JP2003160649A - 第3級ヒドロキシル基を有するポリエステル樹脂の製造方法 - Google Patents

第3級ヒドロキシル基を有するポリエステル樹脂の製造方法

Info

Publication number
JP2003160649A
JP2003160649A JP2001362634A JP2001362634A JP2003160649A JP 2003160649 A JP2003160649 A JP 2003160649A JP 2001362634 A JP2001362634 A JP 2001362634A JP 2001362634 A JP2001362634 A JP 2001362634A JP 2003160649 A JP2003160649 A JP 2003160649A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydroxyl group
polyester resin
tertiary hydroxyl
tertiary
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001362634A
Other languages
English (en)
Inventor
Shojiro Kuwabara
章二郎 桑原
Kosei Kawashima
孝正 川嶋
Nobuya Saegusa
暢也 三枝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority to JP2001362634A priority Critical patent/JP2003160649A/ja
Publication of JP2003160649A publication Critical patent/JP2003160649A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2重結合の生成を抑制しつつ、第3級ヒドロ
キシル基が導入されたポリエステル樹脂の製造方法を提
供する。 【解決手段】 第3級ヒドロキシル基を有しないポリエ
ステル樹脂(B)に、第3級ヒドロキシル基を有するオ
キシ酸もしくはそのエステル化物(a)、又は分子中に
1つの第3級ヒドロキシル基を有する多価アルコールも
しくはそのエステル化物(b)から選ばれた1種以上を
添加して解重合させて得られる、全ヒドロキシル基に対
する第3級ヒドロキシル基の割合が5モル%以上であ
り、かつ第3級ヒドロキシル基の2重結合への転化率が
5モル%以下であることを特徴とする第3級ヒドロキシ
ル基を有するポリエステル樹脂(A)の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第3級ヒドロキシ
ル基を有するポリエステル樹脂(A)及びその製造方法
に関する。本発明のポリエステル樹脂は、発泡体、エラ
ストマー、RIM、接着剤、合成皮革、繊維、溶液型及
び粉体型の自動車用塗料、自動車補修用塗料、家具木工
用塗料、プラスチック用塗料、建築物外装用塗料、防食
用塗料、電線用塗料、合成皮革用樹脂、破びん防止用塗
料等種々の用途に利用できる。
【0002】
【従来の技術】第1級及び第2級ヒドロキシル基を有す
るポリエステル樹脂は、ポリウレタン向けポリオールと
して広く利用されている。ポリウレタンは、熱可塑性か
ら熱硬化性、柔軟性から剛直性、脆弱性から強靱性まで
幅広く物性を変化させることができ、また電気的特性、
耐摩耗性、耐薬品性にも優れることから、発泡体、エラ
ストマー、RIM、接着剤、合成皮革、繊維、塗料等種
々の用途に用いられている。
【0003】一般にポリウレタンはポリオールとポリイ
ソシアネートとの重付加反応により得られるが、イソシ
アネート基の反応性が非常に大きいため、ウレタン反応
が制御できない欠点を有している。例えば、ウレタン硬
化塗料はポリエステルポリオール樹脂やアルキド樹脂を
含む主剤とポリイソシアネートを含む硬化剤を使用直前
に混合する2液型が広く用いられているが、主剤と硬化
剤を混合後、イソシアネート基と塗料用樹脂の第1級あ
るいは第2級のヒドロキシル基との反応が速やかに進行
してしまい、塗料としてのポットライフ(可使時間)が
短く問題となっている。
【0004】このため現在は、充分なポットライフを確
保するために、塗料にアセチルアセトン等ポットライフ
延長剤を添加しているが、ポットライフ延長剤は高価で
あり経済的には好ましくない。また、ウレタン硬化粉体
塗料ではポリエステルポリオール樹脂を溶融させながら
ポリイソシアネートとの硬化反応を行うが、イソシアネ
ート基の反応性が大きいため、樹脂が完全に溶融、平坦
化する前に反応が進行し、平滑性の劣った塗膜しか得ら
れなかった。
【0005】上記の様な問題は、ポリエステルポリオー
ル樹脂にイソシアネート基と適度な反応性を有する第3
級ヒドロキシル基を導入することで、解決し得ると考え
られる。第3級ヒドロキシル基を有するポリエステル樹
脂としては、2−ヒドロキシイソ酪酸の無水サルファイ
トの開環重合(米国特許第2811511号公報、J.
Chem.Soc.(c),1967,702)やテト
ラメチルグリコリドの開環重合(Die Makrom
olekulare Chemie,145(197
1),123)により得られる2−ヒドロキシイソ酪酸
のポリエステル樹脂が知られている。しかし、これらの
方法はα−オキシ酸のポリマーにしか適用できず、汎用
性がないばかりか、モノマーの製造、精製に多大な労力
と時間を必要とし、工業的に有利な方法ではない。
【0006】一方、特許第2620904号公報、特許
第261965号公報、及び特開平10−204158
号公報にはジカルボン酸、ジオール、2−ヒドロキシイ
ソ酪酸からなるポリエステル樹脂に関する記載がある。
第3級ヒドロキシル基はエステル化反応に対する反応性
が非常に小さいため、一般的なポリエステル樹脂の製造
方法ではエステル結合を生成して主鎖に組み込まれると
いうことはほとんどなく、上記特許に記載されているポ
リエステル樹脂の末端に第3級ヒドロキシル基が残存し
ているものと予想される。
【0007】しかし、上記3つの公報に開示されている
ポリエステル樹脂を、ジカルボン酸とジオール、2−ヒ
ドロキシイソ酪酸からなるモノマーを加熱脱水して第3
級ヒドロキシル基を有するポリエステル樹脂を製造す
る、いわゆる重縮合法により製造する場合は、本願明細
書の比較例5に示すように、高温と長時間の反応が必要
であり、更に第3級ヒドロキシル基が2重結合になる副
反応が多く進行し、イソシアネート化合物との反応に適
したポリエステル樹脂は得られない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は前記の
如き状況に鑑み、2重結合の生成を抑制しつつ、第3級
ヒドロキシル基が導入されたポリエステル樹脂の製造方
法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、ポリエステル樹脂(B)に第3級ヒドロキシ
ル基を有する特定の酸もしくはそのエステル化物
(a)、又は特定の第3級ヒドロキシル基を有する多価
アルコールもしくはそのエステル化物(b)を添加し、
解重合して得られる第3級ヒドロキシル基を有するポリ
エステル樹脂(A)が、2重結合の生成が少なく、適度
に抑制された反応性を有することを見出し、本発明に到
達した。
【0010】すなわち、本発明は、第3級ヒドロキシル
基を有するポリエステル樹脂(A)の製造方法であっ
て、ポリエステル樹脂(B)に、第3級ヒドロキシル基
を有するオキシ酸もしくはそのエステル化物(a)、又
は分子中に1つの第3級ヒドロキシル基を有する多価ア
ルコールもしくはそのエステル化物(b)から選ばれた
1種以上を添加して解重合させて得られる、全ヒドロキ
シル基に対する第3級ヒドロキシル基の割合が5モル%
以上であり、かつ第3級ヒドロキシル基の2重結合への
転化率が5モル%以下であることを特徴とする第3級ヒ
ドロキシル基を有するポリエステル樹脂(A)の製造方
法に関する発明である。
【0011】以下に本発明の方法について詳細に説明す
る。本発明の第3級ヒドロキシル基を有するポリエステ
ル樹脂(A)の製造方法は、第3級ヒドロキシル基を有
しないポリエステル樹脂(B)に第3級ヒドロキシル基
を有するオキシ酸もしくはそのエステル化物(a)、又
は分子中に1つの第3級ヒドロキシル基を有する多価ア
ルコールもしくはそのエステル化物(b)から選ばれた
1種以上を添加し、解重合する。
【0012】本発明に用いるポリエステル樹脂(B)
は、第3級ヒドロキシル基を有しないポリエステル樹脂
であれば、特に制限されるものではないが、ポリウレタ
ン原料となるものが好ましく用いられ、繰り返し単位で
表すとすれば、エチレンアジペート、プロピレンアジペ
ート、ブチレンアジペート、ジエチレンアジペート、
1,6−ヘキサンアジペート、ネオペンチルアジペー
ト、エチレンフタレート、プロピレンフタレート、ブチ
レンフタレート、ジエチレンフタレート、1,6−ヘキ
サンフタレート、ジエチレンフタレート、ネオペンチル
フタレート、エチレンイソフタレート、プロピレンイソ
フタレート、ブチレンイソフタレート、1,6−ヘキサ
ンイソフタレート、ジエチレンイソフタレート、ネオペ
ンチルイソフタレート、エチレンテレフタレート、プロ
ピレンテレフタレート、ブチレンテレフタレート、1,
6−ヘキサンテレフタレート、ジエチレンテレフタレー
ト、ネオペンチルテレフタレート等が挙げられる。これ
らは2種以上を混合して用いても良いし、共重合したも
のであっても良い。
【0013】また上記ポリエステル樹脂は、変性された
ものであってもよく、本発明においては例えば、トリメ
チロールプロパン、トリメチロールエタン、グリセリ
ン、ペンタエリスリトール、トリメリット酸、ピロメリ
ット酸等多官能性モノマーや1,3―プロパンジオー
ル、1,2―ブタンジオール、1,3―ブタンジオー
ル、2,3―ブタンジオール、2−メチル−1,3−ブ
タンジオール、2−メチル−1,4−ブタンジオール、
2,3−ジメチル−1,4−ブタンジオール、1,5―
ペンタンジオール、3―メチル―1,5―ペンタンジオ
ール、2−メチル−1,3−ペンタンジオール、2−メ
チル−1,4−ペンタンジオール、2−メチル−1,5
−ペンタンジオール、2―エチル―1,3―ヘキサンジ
オール、1,8―オクタンジオール、1,10―デカン
ジオール、1,12―ドデカンジオール、1,4―シク
ロヘキサンジオール、2−ブテン―1,4―ジオール、
ハイドロキノンレゾルシン等のジオール、コハク酸、グ
ルタル酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、ドデカンジカルボン酸、シクロヘキサンジカ
ルボン酸、デカンジカルボン酸、ノルボルナンジカルボ
ン酸、トリシクロデカンジカルボン酸、ペンタシクロド
デカンジカルボン酸、2−メチルテレフタル酸、ナフタ
レンジカルボン酸、ビフェニルジカルボン酸、テトラリ
ンジカルボン酸等のジカルボン酸、グリコール酸、乳
酸、3−ヒドロキシイソ酪酸、リンゴ酸、パラオキシ安
息香酸等のオキシ酸、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリ
コール、ポリオキシアルキレングリコール等を用いて変
性することができる。
【0014】本発明に用いることのできる第3級ヒドロ
キシル基を有するオキシ酸もしくはそのエステル化物
(a)としては特に限定されるものでないが、例えば2
―ヒドロキシイソ酪酸、2−ヒドロキシ−2−メチル酪
酸、3−ヒドロキシイソ吉草酸、2−ヒドロキシ−2−
メチル吉草酸、3−ヒドロキシ−3−メチル吉草酸、4
−ヒドロキシイソ吉草酸、2−ヒドロキシ−2−メチル
イソ吉草酸、3−ヒドロキシ−2−メチルイソ吉草酸、
4−カルボキシ−1−ヒドロキシ−1−メチルシクロヘ
キサン等及びそのエステル化物等が例示できる。尚、上
記オキシ酸もしくはそのエステル化物(a)に光学異性
体の存在するものは何れを用いてもよく、またこれらの
混合物を用いてもよい。
【0015】入手の容易さから好ましくは2−ヒドロキ
シイソ酪酸、2−ヒドロキシイソ酪酸メチルである。更
に、エチレングリコールモノ2−ヒドロキシイソブチレ
ート、エチレングリコールジ2−ヒドロキシイソブチレ
ート、プロピレングリコールモノ2−ヒドロキシイソブ
チレート、プロピレングリコールジ2−ヒドロキシイソ
ブチレート、ブチレングリコールモノ2−ヒドロキシイ
ソブチレート、ブチレングリコールジ2−ヒドロキシイ
ソブチレート、へキシレングリコールモノ2−ヒドロキ
シイソブチレート、へキシレングリコールジ2−ヒドロ
キシイソブチレート、ネオペンチルグリコールモノ2−
ヒドロキシイソブチレート、ネオペンチルグリコールジ
2−ヒドロキシイソブチレート等ジオールのエステル、
トリメチロールプロパンモノ2−ヒドロキシイソブチレ
ート、トリメチロールプロパンジ2−ヒドロキシイソブ
チレート、トリメチロールプロパントリ2−ヒドロキシ
イソブチレート、トリメチロールエタンモノ2−ヒドロ
キシイソブチレート、トリメチロールエタンジ2−ヒド
ロキシイソブチレート、トリメチロールエタントリ2−
ヒドロキシイソブチレート、グリセリンモノ2−ヒドロ
キシイソブチレート、グリセリンジ2−ヒドロキシイソ
ブチレート、グリセリントリ2−ヒドロキシイソブチレ
ート、グリセリンモノ2−ヒドロキシイソブチレート、
グリセリンジ2−ヒドロキシイソブチレート、グリセリ
ントリ2−ヒドロキシイソブチレート、ペンタエリスリ
トールモノ2−ヒドロキシイソブチレート、ペンタエリ
スリトールジ2−ヒドロキシイソブチレート、ペンタエ
リスリトールトリ2−ヒドロキシイソブチレート、ペン
タエリスリトールテトラ2−ヒドロキシイソブチレー
ト、2−ヒドロキシイソ酪酸2−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロピル等の多価アルコールのエステル、2−ヒドロ
キシイソ酪酸カルボキシメチル、2−ヒドロキシイソ酪
酸1−カルボキシエチル等のエステル化物であっても良
い。
【0016】本発明に用いる分子中に1つの第3級ヒド
ロキシル基を有する多価アルコール又はそのエステル化
物(b)は、第3級ヒドロキシル基と共に、第1級及び
/又は第2級のヒドロキシル基を同時に有する多価アル
コールであるが、本願発明の目的を達成するには、分子
中に1つ以上の複数の第3級ヒドロキシル基と第1級及
び/又は第2級のヒドロキシル基を同時に有する多価ア
ルコールを使用することも当然に可能である。分子中に
1つの第3級ヒドロキシル基を有する多価アルコール又
はそのエステル化物(b)として、例えば2−メチル−
1,2−プロパンジオール、2−メチル−1,2−ブタ
ンジオール、2−メチル−2,3−ブタンジオール、3
−メチル−1,3−ブタンジオール、2−メチル−1,
2−ペンタンジオール、2−メチル−2,3−ペンタン
ジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、4
−メチル−1,4−ペンタンジオール、2−エチル−
1,2−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ペンタ
ンジオール、3−メチル−2,3−ペンタンジオール、
2,3−ジメチル−1,2−ブタンジオール、2,3−
ジメチル−2,3−ブタンジオール、2,3−ジメチル
−1,3−ブタンジオール、2−エチル−1,2−ブタ
ンジオール、1,4−ジヒドロキシ−1−メチルシクロ
ヘキサン、1,2,3−ヒドロキシ−2−メチルプロパ
ン、1,2,3−ヒドロキシ2−エチルプロパン、1,
2,4−ヒドロキシ−2−メチルブタン、1,2,5−
ヒドロキシ−2−メチルペンタン、1,3,5−ヒドロ
キシ−3−メチルペンタン、1,3,6−ヒドロキシ−
3−メチルヘキサン及びこれらのエステル化物等が例示
できる。
【0017】上記多価アルコールもしくはそのエステル
化物(b)に光学異性体の存在するものは何れを用いて
もよく、またこれらの混合物を用いてもよい。入手の容
易さから好ましくは2−メチル−1,2−プロパンジオ
ール及び、アジピン酸モノ−2−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロピル、アジピン酸ジ−2−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロピル、フタル酸モノ2−ヒドロキシ−2−メチル
プロピル、フタル酸ジ2−ヒドロキシ−2−メチルプロ
ピル、イソフタル酸モノ2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロピル、イソフタル酸ジ2ヒドロキシ−2−メチルプロ
ピル、テレフタル酸モノ2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロピル、テレフタル酸ジ2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロピル、グリコール酸2−ヒドロキシ−2−メチルプロ
ピル、乳酸2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル等2−
メチル−1,2−プロパンジオールのエステル化物であ
る。
【0018】本発明の第3級ヒドロキシル基を有するポ
リエステル樹脂(A)の製造方法は上記のようなポリエ
ステル樹脂(B)に第3級ヒドロキシル基を有するオキ
シ酸もしくはそのエステル化物(a)、又は分子中に1
つの第3級ヒドロキシル基を有する多価アルコールもし
くはそのエステル化物(b)から選ばれた1種以上を添
加し、解重合する。
【0019】第3級ヒドロキシル基を有するオキシ酸も
しくはそのエステル化物(a)、又は、分子中に1つの
第3級ヒドロキシル基を有する多価アルコールもしくは
そのエステル化物(b)の添加量はポリエステル樹脂
(B)の分子量、生成する3級ヒドロキシル基を有する
ポリエステル樹脂(A)に要求される分子量及び反応性
によって異なるが、全ヒドロキシル基に対する第3級ヒ
ドロキシル基の割合が5モル%以上となるように添加さ
れることが好ましい。全ヒドロキシル基に対する第3級
ヒドロキシル基の割合が5モル%未満である場合には、
反応性の抑制効果が充分に現れない場合があり、好まし
くない。
【0020】本発明の第3級ヒドロキシル基を有するポ
リエステル樹脂(A)の製造方法では、解重合は0.0
5〜0.6MPaの圧力下、120〜240℃の反応温
度で0.3〜10時間の反応時間で行われるのが好まし
い。反応温度はより好ましくは150〜230℃、更に
好ましくは170〜230℃である。反応温度が120
℃未満の場合、反応速度が小さくなり好ましくなく、一
方、240℃を越えると2重結合が生成する副反応が起
こりやすく好ましくない。また、反応時間はより好まし
くは1〜8時間、更に好ましくは1〜5時間である。反
応温度が0.3時間未満の場合、解重合が十分進行しな
い場合があり好ましくなく、一方、10時間を越える2
重結合が生成する副反応が起こりやすくなり好ましくな
い。
【0021】上記の様な条件で製造されることにより、
第3級ヒドロキシル基を有するポリエステル樹脂(A)
は、第3級ヒドロキシル基を有するオキシ酸もしくはそ
のエステル化物(a)、又は分子中に1つの第3級ヒド
ロキシル基を有する多価アルコールもしくはそのエステ
ル化物(b)に由来する第3級ヒドロキシル基の2重結
合への転化率が5モル%以下となり、イソシアネート化
合物との反応に適したポリエステル樹脂となる。
【0022】解重合は無触媒で行ってもよいが、ポリエ
ステル樹脂(B)に対して0.0001〜5重量%の従
来既知のエステル交換触媒を用いてもよく、特に限定さ
れるものではないが、例えばナトリウム、マグネシウム
のアルコキサイド、亜鉛、鉛、セリウム、カドミウム、
マンガン、コバルト、リチウム、ナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、ニッケル、マグネシウム、バナジウ
ム、アルミニウム、チタニウム、錫、ゲルマニウム、ア
ンチモンなどの脂肪酸塩、炭酸塩、リン酸塩、水酸化
物、塩化物、酸化物、金属マグネシウムなどが挙げられ
る。これらの触媒は単独で用いることもできるし、複数
のものを同時に用いることもできる。
【0023】解重合は、適当な溶媒の存在下に行われて
も良く、この場合、得られる第3級ヒドロキシル基を有
するポリエステル樹脂と溶媒からなる溶液、スラリー、
ペースト等も本発明の範疇に属するものである。
【0024】また、解重合は、樹脂の加熱、混合を行え
る装置中で行われ、例えば、ポリエステル樹脂(B)の
製造に用いられる一般的な重合装置で行われても良い
し、押出機などで行われても良い。
【0025】本発明の第3級ヒドロキシル基を有するポ
リエステル樹脂(A)には、光安定剤、耐電防止剤、滑
剤、酸化防止剤、離型剤、蛍光剤、染料の如く色調調節
剤、二酸化チタンの如く顔料、燐化合物、臭素化合物等
の難燃化剤等を添加することもできる。
【0026】上記のようにして得られた第3級ヒドロキ
シル基を有するポリエステル樹脂(A)は、発泡体、エ
ラストマー、RIM、接着剤、合成皮革、繊維、溶液型
及び粉体型の自動車用塗料、自動車補修用塗料、家具木
工用塗料、プラスチック用塗料、建築物外装用塗料、防
食用塗料、電線用塗料、合成皮革用樹脂、破びん防止用
塗料等種々の用途に利用できる。
【0027】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく
説明するが、本発明はこれらの実施例によりその範囲が
限定されるものではない。
【0028】(1)酸価 JIS K−8400に準じて測定した。 (2)水酸基価 ASTM D―16381に準じて測定した。
【0029】(3)2重結合への転化率 第3級ヒドロキシル基を有するポリエステル樹脂(A)
1H−NMRでメチル基のプロトンと2重結合のプロ
トンに由来するピークの面積比から算出した。測定に用
いた機器は日本電子(株)製、NN−AL400であ
り、400MHzで測定した。溶媒にはCDCl3を用
いた。なお、第1級ヒドロキシル基のみを有するポリエ
ステル樹脂を実施例1と同条件で処理しても、2重結合
は生成せず(比較例1)、2重結合は第3級ヒドロキシ
ル基に由来するものとして算出した。
【0030】(4)第3級ヒドロキシル基の割合 第3級ヒドロキシル基の割合は、ポリエステル樹脂
(B)の仕込量(WB)、第3級ヒドロキシル基を有す
るオキシ酸、又は多価アルコールのエステル化物の仕込
み量(Wb,c)、水酸基価(OHb,c)、第3級ヒドロキ
シル基を有するポリエステル樹脂(A)の水酸基価(O
A)から以下の式により算出した。 第3級ヒドロキシル基の割合(%)=Wb,c×OHb,c×
(1−2重結合への転化率/100)/(WB+Wb,c
×OHA×100
【0031】(5)数平均分子量 ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)法
により測定を行った。測定装置は東ソー(株)製、GP
C−8020シリーズを用い、カラムは東ソー(株)
製、TSK-GEL GMHHR-L、G5000HHR、G2000HHR×2本、計4
本を直列に接続して用いた。溶媒はクロロホルムを用
い、流量1.0ml/minで測定した。検出器は、視
差屈折率検出器を用い、標準ポリスチレンにより分子量
の校正を行った。
【0032】製造例1〜4、比較製造例1〜4(ポリエ
ステル樹脂(B)の製造) 表1〜3に記載のモノマーを撹拌機、分留コンデンサ
ー、温度計、ガス導入管を備えた反応器に仕込み、モノ
マーに対して0.05重量%のモノブチル錫オキサイド
を添加して窒素置換を行った。留出する生成水の分離塔
トップ温度が100℃以下になるように反応温度を調節
し、窒素雰囲気下、反応温度120〜250℃、圧力
0.1MPaで重合を行った。ポリエステル樹脂の酸価
が5mgKOH/g未満になるまで5〜8時間かけて反
応させ、ポリエステル樹脂(B)−1〜8を得た。
【0033】 表1製造例番号 製造例1 製造例2 製造例3 ポリエステル樹脂の名称 (B)−1 (B)−2 (B)−3 モノマー仕込量(g) アジピン酸 1412 1315 1315 エチレングリコール 559 559 − トリメチロールプロパン − 34 − 1,4−ブタンジオール − − 895 ポリエステル樹脂(B)の性状 酸価(mgKOH/g) 3.3 3.3 4.2 水酸基価(mgKOH/g)40.8 29.9 59.5 数平均分子量 2600 4600 1800
【0034】 表2(比較)製造例番号 製造例4 比較製造例1 比較製造例2 ポリエステル樹脂の名称 (B)−4 (B)−5 (B)−6 モノマー仕込量(g) イソフタル酸 1495 − − アジピン酸 − 1311 1315 ネオペンチルグリコール 937 − − トリメチロールプロパン 54 − − エチレングリコール − 617 620 ポリエステル樹脂(B)の性状 酸価(mgKOH/g) 4.0 4.1 4.1 水酸基価(mgKOH/g)27.5 71.9 73.6 数平均分子量 4700 1500 1400
【0035】 表3比較製造例番号 比較製造例3 比較製造例4 ポリエステル樹脂の名称 (B)−8 (B)−9 モノマー仕込量(g) アジピン酸 1315 − イソフタル酸 − 1495 トリメチロールプロパン − 67 1,4−ブタンジオール 901 − ネオペンチルグリコール − 984 ポリエステル樹脂(B)の性状 酸価(mgKOH/g) 4.4 4.1 水酸基価(mgKOH/g)63.7 42.7 数平均分子量 1600 3300
【0036】
【参考例】第3級ヒドロキシル基を有するオキシ酸のエ
ステル化物(a)、分子中に1つの第3級ヒドロキシル
基を有する多価アルコールのエステル化物(b)の合成
【0037】参考例1 アジピン酸ジ−2−ヒドロキシ
−2−メチルプロピル((b)−1)の合成 撹拌機、蒸留塔、温度計、ガス導入管を備えた1,00
0ml反応器にアジピン酸ジメチル174g、2−メチ
ル−1,2−プロパンジオール541gを仕込み、0.
9gのテトライソプロピルチタネートを添加し、窒素置
換後、全体を150℃に加熱した。蒸留塔塔頂の温度が
67℃以下になるように還流しながら留出するメタノー
ルを除き、反応を進行させた。ほぼ理論量のメタノール
が留出した後、反応系を減圧にし、未反応の2−メチル
−1,2−プロパンジオールを留去して、アジピン酸ジ
−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル((b)−1)
を得た。(b)−1の水酸基価は387mgKOH/g
であった。
【0038】参考例2 トリメチロールプロパントリ−
2−ヒドロキシイソブチレート((b)−1)の合成 撹拌機、蒸留塔、温度計、ガス導入管を備えた2,00
0ml反応器にトリメチロールプロパン270g、2−
ヒドロキシイソ酪酸メチル1418gを仕込み、1.6
gのテトライソプロピルチタネートを添加し、窒素置換
後、全体を130℃に加熱した。蒸留塔塔頂の温度が6
7℃以下になるように還流しながら留出するメタノール
を除き、反応を進行させた。ほぼ理論量のメタノールが
留出した後、反応系を減圧にし、未反応の2−ヒドロキ
シイソ酪酸メチルを留去して、トリメチロールプロパン
トリ−2−ヒドロキシイソブチレート((a)−1)を
得た。(a)−1の水酸基価は429mgKOH/gで
あった。
【0039】参考例3 ブチレングリコールジ−2−イ
ソブチレート((a)−2)の合成 撹拌機、蒸留塔、温度計、ガス導入管を備えた1,00
0ml反応器に1,4−ブタンジオール90g、2−ヒ
ドロキシイソ酪酸メチル709gを仕込み、0.8gの
テトライソプロピルチタネートを添加し、窒素置換後、
全体を130℃に加熱した。蒸留塔塔頂の温度が67℃
以下になるように還流しながら留出するメタノールを除
き、反応を進行させた。ほぼ理論量のメタノールが留出
した後、反応系を減圧にし、未反応の2−ヒドロキシイ
ソ酪酸メチルを留去して、ブチレングリコールジ−2−
ヒドロキシイソブチレート((a)−2)を得た。
(a)−2の水酸基価は429mgKOH/gであっ
た。
【0040】実施例1〜4、比較例1〜4(第3級ヒド
ロキシル基を有するポリエステル樹脂(A)の製造) 撹拌機を備えた反応器に表4〜6に記載のポリエステル
樹脂(B)及び第3級ヒドロキシル基を有するオキシ
酸、多価アルコール及びそのエステル化物を仕込み、窒
素置換を行った後、表4〜6に記載の反応温度、反応時
間で解重合を行い、第3級ヒドロキシル基を有するポリ
エステル樹脂(A)を得た。
【0041】 表4実施例番号 実施例1 実施例2 実施例3 ポリエステル樹脂(B) (B)−1 (B)−2 (B)−3 仕込量(g) 499 528 629 第3級ヒドロキシル基を有するオキシ酸、多価アルコール及びそのエステル化物 (b)−1 (a)−1 (a)−2 仕込量(g) 48 98 6 解重合条件 反応温度(℃) 200 180 235 反応時間(hr) 2 7 0.8 ポリエステル樹脂(A)の性状等 酸価(mgKOH/g) 3.0 2.8 4.2 水酸基価(mgKOH/g)71.2 92.2 63.0 2重結合への転化率(モル%)0.7 0.3 3.7 第3級ヒドロキシル基の割合(モル%) 47.4 72.6 6.2 数平均分子量 1500 1700 1700
【0042】 表5実施(比較)例番号 実施例4 比較例1 比較例2 ポリエステル樹脂(B) (B)−4 (B)−1 (B)−1 仕込量(g) 722 400 536 第3級ヒドロキシル基を有するオキシ酸、多価アルコールのエステル化物 (a)−1 − (b)−1 仕込量(g) 13 − 3 解重合条件 反応温度(℃) 200 200 200 反応時間(hr) 4 2 1 ポリエステル樹脂(A)の性状等 酸価(mgKOH/g) 3.9 3.1 4.1 水酸基価(mgKOH/g)42.1 71.4 75.7 2重結合への転化率(モル%)1.2 0.0 0.8 第3級ヒドロキシル基の割合(モル%) 18.0 0.0 2.8 数平均分子量 3400 2400 1400
【0043】 表6比較例番号 比較例3 比較例4 ポリエステル樹脂(B) (B)−1 (B)−2 仕込量(g) 499 528 第3級ヒドロキシル基を有するオキシ酸、多価アルコールのエステル化物 (b)−1 (a)−1 仕込量(g) 48 98 解重合条件 反応温度(℃) 250 180 反応時間(hr) 2 15 ポリエステル樹脂(A)の性状等 酸価(mgKOH/g) 3.0 3.1 水酸基価(mgKOH/g) 67.4 86.5 2重結合への転化率(モル%)11.8 8.7 第3級ヒドロキシル基の割合(モル%) 44.4 70.9 数平均分子量 1500 1700
【0044】比較例5 (解重合によらない第3級ヒド
ロキシル基を有するポリエステル樹脂の製造) 撹拌機、分留コンデンサー、温度計、ガス導入管を備え
た3,000ml反応器にアジピン酸1315g、エチ
レングリコール559g、2−メチル−1,2−プロパ
ンジオール90gを仕込み、モノマーに対して0.05
重量%のモノブチル錫オキサイドを添加して窒素置換を
行った。留出する生成水の分離塔トップ温度が100℃
以下になるように反応温度を調節し、窒素雰囲気下、反
応温度120〜250℃、圧力0.1MPaで20時間
反応させ、第3級ヒドロキシル基を有するポリエステル
樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂の性状は、以下
の通りであった。酸価:4.1mgKOH/g、 水
酸基価:67.0mgKOH/g、2重結合への転化
率:15.9%、第3級ヒドロキシル基の割合:42.
9%
【0045】実施例5〜8、比較例6〜9(ポリエステ
ル樹脂の反応性の評価) 実施例1〜4、比較例2、比較製造例2〜4でそれぞれ
得られたポリエステル樹脂を等重量の酢酸エチルに溶解
し(実施例8、比較例9ではクロロホルムに溶解)、濾
過をした後、ヒドロキシル基とイソシアネート基が当量
になるように、ポリイソシアネート硬化剤スミジュール
L75(住友バイエルウレタン(株)社製;NCO基含
有率13.0%)と混合して、触媒として酢酸を添加
し、40℃における粘度の経時変化を測定した。粘度測
定にはB型粘度計を用い、40℃で測定した。結果を表
7及び表8に示す。
【0046】 表7実施例番号 実施例5 実施例6 実施例7 実施例8 ポリエステル樹脂(A)実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 仕込み量(g) ポリエステル樹脂 50 50 50 50 酢酸エチル 50 50 50 − クロロホルム − − − 50 スミジュールL75 21 27 18 12 酢酸 0.3 0.3 0.3 0.3 粘度(mPa・s) 混合直後 250 400 420 580 5時間後 480 550 1800 1500 10時間後 1200 860 4900 3900
【0047】 表8比較例番号 比較例6 比較例7 比較例8 比較例9 ポリエステル樹脂 比較例2 (B)−6 (B)−7 (B)−8 仕込み量(g) ポリエステル樹脂 50 50 50 50 酢酸エチル 50 50 50 − クロロホルム − − − 50 スミジュールL75 22 21 18 12 酢酸 0.3 0.3 0.3 0.3 粘度(mPa・s) 混合直後 300 290 360 580 5時間後 2200 2300 3100 4200 10時間後 測定不能 測定不能 測定不能 測定不能
【発明の効果】本発明により2重結合の生成が抑制可能
な、第3級ヒドロキシル基が導入されたポリエステル樹
脂の製造方法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三枝 暢也 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱瓦斯化学株式会社平塚研究所内 Fターム(参考) 4J029 AB01 AB04 AE02 AE11 AE13 BA02 BA03 BA05 BA08 BF09 CA04 CA05 CA06 CB04A CB05A CB06A EA02 FC03 FC04 FC05 FC08 FC12 FC14 JF031 JF131 JF181 JF191 JF541 JF571 KE02 KG00 KH01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第3級ヒドロキシル基を有するポリエス
    テル樹脂(A)の製造方法であって、ポリエステル樹脂
    (B)に、第3級ヒドロキシル基を有するオキシ酸もし
    くはそのエステル化物(a)、又は分子中に1つの第3
    級ヒドロキシル基を有する多価アルコールもしくはその
    エステル化物(b)から選ばれた1種以上を添加して解
    重合させて得られる、全ヒドロキシル基に対する第3級
    ヒドロキシル基の割合が5モル%以上であり、かつ第3
    級ヒドロキシル基の2重結合への転化率が5モル%以下
    であることを特徴とする第3級ヒドロキシル基を有する
    ポリエステル樹脂(A)の製造方法。
  2. 【請求項2】 解重合が反応温度120〜240℃で反
    応時間0.3〜10時間の条件で行うことを特徴とする
    請求項1記載の第3級ヒドロキシル基を有するポリエス
    テル樹脂(A)の製造方法。
  3. 【請求項3】 第3級ヒドロキシル基を有するオキシ酸
    又はそのエステル化物(a)が、2−ヒドロキシイソ酪
    酸又はそのエステル化物である請求項1又は2記載の第
    3級ヒドロキシル基を有するポリエステル樹脂(A)の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 分子中に1つの第3級ヒドロキシル基を
    有する多価アルコール又はそのエステル化物(b)が、
    2−メチル−1,2−プロパンジオール又はそのエステ
    ル化物である請求項1又は2記載の第3級ヒドロキシル
    基を有するポリエステル樹脂(A)の製造方法。
  5. 【請求項5】 ポリエステル樹脂(B)に、第3級ヒド
    ロキシル基を有するオキシ酸もしくはそのエステル化物
    (a)、又は分子中に1つの第3級ヒドロキシル基を有
    する多価アルコールもしくはそのエステル化物(b)か
    ら選ばれた1種以上を添加して解重合して得られる、全
    ヒドロキシル基に対する第3級ヒドロキシル基の割合が
    5モル%以上であり、かつ解重合における第3級ヒドロ
    キシル基の2重結合への転化率が5モル%以下であるこ
    とを特徴とする第3級ヒドロキシル基を有するポリエス
    テル樹脂(A)。
JP2001362634A 2001-11-28 2001-11-28 第3級ヒドロキシル基を有するポリエステル樹脂の製造方法 Pending JP2003160649A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001362634A JP2003160649A (ja) 2001-11-28 2001-11-28 第3級ヒドロキシル基を有するポリエステル樹脂の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001362634A JP2003160649A (ja) 2001-11-28 2001-11-28 第3級ヒドロキシル基を有するポリエステル樹脂の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003160649A true JP2003160649A (ja) 2003-06-03

Family

ID=19173105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001362634A Pending JP2003160649A (ja) 2001-11-28 2001-11-28 第3級ヒドロキシル基を有するポリエステル樹脂の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003160649A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020023456A (ja) * 2018-08-08 2020-02-13 三菱瓦斯化学株式会社 エステル組成物、(メタ)アクリレート組成物、エステル組成物の製造方法、(メタ)アクリレート組成物の製造方法
JP2020026428A (ja) * 2018-08-08 2020-02-20 三菱瓦斯化学株式会社 エステル化合物、エステル組成物、(メタ)アクリレート化合物、および硬化物、ならびにエステル化合物の製造方法および(メタ)アクリレート化合物の製造方法
JP2021517182A (ja) * 2018-03-07 2021-07-15 ピー2・サイエンス・インコーポレイテッドP2 Science, Inc. ポリエーテル誘導体、使用およびその製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021517182A (ja) * 2018-03-07 2021-07-15 ピー2・サイエンス・インコーポレイテッドP2 Science, Inc. ポリエーテル誘導体、使用およびその製造方法
JP2020023456A (ja) * 2018-08-08 2020-02-13 三菱瓦斯化学株式会社 エステル組成物、(メタ)アクリレート組成物、エステル組成物の製造方法、(メタ)アクリレート組成物の製造方法
JP2020026428A (ja) * 2018-08-08 2020-02-20 三菱瓦斯化学株式会社 エステル化合物、エステル組成物、(メタ)アクリレート化合物、および硬化物、ならびにエステル化合物の製造方法および(メタ)アクリレート化合物の製造方法
JP7167538B2 (ja) 2018-08-08 2022-11-09 三菱瓦斯化学株式会社 エステル組成物、(メタ)アクリレート組成物、エステル組成物の製造方法、(メタ)アクリレート組成物の製造方法
JP7342496B2 (ja) 2018-08-08 2023-09-12 三菱瓦斯化学株式会社 エステル化合物、エステル組成物、(メタ)アクリレート化合物、および硬化物、ならびにエステル化合物の製造方法および(メタ)アクリレート化合物の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Gioia et al. Sustainable polyesters for powder coating applications from recycled PET, isosorbide and succinic acid
EP1411074B1 (en) Process for producing polyester resins
JP6124151B2 (ja) 重合ロジン化合物及びその製造方法
JP3033778B2 (ja) ポリカーボネートポリオール
EP2686365B1 (en) Method for producing o-phthalate polyester polyols with low cyclic ester content
JP2011528745A (ja) ポリマーを製造するための2−イソプロピル−2−アルキル−1,3−プロパンジオールの使用
JP6618679B2 (ja) 液状の、付着を改善する添加物及びその製造方法
US20120329980A1 (en) DiCHDM COPOLYESTERS
EP2565226A1 (en) Method of obtaining aromatic polyester-ether polyols from waste poly (ethylene terephthalate) (PET) and aromatic polyester-ether polyols incorporating poly(ethylene terephthalate) wastes and renewable materials, obtained by respective procedure
WO2013180215A1 (ja) ポリエステル樹脂の製造方法
JP3985264B2 (ja) 高官能ポリカーボネートポリオールの製造方法
JP2003160649A (ja) 第3級ヒドロキシル基を有するポリエステル樹脂の製造方法
KR100934312B1 (ko) 공중합 폴리에스테르 수지의 제조방법
JP2879685B2 (ja) ポリカーボネートジオール
JP6996489B2 (ja) ポリエステル樹脂
JP2510513B2 (ja) Oh−価10〜100を有する室温で液状のヒドロキシルポリエステル及びその製法
JPH10292037A (ja) ポリカーボネート
JP2009120765A (ja) ポリエステル樹脂の製造方法
JP2004043717A (ja) ポリエステル樹脂の製造方法
JP4907779B2 (ja) 押出成形品
JP2015168779A (ja) ポリエステル樹脂の製造方法
KR20160036569A (ko) 폴리카바메이트 및 이의 반응 생성물을 제조하는 방법
JP6665778B2 (ja) ポリエステル、ポリウレタン、エラストマー、ポリエステルの製造方法およびポリウレタンの製造方法
JP3506573B2 (ja) ポリエステル
JP2008169260A (ja) ポリエステル樹脂の製造方法