JP2003165942A - ボールペン用油性インキ組成物 - Google Patents

ボールペン用油性インキ組成物

Info

Publication number
JP2003165942A
JP2003165942A JP2001363816A JP2001363816A JP2003165942A JP 2003165942 A JP2003165942 A JP 2003165942A JP 2001363816 A JP2001363816 A JP 2001363816A JP 2001363816 A JP2001363816 A JP 2001363816A JP 2003165942 A JP2003165942 A JP 2003165942A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
ether
vinyl ether
maleic anhydride
ink composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001363816A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3803766B2 (ja
Inventor
Akiko Itabashi
明子 板橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
Priority to JP2001363816A priority Critical patent/JP3803766B2/ja
Publication of JP2003165942A publication Critical patent/JP2003165942A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3803766B2 publication Critical patent/JP3803766B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボールペン用油性インキの洩れという問題点
を解決することであり、特に、インキがどのような粘度
でも、また高湿度の環境条件でも洩れを防止し、低湿度
や高温の溶剤の揮発しやすい条件でも初筆かすれのない
ボールペンおよびそれに用いるボールペン用インキを提
供すること。 【解決手段】 C1〜C4のアルキルビニルエーテルと無
水マレイン酸とC 6〜C18のジエンとの共重合体を含有
してなるボールペン用油性インキ組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペン先として、筆
記部材としてのボールを先端に一部突出してボールホル
ダーにより抱持する所謂ボールペンチップを使用した油
性ボールペンに好適に使用されるインキ組成物に関する
ものである。更に詳しく言えばペン先からのインキ洩れ
がなくまたペン先耐乾燥性が良くキャップをせずに長期
間放置していてもかすれなく書き出るボールペン用油性
インキ組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のボールペン用油性インキは、一般
的に、着色材、被筆記面への定着やインキの粘度を調節
するなどの樹脂や、これらのインキ成分を溶解もしくは
分散する液状物である有機溶剤などのインキ溶剤などよ
り構成されている。ボールペンのペン先は、ボールとボ
ールホルダーとの先端の隙間部分よりインキを吐出する
ものであるが、インキによっては筆記しなくてもこの隙
間部分よりインキが洩れ出す現象が発生するものがあ
り、このようなインキ洩れを防ぐため、ボールペン用油
性インキに汎用される増粘剤であるポリビニルピロリド
ンを用いて粘度7000〜15000cpsに調整した
比較的粘着性の高いインキが使用されてきた。しかしこ
のようなインキは書き味が重い、書き出し時にかすれや
すい、高湿度条件ではインキ洩れが防げない等の問題が
あった。
【0003】そこで、特開平6−313144号公報に
記載の発明では、インキに擬塑性を付与し、書き味、イ
ンキ洩れ、さらには泣きボテ性能を改良したインキが開
示されている。また、特開平8−134391号公報に
記載の発明では、インキに球状樹脂粒子を添加しペン先
のゆるい目詰まりにより洩れと書き出しかすれを改良し
たインキが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】インキに擬塑性を付与
すれば、ある程度洩れが防止できるのだが、極めて強い
擬塑性を付与する必要があり、着色剤である染料や顔料
の含有量が多いとインキの静置粘度が高くなり過ぎてイ
ンキが吐出しなくなり、着色剤の量を粘度が高くなりす
ぎない程度に少なくすると濃度の薄い筆跡となる。ま
た、一般的にインキ流路が非常に狭い油性ボールペン用
チップにおいては、インキの追従不良が発生し、連続し
た筆記線が形成されない所謂かすれ現象となるなどの問
題があった。
【0005】また、インキ中に球状粒子を添加する方法
では、洩れ防止の効果を得るためにはある程度の大きさ
以上の粒径が必要であるところ、このようなものでは書
き味が悪くなったり、粒径が小さいと長期保存で微小粒
子の凝集が固くなり、洩れ防止のみならず筆記しようと
したときになかなか回復されないような目詰まりを起こ
しやすいという問題があった。
【0006】本発明の目的は、ボールペン用油性インキ
の洩れという問題点を解決することであり、特に、イン
キがどのような粘度でも、また高湿度の環境条件でも洩
れを防止し、低湿度や高温の溶剤の揮発しやすい条件で
も初筆かすれのないボールペンおよびそれに用いるボー
ルペン用インキを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、少なく
とも着色剤、溶剤、樹脂と、C1〜C4のアルキルビニル
エーテルと無水マレイン酸とC6〜C18のジエンとの共
重合体を含有してなるボールペン用油性インキ組成物を
要旨とするものである。
【0008】以下、更に詳述する。本発明において、イ
ンキの溶剤として従来ボールペンインキに使用される各
種の有機溶剤が特に限定なく使用できる。例えばエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール
モノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエ
ーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジ
エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレング
リコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシル
エーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、
プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレン
グリコールモノノルマルブチルエーテル、プロピレング
リコールモノノルマルプロピルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノノ
ルマルプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
ブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチル
エーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、等
のグリコールエーテル系溶剤や、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリ
ン、ポリエチレングリコール等のグリコール系溶剤、酢
酸エチル、酢酸−n−プロピル、酢酸イソプロプル、酢
酸−n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸−n−アミル、
酢酸−2−エチルヘキシル、イソ酪酸イソブチル、乳酸
エチル、乳酸−n−ブチル等のエステル系溶剤、ベンジ
ルアルコール、β−フェニルエチルアルコール、α−メ
チルベンジルアルコール、ラウリルアルコール、トリデ
シルアルコール、イソドデシルアルコール、イソトリデ
シルアルコール等のアルコール系溶剤等が使用可能であ
るが、特に、エチレングリコールモノフェニルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリ
エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレン
グリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコ
ールモノフェニルエーテル、トリプロピレングリコール
モノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテ
ル等の芳香族グリコールエーテルやそのポリエチレンオ
キサイド附加誘導体、ベンジルアルコール、α−メチル
ベンジルアルコール、β−フェニルエチルアルコール等
の芳香族アルコールやそのポリエチレンオキサイド附加
誘導体が各種添加剤や樹脂成分との相溶性が良好なため
好ましい。これらは単独で用いてもまた2種以上混合し
て用いても良く、配合量はインキ全量に対し15〜90
重量%好ましくは35〜85重量%である。
【0009】本発明で用いる着色剤としては、従来ボー
ルペン用インキに用いられている染料、顔料ともに限定
無く使用可能であるが、染料としては、酸性染料、塩基
性染料、金属錯塩染料、造塩染料、アジン染料、アント
ラキノン染料、フタロシアニン染料、トリフェニルメタ
ン染料などが使用でき、具体的にはバリファーストイエ
ロー#3104(C.I.13900A)、バリファー
ストイエロー#3105(C.I.18690)、オリ
エント スピリットブラックAB(C.I.5041
5)、バリファーストブラック#3804(C.I.1
2195)、バリファーストイエロー#1109、バリ
ファーストオレンジ#2210、バリファーストレッド
#1320、バリファーストブルー#1605、バリフ
ァーストバイオレット#1701、オリエント オイル
スカーレット#308、ニグロシンベースEX−BP
(以上、オリエント化学工業(株)製の油性染料)、ス
ピロンブラック GMHスペシャル、スピロンイエロー
C−2GH、スピロンレッドC−GH、スピロンレッド
C−BH、スピロンブルーBPNH、スピロンブルーC
−RH、スピロンバイオレットC−RH、S.P.T.
オレンジ6、S.P.T.ブルー−111(以上、保土
谷化学工業(株)製の油性染料)、ローダミンBベース
(C.I.45170B、住友化学工業(株)製の油性
染料)、ビクトリアブルーF4R、ニグロシンベースL
K(独国、B.A.S.F.社製)、メチルバイオレッ
ト2Bベース(米国、National Anilne
Div.社製)などが使用できる。
【0010】顔料は不溶性アゾ顔料、アゾレーキ系顔
料、縮合アゾ系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、フ
タロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインド
リノン系顔料、イソインドリン系顔料、アントラキノン
系顔料、ジオキサジン系顔料、インジゴ系顔料、チオイ
ンジゴ系顔料、キノフタロン系顔料、ペリノン、ペリレ
ン系顔料などの有機顔料や酸化鉄、カーボンブラック、
酸化チタン、カドミウムレッド、クロムイエロー、カド
ミウムイエロー、群青、紺青等の無機顔料及び蛍光顔
料、樹脂粒子を染料で着色した顔料で使用樹脂粒子がイ
ンキ溶剤に溶解しないものが使用でき具体的には以下の
ものが挙げられる。
【0011】黒色顔料としてはカーボンブラックが使用
できる。チャンネル、ファーネスどちらのカーボンブラ
ックも好適に使用できるが中性〜酸性カーボンブラック
の方が溶剤内での分散性に優れる。青色顔料としては例
えばC.I.PigmentBlue 2、9、15、
15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、
16、17、28、29、36、60、68、76等が
使用できるがフタロシアニン系顔料は特に鮮明な筆跡が
得られる。溶剤中での結晶安定性や分散安定性からC.
I.Pigment Blue15:4やその顔料誘導
体処理タイプまたは15:6が好適に使用できる。濃色
の筆跡が得られる顔料としてはC.I.Pigment
Blue60が好適である。赤色の顔料としてはC.
I.Pigment Red 5、8、17、31、4
8:1、48:2、48:3、48:4、53:1、5
7:1、122、144、146、166、170、1
77、202、207、211、213、254、25
5、264、270、272等が使用できる。耐光性が
よいことと、インキをリフィルに充填したときの外観色
が鮮明な赤になることからジケトピロロピロール系の
C.I.Pigment Red254、255、26
4が特に好適に使用できる。濃色の筆跡が得られる顔料
としてはC.I.Pigment Red170が好適
である。黄色の顔料としてはC.I.Pigment
Yellow 1、3、12、13、14、17、5
5、81、83、79、93、94、95、97、10
9、110、120、128、138、147、15
1、154、167、185、191等が使用できる。
緑色の顔料としてはC.I.Pigment Gree
n7、36、37等が使用できるが緑色インキとしては
青色顔料と黄色顔料の調色でインキを作製する方がリフ
ィル色が鮮明なインキとなる。
【0012】これらは単独で用いてもよいし、2種以上
組合せ調色して用いてもよい。また、染料と顔料を組み
合わせて外観色や耐候性、耐水性、耐薬品性向上を図る
こともできる。また、これらの着色剤の使用量は全イン
キ組成物に対し0.1〜50重量%が使用でき、好まし
くは5〜40重量%使用できる。使用量が少ないと筆跡
が薄くなり、多くなるとインキ組成物の粘度が高くなり
筆跡ムラが出ることがある。
【0013】着色剤が顔料の場合、従来公知の顔料分散
剤が界面活性剤、高分子型界面活性剤、樹脂分散剤の別
なく使用できる。
【0014】また、顔料の分散、裏写り防止や筆跡の固
化・硬化のためやインキ粘度調節のために従来公知の樹
脂を添加することができる。具体的にはアクリル樹脂、
アクリル酸樹脂、マレイン酸樹脂、スチレンとマレイン
酸エステルとの共重合体、スチレンとアクリル酸又はそ
のエステルとの共重合体、尿素樹脂、ポリビニルブチラ
ール、ポリビニルアセタール、ポリアミド樹脂、エポキ
シ樹脂、ポリビニルアルキルエーテル、クマロン−イン
デン樹脂、ポリテルペン、ロジン系樹脂やその水素添加
物、ケトン樹脂、ポリアクリル酸ポリメタクリル酸共重
合物、フェノール樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリエ
チレンオキサイド、N−ビニルアセトアミド、エチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロースなどが挙げられる。
【0015】洩れ防止剤として使用する、C1〜C4のア
ルキルビニルエーテルと無水マレイン酸とC6〜C18
ジエンとの共重合体は、C1〜C4のアルキルビニルエー
テル好ましくはメチルビニルエーテルを有する無水マレ
イン酸共重合体を、1,5−ヘキサジエン、1,7−オ
クタジエン、1,9−デカジエン、1,11−ドデカジ
エン、1,15−ヘキサデカジエンやジビニルベンゼン
等の末端基が不飽和のC6〜C18のジエンで架橋した共
重合体である。アルキルビニルエーテルと無水マレイン
酸の重合比は任意に変えられるが溶剤への膨潤性などの
性能からはアルキルビニルエーテルと無水マレイン酸の
モル比が50:50でありデカジエンで架橋されたもの
が最も好ましく使用できる。このC1〜C4のアルキルビ
ニルエーテルと無水マレイン酸とC6〜C18のジエンと
の共重合体は、微小な架橋体としてインキ中で膨潤して
インキ洩れを防止し、書き出しでは膨潤して柔らかい架
橋体が簡単に変形して流動するためかすれの発生を抑制
する。またアクリル酸系架橋樹脂でできるゲルなどでは
アミン系物質などで中和しないとボールペン用溶剤中で
は膨潤しないため、pH変動や多価金属イオンに弱く経
時的なインキ変動やボールペンチップ金属部との接触で
ゲル化能が失われるといった問題があるが、C1〜C4
アルキルビニルエーテルと無水マレイン酸とC6〜C18
のジエンとの共重合体は膨潤するpH域が広くボールペ
ンインキに通常使用されるpHでは特に中和は必要なく
多価金属イオンにも強いという特徴がありボールペン用
油性インキ組成物の洩れ防止剤として好適である。
【0016】その他必要に応じて、防錆剤、消泡剤、潤
滑剤、かすれ防止剤、染料の可溶化や顔料の分散に効果
のある界面活性剤などの油性インキ組成物に慣用されて
いる助剤を含有させてもよい。特に、受座の摩耗防止の
為の潤滑剤は添加することが好ましい。
【0017】溶剤量や、着色剤の種類や濃度によって加
熱撹拌機やロールミル、ボールミル、サンドミル、ビー
ズミル、ホモジナイザー等の分散混合機を適宜選択す
る。インキ作成は着色剤が染料の場合加熱撹拌機でイン
キ各成分を加熱攪拌混合し作成する。着色剤が顔料の場
合顔料を他の成分と共に分散させる、顔料を溶剤と分散
樹脂と共に分散させ、粘度調節用樹脂は分散後撹拌混合
を行うなど各種の方法によってボールペン用油性インキ
組成物を得ることができる。特に顔料の分散混合機とし
ては、樹脂と顔料の分散時に温度コントロールのできる
ロールミル、ビーズミルが好ましい。
【0018】インキ中の樹脂や添加剤の不溶解分等を除
去するために分散したインキベースやインキを遠心機や
濾過機で処理することもできる。
【0019】
【作用】本発明のボールペン用油性インキ組成物がどの
ようにインキ洩れを防止しているのかは定かではないが
以下のように推察される。C1〜C4のアルキルビニルエ
ーテルと無水マレイン酸とC6〜C18のジエンとの共重
合体は架橋樹脂であるためインキ中で微小な膨潤体とな
っている。この膨潤体がペン先で重なり洩れを防止し、
柔らかい膨潤体であることから書き出し時の軽い剪断力
で簡単に変形しかすれずに書き出せる。また、インキ溶
剤の膨潤体であるためインキと比重差がほとんどなく長
期の下向き放置でも樹脂球などのように自重で固化して
書き出しかすれの原因となることがない。このような溶
剤に膨潤したC1〜C4のアルキルビニルエーテルと無水
マレイン酸とC6〜C18のジエンとの共重合体は溶剤と
強い相互作用で結びついているため溶剤単独より蒸発を
強力に抑制することが出来る。このため特に顔料インキ
の溶剤減量による凝集から起こる書き出しかすれ、実際
には高温環境や非常に長い期間の放置によるかすれ防止
効果が非常に優れている。
【0020】
【実施例】以下、実施例、比較例の配合を示す。なお、
以下の配合数値は重量%を示す。
【0021】 実施例1 スピロンバイオレットC−RH(染料、保土ヶ谷化学工業(株)製)16.00 バリファーストブラック#3804(染料、オリエント化学工業(株)製) 10.00 エチレングリコールモノフェニルエーテル 28.95 ベンジルアルコール 20.00 レジンSK(ケトン樹脂、ヒュルス社(独)製) 13.00 ポリビニルピロリドンK−90(ISPジャパン) 4.00 ポリオキシエチレン(5)ドデシルアミン 8.00 メチルビニルエーテル−無水マレイン酸−デカジエンコポリマー 0.05 上記成分を撹拌機で加熱撹拌(80℃、4時間)した
後、温時圧濾過し黒色のボールペン用油性インキ組成物
を得た。
【0022】 実施例2 C.I.Pigment Blue60 20.00 ソルスパース12000(顔料分散剤 アビシア(株)製) 2.00 ソルスパース20000(顔料分散剤 アビシア(株)製) 12.00 エチレングリコールモノフェニルエーテル 40.40 トリプロピレングリコールモノブチルエーテル 10.00 レジンSK 12.00 ポリビニルピロリドンK−90 0.50 ソルビタントリオレエート 3.00 メチルビニルエーテル−無水マレイン酸−デカジエンコポリマー 0.10 ポリビニルピロリドンとメチルビニルエーテル−無水マ
レイン酸−デカジエンコポリマー以外の成分をビーズミ
ルで1時間分散後、残りの成分を投入し撹拌機で加熱撹
拌(80℃、4時間)し青色のボールペン用油性インキ
組成物を得た。
【0023】 実施例3 C.I.Pigment Red254 25.00 エスレックBL−1(積水化学(株)製ポリビニルブチラール) 8.25 トリプロピレングリコールモノブチルエーテル 40.00 プロピレングリコールモノフェニルエーテル 20.00 ポリオキシエチレン(3)トリデシルエーテル酢酸ナトリウム 1.50 ハロン110H(ケトン樹脂、本州化学工業(株)製) 5.00 メチルビニルエーテル−無水マレイン酸−デカジエンコポリマー 0.25 ハロン110Hとメチルビニルエーテル−無水マレイン
酸−デカジエンコポリマー以外の成分をビーズミルで4
0分分散後、残りの成分を投入し撹拌機で加熱撹拌(8
0℃、6時間)し赤色のボールペン用油性インキ組成物
を得た。
【0024】 実施例4 MA100(カーボンブラック 三菱化学(株)製) 20.00 ソルスパース20000(顔料分散剤 アビシア(株)製) 7.00 エチレングリコールモノフェニルエーテル 45.00 ベンジルアルコール 10.00 レジンSK 15.00 ソルビタンモノオレエート 2.00 アルコックスE−240(ポリエチレンオキサイド 明成化学工業(株)製) 0.85 メチルビニルエーテル−無水マレイン酸−デカジエンコポリマー 0.15 アルコックスE−240とメチルビニルエーテル−無水
マレイン酸−デカジエンコポリマー以外の成分をビーズ
ミルで1時間分散後、残りの成分を投入し撹拌機で加熱
撹拌(80℃、6時間)し黒色のボールペン用油性イン
キ組成物を得た。
【0025】比較例1 実施例1においてメチルビニルエーテル−無水マレイン
酸−デカジエンコポリマーに代えてエチレングリコール
モノフェニルエーテルにした以外は実施例1と同様にな
して黒色のボールペン用油性インキ組成物を得た。
【0026】比較例2 実施例2においてメチルビニルエーテル−無水マレイン
酸−デカジエンコポリマーに代えてエチレングリコール
モノフェニルエーテルにした以外は実施例2と同様にな
して青色のボールペン用油性インキ組成物を得た。
【0027】比較例3 実施例3においてメチルビニルエーテル−無水マレイン
酸−デカジエンコポリマーに代えて直鎖型のメチルビニ
ルエーテル−無水マレイン酸コポリマーにした以外は実
施例3と同様になして赤色のボールペン用油性インキ組
成物を得た。
【0028】比較例4 実施例4においてメチルビニルエーテル−無水マレイン
酸−デカジエンコポリマーに代えてベンジルアルコール
にした以外は実施例3と同様になして黒色のボールペン
用油性インキ組成物を得た。
【0029】
【発明の効果】試験サンプルの作成 上記実施例1〜4及び比較例1〜4で得た各ボールペン
用油性インキ組成物を市販の油性ボールペン(BK10
0、ぺんてる(株)製、ペン先はステンレス製チップと
超硬合金のボールとからなっている)と同様の筆記具に
0.3g充填し、試験サンプルとした。
【0030】常温洩れ試験:ボールペンサンプル10本
をペン先を下にして温度20℃、湿度50%の恒温恒湿
槽に1週間放置した後、洩れの程度を調べた。評価基準
は次の高湿洩れと同様である。
【0031】高湿洩れ試験:ボールペンサンプル10本
をペン先を下にして温度60℃、湿度80%の恒温恒湿
槽に1週間放置した後、洩れの程度を調べた。 ◎:洩れなし ○:ボール表面のインキがやや膨らんでいたりチップ小
口などにインキが少量付着している △:洩れたインキが大きな液滴状に成長しているが下に
落ちてはいない ×:洩れたインキが下に液滴となって落下
【0032】初筆かすれ試験1:各試験サンプルを手書
き筆記した後、キャップを外したまま横向きで温度50
℃、湿度30%の条件下で24時間放置する。取り出し
てから、温度22℃、湿度60%の室内で2時間放置
し、室温に戻した後、手書きで直線筆記する。その書き
始めから正常筆記できた筆跡の位置までの長さを定規で
測定する(単位mm)。
【0033】初筆かすれ試験2:各試験サンプルを手書
き筆記した後、キャップを外したまま横向きで温度50
℃、湿度50%の条件下で3ヶ月間放置する。取り出し
てから、温度22℃、湿度60%の室内で2時間放置
し、室温に戻した後、手書きで直線筆記する。その書き
始めから正常筆記できた筆跡の位置までの長さを定規で
測定する(単位mm)。
【0034】
【表1】
【0035】以上、詳細に説明したように、本発明のボ
ールペン用インキ組成物は、下向きインキ洩れが発生せ
ず、書き出しの筆跡かすれがないという優れた効果を有
している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J039 AB02 AD03 AD07 AD10 AD14 AD15 AD19 AE02 AE05 AE08 BA04 BC07 BC10 BC13 BC14 BC20 BC22 BC39 BC60 BE01 BE02 BE04 BE05 BE09 BE12 BE23 CA07 EA15 EA17 EA19 EA21 EA34 EA38 EA40 EA43 EA44 GA27 4J100 AE02P AE03P AE04P AK32Q CA03 CA31 HA53 HC01 JA07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも着色剤、溶剤、樹脂と、C1
    〜C4のアルキルビニルエーテルと無水マレイン酸とC6
    〜C18のジエンとの共重合体を含有してなるボールペン
    用油性インキ組成物。
  2. 【請求項2】 上記C1〜C4のアルキルビニルエーテル
    と無水マレイン酸とC 6〜C18のジエンとの共重合体
    が、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体を
    デカジエンで架橋したメチルビニルエーテル−無水マレ
    イン酸−デカジエンコポリマーであるボールペン用油性
    インキ組成物。
JP2001363816A 2001-11-29 2001-11-29 ボールペン用油性インキ組成物 Expired - Fee Related JP3803766B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001363816A JP3803766B2 (ja) 2001-11-29 2001-11-29 ボールペン用油性インキ組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001363816A JP3803766B2 (ja) 2001-11-29 2001-11-29 ボールペン用油性インキ組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003165942A true JP2003165942A (ja) 2003-06-10
JP3803766B2 JP3803766B2 (ja) 2006-08-02

Family

ID=19174096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001363816A Expired - Fee Related JP3803766B2 (ja) 2001-11-29 2001-11-29 ボールペン用油性インキ組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3803766B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007529582A (ja) * 2004-03-15 2007-10-25 ドクメンタル ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー シュライブファルベン 非水性ポーラーインク組成物
JP2020002186A (ja) * 2018-06-25 2020-01-09 株式会社パイロットコーポレーション 筆記具用油性インキ組成物およびそれを用いた筆記具

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007529582A (ja) * 2004-03-15 2007-10-25 ドクメンタル ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー シュライブファルベン 非水性ポーラーインク組成物
JP2020002186A (ja) * 2018-06-25 2020-01-09 株式会社パイロットコーポレーション 筆記具用油性インキ組成物およびそれを用いた筆記具
JP7115917B2 (ja) 2018-06-25 2022-08-09 株式会社パイロットコーポレーション 筆記具用油性インキ組成物およびそれを用いた筆記具

Also Published As

Publication number Publication date
JP3803766B2 (ja) 2006-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7172648B2 (en) Oil-base ballpoint ink composition and oily ballpoint pens
JPS6160768A (ja) ボ−ルペン用インキ
JP2007327003A (ja) 筆記具用インキ組成物
JP5162994B2 (ja) ボールペン用インキ組成物
JP4806928B2 (ja) ボールペン用油性インキ
JPH07196972A (ja) ボ−ルペン用油性インキ組成物
JP2018203834A (ja) 筆記具用水性インキ組成物、およびそれを用いた筆記具
JP2003165942A (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP2014208746A (ja) 油性ボールペン用インキ
JP2001152069A (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP2003191680A (ja) ボールペン
JP5114948B2 (ja) ボールペン用水性インキ組成物
JP4321964B2 (ja) 油性ボールペンインク用添加剤及びその添加剤を含有した油性ボールペンインク
JP2005336411A (ja) ボールペン用油性インキ組成物及びその製造方法
JP2006206786A (ja) ボールペン用水性インキ組成物
JP2008274146A (ja) ボールペン用水性インキ組成物
JP2005002136A (ja) ボールペン用水性インキ組成物
JP2007063447A (ja) 油性インキ組成物
JP4289041B2 (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP2005213413A (ja) ボールペン用油性インキ組成物及びその製造方法
JP2006160911A (ja) ボールペン用油性インキ及び油性ボールペン
JP2000129190A (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP3570120B2 (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JPH11100539A (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JPH1036745A (ja) ボールペン用油性インキ組成物

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20060417

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100519

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100519

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110519

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees