JP2003174245A - 両面可撓性回路基板の製造法 - Google Patents

両面可撓性回路基板の製造法

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JP2003174245A JP2001371037A JP2001371037A JP2003174245A JP 2003174245 A JP2003174245 A JP 2003174245A JP 2001371037 A JP2001371037 A JP 2001371037A JP 2001371037 A JP2001371037 A JP 2001371037A JP 2003174245 A JP2003174245 A JP 2003174245A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】絶縁べ−ス材の加工とスル−ホ−ル形成のため
の導通用孔を好適に形成できる両面可撓性回路基板の製
造法を提供する。 【解決手段】両面銅張り板を用いて、パンチ、金型で導
通用孔4を形成し、この孔4の加工後にハ−フエッチン
グを行った際に発生する導通用孔4の端部の露出した絶
縁べ−ス材2をレ−ザ−加工、プラズマエッチング、ウ
エットエッチング手法で除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は両面可撓性回路基板
の製造法に関し、特には、レ−ザ−加工、プラズマエッ
チング、ウエットエッチング手法によって絶縁べ−ス材
の加工とスル−ホ−ル形成のための導通用孔を好適に形
成できる両面可撓性回路基板の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】従来、両面可撓性回路基板
の製造工程においては、パンチ、或いは金型等を用いる
手法が広く採用されていた。これらの手法により導通用
孔を形成した後、導体厚さを抑えること等を目的とした
ハ−フエッチング等の導体層のエッチングを行う。その
後、導電化処理を行い、めっきを行うことによりスル−
ホ−ルを形成し、さらに両面の配線加工を行い両面可撓
性回路基板を製造している。
【0003】しかしながら、微細な配線加工を行うため
に穴あけ後にハ−フエッチング等の導体層のエッチング
を行った際に絶縁べ−ス材の反った端部、即ち、ばりが
露出し、この上からめっきを付着させるとスル−ホ−ル
の信頼性や回路基板の歩留まりが低下するという問題が
あった。なお、導通用孔の形成前にハ−フエッチング等
の導体層のエッチングを行うと、穴あけ時に導体層にク
ラックが生じてしまう為、ハ−フエッチング工程は導通
用孔の形成以降にしか行うことができない。
【0004】ここで、図3に示す両面銅張り板を用いて
両面可撓性回路基板を製造する従来方法を説明する。先
ず、同図(1)の如く第一の導体層20、絶縁べ−ス材
21および第二の導体層22で構成した両面銅張り板か
ら両面可撓性回路基板を製造する際に、同図(2)に示
すように第一の導体層20、絶縁べ−ス材21、第二の
導体層22をパンチ、金型等で穴あけし、導通用孔23
を形成する。
【0005】次に、同図(3)に示すように穴あけされ
た第一の導体層20、穴あけされた第二の導体層22を
ハ−フエッチング工程により薄く加工してハ−フエッチ
ングした第一の導体層24および第二の導体層25を得
る。さらに、同図(4)に示すように導電化処理および
めっき層27を施し、導電化処理後にめっきでスル−ホ
−ル28を形成する。その後、めっき層27を含む両面
の導体層24,25に対する配線加工を行って両面可撓
性回路基板を得る。
【0006】しかし、この手法では導通用孔23の端部
にばり26を残した状態でめっき層27を形成する為、
スル−ホ−ルの信頼性や回路基板の歩留まりが低下す
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来例の
問題を好適に解決するための両面可撓性回路基板の製造
法を提供するものであって、両面可撓性回路基板の製造
の際に両面銅張り板を用いて、パンチ、金型による導通
用孔の加工後にハ−フエッチング等の導体層のエッチン
グを行った際に発生する孔の端部の露出した絶縁べ−ス
材をレ−ザ−加工、プラズマエッチング、ウエットエッ
チング手法で除去することを特徴とする両面可撓性回路
基板の製造法が採用される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施例を参照しなが
ら本発明をさらに説明する。図1は、本発明の一実施例
による両面可撓性回路基板の製造工程図である。先ず、
同図(1)の如く第一の導体層1、絶縁べ−ス材2およ
び第二の導体層3を有する両面銅張り板を用意し、この
両面銅張り板から両面可撓性回路基板を製造する際に、
同図(2)に示すように第一の導体層1、絶縁べ−ス材
2、第二の導体層3をパンチ、金型等で穴あけし、導通
用孔4を形成する。
【0009】次に、同図(3)に示すように、穴あけさ
れた第一の導体層1、穴あけされた第二の導体層3をハ
−フエッチング工程により薄く加工してハ−フエッチン
グされた第一の導体層5と第二の導体層6を形成する。
【0010】その後、同図(4)に示すようにレ−ザ−
加工、プラズマエッチング手法、ウエットエッチング手
法を用いて穴あけされた絶縁べ−ス材2の端部のばりを
除去してばりのない導通用孔7を形成する。このとき、
ばりの発生している第二の面からレ−ザ−加工、プラズ
マエッチング、スプレ−によるウエットエッチングを行
うとさらに効果的である。
【0011】さらに、同図(5)に示すように導電化処
理およびめっき層8を施すことによりスル−ホ−ル9を
形成する。その後、めっき層8を有する両面の導体層
5,6に対する配線加工を行い、両面可撓性回路基板を
得る。
【0012】図2は、本発明の他の実施例による両面可
撓性回路基板の製造工程図である。先ず、同図(1)の
ように第一の導体層10、エッチング耐性の高い絶縁べ
−ス材11、エッチング耐性の低い接着材あるいは接着
性ポリイミド12、第二の導体層13からなる両面銅張
り板を用意する。
【0013】この両面銅張り板から両面可撓性回路基板
を製造する際に、同図(2)に示すように第一の導体層
10、エッチング耐性の高い絶縁べ−ス材11、エッチ
ング耐性の低い接着材あるいは接着性ポリイミド12、
第二の導体層13を図の向きでNCドリル、金型等で穴
あけし、導通用孔14を形成する。
【0014】次に、同図(3)に示すように穴あけされ
た第一の導体層10、穴あけされた第二の導体層13を
ハ−フエッチング工程により薄く加工してハ−フエッチ
ングした第一の導体層15と第二の導体層16を形成す
る。
【0015】その後、同図(4)に示すように、プラズ
マエッチング手法、ウエットエッチング手法を用いて穴
あけされたエッチング耐性の低い接着材あるいは接着性
ポリイミド12の端部のばり17を除去する。このとき
前記のように第二の面から処理を行うことは効果的であ
るが、エッチングの選択性を考慮することも重要であ
る。例えば、キャスト法で第一の導体層に絶縁べ−ス材
を塗工し、その後接着性ポリイミドを介して第二の導体
層を熱圧着することにより製造される両面銅張り板は微
細配線加工を必要とする回路基板の材料によく用いられ
ている。この材料に対してアルカリ系のエッチャントを
用いるとウエットエッチングの選択性が高く効果的であ
る。接着剤の種類、熱処理条件等を変化させることによ
ってもウエットエッチングの選択性が変化するため、効
果的である。
【0016】さらに、同図(5)に示すように導電化処
理およびめっき層19を施すことによりスル−ホ−ル1
8を形成する。その後、めっき層19を有する両面の導
体層15,16に対する配線加工を行って両面可撓性回
路基板を得る。
【0017】
【発明の効果】本発明による両面可撓性回路基板は、両
面可撓性回路基板の製造の際に両面銅張り板を用いて、
パンチ、金型で導通用孔を形成し、その加工後にハ−フ
エッチング等の導体層のエッチングを行った際に発生す
る孔の端部の露出した絶縁べ−ス材をレ−ザ−加工、プ
ラズマエッチング、ウエットエッチング手法で除去する
ので、形成されたスル−ホ−ルの信頼性が向上する。
【0018】また、本発明の他の方法によれば、両面銅
張り板を用いて、パンチ、金型で導通用孔を形成する際
にエッチング耐性の高い側からパンチ、金型で導通用孔
を形成するとエッチング耐性の低い側に除去すべき絶縁
べ−ス材が露出するので、プラズマエッチング手法、ウ
エットエッチング手法により、さらに効率よくばりを除
去できる。
【0019】さらに、プラズマエッチング手法、ウエッ
トエッチング手法を行うことにより導通用孔の濡れ性の
向上という効果もある。以上のことから、従来の両面可
撓性回路基板の製造方法では困難であった両面可撓性回
路基板の製造が安価に安定的に達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による両面可撓性回路基板の
製造工程図。
【図2】本発明の他の実施例による両面可撓性回路基板
の製造工程図。
【図3】従来例による両面可撓性回路基板の製造工程
図。
【符号の説明】
1 第一の導体層 2 絶縁べ−ス材 3 第二の導体層 4 導通用孔 5 ハ−フエッチングされた第一の導体層 6 ハ−フエッチングされた第二の導体層 7 ばりを除去した導通用孔 8 めっき層 9 スル−ホ−ル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両面可撓性回路基板の製造の際に両面銅張
    り板を用いて、パンチ、金型で導通用孔を形成し、この
    導通用孔の加工後にハ−フエッチングにより導体層のエ
    ッチングを行った際に発生する前記導通用孔の端部の露
    出した絶縁べ−ス材をレ−ザ−加工、プラズマエッチン
    グ、ウエットエッチング手法で除去することを特徴とす
    る両面可撓性回路基板の製造法。
  2. 【請求項2】前記両面銅張り板として第一の導体層、エ
    ッチング耐性の高い絶縁べ−ス材、エッチング耐性の低
    い接着材あるいは接着性ポリイミド、第二の導体層から
    なる両面銅張り板を用意し、この両面銅張り板を用い
    て、パンチ、金型で導通用孔を形成する際にエッチング
    耐性の高い側からパンチ、金型で導通用孔を形成する請
    求項1の両面可撓性回路基板の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101652025B (zh) * 2008-08-14 2011-05-18 楠梓电子股份有限公司 电路板的制造及成型方法

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