JP2003172438A - 自動変速機におけるオイルレベル検出装置 - Google Patents

自動変速機におけるオイルレベル検出装置

Info

Publication number
JP2003172438A
JP2003172438A JP2001373777A JP2001373777A JP2003172438A JP 2003172438 A JP2003172438 A JP 2003172438A JP 2001373777 A JP2001373777 A JP 2001373777A JP 2001373777 A JP2001373777 A JP 2001373777A JP 2003172438 A JP2003172438 A JP 2003172438A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil level
oil
level detecting
tubular member
automatic transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001373777A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3774401B2 (ja
Inventor
▲高▼林亮太
Ryota Takabayashi
Akihito Hongoya
本郷谷彰人
Michitoku Tanabe
田邊道徳
Toshiki Kaneda
金田俊樹
Yuji Kashiwabara
柏原裕司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP2001373777A priority Critical patent/JP3774401B2/ja
Publication of JP2003172438A publication Critical patent/JP2003172438A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3774401B2 publication Critical patent/JP3774401B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0447Control of lubricant levels, e.g. lubricant level control dependent on temperature
    • F16H57/0449Sensors or indicators for controlling the fluid level

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】オイルレベル検出用筒状部材を用いてもオイル
リザーバ内のスペースにほとんど影響を与えないととも
に設置自由度を大きくでき、しかも車種の影響をほとん
ど受けない自動変速機におけるオイルレベル検出装置を
提供する。 【解決手段】 オイルレベル検出用筒状部材6がオイル
リザーバ2の脱着自在に取り付けられる。そして、オイ
ルレベル検出時には、この筒状部材6をオイルリザーバ
2のオイルレベル検出孔3を貫通しかつ蓋5を開いてオ
イルリザーバ2にセットする。オイルリザーバ2内に供
給された作動油が所定レベルになると筒状部材6を通し
て外に流出することで、オイルレベルの検出が行われ
る。オイルレベル非検出時には、筒状部材6をオイルリ
ザーバ2から取り外す。このようにして、オイルレベル
を検出しない通常時は、筒状部材6がオイルリザーバ2
から外されるので、オイルリザーバ2内のスペースが筒
状部材6に影響されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の自動変
速機内に供給される作動油を蓄えるオイルリザーバの技
術分野に属し、特に、このオイルリザーバに作動油を供
給する際に所定のオイルレベルになったことを検出する
自動変速機におけるオイルレベル検出装置の技術分野に
属する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の自動変速機において
は、その作動及び潤滑のために自動変速機の各部に自動
変速機用作動油(以下、ATFとも表記する)が供給さ
れるようになっている。このATFは、図10に示すよ
うに自動変速機Aの下部に設けられたオイルパンからな
るオイルリザーバBに蓄えられる。
【0003】その場合、オイルリザーバBに蓄えられる
ATFは、あまり多いとATFが温度上昇した際に外部
にあふれ出る可能性があり、また、あまり少ないとAT
Fが自動変速機の各部に供給され難くなる可能性があ
る。そこで、オイルリザーバB内には、自動変速機の作
動及び潤滑に必要である適切な所定量のATFが蓄えら
れている。
【0004】このように適切な所定量のATFをオイル
リザーバB内に蓄えるために、従来、オイルリザーバB
内のオイルレベルを検出している。従来のオイルレベル
検出方法として、フィラーチューブをオイルリザーバB
からエンジンルームの所定の検出位置までエンジンルー
ム内の排気管等の設置物を避けながら配管し、この検出
位置でオイルリザーバBからフィラーチューブを通して
導入されるATFの液面レベルをレベルゲージで検出し
ている方法が採用されている。
【0005】しかしながら、このフィラーチューブとレ
ベルゲージとを用いたオイルレベル検出方法では、次の
ような問題がある。すなわち、近年エンジンの大型化や
車室空間の拡大化等により、エンジンルーム内のフィラ
ーチューブの配管スペースがますます狭くなって限定さ
れてきているため、配管の取り回しがきわめて困難にな
っている。
【0006】また、フィラーチューブの設定や検出位置
の設定が車種毎によって行う必要があるため、これらの
設計および組付け等が煩雑になっている。更に、エンジ
ンルーム内に配管されるフィラーチューブ内のATFの
油温が変化することにより液面レベルが変化するため、
正規メンテナンス工場以外ではレベル検出作業を高精度
に行うことが難しい。
【0007】そこで、ATFを蓄えるオイルパンの例え
ばドレーン孔Cに検出用チューブを設け、オイルパン内
のATFの量が変速機毎に設定される規程量を超えたと
きこの検出用チューブからオーバーフローするATFを
検知することで、オイルレベルの検出を行う方法が提案
されている。この検出用チューブを用いたオーバーフロ
ー方式のオイルレベル検出方法によれば、前述のフィラ
ーチューブとレベルゲージとを用いたオイルレベル検出
方法の諸問題が解決される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このオ
ーバーフロー方式のオイルレベル検出方法では、検出用
チューブをオイルパン内に突設するため、オイルパン内
の空間が狭くなる。オイルパン内には、バルブボディや
自動変速機のレンジを変えるためのシフト部材等の自動
変速機の構成部材が配置されているが、検出用チューブ
のオイルパン内の空間が狭くなると、これらの自動変速
機の構成部材の設置スペースが限定されてしまうという
問題がある。
【0009】また、逆に検出用チューブをこれらの自動
変速機の構成部材に干渉しないように設けるためには、
オイルパンを大型にしなければならないので自動変速機
が大型になり、また、自動変速機の構成部材を避けて検
出用チューブを設けなければならないので、検出用チュ
ーブの設置自由度が限定されてしまうという問題があ
る。
【0010】更に、このオーバーフロー方式のオイルレ
ベル検出方法も、前述のフィラーチューブを用いたオイ
ルレベル検出方法と同様に車種によって検出用チューブ
の設定が異なるため、これらの設計および組付け等が煩
雑になるという問題もある。
【0011】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、オイルレベル検出用筒状部
材を用いてもオイルリザーバ内のスペースにほとんど影
響を与えないとともに設置自由度を大きくでき、しかも
車種の影響をほとんど受けない自動変速機におけるオイ
ルレベル検出装置を提供することである。
【0012】本発明の他の目的は、正規メンテナンス工
場以外でもレベル検出作業を高精度にかつより簡単に液
面レベルを検出することのできる自動変速機におけるオ
イルレベル検出装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、自動変速機の下部に設けられ
たオイルリザーバに蓄えられる作動油が所定レベルにな
ったときにオイルレベル検出用筒状部材を通って流出す
ることで、前記オイルリザーバ内のオイルレベルを検出
する自動変速機におけるオイルレベル検出装置におい
て、前記オイルレベル検出用筒状部材を前記オイルリザ
ーバに脱着自在に設けたことを特徴としている。
【0014】また、請求項2の発明は、前記オイルリザ
ーバにオイルレベル検出孔を設けるとともに、前記オイ
ルレベル検出用筒状部材を該オイルレベル検出孔を通し
て前記オイルリザーバに脱着自在に設け、更に、前記オ
イルレベル検出孔を開閉する蓋を設けたことを特徴とし
ている。
【0015】更に、請求項3の発明は、前記蓋の開閉動
作を前記オイルレベル検出用筒状部材の着脱動作に連動
して自動的に行われるようになっていることを特徴とし
ている。
【0016】更に、請求項4の発明は、前記オイルリザ
ーバ内に移動可能に設けられた自動変速機の可動部材の
軌道に位置して前記オイルレベル検出用筒状部材を取り
付けるようになっていることを特徴としている。
【0017】更に、請求項5の発明は、前記自動変速機
の構成部材が自動変速機の変速レンジをシフトするシフ
ト部材であり、前記変速レンジがパーキングレンジに設
定された状態で、前記オイルレベル検出用筒状部材と前
記シフト部材とが互いに干渉しない位置に前記オイルレ
ベル検出用筒状部材を設けることを特徴としている、
【0018】更に、請求項6の発明は、前記オイルレベ
ル検出用筒状部材が前記オイルリザーバから取り外され
たときには前記自動変速機の作動油の給油口に格納され
るようになっていることを特徴としている。
【0019】
【発明の作用及び効果】このように構成された本発明の
自動変速機におけるオイルレベル検出装置においては、
オイルレベル検出用筒状部材を用いてオーバーフロー方
式でオイルレベルを検出するようになる。これにより、
前述の従来のオーバーフロー方式のオイルレベル検出と
同様に、前述の従来のフィラーチューブとレベルゲージ
とを用いたオイルレベル検出方法の諸問題を解決するこ
とができる。
【0020】また、本発明のオイルレベル検出装置によ
れば、オイルレベル検出用筒状部材をオイルリザーバに
脱着自在に設けているので、液面を検出しないオイルレ
ベル非検出時つまりATFを自動変速機に給油しないと
きには、オイルレベル検出用筒状部材をオイルリザーバ
から外すことができる。これにより、オイルレベル検出
用筒状部材を用いてもオイルレベルを検出しない通常時
にはオイルレベル検出用筒状部材がオイルリザーバ内に
突出しないため、オイルリザーバ内のスペースにほとん
ど影響を与えず、オイルリザーバ内の空間を広く維持す
ることができる。
【0021】更に、オイルレベル検出用筒状部材を用い
たオーバーフロー方式でオイルレベルを検出しているの
で、正規メンテナンス工場以外でもレベル検出作業を高
精度にかつより簡単に行うことができる。
【0022】特に、請求項2および3の発明によれば、
オイルリザーバに設けたオイルレベル検出孔を通してオ
イルレベル検出用筒状部材を脱着するようにしているの
で、オイルレベル検出用筒状部材の取り付け、取り外し
が簡単になる。しかも、オイルリザーバにオイルレベル
検出孔を設けても、このオイルレベル検出孔を開閉する
蓋を設けているので、オイルレベル検出用筒状部材をオ
イルリザーバから外したときに、オイルリザーバからA
TFが流出するのを阻止できる。その場合、請求項4の
発明によれば、この蓋の開閉動作をオイルレベル検出用
筒状部材の取り付けおよび取り外しの動作に連動して自
動的に行うことができるので、蓋の開閉動作が簡単にな
る。
【0023】また、請求項4および5の発明によれば、
オイルレベル検出用筒状部材を自動変速機の可動部材の
軌道に位置して取り付けるようにしているが、通常時に
はオイルレベル検出用筒状部材がオイルリザーバ内に突
出しないため、オイルレベル検出用筒状部材と自動変速
機の例えばシフト部材やバルブボディ等の構成部材との
干渉を防止できる。そして、従来デッドスペースであっ
た自動変速機の可動部材の軌道上の場所を有効に利用す
ることができるとともに、オイルリザーバを小型にでき
るので、自動変速機の小型コンパクト化を効果的に図る
ことができるとともに、オイルレベル検出用筒状部材の
設置自由度を大きくできる。その場合、請求項5の発明
によれば、オイルレベル検出用筒状部材を移動量の大き
いシフト部材の軌道に位置して設けることで、従来デッ
ドスペースであったこの場所をより一層有効に利用する
ことができる。
【0024】更に、オイルレベル検用筒状部材の設置自
由度を大きくできることから、車種によってオイルレベ
ル検出用筒状部材の設定を異ならせる必要が低減できる
ので、これらの設計および組付け等をより簡単にするこ
とができる。
【0025】更に、請求項6の発明によれば、オイルレ
ベル検出を行わないときには、オイルレベル検出用筒状
部材を自動変速機のATFの給油口に、自動変速機内に
位置するようにして格納しているので、オイルレベル検
出用筒状部材をオイルリザーバから外したときに、この
オイルレベル検出用筒状部材の紛失を防止できるととも
にこのオイルレベル検出用筒状部材のための専用の保管
スペースを不要にでき、更にオイルレベル検出用筒状部
材の保管時にこのオイルレベル検出用筒状部材が邪魔に
なるのを防止できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明にかかる自動変速機
におけるオイルレベル検出装置の実施の形態の一例を模
式的に示し、(a)はオイルレベル検出装置の構成要素
の一部を示す図、(b)は(a)に示す構成要素の作動
を説明する図、(c)はオイルレベル検出装置の構成要
素の他の一部を示す図、(d)はオイルレベル検出装置
の構成要素の残部を示す図である。
【0027】図1(a)に示すように、この例のオイル
レベル検出装置1は、従来と同様に図示しない自動変速
機の下部に取り付けられるオイルパンからなるオイルリ
ザーバ2に穿設されてオイルリザーバ2内のATFを排
出するドレーン孔C(図10に示す符号を使用)をオイ
ルレベル検出孔3として兼用している。もちろん、オイ
ルレベル検出孔3は必ずしもドレーン孔と兼用すること
はなく、ドレーン孔と独立して設けることもできるが、
オイルレベル検出孔3の設置スペースや加工工数等を考
慮すると、この例のようにドレーン孔とオイルレベル検
出孔3とを兼用することが好ましい。このオイルレベル
検出装置1は、オイルリザーバ2の内側(図において上
側)に、このオイルレベル検出孔3に整合して固定され
ている雌ねじ部材4を備えている。
【0028】雌ねじ部材4の上部には、この雌ねじ部材
4の内孔4aを開閉する(つまり、オイルレベル検出孔
3を開閉する)蓋5が上下方向に回動可能に取り付けら
れている。その場合、図1(a)に示すように蓋5が雌
ねじ部材4の上面に当接した状態では、雌ねじ部材4の
内孔4aが閉じられた状態であり、また、図1(b)に
示すように蓋5が上方に回動して雌ねじ部材4の上面か
ら離間した状態では、雌ねじ部材4の内孔4aが開かれ
た状態である。また、蓋5はその自重で図1(a)に示
す雌ねじ部材4の上面に当接する方向に付勢されてい
る。なお、この蓋5は、例えばトーションスプリング等
の付勢手段で雌ねじ部材4の上面に当接する方向に付勢
することもできる。このようにすれば、車両走行等によ
る自動変速機の振動あるいは車両走行中の衝撃(例え
ば、路面の段差等により上下方向に加えられる衝撃等)
により蓋5が振動したりあるいは衝撃が加えられたりし
ても、付勢手段の付勢力で蓋5が雌ねじ部材4の上面に
当接した状態に保持されるので、蓋5は揺動して雌ねじ
部材4に対し離接を繰り返すことがなく、異音を発する
ようなことはない。
【0029】また、図1(c)に示すようにオイルレベ
ル検出装置1は、軸方向に貫通する軸方向内孔6aを有
しかつ図において下端にフランジ6bを有するオイルレ
ベル検出用筒状部材6を備えている。このオイルレベル
検出用筒状部材6の外周面には雄ねじ部6cが形成され
ているとともに、軸方向内孔6aの内周面に雌ねじ部6
iが形成されている。
【0030】フランジ6bの上面からオイルレベル検出
用筒状部材6の上端6dまでの長さLは、後述するよう
にオイルレベル検出用筒状部材6がオイルリザーバ2に
セットされた状態で、自動変速機に必要な所定量のオイ
ルがオイルリザーバ2に蓄えられたときの液面の位置と
なるように設定されている。
【0031】オイルレベル検出用筒状部材6は、オイル
レベル検出時にその雄ねじ部6cがオイルレベル検出孔
3を貫通するとともに雌ねじ部材4に螺合することで、
オイルリザーバ2に取り付けられ、オイルレベル非検出
時にはオイルリザーバ2に取り外されるようになってい
る。つまり、オイルレベル検出用筒状部材6はオイルリ
ザーバ2に脱着自在に取り付けられる。また、オイルレ
ベル検出用筒状部材6は、雌ねじ部材4を貫通して上方
に突出することにより、図1(b)に示すように蓋5を
上方に回動して雌ねじ部材4の内孔4aを開くようにな
っている。
【0032】更に、図1(d)に示すようにオイルレベ
ル検出装置1は、オイルレベル検出用筒状部材6の軸方
向内孔6aの下端開口部を閉じるプラグ7を備えてい
る。このプラグ7にはOリング9が設けられている。そ
して、プラグ7はオイルレベル検出用筒状部材6の軸方
向内孔6aにおける内周面の雌ねじ部6iにその下端か
ら螺合されてこの軸方向内孔6aの下端開口部をその頭
部7aとオイルリザーバ2との間でOリング9を挟圧す
ることで液密に閉じるようになっている。このプラグ7
は、後述するようにオイルリザーバ2のオイルレベル検
出孔3(つまりドレーン孔C)を閉塞するプラグと兼用
されている。このようにプラグ7をオイルレベル検出孔
3(ドレーン孔C)の閉塞プラグと兼用することで、部
品点数を削減するとともに、プラグ7をオイルレベル検
出時およびオイルレベル検出孔3の閉塞時の両方に常時
使用してプラグ7の紛失を防止している。
【0033】なお、プラグ7は、必ずしもオイルレベル
検出孔3(ドレーン孔C)の閉塞プラグと兼用する必要
はなく、オイルレベル検出用筒状部材6の軸方向内孔6
aにおける内周面の雌ねじ部6iに螺合して軸方向内孔
6aの下端開口部を液密に閉じる別のプラグで形成する
こともできる。また、オイルレベル検出用筒状部材6の
軸方向内孔6aの内周面に雌ねじ部6iを設けないで、
この内周面に単に嵌合して下端開口部を液密に閉じる、
例えばゴム栓等の閉塞栓で形成することもできる。この
場合には、オイルレベル検出用筒状部材6の軸方向内孔
6aの内周面に雌ねじ部6iを形成する必要がないの
で、加工工数が削減されてオイルレベル検出用筒状部材
6の製造が簡単になる。これらのいずれの場合にも、プ
ラグ7をオイルレベル検出孔3(ドレーン孔C)の閉塞
プラグと兼用しないので、前述の兼用した場合の利点を
有しない。
【0034】ところで、前述のオイルレベル検出孔3
は、図2および図3に示すようにこの例のオイルレベル
検出装置1が適用される自動変速機において変速レンジ
をシフトするためのシフト部材8の軌道の真下に位置し
てオイルリザーバ2に設けられている。具体的に説明す
ると、シフト部材8が例えば図2および図3に実線で示
すパーキングレンジ(Pレンジ)の位置と同図に二点鎖
線で示すローレンジ(Lレンジ)の位置との間で移動す
るとき、シフト部材8が移動する軌道の真下であって、
シフト部材8のPレンジの位置から外れた位置に、オイ
ルレベル検出孔3が設けられている。すなわち、オイル
レベル検出装置1がこの位置に設けられるようになって
いる。
【0035】したがって、自動変速機を図示しないシフ
トレバーでPレンジに設定することにより、後述するよ
うにオイルレベル検出用筒状部材6がオイルリザーバ2
の正規位置にセットされてこのオイルリザーバ2内のシ
フト部材8の軌道に位置するまで突出しても、シフト部
材8がオイルレベル検出用筒状部材6の移動領域から退
避するようになるので、オイルレベル検出用筒状部材6
とシフト部材8とが互いに干渉することはない。これに
より、オイルレベル検出装置1がシフト部材8の軌道の
真下に設けられても、オイルレベル検出用筒状部材6を
確実に設定することができるようになる。
【0036】このオイルレベル検出装置1が設けられる
位置はシフト部材8の軌道の真下であることからデッド
スペースになっている場所である。このように、この例
のオイルレベル検出装置1ではこのデッドスペースを有
効に利用することで、スペースがきわめて制限されるオ
イルリザーバ2内の無駄なスペースを極力なくすととも
に、オイルリザーバ2のコンパクト化を効果的に図って
いる。
【0037】また、オイルレベル検出を行わないとき
は、図4に示すようにオイルレベル検出用筒状部材6
は、自動変速機のケース10に設けられているATFの
給油口11に、自動変速機のケース10内に位置するよ
うにして格納するようにしている。
【0038】すなわち、ケース10にOリング13を有
する雌ねじ部材14をこの給油口11と同心状に固定す
る。そして、この雌ねじ部材13にオイルレベル検出用
筒状部材6の雄ねじ部6cを螺合してケース10内に進
入させる。そして、オイルレベル検出用筒状部材6のフ
ランジ6bがOリング13を雌ねじ部材14との間で挟
圧してこれらの間を液密状態に設定する。次に、Oリン
グ15を有しかつ給油口11を塞ぐプラグ12をオイル
レベル検出用筒状部材6の雌ねじ部6iに螺合して、図
示のようにプラグ12の頭部12aとオイルレベル検出
用筒状部材6のフランジ6bとの間でOリング15を挟
圧してこれらの間を液密状態に設定する。
【0039】これにより、オイルレベル検出用筒状部材
6をオイルリザーバ2に対して脱着自在に設けること
で、オイルレベル検出用筒状部材6をオイルリザーバ2
から外したときに、このオイルレベル検出用筒状部材6
が紛失するのを防止しているとともにこのオイルレベル
検出用筒状部材6のための専用の保管スペースを不要に
している。
【0040】次に、この例のオイルレベル検出装置1を
用いた自動変速機のATFの供給動作について説明す
る。図5(a)に示すように蓋5が雌ねじ部材4の上面
に当接して雌ねじ部材4の内孔4aが閉じられている。
また、プラグ7が雌ねじ部材4に螺合されてオイルレベ
ル検出孔3が液密に閉塞されている。
【0041】この状態から、まず、シフトレバーにより
自動変速機をPレンジに設定した後、自動変速機のケー
ス10の給油口11のプラグ12を外して、オイルレベ
ル検出用筒状部材6を給油口11から取る。次に、オイ
ルレベル検出孔3のプラグ7を外し、図5(b)に示す
ようにオイルレベル検出用筒状部材6をオイルレベル検
出孔3に貫通させて雌ねじ部材4に螺合する。更に、図
5(c)に示すようにオイルレベル検出用筒状部材6を
回動して上昇させると、オイルレベル検出用筒状部材6
の上端6dが蓋5に当接し、この蓋5が上方に回動す
る。これにより、雌ねじ部材4の内孔4aおよびオイル
レベル検出用筒状部材6の軸方向内孔6aを開く。そし
て、オイルレベル検出用筒状部材6の上昇に伴って蓋5
が次第に上方に大きく回動するようになる。
【0042】図5(d)に示すようにオイルレベル検出
用筒状部材6のフランジ6bがオイルリザーバ2の下面
に当接するまで、オイルレベル検出用筒状部材6を回動
しかつ上昇させることで、オイルレベル検出用筒状部材
6を正規位置にセットする。このとき、蓋5は最大に回
動するようになる。このとき、正規位置にセットされた
オイルレベル検出用筒状部材6はオイルリザーバ2内に
突出するようになるが、自動変速機がPレンジに設定さ
れてシフト部材8がオイルレベル検出用筒状部材6の移
動領域から退避しているので、オイルレベル検出用筒状
部材6とシフト部材8とは互いに干渉しない。
【0043】この状態で、図示しないオイルレベル検出
用筒状部材6の真下にATFの受け皿を置いた後、自動
変速機の図示しない給油口からATFを給油する。する
と、このATFはオイルリザーバ2内に流動して蓄えら
れる。このとき、オイルリザーバ2内に蓄えられたAT
Fの液面が正規位置にセットされたオイルレベル検出用
筒状部材6の上端6dより低いので、オイルリザーバ2
内のATFはオイルレベル検出用筒状部材6の軸方向内
孔6aを通ってオイルリザーバ2外に漏出しない。
【0044】ATFが更に給油されることで、オイルリ
ザーバ2内に蓄えられたATFの液面が次第に上昇し、
図5(d)に示すように液面がオイルレベル検出用筒状
部材6の上端6dと同じ高さになる。これ以後、ATF
が更に給油されると、ATFは液面がオイルレベル検出
用筒状部材6の上端6dより高くなるのでオイルレベル
検出用筒状部材6の上端6dからオイルレベル検出用筒
状部材6の軸方向内孔6a内に流動し、この軸方向内孔
6aから受け皿に漏出する。
【0045】給油作業者はこのオイルレベル検出用筒状
部材6からのATFの漏出を見ることで、自動変速機に
必要な所定量のATFがオイルリザーバ2内に蓄えられ
たことを知る。したがって、給油作業者はATFの給油
を停止するとともに、図5(e)に示すようにプラグ7
をオイルレベル検出用筒状部材6の軸方向内孔6aに下
端から螺合してこの軸方向内孔6aの下端開口部を液密
に閉じる。これにより、軸方向内孔6aからのATFの
漏出が阻止される。
【0046】そして、図5(f)に示すように、オイル
レベル検出用筒状部材6を逆方向に回動して下降させ
る。このとき、蓋5がその自重でオイルレベル検出用筒
状部材6の下降とともに次第に下方へ回動する。図5
(g)に示すようにオイルレベル検出用筒状部材6の上
端6dが雌ねじ部材4の上面より低くなると、蓋5が雌
ねじ部材4の上面に当接し、雌ねじ部材4の内孔4aが
閉じられる。したがって、オイルリザーバ2内に蓄えら
れたATFは雌ねじ部材4の内孔4a内へ漏出しない。
【0047】更に、オイルレベル検出用筒状部材6を下
降させて雌ねじ部材4から外し、その後、図5(h)に
示すようにプラグ7を雌ねじ部材4に螺合してオイルレ
ベル検出孔3を液密に閉塞する。オイルレベル検出用筒
状部材6の軸方向内孔6a内に流入したATFは受け皿
へ排出されるが、このようにオイルレベル検出用筒状部
材6内のATFが排出されても、オイルレベル検出用筒
状部材の長さLがこのATFの排出分を考慮して設定さ
れているので、オイルリザーバ2内には、前述の所定量
が蓄えられている。外されたオイルレベル検出用筒状部
材6は前述のようにケース10のATF給油口11内に
格納される。このようにして、オイルリザーバ2内への
所定量のATFの給油が簡単かつ確実に行われる。
【0048】この例のオイルレベル検出装置1によれ
ば、オイルレベル検出用筒状部材6を用いてオーバーフ
ロー方式でオイルレベルを検出するようにしているの
で、前述の従来のオーバーフロー方式のオイルレベル検
出と同様に、前述の従来のフィラーチューブとレベルゲ
ージとを用いたオイルレベル検出方法の諸問題を解決で
きる。
【0049】また、この例のオイルレベル検出装置1に
よれば、オイルレベル検出用筒状部材6をオイルリザー
バ2に脱着自在に設けているので、液面を検出しないオ
イルレベル非検出時つまりATFを自動変速機に給油し
ないときには、オイルレベル検出用筒状部材6をオイル
リザーバ2から外すことができる。これにより、オイル
レベル検出用筒状部材6を用いてもオイルレベルを検出
しない通常時にはオイルレベル検出用筒状部材6がオイ
ルリザーバ2内に突出しないため、オイルリザーバ2内
のスペースにほとんど影響を与えず、オイルリザーバ2
内の空間を広く維持することができる。
【0050】更に、通常時にはオイルレベル検出用筒状
部材6がオイルリザーバ2内に突出しないため、オイル
レベル検出用筒状部材6と自動変速機の例えばシフト部
材8やバルブボディ等の構成部材との干渉を防止でき
る。そして、従来デッドスペースであったこの場所をよ
り一層有効に利用することができるとともに、このデッ
ドスペースの有効利用によりオイルリザーバ2を小型に
できるので、自動変速機の小型コンパクト化を効果的図
ることができるとともに、オイルレベル検出用筒状部材
6の設置自由度を大きくできる。
【0051】特に、オイルレベル検出装置1を移動量の
大きいシフト部材8の軌道の真下に設けることで、従来
デッドスペースであったこの場所をより一層有効に利用
することができる。
【0052】更に、オイルレベル検出用筒状部材6の設
置自由度を大きくできることから、車種によってオイル
レベル検出用筒状部材6の設定を異ならせる必要が低減
できるので、これらの設計および組付け等をより簡単に
することができる。
【0053】更に、オイルレベル検出用筒状部材6を用
いたオーバーフロー方式でオイルレベルを検出している
ので、正規メンテナンス工場以外でもレベル検出作業を
高精度にかつより簡単に行うことができる。
【0054】更に、オイルリザーバ2に設けたオイルレ
ベル検出孔3を通してオイルレベル検出用筒状部材6を
脱着するようにしているので、オイルレベル検出用筒状
部材6の取り付け、取り外しが簡単になる。しかも、オ
イルレベル検出孔3をオイルリザーバ2に設けても、オ
イルレベル検出孔3を閉じる蓋5を設けているので、オ
イルレベル検出用筒状部材6をオイルリザーバ2から外
したときに、オイルリザーバ2からATFが流出するの
を阻止できる。しかも、この蓋5の開閉動作をオイルレ
ベル検出用筒状部材6の取り付けおよび取り外しの動作
に連動して自動的に行うことができるので、蓋5の開閉
動作が簡単になる。
【0055】更に、オイルレベル検出を行わないときに
は、オイルレベル検出用筒状部材6を自動変速機のAT
F給油口11に、自動変速機内に位置するようにして格
納しているので、オイルレベル検出用筒状部材6をオイ
ルリザーバ2から外したときに、このオイルレベル検出
用筒状部材6の紛失を防止できるとともにこのオイルレ
ベル検出用筒状部材6のための専用の保管スペースを不
要にでき、更にオイルレベル検出用筒状部材6の保管時
にこのオイルレベル検出用筒状部材6が邪魔になるのを
防止できる。
【0056】図6は、本発明のオイルレベル検出装置の
実施の形態の他の例を模式的に示し、(a)はオイルレ
ベル検出装置の構成要素の一部を示す図、(b)は
(a)に示す構成要素の作動を説明する図、(c)はオ
イルレベル検出装置の構成要素の他の一部を示す図であ
る。なお、以下の各例の説明において、それより前の例
と同じ構成要素には同じ符号を付すことで、その詳細な
説明は省略する。
【0057】前述の図1に示す例では、雌ねじ部材4に
蓋5を回動可能に設けているが、図6(a)に示すよう
に、この例のオイルレベル検出装置1では、蓋5を雌ね
じ部材4に対して接離自在に設けている。この例の蓋5
は板状の磁石から形成されているとともに、その磁石の
下面の中心に截頭円錐形状の突出部5aが形成されてい
る。また、雌ねじ部材4およびオイルレベル検出用筒状
部材6は磁石が吸着可能な磁性材で形成されている。
【0058】そして、図6(a)に示すように蓋5はそ
の磁力で雌ねじ部材4の上面に当接して吸着した状態で
は、雌ねじ部材4の内孔4aを閉じた状態であり、ま
た、図6(b)に示すように蓋5が上動して雌ねじ部材
4の上面から離間した状態では、雌ねじ部材4の内孔4
aが開かれた状態である。蓋5が雌ねじ部材4の上面に
吸着した状態では、前述と同様に車両走行等により蓋5
が振動したりあるいは衝撃が加えられたりしても、蓋5
の雌ねじ部材4の上面への吸着状態が保持されるので、
蓋5は雌ねじ部材4に対し離接を繰り返すことがなく、
異音を発するようなことはない。
【0059】一方、オイルレベル検出時には、後述する
ようにオイルレベル検出用筒状部材6がオイルリザーバ
2内に進入した際、蓋5がこのオイルレベル検出用筒状
部材6の上端に押し上げられて雌ねじ部材4の上面から
離間するが、このとき、蓋5はこのオイルレベル検出用
筒状部材6の上端に吸着されて常時この上端に載置され
るようになる。これにより、オイルレベル検出時に蓋5
がオイルレベル検出用筒状部材6の上端からオイルリザ
ーバ2内に落下することはない。
【0060】更に、図6(c)に示すようにこの例のオ
イルレベル検出用筒状部材6の上端部には、軸方向に延
びる所定数の切欠6eが周方向に形成されている。その
場合、フランジ6bの上面から切欠6eの底部までの距
離が前述の距離Lに設定されている。この例のオイルレ
ベル検出装置1の他の構成は前述の図1に示す例と同じ
である。
【0061】次に、この例のオイルレベル検出装置1を
用いた自動変速機のATFの供給動作について説明す
る。図7(a)に示すように蓋5が雌ねじ部材4の上面
に吸着保持されている雌ねじ部材4の内孔4aが閉じら
れている。このとき、蓋5の下面の截頭円錐形状の突起
5aが内孔4a内に進入することで、蓋5は突起5aの
傾斜面にガイドされて雌ねじ部材4の中心位置に位置決
めされている。また、前述と同様にプラグ7によりオイ
ルレベル検出孔3が液密に閉塞されている。
【0062】そして、この状態から、前述と同様にまず
自動変速機をシフトレバーによりPレンジに設定した
後、プラグ7を外し、前述と同様に給油口11から外し
たオイルレベル検出用筒状部材6を、図7(b)に示す
ようにオイルレベル検出孔3に貫通させて雌ねじ部材4
に螺合する。更に、図7(c)に示すようにオイルレベ
ル検出用筒状部材6を上昇させて、オイルレベル検出用
筒状部材6の上端6dを蓋5に当接し、この蓋5を上動
させて雌ねじ部材4から離間させる。このとき、蓋5の
截頭円錐台形状の突出部5aがオイルレベル検出用筒状
部材6の軸方向内孔6a内に進入するため、蓋5は突出
部5aの傾斜面にガイドされて軸方向内孔6aの中心に
位置決めされてオイルレベル検出用筒状部材6の上端に
載置される。また、蓋5はその磁力によってオイルレベ
ル検出用筒状部材6の上端に吸着されるので、オイルレ
ベル検出用筒状部材6の上端から落下することはない。
【0063】これにより、雌ねじ部材4の内孔4aが開
くとともにオイルレベル検出用筒状部材6の切欠6eが
オイルリザーバ2内に露出する。そして、オイルレベル
検出用筒状部材6の上昇に伴って切欠6eがオイルリザ
ーバ2内に次第に大きく露出するようになる。
【0064】図7(d)に示すようにオイルレベル検出
用筒状部材6のフランジ6bがオイルリザーバ2の下面
に当接することで、オイルレベル検出用筒状部材6が正
規位置にセットされる。このとき、切欠6eはオイルリ
ザーバ2内に最大に露出するようになる。また、自動変
速機がPレンジに設定されてシフト部材8がオイルレベ
ル検出用筒状部材6の移動領域から退避しているので、
オイルレベル検出用筒状部材6とシフト部材8とが干渉
しない。
【0065】この状態で、図示しないがオイルレベル検
出用筒状部材6の真下にATFの受け皿を置いた後、自
動変速機の給油口からATFを給油する。すると、この
ATFはオイルリザーバ2内に蓄えられる。このとき、
オイルリザーバ2内に蓄えられたATFの液面が正規位
置にセットされたオイルレベル検出用筒状部材6の切欠
6eの底部より低いので、オイルリザーバ2内のATF
はオイルレベル検出用筒状部材6の軸方向内孔6aを通
ってオイルリザーバ2外に漏出しない。
【0066】ATFが更に給油されることで、オイルリ
ザーバ2内に蓄えられたATFの液面が次第に上昇し、
図7(d)に示すように液面がオイルレベル検出用筒状
部材6の切欠6eの底部と同じ高さになる。これ以後、
ATFが更に給油されると、ATFは液面がオイルレベ
ル検出用筒状部材6の切欠6eの底部より高くなるので
この切欠6eからオイルレベル検出用筒状部材6の軸方
向内孔6a内に流動し、この軸方向内孔6aから受け皿
に漏出する。
【0067】前述と同様に、給油作業者はこのオイルレ
ベル検出用筒状部材6からのATFの漏出を見ること
で、ATFの給油を停止するとともに、図7(e)に示
すようにプラグ7を前述と同様にしてオイルレベル検出
用筒状部材6の軸方向内孔6aの下端開口部を閉じる。
これにより、軸方向内孔6aからのATFの漏出が阻止
される。
【0068】そして、図7(f)に示すように、オイル
レベル検出用筒状部材6を前述と同様にして下降させ
る。このとき、オイルレベル検出用筒状部材6の上端に
載置された蓋5もオイルレベル検出用筒状部材6の下降
とともに下降する。図7(g)に示すようにオイルレベ
ル検出用筒状部材6の上端6dが雌ねじ部材4の上面よ
り低くなると、蓋5が雌ねじ部材4の上面に当接して雌
ねじ部材4の内孔4aが閉じられるとともに、オイルレ
ベル検出用筒状部材6の上端6dが蓋5から離れる。し
たがって、オイルリザーバ2内に蓄えられたATFは雌
ねじ部材4の内孔4a内へ漏出しない。このとき、蓋5
はその磁力によって雌ねじ部材4の上面に吸着保持され
るので、雌ねじ部材4の上面から落下することはない。
【0069】更に、オイルレベル検出用筒状部材6を下
降させて雌ねじ部材4から外し、その後、図7(h)に
示すようにプラグ7を雌ねじ部材4に螺合してオイルレ
ベル検出孔3を液密に閉塞する。前述と同様にして、オ
イルレベル検出用筒状部材6の軸方向内孔6a内に流入
したATFは受け皿へ排出されるとともに、オイルレベ
ル検出用筒状部材6はケース10の給油口11内に格納
される。この例のシール装置1の他の作動は、前述の図
1に示す例と同じである。このようにして、オイルリザ
ーバ2内への所定量のATFの給油が簡単かつ確実に行
われる。この例のシール装置1の他の作用効果も、前述
の図1に示す例と同じである。
【0070】図8は、本発明のオイルレベル検出装置の
実施の形態の更に他の例を模式的に示し、(a)はオイ
ルレベル検出装置の構成要素の一部を示す図、(b)は
(a)に示す構成要素の作動を説明する図、(c)はオ
イルレベル検出装置の構成要素の他の一部を示す図であ
る。
【0071】前述の図6に示す例では、磁石で形成され
た蓋5の下面中心に截頭円錐台形状の突出部5aが形成
されているが、図8(a)に示すように、この例のオイ
ルレベル検出装置1では、蓋5の下面中心に設けた突出
部5aは円筒状に形成されている。この円筒状の突出部
5aは雌ねじ部材4の内孔4a内に嵌合可能となってい
る。
【0072】そして、図8(a)に示すように蓋5が雌
ねじ部材4の上面に当接して吸着された状態では、雌ね
じ部材4の内孔4aが閉じられた状態であり、また、図
8(b)に示すように蓋5が上動して雌ねじ部材4の上
面から離間した状態では、雌ねじ部材4の内孔4aが開
かれた状態である。また、蓋5はその自重で図8(a)
に示す雌ねじ部材4の上面に当接する方向に付勢されて
いる。
【0073】更に、図8(c)に示すようにこの例のオ
イルレベル検出用筒状部材6の上端部には、前述の図6
に示す例と同様の軸方向に延びる所定数の切欠6eが周
方向に形成されている。更に、オイルレベル検出用筒状
部材6の上端には上板6fが設けられて、軸方向内孔6
aの上端が閉塞されているとともに、上板6fから上方
に軸方向突出部6gが突設されている。この軸方向突出
部6gは、蓋5の円筒状突出部5a内に嵌合可能となっ
ている。この例のオイルレベル検出装置1の他の構成は
前述の図6に示す例と同じである。
【0074】次に、この例のオイルレベル検出装置1を
用いた自動変速機のATFの供給動作について説明す
る。図9(a)ないし図9(h)に示すように、この例
のオイルレベル検出装置1のATFの供給動作は、それ
ぞれ、前述の図7(a)ないし図7(h)に示す例のA
TFの供給動作と、次の点が異なる。
【0075】異なる点を説明する。まず、図7に示す例
では、蓋5は截頭円錐台形状の突出部5aにより、雌ね
じ部材4およびオイルレベル検出用筒状部材6に対して
位置決めされるが、この例のオイルレベル検出装置1で
は、蓋5は円筒状の突出部5aが雌ねじ部材4の内孔4
a内に嵌合することで雌ねじ部材4に対して位置決めさ
れるとともに、オイルレベル検出用筒状部材6の軸方向
突出部6gが円筒状の突出部5a内に嵌合することでオ
イルレベル検出用筒状部材6に対して位置決めされる。
【0076】また、図7に示す例では、蓋5はオイルレ
ベル検出用筒状部材6の上端6dが当接することで、雌
ねじ部材4から離間しかつこの上端6dに載置される
が、この例のオイルレベル検出装置1では、蓋5はオイ
ルレベル検出用筒状部材6の軸方向突出部6gの上端6
hが当接することで、雌ねじ部材4から離間しかつこの
上端6hに載置される。この例のオイルレベル検出装置
1におけるATFの他の供給動作は、図7に示す例のオ
イルレベル検出装置1におけるATFの供給動作と同じ
である。
【0077】なお、前述の例ではオイルレベル検出用筒
状部材6をオイルリザーバ2内に突出するようにしてい
るが、オイルレベル検出用筒状部材6をオイルリザーバ
2の上の自動変速機のケース10内に突出するようにす
ることもできる。また、オイルリザーバ2はオイルパン
以外の他のリザーバで構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる自動変速機におけるオイルレ
ベル検出装置の実施の形態の一例を模式的に示し、
(a)はオイルレベル検出装置の構成要素の一部を示す
図、(b)は(a)に示す構成要素の作動を説明する
図、(c)はオイルレベル検出装置の構成要素の他の一
部を示す図、(d)はオイルレベル検出装置の構成要素
の残部を示す図である。
【図2】 本発明のオイルレベル検出装置のセット位置
と自動変速機のシフト部材との位置関係を部分的に示す
平面図である。
【図3】 本発明のオイルレベル検出装置のセット位置
と自動変速機のシフト部材との位置関係を部分的に示す
正面図である。
【図4】 本発明のオイルレベル検出装置のオイルレベ
ル検出用筒状部材の保管について説明する図である。
【図5】 図1に示す例のオイルレベル検出装置を用い
た自動変速機のATFの供給動作について説明する図で
ある。
【図6】 本発明のオイルレベル検出装置の実施の形態
の他の例を模式的に示し、(a)はオイルレベル検出装
置の構成要素の一部を示す図、(b)は(a)に示す構
成要素の作動を説明する図、(c)はオイルレベル検出
装置の構成要素の他の一部を示す図である。
【図7】 図6に示す例のオイルレベル検出装置を用い
た自動変速機のATFの供給動作について説明する図で
ある。
【図8】 本発明のオイルレベル検出装置の実施の形態
の更に他の例を模式的に示し、(a)はオイルレベル検
出装置の構成要素の一部を示す図、(b)は(a)に示
す構成要素の作動を説明する図、(c)はオイルレベル
検出装置の構成要素の他の一部を示す図である。
【図9】 図8に示す例のオイルレベル検出装置を用い
た自動変速機のATFの供給動作について説明する図で
ある。
【図10】従来の自動変速機におけるオイルパンの設置
位置を示す図である。
【符号の説明】
1…オイルレベル検出装置、2…オイルリザーバ(オイ
ルパン)、3…オイルレベル検出孔、4…雌ねじ部材、
4a…内孔、5…蓋、5a…突出部、6…オイルレベル
検出用筒状部材、6a…軸方向内孔、6b…フランジ、
6c…雄ねじ部、6d…上端、6e…切欠、6f…上
板、6g…軸方向突出部、6h…上端、6i…雌ねじ
部、7…プラグ、7a…頭部、8…シフト部材、9…O
リング、10…自動変速機のケース、11…給油口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本郷谷彰人 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 田邊道徳 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 金田俊樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 柏原裕司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3J063 AA02 AC03 BA07 BA11 CA01 CD65 XE32 XE38

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動変速機の下部に設けられたオイルリ
    ザーバに蓄えられる作動油が所定レベルになったときに
    オイルレベル検出用筒状部材を通って流出することで、
    前記オイルリザーバ内のオイルレベルを検出する自動変
    速機におけるオイルレベル検出装置において、 前記オイルレベル検出用筒状部材を前記オイルリザーバ
    に脱着自在に設けたことを特徴とする自動変速機におけ
    るオイルレベル検出装置。
  2. 【請求項2】 前記オイルリザーバにオイルレベル検出
    孔を設けるとともに、前記オイルレベル検出用筒状部材
    を該オイルレベル検出孔を通して前記オイルリザーバに
    脱着自在に設け、更に、前記オイルレベル検出孔を開閉
    する蓋を設けたことを特徴とする請求項1記載の自動変
    速機におけるオイルレベル検出装置。
  3. 【請求項3】 前記蓋の開閉動作を前記オイルレベル検
    出用筒状部材の着脱動作に連動して自動的に行われるよ
    うになっていることを特徴とする請求項2記載の自動変
    速機におけるオイルレベル検出装置。
  4. 【請求項4】 前記オイルリザーバ内に移動可能に設け
    られた自動変速機の可動部材の軌道に位置して前記オイ
    ルレベル検出用筒状部材を取り付けるようになっている
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1記載の
    自動変速機におけるオイルレベル検出装置。
  5. 【請求項5】 前記自動変速機の構成部材は自動変速機
    の変速レンジをシフトするシフト部材であり、前記変速
    レンジがパーキングレンジに設定された状態で、前記オ
    イルレベル検出用筒状部材と前記シフト部材とが互いに
    干渉しない位置に前記オイルレベル検出用筒状部材を設
    けることを特徴とする請求項4記載の自動変速機におけ
    るオイルレベル検出装置。
  6. 【請求項6】 前記オイルレベル検出用筒状部材は前記
    オイルリザーバから取り外されたときには前記自動変速
    機の作動油の給油口に格納されるようになっていること
    を特徴とする請求項1ないし5のいずれか1記載の自動
    変速機におけるオイルレベル検出装置。
JP2001373777A 2001-12-07 2001-12-07 自動変速機におけるオイルレベル検出装置 Expired - Fee Related JP3774401B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001373777A JP3774401B2 (ja) 2001-12-07 2001-12-07 自動変速機におけるオイルレベル検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001373777A JP3774401B2 (ja) 2001-12-07 2001-12-07 自動変速機におけるオイルレベル検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003172438A true JP2003172438A (ja) 2003-06-20
JP3774401B2 JP3774401B2 (ja) 2006-05-17

Family

ID=19182439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001373777A Expired - Fee Related JP3774401B2 (ja) 2001-12-07 2001-12-07 自動変速機におけるオイルレベル検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3774401B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008019885A (ja) * 2006-07-10 2008-01-31 Mazda Motor Corp 変速機
JP2008019886A (ja) * 2006-07-10 2008-01-31 Mazda Motor Corp 変速機
JP2010255761A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Aisin Aw Co Ltd オイル量調整装置
CN108223763A (zh) * 2016-11-22 2018-06-29 通用汽车环球科技运作有限责任公司 两件式立管
CN113133720A (zh) * 2021-04-28 2021-07-20 苏州高之仙自动化科技有限公司 一种车桥及清洁机器人

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008019885A (ja) * 2006-07-10 2008-01-31 Mazda Motor Corp 変速機
JP2008019886A (ja) * 2006-07-10 2008-01-31 Mazda Motor Corp 変速機
JP2010255761A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Aisin Aw Co Ltd オイル量調整装置
CN108223763A (zh) * 2016-11-22 2018-06-29 通用汽车环球科技运作有限责任公司 两件式立管
CN113133720A (zh) * 2021-04-28 2021-07-20 苏州高之仙自动化科技有限公司 一种车桥及清洁机器人

Also Published As

Publication number Publication date
JP3774401B2 (ja) 2006-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4849345B2 (ja) 燃料補給用閉鎖部アセンブリ及びその製造方法
JP2003166449A (ja) 燃料タンクの燃料流出規制装置
US5605177A (en) Fuel reservoir apparatus
JP5034084B2 (ja) 燃料蒸気ベントバルブのフロートアセンブリと、この製造方法
KR20060044700A (ko) 압력 제어 밸브 및 솔레노이드 작동식 밸브 제조 방법
JP2006103677A (ja) バルブアセンブリと給油センサ
JPS5920895B2 (ja) ガスばね
KR20120076389A (ko) 연료탱크용 밸브 장치
US6779546B2 (en) Pressure control valve for fuel tank
JP2003172438A (ja) 自動変速機におけるオイルレベル検出装置
US9415682B2 (en) Refueling portion structure of fuel tank
JP2004324570A (ja) 燃料タンクの燃料流出規制装置
WO1999051860A1 (fr) Bouchon de vidange d'huile de moteur
US20040089340A1 (en) Fuel cut-off valve device
JP4131399B2 (ja) 燃料タンクの燃料流出規制装置
CA3020217C (en) Access port for a fluid system
JP2008116042A (ja) 車両用変速機のブリーザ装置
JP4136585B2 (ja) 燃料タンクの部品取付け構造
US6314989B1 (en) Device for draining of oil in a component of a vehicle
US20110315273A1 (en) Single point lube service port component
KR102159603B1 (ko) 자동변속기의 유압체크포트 누유방지장치
US20240190196A1 (en) Protection plugs with bidirectional pressurizing functionality for shock absorber
JPH03239922A (ja) オイルレベルゲージ部の構造
KR100202368B1 (ko) 자동차 브레이크 오일 탱크의 진공장치
JP2006069236A (ja) 流量制御バルブ

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20020204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20020204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20020501

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20021024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050519

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050810

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090224

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100224

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees