JP2003166066A - 成膜制御装置、成膜装置、成膜方法、膜厚流量係数算出方法、およびプログラム - Google Patents

成膜制御装置、成膜装置、成膜方法、膜厚流量係数算出方法、およびプログラム

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JP2003166066A
JP2003166066A JP2001367790A JP2001367790A JP2003166066A JP 2003166066 A JP2003166066 A JP 2003166066A JP 2001367790 A JP2001367790 A JP 2001367790A JP 2001367790 A JP2001367790 A JP 2001367790A JP 2003166066 A JP2003166066 A JP 2003166066A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスの供給量の適正化を容易に行える成膜装
置、および成膜制御装置を提供する。 【解決手段】 複数の配管から供給する反応ガスの流量
と基板上での膜の成長速度との関係を推定し、複数の配
管から供給する反応ガスの流量を制御して成膜を行う。
流量と膜厚の関係を推定することによって、膜厚を目標
値に近づけることが容易に行えるようになる。この推定
は、例えばガスの流量と前記基板上での膜の成長速度と
の関係を線形的に近似した線形近似モデルを用いて行え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成膜装置、成膜制
御装置、成膜方法、膜厚流量係数算出方法、およびプロ
グラムに関し、特に処理室内に複数のガス供給口を有す
る成膜装置、成膜制御装置、膜厚流量係数算出方法、お
よびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造プロセスにおいて、半導体ウ
エハ(以下ウエハという)への成膜を行う装置の一つに
バッチ処理を行う縦型熱処理装置がある。この装置はウ
エハボート等の保持具に多数枚のウエハを棚状に保持
し、この保持具を縦型の熱処理炉の中に搬入して、シラ
ン(モノシラン、ジシラン等)、酸素等の反応ガスを供
給して成膜を行う。熱処理装置内に供給する反応ガスの
ガス種に応じて、ウエハ上にCVD(Chemical Vapor D
eposition)膜、酸化膜(酸化処理)等種々の膜を形成
できる。複数のウエハへの成膜を行う場合には、異なる
ウエハ上に成長した膜が均質であること、即ち膜厚およ
び膜質がウエハ間で一致することが好ましい。このた
め、熱処理装置内の複数の供給口から成膜用ガスを供給
して、熱処理装置内へのガス供給の均一化を図ってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
供給口から反応ガスを導入しただけでは熱処理装置内で
の膜の成長条件を完全に均一化することは困難である。
ウエハ間で膜厚を均一となるように、それぞれの供給口
からのガスの適正な供給量を求める必要がある。従来、
適正な供給量の導出は、作業者の経験と勘によるところ
が大きく、また作業時間としても長時間を要していた。
本発明は、このような事情の下になされたものであり、
その目的はガスの供給量の適正化を容易に行える成膜装
置、成膜方法、および成膜制御装置を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決
するために本発明に係る成膜制御装置は、基板を配置す
る処理室と、該処理室内に反応ガスを供給する供給口を
有する複数の配管と、を有する成膜装置を制御する成膜
制御装置であって、前記複数の配管から供給する反応ガ
スの流量と前記基板上での膜の成長速度との関係を推定
する膜厚流量関係推定部と、前記膜厚流量関係推定部に
よる推定結果に基づき、前記複数の配管から供給する反
応ガスの流量を制御する流量制御部と、を具備すること
を特徴とする。複数の配管から供給する反応ガスの流量
と前記基板上での膜の成長速度との関係を推定する膜厚
流量関係推定部による推定結果を用いて、複数の配管か
ら供給する反応ガスの流量を制御して成膜を行う。この
結果、膜厚を目標値に近づけることが容易に行えるよう
になる。
【0005】成膜制御装置が、前記複数の配管それぞ
れから前記処理室内に供給する反応ガスの流量と前記基
板上での膜の成長速度との関係を線形的に近似した線形
近似モデルを記憶するモデル記憶部をさらに具備しても
よい。線形近似モデルを用いることで、膜厚流量関係推
定部による推定が容易に行える。
【0006】前記基板が複数であり、かつ前記供給口
に対応して配置されていてもよい。複数の供給口と一対
一に配置された基板を用いることで、供給口からのガス
の流量と基板上の膜の成長速度との関係のモデル化が容
易になる。但し、供給口に対応しない基板があっても差
し支えない。また、供給口と基板との対応は、仮想的な
供給口あるいは仮想的な基板を用いた仮想的な対応関係
であっても差し支えない。
【0007】前記線形近似モデルが、マトリックスで
表され、さらにこのマトリックスが対角成分以外がゼロ
の対角行列と非対角行列との積で表されてもよい。モデ
ルをマトリクスで表現することで、コンピュータ等によ
る自動的な処理がより容易に行えるようになる。また、
マトリックスを対角行列と非対角行列との積で表すこと
で、モデルの適正化等の処理が容易になる。対角行列は
要素の個数が非対角行列に比べて少ないので、対角行列
を用いることでモデルの適正化が速やかに行える。
【0008】ここで、前記非対角行列が、所定の複数の
行列から選択されてもよい。予め用意した複数の行列か
ら使用する非対角化行列を選択することで、適切な非対
角化行列に基づく膜厚流量関係の推定が容易に行える。
尚、この選択は、ガス種、成膜温度等の成膜条件に基づ
いて自動的に行うことができる。
【0009】成膜制御装置が、前記モデル近似部に記
憶された線形近似モデルを、前記膜厚流量関係推定部に
よる推定結果と実測結果との比較に基づき修正するモデ
ル修正部をさらに具備してもよい。モデル修正部によっ
て線形近似モデルを修正することで、膜厚流量関係推定
部による推定がより正確に行われるようになる。
【0010】(2)上記の課題を解決するために本発明
に係る成膜装置は、基板を配置する処理室と、前記処理
室内に反応ガスを供給する供給口を有する複数の配管
と、前記複数の配管から供給する反応ガスの流量と前記
基板上での膜の成長速度との関係を推定する膜厚流量関
係推定部と、前記膜厚流量関係推定部による推定結果に
基づき、前記複数の配管から供給する反応ガスの流量を
制御する流量制御部と、を具備することを特徴とする。
膜厚流量関係推定部による推定結果を用いて、複数の配
管から供給する反応ガスの流量を制御して成膜を行うこ
とで、膜厚を目標値に近づけることが容易に行えるよう
になる。
【0011】(3)上記の課題を解決するために本発明
に係る成膜方法は、基板を配置する処理室と、該処理室
内に反応ガスを供給する複数の供給口をそれぞれ備える
複数の配管と、を有する成膜装置を用いて該基板に成膜
を行う成膜方法であって、前記複数の配管から供給する
反応ガスの流量と前記基板上での膜の成長速度との関係
を表す膜厚流量関係モデルに基づき、前記複数の配管か
ら供給する反応ガスの流量を決定する第1の流量決定ス
テップと、前記第1の流量決定ステップで決定された反
応ガスの流量に基づき、前記成膜装置による成膜を行う
第1の成膜ステップと、を具備することを特徴とする。
膜厚流量関係モデルに基づき決定された反応ガスの流量
に基づき成膜装置による成膜を行うことで、膜厚を目標
値に近づけることが容易に行えるようになる。
【0012】ここで、成膜方法が、前記成膜ステップで
前記基板に成膜された膜の膜厚を測定する膜厚測定ステ
ップと、前記膜厚測定ステップにより測定された膜厚に
基づき、前記膜厚流量関係モデルを修正するモデル修正
ステップと、前記モデル修正ステップで修正された膜厚
流量関係モデルに基づき、前記複数の配管から供給する
反応ガスの流量を決定する第2の流量決定ステップと、
前記第2の流量決定ステップで決定された反応ガスの流
量に基づき、前記成膜装置による成膜を行う第2の成膜
ステップと、を具備してもよい。実測膜厚に基づき膜厚
流量関係モデルを修正することで、膜厚を目標値に近づ
けることがより容易に行えるようになる。
【0013】(4)上記の課題を解決するために本発明
に係る膜厚流量係数算出方法は、基板を配置する処理室
と、該処理室内に反応ガスを供給する第1、第2の供給
口をそれぞれ備える第1、第2の配管と、を有する成膜
装置について、該第1、第2の配管からの反応ガスの流
量と該基板上での膜の成長速度の関係を表す膜厚流量係
数を算出する膜厚流量係数算出方法であって、前記第1
の配管から反応ガスを供給して、該第1の供給口に対応
する基板への成膜を行う第1の成膜ステップと、前記第
1の成膜ステップで成膜を行った基板の膜厚を測定する
第1の測定ステップと、前記第1の配管から、前記第1
の成膜ステップとは異なる流量の反応ガスを供給して、
該第1の供給口に対応する基板への成膜を行う第2の成
膜ステップと、前記第2の成膜ステップで成膜を行った
基板の膜厚を測定する第2の測定ステップと、前記第
1、第2の成膜ステップでの反応ガスの流量の差分と、
前記第1、第2の測定ステップで測定された膜厚の差分
とに基づき、前記膜厚流量係数を算出する係数算出ステ
ップと、を具備することを特徴とする。ここで算出され
る膜厚流量係数は、第1の供給口とこの供給口に対応す
る基板との関係における膜厚流量係数である。この膜厚
流量係数は、反応ガスの流量と前記基板上での膜の成長
速度との関係を線形的に近似した線形近似モデルの構成
に利用でき、基板上への所望の膜厚の膜の形成に寄与す
る。
【0014】ここで、前記第1の供給口が、前記第2の
供給口に対してガスの流れの上流に配置されているのが
好ましい。下流に配置した供給口から供給したガスは、
上流からのガスの供給が少ないと上流に向かって逆流す
る可能性がある。上流から供給されたガスの方がこのよ
うな逆流が生じる可能性が小さく、膜厚流量係数の代表
値として採用し易い。
【0015】(5)上記の課題を解決するために本発明
に係る膜厚流量係数算出方法は、基板を配置する処理室
と、該処理室内に反応ガスを供給する複数の供給口をそ
れぞれ備える複数の配管と、を有する成膜装置につい
て、該複数の配管それぞれからの反応ガスの流量と該基
板上での膜の成長速度の関係を表す膜厚流量係数を算出
する膜厚流量係数算出方法であって、前記複数の配管の
それぞれから所定の流量の反応ガスを供給して、基板へ
の成膜を行う第1の成膜ステップと、前記第1の成膜ス
テップで成膜を行った基板の膜厚を測定する第1の測定
ステップと、前記複数の配管の一部から、前記所定の流
量と異なる流量の反応ガスを供給して、基板への成膜を
行う第2の成膜ステップと、前記第2の成膜ステップで
成膜を行った基板の膜厚を測定する第2の測定ステップ
と、前記第1、第2の成膜ステップでの反応ガスの流量
の差分と、前記第1、第2の測定ステップで測定された
膜厚の差分とに基づき、前記膜厚流量係数を算出する係
数算出ステップと、を具備することを特徴とする。ここ
で算出される膜厚流量係数は、任意の供給口と任意の基
板との関係における膜厚流量係数であり、供給口から供
給されるガス同士の干渉を表す干渉項をも含む広義の膜
厚流量係数である。この膜厚流量係数は、反応ガスの流
量と基板上での膜の成長速度との関係を線形的に近似し
た線形近似モデルの構成に利用できる。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下に本発明の
第1の実施形態に係る成膜装置たる縦型熱処理装置につ
いて説明する。図1、図2はそれぞれ、本発明に係る縦
型熱処理装置の一部断面図および斜視図である。本発明
に係る縦型熱処理装置は、図1に示すように、例えば石
英で作られた内管2a及び外管2bよりなる二重管構造
の反応管2を備え、反応管2の下部側には金属製の筒状
のマニホールド21が設けられている。内管2aは上端
が開口されており、マニホールド21の内側で支持され
ている。外管2bは上端が塞がれており、下端がべース
プレート22の下側でマニホールド21の上端に気密に
接合されている。
【0017】前記反応管2内には、図2に示すように、
多数枚例えば150枚の基板をなす半導体ウエハW(製
品ウエハ)が各々水平な状態で上下に間隔をおいて保持
具であるウエハボート23に棚状に載置されており、こ
のウエハボート23は蓋体24の上に保温筒(断熱体)
25を介して保持されている。
【0018】前記ウエハボート23には、被処理基板で
ある製品ウエハWをできるだけ均一な加熱雰囲気に置く
ために上端側と下端側とにサイドウエハと呼ばれる常時
載置用のウエハが載置されると共に処理の状態をモニタ
一するモニタウエハも散在して置かれる。このため、製
品ウエハに加えてこれらウエハを見込んだ数の溝が設置
され、例えば150枚の製品ウエハWを搭載するものに
あっては、170枚分の保持溝が形成されている。
【0019】前記蓋体24は、ウエハボート23を反応
管2内に搬入、搬出するためのボートエレベータ26の
上に搭載されており、上限位置にあるときにはマニホー
ルド21の下端開口部、即ち反応管2とマニホールド2
1とで構成される処理容器の下端開口部を閉塞する役割
を持つ。
【0020】反応管2の周囲には例えば抵抗加熱体より
なるヒータ3が設けられ、電力コントローラ4により発
熱量を制御される。内管2aの内壁には、熱電対等の温
度センサSが設置され(図示せず)、加熱炉内の温度が
測定される。マニホールド21には、内管2a内にガス
を均一に供給するように複数のガス供給管51〜55が
設けられている。ガス供給管51〜55はそれぞれ、ガ
ス流量をそれぞれ調整するための例えばマスフローコン
トローラなどの流量調整部61〜65やバルブ(図示せ
ず)などが介設され、内管2a内にガスを供給する供給
口7(71〜75)が内管2aの上方から下方に向かっ
てそれぞれ配置されている。この結果、内管2a内は便
宜的に供給口71〜75それぞれに対応したゾーン1〜
5に区分して考えることができる。
【0021】前述のモニタウエハは、供給口71〜75
それぞれに対応した位置にモニタウエハW1〜W5とし
て載置されている。このモニタウエハW1〜W5は、通
常は製品ウエハと同一のウエハ(半導体ウエハ)が用い
られる。
【0022】更にまたマニホールド21には、内管2a
と外管2bとの隙間から排気するように排気管27が接
続されており、この排気管27は図示しない真空ポンプ
に接続されている。排気管27の途中には反応管2内の
圧力を調整するための例えばバタフライバルブやバルブ
駆動部などを含む圧力調整部28が設けられている。ガ
ス供給管51〜55から内管2a内に流入したガスは、
拡散することによって、内管2a内を下方から上方へと
向かい、内管2aと外管2bとの隙間を通って排気管2
7から流出する。即ち、内管2a内の下方、上方それぞ
れがガスの流れの上流、および下流であり、供給口71
〜75はガスの流れの下流から上流に向かって配置され
ている。
【0023】この縦型熱処理装置は、反応管2内のガス
流量、圧力、反応管2内の処理雰囲気の温度といった処
理パラメータを制御するための成膜制御装置たるコント
ローラ100を備えている。このコントローラ100
は、流量調整部61〜65、圧力調整部28、および電
力コントロ一ラ4に制御信号を出カする。
【0024】(コントローラ100の詳細)次にコント
ローラ100の詳細について述べる。コントローラ10
0は、処理目標記憶部101、膜厚流量関係モデル記憶
部102、流量算出部103、処理装置制御部104、
モデル修正部105を備え、処理結果DB(データベー
ス)106が接続されている。
【0025】処理目標記憶部101は、目標膜厚Thick
0、処理温度T、ガス圧P、処理時間tを含む処理目標
を記憶する。膜厚流量関係モデル記憶部102は、供給
口71〜75それぞれから供給するガスの流量とウエハ
W1〜W5上に形成される膜の膜厚(成膜速度)との関
係を表す膜厚流量関係モデルが記憶されている。なお、
膜厚流量関係モデルの詳細は後述する。流量算出部10
3は、処理目標記憶部101に記憶された処理目標およ
び膜厚流量関係モデル記憶部102に記憶された膜厚流
量関係モデルに基づき、供給口71〜75から供給する
ガスの適正の流量を算出する。処理装置制御部104
は、流量算出部103によって算出されたガス流量、処
理目標記憶部101に記憶された処理温度T、ガス圧
P、処理時間tに基づいて、流量調整部61〜65、圧
力調整部28、電力コントロ一ラ4を制御する。モデル
修正部105は、流量算出部103の算出したガス流量
に基づいて処理されたウエハWk(k=1〜5)の膜厚
が目標膜厚Thick0と一致しなかった場合に、膜厚流量
関係モデル記憶部102に記憶された膜厚流量関係モデ
ルを更新する。この結果、流量算出部103の算出した
ガス流量に基づいて処理されたウエハWの実測膜厚と目
標膜厚Thick0との一致性が向上する。
【0026】(膜厚流量関係モデルの詳細)膜厚流量関
係モデル記憶部102に記憶された膜厚流量関係モデル
の詳細を説明する。以下は、処理温度T、ガス種、ガス
圧P、処理時間tを一定として考える。供給口71〜7
5それぞれから供給する供給流量Igas_k(k=1〜
5)とウエハWk上に成長する膜厚Thick_kをそれぞれ
マトリックスで表すと、膜厚流量関係モデルは以下の式
(1)で表現できる。 Mat_Thick = Mat_ Thick0 + Mat_ΔThick Mat_ΔThick = Mat_S・Mat_WI・Mat_ΔIgas …… 式(1) ここで、Mat_Thick等は以下の式(2)〜(7)のよう
なマトリクスである。
【数1】
【数2】
【数3】
【数4】
【数5】
【数6】
【0027】Mat_Thick([Thick_k])、Mat_Thick0
([Thick0_k])、Mat_ΔThick([ΔThick_k])は
それぞれ、ウエハWk(k=1〜5)上に成長する膜の
膜厚Thick_k、膜厚の基準値Thick0_k、基準値Thick0_
kからの膜厚の変化量ΔThick_kを表す膜厚マトリック
スである。また、Mat_ΔIgasは、ウエハWk(k=1〜
5)と対応する供給口71〜75から供給されるガスの
流量の変化量を表す流量マトリクスである。即ち、供給
口71〜75から供給するガスの流量をIgas_kからIga
s_k+ΔIgas_kに変化したときに、ウエハWk上に成
長する膜の膜厚がThick0_kからThick0_k+ΔThick_k
に変化するとしている。Mat_Sはガス流量と膜厚の関係
を表す膜厚流量マトリクスであり、Mat_WIは供給口71
〜75から供給されるガス間の干渉を表す干渉マトリク
スである。以上のように式(1)はガスの流量Igasと膜
の膜厚Thick(処理時間tを一定としていることから、
成膜速度に対応)との関係を一種の一次近似式で表した
ものといえる。
【0028】式(1)は、次の式(8)と式(9)とか
ら求めることができる。 Mat_ΔThick = Mat_S・Mat_ΔWgas …… 式(8) Mat_ΔWgas = Mat_WI・Mat_ΔIgas …… 式(9) ここで、Mat_ΔWgasは、ウエハWk(k=1〜5)の面
近傍それぞれに供給されるガスのウエハ面流量Wgas_k
の変化量ΔWgas_kを表すウエハ面流量マトリクスであ
り、以下の式(10)のように表される。
【数7】
【0029】以下のA〜Cに、式(8)、(9)の意義
の詳細を説明する。A.式(8)では、Mat_Sが対角成
分以外の要素が0の対角行列であることから、ウエハ面
流量Wgas_k(正確にはその変化分ΔWgas_k)と膜厚Th
ick_k(正確にはその変化分ΔThick_k)が一対一の関
係で結合されている。これは、ウエハWkにおける膜の
成長はその面近傍でのガス流量であるウエハ面流量Wgas
_kに依存し、他のウエハWm(m≠k)の面近傍での
ウエハ面流量Wgas_mには無関係と考えられることによ
っている。このウエハ面流量Wgas_kを何らかの方法で
測定できれば、ウエハWkの膜の成長速度をより精密に
制御することが可能になる。しかしながら、このウエハ
面流量Wgas_kを精密に測定することは困難であること
から、本願ではウエハWkの面近傍のウエハ面流量Wgas
_kを仮想的な量(いわば隠れたパラメータ)として扱
うこととする。
【0030】B.式(8)ではウエハ面流量Wgas_k
(正確にはその変化分ΔWgas_k)と膜厚Thick_k(正
確にはその変化分ΔThick_k)が線形(比例)関係で結
合されている。現実にはウエハ面流量Wgas_kと膜厚Thi
ck_kとの関係には非線形性があると考えられるが、以
下のようにウエハ面流量Wgas_kの微小変化を考えるこ
とでこの線形化を近似の一種として是認できる。
【0031】図3は、ウエハ面流量Wgas_kと膜厚Thick
_k(膜の成長速度)との関係を表すグラフである。こ
こで、ラインAはウエハ面流量Wgas_kと膜厚Thick_k
の関係を表す。ウエハ面流量Wgas_kを増大すると膜の
形成に必要な反応ガス成分の供給が増大することから、
膜の膜厚Thick_kも増大すると考えられる。しかし、ウ
エハ面流量Wgas_kの増大と共に膜の膜厚Thick_k(成
長速度)の伸びが低下、飽和してゆく。これは反応ガス
の供給量はウエハW上での膜の成長速度を決める一要因
にすぎず、その増加に伴い供給した反応ガスの一部のみ
が膜の成長に寄与するようになることを意味する。この
ように、広い範囲で考えるとウエハ面流量Wgas_kと膜
厚Thick_k(膜の成長速度)の関係には非線形性があ
る。
【0032】しかしながら、ウエハ面流量Wgas_kの基
準値Wgas0_kを定め、この基準値Wgas0_kからの微小
変化ΔWgas_kを考えると、ラインBに示すように、こ
の微小範囲では線形性が成り立つと考えられる。これ
は、ウエハ面流量Wgas_kと膜厚Thick_k(膜の成長速
度)の関係を一次関数で近似したことに相当する。以上
のように、式(8)はウエハ面流量Wgas_kと膜厚Thick
_k(膜の成長速度)の関係を一次近似として表したも
のであり、膜厚流量係数Skはウエハ面流量Wgas_kと
膜厚Thick_kとの比例関係を表す係数である。
【0033】C.式(9)はウエハWkの面近傍でのウ
エハ面流量Wgas_kと供給口71〜75それぞれから供
給される供給流量Igas_kの関係を表すが、ウエハ面流
量Wgas_kはこれに対応する供給流量Igas_k以外の供給
流量Igas_m(m≠k)とも干渉マトリクスMat_WIによ
って関係付けられている。これは、既に述べたように下
流から流入したガスが拡散によって上流まで流れて行く
ことと関連する。これを以下に示す。
【0034】図4は内管2a内のガスの流れを模式的に
表す模式図であり、供給口71〜75からガス流8(8
1〜85)が生じている。ガスの流れの上流で流入した
ガス流8は下流に向かって流れ、下流で流入したガス流
8と合流する。このように上流に流入したガスは、その
供給口7近傍に限らずその下流におけるウエハ面流量Wg
as_k、ひいてはウエハW上の成膜速度に影響を与え
る。干渉マトリクスMat_WIは、このようなガス流8の合
流に基づく、供給流量Igas_kがウエハ面流量Wgas_kに
与える影響を表すものであり、対角成分以外の成分を有
している。ここで、上流から下流に流れてきたガスは上
流においてウエハWの成膜に利用されている。この結
果、ガスの成分中成膜に寄与する成分は消費され、ガス
の組成比が変化することから、ガス流8の合流が膜厚Th
ick_kに与える影響の解析は困難である。このとめ、干
渉マトリクスMat_WIは後述するように実験的に求めるこ
ととする。
【0035】以上のように式(1)は、式(8)、
(9)から求められるが、膜厚流量マトリクスMat_Sと
干渉マトリクスMat_WIの積を拡張膜厚流量マトリクスMa
t_Aと定義して、次の式(12)のように表すこともで
きる。 Mat_Thick = Mat_ Thick0 + Mat_ΔThick Mat_ΔThick = Mat_A・Mat_ΔIgas …… 式(12) ここで、
【数8】 である。
【0036】以上から判るように、拡張膜厚流量マトリ
クスMat_Aの各要素が判れば、供給流量Igasと膜厚Thic
k_kの関係が求めることができる。但し、後述するよう
に拡張膜厚流量マトリクスMat_Aの要素を対角成分のみ
(対角行列)の膜厚流量マトリクスMat_Sとそうではな
い(非対角行列)干渉マトリクスMat_WIに区分して記述
するのが便宜であることから、以下では原則として拡張
膜厚流量マトリクスMat_Aを顕わに用いることはしない
こととする。
【0037】(膜厚流量マトリクスMat_Sの導出)膜厚
流量マトリクスMat_Sを直接的に求めるのは困難であ
る。これは、仮想流量マトリクスMat_Wgasが測定困難な
量であることに起因する。しかし、膜厚流量マトリクス
Mat_Sを近似的に算出するのが、ガス流量と膜厚の関係
を把握する上で便宜的であるので、近似的に導出するこ
とを考える。
【0038】図5は、膜厚流量係数Skを簡便に算出す
る手順を表すフロー図である。以下、図5に基づき説明
する。 (1)ウエハWk(k=1〜5)に対応する供給口7の
みからガスを供給し(供給流量Igas_k=G1)、第1
の成膜を行う(ステップS11)。このとき、k=5と
して、ガスの流れの最上流に配置された供給口75を用
いるのが好ましい。ガスの流れの下流に配置された供給
口7のみからガスを供給すると、上流に向かって逆流が
生じ、ガスの流れが本来(供給口71〜75の全てを用
いてガスを供給したとき)と異なる可能性が大きいから
である。第1の成膜後にウエハWk上に形成された膜の
膜厚を測定する(ステップS12)。このときの膜厚を
T1とする。
【0039】(2)ウエハWkに対応する開口を有する
ガス供給管5のみから第1の成膜のときと異なる流量の
ガスを供給し(供給流量Igas_k=G2)、第2の成膜
を行う(ステップS13)。第1の成膜後にウエハWk
上に形成された膜の膜厚を測定する(ステップS1
4)。このときの膜厚をT2とする。 (3)式(31)に基づき、膜厚流量係数Skを算出す
る(ステップS15)。 Sk=(T2−T1)/(G2−G1) …… 式(21) 算出された膜厚流量係数Skが、膜厚流量マトリクスMA
T_Sの要素S1〜S5の全てで等しいと仮定して、膜厚
流量マトリクスMAT_Sを求める。以上は、供給流量Igas
_kがウエハ面流量Wgas_kに等しいとして、かつ膜厚流
量係数S1〜S5が互いに等しいとする仮定の上で導き
出された近似値である。しかしながら、供給流量Igas_
kと膜厚変化量ΔThick_kとの関係を大まかに掴むこと
ができる。
【0040】(具体例)具体例として、第1の成膜で供
給管口75から500sccmを、第2の成膜で供給管
口75から400sccmを供給した場合を考える。表
1、2はそれぞれ第1、第2の成膜時の供給流量Igas_
kと膜厚Thick_kの関係を表す表である。
【表1】
【表2】 ウエハW5の膜厚流量係数S5は、以下の式(32)の
ようにして算出される。 S5=(T2−T1)/(G2−G1) =(500−450)/(500−400)=0.5[nm/sccm] ……(22)
【0041】(干渉マトリクスMat_WIの導出)次に干渉
マトリクスMat_WIの導出方法を説明する。図6は、干渉
マトリクスMatWI(干渉係数WI_km)を導出する手順
を表すフロー図である。 (1)供給流量Igas_k(k=1〜5)それぞれを基準
値Igas0_kに設定して成膜を行い、それぞれのウエハ
Wkの膜厚Thick_kを測定する(ステップS21)。こ
のときの膜厚を膜厚Thick0_kとする。これらは以下の
成膜および膜厚測定結果に対する基準値となる。即ち、
供給流量Igas_kと膜厚Thick_kの関係を一次近似する
際の基準となる。なお、基準値Igas0_kは互いに一致
してもよいし、異なっても差し支えない。
【0042】(2)以下は、ゾーンm(m=1〜5)毎
に基準値から供給流量Igas_kを変化させ、成膜を行
う。まず、ガスの供給量Igasを変化させるゾーンmを定
める(ステップS22)。ここでは、一例としてm=1
としているが、順番は特に問題とする必要はない。 (3)ゾーンmの供給流量Igas_mをIgas0_m+ΔIgas
_mとして、第mの成膜を行う(ステップS23)。こ
こで、ゾーンm以外のゾーンk(k≠m)は、それぞれ
の基準値Igas0_kに保持したままとする。 (4)第mの成膜が終了したら、ウエハW1〜W5上に
形成された膜の膜厚を測定する(ステップS24)。こ
のときに測定された膜厚Thick_kをThick0_k+ΔThic
k_kとして、基準値Thick0_kからの差分ΔThick_kを
用いて表すこととする。
【0043】(5)干渉係数WI_km(k=1〜5)を
算出する(ステップS25)。基準値と第mの成膜とを
比較することにより干渉係数WI_kmを算出できる。具
体的には、式(1)から以下の式(31)、(32)が
導き出せる。 ΔThick_k=Sk・(WI_k1・ΔIgas_1+WI_k2・ΔIgas_2+WI_k 3・ΔIgas_3+WI_k4・ΔIgas_4+WI_k5・ΔIgas_5) =Sk・(WI_km・ΔIgas_m) ……(31) ∴ WI_km=ΔThick_k/(Sk・ΔIgas_m) ……(32) 式(31)、(32)は、ΔIgas_m以外ではΔIgas_k
=0であることから導き出される。 (6)m=5でなければ、m=m+1として(ステップ
S26、S27)、全ゾーンそれぞれで供給流量Igas_
kを変化させステップS43〜S45が繰り返し行われ
ることで、干渉係数WI_kmの全てが算出される。
【0044】(具体例)以下の表3〜8に、具体例を示
す。表3が基準データであり、表4〜8はそれぞれ、ゾ
ーン1〜5いずれかの供給流量Igas_kを100scc
m変化させた場合の膜厚Thick_kと干渉係数WI_1k〜W
I_5kを表している。
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】 表3〜8の結果から、干渉マトリクスMat_WIは以下の
式(33)で示される。
【数9】
【0045】(膜厚流量関係モデルの最適化)以上のよ
うにして、膜厚流量係数Skおよび干渉係数WI_kmを
算出できる。膜厚Thick_kと供給流量Igas_kの関係が
式(1)で表されることから、式(1)のパラメータの
全てが定まる。一見すると、図5、図6の手順では、膜
厚流量係数Skの全てが算出されていないようにも見え
る。しかし、実際には式(1)は式(10)のようにも
表され、独立変数は5×5=25個である。即ち、式
(1)の膜厚流量係数Skは、干渉係数WI_kmに対し
て独立ではないことから、膜厚Thick_kと供給流量Igas
_kとを関係付けるに必要なパラメータは全て求められ
ている。この結果、式(1)または式(11)を用い
て、目標膜厚を膜厚Thick_kに代入することで、適切な
供給流量Igas_kを算出でき、算出された供給流量Igas
に基づいて成膜を行うことで、所望の膜厚のウエハを得
ることが可能となる。
【0046】しかしながら、既に述べたように式(1)
は一次近似である。このため供給流量Igas_kが、基準
データとして用いた供給流量Igas0_kから遠ざかるほ
ど、誤差が大きくなる傾向にある。このため、基準デー
タをできるだけ実際の成膜に用いる値に近づけた場合の
膜厚流量係数Skと干渉係数WI_kmを算出することが
必要になる場合がある(モデルの最適化)。
【0047】この最適化に、モデル修正部105が用い
られる。以下、モデルの最適化について説明する。モデ
ルの厳密な最適化には干渉係数WI_kmを修正する必要
があるが、ここでは干渉係数WI_kmをそのまま用いて
膜厚流量係数Skのみを修正することを考える。このよ
うに膜厚流量係数Skのみを修正することによって、モ
デルの最適化が速やかに行える。即ち、供給流量Igas_
kと膜厚Thick_kとの関係を膜厚流量係数Skと干渉係
数WI_kmの双方を用いて表すメリットがある。
【0048】図7は、膜厚流量関係モデルの最適化を行
う手順を表すフロー図である。 (1)第1回目の成膜(m=1)のために式(1)に目
標膜厚Thick0を代入して、供給流量Igas_kmを算出す
る(ステップS31、S32)。 (2)算出された供給流量Igas_kmに基づき第1回目
の成膜を行う(ステップS33)。 (3)ウエハWkに形成された膜の膜厚を測定し、目標
膜厚Thick0との相違を求める(ステップS34)。 (4)膜厚の相違が許容範囲であるか否かを判断する
(ステップS35)。ステップS35での判断がYes
であれば、適正なモデルが設定されていると考えられる
ので、最適化は終了する。
【0049】(5)ステップS34での判断がNo、で
あれば、次回の成膜のために(m=m+1)膜厚流量係
数Skmを修正する(ステップS36、S37)。な
お、この修正はm=2の場合には行われないので、後述
する。 (6)次回の成膜のための供給流量Igas_kmを決定す
る(ステップS38)。この決定は、ゾーンの個数が1
つのみ(k=1)のとき以下の式(41)に示すよう
に、ステップS33で成膜されたウエハWkの実測膜厚
Thick_k(m-1)と目標膜厚Thick0の相違を膜厚流量係
数Skmで除算することにより行われる。なお、式(4
1)は干渉係数WIを省略して簡略化している。 Igas_km=Igas_k(m-1)+(Thick0−Thick_k(m-1))/Skm …(41)
【0050】一般的には(ゾーンの個数が2以上の場合
を含む)、式(41)は次の式(42)のようなマトリ
クスで表現される(式(1)に対応)。 Mat_Igas(m) = Mat_Igas(m-1)+ Inv_WI・Inv_S ・Mat_ΔThick(m-1) …(42) ここで、Inv_WI、Inv_S はそれぞれMat_WI、Mat_S の逆
行列であり、Mat_Igas(m)等は以下のように表される。
【数10】
【数11】
【0051】(6)その後、ステップS33に戻って成
膜を行い、ステップS34、S35の膜厚測定、許容範
囲か否かの判断が行われる。第2回目以降の成膜では、
ステップS35での判断がNoのときには、膜厚流量係
数Skmの修正が行われる(ステップS35)。この修
正は、ゾーンの個数が1つのみ(k=1)のとき以下の
式(45)、(46)のように前回第(m−1)回目の
成膜時の供給流量Igas_k(m-1)、膜厚Thick_k(m-1)と
前々回第(m−2)回目の成膜時の供給流量Igas_k(m-
2)、膜厚Thick_k(m-2)から膜厚流量係数Skm0を
算出し、前回第(m−1)回目の成膜時に用いた膜厚流
量係数Sk(m-1)との平均を取ることで行われる。な
お、式(45)は干渉係数WIを省略して簡略化してい
る。 Skm0=(Thick_k(m-1)−Thick_k(m-2)) /(Igas_k(m-1)−Igas_k(m-2)) …(45) Skm=(Sk(m-1)+Skm0)/2 …(46) このように、前回用いた膜厚流量係数Sk(m-1)との平
均をとるのは、最近の膜厚流量係数の方がより正確と考
えられることによっている(過去に遡った膜厚流量係数
を利用しない)。
【0052】一般的には(ゾーンの個数が2以上の場合
を含む)、式(45)、(46)は次の式(47)、
(48)のようなマトリクスで表現される(式(1)に
対応)。 Mat_S0(m) = Mat_ΔThick(m-1)・Inv_ΔIgas(m-1)・Inv_WI …(47) Mat_S(m) = (Mat_S(m-1) + Mat_S0(m))/2 …(48) ここで、Inv は逆行列を意味し、またMat_S0(m)等は以
下の式(51)〜(54)のように表される。
【数12】
【数13】
【数14】
【数15】 (7)さらに、修正された膜厚流量係数Skmを用いて
ステップS37、ステップS33〜S34が繰り返し行
われる。ステップS35での判断がYesとなったとき
に膜厚流量関係モデルの適正化が行われたことになる。
【0053】(その他の実施形態)以上の発明の実施形
態は、本発明の技術的思想の範囲内で、拡張、変更が可
能である。 (1)例えば、成膜装置は、縦型熱処理炉には限られな
い。反応ガスを複数箇所に供給して成膜を行う成膜装置
一般に適用できる。また、基板は半導体ウエハには限ら
れず、例えばガラス基板であってもよい。
【0054】(2)本発明は、反応ガスの種類(ガス
種)には限定されない。シラン系のガス(モノシラン、
ジシラン等)を用いたCVDシリコン膜の生成、酸素を
用いた酸化膜の形成等広く利用できる。 本発明は、膜の成長速度が膜厚に依存しない成膜(例
えばCVDのように、膜と反応ガスの境界で成膜速度が
決定させるいわゆる界面律速型の成膜)方式に適用しや
すい。しかし、膜の成長速度が膜厚に依存する成膜(例
えば酸化のように、膜内での拡散反応が問題となるいわ
ゆる拡散律速型の成膜)方式にも適用は可能である。膜
の成長速度が膜厚に依存する場合には、膜厚値を基準値
に加えることで、ガスの流量を成膜速度との関係の線形
近似(膜厚流量係数の導出)が可能となる。但し、この
ときの膜厚流量係数は、膜厚で区分することが好まし
い。 反応ガスに複数種類の反応成分が混合され、反応成分
が互いに反応する場合でも差し支えない。例えば、膜厚
流量係数を反応成分の混合比毎に導出すればよい。
【0055】(3)上記実施形態においては、各基板の
温度条件を同一とし、反応ガスの流量を調節することで
各基板上に成長する膜の膜厚(成長速度)を制御してい
る。このことから、例えば基板上にポリシリコンを形成
するような場合に、それぞれの膜でのグレインサイズを
均一にすることが可能となる。成膜装置内で温度の傾斜
を意図的に形成することで膜厚を制御することも可能で
あるが、基板同士で温度が異なると、結晶成長の速度が
異なりグレインサイズを揃えにくくなる。しかし、以上
のことは必ずしも各基板の温度を絶対的に揃えなければ
ならないことは意味するものではない。基板同士で多少
の温度差があっても、本発明で示した線形近似を適用し
うる。
【0056】(4)上記実施形態においては、ガスの供
給口と膜厚をモニタするモニタ基板の位置と個数が対応
していたが、必ずしも供給口とモニタ基板とが対応しな
くても差し支えない。この具体的な例を図8に示す。図
8(A)は、上記実施形態で示したように供給口とモニ
タ基板とが対応する場合であり、図8(B)、(C)は
それぞれ、モニタ基板W1A〜W5Aの個数が供給口7
1A〜73Aの個数より多い場合、供給口71B〜75
Bの個数がモニタ基板W1B〜W3Bの個数より多い場
合を表している。いずれの場合でも、仮想的なモニタ基
板W6A、W7Aまたは仮想的な供給口76B、77B
を想定することで、供給口とモニタ基板との対応付けを
行える。仮想的なモニタ基板W6A、W7Aは、例えば
モニタ基板W1AとW2Aあるいはモニタ基板W3Aと
W4Aの膜厚の平均値をとるモニタ基板として定義しう
る。また、仮想的な供給口76B、77Bは、例えば供
給口71Bと72Bあるいは供給口74Bと75Bから
供給される流量の総和供給する供給口として定義でき
る。
【0057】(5)上記実施形態で膜厚流量関係モデル
の最適化を行う際に(図7参照)、第1回目の成膜を省
略することもできる。例えば、第1回目の成膜を実際に
行う代わりに、所定のデータ(ガス 流量とそのガス流
量で作成された膜厚のデータ)があればそのデータを用
いてステップS32、33を実行しても差し支えない。
このデータは、例えば類似の成膜装置を用いて成膜する
ことで作成可能である。
【0058】(6)上記実施形態においては、式(4
6)、(48)で2つの膜厚流量係数を平均すること
で、膜厚流量係数の修正を行っているが、この平均化に
はさらに過去に遡った膜厚流量係数を用いることも考え
られる。但し、過去に遡るほど膜厚流量係数が適正値か
らずれている可能性が大きいことを考慮すると、最近の
膜厚流量係数ほど重み付けを大きくした重み付き平均化
が好ましい。なお、上記実施形態においては、式(1)
のように対角化行列と非対角化行列の積を用いて膜厚流
量関係モデルを表現しているが、式(12)のように非
対角化行列のみを用いて膜厚流量関係モデルを表現する
ことも可能である。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数の供
給口から処理室内にガスを供給して成膜を行う成膜装置
に関し、それぞれの供給口から供給するガスの供給量の
適正化が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る縦型熱処理装置を表す一部断面図
である。
【図2】本発明に係る縦型熱処理装置を表す斜視図であ
る。
【図3】ガスの流量と膜厚(膜の成長速度)との関係を
表すグラフである。
【図4】内管内のガスの流れを模式的に表す模式図であ
る。
【図5】膜厚流量係数を導出する手順を表すフロー図で
ある。
【図6】干渉マトリクス(干渉係数)を導出する手順を
表すフロー図である。
【図7】膜厚流量関係モデルの最適化を行う手順を表す
フロー図である。
【図8】供給口とモニタ基板とが対応しない場合を対応
する場合と対比して表した模式図である。
【符号の説明】
2…反応管、2a…内管、2b…外管、21…マニホー
ルド、22…べースプレート、23…ウエハボート、2
4…蓋体、26…ボートエレベータ、27…排気管、2
8…圧力調整部、3…ヒータ、4…電力コントロ一ラ、
5(51〜55)…ガス供給管、6(61〜65)…流
量調整部、7(71〜75)…供給口、00…コントロ
ーラ、101…処理目標記憶部、102…膜厚流量関係
モデル記憶部、103…流量算出部、104…処理装置
制御部、105…モデル修正部、106…処理結果DB
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K030 AA06 AA14 BA29 CA04 CA06 FA10 JA01 JA05 KA04 KA39 KA41 5F045 DP19 EB02 EE04 GB09

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を配置する処理室と、該処理室内に
    反応ガスを供給する供給口を有する複数の配管と、を有
    する成膜装置を制御する成膜制御装置であって、 前記複数の配管から供給する反応ガスの流量と前記基板
    上での膜の成長速度との関係を推定する膜厚流量関係推
    定部と、 前記膜厚流量関係推定部による推定結果に基づき、前記
    複数の配管から供給する反応ガスの流量を制御する流量
    制御部と、 を具備することを特徴とする成膜制御装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の配管それぞれから前記処理室
    内に供給する反応ガスの流量と前記基板上での膜の成長
    速度との関係を線形的に近似した線形近似モデルを記憶
    するモデル記憶部をさらに具備することを特徴とする請
    求項1記載の成膜制御装置。
  3. 【請求項3】 前記基板が複数であり、かつ前記供給口
    に対応して配置されていることを特徴とする請求項2記
    載の成膜制御装置。
  4. 【請求項4】 前記線形近似モデルが、マトリックスで
    表されることを特徴とする請求項2記載の成膜制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記マトリックスが、対角成分以外がゼ
    ロの対角行列と非対角行列との積を含むことを特徴とす
    る請求項2記載の成膜制御装置。
  6. 【請求項6】 前記非対角行列が、所定の複数の行列か
    ら選択されることを特徴とする請求項5記載の成膜制御
    装置。
  7. 【請求項7】 前記モデル近似部に記憶された線形近似
    モデルを、前記膜厚流量関係推定部による推定結果と実
    測結果との比較に基づき修正するモデル修正部をさらに
    具備することを特徴とする請求項2記載の成膜制御装
    置。
  8. 【請求項8】 基板を配置する処理室と、 前記処理室内に反応ガスを供給する供給口を有する複数
    の配管と、 前記複数の配管から供給する反応ガスの流量と前記基板
    上での膜の成長速度との関係を推定する膜厚流量関係推
    定部と、 前記膜厚流量関係推定部による推定結果に基づき、前記
    複数の配管から供給する反応ガスの流量を制御する流量
    制御部と、 を具備することを特徴とする成膜装置。
  9. 【請求項9】 基板を配置する処理室と、該処理室内に
    反応ガスを供給する複数の供給口をそれぞれ備える複数
    の配管と、を有する成膜装置を用いて該基板に成膜を行
    う成膜方法であって、 前記複数の配管から供給する反応ガスの流量と前記基板
    上での膜の成長速度との関係を表す膜厚流量関係モデル
    に基づき、前記複数の配管から供給する反応ガスの流量
    を決定する第1の流量決定ステップと、 前記第1の流量決定ステップで決定された反応ガスの流
    量に基づき、前記成膜装置による成膜を行う第1の成膜
    ステップと、を具備することを特徴とする成膜方法。
  10. 【請求項10】 前記成膜ステップで前記基板に成膜さ
    れた膜の膜厚を測定する膜厚測定ステップと、 前記膜厚測定ステップにより測定された膜厚に基づき、
    前記膜厚流量関係モデルを修正するモデル修正ステップ
    と、 前記モデル修正ステップで修正された膜厚流量関係モデ
    ルに基づき、前記複数の配管から供給する反応ガスの流
    量を決定する第2の流量決定ステップと、 前記第2の流量決定ステップで決定された反応ガスの流
    量に基づき、前記成膜装置による成膜を行う第2の成膜
    ステップと、を具備することを特徴とする請求項9記載
    の成膜方法。
  11. 【請求項11】 基板を配置する処理室と、該処理室内
    に反応ガスを供給する第1、第2の供給口をそれぞれ備
    える第1、第2の配管と、を有する成膜装置について、
    該第1、第2の配管からの反応ガスの流量と該基板上で
    の膜の成長速度の関係を表す膜厚流量係数を算出する膜
    厚流量係数算出方法であって、 前記第1の配管から反応ガスを供給して、該第1の供給
    口に対応する基板への成膜を行う第1の成膜ステップ
    と、 前記第1の成膜ステップで成膜を行った基板の膜厚を測
    定する第1の測定ステップと、 前記第1の配管から、前記第1の成膜ステップとは異な
    る流量の反応ガスを供給して、該第1の供給口に対応す
    る基板への成膜を行う第2の成膜ステップと、 前記第2の成膜ステップで成膜を行った基板の膜厚を測
    定する第2の測定ステップと、 前記第1、第2の成膜ステップでの反応ガスの流量の差
    分と、前記第1、第2の測定ステップで測定された膜厚
    の差分とに基づき、前記膜厚流量係数を算出する係数算
    出ステップと、 を具備することを特徴とする膜厚流量係数算出方法。
  12. 【請求項12】 前記第1の供給口が、前記第2の供給
    口に対してガスの流れの上流に配置されていることを特
    徴とする請求項11記載の膜厚流量係数算出方法。
  13. 【請求項13】 基板を配置する処理室と、該処理室内
    に反応ガスを供給する複数の供給口をそれぞれ備える複
    数の配管と、を有する成膜装置について、該複数の配管
    それぞれからの反応ガスの流量と該基板上での膜の成長
    速度の関係を表す膜厚流量係数を算出する膜厚流量係数
    算出方法であって、 前記複数の配管のそれぞれから所定の流量の反応ガスを
    供給して、基板への成膜を行う第1の成膜ステップと、 前記第1の成膜ステップで成膜を行った基板の膜厚を測
    定する第1の測定ステップと、 前記複数の配管の一部から、前記所定の流量と異なる流
    量の反応ガスを供給して、基板への成膜を行う第2の成
    膜ステップと、 前記第2の成膜ステップで成膜を行った基板の膜厚を測
    定する第2の測定ステップと、 前記第1、第2の成膜ステップでの反応ガスの流量の差
    分と、前記第1、第2の測定ステップで測定された膜厚
    の差分とに基づき、前記膜厚流量係数を算出する係数算
    出ステップと、を具備することを特徴とする膜厚流量係
    数算出方法。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至6に記載の成膜制御装置
    としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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