JP2003174071A - 基板処理装置 - Google Patents
基板処理装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ベローズの耐久性の低下を防止しつつベロー
ズの座屈を防止する。 【解決手段】 処理室14に隣設した待機室3と、待機
室3に設置されウエハWを支持して処理室14に搬入搬
出するボート19と、ボート19を昇降させるボートエ
レベータ20と、ボート19とボートエレベータ20と
の連結部を待機室3の内部空間と隔離するように被覆す
るベローズ41、42とを備えており、ベローズは長手
方向で複数に分割され、隣合う分割体同士間に介設され
た変形防止板45によって一体に連結され、各変形防止
板45にはベローズの伸長時に隣の変形防止板45に係
合するガイドロッド48が取り付けられている。 【効果】 ベローズが伸長して行く段階で各分割体の長
さはガイドロッドの長さで規制されることで、各分割体
の長さは互いに均等になるため、各分割体の負荷が均等
になり、その結果、ベローズ全体としての耐久性の低下
を防止できる。
ズの座屈を防止する。 【解決手段】 処理室14に隣設した待機室3と、待機
室3に設置されウエハWを支持して処理室14に搬入搬
出するボート19と、ボート19を昇降させるボートエ
レベータ20と、ボート19とボートエレベータ20と
の連結部を待機室3の内部空間と隔離するように被覆す
るベローズ41、42とを備えており、ベローズは長手
方向で複数に分割され、隣合う分割体同士間に介設され
た変形防止板45によって一体に連結され、各変形防止
板45にはベローズの伸長時に隣の変形防止板45に係
合するガイドロッド48が取り付けられている。 【効果】 ベローズが伸長して行く段階で各分割体の長
さはガイドロッドの長さで規制されることで、各分割体
の長さは互いに均等になるため、各分割体の負荷が均等
になり、その結果、ベローズ全体としての耐久性の低下
を防止できる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板処理装置に関
し、特に、中空伸縮体の構造に係り、例えば、半導体素
子を含む半導体集積回路が作り込まれる半導体ウエハ
(以下、ウエハという。)に不純物を拡散したり絶縁膜
や金属膜等のCVD膜を形成したりする基板処理装置に
利用して有効なものに関する。 【0002】 【従来の技術】日本国特許庁特許公報の特開平10−1
81870号には、基板処理装置に使用される密閉容器
内搬送装置が開示されている。すなわち、この密閉容器
内搬送装置は、密閉容器内に収容された被搬送物支持具
と、この被搬送物支持具を駆動する駆動機構とを含んで
なる密閉容器内搬送装置において、被搬送物搬送空間と
駆動機構収容空間とが第一ベローズと第二ベローズとに
よって密封して分離されており、駆動機構収容空間内に
電気配線等が敷設され、被搬送物搬送空間内の圧力と、
駆動機構収容空間内の圧力とが個別に制御されるように
構成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記した密閉容器内搬
送装置においては、被搬送物の搬送ストロークが長くな
ると、ベローズが座屈し易くなるという問題点がある。
このベローズの座屈を防止するための構造としては、次
のような構造が考えられる。ベローズは長手方向で複数
に分割されているとともに、隣合う分割体同士間にそれ
ぞれ介設された複数枚の変形防止板(以下、フランジと
いう。)によって一体的に連結されており、これらフラ
ンジにはフランジの直線運動を案内するガイドロッドが
ベローズの全長にわたって挿通されている。 【0004】しかし、フランジにガイドロッドを全長に
わたって挿通してベローズの座屈を防止する構造におい
ては、次のような問題点がある。直線駆動によって伸縮
されるベローズが短縮された状態においてもガイドロッ
ドの長さは不変であるため、密閉容器内のスペースの有
効利用を図ることができない。また、ベローズが短縮状
態から伸長される時に、ベローズやフランジの重さによ
り、ベローズの複数の分割体のうち上側の分割体の方が
伸長する割合が大きくなるため、上側の分割体の負荷が
大きくなってしまい、ベローズ全体としての耐久性が低
下してしまう。 【0005】本発明の目的は、スペースの有効利用が可
能でベローズの耐久性の低下を防止しつつベローズの座
屈の発生を防止することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明に係る基板処理装
置は、基板を処理する処理室と、この処理室に隣設した
密閉室と、この密閉室の内部に配設されて前記基板を支
持して移動する移動体と、この移動体を移動させる駆動
装置と、この駆動装置と前記移動体との連結部を前記密
閉室の内部空間に対して隔離するように被覆する中空伸
縮体とを備えている基板処理装置であって、前記中空伸
縮体は長手方向で複数に分割されているとともに、隣合
う分割体同士間にそれぞれ介設された変形防止部材によ
って一体的に連結されており、これら変形防止部材には
前記中空伸縮体が伸長した時に隣の変形防止部材に係合
するガイドロッドがそれぞれ取り付けられていることを
特徴とする。 【0007】前記した手段によれば、中空伸縮体は長手
方向で複数に分割されているとともに、隣合う分割体同
士間にそれぞれ介設された変形防止部材によって一体的
に連結され、かつ、各変形防止部材にはガイドロッドが
取り付けられているため、座屈は防止されることにな
る。しかも、各変形防止部材に取り付けられたガイドロ
ッドは中空伸縮体が伸長した時に隣の変形防止部材に係
合するようにそれぞれ構成されていることにより、中空
伸縮体が伸長して行く段階で各分割体の長さはガイドロ
ッドの長さによって規制されるため、各分割体の長さは
互いに均等になる。その結果、各分割体の負荷は均等に
なるので、中空伸縮体全体としての耐久性の低下を防止
することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に即して説明する。 【0009】本実施の形態において、本発明に係る基板
処理装置は、半導体装置の製造方法にあってウエハに不
純物を拡散したり絶縁膜や金属膜等のCVD膜を形成し
たりする工程に使用されるバッチ式縦形拡散・CVD装
置(以下、バッチ式CVD装置という。)として構成さ
れている。なお、このバッチ式CVD装置1においては
ウエハ搬送用のキャリアとしてはFOUP(front open
ing unified pod 。以下、ポッドという。)が使用され
ている。 【0010】以下の説明において、前後左右は図1を基
準とする。すなわち、ポッドオープナ39側が前側、そ
の反対側すなわちヒータユニット13側が後側、クリー
ンユニット37側が左側、その反対側すなわちウエハ移
載装置30のエレベータ36側が右側とする。 【0011】図1および図2に示されているように、バ
ッチ式CVD装置1は筐体2を備えており、筐体2の後
側にはボート19が処理室14に対する搬入搬出に対し
て待機するボート搬入搬出室(以下、待機室という。)
3を形成した筐体4が設置されている。筐体4は大気圧
未満の圧力(以下、負圧という。)を維持可能な気密性
能を有するように構築されており、この筐体(以下、耐
圧筐体という。)4によりロードロック方式の待機室3
が構成されている。耐圧筐体4はボート19を収納可能
な容積を有する略直方体の箱形状に形成されている。耐
圧筐体4の前面壁にはゲート6によって開閉されるウエ
ハ搬入搬出口5が開設されている。耐圧筐体4の後面壁
には、保守点検等に際してボートを待機室3に対して出
し入れするための保守点検口7が開設されており、通常
時には、保守点検口7はゲート8によって閉塞されてい
る。耐圧筐体4には待機室3を負圧に排気するための排
気管9と、待機室3へ窒素(N2 )ガスを給気するため
の給気管10とがそれぞれ接続されている。 【0012】図2に示されているように、耐圧筐体4の
天井壁にはボート搬入搬出口11が開設されており、ボ
ート搬入搬出口11はシャッタ12によって開閉される
ようになっている。耐圧筐体4の上にはヒータユニット
13が垂直方向に設置されており、ヒータユニット13
の内部には処理室14を形成するプロセスチューブ15
が配置されている。プロセスチューブ15は上端が閉塞
し下端が開口した円筒形状に形成されてヒータユニット
13に同心円に配置されており、プロセスチューブ15
の円筒中空部によって処理室14が構成されている。プ
ロセスチューブ15は耐圧筐体4の天井壁の上にマニホ
ールド16を介して支持されており、マニホールド16
にはプロセスチューブ15の円筒中空部によって形成さ
れた処理室14に原料ガスやパージガス等を導入するた
めのガス導入管17と、プロセスチューブ15の内部を
排気するための排気管18とが接続されている。マニホ
ールド16は耐圧筐体4のボート搬入搬出口11に同心
円に配置されている。 【0013】図1に示されているように、待機室3の後
側左隅部には移動体としてのボート19を昇降させるた
めの駆動装置としてのボートエレベータ20が設置され
ている。図2〜図5に示されているように、ボートエレ
ベータ20は上側取付板21Aと下側取付板22Aとに
よって垂直にそれぞれ敷設されたガイドレール23およ
び送りねじ軸24を備えており、ガイドレール23には
昇降台25が垂直方向に昇降自在に嵌合されている。昇
降台25は送りねじ軸24に垂直方向に進退自在に螺合
されている。なお、作動やバックラッシュを良好なもの
とするために、送りねじ軸24と昇降台25との螺合部
にはボールねじ機構が使用されている。送りねじ軸24
の上端部は上側取付板21Aおよび耐圧筐体4の天井壁
を貫通して待機室3の外部に突出されており、待機室3
の外部に設置されたモータ26によって正逆回転駆動さ
れるように連結されている。 【0014】昇降台25の側面にはアーム27が水平に
突設されており、アーム27の先端には支柱28を介し
てシールキャップ29が水平に据え付けられている。シ
ールキャップ29はプロセスチューブ15の炉口になる
耐圧筐体4のボート搬入搬出口11をシールするととも
に、ボート19を垂直に支持するように構成されてい
る。ボート19は複数枚(例えば、25枚、50枚、1
00枚、125枚、150枚ずつ等)のウエハWをその
中心を揃えて水平に支持した状態で、プロセスチューブ
15の処理室14に対してボートエレベータ20による
シールキャップ29の昇降に伴って搬入搬出するように
構成されている。 【0015】図1および図2に示されているように、筐
体2の内部にはウエハWを移載するウエハ移載装置30
が設置されている。ウエハ移載装置30はロータリーア
クチュエータ31を備えており、ロータリーアクチュエ
ータ31は上面に設置された第一リニアアクチュエータ
32を水平面内で回転させるように構成されている。第
一リニアアクチュエータ32の上面には第二リニアアク
チュエータ33が設置されており、第一リニアアクチュ
エータ32は第二リニアアクチュエータ33を水平移動
させるように構成されている。第二リニアアクチュエー
タ33の上面には移動台34が設置されており、第二リ
ニアアクチュエータ33は移動台34を水平移動させる
ように構成されている。移動台34にはウエハWを下か
ら支持するツィーザ35が複数枚(本実施の形態におい
ては五枚)、等間隔に配置されて水平に取り付けられて
いる。ウエハ移載装置30は送りねじ装置等によって構
成されたエレベータ36によって昇降されるようになっ
ている。エレベータ36の反対側には筐体2の内部にク
リーンエアを供給するクリーンユニット37が設置され
ている。 【0016】図1および図2に示されているように、筐
体2の正面壁にはウエハを筐体2に対して搬入搬出する
ためのウエハ搬入搬出口38が開設されており、ウエハ
搬入搬出口38にはポッドオープナ39が設置されてい
る。ポッドオープナ39はポッドPを載置する載置台3
9aと、載置台39aに載置されたポッドPのキャップ
を着脱するキャップ着脱機構39bとを備えており、載
置台39aに載置されたポッドPのキャップをキャップ
着脱機構39bによって着脱することにより、ポッドP
のウエハ出し入れ口を開閉するようになっている。ポッ
ドオープナ39の載置台39aに対してはポッドPが、
図示しない工程内搬送装置(RGV)によって供給およ
び排出されるようになっている。なお、図1中、40は
ノッチ合わせ装置である。 【0017】図2〜図5に示されているように、本実施
の形態においては、第一中空伸縮体としての第一ベロー
ズ41と第二中空伸縮体としての第二ベローズ42と
が、ガイドレール23および送りねじ軸24の外側にお
ける昇降台25の上下にそれぞれ設置されている。耐圧
筐体4の天井壁および上側取付板21Aにおける第一ベ
ローズ41の中空部内に対応する位置には第一連通孔4
3が開設されており、耐圧筐体4の底壁および下側取付
板22Aにおける第二ベローズ42の中空部内に対応す
る位置には第二連通孔44が開設されている。この第一
連通孔43および第二連通孔44により、第一ベローズ
41の中空部内と第二ベローズ42の中空部内とは待機
室3の外部である大気圧にそれぞれ連通されている。 【0018】第一ベローズ41および第二ベローズ42
の中間部の中空部内には、第一ベローズ41および第二
ベローズ42の座屈を防止する変形防止部材としての変
形防止板45が複数枚宛(本実施の形態においては四枚
宛)、上下方向に略等間隔に配列されて水平にそれぞれ
介設されている。第一ベローズ41は変形防止板45の
枚数に対応して上下方向に複数段(本実施の形態におい
ては五段)にそれぞれ略等間隔に分割されており、各段
の分割体41aの上下の開口縁辺は上側に位置する変形
防止板45の下面と下側に位置する変形防止板45の上
面とにそれぞれ固定されている。但し、最上段の分割体
41aの上側開口縁辺は上側取付板21Aの下面に固定
され、最下段の分割体41aの下側開口縁辺は昇降台2
5の上面に固定された上側取付板21Bに固定されてい
る。同様に、第二ベローズ42も複数段に分割されてお
り、各段の分割体42aは各変形防止板45または下側
取付板22A、22Bにそれぞれ固定されている。 【0019】図6および図7は第一ベローズ41を代表
的に示している。以下、本実施の形態に係るベローズの
構成を第一ベローズを代表にして説明する。 【0020】図6(b)に示されているように、変形防
止板45は円形リング形の平板形状に形成されており、
変形防止板45の外径は第一ベローズ41の外径よりも
若干大きめに設定されているとともに、変形防止板45
の内径は第一ベローズ41の内径よりも小さく設定され
ている。変形防止板45には円形の小孔46が複数個
(本実施の形態においては15個)、周方向に等間隔
(本実施の形態においては24度置き)に配置されて厚
さ方向に開設されている。この小孔46群のうち周方向
の等間隔の位置(本実施の形態においては120度置き
の位置)の複数個(本実施の形態においては3個)の小
孔46には、ガイドブッシュ47がそれぞれ固定されて
おり、これらのガイドブッシュ47にはガイドロッド4
8が直交する方向に摺動自在にそれぞれ支持されてい
る。第一ベローズ41において、隣合う変形防止板4
5、45同士における各ガイドブッシュ47の取付位置
は、周方向に互いにずらされており、各ガイドブッシュ
47に支持されたガイドロッド48、48同士が干渉し
ないようになっている。 【0021】各ガイドロッド48の長さは第一ベローズ
41が伸長した状態における分割体41aの長さと略等
しくなるように設定されている。各ガイドロッド48の
下端にはストッパ49がガイドブッシュ47の一端面に
係合するように突設されており、分割体41aが伸長し
た状態においてガイドブッシュ47の一端面に係合する
ようになっている。 【0022】以下、前記構成に係るバッチ式CVD装置
を使用した半導体装置の製造方法における成膜工程を説
明する。 【0023】これから成膜すべきウエハWは複数枚がポ
ッドPに収納された状態で、成膜工程を実施するバッチ
式CVD装置1へ工程内搬送装置によって搬送されて来
る。図1および図2に示されているように、搬送されて
来たポッドPはポッドオープナ39の載置台39aの上
に工程内搬送装置から受け渡されて載置される。ポッド
Pのキャップがキャップ着脱機構39bによって取り外
され、ポッドPのウエハ出し入れ口が開放される。 【0024】ポッドPがポッドオープナ39により開放
されると、ウエハWはポッドPから五枚宛、筐体2の内
部に設置されたウエハ移載装置30のツィーザ35によ
って筐体2のウエハ搬入搬出口38を通してピックアッ
プされ、ウエハ搬入搬出口38を通して筐体2の内部に
搬入される。五枚のウエハWが筐体2の内部へウエハ移
載装置30によって搬入されると、耐圧筐体4のウエハ
搬入搬出口5がゲート6によって開放される。ウエハ移
載装置30のツィーザ35によって保持された五枚のウ
エハWはボート19へウエハ移載装置30によってウエ
ハ搬入搬出口5を通じて装填(チャージング)される。 【0025】以降、ウエハWのポッドPからボート19
へのウエハ移載装置30による装填作業が繰り返され
る。この間、ボート搬入搬出口11がシャッタ12によ
って閉鎖されることにより、プロセスチューブ15の高
温雰囲気が待機室3に流入することは防止されている。
このため、装填途中のウエハWおよび装填されたウエハ
Wが高温雰囲気に晒されることはなく、ウエハWが高温
雰囲気に晒されることによる自然酸化等の弊害の派生は
防止されることになる。 【0026】図1および図2に示されているように、予
め指定された枚数のウエハWがボート19へ装填される
と、ウエハ搬入搬出口5はゲート6によって閉鎖され
る。ちなみに、耐圧筐体4の保守点検口7はゲート8に
よって閉鎖されており、ボート搬入搬出口11はシャッ
タ12によって閉鎖されている。このように気密が維持
された状態で、待機室3は排気管9によって真空に排気
され、続いて、窒素ガスが給気管10を通じて供給され
ることにより、内部の酸素や水分を除去される。この後
に、待機室3は排気管9によって再び排気されて負圧に
維持される。 【0027】待機室3の内部の酸素や水分が真空排気お
よび窒素ガスパージによって除去され負圧に維持される
と、図4に示されているように、ボート搬入搬出口11
がシャッタ12によって開放される。続いて、シールキ
ャップ29に支持されたボート19がボートエレベータ
20の昇降台25によって上昇されて、プロセスチュー
ブ15の処理室14に搬入(ローディング)される。ボ
ート19が上限に達すると、ボート19を支持したシー
ルキャップ29の上面の周辺部がボート搬入搬出口11
をシール状態に閉塞するため、プロセスチューブ15の
処理室14は気密に閉じられた状態になる。このボート
19の処理室14への搬入に際して、待機室3の内部の
酸素や水分が予め除去されているため、ボート19の処
理室14への搬入に伴って外部の酸素や水分が処理室1
4に侵入することは確実に防止される。 【0028】ここで、ボート19を処理室14へ搬入す
る昇降台25が上昇する際には、第一ベローズ41は上
方向に短縮し、第二ベローズ42は上方向に伸長する必
要があるが、第一ベローズ41の中空部内は第一連通孔
43によって大気圧に連通され、第二ベローズ42の中
空部内は第二連通孔44によって大気圧に連通されてい
るため、第一ベローズ41は上方向に短縮し、第二ベロ
ーズ42は上方向に伸長することができる。また、第一
ベローズ41の中空部内および第二ベローズ42の中空
部内は待機室3からそれぞれ隔離されているため、第一
ベローズ41の短縮および第二ベローズ42の伸長(特
に、第一ベローズ41の短縮)に伴って、第一ベローズ
41の中空部内および第二ベローズ42の中空部内の大
気中の酸素や水分、並びに、送りねじ軸24や昇降台2
5の雌ねじ孔およびガイドレール23に塗布された潤滑
油(グリース)からの蒸発ガス等が待機室3に侵入する
ことはない。 【0029】その後、プロセスチューブ15の処理室1
4は気密に閉じられた状態で、所定の圧力となるように
排気管18によって排気され、ヒータユニット13によ
って所定の温度に加熱され、所定の原料ガスがガス導入
管17によって所定の流量だけ供給される。これによ
り、予め設定された処理条件に対応する所望の膜がウエ
ハWに形成される。 【0030】予め設定された処理時間が経過すると、図
2および図3に示されているように、ボート19がボー
トエレベータ20の昇降台25によって下降されること
により、処理済みウエハWを保持したボート19が待機
室3に搬出(アンローディング)される。この際、第一
ベローズ41の中空部内は第一連通孔43によって大気
圧に連通され、第二ベローズ42の中空部内は第二連通
孔44によって大気圧に連通されているため、昇降台2
5の下降に伴って、第一ベローズ41は下方向に伸長
し、第二ベローズ42は下方向に短縮する。そして、第
一ベローズ41の中空部内および第二ベローズ42の中
空部内は待機室3からそれぞれ隔離されているため、第
一ベローズ41の伸長および第二ベローズ42の短縮
(特に、第二ベローズ42の短縮)に伴って、第一ベロ
ーズ41の中空部内および第二ベローズ42の中空部内
の汚染物質が待機室3に侵入することはない。 【0031】ボート19が待機室3に搬出されると、ボ
ート搬入搬出口11がシャッタ12によって閉鎖される
とともに、待機室3に窒素ガスが給気管10によって供
給される。次いで、待機室3のウエハ搬入搬出口5がゲ
ート6によって開放され、ボート19の処理済みウエハ
Wがウエハ移載装置30によって脱装(ディスチャージ
ング)される。次に、筐体2のウエハ搬入搬出口38お
よびポッドオープナ39の載置台39aに載置された空
のポッドPのキャップがポッドオープナ39によって開
放され、ウエハ移載装置30によってディスチャージン
グされた処理済のウエハWが載置台39aの空のポッド
Pにウエハ搬入搬出口38を通じて収納される。 【0032】所定枚数の処理済みウエハWが収納される
と、ポッドPはポッドオープナ39のキャップ着脱機構
39bによってキャップを装着された後に、載置台39
aから次の処理工程へ工程内搬送装置によって搬送され
て行く。このディスチャージング作業およびポッドPへ
の収納作業がボート19の全ての処理済みウエハWにつ
いて繰り返されて行く。 【0033】以降、前述した作用が繰り返されて、ウエ
ハWが例えば25枚、50枚、100枚、125枚、1
50枚ずつ、バッチ式CVD装置1によってバッチ処理
されて行く。 【0034】ところで、第一ベローズ41および第二ベ
ローズ42の中空部内は待機室3から隔離された状態で
大気圧にそれぞれ連通されているため、待機室3が真空
排気されると、第一ベローズ41および第二ベローズ4
2は中空部の内外の圧力差によって変形される可能性が
ある。しかし、本実施の形態においては、第一ベローズ
41および第二ベローズ42には複数枚の変形防止板4
5がガイドブッシュ47やガイドロッド48を介して上
下方向に等間隔に介設されているため、第一ベローズ4
1および第二ベローズ42が中空部の内外の圧力差によ
って変形されることはない。すなわち、待機室3が真空
排気されて中空部の内外に差圧が発生することにより、
第一ベローズ41および第二ベローズ42の筒壁(胴
部)に内側から外側への力が加わっても、第一ベローズ
41の各分割体41aおよび第二ベローズ42の各分割
体42aの両端が各変形防止板45および上下の取付板
21A、21B、22A、22Bにそれぞれ固定されて
おり、各変形防止板45はガイドブッシュ47やガイド
ロッド48によって垂直方向に案内されるように構成さ
れているため、その力によって外側に膨らむように突出
することは防止される。 【0035】しかも、複数のガイドブッシュ47および
ガイドロッド48によって昇降を適正に案内されること
により、各変形防止板45は昇降台25の昇降に伴って
安定して水平に昇降するため、第一ベローズ41および
第二ベローズ42の伸縮動作が各変形防止板45によっ
て妨害されることはない。また、ガイドブッシュ47お
よびガイドロッド48は第一ベローズ41および第二ベ
ローズ42の中空部内に配設されているため、ガイドブ
ッシュ47とガイドロッド48との摺動によるパーティ
クルが待機室3に侵入することもない。 【0036】一般に、ベローズが伸長して行く場合に
は、ベローズやフランジの重さにより、上側の領域部分
の方が伸びる割合が大きくなる傾向がある。伸びる割合
が大きいと負荷が大きくなるため、伸びる割合が大きい
部分の寿命は他の部分の寿命よりも短くなってしまう。
通例、製品の寿命は短きに従って設定されるため、ベロ
ーズの全体としての寿命は伸びる割合が大きい部分の寿
命によって決定されてしまう。そして、伸びる割合の大
きい部分の寿命を延ばすために、ベローズ全体が堅牢に
設計されることになり、ベローズ全体が大形になったり
高級になったりしてしまう。 【0037】しかし、本実施の形態においては、第一ベ
ローズ41および第二ベローズ42における各分割体4
1aおよび42aの伸長長さが各変形防止板45に取り
付けられたガイドロッド48のストロークによって規定
されることにより、第一ベローズ41および第二ベロー
ズ42の上側の領域の分割体41aおよび42aの負荷
が大きくなるのを防止することができるため、上側の領
域の分割体41aおよび42aの寿命が他の部分の寿命
よりも短くなってしまうのを防止することができる。例
えば、第一ベローズ41が伸長して行く際に、上側の領
域の分割体41aの伸びる割合が大きくなっても、この
分割体41aのガイドロッド48のストッパ49がガイ
ドブッシュ47の下端面に当接することにより、この分
割体41aの伸びは停止されるため、この分割体41a
の負荷が大きくなるのを防止することができる。そし
て、上側領域の分割体41aおよび42aの負荷が大き
くなるのを防止することにより、各分割体41aおよび
42aの負荷を均等化させることができるため、第一ベ
ローズ41および第二ベローズ42の寿命を延長させる
ことができる。 【0038】前記実施の形態によれば、次の効果が得ら
れる。 【0039】1) ベローズにおける各分割体の伸長長さ
を各変形防止板に取り付けるガイドロッドのストローク
によって規定することにより、ベローズの上側領域の分
割体の負荷が大きくなるのを防止することができるた
め、上側の領域の分割体の寿命が他の部分の寿命よりも
短くなってしまうのを防止することができ、その結果、
ベローズの寿命を延長させることができる。 【0040】2) ベローズに複数枚の変形防止板をガイ
ドブッシュやガイドロッドを介して上下方向に介設する
ことにより、各変形防止板を昇降台の昇降に伴って安定
して水平に昇降させることができるため、ベローズの伸
縮動作が各変形防止板によって妨害されるのを未然に防
止することができる。 【0041】3) ボートエレベータの送りねじ軸やガイ
ドレール、ガイドブッシュおよびガイドロッド等をベロ
ーズによって待機室から隔離することにより、ベローズ
の伸縮に伴って、ベローズの中空部内の大気中の酸素や
水分、並びに、送りねじ軸や昇降台およびガイドレール
に塗布された潤滑油からの蒸発ガス等が待機室に侵入す
るのを防止することができる。 【0042】4) 待機室に設置されたボートエレベータ
の昇降台の上下に第一ベローズと第二ベローズとを配設
し、第一ベローズおよび第二ベローズの中空部内を大気
圧にそれぞれ連通することにより、待機室の圧力が変化
しても昇降台の上下方向の両側の圧力は均衡するため、
ボートエレベータの昇降台を駆動するための送りねじ軸
やモータ等の駆動部は小形化することができる。 【0043】5) 第一ベローズおよび第二ベローズの中
空部内が待機室の外部である大気圧にそれぞれ連通して
いることにより、第一ベローズと第二ベローズとの独立
した伸縮動作は自動的に確保することができるため、構
造の複雑な圧力制御弁やそれを制御するための制御シス
テム、その運用方法およびメンテナンス等を省略するこ
とができる。 【0044】図8は本発明の他の実施の形態であるバッ
チ式CVD装置のボートエレベータを示す一部省略背面
断面図である。 【0045】本実施の形態が前記実施の形態と異なる点
は、一台のベローズ41だけが待機室3の底面の上に設
置されているとともに、ガイドレール23や送りねじ軸
24および昇降台25等が待機室3の外部に設置されて
おり、アーム27の上に立設された支柱28がベローズ
41の中空部内に挿通されてシールキャップ29を支持
している点、である。 【0046】本実施の形態によれば、前記実施の形態と
同様の作用および効果を得ることができるとともに、ベ
ローズが一台であるため、その分、製造コストを低減す
ることができ、また、ボートエレベータを待機室の外部
に設置することにより、待機室の容積を小さく設定する
ことができる。また、ロングストロークであってもスペ
ースを取らないので、設置長を短縮することにより、チ
ャンバ容量を最小に抑えることができ、その結果、真空
引きの時間を短縮することができる。 【0047】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変
更が可能であることはいうまでもない。 【0048】例えば、中空伸縮体はベローズによって構
成するに限らず、柔軟で適当な強度を有する膜材が袋形
状に形成された中空伸縮体や、複数の筒体が内外多重に
嵌合されたテレスコープ(遠眼鏡)構造の中空伸縮体に
よって構成してもよい。 【0049】バッチ式CVD装置は成膜処理に使用する
に限らず、酸化膜形成処理や拡散処理等の処理にも使用
することができる。 【0050】前記実施の形態ではバッチ式CVD装置の
場合について説明したが、本発明はこれに限らず、基板
処理装置全般に適用することができる。 【0051】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
中空伸縮体の耐久性の低下を防止しつつ座屈を防止する
ことができ、また、密閉室の有効利用を図ることができ
る。
し、特に、中空伸縮体の構造に係り、例えば、半導体素
子を含む半導体集積回路が作り込まれる半導体ウエハ
(以下、ウエハという。)に不純物を拡散したり絶縁膜
や金属膜等のCVD膜を形成したりする基板処理装置に
利用して有効なものに関する。 【0002】 【従来の技術】日本国特許庁特許公報の特開平10−1
81870号には、基板処理装置に使用される密閉容器
内搬送装置が開示されている。すなわち、この密閉容器
内搬送装置は、密閉容器内に収容された被搬送物支持具
と、この被搬送物支持具を駆動する駆動機構とを含んで
なる密閉容器内搬送装置において、被搬送物搬送空間と
駆動機構収容空間とが第一ベローズと第二ベローズとに
よって密封して分離されており、駆動機構収容空間内に
電気配線等が敷設され、被搬送物搬送空間内の圧力と、
駆動機構収容空間内の圧力とが個別に制御されるように
構成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記した密閉容器内搬
送装置においては、被搬送物の搬送ストロークが長くな
ると、ベローズが座屈し易くなるという問題点がある。
このベローズの座屈を防止するための構造としては、次
のような構造が考えられる。ベローズは長手方向で複数
に分割されているとともに、隣合う分割体同士間にそれ
ぞれ介設された複数枚の変形防止板(以下、フランジと
いう。)によって一体的に連結されており、これらフラ
ンジにはフランジの直線運動を案内するガイドロッドが
ベローズの全長にわたって挿通されている。 【0004】しかし、フランジにガイドロッドを全長に
わたって挿通してベローズの座屈を防止する構造におい
ては、次のような問題点がある。直線駆動によって伸縮
されるベローズが短縮された状態においてもガイドロッ
ドの長さは不変であるため、密閉容器内のスペースの有
効利用を図ることができない。また、ベローズが短縮状
態から伸長される時に、ベローズやフランジの重さによ
り、ベローズの複数の分割体のうち上側の分割体の方が
伸長する割合が大きくなるため、上側の分割体の負荷が
大きくなってしまい、ベローズ全体としての耐久性が低
下してしまう。 【0005】本発明の目的は、スペースの有効利用が可
能でベローズの耐久性の低下を防止しつつベローズの座
屈の発生を防止することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明に係る基板処理装
置は、基板を処理する処理室と、この処理室に隣設した
密閉室と、この密閉室の内部に配設されて前記基板を支
持して移動する移動体と、この移動体を移動させる駆動
装置と、この駆動装置と前記移動体との連結部を前記密
閉室の内部空間に対して隔離するように被覆する中空伸
縮体とを備えている基板処理装置であって、前記中空伸
縮体は長手方向で複数に分割されているとともに、隣合
う分割体同士間にそれぞれ介設された変形防止部材によ
って一体的に連結されており、これら変形防止部材には
前記中空伸縮体が伸長した時に隣の変形防止部材に係合
するガイドロッドがそれぞれ取り付けられていることを
特徴とする。 【0007】前記した手段によれば、中空伸縮体は長手
方向で複数に分割されているとともに、隣合う分割体同
士間にそれぞれ介設された変形防止部材によって一体的
に連結され、かつ、各変形防止部材にはガイドロッドが
取り付けられているため、座屈は防止されることにな
る。しかも、各変形防止部材に取り付けられたガイドロ
ッドは中空伸縮体が伸長した時に隣の変形防止部材に係
合するようにそれぞれ構成されていることにより、中空
伸縮体が伸長して行く段階で各分割体の長さはガイドロ
ッドの長さによって規制されるため、各分割体の長さは
互いに均等になる。その結果、各分割体の負荷は均等に
なるので、中空伸縮体全体としての耐久性の低下を防止
することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に即して説明する。 【0009】本実施の形態において、本発明に係る基板
処理装置は、半導体装置の製造方法にあってウエハに不
純物を拡散したり絶縁膜や金属膜等のCVD膜を形成し
たりする工程に使用されるバッチ式縦形拡散・CVD装
置(以下、バッチ式CVD装置という。)として構成さ
れている。なお、このバッチ式CVD装置1においては
ウエハ搬送用のキャリアとしてはFOUP(front open
ing unified pod 。以下、ポッドという。)が使用され
ている。 【0010】以下の説明において、前後左右は図1を基
準とする。すなわち、ポッドオープナ39側が前側、そ
の反対側すなわちヒータユニット13側が後側、クリー
ンユニット37側が左側、その反対側すなわちウエハ移
載装置30のエレベータ36側が右側とする。 【0011】図1および図2に示されているように、バ
ッチ式CVD装置1は筐体2を備えており、筐体2の後
側にはボート19が処理室14に対する搬入搬出に対し
て待機するボート搬入搬出室(以下、待機室という。)
3を形成した筐体4が設置されている。筐体4は大気圧
未満の圧力(以下、負圧という。)を維持可能な気密性
能を有するように構築されており、この筐体(以下、耐
圧筐体という。)4によりロードロック方式の待機室3
が構成されている。耐圧筐体4はボート19を収納可能
な容積を有する略直方体の箱形状に形成されている。耐
圧筐体4の前面壁にはゲート6によって開閉されるウエ
ハ搬入搬出口5が開設されている。耐圧筐体4の後面壁
には、保守点検等に際してボートを待機室3に対して出
し入れするための保守点検口7が開設されており、通常
時には、保守点検口7はゲート8によって閉塞されてい
る。耐圧筐体4には待機室3を負圧に排気するための排
気管9と、待機室3へ窒素(N2 )ガスを給気するため
の給気管10とがそれぞれ接続されている。 【0012】図2に示されているように、耐圧筐体4の
天井壁にはボート搬入搬出口11が開設されており、ボ
ート搬入搬出口11はシャッタ12によって開閉される
ようになっている。耐圧筐体4の上にはヒータユニット
13が垂直方向に設置されており、ヒータユニット13
の内部には処理室14を形成するプロセスチューブ15
が配置されている。プロセスチューブ15は上端が閉塞
し下端が開口した円筒形状に形成されてヒータユニット
13に同心円に配置されており、プロセスチューブ15
の円筒中空部によって処理室14が構成されている。プ
ロセスチューブ15は耐圧筐体4の天井壁の上にマニホ
ールド16を介して支持されており、マニホールド16
にはプロセスチューブ15の円筒中空部によって形成さ
れた処理室14に原料ガスやパージガス等を導入するた
めのガス導入管17と、プロセスチューブ15の内部を
排気するための排気管18とが接続されている。マニホ
ールド16は耐圧筐体4のボート搬入搬出口11に同心
円に配置されている。 【0013】図1に示されているように、待機室3の後
側左隅部には移動体としてのボート19を昇降させるた
めの駆動装置としてのボートエレベータ20が設置され
ている。図2〜図5に示されているように、ボートエレ
ベータ20は上側取付板21Aと下側取付板22Aとに
よって垂直にそれぞれ敷設されたガイドレール23およ
び送りねじ軸24を備えており、ガイドレール23には
昇降台25が垂直方向に昇降自在に嵌合されている。昇
降台25は送りねじ軸24に垂直方向に進退自在に螺合
されている。なお、作動やバックラッシュを良好なもの
とするために、送りねじ軸24と昇降台25との螺合部
にはボールねじ機構が使用されている。送りねじ軸24
の上端部は上側取付板21Aおよび耐圧筐体4の天井壁
を貫通して待機室3の外部に突出されており、待機室3
の外部に設置されたモータ26によって正逆回転駆動さ
れるように連結されている。 【0014】昇降台25の側面にはアーム27が水平に
突設されており、アーム27の先端には支柱28を介し
てシールキャップ29が水平に据え付けられている。シ
ールキャップ29はプロセスチューブ15の炉口になる
耐圧筐体4のボート搬入搬出口11をシールするととも
に、ボート19を垂直に支持するように構成されてい
る。ボート19は複数枚(例えば、25枚、50枚、1
00枚、125枚、150枚ずつ等)のウエハWをその
中心を揃えて水平に支持した状態で、プロセスチューブ
15の処理室14に対してボートエレベータ20による
シールキャップ29の昇降に伴って搬入搬出するように
構成されている。 【0015】図1および図2に示されているように、筐
体2の内部にはウエハWを移載するウエハ移載装置30
が設置されている。ウエハ移載装置30はロータリーア
クチュエータ31を備えており、ロータリーアクチュエ
ータ31は上面に設置された第一リニアアクチュエータ
32を水平面内で回転させるように構成されている。第
一リニアアクチュエータ32の上面には第二リニアアク
チュエータ33が設置されており、第一リニアアクチュ
エータ32は第二リニアアクチュエータ33を水平移動
させるように構成されている。第二リニアアクチュエー
タ33の上面には移動台34が設置されており、第二リ
ニアアクチュエータ33は移動台34を水平移動させる
ように構成されている。移動台34にはウエハWを下か
ら支持するツィーザ35が複数枚(本実施の形態におい
ては五枚)、等間隔に配置されて水平に取り付けられて
いる。ウエハ移載装置30は送りねじ装置等によって構
成されたエレベータ36によって昇降されるようになっ
ている。エレベータ36の反対側には筐体2の内部にク
リーンエアを供給するクリーンユニット37が設置され
ている。 【0016】図1および図2に示されているように、筐
体2の正面壁にはウエハを筐体2に対して搬入搬出する
ためのウエハ搬入搬出口38が開設されており、ウエハ
搬入搬出口38にはポッドオープナ39が設置されてい
る。ポッドオープナ39はポッドPを載置する載置台3
9aと、載置台39aに載置されたポッドPのキャップ
を着脱するキャップ着脱機構39bとを備えており、載
置台39aに載置されたポッドPのキャップをキャップ
着脱機構39bによって着脱することにより、ポッドP
のウエハ出し入れ口を開閉するようになっている。ポッ
ドオープナ39の載置台39aに対してはポッドPが、
図示しない工程内搬送装置(RGV)によって供給およ
び排出されるようになっている。なお、図1中、40は
ノッチ合わせ装置である。 【0017】図2〜図5に示されているように、本実施
の形態においては、第一中空伸縮体としての第一ベロー
ズ41と第二中空伸縮体としての第二ベローズ42と
が、ガイドレール23および送りねじ軸24の外側にお
ける昇降台25の上下にそれぞれ設置されている。耐圧
筐体4の天井壁および上側取付板21Aにおける第一ベ
ローズ41の中空部内に対応する位置には第一連通孔4
3が開設されており、耐圧筐体4の底壁および下側取付
板22Aにおける第二ベローズ42の中空部内に対応す
る位置には第二連通孔44が開設されている。この第一
連通孔43および第二連通孔44により、第一ベローズ
41の中空部内と第二ベローズ42の中空部内とは待機
室3の外部である大気圧にそれぞれ連通されている。 【0018】第一ベローズ41および第二ベローズ42
の中間部の中空部内には、第一ベローズ41および第二
ベローズ42の座屈を防止する変形防止部材としての変
形防止板45が複数枚宛(本実施の形態においては四枚
宛)、上下方向に略等間隔に配列されて水平にそれぞれ
介設されている。第一ベローズ41は変形防止板45の
枚数に対応して上下方向に複数段(本実施の形態におい
ては五段)にそれぞれ略等間隔に分割されており、各段
の分割体41aの上下の開口縁辺は上側に位置する変形
防止板45の下面と下側に位置する変形防止板45の上
面とにそれぞれ固定されている。但し、最上段の分割体
41aの上側開口縁辺は上側取付板21Aの下面に固定
され、最下段の分割体41aの下側開口縁辺は昇降台2
5の上面に固定された上側取付板21Bに固定されてい
る。同様に、第二ベローズ42も複数段に分割されてお
り、各段の分割体42aは各変形防止板45または下側
取付板22A、22Bにそれぞれ固定されている。 【0019】図6および図7は第一ベローズ41を代表
的に示している。以下、本実施の形態に係るベローズの
構成を第一ベローズを代表にして説明する。 【0020】図6(b)に示されているように、変形防
止板45は円形リング形の平板形状に形成されており、
変形防止板45の外径は第一ベローズ41の外径よりも
若干大きめに設定されているとともに、変形防止板45
の内径は第一ベローズ41の内径よりも小さく設定され
ている。変形防止板45には円形の小孔46が複数個
(本実施の形態においては15個)、周方向に等間隔
(本実施の形態においては24度置き)に配置されて厚
さ方向に開設されている。この小孔46群のうち周方向
の等間隔の位置(本実施の形態においては120度置き
の位置)の複数個(本実施の形態においては3個)の小
孔46には、ガイドブッシュ47がそれぞれ固定されて
おり、これらのガイドブッシュ47にはガイドロッド4
8が直交する方向に摺動自在にそれぞれ支持されてい
る。第一ベローズ41において、隣合う変形防止板4
5、45同士における各ガイドブッシュ47の取付位置
は、周方向に互いにずらされており、各ガイドブッシュ
47に支持されたガイドロッド48、48同士が干渉し
ないようになっている。 【0021】各ガイドロッド48の長さは第一ベローズ
41が伸長した状態における分割体41aの長さと略等
しくなるように設定されている。各ガイドロッド48の
下端にはストッパ49がガイドブッシュ47の一端面に
係合するように突設されており、分割体41aが伸長し
た状態においてガイドブッシュ47の一端面に係合する
ようになっている。 【0022】以下、前記構成に係るバッチ式CVD装置
を使用した半導体装置の製造方法における成膜工程を説
明する。 【0023】これから成膜すべきウエハWは複数枚がポ
ッドPに収納された状態で、成膜工程を実施するバッチ
式CVD装置1へ工程内搬送装置によって搬送されて来
る。図1および図2に示されているように、搬送されて
来たポッドPはポッドオープナ39の載置台39aの上
に工程内搬送装置から受け渡されて載置される。ポッド
Pのキャップがキャップ着脱機構39bによって取り外
され、ポッドPのウエハ出し入れ口が開放される。 【0024】ポッドPがポッドオープナ39により開放
されると、ウエハWはポッドPから五枚宛、筐体2の内
部に設置されたウエハ移載装置30のツィーザ35によ
って筐体2のウエハ搬入搬出口38を通してピックアッ
プされ、ウエハ搬入搬出口38を通して筐体2の内部に
搬入される。五枚のウエハWが筐体2の内部へウエハ移
載装置30によって搬入されると、耐圧筐体4のウエハ
搬入搬出口5がゲート6によって開放される。ウエハ移
載装置30のツィーザ35によって保持された五枚のウ
エハWはボート19へウエハ移載装置30によってウエ
ハ搬入搬出口5を通じて装填(チャージング)される。 【0025】以降、ウエハWのポッドPからボート19
へのウエハ移載装置30による装填作業が繰り返され
る。この間、ボート搬入搬出口11がシャッタ12によ
って閉鎖されることにより、プロセスチューブ15の高
温雰囲気が待機室3に流入することは防止されている。
このため、装填途中のウエハWおよび装填されたウエハ
Wが高温雰囲気に晒されることはなく、ウエハWが高温
雰囲気に晒されることによる自然酸化等の弊害の派生は
防止されることになる。 【0026】図1および図2に示されているように、予
め指定された枚数のウエハWがボート19へ装填される
と、ウエハ搬入搬出口5はゲート6によって閉鎖され
る。ちなみに、耐圧筐体4の保守点検口7はゲート8に
よって閉鎖されており、ボート搬入搬出口11はシャッ
タ12によって閉鎖されている。このように気密が維持
された状態で、待機室3は排気管9によって真空に排気
され、続いて、窒素ガスが給気管10を通じて供給され
ることにより、内部の酸素や水分を除去される。この後
に、待機室3は排気管9によって再び排気されて負圧に
維持される。 【0027】待機室3の内部の酸素や水分が真空排気お
よび窒素ガスパージによって除去され負圧に維持される
と、図4に示されているように、ボート搬入搬出口11
がシャッタ12によって開放される。続いて、シールキ
ャップ29に支持されたボート19がボートエレベータ
20の昇降台25によって上昇されて、プロセスチュー
ブ15の処理室14に搬入(ローディング)される。ボ
ート19が上限に達すると、ボート19を支持したシー
ルキャップ29の上面の周辺部がボート搬入搬出口11
をシール状態に閉塞するため、プロセスチューブ15の
処理室14は気密に閉じられた状態になる。このボート
19の処理室14への搬入に際して、待機室3の内部の
酸素や水分が予め除去されているため、ボート19の処
理室14への搬入に伴って外部の酸素や水分が処理室1
4に侵入することは確実に防止される。 【0028】ここで、ボート19を処理室14へ搬入す
る昇降台25が上昇する際には、第一ベローズ41は上
方向に短縮し、第二ベローズ42は上方向に伸長する必
要があるが、第一ベローズ41の中空部内は第一連通孔
43によって大気圧に連通され、第二ベローズ42の中
空部内は第二連通孔44によって大気圧に連通されてい
るため、第一ベローズ41は上方向に短縮し、第二ベロ
ーズ42は上方向に伸長することができる。また、第一
ベローズ41の中空部内および第二ベローズ42の中空
部内は待機室3からそれぞれ隔離されているため、第一
ベローズ41の短縮および第二ベローズ42の伸長(特
に、第一ベローズ41の短縮)に伴って、第一ベローズ
41の中空部内および第二ベローズ42の中空部内の大
気中の酸素や水分、並びに、送りねじ軸24や昇降台2
5の雌ねじ孔およびガイドレール23に塗布された潤滑
油(グリース)からの蒸発ガス等が待機室3に侵入する
ことはない。 【0029】その後、プロセスチューブ15の処理室1
4は気密に閉じられた状態で、所定の圧力となるように
排気管18によって排気され、ヒータユニット13によ
って所定の温度に加熱され、所定の原料ガスがガス導入
管17によって所定の流量だけ供給される。これによ
り、予め設定された処理条件に対応する所望の膜がウエ
ハWに形成される。 【0030】予め設定された処理時間が経過すると、図
2および図3に示されているように、ボート19がボー
トエレベータ20の昇降台25によって下降されること
により、処理済みウエハWを保持したボート19が待機
室3に搬出(アンローディング)される。この際、第一
ベローズ41の中空部内は第一連通孔43によって大気
圧に連通され、第二ベローズ42の中空部内は第二連通
孔44によって大気圧に連通されているため、昇降台2
5の下降に伴って、第一ベローズ41は下方向に伸長
し、第二ベローズ42は下方向に短縮する。そして、第
一ベローズ41の中空部内および第二ベローズ42の中
空部内は待機室3からそれぞれ隔離されているため、第
一ベローズ41の伸長および第二ベローズ42の短縮
(特に、第二ベローズ42の短縮)に伴って、第一ベロ
ーズ41の中空部内および第二ベローズ42の中空部内
の汚染物質が待機室3に侵入することはない。 【0031】ボート19が待機室3に搬出されると、ボ
ート搬入搬出口11がシャッタ12によって閉鎖される
とともに、待機室3に窒素ガスが給気管10によって供
給される。次いで、待機室3のウエハ搬入搬出口5がゲ
ート6によって開放され、ボート19の処理済みウエハ
Wがウエハ移載装置30によって脱装(ディスチャージ
ング)される。次に、筐体2のウエハ搬入搬出口38お
よびポッドオープナ39の載置台39aに載置された空
のポッドPのキャップがポッドオープナ39によって開
放され、ウエハ移載装置30によってディスチャージン
グされた処理済のウエハWが載置台39aの空のポッド
Pにウエハ搬入搬出口38を通じて収納される。 【0032】所定枚数の処理済みウエハWが収納される
と、ポッドPはポッドオープナ39のキャップ着脱機構
39bによってキャップを装着された後に、載置台39
aから次の処理工程へ工程内搬送装置によって搬送され
て行く。このディスチャージング作業およびポッドPへ
の収納作業がボート19の全ての処理済みウエハWにつ
いて繰り返されて行く。 【0033】以降、前述した作用が繰り返されて、ウエ
ハWが例えば25枚、50枚、100枚、125枚、1
50枚ずつ、バッチ式CVD装置1によってバッチ処理
されて行く。 【0034】ところで、第一ベローズ41および第二ベ
ローズ42の中空部内は待機室3から隔離された状態で
大気圧にそれぞれ連通されているため、待機室3が真空
排気されると、第一ベローズ41および第二ベローズ4
2は中空部の内外の圧力差によって変形される可能性が
ある。しかし、本実施の形態においては、第一ベローズ
41および第二ベローズ42には複数枚の変形防止板4
5がガイドブッシュ47やガイドロッド48を介して上
下方向に等間隔に介設されているため、第一ベローズ4
1および第二ベローズ42が中空部の内外の圧力差によ
って変形されることはない。すなわち、待機室3が真空
排気されて中空部の内外に差圧が発生することにより、
第一ベローズ41および第二ベローズ42の筒壁(胴
部)に内側から外側への力が加わっても、第一ベローズ
41の各分割体41aおよび第二ベローズ42の各分割
体42aの両端が各変形防止板45および上下の取付板
21A、21B、22A、22Bにそれぞれ固定されて
おり、各変形防止板45はガイドブッシュ47やガイド
ロッド48によって垂直方向に案内されるように構成さ
れているため、その力によって外側に膨らむように突出
することは防止される。 【0035】しかも、複数のガイドブッシュ47および
ガイドロッド48によって昇降を適正に案内されること
により、各変形防止板45は昇降台25の昇降に伴って
安定して水平に昇降するため、第一ベローズ41および
第二ベローズ42の伸縮動作が各変形防止板45によっ
て妨害されることはない。また、ガイドブッシュ47お
よびガイドロッド48は第一ベローズ41および第二ベ
ローズ42の中空部内に配設されているため、ガイドブ
ッシュ47とガイドロッド48との摺動によるパーティ
クルが待機室3に侵入することもない。 【0036】一般に、ベローズが伸長して行く場合に
は、ベローズやフランジの重さにより、上側の領域部分
の方が伸びる割合が大きくなる傾向がある。伸びる割合
が大きいと負荷が大きくなるため、伸びる割合が大きい
部分の寿命は他の部分の寿命よりも短くなってしまう。
通例、製品の寿命は短きに従って設定されるため、ベロ
ーズの全体としての寿命は伸びる割合が大きい部分の寿
命によって決定されてしまう。そして、伸びる割合の大
きい部分の寿命を延ばすために、ベローズ全体が堅牢に
設計されることになり、ベローズ全体が大形になったり
高級になったりしてしまう。 【0037】しかし、本実施の形態においては、第一ベ
ローズ41および第二ベローズ42における各分割体4
1aおよび42aの伸長長さが各変形防止板45に取り
付けられたガイドロッド48のストロークによって規定
されることにより、第一ベローズ41および第二ベロー
ズ42の上側の領域の分割体41aおよび42aの負荷
が大きくなるのを防止することができるため、上側の領
域の分割体41aおよび42aの寿命が他の部分の寿命
よりも短くなってしまうのを防止することができる。例
えば、第一ベローズ41が伸長して行く際に、上側の領
域の分割体41aの伸びる割合が大きくなっても、この
分割体41aのガイドロッド48のストッパ49がガイ
ドブッシュ47の下端面に当接することにより、この分
割体41aの伸びは停止されるため、この分割体41a
の負荷が大きくなるのを防止することができる。そし
て、上側領域の分割体41aおよび42aの負荷が大き
くなるのを防止することにより、各分割体41aおよび
42aの負荷を均等化させることができるため、第一ベ
ローズ41および第二ベローズ42の寿命を延長させる
ことができる。 【0038】前記実施の形態によれば、次の効果が得ら
れる。 【0039】1) ベローズにおける各分割体の伸長長さ
を各変形防止板に取り付けるガイドロッドのストローク
によって規定することにより、ベローズの上側領域の分
割体の負荷が大きくなるのを防止することができるた
め、上側の領域の分割体の寿命が他の部分の寿命よりも
短くなってしまうのを防止することができ、その結果、
ベローズの寿命を延長させることができる。 【0040】2) ベローズに複数枚の変形防止板をガイ
ドブッシュやガイドロッドを介して上下方向に介設する
ことにより、各変形防止板を昇降台の昇降に伴って安定
して水平に昇降させることができるため、ベローズの伸
縮動作が各変形防止板によって妨害されるのを未然に防
止することができる。 【0041】3) ボートエレベータの送りねじ軸やガイ
ドレール、ガイドブッシュおよびガイドロッド等をベロ
ーズによって待機室から隔離することにより、ベローズ
の伸縮に伴って、ベローズの中空部内の大気中の酸素や
水分、並びに、送りねじ軸や昇降台およびガイドレール
に塗布された潤滑油からの蒸発ガス等が待機室に侵入す
るのを防止することができる。 【0042】4) 待機室に設置されたボートエレベータ
の昇降台の上下に第一ベローズと第二ベローズとを配設
し、第一ベローズおよび第二ベローズの中空部内を大気
圧にそれぞれ連通することにより、待機室の圧力が変化
しても昇降台の上下方向の両側の圧力は均衡するため、
ボートエレベータの昇降台を駆動するための送りねじ軸
やモータ等の駆動部は小形化することができる。 【0043】5) 第一ベローズおよび第二ベローズの中
空部内が待機室の外部である大気圧にそれぞれ連通して
いることにより、第一ベローズと第二ベローズとの独立
した伸縮動作は自動的に確保することができるため、構
造の複雑な圧力制御弁やそれを制御するための制御シス
テム、その運用方法およびメンテナンス等を省略するこ
とができる。 【0044】図8は本発明の他の実施の形態であるバッ
チ式CVD装置のボートエレベータを示す一部省略背面
断面図である。 【0045】本実施の形態が前記実施の形態と異なる点
は、一台のベローズ41だけが待機室3の底面の上に設
置されているとともに、ガイドレール23や送りねじ軸
24および昇降台25等が待機室3の外部に設置されて
おり、アーム27の上に立設された支柱28がベローズ
41の中空部内に挿通されてシールキャップ29を支持
している点、である。 【0046】本実施の形態によれば、前記実施の形態と
同様の作用および効果を得ることができるとともに、ベ
ローズが一台であるため、その分、製造コストを低減す
ることができ、また、ボートエレベータを待機室の外部
に設置することにより、待機室の容積を小さく設定する
ことができる。また、ロングストロークであってもスペ
ースを取らないので、設置長を短縮することにより、チ
ャンバ容量を最小に抑えることができ、その結果、真空
引きの時間を短縮することができる。 【0047】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変
更が可能であることはいうまでもない。 【0048】例えば、中空伸縮体はベローズによって構
成するに限らず、柔軟で適当な強度を有する膜材が袋形
状に形成された中空伸縮体や、複数の筒体が内外多重に
嵌合されたテレスコープ(遠眼鏡)構造の中空伸縮体に
よって構成してもよい。 【0049】バッチ式CVD装置は成膜処理に使用する
に限らず、酸化膜形成処理や拡散処理等の処理にも使用
することができる。 【0050】前記実施の形態ではバッチ式CVD装置の
場合について説明したが、本発明はこれに限らず、基板
処理装置全般に適用することができる。 【0051】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
中空伸縮体の耐久性の低下を防止しつつ座屈を防止する
ことができ、また、密閉室の有効利用を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるバッチ式CVD装
置を示す平面断面図である。 【図2】図1のII-II 線に沿う側面断面図である。 【図3】図1のIII-III 線に沿う一部省略背面断面図で
ある。 【図4】そのボートエレベータの上昇時を示す一部省略
背面断面図である。 【図5】ボートエレベータの昇降台の部分を示す分解斜
視図である。 【図6】第一ベローズを示しており、(a)は正面断面
図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図、(c)は
底面図である。 【図7】その伸長状態を示す正面断面図である。 【図8】本発明の他の実施の形態であるバッチ式CVD
装置のボートエレベータを示す一部省略背面断面図であ
る。 【符号の説明】 W…ウエハ(基板)、1…バッチ式CVD装置(基板処
理装置)、2…筐体、3…待機室(密閉室)、4…耐圧
筐体、5…ウエハ搬入搬出口、6…ゲート、7…保守点
検口、8…ゲート、9…排気管、10…給気管、11…
ボート搬入搬出口、12…シャッタ、13…ヒータユニ
ット、14…処理室、15…プロセスチューブ、16…
マニホールド、17…ガス導入管、18…排気管、19
…ボート(移動体)、20…ボートエレベータ(駆動装
置)、21A、21B…上側取付板、22A、22B…
下側取付板、23…ガイドレール、24…送りねじ軸、
25…昇降台、26…モータ、27…アーム、28…支
柱、29…シールキャップ、30…ウエハ移載装置、3
1…ロータリーアクチュエータ、32…第一リニアアク
チュエータ、33…第二リニアアクチュエータ、34…
移動台、35…ツィーザ、36…エレベータ、37…ク
リーンユニット、38…ウエハ搬入搬出口、39…ポッ
ドオープナ、39a…載置台、39b…キャップ着脱機
構、41…第一ベローズ(中空伸縮体)、41a…分割
体、42…第二ベローズ(中空伸縮体)、42a…分割
体、43…第一連通孔、44…第二連通孔、45…変形
防止板(変形防止部材)、46…小孔、47…ガイドブ
ッシュ、48…ガイドロッド、49…ストッパ。
置を示す平面断面図である。 【図2】図1のII-II 線に沿う側面断面図である。 【図3】図1のIII-III 線に沿う一部省略背面断面図で
ある。 【図4】そのボートエレベータの上昇時を示す一部省略
背面断面図である。 【図5】ボートエレベータの昇降台の部分を示す分解斜
視図である。 【図6】第一ベローズを示しており、(a)は正面断面
図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図、(c)は
底面図である。 【図7】その伸長状態を示す正面断面図である。 【図8】本発明の他の実施の形態であるバッチ式CVD
装置のボートエレベータを示す一部省略背面断面図であ
る。 【符号の説明】 W…ウエハ(基板)、1…バッチ式CVD装置(基板処
理装置)、2…筐体、3…待機室(密閉室)、4…耐圧
筐体、5…ウエハ搬入搬出口、6…ゲート、7…保守点
検口、8…ゲート、9…排気管、10…給気管、11…
ボート搬入搬出口、12…シャッタ、13…ヒータユニ
ット、14…処理室、15…プロセスチューブ、16…
マニホールド、17…ガス導入管、18…排気管、19
…ボート(移動体)、20…ボートエレベータ(駆動装
置)、21A、21B…上側取付板、22A、22B…
下側取付板、23…ガイドレール、24…送りねじ軸、
25…昇降台、26…モータ、27…アーム、28…支
柱、29…シールキャップ、30…ウエハ移載装置、3
1…ロータリーアクチュエータ、32…第一リニアアク
チュエータ、33…第二リニアアクチュエータ、34…
移動台、35…ツィーザ、36…エレベータ、37…ク
リーンユニット、38…ウエハ搬入搬出口、39…ポッ
ドオープナ、39a…載置台、39b…キャップ着脱機
構、41…第一ベローズ(中空伸縮体)、41a…分割
体、42…第二ベローズ(中空伸縮体)、42a…分割
体、43…第一連通孔、44…第二連通孔、45…変形
防止板(変形防止部材)、46…小孔、47…ガイドブ
ッシュ、48…ガイドロッド、49…ストッパ。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 5F031 CA02 DA08 EA14 FA01 FA09
FA11 FA12 GA03 GA47 GA48
GA49 HA67 LA07 LA12 MA28
NA02 NA05 NA09 NA18 NA20
PA06 PA30
5F045 DP19 EB02 EB08 EM10 EN05
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 基板を処理する処理室と、この処理室に
隣設した密閉室と、この密閉室の内部に配設されて前記
基板を支持して移動する移動体と、この移動体を移動さ
せる駆動装置と、この駆動装置と前記移動体との連結部
を前記密閉室の内部空間に対して隔離するように被覆す
る中空伸縮体とを備えている基板処理装置であって、前
記中空伸縮体は長手方向で複数に分割されているととも
に、隣合う分割体同士間にそれぞれ介設された変形防止
部材によって一体的に連結されており、これら変形防止
部材には前記中空伸縮体が伸長した時に隣の変形防止部
材に係合するガイドロッドがそれぞれ取り付けられてい
ることを特徴とする基板処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001372339A JP2003174071A (ja) | 2001-12-06 | 2001-12-06 | 基板処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001372339A JP2003174071A (ja) | 2001-12-06 | 2001-12-06 | 基板処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003174071A true JP2003174071A (ja) | 2003-06-20 |
Family
ID=19181252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001372339A Pending JP2003174071A (ja) | 2001-12-06 | 2001-12-06 | 基板処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003174071A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014165274A (ja) * | 2013-02-22 | 2014-09-08 | Dainippon Printing Co Ltd | 基板搬送システム |
JP2020155458A (ja) * | 2019-03-18 | 2020-09-24 | 東京エレクトロン株式会社 | 基板リフト機構、基板支持器、及び基板処理装置 |
-
2001
- 2001-12-06 JP JP2001372339A patent/JP2003174071A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014165274A (ja) * | 2013-02-22 | 2014-09-08 | Dainippon Printing Co Ltd | 基板搬送システム |
JP2020155458A (ja) * | 2019-03-18 | 2020-09-24 | 東京エレクトロン株式会社 | 基板リフト機構、基板支持器、及び基板処理装置 |
JP7198694B2 (ja) | 2019-03-18 | 2023-01-04 | 東京エレクトロン株式会社 | 基板リフト機構、基板支持器、及び基板処理装置 |
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