JP2003155028A - 補強内壁を備えた二重壁構造の梱包箱 - Google Patents

補強内壁を備えた二重壁構造の梱包箱

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JP2003155028A
JP2003155028A JP2001354544A JP2001354544A JP2003155028A JP 2003155028 A JP2003155028 A JP 2003155028A JP 2001354544 A JP2001354544 A JP 2001354544A JP 2001354544 A JP2001354544 A JP 2001354544A JP 2003155028 A JP2003155028 A JP 2003155028A
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reinforcing
box
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Yoshihiko Funato
吉彦 船戸
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Chuoh Pack Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】先願発明の改良に係わるもので、二重側壁の隙
間に補強内壁を挿嵌させることによって、耐段積強度及
び耐側圧強度を顕著に高め、且つ、異なる種類の梱包物
品に対する汎用(共用)性も持たせた、補強内壁を備え
る二重壁構造の梱包箱を提供する。 【解決手段】二重壁構造を備えた梱包箱の、側壁と内壁
との隙間に、梱包箱とは別体に作った段ボール製の補強
内壁を、挿・脱自在に挿嵌させる。補強内壁の高さ及び
長さ寸法は、梱包箱の内法の高さ及び幅寸法とほぼ同じ
にし、2枚重ねにしたり、横断面を上(下)向きのコ字
形に折曲させるとよい。又、補強内壁の両側端部を外向
きに折曲して、上方荷重を分散させたり、側圧を緩和す
るに役立てるとよい。又、補強内壁の両側端部は、内壁
に設けたスリットに挿嵌して固定させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本願出願人の先願
発明になる、一枚の段ボールから、直方体の各面が夫々
二重壁構造を備えた形態に折上げられる梱包箱の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】一連の上記先願発明のうちの1つとし
て、「特願平9−28894」がある。この先願発明の
梱包箱は、箱本体の周壁の内側に、梱包物品を緩衝状態
で当接させる為の内壁を、所定幅の間隙を隔てて配設し
ている。そして、箱の底面及び頂面も、二重底及び二重
蓋構造に折上がる様になっている。その為、発泡スチロ
ール製のパッキンや、梱包箱とは別体に作られた段ボー
ル製のパッキン等を併用しなくても、所要の緩衝性能を
十分に発揮してくれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、この二重
壁構造を備えた先願発明の梱包箱にも、以下に列挙した
如き幾つかの点で、改良すべき余地が残されている。 (イ)梱包済みの梱包箱は、保管・輸送中の多段積みに
耐える為に、箱全体を厚手で良質の段ボールで作らねば
ならず、不経済である。 (ロ)家電製品等の梱包物品は、外形が多種多様であ
り、然も、頻繁にモデルチェンジされるので、それに対
応すべく、有る程度の汎用性が求められる。 (ハ)梱包箱の荷役用車両には、フォークリフトの他
に、箱を左右から挟み付けるタイプのものもあり、その
場合には、耐側圧強度が要求される。 (ニ)家電製品の場合は特に、側面の様々な突起物を、
緩衝状態で保護し得る機能も求められる。
【0004】そこで、本発明の目的は、本願発明の先願
発明になる前述の構造を備えた梱包箱に就いて、上記
(イ)〜(ニ)に記した如き要改善課題を略満足に解決
した、補強内壁を備える二重壁構造の梱包箱を提供する
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
の、本発明による補強内壁を備えた二重壁構造の梱包箱
は、一枚の段ボールから、直方体の各面が夫々二重壁構
造を備えた形態に折上げられる梱包箱と、二重壁間の隙
間に挿嵌させる補強内壁とを組み合わせたものであっ
て、前記段ボールは、箱の周壁を構成する各側壁の夫々
に、底フラップと蓋フラップとを延設した形態を備えて
おり、対向する1方の底フラップには、部分的中底と内
壁とをL形に連ねた形態に折上げる為の折目を設け、他
方の底フラップには、部分的中底の上に重ねる中底と内
壁とをL形に連ねた形態に折上げる為の折目を設け、一
方の底フラップの左右両側には、部分的中底と内壁とを
折曲形成させる為のスリットを設けてあり、梱包箱とは
別体の補強内壁を、他方の底フラップの内壁と、これと
対向する側壁との間の隙間に挿嵌させた状態を固定させ
る為に、補強内壁の両端部の夫々を一方の底フラップの
スリットに嵌め込む様にしたことを特徴とする。そし
て、補強内壁は、その高さ寸法を、梱包箱の内法高さ寸
法とほぼ同じにして、梱包箱の多段積荷重等を受止めさ
せる様にする。又、補強内壁は、その長さ寸法を、梱包
箱の内法幅寸法、又は、対向する内壁間の内法寸法とほ
ぼ同じにして、梱包箱に加わる側圧を受止めさせる様に
する。更に、補強内壁は、幅方向に2つ折状に2枚重ね
し、その外壁面の両側端部を外向きに折曲してスペーサ
ー片とし、その先端を対向する側壁に当接させる様に構
成するとよい。或いは、補強内壁は、内壁面及び外壁面
と、これ等両壁面の上端縁又は下端縁同士を連結させる
連結用帯状片とを備える構成にしてもよい。そして、補
強内壁には、梱包物品の側面の突起部と対向する箇所
に、コ字乃至はU字形をした緩衝用切れ目を設けるとよ
い。更には、内壁の上縁に、水平向きに折曲されるスペ
ーサー片を連設し、更に、スペーサー片の先端縁に、下
向き折目を介して連結した重合片を、対向する側壁の内
面に重合させるとよい。又、内壁と、その先端縁に連設
されて水平に折曲されるスペーサー片とに跨がらせて、
平行切れ目を設け、この切れ目間を内向きにL形に折曲
して手掛け用凹部を設け、その水平面と内壁とに跨がら
せて設けたコ字形切れ目の内側に、スペーサー片等を受
け支持する為の支承片を、切起状に形成させてもよい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施例に就い
て、図1〜図11を参照しながら説明する。図9に示し
た形態に折上がる、この実施例の梱包箱200は、図
1,図2に示した様に、所定の複数箇所に折目や切れ目
を設けた1枚の段ボール100から折上げられる。そし
て、後述する様に、6面のすべてが二重壁構造に折上が
るこの梱包箱200には、図7に示した様に、対向する
1組の二重側壁の隙間gの夫々に、梱包箱200とは別
体に作られた、図10に示した形態に折上がる補強内壁
401が挿嵌される。
【0007】そこで先ず、段ボール100の具体的な形
態に就いて、図1を参照しながら説明する。この段ボー
ル100は、梱包箱200の周壁となる、折目を介して
一体に連なる側壁1A〜1Dの夫々に、底フラップ2A
〜2Dと、蓋フラップ3A〜3Dとを、夫々折目を介し
て延設した形態を備えている。1Eは糊代片であり、図
中の破線は折目である。
【0008】対向する1方の底フラップ2B,2Dに
は、部分的中底4と内壁5とを、折目を介してL形に連
ねた形態に折上げる為の、折目と切れ目を設けている。
更に詳しく説明すると、底フラップ2B(2D)の基端
から所定間隔を隔ててた箇所に設けた立上用の折目と、
部分的中底4との間に、この中底を支える支壁6を介在
させている。又、内壁5の上縁には、帯状のスペーサー
片7を折目を介して連接することにより、内壁5と側壁
1B(1D)との間に所定幅の隙間が生じる様にしてい
る。部分的中底4の中央部には、コ字形切れ目8を設け
て、この切れ目に囲まれた部分を、切起状に形成される
支承片4aとし、部分的中底4を緩衝的に支持させる様
にしている。
【0009】更に、スペーサー片7の先端縁には、側壁
1B(1D)の内側面に沿わせる為の、重合片9を折目
を介して延設している。尚、支壁6には、水平向きの座
屈用折目a、縦向きの座屈用折目(又は切れ目)bを設
けている。
【0010】そして、部分的中底4及び内壁5の左右端
近くには、前記各折目に対して直交向きの所定長さのス
リット10A,10Bを設けている。そして、一方のス
リット10Bは、く字形に折曲させている。更に、内壁
5とスペーサー片7には、夫々の真ん中部分に跨がる様
にして、2条の平行切れ目11,11を設けている。こ
の切れ目間を、図7に示した様に、L形に凹ませること
によって、手掛用凹みhを形成させると共に、その水平
面7aが側圧を緩衝的に受止める様にしている。
【0011】対向する他方の底フラップ2A,2Cは、
梱包箱200の組立過程で底フラップ2B,2Dとの干
渉を避ける為に、その左右の側縁部をV形の中窪み状に
形成している。底フラップ2A(2C)は、梱包箱20
0の底面の一半側となる部分底面12と、底フラップ2
B(2D)の部分的中底4の上に重合させる中底13と
の間に、この中底13を支承する支壁14を、折目を介
して介在させた形態を備えている。支壁14にも、座屈
用折目aを設け、又、座屈用刳抜孔cも設けている。
【0012】更に、中底13の先端縁には、内壁15を
立上用の折目を介して延設している。又、中底13の先
端側には、所定間隔を隔てた2箇所に、コ字形切れ目1
6を、その両脚端が立上用の折目に接する状態で設け、
両脚間は折目を欠如させている。 これによって、コ字
形切れ目16に囲まれた部分は、中底13を緩衝的に支
承する為に切起状に形成される、支承片17となる。
【0013】次に、対向する一方の蓋フラップ3A,3
Cには、その先端縁の2箇所に、蓋閉じ用の差込片21
を折目を介して延設している。
【0014】対向する他方の蓋フラップ3B,3Dに
は、このフラップを、図9に示した様に、扁平な角筒状
をした部分的な二重蓋Lの形態に折上げる為の、3条の
平行折目を設けている。この二重蓋Lの側壁面22に
も、座屈用折目a、bを設けている。又、二重蓋Lの上
面23には、差込片21を挿嵌させる為の、く字形に折
曲させた挿嵌用切れ目24を、側壁面22に跨がらせて
設けている。更に、二重蓋Lの下面25には、後述する
補強内壁401との緩衝を避ける為のスリット26を、
側壁22に跨がらせた状態で、その左右両端近く、又は
片側端近くに設けている。
【0015】次に、この実施例の補強内壁401の形態
に就いて、図10及び図11を参照しながら説明する。
図11は、図10に示した折上状態の補強内壁401の
展開図で、所定の複数箇所に折目や切れ目を設けた1枚
の段ボール301から成る。
【0016】段ボール301は、側壁1A,1Cと略同
じ大きさの外壁面31及び内壁面32を、2つ折用の折
目を介して合体させた形態を備えている。即ち、内外両
壁面31,32は、その高さ寸法を、梱包箱200の内
法高さ寸法とほぼ同じにしている。そして、外壁面31
には、その左右両端から所定間隔を隔てた2箇所に平行
折目を設けて、各折目の外側部分をスペーサー片31a
としている。又、内壁面32の下端側の両端近くには、
底フラップ2B(2D)に設けた支壁6に嵌合させる為
の、嵌合用切れ目33を設けている。
【0017】更に、内壁面32の左端部分(図中で)の
上半部には、この部分を水平に折曲して矩形状のスペー
サー片34を形成させる為の、切れ目35及び折目36
を設けている。 このスペーサー片34の先端部には、
折目を介して下向きに折曲される垂下片37を設けてい
る。尚、スペーサー片34を折曲して長さを減じた内壁
面32は、その一端側を、内壁5に当接させている。
【0018】そして、段ボール301には、梱包箱20
0に電化製品等の梱包物品(図示略)を納めた状態で、
その外周りに突出している摘み類や端子等の突起物と対
向する夫々の箇所に、コ字形乃至はU字形をした緩衝用
切れ目dや、コード等を避ける為の2条の平行切れ目e
を設けている。
【0019】次に、梱包箱200の折上手順と作用、及
びこの箱内への補強内壁401の組込方に就いて、図3
〜図9を参照しながら説明する。段ボール100から梱
包箱200を折上げるには、先ず、図3に示した様に、
各側壁1A〜1Dを糊代片1Eを介して連結させて、段
ボール100を、潰された角筒状にする(梱包箱200
の保管状態)。
【0020】この折畳まれている梱包箱200を、図
4,図5に示した様に角筒状に拡せたうえ、先ず、図6
に示した様に、底フラップ2A〜2Dを上向きに折曲し
て、側壁1A〜1Dの内側面に沿わせる。然かる後、図
7に示した様に、底フラップ2B,2Dを各折目に沿っ
て内向きに折曲させると共に、2条のスリット10A,
10Bに挟まれた部分を凹ませることによって、L形に
連なった部分的中底4と内壁5を形成させる。そして、
重合片9は、側壁1B,1Dの内側面に重合させる。
【0021】次いで、図7に示した様に、起立状態にあ
る2枚の中底13の夫々を外向きに水平に折曲して、そ
の両側端部を部分的中底4の上に重ね合わせれば、梱包
箱200の二重底の部分が折上がる。そして、中底13
の先端縁に連なる内壁15を立ち上げる。すると、内壁
15と、これと対向する側壁1A,1Cとの間に、補強
内壁401を挿嵌させ得る隙間gが形成される。
【0022】この様にして、各底フラップ2A〜2Dの
夫々を、所定の形状に折上げ終えると、折上途中の梱包
箱200の内側には、部分的中底4の上に中底13を重
合させた中底面と、各1組の内壁5及内壁15とを交互
に角筒状に連ねた、内側の周壁面とが形成される。そし
て、この中底面と内側の周壁面とに囲まれた窪みが、物
品収納部Sとなる。
【0023】この折上途中の段階で、側壁1A(1C)
と、内壁15との間に生じている隙間gに、図7,図8
に示した様に、段ボール301から折上げ済みの補強内
壁401を嵌め込む。その際に、内壁面32の両側端
を、底フラップ2B(2D)のスリット10A,10B
の部分に嵌め込めば、補強内壁401の嵌込状態が確実
に固定される。
【0024】1組の補強内壁401を、梱包箱200内
に組付け終えたら、この段階で、梱包物品を物品収納部
Sに納める。然かる後、1組の蓋フラップ3B,3Dを
平行折目に沿って夫々角筒状に折曲して二重蓋Lを形成
させたうえ、梱包物品の上面に被せて、この上面部分も
緩衝状態で保護する。そして最後に、残る1組の蓋フラ
ップ3A,3Cを閉ざせば、梱包箱200を折上げなが
ら梱包物品を梱包する一連の作業は、上述の言葉による
説明とは異なって、極めて簡単・迅速に完了する。
【0025】この様にして梱包箱200内に納められた
梱包物品は、上下及び四周の総ての外側面を、段ボール
製の二重壁に包み込まれた状態になる。従って、梱包箱
200を、普通の注意力を払いながら取り扱っている限
り、取扱中に受ける衝撃力から梱包物品を確実に防護す
ることが出来る。
【0026】そして、想定以上に大きな衝撃力が及ぼさ
れ時には、座屈用折目a,bや座屈用刳抜孔cを設けた
箇所が座屈変形することによって、この衝撃力を有効に
減衰させてくれる。又、梱包物品の側面から突出してい
る摘み等の突起物が 衝撃力により補強内壁401に強
く圧接された時には、緩衝用切れ目dに囲まれて、これ
等の突起物と対向している部分が、外向きに押し出され
ることによって、衝撃力を減衰させてくれる。或いは、
衝撃力から逃れられる。
【0027】次に、補強内壁401の本来の機能に就い
て説明する。補強内壁401の高さ寸法は、梱包箱20
0の内法高さと同じである。そして、外壁面31の両側
端部のスペーサー片31aが、図9に示した様に、外側
向きに斜め向きに、又は、直角に折曲されている。その
為、この1組のスペーサー片31aが、内外両壁面3
1,32と共同して上方からの荷重を分散させながら受
け止める役割を果たしてくれる。そして勿論、梱包箱2
00に組込んだ補強内壁401は、段ボールの中芯紙の
波打方向(段目)が横向きなので、上方からの荷重に対
して、最大限の耐荷重性能を発揮してくれる。
【0028】つまり、梱包箱200に、1組の補強内壁
401を組込むことによって、梱包箱200の耐荷重性
能を顕著に高めることが出来る。そして、多層構造の段
ボール301を使ったり、その重合枚数を増すことによ
って、梱包箱200を多段積みした場合に、個々の梱包
箱200に加わる上方からの荷重の殆どを、1組の補強
内壁401だけで受け支えることも可能になる。然も、
梱包箱200は、その6面の総てが二重壁構造を備えて
いる。
【0029】従って、梱包箱200を構成する段ボール
100は、品質がより低い、或いは、厚みがより薄いも
ので足りる様になる。その為、補強内壁401を含めて
の、梱包箱200の製作コストを大幅に低減させること
が出来る。
【0030】次に、図12は、第2実施例としての補強
内壁402を示している。図13は、その素材となる段
ボール302の平面図である。第1実施例の補強内壁4
01との相異点は、外壁面31と内壁面32とを、折目
を介して直接連結させずに、この両面の上縁間(又は、
下縁間)の2箇所を、隙間gの幅に等しい横幅の連結用
帯状片41,41を介して、連結させたところにある。
【0031】この補強内壁402を隙間gに納めれば、
分離して配置した外壁面31と内壁面32とが共同し
て、梱包箱200に加えられる側圧をより確実に受け止
めてくれる。外壁面31より長さ寸法が短い内壁面32
は、その両側端を内壁5,5に当接させている。
【0032】又、内外両壁面31,32の間の空隙は、
これ等両面によって防護されるので、単なる隙間gに比
べてより緩衝性能の優れた、付属品収納部Vとして役立
つ。
【0033】更に、幾分かの間隔を隔てて対置された外
壁面31及び内壁面32は、梱包箱200の側方から及
ぼされる押圧力を受止める役割を、共同して果たしてく
れる。その為、梱包箱200の荷役作業の際に、フォー
クリフトではなくて、箱を側方から挟み付けるタイプの
荷役機械が使われた場合に、箱及び内容物が損傷を被る
恐れが無くなる。
【0034】尚、補強内壁401の長手方向と直交方向
に及ぼされる挟付力に対しては、略L形に折曲された底
フラップ2B(2D)、及び角筒状に折曲された蓋フラ
ップ3B(3D)が共同して、この挟持力を確実に受止
めてくれる。
【0035】次に、図14は、第3実施例としての補強
内壁403を示している。図15は、その素材となる段
ボール303の平面図である。第2実施例の補強内壁4
02との相異点は、その横断面が上向きコ字形になる様
に折曲することによって、付属品を収納し易くしたとこ
ろにある。
【0036】次に、図16は、梱包箱200の素材の別
の実施例としての、段ボール101の平面図である。こ
の段ボール101では、部分的中底4に設けたコ字形切
れ目8に代えて、台形切れ目45を設けて、支承片4a
の緩衝機能を調節している。
【0037】又、手掛用凹みhの水平面7aと、内壁5
とに跨がらせてコ字形切れ目18を設け、この切れ目1
8の内側に、支承片5aを切起状に形成させている。こ
の支承片5aは、手掛け用凹部hの水平面7a、及びス
ぺーサー片7を、受け支持する役割を果たしてくれる。
つまり、スぺーサー片7及び水平面7aが、側圧を受け
た時に座屈して、二重側壁の間隙保持機能及び緩衝機能
が損なわれるのを防いでくれる。
【0038】更に、スぺーサー片7の先端縁には、段ボ
ール100の重合片9に代えて、これよりは高さ寸法が
ずっと低い立上片20を立上折目を介して連設して、材
料費を節約している。そして、重合片9に代わって、支
承片5aが、荷重支承機能を果たしてくれる。尚、段ボ
ール101では、スリット10Bを真っ直ぐにしてい
る。スリット10Bをく字形に折曲したのは、梱包物品
の突起物と、補強内壁401との干渉を避ける為であ
る。
【0039】
【発明の効果】以上の説明によって明らかな様に、本発
明による補強内壁を備えた二重壁構造の梱包箱は、冒頭
に記した先願発明の梱包箱等に比べて、以下に列挙した
如き実用上のより優れた効果を発揮する。 (a)梱包箱の中に組込んだ1組の補強内壁が、上方か
ら及ぼされる荷重のかなりの部分を受止める役割を果た
してくれる。 (b)その分、梱包箱を構成する段ボールは、品質がよ
り低い、又は、厚みがより薄いもので足りる様になる。 (c)その為、補強内壁を含めた梱包箱の製作費を目立
って節減出来、且つ、貴重な天然資源の浪費を抑制出来
る。 (d)補強内壁の両側端部を外向きに折曲して設けたス
ペーサー片により、上方からの荷重を分散して受止め、
且つ、側方からの衝撃力を減衰させることが出来る。 (e)梱包箱の形状・寸法は変えずに、この箱の隙間に
挿・脱自在の補強内壁の形状を変えるだけで、家電製品
の様に外形や機械的強度が多種多様で、然も、頻繁にモ
デルチェンジされる梱包物品に対して、有る程度の汎用
性を持たせることが出来る。 (f)この汎用性を備えることによっても、梱包費を目
立って節約出来る。 (g)箱を左右から挟み付けるタイプの荷役用リフトが
使われる場合に、その挟付力を、補強内壁が受け止めて
くれるので、箱と梱包物品は確実に保護される。 (h)梱包物品の側面の突起物に加わる衝撃力を、補強
内壁に設けた緩衝用切れ目が有効に減衰させ、或いは、
逃れさせてくれる。 (i)補強内壁が沿わされていない側の側壁は、重合片
を沿わせることによって、必要な耐荷重性を確保出来
る。 (j)重合片を省いた場合には、手掛用凹みに切起状に
設けた支承片が、荷重支承機能を受け持つ機能も果たし
てくれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による梱包箱の一実施例を示すもので、
その素材となる1枚の段ボールの平面図である。
【図2】同上、段ボールの斜視図である。
【図3】同上、段ボールを角筒状に連結させたうえ、折
り畳んだ状態の斜視図である。
【図4】同上、角筒状に拡開させた状態の斜視図であ
る。
【図5】同上、図4を別の角度から見た斜視図である。
【図6】同上、各底フラップを立ち上げて角筒の内側に
沿わせた状態の斜視図である。
【図7】同上、各底フラップを所定の形状に折曲して、
二重底及び二重周壁を折上げた状態の斜視図である。
【図8】同上、二重側壁の間の左右1組の隙間の夫々
に、補強内壁を挿嵌させた状態の斜視図である。
【図9】同上、折上がった梱包箱の斜視図である。
【図10】本発明による補強内壁の第1実施例を示すも
ので、その斜視図である。
【図11】同上、補強内壁の素材となる1枚の段ボール
の平面図である。
【図12】補強内壁の第2実施例を示すもので、その斜
視図である。
【図13】同上、補強内壁の素材となる1枚の段ボール
の平面図である。
【図14】補強内壁の第3実施例を示すもので、その斜
視図である。
【図15】同上、補強内壁の素材となる1枚の段ボール
の平面図である。
【図16】梱包箱の素材となる段ボールの、別の実施例
を示した平面図である。
【図17】同上、折上げた梱包箱の二重側壁部分の、要
部を示した部分斜視図である。
【符号の説明】 100,101 段ボール 200 梱包箱 301〜303 段ボール 401〜403 補強内壁 L 二重蓋 S 物品収納部 V 付属品収納部 g 隙間 h 手掛用凹み 1A〜1D 側壁 2A〜2D 底フラップ 3A〜3D 蓋フラップ 4 部分的中底 4a,5a 支承片 5 内壁 6 支壁 7 スペーサー片 7a 水平面 8 コ字形切れ目 9 重合片 10A,10B スリット 11 平行切れ目 12 部分底面 13 中底 14 支壁 15 内壁 16,18 コ字形切れ目 17 支承片 19 折目 20 立上片 21 差込片 22 側壁面 23 上面 24 挿嵌用切れ目 25 下面 26 スリット 31 外壁面 31a,34 スペーサー片 32 内壁面 33 嵌合用切れ目 35 切れ目 36 折目 37 垂下片 41,42 連結用帯状片 45 台形切れ目 a,b 座屈用折目 c 座屈用刳抜孔 d 緩衝用切れ目 e 平行切れ目 h 手掛用凹み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E060 AA03 AB05 BA08 BB01 BB02 BB03 BC02 CC03 CC04 CC12 CC17 CC18 CC19 CC22 CC43 CC44 CD04 CD12 CD13 DA01 DA07 DA12 DA26 EA06 EA17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一枚の段ボールから、直方体の各面が
    夫々二重壁構造を備えた形態に折上げられる梱包箱と、
    二重壁間の隙間に挿嵌させる補強内壁とを組み合わせた
    ものであって、 前記段ボールは、箱の周壁を構成する各側壁の夫々に、
    底フラップと蓋フラップとを延設した形態を備えてお
    り、 対向する1方の底フラップには、部分的中底4と内壁5
    とをL形に連ねた形態に折上げる為の折目を設け、他方
    の底フラップには、部分的中底4の上に重ねる中底13
    と内壁15とをL形に連ねた形態に折上げる為の折目を
    設け、 一方の底フラップの左右両側には、部分的中底4と内壁
    5とを折曲形成させる為のスリット10A,10Bを設
    けてあり、 梱包箱とは別体の補強内壁401(402,403)
    を、他方の底フラップの内壁15と、これと対向する側
    壁との間の隙間に挿嵌させた状態を固定させる為に、補
    強内壁401の両端部の夫々を一方の底フラップのスリ
    ット10A,10Bに嵌め込む様にしたことを特徴とす
    る補強内壁を備えた二重壁構造の梱包箱。
  2. 【請求項2】 補強内壁401(402,403)は、
    その高さ寸法を、梱包箱の内法高さ寸法とほぼ同じにし
    て、梱包箱の多段積荷重等を受止めさせる様にしたこと
    を特徴とする請求項1記載の補強内壁を備えた二重壁構
    造の梱包箱。
  3. 【請求項3】 補強内壁401(402,403)は、
    その長さ寸法を、梱包箱の内法幅寸法、又は、対向する
    内壁5,5間の内法幅寸法とほぼ同じにして、梱包箱に
    加わる側圧を受止めさせる様にしたことを特徴とする請
    求項1記載の補強内壁を備えた二重壁構造の梱包箱。
  4. 【請求項4】 補強内壁401は、幅方向に2つ折状に
    2枚重ねされており、その外壁面31の両側端部を外向
    きに折曲してスペーサー片31aとし、その先端を対向
    する側壁に当接させる様に構成されていることを特徴と
    する請求項1記載の補強内壁を備えた二重壁構造の梱包
    箱。
  5. 【請求項5】 補強内壁402,403は、内壁面32
    及び外壁面31と、これ等両壁面の上端縁又は下端縁同
    士を連結させる連結用帯状片41,42とを備えること
    を特徴とする請求項1記載の補強内壁を備えた二重壁構
    造の梱包箱。
  6. 【請求項6】 補強内壁401(402,403)に
    は、梱包物品の側面の突起部と対向する箇所に、コ字乃
    至はU字形をした緩衝用切れ目dを設けたことを特徴と
    する請求項1記載の補強内壁を備えた二重壁構造の梱包
    箱。
  7. 【請求項7】 内壁5の上縁に、水平向きに折曲される
    スペーサー片7を連設し、更に、スペーサー片7の先端
    縁に、下向き折目を介して連設した重合片9を、対向す
    る側壁の内面に重合させたことを特徴とする請求項1記
    載の補強内壁を備えた二重壁構造の梱包箱。
  8. 【請求項8】 内壁5と、その先端縁に連設されて水平
    に折曲されるスペーサー片7とに跨がらせて、平行切れ
    目11,11を設け、この切れ目間を内向きL形に折曲
    して手掛け用凹部hを設け、その水平面7aと内壁5と
    に跨がらせて設けたコ字形切れ目18の内側に、スペー
    サー片7等を受け支持する為の支承片5aを、切起状に
    形成させたことを特徴とする請求項1記載の補強内壁を
    備えた二重壁構造の梱包箱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110342047A (zh) * 2019-08-21 2019-10-18 丹东市红升包装材料有限公司 一种去粘合防震包装箱
KR20210026876A (ko) * 2019-09-02 2021-03-10 현용욱 이중 잠금 구조가 구비된 친환경 포장 박스

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