JP2003158930A - ペット用シーツ - Google Patents

ペット用シーツ

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 透水性シート2と不透水性シート3との
間に吸水体4が介在してなるペット用シーツ1であっ
て、該吸水体が有機酸及び/又はその塩を配合した消臭
剤組成物を含有してなることを特徴とするペット用シー
ツ1。 【効果】 本発明のペット用シーツは、犬、猫、うさ
ぎ、ハムスターなどの小動物の排泄物、特に尿に起因す
る悪臭を軽減、消去させる効果を有する。従って、本発
明によれば、飼育者である人間に対しては悪臭による住
環境の不快感がなくなり、また、ペット自身に対しても
快適な排泄場所を提供できると共に、極めて安全性の高
い消臭剤組成物を含有したペット用シーツが提供でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペット用シーツに
関し、更に詳しくは、脱臭・消臭性に優れ、愛玩動物で
あるペット用の排泄処理材として有用なペット用シーツ
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
愛玩動物の排泄処理材として新聞紙やタオルなどが用い
られていたが、尿の吸収性が劣ることから、吸収・保持
性を向上させるために高吸水性高分子化合物を用いたペ
ット用シーツが登場し、急速に普及している。しかしな
がら、排泄物から生じる臭気に対する脱臭・消臭性につ
いては十分な効果が得られていなかった。
【0003】そこで、この点を改善すべく、活性炭を含
む吸収紙を用いた吸収体(特開昭57−142256号
公報)、金属ポルフィリン又はその誘導体を担持させた
消臭繊維を用いたペット用シーツ(特開昭62−742
30号公報)、消臭・防菌剤として木酢液パウダーを用
いたペット用シーツ(特開平06−14670号公
報)、焙煎コーヒー抽出残渣を含有する動物用シーツ
(特開平08−70724号公報)、水不溶性消臭剤が
繊維ウェブに埋設された消臭シート等が提案されている
(特開2000−93459号公報)。
【0004】しかしながら、これらの方法では、排泄物
から生じる段階的な臭気、特に尿の分解に伴って発生す
るアンモニア臭に対しては効果が得られず、未だ満足い
くものではなかった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、排泄物から生じる段階的な臭気に対して優れた消臭
・脱臭効果を有するペット用シーツを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を行った結果、透水性の表面シー
トと不透水性の裏面シートとの間に吸水体が介在してな
るペット用シーツにおける該吸水体が有機酸及び/又は
その塩を配合した消臭剤組成物を含有するものである
と、排泄物から生じる段階的な臭気に対して優れた消臭
・脱臭効果を発揮することを見出し、更に鋭意検討した
結果、上記消臭剤組成物が組成物100gに対して1m
ol/Lのアンモニア水溶液をpHが7.0になるまで
添加したとき、上記1mol/Lアンモニア水溶液の添
加量が8g以上になるように緩衝能が調整されている
と、より優れた消臭・脱臭効果を発揮することを知見
し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、透水性シートと不透水性
シートとの間に吸水体が介在してなるペット用シーツで
あって、該吸水体が有機酸及び/又はその塩を配合した
消臭剤組成物を含有してなることを特徴とするペット用
シーツを提供する。ここで、上記消臭剤組成物が、組成
物100質量部に対して1mol/Lのアンモニア水溶
液をpHが7.0になるまで添加したときの上記アンモ
ニア水溶液の添加量が8質量部以上になるように緩衝能
が調整されたものであると、より好適である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより詳細に説明す
る。まず、本発明のペット用シーツの構成を図面を参照
して説明する。図1は、本発明のペット用シーツの一構
成例を説明するためにペット用シーツの一部の断面を示
した概略縦断面図である。図1に示すペット用シーツ1
は、尿が透過する透水性シート2と、尿がシーツの下に
漏れないようにする不透水性シート3との間に尿を吸収
する吸水体4を介在させ、吸水体4に有機酸及び/又は
その塩を含有する消臭剤組成物を含浸させたものであ
る。ここで、透水性シート2としては、その種類が特に
制限されるものではなく、例えば合成繊維又は天然繊維
からなる織布や不織布、開孔高分子化合物製フィルム、
メッシュシートなどが使用され、より具体的には、例え
ばポリプロピレン繊維、ポリエチレンテレフタレート繊
維を用いたスパンボンド製不織布等が好適に使用される
が、これらに限定されるものではない。
【0009】本発明において、透水性シート2の配色に
関しては特に限定されるものではないが、白系統の透水
性シートを表面シートとすると、黄色を帯びた尿が排泄
された場合、吸水体に使用される吸水紙が着色されてい
ても排尿部が視覚的に非常に不快であるため、1枚のペ
ット用シーツを何度か使用する上での審美性を向上させ
ることを考慮すれば、青や緑系統に着色された透水性シ
ートを用いることが好ましい。
【0010】色付けの方法は特に限定されず、透水性シ
ートが織布や不織布の場合は原糸の段階から着色し成型
するか、或いは成型されたシートを染着加工すればよ
く、開孔高分子化合物製フィルムやメッシュシートの場
合は溶融成型するバッチに着色されたマスターバッチを
混練して成型加工すればよい。
【0011】不透水性シート3としては、その種類が特
に制限されるものではなく、例えばポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの高分子
化合物製フィルムなどが好適に使用されるが、これらに
限定されるものではない。
【0012】吸水体4としては、吸水性を有するもので
あればその種類は特に制限されず、例えば吸水紙、粉砕
パルプ、高分子吸水剤等の吸収性物質を吸水紙や不織布
に挟み込んだものなどが好適に使用され、吸水紙は必要
に応じて重ねて使用することもできる。また、高分子吸
水剤を接着した吸水シートなどを使用することも可能で
あるが、本発明の吸水体は、これらに限定されるもので
はない。
【0013】これらの中でも、ペット用シーツの吸水性
をより向上させるためには、高分子吸水剤を使用するこ
とが好ましく、具体的には、例えばビニルエステルとエ
チレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合
体、デンプンとアクリル酸の共重合体、ポリアクリル酸
の架橋物、ビニルアルコールとアクリル酸の共重合体、
ポリアクリロニトリルの部分加水分解物、ポリエチレン
グリコールの架橋物などが挙げられ、これらは1種単独
で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができ
る。
【0014】本発明のペット用シーツに上記高分子吸水
剤を使用する場合、その使用量は特に制限されるもので
はなく、その種類などによって適宜選定することができ
るが、通常、シーツ1m2当たり5〜100g、特に2
0〜50g程度使用することが望ましい。使用量が少な
すぎると、十分に尿を吸収できない場合があり、多すぎ
ると、シーツ全体が厚くなりすぎて取り扱い難くなる場
合がある。
【0015】本発明のペット用シーツは、上述したよう
に、上記吸水体に有機酸及び/又はその塩を配合した消
臭剤組成物を含有するものである。
【0016】ここで、本発明に使用される有機酸及び/
又はその塩としては、特に限定されないが、ペットに対
する安全性を考慮して、食品添加物であるクエン酸、リ
ンゴ酸、アジピン酸、フマル酸、乳酸、グルコン酸、マ
レイン酸、コハク酸などや、それらのナトリウム塩、カ
リウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アンモニウ
ム塩などが好ましい。これらは、1種単独で又は2種以
上を適宜組み合わせて使用することができる。本発明に
おいて、有機酸とその塩とを併用する場合、その配合割
合は、特に制限されるものではないが、有機酸:有機酸
塩(質量比)=1:10〜10:1、特に1:1〜5:
1とすると、より好適である。
【0017】本発明において上記有機酸及び/又はその
塩の配合量は、特に制限されるものではないが、消臭力
を十分に発揮することを考慮すれば、上記吸水体1m2
当たり0.01〜30gが好ましく、0.1〜10gが
より好ましく、0.1〜5gが更に好ましい。配合量が
0.01g未満では十分な消臭効果が期待できない場合
があり、30gを超えるとそれ以上の配合による効果の
向上が期待できない場合がある。なお、本発明の消臭剤
組成物は、例えば有機酸及び/又はその塩を吸水体に含
浸させる濃度の調整し易さなどを考慮すると、水溶液等
の液状組成物として調製することが望ましい。
【0018】本発明の消臭剤組成物は、上記有機酸及び
/又はその塩の水溶液状態が弱酸性、具体的にはpHの
範囲が4.0〜6.5、特に4.0〜5.0に調整され
ているとより効果的である。pHが4.0未満になると
万が一の場合、ペットに皮膚刺激を生じる場合がある。
一方、pHが6.5を超えると、本発明が目的とする消
臭・脱臭効果が十分に得られなくなる場合がある。
【0019】更に、本発明の消臭剤組成物は、消臭剤組
成物100質量部に対してモル濃度が1mol/Lのア
ンモニア水溶液をpHが7.0になるまで添加したと
き、1mol/Lアンモニア水溶液の添加量が8質量部
以上、好ましくは10質量部以上、より好ましくは12
質量部以上になるように緩衝能が調整されていると、よ
り効果的である。1mol/Lアンモニア水溶液の添加
量が8質量部未満になるような緩衝能であると、十分な
消臭効果を発揮できなくなる場合がある。
【0020】本発明の消臭剤組成物は、上記のように緩
衝能を調整することで、吸水体内に浸透したペットの糞
尿などから生じる様々な悪臭が消臭剤組成物に溶け込ん
だ際のpH変化を抑制し、悪臭の溶解度低下を緩和する
ことで、より消臭効果を高めることができる。即ち、悪
臭は一般に酸性臭とアルカリ臭に分けられ、これら悪臭
が消臭剤中に溶解することで消臭基材と反応して消臭さ
れるが、本発明の消臭剤組成物の場合、その緩衝能が高
いほど悪臭が溶解する量が多くなり、より高い消臭効果
を発揮することができる。
【0021】本発明の消臭剤組成物のpH、緩衝能を調
整する場合、その手段は特に制限されるものではなく、
上記有機酸及び/又はその塩の種類、配合量などによっ
て調整することもでき、また、更に、pH調整剤、緩衝
液などを配合して調整することもできる。上記pH調整
剤、緩衝液としては、例えばフタル酸水素カリウム/水
酸化ナトリウム、クエン酸ナトリウム/水酸化ナトリウ
ム等が好適に使用される。
【0022】本発明の消臭剤組成物には、本発明の効果
を妨げない範囲で上記有機酸及び/又はその塩以外の消
臭成分等を配合することができる。このような消臭成分
としては、例えば植物抽出物が挙げられ、より具体的に
は、カタバミ、ドクダミ、ツガ、イチョウ、クロマツ、
カラマツ、アカマツ、キリ、ヒイラギモクセイ、ライラ
ック、キンモクセイ、フキ、ツワブキ、レンギョウ、ク
リ、ハンノキ、コナラ、ザクロ、イチジク、ゼンマイ、
タニウツギ、カキノキ、オオバコ、ヨモギ、ヤマモミ
ジ、サルスベリ、シロバナハギ、アセビ、シダ、ヤマナ
ラシ、コバノトネリコ、甘蔗などから抽出されるエキス
等が挙げられる。これらの植物抽出物は、1種単独で又
は2種以上を適宜組み合わせて使用できる。なお、配合
量は特に制限されないが、組成物全量に対して0.1〜
10質量%、特に0.3〜3質量%とすると好適であ
る。
【0023】また、本発明の消臭剤組成物には、上記成
分以外にも本発明の効果を妨げない範囲で必要に応じて
任意成分を配合することができる。具体的には、殺菌
剤、防腐剤、防カビ剤などを挙げることができる。
【0024】更にまた、香料や精油も任意成分として配
合することができ、l−メントール、メントン、シンナ
ミックアルデヒド、1,8−シネオール、α−ピネン、
シトロネロール、ゲラニオール、リナロール、リモネ
ン、カンファー、ラバンジュロールなどの香気成分や、
シトロネラ油、シダーウッド油、スィートオレンジ油、
ベルガモット油、ラベンダー油、ローズ油、シナモン
油、ペパーミント油、レモン油、ライム油、ひのき油な
どの精油又はこれらの混合物などが好適である。
【0025】上記消臭剤組成物の吸水体への含浸方法は
特に限定されず、例えば吸水体の構成素材として粉砕パ
ルプなどを使用する場合は、後述するように、シートを
積層してペット用シーツとする製造工程中に、通常使用
される液体の噴霧装置を用いて消臭剤組成物を吸水体に
スプレーすることによって、消臭剤組成物を吸水体に含
浸させることができる。
【0026】本発明のペット用シーツの形状は、特に制
限されるものではないが、例えば図2に示すペット用シ
ーツ1のように、透水性シート2と吸水体4とを略同一
大きさの長方形とし、不透水性シート3をこれらより
縦、横ともにやや広幅の大きさとして、透水性シート
2、吸水体4の上下の端部に不透水性シート3の端部が
被さり、不透水性シート3の左右の端部が透水性シート
2、吸水体4より延出するようにすると、尿などがシー
ツ脇から漏れ出たり、シーツ下に漏れることを防ぐこと
ができるので、より好適である。なお、本発明の透水性
シート、吸水体、不透水性シート、ペット用シーツの厚
さ、大きさなどは特に制限されず、通常のペット用シー
ツと同程度とすることができる。
【0027】本発明のペット用シーツの製造方法は、特
に限定されるものではなく、製造工程において上記の部
材を一体化させる手段も特に限定されず、例えば透水性
シートと不透水性シートとの間に吸水体を介在させた状
態で透水性シートの周縁部を吸水体を介して不透水性シ
ートにヒートシールするなどの方法によっても一体化で
きるが、吸水体のヨレやズレなどを防ぐためには粘着剤
を用いることが好ましく、例えばホットメルトなどを用
いて適宜の間欠的なパターンで吸水体の透水性シート側
の面に塗布し、吸水体を透水性シートに固着させると共
に、透水性シートの周縁部を不透水性シートにヒートシ
ールすることにより一体化すると、より好適である。
【0028】本発明のペット用シーツを製造するに当た
り、通常使用される製造装置を使用する場合、好適な製
造方法の一例を具体的に説明すると、例えば上記吸水体
として吸水紙の間に上記高分子吸水剤、上記消臭剤組成
物を含有する粉砕パルプを挟み込んだものを使用するの
であれば、ローラーに巻き掛けた吸水紙を順次繰り出
し、その上にホッパーより粉砕パルプを層状に散布し、
次いで二次ホッパーより高分子吸水剤を散布した後、有
機酸及び/又は有機酸塩の混合水溶液(消臭剤組成物)
を噴霧し、その上にローラーで供給される吸水紙を連続
的に積み重ね、次いでエンボスロールを通過させてエン
ボス加工を施し(吸水体の製造工程)、その上にローラ
ーで供給される不織布等の透水性シートを載せ、基材で
ある高分子化合物製フィルム(不透水性シート)で最下
層を包み込み作製し、適宜の大きさに裁断してペット用
シーツとすると好適である。これらの一体化にはホット
メルトを使用すると好適である。
【0029】本発明のペット用シーツは、透水性シート
が表面シートとなるように使用し、その上でペットの飼
育を行うことによって、ペットの尿などをペット用シー
ツの表面シートを通して吸水体に吸収させると共に、消
臭、脱臭し、また、裏面の不透水性シートによって、シ
ーツ下に漏れないようにすることができる。そして、使
用後、廃棄する際には、不透水性シートを外側にして畳
み込めば、手を汚すこともなく、また、ゴミ箱に棄てた
後、処理するまでにある程度時間を要する場合であって
も、外への臭いの漏れを抑制することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明のペット用シーツは、犬、猫、う
さぎ、ハムスターなどの小動物の排泄物、特に尿に起因
する悪臭を軽減、消去させる効果を有する。従って、本
発明によれば、飼育者である人間に対しては悪臭による
住環境の不快感がなくなり、また、ペット自身に対して
も快適な排泄場所を提供できると共に、極めて安全性の
高い消臭剤組成物を含有したペット用シーツが提供でき
る。
【0031】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明は、下記実施例に限定さ
れるものではない。
【0032】[実施例1〜9及び比較例1]表1及び表
2に示す組成の消臭剤組成物を調製し、吸水紙(15g
/m2)上に100g/m2の綿状パルプと、これに高分
子吸水剤(アクリル酸塩系;サンフレッシュ)を30g
/m2散布し、各消臭剤組成物を10g/m2噴霧して、
各吸水体を得た。ポリエチレン製のフィルムに上記吸水
体を載せ、上部を青色に染着したポリプロピレン製のス
パンボンド不織布で覆い、30×45cmの大きさに切
断し、実施例1〜9及び比較例1のペット用シーツを得
た。なお、一体化にはホットメルトを用いた。これらの
ペット用シーツについて、使用した各吸水体のアンモニ
ア、エチルメルカプタン、イソ吉草酸に対する消臭効
果、各ペット用シーツの家庭で飼育している犬の実使用
に対する消臭効果及び排尿部分の審美性を下記試験方法
に従って評価した。結果を表1及び表2に併記する。
【0033】(1)pH7.0にするのに必要なアンモ
ニア量の測定方法 200mL容のビーカーに各消臭剤組成物100gを入
れ、1mol/Lアンモニア水溶液を徐々に滴下してい
き、pHが7.0になるまでに要したアンモニア水溶液
量(g)を測定した。
【0034】(2)アンモニアの消臭試験方法 1リットル容のガラス瓶容器に各吸水体5×5cmを入
れ、1質量%のアンモニア水溶液1mLを注入し、10
分間放置後に熟練パネラー10名による官能評価を行
い、平均をとった。なお、評価基準は悪臭防止法の6段
階臭気強度表示法に準じた。
【0035】(3)エチルメルカプタンの消臭試験方法 1リットル容のガラス瓶容器に各吸水体5×5cmを入
れ、0.1質量%のエチルメルカプタンエタノール溶液
1mLを注入し、10分間放置後に熟練パネラー10名
による官能評価を行い、平均をとった。なお、評価基準
は悪臭防止法の6段階臭気強度表示法に準じた。
【0036】(4)イソ吉草酸の消臭試験方法 1リットル容のガラス瓶容器に各吸水体5×5cmを入
れ、1質量%のイソ吉草酸水溶液0.1mLを注入し、
10分間放置後に熟練パネラー10名による官能評価を
行い、平均をとった。なお、評価基準は悪臭防止法の6
段階臭気強度表示法に準じた。
【0037】評価基準; 0:無臭 1:やっと感知できる臭い 2:何のニオイであるかわかる弱い臭い 3:楽に感知できる臭い 4:強い臭い 5:強烈な臭い
【0038】(5)室内犬を用いた消臭試験 家庭で飼っている犬の飼育者10名に対し、各ペット用
シーツの上で犬が排尿をした後、10分間放置した後の
臭いに関する官能評価を下記官能評価基準に従って行
い、平均をとった。
【0039】〔官能評価基準〕 5:完全に臭いが消えた 4:かなり臭いが消えた 3:臭いが消えた 2:わずかに臭いが消えた 1:消臭されていない
【0040】(6)排尿部分の審美性評価 室内犬を用いた消臭試験のパネラーに対し、犬が排尿を
した部分の審美性に関する官能評価を下記官能評価基準
に従って行い、平均をとった。
【0041】〔官能評価基準〕 5:全く不快感がない 4:不快感がほとんどない 3:多少不快である 2:かなり不快である 1:非常に不快である
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】上記表1及び表2の#1〜#3は、以下の
通りである。 #1 消臭剤組成物100gがpH7.0になるまでに
要する1mol/Lのアンモニア水溶液量(g)。 #2 pHをトリエタノールアミンで調整した。 #3 スーパーピュリエールA−10(商品名、松下電
工化研(株))
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のペット用シーツの一構成例を説明する
ペット用シーツの概略縦断面図である。
【図2】上記ペット用シーツの概略平面図である。
【符号の説明】
1 ペット用シーツ 2 透水性シート 3 不透水性シート 4 吸水体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 公雄 静岡県富士市伝法1738番地 シーズイシハ ラ株式会社内 Fターム(参考) 2B101 AA13 AA20 GB01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透水性シートと不透水性シートとの間に
    吸水体が介在してなるペット用シーツであって、該吸水
    体が有機酸及び/又はその塩を配合した消臭剤組成物を
    含有してなることを特徴とするペット用シーツ。
  2. 【請求項2】 上記消臭剤組成物が、組成物100質量
    部に対して1mol/Lのアンモニア水溶液をpHが
    7.0になるまで添加したときの上記アンモニア水溶液
    の添加量が8質量部以上になるように緩衝能が調整され
    た請求項1記載のペット用シーツ。
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