JP2003171879A - 合成繊維処理剤及び合成繊維処理方法 - Google Patents
合成繊維処理剤及び合成繊維処理方法Info
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Abstract
高速化及び高温度化が進む過酷な条件下での仮撚工程で
あっても、ヒーター汚染を効果的に抑制しながら、走行
糸のジャンピングを充分に防止できる、合成繊維処理剤
及び合成繊維処理方法を提供する。 【解決手段】合成繊維処理剤として、特定の3成分、好
ましくは特定の4成分、より好ましくは特定の5成分を
所定割合で含有し、且つ繊維−繊維間摩擦帯電圧及び繊
維−繊維間静摩擦係数、好ましくは更に水性エマルショ
ン浸透性が所定範囲内となるものを用いた。
Description
合成繊維処理方法に関する。近年、合成繊維の熱処理工
程、例えば仮撚工程においては、高速化及び高温度化が
更に一段と進み、そのため加撚部の加熱ヒータートラッ
クから走行糸条が飛び出す現象(以下、ジャンピングと
いう)が問題となっている。かかるジャンピングは、カ
チオン可染ポリエステル繊維、繊度が小さく、フィラメ
ント数が多い、所謂ハイカウントマルチフィラメントと
呼ばれる合成繊維で特に問題となっている。ジャンピン
グが発生すると、毛羽や糸切れ等が発生して、糸品質や
作業性を著しく低下させる。ジャンピングの発生頻度を
低減するため、合成繊維に対する合成繊維処理剤の付着
量を上げることが行なわれているが、このようにする
と、ジャンピングの発生頻度は相応に低減できるもの
の、加撚部の加熱ヒータープレート上へのタール状物質
の付着が増加し、これにより毛羽や糸切れ等が発生し
て、糸品質や作業性を著しく低下させる。本発明は合成
繊維の熱処理工程、例えば仮撚工程における加熱ヒータ
ープレート上へのタール状物質の付着を抑制しながらジ
ャンピングを防止できる合成繊維処理剤及び合成繊維処
理方法に関する。
処理剤として、1)高分子量ポリエーテル化合物、第4
級アンモニウム塩及び潤滑剤から成る合成繊維処理剤
(特開昭61−252370)、2)高分子量ポリエー
テル化合物、アミンオキサイド化合物及び潤滑剤から成
る合成繊維処理剤(特開昭61−266675)等が提
案されている。ところが、これら従来の合成繊維処理剤
では、近年における合成繊維の熱処理工程、例えば仮撚
工程での高速化及び高温度化に対応できず、加熱ヒータ
ープレート上へのタール状物質の付着を抑制しながらジ
ャンピングを防止することができないという問題があ
る。
する課題は、近年における合成繊維の熱処理工程、例え
ば仮撚工程での高速化及び高温度化に対応して、加撚部
の加熱ヒータープレート上へのタール状物質の付着を抑
制しながらジャンピングを防止できる合成繊維処理剤及
び合成繊維処理方法を提供する処にある。
前記の課題を解決するべく研究した結果、特定の3成分
を所定割合で含有しており、且つ特定条件下での繊維−
繊維間摩擦帯電圧及び繊維−繊維間静摩擦係数が所定範
囲内となる合成繊維処理剤が正しく好適であり、またか
かる合成繊維処理剤を熱処理工程に供する合成繊維に対
し所定割合で付着させることが正しく好適であることを
見出した。
92重量%、B成分を1〜45重量%及びC成分を1〜
20重量%含有しており、且つこれらの3成分を合計6
5重量%以上となるよう含有していて、下記の繊維−繊
維間摩擦帯電圧が−1500〜+1500ボルト及び繊
維−繊維間静摩擦係数が0.17〜0.33の範囲内と
なるものであることを特徴とする合成繊維処理剤に係
る。
維処理剤を水性液となし、該水性液を熱処理工程に供す
る合成繊維に対し該合成繊維処理剤として0.1〜2重
量%となるよう付着させることを特徴とする合成繊維処
理方法に係る。
記の式1で示されるポリエーテル化合物
するポリオキシアルキレン基を有するポリオキシアルキ
レングリコールから全ての水酸基の水素原子を除いた残
基 T1:1〜4価の炭化水素基、アシル基又は水素原子 m:T1が1〜4価の炭化水素基の場合は1〜4の整
数、T1がアシル基又は水素原子の場合は1
の下記の式2で示されるポリエーテル化合物、平均分子
量3000〜40000の下記のポリエーテルポリエス
テル化合物及び平均分子量1000〜10000のポリ
オレフィンワックスから選ばれる一つ又は二つ以上
するポリオキシアルキレン基を有するポリオキシアルキ
レングリコールから全ての水酸基の水素を除いた残基 T2:1〜4価の炭化水素基、アシル基、有機ジカルボ
ン酸から全ての水酸基を除いた残基又は水素原子 n:T2が1〜4価の炭化水素基の場合は1〜4の整
数、T2が有機ジカルボン酸から全ての水酸基を除いた
残基の場合は2、T2がアシル基又は水素原子の場合は
1
P成分とQ成分とを縮重合反応させて得られるポリエー
テルポリエステル化合物及び下記のP成分とQ成分とR
成分とを縮重合反応させて得られるポリエーテルポリエ
ステルから選ばれる一つ又は二つ以上 P成分:炭素数4〜22の脂肪族ジカルボン酸、炭素数
4〜22の脂肪族ジカルボン酸のエステル形成性誘導
体、芳香族ジカルボン酸及び芳香族ジカルボン酸のエス
テル形成性誘導体から選ばれる一つ又は二つ以上 Q成分:いずれも炭素数2〜4のオキシアルキレン単位
を構成単位とするポリオキシアルキレン基を有する、ポ
リオキシアルキレンモノオール、ポリオキシアルキレン
ジオール及びポリオキシアルキレントリオールから選ば
れる一つ又は二つ以上 R成分:炭素数2〜6のアルキレンジオール
ンオキサイド、両性化合物、脂肪酸塩、有機スルホン酸
塩、有機硫酸塩及び有機リン酸エステル塩から選ばれる
一つ又は二つ以上
ポリエステルフィラメント繊維を、25℃で相対湿度6
5%の雰囲気下に、糸速100m/分、ドラフト比0.
96、加撚部側ヒータープレート表面温度180℃及び
撚数1500t/mの条件でピン仮撚加工したときの該
加撚部側ヒータープレートにおける該給油済みポリエス
テルフィラメント繊維の帯電圧
ポリエステルフィラメント繊維同士を、25℃で相対湿
度65%の雰囲気下に、接触長さ80mm、相対速度0.
016mm/秒及び荷重3gの条件で摩擦したときの摩擦
係数
5−スルホイソフタル酸ナトリウムから形成された構成
単位を2モル%含有する変性ポリエチレンテレフタレー
トフィラメント繊維であって、強度が3.8g/d、伸
度が26%及び繊度/フィラメント数が75デシテック
ス/36フィラメントである変性ポリエチレンテレフタ
レートフィラメント繊維に、合成繊維処理剤を0.6重
量%となるよう付着させたもの
分は、平均分子量700〜3500の式1で示されるポ
リエーテル化合物である。かかるポリエーテル化合物に
は、 1)式1中のA1の全てが水素原子である場合のポリエ
ーテル化合物(以下、ポリエーテル化合物aという)、
2)式1中のA1の一部が水素原子であり、残部が1価
の炭化水素基である場合のポリエーテル化合物(以下、
ポリエーテル化合物bという)、3)式1中のA1の全
てが1価の炭化水素基である場合のポリエーテル化合物
(以下、ポリエーテル化合物cという)、4)式1中の
A1の一部が水素原子であり、残部がアシル基である場
合のポリエーテル化合物(以下、ポリエーテル化合物d
という)、5)式1中のA1の全てがアシル基である場
合のポリエーテル化合物(以下、ポリエーテル化合物e
という)、6)式1中のA1の一部が水素原子であり、
他の一部が1価の炭化水素基であって、残部がアシル基
である場合のポリエーテル化合物(以下、ポリエーテル
化合物fという)、7)式1中のA1の一部が1価の炭
化水素基であり、残部がアシル基である場合のポリエー
テル化合物(以下、ポリエーテル化合物gという)、
8)ポリエーテル化合物a〜gのうちでいずれか二つ以
上の任意の混合物が含まれる。
知の方法で合成できる。例えば、ポリエーテル化合物a
は、式1中のT1に相当する炭化水素基を有する1〜4
価のヒドロキシ化合物又は1価のカルボン酸に炭素数2
〜4のアルキレンオキサイドを逐次付加反応させること
により合成できる。またポリエーテル化合物b及びc
は、ポリエーテル化合物aの末端水酸基の一部又は全部
をエーテル化反応によって式1中のA1に相当する炭化
水素基で封鎖することにより合成できる。更にポリエー
テル化合物d及びeは、ポリエーテル化合物aの末端水
酸基の一部又は全部をアシル化反応によって式1中のA
1に相当するアシル基で封鎖することにより合成でき
る。更にまたポリエーテル化合物f及びgは、ポリエー
テル化合物aの末端水酸基の一部又は全部をエーテル化
反応によって式1中のA1に相当する炭化水素基で封鎖
すると共にアシル化反応によって式1中のA1に相当す
るアシル基で封鎖することにより合成できる。
4価のヒドロキシ化合物としては、 1)メチルアルコール、ブチルアルコール、オクチルア
ルコール、ラウリルアルコール、ステアリルアルコー
ル、セリルアルコール、イソブチルアルコール、2−エ
チルヘキシルアルコール、イソドデシルアルコール、イ
ソヘキサデシルアルコール、イソステアリルアルコー
ル、イソテトラコサニルアルコール、2−プロピルアル
コール、12−エイコシルアルコール、ビニルアルコー
ル、ブテニルアルコール、ヘキサデセニルアルコール、
オレイルアルコール、エイコセニルアルコール、2−メ
チル−2−プロピレン−1−オール、6−エチル−2−
ウンデセン−1−オール、2−オクテン−5−オール、
15−ヘキサデセン−2−オール等の炭素数1〜40の
1価の脂肪族ヒドロキシ化合物、2)フェノール、プロ
ピルフェノール、オクチルフェノール、トリデシルフェ
ノール等の芳香環を有する1価のヒドロキシ化合物、
3)エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタ
ンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
トリット等の2〜4価の脂肪族ヒドロキシ化合物が挙げ
られるが、なかでも炭素数3〜16の1価の脂肪族ヒド
ロキシ化合物が好ましく、プロピルアルコール、ブチル
アルコール、オクチルアルコール、テトラデシルアルコ
ールがより好ましい。
1価のカルボン酸としては、酢酸、酪酸、プロピオン
酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘ
ニン酸、2−エチルヘキサン酸、イソステアリン酸、ミ
リストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノ
ール酸、エルカ酸等の炭素数2〜22の脂肪酸が挙げら
れるが、なかでもカプロン酸、カプリル酸、ドデカン
酸、ミリスチン酸等の炭素数6〜14の脂肪酸が好まし
い。
炭素数2〜4のアルキレンオキサイドとしては、エチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイド、1,2−ブチレ
ンオキサイド、1,4−ブチレンオキサイド等が挙げら
れる。これらのアルキレンオキサイドは単独で又は混合
で使用できる。混合で用いる場合、1〜4価のヒドロキ
シ化合物又は1価のカルボン酸へのアルキレンオキサイ
ド付加形態としては、ランダム付加、ブロック付加、ラ
ンダム・ブロック付加が挙げられる。
1中のA1に相当する1価の炭化水素基としては、1)
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル
基、ビニル基、ブテニル基、ヘキサデセニル基等の炭素
数1〜8の1価の脂肪族炭化水素基、3)フェノキシ
基、プロピルフェノキシ基、オクチルフェノキシ基、ベ
ンジル基等の芳香環を有する1価の炭化水素基等が挙げ
られるが、なかでもメチル基が好ましい。
1中のA1に相当するアシル基としては、1)アセチル
基、プロパノイル基、ブタノイル基、ヘキサノイル基、
ヘプタノイル基、オクタノイル基、ノナノイル基、デカ
ノイル基、ヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、
ヘキサデセノイル基、エイコセノイル基、オクタデセノ
イル基等の炭素数2〜22の脂肪族アシル基、3)ベン
ゾイル基、トルオイル基、ナフトイル基等の芳香環を有
するアシル基等が挙げられるが、なかでもアセチル基、
プロパノイル基、ブタノイル基等の炭素数1〜4のアシ
ル基が好ましい。
1中のA1に相当する炭化水素基は、ポリエーテル化合
物b及びcにおいて前記したことと同様であり、また式
1中のA1に相当するアシル基は、ポリエーテル化合物
d及びeにおいて前記したことと同様である。
化合物は、いずれも平均分子量が700〜3500のも
のとするが、1500〜3000のものとするのが好ま
しく、なかでも式1中のmが1である場合のものがより
好ましい。
分には、1)平均分子量4000〜20000の式2で
示されるポリエーテル化合物、2)共に前記したP成分
とQ成分とを縮重合反応させて得られる平均分子量30
00〜40000のポリエーテルポリエステル化合物、
3)いずれも前記したP成分とQ成分とR成分とを縮重
合反応させて得られる平均分子量3000〜40000
のポリエーテルポリエステル化合物、4)平均分子量1
000〜10000のポリオレフィンワックス、5)以
上の1)〜4)のうちでいずれか二つ以上の任意の混合
物が含まれる。
1)式2中のA2の全てが水素原子である場合のポリエ
ーテル化合物(以下、ポリエーテル化合物pという)、
2)式2中のA2の一部が水素原子であり、残部が1価
の炭化水素基である場合のポリエーテル化合物(以下、
ポリエーテル化合物qという)、3)式2中のA2の全
てが1価の炭化水素基である場合のポリエーテル化合物
(以下、ポリエーテル化合物rという)、4)式2中の
A2の一部が水素原子であり、残部がアシル基である場
合のポリエーテル化合物(以下、ポリエーテル化合物s
という)、5)式2中のA2の全てがアシル基である場
合のポリエーテル化合物(以下、ポリエーテル化合物t
という)、6)式2中のA2の一部が水素原子であり、
他の一部が1価の炭化水素基であって、残部がアシル基
である場合のポリエーテル化合物(以下、ポリエーテル
化合物uという)、7)式2中のA2の一部が1価の炭
化水素基であり、残部がアシル基である場合のポリエー
テル化合物(以下、ポリエーテル化合物vという)が含
まれる。
知の方法で合成できる。例えば、ポリエーテル化合物p
は、式2中のT2に相当する炭化水素基を有する1〜4
価のヒドロキシ化合物、1価のカルボン酸又は2価のカ
ルボン酸に炭素数2〜4のアルキレンオキサイドを逐次
付加反応させることにより合成できる。またポリエーテ
ル化合物q及びrは、ポリエーテル化合物pの末端水酸
基の一部又は全部をエーテル化反応によって式2中のA
2に相当する炭化水素基で封鎖することにより合成でき
る。更にポリエーテル化合物s及びtは、ポリエーテル
化合物pの末端水酸基の一部又は全部をアシル化反応に
よって式2中のA2に相当するアシル基で封鎖すること
により合成できる。更にまたポリエーテル化合物u及び
vは、ポリエーテル化合物pの末端水酸基の一部又は全
部をエーテル化反応によって式2中のA2に相当する炭
化水素基で封鎖すると共にアシル化反応によって式2中
のA2に相当するアシル基で封鎖することにより合成で
きる。
4価のヒドロキシ化合物は、ポリエーテル化合物aの合
成に供する1〜4価のヒドロキシ化合物について前記し
たことと同様である。またポリエーテル化合物pの合成
に供する1価のカルボン酸は、ポリエーテル化合物aの
合成に供する1価のカルボン酸について前記したことと
同様である。更にポリエーテル化合物pの合成に供する
炭素数2〜4のアルキレンオキサイドは、ポリエーテル
化合物aの合成に供する炭素数2〜4のアルキレンオキ
サイドについて前記したことと同様である。
のカルボン酸としては、1)琥珀酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸等の脂
肪族ジカルボン酸、2)フタル酸、イソフタル酸、テレ
フタル酸、5−スルホイソフタル酸塩、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸、2,3−ナフタレンジカルボン酸、
1,4−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン
酸が挙げられるが、なかでも琥珀酸、グルタル酸、アジ
ピン酸の炭素数4〜11の脂肪族ジカルボン酸が好まし
い。
2中のA2に相当する1価の炭化水素基は、ポリエーテ
ル化合物b及びcにおける式1中のA1に相当する1価
の炭化水素基について前記したことと同様である。また
ポリエーテル化合物s及びtにおいて、式2中のA2に
相当するアシル基は、ポリエーテル化合物d及びeにお
ける式1中のA1に相当するアシル基について前記した
ことと同様である。
2中のA2に相当する炭化水素基は、ポリエーテル化合
物q及びrにおいて前記したことと同様であり、また式
2中のA2に相当するアシル基は、ポリエーテル化合物
s及びtにおいて前記したことと同様である。
化合物は、いずれも平均分子量が4000〜20000
のものとするが、5000〜10000のものとするの
が好ましく、なかでも式2中のnが2又は3である場合
のものが好ましい。
化合物の合成に供するP成分としては、1)コハク酸、
アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、α、ω−ドデ
カンジカルボン酸、ドデセニルコハク酸、オクタデセニ
ルジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の炭素
数4〜22の脂肪族ジカルボン酸、2)フタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸、5−スルホイソフタル酸塩、
2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,3−ナフタレン
ジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸等の芳
香族ジカルボン酸、3)コハク酸ジメチル、アジピン酸
ジメチル、アゼライン酸ジメチル、セバシン酸ジメチル
等の前記1)のエステル形成性誘導体、4)フタル酸ジ
メチル、イソフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジメチ
ル、5−スルホイソフタル酸ジメチル塩、2,6−ナフ
タレンジカルボン酸ジメチル、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸ジエチル、1,4−ナフタレンジカルボン酸ジ
メチル等の前記2)のエステル形成性誘導体が挙げられ
る。なかでもアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸等
の炭素数6〜12の脂肪族ジカルボン酸、フタル酸、テ
レフタル酸、5−スルホイソフタル酸塩等の芳香環が1
個の芳香族ジカルボン酸、それらのエステル形成性誘導
体が好ましい。かかる有機ジカルボン酸及び有機ジカル
ボン酸のエステル形成性誘導体を縮合重合反応に供する
場合、1種類を用いても又は2種類以上を用いてもよ
い。
化合物の合成に供するQ成分としては、いずれも炭素数
2〜4のオキシアルキレン単位を構成単位とするポリオ
キシアルキレン基を有する、ポリオキシアルキレンモノ
オール、ポリオキシアルキレンジオール、ポリオキシア
ルキレントリオール、これらの任意の混合物が挙げられ
る。
は、例えば後述するようなポリオキシアルキレンジオー
ルの片末端を1価の炭化水素基で封鎖したものが挙げら
れる。かかる1価の炭化水素基としては、1)メチル
基、エチル基、ブチル基、n−オクチル基、ラウリル
基、ステアリル基、イソプロピル基、2−エチルヘキシ
ル基等の炭素数1〜22の脂肪族炭化水素基、2)フェ
ニル基、モノブチルフェニル基、オクチルフェニル基、
ノニルフェニル基等の芳香環を有する炭化水素基等が挙
げられるが、なかでも炭素数4〜12の脂肪族炭化水素
基が好ましい。
エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,
3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等の炭
素数2〜6のアルキレンジオールに炭素数2〜4のアル
キレンオキサイドを付加反応させたものが挙げられる。
なかでも平均分子量500〜5000のものが好まし
い。
は、グリセリン、トリメチロールプロパン等の炭素数2
〜6のアルキレントリオールに炭素数2〜4のアルキレ
ンオキサイドを付加反応させたものが挙げられる。なか
でも平均分子量500〜5000のものが好ましい。
化合物の合成に供するR成分としては、エチレングリコ
ール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジ
オール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、ネオペンチルグリコール等の炭素数2〜6のア
ルキレンジオールが挙げられるが、なかでもエチレング
リコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパ
ンジオール等の炭素数2又は3のアルキレンジオールが
好ましい。
化合物は、それが以上説明したようなP成分とQ成分と
の縮重合反応により得られるものの場合、ポリエーテル
ポリエステル化合物中、P成分から形成された構成単位
を好ましくは40〜60モル%、より好ましくは48〜
52モル%、Q成分から形成された構成単位を好ましく
は40〜60モル%、より好ましくは48〜52モル%
の割合で有するものとする。またそれがP成分とQ成分
とR成分との縮重合反応により得られるものの場合、ポ
リエーテルポリエステル化合物中、P成分から形成され
た構成単位を好ましくは40〜60モル%、より好まし
くは48〜53モル%、Q成分から形成された構成単位
を好ましくは10〜30モル%、より好ましくは22〜
27モル%、R成分から形成された構成単位を好ましく
は20〜40モル%、より好ましくは25〜30モル%
の割合で有するものとする。
は、いずれも公知の方法で合成できる。例えば、P成分
である有機ジカルボン酸と、Q成分であるポリオキシア
ルキレンジオールと、R成分であるアルキレンジオール
とを、公知のアニオン重合触媒、カチオン重合触媒又は
配位アニオン重合触媒等の存在下、高温高真空下に低分
子量化合物を留去しながら重縮合反応させてポリエーテ
ルポリエステル化合物とする直接重縮合反応により合成
できる。
ポリエステル化合物は、いずれも平均分子量が3000
〜40000のものとするが、4000〜20000の
ものとするのが好ましい。
000のポリオレフィンワックスとしては、酸化ポリエ
チレンワックス、α−オレフィンと不飽和脂肪酸との共
重合体等が挙げられる。かかるα−オレフィンとして
は、エチレン、1,2−プロピレン、1,2−ブテン、
1,2−デセン、1,2−ドデセン、1,2−オクタド
デセン等が挙げられ、また不飽和脂肪酸としては、アク
リル酸、メタクリル酸、4−ペンテノイック酸、5−ヘ
キセノイック酸等が挙げられる。なかでも酸化ポリエチ
レンワックス、エチレン及び/又は1,2−プロピレン
とアクリル酸及び/又はメタクリル酸との共重合体が好
ましい。
分には、1)第4級アンモニウム塩、2)有機アミンオ
キサイド、3)両性化合物、4)脂肪酸塩、5)有機ス
ルホン酸塩、6)有機硫酸塩、7)有機リン酸エステル
塩、8)以上の1)〜7)のうちでいずれか二つ以上の
任意の混合物が含まれる。
第4級アンモニウムカチオン基とアニオン基とから構成
される。一方の第4級アンモニウムカチオン基として
は、1)窒素原子に結合する有機基がいずれも炭素数1
〜25のアルキル基である場合の第4級アンモニウムカ
チオン基、2)窒素原子に結合する有機基がいずれも炭
素数2〜25のアルケニル基である場合の第4級アンモ
ニウムカチオン基、3)窒素原子に結合する有機基がい
ずれも炭素数1〜6のヒドロキシアルキル基である場合
の第4級アンモニウムカチオン基、4)窒素原子に結合
する有機基のうちで一部が炭素数1〜25のアルキル基
であり、残部が炭素数2〜25のアルケニル基である場
合の第4級アンモニウムカチオン基、5)窒素原子に結
合する有機基のうちで一部が炭素数1〜25のアルキル
基であり、残部が炭素数1〜6のヒドロキシアルキル基
である場合の第4級アンモニウムカチオン基、6)窒素
原子に結合する有機基のうちで一部が炭素数2〜25の
アルケニル基であり、残部が炭素数1〜6のヒドロキシ
アルキル基である場合の第4級アンモニウムカチオン
基、7)窒素原子に結合する有機基のうちで一部が炭素
数1〜25のアルキル基であり、他の一部が炭素数2〜
25のアルケニル基であって、残部が炭素数1〜6のヒ
ドロキシアルキル基である場合の第4級アンモニウムカ
チオン基が挙げられる。
しては、1)テトラメチルアンモニウム、トリメチルエ
チルアンモニウム、トリプロピルメチルアンモニウム、
トリブチルメチルアンモニウム、テトラブチルアンモニ
ウム、トリエチルイソオクチルアンモニウム、トリメチ
ルオクチルアンモニウム、トリメチルラウリルアンモニ
ウム、トリメチルステアリルアンモニウム等の、窒素原
子に結合する有機基がいずれも炭素数1〜25のアルキ
ル基である場合の第4級アンモニウムカチオン基、2)
ジブテニルジエチルアンモニウム、ジメチルジオレイル
アンモニウム、トリメチルオレイルアンモニウム、トリ
エチルエイコセニルアンモニウム等の、窒素原子に結合
する有機基のうちで一部が炭素数1〜25のアルキル基
であり、残部が炭素数2〜25のアルケニル基である場
合の第4級アンモニウムカチオン基、3)トリブチルヒ
ドロキシエチルアンモニウム、ジ(ヒドロキシエチル)
ジプロピルアンモニウム、トリ(ヒドロキシエチル)オ
クチルアンモニウム、トリ(ヒドロキシプロピル)メチ
ルアンモニウム等の、窒素原子に結合する有機基のうち
で一部が炭素数1〜25のアルキル基であり、残部が炭
素数1〜6のヒドロキシアルキル基である場合の第4級
アンモニウムカチオン基等が挙げられる。なかでも窒素
原子に結合する四つの有機基のうちで三つ以上が炭素数
1〜4のアルキル基である場合の第4級アンモニウムカ
チオン基が好ましい。これには例えば、トリブチルメチ
ルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、トリメチ
ルオクチルアンモニウム、トリメチルラウリルアンモニ
ウム、トリメチルオレイルアンモニウム等が挙げられ
る。
ステル、有機硫酸エステル、有機スルホン酸エステル、
有機カルボン酸等の1〜3価の有機酸から水素イオンを
一部又は全部除いたアニオン基が挙げられる。これには
例えば、1)メチルリン酸エステル、ジエチルリン酸エ
ステル、ジオクチルリン酸エステル、メチルオレイルリ
ン酸エステル、ノニルフェニルオキシエトキシエチル・
メチルリン酸エステル等の炭素数1〜30の有機リン酸
エステルから水素イオンを一部又は全部除いたアニオン
基、2)メチルサルフェート、エチルサルフェート、ラ
ウリルサルフェート、オクチルフェニルオキシポリエト
キシエチルサルフェート等の炭素数1〜30の有機硫酸
エステルから水素イオンを一部又は全部除いたアニオン
基、3)ブチルスルホネート、ラウリルスルホネート、
ステアリルスルホネート、オレイルスルホネート、p−
トルエンスルホネート、ドデシルフェニルスルホネー
ト、オレイルフェニルスルホネート、ナフチルスルホネ
ート、ジイソプロピルナフチルスルホネート等の炭素数
1〜30の有機スルホン酸エステルから水素イオンを一
部又は全部除いたアニオン基、4)酢酸、カプロン酸、
ラウリン酸、2−エチルヘキサン酸、イソステアリン
酸、オレイン酸、エルカ酸、マロン酸、アジピン酸、セ
バシン酸、ペンタデセニルコハク酸等の炭素数1〜30
の脂肪族カルボン酸、安息香酸、フタル酸、トリメリッ
ト酸等の炭素数7〜30の芳香族カルボン酸、乳酸、リ
シノール酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の炭素数
3〜30の脂肪族ヒドロキシカルボン酸、チオジプロピ
オン酸等の炭素数3〜30の含硫黄脂肪族カルボン酸等
の炭素数1〜30の有機カルボン酸から水素イオンを一
部又は全部除いたアニオン基が挙げられる。なかでも炭
素数1〜26の脂肪族リン酸エステルから水素イオンを
一部又は全部除いたアニオン基、炭素数1〜26の脂肪
族スルホン酸エステルから水素イオンを一部又は全部除
いたアニオン基、炭素数2〜26の脂肪族カルボン酸か
ら水素イオンを一部又は全部除いたアニオン基が好まし
い。
いずれも公知の方法で合成できる。これには例えば、
1)相当する3級アミンとトリアルキルリン酸エステル
とを反応させる方法、2)相当する3級アミンとジアル
キル硫酸とを反応させる方法、3)相当する3級アミン
に水の存在下でエチレンオキサイドを反応させて第4級
アンモニウムハイドロオキサイドとした後にスルホン酸
エステルを反応させる方法、4)相当する3級アミンと
アルキルハライドとを反応させて第4級アンモウムハラ
イドとした後にカルボン酸金属塩を反応させる方法等が
挙げられる。
ては、1)ジメチルエチルアミンオキサイド、ジメチル
プロピルアミンオキサイド、ジメチルヘキシルアミンオ
キサイド、ジメチルオクチルアミンオキサイド、ジメチ
ルノニルアミンオキサイド、ジメチルラウリルアミンオ
キサイド、ジメチルミリスチルアミンオキサイド、ジメ
チルセチルアミンオキサイド、ジメチルステアリルアミ
ンオキサイド、ジメチルエイコシルアミンオキサイド、
ジヘキシルメチルアミンオキサイド、ジオクチルメチル
アミンオキサイド、ジノニルメチルアミンオキサイド、
ジラウリルメチルアミンオキサイド、ジミリスチルメチ
ルアミンオキサイド、ジセチルメチルアミンオキサイ
ド、ジステアリルメチルアミンオキサイド、ジエイコシ
ルメチルアミンオキサイド等の窒素原子に結合している
脂肪族炭化水素基が全て炭素数1〜24の飽和脂肪族炭
化水素基である有機アミンオキサイド、2)2−テトラ
デセニルアミンオキサイド、2−ペンタデセニルアミン
オキサイド、2−オクタデセニルアミンオキサイド、1
5−ヘキサデセニルアミンオキサイド、オレイルアミオ
キサイドン、リノレイルアミンオキサイド、エレオステ
アリルアミンオキサイド、ジ2−テトラデセニルアミン
オキサイド、ジ2−ペンタデセニルアミンオキサイド、
ジ2−オクタデセニルアミンオキサイド、ジ15−ヘキ
サデセニルアミンオキサイド、ジオレイルアミンオキサ
イド、ジリノレイルアミンオキサイド、ジエレオステア
リルアミンオキサイド等の窒素原子に結合している脂肪
族炭化水素基のうちで少なくとも一つが炭素数14〜2
4の不飽和脂肪族炭化水素基である有機アミンオキサイ
ドが挙げられる。なかでもジメチルオクチルアミンオキ
サイド、ジメチルノニルアミンオキサイド、ジメチルラ
ウリルアミンオキサイド、ジメチルミリスチルアミンオ
キサイド、ジメチルセチルアミンオキサイド、ジメチル
ステアリルアミンオキサイド等の窒素原子に結合してい
る脂肪族炭化水素基が全て炭素数1〜18の飽和脂肪族
炭化水素基である有機アミンオキサイドが好ましい。
分子中に少なくとも一つの炭素数が8〜22の炭化水素
基を有するベタイン型両性化合物、2)分子中に少なく
とも一つの炭素数が8〜22の炭化水素基を有するアラ
ニン型両性化合物が挙げられる。具体的にかかるベタイ
ン型両性化合物としては、オクチルジメチルアンモニオ
アセタート、デシルジメチルアンモニオアセタート、ド
デシルジメチルアンモニオアセタート、ヘキサデシルジ
メチルアンモニオアセタート、オクタデシルジメチルア
ンモニオアセタート、ノナデシルジメチルアンモニオア
セタート、オクタデセニルジメチルアンモニオアセター
ト、ドデシルアミノプロピルジメチルアンモニオアセタ
ート、オクタデシルアミノプロピルジメチルアンモニオ
アセタート、オクタデセニルアミノプロピルジメチルア
ンモニオアセタート等が挙げられ、またアラニン型両性
化合物としては、N,N−ビス(2−カルボキシエチ
ル)−オクチルアミン、N,N−ビス(2−カルボキシ
エチル)−ドデシルアミン、N,N−ビス(2−カルボ
キシエチル)−テトラデシルアミン、N,N−ビス(2
−カルボキシエチル)−ヘキサデシルアミン、N,N−
ビス(2−カルボキシエチル)−オクタデシルアミン、
N−(2−カルボキシエチル)−ドデシルアミン、N−
(2−カルボキシエチル)−オクタデシルアミン等が挙
げられる。
素数6〜22の脂肪酸のアルカリ金属塩、2)炭素数6
〜22の脂肪酸のアミン塩、3)炭素数6〜22の脂肪
酸のホスホニウム塩が挙げられる。かかる炭素数6〜2
2の脂肪酸としては、カプリル酸、カプリン酸、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イ
ソステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、エルシン
酸、リノール酸、ドデセニルコハク酸等が挙げられる。
またアルカリ金属塩を構成することと成るアルカリ金属
としては、ナトリウム、カリウム等が挙げられる。更に
アミン塩を構成することとなるアミンとしては、1)メ
チルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチ
ルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ブチル
アミン、ジブチルアミン、トリブチルアミン、オクチル
アミン等の脂肪族アミン類、2)アニリン、ピリジン、
モルホリン、ピペラジン、これらの誘導体等の芳香族ア
ミン類又は複素環アミン類、3)モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソ
プロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリ
イソプロパノールアミン、ブチルジエタノールアミン、
オクチルジエタノールアミン、ラウリルジエタノールア
ミン等のアルカノールアミン類、4)アンモニア等が挙
げられる。更にまたホスホニウム塩を構成するホスホニ
ウム基としては、1)テトラメチルホスホニウム、テト
ラエチルホスホニウム、テトラブチルホスホニウム、ト
リメチルエチルホスホニウムトリメチルプロピルホスホ
ニウム、トリメチルオクチルホスホニウム、トリメチル
ドデシルホスホニウム、トリメチルオクタデシルホスホ
ニウム等のリン原子に結合する有機基が全て脂肪族炭化
水素基であるホスホニウム基、2)トリメチルフェニル
ホスホニウム、トリエチルフェニルホスホニウム、トリ
ブチルフェニルホスホニウム、ジメチルジフェニルホス
ホニウム、トリフェニルエチルホスホニウム、テトラフ
ェニルホスホニウム等のリン原子に結合する有機基のう
ちで少なくとも一つが芳香族炭化水素基であるホスホニ
ウム基等が挙げられる。なかでも、脂肪酸塩としては、
脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム、脂肪酸アルカノー
ルアミン、脂肪酸ホスホスニウムが好ましい。
は、1)炭素数6〜22の有機スルホン酸アルカリ金属
塩、2)炭素数6〜22の有機スルホン酸ホスホニウム
塩等が挙げられる。かかる有機スルホン酸塩を構成する
炭素数6〜22の有機スルホン酸としては、1)デシル
スルホン酸、ドデシルスルホン酸、イソトリドデシルス
ルホン酸、テトラデシルスルホン酸、ヘキサデシルスル
ホン酸等のアルキルスルホン酸、2)ブチルベンゼンス
ルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、オクタデシル
ベンゼンスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸等
のアルキルアリールスルホン酸、3)ジオクチルスルホ
コハク酸エステル、ジブチルスルホコハク酸エステル、
ドデシルスルホ酢酸エステル、ノニルフェノキシポリエ
チレングリコールスルホ酢酸エステル等のエステルスル
ホン酸が挙げられる。また有機スルホン酸アルカリ金属
塩を構成するアルカリ金属及び有機スルホン酸ホスホニ
ウム塩を構成するホスホニウム基は、脂肪酸塩について
前記したことと同様である。なかでも、有機スルホン酸
塩としては、アルキル基の炭素数が10〜18のアルキ
ルスルホン酸ホスホニウム塩が好ましい。
デシル硫酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、テト
ラデシル硫酸リチウム、ヘキサデシル硫酸カリウム等の
アルキル硫酸アルカリ金属塩、2)牛脂硫酸化油、ひま
し油硫酸化油等の天然油脂の硫酸化物のアルカリ金属塩
等が挙げられる。なかでも、有機硫酸塩としては、ドデ
シル硫酸ナトリウムが好ましい。
ては、1)アルキル基の炭素数が4〜22であるアルキ
ルリン酸エステルアルカリ金属塩、2)アルキル基の炭
素数が4〜22であり且つ(ポリ)オキシアルキレン基
を構成するオキシアルキレン単位の数が1〜5個である
(ポリ)オキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エス
テルアルカリ金属塩等が挙げられる。
カリ金属塩としては、ブチルリン酸エステルアルカリ金
属塩、ペンチルリン酸エステルアルカリ金属塩、ヘキシ
ルリン酸エステルアルカリ金属塩、ヘプチルリン酸エス
テルアルカリ金属塩、オクチルリン酸エステルアルカリ
金属塩、イソオクチルリン酸エステルアルカリ金属塩、
2−エチルヘキシルリン酸エステルアルカリ金属塩、デ
シルリン酸エステルアルカリ金属塩、ドデシルリン酸エ
ステルアルカリ金属塩、トリデシルリン酸エステルアル
カリ金属塩、ミリスチルリン酸エステルアルカリ金属
塩、セチルリン酸エステルアルカリ金属塩、ステアリル
リン酸エステルアルカリ金属塩、エイコシルリン酸エス
テルアルカリ金属塩、ベヘニルリン酸エステルアルカリ
金属塩等が挙げられる。なかでもアルキル基の炭素数が
12〜18であるアルキルリン酸エステルアルカリ金属
塩が好ましい。これらのアルキルリン酸エステルアルカ
リ金属塩には、モノエステル体の単独物、ジエステル体
の単独物、モノエステル体とジエステル体との混合物が
含まれ、ジエステル体には、同一のアルキル基を有する
ジエステル体(対称形のジエステル)と、異なるアルキ
ル基を有するジエステル体(非対称形のジエステル)と
がある。
ンアルキルエーテルリン酸エステルアルカリ金属塩とし
ては、ポリオキシアルキレンブチルエーテルリン酸エス
テルアルカリ金属塩、ポリオキシアルキレンペンチルエ
ーテルリン酸エステルアルカリ金属塩、ポリオキシアル
キレンヘキシルエーテルリン酸エステルアルカリ金属
塩、ポリオキシアルキレンヘプチルエーテルリン酸エス
テルアルカリ金属塩、ポリオキシアルキレンオクチルエ
ーテルリン酸エステルアルカリ金属塩、ポリオキシアル
キレンイソオクチルエーテルリン酸エステルアルカリ金
属塩、ポリオキシアルキレン−2−エチルヘキシルエー
テルリン酸エステルアルカリ金属塩、ポリオキシアルキ
レンデシルエーテルリン酸エステルアルカリ金属塩、ポ
リオキシアルキレンラウリルエーテルリン酸エステルア
ルカリ金属塩、ポリオキシアルキレントリデシルエーテ
ルリン酸エステルアルカリ金属塩、ポリオキシアルキレ
ンミリスチルエーテルリン酸エステルアルカリ金属塩、
ポリオキシアルキレンセチルエーテルリン酸エステルア
ルカリ金属塩、ポリオキシアルキレンステアリルエーテ
ルリン酸エステルアルカリ金属塩、ポリオキシアルキレ
ンエイコシルエーテルリン酸エステルアルカリ金属塩、
ポリオキシアルキレンベヘニルエーテルリン酸エステル
アルカリ金属塩等が挙げられる。かかるポリオキシアル
キレンアルキルエーテルリン酸エステルアルカリ金属塩
において、(ポリ)オキシアルキレン基としては、(ポ
リ)オキシエチレン基、(ポリ)オキシプロピレン基、
(ポリ)オキシエチレンオキシプロピレン基等が挙げら
れる。なかでもアルキル基の炭素数が8〜18であり且
つ(ポリ)オキシアルキレン基を構成するオキシアルキ
レン単位の数が1〜3個である(ポリ)オキシアルキレ
ンアルキルエーテルリン酸エステルアルカリ金属塩が好
ましい。これらのポリオキシアルキレンアルキルエーテ
ルリン酸エステルアルカリ金属塩には、モノエステル体
の単独物、ジエステル体の単独物、モノエステル体とジ
エステル体との混合物が含まれ、ジエステル体には、同
一のアルキル基を有するジエステル体(対称形のジエス
テル)と、異なるアルキル基を有するジエステル体(非
対称形のジエステル)とがある。
して、以上説明したような第4級アンモニウム塩、有機
アミンオキサイド、両性化合物、脂肪酸塩、有機スルホ
ン酸塩、有機硫酸塩及び有機リン酸エステル塩から選ば
れる一つまたは二つ以上を用いるものであるが、第4級
アンモニウム塩、有機アミンオキサイド、脂肪酸塩及び
有機スルホン酸塩から選ばれる一つまたは二つ以上を用
いるのが好ましい。
以上説明したA成分を50〜92重量%、好ましくは5
5〜85重量%、B成分を1〜45重量%、好ましくは
2〜35重量%及びC成分を1〜20重量%、好ましく
は2〜15重量%の割合で含有するものであって、これ
らの3成分を合計65重量%以上となるよう含有するも
のである。
−繊維間摩擦帯電圧が−1500〜+1500ボルトの
範囲内、好ましくは−1200〜+1000ボルトの範
囲内となるものである。ここで繊維−繊維間摩擦帯電圧
とは、5−スルホイソフタル酸ナトリウムから形成され
た構成単位を2モル%含有する変性ポリエチレンテレフ
タレートフィラメント繊維であって、強度が3.8g/
d、伸度が26%及び繊度/フィラメント数が75デシ
テックス/36フィラメントである変性ポリエチレンテ
レフタレートフィラメント繊維に、合成繊維処理剤を
0.6重量%となるよう付着させた給油済みポリエステ
ルフィラメント繊維を用い、25℃で相対湿度65%の
雰囲気下に、糸速100m/分、ドラフト比0.96、
加撚部側ヒータープレート表面温度180℃及び撚数1
500t/mの条件でピン仮撚加工したときの該加撚部
側ヒータープレートにおける該給油済みポリエステルフ
ィラメント繊維の帯電圧である。かかる帯電圧の測定に
は公知の装置を使用できる。
−繊維間静摩擦係数が0.17〜0.33の範囲内、好
ましくは0.19〜0.27の範囲内となるものであ
る。ここで繊維−繊維間静摩擦係数とは、繊維−繊維間
摩擦帯電圧の測定に供したと同様の給油済みポリエステ
ルフィラメント繊維同士を、25℃で相対湿度65%の
雰囲気下に、接触長さ80mm、相対速度0.016mm/
秒及び荷重3gの条件で摩擦したときの摩擦係数であ
る。かかる繊維−繊維間静摩擦係数の測定には公知の方
法を適用できる。例えば、給油済みポリエステルフィラ
メント繊維690mを直径50mmの円筒の周りに、張力
10g、綾角15度で巻き付け、これをテストピースと
し、このテストピースに給油済みポリエステルフィラメ
ント繊維を30.5cmに裁断したポリエステルカット繊
維を懸ける。このとき、ポリエステルカット繊維はテス
トピースの円筒上にあり、円筒に対する給油済みポリエ
ステルフィラメント繊維の巻き付け方向と並行とする。
テストピースに懸けたポリエステルカット繊維の片方に
3gのおもりを付け、他方にはストレインゲージを連結
させる。所定の雰囲気下に、テストピースを0.016
mm/秒の周速で回転させ、ポリエステルカット繊維にか
かる張力をストレインゲージで測定する。測定した張力
から繊維−繊維間静摩擦係数fを下記の式3により求め
られる。
(3g) K2:同じ条件で20回測定したときの張力の平均値
(単位g)
したA成分、B成分及びC成分の他に、更に下記のD成
分を含有するものが好ましい。 D成分:炭素数4〜22の脂肪族1価アルコールに炭素
数2〜4のアルキレンオキサイドを付加した、平均分子
量118〜650の(ポリ)オキシアルキレン付加物
付加物には、1)炭素数4〜22の脂肪族1価アルコー
ルに炭素数2〜4のアルキレンオキサイドの1種のみを
付加した(ポリ)オキシアルキレン付加物、2)炭素数
4〜22の脂肪族1価アルコールに炭素数2〜4のアル
キレンオキサイドの2種以上を付加したポリオキシアル
キレン付加物が含まれる。かかる(ポリ)オキシアルキ
レン付加物の合成に供される炭素数4〜22の脂肪族1
価アルコールとしては、ブチルアルコール、ヘキシルア
ルコール、オクチルアルコール、ノニルアルコール、デ
シルアルコール、ウンデシルアルコール、ドデシルアル
コール、トリデシルアルコール、テトラデシルアルコー
ル、ペンタデシルアルコール、ヘキサデシルアルコー
ル、ヘキサデセニルアルコール、ヘプタデシルアルコー
ル、オクタデシルアルコール、オクタデセニルアルコー
ル、ノナデシルアルコール、エイコシルアルコール、エ
イコセニルアルコール、ドコシルアルコール、2−エチ
ルヘキシルアルコール、3,5,5−トリメチルヘキシ
ルアルコール等が挙げられるが、なかでも炭素数6〜1
6の脂肪族1価アルコールが好ましく、2−エチルヘキ
シルアルコール、テトラデシルアルコール、ドデシルア
ルコールがより好ましい。
成に供する炭素数2〜4のアルキレンオキサイドとして
は、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、1,
2−ブチレンオキサイド、1,4−ブチレンオキサイド
等が挙げられる。これらのアルキレンオキサイドの2種
以上を用いる場合、炭素数4〜22の脂肪族1価アルコ
ールに対するアルキレンオキサイドの付加形態として
は、ランダム付加、ブロック付加、ランダム・ブロック
付加が挙げられる。
シアルキレン付加物は、いずれも平均分子量が118〜
650のものとするが、120〜600のものとするの
が好ましい。
成分を含有する場合の本発明に係る合成繊維処理剤は、
A成分を50〜92重量%、好ましくは55〜85重量
%、B成分を1〜45重量%、好ましくは2〜35重量
%、C成分を1〜20重量%、好ましくは2〜15重量
%及びD成分を5〜20重量%、好ましくは6〜15重
量%の割合で含有するものであって、これらの4成分を
合計70重量%以上、好ましくは100重量%となるよ
う含有するものである。
更にD成分を含有する場合の本発明に係る合成繊維処理
剤は、前記した繊維−繊維間摩擦帯電圧が−1500〜
+1500ボルトの範囲内、好ましくは−1200〜+
1000ボルトの範囲内となり、前記した繊維−繊維間
静摩擦係数が0.17〜0.33の範囲内、好ましくは
0.19〜0.27の範囲内となるものであって、更に
水性エマルション浸透性が65秒以下、好ましくは50
秒以下となるものである。ここで水性エマルション浸透
性は、合成繊維処理剤の1重量%水性エマルション0.
1mlが洗浄済みポリエステルタフタに吸い込まれるまで
の時間である。
したA成分、B成分、C成分及びD成分の他に、更に下
記のE成分を含有するものがより好ましい。 E成分:1価の脂肪族アルコールと1又は2価の脂肪酸
とのエステル化反応により得られる炭素数17〜60の
エステル化合物、1〜6価の脂肪族アルコールに炭素数
2〜4のアルキレンオキサイドを付加した(ポリ)オキ
シアルキレン付加物と1価の脂肪酸とのエステル化反応
により得られる平均分子量300〜650のエステル化
合物及び1価の脂肪族アルコールに炭素数2〜4のアル
キレンオキサイドを付加した(ポリ)オキシアルキレン
付加物と2価の脂肪酸とのエステル化反応により得られ
る平均分子量300〜650のエステル化合物から選ば
れる一つ又は二つ以上
したように、1)1価の脂肪族アルコールと1又は2価
の脂肪酸とのエステル化反応により得られる炭素数17
〜60のエステル化合物(以下、エステル化合物aとい
う)、2)1〜6価の脂肪族アルコールに炭素数2〜4
のアルキレンオキサイドを付加した(ポリ)オキシアル
キレン付加物と1価の脂肪酸とのエステル化反応により
得られる平均分子量300〜650のエステル化合物
(以下、エステル化合物bという)、3)1価の脂肪族
アルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキサイドを付
加した(ポリ)オキシアルキレン付加物と2価の脂肪酸
とのエステル化反応により得られる平均分子量300〜
650のエステル化合物(以下、エステル化合物cとい
う)、4)エステル化合物a〜cのうちでいずれか二つ
以上の任意の混合物が含まれる。
の脂肪族アルコールと1又は2価の脂肪酸との組み合わ
せにより各種が得られるが、いずれも脂肪族アルコール
部分の炭化水素基と脂肪酸部分の炭化水素基とに含まれ
る炭素数の総和が17〜60となるものであり、好まし
くは22〜36となるものである。かかる1価の脂肪族
アルコールとしては、1)メタノール、エタノール、ブ
タノール、2−エチルヘキサノール、ラウリルアルコー
ル、パルミチルアルコール、パルミトレイルアルコー
ル、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコー
ル、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げ
られる。また1価の脂肪酸としては、1)酢酸、酪酸、
カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ウンデカン酸、
ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、ア
ラキジン酸、ベヘニン酸、セロチン酸、モンタン酸、メ
リシン酸等の飽和脂肪酸、2)リンデル酸、パルミトレ
イン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸等の脂
肪族モノエン酸、3)リノール酸、リノレン酸、アラキ
ドン酸等の脂肪族非共役ポリエン酸等が挙げられる。更
に2価の脂肪酸としては、マロン酸、コハク酸、グルタ
ル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、ペンタデセニルコハク酸等の炭素数
3〜30の脂肪族ジカルボン酸等が挙げられる。これら
の1価の脂肪族アルコールと1価の脂肪酸とから得られ
るエステル化合物aの具体例としては、ラウリルオレア
ート、ステアリルオレアート、オレイルオレアート、オ
クチルオレアート、トリデシルオレアート、メチルオレ
アート、ブチルオレアート、2−エチルヘキシルオレア
ート、オレイルステアラート、オレイルパルミタート、
オレイルラウラート、オレイルイソステアラート、オレ
イルオクタノアート、オクチルステアラート等が挙げら
れる。また1価の脂肪族アルコールと2価の脂肪酸とか
ら得られるエステル化合物aの具体例としては、マロン
酸ジラウリル、コハク酸ジラウリル、グルタル酸ジラウ
リル、アジピン酸ジラウリル、ピメリン酸ジラウリル、
スベリン酸ジラウリル、アゼライン酸ジラウリル、セバ
シン酸ジラウリル、グルタル酸ジステアリル、アジピン
酸ジステアリル、ピメリン酸ジステアリル、スベリン酸
ジステアリル、アゼライン酸ジステアリル、セバシン酸
ジステアリル等が挙げられる。なかでもオクチルステア
ラート、オレイルラウラート好ましい。
ずれも平均分子量が300〜650である、好ましくは
300〜630である、1)1〜6価の脂肪族アルコー
ルに炭素数2〜4のアルキレンオキサイドの1種のみを
付加した(ポリ)オキシアルキレン付加物と1価の脂肪
酸とのエステル化反応により得られるエステル化合物、
2)1〜6価の脂肪族アルコールに炭素数2〜4のアル
キレンオキサイドの2種以上を付加したポリオキシアル
キレン付加物と1価の脂肪酸とのエステル化反応により
得られるエステル化合物が含まれる。かかる(ポリ)オ
キシアルキレン付加物の合成に供される1〜6価の脂肪
族アルコールとしては、1)メタノール、エタノール、
ブタノール、2−エチルヘキサノール、ラウリルアルコ
ール、パルミチルアルコール、パルミトレイルアルコー
ル、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコー
ル、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール等の1価
の脂肪族アルコール、2)エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、
グリセリン、トリメチロールプロパン、ソルビトール、
ペンタエリトリト等の2〜6価の脂肪族アルコールが挙
げられる。以上のような1〜6価の脂肪族アルコールに
付加反応させる炭素数2〜4のアルキレンオキサイドと
しては、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
1,2−ブチレンオキサイド、1,4−ブチレンオキサ
イド等が挙げられる。またエステル化合物bの合成に供
される1価の脂肪酸としては、エステル化合物aの合成
に供される1価の脂肪酸について前記したことと同様で
ある。以上説明したエステル化合物bの具体例として
は、オクチルアルコールにエチレンオキサイドを5モル
付加した化合物1モルとラウリン酸1モルとのエステル
化合物、ジエチレングリコール1モルとラウリン酸2モ
ルとのエステル化合物、ジプロピレングリコール1モル
とステアリン酸1モルとのエステル化合物、1,4−ブ
タンジオールにエチレンオキサイドを2モル付加した化
合物1モルとパルミチン酸1モルとのエステル化合物、
1,6−ヘキサンジオールにエチレンオキサイドを2モ
ルとプロピレンオキサイド1モルとを付加した化合物1
モルとラウリン酸2モルとのエステル化合物、グリセリ
ンにエチレンオキサイドを3モル付加した化合物1モル
とラウリン酸1モルとのエステル化合物等挙げられる。
なかでもオクチルアルコールにエチレンオキサイドを5
モル付加した化合物1モルとラウリン酸1モルとのエス
テル化合物のように、1価の脂肪族アルコールに炭素数
2〜4のアルキレンオキサイドを付加した(ポリ)オキ
シアルキレン付加物と1価の脂肪酸とのエステル化合物
が好ましい。
ずれも平均分子量300〜650である、好ましくは3
00〜630である、1)1価の脂肪族アルコールに炭
素数2〜4のアルキレンオキサイドの1種のみを付加し
た(ポリ)オキシアルキレン付加物と2価の脂肪酸との
エステル化反応により得られるエステル化合物、2)1
価の脂肪族アルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキ
サイドの2種以上を付加したポリオキシアルキレン付加
物と2価の脂肪酸とのエステル化反応により得られるエ
ステル化合物が含まれる。かかる(ポリ)オキシアルキ
レン付加物の合成に供される1価の脂肪族アルコール及
び炭素数2〜4のアルキレンオキサイドは、エステル化
合物a及びエステル化合物bにおいて前記したことと同
様である。またエステル化合物cの合成に供される2価
の脂肪酸は、エステル化合物aの合成に供される2価の
脂肪酸について前記したことと同様である。以上説明し
たエステル化合物cの具体例としては、ビス[アルコキ
シポリ(オキシエチレン)]=マロナート、ビス[アル
コキシポリ(オキシエチレン)]=スクシナート、ビス
[アルコキシポリ(オキシエチレン)]=グルタラー
ト、ビス[アルコキシポリ(オキシエチレン)]=アジ
ポアート、ビス[アルコキシポリ(オキシエチレン)]
=スベロアート、ビス[アルコキシポリ(オキシエチレ
ン)]=アゼラアート、ビス[アルコキシポリ(オキシ
エチレン)]=セバコアート、ビス[アルコキシポリ
(オキシプロピレン)]=マロナート、ビス[アルコキ
シポリ(オキシプロピレン)]=スクシナート、ビス
[アルコキシポリ(オキシプロピレン)]=グルタラー
ト、ビス[アルコキシポリ(オキシプロピレン)]=ア
ジポアート、ビス[アルコキシポリ(オキシプロピレ
ン)]=スベロアート、ビス[アルコキシポリ(オキシ
プロピレン)]=アゼラアート、ビス[アルコキシポリ
(オキシプロピレン)]=セバコアート、ビス[アルコ
キシポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)]=マ
ロナート、ビス[アルコキシポリ(オキシエチレン・オ
キシプロピレン)]=スクシナート、ビス[アルコキシ
ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)]=アジポ
アート、ビス[アルコキシポリ(オキシエチレン・オキ
シプロピレン)]=スベロアート、ビス[アルコキシポ
リ(オキシエチレン・オキシプロピレン)]=アゼラア
ート、ビス[アルコキシポリ(オキシエチレン・オキシ
プロピレン)]=セバコアート等が挙げられるが、なか
でもビス[アルコキシポリ(オキシエチレン)]=アジ
ポアート、ビス[アルコキシポリ(オキシエチレン)]
=スベロアート、ビス[アルコキシポリ(オキシエチレ
ン)]=アゼラアート、ビス[アルコキシポリ(オキシ
エチレン)]=セバコアートが好ましい。
にE成分を含有する場合の本発明に係る合成繊維処理剤
は、A成分を50〜92重量%、好ましくは55〜85
重量%、B成分を1〜45重量%、好ましくは2〜35
重量%、C成分を1〜20重量%、好ましくは2〜15
重量%、D成分を5〜20重量%、好ましくは6〜15
重量%及びE成分を1〜20重量%、好ましくは2〜1
5重量%含有するものであって、これらの5成分を合計
100重量%となるよう含有するものである。
に、更にE成分を含有する場合の本発明に係る合成繊維
処理剤は、前記した繊維−繊維間摩擦帯電圧が−150
0〜+1500ボルトの範囲内、好ましくは−1200
〜+1000ボルトの範囲内となり、前記した繊維−繊
維間静摩擦係数が0.17〜0.33の範囲内、好まし
くは0.19〜0.27の範囲内となるものであって、
更に前記した水性エマルション浸透性が65秒以下、好
ましくは50秒以下となるものである。
明した本発明に係る合成繊維処理剤を水性液となし、こ
の水性液を熱処理工程に供する合成繊維に対し、該合成
繊維処理剤として0.1〜2重量%、好ましくは0.2
〜1重量%となるよう付着させる方法である。付着方法
としては、ローラー給油法、計量ポンプを用いたガイド
給油法、浸漬給油法、スプレー給油法等、公知の方法が
挙げられるが、ローラー給油法又は計量ポンプを用いた
ガイド給油法が好ましい。
明したように本発明に係る合成繊維処理剤を合成繊維に
対し所定割合となるよう付着させることにより、熱処理
工程に供する該合成繊維に所期の性能を付与するもので
ある。かかる熱処理工程としては、延伸工程、撚糸工
程、巻縮工程、仮撚工程等があるが、なかでも本発明に
係る合成繊維処理剤を付着させた合成繊維を仮撚工程に
供する場合に効果の発現が高い。仮撚工程で用いる仮撚
機としては、1)ヒーター温度150〜230℃、ヒー
ター長150〜250cmのヒーターを装着し、合成繊維
フィラメント糸条がヒータープレート上を接触しながら
走行するコンタクトヒーター式の仮撚機、2)ヒーター
温度300〜600℃、ヒーター長20〜150cmのヒ
ーターを装着し、合成繊維フィラメント糸条がヒーター
プレート上を非接触で走行するショートヒーター式の仮
撚機等が挙げられる。
処理方法が適用される合成繊維としては、1)エチレン
テレフタレートを主たる構成単位とするポリエステル、
2)ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド、3)ポ
リアクリロニトリル、モダアクリル等のポリアクリル、
4)ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン
が挙げられるが、なかでもポリエステル部分延伸糸、ポ
リアミド部分延伸糸、ポリエステル直接紡糸延伸糸に適
用する場合に効果の発現が高く、カチオン可染ポリエス
テルに適用する場合に効果の発現がより高い。
施形態としては、次の1)〜8)が挙げられる。 1)A成分として下記のA−1を85重量%、B成分と
して下記のB−1を5重量%及びC成分として下記のC
−1を10重量%(合計100重量%)含有しており、
前記の繊維−繊維間摩擦帯電圧が−700ボルト、前記
の繊維−繊維間静摩擦係数が0.25となる合成繊維処
理剤。 A−1:式1で示されるポリエーテル化合物であって、
式1中のA1が水素原子、B1がオキシエチレン基/オ
キシプロピレン基=57/43(モル比)の割合でラン
ダム状に結合したポリオキシアルキレン基を有するポリ
オキシアルキレングリコールから全ての水酸基の水素原
子を除いた残基、T1がブチル基、mが1である場合の
平均分子量2000のポリエーテル化合物 B−1:式2で示されるポリエーテル化合物であって、
式2中のA2が水素原子、B2がオキシエチレン基/オ
キシプロピレン基=50/50(モル比)の割合でラン
ダム状に結合したポリオキシアルキレン基を有するポリ
オキシアルキレングリコールから全ての水酸基の水素原
子を除いた残基、T2がエチレン基、nが2である場合
の平均分子量10000のポリエーテル化合物 C−1:トリメチルオクチルアンモニウム=オクチルホ
スフェート
%、B成分として下記のB−2を20重量%及びC成分
として下記のC−2を10重量%(合計100重量%)
含有しており、前記の繊維−繊維間摩擦帯電圧が−50
0ボルト、前記の繊維−繊維間静摩擦係数が0.22と
なる合成繊維処理剤。 A−2:式1で示されるポリエーテル化合物であって、
式1中のA1が水素原子、B1がオキシエチレン基/オ
キシプロピレン基=36/64(モル比)の割合でブロ
ック状に結合したポリオキシアルキレン基を有するポリ
オキシアルキレングリコールから全ての水酸基の水素原
子を除いた残基、T1がテトラデシル基、mが1である
場合の平均分子量2800のポリエーテル化合物 B−2:式2で示されるポリエーテル化合物であって、
式2中のA2が水素原子、B2がオキシエチレン基/オ
キシプロピレン基=47/53(モル比)の割合でブロ
ック状に結合したポリオキシアルキレン基を有するポリ
オキシアルキレングリコールから全ての水酸基の水素原
子を除いた残基、T2がプロピレン基、nが2である場
合の平均分子量5000のポリエーテル化合物 C−2:トリメチルラウリルアンモニウム=テトラデシ
ルスルホネート
%、B成分として前記のB−1を5重量%、C成分とし
て前記のC−1を10重量%及びD成分として下記のD
−1を10重量%(合計100重量%)含有しており、
前記の繊維−繊維間摩擦帯電圧が−600ボルト、前記
の繊維−繊維間静摩擦係数が0.25、前記の水性エマ
ルション浸透性が40秒となる合成繊維処理剤。 D−1:2−エチルヘキシルアルコールにエチレンオキ
サイドを付加した、平均分子量220の(ポリ)オキシ
アルキレン付加物
%、B成分として前記のB−2を20重量%、C成分と
して前記のC−2を10重量%及びD成分として下記の
D−2を10重量%(合計100重量%)含有してお
り、前記の繊維−繊維間摩擦帯電圧が−500ボルト、
前記の繊維−繊維間静摩擦係数が0.23、前記の水性
エマルション浸透性が46秒となる合成繊維処理剤。 D−2:ドデシルアルコールにエチレンオキサイドを付
加した、平均分子量490の(ポリ)オキシアルキレン
付加物
%、B成分として前記のB−1を5重量%、C成分とし
て前記のC−1を10重量%、D成分として前記のD−
1を10重量%及びE成分として下記のE−1を10重
量%(合計100重量%)含有しており、前記の繊維−
繊維間摩擦帯電圧が−600ボルト、前記の繊維−繊維
間静摩擦係数が0.26、前記の水性エマルション浸透
性が40秒となる合成繊維処理剤。 E−1:炭素数26のオクチルステアラート
%、B成分として前記のB−2を15重量%、C成分と
して前記のC−2を10重量%、D成分として前記のD
−2を10重量%及びE成分として下記のE−2を10
重量%(合計100重量%)含有しており、前記の繊維
−繊維間摩擦帯電圧が−500ボルト、前記の繊維−繊
維間静摩擦係数が0.24、前記の水性エマルション浸
透性が46秒となる合成繊維処理剤。 E−2:炭素数30のオレイルラウラアート
%、B成分として下記のB−3を10重量%、C成分と
して下記のC−3を10重量%、D成分として下記のD
−3を10重量%及びE成分として下記のE−4を15
重量%(合計100重量%)含有しており、前記の繊維
−繊維間摩擦帯電圧が−650ボルト、前記の繊維−繊
維間静摩擦係数が0.26、前記の水性エマルション浸
透性が49秒となる合成繊維処理剤。 A−3:式1で示されるポリエーテル化合物であって、
式1中のA1が水素原子、B1がオキシエチレン基/オ
キシプロピレン基/オキシブチレン基=71/25/4
(モル比)の割合でランダム状に結合したポリオキシア
ルキレン基を有するポリオキシアルキレングリコールか
ら全ての水酸基の水素原子を除いた残基、T1がドデカ
ノイル基、mが1である場合の平均分子量2400のポ
リエーテル化合物 B−3:式2で示されるポリエーテル化合物であって、
式2中のA2が水素原子、B2がオキシエチレン基/オ
キシプロピレン基=80/20(モル比)の割合でラン
ダム状に結合したポリオキシアルキレン基を有するポリ
オキシアルキレングリコールから全ての水酸基の水素原
子を除いた残基、T2がトリメチロールプロパンから全
ての水酸基を除いた残基、nが3である場合の平均分子
量6000のポリエーテル化合物 C−3:テトラブチルアンモニウム=イソステアレート D−3:テトラデシルアルコールにエチレンオキサイド
/プロピレンオキサイド=1/4(モル比)の割合で付
加した、平均分子量450の(ポリ)オキシアルキレン
付加物 E−4:α−オクチル−ω−ヒドロキシ(ポリオキシエ
チレン(5モル))/ドデカン酸=1/1(モル比)の
割合でエステル化反応させた平均分子量530のエステ
ル化物
%、B成分として下記のB−4を20重量%、C成分と
して下記のC−4を10重量%、D成分として下記のD
−4を10重量%及びE成分として前記のE−1を1重
量%(合計100重量%)含有しており、前記の繊維−
繊維間摩擦帯電圧が−600ボルト、前記の繊維−繊維
間静摩擦係数が0.24、前記の水性エマルション浸透
性が43秒となる合成繊維処理剤。 A−4:式1で示されるポリエーテル化合物であって、
式1中のA1が水素原子、B1がオキシエチレン基/オ
キシプロピレン基/オキシテトラメチレン基=25/6
3/12(モル比)の割合でランダム状に結合したポリ
オキシアルキレン基を有するポリオキシアルキレングリ
コールから全ての水酸基の水素原子を除いた残基、T1
が水素原子、mが1である場合の平均分子量1800の
ポリエーテル化合物 B−4:式2で示されるポリエーテル化合物であって、
式2中のA2が水素原子、B2がオキシエチレン基/オ
キシプロピレン基/オキシブチレン基=42/50/8
(モル比)の割合でランダム状に結合したポリオキシア
ルキレン基を有するポリオキシアルキレングリコールか
ら全ての水酸基の水素原子を除いた残基、T2がコハク
酸から全ての水酸基を除いた残基、nが2である場合の
平均分子量5000のポリエーテル化合物 C−4:テトラブチルアンモニウム=マロネート D−4:テトラデシルアルコールにエチレンオキサイド
/プロピレンオキサイド=3/1(モル比)の割合で付
加した、平均分子量420の(ポリ)オキシアルキレン
付加物
形態としては、次の9)が挙げられる。 9)前記した1)〜8)の合成繊維処理剤を水性液とな
し、この水性液を仮撚工程に供する合成繊維に対し該合
成繊維処理剤として0.5重量%となるよう付着させる
合成繊維処理方法。
にするため、実施例等を挙げるが、本発明がこれらの実
施例に限定されるというものではない。尚、以下の実施
例等において、部は重量部を、また%は重量%を意味す
る。
下記のB−1を5重量部及びC成分として下記のC−1
を10重量部の割合で均一混合して、前記の繊維−繊維
間摩擦帯電圧が−700ボルト、前記の繊維−繊維間静
摩擦係数が0.25となる合成繊維処理剤(P−1)を
調製した。 A−1:式1で示されるポリエーテル化合物であって、
式1中のA1が水素原子、B1がオキシエチレン基/オ
キシプロピレン基=57/43(モル比)の割合でラン
ダム状に結合したポリオキシアルキレン基を有するポリ
オキシアルキレングリコールから全ての水酸基の水素原
子を除いた残基、T1がブチル基、mが1である場合の
平均分子量2000のポリエーテル化合物 B−1:式2で示されるポリエーテル化合物であって、
式2中のA2が水素原子、B2がオキシエチレン基/オ
キシプロピレン基=50/50(モル比)の割合でラン
ダム状に結合したポリオキシアルキレン基を有するポリ
オキシアルキレングリコールから全ての水酸基の水素原
子を除いた残基、T2がエチレン基、nが2である場合
の平均分子量10000のポリエーテル化合物 C−1:トリメチルオクチルアンモニウム=オクチルホ
スフェート
繊維処理剤(P−2)〜(P−19)及び(R−1)〜
(R−6)の調製} 合成繊維処理剤(P−1)と同様にして、合成繊維処理
剤(P−2)〜(P−19)及び(R−1)〜(R−
6)を調製した。合成繊維処理剤(P−1)も含め、各
例で調製した合成繊維処理剤の内容を表1にまとめて示
した。
式1中のA1が水素原子、B1がオキシエチレン基/オ
キシプロピレン基=57/43(モル比)の割合でラン
ダム状に結合したポリオキシアルキレン基を有するポリ
オキシアルキレングリコールから全ての水酸基の水素原
子を除いた残基、T1がブチル基、mが1である場合の
平均分子量2000のポリエーテル化合物 A−2:式1で示されるポリエーテル化合物であって、
式1中のA1が水素原子、B1がオキシエチレン基/オ
キシプロピレン基=36/64(モル比)の割合でブロ
ック状に結合したポリオキシアルキレン基を有するポリ
オキシアルキレングリコールから全ての水酸基の水素原
子を除いた残基、T1がテトラデシル基、mが1である
場合の平均分子量2800のポリエーテル化合物 A−3:式1で示されるポリエーテル化合物であって、
式1中のA1が水素原子、B1がオキシエチレン基/オ
キシプロピレン基/オキシブチレン基=71/25/4
(モル比)の割合でランダム状に結合したポリオキシア
ルキレン基を有するポリオキシアルキレングリコールか
ら全ての水酸基の水素原子を除いた残基、T1がドデカ
ノイル基、mが1である場合の平均分子量2400のポ
リエーテル化合物 A−4:式1で示されるポリエーテル化合物であって、
式1中のA1が水素原子、B1がオキシエチレン基/オ
キシプロピレン基/オキシテトラメチレン基=25/6
3/12(モル比)の割合でランダム状に結合したポリ
オキシアルキレン基を有するポリオキシアルキレングリ
コールから全ての水酸基の水素原子を除いた残基、T1
が水素、mが1である場合の平均分子量1800のポリ
エーテル化合物 A−5:式1で示されるポリエーテル化合物であって、
式1中のA1がメチル基、B1がオキシエチレン基/オ
キシプロピレン基=19/81(モル比)の割合でブロ
ック状に結合したポリオキシアルキレン基を有するポリ
オキシアルキレングリコールから全ての水酸基の水素原
子を除いた残基、T1がプロピル基、mが1である場合
の平均分子量1500のポリエーテル化合物 A−6:式1で示されるポリエーテル化合物であって、
式1中のA1がメチル基、B1がオキシエチレン基/オ
キシテトラメチレン基=66/34(モル比)の割合で
ランダム状に結合したポリオキシアルキレン基を有する
ポリオキシアルキレングリコールから全ての水酸基の水
素原子を除いた残基、T1がテトラデカノイル基、mが
1である場合の平均分子量2000のポリエーテル化合
物 A−7:式1で示されるポリエーテル化合物であって、
式1中のA1がメチル基とアセチル基、B1がオキシエ
チレン基/オキシテトラメチレン基=84/16(モル
比)の割合でランダム状に結合したポリオキシアルキレ
ン基を有するポリオキシアルキレングリコールから全て
の水酸基の水素原子を除いた残基、T1がエチレン基、
mが2である場合の平均分子量3300のポリエーテル
化合物 A−8:式1で示されるポリエーテル化合物であって、
式1中のA1がアセチル基、B1がオキシエチレン基/
オキシプロピレン基=31/69(モル比)の割合でラ
ンダム状に結合したポリオキシアルキレン基を有するポ
リオキシアルキレングリコールから全ての水酸基の水素
原子を除いた残基、T1がトリメチロールプロパンから
全ての水酸基を除いた残基、mが3である場合の平均分
子量800のポリエーテル化合物
物であって、式2中のA2が水素原子、B2がオキシエ
チレン基/オキシプロピレン基=50/50(モル比)
の割合でランダム状に結合したポリオキシアルキレン基
を有するポリオキシアルキレングリコールから全ての水
酸基の水素原子を除いた残基、T2がエチレン基、nが
2である場合の平均分子量10000のポリエーテル化
合物 B−2:式2で示されるポリエーテル化合物であって、
式2中のA2が水素原子、B2がオキシエチレン基/オ
キシプロピレン基=47/53(モル比)の割合でブロ
ック状に結合したポリオキシアルキレン基を有するポリ
オキシアルキレングリコールから全ての水酸基の水素原
子を除いた残基、T2がプロピレン基、nが2である場
合の平均分子量5000のポリエーテル化合物 B−3:式2で示されるポリエーテル化合物であって、
式2中のA2が水素原子、B2がオキシエチレン基/オ
キシプロピレン基=80/20(モル比)の割合でラン
ダム状に結合したポリオキシアルキレン基を有するポリ
オキシアルキレングリコールから全ての水酸基の水素原
子を除いた残基、T2がトリメチロールプロパンから全
ての水酸基を除いた残基、nが3である場合の平均分子
量6000のポリエーテル化合物 B−4:式2で示されるポリエーテル化合物であって、
式2中のA2が水素原子、B2がオキシエチレン基/オ
キシプロピレン基/オキシブチレン基=42/50/8
(モル比)の割合でランダム状に結合したポリオキシア
ルキレン基を有するポリオキシアルキレングリコールか
ら全ての水酸基の水素原子を除いた残基、T2がコハク
酸から全ての水酸基を除いた残基、nが2である場合の
平均分子量5000のポリエーテル化合物 B−5:式2で示されるポリエーテル化合物であって、
式2中のA2が水素原子、B2がオキシエチレン基/オ
キシプロピレン基/オキシテトラメチレン基=69/1
3/18(モル比)の割合でブロック状に結合したポリ
オキシアルキレン基を有するポリオキシアルキレングリ
コールから全ての水酸基の水素原子を除いた残基、T2
がアジピン酸から全ての水酸基を除いた残基、nが2で
ある場合の平均分子量7500のポリエーテル化合物 B−6:式2で示されるポリエーテル化合物であって、
式2中のA2が水素原子、B2がオキシエチレン基/オ
キシテトラメチレン基=75/25(モル比)の割合で
ランダム状に結合したポリオキシアルキレン基を有する
ポリオキシアルキレングリコールから全ての水酸基の水
素原子を除いた残基、T2が水素、nが1である場合の
平均分子量6500のポリエーテル化合物 B−7:式2で示されるポリエーテル化合物であって、
式2中のA2がメチル基、B2がオキシエチレン基/オ
キシプロピレン基=36/64(モル比)の割合でラン
ダム状に結合したポリオキシアルキレン基を有するポリ
オキシアルキレングリコールから全ての水酸基の水素原
子を除いた残基、T2がブチル基、nが1である場合の
平均分子量15000のポリエーテル化合物 B−8:式2で示されるポリエーテル化合物であって、
式2中のA2がメチル基とアセチル基、B2がオキシエ
チレン基/オキシプロピレン基=66/34(モル比)
の割合でランダム状に結合したポリオキシアルキレン基
を有するポリオキシアルキレングリコールから全ての水
酸基の水素原子を除いた残基、T2がエチレン基、nが
2である場合の平均分子量8000のポリエーテル化合
物 B−9:式2で示されるポリエーテル化合物であって、
式2中のA2が水素原子1個とアセチル基2個、B2が
オキシエチレン基/オキシプロピレン基=80/20
(モル比)の割合でランダム状に結合したポリオキシア
ルキレン基を有するポリオキシアルキレングリコールか
ら全ての水酸基の水素原子を除いた残基、T2がトリメ
チロールプロパンから全ての水酸基を除いた残基、nが
3である場合の平均分子量6000のポリエーテル化合
物 B−10:式2で示されるポリエーテル化合物であっ
て、式2中のA2がアセチル基、B2がオキシエチレン
基/オキシプロピレン基=47/53(モル比)の割合
でランダム状に結合したポリオキシアルキレン基を有す
るポリオキシアルキレングリコールから全ての水酸基の
水素原子を除いた残基、T2がプロピオニル基、nが1
である場合の平均分子量9000のポリエーテル化合物 BP−1:P成分としてアジピン酸/テレフタル酸=
0.2/0.8(モル比)の混合物を、またQ成分とし
てオキシエチレン基/オキシプロピレン基=25/75
(モル比)の割合でランダム状に結合したポリオキシア
ルキレン基を有する平均分子量1200のポリオキシア
ルキレングリコールを用い、P成分/Q成分=1/1
(モル比)の割合で縮重合反応して得られる平均分子量
20000のポリエーテルポリエステル化合物 BP−2:P成分としてイソフタル酸/テレフタル酸=
0.6/0.4(モル比)の混合物を、またQ成分とし
てオキシエチレン基/オキシテトラメチレン基=84/
16(モル比)の割合でランダム状に結合したポリオキ
シアルキレン基を有する平均分子量600のポリオキシ
アルキレングリコールを、更にR成分としてエチレング
リコールを用い、P成分/Q成分/R成分=1/0.8
/0.2(モル比)の割合で縮重合反応して得られる平
均分子量10000のポリエーテルポリエステル化合物 BP−3:P成分として5−スルホイソフタル酸ジメチ
ル/テレフタル酸ジメチル=0.1/0.9(モル比)
の混合物を、またQ成分として平均分子量1000のポ
リオキシエチレングリコールを、更にR成分としてエチ
レングリコールを用い、P成分/Q成分/R成分=1/
0.4/0.6(モル比)の割合で縮重合反応して得ら
れる平均分子量5000のポリエーテルポリエステル化
合物 BW−1:平均分子量2400の酸化ポリエチレン BW−2:アクリル酸/エチレン=6/4(モル比)の
割合で共重合反応して得られる平均分子量5000の共
重合体
=オクチルホスフェート C−2:トリメチルラウリルアンモニウム=テトラデシ
ルスルホネート C−3:テトラブチルアンモニウム=イソステアラート C−4:テトラブチルアンモニウム=マロネート C−5:トリブチルメチルアンモニウム=ペンタデセニ
ルサクシネート C−6:ジメチルラウリルアミンオキサイド C−7:ジメチルステアリルアミンオキサイド C−8:ジメチルオクチルアンモニオアセタート C−9:ドデセニルコハク酸ナトリウム C−10:イソステアリン酸モノエタノールアミン C−11:ドデセニルコハク酸=テトラメチルホスホニ
ウム C−12:イソトリデシルスルホン酸=テトラブチルホ
スホニウム C−13:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム C−14:ドデシル硫酸ナトリウム C−15:トリデシルリン酸エステル=カリウム C−16:オクチルアルコールのエチレンオキサイド1
モル付加物のリン酸エステル=カリウム これらは以下同じ
0)の調製} A成分として前記のA−1を75部、B成分として前記
のB−1を5部、C成分として前記のC−1を10部及
びD成分として下記のD−1を10部の割合で均一混合
して、前記の繊維−繊維間摩擦帯電圧が−600ボル
ト、前記の繊維−繊維間静摩擦係数が0.25、前記の
水性エマルション浸透性が40秒となる合成繊維処理剤
(P−20)を調製した。 D−1:2−エチルヘキシルアルコールにエチレンオキ
サイドを付加した、平均分子量220のオキシアルキレ
ン付加物
−21)〜(P−29)の調製} 合成繊維処理剤(P−20)と同様にして、合成繊維処
理剤(P−21)〜(P−29)を調製した。合成繊維
処理剤(P−20)も含め、各例で調製した合成繊維処
理剤の内容を表2にまとめて示した。
0)の調製} A成分として前記のA−1を65部、B成分として前記
のB−1を5部、C成分として前記のC−1を10部、
D成分として前記のD−1を10部及びE成分として下
記のE−1を10部の割合で均一混合して、前記の繊維
−繊維間摩擦帯電圧が−600ボルト、前記の繊維−繊
維間静摩擦係数が0.26、前記の水性エマルション浸
透性が40秒となる合成繊維処理剤(P−30)を調製
した。 E−1:炭素数26のオクチルステアラート
−31)〜(P−40)の調製} 合成繊維処理剤(P−30)と同様にして、合成繊維処
理剤(P−31)〜(P−40)を調製した。合成繊維
処理剤(P−30)を含め、各例で調製した合成繊維処
理剤の内容を表2にまとめて示した。
サイドを付加した、平均分子量220の(ポリ)オキシ
アルキレン付加物 D−2:ドデシルアルコールにエチレンオキサイドを付
加した、平均分子量490の(ポリ)オキシアルキレン
付加物 D−3:テトラデシルアルコールにエチレンオキサイド
/プロピレンオキサイド=1/4(モル比)の割合で付
加した、平均分子量450の(ポリ)オキシアルキレン
付加物 D−4:テトラデシルアルコールにエチレンオキサイド
/ブチレンオキサイド=3/1(モル比)の割合で付加
した、平均分子量420の(ポリ)オキシアルキレン付
加物 D−5:オクタデセニルアルコールにエチレンオキサイ
ドを付加した、平均分子量620のオキシアルキレン付
加物
6) E−2:オレイルラウラアート(炭素数30) E−3:アジピン酸ジオレイル(炭素数42) E−4:α−オクチル−ω−ヒドロキシ(ポリオキシエ
チレン(5モル))/ドデカン酸=1/1(モル比)の
割合でエステル化反応させた平均分子量530のエステ
ル化合物 E−5:グリセリン1モルにエチレンオキサイド3モル
を付加した化合物/ドデカン酸=1/1(モル比)の割
合でエステル化反応させた平均分子量420のエステル
化合物 E−6:α−オクチル−ω−ヒドロキシ(ポリオキシエ
チレン(2モル))/アジピン酸=2/1(モル比)の
割合でエステル化反応させた平均分子量600のエステ
ル化合物 E−7:α−デシル−ω−ヒドロキシ(オキシエチレン
・オキシプロピレン)/コハク酸=1/1(モル比)の
割合でエステル化反応させた平均分子量460のエステ
ル化合物
剤の付着及び評価) ・ポリエステルフィラメント部分延伸糸への合成繊維処
理剤の付着 試験区分1で調製した各合成繊維処理剤に水を加えて、
合成繊維処理剤の濃度が10%の水性エマルジョンを調
製した。固有粘度0.64、酸化チタン含有量0.2%
の5−イソフタル酸変性ポリエチレンテレフタレートチ
ップを常法により乾燥した後、エクストルーダーを用い
て295℃で紡糸し、口金から吐出して冷却固化した後
の走行糸条に前記の水性エマルジョンをローラー給油法
にて付着させ、機械的な延伸を伴うことなく、3300
m/分の速度で捲き取り、糸条に対する合成繊維処理剤
の付着量を表3記載のものとした128デシテックス3
6フィラメントの部分延伸糸の10kg捲きケークを得
た。
法)に準拠し、抽出溶剤としてノルマルヘキサン/エタ
ノール(50/50容量比)混合溶剤を用いて、前記の
部分延伸糸への合成繊維用処理剤の付着量を測定した。
結果を表3にまとめて示した。
加工とその評価 前記で得たケークを用いて、下記のコンタクトヒーター
式仮撚機による仮撚加工条件で仮撚加工を行なった。コ
ンタクトヒーター式仮撚機による仮撚加工条件:コンタ
クトヒーター式仮撚機(アーネストスクラッグアンドサ
ンズ社製のSDS1200B)を使用して、加工速度=
800m/分、延伸倍率=1.522、施撚方式=3軸
デイスク外接式摩擦方式(入り側ガイドデイスク1枚、
出側ガイドデイスク1枚、硬質ポリウレタンデイスク7
枚)、加撚側ヒーター=長さ2.5mで表面温度212
℃、解撚側ヒーター=なし、目標撚り数=3300T/
mの条件で連続運転した。
ンピングの数を1時間当たりの数に換算して、次の基準
で評価した。結果を表3にまとめて示した。 ◎:発生せず ○:1回発生 △:2〜5回発生 ×:6回以上発生
表面の糸道上のヒータータール発生状況を目視にて観察
し、次の基準で評価した。結果を表3にまとめて示し
た。 ○:ヒーター汚染が殆ど認められない ×:ヒーター汚染が明らかに認められる
に、毛羽計数装置(東レエンジニアリング社製のDT−
105)にて1時間当たりの毛羽数を測定した。同様の
運転及び測定を合計3回行ない、次の基準で評価した。
結果を表3にまとめて示した。 ◎:発生せず ○:5個以下発生 △:6〜9個発生 ×:10個以上発生
数を1時間当たりの数に換算した。同様の運転及び断糸
数の換算を合計3回行ない、次の基準で評価した。結果
を表3にまとめて示した。 ◎:発生せず ○:1回/時間発生 △:2〜4回/時間発生 ×:5回以上/時間発生
明には、合成繊維の熱処理工程において、それが一段の
高速化及び高温度化が進む過酷な条件下での仮撚工程で
あっても、ヒーター汚染を効果的に抑制しながら、走行
糸のジャンピングを充分に防止できるという効果があ
る。
Claims (14)
- 【請求項1】 下記のA成分を50〜92重量%、B成
分を1〜45重量%及びC成分を1〜20重量%含有し
ており、且つこれらの3成分を合計65重量%以上とな
るよう含有していて、下記の繊維−繊維間摩擦帯電圧が
−1500〜+1500ボルト及び繊維−繊維間静摩擦
係数が0.17〜0.33の範囲内となるものであるこ
とを特徴とする合成繊維処理剤。 A成分:平均分子量700〜3500の下記の式1で示
されるポリエーテル化合物 【式1】(A1−B1)mT1 (式1において、 A1:1価の炭化水素基、アシル基又は水素原子 B1:炭素数2〜4のオキシアルキレン基を構成単位と
するポリオキシアルキレン基を有するポリオキシアルキ
レングリコールから全ての水酸基の水素原子を除いた残
基 T1:1〜4価の炭化水素基、アシル基又は水素原子 m:T1が1〜4価の炭化水素基の場合は1〜4の整
数、T1がアシル基又は水素原子の場合は1) B成分:平均分子量4000〜20000の下記の式2
で示されるポリエーテル化合物、平均分子量3000〜
40000の下記のポリエーテルポリエステル化合物及
び平均分子量1000〜10000のポリオレフィンワ
ックスから選ばれる一つ又は二つ以上 【式2】(A2−B2)nT2 (式2において、 A2:1価の炭化水素基、アシル基又は水素原子 B2:炭素数2〜4のオキシアルキレン基を構成単位と
するポリオキシアルキレン基を有するポリオキシアルキ
レングリコールから全ての水酸基の水素原子を除いた残
基 T2:1〜4価の炭化水素基、アシル基、有機ジカルボ
ン酸から全ての水酸基を除いた残基又は水素原子 n:T2が1〜4価の炭化水素基の場合は1〜4の整
数、T2が有機ジカルボン酸から全ての水酸基を除いた
残基の場合は2、T2がアシル基又は水素原子の場合は
1) ポリエーテルポリエステル化合物:下記のP成分とQ成
分とを縮重合反応させて得られるポリエーテルポリエス
テル化合物及び下記のP成分とQ成分とR成分とを縮重
合反応させて得られるポリエーテルポリエステルから選
ばれる一つ又は二つ以上 P成分:炭素数4〜22の脂肪族ジカルボン酸、炭素数
4〜22の脂肪族ジカルボン酸のエステル形成性誘導
体、芳香族ジカルボン酸及び芳香族ジカルボン酸のエス
テル形成性誘導体から選ばれる一つ又は二つ以上 Q成分:いずれも炭素数2〜4のオキシアルキレン単位
を構成単位とするポリオキシアルキレン基を有する、ポ
リオキシアルキレンモノオール、ポリオキシアルキレン
ジオール及びポリオキシアルキレントリオールから選ば
れる一つ又は二つ以上 R成分:炭素数2〜6のアルキレンジオール C成分:第4級アンモニウム塩、有機アミンオキサイ
ド、両性化合物、脂肪酸塩、有機スルホン酸塩、有機硫
酸塩及び有機リン酸エステル塩から選ばれる一つ又は二
つ以上 繊維−繊維間摩擦帯電圧:下記の給油済みポリエステル
フィラメント繊維を、25℃で相対湿度65%の雰囲気
下に、糸速100m/分、ドラフト比0.96、加撚部
側ヒータープレート表面温度180℃及び撚数1500
t/mの条件でピン仮撚加工したときの該加撚部側ヒー
タープレートにおける該給油済みポリエステルフィラメ
ント繊維の帯電圧 繊維−繊維間静摩擦係数:下記の給油済みポリエステル
フィラメント繊維同士を、25℃で相対湿度65%の雰
囲気下に、接触長さ80mm、相対速度0.016mm/秒
及び荷重3gの条件で摩擦したときの摩擦係数 給油済みポリエステルフィラメント繊維:5−スルホイ
ソフタル酸ナトリウムから形成された構成単位を2モル
%含有する変性ポリエチレンテレフタレートフィラメン
ト繊維であって、強度が3.8g/d、伸度が26%及
び繊度/フィラメント数が75デシテックス/36フィ
ラメントである変性ポリエチレンテレフタレートフィラ
メント繊維に、合成繊維処理剤を0.6重量%となるよ
う付着させたもの - 【請求項2】 繊維−繊維間摩擦帯電圧が−1200〜
+1000ボルト及び繊維−繊維間静摩擦係数が0.1
9〜0.27の範囲内となるものである請求項1記載の
合成繊維処理剤。 - 【請求項3】 更に下記のD成分を5〜20重量%含有
しており、且つA成分、B成分、C成分及び該D成分の
4成分を合計70重量%以上となるよう含有していて、
更に下記の水性エマルション浸透性が65秒以下となる
ものである請求項1又は2記載の合成繊維処理剤。 D成分:炭素数4〜22の脂肪族1価アルコールに炭素
数2〜4のアルキレンオキサイドを付加した、平均分子
量118〜650の(ポリ)オキシアルキレン付加物 水性エマルション浸透性:合成繊維処理剤の1重量%水
性エマルション0.1mlが洗浄済みポリエステルタフタ
に吸い込まれるまでの時間 - 【請求項4】 水性エマルション浸透性が50秒以下と
なるものである請求項3記載の合成繊維処理剤。 - 【請求項5】 更に下記のE成分を1〜20重量%含有
しており、且つA成分、B成分、C成分、D成分及び該
E成分の5成分を合計100重量%となるよう含有する
請求項3又は4記載の合成繊維処理剤。 E成分:1価の脂肪族アルコールと1又は2価の脂肪酸
とのエステル化反応により得られる炭素数17〜60の
エステル化合物、1〜6価の脂肪族アルコールに炭素数
2〜4のアルキレンオキサイドを付加した(ポリ)オキ
シアルキレン付加物と1価の脂肪酸とのエステル化反応
により得られる平均分子量300〜650のエステル化
合物及び1価の脂肪族アルコールに炭素数2〜4のアル
キレンオキサイドを付加した(ポリ)オキシアルキレン
付加物と2価の脂肪酸とのエステル化反応により得られ
る平均分子量300〜650のエステル化合物から選ば
れる一つ又は二つ以上 - 【請求項6】 A成分を55〜85重量%、B成分を2
〜35重量%、C成分を2〜15重量%及びD成分を6
〜15重量%含有しており、且つこれらの4成分を合計
100重量%となるよう含有する請求項3又は4記載の
合成繊維処理剤。 - 【請求項7】 A成分を55〜85重量%、B成分を2
〜35重量%、C成分を2〜15重量%、D成分を6〜
15重量%及びE成分を2〜15重量%含有する請求項
5記載の合成繊維処理剤。 - 【請求項8】 A成分が平均分子量1500〜3000
の式1で示されるポリエーテル化合物であって、式1中
のmが1である場合のポリエーテル化合物である請求項
1〜7のいずれか一つの項記載の合成繊維処理剤。 - 【請求項9】 B成分が平均分子量5000〜1000
0の式2で示されるポリエーテル化合物であって、式2
中のnが2又は3である場合のポリエーテル化合物であ
る請求項1〜8のいずれか一つの項記載の合成繊維処理
剤。 - 【請求項10】 C成分が第4級アンモニウム塩、有機
アミンオキサイド、脂肪酸塩及び有機スルホン酸塩から
選ばれる一つ又は二つ以上である請求項1〜9のいずれ
か一つの項記載の合成繊維処理剤。 - 【請求項11】 D成分が平均分子量120〜600の
(ポリ)オキシアルキレン付加物である請求項2〜10
のいずれか一つの項記載の合成繊維処理剤。 - 【請求項12】 E成分が1価の脂肪族アルコールと1
又は2価の脂肪酸とのエステル化反応により得られる炭
素数22〜36のエステル化合物及び1価の脂肪族アル
コールに炭素数2〜4のアルキレンオキサイドを付加し
た(ポリ)オキシアルキレン付加物と1価の脂肪酸との
エステル化反応により得られる平均分子量300〜63
0のエステル化合物から選ばれる一つ又は二つ以上であ
る請求項3〜11のいずれか一つの項記載の合成繊維処
理剤。 - 【請求項13】 請求項1〜12のいずれか一つの項記
載の合成繊維処理剤を水性液となし、該水性液を熱処理
工程に供する合成繊維に対し該合成繊維処理剤として
0.1〜2重量%となるよう付着させることを特徴とす
る合成繊維処理方法。 - 【請求項14】 熱処理工程が仮撚工程である請求項1
3記載の合成繊維処理方法。
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