JP2003168792A - 固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents
固体撮像装置およびその製造方法Info
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Abstract
化をはかるとともに小型でかつ信頼性の高い固体撮像装
置を提供する。また、立体プリント基板などの構造体の
熱変形を抑制し、固体撮像素子の接続を確実にするとと
もに、固体撮像素子の接着品質の向上をはかる。また、
装置全体としての小型化および製造工程の簡略化をはか
る。 【解決手段】固体撮像素子4に接続され、固体撮像素子
4の装着される部分と透光性部材3の装着される部分と
の間に配置せしめられるように形成された回路基板2を
一体的に封止した構造体1を用い、この貫通開口部1C
に固体撮像素子4を装着するとともに、固体撮像素子4
から所定の間隔を隔てて貫通開口部1Cを塞ぐように透
光性部材を装着したことを特徴とするもので、構造体の
成型時に回路基板2を一体成型することにより、工数の
低減をはかるとともに、装着される部分の構造の簡略化
をはかり、装置の小型化を実現する。
Description
びその製造方法に係り、特に、監視カメラ、医療用カメ
ラ、車載用カメラなどの半導体撮像素子を用いて形成さ
れる小型の固体撮像装置およびその製造方法に関するも
のである。
の光学系を介して入力される画像を電気信号として出力
するものである。そしてこの撮像装置の小型化、高性能
化に伴い、カメラも小型化され、各方面で使用されてき
ており、映像の入力装置としての市場を広げている。
は、レンズ、半導体撮像素子、その駆動回路および信号
処理回路などを搭載したLSI等の部品を夫々筐体ある
いは構造体に形成してこれらを組み合わせている。この
ような組み合わせによる実装構造は、従来、平板上のプ
リント基板上に各素子を搭載することによって形成され
ていた。
に、本出願人は、図6に示すように、実装部材として、
矩形台状の脚部101Aとその上に形成された胴部10
1Bとからなり、この脚部101Aと胴部101Bとの
境界部に開口部101Cを形成した、樹脂製の立体プリ
ント基板101を提案している(特開2001−245186
号)。そしてこの立体プリント基板101の、脚部10
1Aの裏面側にプリント配線パターン122を形成する
とともに、胴部101Bの内周には、レンズ102が嵌
めこまれて、その光軸117を中心にして、開口部10
1Cの上側には光学フィルタ103、下側には半導体撮
像素子104およびチップ部品(108)が配置されて
いる。そして図7に断面図を示すようにこの脚部101
Aに配設された端子パターン122を介して、携帯電
話、パソコン等の各種機器のメイン基板113にソルダ
ペースト114を用いて接続されている。そしてこのメ
イン基板113には固体撮像素子の出力信号を処理する
信号処理回路(DSP)、および抵抗、コンデンサなど
のチップ部品119等が多数形成されており、メイン基
板113にフレキシブル回路基板(FPC)120にボ
ール端子列(BGA)121を介して接続することによ
り、各部品間の接続が達成されるようになっている。図
8はその要部説明図であるが、半導体撮像素子104は
表面に形成されたバンプ106を介して脚部101Aに
形成された端子パターン105に接続され、封止樹脂1
07で封止されることによって立体プリント基板101
との接続がなされている。同一部位には同一符号を付し
た。
品とこれらの相互接続が必要であるため、部品の実装に
際し接続箇所が多く、装置が大型化するという問題があ
った。また実装に多大な時間を要するという問題もあっ
た。
(c)に示すように、立体プリント基板101を成型し
た後(図9(a))、固体撮像素子104を装着(図9
(b))し、この後、光学フィルタ103を装着する
(図9(c))という方法がとられている。
ント基板101に実装する際の加熱工程で、立体プリン
ト基板101が大きく変形し、固体撮像素子104と、
立体プリント基板101との接続部に極めて大きな応力
がかかり、クラックなどによる接続不良が発生すること
があった。
によって得られるが、成型精度の面からも、成型用金型
の耐久性の面からも、樹脂材料の膨張係数を小さくする
ために通常用いられる耐湿顔料(フィラー)を一定量以
上添加することができないという問題があった。
可塑性樹脂は直鎖状の分子結合構造をもつため、線膨張
係数が、分子結合方向で小さく、その垂直方向では大き
いという異方性を有している。また、成形流動方向にフ
ィラーが配向しその垂直方向では大きいという異方性を
有している。
体撮像装置は、信号処理回路をはじめ種々の機能部品を
外付けで構成しており、実装に多大な時間を要する上、
装置が大型化するという問題があった。さらにまた固体
撮像素子と処理回路部品との間の接続部で接続不良が生
じ、これが信頼性低下の原因となっていた。
実装する際の加熱工程で、立体プリント基板が大きく変
形し、固体撮像素子と、立体プリント基板との接続部に
極めて大きな応力がかかり、クラックなどによる接続不
良が発生することもあった。
基板との接続部は、固体撮像素子に設けられたパッド
と、立体プリント基板の端子電極とで構成され、これら
の間の接続には、銀ペーストなどの導電性接着剤を用い
た接続、超音波接合、熱圧着接合などが用いられる。
板の熱変形により、固体撮像素子の接着剥離が生じ易
く、これが歩留まり低下の原因となっている。
ることにより、小型化が可能となる反面、熱による歪み
は通常の平面構造の場合に比べて大きくなり、この膨張
率の差による変形が歩留まり向上を阻む大きな問題とな
っていた。
で、周辺の接続回路を不要とし、製造工程の簡略化をは
かるとともに小型でかつ信頼性の高い固体撮像装置を提
供することを目的とする。また、立体プリント基板など
の構造体の熱変形を抑制し、固体撮像素子の接続を確実
にするとともに、固体撮像素子の接着品質の向上をはか
ることを目的とする。
体の、固体撮像素子に接続され、前記固体撮像素子装着
の装着される部分と前記透光性部材の装着される部分と
の間に配置せしめられるように形成された回路基板を一
体的に封止した構造体を用い、この貫通開口部に固体撮
像素子を装着するとともに、固体撮像素子から所定の間
隔を隔てて貫通開口部を塞ぐように透光性部材を装着し
たことを特徴とするもので、構造体の成型時に回路基板
を一体成型することにより、工数の低減をはかるととも
に、装着部の構造の簡略化をはかり、装置の小型化を実
現する。
れ、貫通開口部を有する構造体と、前記貫通開口部を塞
ぐように前記構造体に装着された固体撮像素子と、前記
固体撮像素子から所定の間隔を隔てて前記貫通開口部を
塞ぐように前記構造体に装着された透光性部材と、前記
固体撮像素子に接続され、前記固体撮像素子の装着され
る部分と前記透光性部材の装着される部分との間に配置
せしめられるように、前記構造体内に一体的に封止せし
められた回路基板とを具備したことを特徴とする。
基板が、固体撮像素子装着される部分と透光性部材装着
される部分との間の光学スペースの厚さを利用して、
(周縁部に)封入されており、外付け部品の大幅な低減
を図ることが可能となり、装置の小型化が可能となる。
また回路基板が構造体と一体成型されているため、固体
撮像素子の装着時における構造体の熱変形は大幅に低減
され、接続不良は大幅に低減される。
像素子装着される部分にその一部が露呈せしめられた導
体パターンを有する多層配線基板であり、前記固体撮像
素子は前記回路基板の前記導体パターンにフェースダウ
ンで直接接続されていることを特徴とする。
れ、かつフェースダウンにより小型化薄型化が可能とな
る。
像素子の出力信号を処理する信号処理回路を含むことを
特徴とするする。
回路を含むため、外付けが不要となり、小型化をはかる
ことができるとともに、信号処理回路が固体撮像素子に
近接して形成され、処理時間が低減されるとともに、ノ
イズの低減を図ることが可能となる。
回路基板の透光性基板装着側である第1の表面に接続さ
れたチップ部品であることを特徴とする。
配線基板上にチップ部品として搭載されるため、小型化
をはかることができるとともに、信号処理回路が固体撮
像素子に近接して形成され、処理時間が低減されるとと
もに、ノイズの低減を図ることが可能となる。
通開口部に相当する領域の一部を含み、前記貫通開口部
に突出する透光性部材装着される部分をもつように貫通
口を具備したリング状体で構成され、前記回路基板の前
記透光性部材装着される部分に前記透光性部材が固着せ
しめられていることを特徴とする。
の少ない回路基板上に装着されるため、熱変形がより抑
制される。
線基板で構成され、前記固体撮像素子搭載面側にも導体
パターンが露呈せしめられており、前記固体撮像素子が
前記導体パターンに直接接続されていることを特徴とす
る。
型化小型化を達成することが可能となる。
せしめられる脚部と、前記脚部上に設けられた筒状の胴
部とを有し、前記貫通開口部は前記胴部と前記脚部との
間に形成されていることを特徴とする。
造を微細化することができるが、熱変形による接続部分
の変形により、接続不良を生じ易いという問題がある。
しかしながら本発明によれば、絶縁性樹脂よりも熱膨張
係数が小さくかつ、熱変形の小さい回路基板を一体成型
で装着した後に、固体撮像素子を装着することができ、
絶縁性樹脂からなる構造体の熱変形を抑制し、固体撮像
素子の接続の確実性を高めることができる。
表面の一部に形成された導体パターンに電気的に接続さ
れていることを特徴とする。
容易で、かつさらなる小型化をはかることが可能とな
る。
性樹脂よりも熱膨張率の小さい材料で構成されているこ
とを特徴とする。
造体を構成する樹脂よりも熱膨張率が小さいため、固体
撮像素子実装時の熱による変形を低減し、信頼性を向上
することが可能となる。
ス表面に多層構造の誘電体薄膜を形成してなることを特
徴とする。
体を構成する樹脂よりも一桁程度熱膨張率が小さいた
め、固体撮像素子実装時の熱による変形を低減し、信頼
性を向上することが可能となる。
樹脂からなることを特徴とする。
硬化性樹脂を用いることにより、固体撮像素子実装時の
熱による変形を低減することができ、信頼性を向上する
ことが可能となる。
ルタであることを特徴とする。
とさらに外側に装着されるレンズおよびの距離を決定す
ることにもなり、装着位置は重要であるが、かかる構成
によれば、透光性部材が一体成型により固定されている
上、熱膨張係数の小さい部材で構成されているため、そ
の近傍で構造体の変形が抑制されるため、固体撮像素子
近傍での構造体の熱変形を抑制し、固体撮像素子と光学
フィルタの距離の確実性を高め、より優れた画像の取り
込みが可能となる。
の表面にリング状をなすように形成された多層配線部か
らなり、前記透光性基板の中央部に位置する前記多層配
線部から露呈する領域が、光学フィルタを構成している
ことを特徴とする。
が光学フィルタを構成し、その外周部に多層配線部が形
成され、回路基板と光学フィルタが同一基板で構成され
ているため、さらに部品点数が低減され、小型化薄型化
が可能となる。また、実装工程がさらに低減されるた
め、実装作業性も向上する。
有する絶縁性基板を用意し、配線層を形成し、回路基板
を形成する配線基板形成工程と、前記回路基板の第1の
表面上に信号処理回路チップを接続する工程と、前記信
号処理回路チップの接続された回路基板を覆うととも
に、前記貫通口に相当する領域に貫通開口部を形成する
ように絶縁性樹脂で封止し、構造体を形成する構造体成
型工程と、前記回路基板の第2の表面に前記構造体の前
記貫通開口部を塞ぐように固体撮像素子を装着する固体
撮像素子装着工程と、前記回路基板の第1の表面に透光
性部材を装着する透光性部材装着工程とを含むことを特
徴とする。
基板上を構造体と一体成型しているため、固体撮像素子
の装着時における構造体の熱変形は大幅に低減され、接
続不良は大幅に低減される。また、透光性部材の装着工
程が不要となり、生産性の向上をはかることができると
ともに、装着に要するマージンも不要となり、装置の小
型化をはかることが可能となる。
塑性の絶縁性樹脂からなる構造体を、射出成型によって
形成する射出成型工程であることを特徴とする
可塑性樹脂で構成された場合、特に硬化時に変形が生じ
易く、また、使用時にも高温環境になると、変形が生
じ、固体撮像素子と、構造体(立体プリント基板)との
接続部に接続不良が生じ易いという問題がある。しかし
ながら、かかる構成によれば、絶縁性樹脂よりも熱膨張
係数が小さく熱変形の少ない回路基板により、絶縁性樹
脂からなる構造体の熱変形を抑制し、固体撮像素子の接
続の確実性を高めることができる。
て、図面を参照しつつ詳細に説明する。
を図1および図2に示す。この固体撮像装置は、固体撮
像素子を搭載するための構造体1の成型に際し、熱膨張
係数が構造体を構成する樹脂に比べて大幅に小さいセラ
ミック基板20をベースとして形成された回路基板であ
る多層配線基板2を、多層配線基板21の第1の面に形
成された信号処理回路チップDSP22とともに、絶縁
性のポリフタルアミド樹脂で構成された構造体1内に封
止してなることを特徴とするものである。そして、この
構造体1は、貫通開口部1Cを具備し、この貫通開口部
1Cを臨むように多層配線基板2の第1の面の信号処理
回路チップDSP22の内方に光学フィルタ3を構成す
る板状体を装着するとともに、多層配線基板2の第2の
面に固体撮像素子4をフェースダウンで装着している。
ここで光学フィルタ3は水晶屈折板で構成され、接着剤
を介して周縁部で構造体1に固定されている。
ポリフタルアミド樹脂で構成され、矩形台状の脚部1A
とその上に形成された胴部1Bとからなり、この脚部1
Aと胴部1Bとの境界部に貫通開口部1Cを有すると共
に、この貫通開口部1Cに内方の端縁を一部突出せしめ
られ、貫通口を有する多層配線基板2を、光学フィルタ
3の装着される部分近傍に有し、脚部1A表面の一部に
端子パターン5を含む配線部を具備してなる構造体1
と、この配線部に接続されると共に、この貫通開口部1
Cに装着され、この端子パターン5にビアホール27を
介して電気的に接続された固体撮像素子4とを具備して
なるものである。
ック基板20の第1の面(表面)および第2の面(裏
面)に銅配線パターン21とポリイミド樹脂膜24との
多層膜を形成してなるもので、ポリイミド樹脂24に形
成されたビアホール23を介して各層の銅配線パターン
間が相互接続されるようになっている。また、この多層
配線基板上には薄膜コンデンサ25、薄膜抵抗26など
の素子も形成されている。
て説明する。まず、図3(a)に示すように、セラミッ
ク基板20の第1の面(表面)および第2の面(裏面)
に銅薄膜を成膜し、ホトリソグラフィでパターニングし
て配線パターン21を成膜形成したのちポリイミド樹脂
膜24を塗布し、ビアホール23を形成しさらに、銅薄
膜を成膜し、ホトリソグラフィでパターニングして配線
パターン21を成膜するという工程を繰り返し所望のパ
ターンをもつ多層配線基板2を形成する。なお、このパ
ターン形成工程の中で配線パターン間に抵抗体薄膜を挟
むように積層して薄膜コンデンサを形成したり、配線パ
ターン間に抵抗体薄膜を配置し、薄膜抵抗体を形成した
り、さらには必要に応じてチップ部品を接続する。
表面の配線パターン21に形成されたバンプ21Sに信
号処理回路チップDSP22を直接接続する。
を成型金型内に装着し、図3(c)に示すように、この
成型金型内に形成されたキャビティ内にポリフタルアミ
ド樹脂を射出したのち冷却し、硬化させることにより、
矩形台状の脚部1Aとその上に形成された胴部1Bとか
らなり、この脚部1Aと胴部1Bとの境界部に貫通開口
部1Cを有してなるポリフタルアミド樹脂製の構造体1
を形成する。
る多層構造の誘電体薄膜を蒸着し誘電体干渉フィルタか
らなる光学フィルタ3を形成する。そして図3(d)に
示すように、構造体1から貫通開口部1Cを臨むように
露呈する多層配線基板2の第1の面に、光学フィルタ3
を貼着する。
きプロセスあるいはスパッタリング法などの薄膜プロセ
スにより脚部1Aの裏面側に形成された端子パターン5
を含む配線部を形成する。
の貫通開口部の一方の面に固体撮像素子(チップ)4を
搭載する。ここで固体撮像素子4の接続電極にはバンプ
6が形成されており、構造体1の脚部1Aに形成された
端子パターンの一端に熱圧着によって接続される。そし
て樹脂封止を行い、固体撮像素子4の表面を樹脂封止体
7で被覆する。
接着性樹脂10によって構造体1に接続し図1および図
2に示した固体撮像装置が形成される。
は、DSPなどのチップ部品を搭載するとともに、薄膜
抵抗、薄膜コンデンサなどを搭載した多層配線基板を絶
縁性樹脂からなる構造体内に封止しているため、極めて
小型でかつ製造が容易で信頼性の高いものとなってい
る。
脂からなる構造体は内部に封止された多層配線基板で支
持されているため、構造体に比べて熱膨張率が小さい、
この多層配線基板が固定部材として作用し、構造体の熱
変形を抑制するため、固体撮像素子の接続の確実性を高
めることができる。
装が不要となり、いわゆるハイブリッドICとして光学
フィルタと固体撮像素子の間に形成される光学スペース
を利用して配置されるため、装置の大幅な小型化が可能
となる。また、実装工程自体も不要となるため、実装工
数が大幅に低減され、作業性が向上する。
られるが、このポリフタルアミド樹脂は直鎖状の分子結
合構造をもつため、熱膨張係数が、分子結合方向で小さ
く、その垂直方向では大きいという異方性を有してい
る。そこでこの第1の実施の形態では、貫通開口部を囲
むようにリング状の多層配線基板を封止したが、熱可塑
性樹脂の射出方向に平行な方向に、貫通開口部を臨んで
相対向する位置に、平行に2つの多層配線基板を封止す
るようにしても、分子結合方向に垂直な方向の伸びを抑
制することが可能となる。
タ埋め込み部の近傍に貫通孔を形成するなど、貫通開口
部に開口するように固体撮像素子装着時のガスを排出す
るための孔を形成しておくのが望ましい。
あるいは絶縁膜へのビアホールの形成は、レーザ加工に
よって穴を形成し、スパッタリングあるいはめっき等を
行うようにしてもよい。
っきし、この表面のめっき層と多層配線基板のグランド
端子とを接続し電磁シールドを行うようにしてもよい。
を図5に示す。上記第1の実施の形態では、光学フィル
タ3は多層配線基板に装着したが、この例では多層配線
基板を構成するセラミック基板を透光性セラミックで構
成し、表面に所望の膜を形成して多屈折材20Sとしこ
れを光学フィルタとして用いたことを特徴とするもので
ある。そして構造体内に封入する多層配線基板は、この
多屈折材20Sを絶縁性基板として用いて、貫通開口部
1Cに相当する領域を除く周縁領域にリング状をなすよ
うに多層配線構造体2Mを形成し、この多層配線構造体
2Mを、成型金型内に装着して射出成型することによ
り、配線構造体2Mの中心部をポリフタルアミド樹脂か
らなる構造体で封止したものである。製造に際しては、
固体撮像素子4を搭載するための構造体1の成型に際し
多数個の多層配線構造体2Mを一体形成してなる板状体
を形成しこの板状体とともに多数個の構造体を一体成型
し、後に個々の固体撮像装置にダイシングすることによ
り形成し得るようにしたことを特徴とするものである。
する、内部ガスを抜くことができるように、貫通開口部
1Cに通じる貫通孔を光学フィルタとなる中心部に形成
しておくのが望ましい。他部については、上記第1の実
施の形態と同様に形成されている。
様に形成されるが、この例では、光学フィルタのみなら
ず、構造体も一体成型し、最後に図5に示すように、ダ
イシングラインd1、d2、d3…c1、c2、c3…
にしたがってダイシングし、図4に示したような固体撮
像装置を得る。
透光性部材として光学フィルタを用いたが光学フィルタ
に限定されることなく、透光性の封止部材、レンズなど
適宜変形可能である。
リフタルアミド樹脂、PPS樹脂などの熱可塑性樹脂の
他、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂も適用可能であ
る。
して、光通信分野に限定されることなく、CD、DVD
などの読み取り素子、複写機の読み取り素子、医療機器
あるいはドアホンなど、種々の光学機器への適用が可能
である。
変形の小さい回路基板が、固体撮像素子装着される部分
と透光性部材装着される部分との間の光学スペースの厚
さを利用して、周縁部に封入されており、外付け部品の
大幅な低減を図ることが可能となり、小型の固体撮像装
置を提供できるものである。また回路基板が構造体と一
体成型されているため、固体撮像素子の装着時における
構造体の熱変形は大幅に低減され、接続不良は大幅に低
減される固体撮像装置の製造方法を提供できるものであ
る。
置を示す断面図である。
す要部拡大断面図である。
置の製造工程を示す図である。
置を示す断面図である。
置の製造工程を示す説明図である。
る。
明図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 絶縁性樹脂で構成され、貫通開口部を有
する構造体と、 前記貫通開口部を塞ぐよう前記構造体に装着された固体
撮像素子と、 前記固体撮像素子から所定の間隔を隔てて前記貫通開口
部を塞ぐように前記構造体に装着された透光性部材と、 前記固体撮像素子に接続され、前記構造体の前記固体撮
像素子の装着される部分と前記透光性部材の装着される
部分との間に配置せしめられるように、前記構造体内に
一体的に封止せしめられた回路基板とを具備したことを
特徴とする固体撮像装置。 - 【請求項2】 前記回路基板は、前記固体撮像素子の装
着される部分にその一部が露呈せしめられた導体パター
ンを有する多層配線基板であり、前記固体撮像素子は前
記回路基板の前記導体パターンにフェースダウンで直接
接続されていることを特徴とする請求項1に記載の固体
撮像装置。 - 【請求項3】 前記回路基板は、前記固体撮像素子の出
力信号を処理する信号処理回路を含むことを特徴とする
請求項1または2のいずれかに記載の固体撮像装置。 - 【請求項4】 前記信号処理回路は前記回路基板の透光
性基板装着側である第1の表面に接続されたチップ部品
であることを特徴とする請求項3に記載の固体撮像装
置。 - 【請求項5】 前記回路基板は、前記貫通開口部に相当
する領域の一部を含み、前記貫通開口部に突出する透光
性部材装着される部分をもつように貫通口を具備したリ
ング状体で構成され、 前記回路基板の前記透光性部材の装着される部分に前記
透光性部材が固着せしめられていることを特徴とする請
求項1乃至4のいずれかに記載の固体撮像装置。 - 【請求項6】前記回路基板は、多層配線基板で構成さ
れ、前記固体撮像素子搭載面側にも導体パターンが露呈
せしめられており、前記固体撮像素子が前記導体パター
ンに直接接続されていることを特徴とする請求項1乃至
5に記載の固体撮像装置。 - 【請求項7】 前記構造体は、脚部と、前記脚部上に設
けられた筒状の胴部とを有し、前記貫通開口部は前記胴
部と前記脚部との間に配置せしめられていることを特徴
とする請求項1乃至6のいずれかに記載の固体撮像装
置。 - 【請求項8】 前記多層配線基板は前記脚部表面の一部
に形成された導体パターンに電気的に接続されているこ
とを特徴とする請求項7に記載の固体撮像装置。 - 【請求項9】 前記多層配線基板は前記絶縁性樹脂より
も熱膨張率の小さい材料で構成されていることを特徴と
する請求項7に記載の固体撮像装置。 - 【請求項10】 前記透光性部材は、石英ガラス表面に
多層構造の誘電体薄膜を形成してなることを特徴とする
請求項1乃至9のいずれかに記載の固体撮像装置。 - 【請求項11】 前記透光性部材は、熱硬化性樹脂から
なることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載
の固体撮像装置。 - 【請求項12】 前記透光性部材は、光学フィルタであ
ることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載
の固体撮像装置。 - 【請求項13】 前記回路基板は、透光性基板の表面に
リング状をなすように形成された多層配線部からなり、
前記透光性基板の中央部に位置する前記多層配線部から
露呈する領域が、光学フィルタを構成していることを特
徴とする請求項12に記載の固体撮像装置。 - 【請求項14】 中央部に貫通口を有する絶縁性基板を
用意し、配線層を形成し、回路基板を形成する配線基板
形成工程と、 前記回路基板の第1の表面上に信号処理回路チップを接
続する工程と、 前記信号処理回路チップの接続された回路基板を覆うと
ともに、前記貫通口に相当する領域に貫通開口部を形成
するように絶縁性樹脂で封止し、構造体を形成する構造
体成型工程と、 前記回路基板の第2の表面に前記構造体の前記貫通開口
部を塞ぐように固体撮像素子を装着する固体撮像素子装
着工程と、 前記回路基板の第1の表面に透光性部材を装着する透光
性部材装着工程とを含むことを特徴とする固体撮像装置
の製造方法。 - 【請求項15】 前記構造体成型工程は、熱可塑性の絶
縁性樹脂からなる構造体を、射出成型によって形成する
射出成型工程であることを特徴とする請求項14に記載
の固体撮像装置の製造方法。
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