JP2003166027A - Ni基耐食耐摩耗合金、この合金を用いた複合部材およびダイカストマシン用の部材、並びにこの合金用の原料粉末 - Google Patents

Ni基耐食耐摩耗合金、この合金を用いた複合部材およびダイカストマシン用の部材、並びにこの合金用の原料粉末

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JP2003166027A
JP2003166027A JP2001367043A JP2001367043A JP2003166027A JP 2003166027 A JP2003166027 A JP 2003166027A JP 2001367043 A JP2001367043 A JP 2001367043A JP 2001367043 A JP2001367043 A JP 2001367043A JP 2003166027 A JP2003166027 A JP 2003166027A
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Takaharu Tashiro
代 貴 晴 田
Yasushi Fukase
瀬 泰 志 深
Ryosuke Fujimoto
本 亮 輔 藤
▲高▼橋  栄
Sakae Takahashi
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Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 靭性および耐アルミニウム溶損性を兼備した
Ni基耐食耐摩耗合金を提供する。 【解決手段】 本発明によるNi基耐食耐摩耗合金は、
組成が、重量%でB:1.1〜2.5%、Mo:11〜
20%、Si:4.0〜6.5%、残部Niおよび不可
避的不純物からなり、Ni基の結合相にNi−Mo複硼
化物が分散している形態の金属組織を持つ。本発明合金
においては、耐アルミニウム溶損性向上の観点からB含
有量に対するMoの含有量の比が重量比で6.5〜13
とした。また、本発明合金においては、焼結性向上のた
め、必要に応じて、0.05〜0.22wt%のCが添加
される。更に、本発明合金には、さらなる耐アルミニウ
ム溶損性の向上を図るべく、好適には酸化処理または窒
化処理が施される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Ni基耐食耐摩耗
合金に係り、特に、靭性と耐アルミニウム溶損性が同時
に要求されるダイカストマシン用の部材に好適に用いる
ことができるNi基耐食耐摩耗合金、その表面処理、そ
の原料粉末、並びに当該合金を用いた複合部材およびダ
イカストマシン用の部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ダイカストマシンの金型や、
注湯受けと加圧シリンダを兼ねるスリーブの材料として
は、SKD61(JIS)などの工具鋼が使用されてい
る。特にSKD61は、比較的安価であるため従来から
多く使われている。しかし、SKD61製のスリーブ
は、アルミニウム溶湯に対する耐食性、いわゆる耐溶損
性が必ずしも十分でなく、比較的早期に給湯口下部が溶
損して使用不能になることが多い。この問題を解決する
ため、Ni基サーメット層をスリーブの内径面や金型の
表面に設けることが従来から行われている。
【0003】このような用途に用いられるNi基サーメ
ットには、耐摩耗性、アルミニウム溶湯に対する耐食
性、靭性(熱衝撃による割れおよび剥離防止のため)が
求められるが、これらの特性をバランス良く持たせるこ
とは容易なことではない。
【0004】例えば、本件発明者らによるNi−0.6
〜3.2wt%B−0.5〜8.0wt%Si−5〜37wt
%Mo(−0.01〜1wt%C)なる組成を有するNi
サーメット(特願2000−162809号)は、従来
のNi基サーメットの靭性を向上させることを目的の一
つとして開発されたものである(なお、本明細書におい
て以下、この合金のみを従来合金と呼ぶこととする)。
この従来合金は、射出成形機、押出成形機の加熱バレ
ル、スクリュやダイカストマシンのスリーブ、プランジ
ャチップおよび金型等の部材自体に、またはこれら部材
の表面の耐食耐摩耗処理等の用途に適合するように開発
されたものであり、優れた靭性を呈する。
【0005】しかし、この従来合金は、ダイカストマシ
ン用部材専用に開発されたものではないため、各合金元
素の含有量によっては規定成分範囲内であってもアルミ
ニウム溶湯に対する耐食性が十分でない場合もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来合
金を、ダイカストマシン用部材への適用により適した性
能を有するように改良すること、すなわち上記従来合金
のアルミニウム溶湯に対する耐食性を改善することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、従来合金に対してB、SiおよびMo
の成分範囲を限定するとともに、Mo/B重量比を限定
した。すなわち、本発明に係る合金は、組成が、重量%
でB:1.1〜2.5%、Mo:11〜20%、Si:
4.0〜6.5%、C:0.05〜0.22%、残部N
iおよび不可避的不純物からなり、Ni基の結合相にN
i−Mo複硼化物が分散しているNi基耐食耐摩耗合金
であって、B含有量に対するMoの含有量の比が重量比
で(以下、「Mo/B重量比」という)6.5〜13で
あることを特徴としている。なお、このNi基耐食耐摩
耗合金は、Cを含有せずに構成することも可能である。
【0008】以下に、本発明合金に含まれる各成分元素
の適正範囲を定めた理由について述べる。なお、以下、
本明細書において、表示されている組成比を示すパーセ
ンテージは特別に断り書きの無い限り全て重量%を意味
する。
【0009】まず、Bは、焼結温度を低下させると共
に、NiおよびMoとともに硬質粒子である複硼化物M
NiBを生成して合金の耐摩耗性を高める。しか
し、Bを過度に添加すると、前記硬質粒子の析出量が多
くなるため合金の靭性が低下する。また、合金中のMo
が前記硬質粒子の生成に消費されるため結合相中のMo
含有量が減少し、合金の耐アルミニウム溶損性が低下す
る。このため、B量は1.1〜2.5%とした。
【0010】Siは、結合相中に固溶し、合金の強度向
上に寄与する。また、合金の焼結温度を低下させる効果
もある。しかし、Siを過度に添加すると、合金の強度
および靭性の低下を引き起こす。また、Siが結合相中
に過度に固溶すると結合相中のMoの固溶量が減少し、
合金の耐アルミニウム溶損性が低下する。このため、S
i量は、4.0〜6.5%とした。
【0011】Moは、B、Niとともに複硼化物Mo
NiBを生成して合金の耐摩耗性を高めるとともに、
前記複硼化物の生成に関与しなかったMoは結合相中に
固溶し、合金の耐アルミニウム溶損性を向上させる。し
かし、Moを過度に添加すると、合金の強度および靭性
を低下させる。このため、Mo量は、11〜20%とし
た。
【0012】なお、合金に含まれるMoのうち複硼化物
MoNiBとなる分と、結合相中に固溶する分との
比率は、B含有量と密接な関係がある。すなわちMo含
有量に対してB含有量が大きすぎると(すなわちMo/
B重量比が小さすぎると)、Moの多くは複硼化物Mo
NiBを形成するために消費されて結合相中に固溶
するMo量が少なくなるため、合金の耐アルミニウム溶
損性が低下する。Mo/B重量比が大きくなるほど合金
の耐アルミニウム溶損性は向上するが、大きくなりすぎ
ると、合金の焼結温度が高くなり、製造時の操業が困難
になること、並びに鉄鋼材料と本発明合金を複合化する
際に結晶粒粗大化等による鉄鋼材料の劣化が生じるとい
う弊害が現れる。このため、Mo/B重量比は、6.5
〜13とした。
【0013】Cは本発明合金において任意に採択しうる
成分元素である。Cは粉末表面の酸化物を還元し、合金
の焼結温度を下げる効果がある。この効果は、アトマイ
ズ法等の噴霧法により原料粉末が製造される場合に顕著
である。しかし、Cを過剰に添加すると、MoC等の炭
化物が形成され、そのぶん結合相中に固溶するMo量が
減少し、合金の耐アルミニウム溶損性を低下させる。こ
のため、C添加量の上限は0.22%とした。なお、上
述した成分元素の適正範囲は、C添加により実質的に変
化はない。
【0014】以上説明したように、本発明合金は、上記
の組成に起因して、耐摩耗性、靭性および耐アルミニウ
ム溶損性を兼備しているため、溶湯と接触するダイカス
トマシン用の部材、具体的には、プランジャスリーブ等
のダイカストマシンの構成部材、並びに鋳抜きピンおよ
び金型本体等のダイカストマシンの金型の構成部材等の
部材に好適に適用することができる。
【0015】本発明合金のようないわゆるサーメットと
称される合金は一般的に高価であるため、機械部品とし
て使用する場合には鉄鋼材料に接合して複合化し、性能
が要求される部分のみサーメットから構成することが好
ましい。このような場合、鉄鋼材料とサーメットとは拡
散接合されているのが好ましいが、このような接合形態
で鉄鋼材料とサーメットとを結合する好適な手法とし
て、(1)金型中に鉄鋼材料とサーメット原料粉末とを
配置し、サーメットを焼結すると同時にサーメットと鉄
鋼材料とを拡散接合する方法、(2)サーメットを鉄鋼
材料に溶射した後に再溶融処理を行う手法をとることが
可能である。
【0016】ここで、本発明合金は、焼結性にも配慮し
た合金設計がなされており、比較的低温で焼結すること
ができるため、(1)の場合の焼結温度ならびに(2)
の場合の再溶融処理温度を低くすることができる。この
ため、接合時に鉄鋼材料が過度の高温にさらされること
がなくなり、結晶粒の粗大化等による鉄鋼材料の機械的
性質の低下を最小限に抑制することができる。
【0017】また、本発明合金は、酸化処理または窒化
処理を施すことにより、更に耐アルミニウム溶損性を向
上させることができる。耐アルミニウム溶損性の向上
は、酸化処理または窒化処理により、アルミニウム溶湯
に濡れないセラミックス質の表面層が形成されることに
起因している。
【0018】なお、本発明合金を、熱的に厳しい条件下
で用いられ、かつ激しい摺動による摩耗が問題となるプ
ランジャスリーブ等の部材に適用した場合、仮に酸化層
または窒化層が摩耗したとしても、このような部材は、
常時高温で加熱されている部位であるとともに、摩耗し
た表面が大気に接触するため酸化膜が再生される。この
ため、かなりの長寿命化が期待できる。なお、このよう
な部材に用いる場合に合金表面に予め酸化層または窒化
層を施しておくことは、使用初期の段階での部材の溶損
を効果的に防止する上で有効である。
【0019】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
【0020】[第1の実施例]本発明合金の耐アルミニ
ウム溶損性を確認するため、以下の試験を行った。以下
の表1に示す各組成に原料粉末を配合し、それを回転ボ
ールミルによりアルコール中にて混合粉砕した。そし
て、この混合粉末を乾燥した後、所定の形状に成形し、
真空中1100℃にて無加圧で焼結した。焼結時間はい
ずれも10分とした。
【0021】なお、比較例としては、本件発明者らによ
るNi−0.6〜3.2wt%B−0.5〜8.0wt%S
i−5〜37wt%Mo(−0.01〜1wt%C)なる組
成範囲内のもの(特願2000−162809号)を用
いた。
【0022】
【表1】 上記製法にて製造した各焼結体を研削加工にて4×10
×46mmに加工し、680℃のADC12溶湯中に各試
験片の一端側を25mmだけ浸漬し、周速0.8m/sec
(回転半径31.5mm、240rpm)で回転させなが
ら、2時間保持した。
【0023】その後、試験片に付着しているアルミニウ
ムを除去し、試験片の重量を測定した。耐アルミニウム
溶損性は、「溶損量=(試験前の試験片重量−試験後の
試験片重量)/浸漬表面積 (単位はmg/cm)」にて
評価した。
【0024】その結果を表1および図1のグラフに示
す。実施例合金(実施例1〜4)が、比較例合金(比較
例1、3)に比べて優れた耐アルミニウム溶損性を示す
ことがわかる。また、実施例1、実施例3および比較例
3を比較すると、過剰なC添加が耐アルミニウム溶損性
を低下させることがわかる。また、比較例2は優れた耐
アルミニウム溶損性を示しているが、成分が適正ではな
いため、抗折力が劣る。
【0025】[第2の実施例]次に、本発明合金をダイ
カストマシンの金型の鋳抜きピンに適用した実施例につ
いて説明する。
【0026】まず、SKD61からなる基材Aを図2
(a)に示すピンの形状に加工した。次に、前記表1の
実施例1の組成の本発明合金Bを、図2(b)に示すよ
うに溶射した。
【0027】次に、鋳抜きピンを真空炉中に投入し、1
100℃で30分保持することにより合金Bの再溶融処
理を行った。再溶融処理後、室温まで冷却した。この再
溶融処理に伴い、合金Bと基材Aとは拡散結合された。
【0028】最後に、溶射部を研削加工により、図2
(c)に示す形状に仕上げた。
【0029】また、比較例として、前記表1の比較例1
の組成の合金を用いて、上記と同様の方法にて、鋳抜き
ピンを製作した。更に他の比較例として、従来の一般的
なピンとしてSKD61に窒化処理を施したものを準備
した。
【0030】これらのピンを実際にダイカスト金型にセ
ットして、鋳造を行った。溶湯はADC12、溶湯温度
は700℃である。また、金型の離型剤としては水溶性
タイプのものを用いた。
【0031】3000ショット後に鋳抜きピンの状態を
確認したところ、本発明合金を用いた鋳抜きピンには、
10本とも溶射層の割れ、剥離および溶損は全く認めら
れなかった。
【0032】一方、比較例合金を溶射した鋳抜きピンに
は、溶損は発生していなかったが、10本中4本に溶射
層の割れが発生していた。また、SKD61に窒化処理
を施した鋳抜きピンには10本中5本に溶損が発生して
いた。
【0033】[第3の実施例]Mo/B重量比が合金の
耐アルミニウム溶損性に及ぼす影響を明瞭にすること、
並びに、合金への酸化処理および窒化処理が合金の耐ア
ルミニウム溶損性に及ぼす影響を確認するために、以下
の試験を行った。
【0034】以下の表2に示す各組成に原料粉末を配合
し、それを回転ボールミルによりアルコール中にて混合
粉砕した。そして、この混合粉末を乾燥した後、所定の
形状に成形し、真空中1100℃にて無加圧で焼結し
た。焼結時間はいずれも10分とした。なお、試料1は
本発明合金の成分規定値を外れた比較例、試料2〜4は
本発明合金の成分規定値内の実施例である。
【0035】
【表2】 また、試料1〜4それぞれに対して、酸化処理、窒化処
理および無処理のものを製作した。酸化処理は、焼結体
の表面を研削加工した後、大気炉中にて500℃×3時
間保持することにより行った。また、窒化処理は、焼結
体の表面を研削加工した後、590℃×27時間のガス
窒化により行った。
【0036】このようにして得られた試料を、以下の試
験に供した。
【0037】(1)抗折試験 上記製法にて製造した各焼結体を研削加工にて4×7.
6×26mmに加工し、JISH5501に準拠して3点
曲げ抗折試験を行い、抗折力を評価した。なお、試験片
は組成および表面処理ごとに3本用意し、平均値で評価
を行った。
【0038】(2)溶損試験 前述した[第1の実施例]と同様の方法にて行った。な
お、試験片は組成および表面処理ごとに4本用意し、平
均値で評価を行った。
【0039】上記の各試験の結果を表3に示す。表3よ
り以下のことがわかる。
【0040】
【表3】 Mo/B重量比の増大に伴い、合金の耐アルミニウム溶
損性が向上することがわかった。これは、結合相中に固
溶するMo量が増大したためであると考えられる。
【0041】Mo/B重量比に関わらず、合金表面に酸
化処理または窒化処理を施すことにより、耐アルミニウ
ム溶損性が向上することがわかった。耐アルミニウム溶
損性の向上効果は、酸化処理の方が優れている。このよ
うに合金表面に酸化処理または窒化処理を施すことによ
り耐アルミニウム溶損性が向上するのは、溶融アルミニ
ウムに対して全く濡れないセラミック質の表面層が形成
されることによるものと考えられる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、靭性および耐アルミニ
ウム溶損性を兼備したNi基耐食耐摩耗合金が得られ
る。また、本発明合金に更に酸化処理または窒化処理を
施した場合には、更に耐アルミニウム溶損性を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】耐アルミニウム溶損性確認試験結果を示すグラ
フ。
【図2】試験に用いた鋳抜きピンの製法を示す概略断面
図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B22F 3/24 B22F 3/24 K 7/08 7/08 B C23C 8/12 C23C 8/12 8/24 8/24 (72)発明者 藤 本 亮 輔 静岡県沼津市大岡2068の3 東芝機械株式 会社内 (72)発明者 ▲高▼橋 栄 静岡県沼津市大岡2068の3 東芝機械株式 会社内 Fターム(参考) 4K018 AA08 AB04 AC04 BA04 BD09 FA11 JA22 KA07 KA14 KA18 KA62 4K028 AA02 AB02 AC08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】組成が、重量%でB:1.1〜2.5%、
    Mo:11〜20%、Si:4.0〜6.5%、残部N
    iおよび不可避的不純物からなり、Ni基の結合相にN
    i−Mo複硼化物が分散しているNi基耐食耐摩耗合金
    であって、B含有量に対するMoの含有量の比が重量比
    で6.5〜13であることを特徴とする、Ni基耐食耐
    摩耗合金。
  2. 【請求項2】組成が、重量%でB:1.1〜2.5%、
    Mo:11〜20%、Si:4.0〜6.5%、C:
    0.05〜0.22%、残部Niおよび不可避的不純物
    からなり、Ni基の結合相にNi−Mo複硼化物が分散
    しているNi基耐食耐摩耗合金であって、B含有量に対
    するMoの含有量の比が重量比で6.5〜13であるこ
    とを特徴とする、Ni基耐食耐摩耗合金。
  3. 【請求項3】表面に酸化処理または窒化処理が施されて
    いることを特徴とする、請求項1または2に記載のNi
    基耐食耐摩耗合金。
  4. 【請求項4】鉄鋼材料からなる基材と請求項1乃至3の
    いずれか一項に記載のNi基耐食耐摩耗合金とを金属結
    合により複合化させてなる複合部材。
  5. 【請求項5】少なくとも溶湯に接触する部位が、請求項
    1乃至3のいずれか一項に記載のNi基耐食耐摩耗合金
    により形成されていることを特徴とする、ダイカストマ
    シン用の部材。
  6. 【請求項6】組成が、重量%でB:1.1〜2.5%、
    Mo:11〜20%、Si:4.0〜6.5%、残部N
    iおよび不可避的不純物からなるNi基耐食耐摩耗合金
    用の原料粉末であって、B含有量に対するMoの含有量
    の比が重量比で6.5〜13であることを特徴とする、
    Ni基耐食耐摩耗合金用の原料粉末。
  7. 【請求項7】組成が、重量%でB:1.1〜2.5%、
    Mo:11〜20%、Si:4.0〜6.5%、C:
    0.05〜0.22%、残部Niおよび不可避的不純物
    からなるNi基耐食耐摩耗合金用の原料粉末であって、
    B含有量に対するMoの含有量の比が重量比で6.5〜
    13であることを特徴とする、Ni基耐食耐摩耗合金用
    の原料粉末。
JP2001367043A 2001-11-30 2001-11-30 Ni基耐食耐摩耗合金、この合金を用いた複合部材およびダイカストマシン用の部材、並びにこの合金用の原料粉末 Withdrawn JP2003166027A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013185239A (ja) * 2012-03-09 2013-09-19 Toshiba Mach Co Ltd アルミニウム溶湯接触部材およびその製造方法

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