JP2003170024A - 蓄熱式触媒燃焼法による排ガス浄化方法 - Google Patents
蓄熱式触媒燃焼法による排ガス浄化方法Info
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- JP2003170024A JP2003170024A JP2001371617A JP2001371617A JP2003170024A JP 2003170024 A JP2003170024 A JP 2003170024A JP 2001371617 A JP2001371617 A JP 2001371617A JP 2001371617 A JP2001371617 A JP 2001371617A JP 2003170024 A JP2003170024 A JP 2003170024A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い熱効率および燃焼率を確保しつつ浄化装
置のコンパクト化や低コスト化が図れる、蓄熱式触媒燃
焼法による排ガス浄化方法を提供すること。 【解決手段】 排ガスを、まず蓄熱体５、低濃度貴金属
触媒層６、高濃度貴金属触媒層７の順に流し、次いで高
濃度貴金属触媒層７、低濃度貴金属触媒層６、蓄熱体５
の順に流していくことで、酸化浄化を行うと共に熱回収
を行い、かつ、排ガスの出入口を切り替えることで排ガ
ス流れ方向を逆転させるようにした。これにより、蓄熱
体５で加熱された排ガス中の燃えやすい成分が低濃度貴
金属触媒層６によって燃焼され、その発熱で高温化され
た排ガス中の燃えにくい成分が高濃度貴金属触媒層７に
よって燃焼されることとなり、貴金属触媒の使用量が少
なくても浄化装置の性能向上が図れる。
置のコンパクト化や低コスト化が図れる、蓄熱式触媒燃
焼法による排ガス浄化方法を提供すること。 【解決手段】 排ガスを、まず蓄熱体５、低濃度貴金属
触媒層６、高濃度貴金属触媒層７の順に流し、次いで高
濃度貴金属触媒層７、低濃度貴金属触媒層６、蓄熱体５
の順に流していくことで、酸化浄化を行うと共に熱回収
を行い、かつ、排ガスの出入口を切り替えることで排ガ
ス流れ方向を逆転させるようにした。これにより、蓄熱
体５で加熱された排ガス中の燃えやすい成分が低濃度貴
金属触媒層６によって燃焼され、その発熱で高温化され
た排ガス中の燃えにくい成分が高濃度貴金属触媒層７に
よって燃焼されることとなり、貴金属触媒の使用量が少
なくても浄化装置の性能向上が図れる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学プラントや半
導体工場等からの排ガスを浄化する方法に係り、特に、
排ガス中の有機化合物等の除去対象物質が効率よく酸化
浄化できる蓄熱式触媒燃焼法による排ガス浄化方法に関
する。
導体工場等からの排ガスを浄化する方法に係り、特に、
排ガス中の有機化合物等の除去対象物質が効率よく酸化
浄化できる蓄熱式触媒燃焼法による排ガス浄化方法に関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、排ガス中の有機化合物や炭化
水素、一酸化炭素などを浄化する排ガス浄化装置に、酸
化触媒を用いた触媒燃焼法を適用するという技術がよく
知られており、かかる酸化触媒として、低温から高活性
を示すＰｔ（白金）やＰｄ（パラジウム）などの貴金属
触媒が広く採用されている。また、蓄熱方式を採用する
ことによって排ガス浄化工程の熱効率を高めるという技
術もよく知られており、特開２００１−００４１２７号
公報等に記載されているように、これら触媒燃焼法と蓄
熱方式とを組み合わせた蓄熱式触媒燃焼法による排ガス
浄化装置が実用化されている。
水素、一酸化炭素などを浄化する排ガス浄化装置に、酸
化触媒を用いた触媒燃焼法を適用するという技術がよく
知られており、かかる酸化触媒として、低温から高活性
を示すＰｔ（白金）やＰｄ（パラジウム）などの貴金属
触媒が広く採用されている。また、蓄熱方式を採用する
ことによって排ガス浄化工程の熱効率を高めるという技
術もよく知られており、特開２００１−００４１２７号
公報等に記載されているように、これら触媒燃焼法と蓄
熱方式とを組み合わせた蓄熱式触媒燃焼法による排ガス
浄化装置が実用化されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】排ガスの出入口を切り
替えて熱効率を高めるという蓄熱方式の排ガス浄化装置
に触媒燃焼法を適用すれば、低温燃焼が可能となるた
め、必要温度への助燃量が低減できて燃焼率の向上も見
込めるが、触媒層の設置スペース分だけ装置が大型化し
てしまう。それゆえ、熱効率および燃焼率が良好でコン
パクトな排ガス浄化装置を実現するためには、高活性な
貴金属触媒等を使用して触媒層をできるだけ薄くする必
要があるが、貴金属濃度が高い高活性な貴金属触媒を多
量に使用すると、触媒価格が高騰して装置の高コスト化
を招くという問題があった。
替えて熱効率を高めるという蓄熱方式の排ガス浄化装置
に触媒燃焼法を適用すれば、低温燃焼が可能となるた
め、必要温度への助燃量が低減できて燃焼率の向上も見
込めるが、触媒層の設置スペース分だけ装置が大型化し
てしまう。それゆえ、熱効率および燃焼率が良好でコン
パクトな排ガス浄化装置を実現するためには、高活性な
貴金属触媒等を使用して触媒層をできるだけ薄くする必
要があるが、貴金属濃度が高い高活性な貴金属触媒を多
量に使用すると、触媒価格が高騰して装置の高コスト化
を招くという問題があった。
【０００４】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、高い熱効率および燃
焼率を確保しつつ浄化装置のコンパクト化や低コスト化
が図れる、蓄熱式触媒燃焼法による排ガス浄化方法を提
供することにある。
みてなされたもので、その目的は、高い熱効率および燃
焼率を確保しつつ浄化装置のコンパクト化や低コスト化
が図れる、蓄熱式触媒燃焼法による排ガス浄化方法を提
供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
解決手段として、本発明は、排ガスを、まず蓄熱体、低
濃度貴金属触媒層、高濃度貴金属触媒層の順に流し、次
いで高濃度貴金属触媒層、低濃度貴金属触媒層、蓄熱体
の順に流していくことで、酸化浄化を行うと共に熱回収
を行い、かつ、排ガスの出入口を切り替えることで排ガ
ス流れ方向を逆転させるようにした。
解決手段として、本発明は、排ガスを、まず蓄熱体、低
濃度貴金属触媒層、高濃度貴金属触媒層の順に流し、次
いで高濃度貴金属触媒層、低濃度貴金属触媒層、蓄熱体
の順に流していくことで、酸化浄化を行うと共に熱回収
を行い、かつ、排ガスの出入口を切り替えることで排ガ
ス流れ方向を逆転させるようにした。
【０００６】かかる排ガス浄化方法において、排ガスは
蓄熱体に加熱された後、まず低濃度貴金属触媒層によっ
て排ガス中の燃えやすい成分（不飽和炭化水素類）が燃
焼され、次いで、蓄熱および燃焼熱で温度の上がった排
ガス中の燃えにくい成分（プロパンなどの飽和炭化水素
類）が高濃度貴金属触媒層によって燃焼される。また、
こうして酸化浄化された排ガスは、高濃度貴金属触媒
層、低濃度貴金属触媒層、蓄熱体の順に流れていく過程
で蓄熱されて排気される。貴金属触媒が不飽和炭化水素
類の燃焼に低温から高活性であることは公知であるが、
燃えにくい飽和炭化水素類を燃焼させるためには高濃度
の貴金属触媒が適する。ただし、極めて高価な高濃度貴
金属触媒の使用量は極力抑える必要があるので、本発明
方法では、蓄熱体による加熱と低濃度貴金属触媒層にお
ける燃焼熱を利用して、排ガスの温度が高濃度貴金属触
媒層で最も高くなるように設定し、かつ排ガス流れ方向
を逆転させたときに高い熱効率が得られるように設定し
てある。
蓄熱体に加熱された後、まず低濃度貴金属触媒層によっ
て排ガス中の燃えやすい成分（不飽和炭化水素類）が燃
焼され、次いで、蓄熱および燃焼熱で温度の上がった排
ガス中の燃えにくい成分（プロパンなどの飽和炭化水素
類）が高濃度貴金属触媒層によって燃焼される。また、
こうして酸化浄化された排ガスは、高濃度貴金属触媒
層、低濃度貴金属触媒層、蓄熱体の順に流れていく過程
で蓄熱されて排気される。貴金属触媒が不飽和炭化水素
類の燃焼に低温から高活性であることは公知であるが、
燃えにくい飽和炭化水素類を燃焼させるためには高濃度
の貴金属触媒が適する。ただし、極めて高価な高濃度貴
金属触媒の使用量は極力抑える必要があるので、本発明
方法では、蓄熱体による加熱と低濃度貴金属触媒層にお
ける燃焼熱を利用して、排ガスの温度が高濃度貴金属触
媒層で最も高くなるように設定し、かつ排ガス流れ方向
を逆転させたときに高い熱効率が得られるように設定し
てある。
【０００７】図２は排ガスの流れを直線的に示す排ガス
浄化装置の模式図で、同図（ｃ）が本発明方法を適用し
た場合を示しており、同図（ａ）は触媒層を低濃度貴金
属触媒層のみとした場合の比較例、同図（ｂ）は触媒層
を高濃度貴金属触媒層のみとした場合の比較例である。
これらの図において、排ガスの流れが図示左から右へ向
かうものとすると、燃焼反応が進行して温度が最も高く
なる最高温部１０の位置がそれぞれ異なり、図２（ａ）
では触媒層の下流側、同図（ｂ）では触媒層の上流側、
同図（ｃ）では触媒層の中央部となる。したがって、こ
の状態で排ガスの出入口を切り替えて排ガス流れ方向を
逆転させても、図２（ａ）および（ｂ）の場合は高い熱
効率が得られず、左右対称の温度分布になっている同図
（ｃ）の場合に高い熱効率が得られることがわかる。
浄化装置の模式図で、同図（ｃ）が本発明方法を適用し
た場合を示しており、同図（ａ）は触媒層を低濃度貴金
属触媒層のみとした場合の比較例、同図（ｂ）は触媒層
を高濃度貴金属触媒層のみとした場合の比較例である。
これらの図において、排ガスの流れが図示左から右へ向
かうものとすると、燃焼反応が進行して温度が最も高く
なる最高温部１０の位置がそれぞれ異なり、図２（ａ）
では触媒層の下流側、同図（ｂ）では触媒層の上流側、
同図（ｃ）では触媒層の中央部となる。したがって、こ
の状態で排ガスの出入口を切り替えて排ガス流れ方向を
逆転させても、図２（ａ）および（ｂ）の場合は高い熱
効率が得られず、左右対称の温度分布になっている同図
（ｃ）の場合に高い熱効率が得られることがわかる。
【０００８】このように、本発明による排ガス浄化方法
は、蓄熱体により加熱された排ガス中の燃えやすい成分
を低濃度な貴金属触媒によって燃焼した後、その発熱で
高温化された排ガス中の燃えにくい成分を高濃度な貴金
属触媒によって燃焼し、さらに熱回収を行うというもの
なので、貴金属触媒の使用量が少なくても燃焼率および
熱効率に優れた排ガス浄化が行え、浄化装置の性能向上
やコンパクト化、低コスト化が図れる。
は、蓄熱体により加熱された排ガス中の燃えやすい成分
を低濃度な貴金属触媒によって燃焼した後、その発熱で
高温化された排ガス中の燃えにくい成分を高濃度な貴金
属触媒によって燃焼し、さらに熱回収を行うというもの
なので、貴金属触媒の使用量が少なくても燃焼率および
熱効率に優れた排ガス浄化が行え、浄化装置の性能向上
やコンパクト化、低コスト化が図れる。
【０００９】なお、上述した排ガス浄化方法において、
低濃度貴金属触媒層および高濃度貴金属触媒層は、貴金
属としてＰｔ、Ｐｄ、Ｒｈ（ルビジウム）のいずれか１
つ以上の活性成分を含んでいることが好ましい。また、
１層の低濃度貴金属触媒層と１層の高濃度貴金属触媒層
を積層した触媒層であってもよいが、貴金属触媒の濃度
が異なる３層以上の貴金属触媒層を積層してなる多層の
触媒積層体の一部を、低濃度貴金属触媒層や高濃度貴金
属触媒層となしてもよい。その場合、この触媒積層体の
貴金属触媒の濃度は、蓄熱体側から対極側へかけて高ま
るように設定しておく必要がある。
低濃度貴金属触媒層および高濃度貴金属触媒層は、貴金
属としてＰｔ、Ｐｄ、Ｒｈ（ルビジウム）のいずれか１
つ以上の活性成分を含んでいることが好ましい。また、
１層の低濃度貴金属触媒層と１層の高濃度貴金属触媒層
を積層した触媒層であってもよいが、貴金属触媒の濃度
が異なる３層以上の貴金属触媒層を積層してなる多層の
触媒積層体の一部を、低濃度貴金属触媒層や高濃度貴金
属触媒層となしてもよい。その場合、この触媒積層体の
貴金属触媒の濃度は、蓄熱体側から対極側へかけて高ま
るように設定しておく必要がある。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
を参照して説明する。図１は、本発明方法を適用した排
ガス浄化装置の概略構成と排ガスの流れを示す説明図で
ある。
を参照して説明する。図１は、本発明方法を適用した排
ガス浄化装置の概略構成と排ガスの流れを示す説明図で
ある。
【００１１】図１において、工場１などから排出された
排ガスは、煙道２を通って蓄熱方式の排ガス浄化装置４
へ導かれる。この装置４内で排ガスは、蓄熱体５により
加熱された後、不飽和炭化水素類などの比較的燃えやす
い成分が低濃度貴金属触媒層６によって燃焼される。次
いで、蓄熱および燃焼熱で温度の上がった排ガス中の燃
えにくい成分、例えばプロパンなどの飽和炭化水素類が
高濃度貴金属触媒層７によって燃焼される。こうして酸
化浄化された後、装置４内の排ガスは、高濃度貴金属触
媒層７、低濃度貴金属触媒層６、蓄熱体５の順に流され
て蓄熱され、煙道２を通って煙突（排気口）９から排気
される。なお、図１中の符号３は排ガスの出入口を切り
替えるための回転分配弁、符号８は高濃度貴金属触媒層
７付近の温度を制御するためのバーナーである。
排ガスは、煙道２を通って蓄熱方式の排ガス浄化装置４
へ導かれる。この装置４内で排ガスは、蓄熱体５により
加熱された後、不飽和炭化水素類などの比較的燃えやす
い成分が低濃度貴金属触媒層６によって燃焼される。次
いで、蓄熱および燃焼熱で温度の上がった排ガス中の燃
えにくい成分、例えばプロパンなどの飽和炭化水素類が
高濃度貴金属触媒層７によって燃焼される。こうして酸
化浄化された後、装置４内の排ガスは、高濃度貴金属触
媒層７、低濃度貴金属触媒層６、蓄熱体５の順に流され
て蓄熱され、煙道２を通って煙突（排気口）９から排気
される。なお、図１中の符号３は排ガスの出入口を切り
替えるための回転分配弁、符号８は高濃度貴金属触媒層
７付近の温度を制御するためのバーナーである。
【００１２】ここで、低濃度および高濃度貴金属触媒層
６，７の具体例としては、次のようにして作製した触媒
Ａ，Ｂが好適である。すなわち、低濃度貴金属触媒層６
用の触媒Ａの作製手順は、まず、モルデナイトに対して
Ｐｔが０．１ｗｔ％となるように、塩化白金酸水溶液に
モルデナイトを入れ、蒸発乾固後、５５０℃で２時間焼
成して触媒粉末を得る。そして、この触媒粉末を二酸化
ケイ素と水で調整して触媒スラリを得る。この触媒スラ
リは、触媒粉末：ＳｉＯ２ゾル：水＝１．５：１：１の
比率で調整したものである。しかる後、この触媒粉末を
ペーパーハニカム（ニチアス，型番3722）に含浸担持さ
せ、風乾、１５０℃乾燥、５００℃焼成を行うことによ
り、触媒Ａ（触媒担持量１００ｇ／Ｌ）が得られる。ま
た、モルデナイトに対するＰｔの割合を０．１ｗｔ％で
はなく０．５ｗｔ％とすれば、同様の手順で、高濃度貴
金属触媒層７用の触媒Ｂが得られる。
６，７の具体例としては、次のようにして作製した触媒
Ａ，Ｂが好適である。すなわち、低濃度貴金属触媒層６
用の触媒Ａの作製手順は、まず、モルデナイトに対して
Ｐｔが０．１ｗｔ％となるように、塩化白金酸水溶液に
モルデナイトを入れ、蒸発乾固後、５５０℃で２時間焼
成して触媒粉末を得る。そして、この触媒粉末を二酸化
ケイ素と水で調整して触媒スラリを得る。この触媒スラ
リは、触媒粉末：ＳｉＯ２ゾル：水＝１．５：１：１の
比率で調整したものである。しかる後、この触媒粉末を
ペーパーハニカム（ニチアス，型番3722）に含浸担持さ
せ、風乾、１５０℃乾燥、５００℃焼成を行うことによ
り、触媒Ａ（触媒担持量１００ｇ／Ｌ）が得られる。ま
た、モルデナイトに対するＰｔの割合を０．１ｗｔ％で
はなく０．５ｗｔ％とすれば、同様の手順で、高濃度貴
金属触媒層７用の触媒Ｂが得られる。
【００１３】次に、実施例と比較例に対して行った測定
試験の結果を示す。ここで、実施例は、蓄熱体５として
コージェライトハニカム（京セラ，210cpsi，□150×5
0)を直列に５個重ね、低濃度貴金属触媒層６に触媒Ａを
設置し、高濃度貴金属触媒層７に触媒Ｂを設置したもの
であり、トルエン５００ｐｐｍを含んだ圧縮空気を２ｍ
3／分で流したときの燃焼率と熱効率を、次式により求
めた。なお、この試験中、バーナー８で加熱することに
より、出口側の高濃度貴金属触媒層７の入口温度（Ｔma
x）が３５０℃となるように制御した。
試験の結果を示す。ここで、実施例は、蓄熱体５として
コージェライトハニカム（京セラ，210cpsi，□150×5
0)を直列に５個重ね、低濃度貴金属触媒層６に触媒Ａを
設置し、高濃度貴金属触媒層７に触媒Ｂを設置したもの
であり、トルエン５００ｐｐｍを含んだ圧縮空気を２ｍ
3／分で流したときの燃焼率と熱効率を、次式により求
めた。なお、この試験中、バーナー８で加熱することに
より、出口側の高濃度貴金属触媒層７の入口温度（Ｔma
x）が３５０℃となるように制御した。
【００１４】燃焼率（％）＝（１−出口トルエン濃度／
入口トルエン濃度）×１００ 熱効率（％）＝（Ｔmax−入口温度）／（Ｔmax−出口温
度）×１００ 一方、比較例１は、実施例における触媒Ｂを触媒Ａに変
更し、触媒Ａを２層とした以外は実施例と同じ構成であ
る。また、比較例２は、実施例における触媒Ａを触媒Ｂ
に変更し、触媒Ｂを２層とした以外は実施例と同じ構成
である。そして、これら比較例１，２に対しても、実施
例と同様の試験を行って燃焼率と熱効率を求めた。その
試験結果を表１に示す。
入口トルエン濃度）×１００ 熱効率（％）＝（Ｔmax−入口温度）／（Ｔmax−出口温
度）×１００ 一方、比較例１は、実施例における触媒Ｂを触媒Ａに変
更し、触媒Ａを２層とした以外は実施例と同じ構成であ
る。また、比較例２は、実施例における触媒Ａを触媒Ｂ
に変更し、触媒Ｂを２層とした以外は実施例と同じ構成
である。そして、これら比較例１，２に対しても、実施
例と同様の試験を行って燃焼率と熱効率を求めた。その
試験結果を表１に示す。
【００１５】
【表１】
上記表１に示すように、高濃度貴金属触媒層７（触媒
Ｂ）のみを用いた比較例２は、低濃度貴金属触媒層６
（触媒Ａ）のみを用いた比較例１と比べた場合、燃焼率
と熱効率が共に高まっている。しかし、この比較例２を
貴金属触媒の使用量が少ない実施例と比べた場合、燃焼
率はほぼ同等で、熱効率はむしろ実施例のほうが高まっ
ている。したがって、実施例においては、高い燃焼率お
よび熱効率を維持しつつ、装置の低コスト化やコンパク
ト化が実現できる。
Ｂ）のみを用いた比較例２は、低濃度貴金属触媒層６
（触媒Ａ）のみを用いた比較例１と比べた場合、燃焼率
と熱効率が共に高まっている。しかし、この比較例２を
貴金属触媒の使用量が少ない実施例と比べた場合、燃焼
率はほぼ同等で、熱効率はむしろ実施例のほうが高まっ
ている。したがって、実施例においては、高い燃焼率お
よび熱効率を維持しつつ、装置の低コスト化やコンパク
ト化が実現できる。
【００１６】
【発明の効果】本発明による排ガス浄化方法は、以上説
明したような形態で実施され、以下に記載されるような
効果を奏する。
明したような形態で実施され、以下に記載されるような
効果を奏する。
【００１７】蓄熱体により加熱された排ガス中の燃えや
すい成分を低濃度な貴金属触媒によって燃焼した後、そ
の発熱で高温化された排ガス中の燃えにくい成分を高濃
度な貴金属触媒によって燃焼し、さらに熱回収を行うと
いうものなので、貴金属触媒の使用量が少なくても燃焼
率および熱効率に優れた排ガス浄化が行え、浄化装置の
性能向上やコンパクト化、低コスト化が図れる。
すい成分を低濃度な貴金属触媒によって燃焼した後、そ
の発熱で高温化された排ガス中の燃えにくい成分を高濃
度な貴金属触媒によって燃焼し、さらに熱回収を行うと
いうものなので、貴金属触媒の使用量が少なくても燃焼
率および熱効率に優れた排ガス浄化が行え、浄化装置の
性能向上やコンパクト化、低コスト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明方法を適用した排ガス浄化装置の概略構
成と排ガスの流れを示す説明図である。
成と排ガスの流れを示す説明図である。
【図２】排ガスの流れを直線的に示す排ガス浄化装置の
模式図で、本発明方法の適用例を比較例と共に示してい
る。
模式図で、本発明方法の適用例を比較例と共に示してい
る。
【符号の説明】
３ 回転分配弁
４ 排ガス浄化装置
５ 蓄熱体
６ 低濃度貴金属触媒層
７ 高濃度貴金属触媒層
８ バーナー
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 黒瀬 聡
広島県呉市宝町３番36号 バブコック日立
株式会社呉研究所内
Ｆターム(参考） 4D048 AA13 AA17 AB01 BA30X
BA31Y BA33Y BB02 BB16
CC25 CC36 CC42 CC48 CC49
CC53
Claims (3)
- 【請求項１】 蓄熱式触媒燃焼法によって排ガス中の除
去対象物質を酸化浄化する排ガス浄化方法において、 排ガスを、まず蓄熱体、低濃度貴金属触媒層、高濃度貴
金属触媒層の順に流し、次いで高濃度貴金属触媒層、低
濃度貴金属触媒層、蓄熱体の順に流していくことで、酸
化浄化を行うと共に熱回収を行い、かつ、排ガスの出入
口を切り替えることで排ガス流れ方向を逆転させるよう
にしたことを特徴とする蓄熱式触媒燃焼法による排ガス
浄化方法。 - 【請求項２】 前記低濃度貴金属触媒層および前記高濃
度貴金属触媒層が、貴金属としてＰｔ、Ｐｄ、Ｒｈのい
ずれか１つ以上の活性成分を含むことを特徴とする請求
項１記載の蓄熱式触媒燃焼法による排ガス浄化方法。 - 【請求項３】 前記低濃度貴金属触媒層および前記高濃
度貴金属触媒層が、貴金属触媒の濃度が異なる２層以上
の貴金属触媒層を積層してなる触媒積層体の構成要素で
あって、この触媒積層体の貴金属触媒の濃度が前記蓄熱
体側から対極側へかけて高まるようにしてあることを特
徴とする請求項１または２記載の蓄熱式触媒燃焼法によ
る排ガス浄化方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001371617A JP2003170024A (ja) | 2001-12-05 | 2001-12-05 | 蓄熱式触媒燃焼法による排ガス浄化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001371617A JP2003170024A (ja) | 2001-12-05 | 2001-12-05 | 蓄熱式触媒燃焼法による排ガス浄化方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003170024A true JP2003170024A (ja) | 2003-06-17 |
| JP2003170024A5 JP2003170024A5 (ja) | 2005-06-16 |
Family
ID=19180637
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001371617A Pending JP2003170024A (ja) | 2001-12-05 | 2001-12-05 | 蓄熱式触媒燃焼法による排ガス浄化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003170024A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110939933A (zh) * | 2019-11-20 | 2020-03-31 | 中国科学院广州能源研究所 | 一种低浓度瓦斯蓄热燃烧系统 |
| CN112316665A (zh) * | 2020-09-15 | 2021-02-05 | 广东紫方环保技术有限公司 | 一种具有预处理、沸石轮转和rco的废气处理系统及其废气处理方法 |
Citations (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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