JP2003156404A - ポケット検査装置およびその検査方法 - Google Patents

ポケット検査装置およびその検査方法

Info

Publication number
JP2003156404A
JP2003156404A JP2001358708A JP2001358708A JP2003156404A JP 2003156404 A JP2003156404 A JP 2003156404A JP 2001358708 A JP2001358708 A JP 2001358708A JP 2001358708 A JP2001358708 A JP 2001358708A JP 2003156404 A JP2003156404 A JP 2003156404A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carrier tape
embossed carrier
pedestal
detection container
pockets
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001358708A
Other languages
English (en)
Inventor
Shogo Yokoyama
庄吾 横山
Misao Shioki
操 塩木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TENRYU SEIKI KK
Original Assignee
TENRYU SEIKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TENRYU SEIKI KK filed Critical TENRYU SEIKI KK
Priority to JP2001358708A priority Critical patent/JP2003156404A/ja
Publication of JP2003156404A publication Critical patent/JP2003156404A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便な方法で素早く、ポケットの成形不良箇
所の有無を高精度で検査できるエンボスキャリアテープ
のポケット検査装置およびその検査方法を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 受台12と、検出容器11の開口端面1
1bによってエンボスキャリアテープ31を挟み込み、
受台12の流体供給口19から圧縮空気を供給する。そ
して、エンボスキャリアテープ31と検出容器11の凹
部内壁面とで囲まれた空間の圧力変化を圧力センサによ
って検出する。こうして、検出容器11の凹部内に収容
されたエンボスキャリアテープ31の、ポケット32の
成形不良箇所からの空気の洩れを検知することによっ
て、ポケット32の成形不良箇所の有無を判断すること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】エンボスキャリアテープのポ
ケットにおける、貫通孔、亀裂、損傷等の成形不良箇所
の有無を検査するポケット検査装置およびその検査方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図3に示されるような、小型電子
部品用の梱包材であるエンボステープ30が知られてい
る。その構造は、部品を1つずつ収納する複数のポケッ
ト32、32・・・を有したエンボスキャリアテープ3
1と、ポケット32の開口部を覆うためエンボスキャリ
アテープ31の長手方向にわたって貼着されるカバーテ
ープ35とからなっている。
【0003】帯状のエンボスキャリアテープ31は数1
0mの長さを持ち、収納する部品のサイズ、形状に合わ
せたポケット32、32・・・が、その長手方向にわた
って一定の間隔を開けて形成されている。そして、ポケ
ット32の周囲は、略同一平面の平坦部33に形成さ
れ、さらに、一端側の長手方向にわたって、一定間隔で
送り穴31aが形成されている。この送り穴31aは、
巻回されたエンボステープ30を引き出す際に使用され
る。
【0004】ところで、このようなエンボスキャリアテ
ープ31のポケット32には、最近の電子部品の小型
化、高精度化に応じた電子部品の保護や良好な供給動作
のために、強度や気密性、形状等に高い精度が要求され
ている。従って、ポケット32には、貫通孔、亀裂、損
傷等の成形不良箇所があってはならない。しかしなが
ら、エンボス加工の際に、樹脂フィルムに混入した不純
物等により、ポケット32に成形不良箇所が生じてしま
う場合がある。特に、ポケット32の側面は、成形の際
に、樹脂フィルムが引き伸ばされるので成形不良箇所が
生じやすい。
【0005】従来、成形後の、エンボスキャリアテープ
31が巻き取られる前に、成形不良箇所の有無を検査す
ることが行なわれている。その際に使用するポケット検
査装置の概略を、図5に示す。このポケット検査装置
は、エンボスキャリアテープの製造装置に組み込まれ
て、成形機と連動して動作するものである。金属製の受
台42上方には、上下移動する四角形の枠状のプッシャ
41が設けられている。また、受台42の中央部付近に
は、配管46に接続される圧縮空気の導入口47が設け
られている。さらに配管46には圧力センサPS、エア
ー供給源、圧力調整弁R及び電磁弁Vが接続されてい
る。そして、受台42上面には、導入口47の開口部を
囲むように、枠型にパッキン43が設けられている。
【0006】成形機で成形されたエンボスキャリアテー
プ31は、ポケット32の開口部を受台42に向け、受
台42の上面を成形機の成形速度に合わせて、矢印F方
向に間欠的に送られる。エンボスキャリアテープ31
が、受台42の上面で一旦停止したとき、プッシャ41
が下降する。プッシャ41は、その四角形の枠とパッキ
ン43とによってエンボスキャリアテープ31の平坦部
33を挟み、3個のポケット32をプッシャ41内に囲
い込む。これにより、プッシャ41内のエンボスキャリ
アテープ31と、受台42との間に空間(加圧室60)
が形成される。3個のポケット32が連結して形成され
る加圧室60は、導入口47で開口している。
【0007】この状態で、電磁弁Vを開き、導入口47
から、加圧室60内に規定圧である圧力Eの圧縮空気を
エアー供給源から供給する。そして、加圧室60の圧力
を示す圧力センサPSが圧力Eを示したとき、電磁弁V
を閉じ、一定時間経過後に、加圧室60内の圧力Bを圧
力センサPSによって測定する。この結果、圧力Bが圧
力Eに比較して低下している場合、加圧室60からの空
気の洩れがあり、ポケット32に成形不良箇所が存在す
ると判断される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図5に示すポケット検
査装置における、加圧室60が形成されてからの時間と
圧力Bとの関係を図6(b)に示す。図6(b)に示
す、時間T3は、成形機の間欠的な動作に連動するよう
プッシャ41が上下移動するうちの、最下降位置にある
時間を示す。つまり、加圧室60が形成されている時間
である。また、T3のうち、時間T1はポケット32に
圧縮空気を供給して一定時間安定させる時間であり、時
間T2は成形不良箇所の有無を検出する時間を示す。図
5に示すポケット検査装置では、加圧室60が圧力Eに
到達した後、圧力センサPSで測定した圧力Bが、圧力
Eよりも低圧に設定された検出基準圧力Cよりも低圧と
なったとき、加圧室60に洩れがあると判断される。こ
のように検出基準圧力Cを設定したのは、圧力センサP
Sやエアー供給源の精度、パッキン43による気密性等
の変動を加味しているからである。時間T2の間で、圧
力Bが検出基準圧力Cよりも高い場合は成形不良箇所が
無く、検出基準圧力Cよりも低い場合は、ポケット32
に成形不良箇所が存在すると判断されて信号が出力され
る。
【0009】しかし、図5に示すポケット検査装置で
は、ポケット32に極めて小さい成形不良箇所が存在し
ていても検出されないことがある。例えば、図6(b)
に、e(成形不良箇所が無い場合)、f(小さい成形不
良箇所がある場合)、g(大きさが中程度の成形不良箇
所がある場合)、h(大きい成形不良箇所がある場合)
について、圧力センサPSで測定した圧力Bの変化を示
す。圧力Bが、時間T3以内で検出基準圧力Cよりも低
い圧力を示しているg、hの場合は、成形不良箇所が在
るとして検出されるが、fの場合は小さい成形不良箇所
が在りながら、圧力Bが時間T3内で検出基準圧力Cよ
りも高い値を示しているので検出することができない。
【0010】従って、ポケット32に在る小さい成形不
良箇所を検出するためには、時間T3を長くとるか、あ
るいは検出基準圧力Cを圧力Eに近づける必要がある。
時間T3を長くとることは、エンボスキャリアテープの
成形速度を低下させることになり、製造効率を全体的に
下げることとなる。また、検出基準圧力Cを圧力Eに近
づけるには、圧力センサPSの測定精度を高めたり、確
実に加圧室60内を圧力Eまで加圧して安定させ、気密
性を維持する必要がある。そして、圧力センサPS、エ
アー供給源、気密性の維持等に高い精度を要求すること
は、コストを押えた簡易的な検査装置では難しかった。
【0011】そこで、本発明はこれらの課題を解決すべ
くなされたものであり、簡便な方法で素早く、ポケット
の成形不良箇所の有無を高精度で検査できるエンボスキ
ャリアテープのポケット検査装置およびその検査方法を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために次の構成を備える。すなわち、本発明は、
帯状の樹脂フィルムの一面側からエンボス加工を施して
得られたエンボスキャリアテープに形成され、前記樹脂
フィルムの一面側の開口部から挿入された電子部品等の
部品を収納し得るように、前記樹脂フィルムの他面側に
凸状に突出し且つ前記エンボスキャリアテープの長手方
向に所定の間隔をあけて形成された複数個のポケットの
気密性を検査するエンボスキャリアテープのポケット検
査装置において、前記ポケットの開口部側と当接する当
接面が形成された受台と、前記受台の当接面に接離動可
能に設けられ、前記受台の当接面に当接するエンボスキ
ャリアテープの一個または複数個のポケットを収納する
凹部が、前記受台の当接面との対向面に開口された検出
容器と、前記検出容器の端面が、受台の当接面に載置さ
れたエンボスキャリアテープのポケット間に形成された
平坦部に当接した際に、前記受台の当接面と検出容器の
端面とに挟み込まれ、前記検出容器の凹部内に収容され
たエンボスキャリアテープの一個又は複数個のポケット
内に、前記受台に形成された流体供給口から圧縮空気を
供給する圧縮空気供給手段と、前記検出容器に設けら
れ、前記受台の当接面と検出容器の端面とに挟み込まれ
たエンボスキャリアテープと検出容器の凹部内壁面とで
囲まれた空間に、前記検出容器の凹部内に収容されたエ
ンボスキャリアテープの一個又は複数個のポケットの損
傷等から圧縮空気が洩れることに因る、前記空間の圧力
変化を検出する圧力センサとを具備することを特徴とす
る。これにより、簡便な装置でありながら、ポケットの
成形不良箇所の有無を高精度で検出できるポケット検査
装置を提供できる。
【0013】また、本発明は、帯状の樹脂フィルムの一
面側からエンボス加工が施され、前記樹脂フィルムの一
面側の開口部から挿入された電子部品等の部品を収納し
得るように、前記樹脂フィルムの他面側に凸状に突出す
る複数個のポケットが、前記樹脂フィルムの長手方向に
所定の間隔をあけて形成されたエンボスキャリアテープ
を製造する製造装置に組み込まれ、前記ポケットの気密
性を検査するエンボスキャリアテープのポケット検査装
置であって、前記エンボス加工によって所定形状のポケ
ットが間欠的に形成されたエンボスキャリアテープが、
そのポケットの開口部側が間欠的に当接して移動する当
接面が形成された受台と、前記受台の当接面に接離動可
能に設けられ、前記受台の当接面に静止状態で当接する
エンボスキャリアテープの一個又は複数個のポケットが
収納される凹部が、前記受台の当接面との対向面に開口
された検出容器と、前記検出容器の端面が受台の当接面
に載置されたエンボスキャリアテープのポケット間に形
成された平坦部に当接した際に、前記受台の当接面と検
出容器の端面とに挟み込まれ、前記検出容器の凹部内に
収容されたキャリアテープの一個又は複数個のポケット
内に、前記受台に形成された流体供給口から圧縮空気を
供給する圧縮空気供給手段と、前記検出容器に設けら
れ、前記受台の当接面と検出容器の端面とに挟み込まれ
たエンボスキャリアテープと検出容器の凹部内壁面とで
囲まれた空間に、前記検出容器の凹部内に収容されたエ
ンボスキャリアテープの一個又は複数個のポケットの損
傷等から圧縮空気が洩れることに因る、前記空間の圧力
変化を検出する圧力センサとを具備することを特徴とす
る。こうして、迅速なポケット検査のできるポケット検
査装置を、エンボスキャリアテープ製造装置に組み込む
ことにより、効率良くエンボスキャリアテープを製造で
きる。
【0014】また、帯状の樹脂フィルムの一面側からエ
ンボス加工を施して得られたエンボスキャリアテープに
形成され、前記樹脂フィルムの一面側の開口部から挿入
された電子部品等の部品を収納し得るように、前記樹脂
フィルムの他面側に凸状に突出し且つ前記エンボスキャ
リアテープの長手方向に所定の間隔をあけて形成された
複数個のポケットの気密性を検査する際に、前記エンボ
スキャリアテープの開口部側が受台の当接面に当接する
ように、前記受台に載置したエンボスキャリアテープの
方向に、前記受台の当接面との対向面に開口する凹部が
形成された検出容器を移動し、前記当接面に載置されて
いるエンボスキャリアテープの一個又は複数個のポケッ
トを検出容器の凹部内に収容した後、前記受台の当接面
と検出容器の端面とに挟み込まれ、前記検出容器の凹部
内に収容されたエンボスキャリアテープの一個又は複数
個のポケット内に圧縮空気を供給し、前記検出容器の凹
部内に収容されたエンボスキャリアテープのポケットの
損傷等からの圧縮空気の洩れの有無を判定すべく、前記
検出容器に設けられた圧力センサにより、前記受台の当
接面と検出容器の端面とに挟み込まれたエンボスキャリ
アテープと検出容器の凹部内壁面とで囲まれた空間内の
圧力変化を測定することを特徴とする。これにより、高
精度でポケットの成形不良箇所の有無を検出できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる好適な実施
の形態を添付図面と共に詳細に説明する。図1は、本発
明によるポケット検査装置の構成を示す概略図であり、
図2は図1の上視図である。また、図4は、本発明によ
るポケット検査装置が組み込まれるエンボスキャリアテ
ープ製造装置の説明図である。
【0016】最初に、図4によってエンボスキャリアテ
ープ製造装置50の概略について説明する。エンボスキ
ャリアテープ製造装置50においては、供給リール51
から間欠的に引き出される樹脂フィルム54が、成形機
53、穿孔機55およびポケット検査装置10の順にそ
れぞれの工程を経ることによりエンボスキャリアテープ
31に形成される。そして、最終的には巻取りリール5
2に巻き取られるものである。従って、成形機53、穿
孔機55およびポケット検査装置10は、連動して作動
する。
【0017】まず、成形機53においては、ポリエチレ
ン、ポリスチレン等の樹脂からなる帯状の樹脂フィルム
54が間欠的に一定の長さで加熱盤に供給されて、所定
の温度に加熱される。そして、成形金型上に送り出され
て加圧空気が供給されることにより、成形金型の形状に
倣ったポケット32が形成される。こうして成形された
エンボスキャリアテープ31は、その一端側の長手方向
にわたって穿孔機55によってパンチされて送り穴31
aが形成され、ポケット検査装置10へと送り出され
る。そこでポケット32の成形不良箇所の有無が検査さ
れると、最終的には運搬に便利なように巻取りリール5
2において巻き取られる。巻取りリール52において
は、エンボスキャリアテープ31を所定の長さに切断す
る機能を持たせても良い。このエンボスキャリアテープ
製造装置50によって製造されたエンボスキャリアテー
プ31は、長手方向にポケット32と平坦部33が交互
に形成され、その一端側の長手方向に送り穴31aが形
成される(図3参照)。
【0018】次に、図1を用いてポケット検査装置10
の構成について説明する。金属製の受台12には、その
中央付近に流体供給口19が形成され、流体供給口19
にはエアー供給源からの圧縮空気が送られる配管14が
接続されている。さらに配管14には、圧力調整弁Rお
よび電磁弁Vが設けられている。
【0019】金属からなる検出容器11には、その下面
に凹部が開口して開口端面11bが形成されている。ま
た、検出容器11に設けられた検出口18には、検出容
器11の凹部内の空気圧を検知する、圧力センサPSが
設けられている。検出容器11は、基台(図示せず)に
取り付けられた昇降シリンダ16に連結され、受台12
に対して圧力センサPSと共に接離動可能に設けられて
いる。また、検出容器11は交換可能であり、幾つかの
サイズの異なるものを用意することにより様々なポケッ
ト32の大きさに対応できる。受台12に載置された、
弾性を有するゴム等から成るパッキン13は、後述する
ように、検出容器11の開口端面11bと受台12との
間にエンボスキャリアテープ31の平坦部33を挟んだ
際に、検出容器11の凹部内が良好に気密に保持される
よう設けられるものである。従って、パッキン13は、
検出容器11が下降した際に、検出容器11の開口端面
11bで挿圧されるように、流体供給口19を囲む枠状
に形成されている。
【0020】次に、図1に示すポケット検査装置10を
用いた際の、ポケットの検査方法について説明する。送
り穴31aが穿孔されたエンボスキャリアテープ31
は、図1に示されるように、ポケット32の開口部を下
方に向けて矢印F方向へ間欠送りされる。受台12上で
矢印F方向への送りが停止したとき、上方から検出容器
11が下降し、開口端面11bとパッキン13とによっ
て平坦部33を挟み込む。こうして所定数(図1では3
つ)のポケット32が、検出容器11の凹部内に収納さ
れる。図2は、この状態を上方から見た上視図である。
ここで、所定数とは成形機53の1回の成形で、成形さ
れるポケット数に等しい。
【0021】図1において、検出容器11の凹部と受台
12の上面とが形成する空間内は、エンボスキャリアテ
ープ31によって2つの室に画設されている。2つの室
とは、検出容器11の凹部とエンボスキャリアテープ3
1との間に作られる検出室80と、エンボスキャリアテ
ープ31とパッキン13、受台12との間に作られる加
圧室70である。
【0022】そして、パッキン13と検出容器11の開
口端面11bとの間で、エンボスキャリアテープ31の
平坦部33を挟み込んだとき、電磁弁Vが開き、加圧室
70に、エアー供給源から所定の圧力になるよう圧縮空
気が供給される。その間、圧力センサPSによって検出
室80内の空気圧Gが検知される。この際に、検出室8
0の空気圧上昇が検知されたとき、ポケット32に成形
不良箇所が在るとして判定される。ここで、受台12、
検出容器11は共に堅固な金属で形成されているため、
エンボスキャリアテープ31を挟んで圧縮空気が供給さ
れた際にも変形することがない。また、パッキン13に
よって良好に検出容器11の凹部内を気密に保つことが
できるので、ポケット32の検査を確実に行なうことが
できる。
【0023】図6(a)に、予めポケット32に成形不
良箇所を作ったエンボスキャリアテープ31について検
査した結果を示す。図6(a)に示すグラフは、検出時
間に対する、検出室80内の空気圧Gを測定した結果を
示すグラフである。加圧室70内は、圧縮空気によって
空気圧Aに保持されている。圧力Dは、検出室80が加
圧されたと判断され得る検出基準圧力を示す。検出室8
0の空気圧上昇分は大気圧と比較されるべきであるが、
検出室80の密閉状態や圧力センサPSの測定誤差等が
存在するため、これらを加味した検出基準圧力Dが設定
されている。時間T3は、先に述べたように、成形機5
3に連動して上下移動する検出容器11が、最下降位置
にあり、検出室80、加圧室70が作られている時間で
ある。
【0024】図6(a)に示す、i、jはポケット32
に成形不良箇所を形成したエンボスキャリアテープ31
についての場合であり、特にiはポケット32に大きな
成形不良箇所を形成した。kはポケット32に成形不良
箇所の無いエンボスキャリアテープ31についての場合
である。iの場合、加圧室70の空気圧の上昇に伴って
検出室80の圧力が上昇し、短時間で検出基準圧力Dを
超え、ポケット32に成形不良箇所が在ると判定するこ
とができた。jの場合も、徐々に上昇し、時間T3内で
検出基準圧力Dを上回り、成形不良が在ると判定するこ
とができた。kは圧力の上昇が無く、成形不良が無いと
判定することができた。
【0025】図5に示す検査装置では、ポケット32に
空気を供給し始めてから空気圧を安定させるための時間
が必要であり、検出に使用できる時間は極めて短時間と
なっていた。この点、図1に示す検査装置では、受台1
2上にエンボスキャリアテープ31が停止している全時
間を検出に使用でき、ポケット32に小さな成形不良箇
所が存在していても検出可能な充分な時間を取ることが
できる。これは従来の方法が、供給空気圧という不安定
な圧力を基準にしているのに対して、本願発明は、大気
圧という比較的安定した圧力を基準に検出しているから
である。また、検出に充分な時間を取ることが出来たの
で、図5に示す検査装置に比較して厳密な気密性を必要
としなくなった。よって、検出容器11を平坦部33に
押しつける力を、プッシャ41を平坦部33に押しつけ
る力よりも小さくすることができる。力が小さい分エネ
ルギー消費を小さくすることができ経済的であると同時
に、平坦部33を変形させる虞もなくなる。
【0026】尚、ポケット32に成形不良箇所の存在が
検出された場合には、信号がエンボスキャリアテープ製
造装置、あるいは成形機に送られて、停止させる機能を
持たせても良い。これにより効率的で無駄のないエンボ
スキャリアテープ製造装置を提供することができる。
【0027】図6(a)、(b)における具体的な時間
と圧力は、それぞれの括弧内に示す。両者の、プッシャ
41又は検出容器11を最下降位置に保持可能な時間T
3は1.5秒である。図1に示す検出装置では、その時
間T3を検出の時間にあてることが出来るが、図5に示
す検出装置では、1.0秒しか検出時間に使用できなか
った。また、図5に示す検出装置では、供給空気圧Eが
0.05MPaであるのに対して検出基準圧力Cは0.
045MPaであって、その差は0.005MPaであ
り、確実な気密性と加圧空気の供給が必要であった。こ
れに対して、図1に示す検出装置では、検出室80の大
気圧に対する検出基準圧力Dは、0.01MPaであっ
て、その差は0.01MPaであり、図5の検出装置に
比較して大きい。しかも、図5の検出装置では、直径
0.5mmの成形不良箇所の存在を検出することが出来
なかったが、図1に示すポケット検査装置では、直径
0.5mmの成形不良箇所の存在を検出することがで
き、検出力が上がっていることがわかる。また、エアー
供給源が供給する圧縮空気も0.05MPaから0.0
3MPaと小さい圧力で済み、検出力があがっていると
同時にエネルギー消費も小さく済む。
【0028】ポケット検査装置10は、図4に示すよう
に、エンボスキャリアテープ製造装置50内に組み込ん
で用いているが、エンボスキャリアテープ製造装置50
と切り離して単独で用いても良い。この場合、エンボス
キャリアテープ製造装置50の成形速度と切り離してポ
ケット検査装置を運転できるため、検査時間を成形速度
よりも遅くしてさらに検査精度の向上を図ることができ
る。また、成形機53と連動する際の成形機53につい
ては、上記のような圧空成形に限らず、真空吸引、プレ
ス加工等による成形も可能であり、成形方法については
限定されるものではない。
【0029】さらに、上記実施の形態では、ポケット3
2が下方を向いて開口し、検出容器11が上下移動する
検査装置について述べたが、ポケット32が上方や側方
を向いて開口した状態であっても、本発明によるポケッ
ト検査装置および検査方法が好適に利用できる。例え
ば、受台を、上方あるいは側方に向いたポケットの開口
部と当接するよう設け、さらに受台に対して垂直に移動
するように検出容器を設けてもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明によるポケット検査装置およびそ
の方法によれば、簡便な構成でありながら、素早くポケ
ットの成形不良の有無を、高い検出力によって検査する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポケット検査装置の実施の形態を
示した概略図。
【図2】図1のポケット検査装置の上視図。
【図3】エンボステープの斜視図。
【図4】エンボスキャリアテープ製造装置の説明図。
【図5】従来のポケット検査装置の概略図。
【図6】検出時間と圧力センサによって測定された空気
圧との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
11 検出容器 12 受台 13 パッキン 18 検出口 19 流体供給口 31 エンボスキャリアテープ 32 ポケット 33 平坦部 41 プッシャ 50 エンボスキャリアテープ製造装置 54 樹脂フィルム 60、70 加圧室 80 検出室

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の樹脂フィルムの一面側からエンボ
    ス加工を施して得られたエンボスキャリアテープに形成
    され、前記樹脂フィルムの一面側の開口部から挿入され
    た電子部品等の部品を収納し得るように、前記樹脂フィ
    ルムの他面側に凸状に突出し且つ前記エンボスキャリア
    テープの長手方向に所定の間隔をあけて形成された複数
    個のポケットの気密性を検査するエンボスキャリアテー
    プのポケット検査装置において、 前記ポケットの開口部側と当接する当接面が形成された
    受台と、 前記受台の当接面に接離動可能に設けられ、前記受台の
    当接面に当接するエンボスキャリアテープの一個または
    複数個のポケットを収納する凹部が、前記受台の当接面
    との対向面に開口された検出容器と、 前記検出容器の端面が、受台の当接面に載置されたエン
    ボスキャリアテープのポケット間に形成された平坦部に
    当接した際に、前記受台の当接面と検出容器の端面とに
    挟み込まれ、前記検出容器の凹部内に収容されたエンボ
    スキャリアテープの一個又は複数個のポケット内に、前
    記受台に形成された流体供給口から圧縮空気を供給する
    圧縮空気供給手段と、 前記検出容器に設けられ、前記受台の当接面と検出容器
    の端面とに挟み込まれたエンボスキャリアテープと検出
    容器の凹部内壁面とで囲まれた空間に、前記検出容器の
    凹部内に収容されたエンボスキャリアテープの一個又は
    複数個のポケットの損傷等から圧縮空気が洩れることに
    因る、前記空間の圧力変化を検出する圧力センサとを具
    備することを特徴とするエンボスキャリアテープのポケ
    ット検査装置。
  2. 【請求項2】 帯状の樹脂フィルムの一面側からエンボ
    ス加工が施され、前記樹脂フィルムの一面側の開口部か
    ら挿入された電子部品等の部品を収納し得るように、前
    記樹脂フィルムの他面側に凸状に突出する複数個のポケ
    ットが、前記樹脂フィルムの長手方向に所定の間隔をあ
    けて形成されたエンボスキャリアテープを製造する製造
    装置に組み込まれ、前記ポケットの気密性を検査するエ
    ンボスキャリアテープのポケット検査装置であって、 前記エンボス加工によって所定形状のポケットが間欠的
    に形成されたエンボスキャリアテープが、そのポケット
    の開口部側が間欠的に当接して移動する当接面が形成さ
    れた受台と、 前記受台の当接面に接離動可能に設けられ、前記受台の
    当接面に静止状態で当接するエンボスキャリアテープの
    一個又は複数個のポケットが収納される凹部が、前記受
    台の当接面との対向面に開口された検出容器と、 前記検出容器の端面が受台の当接面に載置されたエンボ
    スキャリアテープのポケット間に形成された平坦部に当
    接した際に、前記受台の当接面と検出容器の端面とに挟
    み込まれ、前記検出容器の凹部内に収容されたキャリア
    テープの一個又は複数個のポケット内に、前記受台に形
    成された流体供給口から圧縮空気を供給する圧縮空気供
    給手段と、 前記検出容器に設けられ、前記受台の当接面と検出容器
    の端面とに挟み込まれたエンボスキャリアテープと検出
    容器の凹部内壁面とで囲まれた空間に、前記検出容器の
    凹部内に収容されたエンボスキャリアテープの一個又は
    複数個のポケットの損傷等から圧縮空気が洩れることに
    因る、前記空間の圧力変化を検出する圧力センサとを具
    備することを特徴とするエンボスキャリアテープのポケ
    ット検査装置。
  3. 【請求項3】 帯状の樹脂フィルムの一面側からエンボ
    ス加工を施して得られたエンボスキャリアテープに形成
    され、前記樹脂フィルムの一面側の開口部から挿入され
    た電子部品等の部品を収納し得るように、前記樹脂フィ
    ルムの他面側に凸状に突出し且つ前記エンボスキャリア
    テープの長手方向に所定の間隔をあけて形成された複数
    個のポケットの気密性を検査する際に、 前記エンボスキャリアテープの開口部側が受台の当接面
    に当接するように、前記受台に載置したエンボスキャリ
    アテープの方向に、前記受台の当接面との対向面に開口
    する凹部が形成された検出容器を移動し、前記当接面に
    載置されているエンボスキャリアテープの一個又は複数
    個のポケットを検出容器の凹部内に収容した後、 前記受台の当接面と検出容器の端面とに挟み込まれ、前
    記検出容器の凹部内に収容されたエンボスキャリアテー
    プの一個又は複数個のポケット内に圧縮空気を供給し、 前記検出容器の凹部内に収容されたエンボスキャリアテ
    ープのポケットの損傷等からの圧縮空気の洩れの有無を
    判定すべく、前記検出容器に設けられた圧力センサによ
    り、前記受台の当接面と検出容器の端面とに挟み込まれ
    たエンボスキャリアテープと検出容器の凹部内壁面とで
    囲まれた空間内の圧力変化を測定することを特徴とする
    エンボスキャリアテープのポケット検査方法。
JP2001358708A 2001-11-26 2001-11-26 ポケット検査装置およびその検査方法 Pending JP2003156404A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001358708A JP2003156404A (ja) 2001-11-26 2001-11-26 ポケット検査装置およびその検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001358708A JP2003156404A (ja) 2001-11-26 2001-11-26 ポケット検査装置およびその検査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003156404A true JP2003156404A (ja) 2003-05-30

Family

ID=19169842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001358708A Pending JP2003156404A (ja) 2001-11-26 2001-11-26 ポケット検査装置およびその検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003156404A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100771099B1 (ko) * 2007-05-17 2007-10-29 비엠케이 주식회사 내연기관용 플러그 검사장치
CN101781088A (zh) * 2009-01-16 2010-07-21 德雷卡通信技术公司 制备光纤预制棒的方法和系统
CN102243159A (zh) * 2010-05-10 2011-11-16 日本碍子株式会社 匣钵的破损检测方法
KR101504596B1 (ko) * 2012-12-11 2015-03-23 주식회사 팬택 누설 테스트 장치 및 이를 이용한 누설 테스트 방법
CN114476186A (zh) * 2022-02-10 2022-05-13 益阳星城电子科技有限公司 一种电阻载带测试包装机

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100771099B1 (ko) * 2007-05-17 2007-10-29 비엠케이 주식회사 내연기관용 플러그 검사장치
CN101781088A (zh) * 2009-01-16 2010-07-21 德雷卡通信技术公司 制备光纤预制棒的方法和系统
CN102243159A (zh) * 2010-05-10 2011-11-16 日本碍子株式会社 匣钵的破损检测方法
JP2011237245A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Ngk Insulators Ltd 匣鉢の割れ検出方法
KR101790348B1 (ko) * 2010-05-10 2017-10-25 엔지케이 인슐레이터 엘티디 갑발의 균열 검출 방법
KR101504596B1 (ko) * 2012-12-11 2015-03-23 주식회사 팬택 누설 테스트 장치 및 이를 이용한 누설 테스트 방법
CN114476186A (zh) * 2022-02-10 2022-05-13 益阳星城电子科技有限公司 一种电阻载带测试包装机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5265312B2 (ja) 漏洩検査装置
JP2006329650A (ja) 包装リーク検査装置
JP2014511995A (ja) 漏れ検出方法および装置
JP2004148621A (ja) 樹脂モールド方法、樹脂モールド装置およびこれに用いる支持治具
JP6239179B1 (ja) 破袋強度検査装置
JP2002117901A (ja) 密閉型電池およびその製造方法
JP2003156404A (ja) ポケット検査装置およびその検査方法
US5992242A (en) Silicon wafer or die strength test fixture using high pressure fluid
JP2001349799A (ja) リーク検査装置
KR101542512B1 (ko) 연료탱크 누설 검사장치
CN112326152A (zh) 电子元器件气密性测试装置
CN205483435U (zh) 一种产品气密性检测设备
JP2006242848A (ja) 缶の気密性試験装置及び気密性試験方法
JP2011027250A (ja) 直交する二面の三次元開口部の気密試験装置
KR20210150877A (ko) 각형 이차전지 케이스의 누설감지장치
US11585720B2 (en) Device for inspecting waterproofness
CN113447211A (zh) 一种电子产品气密性检测装置
JP2007132875A (ja) エアリーク検査装置
JP5826126B2 (ja) 気密性検査装置及び検査対象物の気密性を検査する方法
JP2016080438A (ja) 密閉型ドラム缶の気密検査方法及びそれに用いる気密検査装置
JP3376428B2 (ja) 冷菓製造設備用モールドのリーク検査装置
CN220120331U (zh) 一种氦检治具
CN217687687U (zh) 气密性检测装置
CN213022180U (zh) 一种水表铜壳精密气压检测治具
CN108444652A (zh) 一种便于对不同产品检测的通用型氦检设备