JP2003159917A - 空気入りタイヤ及びその製造方法 - Google Patents

空気入りタイヤ及びその製造方法

Info

Publication number
JP2003159917A
JP2003159917A JP2002242363A JP2002242363A JP2003159917A JP 2003159917 A JP2003159917 A JP 2003159917A JP 2002242363 A JP2002242363 A JP 2002242363A JP 2002242363 A JP2002242363 A JP 2002242363A JP 2003159917 A JP2003159917 A JP 2003159917A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoplastic resin
adhesive sealant
rubber
resin film
tire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002242363A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3970129B2 (ja
Inventor
Takayuki Fukutomi
崇之 福富
Takumi Sekiguchi
関口  巧
Kazumasa Nakakita
一誠 中北
Mitsuru Naito
内藤  充
Koji Watabe
弘二 渡部
Yuichi Kobayashi
勇一 小林
Satoshi Makino
聡 牧野
Naoya Miyawaki
直哉 宮脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2002242363A priority Critical patent/JP3970129B2/ja
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to CN200610080912XA priority patent/CN1927608B/zh
Priority to PCT/JP2002/009497 priority patent/WO2003026906A1/ja
Priority to CNB028176952A priority patent/CN100345676C/zh
Priority to CA2459845A priority patent/CA2459845C/en
Priority to DE60229991T priority patent/DE60229991D1/de
Priority to EP06016959A priority patent/EP1724126B1/en
Priority to US10/488,310 priority patent/US20040194862A1/en
Priority to KR1020087015734A priority patent/KR100913935B1/ko
Priority to EP02765572A priority patent/EP1435301B1/en
Priority to DE60225460T priority patent/DE60225460T2/de
Priority to EP06016960A priority patent/EP1714802B1/en
Priority to DE60229798T priority patent/DE60229798D1/de
Priority to KR1020087026445A priority patent/KR100913936B1/ko
Priority to KR1020047002666A priority patent/KR100895967B1/ko
Publication of JP2003159917A publication Critical patent/JP2003159917A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3970129B2 publication Critical patent/JP3970129B2/ja
Priority to US11/981,435 priority patent/US20080078489A1/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0681Parts of pneumatic tyres; accessories, auxiliary operations
    • B29D30/0685Incorporating auto-repairing or self-sealing arrangements or agents on or into tyres
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0681Parts of pneumatic tyres; accessories, auxiliary operations
    • B29D30/0685Incorporating auto-repairing or self-sealing arrangements or agents on or into tyres
    • B29D2030/0686Incorporating sealants on or into tyres not otherwise provided for; auxiliary operations therefore, e.g. preparation of the tyre
    • B29D2030/0695Incorporating sealants on or into tyres not otherwise provided for; auxiliary operations therefore, e.g. preparation of the tyre the sealant being in the form of one wide strip, e.g. a patch

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリイソブチレンとパーオキサイドとの組成
物の熱処理から粘着性シーラントを形成する方法におい
て、粘着性シーラント層の厚さの均一化を可能にし、優
れたパンク防止性能を有する空気入りタイヤ及びその製
造方法を提供する。 【解決手段】 ポリイソブチレンを50wt%以上含有
するゴム成分100重量部に対しパーオキサイドを0.
2〜20重量部配合したゴム組成物の熱処理から得られ
る粘着性シーラントを、該粘着性シーラントの少なくと
も片側に熱可塑性樹脂フィルムを配置してタイヤ内面の
少なくともトレッド部に対応する領域に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気入りタイヤ及び
その製造方法に関し、更に詳しくは、タイヤ内面に自己
シール性の粘着性シーラント層を有する空気入りタイヤ
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、走行中に釘等を踏んだときのタイ
ヤのパンク対策として、(1) タイヤ内部に剛性部を内挿
しておくランフラットタイヤ、(2) パンクしたときエア
バルブからタイヤ内に液状修理剤を注入して穴を塞ぐ方
法、(3) タイヤ製造時に予めタイヤ内面に粘着性シーラ
ントを積層しておく方法等の提案がある。
【0003】しかし、(1) のランフラットタイヤは剛性
物により重量が増加し、乗心地も悪化するという問題が
ある。(2) の修理液を注入する方法は重量化の問題は
(1) よりも少ないが、パンク時に運転者が車外に出て注
入作業を行わなければならないという問題があった。
【0004】これら(1) 、(2) に対し、(3) の方法は、
(1) のような重量化が少なく、かつ(2) のようにパンク
時に人が注入作業を行わなくても自己シールするという
利点がある。
【0005】(1) や(2) よりも優れた点を有する(3) の
方法としては、特開平53−55802号公報にポリイ
ソブチレンにパーオキサイドを添加したゴム組成物をタ
イヤ内面に配置し、これをタイヤ加硫時に熱分解するこ
とによって粘着性シーラントを得るようにしたものが提
案されている。
【0006】しかしながら、ポリイソブチレンをパーオ
キサイドで熱分解して得られる粘着性シーラントは、流
動性が大きいためタイヤ内面に配置したときに、厚さが
変化して均一にならず、薄い部分でシール性が悪化する
という問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
イソブチレンとパーオキサイドとの組成物の熱処理から
粘着性シーラントを形成する方法において、粘着性シー
ラント層の厚さの均一化を可能にし、優れたパンク防止
性能を有する空気入りタイヤ及びその製造方法を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の空気入りタイヤは、ポリイソブチレンを50wt%
以上含有するゴム成分100重量部に対しパーオキサイ
ドを0.2〜20重量部配合したゴム組成物の熱処理か
ら得られる粘着性シーラントを、該粘着性シーラントの
少なくとも片側に熱可塑性樹脂フィルムを配置してタイ
ヤ内面の少なくともトレッド部に対応する領域に配置し
たことを特徴とする。
【0009】また、本発明の空気入りタイヤの製造方法
は、ポリイソブチレンを50wt%以上含有するゴム成
分100重量部に対しパーオキサイドを0.2〜20重
量部配合したゴム組成物を、該ゴム組成物の少なくとも
片側に熱可塑性樹脂フィルムを配置して未加硫タイヤの
少なくともトレッド部に対応する領域の内面に配置し、
該未加硫タイヤの加硫時に前記ゴム組成物を熱処理する
ことにより粘着性シーラントに形成することを特徴とす
る。
【0010】このように、ポリイソブチレンを含有する
ゴム成分とパーオキサイドからなるゴム組成物を加熱処
理により反応させて粘着性シーラントを形成するとき、
熱可塑性樹脂フィルムを少なくとも片側に配置したた
め、ポリイソブチレンの分解ポリマー(粘着性シーラン
ト)の一部が熱可塑性樹脂フィルムの表面と結合し、表
面全体に均一に分布するため、粘着性シーラントの流動
性が抑制されてタイヤ内面に均一に保持される。従っ
て、粘着性シーラント層の薄い部分から生ずるシール性
不良はなくなり、パンク防止性能を向上することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の空気入りタイヤの一例であ
り、子午線半断面を示している。1はトレッド部、2は
サイドウォール部、3はビード部である。タイヤ内側に
はカーカス層4が配置され、その両端部が左右一対のビ
ードコア5, 5間に装架されている。トレッド部1にお
けるカーカス層4の外周には、ベルト層6が設けられ、
カーカス層4の内側にはインナーライナー7が配置され
ている。インナーライナー7のトレッド部に対応する位
置の内側に粘着性シーラント層8が配置され、粘着性シ
ーラント層8のさらに内側に熱可塑性樹脂フィルム10
が配置されている。
【0013】インナーライナー7は、一般には非通気性
に優れたブチルゴムが使用されるが、熱可塑性樹脂フィ
ルムを使用してもよく、特に熱可塑性樹脂とエラストマ
ーとの混合組成物からなるフィルムを使うとよい。
【0014】このような構成の空気入りタイヤの製造方
法は、通常の空気入りタイヤの製造工程において、未加
硫タイヤ内面にポリイソブチレンを主成分とするゴム成
分にパーオキサイドを配合したゴム組成物を配置し、さ
らにその内面に熱可塑性樹脂フィルムを配置する。この
ように成形した未加硫タイヤを加熱加硫することによ
り、上記ゴム組成物が熱分解して粘着性シーラント層を
形成する。熱可塑性樹脂フィルムとしては、上記ゴム組
成物のタイヤ内側のほか、インナーライナーとの間に配
置するようにしてもよい。
【0015】このように、未加硫タイヤの内面に上記構
成のゴム組成物を、このゴム組成物の少なくとも片面に
熱可塑性樹脂フィルムを配置した状態にして配置し、該
未加硫タイヤの加硫時に加熱すると、加硫時の熱でパー
オキサイドが分解してラジカルが発生し、そのラジカル
によりポリイソブチレンが分解する。この分解によって
生成した分解ポリマー(粘着性シーラント)の中で熱可
塑性樹脂フィルム表面と接するものが、熱可塑性樹脂フ
ィルムと結合し、その表面に均一に分布するため、粘着
性ポリマーの流動が拘束される。この流動を拘束された
粘着性シーラントは熱可塑性樹脂フィルムと結合してい
ない粘着性シーラントの流動性も抑制するため、粘着性
シーラントをタイヤ内面全体に均一に保持するようにな
る。
【0016】本発明の空気入りタイヤは、このようにし
て得られるため、厚さが均一な粘着性シーラント層を形
成することにより、厚さ不足によるシール不良を起こす
ことがなくなり、優れたパンク防止性能を有する。
【0017】上記構成の空気入りタイヤによるパンクレ
ス効果は、次のようにして得られる。図2に示すよう
に、釘9がトレッド部1からインナーライナー7を経て
タイヤ内側の粘着性シーラント層8まで貫通した場合、
熱可塑性樹脂フィルム10がテント状に浮き上がると共
に、内面の粘着性シーラント層8が、釘9に密着するよ
うにまとわりついてシールするため空気が漏出すること
はない。また、高速走行により遠心力で釘9が抜けると
きは、釘9の周囲にまとわりついた粘着性シーラント層
8がトレッド部1の貫通穴にひきずり込まれてシールす
るため空気漏れを起こすことはない。
【0018】本発明において、粘着性シーラントを生成
するために使用するゴム組成物中のゴム成分としては、
ポリイソブチレンを50wt%以上含有することが必要
である。ポリイソブチレンが、ゴム成分中の50wt%
より少ないと、上記高粘度の分解ポリマーの生成量が少
な過ぎて、パンク防止効果を十分に発揮することができ
ない。また、ポリイソブチレンのかわりにイソプレン含
有イソブチレンゴムを用いて、イソブチレン含有量を5
0wt%以上に調整してもよい。
【0019】また、ゴム組成物中のパーオキサイドは、
上記ゴム成分100重量部に対し0.2〜20重量部、
より好ましくは0.2〜10重量部配合することが必要
である。
【0020】パーオキサイドの添加量がポリイソブチレ
ンを含有するゴム成分100重量部に対して、0.2重
量部より少ない場合には、ポリイソブチレン等のパーオ
キサイド分解質のポリマーが十分に分解されないため、
パンク防止効果を十分に発揮することができない。ま
た、20重量部を超えると、添加量が多すぎるため分解
が進行し過ぎて、粘着性組成物の粘度が低くなり過ぎ、
パンク防止効果が十分に得られない。
【0021】尚、上記ゴム成分に配合できるその他のゴ
ム成分としては、タイヤに使用可能なものであれば特に
限定されない。例えば、ブチルゴム、イソプレンゴム、
スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、天然ゴムを
挙げることができる。
【0022】パーオキサイドとしては、アシルパーオキ
サイド類(例えば、ベンゾイルパーオキサイド、P−ク
ロロベンゾイルパーオキサイド)、ケトンパーオキサイ
ド類(例えば、メチルエチルケトンパーオキサイド)、
パーオキシエステル類(例えば,t−ブチルパーオキシ
アセテート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−
ブチルパーオキシフタレート)、アルキルパーオキサイ
ド類(例えば、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチ
ルパーオキシベンゾエート、1,3−ビス(t−ブチル
パーオキシイソプロピル)ベンゼン)、ハイドロパーオ
キサイド類(例えば、t−ブチルハイドロパーオキサイ
ド)等が使用できる。
【0023】また、粘着性シーラント層の厚さは、1〜
4mmであることが好ましい。1mmより薄いと、パン
ク防止効果が低減し、4mmより厚いと、タイヤ重量が
増加するため好ましくない。
【0024】本発明で粘着性シーラントの生成に使用す
る、ゴム組成物には、必要に応じて、パーオキサイドに
よるポリマーの分解を促進するためナフテン酸コバルト
のような触媒を添加したり、カーボンブラック、シリカ
等の無機充填剤を添加したり、ポリブテンのような粘着
剤を添加したり、芳香族系プロセスオイル、ナフテン系
プロセスオイル、パラフィン系プロセスオイル等の可塑
剤を添加してもよい。但し、クレーはパーオキサイドの
分解を妨げるので好ましくない。
【0025】熱可塑性樹脂フィルムは粘着性シーラント
層のタイヤ径方向内側および外側のいずれに配置されて
もよく、或いは両方に配置してもよい。しかし、より好
ましくは、内側に配置されるのがよい。熱可塑性脂フィ
ルムが内側に配置されない場合は、粘着性シーラント層
がタイヤ内面に露出するため、タイヤを車両に取り付け
たり、取り外したりするときに粘着性シーラント層に直
接触れることがあり作業性を低下させる恐れがあるから
である。
【0026】また、熱可塑性樹脂フィルムを粘着性シー
ラント層の両側に配置した場合は、粘着性シーラントを
両側から拘束することができ、いっそう厚さの均一性を
向上する。更に、熱可塑性樹脂フィルムの表面に凹凸を
付与し、粘着性シーラントとの接触面積を増加させる
と、より効果的である。
【0027】本発明に使用する熱可塑性樹脂フィルム
は、インナーライナーに熱可塑性樹脂フィルムを使用す
ることにより兼用させるようにしてもよい。インナーラ
イナーを熱可塑性樹脂フィルムとした場合には、ブチル
ゴムを主成分とする従来のインナーライナーと比較して
タイヤを軽量化することができる。
【0028】本発明で使用される熱可塑性樹脂フィルム
を構成する樹脂としては、樹脂単独だけでもよいが、エ
ラストマ−を不連続相となるように配合した樹脂組成物
であってもよい。樹脂としては、例えば、ポリエステル
系樹脂〔例えば、ポリブチレンテレフタレート(PB
T)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエ
チレンイソフタレート(PEI)、ポリブチレンテレフ
タレート/テトラメチレングリコール共重合体、PET
/PEI共重合体、ポリアリレート、ポリブチレンナフ
タレート〕、ナイロン系樹脂(例えば、ナイロン6、ナ
イロン66、ナイロン46、ナイロン11、ナイロン1
2、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン6/6
6共重合体、ナイロン6/66/610共重合体、ナイ
ロンMXD6、ナイロン6T、ナイロン6/6T共重合
体、ナイロン66/PP共重合体、ナイロン66/PP
S共重合体)、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブチレン)が挙げられ、
これらを単独で使用してもよいし、さらにこれら樹脂か
ら複数を選択して混合したものでもよい。
【0029】熱可塑性樹脂のマトリックス中に分散させ
るエラストマ−としては、例えば、ジエン系ゴム及びそ
の水素添加物〔例えば、NR、IR、エポキシ化天然ゴ
ム、SBR、BR(高シスBR及び低シスBR)、NB
R、水素化NBR、水素化SBR〕、オレフィン系ゴム
(例えば、エチレンプロピレンゴム、マレイン酸変性エ
チレンプロピレンゴム、ブチルゴム、イソブチレンと芳
香族ビニル又はジエン系モノマー共重合体)、アクリル
ゴム、アイオノマー、含ハロゲンゴム(例えばBr−ブ
チルゴム、Cl−ブチルゴム、イソブチレンパラメチル
スチレン共重合体の臭素化物、クロロプレンゴム、ヒド
リンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリ
エチレン、マレイン酸変性塩素化ポリエチレン)、シリ
コンゴム(例えば、メチルビニルシリコンゴム、ジメチ
ルシリコンゴム、メチルフェニルビニルシリコンゴ
ム)、含イオウゴム(例えば、ポリスルフィドゴム)、
フッ素ゴム(例えば、ビニリデンフルオライド系ゴム、
含フッ素ビニルエーテル系ゴム、テトラフルオロエチレ
ン−プロピレン系ゴム、含フッ素シリコン系ゴム、含フ
ッ素ホスファゼン系ゴム)、熱可塑性エラストマー(例
えば、スチレン系エラストマ−、オレフィン系エラスト
マ−、ポリエステル系エラストマ−、ウレタン系エラス
トマ−、ポリアミド系エラストマ−)などを挙げること
ができる。
【0030】本発明で使用する熱可塑性樹脂フィルムの
厚さは0.05〜0.3mmである。0.05mmより
薄いと、フィルムの強度が低下し破損し易くなるため好
ましくない。0.3mmより厚いと、フィルムの重量が
大きくなり過ぎるため、タイヤの重量が増加するため好
ましくない。フィルム表面に凹凸を付与する場合は、凹
凸による段差を0〜0.25mmの範囲にすることが好
ましい。凹凸を設けた場合において、フィルム最薄部の
厚さが0.05mmより小さくなると、タイヤ走行中に
フィルムが破断する恐れがある。
【0031】本発明は図で例示した空気入りラジアルタ
イヤに限定されるものでなく、空気入りバイアスタイヤ
について同様に適用することができる。
【0032】
【実施例】実施例1, 2、比較例1 タイヤサイズを205/65R15で共通にし、下記組
成のゴム組成物から粘着性シーラントを形成するに当
り、熱可塑性樹脂フィルムの併用を表1のように異なら
せた3種類の空気入りラジアルタイヤ(実施例1,2、
比較例1)を製作した。
【0033】ゴム組成物の配合材料 重量部 ポリイソブチレン 100 パーオキサイド(di-cumyl-peroxide ) 15 FEF(カーボンブラック) 30 これら3種類のタイヤについて、タイヤ内面を切断観察
することにより粘着性シーラント層の厚みの均一性を評
価した。結果を表1に示す。
【0034】
【表1】 表1から明かなように、本発明の構成からなる実施例
1、2のタイヤは、粘着性シーラント層の厚みの均一性
に優れていることがわかる。
【0035】
【発明の効果】上述したように本発明の空気入りタイヤ
及びその製造方法によれば、ポリイソブチレンを含有す
るゴム成分とパーオキサイドからなるゴム組成物を加熱
処理により反応させて粘着性シーラントを形成すると
き、熱可塑性樹脂フィルムを少なくとも片側に配置した
ため、ポリイソブチレンの分解ポリマー(粘着性シーラ
ント)の一部が熱可塑性樹脂フィルムの表面と結合し、
表面全体に均一に分布するため、粘着性シーラントの流
動性が抑制されてタイヤ内面に均一に保持される。従っ
て、粘着性シーラント層の薄い部分から生ずるシール性
不良はなくなり、パンク防止性能を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りタイヤの子午線半断面図であ
る。
【図2】図1の空気入りタイヤに釘が刺さった状態を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 トレッド部 2 サイドウォール部 3 ビード部 4 カーカス層 5 ビードコア 6 ベルト層 7 インナーライナー 8 粘着性シーラント層 10 熱可塑性樹脂フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関口 巧 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 (72)発明者 中北 一誠 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 (72)発明者 内藤 充 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 (72)発明者 渡部 弘二 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 (72)発明者 小林 勇一 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 (72)発明者 牧野 聡 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 宮脇 直哉 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 4F213 AA45 AC03 AD05 AD08 AH20 WM05 WM35

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリイソブチレンを50wt%以上含有
    するゴム成分100重量部に対しパーオキサイドを0.
    2〜20重量部配合したゴム組成物の熱処理から得られ
    る粘着性シーラントを、該粘着性シーラントの少なくと
    も片側に熱可塑性樹脂フィルムを配置してタイヤ内面の
    少なくともトレッド部に対応する領域に配置した空気入
    りタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性樹脂フィルムを前記粘着性
    シーラントの内面側に配置した請求項1に記載の空気入
    りタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記熱可塑性樹脂フィルムが熱可塑性樹
    脂とエラストマ−との配合物からなる請求項1又は2に
    記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記熱可塑性樹脂フィルムがポリエステ
    ル系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂から
    なる群から選ばれた少なくとも1種からなる請求項1,
    2又は3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】 前記熱可塑性樹脂フィルムの厚さが0.
    05〜0.3mmである請求項1〜4のいずれかに記載
    の空気入りタイヤ。
  6. 【請求項6】 前記熱可塑性樹脂フィルムの表面に凹凸
    を付与した請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りタ
    イヤ。
  7. 【請求項7】 ポリイソブチレンを50wt%以上含有
    するゴム成分100重量部に対しパーオキサイドを0.
    2〜20重量部配合したゴム組成物を、該ゴム組成物の
    少なくとも片側に熱可塑性樹脂フィルムを配置して未加
    硫タイヤの少なくともトレッド部に対応する領域の内面
    に配置し、該未加硫タイヤの加硫時に前記ゴム組成物を
    熱処理することにより粘着性シーラントに形成する空気
    入りタイヤの製造方法。
JP2002242363A 2001-09-14 2002-08-22 空気入りタイヤ及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3970129B2 (ja)

Priority Applications (16)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002242363A JP3970129B2 (ja) 2001-09-14 2002-08-22 空気入りタイヤ及びその製造方法
DE60225460T DE60225460T2 (de) 2001-09-14 2002-09-17 Luftreifen mit einer Versiegelungsschicht und Verfahren zu seiner Herstellung
CNB028176952A CN100345676C (zh) 2001-09-14 2002-09-17 充气轮胎,其制造方法和密封剂用橡胶组合物
CA2459845A CA2459845C (en) 2001-09-14 2002-09-17 Pneumatic tire, process for producing the same, and rubber composition for sealant
DE60229991T DE60229991D1 (de) 2001-09-14 2002-09-17 Luftreifen und Verfahren zu seiner Herstellung
EP06016959A EP1724126B1 (en) 2001-09-14 2002-09-17 Pneumatic tire, process for producing the same
US10/488,310 US20040194862A1 (en) 2001-09-14 2002-09-17 Pneumatic tire, process for producing the same, and rubber composition for sealant
KR1020087015734A KR100913935B1 (ko) 2001-09-14 2002-09-17 공기 타이어 및 그 제조 방법
CN200610080912XA CN1927608B (zh) 2001-09-14 2002-09-17 充气轮胎,其制造方法和密封剂用橡胶组合物
PCT/JP2002/009497 WO2003026906A1 (fr) 2001-09-14 2002-09-17 Pneumatique, procede de fabrication associe et composition de caoutchouc destinee a un materiau de scellement
EP06016960A EP1714802B1 (en) 2001-09-14 2002-09-17 Pneumatic tire having an adhesive sealant layer
DE60229798T DE60229798D1 (de) 2001-09-14 2002-09-17 Reifen mit klebriger Versiegelungsschicht
KR1020087026445A KR100913936B1 (ko) 2001-09-14 2002-09-17 공기 타이어
KR1020047002666A KR100895967B1 (ko) 2001-09-14 2002-09-17 공기 타이어, 및 그 제조 방법
EP02765572A EP1435301B1 (en) 2001-09-14 2002-09-17 Pneumatic tire having a sealant layer and process for producing the same
US11/981,435 US20080078489A1 (en) 2001-09-14 2007-10-31 Pneumatic tire, process for producing the same, and rubber composition for sealant

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001280212 2001-09-14
JP2001-280212 2001-09-14
JP2002242363A JP3970129B2 (ja) 2001-09-14 2002-08-22 空気入りタイヤ及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003159917A true JP2003159917A (ja) 2003-06-03
JP3970129B2 JP3970129B2 (ja) 2007-09-05

Family

ID=26622264

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002242363A Expired - Fee Related JP3970129B2 (ja) 2001-09-14 2002-08-22 空気入りタイヤ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3970129B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008123175A1 (ja) * 2007-04-02 2008-10-16 The Yokohama Rubber Co., Ltd. 空気入りタイヤ
JP2009269446A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤおよびその製造方法
JP2010531266A (ja) * 2007-06-28 2010-09-24 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン セルフシール層を備えたタイヤ
JP2011037399A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ及びその製造方法
JP2013501085A (ja) * 2009-07-31 2013-01-10 コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン はめ込みセルフシーリングプライを有する空気式タイヤ
JP2013124101A (ja) * 2011-12-13 2013-06-24 Goodyear Tire & Rubber Co:The シーラント及び耐通気性フィルムの層状複合体を含有するタイヤ
KR101437679B1 (ko) 2012-12-14 2014-09-05 한국타이어 주식회사 공기압 타이어
KR20190139822A (ko) * 2019-12-11 2019-12-18 한국타이어앤테크놀로지 주식회사 실란트 및 흡음재를 포함하는 타이어
CN111890851A (zh) * 2020-08-18 2020-11-06 姚志勇 一种内贴式阻扎阻漏轮胎方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008123175A1 (ja) * 2007-04-02 2008-10-16 The Yokohama Rubber Co., Ltd. 空気入りタイヤ
JP2010531266A (ja) * 2007-06-28 2010-09-24 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン セルフシール層を備えたタイヤ
JP2009269446A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤおよびその製造方法
JP2013501085A (ja) * 2009-07-31 2013-01-10 コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン はめ込みセルフシーリングプライを有する空気式タイヤ
JP2011037399A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ及びその製造方法
JP2013124101A (ja) * 2011-12-13 2013-06-24 Goodyear Tire & Rubber Co:The シーラント及び耐通気性フィルムの層状複合体を含有するタイヤ
KR101437679B1 (ko) 2012-12-14 2014-09-05 한국타이어 주식회사 공기압 타이어
KR20190139822A (ko) * 2019-12-11 2019-12-18 한국타이어앤테크놀로지 주식회사 실란트 및 흡음재를 포함하는 타이어
KR102084128B1 (ko) 2019-12-11 2020-03-03 한국타이어앤테크놀로지 주식회사 실란트 및 흡음재를 포함하는 타이어
CN111890851A (zh) * 2020-08-18 2020-11-06 姚志勇 一种内贴式阻扎阻漏轮胎方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3970129B2 (ja) 2007-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1714802B1 (en) Pneumatic tire having an adhesive sealant layer
US20070185269A1 (en) Rubber composition for puncture-preventive sealant, pneumatic tire having tacky sealant layer, and process for producing the same
JP5071204B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5304248B2 (ja) 空気入りタイヤ及びその製造方法
JP2017149417A (ja) バリア層を有する空気入りタイヤ及びその製造法
EP2095972A1 (en) Pneumatic tire
JP2003080909A (ja) 空気入りタイヤ及びその製造方法
JP4770713B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2003159917A (ja) 空気入りタイヤ及びその製造方法
US8156979B2 (en) Tire with zoned built-in sealant layer
JP2008168648A (ja) 空気入りタイヤ
JP4194319B2 (ja) パンク防止シーラント用ゴム組成物ならびに粘着シーラント層を備えた空気入りタイヤおよびその製造方法
JP4297249B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2003285376A (ja) セルフシールタイヤの製造方法
JP2009220542A (ja) 空気入りタイヤの加硫装置
JP2003118330A (ja) パンク防止シーラント用ゴム組成物をタイヤ本体内に具備してなる空気入りタイヤ
JP4513525B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4661280B2 (ja) 空気入りタイヤ及びその製造方法
JP2006142925A (ja) 空気入りタイヤおよびその製造方法
JP2022167463A (ja) タイヤ用シーラント材の製造方法
JP2003104007A (ja) 空気入りタイヤ
JP2020006822A (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060314

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070529

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100615

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110615

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees