JP2003161234A - 燃料圧力調整弁 - Google Patents

燃料圧力調整弁

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JP2003161234A JP2002003721A JP2002003721A JP2003161234A JP 2003161234 A JP2003161234 A JP 2003161234A JP 2002003721 A JP2002003721 A JP 2002003721A JP 2002003721 A JP2002003721 A JP 2002003721A JP 2003161234 A JP2003161234 A JP 2003161234A
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Takashi Furukawa
隆 古川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料圧力調整弁の騒音を燃料の流量にかかわ
らず効果的に低減する。 【解決手段】 ブッシュ26の上端開口部に、流れ衝突
防止部材35を嵌着し、この流れ衝突防止部材35の上
部を弁座28(ブッシュ26の上端面)よりも弁体33
側に突出させる。この流れ衝突防止部材35の外周部
に、燃料をブッシュ26の内周面に沿ってその軸方向
(下方)に流入させる複数本の流路36を等間隔に形成
する。弁座28の真上に位置する弁体33に、流れ衝突
防止部材35の突出部分を逃げる逃げ凹部37を形成す
る。弁体33と弁座28との間に形成される環状の隙間
の内周側には、流れ衝突防止部材35の上部が突出して
いるため、環状の隙間の各部を内周方向に向かって流れ
る燃料の流れの衝突が流れ衝突防止部材35によって防
止され、弁体33の下側で燃料の流れの衝突による圧力
脈動が発生しなくなり、この圧力脈動による騒音が低減
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、騒音を低減する手
段を備えた燃料圧力調整弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車は、静粛性が重視されるよ
うになってきており、静粛化が進むにつれて、燃料圧力
調整弁で発生する騒音が新たな騒音源として問題になっ
てきている。
【0003】従来の燃料圧力調整弁は、一般に、図14
に示すように、ハウジング10内に、燃料ポンプから吐
出された燃料が流入口11から流入する燃料室12と、
スプリング13を収容するスプリング室14とをダイヤ
フラム15で仕切り形成すると共に、燃料室12内の燃
料を流出させる筒状のブッシュ16を設け、ダイヤフラ
ム15に取り付けた弁体17をブッシュ16の開口部周
縁に形成した弁座18に対向させると共に、スプリング
13によって弁体17を弁座18の方向(閉弁方向)に
付勢するようにしている。
【0004】この燃料圧力調整弁は、弁体17(ダイヤ
フラム15)に対して、燃料室12内の燃料圧力(以下
「燃圧」という)による開弁方向の力と、スプリング1
3による閉弁方向の力(設定圧力)とが作用し、燃料室
12内の燃圧による開弁方向の力がスプリング13によ
る閉弁方向の力よりも大きくなると、両者の力が釣り合
う位置まで弁体17が燃圧によって開弁方向に押し上げ
られる。これにより、弁体17と弁座18との間に環状
の隙間が形成され、この環状の隙間の各部から燃料室1
2内の燃料がブッシュ16の開口部の中心方向に向かっ
て流れ、ハウジング10の流出口19から燃料タンク内
へ戻される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の燃料圧力調
整弁では、燃料室12内の燃料が弁体17と弁座18と
の間に形成される環状の隙間の各部からブッシュ16の
開口部の中心方向に向かって勢い良く流れ込むため、環
状の隙間の各部から勢い良く流れ込んだ燃料がブッシュ
16の開口部の中心部で衝突して、その衝突部の圧力が
上昇して正圧となり、その正圧が弁体17の下面の中心
部に作用する。また、ブッシュ16の開口部の内周面付
近では、燃料がブッシュ16の開口部の中心方向に向か
って勢い良く流れるため、燃料の流れの剥離が発生して
負圧が生じ、この負圧が弁体17の下面に作用する。
【0006】エンジン運転中は、運転状態に応じて燃料
消費量が刻々と変化し、それに応じて弁体17のリフト
量(弁体17と弁座18との間の隙間寸法)が刻々と変
化して、弁体17と弁座18との間の隙間からブッシュ
16の開口部の中心方向に向かって流れる燃料の流量が
刻々と変化するため、弁体17の下面付近で発生する前
述の正圧と負圧が脈動し、その圧力脈動によって弁体1
7とダイヤフラム15が振動する現象が発生する。これ
により、スプリング13が共振して騒音が発生し、更
に、この燃料圧力調整弁の振動が燃料配管や燃料タンク
にも伝達して、これらを共振させ、騒音を大きくしてい
た。
【0007】また、流出口19よりも下流側に配設され
る機器との脈動共振により騒音が発生する場合がある。
【0008】すなわち、ブッシュの開口部における燃料
の圧力分布は、上述したように中央部が正圧、内周面付
近が負圧となっている。すなわち圧力分布は不均一であ
る。この不均一な圧力分布を持つ燃料が、例えばジェッ
トポンプや燃料配管などの流出口19よりも下流側に配
設される機器に流入すると、圧力分布の影響によりこれ
らの機器が振動する。その結果燃料圧力調整弁との間で
脈動共振が発生し、この振動によっても騒音が発生して
いた。
【0009】ここで、上記騒音を低減することを目的と
した燃料圧力調整弁が特表平11−501388号公報
に紹介されている。この燃料圧力調整弁は、ブッシュの
内周側に、下流側に向かって縮径する段差を備える。す
なわち段差を境に、上流側に大径部が下流側に小径部
が、それぞれ配置されている。そしてこれら大径部およ
び小径部の、直径、断面積、長さなどの寸法を適正化す
ることにより、言い換えると小径部における流れの絞り
量を適正化することにより、騒音を低減している。
【0010】しかしながら、同公報の燃料圧力調整弁の
寸法は、ブッシュ内を通過する燃料の流量が特定範囲内
にある場合を想定して設定されている。ブッシュ内を通
過する燃料の流量は、運転状況などに応じて刻々と変化
するものである。このため同公報の燃料圧力調整弁は燃
料流量が特定範囲内にある場合は有効だが、あらゆる燃
料流量に対して効果的であるとは言い難い。
【0011】さらにまた、弁体と弁座との隙間からブッ
シュに燃料が高速で流れ込む際、流速差により負圧領域
が発現し燃料内に気泡核が生成する、いわゆる減圧沸騰
が起こる場合があった。生成した気泡核はブッシュ内の
負圧領域において膨張し破裂する。この破裂により発生
する圧力波も、騒音発生の一因となっていた。
【0012】ここで、上記減圧沸騰による騒音を低減す
ることを目的とした燃料圧力制御弁が特開平12−10
4642号公報に紹介されている。この燃料圧力調整弁
は、ブッシュの下流側に接続されたリターンパイプに、
燃料タンクと連通する導入口を穿設するものである。こ
の燃料圧力調整弁では、この導入口から、ほぼ大気圧で
ある燃料タンク内の雰囲気を導入することにより負圧領
域の発生を抑制している。そして減圧沸騰により発生す
る気泡核の破裂を抑制し、騒音を低減している。
【0013】しかしながら、同公報の燃料圧力調整弁
は、リターンパイプと連結されることにより初めてその
効果を発揮するものである。すなわち燃料圧力調整弁が
リターンパイプと連結されていなければ騒音を低減する
ことはできない。
【0014】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、燃料の流量にかかわ
らず効果的に騒音を低減できる燃料圧力調整弁を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の燃料圧力調整弁は、弁体と弁座
との間に形成される環状の隙間の各部からブッシュの開
口部の中心方向に向かって流れる燃料の流れの衝突を防
止する流れ衝突防止手段をブッシュに設けた構成とした
ものである。この構成では、弁体と弁座との間に形成さ
れる環状の隙間の各部からブッシュの開口部の中心方向
に向かって流れる燃料の流れの衝突が流れ衝突防止手段
によって防止されるため、燃料の流れの衝突による正圧
領域が発生しなくなる。このため、弁体の下面に正圧の
脈動圧が作用しなくなり、弁体やダイヤフラムが振動す
る現象が抑制され、その振動伝達によって誘発されるス
プリングの共振による騒音や、燃料配管や燃料タンクの
共振による騒音が低減される。
【0016】この場合、流れ衝突防止手段をブッシュに
一体に形成しても良いが、請求項2のように、ブッシュ
とは別体に形成した流れ衝突防止手段をブッシュの開口
部に嵌着して、該流れ衝突防止手段の一部を弁座よりも
弁体側に突出させ、該弁体には、該流れ衝突防止手段の
突出部分を逃げる逃げ凹部を形成した構成とすると良
い。このようにすれば、ブッシュの形状は従来と同一で
良く、ブッシュの形状を設計変更する必要がない。しか
も、流れ衝突防止手段とブッシュとの同心精度を両者の
嵌合によって向上することができ、更に、弁体に形成し
た逃げ凹部によって、弁体と流れ衝突防止手段との干渉
・衝突を避けることができ、弁体とブッシュの弁座とを
確実に密着させることができる。
【0017】更に、請求項3のように、流れ衝突防止手
段には、弁体と弁座との間に形成される環状の隙間から
流入する燃料をブッシュの内周面に沿ってその軸方向に
流入させる流路又は孔を形成するようにしても良い。こ
のようにすれば、ブッシュ内における燃料の流れの衝突
を防止しながら、燃料をブッシュの内周面に沿ってその
軸方向に流入させることができるため、ブッシュの内周
面付近での燃料の流れの剥離を少なくすることができ
て、燃料の流れの剥離による負圧を低減することがで
き、負圧の脈動による振動も抑制することができ、騒音
低減効果を更に高めることができる。
【0018】或は、請求項4のように、流れ衝突防止手
段に、燃料をブッシュ内に旋回させるように流入させる
流路又は孔を形成するようにしても良い。このようにす
れば、ブッシュ内における燃料の流れの衝突を防止しな
がら、ブッシュ内で燃料を旋回させることで、ブッシュ
の内周面付近での燃料の流れの剥離を少なくすることが
できて、燃料の流れの剥離による負圧を低減することが
でき、騒音低減効果を更に高めることができる。
【0019】また、流れ衝突防止手段を設ける代わり
に、請求項5のように、ブッシュに、燃料室と外部とを
連通する流路又は孔を備える隔壁部を設ける構成として
もよい。ここで隔壁部は、燃料の流れを径方向あるいは
軸方向に仕切るものである。また流路又は孔は、隔壁部
を貫通し燃料を通過させるものである。本構成による
と、この隔壁部および流路又は孔により隔壁部下流の燃
料の圧力、流速を調整することができる。そして燃料圧
力調整弁やブッシュ下流側の機器などの振動を抑制する
ことができる。
【0020】ここでブッシュ内における隔壁部の配置場
所は、特に限定するものではない。例えば、ブッシュの
開口部に弁体側へ突出するカップ状の隔壁部を配置して
もよい。この場合は、燃料の流れを径方向に仕切ること
になる。またブッシュ内に、ちょうど堰のように隔壁部
を配置してもよい。この場合は、燃料の流れを軸方向に
仕切ることになる。なお隔壁部は、ブッシュと一体に設
けてもよい。またブッシュとは別体として設け、後から
ブッシュに嵌着してもよい。
【0021】この場合、請求項6のように、隔壁部をブ
ッシュ内の低圧領域と弁体側の高圧領域とを仕切る圧力
隔壁部とする構成としてもよい。
【0022】隔壁部をブッシュに配置する場合、燃料の
衝突位置を、(1)隔壁部の上流側に設定する場合と、
(2)隔壁部の下流側に設定する場合とがある。
【0023】本構成は、特に上記(2)の場合に有効で
ある。この構成では、仮に、圧力隔壁部の下流側、すな
わちブッシュ内(低圧領域)で燃料の衝突による正圧領
域や流れの剥離による負圧領域が発生したとしても、そ
の圧力脈動が弁体に作用することが圧力隔壁部によって
遮断される。これにより、弁体やダイヤフラムが振動す
る現象が抑制され、その振動伝達によって誘発されるス
プリングの共振による騒音や、燃料配管や燃料タンクの
共振による騒音が低減される。
【0024】また請求項6の構成において、請求項7の
ように、圧力隔壁部に形成する流路又は孔を、低圧領域
内(ブッシュ内)に燃料を旋回させるように流入させる
形状に形成するようにしても良い。このようにすれば、
ブッシュ内における燃料の流れの衝突を防止して正圧領
域の発生を防ぎながら、ブッシュ内で燃料を旋回させる
ことで、ブッシュの内周面付近での燃料の流れの剥離を
少なくして負圧領域の発生を抑制することができ、騒音
低減効果を更に高めることができる。
【0025】ここで流路又は孔の形状は、燃料をブッシ
ュ内に旋回させるように流入させる形状であれば特に限
定しない。
【0026】例えばブッシュの開口部に弁体側へ突出す
るカップ状の圧力隔壁部を配置する場合は、圧力隔壁部
の側周壁を接線方向に対し所定の角度で貫通する流路ま
たは孔を配置する構成としてもよい。上述したように燃
料はブッシュの開口部の中央部で衝突する。本構成によ
ると、流路または孔により、燃料の流れは螺旋状あるい
は渦状に整流される。このため中心部における燃料の衝
突を抑制することができる。
【0027】また本構成の圧力隔壁部は、ブッシュ開口
部の中央部に配置されている。このため圧力隔壁部の側
周壁が、ちょうど燃料の中央方向への流れを堰き止める
ように機能する。この側周壁によっても燃料の衝突を抑
制することができる。
【0028】また例えばブッシュ内に堰のように圧力隔
壁部を配置する場合は、圧力隔壁部の軸方向両面を軸方
向に対し所定の角度で貫通する流路または孔を配置する
構成としてもよい。本構成によると、流路または孔によ
り、燃料の流れは螺旋状に整流される。このため中心部
における燃料の衝突を抑制することができる。
【0029】また請求項8のように、隔壁部を、軸方向
両端面を軸方向に貫通する流路又は孔を複数備え下流側
における燃料の圧力分布を均一化する等圧化隔壁部とす
る構成としてもよい。
【0030】つまり本構成は、ブッシュの軸方向に貫通
する流路又は孔を複数配置する等圧化隔壁部を設けるも
のである。
【0031】上述したように隔壁部をブッシュに配置す
る場合、燃料の衝突位置が、(1)隔壁部の上流側にあ
る場合と、(2)隔壁部の下流側にある場合とがある。
【0032】本構成は、特に上記(1)の場合に有効で
ある。すなわち上流側で燃料の衝突が起こると、燃料の
圧力分布は不均一となる。具体的にはブッシュ中央部の
圧力は高く、ブッシュ内周面付近の圧力は低くなる。
【0033】ここで本構成の等圧化隔壁部には、軸方向
に貫通する流路又は孔が複数配置されている。そしてこ
れらの流路又は孔により、燃料の流れは絞られる。この
ため流速、すなわち単位時間あたりの流量の大きい中央
部を流れる燃料が、この流量を維持したまま等圧化隔壁
部の中央部に配置される流路または孔を通過することは
できない。したがって中央部を流れる燃料の一部は等圧
化隔壁部により堰き止められることになる。これに対
し、流量の小さい内周面付近を流れる燃料は、流量を維
持したまま等圧化隔壁部のブッシュ内周面付近に配置さ
れる流路又は孔を通過することができる。ここでブッシ
ュ内周面付近の流路又は孔には、未だ流量的に余裕があ
る。このため、上記堰き止められた中央部の燃料が内周
面付近の流路又は孔に流れ込む。
【0034】このような等圧化隔壁部の分流作用によ
り、等圧化隔壁部の下流側においては、燃料の圧力分布
が均一化される。また孔による絞り損失のため燃料の流
速が低下する。このため、ブッシュよりも下流側に配設
される機器の振動を抑制することができる。また、圧力
分布の均一化により、等圧化隔壁部の下流側においては
負圧領域が発現しにくくなる。このため、減圧沸騰によ
る気泡核の膨張を抑制することができる。
【0035】ここで等圧化隔壁部は、下流側に配設され
る機器よりも、上流側に配置されていさえすればよい。
このためブッシュ内のあらゆる場所に配置することがで
きる。ただし、好ましくは請求項8の構成において、請
求項9のように、等圧化隔壁部を、弁座から軸方向に離
間して配置する構成とする方がよい。つまり本構成は、
等圧化隔壁部を弁座から陥没してブッシュ内に配置する
ものである。
【0036】弁座は、弁体が着座する際、燃料の流れを
シールする役割を有する。このため弁座には厳しい寸法
精度が要求される。ここで等圧化隔壁部を弁座と同じ高
さ、すなわち面一に配置すると、等圧化隔壁部にも弁体
が着座することになる。したがって等圧化隔壁部にも厳
しい寸法精度が要求されることになる。本構成では、等
圧化隔壁部を弁座から陥没して配置している。このため
等圧化隔壁部にまで厳しい寸法精度が要求されることが
ない。したがって、より簡単に等圧化隔壁部、ひいては
燃料圧力調整弁を作製することができる。
【0037】またさらに好ましくは、請求項9の構成に
おいて、請求項10のように、等圧化隔壁部を弁座の軸
方向直下に配置する構成がよい。燃料は、弁体と弁座と
の隙間からブッシュ内に流入する。このとき弁体と弁座
との隙間の絞り効果により燃料は絞られ高圧化する。そ
して、弁体と弁座との隙間から離れるにつれ、絞られた
燃料は再び膨張する。ここで等圧化隔壁部を弁座から離
して配置すると、膨張した燃料を再度流路又は孔により
絞ることになる。そしてこの絞りによる抵抗は、弁体が
取り付けられているダイヤフラムを揺動させる一因とな
る。
【0038】この点、本構成では等圧化隔壁部を弁座の
軸方向直下に配置している。このため弁体と弁座との隙
間の絞り効果により絞られた燃料が、膨張することなく
そのままの状態で流路又は孔に流入することになる。し
たがってブッシュ下流側に配設される機器の振動のみな
らず、ブッシュ上流側に配設されるダイヤフラムの揺動
までも、抑制することができる。
【0039】またさらに好ましくは、請求項10の構成
において、請求項11のように、等圧化隔壁部を軸方向
上流側端面が弁座から軸方向下流側に0.1mm以上
0.7mm未満だけ離間するように配置する構成がよ
い。つまりこの構成は、等圧化隔壁部の軸方向両端面の
うち上流側の端面が弁座から0.1mm以上0.7mm
未満の範囲だけ離間した下流側位置にくるように、等圧
化隔壁部を配設するものである。
【0040】ここで、上流側端面の位置を弁座から0.
1mm以上としたのは以下の理由による。すなわち、弁
体と弁座との隙間から流入する燃料中には、微小な異物
が混入している場合がある。そして、この異物が等圧化
隔壁部の上流側端面の面上に滞留する場合がある。この
とき、上流側端面が弁座と過度に近接していると、面上
に滞留した異物が閉弁時に弁体と接触し、シール性が低
下するおそれがある。このため上流側端面を弁座から
0.1mm以上離間して配置すれば、たとえ面上に異物
が滞留しても閉弁時に異物が弁体と接触することはな
い。以上の理由から、本構成においては上流端面を弁座
から軸方向に0.1mm以上離間して配置した。
【0041】また、上流側端面の位置を弁座から0.7
mm未満としたのは以下の理由による。すなわち、上述
したように、まず燃料は弁体と弁座との隙間を通過する
ことにより絞られ、次に弁座から流下するにしたがって
膨張し、それから等圧化隔壁部の流路又は孔により再度
絞られる。このため、膨張した後の燃料を等圧化隔壁部
に流入させると、流路または孔の絞り抵抗により脈動が
生じるおそれがある。ここで燃料の膨張は弁座から0.
7mm以上流下すると顕著になる。したがって、燃料を
弁座から0.7mm以上流下させないで等圧化隔壁部に
流入させれば、脈動の発生を効果的に抑制することがで
きる。以上の理由から、本構成においては上流端面を弁
座から軸方向に0.7mm未満だけ離間して配置した。
【0042】また、請求項12のように、ハウジング内
に、燃料が流入する燃料室と、スプリングを収容するス
プリング室とをダイヤフラムで仕切り形成すると共に、
燃料室内の燃料をスプリング室に流出させる筒状のブッ
シュ弁体をダイヤフラムに設け、ブッシュ弁体に対向す
る弁座を燃料室内に配置し、スプリングによってブッシ
ュ弁体を弁座の方向に付勢するようにした燃料圧力調整
弁において、ブッシュ弁体に、燃料室とスプリング室と
を連通する流路又は孔を備える隔壁部を設ける構成とし
てもよい。
【0043】この構成は、いわゆる1−wayタイプと
呼ばれる燃料圧力調整弁に隔壁部を設けるものである。
1−wayタイプの燃料圧力調整弁においては、ダイヤ
フラムに筒状のブッシュ弁体が設置されている。またこ
のブッシュ弁体と対向して燃料室内に弁座が配置されて
いる。そしてダイヤフラムおよびブッシュ弁体は、スプ
リングにより弁座方向に付勢されている。本構成の隔壁
部の作用、効果、実施態様は、上述した請求項5の隔壁
部の作用、効果、実施態様と同様である。
【0044】すなわち、本構成の隔壁部によると、隔壁
部下流の燃料の圧力、流速を調整することができる。ブ
ッシュ弁体内における隔壁部の配置場所は、特に限定す
るものではない。また隔壁部は、ブッシュ弁体と一体で
も別体でもよい。
【0045】また、請求項12の構成において、請求項
13のように、隔壁部をブッシュ弁体内の低圧領域と弁
体側の高圧領域とを仕切る圧力隔壁部とする構成として
もよい。本構成の圧力隔壁部の作用、効果、実施態様
は、上述した請求項6の圧力隔壁部の作用、効果、実施
態様と同様である。
【0046】すなわち、本構成によると仮にブッシュ弁
体内(低圧領域)で燃料の衝突による正圧領域や流れの
剥離による負圧領域が発生したとしても、その圧力脈動
が弁座に作用することが圧力隔壁部によって遮断され
る。これにより、弁座の振動が抑制され、その振動伝達
によって誘発されるスプリングの共振による騒音や、燃
料配管や燃料タンクの共振による騒音が低減される。
【0047】また請求項13の構成において、請求項1
4のように、圧力隔壁部に形成する流路又は孔を、低圧
領域内(ブッシュ弁体内)に燃料を旋回させるように流
入させる形状に形成するようにしても良い。本構成の流
路又は孔の作用、効果、実施態様は、上述した請求項7
の流路又は孔の作用、効果、実施態様と同様である。
【0048】すなわち、流路又は孔により燃料をブッシ
ュ弁体内に旋回流入させると、ブッシュ弁体内における
燃料の流れの衝突を防止して正圧領域の発生を防ぎなが
ら、ブッシュ弁体の内周面付近での燃料の流れの剥離を
少なくして負圧領域の発生を抑制することができる。こ
のため騒音低減効果を更に高めることができる。ここで
流路又は孔の形状は、燃料がブッシュ弁体内に旋回流入
できる形状であれば特に限定しない。
【0049】また請求項12の構成において、請求項1
5のように、隔壁部を、軸方向両端面を軸方向に貫通す
る流路又は孔を複数備え下流側における燃料の圧力分布
を均一化する等圧化隔壁部とする構成としてもよい。つ
まり本構成は、ブッシュ弁体の軸方向に貫通する流路又
は孔を複数配置する等圧化隔壁部を設けるものである。
本構成の等圧化隔壁部の作用、効果、実施態様は、上述
した請求項8の等圧化隔壁部の作用、効果、実施態様と
同様である。
【0050】すなわち、本構成によると、等圧化隔壁部
の分流作用により、等圧化隔壁部の下流側においては、
燃料の圧力分布が均一化される。また孔による絞り損失
のため燃料の流速が低下する。このため、燃料圧力制御
弁よりも下流側に配設される機器の振動を抑制すること
ができる。また、圧力分布の均一化により、等圧化隔壁
部の下流側においては負圧領域が発現しにくくなる。こ
のため、減圧沸騰による気泡核の膨張を抑制することが
できる。等圧化隔壁部は、ブッシュ弁体内のあらゆる場
所に配置することができる。
【0051】好ましくは、請求項15の構成において、
請求項16のように、等圧化隔壁部を、ブッシュ弁体の
軸方向上流側端面から軸方向に離間して配置する構成と
する方がよい。つまり本構成は、等圧化隔壁部を軸方向
上流側端面から陥没してブッシュ弁体内に配置するもの
である。本構成の等圧化隔壁部の配置による作用、効果
は、上述した請求項9の等圧化隔壁部の配置による作
用、効果と同様である。
【0052】すなわち、本構成では、等圧化隔壁部を軸
方向上流側端面から陥没して配置している。このため等
圧化隔壁部にまで厳しい寸法精度が要求されることがな
い。したがって、より簡単に等圧化隔壁部、ひいては燃
料圧力調整弁を作製することができる。
【0053】さらに好ましくは、請求項16の構成にお
いて、請求項17のように、等圧化隔壁部をブッシュ弁
体の軸方向上流側端面の軸方向直下に配置する構成がよ
い。本構成の等圧化隔壁部の配置による作用、効果は、
上述した請求項10の等圧化隔壁部の配置による作用、
効果と同様である。
【0054】すなわち、本構成では等圧化隔壁部を軸方
向上流側端面の軸方向直下に配置している。このためブ
ッシュ弁体と弁座との隙間の絞り効果により絞られた燃
料が、膨張することなくそのままの状態で流路又は孔に
流入する。したがって燃料圧力調整弁の下流側に配設さ
れる機器の振動のみならず、ブッシュ弁体が設置されて
いるダイヤフラムの揺動までも、抑制することができ
る。
【0055】またさらに好ましくは、請求項17の構成
において、請求項18のように、等圧化隔壁部の軸方向
上流側端面が、ブッシュ弁体の軸方向上流側端面から軸
方向下流側に0.1mm以上0.7mm未満だけ離間す
るように配置する構成がよい。つまりこの構成は、等圧
化隔壁部の軸方向両端面のうち上流側の端面が、ブッシ
ュ弁体の軸方向上流側端面から0.1mm以上0.7m
m未満の範囲だけ離間した下流側位置にくるように、等
圧化隔壁部を配設するものである。本構成の等圧化隔壁
部の配置による作用、効果は、上述した請求項11の等
圧化隔壁部の配置による作用、効果と同様である。
【0056】すなわち、上流側端面の位置を弁座から
0.1mm以上としたのは、上流側端面上に異物が滞留
しても閉弁時に異物が弁座と接触しないからである。ま
た、上流側端面の位置を弁座から0.7mm未満とした
のは、脈動の発生を効果的に抑制することができるから
である。
【0057】
【発明の実施の形態】[実施形態(1)]以下、本発明
の実施形態(1)を図1乃至図4に基づいて説明する。
【0058】図1に示すように、燃料圧力調整弁のハウ
ジング21は、上ハウジング22と下ハウジング23と
をかしめ等により結合して構成され、下ハウジング23
内には、燃料ポンプ(図示せず)から吐出された燃料が
流入口24から流入する燃料室25が形成されている。
この下ハウジング23の下部に設けられた小径筒部23
a内には、円筒状のブッシュ26が上下方向に嵌着固定
され、小径筒部23aの下部には、流出口27が設けら
れている。ブッシュ26の上端面(開口部周縁)には、
弁座28が形成されている。
【0059】一方、上ハウジング22内にはスプリング
室29が形成され、このスプリング室29と燃料室25
とがダイヤフラム30によって仕切られている。このダ
イヤフラム30の中央部には、弁体ホルダ31がかしめ
等により固定され、この弁体ホルダ31の下側には、調
芯用の球体32を介して弁体33がブッシュ26の上端
開口部周縁の弁座28に対向するように保持されてい
る。そして、スプリング室29内に収容したスプリング
34によって弁体33が弁座28の方向(閉弁方向)に
付勢されている。
【0060】図2及び図3に示すように、ブッシュ26
の上端開口部には、流れ衝突防止部材35(流れ衝突防
止手段)が圧入、溶接等により嵌着され、この流れ衝突
防止部材35の上部が弁座28(ブッシュ26の上端
面)よりも弁体33側に突出している。この流れ衝突防
止部材35は、円柱状の金属材料により形成され、その
外周部には、燃料をブッシュ26の内周面に沿ってその
軸方向(下方)に流入させる複数本(例えば3本)の流
路36(又は孔)が等間隔に形成されている。各流路3
6は、流路断面が円弧状に形成され、且つ下流側ほど流
路断面が少しずつ大きくなるように形成されている。
【0061】一方、弁体33には、流れ衝突防止部材3
5の突出部分を逃げる逃げ凹部37が形成されている。
この逃げ凹部37は、各部品の組付誤差や寸法誤差を考
慮して弁体33が流れ衝突防止部材35と干渉・衝突し
ないように、少し大きめのサイズに形成されている。
【0062】以上のように構成した燃料圧力調整弁は、
弁体33(ダイヤフラム30)に対して、燃料室25内
の燃圧による開弁方向の力と、スプリング34による閉
弁方向の力(設定圧力)とが作用し、燃料室25内の燃
圧による開弁方向の力がスプリング34による閉弁方向
の力よりも大きくなると、両者の力が釣り合う位置まで
弁体33が燃圧によって開弁方向に押し上げられる。こ
れにより、図2に示すように、弁体33と弁座28との
間に環状の隙間が形成され、この環状の隙間の各部から
燃料室12内の燃料が内径方向に向かって流れる。
【0063】本実施形態(1)では、弁体33と弁座2
8との間に形成される環状の隙間の内周側には、流れ衝
突防止部材35の上部が突出しているため、環状の隙間
の各部を内周方向に向かって流れる燃料の流れの衝突が
流れ衝突防止部材35によって防止され、弁体33の下
側で燃料の流れの衝突による正圧領域が発生しなくな
る。このため、弁体33の下面に正圧の脈動圧が作用し
なくなり、弁体33やダイヤフラム30が振動する現象
が抑制され、その振動伝達によって誘発されるスプリン
グ29の共振による騒音や、燃料配管や燃料タンクの共
振による騒音が低減される。
【0064】更に、本実施形態(1)では、流れ衝突防
止部材35には、弁体33と弁座28との間に形成され
る環状の隙間から流入する燃料をブッシュ26の内周面
に沿ってその軸方向(下方)に流入させる流路36を形
成したので、ブッシュ26内における燃料の流れの衝突
を防止しながら、燃料をブッシュ26の内周面に沿って
その軸方向(下方)に流入させることができる。これに
より、ブッシュ26の内周面付近での燃料の流れの剥離
を少なくすることができて、燃料の流れの剥離による負
圧を低減することができ、負圧の脈動による振動も抑制
することができ、騒音低減効果を更に高めることができ
る。
【0065】ところで、図8に示す従来の燃料圧力調整
弁は、図4に点線で示すように、リターン流量(流出口
27から流出する流量)が多くなるほど、制御燃圧(燃
料噴射弁への供給燃圧)が高くなる特性がある。このた
め、制御燃圧がリターン流量によって変化してしまい、
制御燃圧を一定に保つことが困難である。一般に、燃料
噴射量の制御は、制御燃圧が一定であることを前提とし
て行われるため、リターン流量の変化により制御燃圧が
変化すると、燃料噴射量が変化してしまい、空燃比が目
標空燃比からずれるという問題が発生する。
【0066】これに対し、本実施形態(1)では、ブッ
シュ26の上端開口部に嵌着した流れ衝突防止部材35
がブッシュ26内の燃料の流れの乱れ(流れの衝突や剥
離)を少なくする役割を果たすため、図4に実線で示す
ように、リターン流量に対する制御燃圧の変化が小さく
なり、燃圧制御特性を安定化させることができ、燃料噴
射制御精度(空燃比制御精度)を向上させることができ
る。
【0067】尚、流れ衝突防止部材35(流れ衝突防止
手段)に相当する部分をブッシュ26に一体に形成して
も良いが、本実施形態(1)のように、ブッシュ26と
は別体に形成した流れ衝突防止部材35をブッシュ26
の開口部に嵌着するようにすれば、ブッシュ26の形状
は従来と同一で良く、ブッシュ26の形状を設計変更す
る必要がない。しかも、流れ衝突防止部材35とブッシ
ュ26との同心精度を両者の嵌合によって向上できる。
【0068】また、本実施形態(1)では、流れ衝突防
止部材35の外周部に、流路36を軸方向(下方)に形
成したが、流路36を軸方向(下方)に対して所定角度
傾斜させて、流路36からブッシュ26内に燃料を旋回
させるように流入させるようにしても良い。このように
すれば、ブッシュ26内における燃料の流れの衝突を防
止しながら、ブッシュ26内で燃料を旋回させること
で、ブッシュ26の内周面付近での燃料の流れの剥離を
少なくすることができて、燃料の流れの剥離による負圧
を低減することができ、騒音低減効果を高めることがで
きる。
【0069】[実施形態(2)]次に、本発明の実施形
態(2)を図5乃至図7に基づいて説明する。本実施形
態(2)では、流れ衝突防止部材35に代えて、圧力隔
壁部41がブッシュ26の上端開口部に圧入、溶接等に
より嵌着され、この圧力隔壁部41の上部が弁座28
(ブッシュ26の上端面)よりも弁体33側に突出して
いる。この圧力隔壁部41は、上端面を閉塞した円筒カ
ップ状に形成され、該圧力隔壁部41の上端部には、複
数個(例えば3個)の流入孔42(又は流路)が等間隔
に形成されている。
【0070】図7に示すように、圧力隔壁部41の各流
入孔42は、圧力隔壁部41の内径方向に対して所定角
度傾斜させて形成し、各流入孔42から流入した燃料が
圧力隔壁部41の内周面に沿って旋回するようになって
いる。この圧力隔壁部41の各流入孔42は、弁座28
(ブッシュ26の上端面)よりも弁体33側に突出し、
弁体33と弁座28との間に形成される環状の隙間の内
周側に各流入孔42が位置している。この圧力隔壁部4
1によって、ブッシュ26内の低圧領域と弁体33の下
面付近の高圧領域とが仕切られている。その他の構成
は、前記実施形態(1)と同一である。
【0071】以上説明した本実施形態(2)では、ブッ
シュ26の上端開口部に、該ブッシュ26内の低圧領域
と弁体33の下面付近の高圧領域とを仕切る圧力隔壁部
41を嵌着したので、仮に、ブッシュ26内(低圧領
域)で燃料の衝突による正圧領域や流れの剥離による負
圧領域が発生したとしても、その圧力脈動が弁体33に
作用することが圧力隔壁部41によって遮断される。こ
れにより、弁体33やダイヤフラム30が振動する現象
が抑制され、その振動伝達によって誘発されるスプリン
グ34の共振による騒音や、燃料配管や燃料タンクの共
振による騒音が低減される。
【0072】しかも、本実施形態(2)では、圧力隔壁
部41に形成する流入孔42を、低圧領域内(圧力隔壁
部41内)に燃料を旋回させるように流入させる形状に
形成したので、ブッシュ26内(圧力隔壁部41内)に
おける燃料の流れの衝突を防止して正圧領域の発生を防
ぎながら、ブッシュ26内で燃料を旋回させることで、
ブッシュ26の内周面付近(圧力隔壁部41の内周面付
近)での燃料の流れの剥離を少なくして負圧領域の発生
を抑制することができ、騒音低減効果を更に高めること
ができる。
【0073】尚、本実施形態(2)では、各流入孔42
を圧力隔壁部41の内径方向に対して所定角度傾斜させ
て形成したが、各流入孔42の加工を簡単にするため
に、各流入孔42を圧力隔壁部41の内径方向に形成し
ても良い。この構成では、各流入孔42から圧力隔壁部
41内に流入する燃料の流れが圧力隔壁部41内の中心
部で衝突するが、ブッシュ26内と弁体33の下面付近
の高圧領域とが圧力隔壁部41によって仕切られている
ため、圧力隔壁部41内で燃料の衝突により発生する圧
力脈動が弁体33に作用することが圧力隔壁部41によ
って遮断され、騒音が低減される。
【0074】本実施形態(2)では、圧力隔壁部41と
ブッシュ26とを別体に形成して圧力隔壁部41をブッ
シュ26の上端開口部に嵌着するようにしたが、圧力隔
壁部41に相当する部分をブッシュ26の上端部に一体
に形成しても良い。
【0075】その他、本発明の燃料圧力調整弁は、上記
実施形態(1),(2)の構成に限定されず、ブッシュ
と弁体を備えた種々の構成の燃料圧力調整弁に本発明を
適用して実施することができる。
【0076】[実施形態(3)]次に、本発明の実施形
態(3)を図8および図9に基づいて説明する。本実施
形態(3)では、実施形態(2)における圧力隔壁部4
1に代えて、等圧化隔壁部50がブッシュ26の内周側
上方に嵌着されている。その他の構成については実施形
態(2)と同じである。
【0077】等圧化隔壁部50はタブレット状を呈して
いる。そして、この等圧化隔壁部50の上流側の上端面
と下流側の下端面とは、孔51により貫通している。孔
51は図9に示すように、同心二重円状に計12個分散
配置されている。また孔51は、ブッシュ26の軸方向
と平行に、等圧化隔壁部50の上端面と下端面とを貫通
している。なお等圧化隔壁部50の上端面は、弁座28
の直下に配置されている。
【0078】本実施形態(3)では、ブッシュ26の内
周側上方に、孔51を備える等圧化隔壁部50を嵌着し
た。このため等圧化隔壁部50の上流側で燃料の衝突が
発生し圧力分布が不均一となっても、12個の孔51に
より燃料を分流化することができる。そしてこの分流化
により等圧化隔壁部50の下流側において再び合流した
燃料の圧力分布を等圧化することができる。また孔51
の絞り損失により、燃料の流速を低下させることができ
る。
【0079】しかも本実施形態(3)では、等圧化隔壁
部50の上端面を、弁座28の直下に配置したので、等
圧化隔壁部50にまで厳しい寸法精度が要求されること
もない。また弁体33と弁座28との隙間により絞られ
た燃料は、ほとんど膨張せずに孔51に流入するため、
ダイヤフラム30の揺動を抑制することができる。さら
に等圧化隔壁部50の下流側では、燃料は等圧化される
ため、負圧領域が発現しにくい。このため減圧沸騰によ
る騒音も効果的に抑制することができる。
【0080】なお本実施形態(3)では、孔51を有す
る等圧化隔壁部50をプレス成形により作製し、その後
ブッシュ26の内周側上方に嵌着した。しかしながら、
先に等圧化隔壁部50を作製してから、その後孔51を
穿設してもよい。また、等圧化隔壁部50に相当する部
分をブッシュ26の内周側上方に一体に形成しても良
い。
【0081】[実施形態(4)]次に、本発明の実施形
態(4)を図10に基づいて説明する。図10は本実施
形態(4)の燃料圧力調整弁のブッシュ26付近の拡大
縦断面図である。本実施形態(4)は、実施形態(3)
における等圧化隔壁部50を、ブッシュ26の弁座と面
一に嵌着するものである。その他の構成については実施
形態(3)と同じである。
【0082】本実施形態(4)によると、上述したよう
に等圧化隔壁部50にまで厳しい寸法精度が要求される
ことになる。しかしながら、弁体33と弁座28との隙
間および孔51とは連続している。したがって、弁体3
3と弁座28との隙間により絞られた燃料はそのまま孔
51に流入する。このため、ダイヤフラム30の揺動を
より効果的に抑制することができる。また等圧化隔壁部
50をブッシュ26とは別体として作製する場合、弁座
28を目安に等圧化隔壁部50の嵌着位置を決めること
ができる。このため、等圧化隔壁部50の位置決めがし
やすいという利点もある。
【0083】なお本実施形態(4)においては等圧化隔
壁部50をタブレット状としたが、タブレット状ではな
く、同軸の大径部と小径部とからなる二段円盤状、すな
わち鍋蓋状としてもよい。そして小径部のみをブッシュ
26の開口部に圧入嵌着し、大径部の上端面を弁座とし
てもよい。この構成によると弁座28と等圧化隔壁部5
0との面一化は不要である。また大径部の下端面がブッ
シュ26の上端面と燃料流れ方向に当接するため、等圧
化隔壁部50が燃圧により位置ずれするおそれがない。
【0084】[実施形態(5)]次に、本発明の実施形
態(5)を図11に基づいて説明する。図11は本実施
形態(5)の燃料圧力調整弁のブッシュ26付近の拡大
縦断面図である。本実施形態(5)は、実施形態(3)
における等圧化隔壁部50を、ブッシュ26の下端面と
面一に嵌着するものである。その他の構成については実
施形態(3)と同じである。
【0085】本実施形態(5)によると、等圧化隔壁部
50をブッシュ26とは別体として作製する場合、弁座
28を目安に等圧化隔壁部50の嵌着位置を決めること
ができる。このため、位置決めがしやすい。またブッシ
ュ26の下端面は、上端面に配置される弁座28のよう
に、厳しい寸法精度が要求されることもない。このため
等圧化隔壁部50の寸法自由度が向上する。
【0086】[実施形態(6)]次に、本発明の実施形
態(6)を図12に基づいて説明する。図12は本実施
形態(6)の燃料圧力調整弁の等圧化隔壁部50の拡大
正面図である。本実施形態(6)は、実施形態(3)に
おける等圧化隔壁部50の孔51を大径化し、その孔数
を計3個とするものである。その他の構成については実
施形態(3)と同じである。
【0087】本実施形態(6)によると、孔51が少な
くまた孔51同士の間隔が広いため等圧化隔壁部50を
容易に作成することができる。
【0088】なお本実施形態(6)においても、上記実
施形態(4)および実施形態(5)のように、等圧化隔
壁部50の軸方向位置を調整することができる。
【0089】その他、本発明の燃料圧力調整弁は、上記
実施形態の構成に限定されず、ブッシュと弁体を備えた
種々の構成の燃料圧力調整弁に本発明を適用して実施す
ることができる。
【0090】[実施形態(7)]次に、本発明の実施形
態(7)を図13に基づいて説明する。図13は本実施
形態(7)の燃料圧力調整弁のブッシュ付近の拡大縦断
面図である。本実施形態(7)は、実施形態(3)にお
ける等圧化隔壁部50の上流側端面の取付高さ、すなわ
ち軸方向位置52を、弁座28から軸方向に0.4mm
だけ下方に離れた位置に設定するものである。その他の
構成については実施形態(3)と同じである。
【0091】本実施形態(7)によると、たとえ等圧化
隔壁部50の上流側端面の面上に異物が滞留しても、閉
弁時に異物が弁体33と接触するおそれが小さい。また
弁座28から流下した燃料が膨張する前に孔51に流入
するため、孔51の絞り抵抗により脈動が生じるおそれ
も小さい。さらに等圧化隔壁部50の下流側では負圧領
域が発現しにくいため、減圧沸騰による脈動が生じるお
それも小さい。
【0092】以上本発明の実施形態について説明した。
しかしながら、本発明の燃料圧力調整弁は、上記実施形
態の構成に限定されず、ブッシュと弁体を備えた種々の
構成の燃料圧力調整弁に適用して実施することができ
る。
【0093】[実施形態(8)、(9)、(10)]図
15から図17に本発明の実施形態(8)から(10)
を示す。これらはいずれも一般に1−wayタイプと呼
ばれる燃料圧力調整弁であり、流入した燃料が一方向に
流れて吐出される構成となっている。
【0094】図15は、実施形態(8)を示した図であ
る。この実施形態(8)ではバルブシートの周方向の一
部に軸方向に連通孔が形成されていて、この孔を通った
燃料はダイヤフラム5を押すことでダイヤフラム5に一
体になったブッシュ弁体3が弁座が形成される板状のフ
ラットバルブ(弁座体)2から離座しこの間の空間を流
れた燃料はさらに等圧化隔壁部4に形成された孔を流れ
スプリング6が設けられている空間、すなわちスプリン
グ室を通り流出口7を介して外部に燃料が流出する。こ
の実施形態(8)においても実施形態(3)と同様に等
圧化隔壁部の下流側において再び合流した燃料の圧力分
布を等圧化することができ、負圧領域が発現しにくく、
減圧沸騰による気泡核の膨張を抑制することができる。
【0095】図16は実施形態(9)を示した図であ
る。この実施形態(9)は弁座を球の一部を切り欠いた
弁座体2の平坦面に形成している例である。その他は実
施形態(8)と同様であるので説明を省略する。
【0096】図17は実施形態(10)を示した図であ
る。この実施形態(10)は弁座を球である弁座体2に
形成している例である。その他は実施形態(8)と同様
であるので説明を省略する。
【0097】
【発明の効果】本発明によると、燃料の流量にかかわら
ず効果的に騒音を低減できる燃料圧力調整弁を提供する
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態(1)を示す燃料圧力調整
弁の縦断面図である。
【図2】 実施形態(1)の主要部の拡大縦断面図であ
る。
【図3】 図2のA−A線に沿って示す主要部の拡大横
断面図である。
【図4】 リターン流量に対する制御燃圧の特性を示す
図である。
【図5】 本発明の実施形態(2)を示す燃料圧力調整
弁の縦断面図である。
【図6】 実施形態(2)の主要部の拡大縦断面図であ
る。
【図7】 圧力隔壁部の拡大横断面図である。
【図8】 本発明の実施形態(3)を示す燃料圧力調整
弁の縦断面図である。
【図9】 実施形態(3)の等圧化隔壁部の拡大正面図
である。
【図10】 本発明の実施形態(4)のブッシュ付近の
拡大縦断面図である。
【図11】 本発明の実施形態(5)のブッシュ付近の
拡大縦断面図である。
【図12】 本発明の実施形態(6)の等圧化隔壁部の
拡大正面図である。
【図13】 本発明の実施形態(7)のブッシュ付近の
拡大縦断面図である。
【図14】 従来の燃料圧力調整弁の縦断面図である。
【図15】 実施形態(8)を示す燃料圧力調整弁の縦
断面図である。
【図16】 実施形態(9)を示す燃料圧力調整弁の縦
断面図である。
【図17】 実施形態(10)を示す燃料圧力調整弁の
縦断面図である。
【符号の説明】
21…ハウジング、24…流入口、25…燃料室、26
…ブッシュ、27…流出口、28…弁座、29…スプリ
ング室、30…ダイヤフラム、33…弁体、34…スプ
リング、35…流れ衝突防止部材(流れ衝突防止手
段)、36…流路、37…逃げ凹部、41…圧力隔壁
部、42…流入孔(孔)、50…等圧化隔壁部、51…
孔、52…軸方向位置、1…ハウジング、2…フラット
バルブ(弁座体)、3…ブッシュ(弁体)、4…等圧化
隔壁部、5…ダイヤフラム、6…スプリング、7…流出
口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 隆 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 高瀬 伸仁 茨城県猿島郡総和町大字丘里11番地3 京 三電機株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に、燃料が流入する燃料室
    と、スプリングを収容するスプリング室とをダイヤフラ
    ムで仕切り形成すると共に、前記燃料室内の燃料を流出
    させる筒状のブッシュを設け、前記ダイヤフラムに取り
    付けた弁体を前記ブッシュの開口部周縁に形成した弁座
    に対向させると共に、前記スプリングによって前記弁体
    を前記弁座の方向に付勢するようにした燃料圧力調整弁
    において、 前記弁体と前記弁座との間に形成される環状の隙間の各
    部から前記ブッシュの開口部の中心方向に向かって流れ
    る燃料の流れの衝突を防止する流れ衝突防止手段を前記
    ブッシュに設けたことを特徴とする燃料圧力調整弁。
  2. 【請求項2】 前記流れ衝突防止手段は前記ブッシュの
    開口部に嵌着され、該流れ衝突防止手段の一部が前記弁
    座よりも前記弁体側に突出し、該弁体には、該流れ衝突
    防止手段の突出部分を逃げる逃げ凹部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料圧力調整弁。
  3. 【請求項3】 前記流れ衝突防止手段には、前記環状の
    隙間から流入する燃料を前記ブッシュの内周面に沿って
    その軸方向に流入させる流路又は孔が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料圧力調整
    弁。
  4. 【請求項4】 前記流れ衝突防止手段には、前記環状の
    隙間から流入する燃料を前記ブッシュ内に旋回させるよ
    うに流入させる流路又は孔が形成されていることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の燃料圧力調整弁。
  5. 【請求項5】 ハウジング内に、燃料が流入する燃料室
    と、スプリングを収容するスプリング室とをダイヤフラ
    ムで仕切り形成すると共に、前記燃料室内の燃料を流出
    させる筒状のブッシュを設け、前記ダイヤフラムに取り
    付けた弁体を前記ブッシュの開口部周縁に形成した弁座
    に対向させると共に、前記スプリングによって前記弁体
    を前記弁座の方向に付勢するようにした燃料圧力調整弁
    において、 前記ブッシュは、前記燃料室と外部とを連通する流路又
    は孔を備える隔壁部を有することを特徴とする燃料圧力
    調整弁。
  6. 【請求項6】 前記隔壁部は、前記ブッシュ内の低圧領
    域と前記弁体側の高圧領域とを仕切る圧力隔壁部である
    請求項5に記載の燃料圧力調整弁。
  7. 【請求項7】 前記流路又は孔は、前記低圧領域内に燃
    料を旋回させるように流入させる形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の燃料圧力調整弁。
  8. 【請求項8】 前記隔壁部は、軸方向両端面を軸方向に
    貫通する前記流路又は孔を複数備え下流側における燃料
    の圧力分布を均一化する等圧化隔壁部である請求項5に
    記載の燃料圧力調整弁。
  9. 【請求項9】 前記等圧化隔壁部は、前記弁座から軸方
    向に離間して配置されていることを特徴とする請求項8
    に記載の燃料圧力調整弁。
  10. 【請求項10】 前記等圧化隔壁部は、前記弁座の軸方
    向直下に配置されていることを特徴とする請求項9に記
    載の燃料圧力調整弁。
  11. 【請求項11】 前記等圧化隔壁部は、軸方向上流側端
    面が前記弁座から軸方向下流側に0.1mm以上0.7
    mm未満だけ離間するように配置されていることを特徴
    とする請求項10に記載の燃料圧力調整弁。
  12. 【請求項12】 ハウジング内に、燃料が流入する燃料
    室と、スプリングを収容するスプリング室とをダイヤフ
    ラムで仕切り形成すると共に、前記燃料室内の燃料を前
    記スプリング室に流出させる筒状のブッシュ弁体を前記
    ダイヤフラムに設け、前記ブッシュ弁体に対向する弁座
    を前記燃料室内に配置し、前記スプリングによって前記
    ブッシュ弁体を前記弁座の方向に付勢するようにした燃
    料圧力調整弁において、 前記ブッシュ弁体は、前記燃料室と前記スプリング室と
    を連通する流路又は孔を備える隔壁部を有することを特
    徴とする燃料圧力調整弁。
  13. 【請求項13】 前記隔壁部は、前記ブッシュ弁体内の
    低圧領域と前記弁座側の高圧領域とを仕切る圧力隔壁部
    である請求項12に記載の燃料圧力調整弁。
  14. 【請求項14】 前記流路又は孔は、前記低圧領域内に
    燃料を旋回させるように流入させる形状に形成されてい
    ることを特徴とする請求項13に記載の燃料圧力調整
    弁。
  15. 【請求項15】 前記隔壁部は、軸方向両端面を軸方向
    に貫通する前記流路又は孔を複数備え下流側における燃
    料の圧力分布を均一化する等圧化隔壁部である請求項1
    2に記載の燃料圧力調整弁。
  16. 【請求項16】 前記等圧化隔壁部は、前記ブッシュ弁
    体の軸方向上流側端面から軸方向に離間して配置されて
    いることを特徴とする請求項15に記載の燃料圧力調整
    弁。
  17. 【請求項17】 前記等圧化隔壁部は、前記ブッシュ弁
    体の軸方向上流側端面の軸方向直下に配置されているこ
    とを特徴とする請求項16に記載の燃料圧力調整弁。
  18. 【請求項18】 前記等圧化隔壁部は、軸方向上流側端
    面が前記ブッシュ弁体の軸方向上流側端面から軸方向下
    流側に0.1mm以上0.7mm未満だけ離間するよう
    に配置されていることを特徴とする請求項17に記載の
    燃料圧力調整弁。
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