JP3103784U - シートを折り曲げて包装容器を作るためのロール状の長尺プラスチックシート加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本考案は、所定の形状に裁断されたシート(一般に矩形)が1枚1枚剥離しやすく、なおかつプラスチックシート面が傷つきにくいシートを加工するプラスチックシート加工装置を開発することを目的とする。
【解決手段】本考案の装置は、シートを折り曲げて包装容器を作るために用いるロール状の長尺プラスチックシートを所定形状に裁断加工する装置において、(1)前記プラスチックシートを加熱する加熱装置、(2)前記加熱ロールで温められた前記プラスチックシートに、表面に微細な凸状突起を配したプラストロールと、該プラストロールと対になるロールの表面素材がゴムであるゴムロールとからなる装置で、等間隔に浅い穴を均一に成形するエンボス加工用装置、(3)帯電防止剤吹きつけ装置、(4)滑り改良剤の散布装置、を備えたことを特徴とするシートを折り曲げて包装容器を作るためのロール状の長尺プラスチックシート加工装置である。
【選択図】 図4

Description

本考案は、PETなどのプラスチックを素材とし、加工材の元となるプラスチックシートを成形するプラスチックシート加工装置および該加工装置により成形されるプラスチックシートに関する。さらに詳細には、シートを折り曲げて包装容器を作るために用いるロール状の長尺プラスチックシートを所定形状に裁断加工する装置に関する。
プラスチックのシートを折り曲げて包装容器を作るには、図1に示すように容器を組み立てる形状に打ち抜いたシート1に、折り曲げるための溝状102を形成しておき、その溝状102に沿って曲げて、図2に示すような包装容器を成形する。この溝状102は「折り曲げ罫線」あるいは単に「罫線」と呼ばれている。この罫線は「罫線刃」と呼ばれている部材を押しつけて成形する。
このような包装容器やペットボトルなどを成形するための、元になる素材はPET(ポリエチレンテレフタレート)などの熱可塑性を有するプラスチックシートである。プラスチックシートはプラスチック製造会社から長尺のロール状で出荷され、中間工程で加工前に所定の形状のシート(通常は矩形のシート)に裁断され、自動包装機で容器が組み立てられる形状に罫線入りで裁断される。工場から各利用分野(例えば、デパート、文房具店、化粧品会社等)に出荷されるときは、容器を組み立てた形態ではなく、図1の裁断時の形状か図3の糊代103を貼り合わせて潰した状態で重ねて出荷する。図1の状態では利用者自身が糊代103を貼り付けなければならないので、通常は図3の状態で出荷する。いずれの場合にも、プラスチック容器面101(シート面)が擦れて傷つきやすい状態になっている。容器の表面が傷つくと、商品としての価値が薄れることになる。このような点を解決するために、プラスチック面101が傷つかないようにコーティングする方法もあるが、プラスチック容器が不透明(半透明)になり、容器内の商品が見にくくなる欠点がある。
プラスチックシート加工装置で加工される、最終的な製品である所定形状のシート(例えば文房具の下敷き状のシート)は積層されると、密着性がよいために積み重ねられたシートを1枚1枚に分離することが難しい。この欠点を解決するため、自動包装機などの加工装置に積層シートを1枚ずつ確実に剥離して送り出すことのできるプラスチックシート加工方法として『プラスチックシート加工方法』(特許文献1)がある。この公開特許として以下のようなプラスチックシート加工装置が述べられている。
ロールから長尺のプラスチックシートを送り出し、カール除去処理工程、静電防止処理工程、罫線付設工程、滑り改良粉末散布工程、裁断工程を経て所定形状に裁断してシート体を得、積層する(積み重ねる)。静電防止処理工程で静電防止剤をシート面に付着させ、さらに裁断の前に滑り改良粉末を散布することによって、シートが1枚ずつ容易にかつ確実に剥離しやすいようにしている。
特開平9−174768号公報
従来技術で触れたように、所定形状(例えば矩形)のプラスチックシートあるいは包装容器の形(潰した状態)で積み重ねて出荷する場合、シートとシートが触れ合ってシート面に傷がつき、商品価値を著しく損なうことがある。また所定形状(一般に矩形)のシートの場合には1枚1枚が剥離しにくく、扱いにくくなる欠点がある。前者の傷つきやすい欠点を補う方法として、シート面に特殊コーティングを施す方法もあるが、不透明(半透明)なシートになる欠点がある。シートとシートの間に薄い紙を挟む方法もあるが、紙を挟む手間と、剥離するときに手間が掛かる欠点がある。後者の1枚1枚を剥離しやすくする方法としては、従来技術で挙げた『プラスチックシート加工方法』があるが、シート面が傷つきやすい欠点に対しての解決策とはなっていない。
そこで本考案が解決しようとする課題は、所定の形状に裁断されたシート(一般に矩形)が1枚1枚剥離しやすく、なおかつプラスチックシート面が傷つきにくいシートを加工するプラスチックシート加工装置を開発することである。
上記課題を解決するため、本考案の請求項1に記載された装置は、シートを折り曲げて包装容器を作るために用いるロール状の長尺プラスチックシートを所定形状に裁断加工する装置において、(1)前記プラスチックシートを加熱する加熱装置、(2)前記加熱ロールで温められた前記プラスチックシートに、表面に微細な凸状突起を配したプラストロールと、該プラストロールと対になるロールの表面素材がゴムであるゴムロールとからなる装置で、等間隔に浅い穴を均一に成形するエンボス加工用装置、(3)帯電防止剤吹きつけ装置、(4)滑り改良剤の散布装置、を備えたことを特徴とするシートを折り曲げて包装容器を作るためのロール状の長尺プラスチックシート加工装置とする。
本考案の装置によれば、プラスチックシートを重ねた場合に、接触面に空気の層ができるように、シートに凹凸をつけることができる。すなわち、本考案では、プラスチックシート加工工程において、プラスチックシート面に細かで均一に浅い穴を開けることによって、従来のシートの密着性を解消し、なおかつ傷つきやすさを解消する。この凹凸(浅い穴)を刻むローラー装置をエンボスロールという。エンボスロールはプラストロールとゴムロールからなり、プラストロールとゴムロールの間に加熱したプラスチックシートが通過するときに均一な凹状の穴を有するシートができる。この装置で作られた小さく細かな穴を有するプラスチックシートは透明性が保たれているから、容器を製作したときに、従来の透明のプラスチック容器と同様に、容器内の商品が容器を通して見ることができる。プラスチックシート加工装置と該装置を用いて製作したシートの詳細は考案の実施の形態で説明する。
以下、本考案の実施の形態を図面を用いて説明する。図4は本考案の凹状の穴を有するプラスチックシートを加工するプラスチックシート加工装置の成形工程略図である。本考案の対象となるプラスチックシートは熱可塑性を有するものである。例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PVC(ポリ塩化ビニール)、PP(ポリプロピレン)などのプラスチック素材が対象となる。ロール状に巻かれた長尺のプラスチックシート3をローラー210にセットし、連続して装置2内に送り出す。長尺プラスチックシートは加熱ロール220を通過しながら温められる。加熱ロールはロール内部に加熱されたオイルを流し込むことによって加熱する仕組みになっている。図の例では4つの加熱ロールを通過させている。加熱ロールから引き出された長尺プラスチックシートとは、冷めないうちにエンボスロール230を通過させて凹状の窪みをつける。エンボスロールを通過した長尺プラスチックシートはしばらくの間、真っ直ぐな工程を通過させて冷やし、カール状の癖を除去し、ストレート(滑らかで平坦)なシートにする。さらにプラスチックシートに帯電防止剤散布装置240で帯電防止剤を付着させ、最終工程で滑り改良粉末散布装置250で粉末を付着させてから所定の形状に裁断装置260で裁断する。裁断されたプラスチックシート1はスタッカー270に積み重ねられる。
以上は本考案のプラスチックシート加工装置の仕組みであるが、本考案において最も重要な役割を果たしているのが、図5に示すエンボスロールである。エンボスロール230はプラストロール231とゴムロール232とからなり、この2つのロールの間を長尺プラスチックシート3が通過するとき、プラストロール231によって凹状の浅い穴が開けられる。図6はプラストロール231を回転軸2312方向か見た側面図で、ロールの表面に無数の凸状の突起2311が付けられていて、この突起によってプラスチックシートに凹状の穴が開く(凹みを作る)。エンボスロールを通過した後にできるプラスチックシート1(図4の工程では長尺プラスチックシート3)に開く穴110は等間隔で浅く均一なものである。図6の突起、図7の穴110は誇張して描いたものであるが、実際には目で見ても1つ1つの穴の存在そのものは分からないほどごく浅く小さい。ただし全体として見たときにわずかに格子模様が見てとれ、指で触れるとわずかにざらざら感を感じとれる程度の穴である。従って、透明度はほとんど失われることはない。この均一に細かく開けられた穴によって、シート同士を重ねても密着することがなく容易にシートを剥すことができ、またシート同士が触れあうことによって傷つくこともない。
図8はプラストロールの形状の一例である(数値の単位はmm)。プラストロール231の表面2313は、図6に示した突起2311が均一に存在する面となっている。ゴムロールも同じ形状であるが、サイズがプラストロールよりも大きめに作られている(図示略)。プラストロールとゴムロールの間を通過するときに容易に均一の穴が開けられるのは、熱可塑性のプラスチックシートが加熱された状態にあるうちにプレスするためである。
なお帯電防止剤を付着させるのは、プラスチックシートが帯電することによってごみが付着し、汚れることを防止するためである。滑り改良粉末を付着させるのは、自動包装容器製造機の加工工程において、重ねてセットされた所定形状のプラスチックシートが密着して、重なって送り出されることを防止するためである。滑り改良粉末のみを付着させる従来のものに比べ、本考案の穴を有するプラスチックシートではより確実に1枚1枚を剥離することができ、しかもシート面が擦れることによって傷つくことも防止している。
本考案を用いることによって得られる最大の効果は、プラスチックシート面に凹凸(正確には凹状の穴)を付けることでシートの密着性を解消し、包装容器加工工程や容器を積み重ねて出荷するときにシート面が擦れてできる傷を防止できることである。従来のように特殊なコーティングを行わないでよいために、加工工程がシンプルであり、特殊な薬剤も使用しないためにコストも掛からない。しかも、特殊コーティングを行わないために、透明度も失われないなどのメリットを持っている。
自動包装容器製造機でプラスチックシートを切る抜いて作成した折り曲げ罫線入り包装容器の展開図である。 折り曲げ罫線入りプラスチックシートを包装容器に組み立てたときの斜視図である。 出荷時に図2の包装用容器を潰して(平たくして)積み重ねるときの形状を示した説明図である。 本考案のプラスチックシート加工装置の加工工程を説明するための工程概略図である。 本考案のエンボスロールの機能を説明するためのエンボスロールの側面図(回転軸方向から見た図)である。 本考案のエンボスロールを構成するプラストロールの表面形状を説明するための側面図である。 本考案のエンボスロールによってプラスチックシートに刻まれた穴の配列を説明するためのプラスチックシートの斜視図である。 本考案のエンボスロールを構成するプラストロール(ゴムロールも同形)の形状例を示した正面図と側面図である。
符号の説明
1 プラスチックシート
101 プラスチックシートの表面
102 プラスチックシート表面に刻まれた溝条(折り曲げ罫線、罫線)
103 糊代
110 プラスチックシート表面に刻まれた穴
2 プラスチックシート加工装置
210 ロール状の長尺プラスチックシートをセットするローラー
220 加熱ロール
230 エンボスロール
231 プラストロール
2311 突起
2312 回転軸
2313 プラストロールの表面(プラスチックシートと触れる面)
232 ゴムロール
240 帯電防止剤散布装置
250 滑り改良粉末散布装置
260 裁断装置
270 スタッカー(裁断後のプラスチックシート積層容器)
3 長尺プラスチックシート

Claims (1)

  1. シートを折り曲げて包装容器を作るために用いるロール状の長尺プラスチックシートを所定形状に裁断加工する装置において、
    (1)前記プラスチックシートを加熱する加熱装置、
    (2)前記加熱ロールで温められた前記プラスチックシートに、表面に微細な凸状突起を配したプラストロールと、該プラストロールと対になるロールの表面素材がゴムであるゴムロールとからなる装置で、等間隔に浅い穴を均一に成形するエンボス加工用装置、
    (3)帯電防止剤吹きつけ装置、
    (4)滑り改良剤の散布装置、
    を備えたことを特徴とするシートを折り曲げて包装容器を作るためのロール状の長尺プラスチックシート加工装置。
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