JP2003170396A - プラスチックシート裁断加工装置 - Google Patents
プラスチックシート裁断加工装置Info
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- B31B50/00—Making rigid or semi-rigid containers, e.g. boxes or cartons
- B31B50/74—Auxiliary operations
- B31B50/88—Printing; Embossing
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、所定の形状に裁断されたシート(一
般に矩形)が1枚1枚剥離しやすく、なおかつプラスチ
ックシート面が傷つきにくいシートを加工するプラスチ
ックシート加工装置を開発することを目的とする。 【解決手段】本発明の装置は、ロール状の長尺プラスチ
ックシートを所定形状に裁断加工する装置において、
(1)前記プラスチックシートを加熱する加熱装置、(2)前
記加熱ロールで温められた前記プラスチックシートに、
浅い穴を一定間隔で均一に成形するエンボス加工用装
置、(3)帯電防止剤吹きつけ装置、(4)滑り改良剤の散布
装置、を備えたことを特徴とするプラスチックシート加
工装置であり、前記エンボス加工用装置が、表面に微細
な凸状突起を配したプラストロールと、該プラストロー
ルと対になるロールの表面素材がゴムであるゴムロール
とからなることを特徴とするプラスチックシート加工装
置である。
般に矩形)が1枚1枚剥離しやすく、なおかつプラスチ
ックシート面が傷つきにくいシートを加工するプラスチ
ックシート加工装置を開発することを目的とする。 【解決手段】本発明の装置は、ロール状の長尺プラスチ
ックシートを所定形状に裁断加工する装置において、
(1)前記プラスチックシートを加熱する加熱装置、(2)前
記加熱ロールで温められた前記プラスチックシートに、
浅い穴を一定間隔で均一に成形するエンボス加工用装
置、(3)帯電防止剤吹きつけ装置、(4)滑り改良剤の散布
装置、を備えたことを特徴とするプラスチックシート加
工装置であり、前記エンボス加工用装置が、表面に微細
な凸状突起を配したプラストロールと、該プラストロー
ルと対になるロールの表面素材がゴムであるゴムロール
とからなることを特徴とするプラスチックシート加工装
置である。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、PETなどのプラ
スチックを素材とし、加工材の元となるプラスチックシ
ートを成形するプラスチックシート加工装置および該加
工装置により成形されるプラスチックシートに関する。
スチックを素材とし、加工材の元となるプラスチックシ
ートを成形するプラスチックシート加工装置および該加
工装置により成形されるプラスチックシートに関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックのシートを折り曲げて包装
容器を作るには、図1に示すように容器を組み立てる形
状に打ち抜いたシート1に、折り曲げるための溝条102を
形成しておき、その溝条102に沿って曲げて、図2に示
すような包装容器を成形する。この溝条102は「折り曲
げ罫線」あるいは単に「罫線」と呼ばれている。この罫
線は「罫線刃」と呼ばれている部材を押しつけて成形す
る。
容器を作るには、図1に示すように容器を組み立てる形
状に打ち抜いたシート1に、折り曲げるための溝条102を
形成しておき、その溝条102に沿って曲げて、図2に示
すような包装容器を成形する。この溝条102は「折り曲
げ罫線」あるいは単に「罫線」と呼ばれている。この罫
線は「罫線刃」と呼ばれている部材を押しつけて成形す
る。
【0003】このような包装容器やペットボトルなどを
成形するための、元になる素材はPET(ポリエチレン
テレフタレート)などの熱可塑性を有するプラスチック
シートである。プラスチックシートはプラスチック製造
会社から長尺のロール状で出荷され、中間工程で加工前
に所定の形状のシート(通常は矩形のシート)に裁断さ
れ、自動包装機で容器が組み立てられる形状に罫線入り
で裁断される。工場から各利用分野(例えば、デパー
ト、文房具店、化粧品会社等)に出荷されるときは、容
器を組み立てた形態ではなく、図1の裁断時の形状か図
3の糊代103を貼り合わせて潰した状態で重ねて出荷す
る。図1の状態では利用者自身が糊代103を貼り付けな
ければならないので、通常は図3の状態で出荷する。い
ずれの場合にも、プラスチック容器面101(シート面)
が擦れて傷つきやすい状態になっている。容器の表面が
傷つくと、商品としての価値が薄れることになる。この
ような点を解決するために、プラスチック面101が傷つ
かないようにコーティングする方法もあるが、プラスチ
ック容器が不透明(半透明)になり、容器内の商品が見
にくくなる欠点がある。
成形するための、元になる素材はPET(ポリエチレン
テレフタレート)などの熱可塑性を有するプラスチック
シートである。プラスチックシートはプラスチック製造
会社から長尺のロール状で出荷され、中間工程で加工前
に所定の形状のシート(通常は矩形のシート)に裁断さ
れ、自動包装機で容器が組み立てられる形状に罫線入り
で裁断される。工場から各利用分野(例えば、デパー
ト、文房具店、化粧品会社等)に出荷されるときは、容
器を組み立てた形態ではなく、図1の裁断時の形状か図
3の糊代103を貼り合わせて潰した状態で重ねて出荷す
る。図1の状態では利用者自身が糊代103を貼り付けな
ければならないので、通常は図3の状態で出荷する。い
ずれの場合にも、プラスチック容器面101(シート面)
が擦れて傷つきやすい状態になっている。容器の表面が
傷つくと、商品としての価値が薄れることになる。この
ような点を解決するために、プラスチック面101が傷つ
かないようにコーティングする方法もあるが、プラスチ
ック容器が不透明(半透明)になり、容器内の商品が見
にくくなる欠点がある。
【0004】プラスチックシート加工装置で加工され
る、最終的な製品である所定形状のシート(例えば文房
具の下敷き状のシート)は積層されると、密着性がよい
ために積み重ねられたシートを1枚1枚に分離すること
が難しい。この欠点を解決するため、自動包装機などの
加工装置に積層シートを1枚ずつ確実に剥離して送り出
すことのできるプラスチックシート加工方法として『プ
ラスチックシート加工方法』(特開平9-174768)があ
る。この公開特許として以下のようなプラスチックシー
ト加工装置が述べられている。
る、最終的な製品である所定形状のシート(例えば文房
具の下敷き状のシート)は積層されると、密着性がよい
ために積み重ねられたシートを1枚1枚に分離すること
が難しい。この欠点を解決するため、自動包装機などの
加工装置に積層シートを1枚ずつ確実に剥離して送り出
すことのできるプラスチックシート加工方法として『プ
ラスチックシート加工方法』(特開平9-174768)があ
る。この公開特許として以下のようなプラスチックシー
ト加工装置が述べられている。
【0005】ロールから長尺のプラスチックシートを送
り出し、カール除去処理工程、静電防止処理工程、罫線
付設工程、滑り改良粉末散布工程、裁断工程を経て所定
形状に裁断してシート体を得、積層する(積み重ね
る)。静電防止処理工程で静電防止剤をシート面に付着
させ、さらに裁断の前に滑り改良粉末を散布することに
よって、シートが1枚ずつ容易にかつ確実に剥離しやす
いようにしている。
り出し、カール除去処理工程、静電防止処理工程、罫線
付設工程、滑り改良粉末散布工程、裁断工程を経て所定
形状に裁断してシート体を得、積層する(積み重ね
る)。静電防止処理工程で静電防止剤をシート面に付着
させ、さらに裁断の前に滑り改良粉末を散布することに
よって、シートが1枚ずつ容易にかつ確実に剥離しやす
いようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術で触れたよう
に、所定形状(例えば矩形)のプラスチックシートある
いは包装容器の形(潰した状態)で積み重ねて出荷する
場合、シートとシートが触れ合ってシート面に傷がつ
き、商品価値を著しく損なうことがある。また所定形状
(一般に矩形)のシートの場合には1枚1枚が剥離しに
くく、扱いにくくなる欠点がある。前者の傷つきやすい
欠点を補う方法として、シート面に特殊コーティングを
施す方法もあるが、不透明(半透明)なシートになる欠
点がある。シートとシートの間に薄い紙を挟む方法もあ
るが、紙を挟む手間と、剥離するときに手間が掛かる欠
点がある。後者の1枚1枚を剥離しやすく方法として
は、従来技術で挙げた『プラスチックシート加工方法』
があるが、シート面が傷つきやすい欠点に対しての解決
策とはなっていない。
に、所定形状(例えば矩形)のプラスチックシートある
いは包装容器の形(潰した状態)で積み重ねて出荷する
場合、シートとシートが触れ合ってシート面に傷がつ
き、商品価値を著しく損なうことがある。また所定形状
(一般に矩形)のシートの場合には1枚1枚が剥離しに
くく、扱いにくくなる欠点がある。前者の傷つきやすい
欠点を補う方法として、シート面に特殊コーティングを
施す方法もあるが、不透明(半透明)なシートになる欠
点がある。シートとシートの間に薄い紙を挟む方法もあ
るが、紙を挟む手間と、剥離するときに手間が掛かる欠
点がある。後者の1枚1枚を剥離しやすく方法として
は、従来技術で挙げた『プラスチックシート加工方法』
があるが、シート面が傷つきやすい欠点に対しての解決
策とはなっていない。
【0007】そこで本発明が解決しようとする課題は、
所定の形状に裁断されたシート(一般に矩形)が1枚1
枚剥離しやすく、なおかつプラスチックシート面が傷つ
きにくいシートを加工するプラスチックシート加工装置
を開発することである。
所定の形状に裁断されたシート(一般に矩形)が1枚1
枚剥離しやすく、なおかつプラスチックシート面が傷つ
きにくいシートを加工するプラスチックシート加工装置
を開発することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載された装置は、ロール状の
長尺プラスチックシートを所定形状に裁断加工する装置
において、(1)前記プラスチックシートを加熱する加熱
装置、(2)前記加熱ロールで温められた前記プラスチッ
クシートに、浅い穴を一定間隔で均一に成形するエンボ
ス加工用装置、(3)帯電防止剤吹きつけ装置、(4)滑り改
良剤の散布装置、を備えたことを特徴とするプラスチッ
クシート加工装置とする。
め、本発明の請求項1に記載された装置は、ロール状の
長尺プラスチックシートを所定形状に裁断加工する装置
において、(1)前記プラスチックシートを加熱する加熱
装置、(2)前記加熱ロールで温められた前記プラスチッ
クシートに、浅い穴を一定間隔で均一に成形するエンボ
ス加工用装置、(3)帯電防止剤吹きつけ装置、(4)滑り改
良剤の散布装置、を備えたことを特徴とするプラスチッ
クシート加工装置とする。
【0009】請求項2に記載された装置は、前記エンボ
ス加工用装置が、表面に微細な凸状突起を配したプラス
トロールと、該プラストロールと対になるロールの表面
素材がゴムであるゴムロールとからなることを特徴とす
る請求項1記載のプラスチックシート加工装置である。
ス加工用装置が、表面に微細な凸状突起を配したプラス
トロールと、該プラストロールと対になるロールの表面
素材がゴムであるゴムロールとからなることを特徴とす
る請求項1記載のプラスチックシート加工装置である。
【0010】本発明の装置によれば、プラスチックシー
トを重ねた場合に、接触面に空気の層ができるように、
シートに凹凸をつけることができる。すなわち、本発明
では、プラスチックシート加工工程において、プラスチ
ックシート面に細かで均一に浅い穴を開けることによっ
て、従来のシートの密着性を解消し、なおかつ傷つきや
すさを解消する。この凹凸(浅い穴)を刻むローラー装
置をエンボスロールという。エンボスロールはプラスト
ロールとゴムロールからなり、プラストロールとゴムロ
ールの間に加熱したプラスチックシートが通過するとき
に均一な凹状の穴を有するシートができる。この装置で
作られた小さく細かな穴を有するプラスチックシートは
透明性が保たれているから、容器を製作したときに、従
来の透明のプラスチック容器と同様に、容器内の商品が
容器を通して見ることができる。プラスチックシート加
工装置と該装置を用いて製作したシートの詳細は発明の
実施の形態で説明する。
トを重ねた場合に、接触面に空気の層ができるように、
シートに凹凸をつけることができる。すなわち、本発明
では、プラスチックシート加工工程において、プラスチ
ックシート面に細かで均一に浅い穴を開けることによっ
て、従来のシートの密着性を解消し、なおかつ傷つきや
すさを解消する。この凹凸(浅い穴)を刻むローラー装
置をエンボスロールという。エンボスロールはプラスト
ロールとゴムロールからなり、プラストロールとゴムロ
ールの間に加熱したプラスチックシートが通過するとき
に均一な凹状の穴を有するシートができる。この装置で
作られた小さく細かな穴を有するプラスチックシートは
透明性が保たれているから、容器を製作したときに、従
来の透明のプラスチック容器と同様に、容器内の商品が
容器を通して見ることができる。プラスチックシート加
工装置と該装置を用いて製作したシートの詳細は発明の
実施の形態で説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図4は本発明の凹状の穴を有するプ
ラスチックシートを加工するプラスチックシート加工装
置の成形工程略図である。本発明の対象となるプラスチ
ックシートは熱可塑性を有するものである。例えば、P
ET(ポリエチレンテレフタレート)、PVC(ポリ塩
化ビニール)、PP(ポリプロピレン)などのプラスチ
ック素材が対象となる。ロール状に巻かれた長尺のプラ
スチックシート3をローラー210にセットし、連続して装
置2内に送り出す。長尺プラスチックシートは加熱ロー
ル220を通過しながら温められる。加熱ロールはロール
内部に加熱されたオイルを流し込むことによって加熱す
る仕組みになっている。図の例では4つの加熱ロールを
通過させている。加熱ロールから引き出された長尺プラ
スチックシートとは、冷めないうちにエンボスロール23
0を通過させて凹状の窪みをつける。エンボスロールを
通過した長尺プラスチックシートはしばらくの間、真っ
直ぐな工程を通過させて冷やし、カール状の癖を除去
し、ストレート(滑らかで平坦)なシートにする。さら
にプラスチックシートに帯電防止剤散布装置240で帯電
防止剤を付着させ、最終工程で滑り改良粉末散布装置25
0で粉末を付着させてから所定の形状に裁断装置260で裁
断する。裁断されたプラスチックシート1はスタッカー2
70に積み重ねられる。
を用いて説明する。図4は本発明の凹状の穴を有するプ
ラスチックシートを加工するプラスチックシート加工装
置の成形工程略図である。本発明の対象となるプラスチ
ックシートは熱可塑性を有するものである。例えば、P
ET(ポリエチレンテレフタレート)、PVC(ポリ塩
化ビニール)、PP(ポリプロピレン)などのプラスチ
ック素材が対象となる。ロール状に巻かれた長尺のプラ
スチックシート3をローラー210にセットし、連続して装
置2内に送り出す。長尺プラスチックシートは加熱ロー
ル220を通過しながら温められる。加熱ロールはロール
内部に加熱されたオイルを流し込むことによって加熱す
る仕組みになっている。図の例では4つの加熱ロールを
通過させている。加熱ロールから引き出された長尺プラ
スチックシートとは、冷めないうちにエンボスロール23
0を通過させて凹状の窪みをつける。エンボスロールを
通過した長尺プラスチックシートはしばらくの間、真っ
直ぐな工程を通過させて冷やし、カール状の癖を除去
し、ストレート(滑らかで平坦)なシートにする。さら
にプラスチックシートに帯電防止剤散布装置240で帯電
防止剤を付着させ、最終工程で滑り改良粉末散布装置25
0で粉末を付着させてから所定の形状に裁断装置260で裁
断する。裁断されたプラスチックシート1はスタッカー2
70に積み重ねられる。
【0012】以上は本発明のプラスチックシート加工装
置の仕組みであるが、本発明において最も重要な役割を
果たしているのが、図5に示すエンボスロールである。
エンボスロール230はプラストロール231とゴムロール23
2とからなり、この2つのロールの間を長尺プラスチッ
クシート3が通過するとき、プラストロール231によって
凹状の浅い穴が開けられる。図6はプラストロール231
を回転軸2312方向から見た側面図で、ロールの表面に無
数の凸状の突起2311が付けられていて、この突起によっ
てプラスチックシートに凹状の穴が開く(凹みを作
る)。エンボスロールを通過した後にできるプラスチッ
クシート1(図4の工程では長尺プラスチックシート3)
に開く穴110は等間隔で浅く均一なものである。図6の
突起、図7の穴110は誇張して描いたものであるが、実
際には目で見ても1つ1つの穴の存在そのものは分から
ないほどごく浅く小さい。ただし全体として見たときに
わずかに格子模様が見てとれ、指で触れるとわずかにざ
らざら感を感じとれる程度の穴である。従って、透明度
はほとんど失われることはない。この均一に細かく開け
られた穴によって、シート同士を重ねても密着すること
がなく容易にシートを剥すことができ、またシート同士
が触れあうことによって傷つくこともない。
置の仕組みであるが、本発明において最も重要な役割を
果たしているのが、図5に示すエンボスロールである。
エンボスロール230はプラストロール231とゴムロール23
2とからなり、この2つのロールの間を長尺プラスチッ
クシート3が通過するとき、プラストロール231によって
凹状の浅い穴が開けられる。図6はプラストロール231
を回転軸2312方向から見た側面図で、ロールの表面に無
数の凸状の突起2311が付けられていて、この突起によっ
てプラスチックシートに凹状の穴が開く(凹みを作
る)。エンボスロールを通過した後にできるプラスチッ
クシート1(図4の工程では長尺プラスチックシート3)
に開く穴110は等間隔で浅く均一なものである。図6の
突起、図7の穴110は誇張して描いたものであるが、実
際には目で見ても1つ1つの穴の存在そのものは分から
ないほどごく浅く小さい。ただし全体として見たときに
わずかに格子模様が見てとれ、指で触れるとわずかにざ
らざら感を感じとれる程度の穴である。従って、透明度
はほとんど失われることはない。この均一に細かく開け
られた穴によって、シート同士を重ねても密着すること
がなく容易にシートを剥すことができ、またシート同士
が触れあうことによって傷つくこともない。
【0013】図8はプラストロールの形状の一例である
(数値の単位はmm)。プラストロール231の表面2313
は、図6に示した突起2311が均一に存在する面となって
いる。ゴムロールも同じ形状であるが、サイズがプラス
トロールよりも大きめに作られている(図示略)。プラ
ストロールとゴムロールの間を通過するときに容易に均
一の穴が開けられるのは、熱可塑性のプラスチックシー
トが加熱された状態にあるうちにプレスするためであ
る。
(数値の単位はmm)。プラストロール231の表面2313
は、図6に示した突起2311が均一に存在する面となって
いる。ゴムロールも同じ形状であるが、サイズがプラス
トロールよりも大きめに作られている(図示略)。プラ
ストロールとゴムロールの間を通過するときに容易に均
一の穴が開けられるのは、熱可塑性のプラスチックシー
トが加熱された状態にあるうちにプレスするためであ
る。
【0014】なお帯電防止剤を付着させるのは、プラス
チックシートが帯電することによってごみが付着し、汚
れることを防止するためである。滑り改良粉末を付着さ
せるのは、自動包装容器製造機の加工工程において、重
ねてセットされた所定形状のプラスチックシートが密着
して、重なって送り出されることを防止するためであ
る。滑り改良粉末のみを付着させる従来のものに比べ、
本発明の穴を有するプラスチックシートではより確実に
1枚1枚を剥離することができ、しかもシート面が擦れ
ることによって傷つくことも防止している。
チックシートが帯電することによってごみが付着し、汚
れることを防止するためである。滑り改良粉末を付着さ
せるのは、自動包装容器製造機の加工工程において、重
ねてセットされた所定形状のプラスチックシートが密着
して、重なって送り出されることを防止するためであ
る。滑り改良粉末のみを付着させる従来のものに比べ、
本発明の穴を有するプラスチックシートではより確実に
1枚1枚を剥離することができ、しかもシート面が擦れ
ることによって傷つくことも防止している。
【0015】
【発明の効果】本発明を用いることによって得られる最
大の効果は、プラスチックシート面に凹凸(正確には凹
状の穴)を付けることでシートの密着性を解消し、包装
容器加工工程や容器を積み重ねて出荷するときにシート
面が擦れてできる傷を防止できることである。従来のよ
うに特殊なコーティングを行わないでよいために、加工
工程がシンプルであり、特殊な薬剤も使用しないために
コストも掛からない。しかも、特殊コーティングを行わ
ないために、透明度も失われないなどのメリットを持っ
ている。
大の効果は、プラスチックシート面に凹凸(正確には凹
状の穴)を付けることでシートの密着性を解消し、包装
容器加工工程や容器を積み重ねて出荷するときにシート
面が擦れてできる傷を防止できることである。従来のよ
うに特殊なコーティングを行わないでよいために、加工
工程がシンプルであり、特殊な薬剤も使用しないために
コストも掛からない。しかも、特殊コーティングを行わ
ないために、透明度も失われないなどのメリットを持っ
ている。
【図1】自動包装容器製造機でプラスチックシートを切
る抜いて作成した折り曲げ罫線入り包装容器の展開図で
ある。
る抜いて作成した折り曲げ罫線入り包装容器の展開図で
ある。
【図2】折り曲げ罫線入りプラスチックシートを包装容
器に組み立てたときの斜視図である。
器に組み立てたときの斜視図である。
【図3】出荷時に図2の包装用容器を潰して(平たくし
て)積み重ねるときの形状を示した説明図である。
て)積み重ねるときの形状を示した説明図である。
【図4】本発明のプラスチックシート加工装置の加工工
程を説明するための工程概略図である。
程を説明するための工程概略図である。
【図5】本発明のエンボスロールの機能を説明するため
のエンボスロールの側面図(回転軸方向から見た図)で
ある。
のエンボスロールの側面図(回転軸方向から見た図)で
ある。
【図6】本発明のエンボスロールを構成するプラストロ
ールの表面形状を説明するための側面図である。
ールの表面形状を説明するための側面図である。
【図7】本発明のエンボスロールによってプラスチック
シートに刻まれた穴の配列を説明するためのプラスチッ
クシートの斜視図である。
シートに刻まれた穴の配列を説明するためのプラスチッ
クシートの斜視図である。
【図8】本発明のエンボスロールを構成するプラストロ
ール(ゴムロールも同形)の形状例を示した正面図と側
面図である。
ール(ゴムロールも同形)の形状例を示した正面図と側
面図である。
1 プラスチックシート
101 プラスチックシートの表面
102 プラスチックシート表面に刻まれた溝条(折
り曲げ罫線、罫線) 103 糊代 110 プラスチックシート表面に刻まれた穴 2 プラスチックシート加工装置 210 ロール状の長尺プラスチックシートをセット
するローラー 220 加熱ロール 230 エンボスロール 231 プラストロール 2311 突起 2312 回転軸 2313 プラストロールの表面(プラスチックシート
と触れる面) 232 ゴムロール 240 帯電防止剤散布装置 250 滑り改良粉末散布装置 260 裁断装置 270 スタッカー(裁断後のプラスチックシート積
層容器) 3 長尺プラスチックシート
り曲げ罫線、罫線) 103 糊代 110 プラスチックシート表面に刻まれた穴 2 プラスチックシート加工装置 210 ロール状の長尺プラスチックシートをセット
するローラー 220 加熱ロール 230 エンボスロール 231 プラストロール 2311 突起 2312 回転軸 2313 プラストロールの表面(プラスチックシート
と触れる面) 232 ゴムロール 240 帯電防止剤散布装置 250 滑り改良粉末散布装置 260 裁断装置 270 スタッカー(裁断後のプラスチックシート積
層容器) 3 長尺プラスチックシート
Claims (2)
- 【請求項1】 ロール状の長尺プラスチックシートを所
定形状に裁断加工する装置において、(1)前記プラスチ
ックシートを加熱する加熱装置、(2)前記加熱ロールで
温められた前記プラスチックシートに、浅い穴を一定間
隔で均一に成形するエンボス加工用装置、(3)帯電防止
剤吹きつけ装置、(4)滑り改良剤の散布装置、を備えた
ことを特徴とするプラスチックシート加工装置。 - 【請求項2】 前記エンボス加工用装置が、表面に微細
な凸状突起を配したプラストロールと、該プラストロー
ルと対になるロールの表面素材がゴムであるゴムロール
とからなることを特徴とする請求項1記載のプラスチッ
クシート加工装置。
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2001
- 2001-12-03 JP JP2001368792A patent/JP2003170396A/ja active Pending
-
2002
- 2002-12-02 US US10/307,477 patent/US20030104092A1/en not_active Abandoned
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CN105500573B (zh) * | 2014-10-09 | 2019-07-12 | 泽尼斯因特里斯私人有限公司 | 部件和形成部件的方法 |
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Publication number | Publication date |
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US20030104092A1 (en) | 2003-06-05 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040210 |