JP2003171219A - 印象材 - Google Patents

印象材

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JP2003171219A
JP2003171219A JP2001365655A JP2001365655A JP2003171219A JP 2003171219 A JP2003171219 A JP 2003171219A JP 2001365655 A JP2001365655 A JP 2001365655A JP 2001365655 A JP2001365655 A JP 2001365655A JP 2003171219 A JP2003171219 A JP 2003171219A
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JP2001365655A
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Yasuo Akamatsu
靖生 赤松
Tadashi Hara
忠司 原
Tsuneaki Kato
恒明 加藤
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Tokuyama Dental Corp
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Dental Corp
Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯牙離型性等の印象材性状改良のための難水
溶性液状化合物をアルギン酸塩100質量部に対し10
〜500質量部含みながら、充分なトレー保持性を有す
る印象材を提供する。 【解決手段】 グルコース、フルクトース、グリセリン
等の1分子中にヒドロキシ基を3つ以上有し、かつ下記
式(1)を満たす特定の有機ヒドロキシ化合物を、印象
材に配合されるアルギン酸塩100質量部に対して、1
〜100質量部加えることを特徴にした印象材。 (分子量)÷(ヒドロキシ基の数)<40

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルギン酸塩を主
体とし、歯牙その他の型取りに使用される印象材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】アルギン酸塩とゲル化反応剤例えば硫酸
カルシウム等の2価の金属塩を配合した印象材は、アル
ギン酸塩系印象材あるいはアルジネート印象材と称され
て型採りのために使用されることが知られている。これ
らのアルギン酸塩系印象材は印象精度が良く、微細な部
分を再現することが出来、しかも印象操作が容易である
等の利点を有するため、例えば歯科用の印象材として広
く使用されている。
【0003】アルギン酸塩系印象材は、一般には必要に
応じて充填材やゲル化調節剤を配合した粉体状タイプと
ペースト状タイプの2種類の形態で使用される。いずれ
のタイプもアルギン酸塩とゲル化反応剤とが水の存在下
で反応しゲル化し弾性を有する硬化体になることで印象
材に供される。上記印象材は十分に均一に練和された
後、専用のトレーに盛り付けられ、目的の型に圧接さ
れ、適度な状態に硬化した後に型より外されて用いられ
る。
【0004】正確な印象を得るためには種々の要因があ
るが、型採りの目的物である歯牙その他の物体とアルギ
ン酸塩系印象材との離型性、および専用トレーへのアル
ギン酸塩系印象材の保持性は重要である。印象材が歯牙
に付着すると、印象材撤去時に印象表面が荒れ、正確な
印象が採れない。また、専用トレーに印象材が十分に保
持されないと、印象材撤去時に印象材がトレーから脱離
し印象精度が低下する他、石膏等を印象に盛り付けて模
型製作を行なう際にも変形を生じる原因になる。このた
め、印象材は歯牙等に付着せず、その一方で専用トレー
には十分保持される必要がある。
【0005】一方、アルギン酸塩系印象材には種々の性
状改良のため、シリコーンオイルや流動パラフィン等が
加えられることがある。特に前記したペースト状タイプ
のアルギン酸塩系印象材においては、アルギン酸塩と水
からなる基材ペーストに対し、硫酸カルシウム等を主成
分としたゲル化剤(硬化剤)ペーストを混合する方法が
通常採用されるが、この際、硬化剤をペースト状にする
ために難水溶性液状化合物が用いられる(例えば、特開
昭62−265210号公報)。また、特開昭59−2
25104号公報や特開昭60−105607号公報に
記載されているように、粉末状アルギン酸塩系印象材の
粉塵飛散性を減少させるために難水溶性液状化合物を添
加する場合もある。当該シリコーンオイルや流動パラフ
ィンは離型剤として作用するため、上述した歯牙への付
着が押さえられるという効果も有する。
【0006】上記のように、アルギン酸塩系印象材に対
しシリコーンオイルや流動パラフィンに代表される難水
溶性液状化合物を配合することは種々利点がある。しか
しその一方で、これらは上述の通り離型剤としても作用
するため、アルギン酸塩系印象材に加えることによりト
レーへの保持性が著しく低下するというが問題があるこ
とが本発明者等の検討により明らかとなった。この問題
は、ゲル化剤をペースト化するために多量の難水溶性液
状化合物を配合する必要のあるペースト状タイプのアル
ギン酸塩印象材で特に顕著である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来のアルギン酸塩系印象材の問題点を解決し、印象材
性状の改良のために難水溶性液状化合物を加えながら、
満足な歯牙離型性と十分なトレー保持性を有し精密な印
象採得が可能であり、かつ操作性に優れたアルギン酸塩
系印象材を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討を行った。その結果驚くべきこ
とに、難水溶性液状化合物を含むアルギン酸塩系印象材
に対し、特定のヒドロキシ化合物を添加することにより
トレー保持性が大幅に向上するのみならず、相対的に難
水溶性液状化合物の配合量がすくなくても良好な歯牙離
型性を発現することを見出し本発明を完成した。
【0009】即ち、本発明は、(A)アルギン酸塩10
0質量部、(B)ゲル化反応剤10〜2000質量部、
(C)水100〜4000質量部、(D)難水溶性液状
化合物10〜500質量部、及び(E)下記式(1)を
満たし、かつ1分子中のヒドロキシ基の数が3以上の有
機ヒドロキシ化合物1〜100質量部を含有することを
特徴とする印象材である。 (分子量)÷(ヒドロキシ基の数)<40 (1) また他の発明は基材ペーストと硬化剤ペーストとに分割
包装された上記印象材であり、さらにまた他の発明は、
水と混合することにより容易に上記印象材を調整するこ
とができる印象材用組成物である。
【0010】
【発明の実施形態】本発明で用いられるアルギン酸塩は
従来のアルギン酸塩系印象材の原料として公知のものが
何ら制限無く使用される。該アルギン酸塩を具体的に例
示すれば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム
等のアルギン酸アルカリ金属塩、アルギン酸アンモニウ
ム、アルギン酸トリエタノールアミン等のアルギン酸ア
ンモニウム塩等が例示される。これらのなかでも入手や
取り扱いの容易さ、硬化後の物性等からアルギン酸アル
カリ金属塩がより好適であり、寒天印象材との接着性の
良さからアルギン酸カリウムが最も好適である。またこ
れらアルギン酸塩は複数の種類のものを混合して用いて
も良い。
【0011】本発明の印象材における第二の成分である
ゲル化反応剤としては、印象材用として公知のゲル化反
応剤を何ら制限無く用いることが出来る。一般的に使用
されるゲル化反応剤としては、二価以上の金属化合物で
ある。該ゲル化反応剤を具体的に例示すれば、硫酸カル
シウム2水塩、硫酸カルシウム半水塩、無水硫酸カルシ
ウム等の硫酸カルシウム;カルシウム、マグネシウム、
亜鉛、アルミニウム、鉄、チタン、ジルコニウム、スズ
等の二価以上の金属の酸化物あるいは水酸化物である。
該酸化物または水酸化物で好適に使用されるものを例示
すると、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜
鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化スズ、水酸化
カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、水酸化
アルミニウム、水酸化鉄等が挙げられる。該ゲル化反応
剤は1種または2種以上を混合して用いることが出来
る。印象材の硬化性や、硬化後の弾性等の物性を良好な
ものとするため、硫酸カルシウムを主体とし、少量の、
例えば硫酸カルシウム100質量部に対し2〜40質量
部の酸化マグネシウム及び/又は酸化亜鉛を配合したも
のをゲル化反応剤として使用することが好適である。
【0012】上記ゲル化反応剤の使用量はアルギン酸塩
100質量部に対して10〜2000質量部であり、よ
り好ましくは50〜1000質量部である。10質量部
未満では印象材が充分に硬化せず、また、2000質量
部を越えると硬化後の印象材において弾性が充分に発揮
されないために好ましくない。
【0013】本発明の印象材は、上記したアルギン酸塩
とゲル化反応剤とが水の存在下で反応しゲル化すること
により硬化する。即ち、水は、カルシウムイオン等の多
価金属イオンの硬化剤からの溶出、及びアルギン酸との
反応を促進する効果を有し、さらには、硬化後の印象材
をゲル状に保つ効果を有する。また、本発明の印象材を
ペースト状タイプのものとする場合には、アルギン酸塩
と水とを混合し、ペースト状の基材とするためにも使用
される。
【0014】当該水は特に制限されるものではなく、水
道水、イオン交換水、蒸留水等が使用できる。
【0015】本発明の印象材においては、水の配合量
は、アルギン酸塩100質量部に対して100〜400
0質量部の割合であり、1000〜3000質量部であ
ることがより好ましい。配合量が少なすぎると、全配合
成分を混合して得られるペーストの粘度が固くなり、操
作に過大な力が必要になる。さらにはアルギン酸塩とゲ
ル化剤との硬化反応が充分に起きなかったり、遅くなっ
たりする場合もある。また、得られるゲル状硬化体が固
くなりすぎ、印象採得後の取り外しが困難になる場合も
ある。一方、水の量が多すぎると、混合後のペースト粘
度が緩くなりすぎたり、硬化後のゲル状硬化体の強度が
低くなり、あるいは、弾性歪や永久歪が大きくなりす
ぎ、印象採得後に口腔内から取り出す際に印象材硬化体
に欠損や変形を生じたり、さらにまた、石膏を流し込ん
で模型を製作する際に変形したりして精密な印象が得ら
れなくなる。
【0016】本発明における難水溶性液状化合物は、2
0℃の水100gに対する溶解度が5g以下であり、か
つ通常の使用温度(一般に20〜40℃程度)で液状で
あれば、公知の化合物が何ら制限無く使用できる。冷蔵
しての保存での凍結や、あるいは高温での保存による揮
発による組成変化等を避けるために、−10〜200℃
程度の範囲で液状である化合物が好ましい。
【0017】当該難水溶性液状化合物としては、炭化水
素化合物、脂肪族アルコール、環式アルコール、脂肪酸
またはそのエステル、疎水性重合体等が挙げられる。
【0018】上記炭化水素化合物としては、鎖式化合
物、環式化合物のいずれも使用できる。本発明において
好適に使用しうる炭化水素化合物を具体的に例示する
と、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、
ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペ
ンタデカン、ケロシン、2,7−ジメチルオクタン、1
−オクテン等の脂肪族鎖状炭化水素化合物;シクロヘプ
タン、シクロノナン等の脂環式炭化水素化合物;液状飽
和炭化水素の混合物である流動パラフィン等を挙げるこ
とが出来る。
【0019】本発明において好適に使用しうる上記脂肪
族アルコールを具体的に例示すると、1−ヘキサノー
ル、1−オクタノール等の飽和脂肪族アルコール;シト
ロネロール、オレイルアルコール等の不飽和脂肪族アル
コールが挙げられる。また、環式アルコールとしては、
ベンジルアルコール、メタ−クレゾール等が挙げられ
る。
【0020】本発明において好適に使用しうる上記脂肪
酸としては、ヘキサン酸、オクタン酸等の飽和脂肪酸;
オレイン酸、リノール酸等の不飽和脂肪酸を挙げること
が出来る。また、脂肪酸エステルとしては、オクタン酸
エチル、フタル酸ジブチル、オレイン酸グリセリド;オ
リーブ油、ごま油等の植物油;肝油、鯨油等の動物油等
が挙げられる。
【0021】本発明において好適に使用しうる上記疎水
性重合体としては、ポリシロキサン(シリコーンオイル
ともいう)等が挙げられ、具体的にはポリジメチルシロ
キサン、ポリメチルフェニルシロキサン、ポリメチルハ
イドロジェンシロキサン、ポリフェニルハイドロジェン
シロキサン等を挙げることが出来る。
【0022】製造コストや生体への為害性、歯牙印象の
際の味覚への影響等を考慮すると、炭化水素化合物又は
疎水性重合体が好適に使用され、流動パラフィンまたは
シリコーンオイルが特に好適に使用できる。
【0023】またこれら難水溶性液状化合物は複数の種
類のものを併用することも可能である。
【0024】難水溶性液状化合物の使用量は、アルギン
酸塩100質量部に対して10〜500質量部であり、
より好ましくは12〜300質量部である。難水溶性液
状化合物使用量が10質量部未満のときは歯牙離型性の
効果が十分発揮されない。また、難水溶性液状化合物使
用量が500質量部を越えると、硬化後の印象材の永久
歪みが大きくなりすぎて精密な印象採得が困難となる。
また、トレー保持性が低下する傾向がある。さらには5
0〜500質量部(好ましくは100〜300質量部)
とすることにより、後述するペースト状タイプのアルギ
ン酸塩系印象材とした際に流動性、練和性等の良好な硬
化剤ペーストとすることが容易となる。
【0025】本発明においては、下記式(1)を満た
し、かつ1分子中のヒドロキシ基の数が3以上の有機ヒ
ドロキシ化合物(以下、単に有機ヒドロキシ化合物と称
す場合がある)を配合することにより、上記難水溶性液
状化合物を比較的多量に配合することによる良好な歯牙
離型性を保持しつつ、トレーに対する接着性を良好なも
のとすることができる。また、歯牙離型性を更に向上さ
せることもできる。 (分子量)÷(ヒドロキシ基の数)<40 (1) 理由は不明であるが、上記式(1)を満たさない化合
物、即ち分子量に対しヒドロキシ基の数が少ない化合
物、あるいはヒドロキシ基の数が2以下の化合物を用い
た場合には、歯牙離型性を良好なものとすることができ
るが、トレー付着性を向上させることはできない。
【0026】当該有機ヒドロキシ化合物は上記式(1)
を満たし、かつ1分子中のヒドロキシ基の数が3以上の
化合物であれば、公知の化合物が何ら制限無く使用され
る。該有機ヒドロキシ化合物を具体的に例示すれば、グ
ルコース、フルクトース、マンノース、マルトース、リ
ボース、ラクトース、スクロース等の糖類;ソルビトー
ル、マンニトール、マルチトール、イノシトール、キシ
リトール等の糖アルコール類;グリセリン等の多価アル
コール類などを挙げることが出来る。当該有機ヒドロキ
シ化合物は複数の種類のものを併用することも可能であ
る。
【0027】上記の有機ヒドロキシ化合物の使用量は、
アルギン酸塩100質量部に対して1〜100質量部の
範囲であり、より好ましくは2〜50質量部である。有
機ヒドロキシ化合物の使用量が1質量部未満のときは、
トレー保持性が十分なものとはならない。また、有機ヒ
ドロキシ化合物の使用量が100質量部を越えると、ア
ルギン酸塩系印象材を硬化させた時の硬化体の物性に影
響を及ぼし、例えば弾性歪や永久歪が大きくなり精密な
印象採得ができない。
【0028】本発明の印象材には、上記アルギン酸塩、
ゲル化反応剤、水、難水溶性液状化合物及び有機ヒドロ
キシ化合物に加え、アルギン酸塩系印象材の配合成分と
して公知の各種添加剤を配合することができる。
【0029】当該添加剤としては、ゲル化調節剤、充填
剤、界面活性剤、無機フッ素化合物、アミノ酸化合物、
不飽和カルボン酸重合体、香料、着色料、抗菌剤、防腐
剤等が挙げられる。
【0030】ゲル化調節剤を配合することによりアルギ
ン酸塩とゲル化剤の反応速度を調節(遅延)させ、印象
材の混合、練和から口腔内での印象採得まで適度な操作
余裕時間を得ることが容易となる。
【0031】当該ゲル化調節剤としては公知のゲル化調
節剤を何ら制限無く用いることが出来る。一般的に使用
されるゲル化調節剤としては、リン酸三ナトリウム、リ
ン酸三カリウム、ピロリン酸ナトリウム、トリポリリン
酸ナトリウム等のアルカリ金属のリン酸塩;蓚酸ナトリ
ウム、蓚酸カリウム等のアルカリ金属の蓚酸塩;炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩を挙
げることが出来る。該ゲル化調節剤は1種または2種以
上を混合して用いることが出来る。
【0032】上記ゲル化調節剤は、他の配合成分や要求
される硬化時間等に従い適宜その配合量を決定すればよ
いが、アルギン酸塩100質量部に対して1〜30質量
部であるのが好ましく、2〜20質量部であるのがより
好ましい。通常、この範囲とすることにより、適度な操
作余裕時間と、口腔内での適度な硬化時間とのバランス
を取ることが容易となると同時に、硬化体を印象材とし
て充分に硬化させることができる。
【0033】本発明の印象材には、硬化体の物性を調節
するために充填材を添加することが好ましい。該充填材
としては珪藻土、タルク等の粘度鉱物が好適に使用で
き、また、シリカ、アルミナ等の金属又は半金属の酸化
物も使用可能である。充填材の配合量は特に制限される
ものではないが、アルギン酸塩100質量部に対して1
〜2000質量部であることが好ましく、10〜100
0質量部であることがより好ましい。
【0034】また、本発明の印象材には、種々の目的、
例えば粉塵抑制や水との練和製の改良、あるいは硫酸カ
ルシウム等を主成分とした硬化材をペースト化するため
に界面活性剤を添加してもよい。該界面活性剤としては
公知のものが何ら制限無く使用することが出来、陰イオ
ン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤及
び非イオン界面活性剤のいずれも使用できる。該界面活
性剤を具体的に例示すると、陰イオン界面活性剤とし
て、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩等を挙げることが
出来る。陽イオン界面活性剤としてはアルキルアミン
塩、四級アンモニウム塩等が、また両性界面活性剤とし
てはアミノカルボン酸塩等が挙げられる。また、非イオ
ン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロッ
クポリマー、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エス
テル、ポリオキシグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、ショ糖エステル、ポリオキシジエチ
レンアルキルアミン、ポリシロキサン類とポリオキシエ
チレン類とのブロックポリマー等が挙げられる。
【0035】界面活性剤の配合量はアルギン酸塩100
質量部に対して0.1〜300質量部であることが好ま
しく、1〜100質量部であることがより好ましい。
【0036】さらに上記各成分に加え、必要に応じてフ
ッ化チタンカリウム、ケイフッ化カリウム等の無機フッ
素化合物や、アミノ酸及びその塩、アミノ酸/ホルムア
ルデヒド縮合体等のアミノ酸化合物を配合することによ
り、印象採得、石膏模型製造時の当該石膏模型の表面あ
れを防ぐことが容易となる。また、不飽和カルボン酸重
合体を配合することにより印象材練和時の経時的な粘度
の変化速度を必要に応じて制御することが容易となる。
さらに、香料、着色料、pH調整剤、抗菌剤、防腐剤等
を配合することも可能である。
【0037】本発明の印象材は粉末状タイプであっても
ペースト状タイプであっても構わず、公知の包装形態に
準じればよい。粉末状タイプである場合には、アルギン
酸塩とゲル化剤を主成分とする粉末成分と、水を主体と
する液成分とし、難水溶性液状化合物、有機ヒドロキシ
化合物およびその他の任意成分を適宜そのどちらか又は
両方に配合する包装形態が例示され、好ましくは、アル
ギン酸塩、ゲル化剤、難水溶性液状化合物、有機ヒドロ
キシ化合物及び必要に応じて配合される水以外の全成分
を配合した粉末成分からなる印象材用組成物からなる包
装として製造、流通させ、使用時に水道水、蒸留水等を
使用者が適宜調達し、練和して使用できる包装形態が例
示される。
【0038】またペースト状タイプである場合には、ア
ルギン酸塩と水を主成分とした基材ペーストと、ゲル化
剤と難水溶性液状化合物を主成分とした硬化材ペースト
とし、有機ヒドロキシ化合物をそのどちらか又は両方の
包装に配合する包装形態が例示される。この場合、任意
成分であるゲル化調節剤、充填材、界面活性剤等は適宜
何れかのペーストに分けて配合すれば良い。好ましく
は、アルギン酸塩、水、有機ヒドロキシ化合物及び充填
材を主成分とする基材ペーストと、ゲル化剤、難水溶性
液状化合物、ゲル化調整剤、界面活性剤及び充填材を主
成分とする硬化剤ペーストとからなる包装形態である。
この場合、充填材は基材ペースト100質量部に対して
硬化材ペースト10〜200質量部を混合することによ
り適切な組成割合になるように適宜両ペーストへ配合す
ることが好ましい。
【0039】本発明の印象材及び/又は印象材用組成物
の調製方法は特に制限されるものではなく、公知の方法
で行えば良い。具体的には、粉末状タイプの場合には、
配合される全成分を任意の順番で混合、攪拌して均一な
組成むらのない粉末(印象材用組成物)とすれば良く、
使用直前に当該印象材用組成物に対し必要量の水を加え
て練和し印象材とする方法が挙げられる。
【0040】ペースト状タイプの場合には、ペースト製
造に使用できる公知の攪拌混合機を用いて各ペーストを
製造すればよく、具体的には、ボールミルの様な回転容
器型混合混練機、リボンミキサー、コニーダー、インタ
ーナルミキサー、スクリューニーダー、ヘンシェルミキ
サー、万能ミキサー、レーディゲミキサー、バタフライ
ミキサー等の水平軸または垂直軸を有する固定容器型の
混合混練機を使用することができる。また、基材ペース
ト製造に際し、水に対して溶解性の高い成分(有機ヒド
ロキシ化合物など)を先に水に溶解して溶液とし、その
後、アルギン酸塩等のその他の成分を配合してペースト
化する場合には、当該先の溶解のための混合に、せん断
力のあまりかからない、各種攪拌翼を装着した可搬型攪
拌機、同竪型攪拌機、同側面攪拌機、管路攪拌装置等を
用いることも可能である。これらの混合混練機を単独、
または複数組合わせて用いても良い。
【0041】本発明の印象材は専用のトレーに盛り付け
た後、歯牙等の目的物に圧接して使用するのが一般的で
ある。このトレーとしては公知のトレーが何ら制限無く
用いることが出来るが、一般的に用いられるトレーとし
ては金属製トレーとレジン製トレーが挙げられる。
【0042】金属製トレーの材質としてはステンレス、
錫合金、アルミニウム、めっき処理や樹脂コーティング
された黄銅等が挙げられる。本発明の印象材はいずれの
上記金属製トレーにもよく保持される。
【0043】レジン製トレーの材質としてはポリメタク
リル酸エステル等が挙げられる。アルギン酸塩系印象材
は一般的にレジン製トレーに保持されにくく、レジン製
トレ−専用の接着剤を用いるのが一般的であるが、難水
溶性液状化合物のような離型作用のある成分を含む場合
はレジントレー用接着剤を用いても満足なトレー保持性
が得られなかった。しかしながら、本発明の印象材は、
レジン製トレー用接着剤を用いた場合、レジン製トレー
にもよく保持される。該接着剤としては、例えば特開2
001−17449号公報に記載の接着剤を挙げること
が出来る。
【0044】
【実施例】以下、本発明を説明するために、実施例を挙
げて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【0045】なお、以下の実施例において評価した物性
は以下の方法による。 (1)歯牙離型性 本発明の印象材を所定の方法で練和し、トレーに盛り付
けて歯牙の印象採得を行ない、印象材が十分硬化した後
に硬化体をトレーと共に口腔外へ撤去したときに、歯牙
への印象材硬化体の付着を目視で観察した。歯牙への付
着が無い場合を○、付着がある場合を×で評価した。 (2)トレー保持性 歯牙離型性の評価時に、印象材硬化体をトレーと共に口
腔外へ撤去したとき、当該硬化体とトレーとの接着性を
目視で観察した。 ○:撤去時に、トレーからの硬化体の浮き上がりが無
く、なおかつ硬化体を手でトレーから引き剥がした時に
印象材硬化体の凝集破壊が観察される。 △:撤去時に、トレーからの硬化体の浮き上がりは無い
が、硬化体を手でトレーから引き剥がした時に硬化体と
トレーとの界面破壊、または界面破壊と凝集破壊の混じ
った混合破壊が観察される。 ×:撤去時に、トレーからの硬化体の浮き上がりが観察
される。
【0046】なお、レジン製トレーへの保持性を評価す
るためのトレーは次の方法で調製した。即ち、所定の方
法でレジン製トレー(株式会社GC製オストロン)を成
型した後、乾式超微粉シリカ5質量部を酢酸エチル95
質量部に分散させて調製した接着剤を該レジン製トレー
表面に適量塗布し、乾燥させた後に評価に供した。 (3)弾性歪、永久歪 JIST−6505に従って測定した。
【0047】また各実施例で用いた有機ヒドロキシ化合
物の{(分子量)÷(ヒドロキシ基の数)}は以下の通
りである。 グルコース:34 グリセリン:30.7 フルクトース:36 マンニトール:30.3 実施例1〜4 有機ヒドロキシ化合物としてグルコース、難水溶性化合
物として流動パラフィンを用い、各成分を表1に示す組
成で基材ペーストと硬化材ペーストを調製し、混合練和
した後、各種試験に供した。なお、基材ペーストと硬化
材ペーストの混合練和比が250質量部:100質量部
となるように両ペーストは調製してある。結果を表1に
示した。
【0048】
【表1】
【0049】比較例1、2 比較のために、有機ヒドロキシ化合物を添加しない基材
ペーストと硬化材ペーストを調製し、実施例1と同様に
試験した。結果を表1に示した。 実施例5〜8 有機ヒドロキシ化合物としてグリセリン、難水溶性化合
物として流動パラフィンを用い、各成分を表2に示す組
成となるよう基材ペーストと硬化材ペーストを調製し
た。当該基材ペーストと硬化材ペーストを表2に記載の
各成分比(基材ペースト250質量部:硬化材ペースト
100質量部となる)となるよう混合練和し、各種試験
に供した。結果を表2に示した。
【0050】
【表2】
【0051】比較例3 比較のために、流動パラフィン添加量を本発明の範囲よ
り少なくして表2に記載した組成で硬化材ペーストを調
製しようとしたが、該硬化剤はペースト化しなかった。
また、当該組成から水を除いた全成分を混合した粉末か
らなる印象材用組成物を調製し、該印象材用組成物と水
とを混合(表2に記載の比率)、練和して印象材を調製
し、ステンレス製トレーを用いて歯牙離型性を評価した
ところ、その評価結果は×であった。
【0052】実施例9〜15 表3又は表4に記載した種々の有機ヒドロキシ化合物を
基材ペーストに添加し、各成分を表記の組成となるよう
基材ペーストと硬化材ペーストを調製した。当該基材ペ
ーストと硬化材ペーストを表3又は表4に記載の各成分
比(基材ペースト250質量部:硬化材ペースト100
質量部となる)となるよう混合練和し、各種試験に供し
た。結果は表3及び表4に示した。
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
【0055】比較例4、5 比較のために、ヒドロキシ基を2個しか持たない化合物
であるエチレングリコールを添加して基材ペーストを調
製した場合を比較例4として、式(1)を満たさないジ
グリセリン{(分子量)÷(ヒドロキシ基の数)=4
1.5}を添加した場合を比較例5として、実施例9と
同様に基材ペースト、硬化材ペーストを調製、混合練和
して評価した。結果は表4に示した。
【0056】実施例15、16及び比較例6〜8 表5に示した組成(水を除く)の粉末からなる粉末状印
象材用組成物を調製し、この粉末に対し、表5に記載し
た割合で水を加えてペースト状に練り上げ、各種試験に
供した。結果を表5に示した。
【0057】
【表5】
【0058】
【発明の効果】本発明の印象材は、特定の有機ヒドロキ
シ化合物を加えることで、印象材性状の改良のために難
水溶性液状化合物を加えながら、良好な歯牙離型性と十
分なトレー保持性を示した。従って、印象材硬化体が専
用トレーから剥離およびそれに伴う変形を起こすことな
く、精度の高い安定した印象採得を行なうことが出来
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 恒明 茨城県つくば市和台40 株式会社トクヤマ デンタルつくば研究所内 Fターム(参考) 4C089 AA14 BA03 BA07 BA13 BA18 BC01 BC03 BE16 CA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)アルギン酸塩100質量部、
    (B)ゲル化反応剤10〜2000質量部、(C)水1
    00〜4000質量部、(D)難水溶性液状化合物10
    〜500質量部、及び(E)下記式(1)を満たし、か
    つ1分子中のヒドロキシ基の数が3以上の有機ヒドロキ
    シ化合物1〜100質量部を含有することを特徴とする
    印象材。 (分子量)÷(ヒドロキシ基の数)<40 (1)
  2. 【請求項2】 請求項1における(A)成分及び(C)
    成分を配合した基材ペーストと、(B)成分及び(D)
    成分を配合した硬化剤ペーストに分割されて包装されて
    おり、かつ(E)成分が基材ペーストと硬化剤ペースト
    の少なくとも何れか一方に配合されてなる請求項1記載
    の印象材。
  3. 【請求項3】 (A)アルギン酸塩100質量部、
    (B)ゲル化反応剤10〜2000質量部、(D)難水
    溶性液状化合物10〜500質量部、及び(E)下記式
    (1)を満たし、かつ1分子中のヒドロキシ基の数が3
    以上の有機ヒドロキシ化合物1〜100質量部を含有す
    ることを特徴とする印象材用組成物。 (分子量)÷(ヒドロキシ基の数)<40 (1)
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