JP2003160981A - 住宅の屋根断熱構造及び屋根パネル - Google Patents

住宅の屋根断熱構造及び屋根パネル

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JP2003160981A JP2001359444A JP2001359444A JP2003160981A JP 2003160981 A JP2003160981 A JP 2003160981A JP 2001359444 A JP2001359444 A JP 2001359444A JP 2001359444 A JP2001359444 A JP 2001359444A JP 2003160981 A JP2003160981 A JP 2003160981A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱伝達の3要素である伝導、対流、輻射の全
てに対応した屋根パネルを用いて屋根外面からの侵入熱
を抑制する。 【解決手段】表面に輻射熱反射アルミ箔を備えた上面シ
ート21、中間シート22、及び下面シート23を、起
立片24,25によって相互固定して各シート間に空気
流通用の空気層空間Sを形成した遮熱材2を用意し、屋
根垂木1ところび止め材5及び横枠材4で剛構造とした
枠体F内に断熱材3を嵌入充填し、該断熱材3の上面に
遮熱材2を被覆固定して屋根パネルAを構成し、該屋根
パネルAを小屋組み上に屋根垂木1及びころび止め材5
を介して小屋組み上に簡便に張設可能とし、遮熱材2に
よる通気性、輻射熱阻止性、及び断熱材3による伝導熱
断熱性を具備した住宅の屋根断熱構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅の屋根を、通
気性及び断熱性に優れた新規な屋根パネルを用いて構築
し、施工容易、且つ省エネルギー化された住宅を提供せ
んとするものであり、住宅建築の分野に属するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】住宅建築に於いて、屋根構造に通気性及
び断熱性を付与することは、住環境面、屋根耐久性面か
ら重要な課題であり、従来より屋根垂木上面に断熱材を
外張りする手法や、屋根垂木間に断熱材を充填する手法
が実施されている。外張り断熱にあっては、垂木自体も
断熱する点では有利であるが、断熱材を屋根垂木上に固
定するため、断熱材の厚さが制約を受ける問題があり、
充填断熱にあっては、垂木の高さの変更により断熱層が
自由に選択出来、且つ外張りに比べて、屋根下張り材の
施工までの工程が少なく合理的に施工出来る。
【0003】〔従来例1〕図9は、従来の充填断熱の典
型例であり、小屋組みの棟木、軒桁、母屋等に垂木を釘
打ち固定し、棟木、軒桁等には垂木の座屈防止用のころ
び止め材を介装釘打ちして垂木を強固に堅結しておき、
図9(A)の如く、合板等の屋根下張材を小屋組みの垂
木上に釘留めし、垂木上端側面には通気下地材を釘留め
し、図9(B)の如く、通気下地材に透湿防水シートや
合板等の防風層を釘で留めて屋根下張材と防風層との間
隙で通気層を形成し、次いで図9(C)の如く、垂木間
寸法どおりに切断した断熱材板等を垂木間の内側から嵌
め込んだ後、ずり落ちないように釘で固定し、更に断熱
材の下側から塩ビフィルム等の防湿層をタッカー釘で垂
木に留めている。
【0004】〔従来例2〕図10は、薄型で断熱性及び
撓み剛性に優れた通気屋根パネルとして提案されたもの
(特開平8−291600号公報)であり、両側及び中
央部の垂木と適宜間隔に配した横材としての継ぎ桟とで
格子枠を形成し、継ぎ桟の上面の一部に通風口を切欠し
ておき、垂木上面に張設固定した野地板の下面に通気隙
間を形成するように断熱材を充填し、断熱材と野地板間
にプラスチックをエンボス加工した断熱シートを配置し
て、グラスウールの如き外気が容易に拭き抜ける断熱材
の使用も可能とし、断熱シートの凸部で断熱材と野地板
のバックアップ機能を奏し、断熱材の移動を抑制すると
共に、凸部間隔及び継ぎ桟の通風口によって外気の導通
を可能としたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来例1のものにあっ
ては、有効な通気層が形成出来、垂木高さの選定によっ
て所望厚の断熱材が付与出来るが、垂木の棟木、軒桁、
母屋等の横梁への取付け、及びころび止め材の取付けを
含め、屋根施工は高所作業であって施工に手間がかか
り、しかも、断熱材は屋根からの加熱によって蓄熱体と
なり、夜間に外気温が下がっても依然として住居内部へ
一定の熱を伝導放散することとなる。また、従来例2の
屋根パネルにあっては、格子枠を形成する継ぎ桟が内装
仕上材省略の重要な要素であり、断熱シートとして耐久
性及び断熱性に優れた合成樹脂材を選定して断熱材を保
護してはいるが、該断熱シートには熱線反射機能は無
く、且つ枠材との通風口及び格子枠形成が複雑な構成と
なっている。従って、異種形状の断熱材の重層構造であ
るため、断熱シートも加熱されて断熱シートからの伝導
熱も断熱材に付加され、従来例1同様に断熱材は蓄熱体
機能を奏する。しかも、小屋組みへの取付けに際して
も、屋根パネルの構造上、横梁への固定が煩雑、且つ手
間のかかる作業であった。
【0006】本発明は、これら従来例1,2では全く着
目されていない、屋根外部からの断熱材層への輻射熱に
よる加熱作用を遮熱材で阻止し、断熱材への蓄熱を阻止
軽減するという、全く新規、且つ異質の断熱構造を提供
し、併せて簡単な構造の屋根パネルの採用によって、小
屋組みへの堅結固定も容易とし、施工上も機能上も格段
に優れた、実用性に富んだ屋根断熱工法を提供するもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、例え
ば、図1,図2に示す如く、ころび止め材5を含む横枠
材4,5で連結一体化した少なくとも2本の平行した屋
根垂木1間に断熱材3を配置し、少なくとも上面シート
21及び下面シート23を含む上下複数のシート21,
22,23から成り、シート表面側での輻射熱反射作
用、及びシート間の空気層空間Sによる空気流通作用を
奏する遮熱材2で断熱材3の上面を被覆保護した屋根パ
ネルAを、例えば、図7,図8の如く、小屋組み上に屋
根垂木1及びころび止め材5を介して張設し、屋根下張
材7、及び/又は、屋根材8を屋根パネルA上に張設す
ることにより、遮熱材2が外気を導通すると共に、屋根
面からの熱線による断熱材3への加熱を阻止して断熱材
への蓄熱を軽減するようにした、住宅の屋根断熱構造に
関するものである(請求項1)。
【0008】尚、「横枠材」は各縦方向の垂木1相互間
を横方向に強固に連結するものであって、軒桁用及び棟
木用のころび止め材5や、断熱材の端部規定横枠材4、
或いは断熱材中の横枠材等、必要位置に配置する横方向
の枠材を総称するものであり、屋根パネルAの施工上か
らは、少なくとも軒桁上のころび止め材5と棟木用のこ
ろび止め材5を配置するのが好ましい。ころび止め材5
は、屋根垂木1が屋根面の荷重によって座屈するのを阻
止するための建材であるため、下面は当然、軒桁又は棟
木上に面当接するものであり、図1,図7に示す如く、
屋根垂木1に対しては、屋根パネルAを屋根勾配θ(図
5)のとおり小屋組みに配置した際に、ころび止め材5
は垂直形態となるように屋根垂木1に固定する。勿論、
軒桁や棟木の上面にテーパーを付した場合は、ころび止
め材5の下面は取付対象物である棟木や軒桁のテーパー
面に面当接する形状とする。そして、ころび止め材5の
下面5Uは図4に示す如く、屋根垂木下面1Uから突出
するため、断熱材を充填発泡させるための型締めには、
下面5Uの突出を吸収補償するための特別の補助型枠を
採用する必要があり、従って、断熱材3としては、成形
発泡板材を切断して用いるか、グラスウール等の繊維系
断熱材を採用するのがころび止め材5の下面の形状に関
係なく垂木間に嵌入充填出来、有利である。
【0009】また、「少なくとも上面シート21及び下
面シート23を含む上下複数のシート21,22,2
3」の意は、上面シートと下面シートのみから成り空気
層空間Sが1層のみのものも、上下シート間に1層又は
複層の中間シート22を配置した空気層空間Sが多層の
ものをも含む意である。また、「シート表面側での輻射
熱反射作用」の意は、各複数シートのうちの上面シート
のみ、上面シートと次層シート(中間シート)、次層シ
ート(中間シート)と下面シート等、遮熱材全体として
構成シート表面が輻射熱反射作用を奏する意味である。
そして、これらシートの表面にアルミ箔又はアルミ蒸着
膜を付設すれば、シート表面が輻射熱反射作用を奏する
ようになる。しかし、屋根下張材7が上面シート21と
面接触すれば、上面シート21の輻射熱反射機能は低減
するため、屋根下張材が上面シート21と面接触の危険
のある場合は、上面シート21と次層シート22、或い
は次層シート22と下面シート23とに熱反射機能を付
与しておくのが有利である。
【0010】また、「遮熱材2で断熱材3上面を被覆保
護」の意味は、遮熱材2の下面を断熱材上面に接着する
ものも、充填発泡断熱材の発泡凝固接着力で遮熱材下面
を断熱材と一体化接着するものも、遮熱材2を単に断熱
材3上の垂木間に嵌入載置するものも、遮熱材2を断熱
材上に載置して遮熱材の上面シート21を垂木1に止着
するものも、或いは、予め遮熱材下面を断熱材上面に固
定した後、断熱材3を屋根垂木1間に嵌入固定するもの
をも含む意味である。
【0011】従って、本発明の屋根断熱構造にあって
は、屋根パネルの遮熱材が軒先側から棟側へ外気を導通
するため、空気流通による結露防止及び熱放出が好適に
遂行出来るのは勿論、屋根面側からの負荷熱線を遮熱材
2が反射して断熱材3への熱線加熱が好適に阻止出来、
断熱材3の蓄熱が軽減出来るため、遮熱材付き断熱材
は、小さな蓄熱量の下に大きな断熱効果を奏することが
出来、夜間等の外気温低下に比較的短時間で順応出来、
冷房エネルギー等の節約が達成出来、住宅の省エネルギ
ー化に有利である。しかも、垂木及びころび止め材一体
化の屋根パネルは、その優れた通気性、断熱性を具備
し、且つころび止め材5の存在によって小屋組みへの張
設固定作業が極めて合理化出来るものであるに関わら
ず、屋根パネル全体は工場での均質製品としての合理的
生産が可能となり、高機能断熱屋根を備えた高品質住宅
の低コスト提供が可能となる。
【0012】また、屋根パネルAにあっては、断熱材3
上に遮熱材2を載置被覆するのが好ましい(請求項
2)。この場合は、断熱材3を屋根垂木間に一体化した
パネル本体に対して施工現場で遮熱材2を断熱材3上の
垂木1間に嵌め込んで上端を垂木側面に接着テープ等で
止着するだけで良く、従って、遮熱材2は屋根施工時ま
で屋根パネル部材として保管出来るため、遮熱材2のシ
ート表面の金属箔等の熱反射層の損傷、汚染が最小限に
抑制出来ると共に、遮熱材2と垂木一体化断熱材パネル
とが別々に製作、保管出来て、屋根パネルA全体の保
管、搬送上も有利である。
【0013】また、屋根パネルAは、断熱材3の下面の
少なくとも居住空間域には内装下地材等の下面材71を
備えているのが好ましい(請求項3)。屋根パネルA
は、軒桁や棟木用のころび止め材5を横材として有して
いるため、断熱材として合成樹脂発泡成形板やグラスウ
ール断熱板を切断して垂木間に嵌入固定するのがコスト
上有利であり、断熱材3の下面を面板等で支承するのが
断熱材3の屋根パネルAからの脱落防止に有利である
が、屋根パネルAの居住空間域Rsに露出する範囲に内
装下地材71を取付けておけば、後工程としての屋根パ
ネルAの下面への内装下地材付設作業が省略出来ると共
に、断熱材3の屋根パネルAからの脱落も防止出来る。
この場合、断熱材3の下面全域に内装下地材71を取付
けても良いが、居住空間域Rs以外の部分は簀の子や金
鋼等で支承するのが低コストで合理的である。
【0014】また、屋根断熱構造は、屋根下張材7を遮
熱材2上面に空隙層Soを保った構造が好ましい(請求
項4)。この場合、遮熱材上面での空隙層Soの形成
は、屋根パネルAの製作時に屋根垂木上面1Tを遮熱材
2の上面より高くしておけば簡便に形成出来、屋根パネ
ルAが屋根垂木上面1Tと遮熱材上面シート21との面
一なものにあっては、屋根垂木1の上面1Tに木片継ぎ
材を介在して屋根下張材7を張設すれば良い。
【0015】そして、屋根下張材7と遮熱材上面シート
21間に図2(B)の如く空隙層Soが存在すれば、遮
熱材2の上面シート21表面の輻射熱反射機能は完全に
発揮出来るため、遮熱材2は、上面シート21のみに熱
反射機能を付与したものでも採用可能となり、共にアル
ミ箔等の熱反射層を備えた上面シート21と下面シート
23の2層形態とすれば、上面シート21を透過したわ
ずかな熱線も下面シートで反射補償出来て完全な熱反射
作用及び空気流通作用が付与出来、従って、両シート2
1,23間の空気層空間Sを適正に選択して2層形態と
することにより、低コストの遮熱材2の採用が可能とな
る。
【0016】本願の垂木一体化屋根パネルの発明は、少
なくとも2本の平行した屋根垂木1を、少なくとも軒桁
用のころび止め材5を含む横枠材4,5で連結して枠体
Fとし、枠体F内の屋根垂木1間に断熱材3を配設し、
少なくとも上面シート21及び下面シート23を含む上
下複数のシート21,22,23から成り、且つシート
表面側での輻射熱反射作用、及びシート間の空気層空間
Sによる空気流通作用を奏する遮熱材2を断熱材3上に
被覆保護したものである(請求項5)。
【0017】尚、「少なくとも2本の平行した屋根垂木
1」の意は、屋根パネル枠体Fが両側縁には屋根垂木1
を備えている意であり、実施例の如く屋根垂木1を3本
有するものも、或いは中間に複数本備えたものをも含む
意である。屋根パネルA内の垂木の本数を多くすれば広
幅の屋根パネルとなり、屋根施工の合理化には有利であ
るが、取扱い及び搬送上からは不利となるため、屋根パ
ネルAの垂木本数は適宜に選択決定すれば良い。また、
「少なくとも軒桁用のころび止め材5を含む横枠材4,
5」の意は、各屋根垂木1相互を横方向に連結して枠体
Fを形成するに際し、屋根パネルAの軒先側では軒桁上
に位置するころび止め材5を含み、他の横枠材として、
棟木用のころび止め材5のみのもの、断熱材端を規定す
る中間の横枠材4のみのもの、中間の横枠材4と棟木用
のころび止め材5を含むもの、更には中間部に母屋用の
ころび止め材(図示せず)を含むもの等を広く包含する
意味である。
【0018】従って、断熱材3の配設は、軒桁用ころび
止め材5と中間の横枠材4間に配置しても良く、或いは
軒桁用ころび止め材5から棟木用ころび止め材5まで、
即ち軒桁部から棟木部までの全体に配置しても良い。勿
論、断熱材内の中間部に横枠材4を含んでも良いが、断
熱材3は、屋根垂木1側面と密接形態に配置することが
断熱機能発揮上必要であり、横枠体4,5で両端を規定
するのが保持面からも充填面からも有利である。また、
棟木用ころび止め材5は、必須要件ではないが、屋根パ
ネルAに一体化付設しておけば、屋根パネル取付後のこ
ろび止め材打ち付け作業が省略、合理化出来る。
【0019】また、「屋根垂木1間に断熱材3を配設
し」の意は、断熱材3の両側面を垂木側面に接着するこ
と、断熱材3の充填注入発泡による凝固接着力で垂木側
面と一体化接着すること、或いは屋根垂木1の下面に付
設した面材等の支承材によって断熱材3を保持すること
等、屋根パネルAの施工時及び耐用期間中に、断熱材3
が脱落しないように屋根垂木間に保持される状態に配置
されることを広く意味するものである。また、「少なく
とも上面シート21及び下面シート23を含む上下複数
のシート21,22,23」の意は、遮熱材2が、上面
シート21と下面シート23のみの2層形態であってシ
ート間の空気層空間Sが1層となるものも、1枚の中間
シートを備えた3層形態であってシート間の空気層空間
Sが2層となるもの、及び複数枚の中間シート22を備
えたものをも広く包含する意味である。
【0020】また、「シート表面側での輻射熱反射作
用」の意は、各構成シートの何れで輻射熱反射作用を奏
しても良く、遮熱材2が全体として屋根外面から屋根内
面の断熱材への輻射熱伝達を阻止すれば良いものであ
り、上面シート21の表面でのみの輻射熱反射作用も、
上面シート21と次層シート22(23)の表面での輻
射熱反射作用も、或いは上面シート21は単なる空気層
空間S形成機能のみとし、次層(中間)シート22及び
下面シート23表面での輻射熱反射作用をも広く包含す
る意味である。尚、上面シート21の表面のみが輻射熱
反射作用を奏する場合には、屋根下張材7は上面シート
21との間に空気層空隙Soを形成する形態に張設する
のが、熱線反射機能の完全発揮上好ましい。
【0021】また、「遮熱材2を断熱材3上に被覆保
護」の意は、断熱材3の上面全面を遮熱材2が常時保護
することを意味し、この場合、遮熱材2の下面シート2
3を枠体Fに固定した断熱材3上に接着固定しても良
く、遮熱材2を断熱材3上に載置して遮熱材上面シート
21の側縁21Eを屋根垂木1に釘や粘着テープ等で止
着しても良く、或いは、枠体を周枠とし、ころび止め材
5下面5Uの垂木下面1Uへの突出形状を補償する補助
型板を底面に用いて枠体F内を成形型締めして断熱材3
の充填発泡による凝固接着力で断熱材3、遮熱材2及び
屋根垂木1相互を一体化接着しても良い。
【0022】従って、本発明の屋根パネルを採用すれ
ば、小屋組み上への屋根パネルAの施工は、軒桁用のこ
ろび止め材5や棟木用のころび止め材5を軒桁や棟木上
に当接して釘打ち固定すると共に、各屋根垂木1を棟
木、軒桁、母屋等の小屋組み上の横梁に釘打ち固定する
だけで完了し、従来の手間のかかる困難な作業であった
後工程としてのころび止め材の取付施工が省略出来、小
屋組み上への強固な屋根施工が容易に実施出来、張設屋
根パネルA上に慣用の屋根下張材7及び屋根材を張設す
るだけで屋根施工が完了する。しかも、得られる屋根
は、遮熱材2の空気層空間Sを外気が導通して、屋根内
の結露防止及び断熱材上面の過度の高温化を阻止すると
共に、遮熱材2の輻射熱反射作用による断熱材への熱線
加熱を阻止するため、断熱材の従来の如き過度の蓄熱は
軽減出来て、夜間の外気温の低下時での蓄熱体としての
断熱材からの放熱も軽減出来、高断熱、低蓄熱の優れた
住環境を提供することが出来る。
【0023】また、垂木一体化屋根パネルにあって、遮
熱材2は、少なくとも上面シート21及び次層シート2
2,23が表面に熱反射層を備えた複数シート21,2
2,23を折曲自在の起立片24,25群によって固定
し、各シート21,22,23間に長手方向に貫通した
空気層空間Sを形成するのが好ましい(請求項6)。
尚、「次層シート22,23」の意は、上面シート21
直下のシートの意であり、遮熱材2が、上面シート21
と下面シート23の2層形態の場合は、下面シート23
が次層シートであり、上面シート21、中間シート22
及び下面シート23の3層形態の場合は中間シート22
が次層シートである。また、熱反射層は、アルミ箔の如
き熱反射金属箔をシート表面に貼着したものが好適であ
るが、シート表面に金属蒸着膜を形成しても良い。
【0024】この遮熱材2にあっては、上面シート21
が損傷、汚染又は屋根下張材7との当接等によって熱反
射機能低下を招来しても、上面シート21を透過した熱
線を次層シートが完全に反射するため、遮熱材上面シー
ト21の表面の取扱いに過度の注意を払う必要もなく、
従って屋根パネルAの取扱い、及び施工が容易となる。
また、遮熱材2の複数シート相互を折曲自在の起立片群
24,25によって固定しているため、屋根パネルA用
の部材として予め製作した遮熱材2は圧接積層形態で保
管、搬送出来るため取扱い容易である。この場合、起立
片群24,25を実施例の如く各シート21,22,2
3と同長のシートで形成すれば、各起立片24,25が
全長に亘る空気の流動案内壁となって平滑な空気流通を
促進する。
【0025】また、遮熱材2は、複数シート21,2
2,23及び起立片24,25群が紙材から成り、且つ
上面シート21及び次層シート22,23が表面に熱反
射アルミ箔層を備えているのが好ましい(請求項7)。
紙材は糊剤接着性が良いので、各シートと起立片との接
着一体化、及びアルミ箔と各シートとの接着一体化も容
易となり、遮熱材2の製作が容易である。しかも、アル
ミニウム箔は、典型的には6×10−3〜6×10−2
mm厚の市販品であっても、微視的に平坦面を備えてピン
ホールが存在しないため、熱線を正反射阻止出来、高性
能遮熱材が得られる。従って、接着性の良い紙シートと
アルミ箔との簡単な面接着により、高性能遮熱材が比較
的低コストで得られる。
【0026】また、遮熱材2は、上面シート21、中間
シート22及び下面シート23が表面に熱反射アルミ箔
層を備え、折曲部rで折曲自在とした起立片24,25
群の両端の折曲面24´,25´を上面シート21及び
下面シート23に固定すると共に、折曲部rで折曲自在
とした中間シート22の両端の折曲面22´を起立片2
4,25群に固定し、各シート21,22,23間に長
手方向に貫通した空気層空間Sを開口したものが好まし
い(請求項8)。
【0027】この場合、各シート表面にアルミ箔を貼着
した後、図5に示す如く、各シート21,22,23及
び起立片24,25を水平載置して起立片24,25の
折曲面24´,25´及び中間シート22の折曲面22
´に折り目を付けた後、各折曲面に糊剤を塗布して、各
構成部材を圧着すれば遮熱材2が積層形態で形成出来る
ため、アルミ箔の各シートへのローラー装置貼着をはじ
め、各シート21,22,23と起立片24,25との
相互固定も、全てシート状態でローラー群装置に供給し
ながら、折り目付与→折り込み→糊付け→圧着→定寸切
断の流れ工程で合理的に製造出来る。従って、遮熱材2
を予め製造して積層形態で保管しておき、屋根パネル製
作時に、上面シート21を引張って起立片24,25を
立設形態とし、屋根垂木1及び断熱材3から成るパネル
本体の断熱材3上面に被覆保護すれば屋根パネルAとな
るため、屋根パネルAの製作、保管が合理的、且つ容易
となる。
【0028】また、垂木一体化屋根パネルAにあって
は、軒桁用のころび止め材5と中間の横枠材4間に断熱
材3を配設し、断熱材3下面の居住空間域Rsには内装
下地材等の下面材71を付設するのが好ましい(請求項
9)。尚、「中間の横枠材」は断熱材の上端部、即ち棟
木側端部を規定し、且つ枠体を補強する機材であり、中
間の横枠材の配置位置は適用建物に応じて適宜決定す
る。従って、該屋根パネルAを施工した場合は、内装用
下地材の付設工事が省略出来るのは勿論、屋根垂木1下
面に釘打ち等で付設する下面材71が断熱材3の脱落防
止機能を奏するため、屋根垂木1のみでは保持の困難
な、例えば繊維断熱材等の使用も可能となり、高性能遮
熱材による被覆保護構造と相俟って断熱材選択の自由度
が増す。この場合、居住空間域Rsから食み出た断熱材
下面にも、必要に応じて下面材71を延長付設すれば良
い。
【0029】また、垂木一体化屋根パネルAにあって
は、グラスウール等の繊維系断熱材3を用い、少なくと
も居住空間域Rsでは断熱材下面に内装下地材71を付
設し、内装下地材71から食み出た断熱材下面を合板、
金鋼等の支承材72で保持するのが好ましい(請求項1
0)。この場合、屋根パネルAの居住空間域に露出する
下面には内装下地材71が存在するため、内装工事用の
下地材の取付工事が省略出来ると共に、例えば妻部分等
の見えない部分には低コストの金鋼、簀の子等の支承材
72を用いるため屋根パネルAのコスト低減も可能とな
る。勿論、製作作業上の観点から同一の内装下地材71
を断熱材3の下面全体に付設しても良い。また、繊維系
断熱材3は比較的に寸法順応性があるため、屋根垂木1
に対して傾斜形態のころび止め材5で規定された枠体内
空間Vへの充填もスムーズに出来る。
【0030】また、垂木一体化屋根パネルAにあって
は、遮熱材2を屋根垂木1間に配設した断熱材3上に載
置し、上面シート21の側縁21Eを屋根垂木1に止着
するのが好ましい(請求項11)。この場合、遮熱材2
は上面シート21の屋根垂木1の側面又は上面への粘着
テープ、釘等での止着により屋根パネルAから脱落しな
い形態となるため、もはや遮熱材2の断熱材3への接着
等の固定は不要となる。従って、屋根垂木1に断熱材3
を一体化配設したパネル本体と遮熱材2とは別々に製作
保管し、施工現場での簡単な作業により屋根パネル組立
てが可能となり、屋根パネルAの製作及び保守管理が合
理化出来る。
【0031】また、垂木一体化屋根パネルAにあって
は、屋根垂木1の上面1Tに屋根下張材7を張設一体化
しておくのが好ましい(請求項12)。この場合、屋根
下張材7を張設一体化しておけば、屋根パネルAを小屋
組み上に取付け施工した後の屋根下張材7の屋根パネル
A上への取付施工は不要となるが、屋根パネルAの小屋
組みへの取付施工上、図6に示す如く、垂木の軒先側及
び棟木側の両突出部1E,1Bには屋根下張材7の張設
はせず、屋根パネルA上の軒先側突出部1E及び棟木側
突出部1Bの存在により屋根パネルAの小屋組み横梁へ
の取付作業を容易とし、屋根パネルAを小屋組みへ堅結
張設した後、別に用意した下張材7の補完取付けを行う
のが好ましい。また、屋根下張材7の屋根パネルAへの
一体化取付けは、遮熱材2の均斉保護の効果があり、断
熱材下面への下面材71の一体化取付けと相俟って、屋
根施工の合理化を可能とすると共に、工場生産品として
の屋根パネルAの保管、搬送にも有利である。
【0032】
【発明の実施の形態】〔遮熱材2(図5)〕遮熱材2の
シート材として、予め表面にアルミ箔を層着した紙シー
トを用意し、適用屋根パネルAの寸法に応じて下面シー
ト23の幅W1を各垂木1間寸法W1に、上面シート2
1の幅W1´は、下面シートの幅W1+両側の突出縁2
1E(10mm)に、中間シート22幅は、各起立片2
4,25間寸法+両側の折曲面22´(20mm)に、ま
た各起立片24,25としては、アルミ箔の無い紙シー
トを用いて、幅は遮熱材2の所定高さH1(標準30m
m)+上下の折曲面24´,25´(20mm)に,各紙
シートを裁断し、図5(A)に示す如く、中間シート2
2の折曲面22´及び起立片の折曲面24´,25´の
他シートへの当接面に糊剤を塗布し、各シートを所定寸
法関係に接着する。
【0033】従って、アルミ箔の紙シートへの層着を含
め、遮熱材2の製作は、上面シート21、中間シート2
2、下面シート23、及び起立片24,25の各構成部
材を全てシート状態でローラー群装置に供給しながら、
折り目付与→折り込み→糊付け→圧着→定寸切断の流れ
工程で合理的に製造出来る。また、遮熱材2の幅W1及
び高さ(上面シート21と下面シート23の間隔)は、
屋根パネルAの形状に対応して寸法変更する必要がある
が、遮熱材の幅、上下シート間距離の変更も、ローラー
郡装置での寸法調整によって容易に対処可能である。
【0034】〔屋根パネルAの製作(図2,図3,図
4)〕屋根垂木1として、断面寸法38mm×140mmの
木材(2×4工法用206材)を用い、軒桁用ころび止
め材5、棟木用ころび止め材5、及び中間の横枠材4と
して断面寸法38mm×100mm(206材の切断加工
品)を用い、垂木1の長さLは適用屋根寸法に応じて決
定し、各垂木1の棟木側端部には屋根勾配θに対応する
切欠1Cを施し、各垂木1間を遮熱材2嵌入用の幅W1
を保って3本並列し、各垂木間には、軒先側の突出部1
Eを保って軒桁用ころび止め材5を、棟木側の突出部1
Bを保って中間の横枠材4を、棟木側先端には棟木用こ
ろび止め材5を配置し、且つ垂木1と横枠材4とは底面
を揃えて釘打ち固定し、各ころび止め材5は、所定の屋
根勾配角θを付与して下面5Uが垂木底面1Uから傾斜
突出する形態に垂木1に釘打ち固定して剛構造の木製枠
体Fとする。次いで、該枠体Fの下面の軒桁用ころび止
め材5から中間の横枠材4までの区域には、居住空間域
Rs(図7)+αの範囲に内装用下地材(石膏ボード)
71を、該下地材71端から中間横枠体4までの範囲に
は支承材72としての金鋼を、それぞれ垂木下面に固定
する。
【0035】次いで、下面材71及び支承材72を下面
に備えた枠体Fの軒桁用ころび止め材5と中間横枠材4
で仕切られた空間Vには、マット状のグラスウール断熱
材3を嵌入充填して枠体内に保持し、断熱材上面には、
起立片24,25群で起立状態とした遮熱材2を載置し
て上面シート21両側縁21E(図5)を折り曲げて垂
木内側面に釘打ち固定して屋根パネルAを得る。該屋根
パネルAは、断熱材2の下面が内装用下地材71と金鋼
の支承材72とで支持され、且つ断熱材3の上面を被覆
した遮熱材2の上面シート21は、図2(B)の如く、
垂木上面1Tと空隙層Soを保っている。尚、屋根パネ
ルAの下面材(内装下地材)71は、断熱材下面全区域
に取付けても良く、この場合は、断熱材の支承構造付与
作業が容易となる。また、発泡合成樹脂板の断熱材を採
用する場合には、断熱材が保形性を有するため、支承材
72として金鋼に替えて木片を簾の子状に垂木間に配設
しても良く、コスト上有利である。
【0036】〔屋根の断熱施工(図7,8)〕一方の屋
根面の1枚目の屋根パネルAは、棟側の基端部と小屋組
みの中心部の位置を合わせ、棟木用ころび止め材5を棟
木6に釘打ち固定すると共に、屋根垂木1の基端部両側
から棟木6に斜め方向に釘打ちして各屋根垂木1を棟木
6に固定する。また、屋根パネルAの先端側(軒先側)
でも、軒桁用ころび止め材5を軒桁に釘打ち固定すると
共に、屋根垂木1の両側から軒桁61に対して釘を斜め
方向に打ち込んで各屋根垂木1を軒桁61に固定する。
また、図示してないが、屋根パネルAの中間部分に小屋
組みの母屋がある場合には、屋根パネル両側端部の屋根
垂木1を母屋に対して釘の斜め打ち込みで固定し、更に
屋根垂木下面から母屋にわたる金物(屈曲板金)を介し
て、屋根垂木下面と金物、及び母屋側面と金物を釘打ち
固定する。
【0037】次いで、反対側の屋根面の屋根パネルを同
様の手順で施工し、棟6の頂点で屋根垂木1の切欠1C
によって面当接した屋根垂木同士を補強金物(図示せ
ず)を用いて強固に堅結する。1枚目の屋根パネルAの
両側屋根面への取付けが終了後、2枚目以降の屋根パネ
ルAについても同様に、棟木6、軒桁61、母屋の順に
釘打ち固定し、各屋根パネルAの側面当接部にあって
は、当接した両垂木1の適所を釘打ちして各屋根パネル
相互も堅結する。そして、屋根パネルAの施工終了後、
遮熱材2が全面に亘って起立状態であること、及び表面
にごみ等の無いことを確認して、屋根垂木1上に屋根下
張材(屋根野地板)7を張設して屋根構造部分を完成
し、屋根下張材7上に屋根材8を張設する。
【0038】該屋根の断熱施工にあっては、屋根垂木
1、ころび止め材5、断熱材3、遮熱材2一体化パネル
を用いるため、屋根垂木の複数本がころび止め材施工と
同時に取付施工出来、断熱材の建築現場での施工も不要
となり、従来例1の如き在来工法と比べて、工期が画期
的に短縮出来る。しかも、屋根垂木を張設する際は、棟
と軒桁の間隔や、軒桁と母屋の間隔が大きいため、在来
工法では高所作業用の足場の確保が必要であり、危険、
且つ手間のかかる作業であったが、本発明の屋根パネル
施工にあっては、棟部分に作業足場を確保するだけで、
屋根垂木の取付作業及びころび止め材の取付作業が安
全、且つ容易に実施出来る。しかも、屋根パネルA下面
の居住空間域Rsには内装下地材71が存在するため、
後工程としての内装工事に際しても、内装下地材の取付
作業が省略出来、住宅建築に於ける現場作業工数が省略
合理化出来る。また、屋根パネルAも工場生産により、
高品質、且つ信頼性の高いパネルが得られ、簡単、且つ
容易な屋根パネルの取付施工によって高品質の断熱構造
屋根が得られる。
【0039】本実施の態様で得られる住宅の屋根断熱構
造にあっては、屋根パネルAが遮熱材2の各シート上面
のアルミ箔によって輻射熱を阻止し、遮熱材2の各シー
ト間の空気層空間Sが外気導通によって対流熱伝達を抑
制し、且つ断熱材3が熱伝導を抑制するため、即ち、屋
根パネルAが熱伝導の3要素である伝導、対流、輻射の
各熱伝達要素全てに対応したものであるため、例えば、
従来例2の断熱材上に断熱シートを載置して断熱シート
で通気を行う、伝導熱と対流熱とに対処するものに比べ
ても、構造がより単純で、製作面でもより容易、且つ合
理的に出来るものである上に、熱伝達抑制機能が格段に
優れたものとなる。即ち、断熱機能面から見ても、本願
の遮熱材2+断熱材3の断熱構造は、単なる同質断熱材
のみからなる断熱構造よりも優れた熱伝達抑制効果を発
揮する。しかも、従来の断熱材利用の断熱構造での必然
結果であった断熱材の蓄熱も軽減出来るため、外気温低
下に比較的早く順応出来るものとなり、省エネルギー住
宅の提供に有利となる。
【0040】〔その他〕実施態様例では、起立状態様の
遮熱材2の上面シート21の上面と屋根下張材7との間
に空気層空隙を形成するものであるが、遮熱材2の上面
シート21と、垂木1上面1Tとを同一高さとしても、
即ち、遮熱材上面シート21と屋根下張材7が接触する
形態としても良い。この場合は、断熱材3の高さ(材
厚)は、垂木1及び遮熱材2の必要高さの条件の下に最
大厚の断熱材層が形成出来、遮熱材2の起立保持も、上
面シートの側縁21Eを垂木1の上面に貼り付けるだけ
で良く、上面シート21の止着が容易となる。そして、
上面シート21表面と屋根下張材7下面とは接触するだ
けであるから、接触面には若干の空気も存在するため上
面シート21の熱反射機能が100%失われることは無
い。しかも、中間シート(次層シート)22及び下面シ
ート23は完全な熱線反射機能を奏するため、遮熱材2
全体としての輻射熱伝達抑制機能は充分発揮出来る。
【0041】図6は、他の屋根パネル例であり、上面シ
ート21と下面シート23から成る遮熱材2の上面を覆
う形態に合板の屋根下張材7を屋根垂木1に釘打ち固定
したものである。図6の屋根パネルにあっては、屋根下
張材7が各垂木間に渡って固定されるため、屋根パネル
取付後の屋根下張材の張設作業が省略出来るばかりでな
く、枠体Fの補強効果を奏すると共に、屋根下張材7は
枠体F内の断熱材3及び遮熱材2の保持、保護機能も奏
し、完成品としての屋根パネルAの保管、搬送が容易と
なる。従って、屋根下張材を一体化した図6の屋根パネ
ルに下面材71を付設すれば、断熱材選択及び遮熱材付
設構造選択の自由度が増し、実用性の高い屋根パネルと
なる。
【0042】勿論、図6の如き屋根下張材7の取付一体
化は、実施態様例(図1)の屋根パネルはもとより、遮
熱材2の上面が垂木上面と同じ高さのものにも適用可能
であるが、この場合は、上面シートでの輻射熱反射作用
がある程度低下するため、次層シートにも熱線反射層を
付与する。また、該図6のパネルで、屋根下張材7を遮
熱材2の上面のみとすれば、屋根パネルの壁(軒桁)へ
の取付け、及び棟木部での取付施工が容易であり、屋根
パネルの取付後に下張材7の存在しない部分にのみ別途
下張材を施工すれば良い。
【0043】
【発明の効果】本発明の屋根断熱構造にあっては、垂木
1ところび止め材5と遮熱材2と断熱材3の一体化され
た屋根パネルAを用いて屋根を形成するため、従来の、
高所作業としての危険、且つ困難な屋根垂木及びころび
止め材の取付け、通気層の形成、断熱層の取付け等の作
業が画期的に合理化出来、しかも、工場生産された均質
パネルであるため、単純、且つ合理化された屋根施工に
よって、高品質の屋根が形成出来る。
【0044】また、屋根パネルAは、遮熱材2のシート
表面での輻射熱反射作用と、遮熱材各シート間の空気層
空間Sでの外気導通による熱の対流伝達抑制作用と、断
熱材3による熱伝導を抑制する作用、即ち、熱伝達の3
要素である伝導、対流、輻射の各熱伝達要素全てに対応
しているので、屋根面からの熱の建物内への伝達が好適
に抑制出来、しかも、遮熱材2によって断熱材3の蓄熱
が軽減出来て、断熱材2の蓄熱量が抑制出来るため、外
気温度低下にも比較的短時間で順応出来、例えば冷房エ
ネルギーの軽減等の省エネルギー住宅の提供に有利であ
る。
【0045】また、本発明の屋根パネルAは、遮熱材2
が複数シート21,22,23相互を折曲自在の起立片
24,25群で固定したものであるため、製作に際して
は、遮熱材との各構成材としての各シート及び各起立片
を共に水平配置してそれぞれ必要位置の折り目付与、接
着部への糊付け、加圧接着、及び定寸切断の各工程をロ
ーラー群装置による流れ作業で実施出来て、遮熱材2の
製作が合理的に実施出来、製造としての遮熱材2も各シ
ートの積層形態で取扱えるので、保管、搬送が容易であ
る。また、屋根パネル製造時の遮熱材2の断熱材3上面
への被覆保護も、枠体F内に配設保護した断熱材3上に
起立状態の遮熱材2を載置して遮熱材上面シートの両側
縁を垂木に止着すれば良く、或いは、積層状態の遮熱材
2の下面シート23のみを断熱材3上面に接着した後、
遮熱材2を起立状態として断熱材3を枠体F内に嵌入保
護しても良く、断熱材の枠体F内への配置も、断熱材3
の両側面を垂木に接着しても、枠体F下面の面材等の支
承材で保持しても、或いは充填発泡断熱材によって枠体
と一体化しても良いため、断熱材の選択の自由度があ
る。従って、本発明の屋根パネルAは、その構造によっ
て、製造上も、取付施工上も、屋根断熱機能上も優れた
実用性の極めて高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明屋根パネルの一部切欠斜視図。
【図2】本発明屋根パネルの説明図であって、(A)は
図1のA−A断面図、(B)は図1のB−B断面図。
【図3】図1の屋根パネルの分解斜視図。
【図4】本発明屋根パネルの枠体の説明図であって、
(A)は全体斜視図、(B)は図4(A)のB−B断面
図、(C)は図4(B)のC部拡大図、(D)は図4
(B)のD部拡大図。
【図5】本発明遮熱材の説明図であって、(A)は起立
途中を、(B)は起立状態を示す図。
【図6】本発明の、屋根下張材一体化屋根パネルの斜視
図。
【図7】本発明屋根パネルを張設した屋根構造の略示断
面図。
【図8】本発明屋根パネルを張設した屋根構造の略示斜
視図。
【図9】従来例1の説明図であって、(A)は通気下地
材を取付けた状態を、(B)は通気層形成状態を、
(C)は断熱材を取付けて完成した状態を示す図。
【図10】従来例2の一部切欠斜視図
【符号の説明】
1:垂木(屋根垂木)、 1C:切欠、 1T:
垂木上面、1U:垂木下面、 2:遮熱材、
3:断熱材、4:横枠体(中間横枠材)、 5:
ころび止め材(横枠材)、 6:棟木、7:屋根下張
材(屋根野地板)、 8:屋根材(屋根仕上材)、2
1:上面シート、 22:中間シート、 23:
下面シート、24,25:起立片、 22´,24
´,25´:折曲面、61:軒桁、 71:
内装下地材(下面材) 72:支承材、A:屋根パネ
ル、 r:折曲部、 S:空気層空間、S
o:空隙層、 V:空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DB02 DD01 FA16 GA22 GA24 GA42 HA33 HB04 LA12 ND24 ND28

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ころび止め材(5)を含む横枠材(4,
    5)で連結一体化した少なくとも2本の平行した屋根垂
    木(1)間に断熱材(3)を配置し、少なくとも上面シ
    ート(21)及び下面シート(23)を含む上下複数の
    シート(21,22,23)から成り、シート表面側で
    の輻射熱反射作用、及びシート間の空気層空間(S)に
    よる空気流通作用を奏する遮熱材(2)で断熱材(3)
    の上面を被覆保護した屋根パネル(A)を、小屋組み上
    に屋根垂木(1)及びころび止め材(5)を介して張設
    し、屋根下張材(7)、及び/又は、屋根材(8)を屋
    根パネル(A)上に張設することにより、遮熱材(2)
    が外気を導通すると共に、屋根面からの熱線による断熱
    材(3)への加熱を阻止して断熱材への蓄熱を軽減する
    ようにした、住宅の屋根断熱構造。
  2. 【請求項2】 断熱材(3)上に遮熱材(2)を載置被
    覆した請求項1の住宅の屋根断熱構造。
  3. 【請求項3】 屋根パネル(A)は、断熱材(3)の下
    面の少なくとも居住空間域(Rs)には内装下地材等の
    下面材(71)を備えている請求項1又は2の住宅の屋
    根断熱構造。
  4. 【請求項4】 屋根下張材(7)を遮熱材(2)上面に
    空隙層(So)を保って屋根垂木(1)に張設した、住
    宅の屋根断熱構造。
  5. 【請求項5】 少なくとも2本の平行した屋根垂木
    (1)を、少なくとも軒桁用のころび止め材(5)を含
    む横枠材(4,5)で連結して枠体(F)とし、枠体
    (F)内の屋根垂木(1)間に断熱材(3)を配設し、
    少なくとも上面シート(21)及び下面シート(23)
    を含む上下複数のシート(21,22,23)から成
    り、且つシート表面側での輻射熱反射作用、及びシート
    間の空気層空間(S)による空気流通作用を奏する遮熱
    材(2)を断熱材(3)上に被覆保護した垂木一体化屋
    根パネル。
  6. 【請求項6】 遮熱材(2)は、少なくとも上面シート
    (21)及び次層シート(22,23)が表面に熱反射
    層を備えた複数シート(21,22,23)を折曲自在
    の起立片(24,25)群によって固定し、各シート
    (21,22,23)間に長手方向に貫通した空気層空
    間(S)を形成した請求項5の垂木一体化屋根パネル。
  7. 【請求項7】 遮熱材(2)は、複数シート(21,2
    2,23)及び起立片(24,25)群が紙材から成
    り、且つ上面シート(21)及び次層シート(22,2
    3)が表面に熱反射アルミ箔層を備えた請求項5、又は
    6の垂木一体化屋根パネル。
  8. 【請求項8】 遮熱材(2)は、上面シート(21)、
    中間シート(22)及び下面シート(23)が表面に熱
    反射アルミ箔層を備え、折曲部(r)で折曲自在とした
    起立片(24,25)群の両端の折曲面(24´,25
    ´)を上面シート(21)及び下面シート(23)に固
    定すると共に、折曲部(r)で折曲自在とした中間シー
    ト(22)の両端の折曲面(22´)を起立片(24,
    25)群に固定し、各シート(21,22,23)間に
    長手方向に貫通した空気層空間(S)を開口した請求項
    5又は6又は7の垂木一体化屋根パネル。
  9. 【請求項9】 軒桁用のころび止め材(5)と中間の横
    枠材(4)間に断熱材(3)を配設し、断熱材(3)下
    面の居住空間域(Rs)には内装下地材等の下面材(7
    1)を付設した、請求項5乃至8のいずれか1項の垂木
    一体化屋根パネル。
  10. 【請求項10】 グラスウール等の繊維系断熱材(3)
    を用い、少なくとも居住空間域(Rs)では断熱材下面
    に内装下地材(71)を付設し、内装下地材(71)か
    ら食み出た断熱材下面を合板、金鋼等の支承材(72)
    で保持した、請求項5乃至9のいずれか1項の垂木一体
    化屋根パネル。
  11. 【請求項11】 遮熱材(2)を屋根垂木(1)間に配
    設した断熱材(3)上に載置し、上面シート(21)の
    側縁(21E)を屋根垂木(1)に止着した請求項5乃
    至10のいずれか1項の垂木一体化屋根パネル。
  12. 【請求項12】 屋根垂木(1)の上面(1T)に屋根
    下張材(7)を張設一体化した、請求項5乃至11のい
    ずれか1項の垂木一体化屋根パネル。
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