号化手段に
よる符号化結果が前記第1の記憶手段に収まるまで、符
号化条件を変えて前記符号化手段に符号化を再実行さ
せ、前記第1の記憶手段に前記符号化結果が収まった場
合に前記像形成手段に画像形成を実行させる画像形成装
置であって、 前記所定単位の入力画像データの前記符号化手段による
符号化結果が前記第1の記憶手段に収まることが保証さ
れる符号化条件を用いる速度優先モードを備え、 この速度優先モードが選択された場合には、前記符号化
手段による前記入力画像データの符号化の開始後、その
符号化結果が前記第1の記憶手段に収まることが確認さ
れるのを待たずに前記像形成手段に画像形成を開始させ
る、 画像形成装置。
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JP2007104635A (ja) * | 2005-09-12 | 2007-04-19 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成システム、画像転送装置及び画像転送システム |
JP2008036901A (ja) * | 2006-08-03 | 2008-02-21 | Kyocera Mita Corp | カラー画像形成装置 |
JP2009033428A (ja) * | 2007-07-26 | 2009-02-12 | Ricoh Co Ltd | 画像処理装置及び画像処理方法 |
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