JP2003158330A - 半導体レーザ結合装置 - Google Patents

半導体レーザ結合装置

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JP2003158330A
JP2003158330A JP2001356442A JP2001356442A JP2003158330A JP 2003158330 A JP2003158330 A JP 2003158330A JP 2001356442 A JP2001356442 A JP 2001356442A JP 2001356442 A JP2001356442 A JP 2001356442A JP 2003158330 A JP2003158330 A JP 2003158330A
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coupling device
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JP2001356442A
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Makoto Shimaoka
誠 嶋岡
Hiroshi Yamamoto
寛 山本
Michihide Sasada
道秀 笹田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体レーザ、制御IC等の熱を外部に放熱で
き且つ光結合が安定した半導体レーザ装置を提供する。 【解決手段】半導体レーザ素子10等と光結合させた光
ファイバ14と、これらを実装する基板100と、半導
体レーザ素子10等を制御する制御用IC13と、基板
100、制御用IC13、光ファイバ14を収納するケ
ース1からなり、半導体レーザ素子10等の近傍に制御
用IC13を配置し、該IC13の発熱をケース1底部
を経て外部に導く放熱部110を設け、光ファイバ14
から一定の出力が得られるように構成としたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを介し
て光の入出力を行う半導体レーザ結合装置に係り、特に
受発光素子、光ファイバを基板に位置合わせ及び接合す
るとともに、受発光素子を制御するICをケース内に収
納して、外部に光入出力するに好適な半導体レーザ結合
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光半導体素子用パッケージは、例
えば、特開2001−144361号公報に記載のもの
がある。この公報記載の技術を図5を参照して説明す
る。図5は従来の光半導体素子用パッケージの断面図で
ある。図示するように、金属枠体14Cに囲まれた金属
底板131の表面には、黒鉛繊維複合板などの異方性高
熱伝導板14bが接合されている。この異方性高熱伝導
板14b上には、ペルチェ素子(図示しない)を介して
光半導体素子14aが実装される。このように構成する
と、光半導体素子からの発熱は、上記異方性高熱伝導板
14bの面方向に速やかに伝導され、同時に金属底板1
31を介して外部に放散される。したがって、パッケー
ジ内は異方性高熱伝導板14bの気密性構造により気密
性が維持され且つ熱放散性に優れているとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】光半導体素子用パッケ
ージは高速、大容量化が進展し、例えば2.5Gb/s
動作あるいはさらにそれ以上の高速動作の光半導体素子
用パッケージが出現している。この高速動作の光半導体
素子用パッケージにおいては、半導体レーザ素子あるい
は半導体受光素子の高速化のため、該素子近傍に制御I
Cを実装する構造がある。例えば、半導体レーザ素子の
すぐ横に制御ICを実装し、レーザ素子とICの電極を
短距離でワイヤリード配線することによりICからの制
御信号の揺らぎを制御し、電気的反射を抑制する構成が
とられている。
【0004】このような、電気的反射を抑制し、高速動
作を行わせるためには、半導体レーザ素子において、制
御用ICと半導体レーザ素子とを近傍に配置して、動作
させる構造が適している。しかし、制御用ICの発熱が
半導体レーザ素子より非常に大きいため、このような状
態で連続動作させると、前記制御用ICの熱が前記半導
体レーザ素子の温度を上昇させることになる。そのた
め、レーザ特性、特に光出力の変動や光波長の変化が起
こり、不安定になるということがあった。
【0005】これを解決する手段として、制御用ICの
発熱を抑えること、半導体レーザ素子の特性改善で動作
温度範囲を上げること、制御用ICからの発熱を半導体
レーザ素子に影響させない構造を得る方法がある。この
うち、該制御用ICからの発熱を半導体レーザ素子に影
響させない構造については、上記従来の光半導体素子用
パッケージでは制御用ICの実装について何ら考慮され
ておらない。例えば、制御用ICを半導体レーザ素子の
近傍に実装した場合には、制御用ICからの熱は該制御
用ICの取付け面方向に広がり、前記半導体レーザ素子
が温度上昇し、安定した所定の光出力を得られない問題
があった。
【0006】また、上記従来構造の光半導体素子パッケ
ージ(以下、半導体レーザ結合装置という)では、該光
半導体素子パッケージから放熱するため、ケース底面部
に設けられたネジ穴を使って外部プリント基板あるいは
放熱フィンに取付けられる。この状況で、外部環境温度
変化があると、ケース底面部の板厚が0.2mm程度と
薄くしてあるため、放熱フィンとケース材との膨張係数
の違いによってケース底面に熱変形を生じ、光結合が変
動する可能性があるという問題がある。ここで、ケース
の熱変形を防止するため、ケースの底面部の板厚を厚く
すると、前記高熱伝導板の取付けた半導体レーザ結合装
置が小型にならない問題があった。
【0007】本発明は、かかる上記従来技術の問題を解
決するためになされたものであり、半導体レーザ結合装
置内に半導体レーザ素子あるいは半導体受光素子と制御
ICとを近接して設け、制御ICの熱が前記半導体レー
ザ素子等の温度上昇を招かない構造とすると共に、半導
体レーザ結合装置を外部放熱フィン等に取付ける場合、
外部温度変化が生じても光結合系に影響を与えず、光出
力変動のない高精度で光安定性の高い半導体レーザ結合
装置を提供することをその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る半導体レーザ結合装置の構成は、半導
体レーザ素子あるいは半導体受光素子と光結合させた光
ファイバと、前記半導体レーザ素子あるいは前記半導体
受光素子を実装する基板と、前記半導体レーザ素子ある
いは前記半導体受光素子を制御するICと、前記基板、
前記IC、前記光ファイバを収納するケースからなる半
導体レーザ結合装置において、前記半導体レーザ素子あ
るいは前記半導体受光素子の近傍に前記ICを配置し、
前記ICの発熱を前記ケース底部に導く放熱部と、該放
熱部と前記ケース間を熱遮断する断熱部とを設け、前記
光ファイバから一定の光出力が得られるように構成した
ことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体レーザ
結合装置の一実施形態を図1乃至3により説明する。図
1は本発明に係る半導体レーザ結合装置の一実施形態の
縦断面図、図2は本発明に係る半導体レーザ結合装置の
一実施形態の平面図、図3は図2の半導体レーザ結合装
置の一態様のA−A矢視断面図、図4は、図2の半導体
レーザ結合装置の他の態様のA−A矢視断面図である。
【0010】図1に示すように、半導体レーザ結合装置
200は、外部からの電気信号を外部リード端子113
から制御用IC13を経て半導体レーザ素子10に入力
する。なお、この場合の電気経路の配線は図示していな
い。該半導体レーザ素子10は、電気信号を光信号に変
換する。この変換された光信号は、光結合系を通して光
ファイバ14に入力するものである。この装置とは逆に
光ファイバ14からの入力光を半導体受光素子で受ける
ように、半導体レーザ素子10の位置に半導体受光素子
を搭載し、制御用IC13で信号を増幅するようにした
半導体受光装置も同様の配置構成である。これらを含め
て半導体レーザ結合装置200として、以下に説明す
る。
【0011】図1、2を参照して、半導体レーザ結合装
置200の一実施形態を説明する。図1に示すように、
半導体レーザ結合装置200は、レーザ光を放射する半
導体レーザ素子10(あるいは半導体受光素子)と、前
記半導体レーザ素子10と光学レンズ11を介して光学
的に結合し、レーザ光の前方光を入射させる光ファイバ
14と、半導体レーザ素子10を高速化のため制御する
制御用IC13と、レーザ光の後方光を受光し前記半導
体レーザ素子10の電気入力を制御するモニタ用受光素
子16と、半導体レーザ素子10の温度をモニタするサ
ーミスタ12とからなり、さらに、前記半導体レーザ素
子10と、前記光学レンズ11と、前記サーミスタ12を
実装するサブ基板であるSi基板100が設けられてい
る。これらのSi基板100を含めた各部材をセラミッ
クからなるケース1に収納し、前記ケース1の中央部の
底面部に高熱伝導部材である放熱部110を配設・固定
し、前記ケース1と放熱部110とを断熱する断熱部1
14が形成されている。このケース1は、メイン基板1
12に取り付けられている。なお、図1において、Xは
ケース1の高さ方向、Zはケース1における光ファイバ
14の引出し方向、Yはケース1におけるZに直交する
方向であるとする。
【0012】レーザ光を放射する半導体レーザ素子10
と、該半導体レーザ素子10と光ファイバ14とを光学
的に結合する光学レンズ11と、前記半導体レーザ素子
10の温度をモニタするサーミスタ12は、Si単結晶
(結晶面(100))からなるSi基板100上面には
んだAu−Snなどを用いて固定されている。前記半導
体レーザ素子10と前記光学レンズ11との配置は、半
導体レーザ結合装置200の構成で、前記半導体レーザ
素子10と光ファイバ14とを光結合させる上で重要で
ある。
【0013】半導体レーザ素子10は、配線リード11
3からの電気信号入力で前記素子10の両横端面からZ
方向に端面発光する素子である。通常、発振したレーザ
光は30°〜40°の擬円錐形状の放射角の広がりを持
って出射され、光ファイバ14との光結合効率を高くす
るためには光フアイバ14の光入射角に近いことが望ま
しい。具体的には、半導体レーザ素子10の放射角が、
10〜15゜となるように、発光部にはモード拡大構造
が設けられている。
【0014】光ファイバ14は、単一モードファイバ1
4が適しており、詳細を図示しないが、中心部であるコ
アと周縁部であるクラッドの2層積層の円柱構造であ
る。前記コアの屈折率がクラッドに比べて高く、その結
果、両者の境界面でレーザ光が全反射し、前記クラッド
中にレーザ光を閉じ込めて伝送するようになっている。
前記コアの一般的な外径は5〜8μmであり、前記クラ
ッド径は125μmである。半導体レーザ素子10から
出射したレーザ光を効率よくファイバ14に導くため
に、前記半導体レーザ素子10とファイバ14間の結合
に光結合用レンズ11が使用される。該光結合用レンズ
11の種類としては、球レンズあるいは非球面レンズが
適している
【0015】光結合用レンズ11は、詳細な図示を省略
するが、Si基板100に異方性エッチングを使って形
成したV溝上に固定されている。V溝はSi基板100
に対し70.6°の一定角度でエッチング形成できる。
このV溝の内面に2点が接触するように高さを設定し、
レンズ接合することにより、X方向の高さが常に一定を
確保できる。
【0016】半導体レーザ結合装置200は、その信頼
性の高めるためには、半導体レーザ素子10と光ファイ
バ14のそれぞれのX,Y,Z方向を一定の位置に正確
に固定する事が必要である。ここで、半導体レーザ素子
10の構成を説明する。半導体レーザ素子10には予め
フォトレジストで位置合わせ用マーク(図示せず)を形
成させる。また、Si基板100上のV溝の長さ方向
(Z方向)に直角に半導体レーザ素子10との接合マー
クを形成する。この二つのマークを顕微鏡あるいは画像
認識装置で確認するとともに位置合わせし、はんだ接合
が行われる。このとき、レーザ素子10の接合位置と基
板上V溝は適切な光結合が得られる配置となっているの
はいうまでもない。
【0017】半導体レーザ素子10からの光を光結合用
レンズ11で集光した後、最終的に光ファイバ14に入
射するが、該光ファイバ14の構成は、次のとおりであ
る。ケース1のファイバ14の取付け部分にはスリーブ
17が予めろう付け固定されており、この先端にフェル
ール15に固定したファイバ14を位置合わせする。前
記フェルール15の端面には光ファイバ14の研磨され
た端面が設けられており、該光ファイバ14の中心部に
は光入力するコア部がある。スリーブ17への光ファイ
バ14の固定は、詳細な説明を省略するが、ファイバガ
イド18を用いて行われる。なお、ファイバガイド18
には光ファイバ14の3軸(X、Y、Z軸)方向を調整
する固定機能がある。
【0018】次に、光ファイバ14の構成を説明する。
初め、半導体レーザ素子10を動作させ、一定の光出力
を発振させる。該光出力が光結合用レンズ11で集光さ
れ、該集光した光が光ファイバ14に最適に入力するよ
うに光ファイバ14の位置を調整し、X、Y、Z軸の調
芯を行った後、まず、Z方向のみをファイバガイド18
とフェルール17の間で固定する。次に、再度X,Y方
向の位置調整を行い、フェルール17とファイバガイド
18とを固定して構成する。前記固定の方法としてはY
AG溶接が適している。
【0019】半導体レーザ素子10からの出射光は、前
方へ進行する光を光結合用レンズ11で集光してファイ
バ14に入射させることについては前述の通り説明した
が、同時に後方へ進行する光を受光素子16Aでモニタ
する。該受光素子16Aは面入射型素子であり、入射光
の反射戻りを抑えるためテーパ状の受光キャリア16B
が接合されている。受光素子16Aで受けた光が常に一
定になるように前記半導体レーザ素子10の電気入力が
図示しない制御装置で制御されている。
【0020】以上のような構成の光結合装置200にお
いて、半導体レーザ素子10を高速動作を行わせる構成
について以下説明する。前記半導体レーザ素子10が高
速動作するためには、入力信号を低反射で伝送させる必
要があり、そのため、制御用IC13と半導体レーザ1
0とを、0.1から0.2mmの間隔で配設する。しか
し、このような構成では、一例を挙げると、半導体レー
ザ素子10の動作条件は2V×0.04A、制御用IC
13の動作条件は5V×0.6Aである。このため、前
記半導体レーザ素子10が制御用IC13からの発熱で
温度上昇し、レーザ特性、特にレーザ光出力の変動やレ
ーザ光波長の変化が起こり、不安定になることがある。
【0021】この制御用IC13からの発熱が前記半導
体レーザ素子10に影響しないようにするには、前記制
御用IC13からの発熱が面方向(図1のY−Z方向)
に伝熱することを抑制する必要がある。このためには、
該制御用IC13からケース1の底部のメイン基板11
2の方向に広がる高熱伝導部材の放熱部110を配設
し、前記発熱を放熱させる。
【0022】このような半導体レーザ素子10を高速動
作させるのに優れた構造であり、ケース1内に高熱伝導
部材の放熱部110を配設しながら、しかも、光学系結
合にも影響しないケース1について説明する。ケース1
の部材は、セラミック、例えばアルミナ磁器であり、メ
イン基板112に放熱部110の高熱伝導部材、例えば
銅部材を配設して、該銅部材と前記アルミナ磁器とをろ
う付け固定する。このろう付け温度から室温への冷却過
程で、アルミナ磁器と銅部材との膨張係数差に基き、大
きな熱応力が生じ、前記ケース1の変形ひずみの残留あ
るいは接合部の破壊が生じる。このような前記ケース1
の残留変形がある状態で光結合用レンズ11を実装して
も、温度変化により前記残留変形が変化し安定した光結
合が得られない。
【0023】さらに、組立完成した半導体レーザ結合装
置200は、図2に示すメイン基板112のネジ締結穴
112aを介して外部基板もしくは放熱フイン(いずれ
も図示せず)に取付けられて使用される。この場合が、
外部基板もしくは放熱フインが例えばアルミニュウム基
板であるとすると、温度変化に対し該外部基板もしくは
放熱フインが膨張・収縮が大きいため、この影響でケー
ス1が変形し、光学結合に変動が引き起こされる。
【0024】図3を参照して、ケース1に温度変化が生
じても変形を起こさず、且つ制御IC13の発熱を放熱
できる構造を説明する。図3において、制御用IC13
あるいは半導体レーザ素子10はそれぞれの発熱をケー
ス1の底面部方向にのみ熱広がりを持つように高熱伝導
部材で放熱部110を設けて構成する。
【0025】放熱部110の高熱伝導部材には、例え
ば、インバーと銅との積層部材(熱膨張係数6〜8×1
-6/℃)でもよいし、Fe−29Ni−17Coと銅
の組み合わせ、Cu−80W、Cu−80Mo(積層部
材あるいは単一部材)でも差し支えない。これらの部材
には、高放熱材であり且つ熱膨張係数を抑えた材料が用
いられる。積層の方向は、図3に示す如く、サブ基板で
あるSi基板100の面方向であり、インバー110a
同士の間に銅110bを挟んだ積層あるいは、図示しな
いがインバー同士の間にさらに銅、インバーを交互に積
層した構造でも差し支えない。ケース1の材質として
は、Al23またはAl23の磁器が適している。この
ように、異なる部材を積層するのは、それぞれの部材の
長所を活かし、全体として性能を向上させ、且つコスト
が低減できるからである。
【0026】この高熱伝導部材である放熱部110(総
称)とケース1との境界部には、Si基板100の面方
向の熱流を抑制するように低熱伝導率の低融点ガラス
(PbO、ZnO、B23あるいはPbO、B23、S
iO2の混合物)の断熱部114a、114cを設ける
のが好適である。この他には、テフロン(登録商標)、
ポリイミドなどの材料が適している。
【0027】いま、断熱部114(総称)等の低融点ガ
ラス材と放熱部110の高熱伝導部材とを比較すると、
例えば、低融点ガラス材の熱伝導率が0.8(W/m.
K)であるのに対し、インバーと銅との積層材では17
0(W/m.K)となり、低融点ガラスの断熱層114
を介在させることにより面方向(図1のZY方向)への
熱流を遮断することができる。
【0028】制御用IC13と半導体レーザ素子10の
それぞれの高熱伝導部材で構成した放熱部110aと1
10bとの境界部において、同様に低融点ガラス、テフ
ロン、ポリイミド材料で断熱部114bを形成すること
により、面方向の熱広がりを抑える。
【0029】図4に示すように、0.1〜0.2mm程
度のわずかな巾の空気穴(符号なし)を放熱部110間
に並列に設け、底部の近傍をケース1のメイン基板11
2の1/3〜2/5厚さで高伝導部材110cで形成す
ることもできる。この空気穴は、図示のように、放熱部
110間にそれぞれ設けてもよいし,制御用IC13と
半導体レーザ素子10との間にのみ設けてもよい。ま
た、高伝導部材110cは、前記空気穴の一部に設けて
もよいし、それぞれ全ての空気穴に設けてもよい。
【0030】例として、ケース1の構造として、該ケー
スをアルミナ セラミックで構成し、放熱部110間の
X方向に0.1〜0.2mm程度の2個の空気穴を設
け、前記空気穴のそれぞれに底面部の1/5厚さに高熱
伝導材とした場合と、底面部の1/3厚さに高熱伝導材
を設け、ケース1を外部基板(図示せず)に取り付けネ
ジ穴112aで締結したとき、底面部であるメイン基板
112に発生する応力を有限要素法により弾性応力を解
析した。この解析した結果は、1/5厚さでは210M
Paの応力であるのに対し、1/3厚さでは50MPa
となった。すなわち、空気穴の高さを適切に制御するこ
とにより、ケース1に外力が加わっても、応力及びこれ
に伴う変形を低くすることができ、安定した光結合を得
る効果がある。
【0031】図3では、制御用IC13と半導体レーザ
素子10のケース1の底面部への熱広がり持つ放熱部1
10を同一の高熱伝導材での構成を示したが、これに限
定されるものでなく、制御用IC13と半導体レーザ素
子10それぞれの放熱部110の高熱伝導材を別々の材
質で形成し、それらの境界面の断熱部114bは低融点
ガラス等で形成しても同様の効果が得られる。
【0032】このように、放熱部110の間あるいは横
回り(ケース1と各放熱部110の間)を低融点ガラス
等の断熱部114(114a、114bの総称)で形成
することにより、制御用IC13の熱を底面部方向に導
くことができる。さらにはケース1に外部基板を取付け
により、該外部基板を介して放熱できる。このため、制
御用IC13から半導体レーザ素子10への熱流入を抑
制できる。このように、高熱伝導材からなる放熱部11
0をケース1の中央部から底面部方向のメイン基板11
2へ設けることにより、熱的には底面部側に放熱でき、
光学的には、たとえケース1に熱変形が発生してもこれ
を最小にする構成とすることができる。
【0033】次に、以上説明した半導体レーザ結合装置
200の動作を図1、2、3を参照して説明する。半導
体レーザ結合装置200において、外部からの電気信号
を外部リード端子113から制御用IC13を経て半導
体レーザ素子10に入力させ、電気信号が該半導体レー
ザ素子10を動作させ、光出力信号を発振する。
【0034】この光出力信号の内、前方(図示右方)の
光は集光レンズ11で集光され、後方(図示左方)の光
は受光素子16Aでモニタされる。このモニタされた後
方光が常に一定となるように、この半導体レーザ素子1
0の電気信号入力を制御し、該半導体レーザ素子10の
発振光出力を一定とする。また、サーミスタ12が半導
体レーザ素子10の温度を監視する。
【0035】半導体レーザ素子10の近傍には制御用I
C13が配設されているので、前記半導体レーザ素子1
0への入力が低反射となり、高速動作をするが、制御用
IC13からの発熱が面方向(図1のYZ方向)に流
れ、前記半導体レーザ素子10の温度を上昇させ、光出
力を不安定にする。
【0036】半導体レーザ素子10及び制御用IC13
にケース1の底部方向に熱広りをもつ高熱伝導部材によ
る放熱部110を形成してあるので、前記制御用IC1
3及び半導体レーザ素子10の発熱を放散し、光出力を
安定にする。
【0037】集光レンズ11はSi基板100に形成し
たV溝の内面に2点接触で固定されているので、X方向
の高さが一定である。また、半導体レーザ素子10はS
i基板100にマーク合わせをして接合しているので、
その位置が一定している。したがって、両者の光結合は
適切となり、前記集光レンズ11には半導体レーザ素子
10から適切に光入力させる。さらに、光ファイバ14
が、ファイバガイド18等で3軸方向に調整されてお
り、前記集光レンズ11からの光出力が最適な条件で、
入射され、且つ光ファイバ14から適切に光出力され
る。
【0038】ケース1をセラミックで構成し、前記ケー
ス1と放熱部110との間に、低融点部材、且つ低熱伝
導部材で断熱部114を構成したので、前記ケース1内
の発熱が面方向(図1のYZ方向)へ流れることを抑制
することができる。さらに、断熱部114のX方向に空
気穴を設け、該空気穴のメイン基板112側を高熱伝導
部材110cで埋めて構成してあるので、ケース1の温
度変化及び外部基板に実装した場合、外部基板の温度変
化に対して、当該ケース1の変形が防止され、光結合系
が安定する。さらに、放熱部110に高熱伝導部材且つ
低熱膨張係数部材で面方向(YZ方向)に積層した積層
部材を用いたので、温度変化に対して、上下方向(面方
向に垂直な方向)に伸び縮みしない。
【0039】本実施形態によれば、半導体レーザ素子1
0、制御用IC13は、高熱伝導材の放熱部110上に
実装されている。しかも、半導体レーザ素子10と制御
用IC13との間には低熱伝導、かつ低融点ガラス材、
あるいは空気穴の断熱層114を設けることにより、半
導体レーザ素子10、制御用ICからの熱をケース1の
底面部からメイン基板112または外部基板の方向に放
熱する構成としている。この構成にすることにより、発
熱量の多い制御用IC13から半導体レーザ素子10に
熱流入することなく、したがって安定したレーザ光の光
出力、発振波長が得られる。
【0040】また、半導体レーザ素子10、制御用IC
13のそれぞれの下面の高熱伝導材で構成した放熱部1
10はそれぞれ断熱部114で離隔された構成とするこ
とによりケース1が外力により変形しても光学結合を損
なうことなく、安定した出力が得られる。
【0041】本実施形態においては、半導体レーザ結合
装置内に制御用ICを有し、しかも制御用ICの発生熱
に影響されること無く、広い温度範囲で高速の半導体レ
ーザ素子の受発振動作ができる。また、従来使用されて
いる構造をより小型ケースにすることにより、半導体レ
ーザ結合装置を低コストとすることができる。さらに、
装置を小型形状としたことにより、外部基板への実装性
が良くなる。
【0042】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明の構
成によれば、半導体レーザ結合装置内に半導体レーザ素
子あるいは半導体受光素子と制御ICとを近接して設
け、制御ICの熱が前記半導体レーザ素子等の温度上昇
を招かない構造とすると共に、半導体レーザ結合装置を
外部放熱フィン等に取付けて外部温度変化が生じても光
結合系に影響を与えず、光出力変動のない高精度で光安
定性の高い半導体レーザ結合装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体レーザ結合装置の一実施形
態の縦断面図である。
【図2】本発明に係る半導体レーザ結合装置の一実施形
態の平面図である。
【図3】図2の半導体レーザ結合装置の一態様のA−A
矢視断面図である。
【図4】図2の半導体レーザ結合装置の他の態様のA−
A矢視断面図である。
【図5】従来の光半導体素子用パッケージの断面図であ
る。
【符号の説明】
1…ケース、10…半導体レーザ素子、11…光結合用
レンズ、13…制御用IC、14…光ファイバ、15…
フェルール、16A…半導体受光素子、100…Si基
板、110、110a、110b、110c…高熱伝導
材、112…メイン基板113…配線リード、114、
114a、114b、114c…断熱部、200…半導
体レーザ結合装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹田 道秀 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 日 本オプネクスト株式会社内 Fターム(参考) 5F073 AB27 AB28 BA01 EA15 FA06 FA13 FA30 5F088 BA16 BB01 EA07 JA03 JA14 JA20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体レーザ素子あるいは半導体受光素子
    と光結合させた光ファイバと、前記半導体レーザ素子あ
    るいは前記半導体受光素子を実装する基板と、前記半導
    体レーザ素子あるいは前記半導体受光素子を制御するI
    Cと、前記基板、前記IC、前記光ファイバを収納する
    ケースからなる半導体レーザ結合装置において、 前記半導体レーザ素子あるいは前記半導体受光素子の近
    傍に前記ICを配置し、前記ICの発熱を前記ケース底
    部に導く放熱部と、該放熱部と前記ケース間を熱遮断す
    る断熱部とを設け、前記光ファイバから一定の出力が得
    られるように構成としたことを特徴とする半導体レーザ
    結合装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記半導体レーザ素子あるいは前記半導体受光素子の発
    熱を前記ケース底部に導く放熱部を設け、該放熱部と前
    記ICの放熱部間並びに前記半導体レーザ素子あるいは
    前記半導体受光素子の放熱部と前記ケース間を熱遮断す
    る断熱部をそれぞれ設けて構成としたことを特徴とする
    半導体レーザ結合装置。
  3. 【請求項3】請求項1、2において、 前記ケースはセラミックからなり、前記断熱部は、前記
    放熱部と並列に空気穴を設け、該空気穴内の底面部近傍
    を高熱伝導材で埋設して構成したことを特徴とする半導
    体レーザ結合装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2において、 前記ケースはセラミックからなり、前記断熱部は低熱伝
    導、且つ低熱膨張部材で構成されたことを特徴とする半
    導体レーザ結合装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2において、 前記放熱部は、一方向に優れた放熱性を有し、且つ低膨
    張係数の同一の部材で構成したことを特徴とする半導体
    レーザ結合装置。
  6. 【請求項6】請求項1、2において、 前記放熱部は、一方向に優れた放熱性を有し、且つ低膨
    張係数の異なる複数の部材を積層して構成したことを特
    徴とする半導体レーザ結合装置。
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