JP2002174878A - 画像が形成された要素及びその作製方法 - Google Patents

画像が形成された要素及びその作製方法

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JP2002174878A JP2001292299A JP2001292299A JP2002174878A JP 2002174878 A JP2002174878 A JP 2002174878A JP 2001292299 A JP2001292299 A JP 2001292299A JP 2001292299 A JP2001292299 A JP 2001292299A JP 2002174878 A JP2002174878 A JP 2002174878A
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チャールズ フラッド エルマー
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ヨー ホウェイ−リン
Tienteh Chen
シャン ティンテー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐水性保護オーバーコートを有する画像形成
された要素を提供する。 【解決手段】 (A)支持体及び色素系又は顔料系画像を
有する少なくとも1層の画像受容層、(B)少なくとも1層
の画像受容層の上に位置する、以下の成分a)10〜250nm
の平均粒径を有するフィルム形成性疎水性ポリマーを含
む水分散性ラテックス粒子、b)疎水性ポリマーに対して
20〜300質量%の少なくとも1種のモノマーが2以上の重
合性エチレン系不飽和を有する共重合性相溶性モノマ
ー、及び光重合性成分系に対して1〜25質量%の紫外光感
受性開始剤を含む光重合性成分系の反応生成物を含む架
橋コーティング組成物のレイダウンが少なくとも0.54g/
m2である保護オーバーコートを含んでなる、耐水性保護
オーバーコートを有する画像形成された要素。ラテック
ス粒子及び光重合性成分系を含むコートされた組成物の
架橋前のTgが-60〜60℃である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指紋、普通の汚
れ、及びこぼれ(spill)に対して耐性を有する画像が
形成された要素に関する。特に、水分散性ラテックス、
光重合性モノマー、及び光開始剤を含むオーバーコート
組成物が、写真要素及び記録媒体を含めた画像が形成さ
れた要素の上にコートされる。
【0002】
【従来の技術】ゼラチンは、その多くの独特且つ有利な
特性のために、種々の画像形成要素において、バインダ
ーとして広く用いられてきた。例えば、その水膨潤性
は、処理試薬を担持してハロゲン化銀系写真画像を形成
することができ、またその親水性は、インクジェット記
録媒体において、ゼラチンをインク受容体として機能さ
せることができる。しかし、この同じ特性のため、露光
されたゼラチン含有材料を有する画像形成要素は、透明
又は反射媒体上に形成されている場合であっても、画像
を損傷する場合があるいかなる水溶液とも接触させない
ように非常に注意深く取り扱われねばならない。ふつう
の家庭にある溶液、例えば、コーヒー、パンチ、又は水
道水が偶発的にこぼれても、インクジェット、電子写
真、又は写真プリントのような画像形成要素を損傷する
場合がある。
【0003】水もしくは水溶液による損傷から画像を保
護するゼラチン系写真システムの保護層を提供する試み
が、長年行われている。米国特許第2,173,480号明細書
には、乾燥前の写真処理の最後の工程として、湿ってい
るフィルムにコロイド状懸濁液を塗布する方法が記載さ
れている。米国特許第2,259,009号、同2,331,746号、同
2,798,004号、同3,113,867号、同3,190,197号、同3,41
5,670号、及び同3,733,293号の一連の特許明細書には、
写真処理が完了した後、画像上に保護層を溶剤コーティ
ングする方法が記載されている。米国特許第5,376,434
号明細書には、画像を乗せたゼラチン含有層の上に、ラ
テックスをコートして乾燥することにより写真プリント
上に形成された保護層が記載されている。このラテック
スは30℃〜70℃のガラス転移温度を有する樹脂であ
る。UV重合性モノマー及びオリゴマーを処理した画像
に塗布し、次に輻射線に露光して架橋保護層を作成する
ことが、米国特許第4,092,173号、同4,171,979号、同4,
333,998号、及び同4,426,431号明細書に記載されてい
る。溶剤コーティング法及び輻射線硬化法の両者の一つ
の欠点は、塗布作業者に対する薬剤又は輻射線の健康上
及び環境上の問題である。
【0004】写真系のオーバーコートを生成するオーバ
ーコート技法を記述した発明の報告及び特許明細書があ
る。コートして乾燥すると水性分散粒子が均一なコーテ
ィングに合着する耐こぼれ性保護オーバーコートを得る
ための水系材料が記載されている。Ogawa等の米国特許
第5,376,434号及びShoji等の米国特許第6,087,051号を
参照されたい。
【0005】均一コーティングに追加して、一定レベル
の架橋を発達させてこぼれ耐性と耐久性を増進すること
が有利であろう。架橋を得るための一つの方法は、高温
又は化学線に暴露すると硬化することができる3種類以
上の反応部分を有する分子(即ち、多官能性分子)を使
用することである。種々の特許明細書に、写真パッケー
ジ用の架橋性オーバーコートを得るために化学線を使用
することが記載されている。例えば、Novak等の米国特
許第4,092,173号には、硬化のためにUV硬化又は化学
線を用いるオーバーコート技法が記載されている。この
特許明細書には、スクラッチ耐性のために写真要素に適
用されるアクリル化ウレタン又は多官能性アクリル酸エ
ステルが記載されている。また、Novak等の米国特許第
4,171,979号にも、米国特許第4,092,173号を改良したも
のが記載され表面欠陥の修復が含まれる。Leszykの米国
特許第4,333,998号明細書には、輻射線硬化性組成物に
シロキシカルビノールを添加することによって米国特許
第4,092,173号を改良することが記載されている。
【0006】Harasta等の米国特許第4,426,431号明細書
には、重合性エポキシド、重合性アクリル酸化合物、触
媒、及び重合性オルガノ官能性シランを含む組成物を用
いる修復処理又は保護処理用の光硬化性コーティングが
記載されている。このコーティングが、標準的なカチオ
ン開始エポキシ反応を必要とすることは明らかである。
他の特許明細書もカチオン開始エポキシ型の系を開示す
る。例えば、欧州特許第0484083号(1991)明細書は、
オニウムを使って開始されるトリメチロールアルカン類
のトリグリシジルエーテルが開示されている。Kistner
等の米国特許第4,619,949号及び同第4,587,169号には、
オニウム塩を使ってカチオン開始される、末端にエポキ
シを有するシラン及び脂肪族モノマーエポキシ樹脂が記
載されている。
【0007】上述の米国特許第4,619,949号及び同第4,5
87,169号及び欧州特許第0484083号(1991)明細書(こ
こでは光開始剤含有エポキシ系液体オーバーコートを写
真画像の表面にコートする)に記載されるUV硬化性コ
ーティングは、100%モノマー及び光開始剤であるニ
ートモノマー系である。硬化の前に、それらは取り扱い
が困難であり、取り扱いを誤ると健康に有害な液体であ
る。
【0008】McGiniss等の米国特許第4,107,013号に
は、低分子量光硬化性ポリマーと組み合わせた高分子量
水性ラテックスを含む塗料が記載されている。この組成
物は流延性又は均展性を与えるための塗膜の加熱が省略
されるという利点を有する。さらに、低分子量架橋剤は
腐食及び摩耗耐性フィルム特性を維持しながら柔軟性と
基体接着性とを提供する。この特許明細書は、画像形成
用のコーティングには言及せず、塗料特性の改善に焦点
が合わせられている。さらに、McGiniss等には、光重合
性成分を含んだ充填ラテックスの使用が記載されていな
い。
【0009】Muzyczko等の米国特許第4,186,069号明細
書には、光重合性成分が導入されたラテックス溶液が記
載されている。この系はコーティング前は水性相、ラテ
ックス相及び感光性ポリマー相を有する3相系として記
載されている。コーティングの際は、この系はラテック
ス相と感光性ポリマー相とからなる2相系となる。これ
らの系は水現像性リソグラフィック印刷版を目的とす
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の実施の際の
UV硬化に関する問題点は、最終コーティングにおいて
所望の特性組み合わせ得ることであり、同時にコーティ
ングの適用を経済的且つ効率的に商業的に実施できるこ
とである。画像形成の分野では、耐水性、耐油性、及び
耐スクラッチ性を有する高透明性、高光沢性コーティン
グが望ましい。本発明は、耐水性、耐指紋性等を提供す
る画像形成用保護オーバーコートに向けられている。画
像形成要素上の保護オーバーコートをUV硬化すること
によって、耐久性、対指紋性及び耐スクラッチ性に関す
る特性の向上が得られることが分かった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの態様で
は、写真プリントは、支持体、少なくとも1層のゼラチ
ン系の画像形成された層、並びに前記ゼラチン系の画像
形成された層の上に位置する、水分散性ラテックス及び
少なくとも2種類の成分、光開始剤及び架橋性多官能性
モノマー又はマクロモノマーの混合物を含む光重合性成
分系を含む成分から形成される保護オーバーコートを含
んでなる。
【0012】前記成分系は単官能性モノマーを含んでも
よい。用語「多官能性モノマー」は、本明細書では、重
合又は共重合のための複数のエチレン系不飽和部位を有
するモノマーとして規定する。この光重合性成分系は好
ましくは前記ラテックス相に充填される。より具体的に
は、光重合性成分は、この光重合性成分が、ラテックス
粒子に吸収され、モノマー/開始剤膨潤粒子を生じる程
十分な疎水性となるように設計される。あるいは、光重
合性成分は水溶性で、水性相の一部となることができ
る。このコーティング組成物を画像形成された要素に適
用し、乾燥し、化学線に暴露することができる。最終の
硬化されたオーバーコートが水系及び油系こぼれに対す
る耐性を提供し、耐指紋性も提供する。
【0013】本発明のもう一つの態様では、画像形成さ
れた要素の上に、耐水性オーバーコートを形成する方法
を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、処理された写真要素の
水、汚れ及び摩耗に対する耐性を改善する簡便且つ安価
な方法を提供する。本発明に従うと、保護オーバーコー
トを、露光及び処理の後、写真要素上に適用する。特
に、本発明に従うオーバーコート配合物を、最終ユーザ
ーに取り扱われることが多く且つ酷使される写真製品、
特に、写真プリントの乳剤側に適用する。
【0015】用語「耐水性」は、本明細書では、通常の
画像処理の後、画像形成された要素が水を吸収しない
か、又は画像形成された要素の画像形成側を変色させる
水系汚染を防止するか最小にする保護オーバーコートを
有することを意味する。
【0016】上述したように、本発明は水性ラテックス
溶液及び光重合性成分系を用いる。この光重合性成分系
は好ましくは、ラテックス相に吸収されるか又は充填さ
れる多官能性モノマー及び光開始剤の形態である。この
2相懸濁物(水性相及び充填されたラテックス相)を、
その後写真プリントのような画像が形成されている要素
上にコートし、乾燥して均一なコーティングを形成す
る。化学線に対して暴露すると、光重合性成分系が硬化
して、こぼれ耐性及び指紋耐性を高める。あるいは、水
溶性光重合成モノマー及び水溶性光開始剤をコーティン
グ組成物中に用いることができる。
【0017】本発明の好ましい態様では、画像形成され
た要素に適用されるオーバーコート組成物は、平均粒径
10〜250nmを有する粒子形態の水分散性ラテック
ス粒子、モノマーの少なくとも1種が2以上のエチレン系
不飽和を有する多官能性モノマーである重合性相溶性モ
ノマー及びUV感受性開始剤を含む光重合性成分系を含
むオーバーコート調合物から形成される乾燥レイダウン
が少なくとも0.54g/m2(50mg/ft2)であ
り、前記ラテックス粒子及び光重合性成分系を含むコー
トされた組成物のTgが、架橋前に−60〜60℃であ
る。
【0018】光重合性成分系を構成するためにここで使
用されるモノマーは、光開始剤で重合されることがで
き、ラテックス懸濁物の粒子に十分充填されるいずれの
分子量にもなることができる。好ましくは、モノマー
は、ベンゾフェノン、ベンゾイン又はベンゾインエーテ
ル化合物等のフリーラジカル源によって開始されること
ができるビニル含有化合物を有する多官能性アクリレー
ト類及びそれらの混合物となることができる。用語「モ
ノマー」には、マクロモノマーを含む。例えば、オニウ
ムイオン含有化合物等のカチオン生成源を用いて、イオ
ンによって開始されるオリゴマー又はプレポリマーを含
めたエポキシ含有多官能性化合物を用いることができ
る。
【0019】多官能性モノマーの例には、1,3−ブチ
レングリコールジメタクリレート、エチレングリコール
ジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレー
ト、ビスフェノール−A−ジメタクリレート、ジエチレ
ングリコールジメタクリレート、ペンタエリトリトール
トリアクリレート、ペンタエリトリトールテトラアクリ
レート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ト
リメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチレ
ングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパ
ントリアクリレート、テトラエチレングリコールジアク
リレート、エトキシレート化ビスフェノール−A−ジメ
タクリレート、ペンタエリトリトールテトラメタクリレ
ート、アリルアクリレート、アリルクロトネート、アリ
ルメタクリレート、ジアリルアクリレート、ジアリルフ
マレート、ジアリルマレート、ジアリルマレエート、ジ
アリルメタレート、ジアリル−オキシエチルメタクリレ
ート、メラミンアクリレート、トリアリル−5−トリア
ジン、ビニルトリアロキシシラン、トリアリルシアヌレ
ート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ジビ
ニルベンゼン、ジアリルアミン、トリメチロールプロパ
ンジメチルエーテル、ジアリルマレートメタクリレー
ト、及びジヒドロキシエチルフタレートが含まれる。好
ましい多官能性モノマーはペンタエリトリトールテトラ
アクリレートである。
【0020】光重合性モノマー組成物は疎水性ポリマー
に対して20〜300質量%の範囲となることができ、
好ましくは疎水性ポリマーに対して50〜200質量%
の範囲となる(1:2〜2:1質量比)。光開始剤組成
物は、光重合性成分系の総量の1〜25質量%の範囲、
好ましくは、5〜15質量%の範囲となることができ
る。
【0021】本発明に用いる疎水性ポリマーの分散物
は、水系媒体中に安定化することができる任意の組成の
ラテックス又は疎水性ポリマーである。そのような疎水
性ポリマーは、一般的に縮合ポリマー又は付加ポリマー
として分類される。縮合ポリマーには、例えば、ポリエ
ステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリ
ウレア、ポリエーテル、ポリカーボネート、多価酸無水
物、及びこれらのタイプの組み合わせを含むポリマーが
含まれる。
【0022】付加ポリマーは、例えば、アリル化合物、
ビニルエーテル、ビニル複素環式化合物、スチレン、オ
レフィン、及びハロゲン化オレフィン、不飽和酸及びそ
れらから誘導されるエステル、不飽和ニトリル、ビニル
アルコール、アクリルアミド及びメタクリルアミド、ビ
ニルケトンを含めたビニル型モノマー、多官能性モノマ
ー、又はこれらのモノマーの種々の組み合わせから形成
されるコポリマーの重合から製造されるポリマーであ
る。
【0023】そのようなラテックスポリマーを、周知の
フリーラジカル乳化重合法を用いて水性媒体中で調製す
ることができ、上述のモノマーの1種から作製されるホ
モポリマー又は上述の2種以上から作製されるコポリマ
ーからなる。水不溶性ホモポリマーを形成するモノマー
を含むポリマーが好ましく、そのようなモノマーのコポ
リマーも同様に好ましい。ポリマー組成物全体がラテッ
クスを形成するのに十分に水不溶性である場合、好まし
いポリマーは、水溶性ホモポリマーを生成するモノマー
も含むことができる。付加タイプポリマーに好適なモノ
マーの一覧は、米国特許第5,594,047号に記載されてお
り、引用することにより本明細書の内容とする。
【0024】乳化重合法、懸濁重合法、分散重合法、及
び重合の分野で公知の他の重合法によって、コのポリマ
ーを調製することができる。オーバーコートに用いられ
る水分散性粒子の選択は、耐水性に加えて保護オーバー
コートとして有することが望ましい材料特性を基準とす
る。随意選択的に、本発明に従うコーティング組成物中
のラテックス粒子は、調製時にこの水分散性ポリマーを
架橋するのに好適な架橋剤も含むことができる。
【0025】好ましいラテックスポリマーは、例えば、
アクリル酸又はメタクリル酸のアルキルエステル、例え
ば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブ
チルメタクリレート、エチルアクリレート、ブチルアク
リレート、ヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリ
レート、ラウリルメタクリルレート、2−エチルヘキシ
ルメタクリレート、ノニルアクリレート、ベンジルメタ
クリレート、同じ酸のヒドロキシアルキルエステル、例
えば、2−ヒドロキシメチルアクリレート、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート、及び2−ヒドロキシプロピ
ルメタクリレート、同じ酸のニトリル及びアミド、例え
ば、アクリルニトリル、メタクリルニトリル、及びメタ
クリルアミド、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、塩化
ビニリデン、塩化ビニル、並びにビニル芳香族化合物、
例えば、スチレン、t−ブチルスチレン及びビニルトル
エン、ジアルキルマレエート、ジアルキルイタコネー
ト、ジアルキルメチレンマロネート、イソプレン、並び
にブタジエンを含めた1種もしくはそれ以上のエチレン
系不飽和モノマーを共重合することによって得られるポ
リマーである。カルボン酸基を有する好適なエチレン系
不飽和モノマーには、アクリル酸、メタクリル酸、エタ
クリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸を含むア
クリル酸モノマー、モノメチルイタコネート、モノエチ
ルイタコネート、及びモノブチルイタコネートを含むモ
ノアルキルイタコネート、モノメチルマレエート、モノ
エチルマレエート、及びモノブチルマレエートを含むモ
ノアルキルマレエート、シトラコン酸、並びにスチレン
カルボン酸が含まれる。好適なポリエチレン系不飽和モ
ノマーには、ブタジエン、イソプレン、アリルメタクリ
レート、アルキルジオールのジアクリレート、例えば、
ブタンジオールジアクリレート及びヘキサンジオールジ
アクリレート、ジビニルベンゼン等が含まれる。
【0026】ラテックスを形成するために、ラテックス
モノマー溶液を、乳化重合又は溶液重合技法を含めた当
該技術分野で周知の技法を用いて水に分散することがで
きる。乳化重合が好ましい。乳化重合は当該技術分野で
は周知であって、例えば、C.E. Schildknecht及びI. Sk
eist編 "Polymerization Processes" 6章の,J. L.Gard
onの、"Emulsion Polymerization",(Wiley and Sons,
Inc. 発行、NewYork, 1977)に記載されている。使用で
きる化学開始剤の例には、熱分解性開始剤、例えば、過
硫酸塩(例えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウ
ム、過硫酸ナトリウム)、過酸化水素、4,4'−アゾビ
ス(4−シアノバレリアン酸)、及びレドックス開始
剤、例えば、過酸化水素−鉄(II)塩、過硫酸カリウム
−硫酸水素ナトリウム、過硫酸カリウム−メタ重亜硫酸
ナトリウム、過硫酸カリウム−亜硫酸水素ナトリウム、
セリウム塩−アルコール、等が含まれる。
【0027】乳化重合に用いることができる乳化剤に
は、石鹸、スルホネート(例えば、N−メチル−N−オレ
オイルタウリン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホ
ネートナトリウム、α−オレフィンスルホネート、ジフ
ェニルオキシドジスルホネート、ナフタレンスルホネー
ト、スルホスクシネート及びスルホスクシナメート、ポ
リエーテルスルホネート、アルキルポリエーテルスルホ
ネート、アルキルアリールポリエステルスルホネート、
等)、スルフェート(例えば、ドデシル硫酸ナトリウ
ム)、ホスフェート(例えば、ノニルフェノールエトキ
シレートホスフェート、直鎖アルコールアルコキシレー
トホスフェート、アルキルフェノールエトキシレートホ
スフェート、フェノールエトキシレート)、カチオン性
化合物(例えば、セチルトリメチルアンモニウムブロミ
ド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド、
等)、両性化合物及び高分子量保護コロイド(例えば、
ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ゼラチン、
等)が含まれる。乳化剤の具体例及び作用は、例えば、
C. E. Schildknecht及びI. Skeist編 "Polymerization
Processes" 6章の,J. L. Gardonの、"Emulsion Polyme
rization",(Wiley and Sons, Inc. 発行、NewYork, 19
77)及びそこに引用されている文献に記載されている。
当該技術分野で公知の通常の連鎖移動剤又はそれらの混
合物、例えば、アルキルメルカプタンを用いてポリマー
分子量をコントロールすることができる。
【0028】本発明に従うと、写真要素等の画像が形成
された要素に上述の組成物を有する保護オーバーコート
が提供される。写真プリントの場合は、この保護オーバ
ーコートを現像後に適用することができ、インクジェッ
トプリントの場合は印刷後に適用することができる。米
国特許第5,984,539号明細書(引用することによりその
内容を本発明の内容とする)に記載されているいずれの
方法によっても、画像形成された要素上への保護オーバ
ーコートの適用、乾燥、そして硬化を達成することがで
きる。適用、乾燥、及び硬化の好ましい方法は、上述の
特許明細書の図16Aに示されている。記載したよう
に、画像形成された要素上の保護オーバーコートの特性
は、化学線によってこのオーバーコートの光重合性成分
系を架橋することによって増強される。
【0029】1つの態様では、本発明の写真要素は、
(a)支持体、(b)前記支持体の一方の側に配置され
た少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層、及び(c)前
記銀乳剤層の上に位置する、平均粒径10〜250nm
を有する粒子形態の乾燥レイダウン0.45〜6.0g
/m2(約45〜600mg/ft2)の水分散性ラテッ
クス粒子、並びにモノマーの少なくとも1種が2以上の重
合性エチレン系不飽和を有する多官能性モノマーである
共重合性相溶性モノマーを疎水性ポリマーに対して20
〜300質量%及びUV感受性開始剤を当該成分に対し
て1〜25%含む光重合性成分系を含むオーバーコート
調合物から形成される乾燥レイダウンが少なくとも0.
54g/m2(50mg/ft2)を有する保護オーバー
コートを含んでなり、前記ラテックス粒子及び光重合性
成分系を含むコートされた組成物のTgが、架橋前に−
60〜60℃、好ましくは、−20〜30℃である。
【0030】この保護オーバーコートはクリア(即ち、
透明)であるのがよく、好ましくは無色である。しか
し、構成及びこのオーバーコートを通して見る画像に悪
影響を与えない限り、ポリマーオーバーコートが、色補
正の目的又は特定の効果のために色を有することができ
る。従って、ポリマー中に色又は色味を与える色素を導
入することができる。さらに、オーバーコートに種々の
所望の特性を提供する添加剤をポリマー中に導入するこ
ともできる。例えば、UV吸収剤をポリマー中に導入
し、このオーバーコートをUV吸収性にして画像をUV
誘発の退色から保護してもよい。特定の層の機能に依存
して、界面活性剤、乳化剤、塗布助剤、滑剤、艶消し粒
子、レオロジー改良剤、架橋剤、カブリ防止剤、無機フ
ィラー(導電性及び不導電性金属酸化物粒子)、顔料、
磁気粒子、殺生剤等の他の化合物を、コーティング組成
物に添加してもよい。また、コーティング組成物は、少
量の有機溶媒(有機溶媒の濃度はコーティング組成物の
質量に対して1%未満が好ましい)を含んでもよい。本
発明は所望のポリマー材料のコーティングに揮発性有機
溶液を除外しないし、ポリマーの溶融物を除外しない。
【0031】塗布助剤の例には、界面活性剤、粘性改良
剤等が含まれる。界面活性剤にはコーティング調合物の
表面張力を十分に低下させて、端部の引っ込み、撥水
性、及び他のコーティング欠陥を防止するいずれの界面
活性材料も含まれる。これらにはアルキルオキシ−もし
くはアルキルフェノキシポリエーテル、又はポリグリシ
ドール誘導体及びその硫酸塩(例えば、Olin Matheson
Corporation製のノニルフェノキシポリグリシドール、
又はオクチルフェノキシポリエチレンオキシド硫酸ナト
リウム)、有機硫酸塩又は有機スルホン酸塩(例えば、
ドデシル硫酸ナトリウム、ドデシルスルホン酸ナトリウ
ム、ビス(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリ
ウム(Aerosol(商標) OT))、並びにアルキルカルボ
ン酸塩(例えば、デカン酸ナトリウム)が含まれる。
【0032】当該技術分野で周知の艶消し粒子も本発明
のコーティング組成物に用いることができ、そのような
艶消し粒子は、リサーチディスクロージャー(Research
Disclosure)、No. 308119、1989年12月発行、1008-10
09 頁に記載されている。ポリマー艶消し粒子を用いる
場合、それらは、コートされた層に対する艶消し粒子の
接着性の改善を促進するために、分子間架橋もしくは架
橋剤との反応により、バインダーポリマーと共有結合を
作ることができる反応性官能基を含有することができ
る。好適な反応性官能基には、ヒドロキシル、カルボキ
シル、カルボジイミド、エポキシド、アジリジン、ビニ
ルスルホン、スルフィン酸、活性メチレン、アミノ、ア
ミド、アリル、等が含まれる。
【0033】本発明に従う写真要素のすべり摩擦を低下
させるために、水分散性ポリマーはフッ素化もしくはシ
ロキサン系成分を含有してもよく、そして/又はコーテ
ィング組成物は滑剤もしくは滑剤の組み合わせを含んで
もよい。典型的な滑剤には: (1)例えば、米国特許第3,489,567号、同3,080,317
号、同3,042,522号、同4,004,927号、及び同4,047,958
号並びに英国特許第955,061号及び同1,143,118号明細書
に開示されているシリコーン系材料;
【0034】(2)米国特許第2,454,043号、同2,732,3
05号、同2,976,148号、同3,206,311号、同3,933,516
号、同2,588,765号、同3,121,060号、同3,502,473号、
同3,042,222号及び同4,427,964号、英国特許第1,263,72
2号、同1,198,387号、同1,430,997号、同1,466,304号、
同1,320,757号、同1,320,565号及び同1,320,756号、並
びにドイツ国特許第1,284,295及び同1,284,294号明細書
に開示されている高級脂肪酸及びそれらの誘導体、高級
アルコール及びそれらの誘導体、高級脂肪酸の金属塩
類、高級脂肪酸エステル類、高級脂肪酸アミド類、高級
脂肪酸の多価アルコールエステル類等;
【0035】(3)液体パラフィン、並びに例えば、カ
ルナバ蝋、天然及び合成ワックス、石油蝋、ミネラルワ
ックス、シリコーン−ワックスコポリマー等のパラフィ
ン又はワックス状物質; (4)ポリテトラフルオロエチレン、ポリトリフルオロ
クロロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリトリフル
オロクロロエチレン−コ−ビニルクロリド、パーフルオ
ロアルキル側鎖基をもつポリ(メタ)アクリレートもし
くはポリ(メタ)アクリルアミド類等を包含する、パー
フルオロ−もしくはフルオロ−又はフルオロクロロ含有
物質が含まれる。本発明に有用な滑剤は、リサーチディ
スクロージャー、No. 308119 、1989年12月発行、1006
頁にさらに詳しく記載されている。
【0036】本発明に用いる支持体材料は、種々のポリ
マーフィルム、紙、ガラス等を含むことができる。支持
体の厚みは特に重要ではない。0.05〜0.38mm
(2〜15ミル)の厚みの支持体を用いることができ
る。二軸延伸支持体積層物を本発明に用いることができ
る。これらの支持体は、米国特許第5,853,965号、同5,8
66,282号、同5,874,205号、同5,888,643号、同5,888,68
1号、同5,888,683号、及び同5,888,714号明細書に開示
されている(引用することにより、本明細書の内容とす
る)。これらの支持体は紙ベース及びこの紙ベースの片
面又は両面に積層された二軸延伸ポリオレフィンシート
(典型的にポリプロピレン)を含む。少なくとも1層の
感光性ハロゲン化銀層が二軸延伸ポリオレフィンシート
に塗布される。
【0037】本発明の画像形成要素のコーティング層
を、多くの周知の技法、例えば、ディップコーティン
グ、ロッドコーティング、ブレードコーティング、エア
ナイフコーティング、グラビアコーティング及びリバー
スロールコーティング、押出コーティング、スライドコ
ーティング、カーテンコーティング等のいずれによって
も塗布することができる。コーティング後、この層を、
通常、単なる蒸発作用(対流加熱等の公知の技法によっ
て促進してもよい)によって乾燥する。公知のコーティ
ング及び乾燥方法は、リサーチディスクロージャー、N
o. 308119 、1989年12月発行、1007-1008 頁に詳細に記
載されている。好ましくは、市販の態様は同時共押し出
しを必要とする
【0038】写真要素は、導電性層を有することがで
き、特定の写真要素の要件に従って種々の構成で多層写
真要素に導入される。好ましくは、導電性層を、画像形
成層(複数でもよい)とは反対側の支持体上で、磁気記
録層の下に位置する下引き層又はつなぎ層として提供す
る。しかし、オーバーコーティング後に導電性層の抵抗
が増加するのを最小限にするために、透明磁気記録層以
外の層(例えば、耐摩耗性バッキング層、カールコント
ロール層、ペロイド等)で、導電性層をオーバーコート
することができる。さらに、追加の導電性層を、画像形
成層(複数でもよい)と同じ支持体面上、又は支持体の
両面上に与えることもできる。随意選択の導電性下引き
層を、ハレーション防止色素又は顔料を含有するゼラチ
ン下引き層の上又は下に適用することができる。
【0039】あるいは、ハレーション防止と帯電防止の
両方の機能を導電性粒子、ハレーション防止色素、及び
バインダーを含有する一つの層に併せることができる。
そのようなハイブリッド層は、一般的に、増感乳剤層と
同じ支持体側にコートされる。同様に、追加の随意選択
的な層も存在することができる。画像形成要素の最外層
として、例えば、画像形成層の上の保護層として追加の
導電性層を用いることができる。導電性層を増感された
乳剤層の上に適用する場合、バリア又は接着促進層等の
中間層を導電性オーバーコート層と画像形成層(複数で
もよい)の間に適用する必要はないが、随意選択的に存
在してもよい。他の添加物、例えば、寸法安定性を改善
するポリマーラチス、硬膜剤又は架橋剤、界面活性剤、
艶消し剤、滑剤等の他の添加物、及び種々の他の周知の
添加物が、上述のいずれかの層又は全ての層に存在して
もよい。
【0040】透明磁気記録層の下に位置する導電性層
は、典型的に、1×1010Ω/□未満、好ましくは1×
109Ω/□未満、より好ましくは1×108Ω/□未満
の内部抵抗率を示す。
【0041】本発明の画像形成された写真要素は、構造
と組成が大きく異なる写真要素となることができる。例
えば、この写真要素は、支持体の種類、画像形成層の数
と組成、並びに要素に含まれる補助層の数と種類に関し
て大きく変わる。特に、写真要素は、フィルム、映画用
フィルム、X線フィルム、グラフィックアーツフィル
ム、ペーパープリント又はマイクロフィッシュとなるこ
とができる。リサーチディスクロージャー、アイテム36
230(1994年6月)に記載されているように、本発明の導
電性層を小フォーマットフィルムに使用することが特に
考えられる。写真要素は簡単な黒白もしくはモノクロ要
素又はネガ−ポジプロセスもしくはリバーサルプロセス
の使用に適合する多層及び/もしくは多色要素となるこ
とができる。一般的に、写真要素は、フィルム支持体の
一方の側を、ゼラチン水溶液中のハロゲン化銀結晶の分
散物を含む1層以上の層、及び必要に応じて1層以上の
下引き層をコートすることによって調製される。コーテ
ィングプロセスは、1つの層もしくは複数の層を支持体
に適用する連続運転塗工機で実施することができる。多
色要素の場合、米国特許第2,761,791号及び同3,508,947
号明細書に記載されるように複合フィルム支持体上に同
時にコートすることができる。追加の有用なコーティン
グ操作及び乾燥操作はリサーチディスクロージャー、17
6巻、アイテム17643(1978年12月)に記載されている。
ペーパープリントに起きる場合がある頻繁な取り扱いの
ために、ペーパープリントは本発明の用途に好ましい画
像形成された写真要素である。
【0042】本発明に従って、画像形成された写真要素
にオーバーコートを適用する主たる目的は、この要素を
物理的な損傷から保護することであるが、オーバーコー
トを適用すると、画像が褪色又は黄変するのを防止する
こともできる。このことは酸素の作用のために褪色又は
黄変する傾向がある画像を含んだ要素に関しては本当で
ある。例えば、ピラゾロン及びピラゾロアゾールカプラ
ー由来の色素の褪色は、少なくとも一部は、酸素の存在
によって起きることが分かっているので、要素中への酸
素の通過に対するバリアとして作用するオーバーコート
を適用するとそのような褪色が減少する。
【0043】保護される画像が形成される写真要素は、
リサーチディスクロージャー37038及び38957に示される
構造と成分を有することができる。本発明に有用な他の
構造は、米国特許出願第09/299,395号明細書(1999年4月
26日出願)及び米国特許出願第09/299,548号明細書(199
9年4月26日出願)(引用することにより本明細書の内容
とする)に開示されている。具体的な写真要素はリサー
チディスクロージャー、37038の96-98頁に「カラーペー
パー要素1及び2」として示されているものとなること
ができる。典型的な多色写真要素は、少なくとも1種の
シアン色素生成カプラーを関連して有する少なくとも一
つの赤感性ハロゲン化銀乳剤層を含むシアン色素生成ユ
ニット、少なくとも1種のマゼンタ色素生成カプラーを
関連して有する少なくとも一つの緑感性ハロゲン化銀乳
剤層を含むマゼンタ色素生成ユニット、及び少なくとも
1種のイエロー色素生成カプラーを関連して有する少な
くとも一つの青感性ハロゲン化銀乳剤層を含むイエロー
色素生成ユニットを載せた支持体を含んでなる。
【0044】写真要素は追加の層、例えば、フィルター
層、中間層、オーバーコート層、下引き層、等を有する
ことができる。これらの全部を透過型(例えば、フィル
ム支持体)又は反射型(例えば、紙支持体)となること
ができる支持体上にコートすることができる。本発明の
写真要素は、また、リサーチディスクロージャー、アイ
テム34390、1992年11月、に記載されているような磁気
記録材料、又は米国特許第4,279,945号及び同4,3
02,523号明細書に記載されているような透明支持体の裏
面にある磁性粒子を含有する層のような透明磁気記録層
も含むことができる。
【0045】好適なハロゲン化銀乳剤及びその調製、並
びに化学増感及び分光増感の方法は、リサーチディスク
ロージャー、37308及び38957のセクションI〜Vに記載
されている。その他のものは米国特許出願第09/299,395
号明細書(1999年4月26日出願)及び米国特許出願第09/29
9,548号明細書(1999年4月26日出願)(引用することに
より本明細書の内容とする)に開示されている。カラー
材料及び現像改良剤は、リサーチディスクロージャー、
37308及び38957のセクションV〜XXに記載されてい
る。ベヒクルはリサーチディスクロージャー、37308及
び38957のセクションIIに記載されており、蛍光増白
剤、カブリ防止剤、安定化剤、光吸収及び散乱物質、硬
膜剤、塗布助剤、可塑剤、滑剤及び艶消し剤等の種々の
添加物は、リサーチディスクロージャー、37308及び389
57のセクションVI〜X及びXI〜XIVに記載されて
いる。処理方法及び処理剤はリサーチディスクロージャ
ー、37308及び38957のセクションXIX及びXXに記載
されており、露光方法はリサーチディスクロージャー、
37308及び38957のセクションXVIに記載されている。
【0046】写真要素は典型的に乳剤の形態でハロゲン
化銀を提供する。一般的に写真用乳剤は、写真要素の層
として乳剤をコーティングするためのベヒクルを含む。
有用なベヒクルには、プロテイン、プロテイン誘導体、
セルロース誘導体(例えば、セルロースエステル)、ゼ
ラチン(例えば、牛骨又は皮ゼラチン等のアルカリ処理
ゼラチン、又は豚皮ゼラチン等の酸処理ゼラチン)の天
然物質、ゼラチン誘導体(例えば、アセチル化ゼラチ
ン、フタル化ゼラチン等)の両方が含まれる。また、ベ
ヒクル又はベヒクル増量剤として有用なものは、親水性
水浸透性コロイドである。これらには合成ポリマー解こ
う剤、キャリア、及び/又はバインダー、例えば、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルラクタム、アクリルアミ
ドポリマー、ポリビニルアセタール、アルキル並びにス
ルホアルキルアクリレート及びメタクリレートのポリマ
ー、加水分解ポリビニルアセタール、ポリアミド、ポリ
ビニルピリジン、メタクリルアミドコポリマー、等が含
まれる。
【0047】写真要素を種々の技法で像様露光すること
ができる。一般的な露光はスペクトルの可視領域の光に
対してであり、典型的には、レンズを通したライブ画像
からなる。また露光は発光装置(LED、CRT等)に
よって、保存画像(例えば、コンピュータ記憶画像)に
対することもできる。
【0048】写真要素の画像は例えば、T. H. James の
The Theory of the PhotographicProcess 第4版、197
7 (Macmillan Publishing Co. New York)に記載されて
いるような多くの周知の処理組成物を用いて多くの周知
の写真現像処理で現像することができる。カラーネガ要
素の現像処理では、この要素を発色現像液(カラーカプ
ラーを用いて着色像を形成できるもの)で処理し、そし
て酸化剤と溶剤で処理して銀及びハロゲン化銀を除去す
る。カラーリバーサル要素の現像処理では、この要素を
最初に黒白現像液(カプラー化合物を用いて着色色素を
形成しない現像液)で処理し、次に、未露光ハロゲン化
銀を現像可能にする処理(通常、化学カブリ又は光カブ
リ)を続け、次いで発色現像液で処理する。現像後、銀
又はハロゲン化銀を除去する漂白定着、洗浄及び乾燥が
続く。
【0049】本発明の組成物を用いる方法の1つの態様
では、支持体上に配置されたハロゲン化銀乳剤の上に位
置する上述の組成物を有する保護オーバーコートを写真
要素に提供することができる。像様露光の後、写真要素
を7を超える、好ましくは8を超える、より好ましくは
9を超えるpHのアルカリ性現像液で現像する。保護オ
ーバーコートを現像後に適用することができる。米国特
許第5,984,539号明細書(引用することによりその内容
を本発明の内容とする)に記載されているいずれの方法
によっても、画像形成された要素上への保護オーバーコ
ートの適用、乾燥、そして硬化を達成することができ
る。適用、乾燥、及び硬化の好ましい方法は、上述の特
許明細書の図16Aに示されている。
【0050】本発明に従うオーバーコートは、水系こぼ
れ、指紋、退色及び黄変に対する優れた耐性を含む優れ
た物性のために、写真プリントに関する用途に特に有利
であり、またスクラッチ、摩耗、ブロッキング及びフェ
ロタイピングに対する耐性を提供する場合に必要な優れ
た透明性と靭性を提供する。
【0051】本発明は、例えば、画像がデジタルスチル
カメラで作られる画素ベースの画像に由来する画像形成
された記録要素にも適用する。画像を、例えばインクジ
ェット印刷又は電子写真プリントを用いて生成されるよ
うな、1層以上の記録層に形成することができる。イン
クジェット印刷技法は、Journal of Imaging Sciencean
d Technology, 42巻, No. 1 (1998年1/2月),49-61頁
で、Hue P. Leによる文献名、"Progress and Trends in
Ink-Jet Printing Technology"に記載されている。
【0052】要するに、インク液滴(一般的に、1〜1
00ピコリットルの容量範囲)をプリントヘッドから画
像が形成される受容体材料に噴射する。インクジェット
プリントヘッドは、コンティニュアスタイプ又はドロッ
プオンデマンドタイプとなることができる。液滴噴射の
いくつかの物理的なメカニズムは公知であるが、これら
の中で、現行、最もポピュラーなものはサーマルタイプ
と圧電タイプである。
【0053】サーマルメカニズムでは、プリントヘッド
内のインクは、加熱されて1つ以上のインク液滴をプリ
ントヘッドから受容体に噴射する水蒸気気泡を形成す
る。代表的なサーマルインクジェットプリントヘッド
は、例えば、米国特許第4,723,129号(Endo等(Cano
n))及び同第4,490,728号(Vaught等(Hewlett Packar
d))に記載されている。圧電メカニズムでは、1つ以
上の液滴は、プリントヘッド構造の一部を構成する圧電
材料にわたる電圧変化に付随する物理変形によってプリ
ントヘッドから噴射される。代表的な圧電プリントヘッ
ドは、例えば、米国特許第4,459,601号(Howkins (Exx
on))及び同第5,563,634号(Masahiro等(SeikoEpso
n))に記載されている。
【0054】インクジェットインクのキャリアは、単に
水となることができ、もしくは水溶性溶剤(例えば、多
価アルコール)と混合した主として水となることがで
き、多価アルコールのような有機材料が主となることも
できる。そのような組成物に用いられる色素は、一般的
に水溶性の直接タイプもしくは酸タイプ色素である。そ
のような液体インク組成物は、例えば、米国特許第4,78
1,758号明細書を含む多くの先行技術文献に記載されて
いる。
【0055】水及び1種以上の着色剤(例えば、色素又
は顔料)に追加して、水性インクは一般的に、1種以上
の湿潤剤(インクの粘性及び揮発性に影響する)、1種
以上の界面活性剤(インクの濡れ及び浸透性に影響す
る)、及び殺生剤(インクの有用な寿命を延ばす)を含
有する。水性インクは金属イオン封鎖剤、pH緩衝剤、
消泡剤、及び分散剤を含めた多くの他の成分も含有する
ことができる。各色毎に1種以上のインク濃度を用いる
ことによって画像の調子スケール又はビットデプス(bi
t depth)を改良することは周知である。代表的なイン
クジェットインクは、例えば、米国特許第5,571,850号
(Ma等(DuPont))、同第5,560,770号(Yatake(Seiko
Epson))及び同第5,738,716号(Santilli等(Eastman
Kodak)に記載されている。
【0056】インクジェット媒体又は受容体は、反射、
透明、又は中間透明度(例えば、昼用/夜用ディスプレ
ー材料)のものとなることができる。少なくとも、イン
クジェット受容体は支持体とインク受容層を含む。最も
簡単なインクジェット受容体は、これら二つの機能が組
み合わさった普通紙である。実際問題としては、画質と
物性を改善するためにはより複雑な受容体構造が必要と
される。紙又は他の支持体上に塗布された特別に処方さ
れたインク受容層は色濃度及びドット解像度を改善す
る。受容体組成物及び構造を変えて、濡れ性、インク吸
収性、乾燥時間、光沢、画像アーティファクト(image
artifact)の減少、耐水性、並びに光及び暗安定性等の
特性を改良することができる。代表的なインクジェット
受容体構造及び組成物は、例えば、米国特許第4,954,39
5号(Hasegawa等(Canon))、米国特許第5,725,961号
(Ozawa等(Seiko Epson))及び米国特許第5,605,750
号(Romano等(Eastman Kodak))各明細書に記載され
ている。
【0057】典型的な記録要素における本発明の用途を
さらに詳細に記載する。記録要素において、例えば、普
通紙又は光沢紙、保護ポリオレフィン層でコートされた
紙、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレ
フタレート、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、ポリカーボ
ネート、又は酢酸エステル等のポリマーフィルム等の任
意の支持体又は基体を記録要素に用いることができる。
【0058】支持体は約50〜約800μm、好ましく
は約75〜500μmの厚みが好適である。酸化防止
剤、帯電防止剤、可塑剤、色素、顔料、及び他の公知の
添加物を必要ならば支持体に導入することができる。
【0059】支持体に対する画像記録層の接着性を高め
るために、画像記録層を適用する前に支持体の表面を必
要に応じてコロナ放電処理してもよい。
【0060】随意選択的に、記録要素のマシンハンドリ
ング及びカールを改善するため、また摩擦及びその抵抗
率をコントロールするために、支持体の裏面(即ち、画
像記録層がコートされている側とは反対側)に、追加の
バッキング層又はコーティングを適用してもよい。
【0061】一般的に、このバッキング層はバインダー
及びフィラーを含んでなることができる。典型的なフィ
ラーには、非晶質及び結晶質シリカ、ポリメチルメタク
リレート、中空の球体ポリスチレンビーズ、微結晶質セ
ルロース、酸化亜鉛、タルク等が含まれる。バッキング
層へのフィラーの充填は、一般的に、バインダー成分の
5質量%未満であり、フィラー材料の平均粒径は5〜3
0μmの範囲である。
【0062】バッキング層に用いる典型的なバインダー
は、アクリレート、メタクリレート、ポリスチレン、ア
クリルアミド、ポリ塩化ビニル−ポリ酢酸ビニルコポリ
マー、ポリビニルアルコール、セルロース誘導体等であ
る。追加して、帯電防止剤をバンキング層に含ませて、
記録要素の静電気障害を保護してもよい。特に好適な帯
電防止剤は、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム塩、オクチルスルホン酸カリウム塩、オリゴスチ
レンスルホン酸ナトリウム塩、ラウリルスルホコハク酸
ナトリウム塩等の化合物である。バインダー組成物に帯
電防止剤を当該バインダーの質量に対して0.1〜15
質量%で添加することができる。画像記録層を必要なら
ば裏面上にコートすることもできる。
【0063】好ましくは、記録要素の支持体を、インク
中のキャリア及び/又は色素を吸収できる材料からなる
画像形成層(複数可)でコートする。当該層の厚みは、
一般的に、5〜50μmである。この材料には、ゼラチ
ン、アルブミン、ガー(guar)、キサンタム(xantha
m)、アラビアゴム、キトサン、デンプン及びそれらの
誘導体等の天然親水性コロイド及びゴム;官能化プロテ
イン、官能化ゴム及びデンプン、並びにセルロースエー
テル及びその誘導体;並びにポリビニルオキサゾリン及
びポリビニルメチルオキサゾリン、ポリオキシ度、ポリ
エーテル、ポリエチレンイミン、ポリアクリル酸、ポリ
メタクリル酸、n−ビニルアミド(ポリアクリルアミド
及びポリビニルピロリドンを含む)、並びにポリビニル
アルコール、その誘導体及びコポリマーを含むことがで
きる。
【0064】ポリビニルアルコール及びその誘導体がイ
ンク受容コーティングの用途に好ましい親水性吸収材料
である。また、この層は多孔質材料を含んでもよい。好
ましい多孔質材料は、シリカ、アルミナ、ケイ酸、ベー
マイト、マイカ、モンモリロナイト、カオリン、タル
ク、バーミキュライト、ゼロライト、カルシウム、シリ
ケート、酸化チタン、硫酸バリウム等であり、必要に応
じて、ポリマーバインダーと組み合わさる。例えば、米
国特許第5,605,750号明細書を参照されたい(引用するこ
とにより本明細書の内容とする)。例えば、米国特許第
5,032,450号、同第5,035,886号、及び同第5,071,645号
に記載されているものを含む多くの公知の微小多孔質材
料を用いることができる。
【0065】より高品質のインクジェット媒体の場合、
キャリア吸収層の上に別個の上部画像形成層を形成して
もよい。それによって、インクが独立小滴の形態でイン
クジェットプリンタから噴射されると、この液滴はこの
上部層を通過し、そこでインクの色素又は顔料の大部分
が保持もしくは媒染され、同時にインクの残りの色素/
顔料及びキャリア部分はこの上部層を自由に通ってキャ
リア吸収層まで通過し、そこで例えば、親水性ポリマー
及び/又は微小多孔性材料によって急速に吸収される。
この様式では、大量のインクが記録要素によって急速に
吸収され、優れた光学濃度及び良好な色域を有する高品
位記録画像を生成する。
【0066】記録要素の画像記録層は、種々の公知の添
加物を導入することができ、それらには、記録要素の非
ブロッキング特性及びその耐汚染性に寄与するための、
艶消し剤、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、
及びポリマービーズ(例えば、ポリスチレンビーズ);
インク吸収性樹脂もしくは層のエージング挙動を改善す
るため、それに連続適用されるインクの吸収促進及び乾
燥のため、インク受容層の表面均一性を高めるため、そ
して乾燥コーティングの表面張力を調節するための、界
面活性剤;蛍光色素;pHコントロール剤;消泡剤;滑
剤;防腐剤;色素定着剤;粘性改良剤;防水剤;分散
剤;UV吸収剤;媒染剤等を含む。
【0067】必要ならば、本発明のコーティングに追加
して、記録要素にさらに、インク浸透性のアンチタック
インク受容コーティング、例えば、親水性セルロース誘
導体(例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カル
ボキシメチルセルロースカルシウム、メチルエチルセル
ロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース、ヒドロキシブチルメチル
セルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、カル
ボキシメチルヒドロキシセルロースナトリム、カルボキ
シメチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル
セルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロースアセテートスクシネート、ヒドロキシプロピルセ
ルロースアセテート、ヒドロキシエチルセルロース及び
ジアリルジメチル塩化アンモニウムのエステル、ヒドロ
キシエチルセルロース及び2−ヒドロキシプロピルトリ
メチル塩化アンモニウムのエステル並びにヒドロキシエ
チルセルロース及びラウリルジメチルアンモニウム置換
されたエポキシドのエステル、並びにアルキルC12〜
C14鎖でグラフト化されたヒドロキシエチルセルロー
スでコートすることができる。
【0068】
【実施例】本発明を次の例によってさらに具体的に説明
する。特に断らないかぎり、分子量は質量平均分子量で
あり、サイズ排除クロマトグラフィで測定される。
【0069】例1 この例はコーティング組成物の調製と写真要素へのその
適用を説明する。光重合性成分系の調製: 褐色ガラス瓶中で、ペンタエリ
トリトールテトラアクリレート(Sartomer Chem. Co.)
9部及び2−ヒドロキ−2−メチルプロピオフェノン(A
ldrich Chemical Co.)1部の混合物を攪拌した。
【0070】ラテックスの調製 ブチルアクリレート/塩化ビニリデン/イタコン酸(1
5/83/2)ターポリマーラテックスを次のように調
製した。400mLガラス瓶に、順に、(1)222.
5gの脱イオン水(窒素で10分間脱気)、(2)1.
35gのTriton(商標)-770、(3)1.64gのイタ
コン酸、(4)12.33gのブチルアクリレート、
(5)68.25gの塩化ビニリデン、(6)0.20
4gのメタ硫酸水素カリウム、及び(7)0.102g
の過硫酸ナトリウムを加えた。この瓶を密封し30℃で
タンブラー浴に16〜20時間置いた。重合した混合物
を室温の減圧下で15分間ストリップして、残留した揮
発性モノマーを除去した。DSCで測定したガラス転移
温度は5℃であった。最終溶液を固形分が10質量%に
なるまで希釈した。
【0071】次の表Iのコーティング組成物を褐色ガラ
ス瓶で調製した。各溶液を磁気攪拌棒で室温で24時間攪
拌した。ラテックス溶液を秤量し、そして脱イオン水、
界面活性剤(Olin(商標)10G、Olin-Matheson製、の1
0質量%溶液)及び表Iに示す量の光重合性成分を加え
て溶液を調製した。
【0072】
【表1】
【0073】カラーペーパーのロール(Eastman Kodak E
dge(商標)5)を標準方法で処理した。ワイヤロッド塗
工機を使って上述の組成物をコートした。狙った湿潤厚
みは40.6μmであった。これらのサンプルを標準的
な対流式オーブンで60℃で5分間乾燥した。そして、こ
れらのサンプルを室内条件でおおよそ2時間保存した。
これらのサンプルの一部を分析用に残し、サンプルの残
りを、中圧水銀アーク灯を備えたFusion System(商
標)UV硬化装置を用いて一回に700ミリジュール/c
2で紫外線に対して暴露した。以下のテストによりコ
ーティング性能を評価した。
【0074】耐水性のテスト 耐水製を次のように評価した。ポンソーレッド(Poncea
u Red)色素は、イオン相互作用によってゼラチンを汚
染するとして知られている。酢酸と水の混合物(5部:
95部)1000gに色素1gを溶解して、ポンソーレ
ッド色素溶液を調製した。写真サンプルの表面にこの色
素溶液を1滴置いた。10分後、綿布でこのサンプルを
拭いた。十分な耐水製を示したサンプルは赤痕跡を示さ
ないが、保護オーバーコートが無いか、保護が不十分な
サンプルは濃い赤汚染を示す。ポンソーレッドに対する
耐性の差をさらに区別するために、次の尺度を用いた。 A:痕跡も赤汚染も無い。等級「A」が最も望ましい。 B:赤の線又は小斑点がいくつか見られる。 C:斑点の輪郭が見られる。 D:完全な赤斑点
【0075】耐指紋性のテスト サーマダーム(thermaderm)、人間の皮膚上の部脂肪に
似せるための特別に配合された混合物(次を参照された
い)を調製した。
【0076】 非水性相 量(g) コーン油 78.96 鉱油 25.26 グリセリン 52.64 ステアリルアルコール 15.79 オレイン酸 63.16 ソルビタンモノオレエート 21.05 セチルパルミテート 6.32 オレイルアルコール 6.32 ステアリン酸 31.58 Lexemul (商標)ステアリン酸グリセリル 47.36 (Inolex Chemical Co., Philadelphia, PA 19148) コレステロール 9.47 メチルパラベン 4.21 ブチルパラベン 3.16 ブチル化ヒドロキシトルエン 0.21 ブチル化ヒドロキシアニソール 0.21 ビタミンEアセテート 0.13 セチルアルコール 15.79 スクアレン 15.79
【0077】 水性相 量(g) Pegosperse(商標)1750 MS-K 界面活性剤 31.58 蒸留水 571.01
【0078】上記成分を記載した順に添加した。非水性
相の溶解を促進するために、コーン油を湯浴で注意深く
加熱した。Pegosperse(Glyco Chemicals, Inc.製のエ
トキシル化脂肪酸)の溶解を促進するために、水性相を
温めた。激しく攪拌しながら、この水性相を素早く非水
性相に添加した。そして得られた懸濁物を空力Polytron
(商標)ミキサで約5分間部分的に乳化させた。完全な
乳化はマイクロフリューダイザで処理することによって
達成した。調製後、この材料をしっかりと密封した容器
に保存し、凍結し、テストに必要な時に少量取り出し
た。
【0079】(i)指を使って1cm2の領域をサーマダー
ム約1mgで汚し、そして(ii)この混合物を溶融して、
表面上に1mL滴置いて、サーマダーム配合物を保護オ
ーバーコートの表面に適用した。指紋とこぼれとの違い
をはっきりさせるために、2種類の方法を用いた。この
試験を、「サーマダーム指紋テスト」及び「サーマダー
ム小滴テスト」としてそれぞれ報告中に記載する。サー
マダーム指紋を室温条件、21℃(70°F)/50%
RH、で24時間放置し、その後綿布でこのサンプルを
拭き、表面を清浄にした。サーマダーム小滴を10分間
放置し、その後綿布で拭いて表面を清浄にした。以下の
現象によってこのテストに等級をつけた。 A:痕跡もしくは指紋又は点も見られない。 B:淡い/かすかな指紋又は痕跡が保護オーバーコート
層上に見られる。 C:サーマダームによる非常に顕著な指紋痕が保護オー
バーコート層上に見られる。 D:保護オーバーコート層が拭き取り時に取り除かれ
る。 等級「A」が最も好ましく、等級「B」は容認でき、等
級「C」及び等級「D」は容認できないと考えられる。
表Iのサンプルに関するこのテストの分析結果を表II
に示す。
【0080】
【表2】
【0081】上記情報から、硬化した光重合性組成物が
写真プリント上のラテックスコーティングに存在する
と、明らかに、指紋及び斑点に対する耐性が大きく増加
する。最も良い例(例1d)は、ラテックスに対する光
重合性材料の比が約1:1の場合に相当する。
【0082】例2 この例は、コーティング組成物中の光重合性成分の位置
を決定する方法である。光重合性成分が水性相に存在す
るかどうか、又はラテックス層に導入されているかどう
かを決定するために、示差走査熱量測定(DSC)試験
を行った。光重合性成分がラテックス相中に導入されて
いるかどうかを決定する一つの方法は、そのラテックス
のガラス転移温度を検査することである。光重合性モノ
マー又は光開始剤のような低分子量成分がポリマーラテ
ックスに導入される場合、可塑化のためにそのガラス転
移温度が低下する。導入されない場合、ラテックスは可
塑化されず、ガラス転移温度は変わらないままである。
さらに、ガラス転移温度を用いて、導入されたモノマー
が架橋されているかどうかを決定することができる。架
橋が起きると、このモノマーは直ぐに分子量が増加し、
再度、ガラス転移温度が上昇する。
【0083】表Iに記載された成分を用いて前述したよ
うにサンプルを調製した。この溶液を顕微鏡ガラススラ
イド上にコートした。真空オーブン中で室温で1時間乾
燥後、かき取ったものの半分をDSCサンプルパンに置
いた。サンプルのもう半分を前述したのと同じ方法で紫
外線に暴露した。そして、最終の硬化したサンプルをか
き取ってDSCサンプルパンに置いた。TA Instruments
Model 2910(商標)DSCを用いて、ガラス転移温度を測
定した。このサンプルを10℃/分の速度で加熱した。
観察されたステップ関数の1/2の高さとしてガラス転
移温度をとった。結果を表IIIに示す。
【0084】
【表3】
【0085】表IIIを参照すると、硬化されたコーテ
ィングのTgが硬化前の混合物よりも高いという結果
は、硬化が成功したことを示している。表IIIの結果
に基づくと、UV硬化前の乾燥コーティング組成物のガ
ラス転移温度は、光重合性成分系の量の増加とともに高
くなり、この光重合性成分系のラテックス中への有効な
導入にを示す。このモノマーがラテックスポリマーに少
なくとも部分的にも混和性でない場合は、Tgは変化し
ないであろう。Tgを低下させることによるラテックス
の導入は、乾燥時の連続フィルムの形成を助ける。好ま
しくは、導入は等量のモノマーとポリマーが導入された
ポリマー中に存在する範囲まで生じる。好ましくは、こ
のモノマーはラテックス中少なくとも1:1の質量比ま
で混和性である。
【0086】例3 この例は本発明の用途の場合の水溶性光重合性成分系を
具体的に説明する。光重合性成分の調製 褐色ガラス瓶中で、CD9038(商標)モノマー、高エトキ
シ化されたビスフェノールAジアクリレートエステル
(Sartomer Chem. Co.)9質量部及びIrgacure(商標)
2959(ベンゾイン光開始剤、Ciba Geigy製)1質量部の
混合物を攪拌した。
【0087】ラテックスの調製 ブチルアクリレート15質量%、塩化ビニリデン83質
量%、及びイタコン酸2質量%のポリマー組成物を例1
と同じように調製した。最終溶液を固形分が10質量%
になるまで希釈した。次の表IVの組成物を褐色ガラス
瓶で調製した。各溶液を磁気攪拌棒で室温で24時間攪拌
した。ラテックス溶液を秤量し、そして界面活性剤FT-2
48(Bayer Co.製)及び表IVに示す量の光重合製成分を
加えて溶液を調製した。
【0088】
【表4】
【0089】カラーペーパーのロール(Eastman Kodak E
dge(商標)5)を標準方法で処理した。ワイヤロッド塗
工機を使って上述の組成物をコートした。狙った湿潤厚
みは40.6μmであった。これらのサンプルを標準的
な対流式オーブンで60℃で5分間乾燥した。そして、こ
れらのサンプルを室内条件でおおよそ2時間保存した。
これらのサンプルの一部を分析用に残し、サンプルの残
りを、中圧水銀アーク灯を備えたFusion System(商
標)UV硬化装置を用いて一回に700ミリジュール/c
2で紫外線に対して暴露した。上述のテストを使って
このサンプルを評価した。結果を表Vに示す。
【0090】
【表5】
【0091】上記結果から、明らかに、硬化した光重合
性成分が水性相に存在すると指紋耐性を増加させる。し
かし、例1(ラテックスがモノマーで充填されている)
と比較すると、光重合性コモノマーがラテックス相に導
入されている場合、性能(とりわけ指紋耐性の場合)の
向上は同じように高くない。しかし、ポリマーに対する
モノマーの比は例1よりも小さい。水におけるこのモノ
マーの不混和性のために、より多いモノマーの量(サン
プル3i及び3j)では、好適にコートしなかった。従
って、より多量のモノマーを導入できるので、調製物を
溶融する前のラテックス中へのモノマーの充填が有利で
ある。
【0092】本発明をその好ましい特定の態様を引用し
て詳細に記載したが、本発明の精神及び範囲内で種々の
変更及び改造が可能であることは、理解されるであろ
う。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 11/00 C09D 11/00 G03C 11/08 G03C 11/08 (72)発明者 エルマー チャールズ フラッド アメリカ合衆国,ニューヨーク 14424, カナンデイガー,ノース ロード 5084 (72)発明者 ホウェイ−リン ヨー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14625, ロチェスター,ウエストフィールド コモ ンズ 45 (72)発明者 ティンテー シャン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14526, ペンフィールド,ハイレッジ ドライブ 73 Fターム(参考) 2H016 AF00 BL00 2H023 GA02 2H086 BA05 4J038 CA011 CA012 CC021 CC022 CF051 CF052 CF091 CF092 CG091 CG092 CG141 CG142 CG161 CG162 CG171 CG172 CH031 CH032 CH041 CH042 CH071 CH072 CH121 CH122 FA111 FA112 FA141 FA142 FA171 FA172 FA201 FA202 FA221 FA222 KA03 KA06 MA13 PA17 4J039 AD02 AD03 AD04 AD05 AD06 AD08 AD09 AD10 AD11 AD12 AD21 AE02 AE04 AE05 AE06 AE08 BE12 CA05 EA38 EA44 GA25

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)支持体及び色素系又は顔料系画像
    を有する少なくとも1層の画像受容層、並びに (B)前記少なくとも1層の画像受容層の上に位置す
    る、以下の成分 a)粒径が10〜250nmの平均粒径を有するフィル
    ム形成性疎水性ポリマーを含む水分散性ラテックス粒
    子、及び b)前記疎水性ポリマーに対して20〜300質量%の
    少なくとも1種のモノマーが2以上の重合性エチレン系
    不飽和を有する共重合性相溶性モノマー、及び当該光重
    合性成分系に対して1〜25質量%の紫外光感受性開始
    剤を含む光重合性成分系の反応生成物を含む架橋された
    コーティング組成物のレイダウンが少なくとも0.54
    g/m2である保護オーバーコートを含んでなる、上に
    耐水性保護オーバーコートを有する画像形成された要素
    であって、 前記ラテックス粒子及び前記光重合性成分系を含む前記
    コートされた組成物の架橋前のTgが−60〜60℃で
    ある要素。
  2. 【請求項2】 (a)支持体 (b)前記支持体の一方の側に配置された少なくとも1
    層のハロゲン化銀由来の画像が形成された層、並びに (c)前記少なくとも1層の画像受容層の上に位置す
    る、以下の成分 i)粒径が10〜250nmの平均粒径を有するフィル
    ム形成性疎水性ポリマーを含む、乾燥レイダウンが0.
    45〜6.0g/m2の水分散性ラテックス粒子、及び ii)前記疎水性ポリマーに対して20〜300質量%
    の少なくとも1種のモノマーが2以上の重合性エチレン
    系不飽和を有する共重合性相溶性モノマー、及び当該光
    重合性成分系に対して1〜25質量%の紫外光感受性開
    始剤を含む光重合性成分系の反応生成物を含む架橋され
    たコーティング組成物のレイダウンが少なくとも0.5
    4g/m2である保護オーバーコートを含んでなる、上
    に耐水性保護オーバーコートを有する写真要素であっ
    て、 前記ラテックス粒子及び前記光重合性成分系を含む前記
    コートされた組成物の架橋前のTgが−60〜60℃で
    ある写真要素。
  3. 【請求項3】 (a)支持体及び前記支持体の一方の側
    に配置された少なくとも1層の画像形成層を含んでなる
    画像形成要素を用意すること、 (b)前記少なくとも1層の画像形成層に画像を形成す
    ること、 (c)(i) 粒径が10〜250nmの平均粒径を有する
    フィルム形成性疎水性ポリマーを含む水分散性ラテック
    ス粒子、及び(ii)前記疎水性ポリマーに対して20〜3
    00質量%の少なくとも1種のモノマーが2以上の重合
    性エチレン系不飽和を有する共重合性相溶性モノマー、
    及び当該光重合性成分系に対して1〜25質量%の紫外
    光感受性開始剤を含む光重合性成分系を含むコーティン
    グ組成物から作製され、ここで、前記ラテックス粒子及
    び前記光重合性成分系を含む当該コートされる組成物の
    架橋前のTgが−60〜60℃である、レイダウンが少
    なくとも0.54g/m2である保護オーバーコートを
    適用すること、そして (d)UV線を用いて前記コーティング組成物を硬化し
    て、前記モノマーを架橋することを含んでなる画像形成
    された要素を作成する方法。
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