JP2003083459A - アンブレラバルブを用いたチェックバルブ - Google Patents

アンブレラバルブを用いたチェックバルブ

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JP2003083459A
JP2003083459A JP2001276617A JP2001276617A JP2003083459A JP 2003083459 A JP2003083459 A JP 2003083459A JP 2001276617 A JP2001276617 A JP 2001276617A JP 2001276617 A JP2001276617 A JP 2001276617A JP 2003083459 A JP2003083459 A JP 2003083459A
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valve
umbrella valve
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Jun Takahashi
潤 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数と組み立て工数が少なくて済み、接
着する部分を少なくしたアンブレラバルブを用いたチェ
ックバルブを提供することを目的とする。 【構成】 流入用の流路を有するボトム部と、流出用の
流路を有するカバー部と、これらの間に配置されるアン
ブレラバルブとを有するチェックバルブにおいて、上記
ボトム部又はカバー部にアンブレラバルブの取り付け部
を形成した構成としたり、上記取り付け部がボトム部か
ら任意の角度で立設され、該取り付け部にアンブレラバ
ルブを取り付けたとき、アンブレラバルブの軸部が、ボ
トム部とカバー部との間の空間に露出する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種流路に用いるアン
ブレラバルブを使用したチェックバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】チェックバルブは、流体の逆流を防止す
る必要のある場所で使用される。図5は、二輪車の燃料
システムにチェックバルブを使用した例を示す図であ
る。フューエルタンク51に格納された燃料は、フュー
エルポンプ52によってキャブレター54へ送られる。
フューエルポンプ52がキャブレター54より低い位置
にある場合、チェックバルブを使用しないと、燃料が逆
流してしまいキャブレターに燃料を安定して供給するこ
とができなくなる。そのため図5にはフューエルポンプ
52とキャブレター54の間にチェックバルブ53を接
続している。
【0003】チェックバルブとして利用されるものに、
アンブレラバルブがある。図6は、従来の、アンブレラ
バルブを使用したチェックバルブの断面図である。チェ
ックバルブ61は、上流側キャップ62、下流側キャッ
プ63、ボディ64及びアンブレラバルブ65からな
る。上流側キャップ62と下流側キャップ63は共に樹
脂製であり、ボディ64と同径の円盤状部62a,63
aと円柱状の流路62b,63bが一体的に形成されて
いる。図5のフューエルポンプ52側に上流側キャップ
62を接続し、キャブレター54側に下流側キャップ6
3を接続して使用する。
【0004】ボディ64は樹脂製であり、流路62b,
63bより口径の大きい円筒形となっている。円筒形内
部には、仕切り板64aが中間より少し下流側へずれた
位置に形成されている。この仕切り板64aには、貫通
孔64bと取り付け孔64cがある。貫通孔64bは流
体を通す孔であり、取り付け孔64cを中心に4個程度
設けられている。取り付け孔64cはアンブレラバルブ
を取り付けるための孔である。仕切り板64aの中心に
あり、貫通孔64bよりも大きな孔となっている。
【0005】アンブレラバルブ65は、フロロシリコン
ゴム等の弾性素材で形成されており、傘部65aと軸部
65bが一体的に形成されている。傘部65aは、取り
付け孔64cに取り付けられたときに、周囲の貫通孔6
4bの全てを覆うことができる大きさの円錐の形状をし
ており、裏側には窪みがある。軸部65bには円筒状の
突起65cがある。突起65cは弾性を有していて、外
径は取り付け孔64cの内径よりも大きい。突起65c
の軸部65b側には、取り付け孔64cに取り付けやす
いように傾斜が設けられている。このような部品を用い
てチェックバルブを組み立てるのは、次のようにして行
う。
【0006】まず、ボディ64の仕切り板64aにアン
ブレラバルブ65を装着する。取り付け孔64cに軸部
65bを挿入し、突起65cと傘部65aとで仕切り板
64aをしっかりとはさみ込む。この時傘部65aの周
縁部分は仕切り板64aに密着し、貫通孔64bを塞い
でいなければならない。仕切り板64aと傘部65aの
周縁部分に隙間があると、そこから流体が逆流してしま
うからである。そのため突起65cと傘部65aの間
は、仕切り板64aの厚さよりも小さくなっている。突
起65cが完全に取り付け孔64cから抜き出していな
いと、使用中にアンブレラバルブが外れてしまったり、
仕切り板64aとの間に隙間が出来たりしてしまうの
で、装着時には軸部65bを引っ張って、突起65cを
取り付け孔64cから完全に抜き出さなければならな
い。
【0007】次に、上流側キャップ62を軸部65bが
見えている側のボディ64へ取り付け、下流側キャップ
62を傘部65aが見えている側のボディ64へ取り付
ける。そして、上流側キャップ62とボディ64の接続
部分66と下流側キャップ63とボディ64の接続部分
67を超音波溶着等の方法で接着させる。
【0008】このようにして組み立てられたチェックバ
ルブを図5の燃料システム等に取り付けて使用する。上
流側流路62bから送られてきた流体は、貫通孔64b
に入る。流体の圧力がある一定の値を超えると、アンブ
レラバルブ65の傘部65aの周縁部をめくり上げて、
下流側流路63bへ流体が流れる。
【0009】一方、下流側流路63bから逆流してきた
流体は、アンブレラバルブ65の傘部65aを仕切り板
64aに密着させて、貫通孔64bを塞いでしまう。し
たがって、それ以上上流へ逆流することはない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このようなチェックバ
ルブ61は、アンブレラバルブを取り付けるための専用
部品としてボディ64が必要であり、部品点数と作業工
数が多くなってしまう。図6のチェックバルブ61で
は、超音波溶着等によって接着する場所が2ヶ所ある。
このような接着部分を外部気密管理部位と言う。外部気
密管理部位は、そこから流体が漏れ出さないように厳密
に接着されている必要がある。そのため、外部気密管理
部位が多くなると、その分チェックバルブ61の品質管
理工数が増える。
【0011】また、部品点数の削減や外部気密管理部位
を少なくするために図6の上流側キャップ62とボディ
64とを一体的に形成することも考えられるが、これだ
とアンブレラバルブ65の軸部65bを引っ張ることが
できないので、取り付け孔64cに確実に固定するのが
難しい。
【0012】そこで本発明は、部品点数と組み立て工数
が少なくて済み、接着する部分を少なくしたアンブレラ
バルブを用いたチェックバルブを提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のアンブレラバルブを用いたチェックバルブ
は、流入用の流路を有するボトム部と、流出用の流路を
有するカバー部と、これらの間に配置されるアンブレラ
バルブとを有するチェックバルブにおいて、上記ボトム
部又はカバー部にアンブレラバルブの取り付け部を形成
したことを特徴としている。
【0014】さらに、上記取り付け部がボトム部から任
意の角度で立設され、該取り付け部にアンブレラバルブ
を取り付けたとき、アンブレラバルブの軸部が、ボトム
部とカバー部との間の空間に露出する構成としたり、上
記取り付け部は、カバー部に形成された取り付け突起で
あり、上記アンブレラバルブは、傘部に開口する差込穴
を軸部に備え、上記軸部が上記ボトム部の流路に挿入さ
れ、上記差込穴に上記取り付け突起が挿入されて上記ア
ンブレラバルブを固定する構成としたり、上記アンブレ
ラバルブの軸部が挿入されるボトム部の嵌合部を上記ボ
トム部の流路と底部で隔離し、該底部で軸部先端を受け
る構成としたり、上記底部の軸部先端を受ける面が、軸
部先端面と同じ形状の湾曲面である構成とすることもで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明のアンブレラバルブを
用いたチェックバルブの実施の形態を、図面を用いなが
ら説明する。
【0016】図1は本発明のアンブレラバルブを用いた
チェックバルブの第1の実施例を示した断面図である。
チェックバルブ11は、ボトム部12、カバー部13及
びアンブレラバルブ14から構成されている。
【0017】ボトム部12は樹脂製で、カバー部13の
収納部13aと等しい円盤状部12aと、流体が通過す
る円筒状の流路12bと、円盤状部12aから下流側へ
突出した取り付けボス12cを一体的に形成している。
【0018】取り付けボス12cには、流路12bから
来た流体を吐出するための吐出口12d,12dと、ア
ンブレラバルブ14を取り付けるための取り付け孔12
eがある。吐出口12dは、取り付け孔12eの周りを
取り囲むように形成された溝である。
【0019】カバー部13もボトム部12と同様に樹脂
製であり、取り付けボス12cに取り付けられたアンブ
レラバルブ14を収納することができる収納部13a
と、下流側へ流体を送る円筒形の流路13bとから構成
される。
【0020】収納部13aは円筒形状をしており、その
中心から流路13bが一体形成されている。収納部13
aの開口部13cと、ボトム部12の円板状部12aの
周縁部12fには、段差があり、ボトム部12とカバー
部13を接続したときに、しっかりと嵌合して流体の漏
れを防止する。
【0021】アンブレラバルブ14はフロロシリコンゴ
ム等の弾性素材であり、傘部14aと軸部14bとが一
体的に形成されている。傘部14aは大小2つの円板を
重ね合わせたような形状をしており、大きい円板14c
で吐出口12dを塞ぐようになっている。円板14cの
裏面、吐出口12dの当る辺りには、吐出口12dより
大きな溝が形成されている。軸部14bには円錐状の突
起14dが、頂点を下に向けた形で形成されている。ア
ンブレラバルブとしてはこのような形状に限定されるも
のではなく、アンブレラバルブ14の代わりに、図6の
アンブレラバルブ65等を使用してもよい。
【0022】以上のような構成のアンブレラバルブを用
いたチェックバルブを組み立てるには次のような手順で
行う。まず、ボトム部12の取り付けボス12cにアン
ブレラバルブ14を取り付ける。吐出口12dのある側
から、軸部14bを取り付け孔12eに挿入する。この
時、軸部14bが露出しているので、突起14dが取り
付けボス12cの裏側へ完全に抜けるように、軸部14
bを引っ張ることができる。そうすることによって、突
起14dと傘部14aとで取り付けボス12cをはさみ
込み、傘部14aで吐出口12dをしっかりと塞ぐこと
ができる。
【0023】次に、ボトム部12にカバー部13を被せ
る。ボトム部12の周縁部12fとカバー部13の開口
部13cの段差を重ねて、超音波溶着等により接続部を
接着する。この時、接着部分からチェックバルブ11を
通る流体が漏れ出すことのないようにしっかりと接着す
る。
【0024】上流側から送られてきた流体は、流路12
bを通り、吐出口12d,12dに到達する。流体の圧
力がある一定の値を超えると、アンブレラバルブ14の
傘部14aの周縁部分がめくれあがり、流体がカバー部
13に吐き出される。流体の圧力が下がると傘部14a
の周縁部分は再び吐出口12dを閉じる。
【0025】下流側から流体が逆流してきた場合でも、
傘部14aは取り付けボス12cに圧接して吐出口12
dを塞いでいるため、逆流してきた流体が吐出口12d
へ流れ込むことはない。
【0026】図2は本発明のアンブレラバルブを用いた
チェックバルブの第2の実施例である。チェックバルブ
21は、ボトム部22、カバー部13、アンブレラバル
ブ65から構成されている。カバー部13は図1のカバ
ー部と同一のものであり、アンブレラバルブ65は、図
6の従来例で示したアンブレラバルブと同一のものであ
る。アンブレラバルブは特にこれに限定されるものでは
なく、図1のアンブレラバルブ14のような形状のもの
を使用することも可能である。
【0027】ボトム部22は樹脂製で、カバー部13の
収納部13aと等しい円盤状部22aと、流体が通過す
る円筒状の流路22bと、円盤状部22aから下流側へ
突出した取り付けボス22cを一体的に形成している。
【0028】取り付けボス22cには、流体を吐出する
ための吐出口22d,22dと、アンブレラバルブ65
を取り付けるための取り付け孔22eがある。吐出口2
2dは、取り付け孔22eの周囲を取り囲むようにして
形成された溝である。吐出口22dと取り付け孔22e
の軸方向は、流路22bの軸方向と平行になっている。
つまり取り付けボス22cは流路22bに対して直角に
形成されており、その中心にある取り付け孔22eは流
路22bの外側に位置している。
【0029】組み立ての手順としては、まず、取り付け
孔22eの下流側からアンブレラバルブ65の軸部65
bを挿入する。軸部65bは取り付けボス22cの反対
側に露出するのでこれを引っ張り、突起65cを引き出
して、軸部65bが抜けないようにする。軸部65bは
流路22bの軸方向に対して平行になる。次に、ボトム
部22とカバー部13を超音波溶着等で流体が漏れ出さ
ないように、しっかりと接着する。
【0030】ボトム部22側からの流体は、吐出口22
dに入りアンブレラバルブ65の傘部65aをめくり上
げて、カバー部13の流路13bへ流れていく。カバー
部13側から逆流してきた流体は、傘部65aを抑えつ
けるため、それ以上逆流することはない。
【0031】第1の実施例では、取り付けボス12cは
流路12bに対して平行に形成されており、第2の実施
例では垂直に形成されている。しかし、取り付けボスは
この二例の形態に限定されるものではなく、流路に対し
て任意の角度で形成することが可能である。
【0032】図3は本発明のアンブレラバルブを用いた
チェックバルブの第3の実施例を示した断面図である。
チェックバルブ31は、ボトム部32、カバー部33、
アンブレラバルブ34からなる。
【0033】ボトム部32は樹脂製であり、上流側流路
32a、吐出口32b及びカバー部33との接続部32
cが一体的に形成されている。形状は段付きの円筒形で
あり、流路32aの外壁部、吐出口32b,32bの外
壁部、接続部32c,32cの順に外径が大きくなって
いる。接続部32cの内側は円形の空間になっており、
その底部の中央に流路32aの出口が穿設されている。
また、流路32aを取り囲むように複数の吐出口32b
の出口が開口している。流路32aの内壁には、流体を
吐出口32bへ送るための流入口32dが、各吐出口3
2bについて穿孔されている。流入口32dは吐出口3
2bに連通していて、吐出口32bは接続部32cの底
部に開口していることになる。
【0034】カバー部33もボトム部32同様樹脂製で
あり、ボトム部との接続部33aと下流側流路33b及
びアンブレラバルブ34を取り付ける取り付け突起33
cを一体的に形成してある。この取り付け突起33c
は、アンブレラバルブ34を取り付けるためのものとな
る。形状は円筒形で、接続部33aの内径はボトム部3
2の接続部32cの外径と同じである。接続部33aの
内側は円形の空間であり、その中央には流路33bと膨
出部33eと膨出部33eの中央に立設された、取り付
け突起33cとがある。膨出部33eの側壁には、複数
の孔33dが穿孔されている。ボトム部32の吐出口3
2bから吐き出された流体は、孔33dから下流側流路
33bへ流れ込み、下流へ流れていくようになってい
る。取り付け突起33cは接続部33aの長さよりも若
干長くなっており、ボトム部32の流路32aの中心へ
挿入されるようになっている。
【0035】アンブレラバルブ34は傘部34aと軸部
34bを一体的に形成したものである。材質としては、
第1,第2の実施例と同様に、フロロシリコンゴム等の
弾性素材を使用する。傘部は図6のアンブレラバルブ6
5の傘部65aと同様、大きさの円錐の形状をしており
頂点部分は平らになっている。直径は、ボトム部32の
接続部32cの内径よりも小さく、かつ複数ある吐出口
32bを全て塞ぐことができる程度の大きさである。
【0036】軸部34bは、流路32aの出口から、流
入口32dの手前までの長さである。太さは流路32a
の口径より小さくし、軸部34bの下部に流路32aの
口径より大きな突起34dを設けることによって流路3
2aに固定されている。
【0037】傘部34aの中心部分には取り付け突起3
3cの太さと同じ口径の差込穴34cが穿孔されてい
る。差込穴34cの深さは、取り付け突起33cの長さ
とほぼ同じである。
【0038】以上のような構成の、アンブレラバルブを
用いたチェックバルブは以下のように組み立てる。ま
ず、アンブレラバルブ34の軸部34bを流路32aに
挿入する。その後、取り付け突起33cを差込穴34c
に差し込む。差込穴34cの口径と取り付け突起33c
の太さが同じなので、アンブレラバルブ34はカバー部
33に固定される。次に、カバー部33をボトム部32
へ取り付ける。最後に接続部32c,33aを接着すれ
ば完成である。
【0039】このとき、アンブレラバルブ34は突起3
4dの弾性力によって上流側流路32aへ固定され、流
路32aの中心軸に垂直な方向へのつぶれが抑えられ
る。同時に下流側流路33bによってボトム部32側へ
押さえつけられているので、傘部34aは吐出口32b
に密着している。
【0040】上流側からの流体は、流路32aから流入
口32dを通り吐出口32bへ到達する。流体の圧力が
ある値以上になると、流体は吐出口32bを通ってアン
ブレラバルブ34の傘部34aをめくり上げて、下流側
の流路33bに設けられた孔33dから下流側へ流れて
いく。下流側から逆流してくる流体は、アンブレラバル
ブ34の傘部34aを押さえつけるので、それ以上逆流
することはない。
【0041】図4は、本発明のアンブレラバルブを用い
たチェックバルブの第4の実施例を示した断面図であ
る。図4(a)はボトム部41の流路41aに、流路4
1aの中心軸に対して垂直な底面を有する底部41bを
設けた図で、図4(b)はボトム部42の流路42a
に、底面が湾曲した底部42bを設けた図である。図4
(a),(b)ともに、ボトム部41,42、カバー部
33、アンブレラバルブ43からなり、カバー部は、図
3のカバー部33と同じ物である。
【0042】図4(a)のボトム部41は、底部41b
及び嵌合部41cを除いた他の部分が図3のボトム部3
2と同じ構造になっている。嵌合部41cは、流入口4
1dと接続部41eの底面との間に設けられた円筒であ
り、その口径はアンブレラバルブ43の軸部43aの外
径より若干大きくした方が、軸部43aを挿入しやすく
なる。嵌合部41cの底部41bの上流側の面は、流路
41aの中心軸に対して垂直になっており、下流側の面
はアンブレラバルブ43に合わせた曲面になっている。
【0043】また、図4(b)のボトム部42の底部4
2bは、上流側下流側の面が共に湾曲している。嵌合部
42cは図4(a)の嵌合部41cと同様の構造となっ
ている。
【0044】アンブレラバルブ43は、軸部43a以外
は図3のアンブレラバルブ34とほぼ同じである。ただ
し、軸部43aにはアンブレラバルブ34にあるような
突起34dがなく、底の部分も湾曲している。この湾曲
は底部41b,42bの湾曲と一致している。このよう
な底部41b,42bを設けることで、アンブレラバル
ブ43を安定して保持することができ、流体の逆流を確
実に防ぐことができる。
【0045】なお、上記の実施例で示したチェックバル
ブはいずれも、フューエルポンプ及びキャブレターとは
独立して形成されているが、このようなものに限定され
るものではなく、ボトム部の流路とフューエルポンプの
吐出路とを一体に形成してもよいし、カバー部の流路と
キャブレターの燃料供給通路とを一体に形成してもよ
い。このようにフューエルポンプの吐出路と一体形成し
たボトム部と、キャブレターの燃料供給通路と一体形成
したカバー部を組み立てて使用することもできるし、ど
ちらか一方を独立に形成した部品を使用することも可能
である。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明のアンブレラバル
ブを用いたチェックバルブによれば、流入用の流路を有
するボトム部と、流出用の流路を有するカバー部と、こ
れらの間に配置されるアンブレラバルブとを有するチェ
ックバルブにおいて、上記ボトム部又はカバー部にアン
ブレラバルブの取り付け部を形成することで、部品数と
組み立て工数が削減され、同時に外部気密管理部位が削
減されて信頼性が向上する。
【0047】上記アンブレラバルブの軸部が挿入される
ボトム部の嵌合部を上記ボトム部の流路と底部で隔離
し、該底部で傘部先端を受ける構成にしたり、上記底部
の軸部先端を受ける面が、軸部先端面と同じ形状の湾曲
面である構成にすることで、アンブレラバルブの構造が
簡素化し、底部にアンブレラバルブが固定され、組み付
け作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンブレラバルブを用いたチェックバ
ルブの第1の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明のアンブレラバルブを用いたチェックバ
ルブの第2の実施例を示す断面図である。
【図3】本発明のアンブレラバルブを用いたチェックバ
ルブの第3の実施例を示す断面図である。
【図4】本発明のアンブレラバルブを用いたチェックバ
ルブの第4の実施例を示す断面図である。(a)はボト
ム部の流路に、流路の中心軸に対して垂直な底面を有す
る底部を設けた図で、(b)は底面が湾曲した底部を設
けた図である。
【図5】チェックバルブの使用例を示す図である。
【図6】従来の、アンブレラバルブを使用したチェック
バルブの断面図である。
【符号の説明】 12,22,32,41,42 ボトム部 13,33 カバー部 14,34,43,65 アンブレラバルブ 14a,34a,65a 傘部 14b,34b,43a,65b 軸部 34c 差込穴 41b,42b 底部 41c,42c 嵌合部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入用の流路を有するボトム部と、流出
    用の流路を有するカバー部と、これらの間に配置される
    アンブレラバルブとを有するチェックバルブにおいて、
    上記ボトム部又はカバー部にアンブレラバルブの取り付
    け部を形成したことを特徴とするアンブレラバルブを用
    いたチェックバルブ。
  2. 【請求項2】 上記取り付け部がボトム部から任意の角
    度で立設され、該取り付け部にアンブレラバルブを取り
    付けたとき、アンブレラバルブの軸部が、ボトム部とカ
    バー部との間の空間に露出することを特徴とする請求項
    1記載のアンブレラバルブを用いたチェックバルブ。
  3. 【請求項3】 上記取り付け部は、カバー部に形成され
    た取り付け突起であり、上記アンブレラバルブは、傘部
    に開口する差込穴を軸部に備え、上記軸部が上記ボトム
    部の流路に挿入され、上記差込穴に上記取り付け突起が
    挿入されて上記アンブレラバルブを固定することを特徴
    とする請求項1記載のアンブレラバルブを用いたチェッ
    クバルブ。
  4. 【請求項4】 上記アンブレラバルブの軸部が挿入され
    るボトム部の嵌合部を上記ボトム部の流路と底部で隔離
    し、該底部で軸部先端を受けることを特徴とする請求項
    3記載のアンブレラバルブを用いたチェックバルブ。
  5. 【請求項5】 上記底部の軸部先端を受ける面が、軸部
    先端面と同じ形状の湾曲面であることを特徴とする請求
    項4記載のアンブレラバルブを用いたチェックバルブ。
JP2001276617A 2001-09-12 2001-09-12 アンブレラバルブを用いたチェックバルブ Pending JP2003083459A (ja)

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