JP2003155119A - 基板受け渡し機構 - Google Patents

基板受け渡し機構

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JP2003155119A JP2001356276A JP2001356276A JP2003155119A JP 2003155119 A JP2003155119 A JP 2003155119A JP 2001356276 A JP2001356276 A JP 2001356276A JP 2001356276 A JP2001356276 A JP 2001356276A JP 2003155119 A JP2003155119 A JP 2003155119A
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洋一郎 中島
Eiichiro Otsubo
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Eishiro Sasagawa
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ガラス基板を傷付けることなく搬送台車と他
の部材との間で基板を安全確実に受け渡しする。 【解決手段】 搬送台車上で基板Gを斜めに支持する複
数の支柱7と、支柱7にそれぞれ設けられ、基板Gの上
辺の辺縁部が差し込まれる下向き凹面支持爪と、基板G
を下側から持ち上げるように支持する複数の上向き凹面
支持爪20と、搬送台車が走行する搬送路の下方に設け
られ、搬送台車の下方から上方へ突き上げられる第1の
突き上げロッドを有する開駆動機構と、第2の突き上げ
ロッドを有する閉駆動機構と、支柱7にそれぞれ設けら
れ、凹面部が上側となる姿勢を保った状態で変位するよ
うに支持爪20を可動に支持するリンク機構10と、搬
送台車に取り付けられ、開駆動機構、閉駆動機構の駆動
力をリンク機構10に伝達する開閉駆動力伝達軸75と
を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローダ・アンロー
ダ部およびプラズマ処理室(製膜ユニット)内の他の部
材と搬送台車との間で基板を受け渡しするための基板受
け渡し機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラズマCVD、スパッタリン
グ、ドライエッチング等のプラズマ処理を施すための真
空処理システム内において、ガラス基板を真空処理室に
対して出し入れする際に基板をトレイ(ホルダ)に固定
し、トレイとともに基板を搬送する方法としてトレイ斜
め搬送方式が採用されている。しかし、トレイ搬送方式
は基板をトレイに固定したり取り外したりするのに時間
と労力を要したり、トレイに不純物が吸着し易いという
問題点があるので、これに代わるものとしてトレイレス
斜め搬送台車方式が開発されている。
【0003】トレイレス斜め搬送台車方式では、例えば
特開2001−118907公報および特願2000−
366034の出願明細書に記載されているように、搬
送台車がレールに沿って走行し、ロードロック室を通過
して製膜室にガラス基板Gを1枚ずつ搬送するようにな
っている。搬送台車のフレーム上には基板を斜めに立て
掛け支持するための一対の支柱が直立して設けられ、支
柱に取り付けられた支持爪が基板を損傷しないように基
板コーナー近傍の辺縁部を緩く拘束している。
【0004】従来の基板受け渡し機構は、図13の
(a)に示すように、開閉駆動機構のロッド120によ
り昇降ロッド121を突き上げて揺動リンク機構12
2,123,125を作動させることにより、図13の
(b)に示すように、アーム部124の支持爪127を
水平枢軸126まわりに揺動させるようになっている。
支持爪127を図中にて反時計まわりに揺動させると、
支持爪127の凹面部に基板Gの下辺縁部が嵌り込み、
基板Gが支持爪127により支持された状態となって搬
送台車側への基板Gの受け渡しがなされる。一方、支持
爪127を図中にて時計まわりに揺動させると、支持爪
127が基板Gから引き離され、基板Gが搬送台車から
他の部材に受け渡される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
受け渡し機構においては次の(1)〜(4)に列記する
種々の問題点がある。
【0006】(1)台車が基板Gを受け取る際に、下側
の支持爪127を軸126まわりに回動させるので、支
持爪127の凹面部は斜めから水平に向きと姿勢を変え
ながら基板Gの角部に当たって欠損(チッピング)を生
じやすい。
【0007】(2)支持爪を開閉させる駆動力はリンク
アーム123を介して開く方向のみに一方通行で伝達さ
れ、閉じる方向にはスプリング128の復元力によって
戻るような構造であるので、基板Gの受け渡し時のリン
クの作動抵抗や基板を相手装置から引き離す抵抗(摩擦
力および帯電による静電吸着力)が大きい場合に、支持
爪127を完全に閉じることができない場合があり、基
板Gが支持爪に円滑に受け渡されないことがある。ま
た、支持爪127が完全に閉できなかったことを確実に
検出することができない。
【0008】(3)支持爪127としてステンレス鋼を
表面処理した硬い材料を使用しているので、大型のガラ
ス基板Gを搬送する場合に、接触面圧が大きくなり、基
板の接触面に損傷を生じやすい。
【0009】(4)台車で搬送すべき基板には製品用ガ
ラス基板Gの他に製膜テスト用の金属製ホルダHがある
が、基板の種類にかかわらず支持爪127内の同一の凹
面部で保持するため、質量の大きい金属製ホルダHを保
持すると支持爪凹面部の表面が荒れ、この荒れた表面に
ガラス基板Gが接触すると損傷を受けやすい。
【0010】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであって、ガラス基板を傷付けることなく搬送台
車と他の部材との間で基板を安全確実に受け渡しするこ
とができる基板受け渡し機構を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る基板受け渡
し機構は、搬送台車と他の部材との間で基板を受け渡し
するための基板受け渡し機構であって、前記搬送台車上
で基板を斜めに支持する複数の支柱と、前記支柱にそれ
ぞれ設けられ、基板の上辺の辺縁部が差し込まれる下向
き凹面支持爪と、基板を下側から持ち上げるように支持
する複数の上向き凹面支持爪と、前記搬送台車が走行す
る搬送路の下方に設けられ、前記搬送台車の下方から上
方へ突き上げられる第1の突き上げロッドを有する開駆
動機構と、前記搬送台車が走行する搬送路の下方に設け
られ、前記搬送台車の下方から上方へ突き上げられる第
2の突き上げロッドを有する閉駆動機構と、前記支柱に
それぞれ設けられ、前記凹面部が上側となる姿勢を保っ
た状態で変位するように前記支持爪を可動に支持するリ
ンク機構と、前記搬送台車に取り付けられ、前記開駆動
機構の第1の突き上げロッドを突き上げることにより生
じる開駆動力を前記リンク機構に伝達するとともに、前
記閉駆動機構の第2の突き上げロッドを突き上げること
により生じる閉駆動力を前記リンク機構に伝達する開閉
駆動力伝達軸と、を具備する。
【0012】開駆動機構が第1の突き上げロッドを突き
上げ操作すると、開閉駆動力伝達軸が軸まわりに回転し
てリンク機構に開駆動力が伝達され、リンク機構のアー
ムが一方側に揺動し、凹面部が上側となる姿勢を保った
状態で支持爪が強制的に引き下げられ、凹面部が基板の
下辺の辺縁部から離脱する。これにより搬送台車からロ
ーダ・アンローダ部やプラズマ製膜処理部の他の部材に
基板が受け渡される。
【0013】一方、閉駆動機構が第2の突き上げロッド
を突き上げ操作すると、開閉駆動力伝達軸が逆回転して
リンク機構に閉駆動力が伝達され、リンク機構のアーム
が他方側に揺動し、凹面部が上側となる姿勢を保った状
態で支持爪が強制的に引き上げられ、凹面部が基板の下
辺の辺縁部に当接する。これによりローダ・アンローダ
部やプラズマ製膜処理部の他の部材から搬送台車に基板
が受け渡される。
【0014】上記のリンク機構は、開閉駆動力伝達軸に
一端が取り付けられ開閉駆動力伝達軸まわりに揺動する
第1の横アームと、この第1の横アームの他端に枢軸を
介して一端が連結された縦アームと、この縦アームの他
端に枢軸を介して一端が連結され第1の横アームと実質
的に同じ長さをもつ第2の横アームと、この第2の横ア
ームの他端を支柱に回転可能に支持する軸と、を具備す
る平行四辺形状のリンクアーム機構からなることが好ま
しい。
【0015】さらに、長手中央が開閉駆動力伝達軸に連
結され、一端が第1の突き上げロッドにより突き上げら
れ、他端が第2の突き上げロッドにより突き上げられる
シーソーアームを有することが好ましい。このようなシ
ーソーアームを開駆動機構と閉駆動機構とで共用するこ
とにより、搬送台車および周辺の付属装置が軽量小型化
する。なお、開駆動機構と閉駆動機構とは必ず隣接して
配置しなければならないものではなく、シーソーアーム
を用いることなく開駆動機構と閉駆動機構とを別所に離
して設けるようにしてもよい。
【0016】さらに、開閉駆動力伝達軸に対して開駆動
力または閉駆動力のいずれか一方が選択的に伝達される
ように、開駆動機構および閉駆動機構の動作を制御する
制御器を有することが好ましい。開閉駆動力伝達軸に対
して開駆動力と閉駆動力とが同時に入力されることがあ
ると、リンク機構に駆動力が確実に伝達されなくなり、
基板が安全に受け渡されずに落下事故を生じるおそれが
あるからである。また、シーソーアームを用いる場合
は、開駆動力と閉駆動力とが同時に入力されるとシーソ
ーアーム及びその周辺部材を破損するおそれがあるた
め、開閉駆動力伝達軸に対して開駆動力または閉駆動力
のいずれか一方が選択的に伝達されるように制御器によ
り両機構の動作を制御する。
【0017】支持爪は凹面部の内側壁を覆う軟質の緩衝
材を有することが好ましい。受け渡し時にガラス基板の
外周端部が支持爪の金属部分に接触したときにチッピン
グ(欠損)や割れを生じやすいので、それを防止するた
めに支持爪の凹面部を軟質の緩衝材で覆う。このような
緩衝材としてポリイミド樹脂を用いることが好ましい。
【0018】さらに、支持爪を支持する揺動水平軸と、
支柱に取り付けられたキャップと、このキャップ内に設
けられ、先端が揺動水平軸の外周に形成された切欠面に
当接するピンと、を有することが好ましい。このような
揺動支持構造を支持爪に採用すると、レール段差の通過
時等において搬送台車が揺れたときに支持爪が首振り
し、搬送台車からの振動が緩和されて基板に伝わるの
で、基板が傷つきにくくなる。
【0019】支持爪は、緩衝材で覆われたガラス基板支
持面と、このガラス基板支持面の高さよりも低いホルダ
支持面と、を有することが好ましい。この場合に、ガラ
ス基板支持面を支持爪の長手中央部に設け、ホルダ支持
面を支持爪の長手両側部に設けるようにし、さらに膜厚
テストホルダ(金属板)の下辺中央には浅い切欠を形成
することが望ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の好ましい実施の形態について説明する。
【0021】図11に示すように、基板受け渡しステー
ジにおいて搬送台車6がレール8上に停車し、その近傍
にローラフレーム101が設けられている。基板受け渡
しステージではローラフレーム101から搬送台車6に
ガラス基板Gが受け渡されるようになっている。図中に
て符号102は基板Gを水平に搬送する搬送ローラを、
符号103はローラフレーム101と搬送台車6との相
対位置を調整する搬送コンベア−本体移動装置を、符号
107はLMガイドを、符号108はローラフレーム1
01を跳ね上げたり倒したりする回転移動の中心となる
回転軸を、符号110は回転軸108まわりにローラフ
レーム101を回転移動させるエアシリンダを、符号1
11はローラフレーム101を前進又は後退させる進退
駆動機構を、符号112はローラフレーム101上で基
板Gを支持する支持爪をそれぞれ示す。
【0022】基板Gは、ローラ102により搬送され、
ローラフレーム101のところで停止し、搬送台車6が
到着するまで待機する。ローラフレーム101は全体の
搬送ローラコンベアから分離されており、図12に示す
ように、シリンダ110は回転軸108まわりにローラ
フレーム101とともに基板Gを水平から所定の傾斜角
度に跳ね上げるようになっている。さらに、進退駆動機
構111はローラフレーム101をLMガイド107に
沿って搬送台車6のほうに前進させ、基板Gをローラフ
レーム101から搬送台車6に受け渡すようになってい
る。
【0023】2本の平行レール8が基板受け渡しステー
ジから真空処理室106に向かって延び出し、各レール
8の上を搬送台車6が1台ずつ走行するようになってい
る。搬送台車6は、ローラフレーム101から基板Gを
受け取ると、真空処理室106に向かって移動し、ゲー
ト弁104の手前で停止する。ゲート弁104を開ける
と、搬送台車6は出入口105を通って真空処理室10
6のなかに進入し、真空処理室106内の他の部材に基
板Gを受け渡す。
【0024】図1に示すように、搬送台車6は、本体フ
レーム61の上部構造として一対の支柱7、支柱上部の
一対の支持爪70、一対の下部支持爪20および複数の
押さえ板ばね71,72,73を有し、本体フレーム6
1の下部構造として多数の緩衝機構付き車輪66a,6
6b,66cを有するものである。
【0025】先ず搬送台車6の上部構造から説明する。
【0026】左右一対の支柱7は、横断面がほぼ正方形
の金属製の角筒からなり、台車本体フレーム61の長手
方向両端近傍の上面に直立し、基板GをZ軸に対して約
10°傾けて支持するものである。支柱7の長さは基板
Gの一辺より長く、アーム7の相互間隔は基板Gの一辺
より少し短くなっている。これら一対の支柱7に取付け
られた上支持爪70と下支持爪20とに基板Gが保持さ
れ、さらに複数の支持爪71,72,73が基板Gの外
周端縁部を拘束するようになっている。
【0027】2本の支柱7は、基板Gの重量に耐えられ
るように台車本体フレーム61にそれぞれボルト/ナッ
トにより強固に締結されている。支柱7と台車本体フレ
ーム61とは例えばステンレス鋼のような高強度で強靭
な金属材料でつくられている。ちなみに、ガラス基板G
の一辺の長さを例えば1mとし、板厚を4mmとした場
合に、その重量は10kgfを上回るものとなる。
【0028】押さえ板ばね71,72,73は、いずれ
も厚さ0.25〜1.50mmのステンレスばね鋼から
なり、実質的に同じ形状をなしている。第1の押さえ板
ばね71は各支柱7の上部、中央、下部にほぼ等ピッチ
間隔に取り付けられている。これら6つの第1の押さえ
板ばね71により基板Gの左右両辺がそれぞれ拘束さ
れ、搬送中の基板Gが進行方向(X軸方向)に位置ずれ
するのが防止されている。
【0029】第2の押さえ板ばね72は、上部補強リブ
74の中央に取り付けられ、基板Gの上辺中央を上側か
ら押さえ付けるように基板Gを拘束するものである。ま
た、第3の押さえ板ばね73は、支持部材77の上端に
支持されたブラケット78に取り付けられ、基板Gの下
辺中央を拘束するものである。
【0030】上支持爪70は、横断面がU字状をなし、
基板Gの上側コーナー近傍の辺縁部を受けて支持するも
のである。
【0031】支持爪20は、図6及び図9に示すように
横断面がU字状をなし、基板Gの下側コーナー近傍の辺
縁部を受けて支持するものである。支持爪20は、図2
に示すように後述するリンク機構10により可動に支持
されている。支持爪20の凹面部28にはポリイミド樹
脂のような軟質の緩衝材が被覆充填され、基板Gの端面
部が損傷しないように保護されている。なお、支持爪2
0については後述の第3の実施形態において詳しく説明
する。
【0032】次に、搬送台車6の下部構造について説明
する。
【0033】台車の本体フレーム61の側面部にはラッ
ク(図示せず)が形成され、これにピニオンギア(図示
せず)が噛み込み可能にレール8の側方に所定ピッチ間
隔に配置されている。各ピニオンギア(図示せず)には
モータ駆動軸が連結され、ピニオンギアを回転駆動させ
ると、これに噛み込んだラックが送られて台車6が前進
するようになっている。
【0034】レール8は、図10に示すように逆T字の
横断面形状をなし、下フランジ81、連結部82、上フ
ランジ83を備えている。レール8の上下フランジ8
1,83には3種類の予圧車輪66a,66b,66c
が摺接し、揺れを抑えた状態で搬送台車6が走行される
ようになっている。
【0035】図10の(a),(b)に示す車輪66a
は、本体フレーム61の上方への変位を抑制し、台車6
から基板Gに伝わる上下方向の振動を抑制するための緩
衝機構を備えている。この緩衝機構は、ブラケット62
a、アームストッパ64a、揺動アーム65a、捻りば
ね67a、ばねストッパ68aを有し、捻りばね67a
の付勢力(予圧)を利用して車輪66aを揺動アーム6
5aとともにフレキシブルに上下動させるものである。
【0036】車輪66aは、軸が水平であり、揺動アー
ム65aの一方側に軸受を介して回転自由に取り付けら
れ、その外周面がレール8の上フランジ83の下面部に
当接している。図には車輪66aを1つのみ示したが、
実際にはレール8を挟んで反対側にもう1つ同様の車輪
66aが取り付けられている。
【0037】捻りばね67aは、揺動アーム65aの他
方側に取り付けられ、一端部が揺動アーム65a内のス
トッパに係止され、他端部が本体フレーム61側のばね
ストッパ68aに係止されている。
【0038】アームストッパ64aは、揺動アーム65
aの両側の上面に当接し、車輪66aの上下方向の揺動
範囲を制限するものである。
【0039】ブラケット62aは、複数の締結ボルト6
3により台車の本体フレーム61に締結される一方で、
そのアーム部が車輪66aの車軸により揺動アーム65
aに連結されている。
【0040】図10の(c),(d)に示す車輪66b
は、本体フレーム61の下方への変位を抑制し、台車6
から基板Gに伝わる上下方向の振動を抑制するための緩
衝機構を備えている。この緩衝機構は、ブラケット62
b、アームストッパ64b、揺動アーム65b、捻りば
ね67b、ばねストッパ68bを有し、捻りばね67b
の付勢力(予圧)を利用して車輪66bを揺動アーム6
5bとともにフレキシブルに上下動させるものである。
【0041】車輪66bは、軸が水平であり、揺動アー
ム65bの一方側に軸受を介して回転自由に取り付けら
れ、その外周面がレール8の下フランジ81の上面部に
当接している。図には車輪66bを1つのみ示したが、
実際にはレール8を挟んで反対側にもう1つ同様の車輪
66bが取り付けられている。
【0042】捻りばね67bは、揺動アーム65bの他
方側に取り付けられ、一端部が揺動アーム65b内のス
トッパに係止され、他端部が本体フレーム61側のばね
ストッパ68bに係止されている。
【0043】アームストッパ64bは、揺動アーム65
bの両側の上面に当接し、車輪66bの上下方向の揺動
範囲を制限するものである。
【0044】ブラケット62bは、複数の締結ボルト6
3により台車の本体フレーム61に締結される一方で、
そのアーム部が車輪66bの車軸により揺動アーム65
bに連結されている。
【0045】図10の(e),(f)に示す車輪66c
は、本体フレーム61の側方(台車幅方向;Y軸方向)
への変位を抑制し、台車6から基板Gに伝わる横揺れを
抑制するための緩衝機構を備えている。この緩衝機構
は、ブラケット62c、アームストッパ64c、揺動ア
ーム65c、捻りばね67c、ばねストッパ69を有
し、捻りばね67cの付勢力(予圧)を利用して車輪6
6cを揺動アーム65cとともにフレキシブルに水平移
動させるものである。
【0046】車輪66cは、軸が垂直であり、揺動アー
ム65cの一方側に軸受を介して回転自由に取り付けら
れ、その外周面がレール8の上フランジ83の側面部に
当接している。図10の(e),(f)には車輪66c
を1つのみ示したが、実際にはレール8を挟んで反対側
にもう1つ同様の車輪66cが取り付けられている。
【0047】捻りばね67cは、揺動アーム65cの他
方側に取り付けられ、一端部が揺動アーム65c内のス
トッパに係止され、他端部が本体フレーム61側のばね
ストッパ69に係止されている。
【0048】(第1の実施形態)次に、図1〜図3を参
照して第1の実施形態の基板受け渡し機構について説明
する。
【0049】第1の実施形態の基板受け渡し機構は、図
2及び図3に示す平行四辺形状のリンクアーム機構10
を備えている。リンクアーム機構10は、上下一対の横
アーム11,15、縦アーム13および支柱7を4つの
枢軸12,14,16,75で連結した平行四辺形状の
4節リンクからなるものである。
【0050】下側の横アーム11は、一端が開閉駆動力
伝達軸75に回り止め連結され、他端が枢軸12を介し
て縦アーム13の下端に回動自在に連結されている。上
側の横アーム15は、一端が枢軸16に回り止め連結さ
れ、他端が枢軸14を介して縦アーム13の上端に回動
自在に連結されている。支持爪20は、凹面部28が上
側を向くように、縦アーム13の上部に正面視で水平、
側面視で支柱7に直角で基板底面に平行に取り付けられ
ている。
【0051】さらに、引張りスプリング17が縦アーム
13の上端に取り付けられ、縦アーム13の戻り動作
(閉じ動作)を補助するように縦アーム13を上方に引
っ張っている。スプリング17の上端は固定金具19に
取り付けられた付勢力調整ボルト18に連結され、スプ
リング17から縦アーム13に付与される付勢力が調整
できるようになっている。
【0052】図1に示すように、開閉駆動力伝達軸75
は台車本体フレーム61に沿って前方の支柱7から後方
の支柱7までの間に設けられている。開閉駆動力伝達軸
75の左右両端には上述のリンク機構の横アーム11が
それぞれ回り止め連結され、開閉駆動力伝達軸75のほ
ぼ中央にはシーソーアーム35が回り止め連結されてい
る。
【0053】第2実施形態で後述する開駆動機構30A
が第1のロッド33aを突き上げると、シーソーアーム
35が揺動して開閉駆動力伝達軸75に開駆動力が伝達
され、リンク機構10が下方に変位して支持爪20が引
き下げられるようになっている。
【0054】一方、第2実施形態で後述する閉駆動機構
30Bが第2のロッド33bを突き上げると、シーソー
アーム35が逆向きに揺動して開閉駆動力伝達軸75に
閉駆動力が伝達され、リンク機構10が上方に変位して
支持爪20が引き上げられるようになっている。
【0055】この場合に、上下2つの横アーム11,1
5を実質的に同じ長さとし、かつ縦アーム13に比べて
横アーム11,15をかなり短くしているので、リンク
機構10を変位させたときに、支持爪20は凹面部28
を上側に向けた姿勢のままで擬似直線運動する。なお、
本実施形態では縦アーム13と横アーム11,15との
長さの比率を12:1とした。この縦横アーム長さの比
率は8:1から16:1までの範囲とすることが望まし
い。
【0056】本実施形態によれば、凹面部が常に基板底
面に平行で、上側を向くように支持爪を開閉駆動させる
ことができるので、基板Gのエッジ部分にチッピングを
生じることなく、円滑に基板を受け渡しすることができ
る。
【0057】(第2の実施形態)次に、図4および図5
を参照して第2の実施形態の基板受け渡し機構について
説明する。なお、本実施形態が上記の実施形態と重複す
る部分の説明は省略する。
【0058】第2の実施形態の基板受け渡し機構は、図
5に示すシーソー式の開駆動機構30Aおよび閉駆動機
構30Bを備えている。本実施形態では開駆動機構30
Aのシリンダ31aと閉駆動機構30Bのシリンダ31
bとを図示のようにレール8の下方に並べて隣接配置し
ている。両シリンダ31a,31bはブラケット42に
よりベースフレーム40に固定支持されている。
【0059】各シリンダ31a,31bのピストンロッ
ドには長尺の突き上げロッド32a,32bがねじ込ま
れ、上方に向かって延び出している。ベースフレーム4
0には一対のロッドガイド41が並んで設けられ、各ロ
ッドガイド41の上下貫通孔に突き上げロッド32a,
32bの上半部がそれぞれ挿入されている。なお、非動
作時の突き上げロッド32a,32bの上端部は、ベー
スフレーム40の上面とほぼ面一のところに位置してい
る。
【0060】ベースフレーム40上にはレール8および
ピニオン駆動機構43が設けられている。ピニオン駆動
機構43のピニオンギアは台車本体フレーム61の側面
のラックに噛み込み、搬送台車6に前進又は後退の駆動
力を与えるようになっている。
【0061】短尺の突き上げロッド33a,33bが台
車本体フレーム61の上下貫通孔に突出退入可能に挿入
されている。各突き上げロッド33a,33bの上端に
はストッパが取り付けられ、本体フレーム61の貫通孔
からロッド33a,33bが抜け落ちないようになって
いる。
【0062】シーソーアーム35が開閉駆動力伝達軸7
5の長手中央に回り止め連結され、ローラ36a,36
bがシーソーアーム35の両腕部にそれぞれ取り付けら
れている。一方側のローラ36aは短尺突き上げロッド
33aの上端の直上に位置し、長尺ロッド32aで短尺
ロッド33aを突き上げると、連鎖的に短尺ロッド33
aでローラ36aが突き上げられ、シーソーアーム35
が図中にて時計回りに揺動するようになっている。ま
た、他方側のローラ36bは短尺突き上げロッド33b
の上端の直上に位置し、長尺ロッド32bで短尺ロッド
33bを突き上げると、連鎖的に短尺ロッド33bでロ
ーラ36bが突き上げられ、シーソーアーム35が図中
にて反時計回りに揺動するようになっている。
【0063】電源51が開駆動機構30Aのシリンダ3
1aおよび閉駆動機構30Bのシリンダ31bの駆動回
路にそれぞれ接続されている。なお、本実施形態では駆
動機構に電動シリンダを用いているが、その代わりとし
て空気圧シリンダを用いるようにしてもよい。電源51
は制御器50により給電動作がコントロールされるよう
になっている。制御器50の入力部には搬送台車6の位
置を検出するセンサ(図示せず)が接続され、台車位置
検出信号が入力されるようになっている。制御器50
は、入力された台車位置検出信号に基づいてシリンダ3
1a,31bの直上位置(基板受け渡し位置)に搬送台
車6がちょうど停止するように、ピニオン駆動機構43
の駆動源(図示せず)を高精度に制御するようになって
いる。
【0064】本実施形態の受け渡し機構においては、開
駆動機構30Aのシリンダ31aが長尺ロッド32aを
突出させて短尺ロッド33aを上方に突き上げると、シ
ーソーアーム35が図中にて時計まわりに揺動し、これ
とともに伝達軸75が回動して平行四辺形リンクアーム
機構10に開駆動力が伝達される。このときリンクアー
ム機構10はスプリング17の引張り力に打ち勝って下
方に変位し、支持爪20が下降して、相手側機器に基板
Gを載せた後、基板Gの下辺縁部から引き離される(開
動作)。
【0065】一方、閉駆動機構30Bのシリンダ31b
が長尺ロッド32bを突出させて短尺ロッド33bを上
方に突き上げると、シーソーアーム35が図中にて反時
計まわりに揺動し、これとともに伝達軸75が逆向きに
回動して平行四辺形リンクアーム機構10に閉駆動力が
伝達される。このときスプリング17の戻り力と閉駆動
力とが重複してリンクアーム機構10に印加されるの
で、平行四辺形リンクアーム機構10は容易に上方に変
位し、支持爪20が上昇して基板Gの下辺縁部が保持さ
れる(閉動作)。
【0066】なお、制御器50は、開駆動力または閉駆
動力のいずれか一方が選択的に開閉駆動力伝達軸75に
伝達されるように、開駆動機構30Aのシリンダ31a
および閉駆動機構30Bのシリンダ31bの動作を制御
する。開閉駆動力伝達軸75に対して開駆動力と閉駆動
力とが同時に入力されることがあると、リンク機構10
に駆動力が確実に伝達されなくなり、基板Gが安全に受
け渡されずに落下事故を生じるおそれがあるからであ
る。
【0067】本実施形態の機構によれば、開駆動機構3
0Aにより支持爪20を確実に開動作させることができ
るので、大型のガラス基板Gを台車から他の部材に円滑
に受け渡すことができる。
【0068】また、本実施形態の機構によれば、閉駆動
機構30Bにより支持爪20を確実に閉動作させること
ができるので、帯電して製膜ユニット等に静電吸着した
大型のガラス基板Gを他の機器から円滑に受け取ること
が可能になり、スプリング17のばね係数を従来よりも
小さくすることができる。また、支持爪が確実に閉動作
したことは容器外側のシリンダ30bの上昇確認センサ
で確実に行われるので、基板受取り後の誤動作がなくな
り、従来の確認作業が不要になり、稼働コストが低減さ
れ、生産性が向上する。
【0069】上記の実施形態では開駆動機構と閉駆動機
構とを別々の駆動源(シリンダ)で動作させるようにし
ているが、図4に示すように開駆動機構と閉駆動機構と
で単一の駆動源を共用する開閉駆動機構30Cとしても
よい。すなわち、開閉駆動機構30Cは、図示しない共
用モータにより回転駆動されるピニオンギア39と、こ
のピニオンギア39が噛み込むラック38を有する一対
の突き上げロッド37a,37bとを具備している。
【0070】この変形例の開閉駆動機構30Cによれ
ば、開動作と閉動作とが二者択一で動作されるので、基
板Gの受け渡しがさらに安全確実になる。
【0071】(第3の実施形態)次に、図6を参照して
第3の実施形態の基板受け渡し機構について説明する。
なお、本実施形態が上記の実施形態と重複する部分の説
明は省略する。
【0072】第3の実施形態の基板受け渡し機構は、図
6に示す凹面部28が緩衝材23で保護された支持爪2
0を備えている。支持爪20は、U字ベース21、平ボ
ルト22、緩衝材23、基板支持面24、揺動水平軸2
5を具備している。U字ベース21および揺動水平軸2
5はステンレス鋼のような金属からなり、緩衝材23は
ポリイミド樹脂のような軟質の樹脂からなる。
【0073】揺動水平軸25は、凹面部28が上側を向
くようにU字ベース21を水平に支持するものであり、
一端がU字ベース21の側面中央に接合され、他端が縦
リンクアーム13の上部に連結されている。U字ベース
21の凹面部28の大部分を覆うように緩衝材23が設
けられている。緩衝材23は2本の平ボルト22により
U字ベース21に締結されている。平ボルト22は、緩
衝材23の上面より突出しないように面一か、又はそれ
より低いところに頭部が埋没するようにU字ベース21
にねじ込まれている。
【0074】本実施形態の支持爪20によれば、緩衝材
23の上面がガラス基板支持面24となるので、ガラス
基板Gの辺縁部が保護され、基板Gの表面に傷が付かな
くなり、また基板Gのコーナーエッジが欠損しなくな
る。
【0075】なお、本実施形態では緩衝材としてポリイ
ミド樹脂を用いたが、本発明はこれのみに限られるもの
ではなく、弗化エチレン系樹脂(テフロン(登録商
標))などの他の軟質樹脂を緩衝材に用いることも可能
である。
【0076】(第4の実施形態)次に、図7を参照して
第4の実施形態の基板受け渡し機構について図7を用い
て説明する。なお、本実施形態が上記の実施形態と重複
する部分の説明は省略する。
【0077】第4の実施形態の基板受け渡し機構は、図
7に示す首振り可能な支持爪20Aを備えている。この
支持爪20Aの揺動水平軸25はキャップ26を介して
縦アーム13に連結されている。キャップ26は外方か
ら内方に向かうピン27を備えている。ピン27はキャ
ップ26の外側から位置調整可能かつ着脱可能に設けら
れ、その先端がキャップ26の凹所に挿入された揺動水
平軸25の切欠面25cに当接するか又は僅かな間隙を
もつように位置調整されている。
【0078】本実施形態では、ピン27を持つキャップ
26により揺動水平軸25は非拘束又は半拘束の状態に
支持されているので、振動が搬送台車6から縦アーム1
3を伝わってキャップ26に伝播してきたときに、支持
爪20が揺動水平軸25まわりに首振りして振動が吸収
緩和される。このため基板Gが更に損傷を受けにくくな
る。
【0079】(第5の実施形態)次に、図8および図9
を参照して第5の実施形態の基板受け渡し機構について
説明する。なお、本実施形態が上記の実施形態と重複す
る部分の説明は省略する。
【0080】第5の実施形態の基板受け渡し機構は、図
8及び図9に示すガラス基板支持面24Aおよびホルダ
支持面24Bをもつ支持爪20Aを備えている。製膜ラ
インには製品となるガラス基板Gばかりでなく、製膜テ
スト用のホルダHを流す場合がある。このようなテスト
ホルダHは金属板からなるため、これを支持爪20で直
接支持するとガラス基板支持面24Aの緩衝材23を傷
付けて劣化させることになる。
【0081】そこで、本実施形態の支持爪20Aでは緩
衝材23Aに段差を設け、この段差の高いほうをガラス
基板支持面24Aとし、段差の低いほうをホルダ支持面
24Bとしている。すなわち、ガラス基板支持面24A
は、図8の(a)および図9の(a)に示すように、支
持爪20の長手中央を覆う緩衝材23Aで構成し、ホル
ダ支持面24Bは、図8の(b)および図9の(b)に
示すように、支持爪20の長手両側の平ボルト22の頭
部で構成することとした。
【0082】基板Gを支持する場合は、ガラス基板支持
面24Aのほうがホルダ支持面24Bよりも高いので、
図8の(a)に示すように基板Gとホルダ支持面24B
との間に隙間Sを生じる。
【0083】ホルダHを支持する場合は、ホルダ支持面
24Bのほうがガラス基板支持面24Aよりも低いの
で、図8の(b)に示すようにホルダHの下部を少し切
り欠いた切欠99をホルダHに予め形成しておき、ガラ
ス基板支持面24AとホルダHとが干渉するのを回避す
る。
【0084】本実施形態の支持爪20Aによれば、ガラ
ス基板GおよびテストホルダHの両者の搬送に対応する
ことができ、緩衝材23の上面がガラス基板支持面24
となるので、ガラス基板Gの辺縁部が保護され、基板G
の表面に傷が付かなくなり、また基板Gのコーナーエッ
ジが欠損しなくなる。
【0085】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ガ
ラス基板を傷付けることなく搬送台車と他の部材との間
で基板を安全確実に受け渡しすることができる。特に、
本発明の機構によれば、開駆動機構により支持爪を確実
に開動作させることができるので、帯電して静電吸着し
た大型のガラス基板Gを台車から他の部材に円滑に受け
渡すことができる。また、閉駆動機構により支持爪を確
実に閉動作させることができるので、戻りのスプリング
のばね係数を従来よりも小さくすることができる。ま
た、支持爪20が確実に閉動作したことは、容器外部に
ある閉駆動機構のシリンダ30bの上昇確認のセンサで
確実に行われるので、受取り後の誤動作がなくなり、従
来の確認作業が不要になる。このように閉動作の確認作
業を省略できるので、稼働コストが低減され、生産性が
向上する。さらに、開動作と閉動作とが二者択一で動作
されるので、基板Gの受け渡しがさらに安全確実にな
る。
【0086】また、本発明によれば、凹面部が常に基板
底面に平行で上側を向くように支持爪を開閉駆動させる
ことができるので、基板のエッジ部分に損傷を生じるこ
となく、円滑に基板を受け渡しすることができる。
【0087】また、本発明によれば、緩衝材の上面が基
板支持面となるので、基板の辺縁部が保護され、基板の
表面に傷が付かなくなり、また基板のコーナーエッジが
欠損しなくなる。
【0088】また、本発明によれば、ピンを持つキャッ
プにより揺動水平軸を非拘束又は半拘束の状態に支持し
ているので、振動が搬送台車から縦アームを伝わってキ
ャップに伝播してきたときに、支持爪が揺動水平軸まわ
りに首振りして振動が吸収緩和される。このため基板が
更に損傷を受けにくくなる。
【0089】さらに、本発明によれば、ガラス基板およ
びテストホルダの両者の搬送に対応することができ、ガ
ラス基板を搬送するときは支持爪において緩衝材の上面
がガラス基板支持面となるので、ガラス基板の辺縁部が
保護され、ガラス基板の表面に傷が付かなくなり、また
ガラス基板のコーナーエッジが欠損しなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る搬送台車の基板受け渡
し機構を搬送路に直交する方向(Y軸方向)から見て示
す図。
【図2】(a)は本発明の第1の実施形態に係る搬送台
車の基板受け渡し機構(基板受け取り前)を示す図、
(b)は本発明の第1の実施形態に係る搬送台車の基板
受け渡し機構(基板受け取り後)を示す図。を示す図。
【図3】第1の実施形態の基板受け渡し機構(平行四辺
形リンク機構)を示すスケルトン図。
【図4】基板受け渡し機構(シーソー式駆動機構)の変
形例を示す概略構成図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る基板受け渡し機
構(シーソー式駆動機構)を示す断面ブロック図。
【図6】(a)は本発明の第3の実施形態に係る基板受
け渡し機構(緩衝支持爪機構)の一部を拡大して示す縦
断面図、(b)は同実施形態の基板受け渡し機構の横断
面図、(c)は同実施形態の基板受け渡し機構の平面
図。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る基板受け渡し機
構(緩衝支持爪機構)を示す平面図。
【図8】(a)は本発明の第5の実施形態に係る基板受
け渡し機構(ガラス基板を保持した段差状支持爪機構)
を示す縦断面図、(b)は同実施形態の基板受け渡し機
構(製膜テスト用金属ホルダを保持した段差状支持爪機
構)の縦断面図。
【図9】(a)は図8(a)の矢視A−Aのほうから見
た段差状支持爪機構を示す横断面図、(b)は図8
(b)の矢視B−Bのほうから見た段差状支持爪機構を
示す横断面図。
【図10】(a)は上方への揺れを緩和する緩衝機構付
き車輪の正面図、(b)は上方への揺れを緩和する緩衝
機構付き車輪の側面図、(c)は下方への揺れを緩和す
る緩衝機構付き車輪の正面図、(d)は下方への揺れを
緩和する緩衝機構付き車輪の側面図、(e)は側方への
揺れを緩和する緩衝機構付き車輪の正面図、(f)は側
方への揺れを緩和する緩衝機構付き車輪の側面図。
【図11】基板を台車に搭載するときの説明のためにロ
ーラフレームおよび台車を示す斜視図。
【図12】基板を台車に搭載するときの説明のためにロ
ーラフレームおよび台車を搬送路の方向(X軸方向)か
ら見て示す概略構成図。
【図13】(a)は従来の基板受け渡し機構を示す図、
(b)は従来の基板受け渡し機構の基板支持部分を拡大
して示す要部拡大図。
【符号の説明】
6…搬送台車、7…支柱(支持アーム)、71,72,
73…押え板ばね、74…補強リブ、75…開閉駆動力
伝達軸、77…支持部材、8…レール(軌条)、81…
下フランジ、82…連結部、83…上フランジ、10…
平行四辺形リンクアーム機構、11,15…横アーム
(揺動アーム)、12,14,16…軸、13…縦アー
ム(長アーム)、17…スプリング、18…調整ネジ、
19…固定金具、20,20A…支持爪、21…U字ベ
ース、22…平ボルト、23,23A…緩衝材(ポリイ
ミド樹脂)、24,24A…ガラス基板支持面、24B
…ホルダ支持面、25…揺動水平軸、25c…切欠面、
26…キャップ、27…ピン、28…凹面部、30A…
開駆動機構、30B…閉駆動機構、30C…開閉駆動機
構、31a,31b…シリンダ、32a,32b,33
a,33b…突き上げロッド、35…シーソーアーム、
36a,36b…ローラ、37a,37b…突き上げロ
ッド、38…ラック、39…ピニオンギア、40…ベー
スフレーム、41…ロッドガイド、42…ブラケット、
43…ピニオン駆動機構、50…制御器、51…電源、
61…台車フレーム、62a,62b,62c…ブラケ
ット、63…締結ボルト、64a,64b,64c…ア
ームストッパ、65a,65b,65c…揺動アーム、
66a,66b,66c…車輪、67a,67b,67
c…捩りばね、68a,68b,69…ばねストッパ、
70…支持爪、G…ガラス基板、H…テストホルダ(製
膜テスト用金属板)、S…間隙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大坪 栄一郎 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 笹川 英四郎 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 Fターム(参考) 5F031 CA05 CA11 FA02 FA07 FA12 FA14 FA18 FA21 GA14 GA15 GA32 GA35 GA53 GA57 JA01 JA14 JA22 KA20 LA14 LA15 LA16 MA03 MA13 NA07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送台車と他の部材との間で基板を受け
    渡しするための基板受け渡し機構であって、 前記搬送台車上で基板を斜めに支持する複数の支柱と、 前記支柱にそれぞれ設けられ、基板の上辺の辺縁部が差
    し込まれる下向き凹面支持爪と、基板を下側から持ち上
    げるように支持する複数の上向き凹面支持爪と、 前記搬送台車が走行する搬送路の下方に設けられ、前記
    搬送台車の下方から上方へ突き上げられる第1の突き上
    げロッドを有する開駆動機構と、 前記搬送台車が走行する搬送路の下方に設けられ、前記
    搬送台車の下方から上方へ突き上げられる第2の突き上
    げロッドを有する閉駆動機構と、 前記支柱にそれぞれ設けられ、前記凹面部が上側となる
    姿勢を保った状態で変位するように前記支持爪を可動に
    支持するリンク機構と、 前記搬送台車に取り付けられ、前記開駆動機構の第1の
    突き上げロッドを突き上げることにより生じる開駆動力
    を前記リンク機構に伝達するとともに、前記閉駆動機構
    の第2の突き上げロッドを突き上げることにより生じる
    閉駆動力を前記リンク機構に伝達する開閉駆動力伝達軸
    と、を具備し、 前記開駆動機構が前記第1の突き上げロッドを突き上げ
    操作すると、前記凹面部が上側となる姿勢を保った状態
    で前記支持爪が強制的に引き下げられ、前記凹面部が基
    板の下辺の辺縁部から離脱し、 前記閉駆動機構が前記第2の突き上げロッドを突き上げ
    操作すると、前記凹面部が上側となる姿勢を保った状態
    で前記支持爪が強制的に引き上げられ、前記凹面部が基
    板の下辺の辺縁部に当接することを特徴とする基板受け
    渡し機構。
  2. 【請求項2】 前記リンク機構は、前記開閉駆動力伝達
    軸に一端が取り付けられ該開閉駆動力伝達軸まわりに揺
    動する第1の横アームと、この第1の横アームの他端に
    枢軸を介して一端が連結された縦アームと、この縦アー
    ムの他端に枢軸を介して一端が連結され前記第1の横ア
    ームと実質的に同じ長さをもつ第2の横アームと、この
    第2の横アームの他端を前記支柱に回転可能に支持する
    軸と、を具備する平行四辺形状のリンクアーム機構から
    なることを特徴とする請求項1記載の機構。
  3. 【請求項3】 長手中央が前記開閉駆動力伝達軸に連結
    され、一端が前記第1の突き上げロッドにより突き上げ
    られ、他端が前記第2の突き上げロッドにより突き上げ
    られるシーソーアームをさらに有することを特徴とする
    請求項1記載の機構。
  4. 【請求項4】 前記開閉駆動力伝達軸に対して開駆動力
    または閉駆動力のいずれか一方が選択的に伝達されるよ
    うに、前記開駆動機構および前記閉駆動機構の動作を制
    御する制御器をさらに有することを特徴とする請求項3
    記載の機構。
  5. 【請求項5】 前記支持爪は、前記凹面部の内側壁を覆
    う軟質の緩衝材を有することを特徴とする請求項1記載
    の機構。
  6. 【請求項6】 前記支持爪を支持する揺動水平軸と、前
    記支柱に取り付けられたキャップと、このキャップ内に
    設けられ、先端が前記揺動水平軸の外周に形成された切
    欠面に当接するピンと、をさらに有することを特徴とす
    る請求項1記載の機構。
  7. 【請求項7】 前記支持爪は、緩衝材で覆われたガラス
    基板支持面と、このガラス基板支持面の高さよりも低い
    ホルダ支持面と、を有することを特徴とする請求項1記
    載の機構。
  8. 【請求項8】 前記ガラス基板支持面は前記支持爪の長
    手中央部に設けられ、前記ホルダ支持面は前記支持爪の
    長手両側部に設けられていることを特徴とする請求項7
    記載の機構。
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