JP6239179B1 - 破袋強度検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】正確かつ安定して対象物に押圧力を与えられるとともに効率良く検査することができる破袋強度検査装置を提供すること。【解決手段】本発明の一態様は、袋体である対象物の破袋強度を検査する破袋強度検査装置であって、対象物を載置する載置部と、載置部の上方に配置され、対象物を押圧するための加圧ヘッドと、加圧ヘッドとともに移動可能に設けられ、加圧ヘッドによって対象物を押圧した際の反力を検知する圧力検知部と、加圧ヘッドを、対象物の載置面に対して垂直な第1方向および第1方向と直交する第2方向の少なくとも2方向に移動させる電動移動機構と、電動移動機構を動作させて加圧ヘッドの位置を制御する制御部と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、破袋強度検査装置に関し、より詳しくは、袋体に圧力を加えて耐性を検査する破袋強度検査装置に関する。
商品の検査として、商品の外側から圧力を加えて耐圧を検査することが行われる。例えば、商品を袋に詰めてシールした製品では、袋の外側から所定の圧力を加えた際のシール性(漏洩)や袋の破れといった破袋強度の検査が行われる。
この種の検査を行う装置として、特許文献1には、内容物を密閉包装する包装袋の包装状態を検査する包装袋検査装置が開示される。この包装袋検査装置は、流動性の内容物を密閉する包装袋に対して荷重を付与する押し圧手段と、荷重を検出値として出力する検出手段と、所定時間毎の検出手段からの検出値を格納する記憶手段と、記憶手段に格納された検出値に基づいて表示手段にて検出値を時系列的に表示させる制御手段と、を備えている。
特許文献2には、効率的かつ正確に製袋製品のシール検査を実施できる製袋シール検査装置が開示される。この製袋シール検査装置では、検査対象となる製袋製品を保持する製袋製品保持し、保持された製袋製品の内側に検査液を塗布する検査液塗布した後、検査液を塗布した製袋製品の開口部を塞いでその内部に所定圧のガスを注入して所定時間保持するガス注入し、その後、供給するガス圧と検査時間とを設定する検査条件設定し、所定圧のガスが注入された製袋製品内の圧力を検出する圧力検出した後、製袋製品内の圧力とその変化を表示している。
特許文献3には、シート材の縁部が接合されることによって箱状または袋状に形成されて内部に充填された流体を密閉する流体容器の密閉性を検査する検査装置が開示される。特許文献4には、包装ライン上で簡単に実施することのできる包装袋体内空気の漏洩検出装置が開示される。この漏洩検査装置は、成形された包装袋体を搬送する搬送手段と、包装袋体の側面を内方に押圧する側面押圧手段と、包装袋体の上面を所定の圧力で押圧する上面押圧手段と、上面押圧手段の押圧量によって包装袋体の空気の漏洩を検出する検出手段とを備えている。
特許文献5〜9には、包装袋を上下の搬送手段で搬送しつつ押圧して包装袋のシール性を判定するシールチェック装置が開示される。
特開2004−028951号公報 特開2013−167622号公報 特開平9−257630号公報 特開2000−046685号公報 特開2007−168855号公報 特開2005−345176号公報 特開2003−156403号公報 特開2003−149074号公報 特開2001−165803号公報
検査対象となる袋製品には同じ商品であっても内容物の量や封入圧などの包装状体によって外形や内圧に個体差が発生している。このような商品を対象物として破袋強度の検査を行う場合、対象物に正確かつ安定的に押圧力を与える必要があるとともに、可能な限り数多くの対象物について効率良く検査できることが望まれる。
本発明は、正確かつ安定して対象物に押圧力を与えられるとともに効率良く検査することができる破袋強度検査装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、袋体である対象物の破袋強度を検査する破袋強度検査装置であって、複数の対象物を縦横に載置可能な載置部と、載置部の上方に配置され、対象物を押圧するための加圧ヘッドと、加圧ヘッドとともに移動可能に設けられ、加圧ヘッドによって対象物を押圧した際の反力を検知する圧力検知部と、加圧ヘッドを対象物の載置面に対して垂直なZ軸方向へ移動させるZ軸移動機構、加圧ヘッドを前記Z軸方向と直交する方向の1つであるX軸方向へ移動させるX軸移動機構、加圧ヘッドをZ軸方向およびX軸方向と直交するY軸方向へ移動させるY軸移動機構を有する電動移動機構と、電動移動機構を動作させて加圧ヘッドの位置を制御する制御部と、を備え、制御部は、載置部に載置される複数の対象物のそれぞれ位置に対応して予め設定されたXY座標に基づきX軸移動機構およびY軸移動機構により加圧ヘッドのX軸方向およびY軸方向の位置を制御し、Z軸移動機構により加圧ヘッドのZ軸方向の位置を制御することを、複数の対象物について順次繰り返し行う
このような構成によれば、電動移動機構による電気的な駆動によって加圧ヘッドを精度良くZ軸方向に移動して対象物を押圧することができる。また、加圧ヘッド側に圧力検知部が設けられているため、加圧ヘッドで対象物を押圧した際の対象物からの反力を正確に検知することができる。これにより、圧力検知部での検出値に基づき電気的な制御によって対象物に与える圧力を正確にコントロールすることができる。また、加圧ヘッドがZ軸方向、X軸方向およびY軸方向の3軸方向に移動可能なため、縦横に配置された複数の対象物に対して的確な位置に加圧ヘッドを順次移動させて押圧力を加えることができる。
本発明の一態様は、袋体である対象物の破袋強度を検査する破袋強度検査装置であって、対象物を載置する載置部と、載置部の上方に配置され、対象物を押圧するための加圧ヘッドと、加圧ヘッドとともに移動可能に設けられ、加圧ヘッドによって対象物を押圧した際の反力を検知する圧力検知部と、加圧ヘッドを、対象物の載置面に対して垂直なZ軸方向へ移動させるZ軸移動機構、Z軸方向と直交する方向の1つであるX軸方向に移動させるX軸移動機構を有する電動移動機構と、電動移動機構を動作させて加圧ヘッドの位置を制御する制御部と、を備え、載置部は、対象物をX軸方向へ移動させるX軸方向搬送機構を有し、制御部は、X軸方向搬送機構による対象物の移動に合わせてX軸移動機構により加圧ヘッドをX軸方向に移動させながら、Z軸移動機構により加圧ヘッドをZ軸方向に移動させて対象物を押圧する制御を行う。これにより、対象物がX軸方向へ移動している状態のまま加圧ヘッドから対象物へ押圧力を与えて破袋強度検査を行うことができる。
上記破袋強度検査装置において、制御部は、圧力検知部で加圧ヘッドが対象物に接触したことを検知した場合、この接触した際の加圧ヘッドのZ軸方向の位置に応じて対象物を加圧するか否かの切り替えを行うよう制御してもよい。これにより、対象物の高さを検知するセンサーを別途設ける必要なく、対象物の高さによって加圧を続行するか否かの切り替えを行うことができるようになる。
本発明の一態様は、袋体である対象物の破袋強度を検査する破袋強度検査装置であって、対象物を載置する載置部と、載置部の上方に配置され、対象物を押圧するための加圧ヘッドと、加圧ヘッドとともに移動可能に設けられ、加圧ヘッドによって対象物を押圧した際の反力を検知する圧力検知部と、加圧ヘッドを、対象物の載置面に対して垂直なZ軸方向に移動させるZ軸移動機構を有する電動移動機構と、電動移動機構を動作させて加圧ヘッドの位置を制御する制御部と、を備え、制御部は、圧力検知部で加圧ヘッドが対象物に接触したことを検知した場合、この接触した際の加圧ヘッドのZ軸方向の位置に応じて対象物を加圧するか否かの切り替えを行う
このような構成によれば、電動移動機構による電気的な駆動によって加圧ヘッドを精度良くZ軸方向に移動して対象物を押圧することができる。また、加圧ヘッド側に圧力検知部が設けられているため、加圧ヘッドで対象物を押圧した際の対象物からの反力を正確に検知することができる。これにより、圧力検知部での検出値に基づき電気的な制御によって対象物に与える圧力を正確にコントロールすることができる。また、対象物の高さを検知するセンサーを別途設ける必要なく、対象物の高さによって加圧を続行するか否かの切り替えを行うことができるようになる。
上記破袋強度検査装置において、載置部は、対象物をZ軸方向と直交するX軸方向へタクト運転で移動させるX軸方向搬送機構を有し、制御部は、電動移動機構を動作させて加圧ヘッドを対象物に押圧する際、X軸方向搬送機構によってX軸方向へタクト運転で移動する対象物が加圧ヘッドの下方で停止したタイミングに合わせてZ軸移動機構により加圧ヘッドのZ軸方向の位置を制御してもよい。これにより、対象物がX軸方向へタクト運転で移動している途中において、加圧ヘッドの下方で停止したタイミングに合わせて加圧ヘッドから対象物へ押圧力を与えることができる。
上記破袋強度検査装置において、制御部は、対象物の加圧を行う場合、圧力検知部による検出値が予め設定された値に維持されるようにZ軸移動機構を動作させて加圧ヘッドのZ軸方向の位置を制御するようにしてもよい。これにより、対象物の状態にかかわらず対象物に一定の押圧力を与えることができる。
上記破袋強度検査装置において、制御部は、対象物の加圧を行う場合、圧力検知部で加圧ヘッドが対象物に接触したことを検知した位置から加圧ヘッドをZ軸方向に所定量移動させて対象物を押圧した際の圧力検知部による検出値に基づき対象物の内圧を検査する制御を行うようにしてもよい。これにより、電動移動機構による電気的な駆動によって加圧ヘッドの位置を正確に制御して、圧力検知部の検出値に基づき対象物の内圧を精度良く検査することができる。
本発明によれば、正確かつ安定して対象物に押圧力を与えられるとともに効率良く検査することができる破袋強度検査装置を提供することが可能になる。
本実施形態に係る破袋強度検査装置を例示する斜視図である。 本実施形態に係る破袋強度検査装置の加圧ヘッド回りを例示する斜視図である。 (a)および(b)は、加圧ヘッドの動作を例示する模式図である。 (a)および(b)は、具体的な破袋強度検査手順を例示する斜視図である。 (a)および(b)は、具体的な破袋強度検査手順を例示する斜視図である。 (a)および(b)は、具体的な破袋強度検査手順を例示する斜視図である。 (a)および(b)は、第2実施形態に係る破袋強度検査装置を説明する図である。 第3実施形態に係る破袋強度検査装置を例示する斜視図である。 (a)〜(c)は、第4実施形態に係る破袋強度検査装置を説明する模式図である。 破袋強度検査方法の流れを例示するフローチャートである。 内圧検査方法の流れを例示するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る破袋強度検査装置を例示する斜視図である。
図2は、本実施形態に係る破袋強度検査装置の加圧ヘッド回りを例示する斜視図である。
本実施形態に係る破袋強度検査装置1は、袋体である対象物Wの破袋強度を検査する装置である。検査の対象物Wは、商品を袋に詰めて開口をシールした袋製品である。例えば、食品、液体、ゲル状物、化粧品などの各種の商品を袋に詰めて密封したものが検査の対象物Wとなる。破袋強度検査装置1は、このような袋体である対象物Wに外側から所定の押圧力を加え、袋のシール性(漏洩)や袋の破れの有無といった破袋強度の検査に用いられる。
本実施形態に係る破袋強度検査装置1は、対象物Wを載置する載置部10と、対象物Wを押圧するための加圧ヘッド20と、対象物Wを押圧した際の反力を検知する圧力検知部30と、加圧ヘッド20を移動させる電動移動機構40と、制御部50とを備える。
破袋強度検査装置1は、例えば枠型のフレームFを有しており、このフレームFの例えば中段部分に載置板11が設けられる。載置部10はこの載置板11の上に載せられる。載置部10には検査の対象物Wを載せる凹部101が設けられている。本実施形態では、載置部10は載置板11から着脱自在に配置されるが、載置板11に対象物Wを載せる凹部101を設けておき、載置板11を載置部10としてもよい。また、本実施形態では、載置部10に複数の凹部101が設けられており、複数の対象物Wを載置できるようになっている。図示する例では、複数の対象物Wを縦横(例えば、9個×2列)に載置可能となっている。
加圧ヘッド20は、載置部10の上方に配置される。加圧ヘッド20は載置部10に載置された対象物Wを上から押さえて圧力を加える部分である。加圧ヘッド20は電動移動機構40によって移動可能に設けられており、載置部10の載置面10aに対して垂直な方向に移動して所定の押圧力で対象物Wを加圧する。加圧ヘッド20の高さを下げるほど対象物Wに対して強い押圧力を与えることができる。
ここで、本実施形態では、載置部10の載置面10aに対して垂直な方向をZ方向(第1方向)、Z方向と直交する方向(第2方向)のうち1つをX方向、Z方向およびY方向と直交する方向をY方向と言うことにする。また、Z方向は上下方向、X方向な長さ方向、Y方向は奥行き方向とも言う。
加圧ヘッド20は、加圧プレート21と固定部22とを有する。加圧プレート21は固定部22に締結されている。加圧プレート21の大きさは対象物Wの大きさに合わせて設定されており、対象物Wに応じて固定部22に付け替えられるようになっている。
圧力検知部30は、加圧ヘッド20とともに移動可能に設けられ、加圧ヘッド20によって対象物Wを押圧した際の対象物Wからの反力を検知する。検知した反力は、加圧ヘッド20から対象物Wに与えられる押圧力と等価である。圧力検知部30としては、例えばロードセルが用いられる。ロードセルを用いることで、加圧ヘッド20によって対象物Wを押圧した際の反力を電気信号として正確に検知することができる。
本実施形態では、圧力検知部30を加圧ヘッド20側に設けている。一般的な加圧検査装置では、対象物Wを載置する部分に重量計を配置しておき、対象物Wを上から押圧した際に印加される力を対象物Wの下に配置された重量計で検知している。このため、対象物Wに印加される力を正確に検知するためには、重量計での計測値から対象物W自体の重量を予め差し引いておく必要がある。さらに、対象物Wを上から押圧した際、対象物Wの下の重量計が動くことから、対象物Wを加圧する際の安定性が不十分となる。
本実施形態では、載置部10の下に重量計は設けられておらず、固定の部材(例えば、載置板11)で対象物Wを支持する構造である。したがって、加圧する際に上から加圧ヘッド20を対象物Wに押し当てた場合、安定した押圧状態を維持することができる。また、対象物Wの上に圧力検知部30が設けられているため、対象物Wを安定して支持した状態で、加圧ヘッド20により対象物Wを上から押圧した際の反力を精度良く検知することができる。
例えば、対象物Wである袋体が柔らかい袋の場合や、この袋に液体物、ゼリー状物、クリーム状物のようなものが封入されている場合、押圧初期には力が逃げやすい。このため、対象物Wの下方に重量計を配置して押圧力を検知する構成では、重量計まで力が伝わりにくく、押圧力を検知できないことがある。これに対し、本実施形態のように、対象物Wに圧力を加える側(加圧ヘッド20側)に圧力検知部30が設けられている場合、僅かな反力でも検知することができる。このため、押圧初期で力が逃げやすい状態であっても押圧力を的確に捉えることができる。
例えば、本実施形態では、加圧ヘッド20が対象物Wに接触した程度の押圧初期の段階を的確に検知できる。加圧ヘッド20が対象物Wに接触したタイミングを検知できると、対象物Wの高さや配置状態にばらつきがあっても、加圧ヘッド20の位置(高さ)を的確にコントロールすることができる。例えば、加圧ヘッド20が対象物Wに接触してから加圧ヘッド20を下降させる量や速度を制御部50によって制御しやすくなる。
また、制御部50は、加圧ヘッド20が対象物Wに接触した際の加圧ヘッド20の位置によって、加圧検査を続行するか否かを判断してもよい。また、加圧ヘッド20が対象物Wに接触したことを圧力検知部30で検知できることで、対象物Wの高さを検知するセンサーを別途設ける必要がなくなる。このように、制御部50は、加圧ヘッド20と対象物Wとの接触状態によって加圧ヘッド20による対象物Wの加圧状態を制御することができる。
電動移動機構40は、加圧ヘッド20をZ方向(上下方向)に移動させるとともに、X方向およびY方向の少なくとも一方へ移動させる機構である。本実施形態では、電動移動機構40によって加圧ヘッド20をXYZの3軸方向へ移動させることができるようになっている。すなわち、電動移動機構40は、X軸移動機構41、Y軸移動機構42およびZ軸移動機構43を備える。
X軸移動機構41、Y軸移動機構42およびZ軸移動機構43のそれぞれは、各軸に沿って移動可能な電動シリンダを有する。Z軸移動機構43はZ方向に移動可能な電動シリンダによって加圧ヘッド20をZ方向(上下方向)に移動させる。このZ軸移動機構43は、X軸移動機構41の電動シリンダによってX方向(長さ方向)に移動可能となっている。
さらに、このX軸移動機構41はY軸移動機構42の電動シリンダによってY方向(奥行き方向)に移動可能となっている。なお、X軸移動機構41は長さ方向に延びているため、Y軸移動機構42としてX軸移動機構41のY軸方向への移動を補助するためのリニアガイド421を設けておいてもよい。これら各電動シリンダの動作によって加圧ヘッド20は3軸方向に移動可能となる。
本実施形態では、電動移動機構40を用いた電気的な制御によって加圧ヘッド20の位置を高精度に制御することができる。一般的な加圧検査装置では、油圧シリンダやエアシリンダによって加圧ヘッドを上下に移動させている。油圧シリンダやエアシリンダでは気温等の条件による動作の不安定性や、加圧力の再現性の低さ、油圧配管等の構造の複雑化、メンテナンス性の問題が挙げられる。本実施形態のように電動移動機構40を用いることで、動作の安定性、加圧力の再現性を向上できるとともに、構造の簡素化、メンテナンス性の向上を図ることができる。
しかも、本実施形態では、電動移動機構40によってZ方向を含む少なくとも2軸方向に加圧ヘッド20を高精度に移動させることができる。このため、上下方向への高精度な移動制御によって安定的かつ再現性よく一定の押圧力を対象物Wに与えることができるとともに、対象物Wに対して的確な位置に加圧ヘッド20を移動させて押圧力を加えることができる。特に、複数の対象物Wが載置部10に並置されている場合、複数の対象物Wの位置に加圧ヘッド20を移動させて、順次押圧力を与えて効率良く破袋強度検査を行うことができる。
先に説明した圧力検知部30は、Z軸移動機構43のZ方向に進退するロッドの先端に取り付けられる。すなわち、圧力検知部30の上端部とZ軸移動機構43のロッドとが接続され、圧力検知部30の下端部と加圧ヘッド20とが接続される。つまり、圧力検知部30は、加圧ヘッド20とZ軸移動機構43のロッドとの間に設けられ、ロッドの進退方向に圧力検知部30と加圧ヘッド20とが並ぶように配置される。したがって、Z軸移動機構43のロッドの進退動作に合わせて加圧ヘッド20および圧力検知部30が上下移動する。そして、対象物Wからの反力を加圧ヘッド20で受けると、その力がZ軸に沿って上方の圧力検知部30に伝わり、精度よく圧力を検知することができる。
電動移動機構40を制御する制御部50は、例えばフレームFに取り付けられたパネルPに設けられる。パネルPには制御部50のほか、タッチパネルディスプレイ51、緊急停止ボタン52、操作ボタン53などが設けられる。緊急停止ボタン52はパネルP以外の場所にも設けられている。
制御部50は、電動移動機構40を動作させて加圧ヘッド20の位置(XYZ方向のそれぞれの位置)を制御するとともに、圧力検知部30による検出値に基づき加圧ヘッド20による対象物Wの押圧力を制御する。
このような破袋強度検査装置1によれば、電動移動機構40による電気的な駆動によって加圧ヘッド20をZ方向(上下方向)に移動して対象物Wを正確な押圧力で加圧することができる。また、加圧ヘッド20側に圧力検知部30が設けられていることで、加圧ヘッド20で対象物Wを押圧した際の対象物Wからの反力を正確に検知することができる。これにより、圧力検知部30での検出値に基づき電気的な制御によって対象物Wに与える圧力を正確にコントロールすることができる。また、加圧ヘッド20がZ方向に加え、X方向およびY方向のうち少なくとも1方向(合計で少なくとも2方向)に移動可能なため、対象物Wに対して的確な位置に加圧ヘッド20を移動させて押圧力を加えることができる。
(加圧ヘッドの動作)
図3(a)および(b)は、加圧ヘッドの動作を例示する模式図である。
なお、図3(a)および(b)には、Y方向にみたときの平面図が示される。
載置部10には複数の対象物Wが載置される。図3に示す例では、X方向に所定のピッチで複数の対象物Wが並置されている。
このような複数の対象物Wの破袋強度検査を行う場合、図3(a)に示すように、1つの対象物Wの上に加圧ヘッド20が位置するように電動移動機構40を動作させる。そして、電動移動機構40のZ軸移動機構43を動作させて加圧ヘッド20を下降し、加圧ヘッド20で対象物Wを所定の押圧力で加圧する。
1つの対象物Wの検査が終了した後、図3(b)に示すように加圧ヘッド20を上昇し、電動移動機構40を動作させて次の対象物Wの上に加圧ヘッド20を移動させる。そして、電動移動機構40のZ軸移動機構43を動作させて加圧ヘッド20を下降し、加圧ヘッド20で対象物Wを所定の押圧力で加圧する。このような動作を繰り返し、複数の対象物Wの破袋強度検査を順次行っていく。
加圧ヘッド20によって対象物Wを押圧する際、制御部50は、加圧ヘッド20を一定量下降させることで対象物Wを上から一定量押さえるように制御してもよいし、加圧ヘッド20によって対象物Wを押圧状態にした後、圧力検知部30によって反力を検知し、その検出値に基づき加圧ヘッド20の高さを制御するようにしてもよい。
例えば、圧力検知部30による反力の検出値が一定となるように制御部50は加圧ヘッド20の高さをフィードバック制御してもよい。これにより、対象物Wの厚さや内圧にばらつきがあっても、一定の押圧力を与えることができる。
このフィードバック制御において、制御部50は、加圧ヘッド20の高さの下限値を設定しておく。そして、加圧ヘッド20を下降して対象物Wの押圧を行い、加圧ヘッド20の下限値に達するまで一定の押圧力を一定時間維持できれば対象物Wの破袋強度は正常であると判断する。一方、押圧を開始してフィードバック制御する際、加圧ヘッド20が下限値に達しても一定の押圧力に達しない場合や、加圧ヘッド20が下限値に達する前に一定の押圧力を維持できても、一定時間内に加圧ヘッド20が下限値に達した場合には、異常であると判断する。
また、制御部50は、圧力検知部30で加圧ヘッド20が対象物Wに接触したタイミングを検知した場合、接触してから加圧ヘッド20を下降する際の速度や量を制御してもよいし、接触した際の加圧ヘッド20の位置(高さ)に応じて加圧するか否かの切り替えを行ってもよい。例えば、加圧ヘッド20が対象物Wに接触した際の加圧ヘッド20の高さに許容範囲を設けておき、許容範囲内であれば加圧を続行し、許容範囲外であれば異常であると判断して加圧を中止してもよい。例えば、対象物Wが異常に膨らんでいる場合や、異常に縮んでいる場合には、加圧ヘッド20が対象物Wに接触した段階で異常であると判断して、加圧せずに処理を終了することができる。
(具体的な破袋強度の検査手順)
図4(a)〜図6(b)は、具体的な破袋強度検査手順を例示する斜視図である。
先ず、図4(a)に示すにように、載置部10の凹部101に検査の対象物Wを載置する。この例では、トレー型の載置部10になっており、複数の対象物Wを載置できるように複数の凹部101が設けられている。凹部101に対象物Wを載置した後は、図4(b)に示すように、対象物Wの上にカバーシート15を被せておく。なお、カバーシート15は必ずしも必要ではないが、破袋強度検査を行う際に袋から内容物が周辺に飛び散ることを防止したい場合にはカバーシート15を被せておくことが望ましい。カバーシート15には、例えばシリコーン樹脂のシート材が用いられる。
次に、図5(a)に示すように、対象物Wを載置した載置部10を破袋強度検査装置1の載置板11の上にセットする。破袋強度検査装置1には扉18が設けられており、この扉18を開いて載置板11の上に載置部10をセットする。セットした後は、図5(b)に示すように扉18を閉める。
扉18を閉めた状態で、パネルPに設けられたタッチパネルディスプレイ51を操作して破袋強度検査の条件を設定する。例えば、押圧力、押圧時間、対象物Wの配置、耐圧閾値などを設定する。これらの条件は予めプログラムとして設定されていてもよいし、このプログラムを呼び出す操作でもよい。
本実施形態に係る破袋強度検査装置1では、加圧ヘッド20をXYZの3軸に沿って移動可能なため、加圧ヘッド20を動作させる位置を任意に設定することができる。例えば、載置部10の所定の位置(例えば、隅部)をXY座標の原点として、対象物Wを載置する凹部101の中心位置のXY座標を設定する。この際、各凹部101の中心位置のXY座標を設定してもよいし、凹部101の大きさ、隣り合う凹部101のピッチ、凹部101の縦横個数などから各凹部101の中心位置のXY座標を自動的に設定するようにしてもよい。
破袋強度の検査条件を設定した後は、操作ボタン53を操作して検査を開始する。検査を開始すると、図6(a)に示すように、電動移動機構40の駆動によって加圧ヘッド20が対象物Wの上方に移動する。例えば、先ず、載置部10の一番端に載置された対象物Wの上に加圧ヘッド20が移動して、その後、加圧ヘッド20が所定量下降する。加圧ヘッド20を下降していくと、やがて加圧ヘッド20によって対象物Wを押圧する状態になる。
対象物Wを押圧することで、その反力が加圧ヘッド20から圧力検知部30に伝わり、圧力を検知することができる。そして、加圧ヘッド20を一定量下降させた位置で一定時間維持する。この際、加圧ヘッド20に伝わる反力を圧力検知部30で検知する。
制御部50は、加圧ヘッド20から対象物Wに押圧力を与えている間、圧力検知部30の検出値を読み取る。この読み取った検出値に基づいて対象物Wの破袋強度の検査結果を求める。検査結果は、タッチパネルディスプレイ51に表示してもよいし、圧力の検出データ(例えば、圧力の検出値の時間経過)とともに所定の記憶部に記憶してもよい。
一つの対象物Wの破袋強度検査が終了した後は、図6(b)に示すように、電動移動機構40の駆動によって次の対象物Wの上方に加圧ヘッド20を移動させる。そして、加圧ヘッド20を一定量下降させた位置で一定時間維持し、対象物Wからの反力を圧力検知部30で検知して、この検出値に基づき制御部50で破袋強度の検査結果を求める。これを複数の対象物Wについて順次繰り返していく。
このような手順によって、載置部10に複数の対象物Wが並置された状態で、複数の対象物Wに対して順次押圧力を与えて効率良く破袋強度の検査を行うことができる。また、本実施形態では、複数の対象物Wのそれぞれに個別に押圧力を与えて破袋強度の検査を行うことができる。複数の対象物Wに対して破袋強度の検査を行う場合、複数の対象物Wに一括して押圧力を与えることも考えられる。しかし、これでは個々の対象物Wに対しての検査にはならない。本実施形態では、個々の対象物Wに対して破袋強度の検査を行うことができるとともに、多数個の対象物Wであっても電動移動機構40による加圧ヘッド20の移動によって、迅速かつ的確に破袋強度検査を行うことが可能となる。
(第2実施形態)
図7(a)および(b)は、第2実施形態に係る破袋強度検査装置を説明する図である。
図7(a)にはY方向にみた破袋強度検査装置1Bを例示する模式側面図が示され、図7(b)には加圧ヘッド20のX方向の位置に対する高さ変化(Z方向の位置)を表すグラフが示されている。
本実施形態に係る破袋強度検査装置1Bは、載置部10としてベルトコンベヤBCを有する。対象物WはベルトコンベヤBCによってX方向へ順次搬送される。破袋強度検査装置1Bでは、ベルトコンベヤBCによってX方向へ移動している対象物Wに追従して加圧ヘッド20の位置を制御し、搬送したまま対象物Wに対して破袋強度の検査を行うことができる。
破袋強度検査装置1Bにおいて、制御部50は電動移動機構40のX軸移動機構41を制御して、ベルトコンベヤBCのX方向への移動速度に合わせて加圧ヘッド20をX方向へ移動させる。加圧ヘッド20のX方向への移動開始タイミングは、例えばフレームFのベルトコンベヤBCの搬送上流側に設けられたセンサー13によって、搬送される対象物Wの通過を検知し、このセンサー13による検知タイミングに合わせて対象物Wの上方に配置した加圧ヘッド20の移動を開始する。
そして、対象物Wの移動に合わせて加圧ヘッド20をX方向に移動させながら、加圧ヘッド20の高さを制御する。図7(b)に示すX方向の位置x0は、加圧ヘッド20が対象物Wの移動に合わせて追従を開始した位置を示す。追従開始からx1の位置までは加圧ヘッド20の高さはz1であり、対象物Wとは離れている。
加圧ヘッド20のX方向の位置がx1を過ぎると、加圧ヘッド20の高さがz1から下がり始める。そして、加圧ヘッド20のX方向の位置がx2になった段階で高さがz0となる。加圧ヘッド20の高さがz0になると、加圧ヘッド20と対象物Wとが接触する状態となる。
加圧ヘッド20のX方向の位置がx2を過ぎたタイミングで加圧ヘッド20をさらに下降させる。これにより加圧ヘッド20の高さはzpとなり、対象物Wと接触した位置から押し込んだ状態となる。これにより、対象物Wに所定の押圧力が与えられる。
加圧ヘッド20から対象物Wに押圧力を与えている間も、加圧ヘッド20は対象物Wの搬送に追従してX方向に移動する。すなわち、対象物WがX方向に移動していても、対象物Wと加圧ヘッド20とのX方向の相対的な位置は変わらない。そして、加圧ヘッド20のX方向の位置がx3になった段階で加圧ヘッド20を上昇させる。加圧ヘッド20のX方向の位置がx3を過ぎると加圧ヘッド20は徐々に上昇して、X方向の位置がx4になった段階で高さz1に戻る。
このような動作を、次の対象物Wがセンサー13で検知される前までに完了することで、順次搬送される対象物Wに対して搬送を止めることなく連続して破袋強度検査を行うことができるようになる。破袋強度検査装置1Bでは、ベルトコンベヤBCで搬送される全ての対象物Wに対して破袋強度検査を行うようにしてもよいし、所定の間隔や抜き打ち的に対象物Wの破袋強度検査を行うようにしてもよい。いずれにしても、ベルトコンベヤBCによる対象物Wの搬送処理を滞らせることなく、対象物Wの破袋強度検査を行うことができることになる。
なお、上記の例では、ベルトコンベヤBCによって対象物Wが第2方向へ連続的に搬送される場合について説明したが、対象物Wを第2方向へタクト運転によって移動させてもよい。この場合には、タクト運転によって対象物Wが停止する位置の情報に加圧ヘッド20を移動しておき、タクト運転によって対象物Wが停止したタイミングに合わせて加圧ヘッド20を下降して押圧力を与えることを繰り返せばよい。
(第3実施形態)
図8は、第3実施形態に係る破袋強度検査装置を例示する斜視図である。
本実施形態に係る破袋強度検査装置1Cは、電動移動機構40として加圧ヘッド20をZ方向(上下方向)に移動させるZ軸移動機構43を備えたものである。Z軸移動機構43は、電動シリンダによってZ方向(上下方法)に加圧ヘッド20を移動させる。その他の構成は第1実施形態に係る破袋強度検査装置1と同様である。
この破袋強度検査装置1Cによれば、電動移動機構40を用いた電気的な制御によって加圧ヘッド20のZ方向の位置を高精度に制御することができる。このため、上下方向への高精度な移動制御によって安定的かつ再現性よく一定の押圧力を対象物Wに与えることができる。
また、破袋強度検査装置1Cでは、電動移動機構40としてZ軸移動機構43のみを備える構成のため、単品の対象物Wの破袋強度を検査する装置としてコンパクト化を図ることができる。
また、破袋強度検査装置1、1Bと同様に、載置部10の下に重量計は設けられておらず、加圧する際に上から加圧ヘッド20を対象物Wに押し当てた場合、安定した押圧状態を維持することができる。さらに、対象物Wの上に圧力検知部30が設けられているため、対象物Wを安定して支持した状態で、加圧ヘッド20により対象物Wを上から押圧した際の反力を精度良く検知することができる。これにより、破袋強度検査装置1、1Bと同様に、加圧ヘッド20が対象物Wに接触したことを検知して、制御部50による制御の切り替えや、制御方法(加圧速度、加圧量等)を調整することができる。
(第4実施形態)
図9(a)〜(c)は、第4実施形態に係る破袋強度検査装置を説明する模式図である。
破袋強度検査装置1Dは、載置部10としてベルトコンベヤBCを有する。このベルトコンベヤBCは対象物Wをタクト運転によって移動させることができる。タクト運転とは、所定の間隔で移動と停止とを繰り返しながら対象物Wを搬送していく運転方法である。
破袋強度検査装置1Dの電動移動機構40は、Z軸移動機構43のみが設けられる。図9(a)に示すように、ベルトコンベヤBCによる対象物Wのタクト運転が開始され、図9(b)に示すように、加圧ヘッド20の下方で停止したタイミングでZ軸移動機構43を駆動して加圧ヘッド20を下降し、対象物Wに一定の押圧力を与える。そして、その反力を圧力検知部30で検知して破袋検査を行う。
その後、図9(c)に示すように、Z軸移動機構43によって加圧ヘッド20を上昇して押圧力の印加を解除した後、タクト運転による移動再開で対象物Wを第2方向へ搬送させる。破袋強度検査装置1Dでは、この動作を繰り返すことで、タクト運転によって順次送られてくる対象物Wに対して搬送を止めることなく連続して破袋強度検査を行うことができるようになる。
(破袋強度検査方法)
図10は、破袋強度検査方法の流れを例示するフローチャートである。
先ず、加圧ヘッド20を対象物Wの上方に配置した後、一定量下降させる(ステップS101)。一定量の下降によって加圧ヘッド20が対象物Wを押圧する状態となる。この状態で圧力検知部30によって反力の計測を行う(ステップS102)。
次に、圧力検知部30による反力の検出値が所定の値を超えたか否かの判断を行う(ステップS103)。所定の値を超えていない場合には、加圧ヘッド20の高さが下限を超えたか否かを判断し(ステップS104)、下限を超えていない場合には加圧ヘッド20をさらに下降させる(ステップS101)。一方、加圧ヘッド20の高さが下限を超えている場合には異常であると判断する(ステップS107)。
すなわち、加圧ヘッド20を下降して対象物Wに押圧力を与えた場合、加圧ヘッド20の高さが下限を超えても所定の反力を得られない場合には、袋の密閉力が押圧力に耐えられていないことになる。したがって、異常であると判断することができる。
一方、加圧ヘッド20から押圧力を与えた際に所定の反力を超えている場合には、一定時間反力の計測を行う(ステップS105)。そして、一定時間経過後の反力が閾値以上であるか否かを判断する(ステップS106)。
一定時間経過後の反力が閾値以上でない場合には、一定時間の押圧力に耐えられずに袋の密閉力が低下したことになり、異常であると判断する(ステップS107)。一方、一定時間経過後の反力が閾値以上であれば、一定時間の押圧力に耐えられる密閉力を備えていることになり、正常であると判断する(ステップS108)。
本実施形態では、制御部50によって加圧ヘッド20の位置を制御し、圧力検知部30の検出値に基づき上記のような方法で破袋強度の正常、異常の判断を行う。破袋強度検査装置1、1Bでこのような破袋強度検査方法を実施することによって、安定かつ高精度に対象物Wの破袋強度を検査することができる。
(内圧検査方法)
図11は、内圧検査方法の流れを例示するフローチャートである。
本実施形態に係る破袋強度検査装置1、1B、1Cおよび1Dを用いることで、袋体である対象物Wの内圧の検査を行うこともできる。
先ず、加圧ヘッド20を対象物Wの上方に配置した後、下降させる(ステップS201)。次に、加圧ヘッド20が対象物Wと接触したか否かを判断する(ステップS202)。この判断は、圧力検知部30による検出値によって行うことができる。すなわち、加圧ヘッド20の下降を開始してから対象物Wに接触するまでは圧力検知部30による検出値は変化しない。その後、加圧ヘッド20が対象物Wと接触することで僅かな反力が発生して圧力検知部30の検出値が変化する。この変化を捉えることで、加圧ヘッド20が対象物Wと接触したか否かの判断を行うことができる。
加圧ヘッド20が対象物Wに接触していない場合にはステップS101へ戻り、加圧ヘッド20の下降を続ける。加圧ヘッド20が対象物Wに接触した場合には、その位置から加圧ヘッド20を一定量下降させる(ステップS203)。
そして、圧力検知部30によって反力の計測を行う(ステップS204)。加圧ヘッド20が対象物Wに接触してから一定量押し込んだ際に対象物Wから得られる反力は、密封された袋体の内圧と等価であり、この検出値を内圧として決定する(ステップS205)。
本実施形態に係る破袋強度検査装置1、1B、1Cおよび1Dでは、電動移動機構40による電気的な駆動によって加圧ヘッド20の位置を正確に制御できることから、圧力検知部30の検出値に基づき対象物Wの内圧を精度良く検査することができる。また、加圧ヘッド20側に圧力検知部30が設けられているため、加圧ヘッド20が対象物Wに接触した際の反力を的確に捉えて、加圧ヘッド20と対象物Wとが接触したタイミングを検知することができる。このため、加圧ヘッド20が対象物Wに接触してからの押し込み量を正確に制御でき、内圧検査を行うことができる。
本実施形態に係る破袋強度検査装置1、1B、1Cおよび1Dのように、加圧ヘッド20を電動移動機構40によって動作させる構成では、電気的な駆動によって加圧ヘッド20の高さを正確にコントロールすることができる。これに加え、破袋強度検査装置1、1Bでは、加圧ヘッド20の高さと直交する方向の位置を正確にコントロールすることができる。検査対象となる袋体の大きさや厚さは様々であり、どのようなサイズの対象物Wであっても破袋強度検査装置1、1B、1Cおよび1Dの加圧ヘッド20を所定の位置へ正確に制御することができる。また、加圧ヘッド20側に圧力検知部30を設けているため、加圧ヘッド20が対象物Wに接触し、押圧した際の対象物Wからの反力を直接的に検知することができる。したがって、正確かつ安定した押圧力で破袋強度の検査を行うことができる。
以上説明したように、実施形態に係る破袋強度検査装置1、1B、1Cおよび1Dによれば、正確かつ安定して対象物Wに押圧力を与えられるとともに効率良く破袋強度を検査することができる破袋強度検査装置を提供することが可能となる。
なお、上記に本実施形態およびその変形例を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、本実施形態では、載置部10に複数の対象物Wを載置する例を示したが、一つの対象物Wを載置部10に載置して破袋強度を検査するようにしてもよい。また、前述の各実施形態またはその変形例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、各実施形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
1,1B,1C,1D…破袋強度検査装置
10…載置部
10a…載置面
11…載置板
13…センサー
15…カバーシート
18…扉
20…加圧ヘッド
21…加圧プレート
22…固定部
30…圧力検知部
40…電動移動機構
41…X軸移動機構
42…Y軸移動機構
43…Z軸移動機構
50…制御部
51…タッチパネルディスプレイ
52…緊急停止ボタン
53…操作ボタン
101…凹部
421…リニアガイド
BC…ベルトコンベヤ
F…フレーム
P…パネル
W…対象物

Claims (7)

  1. 袋体である対象物の破袋強度を検査する破袋強度検査装置であって、
    複数の前記対象物を縦横に載置可能な載置部と、
    前記載置部の上方に配置され、前記対象物を押圧するための加圧ヘッドと、
    前記加圧ヘッドとともに移動可能に設けられ、前記加圧ヘッドによって前記対象物を押圧した際の反力を検知する圧力検知部と、
    前記加圧ヘッドを前記対象物の載置面に対して垂直なZ軸方向へ移動させるZ軸移動機構、前記加圧ヘッドを前記Z軸方向と直交する方向の1つであるX軸方向へ移動させるX軸移動機構、前記加圧ヘッドを前記Z軸方向および前記X軸方向と直交するY軸方向へ移動させるY軸移動機構を有する電動移動機構と、
    前記電動移動機構を動作させて前記加圧ヘッドの位置を制御する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記載置部に載置される前記複数の対象物のそれぞれ位置に対応して予め設定されたXY座標に基づき前記X軸移動機構および前記Y軸移動機構によって前記加圧ヘッドのX軸方向およびY軸方向の位置を制御し、前記Z軸移動機構によって前記加圧ヘッドのZ軸方向の位置を制御することを、前記複数の対象物について順次繰り返し行う、破袋強度検査装置。
  2. 袋体である対象物の破袋強度を検査する破袋強度検査装置であって、
    前記対象物を載置する載置部と、
    前記載置部の上方に配置され、前記対象物を押圧するための加圧ヘッドと、
    前記加圧ヘッドとともに移動可能に設けられ、前記加圧ヘッドによって前記対象物を押圧した際の反力を検知する圧力検知部と、
    前記加圧ヘッドを、前記対象物の載置面に対して垂直なZ軸方向へ移動させるZ軸移動機構、前記Z軸方向と直交する方向の1つであるX軸方向に移動させるX軸移動機構を有する電動移動機構と、
    前記電動移動機構を動作させて前記加圧ヘッドの位置を制御する制御部と、
    を備え、
    前記載置部は、前記対象物を前記X軸方向へ移動させるX軸方向搬送機構を有し、
    前記制御部は、前記X軸方向搬送機構による前記対象物の移動に合わせて前記X軸移動機構により前記加圧ヘッドをX軸方向に移動させながら、前記Z軸移動機構により前記加圧ヘッドをZ軸方向に移動させる制御を行う、破袋強度検査装置。
  3. 前記制御部は、前記圧力検知部で前記加圧ヘッドが前記対象物に接触したことを検知した場合、この接触した際の前記加圧ヘッドのZ軸方向の位置に応じて前記対象物を加圧するか否かの切り替えを行う、請求項1または2に記載の破袋強度検査装置。
  4. 袋体である対象物の破袋強度を検査する破袋強度検査装置であって、
    前記対象物を載置する載置部と、
    前記載置部の上方に配置され、前記対象物を押圧するための加圧ヘッドと、
    前記加圧ヘッドとともに移動可能に設けられ、前記加圧ヘッドによって前記対象物を押圧した際の反力を検知する圧力検知部と、
    前記加圧ヘッドを、前記対象物の載置面に対して垂直なZ軸方向に移動させるZ軸移動機構を有する電動移動機構と、
    前記電動移動機構を動作させて前記加圧ヘッドの位置を制御する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記圧力検知部で前記加圧ヘッドが前記対象物に接触したことを検知した場合、この接触した際の前記加圧ヘッドのZ軸方向の位置に応じて前記対象物を加圧するか否かの切り替えを行う、破袋強度検査装置。
  5. 前記載置部は、前記対象物を前記Z軸方向と直交するX軸方向へタクト運転で移動させるX軸方向搬送機構を有し、
    前記制御部は、前記電動移動機構を動作させて前記加圧ヘッドを前記対象物に押圧する際、前記X軸方向搬送機構によって前記X軸方向へタクト運転で移動する前記対象物が前記加圧ヘッドの下方で停止したタイミングに合わせて前記Z軸移動機構により前記加圧ヘッドの前記Z軸方向の位置を制御する、請求項4記載の破袋強度検査装置。
  6. 前記制御部は、前記対象物の加圧を行う場合、前記圧力検知部による検出値が予め設定された値に維持されるように前記Z軸移動機構を動作させて前記加圧ヘッドの前記Z軸方向の位置を制御する、請求項1〜5のいずれか1つに記載の破袋強度検査装置。
  7. 前記制御部は、前記対象物の加圧を行う場合、前記圧力検知部で前記加圧ヘッドが前記対象物に接触したことを検知した位置から前記加圧ヘッドを前記Z軸方向に所定量移動させて前記対象物を押圧した際の前記圧力検知部による検出値に基づき前記対象物の内圧を検査する制御を行う、請求項1〜6のいずれか1つに記載の破袋強度検査装置。
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