JP2003154799A - 記録方法及び記録物 - Google Patents

記録方法及び記録物

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JP2003154799A
JP2003154799A JP2001355996A JP2001355996A JP2003154799A JP 2003154799 A JP2003154799 A JP 2003154799A JP 2001355996 A JP2001355996 A JP 2001355996A JP 2001355996 A JP2001355996 A JP 2001355996A JP 2003154799 A JP2003154799 A JP 2003154799A
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JP2001355996A
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Kazuo Etsuno
一夫 越野
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 額縁に入れなくとも額縁に入れたと同じよう
に画像の回りに立体化された装飾が施された記録物を作
製することができる記録方法を提供すること。 【解決手段】 多少厚めの基材1の上にインク受容層2
が形成された記録媒体表面にインクジェット記録方式に
より画像を記録し、該画像の周囲の4隅にインクジェッ
ト記録方式により膨張性のインクを用いて飾りとなるよ
うな模様の装飾部3を記録し、ついで、その装飾部3を
膨張処理して膨張・立体化した装飾部3を形成すること
により、画像の回りに額縁に相当する立体化した装飾を
画像に合わせて自由に形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字や画像(以
下、「画像」という)を記録する際に、画像の回りに額
縁のような装飾部を膨張性のインクで形成し、膨張処理
し、膨張・立体化した装飾部を設ける記録方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット記録プリンターに
よる印字品質が一段と向上してきており、また、多色イ
ンクジェット記録プリンターにより形成される画像は、
製版方式による多色印刷やカラー写真方式による印画に
比較して、遜色のない記録を得ることが可能になってき
ている。また、作成部数の少ない用途においては、写真
技術によりも安価に作成することが可能であるため、フ
ルカラー画像記録分野においてもインクジェット記録プ
リンターが利用されるようになってきている。
【0003】インクジェット記録プリンターを使用して
記録媒体に記録を行なう場合、給紙ローラとパット部を
通り供給された記録媒体は、紙送りローラによって記録
ヘッドと対向する位置へ送られ、そこで記録されるので
あるが、記録媒体の移送方向先端部分から記録を開始す
ると、記録媒体の先端部分の画像が良好なものとならな
いということが生じ、そのため、記録媒体の先端部分か
ら記録を行なわずに一定距離移送された状態、即ち、記
録媒体が排紙ローラに到達するまで移送され、記録媒体
が送りローラと排紙ローラとの間でピンと張った状態で
記録を行なうことによって記録媒体への記録初めの部分
の画像品質の向上を図ってきていた。そのために、記録
媒体の先端部分に記録を行なわないための余白が必要と
なっていた。
【0004】また、記録媒体への記録が移送方向後端部
に近づいて、記録媒体の後端部分が紙送りローラから離
れた状態で記録を続けるようになると、記録媒体後端部
分の記録画像の品質が低下する傾向にあったために、上
記の場合と同様に、記録媒体が紙送りローラと排紙ロー
ラとの間でピンと張った状態でのみ記録を行なうことに
よって記録媒体の後端部分への記録の画像品質の向上を
図ってきていた。そのために、記録媒体の後端部分にも
記録が行なえない余白が必要となっていた。
【0005】更に、記録媒体の一方の端から他方の端ま
で記録を行なうと、記録媒体の供給の際の誤差、記録ヘ
ッドの制御の誤差などが発生し、記録ヘッドから吐出さ
れたインクが記録媒体の無い左右の端部の外の部分に付
着し、そのために記録媒体の裏面又は端部が汚れる恐れ
があった。そこで、通常は、記録媒体の一方の端から他
方の端まで記録を行なうことをしないで、記録媒体の一
方の端から一定の距離をとった所から記録を始めるよう
にし、また、他方の端から一定の距離をとった所まで記
録を行ない、記録媒体の左右端部に余白ができるように
して記録を行なっていた。
【0006】ところが、フルカラー画像記録分野におけ
るインクジェットプリンターの利用もあって、従来記録
媒体の上下・左右端部にできるようにしていた余白の部
分にまで記録を行なうことが望まれるようになってき
た。そのような記録手段としていくつかの方法が提案さ
れている。例えば、記録媒体に画像を印刷後、プリンタ
ー内で機械的に余白部分を切り取る方法(例えば、特開
平11−254771号公報)、予めミシン目入りの記
録媒体を使用し、画像を印刷後に人為的にそのミシン目
に沿って切断する方法(例えば、特開2000−218
887号公報)、記録媒体よりも大きく、インク吸収層
を有する台紙上に記録媒体を載置して画像を印刷する方
法(例えば、特開2000−302273号公報)など
がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、好みの記録物
を飾ろうとして額縁のようなものに取り付けようとする
と、せっかく上下・左右に余白を設けないように記録し
たところが隠されてしまうことになるし、また、上下・
左右に余白が設けられている記録物を額縁に入れて飾ろ
うとした場合には、余白の一部が現れたり、画像部分の
一部が隠れてしまったりし、ちょうど余白の部分のみが
隠れてしまうような額縁がなかったり、容易に入手でき
なかったりすることがあった。
【0008】そこで、本発明では、額縁に入れなくとも
額縁に入れたように画像の回りに装飾が施された記録物
を作製できるようにして、画像と回りの装飾が正確に一
体化されると同時に、回りの装飾の選択も画像に合わせ
て自由に行なえるようにする画像記録方法及びその方法
により形成された記録物を提供することを目的とするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録媒体の表
面に画像を記録する前又は後で、その画像の回りの少な
くとも4隅に膨張性のインクによって装飾部を記録し、
その装飾部に膨張処理を施して膨張・立体化した装飾部
を形成することにより上記の目的を達成するものであ
る。
【0010】即ち、本発明に係る記録方法は、記録媒体
表面に画像を記録し、該画像の周囲の少なくとも4隅に
膨張性のインクにより装飾部を記録し、次いで、その装
飾部を膨張処理して膨張・立体化した装飾部を形成する
ことを特徴とする。(請求項1)
【0011】また、本発明に係る記録方法は、記録媒体
表面の周辺部の少なくとも4隅に、膨張性のインクを用
いて枠状の装飾部を記録し、その枠状の装飾部により形
成される所定の範囲内の画像記録部に画像を記録し、次
いで、その装飾部を膨張処理して膨張・立体化した装飾
部を形成することを特徴とする。(請求項2)
【0012】また、本発明に係る記録方法は、前記装飾
部が、少なくとも2層からなることを特徴とする。(請
求項3)
【0013】また、本発明に係る記録方法は、前記膨張
処理が、加熱処理であることを特徴とする。(請求項
4)
【0014】また、本発明に係る記録方法は、前記膨張
処理後に、前記装飾部内の画像が記録されている部分に
光沢層を形成することを特徴とする。(請求項5)
【0015】また、本発明に係る記録方法は、前記光沢
層の厚さが、前記膨張処理後の装飾部の厚さとほぼ等し
い厚さであることを特徴とする。(請求項6)
【0016】また、本発明に係る記録方法は、前記画像
の記録、前記装飾部の記録をインクジェット記録方式に
より行なうことを特徴とする。(請求項7)
【0017】また、本発明に係る記録物は、前記のいず
れかに記載の記録方法により記録されたことを特徴とす
る。(請求項8)
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は、画像の記録の前後に、
画像の回りの少なくとも4隅部分に額縁のような装飾部
を膨張性のインクで記録し、装飾部を膨張・立体化する
ことを特徴とするもので、インクジェット記録方式など
のような記録方法で簡単に好みの装飾部を設けた画像を
得ることができるものである。以下において、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0019】本発明において使用される記録媒体は、特
に限定されるものではなく、シート状の紙、プラスチッ
ク、布、金属などでも良く又はそれを基材とし、その表
面にインク吸収層や光沢層などのコート層を設けたもの
でも良い。基材表面にインク吸収層等を有しインクジェ
ット記録方式に好適な記録用紙が好ましい。また、基材
として多少厚みを持ったものを使用すれば、本発明の方
法により、画像が記録され、その回りに膨張・立体化さ
れた装飾部を有する記録物はそのまま装飾品として飾る
こともできる。
【0020】本発明において、記録媒体の画像形成部へ
の画像等の記録は、いかなるインクを用い、いかなる手
段によって記録されても良く、特に限定はされない。記
録媒体に応じて水性インク、油性インクを適宜選択使用
して記録することができる。記録の仕方は、筆記式で
も、記録装置を用いた方式でも良いが、インクジェット
記録方式によって記録することが好ましい。
【0021】本発明において、装飾部を記録するために
使用される膨張性のインクは、筆記具や記録装置などで
通常使用されているインクに膨張性の樹脂微粒子を分散
させたものを使用することができる。膨張性の樹脂微粒
子としては、加熱によって膨張する樹脂微粒子(例え
ば、発泡剤を内包している微粒子)、光照射によって膨
張する樹脂微粒子などを用いることができる。また、加
熱によって膨張する樹脂微粒子と光熱変換材料を併用す
ることにより光照射により熱膨張させるインクとするこ
ともできる。中でもインクジェット記録用インクにその
ような膨張性の樹脂微粒子を分散させたものが好まし
い。即ち、本発明における膨張性インクは、少なくとも
着色材、膨張性樹脂微粒子、分散剤を水性媒体に含有さ
せたインクであり、必要に応じて、その他の添加剤、例
えば、定着剤、目詰り防止剤、浸透剤、防腐剤、防黴剤
などを含有することができる。
【0022】膨張インクに含有される着色材としては、
染料、顔料のいずれでも良いが、耐水性、耐光性などの
点から顔料が好ましい。膨張インクに含有される顔料と
しては、従来からインクジェット用のインク組成物に使
用されている無機顔料、有機顔料を用いることができ
る。無機顔料としては、酸化チタン及び酸化鉄に加え、
コンタクト法,ファーネスト法 ,サーマル法等の公知
の方法によって製造されるカーボンブラックを用いるこ
とができる。 また、有機顔料としては、アゾ顔料(例
えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キ
レートアゾ顔料等を含む)、多環式顔料(例えば、フタ
ロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アント
ラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、
チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロ
ン顔料等)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、またはアニリ
ンブラック等を用いることができる。膨張インク中に含
有される顔料の粒径としては、10μm以下が好まし
く、更に好ましくは、0.1μm以下である。また、膨
張インク中の顔料の含有量は、任意に含有されてよい
が、0.1〜20重量%が好ましく、さらに好ましくは
0.2〜10重量%である。本発明において使用される
顔料は、高分子分散剤又は高分子分散剤と他の分散剤と
によって、水性媒体に分散された状態で用いられること
が好ましい。
【0023】膨張インクに含有される膨張性樹脂微粒子
としては、加熱によって膨張する樹脂微粒子が用いられ
る。加熱によって膨張する樹脂微粒子としては、例え
ば、低温発砲性の気体又は液体からなる発泡剤を内包し
た樹脂微粒子が挙げられる。発泡剤としては、塩化メチ
ル、臭化メチル、トリクロロエタン、ブタン、ペプタ
ン、プロパン、ヘキサン、ペンタン、トリクロロフルオ
ロメタン、ジクロロフルオロメタン等が挙げられる。外
壁を形成する樹脂としては、塩化ビニリデン、塩化ビニ
ル、アクリロニトリル、スチレン、ポリカーボネート、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、酢酸ビニル
等のポリマー又はこれらの共重合体等が挙げられる。ま
た、上記発泡剤を内包した樹脂微粒子と光熱変換材料を
併用することにより光照射により熱膨張させるインクと
する際に使用する光熱変換材料としては、カーボンブラ
ック、錫、アンチモンあるいはインジウムの酸化物を主
成分とする複合酸化物などが挙げられる。これらの光熱
変換材料は、インク中に0.01〜5重量%含有させれ
ば良い。膨張インク中に含有される膨張性樹脂微粒子の
粒径としては、10μm以下が好ましく、更に好ましく
は、0.1μm以下である。本発明において使用される
膨張性樹脂微粒子は、高分子分散剤又は高分子分散剤と
他の分散剤とによって、水性媒体に分散された状態で用
いられることが好ましい。
【0024】本発明における膨張性インクには、定着剤
を含有させることが好ましい。定着剤としては、インク
ジェット記録用インクにおいて通常使用されている定着
剤、例えば、ポリマー微粒子を使用することが好まし
い。そのようなポリマー微粒子の例としては、ポリアク
リル酸、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−ア
クリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチ
レン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸−ア
クリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタク
リル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸
アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸−ハ
ーフエステル共重合体、あるいは、これらの塩等が挙げ
られる。ポリマー微粒子は、水性媒体に分散された状態
で使用されることが好ましい。水性媒体に分散されたポ
リマー微粒子は、膜形成能を有し、最低造膜温度が室温
以下であるのが好ましく、より好ましくは0℃以上20
℃以下の温度である。また、膨張インク中の膨張性樹脂
微粒子の含有量は、その膨張性の程度や、装飾部の立体
化の程度等に応じ適宜に選択することができる。
【0025】顔料、膨張性樹脂微粒子、ポリマー微粒子
を分散させる際に使用される高分子分散剤の好ましい例
としては、天然高分子が挙げられ、その具体例として
は、にかわ、ゼラチン、ガゼイン、アルブミンなどのタ
ンパク質類;アラビアゴム、トラガントゴムなどの天然
ゴム類;サボニンなどのグルコシド類;アルギン酸およ
びアルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン
酸トリエタノールアミン、アルギン酸アンモニウムなど
のアルギン酸誘導体;メチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチル
ヒドロキシセルロースなどのセルロース誘導体などが挙
げられる。
【0026】また、高分子分散剤の好ましい例として
は、合成高分子が挙げられ、その具体例としては、ポリ
ビニルアルコール類;ポリビニルピロリドン類;ポリア
クリル酸、アクリル酸−アクリルニトリル共重合体、ア
クリル酸カリウム−アクリルニトリル共重合体、酢酸ビ
ニル−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸−アク
リル酸アルキルエステル共重合体などのアクリル系樹
脂;スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタク
リル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸
アルキルエステル共重合体、スチレン−α−メチルスチ
レン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルスチ
レン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合
体などのスチレン−アクリル樹脂;スチレン−マレイン
酸共重合体;スチレン−無水マレイン酸共重合体;ビニ
ルナフタレン−アクリル酸共重合体;ビニルナフタレン
−マレイン酸共重合体;酢酸ビニル−エチレン共重合
体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢酸
ビニル−マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル−ク
ロトン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体な
どの酢酸ビニル系共重合体、あるいは、これらの塩等が
挙げられる。これらの中で、特に疎水性基を持つモノマ
ーと親水性基を持つモノマーとの共重合体、および疎水
性基と親水性基を分子構造中に併せ持ったモノマーから
なる重合体が好ましい。上記の塩としては、ジエチルア
ミン、アンモニア、エチルアミン、トリエチルアミン、
プロピルアミン、イソプロピルアミン、ジプロピルアミ
ン、ブチルアミン、イソブチルアミン、トリエタノール
アミン、ジエタノールアミン、アミノメチルプロパノー
ル、モルホリン等との塩が挙げられる。これらの共重合
体は、重量平均分子量が、3,000〜30,000で
あるのが好ましく、より好ましくは、5,000〜1
5,000である。
【0027】顔料、膨張性樹脂微粒子、ポリマー微粒子
を分散させる際に、併用されることのできる他の分散剤
としては、通常の水溶性であるイオン性またはノニオン
性界面活性剤が挙げられる。例えば、アニオン界面活性
剤としては、高級脂肪酸塩、高級アルキルジカルボン酸
塩、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルキルスル
ホン酸塩、高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物、スルホ琥珀
酸エステル塩、ナフテン酸塩、液体脂肪油硫酸エステル
塩類、アルキルアリルスルホン酸塩類等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、脂肪族アミン塩、第4ア
ンモニウム塩、スルホニウム塩、ホスフォニウム塩等が
挙げられ、両性界面活性剤としてはポリアクリルアミド
等が挙げられる。ノニオン系界面活性剤としては、ポリ
オキシ化合物の脂肪酸エステル、ポリエチレンオキサイ
ド縮合物等が挙げられる。
【0028】これらの分散剤は、1種、もしくは2種以
上使用することができる。また、これらの分散剤の添加
量は、顔料1に対して0.06〜3重量%の範囲が好ま
しく、より好ましくは、0.125〜3重量%の範囲で
ある。
【0029】膨張インクに使用される水性媒体は、水、
又は水と水溶性有機溶媒との混合物である。水溶性有機
溶媒としては、低沸点有機溶媒(特に、低沸点アルコー
ル)を含有することもある。低沸点アルコールとして
は、炭素数1〜4の脂肪族アルコール、例えば、メチル
アルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
sec−ブチルアルコール、tert− ブチルアルコ
ール、 又はイソブチルアルコール等を挙げることがで
きる。これらの低沸点有機溶媒を単独で、又は複数を組
合せて用いることができる。その含有量は、低沸点有機
溶媒の種類、組み合わせ、膨張インクの粘度等を考慮し
て適宜に選択することができる。
【0030】本発明において使用される膨張インクは、
分散された顔料と、分散された膨張性樹脂微粒子と、水
性媒体と、必要に応じて上記分散されたポリマー微粒
子、分散剤とその他の添加剤とを、例えば、ビ−ズミ
ル、ボ−ルミル、サンドミル、ロ−ルミル、アトライタ
−、アジテ−タ、ヘンシェルミキサ−、コロイドミル、
超音波ホモジナイザ−、またはパ−ルミル等で攪拌・混
合することにより調製することができる。勿論、本発明
において使用される膨張インクは、顔料と、膨張性樹脂
微粒子と、ポリマー微粒子と、水性媒体と、上記分散剤
とその他の添加剤とを、上記の各種ミル類を使用して攪
拌・混合することにより調製することもできる。
【0031】次に、本発明の記録方法について図面をも
とに詳細に説明する。図1は、本発明の記録方法によっ
て得られた装飾記録物の斜視図であり、図2は、本発明
の記録方法によって得られた他の装飾記録物の平面図で
あり、図3〜図5は、本発明の記録方法によって得られ
た他の装飾記録物の断面図である。
【0032】本発明の第1の記録方法は、例えば、多少
厚めの基材1の上にインク受容層2が形成された記録媒
体表面にインクジェット記録方式により画像を記録し、
該画像の周囲の4隅にインクジェット記録方式により膨
張性のインクを用いて飾りとなるような模様の装飾部3
を記録し、ついで、その装飾部3を膨張処理して膨張・
立体化した装飾部3を形成する方法である。
【0033】本発明の第2の記録方法は、例えば、多少
厚めの基材1の上にインク受容層2が形成された記録媒
体表面の周辺部に、インクジェット記録方式により膨張
性のインクを用いて枠状の装飾部3を記録し、その枠状
の装飾部3により形成される所定の範囲内の画像記録部
4にインクジェット記録方式により画像を記録し、次い
で、その装飾部3を膨張処理して膨張・立体化した装飾
部3を形成する方法である。
【0034】本発明の第3の記録方法は、上記本発明の
第1,第2の記録方法において、装飾部を記録する際
に、図3に示すように、2層からなる装飾部3,5を記
録し、膨張処理して、より膨張・立体化した装飾部3,
5を形成する方法である。勿論、2層より多い装飾部
3,5,・・・を記録し、より一層膨張・立体化した装
飾部3,5・・・を形成することもできる。
【0035】本発明の第4の記録方法は、上記本発明の
第1,第2の記録方法において、記録媒体表面にインク
ジェット記録方式により画像と装飾部3を記録した後
に、図4に示されているように、装飾部3内の画像が記
録されている部分に、膨張処理後の装飾部3の厚さに相
当する厚さの光沢層6をインクジェット記録方式により
形成する方法である。このことにより、画像に光沢と深
みが感じられると共に、汚損されることもなく長く飾っ
ておけるようになる。勿論、膨張処理後の装飾部3内の
画像が記録されている部分に、装飾部3の厚さに相当す
る厚さの光沢層6を形成することもできる。
【0036】本発明の第5の記録方法は、基材1の表面
の周辺部分を除いてインク受容層2が形成された記録媒
体を使用し、その周辺部分にインクジェット記録方式に
より装飾部3を記録した後に、装飾部3内に画像を記録
し、次いで、膨張処理して膨張・立体化した装飾部3を
形成する方法である。勿論、インク受容層2に画像を記
録した後にその周辺部分に装飾部3を記録することもで
きる。
【0037】本発明の方法における膨張処理として、加
熱処理または光照射処理を単独で若しくは併用すること
ができる。加熱処理としては、熱風を吹きかけたり、加
熱された物体と接触させたり、加熱された物体に近づけ
たりすることなどが挙げられる。光照射処理としては、
フラッシュランプなどにより、一定量の光エネルギーを
照射することなどが挙げられる。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上詳記したとおり、画像の
回りに膨張性のインクによって装飾部を記録し、その装
飾部に膨張処理を施して膨張・立体化した装飾部を形成
することにより、額縁に入れなくとも額縁に入れたと同
じように画像の回りに装飾が施された記録物を作製で
き、また、画像と回りの装飾の選択も画像に合わせて自
由に行なえるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録方法によって得られた装飾記録物
の斜視図である。
【図2】本発明の記録方法によって得られた他の装飾記
録物の平面図である。
【図3】本発明の記録方法によって得られた装飾記録物
の断面図である。
【図4】本発明の記録方法によって得られた他の装飾記
録物の断面図である。
【図5】本発明の記録方法によって得られた更に他の装
飾記録物の断面図である。
【符号の説明】
1 基材 2 インク受容層 3 装飾部 4 画像記録部 5 装飾部 6 光沢層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 11/00 B41J 3/04 101Z Fターム(参考) 2C056 EA24 FB01 FB10 2H086 BA05 BA51 BA59 3B111 BA06 BE01 4J039 AB07 AD03 AD05 AD08 AD10 AD11 AE06 BE01 BE12 BE22 CA06 GA24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体表面に画像を記録し、該画像の
    周囲の少なくとも4隅に膨張性のインクにより装飾部を
    記録し、ついで、その装飾部を膨張処理して膨張・立体
    化した装飾部を形成することを特徴とする記録方法。
  2. 【請求項2】 記録媒体表面の周辺部の少なくとも4隅
    に、膨張性のインクを用いて枠状の装飾部を記録し、そ
    の枠状の装飾部により形成される所定の範囲内の画像記
    録部に画像を記録し、次いで、その装飾部を膨張処理し
    て膨張・立体化した装飾部を形成することを特徴とする
    記録方法。
  3. 【請求項3】 前記装飾部が、少なくとも2層からな
    る、請求項1又は2に記載の記録方法。
  4. 【請求項4】 前記膨張処理が、加熱処理である、請求
    項1〜3のいずれかに記載の記録方法。
  5. 【請求項5】 前記膨張処理後に、前記装飾部内の画像
    が記録されている部分に光沢層を形成する、請求項1〜
    4のいずれかに記載の記録方法。
  6. 【請求項6】 前記光沢層の厚さが、前記膨張処理後の
    装飾部の厚さとほぼ等しい厚さである、請求項5に記載
    の記録方法。
  7. 【請求項7】 前記画像の記録、前記装飾部の記録をイ
    ンクジェット記録方式により行なう、請求項1〜6のい
    ずれかに記載の記録方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の記録方
    法により記録されたことを特徴とする記録物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005343059A (ja) * 2004-06-04 2005-12-15 Noritsu Koki Co Ltd 立体画像形成装置及び立体画像形成方法
WO2014011165A1 (en) * 2012-07-11 2014-01-16 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Display board

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