JP2003155012A - 粘着部品貼付け工具及び粘着部品貼付け装置 - Google Patents

粘着部品貼付け工具及び粘着部品貼付け装置

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JP2003155012A
JP2003155012A JP2001355678A JP2001355678A JP2003155012A JP 2003155012 A JP2003155012 A JP 2003155012A JP 2001355678 A JP2001355678 A JP 2001355678A JP 2001355678 A JP2001355678 A JP 2001355678A JP 2003155012 A JP2003155012 A JP 2003155012A
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sticking
temporary
adhesive
component
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JP2001355678A
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Toshiyuki Muto
敏之 武藤
Yoichi Okamoto
洋一 岡本
Mutsumi Yamamoto
睦 山本
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウレタン発泡体やモルトプレーン,フエルトな
ど多孔性の性質を持つ材質を含む多種材質に対して安定
して把持して搬送し貼り付ける。 【解決手段】台紙等に貼られて供給される粘着部品4を
ハンド本体15に設けた押付ローラ16に設けた剥離爪
22で剥離し、剥離した粘着部品4の先端部を押付ロー
ラ16と剥離爪22で挟持して非粘着性又は弱粘着性を
有するベルト27に仮貼りして保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、両面テープなど
粘着剤で貼り付ける多種多様なラベル,ウレタン発泡
体,プラスチックシートなどの部品を剥離紙シート等か
ら剥離して保持し、被着体まで搬送して被着体に貼り付
ける粘着部品の貼付け工具及び粘着部品貼付け装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】片面に粘着層を有する粘着部品は、接着
剤のように溶剤を塗布したり養生時間が必要ないため取
扱が容易であり、しかも部品コストと組立コストが安価
なため、機械部品や電気部品の接合に多く用いられてい
る。これらの粘着剤を利用して接合される部品は、ラベ
ルやウレタン発泡体,プラスチックシート,その他機構
部品などさまざまな材質や形状に使用されている。
【0003】従来、剥離紙シート又は剥離紙テープなど
により供給された粘着部品を剥離して所定の被着体に貼
り付ける作業は、ほとんど人手作業によって行われてい
た。この粘着部品を剥離して被着体に貼り付ける作業
は、粘着部品にしわを生じさせずに均一に、かつ精度よ
く貼るためには多くの時間を要する。また、粘着部品同
士が貼り付いたり、被着面以外の他の部分に貼り付いて
使用不可能になってしまうことも発生する。このため粘
着部品の組立作業、特に柔らかく変形しやすいラベル等
の貼り付け作業には熟練度を必要とし、作業者により作
業時間のバラツキが多く発生する。これに対応するため
粘着部品の形状等に応じた専用の貼付け装置が種々開発
されている。
【0004】一方、電子写真方式を用いた画像形成装置
においては、画像を形成させる現像部周辺の部品にトナ
ーの漏れ防止用としてウレタン発泡体やモルトプレー
ン,フエルトなどの多孔性の軟弱部材が多く使用され
る。特に、現像部周辺の軟弱部材は種々の形状を有し、
厚さや幅あるいは長さが異なる多種多様のウレタン発泡
体の粘着部品が使用されている。このような多種多様の
粘着部品を専用の貼付け装置で自動的に貼り付けるため
には、多種類の貼付け装置を必要とし、コストアップを
招くとともに、かなりのスペースを必要とする。
【0005】このような問題を解消して、ラベル等の種
類や被着体の種類にかかわらずラベル等を高品質で貼り
付ける貼付け装置が、例えば特開平5−147634号公報や
特開平9−104426号公報,特開2001−89019号公報,特
許第2962404号公報,特許第2555961号公報等に開示され
ている。
【0006】特開平5−147634号公報に示された貼付け
装置は、産業用ロボットにより位置が制御されるラベル
保持面の一方の端部に近接させて押えローラを配置し、
ラベル保持面のほぼ全範囲にわたってファンと連通した
長溝を形成するとともに、ラベル保持面の押えローラに
近い範囲に真空発生器と連通した複数の孔を設け、長溝
と複数の孔でラベルを吸引してラベル保持面に保持し、
保持しているラベルを貼り付けるとき、押えローラによ
りラベルを押圧するようにしている。また、特開平9−
104426号公報に示された貼付け装置は、ラベルを保持す
る吸着ユニットを着脱自在とし、吸着ユニットを容易に
交換できるようにして、大きさや形状の異なるラベルに
対応できるようにしている。また、特許第2555961号公
報に示されたハンドリング方法は、粘着ラベルの両端外
側位置に切込みを施した台紙上に、粘着ラベルをマトリ
ックス上に貼付け、この台紙を、粘着ラベルの両端周囲
に凹溝を有するテーブルに位置決めして載置し、粘着ラ
ベルを吸着する吸着ノズルが設けられた吸着体を有する
ハンドの吸着体の両側に設けた押えアームで台紙の切込
みを押して粘着ラベルの両端を台紙から剥離し、この粘
着ラベルを吸着体で吸着して台紙から剥離して保持する
ようにしている。
【0007】特開2001−89019号公報に示されたシート
部材の受渡し装置は、シート部材の上面と外周面を囲む
壁を有するシート吸着保持手段でシートを吸引保持し、
エアー漏れを少なくして、スポンジ状のシートも保持す
るようにしている。そしてシート部材の上面に接する壁
と、外周に接する壁を相対的に上下に移動してシート部
材をシート受け面に渡すようにしている。
【0008】特許第2962404号公報に示された貼付け装
置は、テープ繰り出し機構により繰り出され、セパレー
タから剥離したシールテープをワーク支持ロボットで保
持しているワークの貼付け位置に貼付ける。このときシ
ールテープの非接着面と側面をフランジ付きの押付ロー
ラによりにより支持して案内することによりシールテー
プがワークの貼付け位置からずれることを防ぎ、環状の
シールテープの始端部と終端部とのずれが生じないよう
にしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特開平5
−147634号公報や特開平9−104426号公報,特許第2555
961号公報に示された貼付け装置は、ラベルを吸着して
保持しているため、ウレタン発泡体やモルトプレーン,
フエルトなど多孔性の性質を有する各種材料を保持する
ときに十分な保持力が得られにくいため、剥離不良や搬
送中にラベルが落下してしまうという短所がある。ま
た、特許第2555961号公報に示すように、ラベルを吸着
する吸着体の両側に押えアームを設けているため、複数
のサイズが混在する貼付け工程に対応するためには複数
の異なるハンドが必要になってしまう。
【0010】また、電子写真方式を用いた画像形成装置
において、トナーの漏れ防止などのシーリングを目的と
した部品の多くは長尺形状をしており、特開平5−1476
34号公報に示されたように、ラベル保持面に設けた長溝
と複数の孔でラベルを吸引して保持摺る場合、部品長が
長くなればなるほどラベル保持面の面積が大きくなると
ともに、大面積化したラベル保持面がワークの貼付け面
以外の場所と干渉してしまうという問題が発生する。特
開平9−104426号公報に示された貼付け装置は、ワーク
に応じて吸着ユニットを交換することができるから、ワ
ークの貼付け面以外の場所と干渉する問題は避けられる
が、ワークの種類が多様であり、頻繁に吸着ユニットの
交換を必要とする工程では、交換によるタクトロスが増
え、作業効率が低下してしまうという短所がある。
【0011】特開2001−89019号公報に示されたシート
部材の受渡し装置もシート部材の種類に応じてシート吸
着保持手段を容易する必要があり、多種類のシート部材
を貼り付ける場合には、シート吸着保持手段を頻繁に交
換する必要があり、交換によるタクトロスが増え、作業
効率が低下してしまう。
【0012】また、特許第2962404号公報に示された貼
付け装置は、長尺部品でもワークと干渉する問題は少な
く、また、シールテープ等の部品の供給装置が連結され
ているため長さ方向の変更は可能であるが、多種の部品
を貼り付ける場合には、部品の幅や厚さの相違に対応し
て複数台必要となり、コストアップを招くとともにかな
りのスペースを必要とする。また、外周形状が複雑な異
形状部品には対応できないという制限があった。
【0013】この発明はかかる短所を改善し、異形を含
む多種形状や、小物から長尺までの多種サイズ部品に対
して共通に使用することができるとともに、ウレタン発
泡体やモルトプレーン,フエルトなど多孔性の性質を持
つ材質を含む多種材質に対して安定して把持して搬送し
貼り付けることができる粘着部品の貼付け工具及び粘着
部品貼付け装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る粘着部品
の貼付け工具は、台紙等に貼られて供給される粘着部品
を剥離して被着体に貼り付ける粘着部品貼付け工具であ
って、工具本体に設けられた仮貼り部と回転体を有し、
仮貼り部は複数に分割され、表面が非粘着性又は弱粘着
性を有する帯状の仮貼り面を有し、回転体は、仮貼り部
の仮貼り面に押圧され、粘着部品の粘着層と反対側の面
に押し付けて回転し、該回転力により仮貼り面を移動さ
せるものであり、部品端部剥離手段を有し、部品端部剥
離手段は回転体に内蔵された剥離爪と、剥離爪を回転体
内から出し入れする爪開閉機構とを有し、台紙等に貼ら
れて供給される粘着部品の端部を剥離爪の先端部で剥離
し、剥離した粘着部品の先端部を回転体と剥離爪で挟持
して仮貼り部の仮貼り面に移動させることを特徴とす
る。
【0015】上記仮貼り部の複数の仮貼り面のうち、回
転体から出した剥離爪が回転体の回転により移動する軌
跡内にある仮貼り面の経路を他の仮貼り面と異ならせる
と良い。
【0016】また、上記仮貼り部に、仮貼り面の一部を
回転体側に揺動して粘着部品を仮貼り面に案内する部品
案内機構を有することが望ましい。
【0017】さらに、回転体を仮貼り部の仮貼り面から
一定距離だけ離す開閉機構を有することが望ましい。
【0018】この発明に係る粘着部品貼付け装置は、部
品供給装置と上記粘着部品貼付け工具を有する工具移動
手段を有し、部品供給装置は粘着付品を貼った台紙を位
置決めして保持し、工具移動手段は、粘着部品貼付け工
具の回転体に設けた剥離爪を台紙に貼られた粘着部品の
端部近傍の台紙に押付けて粘着部品の端部を剥離し、剥
離した粘着部品の先端部を回転体と剥離爪で挟持し粘着
部品貼付け工具を移動して回転体を回転し、粘着部品の
先端部を仮貼り部の仮貼り面に移動させて仮貼りし、剥
離した粘着部品の先端部が所定長さだけ仮貼り面に仮貼
りした状態で剥離爪による粘着部品の挟持を解除して剥
離爪を回転体に収納し、回転体の回転により仮貼り面を
移動させて粘着部品を台紙から剥離するとともに仮貼り
面に仮貼りして粘着部品を保持させ、粘着部品を保持し
た粘着部品貼付け工具を被着体に移動し、保持した粘着
部品の端部を回転体で被着体に押し付け、粘着部品貼付
け工具を移動しながら回転体を回転して、仮貼り面に仮
貼りした粘着部品を剥離するとともに被着体に貼り付け
ることを特徴とする。
【0019】上記粘着部品貼付け工具に、回転体に内蔵
した部品端部剥離手段の剥離爪の剥離位置を決定する原
点検出手段を有することが望ましい。
【0020】また、粘着部品貼付け工具の仮貼り部に、
仮貼り面に仮貼りした粘着部品の終端位置を検出する部
品終端検知手段や、粘着部品の端部を台紙から剥離する
とともに、仮貼り面に仮貼りした粘着部品の終端部を仮
貼り面から剥離する端部剥離手段を有すると良い。
【0021】さらに、粘着部品貼付け工具の回転体の外
周面に複数の部品端部剥離手段を設けることが望まし
い。
【0022】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の粘着部品貼付け
装置の構成図である。図に示すように、粘着部品貼付け
装置1は、基台2に設けられた多関節ロボット3と、粘
着部品4を供給する部品供給装置5と、被着体6を固定
する被着体固定台7及び制御装置8を有する。多関節ロ
ボット3は粘着部品4の把持動作や貼付け動作時に、先
端に取付けた貼付けハンド9の位置決めと姿勢制御や動
作経路の制御を行う。この多関節ロボット3の貼付けハ
ンド9を保持するハンド保持部10には力センサ11と
押圧手段12及びCCD等からなる視覚センサ13を有
する。力センサ11は、貼付けハンド9で供給装置5か
ら粘着部品4を剥離するときと、被着体6に粘着部品4
を貼り付けるときに、貼付けハンド9の押付力を検出す
る。押圧手段12は、例えばバネやシリンダ等を有し、
粘着部品4を剥離するときと、被着体6に粘着部品4を
貼り付けるときとで貼付けハンド9の押付力を所定の範
囲で切替える。例えば被着体6に粘着部品4を貼り付け
るときは貼付けハンド9の押付力を2kg/cm〜2.5kg/cmの
範囲に調整する。視覚センサ13は供給装置5で供給さ
れる粘着部品4の端部を検出したり、被着体6の貼付け
位置を検出する。
【0023】この多関節ロボット3のハンド保持部10
に取付けられた貼付けハンド9は、図2(a)の正面図
と(b)の側面図に示すように、片面に粘着層を有し、
台紙等に貼り付けられたウレタン発泡体やモルトプレー
ン,フエルトなどの粘着部品4を剥離紙シート等から剥
離して保持し、被着体6の所定の貼付け位置に貼り付け
るものであり、取付フランジ14を有するハンド本体1
5に設けられた押付ローラ16と仮貼り部17と付勢機
構18とローラ開閉機構19及び送り伝達機構20を有
する。
【0024】押付ローラ17は部品供給装置5に貯蔵さ
れた粘着部品4を剥離紙シートから剥離して仮貼り部1
6に案内して仮貼りし、仮貼り部17で保持した粘着部
品4を被着体6の貼付け面に案内して貼り付けるもので
あり、仮貼り部17との密着性を高めるために外周部に
はウレタンゴムなどの弾性部材が巻かれている。また、
押付ローラ17には部品端部剥離手段21を有する。部
品端部剥離手段21は、図3の断面図に示すように、押
付ローラ17に内蔵された剥離爪22と、剥離爪22を
押付ローラ17内から出し入れする例えばエアーシリン
ダ等を有する爪開閉機構23と、爪開閉機構23の固定
部と剥離爪22との間に設けられたコイルバネ等の付勢
部材24を有する。剥離爪22は、例えばABS,ベス
ペルなどの樹脂又はステンレスなどの金属により鋭いス
クレーパ状の形状に形成されている。この剥離爪22は
剥離後の粘着部品4の端部の把持機能を兼ねるため、粘
着部品4の粘着面と接触する接触面は再剥離しやすいよ
うに非粘着加工処理が施されている。この剥離爪22の
位置を検出するため、図2(b)に示すように、押付ロ
ーラ17の側面の一部に反射板や磁性体からなる位置決
め部25が設けられ、ハンド本体15には剥離爪22が
押付ローラ17の下端部にきたとき位置決め部25を検
出する光センサや磁気センサからなる原点検出手段26
を有する。
【0025】仮貼り部17は粘着部品4を仮貼りして保
持するものであり、図2に示すように、ハンド本体15
の上下に沿って設けられたベルト27と、ベルト27の
一方の表面に沿って配置された複数のガイドローラ28
と、例えばロータリエンコーダを有しベルト27の移動
量を検出する送り量検出手段29を有する。ベルト27
は屈曲可能で伸びにくい材質で形成され、表面は非粘着
性又は弱粘着性の材質がコーティングされたり、微小な
凹凸が施されて仮貼り面を形成している。このベルト2
7は、図4(a)の正面図と(b)の側面図に示すよう
に、3本のベルト27a,27b,27cからなり、左
右のベルト27a,27cは押付ローラ16に設けた剥
離爪21の幅以上の間隔を置いて下プーリー30と上プ
ーリー31に巻き回され、中央のベルト27bは剥離爪
22を出した状態で押付ローラ16が回転したときに、
剥離爪22と干渉しない位置に設けられた中間プーリー
32と上プーリー31に巻き回されている。また、下プ
ーリー30も左右のベルト27a,27cの中間で剥離
爪22と干渉しないように、中間部の軸部分の径が小さ
く形成されている。押付ローラ16は伸縮する付勢機構
18を介して下プーリー30の回転軸に連結され、付勢
機構18により下プーリー30の位置でガイドローラ2
8側のベルト27a,27cに押圧されている。
【0026】ローラ開閉機構19は押付ローラ16の回
転軸に連結された揺動アーム33を有し、粘着部品4の
端部を取り込むときに押付ローラ16をベルト27から
一定間隔だけ離し、粘着部品4の端部を押付ローラ16
とベルト27の間に挟み込むことができるようにする。
【0027】送り伝達機構20は、例えば図4(a)の
正面図と(b)の側面図に示すように、押付ローラ16
の回転軸に取り付けられた歯車34と、下プーリー30
の上部のハンド本体15に取り付けられた歯車35と、
歯車34の上部に設けられ、上下に伸縮する付勢機構3
6に連結された歯車37と、歯車35と対向して設けら
れた案内コロ38と、歯車34,35,37と案内コロ
38に巻き回されたタイミングベルト39と、歯車35
の回転軸に取り付けられた歯車40と、下プーリー30
の回転軸に取り付けられ、歯車40と噛み合う歯車41
を有し、図5(a)に示すように、押付ローラ16が反
時計方向に回転すると下プーリー30を時計方向に回転
してベルト27を時計方向に回転する。この送り伝達機
構20のギヤー比を適切に設定し、押付ローラ16を回
転したときの線速度V1よりベルト27の速度V2を少
し速くすると、粘着部品4を剥離してベルト27に仮貼
りするときに、粘着部品4にたるみ等を生じさせずに仮
貼りすることができる。この送り伝達機構20のタイミ
ングベルト39は、下プーリー30に付勢機構18で連
結された押付ローラ16の回転軸に設けられた歯車34
と歯車35及び歯車35に対して上下に伸縮する付勢機
構36を介して連結された歯車37に巻き回されている
から、図5(c)に示すように、粘着部品4の端部を押
付ローラ16とベルト27の間に挟みこむときに、ロー
ラ開閉機構20により押付ローラ16をベルト27から
容易に離すことができる。
【0028】部品供給装置5の部品保持部42は、図6
(a)の断面図と(b)の斜視図に示すように、テーブ
ル43と、テーブル43の上に設置した発泡ウレタンや
ゴム等からなる弾性体シート44と、弾性体シート44
の表面に設けられた固定用の粘着シート45及びテーブ
ル43の4隅に設けられた位置決めピン46を有する。
粘着部品4は(n×m)個、例えば両面テープ等の粘着
層47により剥離紙シート48にマトリクス状に貼り付
けてある。剥離紙シート48には位置決めピン46と嵌
合する位置決め孔が設けられている。この部品供給装置
5を複数、例えば3台設け、収納した粘着部品4が全て
剥離されたら剥離紙シート48を取り除き新しい粘着部
品4を有する剥離紙シート48と入れ替える。
【0029】制御装置8は、図6のブロック図に示すよ
うに、中央制御部51とロボット駆動制御部52と押付
力制御部53及びハンド制御部54を有する。中央制御
部51は操作表示部55からの駆動信号を入力し、あら
かじめ設定されたプログラムにより装置全体を駆動する
とともに装置の動作状態を操作表示部55に表示する。
ロボット駆動制御部52は中央制御部51からの制御信
号により多関節ロボット4の動作を制御するとともに視
覚センサ13で検出した情報により貼付けハンド9の位
置を制御する。押付力制御部53は、貼付けハンド9で
部品供給装置5から粘着部品4を剥離するときと、被着
体6に粘着部品4を貼り付けるときに力センサ11で検
出した貼付けハンド9の押付力があらかじめ定めた所定
の押付力になるように押圧手段12を制御する。ハンド
駆動制御部54は貼付けハンド9の原点検出手段26と
送り量検出手段29からの信号を入力し、爪開閉機構2
3とローラ開閉機構19の動作を制御する。
【0030】上記のように構成した粘着部品貼付け装置
1で被着体固定台7に固定された被着体6に粘着部品4
を貼り付けるときの動作を図8,図9の動作工程図を参
照して説明する。
【0031】まず、ロボット駆動制御部52で多関節ロ
ボット32を駆動して貼付けハンド9を部品供給装置5
に移動する。この貼付けハンド9の押付ローラ16を部
品保持部42のテーブル43に載置した剥離紙シート4
8に押付けて回転させ、原点検出手段26で押付ローラ
16に設けた位置決め部25を検出して剥離爪22が下
方にきたことを検知すると押付ローラ16を剥離紙シー
ト48から離して爪開閉機構23を動作させて剥離爪2
2を押付ローラ16から下方に押し出す。この状態で押
付ローラ16を粘着部品4の端部に位置決めして、図8
(a)に示すように、粘着部品4の端部がある剥離紙シ
ート48に剥離爪22の先端を押付けて弾性体シート4
4に載置した剥離シート48を窪ませて粘着部品4の端
部を変形させる。そして剥離爪22の先端を粘着部品4
の端部に押し付け、貼付けハンド9を粘着部品4側の斜
め上方向に移動する。この移動により剥離爪22の先端
により粘着部材4の先端部が剥離紙シート48から剥離
して破線に示すように持ち上がる。この状態で図8
(b)に示すように、再び剥離爪22を剥離紙シート4
8に押付けて、剥離爪22の先端を剥離した粘着部品4
の先端部と剥離紙シート48の間に挿入する。この挿入
量は2mm程度で良く、粘着部品4が硬めのラベルなど
の場合には、(a)に示した粘着部品4の先端部の剥離
動作をしなくても剥離爪22の先端を粘着部品4の先端
部と剥離紙シート48の間に挿入することができる。剥
離爪22の先端を粘着部品4の先端部と剥離紙シート4
8の間に挿入した後、爪開閉機構23を動作させて、図
8(c)に示すように、剥離爪22を押付ローラ16内
に引き込め、粘着部品4の先端部を押付ローラ16と剥
離爪22で挟み込み把持する。
【0032】この状態で押付ローラ16を一定の押付力
で粘着部品4に押付けて貼付けハンド9を粘着部品4と
平行に移動する。この移動により押付ローラ16が反時
計方向に回転し、粘着部品4を剥離紙シート48から剥
離する。また、押付ローラ16の回転力は仮貼り部17
のベルト27に伝達され、ベルト27は時計方向に回転
する。この押付ローラ16を粘着部品4に押付けて貼付
けハンド9の移動を開始してベルト27が回転すると、
送り量検出手段29はベルト27の移動量を検出する。
このベルト27の移動量があらかじめ定めた所定の移動
量に達して、剥離した粘着部品4の先端部が、図8
(d)に示すように、押付ローラ16とベルト27の間
まで移動して、粘着部品4の先端部が所定長さだけベル
ト27に仮貼りした状態になると、爪開閉機構23を動
作させて、図8(e)に示すように、剥離爪22を押し
出し、押付ローラ16と剥離爪22による粘着部品4の
挟持を解除する。この剥離爪22を押し出すときに、ベ
ルト27の中間ベルト27bの下部が中間プーリー32
に巻き回されて、剥離爪22と干渉しないようになって
いるから、剥離爪22を確実に押し出すことができる。
【0033】この状態で貼付けハンド9をさらに移動し
て押付ローラ16を回転させて粘着部品4を剥離し、図
8(f)に剥離した粘着部品4を仮貼りしたベルト27
が一定距離だけ移動して剥離爪22がベルト27から離
れたことを検知すると、図8(g)に示すように、爪開
閉機構23を動作して剥離爪22を押付ローラ16内に
引き込める。さらに押付ローラ16を回転させて粘着部
品4を剥離してベルト22に仮貼りする。この押付ロー
ラ16を回転して粘着部品4を剥離するときに、剥離爪
22が押付ローラ16内に取り込まれているから、長尺
の粘着部品4も安定して剥離してベルト27に仮貼りす
ることができる。この粘着部品4をベルト27に仮貼り
するとき、ベルト27の表面は非粘着性又は弱粘着性の
材質がコーティングされたり、微小な凹凸が施されてい
るから、粘着部品4の粘着層がベルト27の表面に接合
することを防ぐことができる。また、ベルト27の表面
に仮貼りした粘着部品4をガイドローラ28で押えてい
るから、仮貼りした粘着部品4が剥げたりして脱落する
ことを防ぐことができる。
【0034】押付ローラ4を剥離紙シート48に貼られ
た粘着部品4の端部近傍まで移動したら、粘着部品4の
端部を少し残して貼付けハンド9の移動を停止し、貼付
けハンド9を上方向に移動して粘着部品4の端部を剥離
紙シート48から離す。このとき粘着部品4の端部は、
図8(h)に示すように、押付ローラ16とベルト27
から一定長さだけ突出した状態になっている。この状態
で多関節ロボット3は粘着部品4を保持した貼付けハン
ド9を被着体6の貼付け位置まで移動する。この粘着部
品4を保持した貼付けハンド9を移動するとき、粘着部
品4の粘着力を利用して粘着部品4をベルト27に保持
するので、各種材質、特に従来の吸着方法では保持しに
くかったウレタン発泡体などや柔軟で変形しやすい材質
からなる粘着部品4を安定して保持して搬送することが
できる。また、粘着部品4の粘着力を利用して帯状のベ
ルト27に仮貼付けして保持することにより、異形を含
む各種形状やサイズの粘着部品4を安定して保持するこ
とができ、異なる形状やサイズの粘着部品4を同じ貼付
けハンド9を使用して保持し搬送することができる。
【0035】粘着部品4を保持した貼付けハンド9を被
着体6の位置に搬送すると、図9(a)に示すように、
押付ローラ16とベルト27から一定長さだけ突出した
状態になっている粘着部品4の先端部を被着体6の貼付
け位置に位置決めし、押付ローラ16により粘着部品4
の先端部を被着体6に押し付ける。この状態で貼付けハ
ンド9を被着体6の表面に沿って移動する。この貼付け
ハンド9の移動により押付ローラ16が時計方向に回転
し、粘着部品4を仮貼りしたベルト27が反時計方向に
回転し、仮貼りした粘着部品4を被着体6の表面に送り
出す。この送出された粘着部品6を押付ローラ16で所
定の押付力で押し付けることにより、粘着部品4にしわ
がよることなしに被着体6の表面に貼り付けることがで
きる。そして図9(b)に示すように、粘着部品4の全
体を被着体6に貼り付けて貼付け動作が完了したら貼付
けハンド9を部品供給装置5に移動して次の粘着部品4
の剥離動作に入る。
【0036】このように粘着部品4を保持した貼付けハ
ンド9を被着体6に移動して、粘着部品4を被着体6に
貼り付けるとき、粘着部品4を仮貼りして保持する部分
は帯状のベルト27であるから、被着体6に近づく部分
はハンド本体15の下部に設けた下プーリー30の部分
だけであり、被着体6の貼付け面以外の場所に干渉する
ことを避けることができる。したがって各種形状の被着
体6に適用することができる。また、粘着部品4を被着
体6に貼り付けるときに、粘着部品4を仮貼りして保持
しているベルト27の表面は非粘着性又は弱粘着性の材
質がコーティングされたり、微小な凹凸が施されている
から、粘着部品4をベルト27の表面から容易に剥離し
て送り出すことができ、被着体6に安定して貼り付ける
ことができる。
【0037】また、粘着部品4の仮貼付けから搬送及び
被着体6に対する貼付けを自動的に行うから、粘着部品
4をベルト27に仮貼りするときの位置決め精度や、搬
送した粘着部品4を被着体6に貼り付けるときの位置決
め精度を高めることができる。また、粘着部品4をベル
ト27に仮貼りするとき、粘着部品4に押し付ける押付
ローラ16の押付力を粘着部品4の材質に応じて適切な
押付力に設定することにより、各種の粘着部品4をベル
ト27に安定して仮貼りすることができる。さらに、粘
着部品4を被着体6に貼り付けるときにも、粘着部品4
に対する押付ローラ16の押付力を粘着部品4の材質に
応じて適切な押付力に設定することにより、被着体6に
ムラなく粘着部材4を貼り付けることができるとともに
後工程で増し押しをする必要がなくなり、作業時間を短
縮することができる。
【0038】次にベルト27に粘着部品4を仮貼りする
ときに、ベルト27を案内にして粘着部品4を押付ロー
ラ16とベルト27に挟み込む場合について説明する。
この貼付けハンド9には、図10(a)の構成図に示す
ように、ベルト27a,27cを巻き回して押付ローラ
16と対向して設けられた下プーリー30の部分にベル
トスイング機構60を有する。ベルトスイング機構60
は下プーリー30の押付ローラ16と反対の位置に設け
られた案内ローラ61と、モータやソレノイド,シリン
ダ等からなり、ハンド本体15に設けられた回動装置6
2と、先端部にベルト27a,27cが巻かれたスイン
グローラ63を取付け、後端部が回動装置62に連結さ
れて、図10(b)に示すように押付ローラ16側に回
動する揺動アーム64を有する。
【0039】このベルトスイング機構60を有する貼付
けハンド9で粘着部品4をベルト27に仮貼りするとき
は、図11の工程図(a)に示すように、粘着部品4の
先端部を押付ローラ16と剥離爪22で挟み込み把持し
た状態で押付ローラ16を回転して剥離した粘着部品4
の先端部がベルトスイング機構60でクランプできる位
置Aを越えたことをベルト27の移動量から検出したと
きに、回動装置62を駆動して、(b)に示すように、
揺動アーム64を押付ローラ16側に回動する。この揺
動アーム64の回動によりスイングローラ63に巻かれ
たベルト27a,27cの部分が回動ローラ16側に回
動し、剥離爪22と押付ローラ16で先端部を挟持して
いる粘着部品4を回動したベルト27a,27bに仮貼
りする。この状態で押付ローラ16を回転し、粘着部品
4の先端部が所定長さだけベルト27a,27cに仮貼
りした状態になると、剥離爪22による粘着部品4の挟
持を解除し、剥離した粘着部品4を仮貼りしたベルト2
7が一定距離だけ移動して剥離爪22がベルト27から
離れると剥離爪22を押付ローラ16内に引き込める。
さらに押付ローラ16を回転させて粘着部品4を剥離し
てベルト22に仮貼りする。押付ローラ16が剥離紙シ
ート48に貼られた粘着部品4の端部近傍まで移動した
ら、図11(c)に示すように、粘着部品4の端部を少
し残して貼付けハンド9の移動を停止し、貼付けハンド
9を上方向に移動して粘着部品4の端部を剥離紙シート
48から離す。この状態で多関節ロボット3は粘着部品
4を保持した貼付けハンド9を被着体6の貼付け位置ま
で移動する。粘着部品4を保持した貼付けハンド9を被
着体6の位置に搬送すると、図11(d)に示すよう
に、押付ローラ16とベルト27から一定長さだけ突出
した状態になっている粘着部品4の先端部を被着体6の
貼付け位置に位置決めし、押付ローラ16により粘着部
品4の先端部を被着体6に押し付けて貼付けハンド9を
被着体6の表面に沿って移動し、ベルト27に仮貼りし
た粘着部品4を被着体6に貼り付ける。このベルト27
に仮貼りした粘着部品4を被着体6に貼り付けるとき、
図11(d)に示すように、ベルトスイング機構60で
粘着部品4を押付ローラ16の表面に法線方向から接触
させているから、粘着部品4を被着体6に貼り付けるとき
に、粘着部品4の端部が捲れあがるようなことを防ぐこ
とができる。また、押付ローラ16の表面に法線方向か
ら接触させて先端部が押付ローラ16の表面に倣って彎
曲した粘着部品4の先端部を被着体6の貼付け部に位置
決めすることにより、粘着部品4の端部を精度良く位置
決めすることができる。
【0040】次にベルト27に複数の粘着部品4を連続
的に仮貼り被着体6に連続して貼り付ける例について説
明する。この場合、貼付けハンド9の押付ローラ16に
は、図12の断面図に示すように、角度が180度異な
る位置に2組の部品端部剥離手段21を有し、仮貼り部
17には、図13の構成図に示すように、ベルトスイン
グ機構60と同期して前進,後退する終端分離機構65
と、ベルト27に仮貼りした粘着部品4の終端位置を検
出する反射型の光センサからなる部品終端検知手段66
を有する。終端分離機構65は例えば3本のベルト27
a〜27cの間隙からエアーを噴出するエアーノズルを
有するエアー噴出機構や、あるいは3本のベルト27a
〜27cの間隙から突出しピンを押し出す機械的機構を
使用すると良い。
【0041】上記のように構成した貼付けハンド9で剥
離紙シート48に貼られた粘着部品4の端部を剥離する
ときに、剥離紙シート48に剥離爪22の先端を押付け
て剥離シート48を窪ませて粘着部品4の端部を変形さ
せ、剥離爪22の先端を粘着部品4の端部に押し付け、
貼付けハンド9を粘着部品4側の斜め上方向に移動する
ときに、薄くて柔軟な粘着部品4は端部が剥離できない
場合がある。このような場合、ベルトスイング機構60
を押付ローラ16側に回動するとともに終端分離機構6
5を前進させ、終端分離機構65から例えばエアーを噴
出して粘着部品4の端部の剥離を補助させる。このよう
に剥離爪22とともに終端分離機構65を使用すること
により、薄くて柔軟な粘着部品4に端部も確実に剥離す
ることができる。この端部が剥離した粘着部品4の先端
部を剥離爪22の先端部で持ち上げた後、ベルトスイン
グ機構60を初期位置に回動し終端分離機構65を後退
させてから、剥離爪22と押付ローラ16により粘着部
品4を挟持して剥離動作を行い、剥離した粘着部品4の
先端部が所定に位置に達したら、ベルトスイング機構6
0を押付ローラ16側に回動しベルト27に対する仮貼
り動作を行う。この仮貼り動作をするとき、押付ローラ
4を剥離紙シート48に貼られた粘着部品4の端部まで
移動して粘着部品4を端部までベルト27に仮貼りす
る。そして押付ローラ16を剥離紙シート48に押付け
て回転させ、ベルト27に仮貼りした粘着部品4の終端
を部品終端検知手段66で検出して、仮貼りした粘着部
品4が押付ローラ16の位置から一定距離だけ離れた
後、剥離爪22が下方にきたことを検知すると押付ロー
ラ16を剥離紙シート48から離して部品端部剥離手段
21を動作させて剥離爪22を押し出し、次の粘着部品
4の剥離と仮貼り動作を行う。この動作を繰り返して、
図14(a)の側面図と(b)の正面図に示すように、
複数の粘着部品4をベルト27に仮貼りする。この複数
の粘着部品4をベルト27に仮貼りするときに、押付ロ
ーラ16に2組の部品端部剥離手段21を設けたから、
複数の粘着部品4の端部を剥離するときの位置決めを短
時間で行うことができるとともに異なるサイズの粘着部
品4をほぼ一定間隔でベルト27に仮貼りすることがで
きる。
【0042】ベルト27に仮貼りする最終の粘着部品4
の端部近傍まで押付ローラ16を移動したら、粘着部品
4の端部を少し残して貼付けハンド9の移動を停止し、
貼付けハンド9を上方向に移動して粘着部品4の端部を
剥離紙シート48から離し、粘着部品4を保持した貼付
けハンド9を被着体6の貼付け位置まで移動する。そし
て押付ローラ16とベルト27から一定長さだけ突出し
た状態になっている粘着部品4の先端部を被着体6の貼
付け位置に位置決めし、押付ローラ16により粘着部品
4の先端部を被着体6に押し付けて移動し、仮貼りした
粘着部品4を被着体6の表面に貼り付ける。その後、押
付ローラ16を被着体6に押付けて回転させ、図15に
示すように、ベルト27に仮貼りした次の粘着部品4を
ベルト27の下端部まで送り出す。この粘着部品4を送
り出すとき、仮貼りした粘着部品4の先端部は、図15
の破線で示すように、ベルト27の下端部に巻かれたま
ま送り出される。そこで終端分離機構65から例えばエ
アーを噴出してベルト27の下端部に巻かれた粘着部品
4の先端部をベルト27から剥離する。そして貼付けハ
ンド9を被着体6の次の貼付け位置に移動し、押付ロー
ラ16を被着体6に押付けて回転させ粘着部品4を被着
体6に貼り付ける。このようにしてベルト27の下端部
に巻かれたまま送り出された粘着部品4の先端部を確実
にベルト27から剥離することができ、ベルト27に仮
貼りした複数の粘着部品4を被着体6に安定して貼り付
けることができる。また、複数の粘着部品4をベルト2
7に仮貼りして被着体6に搬送し、ベルト27に仮貼り
した粘着部品4を被着体6に連続的に貼り付けることが
できるから、粘着部品4の搬送動作時のタクトタイムを
短縮することができ、粘着部品4の貼付けを効率良く行
うことができる。
【0043】上記説明では剥離爪22が押付ローラ17
の下端部にきたときを検出する原点検出手段26として
光センサや磁気センサを使用した場合について説明した
が、図16に示すように、剥離爪22の位置を定めるカ
ム溝70を有するカム71を押付ローラ17に設け、こ
のカム71と係合する位置決めピン72をハンド本体1
5に設け、剥離爪22の剥離位置である原点を検出する
ときに位置決めピン72を前進させ、押付ローラ17を
回転するときは位置決めピン72を後退させるようにし
ても良い。
【0044】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、台紙等
に貼られて供給される粘着部品を剥離しながら、非粘着
性又は弱粘着性を有する仮貼り面に仮貼りして保持する
ことにより、粘着部品の粘着力を利用して仮貼り面に保
持することができ、各種材質、特に従来の吸着方法では
保持しにくかったウレタン発泡体などや柔軟で変形しや
すい材質からなる部品を安定して保持し搬送することが
できる。また、粘着部品の粘着力を利用して帯状の仮貼
り面に仮貼付けして保持することにより、異形を含む各
種形状やサイズの粘着部品を安定して保持することがで
き、各種形状やサイズの粘着部品を同じ貼付け工具を使
用して安定して保持し搬送することができる。
【0045】また、台紙等に貼られた粘着部品を、回転
体に設けた部品端部剥離手段の剥離爪の先端部で剥離
し、剥離した粘着部品の先端部を回転体と剥離爪で挟持
して仮貼り部の仮貼り面に移動させることにより、粘着
部品を安定して剥離して仮貼り面に仮貼りすることがで
きる。
【0046】さらに、仮貼り面に仮貼りした粘着部品を
被着体に搬送して回転体の回転により被着体に貼り付け
るから、被着体に対する粘着部品の貼付け精度を高める
ことができる。
【0047】また、仮貼り部の仮貼り面を複数に分割し
て、複数の仮貼り面のうち、回転体から出した剥離爪が
回転体の回転により移動する軌跡内にある仮貼り面の経
路を他の仮貼り面と異ならせることにより、回転体と剥
離爪で挟持した粘着部品の先端部を仮貼り面に貼り付け
るときに、仮貼り面が回転している剥離爪と干渉するこ
とを防ぐことができ、粘着部品を安定して仮貼りするこ
とができる。
【0048】さらに、仮貼り部に、仮貼り面の一部を回
転体側に揺動して粘着部品を仮貼り面に案内する部品案
内機構を設けることにより、仮貼りする粘着部品を回転
体と仮貼り面の間に安定して案内することができる。
【0049】また、回転体を仮貼り部の仮貼り面から一
定距離だけ離す開閉機構を設け、粘着部品の先端部を回
転体と仮貼り面の間に案内するときに、回転体を仮貼り
面から離すことにより、仮貼りする粘着部品の先端部を
回転体と仮貼り面の間に安定して案内することができ
る。
【0050】また、粘着部品貼付け装置に、粘着付品を
貼った台紙を位置決めして保持する部品供給装置と、粘
着部品を貼り付ける被着体を保持する被着体固定手段
と、粘着部品貼付け工具を有する工具移動手段を設け、
工具移動手段は、粘着部品貼付け工具の回転体に設けた
剥離爪を台紙に貼られた粘着部品の端部近傍の台紙に押
付けて粘着部品の端部を剥離し、剥離した粘着部品の先
端部を回転体と剥離爪で挟持し、回転体を回転して粘着
部品の先端部を仮貼り部の仮貼り面に移動させて仮貼り
することにより、粘着部品の先端部を自動的に剥離して
仮貼り面に仮貼りすることができる。
【0051】また、剥離した粘着部品の先端部が所定長
さだけ仮貼り面に仮貼りした状態で剥離爪による粘着部
品の挟持を解除して剥離爪を回転体に収納し、回転体の
回転により仮貼り面を移動させて粘着部品を台紙から剥
離するとともに仮貼り面に仮貼りして粘着部品を保持さ
せることにより、粘着部品を安定して剥離して仮貼りす
ることができる。
【0052】さらに、粘着部品貼付け工具に、回転体に
内蔵した部品端部剥離手段の剥離爪の剥離位置を決定す
る原点検出手段を設けることにより、台紙等に貼られた
粘着部品に対して剥離爪を精度良く位置決めすることが
でき、粘着部品を安定して剥離することができる。
【0053】また、粘着部品貼付け工具の仮貼り部に、
仮貼り面に仮貼りした粘着部品の終端位置を検出する部
品終端検知手段を設けることにより、複数の粘着部品を
仮貼り面に連続的に仮貼りすることができ、粘着部品を
搬送するときのタクトタイムを短縮して粘着部品の貼付
けを効率良く行うことができる。
【0054】また、粘着部品貼付け工具の仮貼り部に、
粘着部品の端部を台紙から剥離するとともに、仮貼り面
に仮貼りした粘着部品の終端部を仮貼り面から剥離する
端部剥離手段を設けることにより、薄くて柔軟な粘着部
品の端部も確実に剥離することができるとともに、仮貼
り面に仮貼りした複数の粘着部品を被着体に貼り付ける
ときに、粘着部品の端部を仮貼り面から確実し剥離する
ことができ、各種の粘着部品を安定して剥離して貼り付
けることができる。
【0055】さらに、粘着部品貼付け工具の回転体の外
周面に複数の部品端部剥離手段を設けることにより、複
数の粘着部品を剥離するときの位置決めを短時間で行う
ことができるとともに異なるサイズの粘着部品をほぼ一
定間隔で仮貼り面に仮貼りすることができ、被着体に粘
着部品を貼り付けるときの位置決め処理等を容易に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】粘着部品貼付け装置の構成図である。
【図2】貼る付けハンドの構成図である。
【図3】押付ローラに内蔵した部品端部剥離手段の構成
を示す断面図である。
【図4】ベルトの構成図である。
【図5】送り伝達機構の構成図である。
【図6】部品供給装置の構成図である。
【図7】制御装置の構成を示すブロック図である。
【図8】粘着部品の剥離と仮貼り動作を示す工程図であ
る。
【図9】粘着部品の貼付け動作を示す工程図である。
【図10】ベルトスイング機構の構成図である。
【図11】ベルトスイング機構を利用した仮貼りと貼付
け動作を示す工程図である。
【図12】2組の部品端部剥離手段を有する押付ローラ
の断面図である。
【図13】終端分離機構と部品終端検知手段を有する貼
付けハンドの構成図である。
【図14】複数の粘着部品を仮貼りした状態を示す模式
図である。
【図15】終端分離機構により粘着部品の端部をベルト
から剥離する動作を示す模式図である。
【図16】原点検出手段の他の構成図である。
【符号の説明】
1;粘着部品貼付け装置、2;基台、3;多関節ロボッ
ト、4;粘着部品、5;部品供給装置、6;被着体、
7;被着体固定台、8;制御装置、9;多関節ロボッ
ト、10;ハンド保持部、11;力センサ、12;押圧
手段、13;視覚センサ、14;取付フランジ、15;
ハンド本体、16;押付ローラ、17;仮貼り部、1
8;付勢機構、19;ローラ開閉機構、20;送り伝達
機構、21;部品端部剥離手段、22;剥離爪、23;
爪開閉機構、24;付勢部材、25;位置決め部、2
6;原点検出手段、27;ベルト、28;ガイドロー
ラ、29;送り量検出手段、30;下プーリー、31;
上プーリー、32;中間プーリ、33;揺動アーム、3
4,35,37,40,41;歯車、36;付勢機構、
38;案内コロ、39;タイミングベルト、42;部品
保持部、43;テーブル、44;弾性体シート、45;
粘着シート、46;位置決めピン、47;粘着層、4
8;剥離紙シート、51;中央制御部、52;ロボット
駆動制御部、53;押付力制御部、54;ハンド制御
部、60;ベルトスイング機構、61;案内ローラ、6
2;回動装置、63;スイングローラ、64;揺動アー
ム、65;終端分離機構、66;部品終端検知手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 睦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 3E095 AA01 BA01 CA01 DA22 DA40 DA42 DA45 DA85 EA02 EA09 EA13 EA22 EA26 EA36 FA02 FA13

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台紙等に貼られて供給される粘着部品を
    剥離して被着体に貼り付ける粘着部品貼付け工具であっ
    て、 工具本体に設けられた仮貼り部と回転体を有し、仮貼り
    部は複数に分割され、表面が非粘着性又は弱粘着性を有
    する帯状の仮貼り面を有し、回転体は、仮貼り部の仮貼
    り面に押圧され、粘着部品の粘着層と反対側の面に押し
    付けて回転し、該回転力により仮貼り面を移動させるも
    のであり、部品端部剥離手段を有し、部品端部剥離手段
    は回転体に内蔵された剥離爪と、剥離爪を回転体内から
    出し入れする爪開閉機構とを有し、台紙等に貼られて供
    給される粘着部品の端部を剥離爪の先端部で剥離し、剥
    離した粘着部品の先端部を回転体と剥離爪で挟持して仮
    貼り部の仮貼り面に移動させることを特徴とする粘着部
    品貼付け工具。
  2. 【請求項2】 上記仮貼り部の複数の仮貼り面のうち、
    回転体から出した剥離爪が回転体の回転により移動する
    軌跡内にある仮貼り面の経路を他の仮貼り面と異ならせ
    た請求項1記載の粘着部品の貼付け工具。
  3. 【請求項3】 上記仮貼り部に、仮貼り面の一部を回転
    体側に揺動して粘着部品を仮貼り面に案内する部品案内
    機構を有する請求項1又は2記載の粘着部品の貼付け工
    具。
  4. 【請求項4】 上記回転体を仮貼り部の仮貼り面から一
    定距離だけ離す開閉機構を有する請求項1,2又は3記
    載の粘着部品の貼付け工具。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の粘着
    部品貼付け工具を有する粘着部品貼付け装置であって、 部品供給装置と工具移動手段を有し、部品供給装置は粘
    着付品を貼った台紙を位置決めして保持し、工具移動手
    段は、粘着部品貼付け工具の回転体に設けた剥離爪を台
    紙に貼られた粘着部品の端部近傍の台紙に押付けて粘着
    部品の端部を剥離し、剥離した粘着部品の先端部を回転
    体と剥離爪で挟持し粘着部品貼付け工具を移動して回転
    体を回転し、粘着部品の先端部を仮貼り部の仮貼り面に
    移動させて仮貼りし、剥離した粘着部品の先端部が所定
    長さだけ仮貼り面に仮貼りした状態で剥離爪による粘着
    部品の挟持を解除して剥離爪を回転体に収納し、回転体
    の回転により仮貼り面を移動させて粘着部品を台紙から
    剥離するとともに仮貼り面に仮貼りして粘着部品を保持
    させ、粘着部品を保持した粘着部品貼付け工具を被着体
    に移動し、保持した粘着部品の端部を回転体で被着体に
    押し付け、粘着部品貼付け工具を移動しながら回転体を
    回転して、仮貼り面に仮貼りした粘着部品を剥離すると
    ともに被着体に貼り付けることを特徴とする粘着部品貼
    付け装置。
  6. 【請求項6】 上記粘着部品貼付け工具に、回転体に内
    蔵した部品端部剥離手段の剥離爪の剥離位置を決定する
    原点検出手段を有する請求項5記載の粘着部品貼付け装
    置。
  7. 【請求項7】 上記粘着部品貼付け工具の仮貼り部に、
    仮貼り面に仮貼りした粘着部品の終端位置を検出する部
    品終端検知手段を有する請求項6記載の粘着部品貼付け
    装置。
  8. 【請求項8】 上記粘着部品貼付け工具の仮貼り部に、
    粘着部品の端部を台紙から剥離するとともに、仮貼り面
    に仮貼りした粘着部品の終端部を仮貼り面から剥離する
    端部剥離手段を有する請求項5,6又は7記載の粘着部
    品貼付け装置。
  9. 【請求項9】 上記粘着部品貼付け工具の回転体の外周
    面に複数の部品端部剥離手段を有する請求項5乃至8の
    いずれかに記載の粘着部品貼付け装置。
JP2001355678A 2001-11-21 2001-11-21 粘着部品貼付け工具及び粘着部品貼付け装置 Pending JP2003155012A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008284805A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Iida Sangyo Kk 貼付体、収容体、貼付体の収容方法、及び貼付体の製造方法
WO2021107109A1 (ja) * 2019-11-29 2021-06-03 日昌株式会社 シーリング材、シーリング材収納用治具、およびシーリング材の製造方法
CN114187847A (zh) * 2020-09-15 2022-03-15 杰宜斯科技有限公司 显示器部用预处理装置

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