JP2003167120A - 複合偏光板及びそれを配置した表示装置 - Google Patents

複合偏光板及びそれを配置した表示装置

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JP2003167120A JP2001290831A JP2001290831A JP2003167120A JP 2003167120 A JP2003167120 A JP 2003167120A JP 2001290831 A JP2001290831 A JP 2001290831A JP 2001290831 A JP2001290831 A JP 2001290831A JP 2003167120 A JP2003167120 A JP 2003167120A
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retardation plate
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Keiichi Mizuguchi
圭一 水口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直線偏光板と位相差板で構成される複合偏光
板において、温度変化による収縮や膨張に伴って界面で
発生する剪断応力に基づく位相差ムラ(熱ムラ)を低減
し、表示装置の表示品位を向上させる。 【解決手段】 直線偏光板と少なくとも1枚の位相差板
が積層されており、少なくとも1枚の位相差板の光学軸
3が製品の長辺に対して45°±20°の角度で配置さ
れている複合偏光板が提供される。この複合偏光板に
は、位相差板を2枚以上用いてもよく、この場合は、材
質の異なる部材と接する位相差板の光学軸が製品の長辺
に対して45±20°の角度となるように配置するのが
好ましい。また、ディスプレイ部材に上記の複合偏光板
を配置した表示装置も提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温環境下でもム
ラの生じにくい耐久性に優れた複合偏光板、及びそれを
具備した、例えばエレクトロルミネッセンスディスプレ
イや液晶ディスプレイなどの表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】エレクトロルミネッセンスディスプレイ
及び液晶ディスプレイは、低消費電力であり、かつ薄型
で軽量であることから、表示デバイスとして注目されて
いる。これらのうちエレクトロルミネッセンスディスプ
レイは、自発光型であることから広い視野角を有し、か
つ動画に対応できる高速反応性を有し、また広い温度域
で使用可能なことから、自動車等の車載用として用いら
れている。エレクトロルミネッセンスディスプレイは一
般に、透明電極と金属平面電極との間に、蛍光体からな
る発光層を介装一体化した構成が採用されていたが、外
部からの入射光が金属平面電極で反射されてしまい、こ
の反射光によって表示自体が見にくくなってしまう。そ
こで、その前面側に円偏光板を配置して、かかる反射光
を抑制することが知られている。
【0003】一方、液晶ディスプレイは、STN(Supe
r Twisted Nematic;超ねじれネマチック)型などのE
CB(Electrically Controlled Birefringence;複屈
折制御)モードにおいて、適切な楕円偏光板や円偏光板
を配置することで色補償を行い、白黒表示を可能として
いる。さらに、これらのディスプレイと組み合わされる
タッチパネルやVDTフィルター等に各種偏光板が使用
されることも多い。
【0004】例えば円偏光板は、直線偏光板とλ/4板
とを両者の相対光学軸がほぼ45°となるように積層し
たものが一般的である。そして従来の円偏光板において
は、上下左右の視角特性の対称性がよいことから、λ/
4板の光学軸(遅相軸又は進相軸)を長辺方向と平行
に、すなわち長辺方向に対して0°で配置し、直線偏光
板の光学軸(吸収軸又は透過軸)をそれに対して45°
で配置したものが専らであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、円偏光板や
楕円偏光板に使われる直線偏光板及び位相差板は、熱可
塑性樹脂を延伸配向させたものであるため、温度変化に
よって収縮や膨張を起こす。その際、貼り合わせた界面
に剪断応力が発生し、位相差ムラ(以下、熱ムラと呼
ぶ)が発生しやすいという問題があった。
【0006】このような問題を解決するために鋭意研究
を行った結果、位相差板の光学軸の配置角度を特定する
ことで熱ムラが改善されることを見出し、本発明に至っ
た。したがって本発明の目的は、直線偏光板と位相差板
で構成される複合偏光板において、温度変化による収縮
や膨張に伴って界面で発生する剪断力に起因する熱ムラ
を低減し、表示装置の表示品位を向上させることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、直線偏
光板と少なくとも1枚の位相差板が積層されており、少
なくとも1枚の位相差板の光学軸が製品の長辺に対して
45°±20°の角度で配置されている複合偏光板を提
供するものである。この複合偏光板には、位相差板を2
枚以上用いてもよく、この場合は、材質の異なる部材と
接する位相差板の光学軸が製品の長辺に対して45±2
0°の角度をなすように配置するのが好ましい。
【0008】また本発明によれば、ディスプレイ部材に
上記の複合偏光板を配置した表示装置も提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。複合偏光板は、直線偏光板と少なくとも1枚の位
相差板とで構成される。直線偏光板としては、延伸した
ポリビニルアルコールフィルムにヨウ素や二色性染料を
吸着させたものが一般に用いられる。一方、位相差板は
特に限定されるものでないが、ポリビニルアルコールや
ポリカーボネート、ポリサルフォン、ポリアリレート、
セルロース系樹脂、ノルボルネン系樹脂、オレフィン系
樹脂などの高分子フィルムを一軸延伸することにより、
得ることができる。これら樹脂固有の物性値である光弾
性係数が小さいほど、熱ムラの発生は小さくなる。
【0010】位相差板の光学軸とは、遅相軸又は進相軸
のいずれかであり、直線偏光板の光学軸とは、吸収軸又
は透過軸のいずれかである。本発明では、複合偏光板を
構成する少なくとも1枚の位相差板の光学軸が、製品の
長辺に対して45°±20°の角度となるように配置す
るのであるから、遅相軸を基準としても進相軸を基準と
しても、残りのもう一方の軸も上記の「製品の長辺に対
して45°±20°」という関係を満たすことになる。
【0011】位相差板としてλ/4板を1枚用い、これ
と直線偏光板とを両者の光学軸がほぼ45°の角度で交
わるように積層すれば、円偏光板である複合偏光板とな
る。この場合、λ/4板のレターデーションは、通常1
00〜200nm程度である。また、複数枚の位相差板を
用い、これらを直線偏光板と積層することによって、円
偏光板とすることもできる。この場合は例えば、λ/2
板とλ/4板を1枚ずつ用い、直線偏光板とλ/2板を
ほぼ15°の相対軸角度、λ/2板とλ/4板をほぼ6
0°の相対軸角度となるように、直線偏光板、λ/2
板、λ/4板の順で順次積相し、円偏光板とすることが
できる。この場合も、λ/2板及びλ/4板の光学軸と
して、遅相軸、進相軸のいずれをとってもよいが、一方
の光学軸を遅相軸とするのであれば、他方の光学軸も遅
相軸とすべきであり、また一方の光学軸を進相軸とする
のであれば、他方の光学軸も進相軸とすべきである。さ
らには、波長分散特性の異なる2枚の位相差板を相対軸
角度が90°となるように積層し、これに直線偏光板を
2枚の位相差板それぞれとの相対軸角度がほぼ45°と
なるように積層して、円偏光板とすることもできる。一
方で、直線偏光板と1枚又は2枚の位相差板とを、上記
以外の任意の軸角度で積層することにより、任意の楕円
偏光板とすることができる。
【0012】これらの複合偏光板を用いた表示装置は、
高温環境下に曝されることがあり、高温環境下では、直
線偏光板、位相差板、表示装置基板(ガラス等)のそれ
ぞれ熱膨張率が異なるため、それぞれの界面に剪断力が
発生する。また、それにより界面ですべりが生じた場合
には、室温に戻したときに逆向きの剪断力が発生するこ
とになる。位相差板に剪断力がかかると、レターデーシ
ョン値が変化し、熱ムラが生じる。
【0013】ここで、昇温時の剪断力の方向を考えてみ
る。基板であるガラスと位相差板とでは、位相差板のほ
うが熱膨張率が大きく、また、偏光板と位相差板とを比
較しても、位相差板のほうが熱膨張率が大きい。その結
果、位相差板には、図1に実線矢印で示す向きの、全方
位から中心に向かう剪断力が発生する。一方、高温環境
下に長時間置かれ、界面ですべりが生じた場合には、そ
の後に室温に戻されると、図1に破線矢印で示す向き
の、中心から放射状に広がる剪断力が発生する。
【0014】次に、それぞれの場所における剪断力の大
きさを考える。中心部では、さまざまな方向からの剪断
力が作用して打ち消しあうので、端部の方ほど、大きい
力を受ける。また、各辺に比べてコーナー部のほうが、
力の方向が分散するため、剪断力は小さくなる傾向にあ
る。
【0015】位相差板に外向きの剪断力が作用する場
合、位相差板の光学軸(配向方向)に対して剪断力の方
向が一致すれば、位相差板のレターデーション値が増加
し、逆に直交すれば、レターデーション値は低下する。
一方、位相差板に内向きの剪断力が作用する場合は、位
相差板の光学軸(配向方向)に対して剪断力の方向が一
致すれば、位相差板のレターデーション値が低下し、逆
に直交すれば、レターデーション値が増加する。換言す
ると、位相差板の配向方向ないし延伸方向へ外向きの剪
断力が加わるか、又は配向方向ないし延伸方向と直交す
る方向へ内向きの剪断力が加わる場合には、位相差板が
全体として配向方向ないし延伸方向へさらに伸びること
と等価になるから、レターデーション値が大きくなり、
逆に、位相差板の配向方向ないし延伸方向へ内向きの剪
断力が加わるか、又は配向方向ないし延伸方向と直交す
る方向へ外向きの剪断力が加わる場合には、位相差板が
全体として配向方向ないし延伸方向で縮むことと等価に
なるから、レターデーション値が小さくなるわけであ
る。位相差板の配向方向に対して45°の方向に剪断力
が作用した場合には、レターデーション値は変化しな
い。
【0016】そこで、複合偏光板における位相差板の光
学軸が製品の長辺に対して0°又は90°のときには、
図2に薄く塗りつぶして示すような、各辺の中央付近で
最も顕著になる熱ムラ4,4が発生し、それが45°の
ときには、図3に薄く塗りつぶして示すような、各コー
ナー部を中心とした熱ムラ5,5が発生する。各辺に発
生する熱ムラよりも各コーナー部に発生する熱ムラのほ
うが目立たない傾向にあるため、位相差板の配向軸を製
品の長辺に対して45°で配置したときに、最も熱ムラ
は弱くなる。昇温時における熱ムラは、遅相軸の延長線
上のレターデーション値が低く、それと直交する方向の
レターデーション値が高くなり、降温時はその逆にな
る。
【0017】このことから、円偏光板や楕円偏光板のよ
うに、配置角度を任意に設定できる場合においては、位
相差板の光学軸角度が製品の長辺に対して45°±20
°となるように設定することで、熱ムラを大幅に低減で
きる。例えば、λ/4板の遅相軸を製品の長辺に対して
45°とし、直線偏光板の吸収軸を製品の長辺に対して
0°で配置すれば、熱ムラの低減された円偏光板が得ら
れる。
【0018】位相差板を複数枚積層し、これを直線偏光
板と組み合わせた複合偏光板の場合には、材質の異なる
部材と接する位相差板の光学軸角度を、製品の長辺に対
して45°±20°とするのが好ましい。これは、位相
差板同士の熱膨張率の差よりも、異なる材質間の熱膨張
率の差のほうが大きいことから、前者の界面よりも後者
の界面のほうに、大きな剪断力が発生するためである。
また、複数の位相差板がそれぞれ別の異質部材と接する
場合は、熱膨張率差の大きい部材と接する位相差板の光
学軸角度を、製品の長辺に対して45°±20°とする
のが好ましい。例えば、複合偏光板の位相差板側をガラ
ス板に貼り合わせる場合には、ガラス板に接する位相差
板の光学軸角度を製品の長辺に対して45°±20°に
配置し、偏光板側をガラス板に貼り合わせる場合には、
偏光板と接する位相差板の光学軸角度を製品の長辺に対
して45°±20°に配置するとよい。
【0019】また、位相差板の厚みを薄くすることによ
り熱ムラを低減することもできる。熱ムラの原因は、各
層間に発生する剪断力による位相差変化であり、位相差
板の光弾性係数が小さければ熱ムラも小さくなる。光弾
性とは、等方性、すなわち複屈折が0である物質に外力
を加えて内部に応力を起こさせると、光学的異方性を呈
し、複屈折を示すようになる現象をいう。物質に作用す
る応力(単位面積あたりに作用する力、つまり、剪断力
を断面積で除した値)をσとし、複屈折をΔnとした場
合に、応力σと複屈折Δnは理論的には比例関係にあっ
て、Δn=Cσと表すことができ、このCが光弾性係数
である。換言すれば、物質に作用する応力σと複屈折Δ
nの関係は、理論的には図4に破線で示す直線となり、
この直線の勾配が光弾性係数である。なお、複屈折Δn
と厚みの積がレターデーション値となる。
【0020】光弾性係数は、実際には図4に実線で示す
ように、同じ材料でも配向度がある程度高くなると小さ
くなる傾向にあり、同じ樹脂からなる同じレターデーシ
ョン値の位相差板であっても、厚みの薄い、つまり配向
度の高い位相差板のほうが、熱ムラを小さくすることが
できる。実際に実験を行った結果では、後述する比較例
1と比較例2に示すように、位相差板の厚みによる優位
差が実測された。これを本発明に応用すれば、位相差板
の光学軸を製品の長辺に対して45°±20°の角度で
配置するとともに、その位相差板の厚みを薄くすること
で、熱ムラの一層の低減を図ることができる。
【0021】本発明の複合偏光板は、表示部材上に配置
して、表示品位の向上した表示装置とすることができ
る。このために用いる表示部材は、例えば、各種公知の
エレクトロルミネッセンスディスプレイや液晶ディスプ
レイなどであることができる。特に本発明の複合偏光板
は、温度変化に伴う位相差ムラ(熱ムラ)の改善を図っ
たものであることから、自己発光型で熱を持ちやすいエ
レクトロルミネッセンスディスプレイに適している。ま
た、液晶ディスプレイであっても、環境温度の変化幅が
激しい車戴用途や、強力な光源を用いるプロジェクター
(拡大投影)用途などにも、有効に用いることができ
る。さらに、エレクトロルミネッセンスディスプレイは
偏光を発しないため、複合偏光板の軸角度を任意に変更
でき、この点でも、本発明はエレクトロルミネッセンス
ディスプレイに適している。
【0022】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらによって限定されるもので
はない。例中、レターデーション値は、測定波長590
nmでの値であり、王子計測機器(株)製の自動複屈折計
“KOBRA-31PR”を用いて、図5に示す9点、すなわち、
複合偏光板の中心部、四隅、及び四辺の中央部で測定を
行った。また、例中にある軸角度はすべて、複合偏光板
の長辺方向を0°とし、そこから左回り方向(反時計方
向)を正として表示した値である。
【0023】実施例1 住友化学工業(株)から販売されている直線偏光板“ス
ミカラン SQW852A”の吸収軸が90°、帝人(株)から
販売されている位相差板“ピュアエース WR”(W-142、
厚み96μm、レターデーション値142nm)の遅相軸
が45°となるように積層して円偏光板を作製し、その
位相差板側をガラスに貼り合わせた。サイズは、100
mm×150mmである。これを85℃乾燥下に500時間
保持した後、室温で金属鏡面板の上に、直線偏光板が外
側(観察側)となるように配置して、外光からの反射光
で熱ムラの有無を観察したところ、熱ムラは気にならな
い程度であり、良好な表示が得られた。レターデーショ
ン値の変化を表1に示す。
【0024】比較例1 実施例1と同じ部材を用い、直線偏光板の吸収軸が45
°、位相差板の遅相軸が0°となるように積層して円偏
光板を作製し、その位相差板側をガラスに貼り合わせ
た。サイズは、100mm×150mmである。これを実施
例1と同じ方法で評価したところ、強い熱ムラが観察さ
れた。レターデーション値の変化は表1に示す。
【0025】比較例2 住友化学工業(株)から販売されている直線偏光板“ス
ミカラン SQW852A”の吸収軸が45°、帝人(株)から
販売されている位相差板“ピュアエース WR”(W-142、
厚み77μm、レターデーション値142nm;実施例1
で用いたものと同じ品番であるが、厚みは異なるもの)
の遅相軸が0°となるように積層して円偏光板を作製
し、その位相差板側をガラスに貼り合わせた。サイズは
100mm×150mmである。これを実施例1と同じ方法
で評価したところ、熱ムラが多少観察されたが、比較例
1よりは良好であった。レターデーション値の変化は表
1に示す。
【0026】実施例2 住友化学工業(株)から販売されている直線偏光板“ス
ミカラン SQW852A”の吸収軸が165°、同社から販売
されているノルボルネン系樹脂位相差板“スミカライト
SEN480258J”(厚み85μm、レターデーション値25
8nm)の遅相軸が90°、そして同社から販売されてい
るノルボルネン系樹脂位相差板“スミカライト SEN4901
40J”(厚み95μm、レターデーション値140nm)の
遅相軸が150°となるように、この順で積層して円偏
光板を作製し、位相差板“スミカライト SEN490140J”
側をガラスに貼り合わせた。 サイズは、100mm×1
50mmである。これを実施例1と同じ方法で評価したと
ころ、熱ムラは気にならない程度であり、良好な表示が
得られた。レターデーション値の変化は表1に示す。
【0027】比較例3 住友化学工業(株)から販売されている直線偏光板“ス
ミカラン SQW852A”の吸収軸が35°、同社から販売さ
れているノルボルネン系樹脂位相差板“スミカライト S
EN480262J”(厚み85μm、レターデーション値262
nm)の遅相軸が50°、そして同社から販売されている
ノルボルネン系樹脂位相差板“スミカライト SEN490145
J”(厚み95μm 、レターデーション値145nm)の
遅相軸が110°となるように、この順で積層して円偏
光板を作製し、位相差板“スミカライト SEN490145J”
側をガラスに貼り合わせた。 サイズは、100mm×1
50mmである。これを実施例1と同じ方法で評価したと
ころ、熱ムラが観察された。レターデーション値の変化
は表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、複合偏光板の熱ムラが
低減され、それを使う表示装置の表示品位を向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表示装置に位相差板を貼り合わせた場合の、昇
降温によって位相差板に作用する剪断力の方向を模式的
に示す図であって、実線矢印は、昇温中に作用する剪断
力の方向を表し、破線矢印は、降温中に作用する剪断力
の方向を表す。
【図2】位相差板の遅相軸角度が長辺に対して0°のと
きの熱ムラの発生位置を模式的に示す図である。
【図3】位相差板の遅相軸角度が長辺に対して45°の
ときの熱ムラの発生位置を模式的に示す図である。
【図4】一般的な熱可塑性樹脂について、複屈折Δnと
応力σの関係を示す図である。
【図5】実施例におけるレターデーション値の測定位置
を示す図である。
【符号の説明】
1……表示装置、 2……位相差板、 3……位相差板の遅相軸、 4,5……熱ムラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 BA02 BA03 BA06 BA07 BA27 BA42 BB03 BB43 BC12 BC21 BC22 2H091 FA08X FA08Z FA11X FA11Z FC08 FD06 FD10 HA10 LA04 LA16 5G435 AA01 BB05 BB12 FF05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直線偏光板と少なくとも1枚の位相差板が
    積層されており、少なくとも1枚の位相差板の光学軸が
    製品の長辺に対して45°±20°の角度で配置されて
    いることを特徴とする複合偏光板。
  2. 【請求項2】位相差板が少なくとも2枚からなり、材質
    の異なる部材と接する位相差板の光学軸が製品の長辺に
    対して45±20°の角度で配置されている請求項1記
    載の複合偏光板。
  3. 【請求項3】表示部材に、請求項1又は2記載の複合偏
    光板を配置したことを特徴とする表示装置。
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