JP2003166743A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2003166743A JP2001364452A JP2001364452A JP2003166743A JP 2003166743 A JP2003166743 A JP 2003166743A JP 2001364452 A JP2001364452 A JP 2001364452A JP 2001364452 A JP2001364452 A JP 2001364452A JP 2003166743 A JP2003166743 A JP 2003166743A
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Koji Taki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温湿度の制御範囲を広げ、目標温湿度に到達
しやすくすることにより温湿度制御性を高めた空気調和
装置を得る。 【解決手段】 圧縮機1a、1b、熱源側熱交換器2a、2b、絞
り装置3a、3bおよび利用側熱交換器4a、4bを順次接続した
冷凍サイクルと、熱源側送風機6a+7a、6b+7bと、利用側
送風機8a+9a、8b+9bとを備えた冷凍サイクル装置A、Bと、
冷凍サイクル装置A、Bにおける圧縮機等の能力可変要素
を可変制御する制御手段10a、10bとを備え、制御手段10a
は冷凍サイクル装置A、Bがエンタルピの異なる運転を行
なうよう能力可変要素を制御して、これら冷凍サイクル
装置A、Bの合計エンタルピと等価な合計エンタルピとな
るよう冷凍サイクルA、Bを等運転させた場合よりも目標
温湿度に近づくような仕事を行なわせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は複数の冷媒サイク
ル装置を有し、また複数の蒸発器を有する空気調和装置
の湿度制御技術に係わり、詳しくは室内の潜熱・顕熱負
荷状態に応じて顕熱能力・潜熱能力を制御する空気調和
制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は例えば特開平10−267356
公報に示された従来の空気調和装置の冷凍サイクルを示
す構成図である。図8において、1は圧縮機、5は四方
弁、4は複数パスの熱交換器4a、4bから構成される
室内熱交換器、2は室外熱交換器、3は室内熱交換器4
と室外熱交換器2との間に接続された絞り装置で、ここ
では毛細管である。40は室内熱交器4bと絞り装置3
との間に設けられた弁である。冷房・除湿運転時には圧
縮機1、四方弁5、室外熱交換器2(凝縮器)、絞り装
置3、室内熱交換器(蒸発器)4、四方弁5、圧縮機1
の順に冷媒流路を形成し、暖房運転時には圧縮機1、四
方弁5、室内熱交換器(凝縮器)4、絞り装置3、室外
熱交換器(蒸発器)2、四方弁5、圧縮機1の順に冷媒
流路を形成するよう四方弁5を切り換える。
【0003】この発明においては冷凍サイクルを構成す
る室内熱交換器(冷房・除湿運転時は蒸発器、暖房運転
時は凝縮器)4を複数パス構造とし、該室内熱交換器4
に冷媒を循環して室温制御を行い、室温を設定温度にコ
ントロールする空気調和装置において、該複数パスのう
ち1パスを構成する室内熱交換器4bの冷媒入力側に弁
40を設け、該空気調和装置の冷房・除湿運転時に、少
なくとも該室温及び設定温度に応じて弁40を制御し、
室内熱交換器4の容量を可変するようにした事を特徴と
している。
【0004】この発明においては、室内温熱環境に応じ
て設定温度が室温に対して大きい場合には高顕熱運転を
行い、また室温が設定温度に近づいた場合には、弁40
を閉じる事により、低顕熱運転を行い、除湿量を増やす
事によって熱的快適感を高めようというものであるが、
室内乾球温度のみを検知して制御を行っている為、目標
となる室内湿度がある場合において、湿度を一定に保つ
ことができない。
【0005】また、その他にも図9、図10に示すよう
に室内機の蒸発器4二次側に再熱コイル20を設ける事
により、相対湿度を下げる手段や、図11、図12に示
すように室内機風路内(室内熱交換器の一次側もしくは
二次側)に加湿器30を設ける事により、絶対湿度を上
げる手段が存在するが、共に高価であり、また設置スペ
ースを必要とする欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の空気調和装置で
は、潜熱・顕熱の仕事を制御しようとしても、冷凍サイ
クルは一つであったため、その制御には限界があり、制
御範囲を広げるためには除湿や加湿のために再熱コイル
や加湿器を特別に容易するなど、新たな付加装置が必要
になるという問題点があった。
【0007】本発明では上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、温湿度の制御性を高めた空気調
和装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題と解決するための手段】この発明に係る空気調和
装置は、圧縮機、凝縮器、絞り装置および蒸発器を順次
接続した冷凍サイクルと、前記凝縮器を通過する空気流
を発生させる凝縮器用送風機と、前記蒸発器を通過する
空気流を発生させる蒸発器用送風機とを備えた複数の冷
凍サイクル装置と、目標温湿度に近づくよう前記冷凍サ
イクル装置における前記圧縮機の運転周波数、前記絞り
装置の絞り量、前記凝縮器用送風機の送風量又は前記蒸
発器用送風機の送風量などの能力可変要素を可変制御す
る制御手段とを備え、前記制御手段は前記複数の冷凍サ
イクル装置がエンタルピの異なる運転を行なうよう前記
能力可変要素を制御して、これら複数の冷凍サイクル装
置の合計エンタルピと等価な合計エンタルピとなるよう
前記複数の冷凍サイクルを等運転させた場合よりも目標
温湿度に近づくような仕事を行なわせるものである。
【0009】また、前記複数の冷凍サイクル装置は、固
定容量圧縮機を有する冷凍サイクルと可変容量圧縮機を
有する冷凍サイクルとを含むものである。
【0010】また、前記複数の冷凍サイクル装置は、可
変容量圧縮機を有する冷凍サイクルから構成されるもの
である。
【0011】また、前記制御手段は、エンタルピの小さ
な運転を行なう冷凍サイクル装置が所定時間低負荷運転
を行なった場合に、エンタルピの小さな運転を行なう冷
凍サイクル装置を他の冷凍サイクル装置に切り換えるよ
う制御するものである。
【0012】また、前記制御手段は、除湿運転時に等運
転の場合よりも温度変化が小さくなるよう前記能力可変
要素を制御するものである。
【0013】また、前記制御手段は、除湿運転時に等運
転の場合よりも湿度変化が大きくなるよう前記能力可変
要素を制御するものである。
【0014】また、前記制御手段は、前記複数の冷凍サ
イクル装置の合計エンタルピと等価な合計エンタルピと
なるよう前記複数の冷凍サイクルを等運転させた場合よ
りも目標温湿度に近づくような潜熱顕熱比の仕事を行な
わせるものである。
【0015】また、前記複数の冷凍サイクル装置は、同
一種類の冷媒を用いたものである。
【0016】また、前記複数の冷凍サイクル装置は、同
一種類の冷凍機油を用いたものである。
【0017】また、前記制御手段は前記複数の冷凍サイ
クル装置の電力ピークタイミングをずらすよう起動制御
するものである。
【0018】また、前記制御手段は高負荷運転を行なう
冷凍サイクル装置から起動させるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態を図について説明する。図1はこの発明の実
施の形態における空気調和装置の室外機を示す概念図、
図2は同空気調和装置の室内機を示す概念図、図3は同
空気調和装置の冷凍サイクル接続構成を示す概念図であ
る。図において、1a、1bはインバータ制御による能
力可変型の圧縮機で、ここではスクロール式圧縮機であ
るが、レシプロ、ロータリ、スクリューなど他の方式の
圧縮機も使用可能である。2a、2bは室外の熱源側空
気と冷媒とが熱交換する熱源側熱交換器、3a、3bは
冷媒の圧力を減圧する絞り装置で、ここでは絞り量可変
な電子式膨張弁を用いている。4a、4bは室内の利用
側空気と冷媒とが熱交換する利用側熱交換器、5a、5
bは圧縮機1a、1bから吐出された冷媒の流れ方向を
熱源側熱交換器2a、2bまたは利用側熱交換器4a、
4bへと切り換える四方弁である。
【0020】これらは冷房・除湿運転時には圧縮機1
a、四方弁5a、熱源側熱交換器(凝縮器)2a、絞り
装置3a、利用側熱交換器(蒸発器)4a、四方弁5a
および圧縮機1aを冷媒配管11aで順次接続した冷凍
サイクルを構成し、暖房運転時には圧縮機1a、四方弁
5a、利用側熱交換器(凝縮器)4a、絞り装置3a、
熱源側熱交換器(蒸発器)2a、四方弁5aおよび圧縮
機1aを冷媒配管11aで順次接続した冷凍サイクルを
構成する冷凍サイクルAと、冷房・除湿運転時には圧縮
機1b、四方弁5b、熱源側熱交換器(凝縮器)2b、
絞り装置3b、利用側熱交換器(蒸発器)4b、四方弁
5bおよび圧縮機1bを冷媒配管11bで順次接続した
冷凍サイクルを構成し、暖房運転時には圧縮機1b、四
方弁5b、利用側熱交換器(凝縮器)4b、絞り装置3
b、熱源側熱交換器(蒸発器)2b、四方弁5bおよび
圧縮機1bを冷媒配管11bで順次接続した冷凍サイク
ルを構成する冷凍サイクルBとを構成している。冷凍サ
イクルAと冷凍サイクルBとは独立した冷凍サイクルで
ある。
【0021】6a、6bはそれぞれ熱源側熱交換器2
a、2bを通過する空気流を発生させるファンで、ここ
では遠心ファンであるが、プロペラファンやクロスフロ
ーファン、斜流ファンなど、他の方式のファンも使用可
能である。7a、7bはそれぞれファン6a、6bを回
転駆動するモータで、インバータ制御によるモータ回転
速度(ファン速度)可変型である。これらファン6aと
モータ7aで熱源側送風機Aを、ファン6bとモータ7
bで熱源側送風機Bを構成する。8a、8bはそれぞれ
利用側熱交換器4a、4bを通過する空気流を発生させ
る送風機で、ここでは遠心送風機であるが、プロペラフ
ァンやクロスフローファン、斜流ファンなど、他の方式
の送風機も使用可能である。9a、9bはそれぞれ送風
機8a、8bを回転駆動するモータで、インバータ制御
によるモータ回転速度(ファン速度)可変型である。こ
れらファン8aとモータ9aで利用側送風機Aを、ファ
ン8bとモータ9bで利用側送風機Bを構成する。そし
て、冷凍サイクルA、熱源側送風機Aおよび利用側送風
機Aで冷凍サイクル装置Aを、冷凍サイクルB、熱源側
送風機Bおよび利用側送風機Bで冷凍サイクル装置Aを
構成する。
【0022】10aは冷凍サイクル装置Aにおける能力
可変要素である圧縮機1a、絞り装置3a、モータ7a
およびモータ9aの可変制御と、四方弁5aの切り替え
制御を行なう制御手段、10bは冷凍サイクル装置Bに
おける能力可変要素である圧縮機1b、絞り装置3b、
モータ7bおよびモータ9bの可変制御と、四方弁5b
の切り替え制御を行なう制御手段で、制御手段10aと
各能力可変要素および四方弁5aとは通信線12aで通
信接続され、制御手段10bと各能力可変要素および四
方弁5bとは通信線12bで通信接続されている。さら
に制御手段10aと10bとは通信線12cで通信接続
され、制御手段10aは制御手段10bを通じて冷凍サ
イクル装置Bの各能力可変要素および四方弁5bも制御
可能に構成されている。
【0023】また、冷凍サイクルAおよびBには同一の
組成である冷媒および圧縮機用冷凍機油が用いられてお
り、ここでは冷媒としてHFC系のR407C冷媒が、
冷凍機油としてエステル油が用いられている。尚、冷媒
としては従来のHCFC冷媒であるR22も使用可能
で、HFC冷媒としては他にもR410AやR32、R
134A、R404A冷媒など様々な冷媒が使用可能で
ある。さらにはR290やR600AなどのHC系冷媒
であっても良い。また、冷凍機油としては、エステル油
の他、鉱油やアルキルベンゼン系油など、冷媒と相溶性
のある油であっても、相溶性の小さいまたは全く無い油
であってもよく、冷媒や冷凍機油はその用途や要求に応
じたものを使用可能である。
【0024】100aは室外に設置される室外機本体
で、正面中央に空気吸込口101aが開口すると共に天
面中央に空気吹出口102aが開口し、内部に空気吸込
口101aから空気吹出口102aへと至る風路が形成
されている。この風路には空気流の流れ方向順に熱源側
熱交換器2a、熱源側送風機Aが配置されている。ま
た、室外機本体100a下部には圧縮機1a、絞り装置
3a、四方弁5aおよび制御手段10aが配置され、制
御手段10aは操作性、メンテナンス性を考慮して、室
外機本体100a下部前側に配置されている。同様に1
00bは室外に設置される室外機本体で、正面中央に空
気吸込口101bが開口すると共に天面中央に空気吹出
口102bが開口し、内部に空気吸込口101bから空
気吹出口102bへと至る風路が形成されている。この
風路には空気流の流れ方向順に熱源側熱交換器2b、熱
源側送風機Bが配置されている。また、室外機本体10
0b下部には圧縮機1b、絞り装置3b、四方弁5bお
よび制御手段10bが配置され、制御手段10bは操作
性、メンテナンス性を考慮して、室外機本体100b下
部前側に配置されている。
【0025】200aは室内に設置される室内機本体
で、正面下部に空気吸込口201aが開口すると共に天
面中央に空気吹出口202aが開口し、内部に空気吸込
口201aから空気吹出口202aへと至る風路が形成
されている。この風路には空気流の流れ方向順に利用側
熱交換器4a、利用側送風機Aが配置されている。同様
に200bは室内に設置される室内機本体で、正面下部
に空気吸込口201bが開口すると共に天面中央に空気
吹出口202bが開口し、内部に空気吸込口201bか
ら空気吹出口202bへと至る風路が形成されている。
この風路には空気流の流れ方向順に利用側熱交換器4
b、利用側送風機Bが配置されている。300は空気吹
出口202aおよび空気吹出口202bが接続されたチ
ャンバーボックスで、空気吹出口202aおよび空気吹
出口202bから吹き出されてきた調和空気が混合され
る。400は一端がチャンバーボックス300に接続さ
れ、他端が室内(被空調空間)の天井などに形成された
図示しない調和空気吹出口に接続されたダクト配管であ
る。
【0026】13a、13bはそれぞれ熱源側熱交換器
2a、2bの吸い込み空気温度(室外温度)を検出する
外気温センサ、14a、14bはそれぞれ利用側熱交換
器4a、4bの吸い込み空気温度(室内温度)を検出す
る室温センサ、15a15bはそれぞれ利用側熱交換器
4a、4bの吸い込み空気湿度(室内湿度)を検出する
湿度センサで、外気温センサ13a、室温センサ14
a、湿度センサ15aの検出値は制御手段10aへ取り
込まれ、外気温センサ13b、室温センサ14b、湿度
センサ15bの検出値は制御手段10bへ取り込まれ
る。尚、室外機100aと100bおよび室内機200
aと200bはそれぞれ同じ環境下に並列に設置される
ので、メイン制御手段(本実施の形態では制御手段10
a)側の冷凍サイクル装置にのみこれらセンサ類を設け
ても良い。また、例えば湿度センサは室内温度、室外温
度と冷媒の温度変化などがわかれば間接的に検出するこ
とができるので、各種センサは間接的な検出手段に置き
換えても良い。
【0027】次に動作について説明する。まず冷房・除
湿運転時であって、湿度センサ15aまたは15bにて
検出された室内からの吸い込み空気湿度が、予め定めら
れた目標設定湿度に所定値を加算した値(補正設定湿
度)以上である低顕熱比運転(潜熱移動優先運転)につ
いて説明する。この場合、制御手段10aは冷凍サイク
ル装置AとBとで顕熱・潜熱の仕事量が異なる運転を行
なわせる。制御手段10aからの指示に基づき、制御手
段10aは冷凍サイクル装置Aの、制御手段10bは冷
凍サイクル装置Bの能力可変要素をそれぞれ自身の冷凍
サイクル装置の顕熱・潜熱の仕事量に応じて制御する。
【0028】図4は冷凍サイクル装置の能力可変要素を
可変制御した場合における出力変化を示した対応図であ
る。ここでは簡単のため制御因子となる能力可変要素の
うち熱源側送風機を除いているが、これは室内温湿度制
御においてもっとも間接的な手段であるためで、参考ま
でに付言すればその傾向は図4中の利用側送風機風量の
場合と能力においては同様の傾向を示し、除湿量および
SHFにおいては逆の傾向を示す。図4において、冷房
・除湿運転中に利用側送風機風量を増加させると、空調
能力は増大し、除湿量も増大する。その際SHF(顕熱
比)も増大するので、結果として能力は高いが高顕熱比
運転となる。また、冷房・除湿運転中に利用側送風機風
量を減少させると、空調能力は減少し、除湿量も減少す
る。その際SHFも減少するので、結果として能力は低
いが高潜熱比運転(低顕熱比運転)となる。
【0029】同様に冷房・除湿運転中に圧縮機周波数を
増加させると、空調能力は増大し、除湿量も増大する。
その際SHFは減少するので、結果として能力は高いが
高潜熱比運転(低顕熱比運転)となる。また、冷房・除
湿運転中に圧縮機周波数を減少させると、空調能力は減
少し、除湿量も減少する。その際SHFは増大するの
で、結果として能力は低いが高顕熱比運転となる。同様
に冷房・除湿運転中に絞り装置の開度を増大させた場
合、室内外温度や湿度によって必ずしも空調能力の増減
傾向は一定しない。尚、「一定しない」(図4中の
「?」)というのは増加傾向の場合と減少傾向の場合と
があるということで、室内外温度、室内湿度がわかれば
増減どちらへ移行するかはわかる。しかしながら、除湿
量は減少し、SHFは増大するので、結果として除湿量
の小さな高顕熱比運転となる。また、冷房・除湿運転中
に絞り装置の開度を減少さた場合、室内外温度や湿度に
よって必ずしも空調能力の増減傾向は一定しない。しか
しながら、除湿量は増大し、SHFは減少するので、結
果として除湿量の大きな高潜熱比運転(低顕熱比運転)
となる。
【0030】さらにこのような能力可変要素を組み合わ
せて変化させた場合の傾向についても図4に示す。この
ように冷凍サイクル装置を構成する能力可変要素は、圧
縮機やファン、絞り装置などの能力が予めわかっている
ので、温湿度変化に対して各能力可変要素をどのように
どれだけ可変させれば空調能力や除湿量、SHFがどの
ように変化するか予め把握することができる。
【0031】制御手段10aは外気温センサ13a、室
温センサ14a、湿度センサ15aの検出値と目標温湿
度とに基づいて空調負荷を演算し、目標温湿度に到達さ
せるために冷凍サイクル装置A、Bの能力可変要素をそ
れぞれどのように制御して運転させれば良いかを演算す
る。その際、制御手段10aは同じ被空調空間に供され
る冷凍サイクル装置であって、制御手段10aと通信線
12cを介して接続され、制御手段10aから制御可能
な冷凍サイクル装置A、Bを同一運転状態にすることに
限定せず、トータル即ち冷凍サイクル装置A、Bからそ
れぞれ供給される調和空気を混合することによって、目
標温湿度により近づけられるよう各々の冷凍サイクル装
置に対して異なる制御を指示する。この異なる制御指示
に応じて制御手段10aは通信線12aを介して冷凍サ
イクル装置Aの各能力可変要素を制御し、制御手段10
bは通信線12cを介して制御指示を受けると、通信線
12bを介して冷凍サイクル装置Bの各能力可変要素を
制御する。
【0032】具体的な例として絞り装置を制御する場合
について説明する。室内温度と目標温度との温度差が小
さく、室内湿度と目標湿度との湿度差が大きい場合、即
ち吸い込み空気湿度が設定湿度に所定値を加算した値
(補正設定湿度)を上回った場合、冷凍サイクル装置
A、Bの絞り装置3a、3bの開度を制御手段10a、
10bによって制御し、各利用側熱交換器(蒸発器)4
a、4bの表面温度に差を設ける事により、低顕熱比運
転(潜熱移動優先運転)を行なう。また逆に吸い込み空
気湿度が設定湿度に所定値を加算した値(補正設定湿
度)を下回った場合、冷凍サイクル装置A、Bの絞り装
置3a、3bの開度を制御手段10a、10bによって
制御し、各利用側熱交換器(蒸発器)4a、4bの表面
温度を均一に保つ事により、高顕熱比運転(顕熱移動優
先運転)を行う。
【0033】補正設定湿度の設定は、単純に目標湿度+
△△%のように設定してもよいが、本実施の形態では、
冷凍サイクル装置A、Bが異なる能力可変要素の制御に
よって異なる運転を行なった場合と、冷凍サイクル装置
A、Bを同一の能力可変要素の制御によって同一の運転
を行なった場合とで、冷凍サイクル装置A、Bの合計エ
ンタルピが等価であれば、より目標温湿度に近づけられ
る方を選択し、その境界線となる湿度を補正設定湿度と
なるよう設定している。補正設定湿度は室内外温度条件
も加味して予め実験データで求めてテーブル化したり、
演算式として持たせておくことができる。また、予め冷
凍サイクル装置A、Bの各能力可変要素の能力可変量が
わかっているので、補正設定湿度を設けることなく、室
内外温度、湿度からもっとも目標温湿度に近づけられる
冷凍サイクル装置A、Bの運転パターンを演算してもよ
い。
【0034】詳しくは、低顕熱比運転を行う場合におい
て、冷凍サイクル装置Aの絞り装置3aの開度を小さ
く、冷凍サイクル装置Bの絞り装置3bの開度を大きく
するよう制御する事により、利用側熱交換器4aの冷媒
蒸発温度Te、aを低くし、利用側熱交換器4bの冷媒
蒸発温度Te、bを高く制御する事ができる。図5は低
顕熱比運転時の状態を示す湿り空気線図である。利用側
熱交換器4a、4bに流入する一次側空気(室内空
気)は利用側熱交換器4a、4b通過後にa、bの
エンタルピの異なる2種の状態となり、それらのエンタ
ルピの異なる空気がチャンバーボックス300にて混合
する事により、利用側熱交換器4a、4b二次側空気
(被空調空間である室内へ供給される調和空気)はの
状態となる。すなわち冷凍サイクル装置A、Bの絞り装
置3a、3bの開度を同一に保つ事により、利用側熱交
換器4a、4bの表面温度分布をなくした場合の利用側
熱交換器4a、4b二次側空気(状態’)と比較する
と、冷凍サイクル装置A、Bの合計エンタルピが等価な
場合、温度変化が小さく(ΔTdb<ΔTdb')、湿度変
化が大きな(ΔX>ΔX')低顕熱比運転を行ない、潜
熱移動優先運転を行なう事ができ、除湿量を増やす事が
できる。このように、利用側熱交換器4a、4bの冷媒
状態を操作する事により、熱交換における顕熱比を制御
する事ができる。
【0035】次に圧縮機の運転周波数を制御する場合に
ついて説明する。2組の冷凍サイクル装置A、Bにそれ
ぞれ組み込まれた圧縮機1a、1bを、それぞれ可変容
量圧縮機とし、これら圧縮機1a、1bの運転周波数を
それぞれ調節する事により全熱移動能力を制御する。室
内温度と目標温度との温度差が小さく、室内湿度と目標
湿度との湿度差が大きい場合、即ち吸い込み空気湿度が
設定湿度に所定値を加算した値(補正設定湿度)を上回
った場合、冷凍サイクル装置A、Bの各圧縮機1a、1
bの運転周波数を異なる周波数に上げると共に、絞り装
置3a、3bの開度を制御し、各利用側熱交換器4a、
4bの表面温度に差を設ける事により、全熱能力を下げ
る事なく低顕熱比運転(潜熱移動優先運転)を行う。ま
た逆に室内湿度と目標湿度との湿度差が小さい場合、即
ち吸い込み空気湿度が設定湿度に所定値を加算した値
(補正設定湿度)を下回った場合、圧縮機1a、1bの
運転周波数を同一周波数に下げると共に、絞り装置3
a、3bの開度を制御し、各利用側熱交換器4a、4b
の表面温度を均一に保つ事により、全熱能力を上げる事
なく高顕熱比運転(顕熱移動優先運転)を行う。
【0036】次に利用側送風機風量を制御する場合につ
いて説明する。2組の冷凍サイクル装置A、Bにそれぞ
れ組み込まれた利用側送風機4a、4bを、それぞれ風
量可変型とし、これら利用側送風機4a、4bの運転周
波数をそれぞれ調節する事によりSHFを制御する。室
内温度と目標温度との温度差が小さく、室内湿度と目標
湿度との湿度差が大きい場合、即ち吸い込み空気湿度が
設定湿度に所定値を加算した値(補正設定湿度)を上回
った場合、冷凍サイクル装置A、Bの各利用側送風機4
a、4bの運転周波数を異なる周波数に下げるまたは一
方の周波数を下げる事により、低顕熱比運転(潜熱移動
優先運転)を行う。また逆に室内湿度と目標湿度との湿
度差が小さい場合、即ち吸い込み空気湿度が設定湿度に
所定値を加算した値(補正設定湿度)を下回った場合、
各利用側送風機4a、4bの運転周波数を同一周波数に
上げる事により、高顕熱比運転(顕熱移動優先運転)を
行う。
【0037】圧縮機周波数制御、利用側熱交換器風量制
御の場合における補正設定湿度の設定は、絞り装置の開
度を制御する場合と同様、単純に目標湿度+△△%のよ
うに設定してもよいが、本実施の形態では、冷凍サイク
ル装置A、Bが異なる能力可変要素の制御によって異な
る運転を行なった場合と、冷凍サイクル装置A、Bを同
一の能力可変要素の制御によって同一の運転を行なった
場合とで、冷凍サイクル装置A、Bの合計エンタルピが
等価であれば、より目標温湿度に近づけられる方を選択
し、その境界線となる湿度を補正設定湿度となるよう設
定している。補正設定湿度は室内外温度条件も加味して
予め実験データで求めてテーブル化したり、演算式とし
て持たせておくことができる。また、予め冷凍サイクル
装置A、Bの各能力可変要素の能力可変量がわかってい
るので、補正設定湿度を設けることなく、室内外温度、
湿度からもっとも目標温湿度に近づけられる冷凍サイク
ル装置A、Bの運転パターンを演算してもよい。また、
制御手段は室内外温度、室内湿度と目標温湿度とから空
調負荷を判断し、総合的に電力消費効率が良くなるよう
これら各能力可変要素を制御する。具体的には現在の室
内温湿度から目標温湿度に温湿度変化する方向へ向かう
よう空調の仕事に占める潜熱・顕熱比の割合を制御す
る。
【0038】尚、本実施の形態では冷凍サイクル装置A
と冷凍サイクル装置Bとは各能力可変要素が同一の仕様
のものを用い、同一仕様の冷凍サイクル装置である場合
について説明したが、上述したように能力可変要素の可
変能力は予めわかっているので、制御手段がこれを把握
して制御することが可能である。従って、冷凍サイクル
装置は同一仕様である必要はない。また、室内機、室外
機は各冷凍サイクル装置毎に独立したものであり、これ
らは単独の冷凍サイクル装置としても機能させることが
できるから、汎用性が高く、何れかの冷凍サイクル装置
で故障が発生したり、メンテナンスを行なったりしてい
ても、他の冷凍サイクル装置を運転させることが可能で
ある。その場合、運転中の何れかの温度センサや湿度セ
ンサを用いて温湿度を検出すればよい。また、本実施の
形態では制御手段10aが冷凍サイクル装置A、Bを統
括制御していたが、このような統括制御機能を各制御手
段に持たせておき、選択的に統括制御手段を設定可能に
する選択手段を備えておけば、3台以上の冷凍サイクル
装置で空気調和装置を構成する場合、任意の1台が停止
していても他の複数台で本実施の形態のような空調運転
を行なうことができる。
【0039】本実施の形態では複数の冷凍サイクル装置
A、Bが同一の冷媒を使用しているので、熱源側熱交換
器および利用側熱交換器における温度勾配が同傾向にな
る。このため、熱交換器の表面温度分布に冷凍サイクル
装置毎の差が表われにくくなり、温湿度制御の精度が向
上する。また、例えばR407Cのように、冷媒として
従来のR22冷媒よりも温度勾配が小さな冷媒を用いる
ことで、異なるエンタルピの運転をさせた場合でも各冷
凍サイクル装置に温度勾配の影響が出にくくなり、温湿
度制御の精度が向上する。また、圧縮機の潤滑油である
冷凍機油についても複数の冷凍サイクル装置A、Bで同
一のものを使えば、冷凍機油による性能変化やスラッジ
の発生による経年劣化などの条件が共通なので、冷凍空
調装置毎のばらつきが発生しにくい。
【0040】冷凍サイクルは内部に少なからずスラッジ
があり、このスラッジは冷凍サイクル中に滞留する。特
に利用側熱交換器や熱源側熱交換器の配管を溝付き配管
にしている場合は溝部分にスラッジが溜まりやすい。ス
ラッジが溜まると配管表面積が小さくなり、熱伝達率も
低下することから性能劣化につながる。また、スラッジ
は低負荷運転即ち冷媒流速が遅いと滞留しやすくなる。
本実施の形態では、冷凍サイクル装置A、Bが異なるエ
ンタルピの仕事をするが、その場合、常に一方の冷凍サ
イクル装置が低負荷の仕事を行なうようにすると、その
冷凍サイクルにスラッジが溜りやすくなる。従って、制
御手段10aは何れかの冷凍サイクル装置で低負荷運転
を所定時間行なうと、低負荷運転を行なう冷凍サイクル
装置を切り換えるよう制御する。所定時間の設定は任意
の冷凍サイクル装置が低負荷運転をトータルどれだけし
たかで切り換えてもよいし、連続してどれだけしたかで
切り換えてもよい。
【0041】また、図6は本実施の形態における空気調
和装置の起動時の状態を示すタイミングチャートであ
る。図6に示すように、複数の冷凍サイクル装置は起動
タイミングをずらすことにより電力ピークが大きくなる
ことを抑制している。図5に照らした場合、高負荷運転
を行なう冷凍サイクル装置Aを先に起動し、電力ピーク
を過ぎてから低負荷運転を行なう冷凍サイクル装置Bを
起動する。このような起動制御により起動時に一時的に
極端な電力ピークが発生することを防止できる共に、高
負荷運転を行なう冷凍サイクル装置から起動すること
で、その後の温湿度制御が低負荷で追随しやすくなる。
【0042】実施の形態2.上記実施の形態1では圧縮
機1a、1b共容量可変型圧縮機を用いた場合を例にし
ていた。本実施の形態では2組の冷凍サイクルA、Bに
接続された圧縮機のうち、冷凍サイクルAに組み込まれ
る圧縮機1aを固定容量圧縮機とし、冷凍サイクルBに
組み込まれる圧縮機1bを容量可変型圧縮機としたもの
である。圧縮機1bの容量可変範囲は圧縮機1aと同一
容量を含み、圧縮機1aより大きくも小さくも変更でき
る。その他の構成は実施の形態1と同様であり、説明を
省略する。
【0043】圧縮機1a、1bを組み合わせ、可変容量
型の圧縮機1bの運転周波数を制御手段1bによって調
節する事により、室内機としての全熱移動能力を制御す
る。室内温度と目標温度との温度差が小さく、室内湿度
と目標湿度との湿度差が大きい場合、即ち吸い込み空気
湿度が設定湿度に所定値を加算した値(補正設定湿度)
を上回った場合、冷凍サイクル装置Bの圧縮機1bの運
転周波数を上げると共に、絞り装置3a、3bの開度を
制御し、各利用側熱交換器4a、4bの表面温度に差を
設ける事により、全熱能力を下げる事なく低顕熱比運転
(潜熱移動優先運転)を行う。また、逆に室内湿度と目
標湿度との湿度差が小さい場合、即ち吸い込み空気湿度
が設定湿度に所定値を加算した値(補正設定湿度)を下
回った場合、圧縮機1bの運転周波数を圧縮機1aと同
一周波数に下げると共に、絞り装置3a、3bの開度を
制御し、各利用側熱交換器4a、4bの表面温度を均一
に保つ事により、全熱能力を上げる事なく高顕熱比運転
(顕熱移動優先運転)を行う。本実施の形態のように圧
縮機の一方を固定容量圧縮機とすることで、制御が単純
化できる。
【0044】上記実施の形態1、2では冷凍サイクル装
置が2つの場合について説明したが、例えば図7の概念
図に示すように冷凍サイクル装置を3つにしたり、さら
に4つ以上にしても良い。その場合さらに制御範囲の広
い空調運転が可能となり、快適性が向上する。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、圧縮機、凝縮器、絞り装置および蒸発器を順次接続
した冷凍サイクルと、前記凝縮器を通過する空気流を発
生させる凝縮器用送風機と、前記蒸発器を通過する空気
流を発生させる蒸発器用送風機とを備えた複数の冷凍サ
イクル装置と、目標温湿度に近づくよう前記冷凍サイク
ル装置における前記圧縮機の運転周波数、前記絞り装置
の絞り量、前記凝縮器用送風機の送風量又は前記蒸発器
用送風機の送風量などの能力可変要素を可変制御する制
御手段とを備え、前記制御手段は前記複数の冷凍サイク
ル装置がエンタルピの異なる運転を行なうよう前記能力
可変要素を制御して、これら複数の冷凍サイクル装置の
合計エンタルピと等価な合計エンタルピとなるよう前記
複数の冷凍サイクルを等運転させた場合よりも目標温湿
度に近づくような仕事を行なわせるので、目標の温湿度
に到達させやすくなり、制御性が向上する効果があ
る。。
【0046】また、前記複数の冷凍サイクル装置は、固
定容量圧縮機を有する冷凍サイクルと可変容量圧縮機を
有する冷凍サイクルとを含むので、制御が単純化できる
効果がある。
【0047】また、前記複数の冷凍サイクル装置は、可
変容量圧縮機を有する冷凍サイクルから構成されるの
で、制御の幅が広がる効果がある。
【0048】また、前記制御手段は、エンタルピの小さ
な運転を行なう冷凍サイクル装置が所定時間低負荷運転
を行なった場合に、エンタルピの小さな運転を行なう冷
凍サイクル装置を他の冷凍サイクル装置に切り換えるよ
う制御するので、スラッジが溜まることを抑制できる効
果がある。
【0049】また、前記制御手段は、除湿運転時に等運
転の場合よりも温度変化が小さくなるよう前記能力可変
要素を制御するので、除湿運転時における室温の下がり
過ぎを低減できる効果がある。
【0050】また、前記制御手段は、除湿運転時に等運
転の場合よりも湿度変化が大きくなるよう前記能力可変
要素を制御するので、除湿運転時に大きな除湿量を確保
できる効果がある。
【0051】また、前記制御手段は、前記複数の冷凍サ
イクル装置の合計エンタルピと等価な合計エンタルピと
なるよう前記複数の冷凍サイクルを等運転させた場合よ
りも目標温湿度に近づくような潜熱顕熱比の仕事を行な
わせるので、潜熱・顕熱の仕事を効率よく行なえる効果
がある。
【0052】また、前記複数の冷凍サイクル装置は、同
一種類の冷媒を用いたので、冷凍サイクル装置毎に冷媒
特性によるばらつきがないから精度が向上する効果があ
る。
【0053】また、前記複数の冷凍サイクル装置は、同
一種類の冷凍機油を用いたので冷凍サイクル装置毎に冷
凍機油特性によるばらつきがないから精度が向上する効
果がある。
【0054】また、前記制御手段は前記複数の冷凍サイ
クル装置の電力ピークタイミングをずらすよう起動制御
するので、起動時の電力ピークを抑制できる効果があ
る。
【0055】また、前記制御手段は高負荷運転を行なう
冷凍サイクル装置から起動させるので、起動後の温湿度
追随がしやすくなる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態における空気調和装置
の室外機を示す概念図である。
【図2】 この発明の実施の形態における空気調和装置
の室内機を示す概念図である。
【図3】 この発明の実施の形態における空気調和装置
の冷凍サイクル接続構成を示す概念図である。
【図4】 冷凍サイクル装置の能力可変要素を可変制御
した場合における出力変化を示した対応図である。
【図5】 低顕熱比運転時の状態を示す湿り空気線図で
ある。
【図6】 空気調和装置の起動時の状態を示すタイミン
グチャートである。
【図7】 この発明の他の実施の形態における空気調和
装置の冷凍サイクル接続構成を示す概念図である。
【図8】 従来の空気調和装置の冷凍サイクルを示す構
成図である。
【図9】 従来の再熱器を用いた空気調和装置を示す概
念図である。
【図10】 従来の再熱器を用いた空気調和装置におけ
る温湿度変化を示す湿り空気線図である。
【図11】 従来の加湿器を用いた空気調和装置を示す
概念図である。
【図12】 従来の加湿器を用いた空気調和装置におけ
る温湿度変化を示す湿り空気線図である。
【符号の説明】
1 圧縮機、 2 熱源側熱交換器、 3 絞り装置、
4 利用側熱交換器、 5 四方弁、 6、9 ファ
ン、 7、8 モータ、 10 制御手段、11冷媒配
管、 12 通信線、 13 室外温度センサ、 14
室内温度センサ、 15 湿度センサ、 100 室
外機、 101 吸込口、 102吹出口、 200
室内機、 201 吸込口、 202 吹出口、 30
0チャンバーボックス、 400 ダクト配管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25B 13/00 F25B 13/00 U

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、凝縮器、絞り装置および蒸発器
    を順次接続した冷凍サイクルと、前記凝縮器を通過する
    空気流を発生させる凝縮器用送風機と、前記蒸発器を通
    過する空気流を発生させる蒸発器用送風機とを備えた複
    数の冷凍サイクル装置と、 目標温湿度に近づくよう前記冷凍サイクル装置における
    前記圧縮機の運転周波数、前記絞り装置の絞り量、前記
    凝縮器用送風機の送風量又は前記蒸発器用送風機の送風
    量などの能力可変要素を可変制御する制御手段とを備
    え、 前記制御手段は前記複数の冷凍サイクル装置がエンタル
    ピの異なる運転を行なうよう前記能力可変要素を制御し
    て、これら複数の冷凍サイクル装置の合計エンタルピと
    等価な合計エンタルピとなるよう前記複数の冷凍サイク
    ルを等運転させた場合よりも目標温湿度に近づくような
    仕事を行なわせることを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の冷凍サイクル装置は、固定容
    量圧縮機を有する冷凍サイクルと可変容量圧縮機を有す
    る冷凍サイクルとを含むことを特徴とする請求項1記載
    の空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の冷凍サイクル装置は、可変容
    量圧縮機を有する冷凍サイクルから構成されることを特
    徴とする請求項1記載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、エンタルピの小さな運
    転を行なう冷凍サイクル装置が所定時間低負荷運転を行
    なった場合に、エンタルピの小さな運転を行なう冷凍サ
    イクル装置を他の冷凍サイクル装置に切り換えるよう制
    御することを特徴とする請求項3記載の空気調和装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、冷房または除湿運転時
    に等運転の場合よりも温度変化が小さくなるよう前記能
    力可変要素を制御することを特徴とする請求項1乃至3
    の何れか記載の空気調和装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、冷房または除湿運転時
    に等運転の場合よりも湿度変化が大きくなるよう前記能
    力可変要素を制御することを特徴とする請求項1乃至3
    の何れか記載の空気調和装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記複数の冷凍サイク
    ル装置の合計エンタルピと等価な合計エンタルピとなる
    よう前記複数の冷凍サイクルを等運転させた場合よりも
    目標温湿度に近づくような潜熱顕熱比の仕事を行なわせ
    ることを特徴とする請求項1乃至3の何れか記載の空気
    調和装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の冷凍サイクル装置は、同一種
    類の冷媒を用いたことを特徴とする請求項1乃至7の何
    れか記載の空気調和装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の冷凍サイクル装置は、同一種
    類の冷凍機油を用いたことを特徴とする請求項8記載の
    空気調和装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は前記複数の冷凍サイク
    ル装置の電力ピークタイミングをずらすよう起動制御す
    ることを特徴とする請求項1乃至9の何れか記載の空気
    調和装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は高負荷運転を行なう冷
    凍サイクル装置から起動させることを特徴とする請求項
    10記載の空気調和装置。
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