JP4842159B2 - フレーム同期装置、ofdm送受信装置及びフレーム同期方法 - Google Patents

フレーム同期装置、ofdm送受信装置及びフレーム同期方法 Download PDF

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Description

本発明は、時分割複信OFDM変調通信を行う無線装置間でフレームを同期させるフレーム同期技術に関する。
時分割複信方式により無線通信を行う基地局と移動端末とは、上り方向と下り方向の信号の送信を同一周波数帯で行い、下り方向の送信時期と上り方向の送信時期を交互に切り替えることにより全二重通信を可能としている。図1に示すように、時分割複信方式における伝送フレームは、下り方向に信号が伝送されるダウンリンク(DL)サブフレームと上り方向に信号が伝送されるアップリンク(UL)サブフレームとから構成され、1対のDLサブフレームとULサブフレームとを組み合わせて1フレームを構成している。
時分割複信方式では、基地局と移動端末との間で下り方向の送信時期と上り方向の送信時期との切替タイミングを同期させるために、フレーム開始点の検出が行われる。
またOFDM変調方式では、多数のサブキャリアを変調することによって生成したOFDMシンボルが伝送され、基地局と移動端末とでは、各OFDMシンボルの復調処理を行うために、図2に示すようなシンボルの開始点を検出するシンボル同期処理が行われる。
図3は、時分割複信OFDM変調通信システムにおける従来のフレーム同期回路の構成例を示すブロック図であり、図4は、図3に示すフレーム同期回路によるフレーム同期方法の説明図である。
図4の第1段に示すように、時分割複信OFDM変調通信で伝送される各フレームの先頭には、「プリアンブル」と呼ばれる同一パターンを有する信号列が設けられている。したがって、図4の第2段及び第3段に示すように、フレーム長と同じデータ長分離れた2つの信号列間の相関値を演算すれば、2つの異なるフレームのプリアンブル間における相関値を演算したときにその前後で算出された相関値よりも大きくなるためプリアンブルの位置を検出することができる。時分割複信OFDM変調通信では、このようなプリアンブルの位置の検出によって、フレーム同期点とOFDMシンボル同期点の検出を行っている。
このため、図3に示すフレーム同期回路は、フレーム同期回路に入力された受信信号を1フレーム分遅延させるフレーム長遅延メモリ11と、このフレーム長遅延メモリ11により遅延した受信信号と現在の受信信号との間の相関値を演算する相関値演算部12と、相関値演算部12により演算された相関値をプリアンブルのデータ長だけ累積するOFDMシンボル長累積相関値演算部13と、OFDMシンボル長累積相関値演算部13から順次出力される累積相関値の最大値を検出する最大値検出部14と、累積相関値の最大値を検出した時刻からフレーム同期点を決定してフレーム同期信号を出力するフレーム同期点決定部15を備えている。
特許第3576412号公報
上記のフレーム同期方法によれば、フレーム同期処理を行うOFDM無線装置には1フレーム分の信号列を蓄積する記憶デバイスと、1OFDMシンボル長の累積加算ができるビット幅を有する演算装置が必要となり、回路規模が大きくなるという問題があった。
例えば、IEEE802.16eに従うMIMO(Multiple Input Multiple Output)通信を行う時分割複信OFDM変調通信システムにおいて従来のフレーム同期処理を行うと仮定すると、2系統のIQ信号に対して解像度12ビットのアナログディジタル変換を行う。またOFDM周波数領域信号に対して1024ポイントで高速フーリエ変換が施され、1フレーム当たり56000サンプルのデータが生じる。このため1フレーム分の信号列を記憶するのに必要なメモリ容量は、
2×2×12×56000≒2.7Mビット
となる。
また、ガードインターバル長を1/8とすると1OFDMシンボル当たり1024+128=1152個のサンプルが存在することから、累積相関値の演算を行う際には、元のデータのビット長にfloor(log21152)=11ビットを加えたビット長の演算ビット数が必要となる。ここで関数floor(x)は、引数xに対してx以下の最小の整数値を返す関数である。
上記の問題点に鑑み、本発明では、時分割複信OFDM変調通信を行う無線通信システムにおいて、フレーム同期処理を行う際に必要なメモリ容量と演算ビット数の削減を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、プリアンブル同士の相関値を演算する際に使用する受信信号列を間引いて記憶する。間引いた受信信号列を用いてプリアンブル同士の相関値を演算することによって得たフレーム粗同期点は、プリアンブルが間引かれたことによる誤差を有するが、フレーム粗同期点と別に検出したOFDMシンボル同期点のタイミングに、フレーム粗同期点のタイミングを合わせることにより、従来と同じ精度でフレーム同期点を検出することができる。
プリアンブル同士の相関値を演算するために使用する受信信号列を間引いて記憶することにより、フレーム同期処理を行う際に必要なメモリ容量を節約することができる。
また、フレーム粗同期点の検出を行うフレームとOFDMシンボル同期点の検出を行うフレームとを異ならせて、フレーム粗同期点の検出処理とOFDMシンボル同期点の検出処理とで同じ相関器を使用させれば、フレーム同期処理を行う際に必要な演算ビット数とを削減し、かつメモリ容量をさらに削減することが可能となる。
本発明の第1形態によれば、時分割複信OFDM変調通信を行う装置間でフレームを同期させるフレーム同期装置が提供される。本フレーム同期装置は、受信信号を間引きして得られる信号列からフレームのプリアンブルを検出することによって、フレームの粗同期点を検出するフレーム粗同期点検出部と、受信信号内のOFDMシンボル同期点を検出するシンボル同期点検出部と、OFDMシンボル同期点のタイミングに粗同期点のタイミングを合わせることによりフレーム同期点を決定するフレーム同期点決定部と、を備える。
本発明の第2形態によれば、上記の本発明の第1形態によるフレーム同期装置によりフレームの同期を行うOFDM送受信装置が提供される。
本発明の第3形態によれば、時分割複信OFDM変調通信の際のフレーム同期方法が提供される。本方法では、受信信号を間引きして得られる信号列からフレームのプリアンブルを検出することによってフレームの粗同期点を検出し、受信信号内のOFDMシンボル同期点を検出し、OFDMシンボル同期点のタイミングに粗同期点のタイミングを合わせることによりフレーム同期点を決定する。
本発明によれば、時分割複信OFDM変調通信を行う無線通信システムにおいて、フレーム同期処理を行う際に必要なメモリ容量と演算ビット数が削減される。
以下、添付する図面を参照して本発明の実施例を説明する。図5は、本発明の実施例による、時分割複信OFDM変調通信を行うOFDM送受信装置1の受信部の構成例を示すブロック図である。図示するように、OFDM送受信装置1は、OFDM変調された無線信号を受信するアンテナ2と、受信された無線周波数信号を帯域制限するバンドパスフィルタ(BPF)3と、BPF3を通過した無線周波数信号を中間周波数信号へと変換する周波数変換器4と、中間周波数信号へ変換された受信信号をベースバンド信号へ変換する直交復調器(QDEM)5と、ベースバンド信号へ変換されたOFDM信号をディジタルベースバンド信号へ変換するアナログディジタル変換器6(ADC)と、ディジタルベースバンド信号を復調するOFDM復調回路7と、を備えている。
さらにOFDM送受信装置1は、ベースバンド信号へ変換された受信信号のフレーム同期点とOFDMシンボル同期点とを検出して、それぞれの同期点のタイミングを示すフレーム同期信号及びOFDMシンボル同期信号を出力する同期信号生成部10と、同期信号生成部10が出力するフレーム同期信号に従って、OFDM送受信装置1がダウンリンクサブフレームの受信動作を行う間だけディジタルベースバンド信号をOFDM復調回路7へ入力させるスイッチ8とを備える。同期信号生成部10により生成されるOFDMシンボル同期信号は、OFDM復調回路7が行う復調処理においてOFDMシンボルの開始点を決定するために使用される。
図6は、図5に示す同期信号生成部10の第1構成例を示すブロック図である。本構成例による同期信号生成部10は、フレーム粗同期点検出部50と、シンボル同期点検出部60と、フレーム同期点決定部56と、を備える。
フレーム粗同期点検出部50は、ADC6によってディジタル信号列へ変換された受信ベースバンド信号を間引いて得た信号列からフレームのプリアンブルを検出することによって、フレームの粗同期点を検出する。
このため、フレーム粗同期点検出部50は、ディジタルベースバンド信号列から所定数のサンプル間隔で信号を抽出するデシメーション部51と、デシメーション部51によりベースバンド信号を間引いて得た信号列を、1フレーム長遅延させるフレーム長遅延メモリ52と、このフレーム長遅延メモリ52により遅延した信号とデシメーション部51から現在出力されている信号との間の相関値を演算する相関値演算部53と、相関値演算部53により演算された相関値をプリアンブル長だけ累積するOFDMシンボル長累積相関値演算部54と、OFDMシンボル長累積相関値演算部54から順次出力される累積相関値の最大値を検出する最大値検出部55と、を備えている。
シンボル同期点検出部60は、OFDMシンボル内のガードインターバルと、このガードインターバルのコピー元である有効シンボルの後半部分との間の相関を検出することにより、ディジタルベースバンド信号列におけるOFDMシンボル同期点を検出する。このため、シンボル同期点検出部60は、ベースバンド信号列を、1つのOFDMシンボルに含まれる有効シンボルの長さ分遅延させるOFDMシンボル長遅延メモリ61と、このOFDMシンボル長遅延メモリ61により遅延した信号とシンボル同期点検出部60に現在入力中の信号との間の相関値を演算する相関値演算部62と、相関値演算部62により演算された相関値をガードインターバルのデータ長だけ累積するガードインターバル(GI)長累積相関値演算部63と、GI長累積相関値演算部63から順次出力される累積相関値の最大値を検出する最大値検出部64と、最大値検出部64が累積相関値の最大値を検出した時刻からOFDMシンボル同期点を決定しシンボル同期信号を出力するシンボル同期点決定部65を備えている。
フレーム同期点決定部56は、最大値検出部55が累積相関値の最大値(すなわち、間引きされた2つのフレームのプリアンブル同士の間で算出された累積相関値)を検出した時刻と、最大値検出部64が累積相関値の最大値(すなわち、ガードインターバルと有効シンボルの後半部分との間の累積相関値)を検出した時刻とに基づいて、フレーム同期点を決定しフレーム同期信号を出力する。
図7は、本発明の実施例によるフレーム同期方法を示すフローチャートであり、図8の(A)〜図8の(C)は、本発明の実施例によるフレーム同期方法の説明図である。
図7に示すステップS1において、デシメーション部51は、ディジタルベースバンド信号列から所定数のサンプル間隔で信号を抽出することによりベースバンド信号を間引きする。そしてフレーム長遅延メモリ52及び相関値演算部53により、ベースバンド信号を間引きすることにより得た信号列と、この信号列を1フレーム長ずらした信号列と、の間の相関値を演算する。そして演算した相関値を、OFDMシンボル長累積相関値演算部54によって、プリアンブル長(すなわちOFDMシンボル長)分累積させた累積演算値を算出し、この累積演算値の最大値を最大値検出部55によって検出する。
プリアンブル長は既知であるから、累積演算値の最大値が検出されたサンプル位置(すなわち時刻)から、フレームの同期点として使用されるプリアンブル開始点を決定することができる。図8の(A)は、累積演算値の最大値が検出された時刻から求めたフレームの同期点を示すパルス信号のタイムチャートである。
ステップS1によって求めたフレームの同期点は、デシメーション部51によって間引きされたベースバンド信号を用いて検出したものであるため誤差を含んでいる。例えば、デシメーション部51が、ベースバンド信号中の16サンプル毎に1サンプル抽出して間引きされた信号列を得る場合には、図8の(A)に示すように、フレームの同期点は±8サンプルの範囲で誤差を有する。このため間引きされたベースバンド信号を用いて検出したフレームの同期点を、本明細書において「フレーム粗同期点」と呼ぶ。
図7に示すステップS2では、そしてOFDMシンボル長遅延メモリ61と相関値演算部62とにより、ベースバンド信号列と、有効シンボル長ずらしたベースバンド信号列と、の間の相関値を演算する。各信号同士の相関値を、GI長累積相関値演算部63によって、ガードインターバル長分累積させた累積演算値を算出し、この累積演算値の最大値を最大値検出部64によって検出する。
ここでOFDMシンボル長は既知であるから、シンボル同期点決定部65は、累積演算値の最大値が検出されたサンプル位置(時刻)から、OFDMシンボル同期点として使用されるシンボル開始点を決定することができる。図8の(B)は、OFDMシンボル同期点を示すパルス信号のタイムチャートである。
ここで、ステップS2によって求めたOFDMシンボル同期点は、フレーム粗同期点と異なり間引きされていないベースバンド信号を用いて検出したものであるため、その誤差は±1サンプル未満である。また、プリアンブル開始点と各OFDMシンボル開始点との位置関係は既知である。
したがって、ステップS1によって求めたフレーム粗同期点の誤差を、ステップS2によって求めたOFDMシンボル同期点のタイミングに基づいて修正する等によって、フレーム粗同期点のタイミングをOFDMシンボル同期点のタイミングに合わせれば、誤差が±1サンプル未満であるフレーム同期点を得ることができる(ステップS3)。
ここで、「フレーム粗同期点のタイミングをOFDMシンボル同期点のタイミングに合わせる」ことには、上述のようにOFDMシンボル同期点のタイミングに基づいてフレーム粗同期点の誤差を修正することを意味する他に、例えばステップS2によって求めたOFDMシンボル同期点のうち、ステップS1によって求めたフレーム粗同期点のタイミングに最も近いOFDMシンボル同期点を選択することによって、プリアンブルについて検出したOFDMシンボル同期点を検出し、このOFDMシンボル同期点のタイミングをフレーム同期点のタイミングとして決定することも含まれる。このようなタイミングの決定方法は、特にプリアンブルにガードインターバルが挿入されている場合に有効である。
またプリアンブルにガードインターバルが挿入されている場合には、図8の(C)に示すように、フレーム粗同期点から所定の誤差範囲(例えば図8の(A)に示す例では±8サンプル以内)にあるOFDMシンボル同期点を選択し、このOFDMシンボル同期点のタイミングをフレーム同期点のタイミングとして決定してもよい。
本実施例によりフレーム同期処理に使用するために記憶する信号列を間引くことができるためにメモリ容量を削減することができる。
例えば、上記に例示したMIMO通信を行う時分割複信OFDM変調通信システムにおいて本実施例によるフレーム同期処理を行い、かつ16サンプル毎に1サンプル抽出して間引きされた信号列を生成すると仮定すると、フレーム長遅延メモリ52に必要な記憶容量は、
2×2×12×(56000/16)≒168Kビット
であり、一方でOFDMシンボル長遅延メモリ61に必要な記憶容量は、
2×2×12×1024≒48Kビット
であるから、これらを合計しても必要なメモリ容量は216Kビット程度となる。したがって上述の従来方式と比べてメモリ消費量を削減できることが分かる。
本実施例では、フレーム粗同期点検出部50とシンボル同期点検出部60とが、それぞれに遅延メモリと相関値演算手段とを備えているので、これらフレーム粗同期点検出部50とシンボル同期点検出部60は、同時に並列して同期点を検出することができる。このため従来のフレーム同期方法と同様に、1フレーム分をフレーム長遅延メモリ52に蓄積した後の次のフレームを受信した時点でフレーム同期点を検出することが可能である。
しかしながら、フレーム周期は一定であるから、フレーム同期を一度確立した後は頻繁にフレーム追従処理を行う必要はない。また、通信初期の同期動作は瞬時性を必要としないこともある。このような場合は、フレーム同期処理とシンボル同期処理とを異なる時期に行うこと(例えばフレーム同期処理の後にシンボル同期処理を行うこと)によって、フレーム同期処理とシンボル同期処理とを行うハードウエアの少なくとも一部を共通化し、回路規模を縮小させることも有利である。図9は、このように回路規模を縮小した同期信号生成部10の構成例を示すブロック図である。
本構成例による同期信号生成部10は、ディジタルベースバンド信号列から所定数のサンプル間隔で信号を抽出するデシメーション部70と、後述するタイミング制御部80からの指示信号に従ってデシメーション部70により間引きされた信号列及び元のベースバンド信号列のいずれか一方を選択して後段に供給する信号選択部81と、信号選択部81から供給された信号列を所定の期間の間遅延させる遅延メモリ71と、遅延メモリ71により遅延した信号列と信号選択部81から現在供給されている信号列との間の相関値を演算する相関値演算部73と、相関値演算部73により演算された相関値を所定のデータ長だけ累積する累積相関値演算部74と、累積相関値演算部74から順次出力される累積相関値の最大値を検出する最大値検出部75と、最大値検出部75が最大値を検出したタイミングに従って、フレーム同期信号及びシンボル同期信号を生成する同期点決定部76を備える。
遅延メモリ71が信号を遅延させる期間と、累積相関値演算部74が相関値を累積させるデータ長とは、タイミング制御部80によって以下の通りに制御される。
OFDM送受信装置1の動作の初期段階では、タイミング制御部80は、信号選択部81、遅延メモリ71及び累積相関値演算部74及び同期点決定部76へ、フレーム同期処理を行うことを命令するフレーム同期指示信号を出力する。
フレーム同期指示信号を受信している間、信号選択部81は、タイミング制御部80からの指示にしたがってデシメーション部70によって間引かれた信号列を後段へ提供する。また遅延メモリ71による信号の遅延期間は、間引きされたフレーム長に設定され、累積相関値演算部74が相関値を累積させるデータ長は、間引きされたOFDMシンボル長に設定される。したがってフレーム同期指示信号を受信している間には、デシメーション部70、遅延メモリ71、相関値演算部73、累積相関値演算部74及び最大値検出部75は、図6に示すフレーム粗同期点検出部50と同様に動作する。この期間では、同期点決定部76は、最大値検出部75が累積相関値の最大値を検出するサンプル位置に基づいてフレーム粗同期点を決定し、そのタイミング情報をフレーム同期点記憶部77に記憶する。
OFDM送受信装置1の動作を開始後の一定時間を経過したとき(例えば5ミリ秒経過後)、タイミング制御部80は、信号選択部81、遅延メモリ71及び累積相関値演算部74及び同期点決定部76へ、シンボル同期処理を行うことを命令するシンボル同期指示信号を出力する。
シンボル同期指示信号を受信している間、信号選択部81は、デシメーション部70を経由しない元の信号列を後段へ提供する。また遅延メモリ71の遅延期間は有効シンボル長に設定され、累積相関値演算部74が相関値を累積させるデータ長はガードインターバルシンボル長に設定される。したがってシンボル同期指示信号を受信している間には、デシメーション部70、遅延メモリ71、相関値演算部73、累積相関値演算部74及び最大値検出部75は、図6に示すOFDMシンボル長遅延メモリ61、相関値演算部62、GI長累積相関値演算部63及び最大値検出部64と同様に動作する。この期間では、同期点決定部76は、最大値検出部75が累積相関値の最大値を検出するサンプル位置に基づいてOFDMシンボル同期点を決定することができる。
同期点決定部76は、タイミング制御部80からの受信信号がフレーム同期指示信号からシンボル同期指示信号へ変わったとき、それまでにフレーム同期点記憶部77に記憶されているフレーム粗同期点のタイミングを、OFDMシンボル同期点のタイミングに合わせることによってフレーム同期点のタイミングを決定し、フレーム同期信号とシンボル同期信号を生成する。
フレーム同期点のタイミングを決定する際に、例えば、同期点決定部76は、フレーム同期点記憶部77に記憶されているフレーム粗同期点としてのフレーム開始時刻に、既知のフレーム周期を加え、得られた時刻に最も近いOFDMシンボル開始点を、フレーム同期点のタイミングとして選択してよい。
図9に示す構成によって、フレーム同期処理に必要なメモリ容量が更に削減される。図6に示す構成における上記の試算と同様の例で試算すると、遅延メモリ71に必要な記憶容量は、
2×2×12×Max{(56000/16),1024}≒168Kビット
となり、図6に示す構成において必要であったメモリ容量(216Kビット)よりも少ないメモリしか使用しないことが分かる。
また累積相関値の演算に必要なビット数は、
Max{floor(log2(1152/16)),log2128}=7ビット
を元のデータのビット長に加えたビット長であり、従来のフレーム同期方法と比較して少ない演算ビット長の演算回路で実現することが可能となる。
なお、上記の動作説明では、タイミング制御部80は、動作開始時にフレーム同期指示信号を出力することとしたが、これに加えてタイミング制御部80は、OFDM送受信装置1の通信相手から送信されたフレーム同期命令信号に従って、フレーム同期指示信号を適宜出力してもよい。
以上、本発明を特にその好ましい実施の形態を参照して詳細に説明したが、本発明の容易な理解のために、本発明の具体的な形態を以下に付記する。
(付記1)
時分割複信OFDM変調通信を行う装置間でフレームを同期させるフレーム同期装置であって、
受信信号を間引きして得られる信号列からフレームのプリアンブルを検出することによって、前記フレームの粗同期点を検出するフレーム粗同期点検出部と、
前記受信信号内のOFDMシンボル同期点を検出するシンボル同期点検出部と、
前記OFDMシンボル同期点のタイミングに前記粗同期点のタイミングを合わせることによりフレーム同期点を決定するフレーム同期点決定部と、
を備えることを特徴とするフレーム同期装置。
(付記2)
前記フレーム同期点決定部は、
検出された前記粗同期点の時期情報を記憶するフレーム同期点記憶部を備え、
該粗同期点を検出したフレームの後のフレームにて検出された前記OFDMシンボル同期点のタイミングに、前記粗同期点のタイミングを合わせることにより前記フレーム同期点を決定する、ことを特徴とする付記1に記載のフレーム同期装置。
(付記3)
前記粗同期点の検出と、前記OFDMシンボル同期点の検出と、を異なるフレームにおいて行うことにより、
入力信号列、及び該入力信号列を所定期間遅延させた信号列の間の相関値を演算する相関器を、前記シンボル同期点検出部と前記フレーム粗同期点検出部との間で共用する、ことを特徴とする付記2に記載のフレーム同期装置。
(付記4)
付記1〜3のいずれか一項に記載のフレーム同期装置を備え、該フレーム同期装置によりフレームの同期を行うOFDM送受信装置。
(付記5)
時分割複信OFDM変調通信の際のフレーム同期方法であって、
受信信号を間引きして得られる信号列からフレームのプリアンブルを検出することによって、前記フレームの粗同期点を検出し、
前記受信信号内のOFDMシンボル同期点を検出し、
前記OFDMシンボル同期点のタイミングに前記粗同期点のタイミングを合わせることによりフレーム同期点を決定する、
ことを特徴とするフレーム同期方法。
(付記6)
検出された前記粗同期点の時期情報を記憶し、
該粗同期点を検出したフレームの後のフレームにて検出された前記OFDMシンボル同期点のタイミングに、前記粗同期点のタイミングを合わせることにより前記フレーム同期点を決定する、ことを特徴とする付記5に記載のフレーム同期方法。
(付記7)
前記粗同期点の検出と、前記OFDMシンボル同期点の検出と、を異なるフレームにおいて行うことを特徴とする付記6に記載のフレーム同期方法。
本発明は、時分割複信OFDM変調通信システムに利用可能である。
時分割複信OFDM変調通信における伝送フレームの構造を示す図である。 図1に示す伝送フレーム内の構造を示す図である。 従来のフレーム同期回路の構成例を示すブロック図である。 図3に示すフレーム同期回路によるフレーム同期方法の説明図である。 本発明の実施例によるOFDM送受信装置の受信部の構成例を示すブロック図である。 図5に示す同期信号生成部の第1構成例を示すブロック図である。 本発明の実施例によるフレーム同期方法を示すフローチャートである。 本発明の実施例によるフレーム同期方法の説明図である。 図5に示す同期信号生成部の第2構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 OFDM送受信装置
10 同期信号生成部
50 フレーム粗同期点検出部
60 OFDMシンボル同期点検出部

Claims (5)

  1. 受信信号を1フレーム分遅延させた受信信号と前記受信信号との間の相関値をプリアンブルのデータ長分累積した累積相関値の最大値を検出することで時分割複信OFDM変調通信を行う装置間でフレームを同期させるフレーム同期装置であって、
    受信信号を間引きして得られる信号列からフレームのプリアンブルを検出することによって、前記フレームの粗同期点を検出するフレーム粗同期点検出部と、
    前記受信信号内のOFDMシンボル同期点を検出するシンボル同期点検出部と、
    前記OFDMシンボル同期点のタイミングに前記粗同期点のタイミングを合わせることによりフレーム同期点を決定するフレーム同期点決定部と、
    を備えることを特徴とするフレーム同期装置。
  2. 前記フレーム同期点決定部は、
    検出された前記粗同期点の時期情報を記憶するフレーム同期点記憶部を備え、
    該粗同期点を検出したフレームの後のフレームにて検出された前記OFDMシンボル同期点のタイミングに、前記粗同期点のタイミングを合わせることにより前記フレーム同期点を決定する、ことを特徴とする請求項1に記載のフレーム同期装置。
  3. 前記粗同期点の検出と、前記OFDMシンボル同期点の検出と、を異なるフレームにおいて行うことにより、
    入力信号列、及び該入力信号列を所定期間遅延させた信号列の間の相関値を演算する相関器を、前記シンボル同期点検出部と前記フレーム粗同期点検出部との間で共用する、ことを特徴とする請求項2に記載のフレーム同期装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のフレーム同期装置を備え、該フレーム同期装置によりフレームの同期を行うOFDM送受信装置。
  5. 受信信号を1フレーム分遅延させた受信信号と前記受信信号との間の相関値をプリアンブルのデータ長分累積した累積相関値の最大値を検出することで時分割複信OFDM変調通信の際にフレームを同期させるフレーム同期方法であって、
    受信信号を間引きして得られる信号列からフレームのプリアンブルを検出することによって、前記フレームの粗同期点を検出し、
    前記受信信号内のOFDMシンボル同期点を検出し、
    前記OFDMシンボル同期点のタイミングに前記粗同期点のタイミングを合わせることによりフレーム同期点を決定する、
    ことを特徴とするフレーム同期方法。
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