JP2003161851A - 光導波路の製造方法 - Google Patents

光導波路の製造方法

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JP2003161851A JP2001361781A JP2001361781A JP2003161851A JP 2003161851 A JP2003161851 A JP 2003161851A JP 2001361781 A JP2001361781 A JP 2001361781A JP 2001361781 A JP2001361781 A JP 2001361781A JP 2003161851 A JP2003161851 A JP 2003161851A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コアとクラッドの間の空隙の発生の抑制と、
クラッド内におけるコア材からなるコアと連続する中間
層の形成を抑制して、光導波性能を向上し、しかも簡略
化された工程にて光導波路を製造することができる光導
波路の製造方法を提供する。 【解決手段】 クラッド材で形成されると共に上面にコ
ア形成用の溝2が設けられた基材1の上面上と溝2内と
に液体状のコア材料3を配置する。コア材料3を硬化さ
せて溝2内にコア6を形成する。このコア材料3の硬化
途中において基材1の上面上からコア材料3の過剰分を
除去する。クラッド材からなるカバー材4を基材1の上
面に配置すると共にこのカバー材4にて溝2の上部開口
を閉塞する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信分野、光情
報分野で使用される光デバイスを構成するための光導波
型素子等における光導波路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、平面型光導波路のスプリッタ等の
作製は、材料として、石英ガラスや誘電体結晶等を用い
る場合が多く、その製法は、フォトリソグラフィ、ドラ
イエッチングプロセスの組み合わせが中心で、プロセス
が複雑で、装置コストも高価であるために、大量生産に
は適しない工程であり、材料コストも高価であった。
【0003】そこで、近年は高分子系材料を用いた光導
波路の作製が注目されている。具体的な材料としてはP
MMA(ポリメチルメタクリレート)やポリスチレン等
のような透明性に優れた高分子材料をコア材とし、コア
材よりも屈折率が低い高分子材料をクラッド材としたコ
ア−クラッド構造の平面型光導波路(ポリマー導波路)
が作製されている。
【0004】ポリマー導波路の作製方法としては、基材
の作製にあたって、フォトレジストを用いて一枚毎に反
応性イオンエッチングを行う方法や、導波路のコアパタ
ーンを表面に加工した型を用いる射出成形や、溶融状態
の高分子に金型を押し当て形状を転写するホットエンボ
ス法等といった量産性に優れた製造方法の検討がなされ
ている。また、これらの方法で作製された基材に設けら
れた溝等のコア形成領域に基材よりも屈折率の高いコア
樹脂を滴下し、これを硬化させてコア−クラッド構造を
形成する方法も検討されている。
【0005】しかし、コア樹脂は硬化の際収縮するた
め、この方法ではコア樹脂液の滴下量制御が難しく、多
すぎると図13(a)に示すようにカバー材4と基材1
の隙間から光が漏れ、また少なすぎるとクラッドと光が
導波するコア6との間に隙間が生じ、その隙間部分で導
波する光があり、その分、光の導波効率が低下してしま
う(図13(c)参照)。そのため、コア樹脂の滴下、
硬化というプロセスを複数回行うなどの対策が検討され
ている(特開2001−228350公報参照)。しか
し、この方法では複数回コア樹脂の滴下、過剰樹脂除
去、樹脂硬化を複数回繰り返すこととなるため、作製に
時間を要するという問題がある。
【0006】また、特開平8−327842号公報に開
示されているように、硬化収縮の少ない材料を用いてコ
アを形成することも提案されているが、それでも収縮を
ゼロにすることは難しいものである。またこの公報に
は、収縮を考慮して予めコア樹脂を多く滴下し、余剰分
をコア樹脂硬化後にドライエッチングや研磨等により除
去する製造方法も記載されているが、コア樹脂の硬化後
の除去は、コア表面の粗度が増大するため光導波性能が
低下したり、工程が複雑になってしまうといった問題が
ある。特に、コア樹脂表面の粗度は光導波路の光学特性
に大きく関与するために、本来可能な限り平滑にするこ
とが好ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、コアとクラッドの間の空隙の
発生を抑制すると共に、クラッド内にコア材からなる中
間層がコア材と連続するように形成されることを抑制し
て、光導波性能を向上することができ、しかも簡略化さ
れた工程にて光導波路を製造することができる光導波路
の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る光導波路
の製造方法は、クラッド材で形成されると共に上面にコ
ア形成用の溝2が設けられた基材1の上面上と溝2内と
に液体状のコア材料3を配置し、コア材料3を硬化させ
て溝2内にコア6を形成し、このコア材料3の硬化途中
において基材1の上面上からコア材料3の過剰分を除去
することを特徴とするものである。
【0009】また請求項2の発明は、請求項1におい
て、クラッド材からなるカバー材4をコア材料3が配置
されている基材1の上面側から基材1に向けて、カバー
材4と基材1上面との間隔がコア材料3を介して所定の
長さとなるまで押圧することにより、基材1の上面から
コア材料3の過剰分を除去することを特徴とするもので
ある。
【0010】また請求項3の発明は、請求項1又は2に
おいて、クラッド材からなるカバー材4を基材1の上面
側に配置した状態で、カバー材4の上面でころ状の回転
体7を回転させながら移動させると共にこの回転体7か
らカバー材4に向けて押圧力をかけることにより、基材
1の表面からコア材料3の過剰分を除去することを特徴
とするものである。
【0011】また請求項4の発明は、請求項3におい
て、外周面が弾性体8にて被覆された回転体7を用いる
ことを特徴とするものである。
【0012】また請求項5の発明は、請求項1におい
て、基材1上面に配置されたコア材料3の過剰分をスキ
ージングにより除去して基材1表面におけるコア材料3
の厚みが所定の厚みとなるようにすることを特徴とする
ものである。
【0013】また請求項6の発明は、請求項1乃至5の
いずれかにおいて、基材1の上面側に対して、予めコア
材料3との濡れ性を向上させる表面処理を施すことを特
徴とするものである。
【0014】また請求項7の発明は、請求項6におい
て、コア材料3との濡れ性を向上させる表面処理を、基
材1の溝2の内面にのみに施すことを特徴とするもので
ある。
【0015】また請求項8の発明は、請求項1乃至7の
いずれかにおいて、溝2内に配置されたコア材料3を選
択的に硬化させることを特徴とするものである。
【0016】また請求項9の発明は、請求項8におい
て、コア材料3として特定の電磁波Dの照射を受けて硬
化するものを用い、パターンマスク9を介してコア材料
3に電磁波Dを照射することにより溝2内に配置された
コア材料3に対して選択的に電磁波Dを照射してコア材
料3を硬化させることを特徴とするものである。
【0017】また請求項10の発明は、請求項8におい
て、コア材料3として特定の波長の光の照射を受けて硬
化するものを用い、前記の特定の波長を有するレーザ光
LSを溝2内に配置されたコア材料3に照射してコア材
料3を硬化させることを特徴とするものである。
【0018】また請求項11の発明は、請求項8におい
て、コア材料3として特定の電磁波Dの照射を受けて硬
化するものを用い、溝2の端部から溝2内に向けて前記
の特定の電磁波Dを照射することにより溝2内のコア材
料3内に電磁波Dを導波させてコア材料3を硬化させる
ことを特徴とするものである。
【0019】また請求項12に係る光導波路の製造方法
は、クラッド材で形成されると共に上面にコア形成用の
溝2が設けられた基材1の溝2内に、液体状のコア材料
をその液面の位置が溝の上部開口と同一位置又はそれよ
りも低い位置となるように配置し、コア材料3を硬化さ
せて溝2内にコア6を形成し、溝2内にクラッド材から
なるカバー材4をコア6に密接させて設けることを特徴
とするものである。
【0020】また請求項13の発明は、請求項12にお
いて、基材1の溝2内にコア材料3を配置した後、伸縮
性を有するカバー材4を基材1の上面に溝2の上部開口
を閉塞するように配置して基材1に接合し、この状態で
コア材料3を硬化させて、コア材料3の硬化収縮に追随
してカバー材4を伸長させることにより、溝2内に形成
されるコア6に対してカバー材4を密接させることを特
徴とするものである。
【0021】また請求項14の発明は、請求項12にお
いて、基材1の溝2内にコア材料3を配置した後、コア
材料3を硬化させて溝2内にコア6を形成し、次いで液
体状のクラッド材料を基材1の上面上と、溝2内のコア
6よりも上方とに配置し、このクラッド材料を硬化させ
てその硬化成形物からなるカバー材4を基材1に接合す
ることを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0023】まず、図1〜13に示す実施形態について
説明する。
【0024】本実施形態における光導波路Aの製造工程
は、基材1形成工程、コア材料配置工程、半硬化工程、
過剰分除去工程、本硬化工程及びカバー材接合工程で構
成される。
【0025】基材1形成工程では、光導波路Aのクラッ
ド5を構成する基材1を作製する。この基材1はコア6
よりも屈折率が小さい高分子材料の成形体であるクラッ
ド材から構成されるものであり、その材質は、コア6を
構成する材料(コア材)との関係で適宜選択される。
【0026】基材1は図示の例では平板状に形成され、
上面は平坦に形成される。この基材1の上面には上方に
開口するコア形成用の溝2が設けられる。
【0027】基材1を作製するにあたっては、例えばま
ず上面が平坦なクラッド材からなる基材1を金型成形等
で作製し、この基材1を加熱軟化させた状態でその上面
に、溝2の形状に合致する突部を設けた金型を押圧する
ことにより溝2を基材1に転写するホットエンボス加工
を行うことができる。また、液状樹脂からなるクラッド
材料による射出成形等の金型成形によってクラッド材か
らなる基材1を作製すると共に、この金型成形におい
て、成形用の金型に予め溝2に対応する突部を設けてお
き、基材1の成形と同時に溝2を形成することもでき
る。
【0028】この溝2の本数や形状は、光導波路Aの用
途に応じて適宜設計されるものであり、一本の溝2を形
成しても、複数本の溝2を形成しても良く、また複数の
分岐を有するスプレッド状の溝2を形成しても良い。
【0029】コア材料配置工程では、上記のように形成
される基材1に対して液体状のコア材料3を配置する。
コア材料3としては、モノマーあるいオリゴマーと、重
合開始剤等との混合物から構成される光硬化性又は熱硬
化性の液状樹脂を用いることができ、成形硬化すること
により高分子材料の成形体であるコア材が得られるもの
を用いる。
【0030】コア材料3は、基材1の上面側に塗布する
などして配置される。このときコア材料3は基材1の溝
2内にも流入させて配置する。すなわち、このときコア
材料3は、溝2内に完全に充填されるために必要とされ
る量よりも過剰な量が基材1の上面側に配置され、これ
により、コア材料3が基材1の溝2内に充填されて配置
されると共に、更に溝2の上方に盛られて配置される。
【0031】半硬化工程では、コア材料配置工程におい
て基材1に対して配置されたコア材料3の硬化を進行さ
せて、完全には硬化されていない半硬化状態とする。こ
の硬化方法は、コア材料3の種類に応じた適宜の方法が
用いられるものであり、例えばコア材料3として熱硬化
性の液状樹脂を用いる場合には加熱を行い、また光硬化
性の液状樹脂を用いる場合はこのコア材料3を硬化させ
る特定波長の電磁波Dを照射する。
【0032】過剰分除去工程では、半硬化工程を経た後
に、基材1の上面からコア材料3の過剰分を除去する。
【0033】本硬化工程では、過剰分除去工程を経た
後、半硬化工程と同様の手法によりコア材料3の硬化を
更に進行させてコア材料3を完全に硬化させ、コア材か
らなるコア6を形成する。
【0034】カバー材接合工程では、クラッド材から形
成されるカバー材4を基材1の上面側に配置して接合
し、基材1の溝2の上部開口をカバー材4にて閉塞す
る。カバー材4の接合を行う時期は、本硬化工程の後に
は限られず、上記各工程の詳細に応じて、コア材料配置
工程と半硬化工程との間、半硬化工程と本硬化工程との
間、あるいはこれらの工程の途中などに行う場合もあ
る。
【0035】上記のクラッド材及びコア材料3の組成
や、溝2の寸法(すなわち形成されるコア6の寸法)
は、適宜設定されるものである。
【0036】その具体例を挙げると、一般的な光通信用
波長帯である1.5μmや1.3μmの単一モード(シ
ングルモード)の光波を導波させる場合には、例えばコ
ア材料3として成形硬化することによりメタクリレート
系樹脂(波長1300nmでの屈折率1.4851)か
らなるコア材を形成する液状樹脂を用い、また基材1及
びカバー材4を構成するクラッド材としてポリメチルメ
タクリレート(波長1300nmでの屈折率1.481
0)を用いることができる。このとき、基材1に形成す
る溝2は、幅4〜10μm、深さ4〜10μmの、断面
略正方形状に形成することが好ましいものであり、6μ
m×6μm程度の寸法に形成することが最適である。
【0037】またマルチモードの光波を導波させる場合
には、例えばコア材料3として成形硬化することにより
メタクリレート系樹脂(波長650nmでの屈折率1.
56)からなるコア材を形成する液状樹脂を用い、また
基材1及びカバー材4を構成するクラッド材としてポリ
メチルメタクリレート(波長650nmでの屈折率1.
4910)を用いることができる。このとき、基材1に
形成する溝2は、断面略正方形状に形成することが好ま
しいものであり、120μm×120μm程度の寸法に
形成することが最適である。
【0038】上記のような工程を経ることにより、溝2
内に形成されたコア材からなるコア6の周囲に、基材1
とカバー材4とからなるクラッド5が配置されたコア−
クラッド構造を有する光導波路Aが形成される。
【0039】本発明では、コア材料配置工程にて配置さ
れたコア材料3を半硬化工程にて半硬化させた後に、過
剰分除去工程でコア材料3の過剰分を除去するために、
コア材料3の硬化物であるコア材を溝2内に容易に過不
足なく充填することができ、光導波路Aの光導波性能を
向上することができる。
【0040】すなわち、半硬化工程及び本硬化工程にお
けるコア材料3の硬化の過程では、コア材料3の硬度と
体積との経時変化は図15に示すようなものとなり、コ
ア材料3は硬化が進行するに従って硬化収縮により体積
が減少する、いわゆるトレードオフの関係にある。ここ
で、コア材料3の硬化が進行していない状態では過剰分
のコア材料3を除去しようとしても、それ以後に発生す
るコア材料3の硬化収縮が大きいために正確に過剰分を
除去することが困難でコア材を溝2内に過不足なく充填
することが難しくなるものであり、またコア材料3が完
全に硬化してコア材が形成された後に、このコア材から
過剰分を除去しようとしても、硬度の高いコア材から過
剰分を除去するのは困難となり、また研磨等により過剰
分を除去しようとするとコア材の外面が粗面化されて光
導波性能が劣化してしまう。
【0041】これに対して本発明では、コア材料3の硬
化反応を進行させて半硬化状態とすることによりコア材
料3の硬化収縮を進行させた後に、コア材料3の過剰分
を除去するようにして、コア材料3の硬化過程の途中で
コア材料3の除去を行うようにしたものであり、このた
め、コア材料3の過剰分の除去後のコア材料3の硬化収
縮が低減されることとなって、コア材を溝2内に過不足
なく充填させるためのコア材料3の除去量の調整が容易
となり、除去量が多すぎて図13(c)に示すように硬
化収縮によって溝2内に空隙が形成されたり、また除去
量が少なすぎて図13(a)に示すようにクラッド5を
構成する基材1とカバー材4との間に残存するコア材料
3によりコア6と連続する中間層27が形成されたりす
ることを防止することができる。このため、図13
(b)に示すような、コア6とクラッド5の間の空隙の
発生が抑制されると共に、クラッド5内にコア材からな
る中間層27がコア材と連続するように形成されること
が抑制された光導波路Aを得ることができ、光導波路A
の光導波性能を向上することができるものである。
【0042】また、半硬化状態にあるコア材料3の過剰
分を除去することから、コア材料3の粘性が低く流動性
が確保された状態で過剰分の除去を行うことができ、こ
の過剰分の除去が容易に行われるものであり、また過剰
分が除去された後に形成されるコア材の表面が粗面とな
るのを抑制して、コア6における光導波性能の劣化を防
止することができるものである。
【0043】以下に、具体的な光導波路Aの製造工程を
説明する。
【0044】図1に光導波路Aの製造工程の一例を示
す。
【0045】図1(a)は基材1形成工程にて得られた
基材1を示すものであり、上面側には複数本(四本)の
溝2が並列に形成されている。
【0046】図1(b)はコア材料配置工程により基材
1にコア材料3が配置された様子を示すものであり、塗
布などにより配置されたコア材料3は、溝2内を完全に
充填すると共に、基材1の上面の略全面に亘って上方に
盛り上がるように配置されている。但し、コア材料3の
粘度によっては、上方に盛り上がらない場合もある。
【0047】次いで、図1(c)に示す半硬化工程にお
いて、コア材料3の硬化を進行させてコア材料3を半硬
化状態とする。図示の例ではコア材料3として紫外線硬
化性の液状樹脂を用いた例を示しており、基材1の下面
側からコア材料3に向けて、UVランプ等からの例えば
出力125W、ピーク波長365nmの紫外線Lを10
秒間程度照射することにより、コア材料3を半硬化状態
とする。
【0048】次いで、過剰分除去工程において、図1
(d)に示すように、カバー材4を基材1の上方側に配
置し、シリンダ機構等で駆動するプレス治具20をカバ
ー材4の上面に向けて駆動することにより、カバー材4
を基材1に向けて押圧する。このとき基材1の表面上に
配置されたコア材料3の過剰分が、基材1とカバー材4
との間の隙間から外方に流出して除去される。
【0049】次に、図1(e)に示す本硬化工程におい
て、溝2内に配置されている半硬化状態のコア材料3に
更に上記の紫外線Lを照射し、完全に硬化させることに
より溝2内にコア6を形成する。そして、このとき同時
にカバー材4とコア材料3が接着され、カバー材4と基
材1とが接合される。またこの過程では、コア材料3の
硬化収縮量が低減されているために、溝2内に空隙が発
生することが防止され、溝2内がコア材料3によって隙
間無く充填される。これにより、基材1とカバー材4と
が一体となったクラッド5によってコア6が囲まれたコ
ア−クラッド構造が形成されるものである。
【0050】このように形成された光導波路Aは、優れ
た光導波性能を有するものであり、例えばシングルモー
ドの光導波路Aを形成した場合に、図14に示すように
光導波路Aの端面に露出するコア6の端部にそれぞれ光
ファイバーケーブル26を接続して、コア6の一端側に
接続された光ファイバーケーブル26からコア6内にシ
ングルモードの光波を送出すると共に、他端側に接続さ
れた光ファイバーケーブル26から光波を導出するなど
して、コア6内にシングルモードの光波を導波させた際
における伝搬損失を、0.3dB/cm程度にまで抑制
することが可能となる。
【0051】上記の例ではカバー材4はコア材料3を半
硬化状態とした後に基材1に対して配置しているが、硬
化工程の前に基材1の上面側に押圧力をかけずに配置し
た後、硬化工程においてコア材料3の硬化反応を進行さ
せ、この硬化途中に基材1に向けて押圧して過剰分のコ
ア材料3を除去するようにしてもよい。また上記の例で
はコア材料3として紫外線硬化性の液状樹脂を用いた場
合を挙げており、コア材料3の硬化はUVランプからの
紫外線の照射により行っているが、コア材料3の硬化は
コア材料3の種類に応じた適宜の手法が用いられる。
【0052】図2に、コア材除去工程におけるコア材料
3の過剰分の除去方法の他例を挙げる。図示の例では、
図1(a)〜(c)に示すような工程を経て基材1に配
置されたコア材料3を半硬化状態とした後、図1(d)
に示すものと同様にカバー材4を基材1の上面側に配置
して、このカバー材4を基材1側に向けて押圧するもの
であるが、このとき、カバー材4は基材1との間の間隔
が所定の長さとなるまで押圧し、カバー材4と基材1と
の間の間隔がこのような所定の長さとなったら、その状
態を保持する。このとき基材1の表面上に配置されたコ
ア材の過剰分が、基材1とカバー材4との間の隙間から
外方に流出して除去されて、基材1とカバー材4との間
には基材1とカバー材4との間隔に依存した所定量のコ
ア材料3が残存する。
【0053】次いで、基材1に残存するコア材料3に紫
外線を照射するなどして硬化反応を進行させることによ
り完全に硬化させて、溝2内にコア6を形成する(本硬
化工程)。この過程では、コア材料3の硬化収縮によっ
て基材1とカバー材4の間に配置されていたコア材料3
が溝2内に引き込まれ、溝2内がコア材料3によって隙
間無く充填されるものである。またこのように基材1の
表面上のコア材料3が溝2内に侵入するに伴って、基材
1とカバー材4との間の間隔が縮小して基材1とカバー
材4とが密接すると共にカバー材4が溝2の上部開口を
閉塞する。
【0054】そして、カバー材4は本硬化工程により形
成されるコア材が接着層となることにより、基材1に密
着・接合され、基材1とカバー材4とが一体となったク
ラッド5が形成される。そして溝2内に形成されたコア
6は、このクラッド5によって囲まれることとなり、コ
ア−クラッド構造が形成される。
【0055】このようにすると、本硬化工程においても
コア材料3はわずかに硬化収縮するものであるが、コア
材を溝2内に過不足なく充填するための、コア材料3の
硬化収縮に伴う不足分を、基材1とカバー材4との間に
残存させることができ、溝2内における空隙の発生を更
に確実に防止することができる。
【0056】ここで、カバー材4の押圧時のカバー材4
と基材1との間の間隔は、コア材料3である液状樹脂の
組成、カバー材4の配置時におけるコア材料3の硬化反
応の進行度合い、雰囲気温度等に応じて適宜調整され、
基材1とコア材料3との間に残存するコア材料3の量
が、コア材料3の硬化収縮の際に形成されるコア材によ
って溝2内が完全に充填されると共に、コア材料3の硬
化後に溝2の部分以外の基材1とカバー材4との間にコ
ア材料3が残存しなくなる量となるようにする。例えば
本実施形態において、溝2の深さ及び幅寸法が5〜10
μmの範囲のときには、カバー材4と基材1との間の間
隔を0.5〜5μmの範囲とすることが好ましい。但
し、コア6における光の導波を阻害しない程度であれ
ば、基材1とカバー材4との間におけるコア6と連続す
るコア材料3の残存が許容されるものであり、本実施形
態においては基材1とカバー材4との間にコア材料3の
残存によりコア材から成る層(中間層27)が形成され
ても、その厚みが1μm以下であれば、良好な光導波性
能が得られる。
【0057】また、過剰分除去工程においてカバー材4
に押圧力をかけることによりコア材料3の過剰分を除去
するにあたっては、図3に示すように、回転体7を用い
ることもできる。
【0058】図示の例では、まず上記と同様の条件でコ
ア材料3を半硬化状態とした後、基材1の上面側にカバ
ー材4を配置する。
【0059】次いで、円柱ころ状の軸回転可能な回転体
7を、その周面がカバー材4の上面と接触するようにし
てカバー材4の一端縁に配置し、この回転体7にカバー
材4に向かう一定の押圧力をかけながら回転させて、カ
バー材4の他端縁に向けて移動させる。このとき回転体
7はプランジャー22に対して軸回転自在に接続すると
共にこのプランジャー22をエアシリンダに接続し、エ
アシリンダを駆動することにより回転体7からカバー材
4に、例えば0.196〜4.9MPa(2〜50kg
/cm2)の所定の押圧力がかかるようにする。
【0060】このとき、カバー材4には一端縁から他端
縁にかけて順に一定の押圧力がかけられ、これに伴って
基材1の表面上に配置されたコア材の過剰分が、基材1
とカバー材4との間の隙間から絞り出されて除去され
る。
【0061】次いで、上記の場合と同様にしてコア材料
3を硬化させてコア−クラッド構造を形成するものであ
る。
【0062】上記の回転体7は、本実施形態では直径1
0mm程度のものを用いることができるが、この回転体
7の直径は、基材1、カバー材4、溝2等の寸法などに
応じて、適宜設定することが可能である。
【0063】このようにしてコア材料3の過剰分を除去
するようにすると、カバー材4の全面に亘って均一な押
圧力をかけることが容易となり、コア材料3の過剰分を
高精度に除去することが可能となる。すなわち、図1
(d)や図2に示すようにプレス治具20を介してカバ
ー材4を押圧する場合には、カバー材料4の上面とプレ
ス治具20の押圧面とが正しく平行になっていないとカ
バー材料4の全面に均一な押圧力をかけることが困難と
なり、このカバー材料4の上面とプレス治具20の押圧
面の位置関係の調整が煩雑となるが、図3に示すもので
はカバー材4と回転体7との間の精密な位置関係の調整
を行うことなく、カバー材4の全面に亘って容易に均一
な押圧力をかけることができる。このため過剰分の除去
後に基材1とカバー材4との間を全面に亘って密着さ
せ、あるいは基材1とカバー材4の間隔を全面に亘って
均一なものとすることができ、基材1とカバー材4との
間におけるコア材料3の残存量を高精度に制御すること
ができるものである。
【0064】また、このように回転体7を用いてカバー
材4に押圧力をかける場合には、図4に示すように、回
転体7としてその外周面がゴム等の弾性体8で被覆され
たものを用いることが好ましい。このようにすると、回
転体7にてカバー材4を押圧する際に回転体7の外周と
カバー材4とが密着して、カバー材4に均一な押圧力を
かけることが更に容易なものとなり、また、回転体7を
回転させてカバー材4上を移動させる際にはカバー材4
と回転体7との間の摩擦係数が大きくなって、回転体7
の外周とカバー材4との間に滑りが発生しにくくなる。
このように回転体7が滑らずにカバー材4上を回転して
移動すると、カバー材4に対して横向きの摩擦力がかか
らなくなり、カバー材4の押圧時にカバー材4が基材1
に対して移動して位置ずれすることが防止される。
【0065】図5に、コア材料3の過剰分の除去方法の
他例を挙げる。図示の例では、上記と同様の条件でコア
材料3を半硬化状態とした後、基材1の上面側にスキー
ジ23をかけて(スキージング)、コア材料3の過剰分
を除去する。このとき、基材1の上面に配置されたコア
材料3を全て除去しても良いが、本硬化工程におけるコ
ア材料3の硬化収縮に伴うコア材料3の不足分を確保し
て空隙の発生を確実に抑制するためには、好ましくは基
材1の上面から突出するコア材料3の液面高さが2〜3
μmとなるようにコア材料3を除去する。
【0066】このようにスキージングによりコア材料3
の過剰分を除去すると、この過剰分の除去を高精度に行
うことができる。スキージ23は、金属等からなるブレ
ード状のものを用いることができ、特にその先端をナイ
フ状等の鋭利な形状とすると、コア材料3の除去量を更
に高精度に制御することができる。
【0067】次に、図示はしていないが、基材1の上面
側にカバー材4を配置し、この状態で基材1に残存する
コア材料3の硬化を進行させて完全に硬化させ、溝2内
にコア6を形成する。この過程では、コア材料3の硬化
収縮によって基材1の表面上に配置されていたコア材料
3が溝2内に引き込まれ、溝2内がコア材料3によって
隙間無く充填されるものである。またこのように基材1
の表面上のコア材料3が全て溝2内に侵入するに伴っ
て、基材1とカバー材4との間の間隔が縮小して基材1
とカバー材4とが密接すると共にカバー材4が溝2の上
部開口を閉塞する。
【0068】そして、カバー材4は本硬化工程により形
成されるコア材が接着層となることにより、基材1に密
着・接合され、基材1とカバー材4とが一体となったク
ラッド5が形成される。そして溝2内に形成されたコア
6は、このクラッド5によって囲まれることとなり、コ
ア−クラッド構造が形成される。
【0069】上記の例においても、コア材料3の硬化は
コア材料3の種類に応じた適宜の手法が用いられる。
【0070】また、基材1に残存させるコア材料3の基
材1表面からの突出する液面の高さは、コア材料3であ
る液状樹脂の組成、カバー材4の配置時におけるコア材
料3の硬化反応の進行度合い、雰囲気温度等に応じて適
宜調整され、基材1とコア材料3との間に残存するコア
材料3の量が、コア材料3の硬化収縮の際に形成される
コア材によって溝2内が完全に充填されると共に、コア
材料3の硬化後に溝2の部分以外の基材1とカバー材4
との間にコア材料3が残存しない量となるようにする。
但し、コア6における光の導波を阻害しない程度であれ
ば、基材1とカバー材4との間におけるコア材料3の残
存が許容されるものであり、本実施形態においては基材
1とカバー材4との間にコア材料3の残存によりコア材
から成る層(中間層27)が形成されても、その厚みが
1μm以下であれば、良好な光導波性能が得られる。
【0071】また、超音波振動を付与したりして、過剰
分のコア材料3の排出を促進させることも有効な手段で
ある。また、基材1とカバー材4との間から真空脱気に
よりコア材料3の排出を促進させる手段もある。
【0072】尚、過剰分除去工程におけるコア材料3の
過剰分の除去方法は上記のようなものに限られず、他の
機械的な方法を用いたり、エッチング処理を施したり、
あるいは吸着材によりコア材料3を吸着したりしても良
い。
【0073】また、カバー材接合工程における基材1と
カバー材4との接合方法は本硬化工程にて形成されるコ
ア材を接着層とするものに限られず、各工程の詳細な態
様に応じた適宜の手法が用いられるものであり、例えば
カバー材4に熱を付与して基材1に融着したり、熱硬化
性又は光硬化性の接着剤により接着しても良い。
【0074】上記のような光導波路Aの製造工程におい
ては、コア材料配置工程に先だって、基材1のコア材料
3が配置される面に、予めコア材料3との濡れ性を向上
させるための表面処理を施すことが好ましい。このよう
にすると、コア材料配置工程においてコア材料3を基材
1の上面側に配置する場合にコア材料3を基材1に対し
て容易に配置することができるものであり、特に溝2の
内面にコア材料3が容易に流入して配置され、コア材料
3が溝2内に空隙なく配置される。
【0075】基材1に対する表面処理としては、例えば
基材1の上面及び溝2の内面にプラズマ処理を施すこと
ができる。
【0076】具体的には、まず溝2が形成された基材1
を真空チャンバー内に配置し、この真空チャンバー内に
酸素を供給して減圧酸素雰囲気(0.1〜10Pa)と
する。この状態で、真空チャンバー内に出力100W程
度でプラズマを発生させて30秒間程度処理することに
より、基材1表面に図6(a)に示すようにプラズマP
を作用させ、基材1表面を改質するものである。
【0077】表面改質処理は、上記のようなプラズマ処
理に限られるものではなく、コア材料3やクラッド材料
の種類に応じた、適宜の処理を行うことができる。また
上記のようにプラズマ処理を行う場合には、その雰囲
気、プラズマ出力等の処理条件は基材1を構成するクラ
ッド材料の種類に応じた適宜の条件とすることができる
が、プラズマ出力が高すぎると基材1表面におけるプラ
ズマの衝突による表面粗化の度合いが大きくなりすぎて
光導波路Aの光導波特性が低下するため、このような不
具合が発生しないように、適宜処理条件を調整するよう
にする。
【0078】また、このように基材1に対して表面処理
を施すにあたっては、基材1の上面側において溝2の内
面のみにコア材料3との濡れ性を向上させるための表面
処理を施すことができる。このようにすれば、コア材料
配置工程において基材1の上面側にコア材料3を配置し
た際に、コア材料3が溝2内に集中的に配置されて空隙
の発生が更に抑制される。また、本硬化工程における硬
化収縮に伴う不足分のコア材料3を基材1の上面に残存
させる場合には、本硬化工程において、コア材料3との
濡れ性が向上されていない基材1の上面に配置されたコ
ア材料3が硬化収縮に伴って溝2内に容易に侵入するこ
ととなり、コア6における空隙の発生が更に抑制される
と共に基材1とカバー材4との間の中間層27の形成が
更に抑制されて、更に光導波性能が向上する。
【0079】このように基材1の上面において溝2の内
面のみに表面処理を行うにあたっては、例えば上記のよ
うなプラズマ処理による表面処理を行う場合には、図6
(b)に示すように、予め基材1の上面の、溝2の形成
位置を除く全面に紫外線硬化性樹脂等からなる保護マス
ク24を設けておく。このようにすると、基材1の上面
では溝2が形成された箇所が保護マスク24により保護
されてプラズマ処理が施されなくなり、溝2の内面のみ
にプラズマ処理が施される。そして、プラズマ処理の終
了後、コア材料配置工程に先だって、保護マスク24を
除去しておくものである。
【0080】また、表面処理をレーザ光の照射により行
うようにして、このレーザ光の照射を溝2の内面のみに
行うようにしても良い。例えば、溝2が形成された基材
1を減圧酸素雰囲気中に配置し、この状態で、KrFエ
キシマレーザをエネルギー密度0.5〜10mJ/mm
2の条件で溝2の内面のみに照射すると、溝2の内面の
みに容易に表面処理を施すことができる。
【0081】また、上記の場合とは逆に、基材1の上面
側の、溝2の内面を除く上面に、コア材料3との濡れ性
を低減させる表面処理を施すことにより、溝2の内面に
おけるコア材料3との濡れ性を相対的に向上させること
もできる。この濡れ性を低減させる表面処理としては、
例えばヘキサフロオロイオウ、テトラフルオロメタン、
ヘキサフルオロエタン等のフッ素化合物を用いたプラズ
マ処理により、溝2がマスクにより遮蔽された状態の基
材1の表面をフッ素基に置換する方法等がある。このよ
うにしても、上記の場合と同様に、コア6における空隙
の発生を更に抑制すると共に基材1とカバー材4との間
の中間層27の形成を更に抑制し、光導波性能を更に向
上することができる。
【0082】また、半硬化工程では、溝2内に配置され
たコア材料3を選択的に硬化させることが好ましいもの
であり、このようにすれば、コア材料3の過剰分を除去
する前にコア材料3を半硬化状態とするときに、溝2内
に配置されているコア材料3を選択的に半硬化状態とす
ると共に、基材1の上面に配置されたコア材料3の硬化
を進行させないようにすることができる。この状態でコ
ア材料3の過剰分を除去すると、硬化が進行せずに流動
性が維持されたコア材料3を除去することとなって、コ
ア材料3の過剰分を容易に除去することができ、過剰分
の除去量の制御が更に容易となり、中間層27の形成を
更に確実に抑制することができる。またコア材料3を局
所的に硬化させれば良いものであるから、コア材料3を
効率良く硬化させることができる。
【0083】コア材料3を選択的に硬化させるにあたっ
ては、例えばコア材料3として紫外線硬化性の液状樹脂
を用いる場合には、図7に示すように紫外線Lを基材1
の上面側以外の方向、例えば側方や下方から溝2内のコ
ア材料3に向けて照射するようにし、このとき好ましく
は指向性の高い紫外線レーザを照射したり、あるいは紫
外線をレンズ等で溝2内のコア材料3に集光する。この
ようにすれば、基材1の上面に配置されたコア材料3に
は紫外線が照射されず、溝2内において選択的にコア材
料3が硬化される。また、このとき溝2の両端のコア材
料3を先に硬化させる場合には過剰なコア材料3の排出
が阻害されるので、基材1の中央部付近から端部に向け
て順次コア材料3を硬化させることが望ましい。
【0084】また、図示の例では紫外線Lを基材1の側
方から照射するものであるが、このとき紫外線Lが照射
される側の基材1の側方において、基材1の上面から盛
り上がったコア材料3への紫外線Lの照射を遮蔽するマ
スク材25を配置しているものであり、このため、基材
1の上面から盛り上がったコア材料3の硬化が進行する
ことを更に確実に防止することができる。
【0085】また、コア材料3として、紫外線以外の電
磁波Dの照射を受けて硬化するものを用いる場合でも、
上記の場合と同様に溝2内に電磁波Dを集光して、コア
材料3を選択的に硬化させることができる。
【0086】また、コア材料3として熱硬化性の液状樹
脂を用いる場合には、赤外線を上記の紫外線等の場合と
同様に、赤外線を基材1の上面側以外の方向、例えば側
方や下方から溝2内のコア材料3に向けて照射するよう
にし、このとき好ましくは指向性の高い赤外線を照射し
たり、あるいは赤外線をレンズ等で溝2内のコア材料3
に集光する。このようにすれば、基材1の上面に配置さ
れたコア材料3には赤外線が照射されず、溝2内におい
て選択的にコア材料3が硬化される。
【0087】また、上記のように紫外線や赤外線等の特
定の電磁波Dの照射を受けて硬化するコア材料3を用い
る場合に、基材1にこの特定の電磁波Dを吸収し、ある
いは反射するパターンマスク9を設けることにより、溝
2内に配置されたコア材料3に選択的に電磁波Dを照射
することができる。このパターンマスク9の材質として
は、紫外線によりコア材料3を硬化させる場合には例え
ばPMMA(ポリメチルメタクリレート)等を用いるこ
とができる。
【0088】図8に示す例では、溝2の形成位置と合致
する位置に開口を有するパターンマスク9を基材1の下
面側に配置し、基材1の下面側からこのパターンマスク
9を介して紫外線等の電磁波Dを照射するようにしてい
る。このとき基材1を構成するクラッド材としては、こ
の特定の電磁波Dが透過する材質が選択される。
【0089】また、特定の電磁波の照射を受けて硬化す
るコア材料3を用いる場合に、図9に示すように、この
電磁波としてレーザ光LSを照射するようにすると、レ
ーザ光LSはスポット的に特定の部位に照射することが
可能であるため、溝2内に配置されたコア材料3に選択
的に照射して、このコア材料3を選択的に硬化させるこ
とが可能となる。特に溝2の幅及び深さ寸法を4〜10
μmに形成してシングルモードの光導波路Aを形成する
場合には、溝2の寸法が小さくなって上記のような手法
では選択的なコア材料3の硬化が困難な場合があるが、
レーザ光LSを用いればコア材料3の選択的な硬化を容
易に行える。
【0090】このようにレーザ光LSを用いる場合、本
実施形態のように紫外線硬化性のコア材料3を用いると
きには、例えばレーザ光LSとしてArガスレーザ光を
1mW/mm2〜100W/mm2の範囲で照射し、二枚
の駆動反射ミラーを有するガルバノスキャナを用いるな
どして、レーザ光LSを溝2内のコア材料3に照射する
と共にその溝2内における照射位置を移動させる。この
とき、必要に応じて、同一位置に複数回レーザ光LSを
照射する。このとき、レーザ光LSのエネルギー密度が
大きすぎるとコア材料3が蒸発する場合があるため、適
正なエネルギー密度でレーザ光LSを照射するように照
射条件を適宜調整するものである。
【0091】また、特定の電磁波Dの照射を受けて硬化
するコア材料3を用いる場合、図10に示すように、紫
外線等の特定の電磁波Dを基材1の端縁における溝2の
端部から溝2内に向けて照射することにより、溝2内の
コア材料3に選択的に電磁波Dを照射して硬化させるこ
とができる。
【0092】このとき基材1と基材1の溝2内に配置さ
れているコア材料3とは、溝2の上部開口がクラッド材
にて覆われていないことを除けばコア−クラッド構造を
構成しており、このため電磁波は溝2内の未硬化のコア
材料3内を導波して、この溝2内のコア材料3に選択的
に照射されるものである。
【0093】このように溝2内のコア材料3に特定の電
磁波Dを導波させる場合には、例えば基材1の端縁にお
ける溝2の端部に光ファイバーケーブルの一端を接続す
ると共にこの光ファイバーケーブルの他端から特定の電
磁波Dを光ファイバーケーブル内に送出することによ
り、溝2内に電磁波Dを照射することができる。また特
定の電磁波Dを集光レンズにて集光させて溝2の端部に
照射したり、あるいはレーザ光を直接溝2の端部に照射
するようにしても良い。特にレーザ光を用いると、指向
性が高いことから、コア材料3を効率よく硬化して、硬
化に要する時間を短縮することができる。
【0094】例えばコア材料3として紫外線硬化性の液
状樹脂を用いる場合には、出力1mW〜100mWのア
ルゴンイオンレーザ等の紫外線レーザ光を、直接溝2の
端部に照射するようにして、コア材料3を選択的に硬化
させることができる。
【0095】また、上記のようにして光導波路Aを作製
するにあたっては、基材1の上面には、上記のようなコ
ア形成用の溝2のほかに、コア材料3の収縮量調整用の
溝10を形成することが好ましい。図11に示す例で
は、コア形成用の溝2として、一本の溝2から二本の溝
2を分岐し、この分岐した溝2から更にそれぞれ二本の
溝2を分岐して形成した1×4スプリッタの構造を有す
る。コア材料3の収縮量調整用の溝10は、コア形成用
の溝2の両側方のうち、隣接する溝2が形成されていな
い側、あるいは隣接する溝2が形成されてはいるが、溝
2間の間隔が広くなっている側に設けることが好まし
く、図示の例では、分岐される前の一本の溝2の両側方
と、それから分岐された二本の溝2の各両側方と、更に
分岐された四本の溝2のうち、両外側に形成された各溝
2の更に外側とに、それぞれ収縮量調整用の溝10が形
成されている。
【0096】このような溝2が設けられない場合には
(図12参照)、両側方にそれぞれ隣接する溝2が形成
されていると共にその間隔がある程度短い溝2では、隣
合う溝2同士の間における基材1の上面に配置されたコ
ア材料3は、硬化工程における硬化収縮時に隣り合う両
方の溝2内に引き込まれ、図12(b)(c)に示すよ
うに溝2の間の上面でのコア材料3の残存が防止される
ものであるが、側方に隣接する溝2が形成されていない
か、あるいは形成されていてもその間隔が長い場合に
は、図12(b)(d)に示すように、その溝2の側方
における基材1の上面に配置されたコア材料3は、一つ
の溝2にしか引き込まれず、この箇所においてカバー材
4と基材1との間に中間層27が形成されて、光導波性
能が低下するおそれがあり、例えばシングルモードの光
導波路Aを形成した場合にそのシングルモードの光波の
伝搬特性が劣化したり、伝搬モードの不整合により、複
数のモードが発生したりして、伝搬特性に悪影響を及ぼ
し、伝搬損失が大きくなるなどの問題が生じる。
【0097】これに対して、収縮量調整用の溝10を設
けると、コア形成用の溝2と収縮量調整用の溝10の間
の上面に配置されたコア材料3は、硬化収縮時にコア形
成用の溝2と収縮量調整用の溝10とに引き込まれるこ
ととなり、図11(b)に示すように、コア形成用の側
方においてカバー材4と基材1との間に中間層27が形
成されることを防止することができる。
【0098】隣り合う溝2同士の間隔がどの程度離れて
いる場合に、その溝2の側方に収縮量調整用の溝2を設
けるかは、使用するコア材料3の組成や、コア材料3の
過剰分を除去した時点でのコア材料3の硬化度合い、コ
ア形成用の溝2の寸法等に応じて適宜設定されるもので
あるが、本実施形態においては、溝2間の寸法が300
μm以上離れている場合にこの溝2の側方に収縮量調整
用の溝10を形成することが好ましい。また、コア形成
用の溝2と、その側方に形成される収縮量調整用の溝1
0との間隔も、前記のような条件に応じて適宜調整され
るものであるが、本実施形態においては、コア形成用の
溝2,2間の間隔を250μmとしたときに、コア形成
用の溝2と収縮量調整用の溝10間の間隔を200〜3
00μmの範囲とすることが好ましい。
【0099】次に、図16〜18に示す実施形態につい
て説明する。本実施形態における光導波路Aの製造工程
は、基材1形成工程、コア材料配置工程、硬化工程及び
カバー材接合工程で構成される。
【0100】基材1形成工程では、光導波路Aのクラッ
ド5を構成する基材1を作製する。この基材1はコア6
よりも屈折率が小さい高分子材料の成形体であるクラッ
ド材から構成されるものであり、その材質は、コア6を
構成する材料(コア材)との関係で適宜選択される。
【0101】図示の例では、基材1は平板状に形成さ
れ、上面は平坦に形成される。この基材1の上面には上
方に開口するコア形成用の溝2が設けられる。
【0102】基材1を作製するにあたっては、例えばま
ず上面が平坦なクラッド材からなる基材1を金型成形等
で作製し、この基材1を加熱軟化させた状態でその上面
に、溝2の形状に合致する突部を設けた金型を押圧する
ことにより溝2を基材1に転写するホットエンボス加工
を行うことができる。また、液状樹脂からなるクラッド
材料による射出成形等の金型成形によってクラッド材か
らなる基材1を作製すると共に、この金型成形におい
て、成形用の金型に予め溝2に対応する突部を設けてお
き、基材1の成形と同時に溝2を形成することもでき
る。
【0103】この溝2の本数や形状は、光導波路Aの用
途に応じて適宜設計されるものであり、一本の溝2を形
成しても、複数本の溝2を形成しても良く、また複数の
分岐を有するスプレッド状の溝2を形成しても良い。
【0104】コア材料配置工程では、上記のように形成
される基材1に対して液体状のコア材料3を配置する。
コア材料3としては、モノマーあるいオリゴマーと、重
合開始剤等との混合物から構成される光硬化性又は熱硬
化性の液状樹脂を用いることができ、成形硬化すること
により高分子材料の成形体であるコア材が得られるもの
を用いる。
【0105】コア材料3は、基材1の溝2内に滴下する
などして配置される。このときコア材料3は基材1の溝
2内に配置し、その液面が基材1の上面と略同一高さと
なるか、あるいは液面が基材1の上面よりも低くなるよ
うにする。
【0106】硬化工程では、コア材料配置工程において
基材1に対して配置されたコア材料3の硬化を進行させ
て完全に硬化させ、溝2内にコア材からなるコア6を形
成する。この硬化方法は、コア材料3の種類に応じた適
宜の方法が用いられるものであり、例えばコア材料3と
して熱硬化性の液状樹脂を用いる場合には加熱を行い、
また光硬化性の液状樹脂を用いる場合はこのコア材料3
を硬化させる特定波長の電磁波を照射する。
【0107】カバー材接合工程では、クラッド材から形
成されるカバー材4を基材1の上面側に配置して接合
し、基材1の溝2の上部開口をカバー材4にて閉塞する
と共に、カバー材4をコア6に密接させる。カバー材4
の接合を行う時期は、硬化工程の後には限られず、上記
各工程の詳細に応じて、コア材料配置工程と硬化工程と
の間、あるいはこれらの工程の途中などに行う場合もあ
る。
【0108】上記のクラッド材及びコア材料3の組成
や、溝2の寸法(すなわち形成されるコア6の寸法)
は、適宜設定されるものである。
【0109】その具体例を挙げると、一般的な光通信用
波長帯である1.5μmや1.3μmの単一モード(シ
ングルモード)の光波を導波させる場合には、例えばコ
ア材料3として成形硬化することによりメタクリレート
系樹脂(波長1300nmでの屈折率1.4851)か
らなるコア材を形成する液状樹脂を用い、また基材1及
びカバー材4を構成するクラッド材としてポリメチルメ
タクリレート(波長1300nmでの屈折率1.481
0)を用いることができる。このとき、基材1に形成す
る溝2は、幅4〜12μm、深さ6〜14μmとすると
共に幅寸法よりも深さ寸法が大きい断面矩形状に形成す
ることが好ましい。
【0110】また、コア材料配置工程における溝2内の
配置量は、コア材料3の硬化収縮を考慮して、硬化後に
得られるコア材の断面形状が所望のコア6の形状となる
ように、適宜調整する。特にシングルモードの光導波路
Aを形成する場合には、硬化後のコア材の断面形状が略
正方形状となるようにする。
【0111】上記のような工程を経ることにより、溝2
内に形成されたコア材からなるコア6の周囲に、基材1
とカバー材4とからなるクラッド5が配置されたコア−
クラッド構造を有する光導波路Aが形成される。
【0112】本発明では、コア材料配置工程にて溝2内
のみにコア材料3を配置することから、コア材料3を硬
化成形して得られるコア材が溝2の外部にあふれ出すこ
とがなくなる。またカバー材4をコア材からなるコア6
に密接して配置することから、コア6とクラッド5との
間に空隙が生じることを防止できる。このため、コア材
料3の硬化物であるコア材を溝2内に容易に過不足なく
充填することができ、光導波路Aの光導波性能を向上す
ることができる。
【0113】以下に、具体的な光導波路Aの製造工程を
説明する。
【0114】図16に光導波路Aの製造工程の一例を示
す。
【0115】図16(a)は基材1形成工程にて得られ
た基材1を示すものであり、上面側には複数本(四本)
の溝2が並列に形成されている。
【0116】図16(b)はコア材料配置工程により基
材1にコア材料3が配置された様子を示すものであり、
図示の例では滴下などにより溝2内に配置されたコア材
料3は、その液面が基材1の上面よりも低くなってい
る。
【0117】次いで、硬化工程において、コア材料3を
完全に硬化させてコア材を形成する。例えばコア材料3
として紫外線硬化性の液状樹脂を用いた場合は、コア材
料3に向けて、UVランプ等からの例えば出力125
W、ピーク波長365nmの紫外線を照射することによ
り、コア材料3を硬化する。
【0118】この硬化工程では、コア材料3の硬化収縮
のために、溝2内に形成されるコア6の上面の配置位置
が当初のコア材料3の液面より低くなる。
【0119】次いで、図16(c)に示すように、溝2
内にカバー材4を配置すると共に、このカバー材4をコ
ア6に密接させる。カバー材4は基材1と同様のクラッ
ド材にて形成することができ、幅寸法が溝2の幅寸法と
同一又はそれよりも僅かに小さくなるような、断面略矩
形状に形成される。そしてこのカバー材4を加熱して熱
融着させるなどして、カバー材4と基材1とを接合す
る。
【0120】このようにして、溝2内に形成されたコア
材からなるコア6の周囲に、基材1とカバー材4とから
なるクラッド5が配置されたコア−クラッド構造を有す
る光導波路Aが形成され、このときコア材は溝2内に過
不足なく充填されて、光導波路Aの光導波性能が向上さ
れる。
【0121】カバー材4は、このようなものに限られ
ず、例えばカバー材4をクラッド材からなるシート状の
ものとして形成し、このカバー材4を基材1の上面側
に、溝2内のコア6と密接するように貼着しても良い
し、あるいは液状のクラッド材を溝2内に滴下して硬化
成形することによりカバー材4を形成するようにしても
良い。
【0122】図17に光導波路Aの製造工程の他例を示
す。
【0123】図17(a)は基材1形成工程にて得られ
た基材1を示すものであり、上面側には複数本(四本)
の溝2が並列に形成されている。
【0124】図17(b)はコア材料配置工程により基
材1にコア材料3が配置された様子を示すものであり、
図示の例では滴下などにより溝2内に配置されたコア材
料3は、その液面が基材1の上面と面一となっている。
【0125】次いで、図17(c)に示すように、基材
1の上面にクラッド材からなる伸縮性のあるカバー材4
を基材1の上面の全面に亘って溝2の開口を覆うように
配置し、このカバー材4を加熱して熱融着により基材1
に接合する。このときコア材料3の液面がカバー材4と
密接することとなる。
【0126】次いで、硬化工程において、コア材料3を
完全に硬化させてコア材を形成する。例えばコア材料3
として紫外線硬化性の液状樹脂を用いた場合は、コア材
料3に向けて、UVランプ等からの例えば出力125
W、ピーク波長365nmの紫外線を照射することによ
り、コア材料3を硬化する。
【0127】この硬化工程では、コア材料3の硬化収縮
のために、溝2内に形成されるコア6の上面の配置位置
が当初のコア材料3の液面より低くなる。また、このコ
ア材料3が硬化する過程では、コア材料3の硬化伸縮に
伴って、コア材料3の液面と密接していたカバー材4が
伸長し、カバー材4が溝2の内面とコア6の表面に沿っ
て配置される。
【0128】このようにして、図17(d)に示すよう
に、溝2内に形成されたコア材からなるコア6の周囲
に、基材1とカバー材4とからなるクラッド5が配置さ
れたコア−クラッド構造を有する光導波路Aが形成さ
れ、このときコア材は溝2内に過不足なく充填されて、
光導波路Aの光導波性能が向上される。
【0129】上記のカバー材4は、コア材料3の硬化収
縮に追随して変形することが可能な程度の伸縮性を有す
るものが用いられるものであり、好ましくはシート状に
成形された伸縮性が向上されたものが用いられる。例え
ば、基材1をPMMA(ポリメチルメタクリレート)か
らなるクラッド材にて形成すると共に、カバー材4を同
一のクラッド材にて形成する場合には、カバー材4を数
μm〜数十μmの厚みを有するシート状のものとする
と、硬化工程においてコア材料3の硬化収縮に容易に追
随して伸長させることができる。またコア材料3を、基
材1と同一の屈折率を有するエポキシ系樹脂からなるク
ラッド材で構成すると、厚みを200μmに形成しても
硬化工程においてコア材料3の硬化収縮に容易に追随し
て伸長させることができる。このとき伸縮性のあるカバ
ー材4として、基材1と同じ屈折率を有するモノマーを
半硬化状態としたシート状のものを用いても良い。
【0130】また、図18に示す例では、図17に示す
場合と同様にして基材1形成工程、コア材料配置工程、
硬化工程を順次経た後、図18(a)に示すような、溝
2内にコア6が形成された基材1に対して、カバー材接
合工程において、液体状のクラッド材料を基材1の上面
と、溝2内のコア6よりも上方とに配置した後、このク
ラッド材料を硬化させて、図18(b)に示すようにク
ラッド材からなるカバー材4を形成すると共に、このカ
バー材4を基材1に接合するものである。
【0131】クラッド材料は、成形硬化されることによ
り基材1と同一の屈折率を有するクラッド材を形成する
液状樹脂であり、モノマーあるいオリゴマーと、重合開
始剤等との混合物から構成される光硬化性又は熱硬化性
の液状樹脂を用いることができる。例えばコア材料3と
して成形硬化することによりメタクリレート系樹脂(波
長1300nmでの屈折率1.4851)からなるコア
材を形成する液状樹脂を用い、クラッド材としてポリメ
チルメタクリレート(波長1300nmでの屈折率1.
4810)を用いる場合において、クラッド材料とし
て、成形硬化することによりメタクリレート系樹脂(波
長1300nmでの屈折率1.4810)からなるクラ
ッド材を形成するものを用いることができる。
【0132】クラッド材料は塗布や滴下等の手法によ
り、基材1の上面と、溝2内とに配置するものであり、
このとき溝2内ではクラッド材料がコア6の上方におい
て隙間なく充填されるようにし、基材1の上面では全面
に亘ってクラッド材料が基材1の上面から盛り上がるよ
うにして配置される。
【0133】この状態で、クラッド材料を硬化させて、
クラッド材からなるカバー材4を形成する。このカバー
材4は基材1及びコア6と接合された状態で形成される
ものであり、溝2の開口を閉塞すると共に基材1の上面
側に配置される。
【0134】このようにしてカバー材4を形成する過程
においては、溝2内においてクラッド材料が硬化収縮し
ても基材1の上面側に配置されているクラッド材料が溝
2内に引き込まれることとなり、溝2内にはクラッド材
が隙間なく形成されて、カバー材4とコア6との間には
空隙が形成されなくなる。
【0135】上記のような工程を経ることにより、溝2
内に形成されたコア材からなるコア6の周囲に、基材1
とカバー材4とからなるクラッド5が配置されたコア−
クラッド構造を有する光導波路Aが形成されるものであ
り、このときコア材は溝2内に過不足なく充填されて、
光導波路Aの光導波性能が向上される。
【0136】
【発明の効果】上記のように請求項1に係る光導波路の
製造方法は、クラッド材で形成されると共に上面にコア
形成用の溝が設けられた基材の上面上と溝内とに液体状
のコア材料を配置し、コア材料を硬化させて溝内にコア
を形成し、このコア材料の硬化途中において基材の上面
上からコア材料の過剰分を除去するため、溝内に形成さ
れたコアの周囲に、基材からなるクラッドが配置された
コア−クラッド構造を有する光導波路を形成することが
でき、このときコア材料の硬化反応を進行させて半硬化
状態とすることによりコア材料の硬化収縮を進行させた
後に、基材の過剰分を除去するようにして、コア材料の
硬化過程の途中でコア材料の除去を行うことから、コア
材料の過剰分の除去後のコア材料の硬化収縮が低減され
ることとなって、コア材を溝内に過不足なく充填させる
ためのコア材料の除去量の調整が容易となり、除去量が
多すぎて硬化収縮によってコアとクラッドの間に空隙が
形成されたり、除去量が少なすぎてクラッドを構成する
基材とカバー材との間に残存するコア材によりコアと連
続する中間層が形成されたりすることを防止することが
でき、光導波路の光導波性能を向上することができるも
のである。また、半硬化状態にあるコア材料の過剰分を
除去することから、コア材料の粘性が低く流動性が確保
された状態で過剰分の除去を行うことができ、この過剰
分の除去が容易に行われるものであり、また過剰分が除
去された後に形成されるコア材の表面が粗面となるのを
抑制して、コアにおける光導波性能の劣化を防止するこ
とができるものである。
【0137】また請求項2の発明は、請求項1におい
て、クラッド材からなるカバー材をコア材料が配置され
ている基材の上面側から基材に向けて、カバー材と基材
上面との間隔がコア材料を介して所定の長さとなるまで
押圧することにより、基材の上面からコア材料の過剰分
を除去するため、基材とカバー材とからなるクラッドが
配置されたコア−クラッド構造を有する光導波路を形成
することができ、また本硬化工程においてコアを溝内に
過不足なく充填するための、コア材料の硬化収縮に伴う
不足分を、基材とカバー材との間に残存させることがで
き、コアとクラッドとの間における空隙の発生を更に確
実に防止することができるものである。
【0138】また請求項3の発明は、請求項1又は2に
おいて、クラッド材からなるカバー材を基材の上面側に
配置した状態で、カバー材の上面でころ状の回転体を回
転させながら移動させると共にこの回転体からカバー材
に向けて押圧力をかけることにより、基材の表面からコ
ア材料の過剰分を除去するため、基材とカバー材とから
なるクラッドが配置されたコア−クラッド構造を有する
光導波路を形成することができ、またカバー材と回転体
との間の精密な位置関係の調整を行うことなく、カバー
材の全面に亘って容易に均一な押圧力をかけることがで
き、コア材料の過剰分の除去後に基材とカバー材との間
を全面に亘って密着させ、あるいは基材とカバー材の間
隔を全面に亘って均一なものとすることができて、基材
とカバー材との間におけるコア材料の残存量を高精度に
制御することができるものである。
【0139】また請求項4の発明は、請求項3におい
て、外周面が弾性体にて被覆された回転体を用いるた
め、回転体にてカバー材を押圧する際に回転体の外周と
カバー材とが密着して、カバー材に均一な押圧力をかけ
ることが更に容易なものとなり、また、回転体の外周と
カバー材との間に滑りが発生しにくくなって、カバー材
に対して横向きの摩擦力がかからなくなり、カバー材の
押圧時にカバー材が基材に対して移動して位置ずれが発
生することを防止することができるものである。
【0140】また請求項5の発明は、請求項1におい
て、基材上面に配置されたコア材料の過剰分をスキージ
ングにより除去して基材表面におけるコア材料の厚みが
所定の厚みとなるようにするため、コア材を溝内に過不
足なく充填するための、コア材料の硬化収縮に伴う不足
分を、基材とカバー材との間に残存させることができ、
しかもコア材料の過剰分の除去量を高精度に制御するこ
とができて、中間層の形成や空隙の発生を更に確実に防
止することができるものである。
【0141】また請求項6の発明は、請求項1乃至5の
いずれかにおいて、基材の上面側に対して、予めコア材
料との濡れ性を向上させる表面処理を施すため、コア材
料を基材の上面側に配置する場合にコア材料を基材に対
して容易に配置することができ、特に溝の内面にコア材
料を確実に流入させて、コア材料を溝内に空隙なく配置
し、空隙のないコア−クラッド構造を形成することがで
きるものである。
【0142】また請求項7の発明は、請求項6におい
て、コア材料との濡れ性を向上させる表面処理を、基材
の溝の内面にのみに施すため、基材の上面側にコア材料
を配置した際に、コア材料が溝内に容易に流入して空隙
の発生が防止されて、更に光導波性能を向上することが
できる。
【0143】また請求項8の発明は、溝内に配置された
コア材料を選択的に硬化させるため、溝内を除く基材の
上面上に配置されたコア材料の硬化を進行させないよう
にすることができ、コア材料の過剰分を除去する際に硬
化が進行していないコア材料を除去するようにすること
ができて、コア材料の過剰分を容易に除去することがで
き、過剰分の除去量の制御が更に容易となるものであ
る。またコア材料を局所的に硬化させれば良いものであ
るから、コア材料を効率良く硬化させることができるも
のである。
【0144】また請求項9の発明は、請求項8におい
て、コア材料として特定の電磁波の照射を受けて硬化す
るものを用い、パターンマスクを介してコア材料に電磁
波を照射することにより溝内に配置されたコア材料に対
して選択的に電磁波を照射してコア材料を硬化させるた
め、このようにしてコア材料の選択的な硬化を確実に行
うことができるものである。
【0145】また請求項10の発明は、請求項8におい
て、コア材料として特定の波長の光の照射を受けて硬化
するものを用い、前記の特定の波長を有するレーザ光を
溝内に配置されたコア材料に照射してコア材料を硬化さ
せるため、レーザ光はスポット的に特定の部位に照射す
ることが可能であり、溝内に配置されたコア材料に選択
的に照射して、このコア材料を選択的に硬化させること
が可能となるものである。
【0146】また請求項11の発明は、請求項8におい
て、コア材料として特定の電磁波の照射を受けて硬化す
るものを用い、溝の端部から溝内に向けて前記の特定の
電磁波を照射することにより溝内のコア材料内に電磁波
を導波させてコア材料を硬化させるため、基材と基材の
溝内に配置されているコア材料とは、溝の上部開口がク
ラッド材にて覆われていないことを除けばコア−クラッ
ド構造を構成することとなり、電磁波は溝内の未硬化の
コア材料内を導波して溝内のコア材料に選択的に照射す
ることができるものである。
【0147】また請求項12に係る光導波路の製造方法
は、クラッド材で形成されると共に上面にコア形成用の
溝が設けられた基材の溝内に、液体状のコア材料をその
液面の位置が溝の上部開口と同一位置又はそれよりも低
い位置となるように配置し、コア材料を硬化させて溝内
にコアを形成し、溝内にクラッド材からなるカバー材を
コアに密接させて設けるため、溝内に形成されたコアの
周囲に、基材とカバー材とからなるクラッドが配置され
たコア−クラッド構造を有する光導波路を形成すること
ができ、このときコアが溝の外部にあふれ出すことがな
く、かつカバー材をコア材からなるコアに密接して配置
することから、コアとクラッドとの間に空隙が生じるこ
とを防止でき、コア材料の硬化物であるコア材を溝内に
容易に過不足なく充填することができて、光導波路の光
導波性能を向上することができるものである。
【0148】また請求項13の発明は、請求項12にお
いて、基材の溝内にコア材料を配置した後、伸縮性を有
するカバー材を基材の上面に溝の上部開口を閉塞するよ
うに配置して基材に接合し、この状態でコア材料を硬化
させて、コア材料の硬化収縮に追随してカバー材を伸長
させることにより、溝内に形成されるコアに対してカバ
ー材を密接させるため、簡便な工程にてカバー材をコア
に対して密接して配置することができ、空隙のないコア
−クラッド構造を形成することができるものである。
【0149】また請求項14の発明は、請求項12にお
いて、基材の溝内にコア材料を配置した後、コア材料を
硬化させて溝内にコアを形成し、次いで液体状のクラッ
ド材料を基材の上面上と、溝内のコアよりも上方とに配
置し、このクラッド材料を硬化させてその硬化成形物か
らなるカバー材を基材に接合するため、溝内においてク
ラッド材料が硬化収縮しても基材の上面側に配置されて
いるクラッド材料が溝内に引き込まれることとなり、溝
内にはクラッド材が隙間なく形成されて、カバー材とコ
アとの間の空隙の形成を更に確実に抑制することができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a)乃至(e)はそれぞれ断面図である。
【図2】過剰分除去工程の他例を示す断面図である。
【図3】同上の更に他例を示す断面図である。
【図4】同上の更に他例を示す断面図である。
【図5】同上の更に他例を示す断面図である。
【図6】基材に対して表面処理を行う工程を示すもので
あり、(a)(b)はそれぞれ断面図である。
【図7】半硬化工程の一例を示す断面図である。
【図8】同上の他例を示す断面図である。
【図9】同上の更に他例を示す断面図である。
【図10】同上の更に他例を示す斜視図である。
【図11】(a)はコア形成用の溝と基材の収縮量調整
用の溝とを併設した基材を示す斜視図、(b)は(a)
に示す基材を用いて作製された光導波路を示す断面図で
ある。
【図12】(a)はコア形成用の溝を設けると共に基材
の収縮量調整用の溝を形成していない基材を示す斜視
図、(b)は(a)に示す基材を用いて作製された光導
波路を示す断面図、(c)は(b)のハ部分の拡大図、
(d)は(b)のロ部分の拡大図である。
【図13】(a)は中間層が形成された光導波路を示す
断面図、(b)は溝内にコアが過不足無く形成された光
導波路を示す断面図、(c)はコアとクラッドとの間に
空隙が形成された光導波路を示す断面図である。
【図14】光導波路に対して光ファイバーケーブルを接
続した様子を示す斜視図である。
【図15】基材の硬化過程における硬度と体積の経時変
化を示すグラフである。
【図16】本発明の実施の形態の他例を示すものであ
り、(a)乃至(c)はそれぞれ断面図である。
【図17】同上の更に他例を示すものであり、(a)乃
至(d)はそれぞれ断面図である。
【図18】同上の更に他例を示すものであり、(a)
(b)はそれぞれ断面図である。
【符号の説明】
1 基材 2 溝 3 コア材料 4 カバー材 6 コア 7 回転体 8 弾性体 9 パターンマスク 10 溝 D 電磁波 LS レーザ光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小牧 克次 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2H047 KA03 PA02 PA24 PA28 QA05 TA27 TA43

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッド材で形成されると共に上面にコ
    ア形成用の溝が設けられた基材の上面上と溝内とに液体
    状のコア材料を配置し、コア材料を硬化させて溝内にコ
    アを形成し、このコア材料の硬化途中において基材の上
    面上からコア材料の過剰分を除去することを特徴とする
    光導波路の製造方法。
  2. 【請求項2】 クラッド材からなるカバー材をコア材料
    が配置されている基材の上面側から基材に向けて、カバ
    ー材と基材上面との間隔がコア材料を介して所定の長さ
    となるまで押圧することにより、基材の上面からコア材
    料の過剰分を除去することを特徴とする請求項1に記載
    の光導波路の製造方法。
  3. 【請求項3】 クラッド材からなるカバー材を基材の上
    面側に配置した状態で、カバー材の上面でころ状の回転
    体を回転させながら移動させると共にこの回転体からカ
    バー材に向けて押圧力をかけることにより、基材の表面
    からコア材料の過剰分を除去することを特徴とする請求
    項1又は2に記載の光導波路の製造方法。
  4. 【請求項4】 外周面が弾性体にて被覆された回転体を
    用いることを特徴とする請求項3に記載の光導波路の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 基材上面に配置されたコア材料の過剰分
    をスキージングにより除去して基材表面におけるコア材
    料の厚みが所定の厚みとなるようにすることを特徴とす
    る請求項1に記載の光導波路の製造方法。
  6. 【請求項6】 基材の上面側に対して、予めコア材料と
    の濡れ性を向上させる表面処理を施すことを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれかに記載の光導波路の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 コア材料との濡れ性を向上させる表面処
    理を、基材の溝の内面にのみに施すことを特徴とする請
    求項6に記載の光導波路の製造方法。
  8. 【請求項8】 溝内に配置されたコア材料を選択的に硬
    化させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに
    記載の光導波路の製造方法。
  9. 【請求項9】 コア材料として特定の電磁波の照射を受
    けて硬化するものを用い、パターンマスクを介してコア
    材料に電磁波を照射することにより溝内に配置されたコ
    ア材料に対して選択的に電磁波を照射してコア材料を硬
    化させることを特徴とする請求項8に記載の光導波路の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 コア材料として特定の波長の光の照射
    を受けて硬化するものを用い、前記の特定の波長を有す
    るレーザ光を溝内に配置されたコア材料に照射してコア
    材料を硬化させることを特徴とする請求項8に記載の光
    導波路の製造方法。
  11. 【請求項11】 コア材料として特定の電磁波の照射を
    受けて硬化するものを用い、溝の端部から溝内に向けて
    前記の特定の電磁波を照射することにより溝内のコア材
    料内に電磁波を導波させてコア材料を硬化させることを
    特徴とする請求項8に記載の光導波路の製造方法。
  12. 【請求項12】 クラッド材で形成されると共に上面に
    コア形成用の溝が設けられた基材の溝内に、液体状のコ
    ア材料をその液面の位置が溝の上部開口と同一位置又は
    それよりも低い位置となるように配置し、コア材料を硬
    化させて溝内にコアを形成し、溝内にクラッド材からな
    るカバー材をコアに密接させて設けることを特徴とする
    光導波路の製造方法。
  13. 【請求項13】 基材の溝内にコア材料を配置した後、
    伸縮性を有するカバー材を基材の上面に溝の上部開口を
    閉塞するように配置して基材に接合し、この状態でコア
    材料を硬化させて、コア材料の硬化収縮に追随してカバ
    ー材を伸長させることにより、溝内に形成されるコアに
    対してカバー材を密接させることを特徴とする請求項1
    2に記載の光導波路の製造方法。
  14. 【請求項14】 基材の溝内にコア材料を配置した後、
    コア材料を硬化させて溝内にコアを形成し、次いで液体
    状のクラッド材料を基材の上面上と、溝内のコアよりも
    上方とに配置し、このクラッド材料を硬化させてその硬
    化成形物からなるカバー材を基材に接合することを特徴
    とする請求項12に記載の光導波路の製造方法。
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