JP2003155663A - 木綿繊維含有繊維製品及びその製造方法 - Google Patents
木綿繊維含有繊維製品及びその製造方法Info
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Abstract
リング性、W&W性、防縮性、保型性に優れ、気相ホル
マリン処理による強力低下を極力おさえることができ、
生産時のホルマリン臭の低減など工業生産性に優れた木
綿繊維含有繊維製品を提供する。 【解決手段】架橋長制御剤として環状尿素化合物類が付
与され、木綿繊維中の結合ホルマリン量が0.6重量%
以上である木綿繊維を含有し、JIS L−1042
FII法による繰り返し洗濯5回後の保型性が4級以上で
ある木綿繊維含有繊維製品であり、さらに木綿繊維の膨
潤剤で前処理され、さらに前記の架橋長制御剤が付与さ
れた木綿繊維含有織編物又は不織布を縫製し、次いでセ
ルロース分子間架橋可能な化合物を該縫製品に付与せし
めた後、木綿繊維内部で架橋させることを特徴とする前
記の木綿繊維含有繊維製品の製造方法である。
Description
ス等の衣料用及び帽子、ハンカチ等繊維雑貨品として、
好適なセルロース系繊維含有繊維製品に関するものであ
り、さらに詳しくは、製品の強力低下をおさえ、しかも
防縮性、W&W(ウォッシュアンドウェア)性、プリー
ツ性及びパッカリング性、保型性を向上させた木綿繊維
含有繊維製品に関するものである。
縮し易い等の欠点の改善は、永久的課題であり、縫製品
においては、特に従来よりセルロース系繊維含有繊維製
品のくり返し洗濯による生地と縫い糸又は生地部位間の
伸縮性の差により生ずるパッカリング現象(ひきつれ現
象)や製品形状での保型性の改善が強く望まれている。
この問題点を改善しようとして、製品状態でのホルマリ
ンによる気相反応を利用する試みがあるが、セルロース
繊維が著しい強力低下をきたすという、新たな問題がク
ローズアップされ、解決が望まれている。
を有し、防しわ性に優れ、かつ繰り返し洗濯後のパッカ
リング性、W&W性、防縮性、保型性に優れ、同時に気
相ホルマリン処理による強力低下を極力おさえた木綿繊
維含有繊維製品及び工業生産性に優れた製造方法を提供
しようとするものである。
を膨潤剤で膨潤させ、木綿繊維の歪みを緩和しておくこ
とが、架橋改質後の木綿繊維製品の強力低下を抑えるこ
とに有効であることを見出した。
記の化3および化4の化合物が付与され、木綿繊維中の
結合ホルマリン量が0.6重量%以上である木綿繊維を
含有し、JIS L−1042 FII法による繰り返し
洗濯5回後の保型性が4級以上である木綿繊維含有繊維
製品。
置換したアルキル基、−CH2 OH、−CH2 OCH3
のいずれかであり、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 およ
びR6は同種または異なる基であり、それぞれH、O
H、COOR、R、ORまたはCOORのいずれかの基
であり、Rは炭素数1〜4のアルキル基または置換アル
キル基のいずれかを表し、XはC、OまたはNで、Xが
Oの場合、R3 とR4 は各々存在せず、XがNの場合、
R3 あるいはR4 が存在しない。又前記の化3および/
又は化4の各々2分子以上をホルムアルデヒド、グリオ
キザール、エチレングリコール、ジエチレングリコール
などのアルキレングリコールなどで架橋させた初期縮合
物であってもよい。さらに木綿繊維の膨潤剤で前処理さ
れ、さらに前記の架橋長制御剤が付与された木綿繊維含
有織編物又は不織布を縫製し、次いでセルロース分子間
架橋可能な化合物を該縫製品に付与せしめた後、木綿繊
維内部で架橋させることを特徴とする前記の木綿繊維含
有繊維製品の製造方法である。
架橋の場合、架橋長が短く、架橋歪が残留し、結果とし
て改質に伴なう強力低下が著しい欠点があったが、本発
明における架橋長制御剤(以下、メチロール化可能な活
性水素を有する化合物ということある)は、織編物等の
布帛の架橋歪を低減させるためのものであり、この効果
はホルムアルデヒドによるセルロース間の架橋に加え、
該化合物がメチロール化された後セルロースと架橋す
る、いわゆる架橋長制御により発揮されるものである。
このことにより、製品の洗濯後のパッカリング性、保型
性等、製品の形態安定性が向上すると同時に引裂強力、
抗張力が著しく改善される。さらに、前処理織編物の貯
蔵安定性に加え、ホルマリン臭の低減にも有効である。
維の歪み緩和を計った上での架橋長制御剤に付与による
ホルマリン架橋時の架橋歪みの軽減はW&W性と同時に
木綿繊維の力学的特性改善に有効である。
質法が気相ホルマリン加工法であり、また、架橋改質し
た繊維製品においてその構成する木綿繊維の結合ホルマ
リン量が0.6重量%以上である。
構造物とは木綿100%はもちろんのこと、他の繊維、
例えば苧麻、亜麻、パルプ、バクテリアセルロース繊維
等の天然セルロース繊維、絹、羊毛等の天然タンパク繊
維、ビスコース法レーヨン(ポリノジックを含む)、銅
アンモニア法レーヨン、溶剤紡糸法レーヨン等の再生セ
ルロース繊維、アセテート、トリアセテートなどの半合
成繊維、ポリエステル、ポリアミド、アクリル、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等の合成繊維との混繊、混紡、
交織、交撚等で混用して得られる紡績糸、織物、編物、
不織布等のことである。これら上述の構造物が晒し、反
応性染料、バット染料等による先染め、反染、プリント
品であってもさしつかえない。他の繊維と混用する場
合、本発明の効果をよく発揮させるためには、木綿繊維
の含有率は20重量%以上が好ましく、30重量%以上
がより好ましく、さらに好ましくは50重量%以上であ
る。
木綿繊維や混用繊維を用いた織物、編物、不織布等の布
帛及びそれを用いて得られたシャツ、スラックス、ブラ
ウス、帽子、ハンカチ等の製品を意味する。
制御剤による架橋は、予め架橋長制御剤を木綿繊維に付
与しておきホルムアルデヒド蒸気(ガス)と二酸化硫黄
ガスとを使用するいわゆる気相ホルマリン加工法による
方法と予め架橋長制御剤と触媒を木綿繊維に付与してお
き、気相ホルマリン加工する方法とが使用できる。
膨潤剤としては、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水
酸化ナトリウムなどのアルカリ金属の水酸化物の濃水溶
液あるいは液体アンモニア、エチルアミン、ヒドラジン
などがある。これらは木綿繊維を膨潤させると同時に繊
維軸方向に張力を支えることが木綿繊維の歪み緩和に有
効である。特に、均一膨潤が計られる液体アンモニア処
理や上述のアルカリ土類金属の水酸化物の濃水溶液処理
に加え液体アンモニア処理することも有効である。
(P.H.Greenwood;J.S.D.C.,1
03 342(1987)やウエットプロセス(K.B
redereck,A.Bluher; Mell. T
extilber.,72,446(1991)いずれ
の方法でも利用できる。また、上述の液体アンモニア処
理した後、熱水によるリラックス処理を施してもかまわ
ない。液体アンモニアにより処理する場合、木綿繊維含
有織物などの繊維構造物は液体アンモニアに2〜20秒
間浸漬後、5〜90秒、望ましくは5〜20秒のタイミ
ングを置いて乾熱、蒸気および水洗によって脱アンモニ
ア処理される。
ルカリ処理および/または液体アンモニア処理は木綿の
原綿、スライバー、紡績糸、生機および布帛のいずれの
形態で施してもかまわない。
ロール化可能な活性水素を有する化合物で、以下の化5
や化6で示される環状尿素化合物類である。
置換したアルキル基、−CH2 OH、−CH2 OCH3
のいずれかであり、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 およ
びR6は同種または異なる基であり、それぞれH、O
H、COOR、R、ORまたはCOORのいずれかの基
であり、Rは炭素数1〜4のアルキル基または置換アル
キル基のいずれかを表し、XはC、OまたはNで、Xが
Oの場合、R3 とR4 は各々存在せず、XがNの場合、
R3 あるいはR4 が存在しない。又前記の化5および/
又は化6の各々2分子以上をホルムアルデヒド、グリオ
キザール、エチレングリコール、ジエチレングリコール
などのアルキレングリコールなどで架橋させた初期縮合
物であってもよい。
しいメチロール化可能な活性水素を有する化合物として
は、モノメチロールエチレン尿素、メチル化モノメチロ
ールエチレン尿素、エチレン尿素/ホルマリン縮合物で
片末端および両末端がNH基を有するエチレン尿素類、
ジヒドロキシエチレン尿素、モノメチロールジヒドロキ
シエチレン尿素、メチル化モノメチロールジヒドロキシ
エチレン尿素などのジヒドロキシエチレン尿素類が挙げ
られる。より好ましくは、染色物の耐光性などからジヒ
ドロキシエチレン尿素類が好ましい。これら架橋長制御
剤の使用量はセルロースおよび木綿含有繊維構造物に対
して、0.5〜20重量%である。風合いなどを考慮す
ると更に好ましくは、1〜5重量%である。
ようなものが挙げられる。即ち、ジメチルポリシロキサ
ン、エポキシ変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、
水溶性シリコーンなどのシリコーン類、ポリエチレンエ
マルジョン類、脂肪族酸アミド類、ポリウレタン樹脂
類、ポリエステル樹脂類、アクリル酸エステル類、ワッ
クス類、ノニオン、アニオン、カチオン、両性の界面活
性剤類などが挙げられる。特に、ポリエチレンエマルジ
ョン類、シリコーン類などが風合い向上、引裂強力向上
に有効である。
は、AlCl3 、Al2 (SO4 )3、MgCl2 、M
g(H2 PO4 )2 、Zn(BF4 )2 、Zn(NO
3 )2、ZnCl2 、Mg(BF4 )2 、Mg(ClO4
)2 、Al2 (OH)4 Cl2などの各種金属塩(結晶
水含有も含む)類、2−アミノ−2−メチル−1−プロ
パノールの塩酸塩などの各種アルカノールアミンの酸性
塩、硝酸、塩酸、硫酸、りん酸など強酸のアンモニウム
塩、蓚酸、クエン酸などの有機カルボン酸などがある。
これら潜在性酸性触媒の使用量は0.1〜5重量%であ
る。ホルムアルデヒド蒸気の処理後のキュア条件は、触
媒の共存下、通常、20〜160℃で1〜60分間であ
る。
ルマリン量で示されるが、必要であれば結合窒素含有量
も合せて示すことができる。本発明の目的を達成するた
めの木綿中の結合ホルマリン量は0.6重量%以上必要
である。好ましくは0.8重量%以上である。結合ホル
マリン量が0.6重量%未満の場合、十分な改質効果が
得られない。即ちパッカリング性、W&W性、保型性、
プリーツ性が不十分である。
れ、かつ繰り返し洗濯後のパッカリング性、W&W性、
防縮性、保型性に優れ、同時に加工による強力低下、特
に引裂強力低下を極力抑えた木綿繊維含有繊維製品が製
造可能となる。
場合、JIS L−1059B法(モンサント法)にお
ける乾防しわ度が270度以上であり、湿防しわ度との
合計値は550度以上が好ましく、570度以上がより
好ましい。特に乾防しわ度と湿防しわ度との合計値が高
い程、W&W性が高くなり、パッカリング性及び保型性
にも優れる。これらの防しわ性を達成できるように改質
された木綿繊維が含まれる縫製品は、AATCC124
−1984法におけるW&W性が3級以上かJIS L
−0217の103法による洗濯5回後のAATCC法
におけるパッカリング性が4級以上の保型性を示す。
とができる薬剤とは、気体、液体、固体、水溶液のいず
れでもよいが、加熱等で容易に蒸気となって、木綿繊維
内部へ浸透できるものであり、ホルムアルデヒドが好ま
しい。
に進めるためには、木綿繊維中へいかにホルマリンを吸
着させるかにつきる。これにはホルマリン気相加工前の
縫製品を予め調湿処理することが望ましい。この際の生
地水分率は5〜15重量%が好ましく、より好ましくは
6〜10重量%である。ホルムアルデヒド蒸気の処理条
件は、触媒の共存下、通常、80〜160℃で1〜60
分間である。
及び縫製品の状態のいずれでも処理できるが、縫製品に
した後に処理する方が、縫製上の問題発生がなく、縫製
品の形状をも効果的に固定するので、パッカリング性、
保型性が著しく高くなり、好ましい実施態様である。
るが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではな
い。実施例で用いた評価法を以下に示す。 引裂強力;JIS L−1096 ペンジュラム法(ヨコ
方向) W&W性;AATCC 124−1984 5段階レプリ
カ法にもとづいて判定を行った。5級(良好)〜1級
(不良)
03法による洗濯を5回くり返した後、AATCC 8
8−B−1984法の縫い目5段階レプリカにより評価
した。5級(良好)〜1級(不良)
る洗濯、タンブル乾燥(I−2条件)を5回くり返した
後、視覚で5段階に判定した。 5(級):非常に良好 4 〃 :良好 3 〃 :普通 2 〃 :やや不良 1 〃 :非常に不良
単繊維を織編物などの繊維構造物から取り出し、X線回
析法により測定した。測定は、P.H.Hermans
&A.Weidinger:J.Appl.phy
s.,19,491〜506(1948)およびB.
G.Ranby:Acta Chem.Scacd.,
6,116〜127(1952)の方法によった。
で15分間処理し、水洗、絶乾精秤後、水蒸気蒸留法に
より20%硫酸中で分解し、亜硫酸水素ナトリウム水溶
液中に生成ホルマリンを回収し、よう素滴定法で過剰亜
硫酸水素ナトリウムを酸化した後、アルカリで付加物を
分解し、ホルマリンと付加した亜硫酸水素ナトリウムの
量を求め、加工布の木綿繊維重量あたりのホルマリンを
重量%で示した。
14g/m2 )の精練・漂白上りを常法により28°B
e'のNaOHで水溶液でシルケット加工したのち、液
体アンモニア中に5秒間浸漬したのち、70%の絞り率
で搾液し、15秒のタイミングをおいた後、140℃で
15秒間乾燥した。この加工布(B)を下記組成の加工
液(イ)に浸漬し、絞り率70%になるように絞り、1
10℃で3分間乾燥し、次いでサンフォライズ加工した
後、常法によりシャツを縫製した。このシャツの生地水
分率を7重量%になるよう調湿し、次いで通常のホルマ
リン気相加工を施し、本発明のシャツを得た。得られた
評価結果を表1に示した。 加工液(イ) ジヒドロキシエチレン尿素(住友化学工業(株)製) 3重量部 MgCl2 ・6H2 O(ナカライテクス(株)製試薬) 2重量部 ポリエチレングリコール#200(ナカライテスク(株)製ポリエチレン グ リコール平均分子量200) 6重量部 パラシリコンAYR20(大原パラジウム(株)製シリコ−ン系ソフナ−) 4重量部 PEN(大日本インキ化学工業(株)製ポリエチレン系ソフナ−) 3重量部 水 83重量部
14g/m2 )の精練・漂白上りを液体アンモニア中に
5秒間浸漬したのち、70%の絞り率で搾液し、15秒
のタイミングをおいた後、140℃で15秒間乾燥し
た。更に上述の液体アンモニア処理を繰り返し加工布
(C)を得た。この加工布(C)を使い、実施例1と同
様に加工液(イ)を前処理・サンフォライズ加工・縫製
・ホルマリンによる気相加工を実施した。得られたシャ
ツの評価結果を表1に示した。
13g/m2 )の精練・漂白布を液体アンモニアに5秒
間浸漬したのちピンテンターで幅出しをしながらシャワ
ー水洗を繰り返し、次いでテンターで幅出し乾燥した。
この液体アンモニア処理工程を2度実施し加工布(D)
を得た。この加工布(D)を使って実施例1同様に加工
液(イ)を前処理・サンフォライズ加工・縫製・ホルマ
リンによる気相加工を実施した。得られたシャツの評価
結果を表1に示した。
14g/m2 )の精練・漂白上りを28°Be'のNa
OH水溶液でシルケット加工を施した。この加工布
(F)を用いる以外は実施例1と同様に実施した。得ら
れたシャツの評価結果を表1に示した。
木綿織物(40/1×40/1/135×75,目付1
14g/m2 )の精練・漂白布(E)および下記の加工
液(ロ)に変更する以外は実施例1と同様に実施した。
得られたシャツの評価結果を表1に示した。 加工液(ロ)組成 A−3(高松油脂(株)製MgCl2 ・6H2 O系架橋触媒) 5重量部 ポリエチレングリコール#200(ナカライテクス(株)製ポリエチレン グリコール平均分子量200) 6重量部 パラシリコンARY20(大原パラジウム(株)製シリコーンソフナー) 4重量部 PEN(大日本インキ化学工業(株)製ポリエチレン系ソフナー) 3重量部 水 82重量部
加工時のホルマリン供給量を半分にする以外は実施例1
と同様に実施した。得られたシャツの評価結果を表1に
示した。
しわ性が高く、抗張力の低下が小さく、W&W性に優
れ、著しくパッカリング性、保型性に優れる。従来法に
よるシャツでは、本発明のシャツのように、上記の全て
の特性を満足させることは困難である。
木綿繊維の歪みを緩和しておくこと、更には細孔構造
(エレメンタリーフィブリル間、ミクロフィブリル間お
よびラメラ間の間隔)に応じた架橋鎖長を制御するため
架橋長制御を予め付与した上でホルマリンによる気相加
工すること等により、歪みの発生を極力抑えることが可
能となる。こうした木綿繊維を含有する繊維製品は、風
合いが良好で、強力低下が少なく、防しわ性が高く、繰
り返し洗濯後の優れたW&W性、防縮性、保型性を示
す。
Claims (4)
- 【請求項1】架橋長制御剤として下記の化1および化2
の化合物が付与され、木綿繊維中の結合ホルマリン量が
0.6重量%以上である木綿繊維を含有し、JIS L
−1042 FII法による繰り返し洗濯5回後の保型性
が4級以上である木綿繊維含有繊維製品。 【化1】 【化2】 R0 はH、炭素数1〜4のアルキル基又は置換したアル
キル基、−CH2 OH、−CH2 OCH3 のいずれかで
あり、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 およびR6は同種
または異なる基であり、それぞれH、OH、COOR、
R、ORまたはCOORのいずれかの基であり、Rは炭
素数1〜4のアルキル基または置換アルキル基のいずれ
かを表し、XはC、OまたはNで、XがOの場合、R3
とR4 は各々存在せず、XがNの場合、R3 あるいはR
4 が存在しない。又前記の化1および/又は化2の各々
2分子以上をホルムアルデヒド、グリオキザール、エチ
レングリコール、ジエチレングリコールなどのアルキレ
ングリコールなどで架橋させた初期縮合物であってもよ
い。 - 【請求項2】 前記の架橋長制御剤と潜在性酸性触媒と
が付与され、セルロース系繊維中の結合ホルマリン量が
0.6重量%以上である木綿繊維を含有し、セルロース
系繊維を含有し、JIS L−1042 FII法による
繰り返し洗濯5回後の保型性が4級以上である請求項1
記載の木綿繊維含有繊維製品。 - 【請求項3】木綿繊維の膨潤剤で前処理され、さらに前
記の架橋長制御剤が付与された木綿繊維含有織編物又は
不織布を縫製し、次いでセルロース分子間架橋可能な化
合物を該縫製品に付与せしめた後、木綿繊維内部で架橋
させることを特徴とする請求項1記載の木綿繊維含有繊
維製品の製造方法。 - 【請求項4】前記の膨潤剤が液体アンモニアであること
を特徴とする請求項3記載の木綿繊維含有繊維製品の製
造方法。
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JP2002254719A JP3611120B2 (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 木綿繊維含有繊維製品及びその製造方法 |
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