JP2003160440A - 真珠層粉末 - Google Patents

真珠層粉末

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JP2003160440A JP2001359267A JP2001359267A JP2003160440A JP 2003160440 A JP2003160440 A JP 2003160440A JP 2001359267 A JP2001359267 A JP 2001359267A JP 2001359267 A JP2001359267 A JP 2001359267A JP 2003160440 A JP2003160440 A JP 2003160440A
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Takashi Nakanishi
中西  孝
Hajime Shimomura
肇 下村
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Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
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Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アコヤ貝貝殻およびクズ真珠の利用は進んだが
一部に問題があり、さらに利用価値を見出し、現状でも
廃棄されている貝殻の利用を高めていく必要がある。 【解決手段】真珠層粉末に植物抽出物を吸着させること
によって、有効性を高め、さらにアコヤ貝貝殻或いはク
ズ真珠を有効に利用できた。また、真珠光沢を有した状
態で植物抽出物を吸着させるとさらに有効なことがわか
った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は外観的に優れた化粧
品、食品等に用いることができる真珠層粉末に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者らは特公平6−43320号公
報、特願2001−153341号公報で示すようにア
コヤ貝貝殻から真珠層を取り出す方法を見出した。従
来、アコヤ貝貝殻は真珠養殖の副産物として多く発生し
ている。その一部が粉砕されて家畜の飼料、あるいは食
品に利用されているが、残りの大部分の貝殻は廃棄され
海洋等の汚染を招いている。このアコヤ貝の貝殻利用方
法を提示した。これに関しては特願2001−2794
12号公報で真珠光沢を活かした応用方法についても提
示している。さらに特願2001−291065号公報
で染色性を利用した特許を出願した。また、真珠そのも
のも傷や光沢の悪いものは装飾品としての価値が低く、
その利用も向上させることが求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この結果、アコヤ貝貝
殻の利用は進んだが一部に問題があり、さらに利用価値
を見出し、現状でも廃棄されている貝殻の利用を高めて
いく必要がある。本発明者らは、上記のように真珠層を
取り出すことに成功し、真珠層粉末である利点を最大限
に活かす方法を検討した。このことは、アコヤ貝を有効
利用することによって環境資源のリサイクル或いはエコ
ロジーの思想を重視することになり、地球環境の改善に
役立つ。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、アコヤ貝の真珠層はコンキオリンという硬蛋白
質が層状に存在し、非常に吸着性がよいことがわかっ
た。この吸着性を利用すると、さらに真珠層粉末の利用
範囲が拡大することがわかった。また、粉砕の程度によ
って真珠光沢を残したまま吸着および着色することも可
能である。この場合、真珠光沢と染色の2つの特徴を持
たせることができるため、さらに用途が拡がる。それに
より廃棄されていたアコヤ貝の貝殻をより有効に利用で
きる。またこの方法は真珠にも適用でき、装飾品に不適
合な真珠の利用にも応用できる。なお、ここでいう真珠
層とは貝殻(特にアコヤ貝)および真珠の真珠層を言
う。
【0005】アコヤ貝から真珠層を得る方法は特に限定
はないが、特公平6−43320号公報、特願2001
−153341号公報記載の方法がよい。まず、アコヤ
貝貝殻を公知の回転式可傾型バレル研磨機と塩酸水溶液
を用いて処理することとした。塩酸を用いたのはアコヤ
貝貝殻の真珠層を除いた部分を崩壊もしくは溶解させる
力が強く、比較的安価であるためである。また塩酸は他
の強酸たとえば硫酸や硝酸に比べ、危険性が小さくか
つ、反応生成物が塩化カルシウムであり、廃液の処理に
問題が少ない。塩酸の濃度は好ましくは5〜50%で、
5%以上であれば操作時間等の操作方法によって、貝殻
の稜柱層はほとんど除去されるが、50%を越えてもそ
の効果に変化はなかった。また塩酸の量は処理するアコ
ヤ貝貝殻の真珠層を除いた部分を溶解し得る量、すなわ
ちアコヤ貝貝殻の真珠層を除いた部分にある炭酸カルシ
ウムを塩化カルシウムに変えるのに必要な量を用いる。
これは除去する部分のほとんどが炭酸カルシウムであり
その除去に必要な塩酸が処理液中に存在すればよいから
である。
【0006】またこの操作でアコヤ貝貝殻の真珠層を除
いた部分の除去は塩酸によってのみ行われるのではな
く、研磨機による物理的な方法でも行われるのである。
これは、真珠層の炭酸カルシウムはアラレ石型結晶構造
であるのに対して、除去の対象となる稜柱層のそれは方
解石型結晶構造をとり、後者は含まれる蛋白の割合も高
く、硬度が低く、塩酸や物理的な刺激によって真珠層よ
りも崩壊もしくは溶解しやすい性質があるためである。
また塩酸の量が貝殻の真珠層以外の部分を除去するに必
要な量より過剰になれば廃液を処理するための中和に費
用がかかる。その結果、塩酸の必要量はその処理時間等
の操作方法によって異なるがアコヤ貝貝殻の真珠層を除
いた部分にある炭酸カルシウムを塩化カルシウムに変え
るのに必要な量の0.5〜1.5倍が適切であることが
わかった。さらに操作時間、回転数等の操作方法および
貝殻、処理液、研磨石の仕込み量や塩酸の濃度等を考慮
して決める。また研磨石は酸化アルミニウムの材質のも
のを使用すればより効果的である。
【0007】回転式可傾型バレル研磨機において上記の
処理をする場合、塩酸と貝殻が反応するとき、泡が多量
に発生し、開放状態で実施すれば、研磨機から処理液や
貝殻が溢れる。また密封状態で実施した後、処理物を取
り出す際に、通常の方法で蓋を開放すると研磨機から内
容物が飛び出し、収量にも影響し、また作業者にとって
も非常に危険である。このため、本発明者らは以下の方
法を採用することで問題を解決した。すなわち、回転式
可傾型バレル研磨機の上部の蓋の部分に1ヶ所以上、好
ましくは2ヶ所以上に内径0.5〜5cmのバルブを設け
る。1ヶ所では、内容物が詰まる場合がある。処理後、
暫く放置したのち、バルブを徐々に開放する。このよう
にすれば、回転式可傾型バレル研磨機を有効に利用で
き、且つ作業も安全に実施できる。このように処理する
ことにより貝殻の真珠層部分を得る。この稜柱層除去の
のち、処理した貝殻と研磨石はそれらの大きさの差によ
り篩などを利用して分別する。
【0008】これらの工程によって得られる貝殻(主に
真珠層)には若干稜柱層が残っている。化粧品等に利用
する場合、この稜柱層等が美的外観を損ねる場合があ
り、用途によっては上記の貝殻の処理後に以下の操作を
実施した方が商品価値が高まり、本発明の主旨がより向
上する。その方法は上記の方法で処理した後の貝殻(主
に真珠層)を強アルカリの溶液に浸漬する。強アルカリ
は、特に限定はないが、食品や化粧品に利用するため、
匂いなどが残らないものがよく、水酸化ナトリウムや水
酸化カリウム等が適当である。濃度は、浸漬時間や稜柱
層の残った程度、アルカリの種類によって異なるが、
0.5〜15%がよく、浸漬時間も種々の条件によって
異なるが、1時間から5日程度がよい。 浸漬後水洗す
る。しかしながら、よく水洗しても、アルカリが真珠層
に残るので、用途によっては、薄い酸の水溶液に数十分
から数時間浸漬して中和した方がよい場合がある。ここ
で用いる酸は塩酸や酢酸、クエン酸等を用いることが出
来る。また、過酸化水素水を利用してさらに脱色する方
法もある。使用する過酸化水素水の濃度は0.5〜5
%、浸漬時間は30分〜5日間が適当であり、水洗した
のち、完全に過酸化水素を除きたいときは、カタラーゼ
を用いて過酸化水素を除去する。この過酸化水素を利用
して脱色をする方法は貝殻はある程度粉砕したのちに、
またクズ真珠に適用する場合はペンチなどで核を除いた
あとに実施するのが効果的である。
【0009】真珠は真円で、傷のない、光沢のよいもの
は勿論、装飾品として用いればよいが、それ以外のもの
や所謂ケシ珠は利用価値が低いので、これらを用いるこ
とができる。方法はペンチ等で衝撃を加え、真珠層と核
に分けたのち、真珠層のみを取り出し、必要に応じて上
記の強アルカリや過酸化水素を用いて、脱色等を行う。
【0010】これにより得た貝殻或いは真珠の真珠層を
必要により水洗後乾燥し、粉砕する。粉砕は公知の方
法、すなわち、カッターミル、アトマイザーあるいはジ
ェットミルなどの装置を用いればよい。粉砕は真珠光沢
を有するようにする場合は、粉末の大きさは0.05〜
2mm程度がよくこの大きさになるように粉砕する。しか
しこの大きさのみ得ることは困難でありこの大きさの粉
末が最大量になるように粉砕したのち、篩などで分別す
ればよい。これより大きな粉末は再度粉砕し、これより
小さい粉末は真珠光沢を必要としない製品に利用すれば
よい。真珠光沢を特に必要としない場合は、用途によっ
て粉砕の程度を決定すればよい。このようにして得たア
コヤ貝真珠層粉末に対して必要により、エタノールを
0.5〜2倍量加えてよく混合し、30分〜数日間浸漬
処理したのち乾燥させる。
【0011】このようにして得たアコヤ貝貝殻および真
珠の真珠層粉末に植物抽出物を吸着させる。その方法は
特に限定はなく、一般的な方法をとればよい。抽出した
溶媒をそのまま用いるのが一般的で、且つ経済的であ
る。また、一旦、溶媒を除去した植物抽出物でも植物抽
出物が溶解する溶媒を用いて溶解する。但し、へキサン
などの極性の小さい溶媒で抽出した植物抽出物は本発明
の主旨にあまり合致せず、水或いはエタノール、メタノ
ール、アセトン等の有機性親水溶媒、若しくは有機性親
水溶媒と水と混合した溶媒で抽出されたものが、真珠層
粉末に吸着性もよいので、これを利用する。また、着色
した植物抽出物を用いることによって有効性のみなら
ず、外観上の優位点もあり、より好ましい。
【0012】用いる植物抽出物は特に限定はなく、赤芽
柏、アカネ、アセロラ、阿仙薬、貝母、アロエ、銀杏
葉、ウラジロガシ、ウーロン茶、ウワウルシ、白樺、、
カミツレ、甘草、キズタ、黄柏、仙鶴草、グアバ葉、辛
夷、サフラン、シソ葉、セイヨウトチノキ、蓮実、知
母、枇杷葉、檳榔子、ベニバナ、マンネンタケ、ミロバ
ラン、ヤシャブシ、ローズマリー、紫根などが挙げられ
る。
【0013】種々の植物抽出物のなかでも、蓬、サフラ
ン、棗、枇杷葉、シソ葉などが有効である。このように
植物抽出物を吸着させた真珠層粉末は、安定に製剤に配
合できる利点があり、且つ、食品の場合、真珠層粉末に
よって、胃の酸度が幾分かは弱まり、胃炎、胃潰瘍や胃
の爛れに効果がある。真珠層粉末も胃酸によって吸収さ
れやすくなる。また、真珠光沢を有する程度に粉砕した
ものは、当然、真珠光沢を有し、外観上の優位点を持
ち、食欲や使用を促進する心理的な利点もあり、より製
品を魅力的なものにする。また、植物抽出物を保持する
ための担体を別途用意する必要はなく、処方の選択の範
囲も広がる。また、着色した植物抽出物を用いると、真
珠光沢を有する粉体を用いる場合と同様に外観的にも優
位になるので、これらの利点を活かすような剤型を選択
するとよい。
【0014】以上のような方法で植物抽出物を吸着した
真珠層粉末は様々な用途に用いることができる。例をあ
げれば、ローション、ゲル、ヘアートニック、ファンデ
ーション、口紅、入浴剤等の化粧品、飲料、ゼリー等の
食品に用いることができる。
【0015】次に具体的に実施例、処方例を上げて説明
するが、この実施例、処方例にとらわれることはない。
【0016】実施例−1a アコヤ貝貝殻3.0kg、塩酸3.0kg、水道水14.0
kg、酸化アルミニウムを材質とした研磨石(直径8mm長
さ15mmの斜円柱)10.0kgを層内容積65リッター
の回転式可傾型バレル研磨機(株式会社TKX製、形式
NK−65型)に入れ、密封した状態で、回転数38r
pmで30分間回転させた。なお研磨機の蓋には内径
0.8cmと内径1.6cmのバルブを設置した。取り出し
時には蓋に取り付けたバルブを徐々に開放した後、研磨
機の蓋(投入口)を開け、内容物を取り出した。次い
で、振動式選別機(株式会社TKX製、形式KEE−3
型、選別網2cm角)を用いて貝殻と研磨石を分別し、水
洗した。これを5%水酸化ナトリウム水溶液5kgに18
時間浸漬した。その後、水でよく洗ったのちに、1%塩
酸水溶液5kgに2時間浸漬後水洗した。これを75℃、
1時間乾燥し、カッターミル(株式会社西村機械製作所
製、形式KM−D3型)とアトマイザー(不二パウダル
株式会社製、形式E2W−75型)で粉砕し、平均粒子
径180ミクロンまで粉砕した。これを36メッシュを
通り、50メッシュを通らない部分(粒子径は300〜
425ミクロン)を集めた。これと約2倍量のエタノー
ルを加えて、30分間攪拌した後、遠心分離機で過剰な
エタノールを回収したのち、タンブルドライヤー(楠木
機械株式会社製、バキュームタンブルドライヤー)を使
用し、150℃で減圧乾燥させた。脱色および不純物を
除去するため、これを過酸化水素水に24時間浸漬し
た。使用した過酸化水素水は過酸化水素として2%にな
るように希釈して用いた。浸漬後、水洗し、残存してい
る過酸化水素水を除去するため、0.1%カタラーゼ緩
衝溶液に24時間浸漬処理した。なお、緩衝溶液はNa
2PO4−Na2HPO4のpH6.73の水溶液を用い
た。これに蓬抽出液75gと上記の真珠層粉末25gと
を軽く攪拌した後、12時間そのまま静置した。その
後、充分水洗し、30℃で5時間送風乾燥した。
【0017】実施例−1b 実施例−1aの蓬抽出液をサフラン抽出液に置き替えて
他は実施例−1aと同様に処理した。
【0018】実施例−1c 実施例−1aの蓬抽出液をシソ葉抽出液に置き替えて他
は実施例−1aと同様に処理した。
【0019】実施例−1d 実施例−1aの蓬抽出液を枇杷葉抽出液に置き替えて他
は実施例−1aと同様に処理した。
【0020】実施例−2a アコヤ貝貝殻3.0kg、塩酸3.0kg、水道水14.0
kg、酸化アルミニウムを材質とした研磨石(直径8mm長
さ15mmの斜円柱)10.0kgを層内容積65リッター
の回転式可傾型バレル研磨機(株式会社TKX製、形式
NK−65型)に入れ、密封した状態で、回転数38rp
mで30分間回転させた。なお研磨機の蓋には内径0.
8cmと内径1.6cmのバルブを設置した。取り出し時に
は蓋に取り付けたバルブを徐々に開放した後、研磨機の
蓋(投入口)を開け、内容物を取り出す。次いで、振動
式選別機(株式会社TKX製、形式KEE−3型、選別
網2cm角)を用いて貝殻と研磨石を分別し、水洗した。
これを5%水酸化ナトリウム水溶液5kgに18時間浸漬
した。その後、水でよく洗ったのちに、1%塩酸水溶液
5kgに2時間浸漬後水洗した。これを75℃、1時間乾
燥し、カッターミル(株式会社西村機械製作所製、形式
KM−D3型)とアトマイザー(不二パウダル株式会社
製、形式E2W−75型)で粉砕し、平均粒子径50ミ
クロンまで粉砕した。これと約2倍量のエタノールを加
えて、30分間攪拌した後、遠心分離機で過剰なエタノ
ールを回収したのち、タンブルドライヤー(楠木機械株
式会社製、バキュームタンブルドライヤー)を使用し、
150℃で減圧乾燥させた。これに棗抽出液の200g
と上記の真珠層粉末100gとを軽く攪拌した後、12
時間そのまま静置した。その後、充分水洗し、30℃で
5時間送風乾燥した。
【0021】実施例−2b 実施例−2aの棗抽出液を枇杷葉抽出液に置き替えて他
は実施例−2aと同様に処理した。
【0022】実施例−3 クズ真珠1kgをペンチで表皮の部分(真珠層)を剥ぎ取
り水洗する。脱色および不純物を除去するため、これを
過酸化水素水に24時間浸漬した。使用した過酸化水素
水は過酸化水素として2%になるように希釈して用い
た。浸漬後、水洗し、残存している過酸化水素水を除去
するため、0.1%カタラーゼ緩衝溶液に24時間浸漬
処理した。なお、緩衝溶液はNaH2PO4−Na2HP
4のpH6.73の水溶液を用いた。これを水洗した
後、送風乾燥(70℃、1時間)する。アトマイザー
(不二パウダル株式会社製、形式E2W−75型)で粉
砕し、粒子径300〜425ミクロンの部分を得た。こ
の粉末25gに枇杷葉抽出液75gを軽く攪拌した後、
12時間静置した。その後、充分水洗し、30℃で5時
間送風乾燥した。
【0023】以下に各抽出液の作成方法を示す。蓬抽出
液はヨモギ100gに対し水500mlを加え水浴中で
2時間加熱した後、ろ過(東洋濾紙No.5C)した。
【0024】サフラン抽出液は以下のように調製した。 a.細胞の選択花芽が10cm位に伸びたサフランの球根
の外皮を剥ぎ変色した部分を除去した後、流水で3時間
洗浄した。10%塩化ベンザルコニウムに3〜4秒、7
0%エタノールに1〜2秒、5%次亜塩素酸ナトリウム
に20〜40分浸漬した。そののちは無菌的に行った。
花芽を球根の部分を残して切り取り滅菌水で3回洗浄し
た。次に花芽から蕾を取り出して切開しメシベを花柱を
長くつけた状態で取り出し培地に接種した。培地はMu
rashige and Skoogの培地にサッカロー
ス4%、寒天末0.9%を加え、pHは5.8に調整し
た。これにナフタレン酢酸10ppm、ベンジルアデニン
1ppmを加えた。これを25℃、暗所に放置した。8週
間ごとに培地を交換し、32週間培養した。この培養組
織を80℃、1時間乾燥し、50%エタノール水溶液で
抽出後、5μmメンブランフィルターでろ過し、濾液を
エバポレートした後、凍結乾燥した。少量の精製水で溶
解した後、0.45μmメンブランフィルターでろ過
し、液体クロマトグラフで精製した。これを凍結乾燥
し、50%エタノールで固形分が1%になるように調製
した。
【0025】シソ葉抽出液は、シソ葉100gを食塩1
00gであく抜きをした後、食酢100gを加えて5日
間放置した。これをろ過(東洋濾紙No.5C)した。
【0026】棗抽出液は、ナツメの実100gに1リッ
ターのエタノールを加え、5日間放置した後、ろ過(東
洋濾紙No.5C)した。
【0027】枇杷葉抽出液は枇杷葉100gを1リッタ
ーの精製水を加えて、沸騰水浴中で2時間加熱した。こ
れを固形分が1%になるように、蒸発濃縮した。
【0028】以下に上記の実施例を配合した処方を示
す。
【0029】処方例−1 ゲル 成 分 配合割合(重量%) カルボキシビニルポリマー 0.7 パラオキシ安息香酸メチル 0.2 1,3ブチレングリコール 11.0 グリセリン 3.0 ポリオキシエチレングリコール 4.0 フェノキシエタノール 0.5 精製水 69.3 L−アルギニン 1.0 キサンタンガム 0.2 実施例−1a 0.1 常法により作成した。
【0030】処方例−2 口紅 成 分 配合割合(重量%) ひまし油 51.3 オクチルドデカノール 15.0 ラノリン 5.0 液状ラノリン 5.0 ミツロウ 5.0 オゾケライト 4.0 キャンデリラロウ 7.0 カルナウバロウ 2.0 酸化チタン 1.0 実施例−2a 0.2 赤色201号 1.0 赤色202号 2.0 黄色4号アルミニウムレーキ 1.0 赤色223号 0.1 香料 0.1 ビタミンE 0.2 パラオキシ安息香酸プロピル 0.1 常法により作成した。
【0031】処方例−3 ローション 成 分 配合割合(重量%) エタノール 14.0 グリセリン 4.0 ベンガラ 0.1 酸化亜鉛 0.5 カオリン 0.5 実施例−2b 0.5 カンファー 0.15 香料 0.05 精製水 80.2 常法により作成した。
【0032】処方例−4 食品(顆粒) 成 分 配合割合(重量%) 実施例−1c 18.5 実施例−3 20.0 乳糖 38.0 トウモロコシデンプン 18.0 結晶性セルロース 2.0 ペプチン 0.8 しいたけ粉末 0.7 常法により顆粒を作成した。
【0033】 処方例−5 ドリンク 成 分 配合割合(重量%) 実施例−1b 5.0 還元麦芽糖 5.0 ビタミンC 1.0 ビタミンB2 0.05 ビタミンB6 0.05 精製水 88.9 常法によりドリンクを作成した。
【0034】処方例−6 カプセル剤 実施例1dをゼラチン製カプセル(シオノギクオリカプ
ス社製クリアー2号)に0.4gづつ充填した。
【0035】効果の確認1 胃腸の弱い男性30名を2群に分け、一方の15名(こ
れをA群とする)に処方例−6を1日に3カプセルづつ
3ヶ月間服用してもらった。他の15名(これをB群と
する)には、等量の枇杷葉抽出物と枇杷葉抽出物を吸着
させていない状態の実施例1dの真珠層粉末を時間を2
時間以上ずらして、服用してもらった。服用後アンケー
トした結果、以下のような答えを得た。 他の処方例も同様に有効性を示し、本発明が有用なこと
がわかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 35/78 A61K 35/78 Q T A61P 1/04 A61P 1/04 // A61K 35/56 A61K 35/56 Fターム(参考) 4B018 LB08 LE02 LE05 MB05 MC01 MF07 MF14 4C083 AA071 AA072 AA111 AA112 AA122 AB212 AB232 AB242 AB442 AC012 AC072 AC102 AC122 AC172 AC482 AC582 AC792 AC842 AC852 AD042 AD092 AD352 AD512 AD532 AD662 CC04 CC13 DD27 DD41 4C087 AA10 BB16 MA37 MA52 NA14 ZA69 4C088 AB12 AB29 AB38 AB51 AB72 AC01 AC04 AC05 BA08 MA09 MA37 MA52 NA14 ZA69

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物抽出物を吸着した真珠層粉末
  2. 【請求項2】 真珠光沢を有する程度に粉末化したもの
    に植物抽出物を吸着した真珠層粉末
  3. 【請求項3】 粉末の方法が真珠層を有する貝殻を回転
    式可傾型バレル研磨機で処理する。処理液として濃度が
    5〜50%で且つ処理する真珠層を有する貝殻の真珠層
    を除いた部分の炭酸カルシウムを塩化カルシウムに変え
    るに必要な量の0.5〜1.5倍の量の塩酸を用いて真
    珠層を有する貝殻の真珠層を優先的に得るアコヤ貝貝殻
    の処理方法で得た真珠層を粉末化したものである請求項
    1または請求項2の真珠層粉末
  4. 【請求項4】 植物抽出物が、蓬、サフラン、棗、枇杷
    葉、シソ葉である請求項1、請求項2または請求項3の
    真珠層粉末
JP2001359267A 2001-11-26 2001-11-26 真珠層粉末 Pending JP2003160440A (ja)

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