JP2003163646A - Tdma通信装置 - Google Patents

Tdma通信装置

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JP2003163646A
JP2003163646A JP2001359459A JP2001359459A JP2003163646A JP 2003163646 A JP2003163646 A JP 2003163646A JP 2001359459 A JP2001359459 A JP 2001359459A JP 2001359459 A JP2001359459 A JP 2001359459A JP 2003163646 A JP2003163646 A JP 2003163646A
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J3/00Time-division multiplex systems
    • H04J3/02Details
    • H04J3/06Synchronising arrangements
    • H04J3/0602Systems characterised by the synchronising information used
    • H04J3/0605Special codes used as synchronising signal
    • H04J3/0608Detectors therefor, e.g. correlators, state machines

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】GPS装置等の外部装置から基準となる正確な
タイミング信号を得られない場合に、他局の信号に基づ
いてスロット同期を行えるようにする。 【解決手段】通信のスロットタイミングを発生するスロ
ットタイミング発生カウンタ12の値をリセットしたり
微調整するための中央処理装置9及び制御回路13を備
え、中央処理装置9は、他局の信号のRSSIを検知し
て粗調整モードに移り、一定の期間各フロットでの受信
が正しく行われていることを確認する確認モードを経
て、特定の追尾局に対し追尾できるようスロットタイミ
ング発生カウンタ12の値を微調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、1フレームに複
数スロットを割当て、各スロットを通信の最小単位とし
てTDMA(Time Division Multiple Access )通信を
行うTDMA通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】TDMA通信方式では、通信を行う局間
において、スロットの同期が必要である。そこで、局間
でTDMA通信を行う場合には、スロット同期のための
基準時間を与える手段として例えばGPSが用いられ
る。一例として、西暦2002年度から実施予定のUA
IS(Universal Shipborne Automatic Identification
System)を採用した船舶間でTDMA通信を行う時に
は、各船舶にGPS装置が搭載され、GPS装置から得
られる毎正分信号(GPS00秒信号)がTDMA通信
装置に入力される。TDMA通信装置では、この信号を
用いて毎正分毎にフレーム同期を行い、これによりスロ
ット同期を保証している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、GPS機能
を利用できないような状況にある場合、たとえば、GP
S装置を搭載していない場合や、GPS機能が一時的に
故障等の原因により利用できない場合には、上記の方式
では、正しいスロットタイミングを失ってしまうことに
なり、TDMA通信を行えない事態となる。
【0004】そこで、この発明は、GPS装置等の外部
装置から基準となる正確なタイミング信号を得られない
場合に、他局の信号に基づいてスロット同期を行うこと
のできるTDMA通信装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するために次のように構成したものである。 (1)1フレームに複数スロットを割当て、各スロット
を通信の最小単位としてTDMA通信を行うTDMA通
信装置において、前記通信のスロットタイミングを発生
するスロットタイミング発生カウンタと、前記スロット
タイミング発生カウンタの値を正しいスロットタイミン
グに調整する制御部と、を備え、前記制御部は、他局の
信号の受信信号強度値が一定以上であるときに、その信
号内のスロット位置関係を判定出来る特定のコードを検
出すると、その信号の概ね正しいスロットタイミングを
求めて前記スロットタイミング発生カウンタにセットす
る粗調整モードと、前記粗調整モードにおいて、一定の
期間だけ、各スロットでの受信が正しく行われているこ
との確認をする確認モードと、前記確認モードにおい
て、前記確認が出来たときに特定の他局を追尾局とし
て、該追尾局を追尾するように前記スロットタイミング
発生カウンタの値を微調整し続ける微調整モードと、か
らなる他局同期モードのいずれかを動作モードとして設
定し、前記確認モードにおいて前記確認が出来なかった
とき、又は、前記微調整モードにおいて前記追尾が出来
なかったときに、前記他局同期モードを前記粗調整モー
ドに遷移させることを特徴とする。
【0006】この発明では、他局の受信信号強度を利用
してスロットの同期を行う。すなわち、他局の信号の受
信信号強度値が一定以上であれば、その信号から概ね正
しいスロットタイミングを求めて粗調整モードに入る。
このモードでは、他局の電波の存在を確認し、そのデー
タ内容を調べることでビット単位の精度でスロットタイ
ミング発生カウンタを設定する。他局の電波の存在を確
認するには、その信号内のスロット位置関係を判定出来
る特定のコードを検出することが必要である。スロット
位置関係を判定出来る特定のコードとしては、例えば、
先頭フラグを表すコードが適当である。粗調整モード
後、一定の期間(たとえば1フレーム期間)だけ、各ス
ロットでの受信が正しく行われていることの確認とフレ
ームにおけるスロット番号を確定する確認モードに入
り、さらに、この確認ができると、特定の他局を追尾局
として、該追尾局を追尾できるようにスロットタイミン
グ発生カウンタの値を微調整する。このモードを微調整
モードという。微調整モードでは、スロットとフレーム
の同期がとれているため、TDMA通信が可能となる。
確認モードにおいてスロット番号やスロットタイミング
の確認を出来なくなったとき、または、追尾モードにお
いて追尾できなくなった時には再び粗調整モードに状態
遷移して最初からやり直す。
【0007】このような制御によって、全体のモード遷
移としては、粗調整モード→確認モード→微調整モード
となり、さらに、条件が悪くなれば微調整モード又は確
認モードから粗調整モードに遷移する。各モード間の遷
移は条件に応じて互いにリアルタイムに行われる。
【0008】この発明では、上記のように、他局の信号
を利用してスロット同期を行うために、GPS機能が使
えなくてもTDMA通信を行うことができる。また、途
中で同期が取れなくなっても、他局からの信号の受信信
号強度値が一定以上であれば、粗調整モードに遷移する
ために、再同期が可能である。
【0009】また、この発明では、上記の粗調整モード
において、スロット番号が確認出来れば、直ちに微調整
モードに移行するようにしても良い。このようにするこ
とで、確認モードを省略することが出来る。
【0010】(2)GPSタイミング信号の受信端子を
備え、前記制御部は、前記GPSタイミング信号を受信
出来ているときは、動作モードをGPSモードにして前
記スロットタイミング発生カウンタの値を該GPSタイ
ミング信号に基づいて調整し、前記GPSタイミング信
号を受信出来なくなったときは動作モードを前記他局同
期モードに遷移させて前記スロットタイミング発生カウ
ンタの値を調整することを特徴とする。
【0011】この発明では、GPSタイミング信号を受
信できている時には、GPSタイミング信号に基づいて
スロット同期を行うが(GPS同期)、GPSタイミン
グ信号が受信できなくなった時には、上記他局同期モー
ドに遷移してスロット同期を行う(他局同期)。このた
め、GPS機能を利用できるTDMA通信装置において
は、GPS機能が一時的に利用できなくなった時でも、
他局同期モードに遷移することによって他局同期を行
い、これにより持続的なTDMA通信を保証することが
できる。
【0012】(3)前記他局の信号の受信信号強度値と
リファレンスレベルとを比較し、受信信号強度値がリフ
ァレンスレベルを超えたときに受信信号強度値が一定以
上である信号を出力するコンパレータを備え、前記制御
部は、前記リファレンスレベルを高い値から徐々に低い
値にシフトしていくことを特徴とする。
【0013】コンパレータでは、他局信号の受信信号強
度値とリファレンスレベルとを比較するが、フレーム内
に存在している他局との距離によってリファレンスレベ
ルの適正値は著しく異なるといえる。一般に、粗調整レ
ベルの同期を取るためには近接局の電波を利用する方が
正確であるために、始めはリファレンスレベルを高く設
定し、うまくいかない場合にそのリファレンスレベルを
徐々に低い方にシフトしていく。こうすることで、粗調
整モードに必要な受信信号強度値として適切なものを選
ぶことができる。
【0014】コンパレータの出力を前記制御部への割り
込み信号として用い、該制御部が、該割り込み信号を受
けたときに、動作モードを前記粗調整モードにするよう
にすることで、他局同期可能な信号の存在有無を効率的
にサーチすることが出来る。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施形態であ
るTDMA通信装置のブロック図である。このTDMA
通信装置は、GPSタイミング信号の受信端子を備えて
いる。この受信端子には、GPS装置から毎正分毎の信
号(以下、GPS00秒信号という)が入力する。TD
MA通信は、1フレームを複数スロットに分割し、各ス
ロットを通信の最小単位として移動局と固定局間、また
は移動局と移動局間で通信を行う方式である。図2は、
1フレームを1分として、2250個のスロットが割当
てられているUAISの規格を示す。GPS00秒のタ
イミングでフレーム同期が行われる。すなわち、GPS
00秒から、スロット0、スロット1、・・・スロット
2249までの各スロットが連続的に割り当てられる
(各スロット番号は1つづつ増えていく)。ここでは、
各スロットの時間幅を26.7msとする。スロットの
ビット数は256ビットである。
【0016】160MHzのGMSK/FM変調された
信号は、アンテナ1で受信され、切替器2を介して受信
部3に入力される。さらに、中間周波数キャリアを持つ
信号にダウンコンバードされる。検波アンプ4は、その
信号をベースバンド信号に変換し、検波信号を取り出す
とともに、RSSI(受信信号強度値)を電圧または電
流信号に変換して出力する。コンパレータ5は、RSS
Iとリファレンスレベルとを比較し、RSSIがリファ
レンスレベルを超えた時に「1」を出力する。可変抵抗
回路からなるリファレンスレベル設定部6は、リファレ
ンスレベルを最適な値に調整できるようになっている。
A/Dコンバータ7は、RSSIをセレクタ8からのス
タート信号のタイミングでA/D変換をして、その結果
を中央処理装置9に出力する。
【0017】中央処理装置9は、2つの割込み端子I1
とI2とを備え、A/Dコンバータ7からのA/D変換
終了信号は割込み端子I1に入力する。中央処理装置9
は、最初は、セレクタ8によって選択されるA/D変換
スタート信号がコンパレータ5の出力となるように制御
する。また、その後は、セレクト8によって選択される
信号が中央処理装置9からの信号となるように制御す
る。この理由については後述する。
【0018】検波アンプ4からの検波信号は復調器10
によって復調され、ベースバンド信号(検波信号)を1
/0のビットストリームに変換し、これを中央処理装置
9に入力する。中央処理装置9は、このビットストリー
ムをメモリ11に展開する。メモリ11には、復調した
バイナリデータ(1/0ビットストリーム)や、A/D
コンバータ7でA/D変換した信号レベルを保存する。
バイナリデータは、スロット同期が正しく行われている
状態で他局の位置データ等を記憶する他局データベース
(図示せず)を作成するために使用されるが、さらに、
このバイナリデータやA/D変換したレベルはスロット
同期を行うための他局同期に使用される。
【0019】スロットタイミング発生カウンタ12は、
通信のスロットタイミング(具体的には各スロットの先
頭位置タイミング)を発生するカウンタである。このカ
ウンタ12は、図2の各スロットの先頭位置のタイミン
グで中央処理装置9の割込み端子I2に対しスロットタ
イミング割込みを行う。このカウンタ12の1ビットは
復調バイナリデータの1ビットよりも細かい分解能に相
当している。中央処理装置9は、このスロットタイミン
グで、メモリ11に記憶されているバイナリデータのス
ロット開始位置を知ることが出来る。制御回路13は、
このスロットタイミング発生カウンタ12をリセットし
たり、カウンタ値を微調整したりする制御を行う。この
制御は、中央処理装置9からのデータに基づいて行われ
る。スロットタイミング発生カウンタ12の1ビットは
復調バイナリデータの1ビットよりも細かい分解能を持
つので、微調整の分解能は1ビットレート以下とするこ
とが出来る。
【0020】中央処理装置9は、GPSタイミング信号
受信端子14を備えている。この受信端子14には、図
外のGPS装置からGPS00秒信号を受ける。中央処
理装置9は、この信号を受けている間は、GPS00秒
毎に、制御回路13を介してスロットタイミング発生カ
ウンタ12をリセットする。すなわち、通常時の運用
(GPS機能が正常に動作している時)では、フレーム
同期が正しく行われ、スロットタイミング発生カウンタ
12は、1スロット毎に(26.7ms毎に)中央処理
装置9に対してスロットタイミング割込みを行う。
【0021】また、中央処理装置9は、GPS機能が正
しく機能していない時(GPS00秒信号が受信できて
いない時)には、上記GPSモードから他局同期モード
に移る。この他局同期モードでは、他局のRSSIが一
定以上である時に、その信号を利用して、スロットタイ
ミング発生カウンタ12を概ね正しいスロットタイミン
グに設定し(粗調整モード)、さらに、1フレーム間だ
け矛盾がないかどうかを確認し(確認モード)、さら
に、特定の他局を追尾局として、ビットズレが生じない
精度でスロットタイミング発生カウンタ12を微調整し
続ける(微調整モード)。後述のように、この他局同期
モードでは粗調整モード、確認モード、微調整モードが
リアルタイムで実行され、微調整モードでは、GPS機
能がなくても正確なスロット同期を実現できる。また、
確認モードで矛盾が生じた時(1フレーム内の受信スロ
ットのスロット番号が一つでも正しくなかった時)や、
微調整モードで追尾できなくなった時には、再び粗調整
モードに戻って最初からやり直す。これにより、スロッ
トやフレームの同期が外れたままデッドロック状態にな
るということはない。
【0022】なお、TDMA通信装置は、受信だけでは
なくて送信もできるために、中央処理装置9には送信部
16が接続されている。このTDMA通信装置は、他局
の位置情報や識別情報を受信して表示画面上にプロット
し、且つ、他局に対して自局の位置情報や識別情報を送
信するように構成されている。そこで、中央処理装置9
に接続されるGPS端子15には、GPS装置で検出さ
れた自局の位置情報が入力し、この情報に識別情報等が
付加されて送信部14より他局に送信される。
【0023】したがって、全体のシステムは図3に示す
ようになっている。すなわち、TDMA通信装置50に
はGPS装置51が接続され、このGPS装置51から
GPS00秒の信号と位置情報が入力する。TDMA通
信装置50の出力側には表示部53が接続されている。
この表示部53には、レーダ52も接続されている。表
示部53に対しては、TDMA通信装置50から他局に
関する情報が入力し、レーダ装置52からはレーダ情報
が入力する。表示部53では、これらの入力情報が重ね
て表示される。
【0024】次に、上記TDMA通信装置のスロット同
期動作について説明する。
【0025】この装置は、スロット同期動作のモードと
して、GPSモードと他局同期モードとがある。
【0026】GPSモードでは、GPSタイミング信号
受信端子14に対し、GPS00秒信号が毎正分毎に入
力する。中央処理装置9は、この信号を受けている間
は、割込み端子I1をマスクし、A/Dコンバータ7か
らの入力を受けることがない。制御回路13は、上記G
PS00秒信号を受けた時に、スロットタイミング発生
カウンタ12をリセットする。GPS00秒信号は、1
フレーム(1分)に一度発生するために、スロットタイ
ミング発生カウンタ12は、この信号でリセットされた
後1スロット毎に中央処理装置9の割込み端子I2に対
し割込みをかける。これにより、フレーム同期とスロッ
ト同期が正確に行われる。
【0027】次に他局同期モードについて説明する。こ
のモードは、GPS機能が失われた時、すなわち、何ら
かの障害等によってGPSタイミング信号受信端子14
に、GPS00秒信号が連続して所定の回数受信できな
くなった時に実行される。
【0028】他局同期モードでは、中央処理装置9の割
込み端子I1のマスクがなくなり、A/Dコンバータ7
からの割込みを受けることができるようになる。他局同
期モードでは、モードの遷移は図4に示すようになる。
GPS00秒信号が失われると、他局同期モードとな
り、最初は粗調整モードが設定される。この後、確認モ
ードとなり、さらに微調整モードに移る。微調整モード
では、スロット同期が特定局の1ビット分解能で正確に
行われている。また、確認モード及び微調整モードが外
れると粗調整モードに遷移し、再び粗調整モードからや
り直される。GPS機能が回復すると他局同期モードは
中止され、GPSモードに復帰する。
【0029】上記の他局同期モードにおいて、粗調整モ
ードとは、概ね正しいスロットタイミングを求めるモー
ドであり、確認モードは、その概ね正しいスロットタイ
ミングで1フレーム内の各スロットでの受信が矛盾なく
正しく行われているかを確認するモードである。また、
微調整モードは、特定の他局を追尾局として、1ビット
分解能でその追尾局を追尾するモードである。微調整モ
ードに入ると、他局とのTDMA通信が可能になる。
【0030】以下、図1に示す回路の各モードにおける
動作を説明する。
【0031】(a)粗調整モード このモードは他局同期モードに入った時に最初に通過す
るモードである。粗調整モードでは、中央処理装置9の
割込み端子I1が解放され、A/Dコンバータ7から出
力信号(RSSI)の割込みを待つ。いま、検波アンプ
4の出力信号であるRSSIがリファレンスレベル設定
部6によって設定されるリファレンスレベルを超えてい
る時は、その信号はA/Dコンバータ7によってA/D
変換され、中央処理装置9の割込み端子I1に割込み信
号として入力する。なお、中央処理装置9は、最初はセ
レクタ8によって、コンパレータ5の出力をA/D変換
スタート信号として選択しているため、RSSIがリフ
ァレンスレベルを超えている時には、その信号によって
A/D変換が行われる。RSSIがリファレンスレベル
を超えているということは、受信し得る他局信号が存在
することを意味する。そこで、この割込みがあった時に
は粗調整モードに移る。
【0032】なお、図5(A)に示すようなスパイキー
なノイズ信号が入力した時に粗調整モードになるのは好
ましくない。そこで、中央処理装置9は、最初の割込み
後、適当な間隔で複数回のA/Dサンプリングを行う。
各サンプリングタイミングで連続して一定以上のレベル
が得られた時にだけ他局信号が存在していると認識す
る。これを実現するために、セレクタ8は、初回のサン
プリングは信号自身のタイミングで行うが(図5(A)
のようにサンプリングタイミングは、信号立ち上がりか
ら若干の遅延がある)、2回目以降のサンプリングタイ
ミングを中央処理装置9から得る。図5(B)は複数回
のサンプリングで連続して一定以上のレベル(変換値)
があった例を示している。これにより、図5(A)に示
すようなノイズ信号によって粗調整モードに入るのを防
止する。
【0033】粗調整モードでは、中央処理装置9は、制
御回路13を介してスロットタイミング発生カウンタ1
2に概ね正しいスロットタイミングを設定する。この動
作は次のようにして行う。
【0034】今、図6又は図7に示すように、1フレー
ムの任意のスロット部分で他局のRSSI信号による割
込みがかかったとする。メモリ11には、バイナリデー
タが時間順にストアされている。図7にこの状態を示し
ている。今、時間t1で割込みがかかると、スロット先
頭フラグがサーチされる。スロット先頭フラグは、各ス
ロットの先頭に配置されているフラグ(この例では、
「7EH」)であり、図7に示すように、データ領域と
プリアンブルの間に配置されている。メモリ11には、
スロットのバイナリデータが、割込みの有無に無関係に
常時時間順に、循環バッファ方式で記憶されているため
に、割込みがあった時に、そのタイミングから前後一定
の期間をサーチすれば先頭フラグが見つかるはずであ
る。期待する通りに、先頭フラグを検出すれば次の段階
に進む。先頭フラグを見つけることができなければ、ノ
イズ等による割込みであったと見なして他局同期モード
の最初に戻る。
【0035】上記先頭フラグを検出できれば、誤動作を
防ぐために割込み端子I1をマスクして、それ以降の割
込みを禁止する。そして、スロットタイミング発生カウ
ンタ12をリセットする。または、割込みタイミングt
1から先頭フラグが検出されたタイミングまでの相対的
時間差を計算し、これを基づく値をスロットタイミング
発生カウンタ12にプリセットする。これによって、ス
ロットタイミング発生カウンタ12には、概ね正しいス
ロットタイミングがセットされることになる。中央処理
装置9は、スロットタイミング発生カウンタ12に、概
ね正しいスロットタイミングがセットされることによ
り、メモリ11に順次記憶されているバイナリデータの
中から、スロット番号や他の情報を抽出出来るようにな
る。
【0036】(b)確認モード このモードでは、粗調整モードで設定したスロットタイ
ミングが1フレームを通して正しいものであることと、
各スロットタイミングがフレーム中の何番目のものであ
るかを決定する。まず、スロット番号を確認する。図7
に示すようにデータ領域にはスロット番号が格納されて
いるために、このスロット番号を抽出してシステム内部
にセットする。これ以降、システム内部のスロット番号
をスロットタイミング発生カウンタ12が1スロットを
計時するごとに1つずつ増やしていきシステム内部のス
ロット番号とする。1フレーム間において、あるスロッ
トにデータが存在すれば、そのスロット番号を確認し、
システム内部に記憶されているスロット一致するかどう
か、すなわち矛盾がないかどうかを調べる。データの存
在有無は、A/Dコンバータ7の出力から得られるRS
SIのレベルの読み取り値を使う。1フレーム期間、デ
ータが存在する全てのスロットについて、スロット番号
の矛盾がないかを調べ、全てのスロット番号に矛盾がな
ければ正常であるとして、確認モードを終了する。な
お、この確認モードの期間は、1フレームに限定される
ものではなく、それより少なくても多くてもよい。ま
た、この確認モードの後に遷移する微調整モードでは、
追尾局を設定する必要があるが、この確認モードにおい
て追尾局を設定する。この追尾局は、データが存在する
スロットのうちのどれかのスロットに対応する局であ
る。追尾局は、予め決めても良いし、データが存在する
スロットの中から任意のものを選んで、その選ばれたス
ロットに対応する局とすることも出来る。たとえば、こ
れらの他局に基地局が存在する場合には、その基地局が
追尾局となりうる。また、RSSIレベルの最も高い他
局をサーチし、これを追尾局とすることも出来る。な
お、AISの規格においては、追尾局をどのように決め
るかが指定されている。
【0037】(c)微調整モード 上記確認モードでフレーム同期が確定すると微調整モー
ドに移る。この微調整モードでは、追尾局を追尾するよ
うにスロットタイミング発生カウンタ12の値を微調整
し続ける。すなわち、1フレームの間において予定して
いる追尾局の受信を待つ。この間に追尾局を受信できな
ければ粗調整モードに遷移する。追尾局を受信できれ
ば、そのスロット番号を確認することによってフレーム
同期がとれていることを知る。スロット番号が不一致で
あればフレーム同期がとれてないから粗調整モードに移
る。追尾は、スロットタイミング発生カウンタ12のカ
ウンタ値を微調整することで行う。すなわち、メモリ1
1に順次記憶されている復調したバイナリデータを利用
して、今回の追尾局の受信タイミング(割込みタイミン
グ)がその追尾局のスロットタイミング(スロットタイ
ミング発生カウンタ12からの信号)とどれだけずれて
いるかを計算する。具体的な計算法は次の通りである。
【0038】図8において、バイナリデータが記憶され
ているメモリ11において、先頭フラグ「7EH」の位
置は、先頭からNビット目に決まっているため、割り込
み端子I2への割り込みタイミングのときに復調した1
01・・・コードと「7EH」との距離(N′bit)
を調べる。そして、その距離(差分)でもってスロット
タイミング発生カウンタ12のカウント値を制御回路1
2を通して微調整する。制御回路13は、中央処理装置
9から、「遅らせる」「進ませる」の方向性と、その程
度を示す数値を受取り、これに従ってスロットタイミン
グ発生カウンタ12のカウント値を調整する。スロット
タイミング発生カウンタ12の分解能は復調バイナリデ
ータの1ビットよりも細かいため、この時の調整能力
は、1ビットレート以上の分解能にすることが可能であ
る。
【0039】なお、上記確認モードにおいて矛盾が発生
した時、及び微調整モードにおいて追尾できなくなった
時には、粗調整モードに戻って最初からやり直す。
【0040】このようにして、他局同期モードにおいて
は、GPS機能が使えなくても、リアルタイムで正確な
フレーム同期をとることができる。
【0041】図9〜図11は、上記の他局同期モードに
おいての中央処理装置9の動作を示すフローチャートで
ある。
【0042】中央処理装置9での受信処理動作は、スロ
ットタイミング発生カウンタ12からのスロットタイミ
ング割込み毎に行われる。すなわち、図8のステップS
T1において、スロットタイミング割込みがあると、デ
フォルトモード、粗調整モード、確認モード、微調整モ
ードのいずれかのモードが動作モードとして設定され
る。
【0043】デフォルトモードは、デフォルトとして設
定されるモードであって、このモードでは粗調整モー
ド、確認モード、微調整モードのいずれのモードも動作
することはない。したがって、GPS00秒信号が受信
できている限り、装置はGPSモードとして動作する。
デフォルトモードにおいて、GPS機能が使えなくなっ
た時には(ST2)、粗調整モードに遷移する(ST
3)。
【0044】粗調整モードでは、GPS機能が使えるか
どうかの判定を行い(ST4)、GPS機能が使える場
合にはST7でデフォルトモードに戻り、GPS機能が
使えない場合には、ST5で粗調整モードの処理を行う
とともに、ST6で確認モードに遷移する。
【0045】確認モードでは、GPS機能が使えるかど
うかの判定を行い(ST8)、GPS機能が使える場合
にはST11でデフォルトモードに戻り、GPS機能が
使えない場合には、ST9で確認モードの処理を行うと
ともに、ST0で微調整モードに遷移する。
【0046】微調整モードでは、GPS機能が使えるか
どうかの判定を行い(ST12)、GPS機能が使える
時にはST14でデフォルトモードに戻り、GPS機能
が使えない時には、ST13で微調整モードの処理を行
ってリターンする。
【0047】後述のように、確認モードの処理ステップ
ST9では、確認動作が行えないと粗調整モードに遷移
する。また、微調整モードの処理ステップST13で
は、追尾ができなくなると粗調整モードに遷移する。
【0048】上記の動作によって、図4に示すモード間
の遷移が実現される。
【0049】図10は、粗調整モードの処理ステップS
T5の動作を示すフローチャートである。
【0050】ST20では、RSSIの割込みを待つ。
すなわち、RSSIの値がリファレンスレベル設定部6
で設定したリファレンスレベルを超え、且つ、その状態
が複数サンプル回数連続している時には中央処理装置9
は粗調整モードを開始する(ST20)。続いて、メモ
リ11に記憶されている1/0ストリームデータからな
る常時復調バイナリーデータから「7EH」の先頭フラ
グをサーチする(ST21)。サーチは割込みタイミン
グt1から開始し、一定の期間だけ前方向及び後ろ方向
に対して行う。そして、先頭フラグを確認できれば(S
T22)、RSSI割込み端子I1をマスクして(ST
23)、スロットタイミング発生カウンタリセット処理
(ST24)を行う。この処理では、割込みタイミング
t1でスロットタイミング発生カウンタ12をリセット
する。
【0051】なお、上記スロットタイミング発生カウン
タリセット処理では、割込みタイミングt1から、検出
した先頭フラグまでの相対的時間差を計算して、これに
対応するカウント値を同カウンタ12にセットしてもよ
い。この方が、単にリセットするよりは正確であろう。
しかし、どちらの方法であっても問題はない。その理由
は、粗調整モードであるために、同カウンタ12のカウ
ント値や各スロットのデータを先頭フラグを含めてスロ
ット番号等を正確に確認用にトレースできる程度にタイ
ミングが前後しても良いからである。なお、同様な理由
から、A/Dコンバータ7のA/D変換終了時刻とRS
SIの信号検知時点とは時間的にずれがあるが、カウン
タ12のカウント値がある程度ラフなものでよいため、
特に問題は生じない。
【0052】ST24の処理を終えると図11の確認モ
ードへ遷移する。確認モードでは、1フレーム期間内に
おいて、データが存在する各スロットの番号が正しいか
どうかの確認を行う(ST30)。粗調整モードにおい
て最初に確認できたスロット番号はシステム内部に設定
されるが、この後、スロットタイミング発生カウンタ1
2からスロットタイミング割込みがあることにシステム
内部に設定されているスロット番号が1つずつ増えてい
く。1フレーム期間に、データが存在するスロットがあ
ると、その時のシステム内部に設定されているスロット
番号は該スロットのデータに含まれるスロット番号と一
致していなければならない。図13はこの様子を示して
いる。粗調整モードで、システム内部に「aaaa」の
スロット番号が設定されたとすると、システム内部のス
ロット番号は、その後スロット割込みがあるたびに1つ
ずつ増えていく。一方、メモリ11に記憶されている復
調バイナリデータから得られるスロット番号は、同様
に、「aaaa+1」→「aaaa+2」のように1ス
ロットの期間に1つ増えていくものでなければならな
い。ST30では、この2つスロット番号(システム内
部のスロット番号と復調スロットデータから得られるス
ロット番号)の一致確認を1フレーム期間だけ行う。1
フレーム期間において、データが存在する復調スロット
のスロット番号がシステム内部のスロット番号に全て一
致する時に、1フレームの確認ができたとして(ST3
1)、微調整モードに遷移する。もし1つでも一致しな
い場合は、矛盾があったとして粗調整モードに遷移す
る。なお、図13に示す例では、復調バイナリデータか
ら得られるスロット番号は、「aaaa+1」→「デー
タなし」→「aaaa+3」→・・・と進んでいる。
【0053】図12は微調整モードの動作を示してい
る。
【0054】微調整モードでは、ST40において現在
のスロット(システム内部で設定されているスロット番
号のスロット)が追尾局スロットであるかどうかの判定
を行う。追尾局スロットであれば、その追尾局の受信を
待ち(ST41)、追尾局のデータがなければ追尾でき
なくなったものと見なして粗調整モードに移る(ST4
2)。追尾局が受信でき、且つそのスロット番号がシス
テム内部のスロット番号と一致していない場合にも粗調
整モードに移る。両方のスロット番号の一致が確認でき
ると(ST43)、復調バイナリデータを利用して、今
回の受信タイミングが追尾局のスロットタイミングとど
れだけずれているかを計算し、その計算結果に基づい
て、スロットタイミング発生カウンタ12の微調整を行
う(ST44)。この微調整は、制御回路13によっ
て、1ビットレート以上の分解能で行われる。これによ
り、微調整モードでは、1ビット分解能でのスロット同
期ができる。なお、中央処理装置9は、制御回路13に
対して、「遅らせる」「進ませる」の方向性と、その程
度を知らせる。制御回路13は、この情報に基づいて、
スロットタイミング発生カウンタ12の微調整を行う。
【0055】追尾局としては、予め決められた局(たと
えば基準固定局、或いは、規格(AIS)で決められた
局)とすることができる。または、受信できたいずれか
の局を追尾局とすることも可能である。
【0056】以上によって、GPS機能が利用できない
時には、GPSモードから他局同期モードに移って、他
局の信号を利用してスロット同期を取ることができる。
【0057】上記粗調整モードにおいて、コンパレータ
5に与えるリファレンスレベルは固定でない方が望まし
い。フレームのトラフィックや存在している他局との距
離によって、その適正値が一定でないからである。そこ
で、一般には粗調整レベルでの同期を取るには近接局の
電波を利用するほうが正確であると考えられるために、
最初はリファレンスレベルを高く設定し、それによって
割込みが得られない時にそのレベルを徐々に低くしてい
く。
【0058】図14は上記アルゴリズムを実現するため
の中央処理装置9の動作を示すフローチャートである。
また、図15は、図1において、コンパレータ5に接続
されるリファレンスレベル設定部をDAコンバータ20
にしている。したがって、リファレンスレベルは、中央
処理装置9からの信号に基づいて制御することができ
る。
【0059】図14において、一定の時間待ちを行うた
めのカウンタを使用し、ST50において、このカウン
タをインクリメントしながら一定値に達するまでの時間
待ちを行う。次に、ST51で1フレーム経過していな
ければ、RSSIによる割込み検知を行う。割込みがあ
れば、ST55においてカウンタをクリアして元に戻
る。割込みがなければ再びST50で一定時間を待って
ST51に進む。すなわち、カウンタによって計数され
る一定時間ごとに1フレーム内で割込みの有無を検知す
る。割込みを検出する前に1フレームを経過すると、S
T52に進んでリファレンスレベルを下げる。そしてS
T53でカウンタをクリアして再び1フレーム期間内で
の割込みの有無を判定する。なお、粗調整モードの最初
で、「RSSIリファレンスレベル初期化」処理がコー
ルされる。ここでは、ST60においてリファレンスレ
ベルのデフォルト値が設定される。このデフォルト値
は、近接局の電波だけを検出できるように高い値に設定
されている。
【0060】以上により、RSSIリファレンスレベル
は、最初は高い値に設定されており、他局信号が検出で
きるまで、そのレベルが自動的に低下していく。
【0061】図16は、他局同期モードにおいて、同期
精度を向上するための実施例を示している。同図(A)
はこの処理を行うためのハードウェアの構成図であり、
同図(B)はソフトウェアの構成図を示している。
【0062】IF信号を検波アンプ4で検波した信号
を、ビットレートの整数倍(たとえば10倍)でA/D
コンバータ30でサンプリングしてメモリ32に記憶す
る。
【0063】このデータは、図16(B)に示す構造の
ソフトウェアによってDSPを使用しながら処理され
る。すなわち、バンドパスフィルタ40によって、メモ
リ32に記憶されているデータに対し帯域フィルタリン
グを行い、IQ分離部41によってIQ分離する。分離
したIQデータは、復調判定部42に送られて復調さ
れ、一方、ビット位相同期ずれ検出部43にも送られ
る。ビット位相同期ずれ検出部43は、IQ信号から位
相情報を取り出し、復調出力に対する位相ずれを検出す
る。ビット位相同期ずれ検出部43においては、復調判
定部42から得られる復調出力は過去のデータとなるた
め、この過去のデータの周波数スペクトルのプロファイ
ル(IQデータをフーリエ変換することによって得られ
る)と、現在のデータのプロファイルとを比較すること
により両者の位相同期ずれを検出する。この位相同期ず
れを追尾情報として用いることによって、同期分解能
(同期精度)を1ビット未満に向上させることができ
る。
【0064】以上の実施形態のTDMA通信装置は、図
3に示すようにGPS装置51と接続されるものとして
説明したが、TDMA通信装置50単独で使用すること
も可能である。すなわち、常時、他局同期モードで動作
させておくことも可能である。これにより、たとえば、
GPS装置51を搭載していない海上浮標物体(ブイ)
等に搭載することができる。
【0065】また、図3のレーダ装置52は、TDMA
通信装置50に対し、必ずしも一体的に設ける必要がな
い。
【0066】また、図1の回路では、RSSIを検知し
たコンパレータ5の出力はA/Dコンバータ7に入力さ
れるようになっている。このため、中央処理装置9に
は、割込みとサンプリングレベルとが同時に入力し、割
込みとサンプリングレベルを一挙に得ることになるが、
その他の変形例として、コンパレータ5の出力が割込み
端子I1に入力し、A/Dコンバータ7でのA/D変換
タイミングをソフトウェアで決定することも可能であ
る。
【0067】また、上記実施形態では、粗調整モードの
次に確認モードに遷移するようにしているが、確認モー
ドを省略することも可能である。この場合には、粗調整
モードから直ぐに微調整モードに遷移する。図17は、
この場合のモード遷移図である。図18は、粗調整モー
ド時の動作を示している。図18において、ステップS
T22では、先頭フラグの確認が行われ、確認が出来れ
ば、ST23,ST24を経て、さらにST25でその
信号内にスロット番号を確認出来たことを条件に微調整
モードへと移る。
【0068】また、確認モードを設ける場合に、スロッ
ト確認を行う一定の期間を1フレーム以内の1〜複数ス
ロットの期間とすることも可能である。
【0069】
【発明の効果】この発明によれば、GPS機能を使えな
い状態の時にもスロット同期が可能となる。また、他局
同期モードにおいて、途中で同期が取れなくなっても再
び同期させることが可能である。また、フレーム内にた
だ1つの他局しかなくても、その他局を追尾局とするこ
とによって同期を取ることができる。また、少なくとも
ビット単位での分解能による微調整が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態であるTDMA通信装置の
ブロック構成図
【図2】UAISにおけるフレーム構成図
【図3】TDMA通信装置を使用したシステム全体構成
【図4】モード遷移図
【図5】ノイズ信号と他局受信信号のRSSI
【図6】スロット先頭フラグの確認方法を示す図
【図7】メモリに記憶された復調バイナリデータを示す
【図8】微調整モード時の追尾方法を説明する図
【図9】他局同期モードでの動作を示すフローチャート
【図10】粗調整モードの動作を示すフローチャート
【図11】確認モードの動作を示すフローチャート
【図12】微調整モードの動作を示すフローチャート
【図13】確認モードでのスロット番号確認動作を説明
するための図
【図14】リファレンスレベル設定部の他の実施例のソ
フト処理を示すフローチャート
【図15】上記他の実施例の回路構成図
【図16】同期精度を向上する実施例のハードウェア構
成図及びソフトウェア構成図
【図17】この発明の他の実施形態のモード遷移図
【図18】他の実施形態の粗調整モード時の動作を示す
フローチャート
フロントページの続き Fターム(参考) 5K028 BB06 CC02 HH00 KK01 KK12 LL12 MM05 MM08 NN01 RR02 SS23 SS24 5K067 AA21 BB02 BB21 CC04 DD44 DD51 EE02 EE10 EE23 EE72 GG03 HH22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1フレームに複数スロットを割当て、各ス
    ロットを通信の最小単位としてTDMA通信を行うTD
    MA通信装置において、 前記通信のスロットタイミングを発生するスロットタイ
    ミング発生カウンタと、 前記スロットタイミング発生カウンタの値を正しいスロ
    ットタイミングに調整する制御部と、を備え、 前記制御部は、 他局の信号の受信信号強度値が一定以上であるときに、
    その信号内のスロット位置関係を判定出来る特定のコー
    ドを検出すると、その信号の概ね正しいスロットタイミ
    ングを求めて前記スロットタイミング発生カウンタにセ
    ットする粗調整モードと、 前記粗調整モードにおいて、一定の期間だけ、各スロッ
    トでの受信が正しく行われていることの確認をする確認
    モードと、 前記確認モードにおいて、前記確認が出来たときに特定
    の他局を追尾局として、該追尾局を追尾するように前記
    スロットタイミング発生カウンタの値を微調整し続ける
    微調整モードと、からなる他局同期モードのいずれかを
    動作モードとして設定し、 前記確認モードにおいて前記確認が出来なかったとき、
    又は、前記微調整モードにおいて前記追尾が出来なくな
    ったときに、前記他局同期モードを前記粗調整モードに
    遷移させることを特徴とする、TDMA通信装置。
  2. 【請求項2】1フレームに複数スロットを割当て、各ス
    ロットを通信の最小単位としてTDMA通信を行うTD
    MA通信装置において、 前記通信のスロットタイミングを発生するスロットタイ
    ミング発生カウンタと、 前記スロットタイミング発生カウンタの値を正しいスロ
    ットタイミングに調整する制御部と、を備え、 前記制御部は、 他局の信号の受信信号強度値が一定以上であるときに、
    その信号内のスロット位置関係を判定出来る特定のコー
    ドを検出すると、その信号の概ね正しいスロットタイミ
    ングを求めて前記スロットタイミング発生カウンタにセ
    ットするとともに、該スロットの番号を確認する粗調整
    モードと、 前記粗調整モードにおいて、前記スロットの番号確認が
    出来たときに特定の他局を追尾局として、該追尾局を追
    尾するように前記スロットタイミング発生カウンタの値
    を微調整し続ける微調整モードと、からなる他局同期モ
    ードのいずれかを動作モードとして設定し、 前記微調整モードにおいて前記追尾が出来なくなったと
    きに、前記他局同期モードを前記粗調整モードに遷移さ
    せることを特徴とする、TDMA通信装置。
  3. 【請求項3】GPSタイミング信号の受信端子を備え、 前記制御部は、前記GPSタイミング信号を受信出来て
    いるときは、動作モードをGPSモードにして前記スロ
    ットタイミング発生カウンタの値を該GPSタイミング
    信号に基づいて調整し、前記GPSタイミング信号を受
    信出来なくなったときは動作モードを前記他局同期モー
    ドに遷移させて前記スロットタイミング発生カウンタの
    値を調整することを特徴とする、請求項1または2記載
    のTDMA通信装置。
  4. 【請求項4】 前記他局の信号の受信信号強度値とリフ
    ァレンスレベルとを比較し、受信信号強度値がリファレ
    ンスレベルを超えたときに受信信号強度値が一定以上で
    ある信号を出力するコンパレータを備え、前記制御部
    は、前記リファレンスレベルを高い値から徐々に低い値
    にシフトしていくことを特徴とする、請求項1〜3のい
    ずれかに記載のTDMA通信装置。
  5. 【請求項5】 前記コンパレータの出力を前記制御部へ
    の割り込み信号として用い、該制御部は、該割り込み信
    号を受けたときに、動作モードを前記粗調整モードにす
    ることを特徴とする、請求項4記載のTDMA通信装
    置。
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