JP2003168807A - 太陽電池およびその製造方法およびその製造装置 - Google Patents
太陽電池およびその製造方法およびその製造装置Info
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Abstract
料の無駄が少なく、良好な光電変換特性を有する太陽電
池とその製造方法およびその製造装置を提供すること。 【解決手段】 Si基板1の表面に、ドーパント液2
を、インクジェット印刷による塗布装置を用いて塗布す
る。ドーパント液2の塗布領域の境界を、平面における
Si基板1の外縁から0.1mm内側に位置させる。ド
ーパント液2の塗布領域のみにn+層が形成されるの
で、Si基板1の側面および裏面にはn+層は形成され
ない。Si基板1の裏面に形成したAl電極6が、熱拡
散によってSi基板1の裏面にp+拡散層9を形成して
も、この裏面にはn+層が形成されていないから、従来
におけるようなn+層とp+層とのショートが生じな
い。
Description
の製造方法およびその製造装置に関する。
(f)に示すようにして製造している。まず、図6
(a)に示すように、p型の多結晶Si(シリコン)か
らなる矩形のSi基板1を、NaOH(水酸化ナトリウ
ム)を含む溶液中に浸漬して、エッチング処理を行う。
これによって、上記Si基板表面の加工変質層を除去
し、また、異方性エッチングを施すことによって表面に
微細なピラミッド状の凹凸を有するテクスチャ表面を形
成する。
ン)などのn型ドーパントを含むドーパント液2を、ス
ピン塗布法によってSi基板1の表面に塗布する。すな
わち、静止した基板1上の中央部に、ドーパント液2を
所定量滴下した後、上記基板1を約5000rpm(回
転/分)で高速回転させて、上記ドーパント液2を基板
1上に均一に塗布する。その後、上記塗布したドーパン
ト液2の溶剤成分を乾燥させる。このスピン塗布法によ
ってドーパント液2を基板1に塗布するとき、このドー
パント液2は、上記Si基板1の側面と、裏面の一部に
も付着する。
ーパント液2が塗布されたSi基板1を拡散炉で熱処理
して、上記ドーパント液2に含まれるn型ドーパントを
Si基板1の表面に拡散させる。これによって、p型の
Si基板1の表面にn+層4を生成して、pn接合を形
成する。このとき、ドーパント液がSi基板1の側面と
裏面の一部にも付着しているので、このSi基板1の側
面と裏面の一部にもn+層41が形成される。上記ドー
パント液2の配置部分には、PSG(リン・シリケート
・ガラス)層21が形成される。
SG層21をHF(フッ化水素)などを用いたエッチン
グによって除去した後、図6(e)に示すように、Si
N(窒化シリコン)からなる反射防止膜5を、上記Si
基板1の表面にP−CVD(プラズマ化学気相成長法)
を用いて成膜する。
によって、Si基板1の裏面にAl(アルミニウム)電
極6とAg(銀)電極7とを形成し、太陽電池の受光面
となる上記Si基板1の表面に、Ag電極8を形成す
る。そして、熱処理を行って、上記電極6、7、8と、
Si基板1との電気的コンタクトを形成して、太陽電池
が形成される。すなわち、上記熱処理によって、受光面
上のAg電極8が、反射防止膜5を貫通してn+拡散層
4と接続される。また、上記熱処理によって、裏面のA
l電極6からAl原子がSi基板1内に拡散して、p+
拡散層9が形成される。
は、上記Si基板1の側面と、底面の一部とにn+層4
1が形成されているので、このn+層41と上記p+拡
散層9との接触部分や、上記n+層41と上記Al電極
6との接続部分で、ショートが生じる。したがって、こ
のショートによって、太陽電池の暗電流が増加し、曲線
因子が悪くなって太陽電池の最大出力が低下するという
問題がある。さらに、太陽光の照度が低い場合、太陽電
池の開放電圧が、上記ショートに起因する暗電流によっ
て並列抵抗の影響を受けるので、太陽電池の発電量が低
下するという問題がある。
5333号公報に開示されている太陽電池の製造方法で
は、n型のドーパント液をSi基板に塗布する前に、こ
のSi基板の裏面にマスク材を配置して、このSi基板
の裏面にドーパント液が塗布されてn+層が形成される
のを防止している。
図)
来の太陽電池の製造方法は、マスク材をSi基板の裏面
に塗布するので、太陽電池の製造工程が増えてコストア
ップになるという問題がある。また、上記マスク材が、
太陽電池の受光面となるSi基板の表面に回りこんで、
太陽電池の特性が劣化するという問題がある。
スピン塗布法で塗布しており、このスピン塗布法では、
Si基板の回転の加減速に時間を要するなど、手間がか
かるという問題がある。また、特にSi基板が多結晶基
板である場合には、回転モーメントでSi基板に割れが
生じて、歩留りが低下するという問題がある。さらに、
スピン塗布法は、使用するドーパント液のうち、Si基
板に塗布されないドーパント液の割合が多いので、使用
する材料の無駄が多いという問題がある。
コストで製造できて、使用材料の無駄が少なく、良好な
光電変換特性を有する太陽電池と、その太陽電池の製造
方法、および、その太陽電池の製造装置を提供すること
を目的としている。
め、本発明の太陽電池は、pn接合が形成された単結晶
または多結晶の半導体基板を備える太陽電池において、
上記半導体基板は、平面において、pn接合が形成され
た領域と、この領域の周りに位置してpn接合が形成さ
れていない領域とを備えることを特徴としている。
晶の半導体基板は、平面において、pn接合が形成され
た領域と、この領域の周りに位置してpn接合が形成さ
れていない領域とを備えるので、上記半導体基板の側面
や底面にはpn接合が形成されていない。したがって、
上記半導体基板の底面に例えばAl電極などを形成した
場合、従来におけるように半導体基板底面に形成された
pn接合のn+部分とAl電極とがショートしたりする
ことが無い。したがって、暗電流の増加や曲線因子の悪
化による太陽電池の最大出力の低下が効果的に防止され
る。また、太陽光が低照度の場合であっても、暗電流が
小さいので、太陽電池の発電量の極端な低下が効果的に
防止される。
は、平面において、上記pn接合が形成された領域は、
上記半導体基板の外縁から内側に0.02mm以上1.
0mm以下の距離に位置する境界の内側である。
上記pn接合が形成された領域は、上記半導体基板の外
縁から内側に0.02mm以上1.0mm以下の距離に
位置する境界の内側であるので、良好な光電変換特性が
得られると共に、逆方向電流を殆ど無くすることができ
る。ここにおいて、上記pn接合が形成された領域の境
界が、半導体基板の外縁から内側に0.02mmよりも
小さい位置にあると、逆方向電流が過大になる一方、上
記pn接合が形成された領域の境界が、半導体基板の外
縁から内側に1.0mmよりも大きい位置にあると、光
電変換効率が小さくなってしまう。
は、平面において矩形である。
は、平面において矩形であるので、pn接合を形成する
領域が容易に作成される。
たは多結晶の半導体基板上に、ドーパント液を塗布する
工程と、上記ドーパント液のドーパントを、熱処理によ
って上記半導体基板に拡散させる工程とを備えた太陽電
池の製造方法であって、インクジェット印刷によって、
上記ドーパント液を上記半導体基板上の所定の領域に塗
布することを特徴としている。
よって、上記ドーパント液が上記半導体基板上の所定の
領域に塗布されるので、従来のスピン塗布におけるよう
なスピン塗布時の基板の回転に起因する半導体基板の割
れをなくすことができ、しかも、容易かつ確実に、ドー
パント液が半導体基板の所定の領域に塗布される。
半導体基板はp型のSi基板であり、上記ドーパント液
は、PSGの前駆物質の一部を含む液である。
に、PSGの前駆物質の一部を含む液であるドーパント
液が塗布されるので、熱処理をすることによって上記ド
ーパント液のドーパントが半導体基板に拡散されて、p
n接合が制御性よく形成される。
並んだ複数のノズルを備えたインクジェットヘッドと、
基板を支持する基板支持機構と、上記インクジェットヘ
ッドの複数のノズルが並ぶ方向と略直角をなす方向に、
上記インクジェットヘッドまたは上記基板を移動させ
て、上記インクジェットヘッドと上記基板とを相対的に
移動させる移動機構と、上記基板の上記インクジェット
ヘッドに対する相対的な移動方向に関して、上記インク
ジェットヘッドよりも上流側に設けられて、上記基板の
上記インクジェットヘッドに対する位置および角度を調
節する基板調節手段とを備えたことを特徴としている。
ジェットヘッドが上記移動機構によって移動される際、
上記基板調節手段によって、上記基板の上記インクジェ
ットヘッドに対する位置および角度が調節される。これ
によって、上記インクジェットヘッドからのドーパント
液の上記基板への吐出位置が適切に調節されるから、上
記基板の所定領域に、容易かつ正確にドーパント液が塗
布される。
並んだ複数のノズルを備えたインクジェットヘッドと、
基板を支持する基板支持機構と、上記インクジェットヘ
ッドの複数のノズルが並ぶ方向と略直角をなす方向に、
上記インクジェットヘッドまたは上記基板を移動させ
て、上記インクジェットヘッドと上記基板とを相対的に
移動させる移動機構と、上記基板の上記インクジェット
ヘッドに対する相対的な移動方向に関して、上記インク
ジェットヘッドよりも上流側に設けられて、上記基板の
形状を検出する形状検出手段と、上記形状検出手段から
の信号に基いて、上記インクジェットヘッドのノズルの
動作を制御するノズル制御手段とを備えたことを特徴と
している。
ジェットヘッドが上記移動機構によって移動される際、
上記形状検出手段によって上記基板の形状が検出され、
この検出された形状に対応して、上記ノズル制御手段に
よって上記インクジェットヘッドのノズルの動作が制御
される。これによって、上記インクジェットヘッドから
ドーパント液が上記基板の適切位置に吐出されるので、
上記基板の所定領域に、容易かつ正確にドーパント液が
塗布される。
たは多結晶の半導体基板の表面に、ドーパント液に対す
る親和処理をする工程と、上記半導体基板の表面に、イ
ンクジェット印刷によってドーパント液を塗布する工程
と、上記ドーパント液のドーパントを、熱処理によって
上記半導体基板に拡散させる工程とを備えることを特徴
としている。
に、ドーパント液に対する親和処理がされるので、上記
半導体基板の表面におけるドーパント液の塗れ性が向上
する。したがって、インクジェット印刷で塗布されるド
ーパント液は、スピン塗装によるよりも粘度および表面
張力が高いにもかかわらず、上記半導体基板表面に均一
に塗布される。その結果、上記半導体基板にドーパント
が均一に拡散される。
ドーパント液に対する親和処理は、親和処理溶液を用い
る湿式であることを特徴としている。
上記親和処理溶液に例えば浸漬すること等によって、上
記半導体基板が容易に親和処理される。
親和処理溶液は、硫酸と過酸化水素水の混合液であるこ
とを特徴としている。
水素水の混合液で構成した親和処理溶液によって、上記
半導体基板が効果的に親和処理される。
親和処理溶液は、硫酸と過酸化水素水とを4:1の割合
で混合してなる混合液であることを特徴としている。
水素水とを4:1の割合で混合してなる親和処理溶液に
よって、上記半導体基板が迅速に親和処理される。
により詳細に説明する。
は、本発明の第1実施形態の太陽電池の製造方法を示す
図である。
の略正方形状の基板1を用いる。この基板1は、p型の
多結晶Si基板である。
形成時に表面に生じた加工変質層を除去するため、ま
た、基板1の表面に微細なピラミッド状の凹凸を含むテ
クスチャ表面を形成するため、上記Si基板1を、Na
OHを含む溶液中に浸漬して異方性エッチングする。
ドーパントを含むドーパント液2を、図2に示すような
太陽電池の製造装置としての塗布装置10を用いて、上
記Si基板1の表面の端部以外の領域に塗布する。上記
ドーパント液2は、PSGの前駆物質の一部を含んでい
る。図3は、図1(b)の製造工程において、Si基板
1にドーパント液2を塗布した様子を示す平面図であ
る。図3に示すように、上記Si基板1には、平面にお
ける外縁よりも内側にドーパント液2を塗布する。この
Si基板1にドーパント2を塗布した領域は、平面にお
いて、上記Si基板1の外縁から0.1mm内側に位置
する境界の内側の部分である。すなわち、上記Si基板
1の平面において、ドーパント液2を塗布しない領域
は、このSi基板1の縁に沿う帯状領域3であり、この
帯状領域3の幅dは、略0.1mmである。上記Si基
板1は、平面における外縁の内側にドーパント液2を塗
布するので、側面および裏面にはドーパント液2は付着
しない。上記Si基板1にドーパント液2を塗布した
後、このドーパント液2の溶剤成分を乾燥させる。
ーパント液2が塗布されたSi基板1を拡散炉で熱処理
する。これによって、上記p型のSi基板1において、
太陽電池の受光面となる上側面にn+層4が形成され
て、pn接合が形成される。このSi基板1には、上記
塗布装置10によってドーパント液2を塗布したので、
ドーパント液2は基板の側面および裏面には付着してい
ないから、従来におけるように基板の側面や裏面にはn
+層が形成されない。上記Si基板1の表面にドーパン
ト液2が塗布された部分には、上記熱処理によってPS
G層21が形成される。
たSi基板1を、HFを含む溶液に浸漬して、上記PS
G層21をエッチング除去して、図1(d)に示すよう
なn+層4を有するSi基板1が得られる。
1の表面に、P−CVDによってSiNからなる反射防
止膜5を成膜する。
i基板1の裏面に、Al電極6とAg電極7とを印刷法
によって形成する。上記Si基板1の表面には、Ag電
極8を形成する。そして、上記Si基板1を熱処理する
ことによって、上記電極6、7、8と、Si基板1との
電気的コンタクトを形成する。すなわち、上記熱処理に
よって、上記受光面上のAg電極7が反射防止膜5を貫
通してn+拡散層3と接合する。一方、上記裏面のAl
電極6では、このAl電極のAl原子がSi基板1内に
拡散して、Si基板1にp+拡散層9を形成する。この
とき、上記Si基板1の側面および裏面には、従来にお
けるようなn+層が形成されていないので、上記Al電
極6およびp+拡散層9は、従来におけるようにn+層
とショートすることがない。したがって、図1(f)に
示す太陽電池は、暗電流が増加しないので、良好な曲線
因子を有して良好な出力が得られる。さらに、太陽光の
照度が低い場合であっても、上記ショートに起因する暗
電流が殆ど生じないので、この太陽電池は、開放電圧の
暗電流による影響が少なくて、安定した発電量が得られ
る。
その結果、光電変換効率は16.4%であり、逆方向電
流は0.02Aであった。
を塗布する塗布装置10の詳細を、以下に説明する。
施形態としての塗布装置10であり、上記Si基板1に
ドーパント液2を塗布するために用いられる。この塗布
装置10は、インクジェット印刷式の塗布装置であり、
ドーパント液2が塗布される基板1を支持する基板支持
機構としての基板チャック11と、ドーパント液2を吐
出するインクジェットヘッド12と、形状検出手段とし
ての基板測定器13とを備える。この基板測定器13
は、図示しないCCDカメラからなる画像入力装置であ
り、取り込んだ画像に画像処理を施すことにより、上記
基板1の外形を検出する。上記インクジェットヘッド1
2と基板測定器13は、塗布装置の本体に固定されてお
り、上記基板1を支持する基板チャック11が、上記基
板1を水平方向に矢印Aで示すように移動させるように
なっている。すなわち、上記基板チャック11は、上記
基板1を支持する機能と、上記インクジェットヘッド1
2と基板1とを相対的に移動させる移動機構としての機
能とを兼ねている。上記基板測定器13と基板チャック
11とインクジェットヘッド12とは、図示しない制御
装置に接続されている。この制御装置は、上記基板測定
器13の信号と上記基板チャック11の信号とに基い
て、上記インクジェットヘッド12の図示しないノズル
を動作するようになっており、ノズル制御手段として機
能する。
記基板チャック11によって基板1が矢印Aで示す方向
に移動され、この基板1は、先ず、上記基板測定器13
の下方を通過する。このとき、上記基板1の外形が基板
測定器13によって測定される。続いて、上記基板1が
インクジェットヘッド12の下方に達すると、上記基板
チャック11からの信号によって、上記制御装置が、上
記基板1がインクジェットヘッド12の下方に位置した
ことを検知する。そうすると、上記制御手段は、上記基
板測定器13から受取った上記基板1の測定結果に基い
て、上記インクジェットヘッド12のノズルを制御し
て、上記基板1の所定位置に、上記ノズルから所定量の
ドーパント液2を吐出させる。これによって、上記基板
1は、平面において、外縁から0.1mmの距離に位置
する境界の内側に、上記ドーパント液2の塗布領域が形
成される。
の太陽電池と比較を行うために、図6(f)の従来の太
陽電池について、第1比較例として特性を測定した。そ
の結果、光電変換効率は13.3%であり、逆方向電流
は2.1Aであった。
て基板の側面および裏面のn+層の形成を回避した従来
の太陽電池を製造し、この第2比較例の太陽電池の特性
を測定した。すなわち、まず、本発明の太陽電池の製造
方法と同様に、Si基板1にNaOHでエッチングを行
い(図7(a))、次に、スピン塗布法によって基板1
の側面と表面の一部と裏面の一部に、マスク材10を塗
布する。詳しくは、基板1を、裏面が上側になるように
スピナに搭載して、約5000rpmで高速回転させな
がら上記基板1の裏面の周縁に近接して配置されたノズ
ルから、チタン酸を含むマスク液10を吐出する。こう
して、基板1の側面と表面の一部と裏面の一部とにマス
ク材10を塗布する(図7(b))。続いて、スピン塗
布法によって、基板1の表面にドーパント液2を塗布し
(図7(c))、このドーパント液2を塗布した基板1
を拡散炉で熱処理することによって、p型基板の上面に
n+層4を形成してpn接合を形成する(図7
(d))。そして、ドーパント液2が熱処理されて形成
されたPSG(リンシリケードグラス)層21と、マス
ク材10とを、HFによってエッチング除去する(図7
(e))。このとき、チタン酸を含むマスク材10は、
PSG層21よりも剥離し難いので、第1実施形態およ
び第1比較例におけるよりも高濃度のHF溶液が必要と
なる。そして、基板1の表面に、SiNからなる反射防
止膜5を成膜する(図7(f))。その後、上記基板1
の裏面にAl電極6とAg電極7とを形成すると共に、
表面にAg電極8を形成し、このSi基板1を熱処理す
る。これによって、上記Ag電極7を反射防止膜5を貫
通させてn+拡散層3と接合させると共に、Al電極6
のAl原子をSi基板1内に拡散させて、Si基板1に
p+拡散層9を形成して、第2比較例の太陽電池が完成
する(図7(g))。
ると、光電変換効率16.0%、逆方向電流0.02A
であった。この第2比較例の太陽電池では、上記マスク
材10によって、基板1の側面および裏面にn+領域が
生成されるのを回避したので、第1比較例の太陽電池に
おけるように、n+領域とAl電極6によるp+領域と
のショートは生じないが、上記マスク材10の基板1の
表面への回り込みにより、この基板1表面に形成される
pn接合領域の面積は、第1比較例におけるよりも小さ
くなる。
池と、第1比較例および第2比較例の太陽電池とに関し
て、光電交換効率と逆方向電流についてまとめた表であ
る。
形態の太陽電池は、第1および第2比較例よりも大きい
光電交換効率を有し、また、逆方向電流が、第2比較例
の逆方向電流と略同一であって比較的小さい。したがっ
て、本発明の第1実施形態によれば、第2比較例のよう
なマスク10の形成や除去を行わないで、少ない手間
で、従来よりも良好な特性の太陽電池が得られる。
によらないでドーパント液2を塗布したので、スピン塗
布時の基板の回転や受渡しに起因する基板の割れを回避
できる。また、スピン塗布時のドーパント液の無駄を削
減することができる。
CDカメラを用いた画像入力装置を用いたが、透過型レ
ーザ形状測定装置や、透過型LED形状測定装置などを
用いて基板測定機を構成してもよい。
は、第1実施形態において製造した太陽電池について、
Si基板1の平面におけるpn接合領域の面積を変化さ
せた場合に、光電変換効率および逆方向電流が変化する
様子を観察した。まず、第1実施形態の太陽電池の製造
工程において、図1(b)の工程でSi基板1に塗布装
置10でドーパント液2を塗布する際、上記塗布装置1
0の設定を変更した。これによって、図3のSi基板1
の平面図におけるドーパント液2の塗布領域について、
上記基板1の外縁から上記塗布領域の境界までの距離d
を、0〜2.0mmの間で変化させた。この外縁からド
ーパント液2の塗布領域の境界までの距離dを変えた基
板1に熱処理、HFエッチングを施して、基板1の外縁
からpn接合領域の境界までの距離dが異なる基板1を
形成し、太陽電池を形成し、太陽電池の特性を測定し
た。
液2の塗布領域の境界までの距離dを変えて、基板1の
pn接合が形成されない領域の面積を変えて太陽電池を
製造した際、その太陽電池の光電変換効率の変化の様子
を曲線で示した図である。図4において、縦軸は光変換
効率(%)である。横軸は上記基板1の外縁からドーパ
ント液2の塗布領域の境界までの距離d(mm)であ
り、つまり、上記基板1の平面におけるpn接合が形成
されていない領域の幅d(mm)である。
の外縁からpn接合領域の境界までの距離dを0から増
加させると、上記距離dが0.02mm程度のときに光
電変換効率が16%に達し、上記距離dが0.1mm程
度のときに光電変換効率が最大の略16.4%になる。
上記基板1の外縁からpn接合領域までの距離dが、
0.1mmを越えてさらに増加すると、この距離dの増
加とともに略直線的に光電変換効率が低下して、上記距
離dが1.0mmより大きくなると、光電変換効率が1
6.0%よりも少なくなる。
液2の塗布領域、すなわちpn接合形成領域の境界まで
の距離dを変えて太陽電池を製造した際、その太陽電池
に生じる逆方向電流の変化の様子を曲線で示した図であ
る。図5において、縦軸は逆方向電流(A)であり、横
軸は、上記基板1の外縁からpn接合の形成領域の境界
までの距離d(mm)である。
の外縁からpn接合の形成領域の境界までの距離dが0
の場合、逆方向電流は0.5Aであり、上記pn接合形
成領域までの距離dを増加させると逆方向電流は急激に
減少する。そして、上記距離dが0.02mm程度のと
きに逆方向電流は0.02A程度に低下して、この距離
dが、0.02mmよりも増大しても逆方向電流は略
0.02A程度のままである。
板1の外縁からpn接合形成領域の境界までの距離dを
0.02mm以上1.0mm以下にすることによって、
光電変換効率が16%以上、かつ、逆方向電流が0.1
A以下にできて、良好な特性の太陽電池が得られる。な
お、上記距離dが0.02mmよりも小さいと逆方向電
流が過大になり、上記距離dが1.0mmよりも大きい
と光電変換効率が悪化する。
て、上記塗布装置10は、上記基板1の移動方向に関し
て上記インクジェットヘッド12よりも上流側に基板測
定器13を配置したが、上記基板のドーパント液2を塗
布しない領域3の幅が1.0mm程度と比較的大きく、
また、上記領域3の幅が基板1の寸法のばらつきよりも
十分大きい場合には、上記基板測定器13に代えて、基
板の位置および角度を調節する基板調節手段を配置して
もよい。この基板調節手段は、基板の4側面を、基板進
行方向に対して平行および垂直に配置された2組のプッ
シャによって、4方向から押すことによって、上記基板
1の移動方向に対して基板の相対位置および相対角度を
調節して、上記インクジェットヘッド12に送る基板の
姿勢を変更する機能を有する。この基板調節手段によれ
ば、上記基板1の形状に対応して上記基板1の姿勢を変
更することによって、この基板1へのインクジェットヘ
ッド12からのドーパント液の吐出位置が変更できる。
したがって、上記インクジェットヘッドはノズル毎にド
ーパント液の吐出量の調節をする必要が無くなり、ノズ
ル制御が削除できるので、塗布装置の構造を簡易にでき
る。
25mmの略正方形の多結晶Si半導体基板を用いた
が、本発明は基板1の寸法や形状、あるいは、結晶の種
類に限定されるものではない。すなわち、上記基板は正
方形以外の矩形でもよく、また、矩形でなくてもよい。
さらに、上記基板は単結晶Si基板でもよく、また、S
i以外の基板であってもよい。なお、上記基板の形状に
ついて、この基板の形状が例えばが丸型であると、塗布
装置に基板測定器を備えてインクジェットヘッドのノズ
ル制御を行う場合、ノズル制御が複雑になるので、上記
基板の形状は矩形または正方形であるのが好ましい。
よく、また、電極6、7、8の構造は他の電極構造であ
ってもよい。
(c)は、本発明の第3実施形態の太陽電池の製造方法
を示す工程図であり、図9は、図8(b)の工程におけ
る半導体基板の表面を示す図である。
が約125mmの略正方形状をなすp型多結晶Siの基
板51を用いる。
造時に生じる表面の加工変質層を除去するため、また、
基板51の表面に微細なピラミッド状の凹凸を含むテク
スチャ表面を形成するため、上記基板51を、NaOH
を含む溶液中に浸漬して異方性エッチングする。
する親和処理を行なう。この親和処理は、親和処理液を
用いた湿式の親和処理である。上記親和処理液は、硫酸
と過酸化水素水を4:1の割合で含む親和処理液であ
り、この親和処理液中に、上記基板51を10分間浸漬
する。
ドーパントを含むドーパント液52を基板51の表面に
塗布した後、上記ドーパント液52に含まれる溶剤成分
を乾燥させる。
ーパント液52の塗布は、図10に示すようなインクジ
ェット印刷による塗布装置を用いて行なう。
る。この塗布装置は、基板51を保持する基板チャック
60およびインクジェットヘッド61を備える。このイ
ンクジェットヘッド61は塗布装置本体に固定されてお
り、上記基板51を保持した基板チャック60が、この
基板51を矢印Bで示すように水平方向に移動させる。
上記基板51がインクジェットヘッド61の下を通過す
る際、この通過中の基板51の表面に、上記インクジェ
ットヘッド61から吐出されたドーパント液52が塗布
される。
2O5とケイ酸エチルとを含んでなり、さらに、粘度と
表面張力を調整するため、グリセリンを含んでいる。
対する親和処理が施されているので、上記ドーパント液
52の塗れ性が良好であり、上記基板51のドーパント
液52を塗布すべき領域の全面にドーパント液52が塗
布される。上記親和処理をしなかった場合、ドーパント
液を塗布した時に、ドーパント液の塗れ方にばらつきが
生じ、塗布すべき領域内にドーパントが塗れていない部
分が生じてしまう。
ーパント液52が塗布された基板51を拡散炉で熱処理
することによって、基板51の太陽電池の受光面となる
側の面にn+層54を形成して、pn接合を形成する。
浸漬して、この基板51表面に形成されたPSG膜52
aを除去し、図示しない反射防止膜および電極を形成し
て、太陽電池が完成する。
て、pn接合の形成面において5箇所のシート抵抗を測
定したところ、この5箇所のシート抵抗のうちの最大値
と最小値との差は27Ω/□であった。一方、上記基板
51と同じ基板について、親和処理を行なわずに図8
(a)〜(c)の工程を行ってpn接合を形成し、この
基板のpn接合形成面において5箇所のシート抵抗を測
定したところ、この5箇所のシート抵抗のうちの最大値
と最小値との差は38Ω/□であった。このことから分
かるように、本実施形態の太陽電池の製造方法によれ
ば、pn接合面のシート抵抗の均一性を改善することが
できる。
一辺が約125mmの略正方形状の多結晶Siの基板5
1を用いたが、他の寸法、形状および結晶の種類の半導
体基板を用いてもよい。
およびケイ酸エチル以外のものによってP以外のドーパ
ントを含んでもよく、また、粘度および表面張力を調整
するためのグリセリン以外のものを含んでもよい。
理液は、硫酸と過酸化水素水を4:1の割合以外の割合
で含む親和処理液であってもよく、また、硫酸と過酸化
水素水以外の組み合わせの親和処理液を用いてもよい。
時間は、10分間に限られない。
ない乾式の親和処理であってもよい。
は、図9のような矩形状に限らず、どのような形状をな
してもよい。
pn接合を形成した後の反射防止膜や電極を形成する工
程により限定を受けるものではない。
電池の製造方法において実行してもよい。すなわち、図
1(b)において、Si基板1の表面の端部以外の領域
にドーパント液2を塗布する前に、親和処理を行なうこ
とによって、上記ドーパント液2を良好な塗れ性で上記
領域内に塗布できる。
電池によれば、pn接合が形成された単結晶または多結
晶の半導体基板を備える太陽電池において、上記半導体
基板は、平面において、pn接合が形成された領域と、
この領域の周りに位置してpn接合が形成されていない
領域とを備えるので、上記半導体基板の側面や底面には
pn接合が形成されないから、例えば半導体基板の底面
に形成したAl電極とpn接合のn+部分とがショート
したりすることが無いので、暗電流の増加や曲線因子の
悪化による太陽電池の最大出力の低下が効果的に防止で
き、また、暗電流が小さいので、太陽光が低照度の場合
であっても太陽電池の発電量の極端な低下が効果的に防
止できる。
体基板は、平面において、上記pn接合が形成された領
域は、上記半導体基板の外縁から内側に0.02mm以
上1.0mm以下の距離に位置する境界の内側であるの
で、良好な光電変換特性が得られると共に、逆方向電流
を殆ど無くすることができる。
体基板は、平面において矩形であるので、pn接合を形
成する領域が容易に作成できる。
たは多結晶の半導体基板上に、ドーパント液を塗布する
工程と、上記ドーパント液のドーパントを、熱処理によ
って上記半導体基板に拡散させる工程とを備えた太陽電
池の製造方法であって、インクジェット印刷によって、
上記ドーパント液を上記半導体基板上の所定の領域に塗
布するので、従来のスピン塗布におけるような基板の回
転に起因する半導体基板の割れなどをなくすことがで
き、しかも、容易かつ確実に、所定の領域のみにドーパ
ント液を半導体基板に塗布できる。
ば、上記半導体基板はp型のSi基板であり、上記ドー
パント液は、PSGの前駆物質の一部を含む液であるの
で、このドーパント液を塗布した半導体基板を熱処理す
ることによって、上記ドーパント液のドーパントを半導
体基板に拡散してpn接合が制御性良く形成できる。
一列に並んだ複数のノズルを備えたインクジェットヘッ
ドと、基板を支持する基板支持機構と、上記インクジェ
ットヘッドの複数のノズルが並ぶ方向と略直角をなす方
向に、上記インクジェットヘッドまたは上記基板を移動
させて、上記インクジェットヘッドと上記基板とを相対
的に移動させる移動機構と、上記基板の上記インクジェ
ットヘッドに対する相対的な移動方向に関して、上記イ
ンクジェットヘッドよりも上流側に設けられて、上記基
板の上記インクジェットヘッドに対する位置および角度
を調節する基板調節手段とを備えたので、上記基板調節
手段によって、上記基板の上記インクジェットヘッドに
対する位置および角度が調節できて、上記インクジェッ
トヘッドからのドーパント液の上記基板への吐出位置が
適切に調節でき、その結果、上記基板の所定領域に、容
易かつ正確にドーパント液を塗布できる。
一列に並んだ複数のノズルを備えたインクジェットヘッ
ドと、基板を支持する基板支持機構と、上記インクジェ
ットヘッドの複数のノズルが並ぶ方向と略直角をなす方
向に、上記インクジェットヘッドまたは上記基板を移動
させて、上記インクジェットヘッドと上記基板とを相対
的に移動させる移動機構と、上記基板の上記インクジェ
ットヘッドに対する相対的な移動方向に関して、上記イ
ンクジェットヘッドよりも上流側に設けられて、上記基
板の形状を検出する形状検出手段と、上記形状検出手段
からの信号に基いて、上記インクジェットヘッドのノズ
ルの動作を制御するノズル制御手段とを備えたので、上
記形状検出手段によって上記基板の形状が検出され、こ
の検出された形状に対応して、上記ノズル制御手段によ
って上記インクジェットヘッドのノズルの動作を制御す
るから、上記インクジェットヘッドからドーパント液を
上記基板の適切位置に吐出して、上記基板の所定領域
に、容易かつ正確にドーパント液を塗布できる。
結晶または多結晶の半導体基板の表面に、ドーパント液
に対する親和処理をする工程と、上記半導体基板の表面
に、インクジェット印刷によってドーパント液を塗布す
る工程と、上記ドーパント液のドーパントを、熱処理に
よって上記半導体基板に拡散させる工程とを備えるの
で、上記半導体基板の表面におけるドーパント液の塗れ
性が向上できて、粘度および表面張力が比較的高いドー
パント液を、インクジェット印刷によって上記半導体基
板表面に均一に塗布できる。
ば、上記ドーパント液に対する親和処理は、親和処理溶
液を用いる湿式であるので、容易に親和処理が実行でき
る。
ば、上記親和処理溶液は、硫酸と過酸化水素水の混合液
であるので、上記半導体基板を効果的に親和処理でき
る。
ば、上記親和処理溶液は、硫酸と過酸化水素水とを4:
1の割合で混合してなる混合液であるので、上記半導体
基板を迅速に親和処理できる。
形態の太陽電池の製造方法を示す図である。
る塗布装置10を示す図である。
にドーパント液2を塗布した様子を示す平面図である。
の境界までの距離dを変えて太陽電池を製造した際、太
陽電池の光電変換効率の変化の様子を示した図である。
の境界までの距離dを変えて太陽電池を製造した際、太
陽電池の逆方向電流の変化の様子を示した図である。
製造方法であって、第1比較例の太陽電池の製造方法を
示す図である。
製造方法であって、第2比較例の太陽電池の製造方法を
示す図である。
態の太陽電池の製造方法を示す工程図である。
を示す図である。
て用いる塗布装置を示す図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 pn接合が形成された単結晶または多結
晶の半導体基板を備える太陽電池において、 上記半導体基板は、平面において、pn接合が形成され
た領域と、この領域の周りに位置してpn接合が形成さ
れていない領域とを備えることを特徴とする太陽電池。 - 【請求項2】 請求項1に記載の太陽電池において、 上記半導体基板は、平面において、上記pn接合が形成
された領域は、上記半導体基板の外縁から内側に0.0
2mm以上1.0mm以下の距離に位置する境界の内側
であることを特徴とする太陽電池。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の太陽電池にお
いて、 上記半導体基板は、平面において、矩形であることを特
徴とする太陽電池。 - 【請求項4】 単結晶または多結晶の半導体基板上に、
ドーパント液を塗布する工程と、上記ドーパント液のド
ーパントを、熱処理によって上記半導体基板に拡散させ
る工程とを備えた太陽電池の製造方法であって、 インクジェット印刷によって、上記ドーパント液を上記
半導体基板上の所定の領域に塗布することを特徴とする
太陽電池の製造方法。 - 【請求項5】 請求項4に記載の太陽電池の製造方法に
おいて、 上記半導体基板はp型のSi基板であり、 上記ドーパント液は、PSGの前駆物質の一部を含む液
であることを特徴とする太陽電池の製造方法。 - 【請求項6】 略一列に並んだ複数のノズルを備えたイ
ンクジェットヘッドと、 基板を支持する基板支持機構と、 上記インクジェットヘッドの複数のノズルが並ぶ方向と
略直角をなす方向に、上記インクジェットヘッドまたは
上記基板を移動させて、上記インクジェットヘッドと上
記基板とを相対的に移動させる移動機構と、 上記基板の上記インクジェットヘッドに対する相対的な
移動方向に関して、上記インクジェットヘッドよりも上
流側に設けられて、上記基板の上記インクジェットヘッ
ドに対する位置および角度を調節する基板調節手段とを
備えたことを特徴とする太陽電池の製造装置。 - 【請求項7】 略一列に並んだ複数のノズルを備えたイ
ンクジェットヘッドと、 基板を支持する基板支持機構と、 上記インクジェットヘッドの複数のノズルが並ぶ方向と
略直角をなす方向に、上記インクジェットヘッドまたは
上記基板を移動させて、上記インクジェットヘッドと上
記基板とを相対的に移動させる移動機構と、 上記基板の上記インクジェットヘッドに対する相対的な
移動方向に関して、上記インクジェットヘッドよりも上
流側に設けられて、上記基板の形状を検出する形状検出
手段と、 上記形状検出手段からの信号に基いて、上記インクジェ
ットヘッドのノズルの動作を制御するノズル制御手段と
を備えたことを特徴とする太陽電池の製造装置。 - 【請求項8】 単結晶または多結晶の半導体基板の表面
に、ドーパント液に対する親和処理をする工程と、 上記半導体基板の表面に、インクジェット印刷によって
ドーパント液を塗布する工程と、 上記ドーパント液のドーパントを、熱処理によって上記
半導体基板に拡散させる工程とを備えることを特徴とす
る太陽電池の製造方法。 - 【請求項9】 請求項8に記載の太陽電池の製造方法に
おいて、 上記ドーパント液に対する親和処理は、親和処理溶液を
用いる湿式であることを特徴とする太陽電池の製造方
法。 - 【請求項10】 請求項9に記載の太陽電池の製造方法
において、 上記親和処理溶液は、硫酸と過酸化水素水の混合液であ
ることを特徴とする太陽電池の製造方法。 - 【請求項11】 請求項10に記載の太陽電池の製造方
法において、 上記親和処理溶液は、硫酸と過酸化水素水とを4:1の
割合で混合してなる混合液であることを特徴とする太陽
電池の製造方法。
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