JP2003165993A - アルミニウム加工用潤滑油組成物 - Google Patents

アルミニウム加工用潤滑油組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速度・高加工率のアルミニウム加工に耐え
られ、かつ作業環境を改善できる潤滑油組成物の提供。 【解決手段】 芳香族分が10容量%以下の鉱油を基油
とし、(A1)数平均分子量が100以上1000未満
である水酸基を3〜6個有する多価アルコールのアルキ
レンオキサイド付加物、(A2)前記(A1)のハイド
ロカルビルエーテルまたはエステル、(A3)数平均分
子量が100以上1000未満のポリアルキレングリコ
ール、(A4)前記(A3)のハイドロカルビルエーテ
ルまたはエステル、(A5)炭素数2〜20の2価アル
コール、(A6)前記(A5)のハイドロカルビルエー
テルまたはエステル、(A7)炭素数3〜20の3価ア
ルコール、および(A8)前記(A7)のハイドロカル
ビルエーテルまたはエステルから選ばれる1種以上の含
酸素化合物を0.005〜5質量%、および油性剤を
0.1〜15質量%含有するアルミニウム加工用潤滑油
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルミニウム(アル
ミニウム合金を含む、以下同じ)の加工用潤滑油組成物
に関する。詳しくは、アルミニウムの圧延(例えば冷間
圧延)、アルミニウムの絞り、アルミニウムのしごき、
アルミニウムの引き抜き、アルミニウムのプレスなどに
用いる潤滑油組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平10−36872号公報
【特許文献2】特開2000−119679号公報
【特許文献3】特開2000−80390号公報アルミ
ニウムの加工では、生産性を向上させるため、より高速
度で、かつより高い加工率でアルミニウムを加工するこ
とが必要とされている。
【0003】高速度・高加工率で加工を行なう際には、
潤滑油のミストが発生しやすくなる。加工は通常開放系
で行なわれることから、従来から用いられている鉱油系
潤滑油を用いた場合、このミスト中に臭気の原因となる
芳香族化合物が多量に含まれているため、作業環境を著
しく悪化させる。したがって、作業環境を考慮するなら
ば低芳香族の基油を用いることが望まれている(特許文
献1、2および3参照)。また、アルミニウムは非常に
凝着(移着)しやすい金属であり、工具に過度に凝着
(移着)すると潤滑性の低下や焼き付き発生の原因とな
る。
【0004】例えば冷間圧延ではアルミニウムは他の金
属に比べて厚いロールコーティングをロール上に生成す
る。また、作業環境を考慮した低芳香族の基油を用いた
場合、従来の基油を用いた場合に比べて厚いロールコー
ティングを生成し、潤滑性に悪影響を与えることが分か
った。
【0005】このロールコーティングをはじめとする工
具への材料凝着(移着)を適正な量にするため、従来は
潤滑油に脂肪酸を添加する手段が取られてきた。しか
し、脂肪酸の添加は、金属せっけん生成の増加を招く、
油中摩耗粉量の増加を招くといった問題点を持ち、また
焼鈍時にステインが発生しやすいという問題点も有して
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
実状に鑑みなされたものであり、その目的は、高速度・
高加工率でのアルミニウム加工に耐え得る潤滑油組成物
であって、かつ作業環境を改善でき、金属せっけんの生
成や摩耗粉の発生の増加を抑え、ステインの発生も抑え
ることができる潤滑油組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、特定の化合物を
組み合わせることにより、高速度・高加工率でのアルミ
ニウム加工に耐え得り、かつ作業環境を改善でき、金属
せっけんの生成や摩耗粉の発生の増加を抑え、ステイン
の発生も抑えることができる潤滑油組成物が得られるこ
とを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、芳香族分が10容量%
以下の鉱油を基油とし、(A1)数平均分子量が100
以上1000未満である水酸基を3〜6個有する多価ア
ルコールのアルキレンオキサイド付加物、(A2)前記
(A1)のハイドロカルビルエーテルまたはハイドロカ
ルビルエステル、(A3)数平均分子量が100以上1
000未満のポリアルキレングリコール、(A4)前記
(A3)のハイドロカルビルエーテルまたはハイドロカ
ルビルエステル、(A5)炭素数2〜20の2価アルコ
ール、(A6)前記(A5)のハイドロカルビルエーテ
ルまたはハイドロカルビルエステル、(A7)炭素数3
〜20の3価アルコール、および(A8)前記(A7)
のハイドロカルビルエーテルまたはハイドロカルビルエ
ステルからなる群から選ばれる少なくとも1種の含酸素
化合物を0.005〜5質量%、および油性剤を0.1
〜15質量%含有するアルミニウム加工用潤滑油組成物
に関する。本発明の潤滑油組成物は、アルミニウムの圧
延、特にアルミニウムの冷間圧延に用いられることに特
に適している。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明を具体的に説明する。
本発明の潤滑油組成物の基油は、芳香族分が10容量%
以下の鉱油である。本発明の潤滑油組成物の基油として
は、作業環境の点から、芳香族分が10容量%以下、好
ましくは8容量%以下、より好ましくは6容量%以下、
さらにより好ましくは4容量%以下、さらにより一層好
ましくは3容量%以下、最も好ましくは2容量%以下で
あることが必要である。ここでいう芳香族分とは、JI
SK 2536「石油製品−炭化水素タイプ試験方法」
の蛍光指示薬吸着法を準用して測定された値を表すもの
を意味している。
【0010】本発明の潤滑油組成物の基油としては、ナ
フテン分に制限はないが、アルミニウムの高加工率圧延
時での耐焼き付き限界を高くできることより20容量%
以上、好ましくは25容量%以上、より好ましくは30
容量%以上であることが望ましい。また、アルミニウム
の低加工率時での摩擦係数を低くできることより、ナフ
テン分は90容量%以下、好ましくは85容量%以下、
より好ましくは80容量%以下であることが望ましい。
【0011】本発明の潤滑油組成物の基油としては、パ
ラフィン分に制限はないが、アルミニウムの低加工率時
での摩擦係数を低くできることより5容量%以上、好ま
しくは10容量%以上、より好ましくは15容量%以上
であることが望ましい。また、アルミニウムの高加工率
圧延時での耐焼き付き限界を高くできることより80容
量%以下、好ましくは75容量%以下、より好ましくは
70容量%以下であることが望ましい。
【0012】本発明においてナフテン分、パラフィン分
とは、FIイオン化(ガラスリザーバ使用)による質量
分析法により得られた分子イオン強度をもって、これら
の割合を決定するものである。以下にその測定法を具体
的に示す。 径18mm、長さ980mmの溶出クロマト用吸着管
に、約175℃、3時間の乾燥により活性化された呼び
径74〜149μmシリカゲル(富士デビソン化学
(株)製grade923)120gを充填する。 n−ペンタン75mlを注入し、シリカゲルを予め湿
す。 試料約2gを精秤し、等容量のn−ペンタンで希釈
し、得られた試料溶液を注入する。 試料溶液の液面がシリカゲル上端に達したとき、飽和
炭化水素成分を分離するためにn−ペンタン140ml
を注入し、吸着管の下端より溶出液を回収する。 の溶出液をロータリーエバポレーターにかけて溶媒
を留去し、飽和炭化水素成分を得る。 で得られた飽和炭化水素成分を質量分析計でタイプ
分析を行う。質量分析におけるイオン化方法としては、
ガラスリザーバを使用したFIイオン化法が用いられ、
質量分析計は日本電子(株)製JMS−AX505Hを
使用する。
【0013】測定条件を以下に示す。 加速電圧 :3.0kV カソード電圧 :−5〜−6kV 分解能 :約500 エミッター :カーボン エミッター電流 :5mA 測定範囲 :質量数35〜700 補助オーブン温度:300℃ セパレータ温度 :300℃ 主要オーブン温度:350℃ 試料注入量 :1μl
【0014】の質量分析法によって得られた分子イ
オンは、同位体補正後、その質量数からパラフィン類
(Cn2n+2) とナフテン類(Cn2n、 Cn
2n-2、 Cn2n-4・・・)の2タイプに分類・整理
し、それぞれのイオン強度の分率を求め、飽和炭化水素
成分全体に対する各タイプの含有量を定める。次いで、
で得られた飽和炭化水素成分の含有量をもとに、試料
全体に対するパラフィン分、ナフテン分の各含有量を求
める。
【0015】なお、FI法質量分析のタイプ分析法によ
るデータ処理の詳細は、「日石レビュー」第33巻第4
号135〜142頁の特に「2.2.3データ処理」の
項に記載されている。
【0016】本発明の潤滑油組成物の基油の動粘度には
特に制限はないが、40℃における動粘度が1〜6mm
2 /sの範囲であることが望ましい。
【0017】基油の動粘度(40℃)が低すぎる場合に
は、引火による火災等の危険性が増す恐れがある。一
方、高すぎる場合には、焼鈍後にステインと呼ばれる潤
滑油成分の焼き付きが生じ易くなる恐れがある、被加工
材表面にオイルピットと呼ばれる表面損傷が発生し表面
光沢が悪くなる恐れがある、過潤滑によるスリップが生
じ、摩耗粉の発生量が多くなる、被加工材表面に傷を付
ける、スリップが著しい場合には加工不能となるなどの
ことから、好ましくは6mm2 /s以下、より好ましく
は5.5mm2 /s以下であることが望ましい。
【0018】本発明で使用可能な鉱油系基油を例示すれ
ば、原油を常圧蒸留および必要に応じて減圧蒸留して得
られた潤滑油留分に対して、溶剤脱れき、溶剤抽出、水
素化分解、溶剤脱ろう、接触脱ろう、水素化精製、硫酸
洗浄、白土処理等の1種もしくは2種以上の精製手段を
適宜組み合わせて適用して得られるパラフィン系鉱油、
ナフテン系鉱油またはこれらの混合物を挙げることがで
きる。
【0019】本発明の潤滑油組成物の基油としては、上
記した基油を単独で用いてもよいし、2種以上組み合わ
せて用いてもよい。
【0020】本発明の潤滑油組成物に含まれる基油の含
有量は任意であるが、作業環境の点から、下限値は組成
物全量基準で60質量%以上が好ましく、65質量%以
上がより好ましく、70質量%以上がさらにより好まし
く、一方、組成物の潤滑性向上の点から、上限値は組成
物全量基準で99質量%以下が好ましく、98質量%以
下がより好ましい。
【0021】本発明のアルミニウム加工用潤滑油組成物
は、芳香族分が10容量%以下の鉱油を基油とし、(A
1)数平均分子量が100以上1000未満である水酸
基を3〜6個有する多価アルコールのアルキレンオキサ
イド付加物、(A2)前記(A1)のハイドロカルビル
エーテルまたはハイドロカルビルエステル、(A3)数
平均分子量が100以上1000未満のポリアルキレン
グリコール、(A4)前記(A3)のハイドロカルビル
エーテルまたはハイドロカルビルエステル、(A5)炭
素数2〜20の2価アルコール、(A6)前記(A5)
のハイドロカルビルエーテルまたはハイドロカルビルエ
ステル、(A7)炭素数3〜20の3価アルコール、お
よび(A8)前記(A7)のハイドロカルビルエーテル
またはハイドロカルビルエステルからなる群から選ばれ
る少なくとも1種の含酸素化合物を0.005〜5質量
%、および油性剤を0.1〜15質量%含有するもので
ある。
【0022】上記(A1)成分を構成する多価アルコー
ルは、水酸基を3〜6個有する。このような多価アルコ
ールとしては、具体的には例えば、グリセリン、ポリグ
リセリン(グリセリンの2〜4量体、例えばジグリセリ
ン、トリグリセリン、テトラグリセリン)、トリメチロ
ールアルカン(トリメチロールエタン、トリメチロール
プロパン、トリメチロールブタンなど)およびこれらの
2〜4量体、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリ
トール、1,2,4−ブタントリオール、1,3,5−
ペンタントリオール、1,2,6−ヘキサントリオー
ル、1,2,3,4−ブタンテトロール、ソルビトー
ル、ソルビタン、ソルビトールグリセリン縮合物、アド
ニトール、アラビトール、キシリトール、マンニトー
ル、イジリトール、タリトール、ズルシトール、アリト
ールなどの多価アルコール;キシロース、アラビノー
ス、リボース、ラムノース、グルコース、フルクトー
ス、ガラクトース、マンノース、ソルボース、セロビオ
ース、マルトース、イソマルトース、トレハロース、シ
ュクロースなどの糖類を挙げることができるが、この中
でも工具へのアルミニウム凝着(移着)量の調整力に優
れる点からグリセリン、トリメチロールアルカン、ソル
ビトール等が好ましい。
【0023】また、(A1)成分を構成するアルキレン
オキサイドとしては、炭素数2〜6、好ましくは2〜4
のものが用いられる。炭素数2〜6のアルキレンオキサ
イドとしては、具体的には例えば、エチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、1,2−エポキシブタン
(α−ブチレンオキサイド)、2,3−エポキシブタン
(β−ブチレンオキサイド)、1,2−エポキシ−1−
メチルプロパン、1,2−エポキシヘプタンおよび1,
2−エポキシヘキサンが挙げられるが、この中でも工具
へのアルミニウムの凝着(移着)量の調整力に優れる点
からエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイド等が好ましく、エチレンオキサイド、プ
ロピレンオキサイドがより好ましい。
【0024】なお、2種以上のアルキレンオキサイドを
用いた場合、オキシアルキレン基の重合形式に特に制限
はなく、ランダム共重合していても、ブロック共重合し
ていても良い。また、水酸基を3〜6個有する多価アル
コールにアルキレンオキサイドを付加させる際は、全て
の水酸基に付加させてもよいし、一部の水酸基のみに付
加させてもよいが、工具へのアルミニウム凝着(移着)
量の調整力に優れる点から全ての水酸基に付加させた付
加物が好ましい。
【0025】さらに、本発明で用いる(A1)成分とし
ては数平均分子量が100以上1000未満、好ましく
は、100以上800未満であることが必要である。数
平均分子量が100未満の付加物は、基油に対する溶解
性が低下し好ましくない。また、数平均分子量が100
0以上の付加物は、加工後の焼鈍時に被加工材表面に残
ってステインを生じる恐れがあり好ましくない。
【0026】なお、本発明で用いる(A1)成分として
は、水酸基を3〜6個有する多価アルコールにアルキレ
ンオキサイドを付加させる際に数平均分子量が100以
上1000未満となるように反応させたものを用いても
良いし、任意の方法で得られる水酸基を3〜6個有する
多価アルコールのアルキレンオキサイド付加物の混合物
や市販されている水酸基を3〜6個有する多価アルコー
ルのアルキレンオキサイド付加物の混合物を、蒸留やク
ロマトによって、数平均分子量が100以上1000未
満となるように分離したものを用いても良い。
【0027】(A1)成分としては、これら化合物をそ
れぞれ単独で用いても、2種以上の混合物として用いて
もよい。
【0028】本発明に係る(A2)成分は、数平均分子
量が100以上1000未満、好ましくは100以上8
00未満である、水酸基を3〜6個有する多価アルコー
ルのアルキレンオキサイド付加物を、ハイドロカルビル
エーテル化またはエステル化させたものである。
【0029】(A2)成分としては、(A1)成分のア
ルキレンオキサイド付加物の末端水酸基の一部または全
てを、ハイドロカルビルエーテル化またはエステル化さ
せたものが使用できる。ここで言うハイドロカルビル基
とは、炭素数1〜24の炭化水素基を表す。炭素数1〜
24の炭化水素基としては、具体的には例えば、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert
−ブチル基、直鎖または分枝のペンチル基、直鎖または
分枝のヘキシル基、直鎖または分枝のヘプチル基、直鎖
または分枝のオクチル基、直鎖または分枝のノニル基、
直鎖または分枝のデシル基、直鎖または分枝のウンデシ
ル基、直鎖または分枝のドデシル基、直鎖または分枝の
トリデシル基、直鎖または分枝のテトラデシル基、直鎖
または分枝のペンタデシル基、直鎖または分枝のヘキサ
デシル基、直鎖または分枝のヘプタデシル基、直鎖また
は分枝のオクタデシル基、直鎖または分枝のノナデシル
基、直鎖または分枝のイコシル基、直鎖または分枝のヘ
ンイコシル基、直鎖または分枝のドコシル基、直鎖また
は分枝のトリコシル基、直鎖または分枝のテトラコシル
基等の炭素数1〜24のアルキル基;ビニル基、直鎖ま
たは分岐のプロペニル基、直鎖または分枝のブテニル
基、直鎖または分枝のペンテニル基、直鎖または分枝の
ヘキセニル基、直鎖または分枝のヘプテニル基、直鎖ま
たは分枝のオクテニル基、直鎖または分枝のノネニル
基、直鎖または分枝のデセニル基、直鎖または分枝のウ
ンデセニル基、直鎖または分枝のドデセニル基、直鎖ま
たは分枝のトリデセニル基、直鎖または分枝のテトラデ
セニル基、直鎖または分枝のペンタデセニル基、直鎖ま
たは分枝のヘキサデセニル基、直鎖または分枝のヘプタ
デセニル基、直鎖または分枝のオクタデセニル基、直鎖
または分枝のノナデセニル基、直鎖または分枝のイコセ
ニル基、直鎖または分枝のヘンイコセニル基、直鎖また
は分枝のドコセニル基、直鎖または分枝のトリコセニル
基、直鎖または分枝のテトラコセニル基等の炭素数2〜
24のアルケニル基;シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基、シクロヘプチル基等の炭素数5〜7のシクロアル
キル基;メチルシクロペンチル基、ジメチルシクロペン
チル基(全ての構造異性体を含む)、メチルエチルシク
ロペンチル基(全ての構造異性体を含む)、ジエチルシ
クロペンチル基(全ての構造異性体を含む)、メチルシ
クロヘキシル基、ジメチルシクロヘキシル基(全ての構
造異性体を含む)、メチルエチルシクロヘキシル基(全
ての構造異性体を含む)、ジエチルシクロヘキシル基
(全ての構造異性体を含む)、メチルシクロヘプチル
基、ジメチルシクロヘプチル基(全ての構造異性体を含
む)、メチルエチルシクロヘプチル基(全ての構造異性
体を含む)、ジエチルシクロヘプチル基(全ての構造異
性体を含む)等の炭素数6〜11のアルキルシクロアル
キル基;フェニル基、ナフチル基等の炭素数6〜10の
アリール基:トリル基(全ての構造異性体を含む)、キ
シリル基(全ての構造異性体を含む)、エチルフェニル
基(全ての構造異性体を含む)、直鎖または分枝のプロ
ピルフェニル基(全ての構造異性体を含む)、直鎖また
は分枝のブチルフェニル基(全ての構造異性体を含
む)、直鎖または分枝のペンチルフェニル基(全ての構
造異性体を含む)、直鎖または分枝のヘキシルフェニル
基(全ての構造異性体を含む)、直鎖または分枝のヘプ
チルフェニル基(全ての構造異性体を含む)、直鎖また
は分枝のオクチルフェニル基(全ての構造異性体を含
む)、直鎖または分枝のノニルフェニル基(全ての構造
異性体を含む)、直鎖または分枝のデシルフェニル基
(全ての構造異性体を含む)、直鎖または分枝のウンデ
シルフェニル基(全ての構造異性体を含む)、直鎖また
は分枝のドデシルフェニル基(全ての構造異性体を含
む)等の炭素数7〜18のアルキルアリール基;ベンジ
ル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基(プロピ
ル基の異性体を含む)、フェニルブチル基(ブチル基の
異性体を含む)、フェニルペンチル基(ペンチル基の異
性体を含む)、フェニルヘキシル基(ヘキシル基の異性
体を含む)等の炭素数7〜12のアリールアルキル基が
挙げられる。この中でも、工具へのアルミニウム凝着
(移着)量の調整力に優れる点から、炭素数2〜18の
直鎖または分岐のアルキル基および炭素数2〜18の直
鎖または分岐のアルケニル基が好ましく、炭素数3〜1
2の直鎖または分岐のアルキル基およびオレイル基(オ
レイルアルコールから水酸基を除いた残基)がより好ま
しい。
【0030】エステル化に用いる酸としては、通常、カ
ルボン酸が挙げられる。このカルボン酸としては、1塩
基酸でも多塩基酸でも良いが、通常、一塩基酸が用いら
れる。
【0031】1塩基酸としては、炭素数6〜24の脂肪
酸で、直鎖のものでも分岐のものでも良く、また飽和の
ものでも不飽和のものでも良い。具体的には例えば、直
鎖状または分岐状のヘキサン酸、直鎖状または分岐状の
オクタン酸、直鎖状または分岐状のノナン酸、直鎖状ま
たは分岐状のデカン酸、直鎖状または分岐状のウンデカ
ン酸、直鎖状または分岐状のドデカン酸、直鎖状または
分岐状のトリデカン酸、直鎖状または分岐状のテトラデ
カン酸、直鎖状または分岐状のペンタデカン酸、直鎖状
または分岐状のヘキサデカン酸、直鎖状または分岐状の
オクタデカン酸、直鎖状または分岐状のヒドロキシオク
タデカン酸、直鎖状または分岐状のノナデカン酸、直鎖
状または分岐状のエイコサン酸、直鎖状または分岐状の
ヘンエイコサン酸、直鎖状または分岐状のドコサン酸、
直鎖状または分岐状のトリコサン酸、直鎖状または分岐
状のテトラコサン酸などの飽和脂肪酸、直鎖状または分
岐状のヘキセン酸、直鎖状または分岐状のヘプテン酸、
直鎖状または分岐状のオクテン酸、直鎖状または分岐状
のノネン酸、直鎖状または分岐状のデセン酸、直鎖状ま
たは分岐状のウンデセン酸、直鎖状または分岐状のドデ
セン酸、直鎖状または分岐状のトリデセン酸、直鎖状ま
たは分岐状のテトラデセン酸、直鎖状または分岐状のペ
ンタデセン酸、直鎖状または分岐状のヘキサデセン酸、
直鎖状または分岐状のオクタデセン酸、直鎖状または分
岐状のヒドロキシオクタデセン酸、直鎖状または分岐状
のノナデセン酸、直鎖状または分岐状のエイコセン酸、
直鎖状または分岐状のヘンエイコセン酸、直鎖状または
分岐状のドコセン酸、直鎖状または分岐状のトリコセン
酸、直鎖状または分岐状のテトラコセン酸などの不飽和
脂肪酸、およびこれらの混合物が挙げられる。これらの
中でも、特に炭素数8〜20の飽和脂肪酸、または炭素
数8〜20の不飽和脂肪酸、およびこれらの混合物が好
ましい。
【0032】(A2)成分としては、これら化合物をそ
れぞれ単独で用いても、2種以上の混合物として用いて
もよい。
【0033】(A3)成分は、数平均分子量が100以
上1000未満のポリアルキレングリコールであり、炭
素数2〜6、好ましくは2〜4のアルキレンオキサイド
を単独重合あるいは共重合したものが用いられる。炭素
数2〜6のアルキレンオキサイドとしては、具体的には
例えば、(A1)成分を構成するアルキレンオキサイド
として列挙したものが挙げられる。この中でも、工具へ
のアルミニウム凝着(移着)量の調整力に優れる点か
ら、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイド等が好ましく、エチレンオキサイド、プ
ロピレンオキサイドがより好ましい。
【0034】なお、ポリアルキレングリコールの調製に
2種以上のアルキレンオキサイドを用いた場合、オキシ
アルキレン基の重合形式に特に制限はなく、ランダム共
重合していても、ブロック共重合していても良い。
【0035】さらに、(A3)成分としては数平均分子
量が100以上1000未満、好ましくは120以上7
00未満であることが必要である。数平均分子量が10
0未満のポリアルキレングリコールは、基油への溶解性
が低下し好ましくない。また、数平均分子量が1000
以上のポリアルキレングリコールは、加工後の焼鈍時に
被加工材表面に残ってステインを生じる恐れがあり好ま
しくない。
【0036】なお、(A3)成分としては、アルキレン
オキサイドを重合させる際に数平均分子量が100以上
1000未満となるように反応させたものを用いても良
いし、任意の方法で得られるポリアルキレングリコール
混合物や市販されているポリアルキレングリコール混合
物を、蒸留やクロマトによって、数平均分子量が100
以上1000未満となるように分離したものを用いても
良い。
【0037】(A3)成分としては、これら化合物をそ
れぞれ単独で用いても、2種以上の混合物として用いて
もよい。
【0038】(A4)成分は、数平均分子量が100以
上1000未満、好ましくは120以上700未満のポ
リアルキレングリコールを、ハイドロカルビルエーテル
化またはエステル化させたものである。(A4)成分と
しては、(A3)成分のポリアルキレングリコールの末
端水酸基の一部または全てを、ハイドロカルビルエーテ
ル化またはエステル化させたものが使用できる。ここで
いうハイドロカルビル基とは、炭素数1〜24の炭化水
素基を表し、具体的には例えば(A2)の説明において
列挙した各基が挙げられる。この中でも、工具へのアル
ミニウム凝着(移着)量の調整力に優れる点から、炭素
数2〜18の直鎖または分岐のアルキル基および炭素数
2〜18の直鎖または分岐のアルケニル基が好ましく、
炭素数3〜12の直鎖または分岐のアルキル基およびオ
レイル基(オレイルアルコールから水酸基を除いた残
基)がより好ましい。また、(A4)成分としては、
(A3)成分のポリアルキレングリコールの末端水酸基
をエステル化させたものも使用できる。エステル化に用
いる酸としては、通常、カルボン酸が挙げられる。この
カルボン酸としては、1塩基酸でも多塩基酸でも良い
が、通常、一塩基酸が用いられ、具体的には例えば(A
2)成分の説明において列挙したものが挙げられる。
(A4)成分としては、これら化合物をそれぞれ単独で
用いても、2種以上の混合物として用いてもよい。
【0039】(A5)成分は、炭素数2〜20、好まし
くは炭素数3〜18の2価アルコールであるが、ここで
いう2価アルコールとは分子中にエーテル結合を有さな
いものをいう。このような炭素数2〜20の2価アルコ
ールとしては、具体的には例えば、エチレングリコー
ル、1,3−プロパンジオール、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,2−ブタンジオー
ル、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,5−
ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−
ヘキサンジオール、2−エチル−2−メチル−1,3−
プロパンジオール、2−メチル−2,4―ペンタンジオ
ール、1,7−ヘプタンジオール、2−メチル−2−プ
ロピル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジエチル
−1,3−プロパンジオール、1,8−オクタンジオー
ル、1,9−ノナンジオール、2―ブチルー2―エチル
ー1,3―プロパンジオール、1,10−デカンジオー
ル、1,11−ウンデカンジオール、1,12−ドデカ
ンジオール、1,13−トリデカンジオール、1,14
−テトラデカンジオール、1,15−ヘプタデカンジオ
ール、1,16−ヘキサデカンジオール、1,17−ヘ
プタデカンジオール、1,18−オクタデカンジオー
ル、1,19−ノナデカンジオール、1,20−イコサ
デカンジオールが挙げられる。この中でも、工具へのア
ルミニウム凝着(移着)量の調整力に優れる点から、
1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、
ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、
2−メチル−2,4―ペンタンジオール、2−エチル−
2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,7−ヘプ
タンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノ
ナンジオール、1,10−デカンジオール、1,11−
ウンデカンジオール、1,12−ドデカンジオール等が
好ましい。
【0040】(A5)成分としては、これら化合物をそ
れぞれ単独で用いても、2種以上の混合物として用いて
もよい。
【0041】(A6)成分は、炭素数2〜20、好まし
くは炭素数3〜18の2価アルコール(ただし、分子中
にエーテル結合を有するものを除く)を、ハイドロカル
ビルエーテル化させたものまたはエステル化させたもの
である。(A6)成分としては、(A5)成分の2価ア
ルコールの末端水酸基の一部または全てを、ハイドロカ
ルビルエーテル化させたものが使用できる。ここでいう
ハイドロカルビルエーテ基とは、炭素数1〜24の炭化
水素基を表し、具体的には例えば(A2)成分の説明に
おいて列挙した各基が挙げられる。この中でも、工具へ
のアルミニウム凝着(移着)量の調整力に優れる点か
ら、炭素数2〜18の直鎖または分岐のアルキル基およ
び炭素数2〜18の直鎖または分岐のアルケニル基が好
ましく、炭素数3〜12の直鎖または分岐のアルキル基
およびオレイル基(オレイルアルコールから水酸基を除
いた残基)がさらに好ましい。
【0042】また、(A6)成分としては、(A5)成
分の2価アルコールの末端の水酸基の一方または両方
を、エステル化させたものも使用できる。エステル化に
用いる酸としては、通常、カルボン酸が挙げられる。こ
のカルボン酸としては、1塩基酸でも多塩基酸でも良い
が、通常、一塩基酸が用いられ、具体的には例えば(A
2)成分の説明において列挙したものが挙げられる。な
お、(A6)成分のエステルは、(A5)成分の2価ア
ルコールの末端の水酸基の一方をエステル化したもの
(部分エステル)であっても良く、両方をエステル化し
たもの(完全エステル)であっても良いが、アルミニウ
ム凝着(移着)量の調整力により優れることから、部分
エステルであることが好ましい。
【0043】(A6)成分としては、これら化合物をそ
れぞれ単独で用いても、2種以上の混合物として用いて
もよい。
【0044】(A7)成分は、炭素数3〜20、好まし
くは炭素数3〜18の3価アルコールであるが、ここで
いう3価アルコールとは分子中にエーテル結合を有さな
いものをいう。このような炭素数3〜20の3価アルコ
ールとしては、具体的には例えば、グリセリン、1,
2,3−ブタントリオール、1,2,4−ブタントリオ
ール、1,2,5−ペンタントリオール、1,3,5−
ペンタントリオール、1,2,3−ペンタントリオー
ル、1,2,4−ペンタントリオール、1,2,6−ヘ
キサントリオール、1,2,3−ヘキサントリオール、
1,2,4−ヘキサントリオール、1,2,5−ヘキサ
ントリオール、1,3,4−ヘキサントリオール、1,
3,5−ヘキサントリオール、1,3,6−ヘキサント
リオール、1,4,5−ヘキサントリオール、1,2,
7―ヘプタントリオール、1,2,8−オクタントリオ
ール、1,2,9−ノナントリオール、1,2,10−
デカントリオール、1,2,11−ウンデカントリオー
ル、1,2,12−ドデカントリオール、1,2,13
−トリデカントリオール、1,2,14−テトラデカン
トリオール、1,2,15−ペンタデカントリオール、
1,2,16−ヘキサデカントリオール、1,2,17
−ヘプタデカントリオール、1,2,18−オクタデカ
ントリオール、1,2,19−ノナデカントリオール、
1,2,20−イコサントリオール等が挙げられる。こ
の中でも、工具へのアルミニウム凝着(移着)量の調整
力に優れる点から、1,2,12−ドデカントリオー
ル、1,2,13−トリデカントリオール、1,2,1
4−テトラデカントリオール、1,2,15−ペンタデ
カントリオール、1,2,16−ヘキサデカントリオー
ル、1,2,17−ヘプタデカントリオール、1,2,
18−オクタデカントリオールが好ましい。(A7)成
分としては、これら化合物をそれぞれ単独で用いても、
また2種以上の混合物として用いてもよい。
【0045】(A8)成分は、炭素数3〜20、好まし
くは炭素数3〜18の3価アルコール(ただし、分子中
にエーテル結合を有するものを除く)を、ハイドロカル
ビルエーテル化させたものまたはエステル化させたもの
である。(A8)成分としては、(A7)成分の3価ア
ルコールの末端水酸基の一部または全てを、ハイドロカ
ルビルエーテル化させたものが使用できる。ここでいう
ハイドロカルビルエーテル基とは、炭素数1〜24の炭
化水素基を表し、具体的には例えば(A2)成分の説明
において列挙した各基が挙げられる。この中でも、工具
へのアルミニウム凝着(移着)量の調整力に優れる点か
ら、炭素数2〜18の直鎖または分岐のアルキル基およ
び炭素数2〜18の直鎖または分岐のアルケニル基が好
ましく、炭素数3〜12の直鎖または分岐のアルキル基
およびオレイル基(オレイルアルコールから水酸基を除
いた残基)がより好ましい。
【0046】また、(A8)成分としては、(A7)成
分の3価アルコールの末端の水酸基の一部又は全部を、
エステル化させたものが使用できる。エステル化に用い
る酸としては、通常、カルボン酸が挙げられる。カルボ
ン酸としては、1塩基酸でも多塩基酸でも良いが、通
常、一塩基酸が用いられ、具体的には例えば(A2)成
分の説明において列挙したものが挙げられる。なお、
(A8)成分のエステルは、(A7)成分の3価アルコ
ールの末端の水酸基の一つ又は二つをエステル化したも
の(部分エステル)であっても良く、全てをエステル化
したもの(完全エステル)であっても良いが、アルミニ
ウム凝着(移着)量の調整力により優れることから、部
分エステルであることが好ましい。(A8)成分として
は、(A7)成分のうち、グリセリン、1,2,3−ブ
タントリオール、1,2,4−ブタントリオール、1,
2,5−ペンタントリオール、1,3,5−ペンタント
リオール、1,2,3−ペンタントリオール、1,2,
4−ペンタントリオール、1,2,6−ヘキサントリオ
ール、1,2,3−ヘキサントリオール、1,2,4−
ヘキサントリオール、1,2,5−ヘキサントリオー
ル、1,3,4−ヘキサントリオール、1,3,5−ヘ
キサントリオール、1,3,6−ヘキサントリオールお
よび1,4,5−ヘキサントリオールそれぞれのハイド
ロカルビルエーテルまたは部分エステルが好ましい。
(A8)成分としては、これら化合物をそれぞれ単独で
用いても、また2種以上の混合物として用いてもよい。
【0047】本発明において、前記(A1)、(A
2)、(A3)、(A4)、(A5)、(A6)、(A
7)および(A8)成分の中から選ばれる1種の含酸素
化合物を単独で用いても良いし、異なる構造を有する2
種以上の含酸素化合物の混合物を用いても良い。上記し
た(A1)〜(A8)成分の中でも、より工具へのアル
ミニウム凝着(移着)量の調整力に優れる点から、(A
3)成分、(A4)成分、(A5)成分および(A8)
成分が好ましく、(A3)成分、(A4)成分および
(A8)成分がより好ましい。
【0048】本発明において、含酸素化合物の組成物全
量基準での含有量(合計量)の上限値は、5質量%以
下、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1.5質
量%以下、さらに好ましくは1.2質量%以下、最も好
ましくは1質量%以下であり、下限値は0.005質量
%以上、好ましくは0.01質量%以上、さらに好まし
くは0.03質量%以上である。5質量%を越える含酸
素化合物は、基油への溶解性が低下したり、圧延油とし
ての性能に悪影響を及ぼす可能性があり好ましくない。
また、0.005質量%に満たない含酸素化合物では工
具へのアルミニウム凝着(移着)量の調整効果が小さく
なり好ましくない。
【0049】本発明の潤滑油組成物は油性剤を含有して
もよい。本発明で使用される油性剤としては、通常潤滑
油の油性剤として用いられているものが含まれる。しか
しながら、より加工性を向上させるために下記の中から
選ばれる少なくとも1種の油性剤を使用することが好ま
しい。 (1)エステル (2)1価アルコール (3)カルボン酸
【0050】上記(1)エステルとしては、構成するア
ルコールが1価アルコールでも多価アルコールでも良
く、またカルボン酸が一塩基酸でも多塩基酸であっても
良いものである。
【0051】1価アルコールとしては、通常炭素数1〜
24のものが用いられ、このようなアルコールとしては
直鎖のものでも分岐のものでもよい。炭素数1〜24の
アルコールとしては、具体的には例えば、メタノール、
エタノール、直鎖状または分岐状のプロパノール、直鎖
状または分岐状のブタノール、直鎖状または分岐状のオ
クタノール、直鎖状または分岐状のノナノール、直鎖状
または分岐状のデカノール、直鎖状または分岐状のウン
デカノール、直鎖状または分岐状のドデカノール、直鎖
状または分岐状のトリデカノール、直鎖状または分岐状
のテトラデカノール、直鎖状または分岐状のペンタデカ
ノール、直鎖状または分岐状のヘキサデカノール、直鎖
状または分岐状のヘプタデカノール、直鎖状または分岐
状のオクタデカノール、直鎖状または分岐状のノナデカ
ノール、直鎖状または分岐状のエイコサノール、直鎖状
または分岐状のヘンエイコサノール、直鎖状または分岐
状のトリコサノール、直鎖状または分岐状のテトラコサ
ノールおよびこれらの混合物が挙げられる。
【0052】多価アルコールとしては、通常2〜10
価、好ましくは2〜6価のものが用いられる。2〜10
価多価アルコールとしては、具体的には例えば、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレング
リコール(エチレングリコールの3〜15量体)、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール(プロピレングリコールの3〜15量
体)、1,3−プロパンジオール、1,2−プロパンジ
オール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、2−メチル−1,2−プロパンジオール、2−メ
チル−1,3−プロパンジオール、1,2−ペンタンジ
オール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタン
ジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグ
リコール等の2価アルコール;グリセリン、ポリグリセ
リン(グリセリンの2〜8量体、例えばジグリセリン、
トリグリセリン、テトラグリセリン)、トリメチロール
アルカン(トリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パン、トリメチロールブタンなど)およびこれらの2〜
8量体、ペンタエリスリトールおよびこれらの2〜4量
体、1,2,4−ブタントリオール、1,3,5−ペン
タントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、
1,2,3,4−ブタンテトロール、ソルビトール、ソ
ルビタン、ソルビトールグリセリン縮合物、アドニトー
ル、アラビトール、キシリトール、マンニトールなどの
多価アルコール;キシロース、アラビノース、リボー
ス、ラムノース、グルコース、フルクトース、ガラクト
ース、マンノース、ソルボース、セロビオース、マルト
ース、イソマルトース、トレハロース、スクロースなど
の糖類、およびこれらの混合物が挙げられる。
【0053】これらの中でも特に、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール
(エチレングリコールの3〜10量体)、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレング
リコール(プロピレングリコールの3〜10量体)、
1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,2−プロ
パンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、グリセリン、ジグリセリ
ン、トリグリセリン、トリメチロールアルカン(トリメ
チロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロ
ールブタンなど)およびこれらの2〜4量体、ペンタエ
リスリトール、ジペンタエリスリトール、1,2,4−
ブタントリオール、1,3,5−ペンタントリオール、
1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,3,4−ブ
タンテトロール、ソルビトール、ソルビタン、ソルビト
ールグリセリン縮合物、アドニトール、アラビトール、
キシリトール、マンニトールなどの2〜6価の多価アル
コールおよびこれらの混合物等がより好ましい。さらに
好ましくは、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トール、ソルビタン、およびこれらの混合物等である。
【0054】本発明に係るエステル油性剤を構成する一
塩基酸としては、通常炭素数6〜24の脂肪酸で、直鎖
のものでも分岐のものでも良く、また飽和のものでも不
飽和のものでも良い。具体的には例えば、直鎖状または
分岐状のヘキサン酸、直鎖状または分岐状のオクタン
酸、直鎖状または分岐状のノナン酸、直鎖状または分岐
状のデカン酸、直鎖状または分岐状のウンデカン酸、直
鎖状または分岐状のドデカン酸、直鎖状または分岐状の
トリデカン酸、直鎖状または分岐状のテトラデカン酸、
直鎖状または分岐状のペンタデカン酸、直鎖状または分
岐状のヘキサデカン酸、直鎖状または分岐状のオクタデ
カン酸、直鎖状または分岐状のヒドロキシオクタデカン
酸、直鎖状または分岐状のノナデカン酸、直鎖状または
分岐状のエイコサン酸、直鎖状または分岐状のヘンエイ
コサン酸、直鎖状または分岐状のドコサン酸、直鎖状ま
たは分岐状のトリコサン酸、直鎖状または分岐状のテト
ラコサン酸などの飽和脂肪酸;直鎖状または分岐状のヘ
キセン酸、直鎖状または分岐状のヘプテン酸、直鎖状ま
たは分岐状のオクテン酸、直鎖状または分岐状のノネン
酸、直鎖状または分岐状のデセン酸、直鎖状または分岐
状のウンデセン酸、直鎖状または分岐状のドデセン酸、
直鎖状または分岐状のトリデセン酸、直鎖状または分岐
状のテトラデセン酸、直鎖状または分岐状のペンタデセ
ン酸、直鎖状または分岐状のヘキサデセン酸、直鎖状ま
たは分岐状のオクタデセン酸、直鎖状または分岐状のヒ
ドロキシオクタデセン酸、直鎖状または分岐状のノナデ
セン酸、直鎖状または分岐状のエイコセン酸、直鎖状ま
たは分岐状のヘンエイコセン酸、直鎖状または分岐状の
ドコセン酸、直鎖状または分岐状のトリコセン酸、直鎖
状または分岐状のテトラコセン酸などの不飽和脂肪酸、
およびこれらの混合物が挙げられる。これらの中でも、
特に炭素数8〜20の飽和脂肪酸、炭素数8〜20の不
飽和脂肪酸、およびこれらの混合物が好ましい。
【0055】エステル油性剤を構成する多塩基酸として
は、炭素数2〜16の二塩基酸およびトリメリト酸等が
挙げられる。炭素数2〜16の二塩基酸としては、直鎖
のものでも分岐のものでも良く、また飽和のものでも不
飽和のものでも良い。具体的には例えば、エタン二酸、
プロパン二酸、直鎖状または分岐状のブタン二酸、直鎖
状または分岐状のペンタン二酸、直鎖状または分岐状の
ヘキサン二酸、直鎖状または分岐状のオクタン二酸、直
鎖状または分岐状のノナン二酸、直鎖状または分岐状の
デカン二酸、直鎖状または分岐状のウンデカン二酸、直
鎖状または分岐状のドデカン二酸、直鎖状または分岐状
のトリデカン二酸、直鎖状または分岐状のテトラデカン
二酸、直鎖状または分岐状のヘプタデカン二酸、直鎖状
または分岐状のヘキサデカン二酸;直鎖状または分岐状
のヘキセン二酸、直鎖状または分岐状のオクテン二酸、
直鎖状または分岐状のノネン二酸、直鎖状または分岐状
のデセン二酸、直鎖状または分岐状のウンデセン二酸、
直鎖状または分岐状のドデセン二酸、直鎖状または分岐
状のトリデセン二酸、直鎖状または分岐状のテトラデセ
ン二酸、直鎖状または分岐状のヘプタデセン二酸、直鎖
状または分岐状のヘキサデセン二酸;およびこれらの混
合物が挙げられる。
【0056】また、エステル油性剤としては、 一価アルコールと一塩基酸とのエステル 多価アルコールと一塩基酸とのエステル 一価アルコールと多塩基酸とのエステル 多価アルコールと多塩基酸とのエステル 一価アルコール、多価アルコールとの混合物と多塩基
酸との混合エステル 多価アルコールと一塩基酸、多塩基酸との混合物との
混合エステル 一価アルコール、多価アルコールとの混合物と一塩基
酸、多塩基酸との混合物との混合エステル など、任意のアルコールとカルボン酸の組み合わせによ
るエステルが使用可能であり、特に限定されるものでは
ない。
【0057】なお、アルコール成分として多価アルコー
ルを用いた場合、多価アルコール中の水酸基全てがエス
テル化された完全エステルを示す。また、カルボン酸成
分として多塩基酸を用いた場合、多塩基酸中のカルボキ
シル基全てがエステル化された完全エステルでも良く、
カルボキシル基の一部がエステル化されずカルボキシル
基のままで残っている部分エステルであっても良い。
【0058】本発明で用いられるエステルとしては、上
記した何れのものも使用可能であるが、この中でもより
加工性に優れる点から、一価アルコールと一塩基酸と
のエステル、が好ましい。
【0059】本発明において油性剤として用いられるエ
ステルの合計炭素数には特に制限はないが、加工性の向
上効果に優れる点から合計炭素数が7以上のエステルが
好ましく、9以上のエステルがより好ましく、11以上
のエステルが最も好ましい。また、炭素数が大き過ぎる
とステインや腐食の発生を増大させる恐れが大きくなる
ことから、合計炭素数が26以下のエステルが好まし
く、24以下のエステルがより好ましく、22以下のエ
ステルが最も好ましい。
【0060】油性剤として用いられる上記(2)1価ア
ルコールとしては、上記(1)エステルを構成するアル
コールとして列挙した化合物などが挙げられる。より加
工性に優れる点から、炭素数6以上の1価アルコールが
好ましく、炭素数8以上のアルコールがより好ましく、
炭素数10以上のアルコールが最も好ましい。また、炭
素数が大き過ぎるとステインや腐食の発生を増大させる
可能性が大きくなることから、炭素数20以下のアルコ
ールが好ましく、炭素数18以下のアルコールがより好
ましく、炭素数16以下のアルコールが最も好ましい。
【0061】上記(3)カルボン酸としては、1塩基酸
でも多塩基酸でも良い。具体的には例えば、上記(1)
エステルを構成するカルボン酸として列挙した化合物が
挙げられる。これらの中でも、より加工性に優れる点か
ら1価のカルボン酸が好ましい。また、より加工性に優
れる点から、炭素数6以上のカルボン酸が好ましく、炭
素数8以上のカルボン酸がより好ましく、炭素数10以
上のカルボン酸が最も好ましい。また、炭素数が大き過
ぎるとステインや腐食の発生を増大させる可能性が大き
くなることから、炭素数20以下のカルボン酸が好まし
く、炭素数18以下のカルボン酸がより好ましく、炭素
数16以下のカルボン酸が最も好ましい。
【0062】本発明の潤滑油組成物の油性剤としては、
上述したように上記各種油性剤の中から選ばれる1種の
みを用いても良く、また2種以上の混合物を用いても良
いが、より加工性を向上できることから、(1)1価ア
ルコールと1塩基酸とから得られる総炭素数7〜26の
エステル、(2)炭素数6〜20の1価アルコール、
(3)炭素数6〜20の1塩基酸、およびこれらの混合
物が好ましい。
【0063】上記油性剤の合計含有量は、潤滑油組成物
全量基準で0.1〜15質量%である。加工性の点か
ら、含有量の下限値は0.1質量%以上であることが必
要であり、好ましくは0.2質量%以上、より好ましく
は0.5質量%以上である。また、含有量が多過ぎると
ステインや腐食の発生を増大させる可能性がある等の点
から、含有量の上限値は15質量%以下であることが必
要であり、好ましくは12質量%以下、より好ましくは
10質量%以下である。
【0064】また、本発明の潤滑油組成物は、40℃に
おける動粘度が1〜60mm2 /sのアルキルベンゼン
を配合しても良い。アルキルベンゼンおよび油性剤を併
用することによって、油性剤の添加効果をより増大させ
ることができる。
【0065】本発明で用いられるアルキルベンゼンの4
0℃における動粘度は1〜60mm 2 /sであることが
好ましい。40℃における動粘度が1mm2 /s未満の
場合には、添加効果が期待できない場合がある。また、
40℃における動粘度が60mm2 /sを超える場合に
は、ステインや腐食の発生を増大させる可能性があり、
好ましくは40mm2 /s以下、より好ましくは20m
2 /s以下である。
【0066】また、本発明で用いるアルキルベンゼンの
ベンゼン環に結合するアルキル基としては直鎖状であっ
ても、分枝状であっても良く、また、炭素数についても
特に限定されるものではないが、炭素数1〜40のアル
キル基が好ましい。
【0067】炭素数1〜40のアルキル基としては、具
体的には例えば、メチル基、エチル基、直鎖状または分
岐状のプロピル基、直鎖状または分岐状のブチル基、直
鎖状または分岐状のペンチル基、直鎖状または分岐状の
ヘキシル基、直鎖状または分岐状のヘプチル基、直鎖状
または分岐状のオクチル基、直鎖状または分岐状のノニ
ル基、直鎖状または分岐状のデシル基、直鎖状または分
岐状のウンデシル基、直鎖状または分岐状のドデシル
基、直鎖状または分岐状のトリデシル基、直鎖状または
分岐状のテトラデシル基、直鎖状または分岐状のペンタ
デシル基、直鎖状または分岐状のヘキサデシル基、直鎖
状または分岐状のヘプタデシル基、直鎖状または分岐状
のオクタデシル基、直鎖状または分岐状のノナデシル
基、直鎖状または分岐状のイコシル基、直鎖状または分
岐状のヘンイコシル基、直鎖状または分岐状のドコシル
基、直鎖状または分岐状のトリコシル基、直鎖状または
分岐状のテトラコシル基、直鎖状または分岐状のペンタ
コシル基、直鎖状または分岐状のヘキサコシル基、直鎖
状または分岐状のヘプタコシル基、直鎖状または分岐状
のオクタコシル基、直鎖状または分岐状のノナコシル
基、直鎖状または分岐状のトリアコンチル基、直鎖状ま
たは分岐状のヘントリアコンチル基、直鎖状または分岐
状のドトリアコンチル基、直鎖状または分岐状のトリト
リアコンチル基、直鎖状または分岐状のテトラトリアコ
ンチル基、直鎖状または分岐状のペンタトリアコンチル
基、直鎖状または分岐状のヘキサトリアコンチル基、直
鎖状または分岐状のヘプタトリアコンチル基、直鎖状ま
たは分岐状のオクタトリアコンチル基、直鎖状または分
岐状のノナトリアコンチル基、直鎖状または分岐状のテ
トラコンチル基が挙げられる。
【0068】アルキルベンゼン中のアルキル基の個数は
通常1〜4個であるが、安定性、入手可能性の点から1
個または2個のアルキル基を有するアルキルベンゼン、
すなわちモノアルキルベンゼン、ジアルキルベンゼン、
またはこれらの混合物が最も好ましく用いられる。
【0069】また、用いるアルキルベンゼンとしては、
もちろん、単一の構造のアルキルベンゼンだけでなく、
異なる構造を有するアルキルベンゼンの混合物であって
も良い。
【0070】本発明に係るアルキルベンゼンの数平均分
子量については、なんら制限はないが、添加効果の点か
ら、100以上が好ましく、130以上がより好まし
い。また、分子量が大き過ぎるとステインや腐食の発生
を増大させる可能性が大きくなることから、数平均分子
量の上限は340以下が好ましく、320以下がより好
ましい。
【0071】上記アルキルベンゼンの製造方法は任意の
従来の方法を適用することができ、何ら限定されるもの
でないが、例えば以下に示す物質を用いてアルキル化合
成法等によって製造することができる。
【0072】原料となる芳香族化合物としては、具体的
には例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベ
ンゼン、メチルエチルベンゼン、ジエチルベンゼン、お
よびこれらの混合物が用いられる。またアルキル化剤と
しては、具体的には例えば、エチレン、プロピレン、ブ
テン、イソブチレンなどの低級モノオレフィン、好まし
くはプロピレンの重合によって得られる炭素数6〜40
の直鎖状または分枝状のオレフィン;ワックス、重質
油、石油留分、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの熱
分解によって得られる炭素数6〜40の直鎖状または分
枝状のオレフィン;灯油、軽油などの石油留分からn−
パラフィンを分離し、これを触媒によりオレフィン化す
ることによって得られる炭素数9〜40の直鎖状オレフ
ィン;およびこれらの混合物が使用できる。
【0073】またアルキル化の際のアルキル化触媒とし
ては、塩化アルミニウム、塩化亜鉛などのフリーデルク
ラフツ型触媒;硫酸、リン酸、ケイタングステン酸、フ
ッ化水素酸、活性白土などの酸性触媒;など、公知の触
媒が用いられる。
【0074】40℃における動粘度が1〜60mm2
sのアルキルベンゼンを調製するには、例えば上記に例
示したような方法によって得られるアルキルベンゼン混
合物や市販されているアルキルベンゼン混合物を蒸留や
クロマトによって分離し、動粘度が1〜60mm2 /s
であるアルキルベンゼン留分を得ることが実用上便利で
ある。
【0075】本発明のアルミニウム加工用潤滑油組成物
は、上記したアルキルベンゼンを組成物全量基準で、
0.1〜50質量%含有することができる。含有量の下
限値は、添加効果の点から、0.1質量%以上が好まし
く、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましく
は1質量%以上である。また、含有量が多過ぎるとステ
インや腐食の発生を増大させる可能性が大きくなること
から、上限値は50質量%以下が好ましく、より好まし
くは40質量%以下、さらに好ましくは30質量%以下
である。
【0076】また、本発明の潤滑油組成物は、炭素数6
〜40の直鎖オレフィンを含んでいてもよい。この直鎖
オレフィンを組成物に配合することによって、さらに潤
滑性に優れた潤滑油組成物が得られる。炭素数が6未満
のものは、引火点が低いため適当ではなく、適度な高さ
の引火点を考慮して炭素数が8以上のものが好ましく、
10以上のものがより好ましく、12以上のものがさら
により好ましい。また炭素数が40を超えるものは、固
体状となるため使用が困難であり、しかも他の成分(基
油や添加剤)などとの混合、溶解が困難となり不適当で
ある。さらに、炭素数が40を超えるものは一般的でな
く、入手も困難である。このような不都合を考慮して、
炭素数が30以下のものが好ましい。
【0077】このような直鎖オレフィンとしては、分子
内に二重結合を1個有しているものであっても、2個以
上有しているものであっても良いが、二重結合を1個有
しているものが好ましい。
【0078】また、二重結合の位置についても特に制限
はないが、得られる潤滑油組成物がより潤滑性に優れる
ことから、末端に二重結合を有していること、つまり前
記直鎖オレフィンはn−α−オレフィンであることが好
ましい。
【0079】これらの直鎖オレフィンの具体例として
は、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テ
トラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1
−イコセンまたはこれらの2種以上の混合物等が挙げら
れる。
【0080】これら直鎖オレフィンとしては、様々な製
法によって得たものを用いることができるが、例えばエ
チレンを通常の手段で重合させて得たエチレンオリゴマ
ーを使用することができる。
【0081】また、当然のことながら、前記直鎖オレフ
ィンをそれぞれ単独で使用しても良いし、2種以上の直
鎖オレフィンを混合して用いても良い。
【0082】また、本発明において直鎖オレフィンを配
合した場合、上述の(A1)〜(A8)の含酸素化合物
の中でも、両者の相乗効果によって、潤滑性をより向上
させ、工具へのアルミニウム凝着(移着)量の調整効果
により優れ、かつ摩耗粉の発生量をより少なくすること
ができることから、(A3)成分、(A4)成分、(A
5)成分または(A8)成分を使用することが好まし
く、(A3)成分または(A5)成分を使用することが
より好ましい。
【0083】前記直鎖オレフィンの含有量は任意である
が、組成物の潤滑性向上の点から、下限値は組成物全量
基準で1質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好
ましく、5質量%以上がさらにより好ましく、一方、添
加量に見合った効果が得られる点から、上限値は組成物
全量基準で30質量%以下が好ましく、25質量%以下
がより好ましく、20質量%以下がさらにより好まし
い。
【0084】本発明の潤滑油組成物には、さらにその優
れた効果を向上させるため、必要に応じて合成系潤滑油
基油(合成油)を配合しても良い。ここで配合する合成
油としては、通常は40℃における動粘度が0.5〜5
00mm2 /s、特に0.5〜30mm2 /sのものが
好適に用いられる。合成油としては、前記直鎖オレフィ
ン以外のオレフィン(例えばポリブテン、ポリプロピレ
ン等の分岐オレフィン等)、このオレフィンの水素化物
などを用いることができる。特に低分子量ポリプロピレ
ン、炭素数8〜14のα−オレフィンオリゴマーまたは
これらの混合物が好ましい。これらの合成油を配合した
場合、使用時の臭気が少なく、作業環境が向上し、さら
に加工製品の表面の脱脂性が向上する。これら合成油の
配合量は、組成物全量基準で、通常、20質量%以下で
あり、15質量%以下であることが好ましい。
【0085】本発明の潤滑油組成物には、さらにその優
れた効果を向上させるため、必要に応じて、極圧添加
剤、酸化防止剤、さび止め剤、腐食防止剤、消泡剤など
を更に、単独でまたは2種以上組み合わせて添加しても
よい。
【0086】上記極圧添加剤としては、トリクレジルフ
ォスフェート等のリン系化合物、およびジアルキルジチ
オリン酸亜鉛等の有機金属化合物が例示できる。
【0087】酸化防止剤としては、2,6−ジターシャ
リーブチル−p−クレゾール(DBPC)等のフェノー
ル系化合物、フェニル−α−ナフチルアミンなどの芳香
族アミン、およびジアルキルジチオリン酸亜鉛等の有機
金属化合物が例示できる。
【0088】さび止め剤としては、オレイン酸などの脂
肪酸の塩、ジノニルナフタレンスルホネートなどのスル
ホン酸塩、ソルビタンモノオレエートなどの多価アルコ
ールの部分エステル、アミンおよびその誘導体、リン酸
エステルおよびその誘導体が例示できる。腐食防止剤と
しては、ベンゾトリアゾールなどが挙げられる。消泡剤
としては、シリコン系のものなどが挙げられる。
【0089】これらの添加剤の合計含有量は、通常15
質量%以下、好ましくは10質量%以下(いずれも組成
物全量基準)であることが望ましい。
【0090】本発明のアルミニウム加工用潤滑油組成物
は、その粘度に格別の限定はないが、一般的には、40
℃における動粘度が0.5〜500mm2 /sの範囲に
あるものが好ましく、1〜200mm2 /sの範囲にあ
るものがより好ましい。特に本発明の潤滑油組成物をア
ルミニウムの圧延加工の際に用いる場合には、1〜10
mm2 /sの範囲にあるものが好ましく、1〜8mm
2 /sの範囲にあるものがより好ましい。なお、アルミ
ニウムの圧延加工においては、潤滑性と表面品質を両立
できる粘度範囲として、厚さ0.1mm以下のいわゆる
箔を形成する場合には1mm2 /s以上3mm2 /s以
下の潤滑油組成物が好ましく、厚さ0.1mmを超える
(0.2mm以上の)いわゆる条を形成する場合には2
mm2 /s以上6mm2 /s以下のものが好ましい。
【0091】本発明の潤滑油組成物は、アルミニウムお
よびアルミニウム合金の加工に用いるものであるが、そ
の他鉄鋼、ステンレス鋼、特殊鋼、銅、銅合金などの各
種金属およびこれら金属の合金の加工にも用いることが
できる。
【0092】また、本発明の潤滑油組成物は主として冷
間圧延に用いた場合に優れた効果を発揮するものである
が、絞り、しごき、引き抜き、プレス等にも用いられ
る。さらに、塑性加工以外の切削、研削加工等にも用い
ることができる。
【0093】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明の内
容をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら
限定されるものではない。
【0094】実施例1〜22および比較例1〜9 表の各例に示すような組成(各成分の数値単位は組成物
全量基準で質量%を示す)を有する各種潤滑油組成物を
調製し、これら組成物について、下記に示す方法により
各種試験を行った。なお、使用した基油、含酸素化合
物、油性剤、アルキルベンゼン、直鎖オレフィンおよび
圧延材料は以下の通りである。
【0095】基油 1:40℃粘度3.2mm2 /sの鉱油(パラフィン2
9容量%、ナフテン70容量%、芳香族1容量%) 2:40℃粘度1.9mm2 /sの鉱油(パラフィン3
9容量%、ナフテン61容量%、芳香族0容量%)
【0096】含酸素化合物 1:ジプロピレングリコール 2:トリプロピレングリコール 3:テトラプロピレングリコール 4:ペンタエチレングリコールジラウレート 5:ポリプロピレングリコール(数平均分子量594)
のモノオレート 6:ジプロピレングリコールジメチル 7:1,4−ブタンジオール 8:1,12−ドデカンジオール 9:グリセロールモノラウレート 10:ポリエチレングリコール(数平均分子量200)
のジラウレート 11:ポリプロピレングリコール(数平均分子量20
0)のジラウレート 12:ポリエチレングリコール(数平均分子量200)
のモノオレエート 13:グリセリンモノオレエートとジオレエートの1:
1混合物 14:グリセリンジオレエートとトリオレエートの1:
1混合物
【0097】油性剤 1:ラウリルアルコール(油性剤1の全量基準で60質
量%)+ミリスチルアルコール(油性剤1の全量基準で
40質量%) 2:パルミチン酸ブチル 3:ステアリン酸
【0098】その他 1:ドデシルベンゼン 2:1−ヘキサデセンと1−オクタデセンの等重量混合
【0099】圧延材料 a)JIS A−1050 H18(0.8mm厚) b)JIS 1N30 H18(0.98mm厚)
【0100】圧延性試験 下記の条件により試験圧延を行い、圧下率((材料の初
期厚み−圧延された材料の残厚み)/材料の初期厚み×
100%)を徐々に上げていき、焼き付きやへリングボ
ーンが発生して圧延不能になる前の圧下率(限界圧下
率)を測定した。結果を表に併記した。 圧下率: 40%〜(一定時間毎に上昇) 圧延速度:50m/min
【0101】ロールコーティング量の測定試験 下記の条件により、長さ300mのコイルを3コイル連
続で圧延し、その後にロール表面に生成したロールコー
ティングを水酸化ナトリウム5%水溶液に溶解させ、溶
解液中のアルミニウムを原子吸光法にて定量した。その
値よりロールコーティング量を求めた。
【0102】圧延速度:300m/min 圧下率: 50%
【0103】摩耗粉発生量の測定試験 下記の条件により、長さ300mのコイルを3コイル連
続で圧延した。試験後の油中のアルミニウム量を原子吸
光法により測定し、油中のアルミニウム濃度を求めた。
また圧延後のアルミニウム表面に付着している摩耗粉を
脱脂綿により拭き取り、拭き取った摩耗粉を原子吸光法
により測定し、圧延後の板表面に付着している摩耗粉量
を求めた。油中のアルミニウム量、板表面付着摩耗粉量
ともに、圧延材1m2 を圧延する際の値として換算し、
両者の合計(油中のアルミニウム量+板表面付着摩耗粉
量)を摩耗粉発生量とした。 圧延速度:300m/min 圧下率: 50%
【0104】
【表1】
【0105】
【表2】
【0106】
【表3】
【0107】
【表4】
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の潤滑油組
成物は、高速度・高加工率でのアルミニウム加工に耐え
得るものであり、かつ作業環境を改善でき、金属せっけ
んの生成や摩耗粉の発生の増加を抑え、ステインの発生
も抑えることができる。このような本発明の潤滑油組成
物は、アルミニウムやアルミニウム合金の加工に用いる
のに特に適していることが判る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 129/14 C10M 129/14 129/16 129/16 129/32 129/32 129/34 129/34 129/40 129/40 129/42 129/42 129/70 129/70 129/72 129/72 129/74 129/74 145/26 145/26 // C10N 20:04 C10N 20:04 40:24 40:24 A Fターム(参考) 4H104 BB02C BB04C BB05C BB06C BB08C BB16C BB18C BB32C BB33C BB34C BB41C BB44C BB47C CB14C DA03A EA03C PA24 PA28 PA33

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族分が10容量%以下の鉱油を基油
    とし、(A1)数平均分子量が100以上1000未満
    である水酸基を3〜6個有する多価アルコールのアルキ
    レンオキサイド付加物、(A2)前記(A1)のハイド
    ロカルビルエーテルまたはハイドロカルビルエステル、
    (A3)数平均分子量が100以上1000未満のポリ
    アルキレングリコール、(A4)前記(A3)のハイド
    ロカルビルエーテルまたはハイドロカルビルエステル、
    (A5)炭素数2〜20の2価アルコール、(A6)前
    記(A5)のハイドロカルビルエーテルまたはハイドロ
    カルビルエステル、(A7)炭素数3〜20の3価アル
    コール、および(A8)前記(A7)のハイドロカルビ
    ルエーテルまたはハイドロカルビルエステルからなる群
    から選ばれる少なくとも1種の含酸素化合物を0.00
    5〜5質量%、および油性剤を0.1〜15質量%含有
    するアルミニウム加工用潤滑油組成物。
  2. 【請求項2】 アルミニウムの冷間圧延に用いられる請
    求項1に記載のアルミニウム加工用潤滑油組成物。
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