JP2000094664A - 改善された階調範囲を有するインキジェット法 - Google Patents

改善された階調範囲を有するインキジェット法

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JP2000094664A
JP2000094664A JP11255647A JP25564799A JP2000094664A JP 2000094664 A JP2000094664 A JP 2000094664A JP 11255647 A JP11255647 A JP 11255647A JP 25564799 A JP25564799 A JP 25564799A JP 2000094664 A JP2000094664 A JP 2000094664A
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transparent
pigment
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Leo Oelbrandt
レオ・オールブラント
Dirk Quintens
デイルク・クインテンス
Luc Leenders
リユク・レーンダース
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Agfa Gevaert NV
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 医学的診断情報の再現に特に適した3.0よ
り高い最大濃度を、通常の液体インキを用いることによ
り与えることができるインキジェットプリンティング法
を提供すること。 【解決手段】 透明受容材料上にインキジェットを用い
て、例えば医学的診断目的の連続階調画像を、3.0よ
り大きい可視領域において得られ得る最大の透過濃度で
作製するための方法を開示する。該方法はインキ受容
層、透明支持体及び裏引き層を含んでなり、該インキ受
容層が少なくとも1種のN−含有ポリマー、好ましくは
ゼラチンを結合剤としてを含んでなり且つ1μmより大
きい平均寸法を有する粒子を実質的に含まない透明受容
体に、少なくとも1種の液体ブラック顔料着色インキ及
び少なくとも1種の液体グレーインキの組み合わせをイ
ンキ−ジェッティングすることから成る。好ましくは透
明受容体は、裏引き層中のスペーシング剤の存在によ
り、標準試験ASTM D 1003に従って決定され
る10〜20%のヘイズ値を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は改善された階調範囲(tonal ran
ge)及び高い得られ得る最大濃度を有するインキジェッ
ト法に関する。該方法は医学的診断情報の表現に有用で
ある。
【0002】
【発明の背景】大部分の用途において、印刷はインキ−
負荷印刷フォーム(ink−loaden print
ing form)と通常は普通紙であるインキ−受容
材料との加圧接触により行われる。最も頻繁に用いられ
るインパクト印刷法は、適した受容体上における親油性
インキの選択的受容に基づく平版印刷として既知であ
る。
【0003】しかしながら近年、いわゆるノン−インパ
クト印刷システムが特殊な用途のためにある程度、古典
的加圧−接触印刷に取って代わってきている。概覧は例
えば“Principles of Non Impa
ct Printing”by Jerome L.J
ohnson (1986),PalatinoPre
ss,Irvine,CA 92715,USAの本に
示されている。
【0004】ノン−インパクト印刷法の中で、インキジ
ェットプリンティングはその簡単なこと、便利なこと及
び経費が低いことのために人気のある方法となってき
た。特に限られた部数の印刷物が必要な場合、インキジ
ェットプリンティングは好んで選ばれる方法となってき
た。インキジェットプリンティング技術における進歩及
び傾向に関する最近の概覧はHue P.Le in
Journal ofImaging Science
and Technology Vol.42
(1),Jan/Febr 1998により示されてい
る。
【0005】インキジェットプリンティングでは、印刷
装置と受容体の間の物理的接触なしでインキ液の小滴を
インキ受容体表面上に直接射出する。印刷装置は印刷デ
ータを電子的に保存しており、滴を画像通りに噴出させ
るための機構を制御する。インキジェットプリンターに
関する初期の特許にはUS 3,739,393、US
3,805,273及びUS 3,891,121が
含まれる。
【0006】インキ滴の噴射は数種の方法で行うことが
できる。1960年代の初期に、Stanford U
niversityのDr.Sweetは小ノズルから
連続的に噴射されるインキ流に圧力波パターンを適用す
ることによるインキ滴の噴射を示した。このインキ流を
寸法及び間隔が均一な滴に破断することができる。滴流
は静電的に帯電して偏向する滴と帯電されないままで偏
向せずにその道を進み続ける滴に画像通りに分けられ
る。この方法は連続インキジェットプリンティングとし
て既知である。1つの態様では、非帯電非偏向滴流が画
像を形成し、帯電偏向流が再収集される。別の場合、帯
電偏向流が画像を形成し、非帯電非偏向ジェットが再収
集される。後者のシステムのさらに別の変法の場合、い
くつかのジェットが異なる程度に偏向し、かくして画像
を記録する(マルチデフレクションシステム)。Swe
etの発明はA.B.Dick VideoJet及び
Mead DIJIT製品の導入に導いた。1970年
代にIBMはその技術の実施許諾を得、そのコンピュー
タープリンターにそれを適応させた。大体同時期に、ス
ウェーデンのLund Institute of T
echnologyのProf.Hertz及び彼の共
同研究者等はいくつかの連続インキジェット法を独自に
開発し、それは各画素に堆積される滴の数を制御するこ
とにより、グレースケール印刷のためにインキ流特性を
変調する能力を有した。この方法はIris Grap
hics/Scitex and Storkなどの会
社に実施許諾が与えられて高質カラー画像を生んだ。
【0007】連続インキジェットのための代替法とし
て、インキ滴を「要求次第で」(“ondemand")作ること
ができ(「DOD」又は「オンデマンド」(“drop on d
emand")法)、それによると印刷装置は滴をそれが受容
体上で画像形成に用いられる場合のみに噴出させ、それ
によって滴の帯電及び偏向のハードウェアの複雑性を避
けている。オンデマンド型においては、圧電変換器を用
いて(いわゆる「ピエゾ法」)又は不連続な熱的推進を
用いて(いわゆる「バブルジェット」法もしくは「サー
マルジェット」法)インキ滴を形成することができる。
Zoltan、Kyser及びSearsは第1の方法
の開発者である。これらのプリンターでは、電圧パルス
を適用すると、圧電セラミックの機械的動きによって生
ずる圧力波によりインキ滴が噴出する。1979年に、
Canon Co.のEndo及びHaraは、ノズル
の近くに置かれた小さいヒーターの上面の上の水蒸気泡
の成長及び破壊によりインキ滴がノズルから噴出するオ
ンデマンド型インキジェット法を発明した。Canon
はその方法をバブルジェットと呼んだ。同時期又はその
少し後の期間に、Hewlett−Packardは類
似のインキジェット法を開発し、1984年にThin
kjetプリンターで商品化した。彼らはその方法をサ
ーマルインキジェットと命名した。
【0008】インキジェットプリンティング法は、家庭
もしくはオフィスにおける机上開版(desktop
publishing)、例えばバーコードを用いる包
装品の工業的印刷、ケーブルの印刷、電子カメラから作
製される写真からのプリント、屋外広告、編織布の印
刷;3次元印刷などの広範囲の用途で用いられる。現れ
つつある市場は確実に、電子的に保存される医学的情報
のインキジェットプリンティングである。キープレイヤ
ーはScitex/Iris及びSterling D
iagnosticsという会社である。Misubi
shi Plasticsも最近、インキジェットを用
いて画像形成し、医学的画像を印刷することができるフ
ィルムの開発を公表した(Japan Chemica
l Week,(4/9/98,p.1)。これまで医
学的情報を含む画像は、通常、古典的写真技術により作
製された。最も普通に用いられるのはハロゲン化銀法で
ある。蛍りん光体スクリーン(phosphor screen)を用い
て化学線に変換されるX−線によるかあるいはレーザー
ビームによる画像通りの露出の後、溶解された化学品を
含有する浴中でフィルムを処理しなければならない。し
かしながら、これはやっかいであり、生態学的に望まし
くない方法である。従って近年、Imation Dr
yviewフィルム及びAgfa Drystarなど
のサーモグラフィもしくはフォトサーモグラフィ法に基
づく環境にもっと優しい材料が導入された。しかしなが
ら、これらの方法はレーザー又はサーマルヘッド画像形
成に基づく高価な装置を必要とする。インキジェット
は、十分な数、好ましくは少なくとも100のグレーレ
ベル、高い最大透過濃度、低いノイズレベル及び中性の
グレー階調を有する連続階調画像を作製することができ
れば、上記のシステムのための安価で生態学的に許容さ
れ得る代替法であることができる。
【0009】すでに上記で記載した通り、各画素に堆積
される滴の数を制御することによるHertz法により
グレー−スケール印刷を行うことができる。同じ色料を
有するが異なる濃度で有している種々のインキの滴を組
み合わせることによっても十分な数のグレーレベルを得
ることができる。原理はすでにUS 3,404,22
1、優先権(priority)US 22.10.1
965に開示されている。異なる濃度のいくつかのイン
キの組み合わせの方法の特定の態様は、例えば、DE
3415778、DE 3415775、US 4,5
33,923、US 4,695,846、US 4,
714,964、US 4,686,538、US
4,952,942、US 4,860,026、EP
388978、EP 606022、US 5,60
6,351、US 5,625,397及びEP 75
0995に開示されている。さらに、IS & T’s
Eleventh International C
ongress on Advance in Non
−Impact Printing,Oct.29−N
ov.3,1995,Hilton Head,Sou
th Carolinaにおいて提出されたD.Wal
lace et al.による“Photo−real
istic ink jet printing th
rough dynamic spot size c
ontrol”の文献に説明されている通り、インキ滴
の寸法の変調によりグレースケール画像を作製すること
ができる。さらにこれらの種々の方法の組み合わせを用
いることができる。
【0010】RSNA congress,Nov.1
993,in Chicago Dr.Philp D
rew of Scitex Co.において提出され
た文献“Continuous Ink Jet Pr
inting of Medical images”
に従うと、可変のドット寸法と組み合わされた、種々の
色料濃度を有する中性のインキを意味するブラック及び
グレーインキの組み合わせに基づくUniToneイン
キジェットプリンターによるマルチ−グレー画像の作製
が示された。しかしながら、これらの画像は反射性受容
体上に印刷された。この場合、“Enhanced D
ensity Resolutionwith Con
tinuous Ink Jet Printing
Using Dual Ink Densities”
by T.Kirkhornet al.,J.Ima
g.Sci.Tech.,Vol.36(1),Jan
/Febr.1994,p.74−80の文献に説明さ
れている通り、反射濃度は画素当たりのドットの数の関
数として直線的に無制限には増加せず、約1.6の濃度
においてほとんど一定になる。従って、単階調画像(u
nitoneimages)を医学的診断画像形成に必
要な真の画質を有するとみなすことはできない。
【0011】これまで、3.0より高い透過濃度は、周
囲温度で固体であるいわゆるホットメルト(hot melt)も
しくは相変化(phase change)インキを用
いるインキジェットプリンターによってのみ達成され
た。SterlingはTektronixと協同し、
RSNA congress,Nov.1996におい
て、透明受容体上に真の医学的診断画像を作製するため
の最初のインキジェットシステムを提供した。しかしな
がら、ホットメルトインキは液体インキより多いいくつ
かの欠点を有する。印刷の前にインキを溶融状態にしな
ければならず、それには始動時間がかかり、より複雑で
高価なプリンターを必要とする。作製される画像は脂性
の外観及び感触を有し、擦り傷抵抗性が低く、不注意に
取り扱うと画像が損傷を受け得る。
【0012】高濃度を達成するための別の試みにおい
て、いわゆる反応性システムが開発され、そのシステム
では、EP 691211及びEP 641670に開
示されている通り、インキ組成物又は受容層中に導入さ
れた有機銀塩、好ましくはベヘン酸銀の還元により得ら
れる銀画像によりインキ画像が強化される。しかしなが
ら、これらのシステムは複雑であり、熱処理を必要と
し、従って商業的に魅力的でない。
【0013】
【発明の目的】本発明の目的は、医学的診断情報の再現
に特に適した、3.0より高い最大濃度を与えることが
できるインキジェットプリンティング法を提供すること
である。
【0014】本発明のさらなる目的は、通常の液体イン
キを用いることにより上記の目的を達成するインキジェ
ットプリンティング法を提供することである。
【0015】
【発明の概略】本発明の目的は、インキ受容層、透明支
持体及び裏引き層を含んでなり、該インキ受容層が少な
くとも1種のN−含有ポリマーを含んでなり且つ1μm
より大きい平均寸法を有する粒子を実質的に含まない受
容材料に、少なくとも1種の液体ブラック顔料着色イン
キ及び少なくとも1種の液体グレーインキの組み合わせ
をインキ−ジェッティングすることを含んでなる方法を
提供することにより実現される。
【0016】インキ受容層に結合剤として存在するN−
含有ポリマーは好ましくはゼラチンである。
【0017】好ましい態様の場合、受容材料は裏引き層
中のスペーシング剤の存在により、標準試験ASTM
D 1003に従って決定される10〜20%のヘイズ
値を示す。
【0018】
【発明の詳細な記述】−受容材料の記載 本発明の受容材料の受容層は、1層のみから成っている
ことができるかあるいは多層パック、例えば二重層とし
てコーティングされていることができる。受容層又は層
パックは主成分として結合剤を含んでなり、それはN−
含有ポリマーである。断然(farout)最も好まし
い結合剤はゼラチンである。ゼラチンの利点は、それが
透明のコーティングを形成し、容易に調節可能なやり方
で容易に架橋され、水に基づく液体インキの高度の吸収
力があり、それにより迅速な乾燥特性を与えるというこ
とである。他のN−含有結合剤は、例えばポリビニルピ
ロリドン(PVP)、ポリアクリルアミド、アクリルア
ミド/アクリル酸、ポリ(2−アクリルアミド−2−メ
チルプロパンスルホン酸)、ポリ(ジエチレントリアミ
ン−コ−アジピン酸)、ポリビニルピリジン、ポリビニ
ルイミダゾール、第4級化ポリイミダゾリン、改質され
たポリエチレンイミンエピクロロヒドリン、エトキシル
化ポリエチレンイミン、ポリ(N,N,−ジメチル−
3,5−ジメチレンピペリジニウムクロリド、ポリウレ
タン、メラミン樹脂、尿素樹脂、ニトリルゴム、アルブ
ミンを含む多様な化学化合物から選ばれることができ
る。
【0019】受容層に1種より多いN−含有ポリマーが
存在することができる。好ましい態様の場合、ゼラチン
をポリビニルピロリドン(PVP)と混合する。
【0020】好ましい態様ではないが、原則的には、例
えばセルロース誘導体、例えばヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース;澱粉、デキストラン;ポリビニ
ルアルコール、ポリ酢酸ピニル、ポリビニルアセター
ル、ポリアルキレンオキシド、フィルム−形成性ラテッ
クス、例えばコポリ(スチレン−ブタジエン)、カルボ
キシル化ポリマー、ポリアクリレートなどの非−N−含
有結合剤も受容層に存在することができる。
【0021】受容層はさらに、充填剤、顔料、増白剤及
び多孔質粒子状材料を、これらの化合物が1μm未満の
平均粒度を有する限り含有することができる。平均粒度
にこの上限を設定することにより、これらの化合物が艶
消剤又はスペーシング剤とみなされ得ず、それらが適用
されるインキの透過濃度を低下させないことが確実にな
る。無機材料には、例えば、合成シリカ、タルク、クレ
ー、カオリン、珪藻土、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、ベーム
石及びシュウド−ベーマイト(pseudo−boeh
mite)、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、硫
酸カルシウム、亜硫酸亜鉛、サテンホワイト、珪酸アル
ミニウム、珪酸カルシウム、リトポンなどが含まれる。
(同じ粒度の制限を有する)有機材料には、例えば、ポ
リスチレン、ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリ
レート、エラストマー、エチレン−酢酸ビニルコポリマ
ー、ポリエステル、ポリエステル−コポリマー、ポリア
クリレート ポリビニルエーテル、ポリアミド、ポリオ
レフィン、ポリシリコーン、グアナミン樹脂、ポリテト
ラフルオロエチレン、弾性スチレン−ブタジエンゴム
(SBR)、弾性ブタジエン−アクリロニトリルゴム、
尿素樹脂、尿素−ホルマリン樹脂などが含まれる。顔料
及び粒子も特許出願DE 2,925,769、GB
2,050,866、US 4,474,850、US
4,547,405、US 4,578,285、W
O 88 06532、US 4,849,286、E
P 339 604、EP 400 681、EP 4
07 881、EP 411 638及びUS 5,0
45,864に記載されている。
【0022】この場合も、1μmより大きい平均粒度を
伴うこれらの化合物の改質の存在は本発明の範囲から除
外される。
【0023】さらに別のインキジェット受容層の典型的
で有用な成分はいわゆる媒染剤であり、それは噴射され
るインキ組成物の色料を定着させることにより、仕上げ
られた画像の耐水堅牢性(waterfastnes
s)を強力に向上させる。そのような媒染剤は、通常、
第4級アンモニウム基、ホスホニウム、スルホニウム及
びグアジニウム基などのカチオン性官能基を含有する
(コ)ポリマーである。そのような開示の例にはUS
4,371,582、US 4,575,465、US
4,649,064、GB 2210071、EP
423829、DE3109931、US 4,58
5,724、EP 295338、EP 30656
4、US 5,314,747、EP 609930、
WO 94/20304、WO 94/20305、W
O 94/20306、EP 615853、EP 6
15884、EP 618214が含まれる。無機媒染
剤も例えばUS 5,560,996、EP 7043
16、EP 754560に記載されている。
【0024】本発明のインキ受容層を架橋し、耐水−堅
牢性及び非−ブロッキング性などの所望の特徴を与える
ことができる。架橋は摩擦抵抗性及び取り扱いの結果と
しての要素上における指紋の形成に対する抵抗性を与え
るためにも有用である。硬膜剤としても既知の多数の既
知の架橋剤があり、それは個別に又は組み合わせてそし
て遊離の形態又は遮蔽された形態で用いることができ
る。有用な硬膜剤には、ホルムアルデヒド及び遊離のジ
アルデヒド、例えばスクシンアルデヒド及びグルタルア
ルデヒド、遮蔽されたジアルデヒド、活性エステル、ス
ルホネートエステル、活性ハロゲン化合物、s−トリア
ジン及びジアジン、エポキシド、2つもしくはそれより
多い活性結合を有する活性オレフィン、活性オレフィ
ン、カルボジイミド、3位において非置換のイソオキサ
ゾリウム塩、2−アルコキシ−N−カルボキシ−ジヒド
ロ−キノリンのエステル、N−カルバモイル及びN−カ
ルバモイルピリジニウム塩、混合官能基の硬膜剤、例え
ばハロゲン−置換アルデヒド酸(例えばムコ塩酸及びム
コ臭素酸)、オニウム置換アクロレイン及びビニルスル
ホンならびにポリマー性硬膜剤、例えばジアルデヒド澱
粉及びコポリ(アクロレインメタクリル酸)が含まれ
る。
【0025】本発明のインキ−受容層は可塑剤、例えば
エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、グリセロール
モノメチルエーテル、グリセロールモノクロロヒドリ
ン、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、
テトラクロロフタル酸無水物、テトラブロモフタル酸無
水物、リン酸尿素、リン酸トリフェニル、グリセロール
モノステアレート、プロピレングリコールモノステアレ
ート、テトラメチレンスルホン、N−メチル−2−プロ
リドン、N−ビニル−2−ピロリドンならびに低いTg
値を有するポリマーラテックス、例えばポリエチルアク
リレート、ポリメチルアクリレートなども含んでなるこ
とができる。
【0026】本発明のインキ−受容層に界面活性剤を導
入することができる。それはJP−A 62−2800
68(1987)に記載されているようなカチオン性、
アニオン性、両性及び非イオン性界面活性剤のいずれで
あることもできる。界面活性剤の例は、N−アルキルア
ミノ酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシル化ペ
プチド、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼン及び
アルキルナフタレンスルホン酸塩、スルホコハク酸塩、
オレフィンスルホン酸塩、N−アシルスルホン酸塩、ス
ルホン化油、アルキルスルホン酸塩、アルキルエーテル
スルホン酸塩、アルキルアリルエーテルスルホン酸塩、
アルキルアミドスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、アル
キルエーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸
塩、アルキル及びアルキルアリルポリオキシエチレンエ
ーテル、アルキルアリルホルムアルドヒド縮合酸塩、ア
ルキルアリルホルムアルデヒド縮合ポリオキシエチレン
エーテル、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレン
を有する遮蔽ポリマー、ポリオキシプロピルアルキルエ
ーテル、グリコールエステルのポリオキシエチレンエー
テル、ソルビタンエステルのポリオキシエチレンエーテ
ル、ソルビトールエステルのポリオキシエチレンエーテ
ル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、グリセロ
ールエステル、ソルビタンエステル、プロピレングリコ
ールエステル、糖エステル、フルオロC2−C10アルキ
ルカルボン酸、N−ペルフルオロオクタンスルホニルグ
ルタミン酸二ナトリウム、3−(フルオロ−C6−C11
−アルキルオキシ)−1−C3−C4アルキルスルホン酸
ナトリウム、N−[3−(ペルフルオロオクタンスルホ
ンアミド)−プロピル]−N,N−ジメチル−N−カル
ボキシメチレンアンモニウムベタイン、フルオロ−C11
−C20アルキルカルボン酸、ペルフルオロC7−C13
ルキルカルボン酸、ペルフルオロオクタンスルホン酸ジ
エタノールアミド、ペルフルオロC4−C12アルキルス
ルホン酸Li、K及びNa、N−プロピル−N−(2−
ヒドロキシエチル)ペルフルオロオクタンスルホンアミ
ド、ペルフルオロC6−C10アルキルスルホンアミドプ
ロピルスルホニルグリシネート、ビス−(N−ペルフル
オロオクチルスルホニル−N−エタノールアミノエチ
ル)ホスホネート、モノ−ペルフルオロC6−C16アル
キル−エチルホスホネート及びペルフルオロアルキルベ
タインである。
【0027】本発明の受像層はさらに、例えばUS
4,926,190に開示されているもののようなUV
−吸収剤、帯電防止剤及びその他などの当該技術分野に
おいて周知の添加剤を含んでなることができる。 −受容材料の支持体の記載 有用な透明有機樹脂支持体には、例えば硝酸セルロース
フィルム、酢酸セルロースフィルム、ポリビニルアセタ
ールフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリエチレンテ
レフタレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポ
リ塩化ビニルフィルム又はポリ−α−オレフィンフィル
ム、例えばポリエチレンもしくはポリプロピレンフィル
ムが含まれる。そのような有機樹脂フィルムの厚さは好
ましくは0.05〜0.35mmに含まれる。本発明の
最も好ましい態様の場合、支持体は少なくとも1つの下
塗り層が設けられたポリエチレンテレフタレートフィル
ムである。この下塗り層はポリエステルフィルム支持体
の延伸の前又は後に適用することができる。ポリエステ
ルフィルム支持体は好ましくは例えば70〜120℃と
いう高められた温度において二軸的に延伸され、その厚
さが約1/2〜1/9又はそれより高度に減少し、その
面積が2〜9倍に増加する。延伸はいずれかの順序で横
及び縦に2段階であるいは同時に行うことができる。下
塗り層が存在する場合、それは好ましくは縦及び横の延
伸の間に水性コーティングにより0.1〜5mmの厚さ
で適用される。この下塗り層は好ましくは共有結合して
いる塩素を含むモノマーのホモポリマーもしくはコポリ
マーを含有する。下塗り層において用いるのに適した該
ホモポリマーもしくはコポリマーの例は、例えばポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン、アク
リル酸エステル及びイタコン酸のコポリマー、塩化ビニ
ル及び塩化ビニリデンのコポリマー、塩化ビニル及び酢
酸ビニルのコポリマー、アクリル酸ブチル、酢酸ビニル
及び塩化ビニルもしくは塩化ビニリデンのコポリマー、
塩化ビニル、塩化ビニリデン及びイタコン酸のコポリマ
ー、塩化ビニル、酢酸ビニル及びビニルアルコールのコ
ポリマーなどである。水分散性であるポリマーが好まし
く、それは生態学的に有利な下塗り層の水性コーティン
グをそれが可能にするからである。
【0028】第2の下塗り層が存在することができ、そ
れは通常もっと親水性であり、例えばゼラチン及び接着
促進性ポリマーを含有する。
【0029】ハロゲン化銀医学的画像形成フィルムの場
合にもしばしばそうであるように、ポリエステル支持体
は青色に着色されていることができる。
【0030】支持体は1−成分層であることができるか
あるいは同時押出を用いて製造される種々の材料のブレ
ンド又は積層品から成ることができる。−受容材料の裏
引き層の記載本発明の最も好ましい態様の場合、受容要
素は10〜20%のヘイズ値を示し、それは特にこの画
像が医学的診断情報の再現である場合、最終的連続階調
画像の視覚による解釈のために望ましい。ヘイズ値は標
準試験ASTM D 1003に従って決定される。こ
れは好ましくは裏引き層にスペーシング剤を導入するこ
とにより実現される。「スペーシング剤」という用語は
その広い意味においてそして「艶消剤」及び「粗面化
剤」と同等であると解釈されるべきである。スペーシン
グ剤の存在はプリンターにおける輸送を改善し、シート
が互いに粘着するのを避けさせ、インキジェット画像が
擦り落とされたり又は前に印刷された画像が転移するの
を妨げる。
【0031】裏引き層に存在する艶消粒子の性質は特定
の化学的な型に制限されず、科学文献及び特許文献で明
らかにされているようなインキジェット分野自体又はハ
ロゲン化銀写真などの他の画像形成法からの多様な化学
的種類及び商業製品から選ばれることができる。有用な
粗面化剤には以下のものが含まれる: −例えばUS 3,084,131、US 4,89
2,591、US 4,902,568、EP 379
964、EP 423829、US 5,165,97
3、EP 739747、EP 781666、EP
803374、EP862510、Wo 97/206
91に開示されているような種々の型のシリカ −EP 445327、EP 480362、EP 5
24635に開示されているような澱粉又は改質澱粉粒
子; −US 4,861,818に開示されている球状ポリ
マービーズ; −US 4,906,560及びEP 0 584 4
07のアルカリ−可溶性ビーズ; −EP 0 466 982に開示されている不溶性ポ
リマービーズ; −ポリメチルメタクリレートビーズ; −メタクリル酸とメチル−もしくはエチルメタクリレー
トのコポリマー; −TOSPEARLシロキサン粒子(例えばT105、
T108、T103、T120型)、Toshiba
Coにより販売; −SEAHOSTARポリシロキサン−シリカ粒子(例
えばKE−P50型)、Nippon Shokuba
i Coにより販売; −EPOSOAR MA粒子;これはポリメチルメタク
リレート(PMMMA)X−結合である(例えばMA
1002、MA 1004); −SOKEN PEARL:球状PMMMA微粒子(A
Sシリーズ:例えばAS15、22、30、50、6
5); −ポリマー性中空球状芯/鞘型(core/shea
t)ビーズであるROPAQUE粒子、Rohm an
d Haas Coにより販売されており、例えばUS
−P’s 4,427,836、4,468,498及
び4,469,825に記載されている; −ABD PULVER、BASF AGにより販売; −CHEMIPEARL、球状ポリマー粒子、Misu
i Petrochemical Industrie
s,Ltd.mにより販売 −US 5,204,233に開示されているような撥
水性材料がコーティングされた粒子; −US 5,057,407に開示されているような、
硬膜剤又は結合剤と共有結合を形成することができる反
応性官能基を有するポリマー粒子; −EP 281928に記載されているようなフッ素含
有ポリマーパール; −例えばUS 5,342,733に記載されているよ
うな懸濁重合により製造されるポリマー粒子; −EP 399729の方法により記載される通りに製
造される2種のポリマーを含有する粒子; −EP 341200に開示されている通りに製造され
るポリスチレンビーズ; −EP 307855に従うゼラチン−グラフトポリマ
ー艶消剤。
【0032】インキジェット受容材料の裏引き層自身に
おける艶消剤の存在は、例えば: −JP A−7−179025:裏引き層が5〜15μ
mの平均寸法を有する球状粒子、例えば5μmの球状ポ
リスチレン粒子を含有する; −US 5,190,805及び対応するEP 533
293ならびにUS 5,206,071及び対応する
EP 545470は裏引き層に粗い艶消剤を有する特
殊な受容材料を開示しているに開示されている。
【0033】好ましい型の艶消剤は疎水性改質澱粉であ
る。そのような改質澱粉の例はRoquette Na
tional Chimieにより「DRY FLO」
の商品名の下に商品化されている。それは疎水性基を含
有する澱粉エステルである。体積によるその平均粒径
(メジアン)は13〜20μmに含まれる。
【0034】裏引き層はさらに、受容層と本質的に同じ
成分を含有することができる。 −インキ組成物の記載 インキジェットのためのインキ組成物は典型的に以下の
成分を含む:染料又は顔料、水及び/又は有機溶媒、グ
リコールなどの保湿剤、洗剤、増粘剤、ポリマー性結合
剤、防腐剤など。そのようなインキの最適組成は用いら
れるインキジェッティング法及び印刷されるべき基質の
性質に依存することは容易に理解されるであろう。イン
キ組成物はおおまかに: −水に基づくもの;乾燥機構は吸収、浸透及び蒸発を含
む; −油に基づくもの;乾燥は吸収及び浸透を含む; −溶媒に基づくもの;乾燥機構は蒸発を含む; −ホットメルト又は相変化:インキビヒクルは噴出温度
において液体であるが室温で固体である;乾燥は固化に
より置き換えられる; −放射線硬化性、例えばUV−硬化性のもの;乾燥は重
合により置き換えられるに分けることができる。
【0035】最初の3つの型のインキ組成物は多少吸収
性の受容媒体を必要とすることは容易に理解されるであ
ろう。反対に、非−吸収性基質の場合、ホットメルトイ
ンキ又は放射線−硬化性インキがより適しているであろ
う。
【0036】本発明に従うと、液体インキ、好ましくは
水に基づくインキの組み合わせが用いられる。ホットメ
ルトインキは明白に排除される。
【0037】水に基づくインキに関する初期の特許に
は、US 3,903,034、US3,889,26
9、US 3,870,528、US 3,846,1
41、US 3,776,742及びUS 3,70
5,043が含まれる。
【0038】典型的に水に基づくインキは約75〜90
重量%の水を含有する。オリフィス上におけるドライテ
ィッピング(dry tipping)を避けるため
に、それはいわゆる保湿剤又は保湿剤の混合物を含有
し、それは通常(ポリ)アルコールである。適した保湿
剤にはグリコール、例えばジエチレングリコール、グリ
セリン及びポリエチレングリコール、N−メチル−ピロ
リドン、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリド
ン、イソプロパノール及び1,2−ジメチル−2−イミ
ダゾリドンが含まれる。N−メチル−ピロリドン及び2
−ピロリドンなどのある種の保湿剤はインキ中における
色料の溶解を促進し、かくして保湿剤及び補助溶媒とし
て二重の役割を果たすことが見いだされた。典型的にこ
れらの保湿剤は5〜15%の範囲の濃度で存在する。
【0039】色料と別に、水及び保湿剤と水に基づくイ
ンキ組成物はさらに別の成分、例えば界面活性剤、殺生
物剤、緩衝剤、キレート化剤及び脱泡剤を少量で含むこ
とができる。
【0040】本発明の方法で用いられるインキ組成物の
1つが濃厚ブラック顔料着色インキであることが必須で
ある。好適には、ブラック顔料は少なくとも2%、好ま
しくは約5%の濃度のカーボンブラックである。カーボ
ンブラックを含有する複数の型のインキが商業的に入手
可能である。有用なカーボンブラックの例には、Cab
ot Co.からのRegal 400R、Mogul
L、Elftex320あるいはDegussa C
o.からのCardon Black IW18、Sp
ecial Black 250、Special B
lack 350、Special Black 55
0、Printex 25、Printex 35、P
rintex 55、Printex 150Tならび
にPigment Black 7が含まれる。
【0041】本発明に従うと、この濃厚ブラックインキ
と少なくとも1種の他のグレーインキの組み合わせが受
容体に噴射される。グレーインキは、同じ印刷条件下で
ブラックインキより低い濃度を生ずることができるイン
キと定義される。グレーインキは単に濃厚ブラックイン
キの希釈物であることができる。種々のインキの濃度の
比率は、用いられる印刷法との組み合わせにおいて、印
刷可能な濃度範囲全体に及ぶ直線的な階調表現を得るこ
とができるように選ばれねばならない。視覚的認識曲線
(visual perception curve)
の直線化を考慮しなければならない。選ばれる比率はド
ット当たりに重なる滴の最大数の関数でもある。さら
に、スクリーニングのアルゴリズムが最適比の選択にお
いて役割を果たし得る。
【0042】別の場合、希薄グレーインキはシアン色
料、マゼンタ色料及びイエロー色料の、再びグレーイン
キが得られるような比率における混合物を含有する組成
物であることができる。しかしながら、これは好ましい
選択肢ではなく、それは色料の混合物を用いて階調範囲
全体に及ぶ中性の色相を得ることは、それらの分光的副
吸収(spectral side absorpti
on)の故に困難だからである。
【0043】色料は顔料又は染料であることができる。
【0044】適した顔料には、例えば、C.I.Pig
ment Yellow 17、C.I.Pigmen
t Blue 27、C.I.Pigment Red
49:2、C.I.Pigment Red 81:
1、C.I.PigmentRed 81:3、C.
I.Pigment Red 81:x、C.I.Pi
gment Yellow 83、C.I.Pigme
nt Red 57:1、C.I.Pigment R
ed 49:1、C.I.Pigment Viole
t 23、C.I.Piment Green 7、
C.I.Pigment Blue 61、C.I.P
igment Red 48:1、C.I.Pigme
nt Red 52:1、C.I.Pigment V
iolet1、C.I.Pigment white
6、C.I.Pigment Blue 15、C.
I.Pigment Yellow 12、C.I.P
igment Blue 56、C.I.Pigmen
t Orange 5、C.I.Pigment Bl
ack 7、C.I.Pigment Yellow1
4、C.I.Pigment Red 48:2、C.
I.PigmentBlue 15:3、C.I.Pi
gment Yellow 1、C.I.Pigmen
t Yellow 3、C.I.Pigment Ye
llow13、C.I.Pigment Orange
16、C.I.PigmentYellow 55、
C.I.Pigment Red 41、C.I.Pi
gment Orange 34、C.I.Pigme
nt Blue 62、C.I.Pigment Re
d 22、C.I.Pigment Red 170、
C.I.Pigment Red 88、C.I.Pi
gment Yellow 151、C.I.Pigm
ent Red 184、C.I.Pigment B
lue 1:2、C.I.Pigment Red
3、C.I.Pigment Blue 15:1、
C.I.Pigment Red 23、C.I.Pi
gment Red 112、C.I.Pigment
Yellow 126、C.I.Pigment R
ed 169、C.I.Pigment Orange
13、C.I.Pigment Red 1−10、
C.I.Pigment Blue 1:x、C.I.
Pigment Yellow 42、C.I.Pig
ment Red 101、C.I.Pigment
Brown 6、C.I.Pigment Brown
7、C.I.Pigment Brown 7:x、
C.I.Pigment Black 11、C.I.
Pigment Metal 1又はC.I.Pigm
ent Metal 2が含まれる。
【0045】さらに、Industrial Orga
nic Pigments,Production,P
roperties,Applications,se
cond edition,W.Herbst,K.H
unger;VCH,1997に開示されているような
ものから顔料を選ぶことができる。適した顔料のさらな
る例は、例えばUS 5,389,133及びUS
5,713,988に開示されている。
【0046】顔料粒子はインキジェットプリンティング
装置を介して、特に通常10ミクロン未満〜50ミクロ
ンの範囲の直径を有する噴出ノズルにおいてインキの自
由な流れを許すのに十分に小さくなければならない。顔
料粒子の寸法は顔料分散液の安定性にも影響を有し得、
それはインキの寿命の間ずっと重要である。最大色強度
(color strength)のためにも小さい粒
子を用いるのが望ましい。
【0047】従って、平均粒径は約0.005μm〜約
15μmであることができる。好適には、顔料粒度は約
0.005〜約5μm、より好適には約0.005〜約
1μmそして最も好適には約0.005〜約0.3μm
の範囲であることができる。本発明の目的が達成される
限り、もちろんこれらの範囲外の顔料粒度を用いること
ができる。
【0048】顔料の非常に微細な分散液及びその調製の
ための方法は、例えばEP 0 776 952、US
5,538,548、US 5,443,628、E
P0 259 130、US 5,285,064、E
P 0 429 828及びEP 0 526 198
に開示されている。
【0049】適した染料には、例えば、すべてCiba
−Geigy Co.から入手可能なOrasol P
ink 5BLG、Blue 2GLN、Red G、
Yellow 2GLN、Blue GN、Blue
BLN、Brown CR、Neolan Blue;
すべてMorton Chemical Co.Aja
x,Ontarioから入手可能なMorfast B
lue 100、Red 101、Red 104、Y
ellow 102;Aldrichから入手可能なB
ismark Brown R;すべてSandoz
Co.から入手可能なSavinyl Yellow
RLS、Red 3 GLS、PinkGBLSが含ま
れる。
【0050】種々の濃度のインキの組み合わせの使用と
別に、本発明に従うグレースケール再現法は、背景の部
分で言及したような1つの画素上への複数のドット印刷
及び/又はドット寸法変調を利用することができる。前
記の方法の組み合わせも用いることができる。
【0051】本質的医学的情報は中性のグレーで記録さ
れるが、原理的には、いわゆるスポットカラー(spo
t colours)を特定の部分において画像に加え
ることができるのは明らかであろう。
【0052】ここで本発明を以下の実施例により例示す
るが、本発明はそこに制限されるものではない。
【0053】
【実施例】実施例1.この実施例は、本発明に従って用
いられる受容体に顔料着色インキを噴射すると、3.0
より高い視覚濃度を達成できることを示す。
【0054】以下の受容要素を製造した(表1も参照さ
れたい)。本発明の受容体1 スライドホッパーコーターを用いて層1及び3(表1)
を一緒にコーティングした。第1層は100μmの湿潤
コーティング厚さを有し、第2層は20μmの厚さを有
した。層を50℃で乾燥した。比較受容体1. スライドホッパーコーターを用いて層1
及び2を一緒にコーティングした。改質澱粉であるスペ
ーシング剤DRY FLOが層2に存在した。第1層は
100μmの湿潤コーティング厚さを有し、第2層は2
0μmの厚さを有した。層を50℃で乾燥した。比較受容体2. スライドホッパーコーターを用いて層4
をコーティングした。結合剤としてN−含有ポリマーは
存在しなかった;その代わりに市販のポリビニルアルコ
ール型(Mowiol)を用いた。層は100μmの湿
潤コーティング厚さを有し、50℃で乾燥した。
【0055】
【表1】 下塗りされたポリエステル基質上に種々のインキ−ジェ
ット受容層をコーティングした。50%RH室で周囲温
度において、それぞれ以下のプリンターを用いてインキ
ジェット記録(全領域)を行った:HP850(顔料着
色ブラックインキ)、Epson 800(染料のブラ
ック混合物)及びCanon 610(染料のブラック
混合物)。Macbeth TR924上で測定される
光学濃度(視覚)を、印刷から1日後に測定した。
【0056】
【表2】 結論 *表は、HP850Cの顔料着色インキを用いて印刷さ
れた試料のみが3より高い光学濃度(VIS)を与える
ことを示している。Epson 800及びCanon
610の場合のようにブラック染料を用いる印刷の後、
光学濃度は3.0より低い。 *結果は、高い平均粒度を有するスペーシング剤を含有
するインキジェット受容体上における顔料着色ブラック
インキ(HP850C)を用いる印刷は、ODVI S
3.0未満に下げることも示している。 *結果は、結合剤として非−N−含有ポリマーを含有す
る受容体上における顔料着色ブラックインキ(HP85
0C)を用いる印刷ではODVISが非常に低く、もはや
規格内ではないことも示している。
【0057】実施例2:この実施例は、本発明の方法に
よりいかにして優れた画質を有する連続階調画像を得る
ことができるかを例示する。
【0058】実施例1からの受容体1に以下のインキの
組み合わせを用い、HP890プリンターを用いて印刷
した:濃厚ブラックインキ :76.5%の水、8.5%の2−
ピロリドン、1.5%のプロパノール、8.3%のポリ
エチレングリコール(MW 1417)及び5%のカー
ボンブラック。グレーインキ :それぞれブラックインキの5x及び12
xの希釈物。印刷の方法 :デジタル的に保存された医学的診断情報を
医療用スキャナーからパーソナルコンピョーターにロー
ドした。Adobe Photoshopを介し、以下
のスキームに従って、連続階調画像情報を適したソフト
ウェアを用いて3つのカラーチャンネルCMYに分配し
(splitted up)、そのチャンネルを256
の駆動レベル(driving level)に分配し
た: 最も明るい33%のグレーレベル:シアンチャンネル; 中程度の33%のグレーレベル:イエローチャンネル; 最も暗い33%のグレーレベル:マゼンタチャンネル。
【0059】次いでHP890のインキカセットに以下
のスキームに従って上記の3つのインキを装入し、プリ
ンターに搭載した: マゼンタチャンネルのカセット:ブラック濃厚インキ; イエローチャンネルのカセット:5x希釈グレーイン
キ; シアンチャンネルのカセット:12x希釈グレーイン
キ。
【0060】画像情報を実施例1の本発明の受容体1上
に印刷した。以下の画像特性が得られた: Dmax(視覚):3.6〜4.5 画像の色相:中性 画質:良 全領域の質(quality full area):
良 本発明の主たる特徴及び態様は以下の通りである。
【0061】1.インキ受容層、透明支持体及び裏引き
層を含んでなり、該インキ受容層が少なくとも1種のN
−含有ポリマーを含んでなり且つ1μmより大きい平均
粒度を有する粒子を実質的に含まない透明受容体に、少
なくとも1種の液体ブラック顔料着色インキ及び少なく
とも1種の液体グレーインキの組み合わせをインキ−ジ
ェッティングすることにより、3.0より高い可視領域
において得られる得る最大透過濃度を有する連続階調画
像を透明受容体上にインキジェットを用いて作製するた
めの方法。
【0062】2.該受容体が標準試験ASTM D 1
003に従って決定される10〜20%のヘイズ値を示
す上記1項に記載の方法。
【0063】3.10〜20%の該ヘイズ値が該裏引き
層におけるスペーシング剤の存在によるものである上記
2項に記載の方法。
【0064】4.該スペーシング剤が疎水性基を含有す
る澱粉エステルである上記3項に記載の方法。
【0065】5.該少なくとも1種のN−含有ポリマー
がゼラチンである上記1項に記載の方法。
【0066】6.該液体ブラック顔料着色インキがカー
ボンブラックを含有する上記1項に記載の方法。
【0067】7.該カーボンブラックが該インキ中に少
なくとも2重量%の濃度で存在する上記6項に記載の方
法。
【0068】8.該少なくとも1種のグレーインキが該
顔料着色ブラックインキの場合より低い濃度でカーボン
ブラックを含有する顔料着色インキである上記1項に記
載の方法。
【0069】9.該少なくとも1種の液体グレーインキ
が1種もしくはそれより多いシアン、マゼンタ及びイエ
ロー色料の混合物を含有する上記1項に記載の方法。
【0070】10.該少なくとも1種の液体ブラック顔
料着色インキ及び該少なくとも1種の液体グレーインキ
が水性インキである上記1項に記載の方法。
【0071】11.(i)N−含有ポリマーを含む受容
層、(ii)透明支持体及び(iii)裏引き層を含
み、標準試験ASTM D 1003に従って測定され
る10〜20%のヘイズ値を示すことを特徴とするイン
キジェットプリンティングのための透明受容体。
【0072】12.10〜20%の該ヘイズ値が該裏引
き層におけるスペーシング剤の存在によるものである上
記11項に記載のインキジェットプリンティングのため
の透明受容体。
【0073】13.該スペーシング剤が疎水性基を含ん
でなる澱粉のエステルである上記12項に記載のインキ
ジェットプリンティングのための透明受容体。
【0074】14.医学的診断情報の再現のための上記
1項に記載の連続階調画像の作製のための方法の使用。
フロントページの続き (72)発明者 デイルク・クインテンス ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内 (72)発明者 リユク・レーンダース ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキ受容層、透明支持体及び裏引き層
    を含んでなり、該インキ受容層が少なくとも1種のN−
    含有ポリマーを含んでなり且つ1μmより大きい平均粒
    度を有する粒子を実質的に含まない透明受容体に、少な
    くとも1種の液体ブラック顔料着色インキ及び少なくと
    も1種の液体グレーインキの組み合わせをインキ−ジェ
    ッティングすることにより、3.0より高い可視領域に
    おいて得られる得る最大透過濃度を有する連続階調画像
    を透明受容体上にインキジェットを用いて作製するため
    の方法。
  2. 【請求項2】 (i)N−含有ポリマーを含む受容層、
    (ii)透明支持体及び(iii)裏引き層を含んでな
    り、標準試験ASTM D 1003に従って測定され
    る10〜20%のヘイズ値を示すことを特徴とするイン
    キジェットプリティングのための透明受容体。
  3. 【請求項3】 医学的診断情報の再現のための請求項1
    に記載の連続階調画像の作製のための方法の使用。
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