JP2749814B2 - インクジエツト記録方法 - Google Patents

インクジエツト記録方法

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JP2749814B2 JP63064316A JP6431688A JP2749814B2 JP 2749814 B2 JP2749814 B2 JP 2749814B2 JP 63064316 A JP63064316 A JP 63064316A JP 6431688 A JP6431688 A JP 6431688A JP 2749814 B2 JP2749814 B2 JP 2749814B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はインクを用いるインクジエツト記録方法に関
し、特に色相の異なる複数のインクを用いて、記録密度
の高い、高画質カラー画像を得るためのインクジエツト
記録方法に関する。
〔従来の技術〕
インクジエツト記録方式は、種々のインク吐出方式、
例えば、静電吸引方式、圧電素子を用いてインクに機械
的振動又は変位を与える方式、インクを加熱して発泡さ
せ、その圧力を利用する方式等によりインクの小滴を発
生及び飛翔させ、それらの一部若しくは全部を紙等の被
記録材に付着させて記録を行う方式であり、騒音の発生
が少なく、高速印字、多色印字の行える記録方式として
注目されている。
又、インクジエツト記録用のインクとしては、安全
性、記録特性の面から主に水を主成分とするものが使用
され、ノズルの目詰まり防止及び吐出安定性の向上のた
めに多価アルコール等が添加されている場合が多い。
上記のようなインクジエツト方式及びインクにより、
カラー画像を形成させる場合には、一般的にシアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及び/又はブ
ラツク(BK)のインクを使用して被記録材の所定の位置
に各色単色を現出させるとともに、それらの中間色(混
合色)を出す場合には、被記録材の同一箇所又は重なり
合う場所に色相の異なる複数のインク滴を重ねて付与す
る。
一方、記録画像の濃淡を表現する場合には、一般的に
インクの付与密度を制御することによりなされる(面積
階調法)。
上記のインクジエツト方式でカラー画像を形成するの
に用いられる被記録材としては、まず上質紙、ボンド紙
等の一般紙、インクジエツト用紙に代表される多孔質の
インク吸収層を基材表面に有するコート紙(特開昭60-2
14989号公報)等が挙げられる。
しかし、これらの被記録材ではインク付与面から記録
画像を観察するため、記録剤をできるだけインク吸収層
表面に残留せしめる構成をとっており、画像の耐水性、
耐摩耗性等の耐久性や保存性に劣ると云う欠点や光沢の
ある記録画像が得られない等の欠点を有する。
このような問題を解決する一方法としては、例えば特
開昭58-136480号公報、及び特開昭58-136481号公報に開
示の記録用媒体が知られている。この記録用媒体は、支
持体上に屈折率が1.58以下の顔料を主体としたインク受
理層を設けたものであり、形成された画像は支持体側か
ら観察するものである。この方式では観察面における耐
水性等の各種性能は十分に解決されているがインク受理
層が顔料主体で透明支持体上に隣接,積層されているも
のであり、屈折率が1.58以下の顔料であっても支持体に
到達したインクは大部分顔料に陰ペイされた観察面にお
ける画像濃度を十分に高くすることができない。
また、最近では、インクジエツト記録装置を用いた記
録の高速化,高品位化が進むにつれて、被記録材に対し
ても飛躍的な記録性能を有するものが要求されている。
すなわち、インクの吸収性,染料の発色性,記録画像
の耐光性,解像度,色彩性,記録画像濃度,保存性ある
いは光沢等の記録特性のすべてにおいて、従来よりも格
段に優れた被記録材が必要になってきた。
本発明者は、上記の如き被記録材を提供すべく研究の
結果、通液性インク輸送層とインク保持層を有し、イン
ク付与面と画像観察面が表裏の関係にある特定の構成の
被記録材を以前に提案した。(特開昭62-140878号公
報,特開昭62-140879号公報,特開昭62-142680号公報) しかしながら、これら先行発明の被記録材を用いて記
録密度の高いカラー画像を得ようとした場合、特に単色
呈色部に於いて付与されるインク滴量が少ないために発
色が不十分となり、中間色呈色部との不均一な発色性を
呈するといった問題が生じていた。
すなわち、色相の異なる複数のインクにより記録密度
の高いカラー画像を形成する場合には、例えば、イエロ
ー,マゼンタ,シアン,ブラツクのインクが同一場所に
付与されて重ね合わされるインク滴数は、中間色を現出
させる場合は最多で4滴であり、一方、各色単色の場合
には1滴のみとなる。このように付与されるインク滴数
が場所毎に異なる場合、それらのインク滴数によってイ
ンク輸送層のインク浸透性が場所毎に変化するために、
インク保持層にまで浸透して画像を発現するインクの量
が異なる。しかも記録密度を高くするために、1個のイ
ンクジエツトノズルから1回に吐出されるインク滴量を
少なくしてあるため特に単色呈色部に於いては、インク
輸送層中にインクが停留し易く、インク保持層まで到達
するインクの量がわずかとなって、均一発色性,高濃
度,高解像度の画像を得ることができない等の問題を生
じた。
〔発明が解決しようとしている問題点〕
本発明の目的は、少なくともインク輸送層とインク保
持層とを有する被記録材のインク輸送層側よりインク滴
を付与し、インク保持層側から観察され得る画像をイン
ク保持層に形成するインクジエツト記録方法に関し、画
像濃度,均一発色性,解像性に優れた記録密度の高い高
画質カラー画像を容易に得るためのインクジエツト記録
方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、以下の本発明によって達成される。
すなわち本発明は、少なくとも、光拡散性で多孔質の
インク輸送層と、光透過性のインク保持層とを有する被
記録材に対し、該被記録材のインク輸送層側より200DPI
以上の記録密度でインクを付与し、該インク輸送層を介
してインク保持層に、単色呈色部と混合色呈色部を含む
画像を形成するに際し、単色呈色部と混合色呈色部とを
複数のインク滴により形成し、単色呈色部を形成するた
めのインク滴の数を、2以上且つ混合色呈色部を形成す
るために付与されるインク滴数までとすることを特徴と
するカラーインクジェット記録方法である。
〔作用〕
本発明者等は、少なくともインク輸送層とインク保持
層を有する被記録材にインクを付与して画像を形成する
場合には画像を形成する複数のインクドツトの各々を少
なくとも2以上のインク滴を重ね合せることで形成する
ことによって、インク保持層に達するインクの量を全体
的に均一にでき、しかも、1個のインクジエツトノズル
から1回に吐出されるインク滴量が少ない場合でも、付
与されたインクを十分にインク保持層まで到達させるこ
とができ、上述の問題が極めて容易に解決されることを
知見した。
即ち、被記録材がインク付与面から画像を観察するも
のでなく、インク付与面と画像観察面とが異なり少なく
ともインク輸送層とインク保持層とを有する被記録材を
用いて、縦横200DPI(dotper inch)以上、好ましくは2
00DPI乃至600DPIという高い記録密度で、しかも色相の
異なる複数のインクによるカラー画像の形成にあたって
は、被記録材の特定の箇所に付与されているインク滴
は、常に定量づつ付与されるのではなく、画像信号に従
って中間色領域では所望の中間色に応じて色相の異なる
複数のインク滴を重ね合せて各々のドツトを形成してい
るため、付与されるインク滴数が各ドツト毎に異なる。
しかも200DPI以上という高密度の記録を行うためには、
1個のインクジエツトノズルから1回に吐出されるイン
ク滴量は少量である。
従って、インク輸送層及びインク保持層のインク輸送
性、吸収性が場所ごとに異なり、ある部分では付与され
たインク滴量が少量であるためにインクが十分にインク
保持層に達しなかったり、所望の中間色が発色されなか
ったり等の問題が生じ、その結果、画像の発色性や均一
性や解像性が不満足となるものであった。
上記の問題は被記録材上の特定の箇所に付与されるイ
ンク滴数に応じて、インク輸送層及びインク保持層の物
性を変化させれば解決できるものの、現実には不可能で
ある。
これに対して、本発明で使用する前述の如き特定の構
成を有する被記録材の場合において、インク輸送層側か
ら付与されるインクによって、インク保持層に単色呈色
部及び中間色(混合色)呈色部を複数のインクドツトに
より形成するのに際し、各ドツトを複数のインク滴を重
ね合せることで形成する。すなわち、各ドツトを形成す
るのに重ね合せて付与されるインク滴数は、少なくとも
2以上となり、最大に付与されるインク滴数4に近づ
く。その結果、付与されるインク量が少ないためにイン
ク輸送層内に留まってしまうインクを十分にインク保持
層に送ることができ、又ドツト形状が不十分な点ではド
ツト形状が改善される等、種々の作用効果によって前述
の如き問題点が一挙に解決され、優れた中間色の発色
性、画像の均一性等を有する記録密度の高い、高画質カ
ラー画像が得られたのである。
〔好ましい実施態様〕
次に本発明の好ましい実施態様を挙げて本発明を更に
詳しく説明する。
本発明で使用する被記録材は、支持体としての基材
と、該基材上に形成された実質的にインクあるいは染料
を吸収及び捕捉して発色するインク保持層と、インク保
持層上に形成され、インクに対して通液性を有し、付与
されたインクをインク保持層に送り、それ自体は実質的
に染料が染着しないインク輸送層より構成される。
但し、インク輸送層又はインク保持層が基材としての
機能を兼備するものである場合には、基材は必ずしも必
要ではない。
上記被記録材に用いる基材としては、従来公知のもの
がいずれも使用でき、具体的には、ポリエステル樹脂,
ジアセテート樹脂,トリアセテート樹脂,ポリスチレン
樹脂,ポリエチレン樹脂,ポリカーボネート樹脂,ポロ
メタクリレート樹脂,セロハン,セルロイド,ポリ塩化
ビニル樹脂,ポリ塩化ビニリデン樹脂,ポリサルフオン
樹脂,ポリイミド樹脂等のプラスチツクフイルム、板あ
るいはガラス板等が挙げられる。これらの基材の厚みに
は特に制限はないが、一般的には1μm乃至5000μm、
好ましくは3μm乃至1000μm、より好ましくは5μm
乃至500μmの範囲のものである。
又、使用する基材に対し、いかなる加工を施してもよ
く、例えば、基材に所望の模様や適度のグロスや絹目模
様を施すことが可能である。更に、基材として耐水性や
耐摩耗性、耐ブロツキング性等を有するものを選択する
ことによって、被記録材の画像観察面に耐水性や耐摩耗
性、耐ブロツキング性等を付与することも可能である。
本発明で使用する被記録材を構成するインク輸送層
は、少なくとも通液性を有することが必要である。本発
明で云う通液性とは、インクを速やかに通過させ、イン
ク輸送層内にインク中の染料を実質的に染着せしめない
性質を云う。インク輸送層の通液性を向上させるための
好ましい態様は、インク輸送層内部に亀裂や連通孔を有
する多孔質構造を有するものである。
又、前述したように、本発明の被記録材により得られ
る画像をインク付与面とは反対の側から観察する場合に
は、インク輸送層が光拡散性を有することが好ましい。
上記の特性を満足するためのインク輸送層は、上記の
特性を有する限りいずれの構成でもよいが、好ましくは
主として染料に対して非染着性の粒子と結着剤とから構
成される。
このような粒子としては、インク中の染料等を実質的
に染着しない粒子であればいずれの粒子でもよい。本発
明で使用する被記録材において特に好適な粒子は、イン
ク中の染料が一般に水溶性であることからして疎水性の
高い熱可塑性樹脂,熱硬化性樹脂等の有機粒子、例え
ば、ポリスチレン,ポリメタクリレート,ポリメチルメ
タクリレート,エラストマー,エチレン−酢酸ビニル共
重合体,スチレン−アクリル共重合体,ポリエステル,
ポリアクリル,ポリビニルエーテル,ポリアミド,ポリ
オレフイン,ポリイミド,グアナミン,SBR,NBR,MBS,ポ
リテトラフロロエチレン,尿素,ポリ塩化ビニル,ポリ
アクリルアミド,クロロプレン等の樹脂粉体、それらの
エマルジヨンやサスペンシヨンのうち少なくとも1種が
所望により使用される。
又、インク輸送層の白色度を高めるために、インク輸
送層のインク透過性を妨げない程度に白色の無機顔料、
例えば、タルク,炭酸カルシウム,硫酸カルシウム,水
酸化マグネシウム,塩基性炭酸マグネシウム,アルミ
ナ,合成シリカ,ケイ酸カルシウム,ケイソウ土,水酸
化アルミニウム,クレー,硫酸バリウム,酸化チタン,
酸化亜鉛,硫化亜鉛,サチンホワイト,酸化ケイ素,リ
トポン等を添加してもよい。
又、使用する結着剤は、上記粒子同士及び/又はイン
ク保持層と結着させる機能を有するものであり、上記粒
子と同様に染料に対して非染着性であることが好まし
い。結着剤として好ましい材料は、前記の機能を有する
ものであれば、従来公知の材料がいずれも使用でき、例
えば、ポリビニル,アルコール,アクリル,スチレン−
アクリル共重合体,ポリ酢酸ビニル,エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体,デンプン,ポリビニルブチラール,ゼラ
チン,カゼイン,アイオノマー,アラビアゴム,カルボ
キシメチルセルロース,ポリビニルピロリドン,ポリア
クリルアミド,ポリウレタン,メラミン,エポキシ,ス
チレン−ブタジエンゴム,ユリア,フエノール,α−オ
レフイン,クロロプレン,ニトリルゴム等の樹脂のうち
1種以上が所望により使用できる。
更に、インク輸送層としての前記機能を向上させるた
めに、必要に応じて、各種の添加剤、例えば界面活性
剤,浸透剤,蛍光染料,着色染料等をインク輸送層に添
加してもよい。
前記粒子と結着剤との混合比(重量比)は、粒子/結
着剤=1/5乃至50/1の範囲が好ましく、より好適には、1
/3乃至20/1の範囲である。この混合比において結着剤が
多すぎるときは、インク輸送層の亀裂や連通孔が少なく
なり、インクの吸収効果が減少してしまう。又、混合比
において粒子が多すぎると、粒子同士又はインク保持層
と粒子との接着が十分でなくなり、インク輸送層の強度
が不十分となり、又インク輸送層を形成し得なくなる。
インク輸送層の厚さは、インク滴量にも依存するが、
1μm乃至300μm、好ましくは2乃至200μmであり、
より好適には3乃至80μmである。
次に、インク又は染料を実質的に捕捉して発色させる
非多孔質のインク保持層は、インク輸送層を通過してき
たインク中の染料を吸収,捕捉し、実質的に恒久保持す
るものである。
インク保持層は、インク輸送層よりもインクの吸収力
が強いことが必要である。これは、インク保持層の吸収
力が、インク輸送層の吸収力よりも弱い場合、インク輸
送層表面に付与されたインクが、インク輸送層内を通過
し、そのインクの先端がインク保持層に到達した際に、
インク輸送層中にインクが滞留することにより、インク
輸送層とインク保持層の界面でインクがインク輸送層内
を必要以上に横方向に浸透,拡散していくことになる。
その結果、記録画像の解像力が低下し、高品質の記録画
像を形成しえなくなるからである。
又、前述のように、記録画像を記録面と反対側から観
察する場合には、インク保持層は光透過性であることが
好ましい。
上記の要求を満足するインク保持層は、染料を吸着す
る光透過性樹脂及び/又はインクに対して溶解性,膨潤
性を有する光透過性樹脂により構成されることが好まし
い。
例えば、染料としては酸性染料又は直接染料を含有す
る水性インクを用いた場合、インク保持層は、上記染料
に対して吸着性を有する樹脂、例えば水性インクに対し
て膨潤性を有する水溶性乃至親水性ポリマーにより構成
されるのが好ましい。尚、インク保持層を構成する材料
は、インクを吸収,捕捉する機能を有し、非多孔質層を
形成し透光性を有するものであれば特に限定されるもの
ではない。
インク保持層の厚さは、インクを吸収,捕捉するのに
十分であればよく、インク滴量によっても異なるが、1
μm乃至70μm、好ましくは2乃至50μmであり、より
好適には3乃至20μmである。
尚、インク保持層を構成する材料は、水性インクを吸
収し、インク中の染料を保持できる材料であればいずれ
の材料でもよいが、インクが主として水性インクである
ところから水溶性乃至親水性ポリマーから形成するのが
好ましい。このような水溶性乃至親水性のポリマーとし
ては、例えば、アルブミン,ゼラチン,カゼイン,でん
ぷん,カチオでんぷん,アラビアゴム,アルギン酸ソー
ダ等の天然樹脂、カルボキシメチルセルロース,ヒドロ
キシエチルセルロース,ポリアミド,ポリアクリルアミ
ド,ポリエチレンイミン,ポリビニルピロリドン,四級
化ポリビニルピロリドン,ポリビニルピリジウムハライ
ド,メラミン,フエノール,アルキド,ポリウレタン,
ポリビニルアルコール,イオン変性ポリビニルアルコー
ル,ポリエステル,ポリアクリル酸ソーダ等の合成樹
脂、好ましくはこれらのポリマーを架橋処理して水不溶
性にした親水性ポリマー、2種以上のポリマーからなる
親水性且つ水不溶性のポリマーコンプレツクス、親水性
セグメントを有する親水性且つ水不溶性のポリマー等が
挙げられる。尚、インク保持層としての前記機能を向上
させるために、必要に応じて各種の添加剤、例えば界面
活性剤や耐水化剤、有機及び無機顔料等をインク保持層
に添加してもよい。
基材上にインク保持層とインク輸送層を形成する方法
としては、上記で好適に挙げた材料を適当な溶剤に溶解
又は分散させて塗工液を調製し、該塗工液を、例えば、
ロールコーテイング法,ロツドバーコーテイング法,ス
プレーコーテイング法,エアナイフコーテイング法等の
公知の方法により基材上に塗工し、その後速やかに乾燥
させる方法が好ましく、前記の材料をホツトメルトコー
テイング法あるいは前記の材料から一旦、単独のシート
を形成しておき、該シートを基材にラミネートする如き
の方法でもよい。
但し、基材上にインク保持層を設ける際には、例えば
アンカーコート層を形成する等の方法で基材とインク保
持層との密着を強固にし、空間をなくすのが好ましい。
基材のインク保持層との間に空間が存在すると、記録
画像の観察表面が乱反射し、実質的に画像光学濃度を下
げることになるので好ましくない。
本発明の記録方法において、上記の如き特定の被記録
材に画像形成のために付与するインクそれ自体は公知の
ものでよく、例えば、直接染料,酸性染料,塩基性染
料,反応性染料,食用色素等に代表される水溶性染料で
あり、特にインクジエツト方式のインクとして好適であ
り、上記の被記録材との組合せで、定着性,発色性,鮮
明性,安定性,耐光性その他の要求される性能を満たす
画像を与えるものとして好ましいものは、例えば、C.I.
ダイレクトブラツク17,19,32,51,71,108,146、C.I.ダイ
レクトブルー6,22,25,71,86,90,106,199、C.I.ダイレク
トレツド1,4,17,28,83、C.I.ダイレクトイエロー12,24,
26,86,98,142、C.I.ダイレクトオレンジ34,39,44,46,6
0、C.I.ダイレクトバイオレツト47,48、C.I.ダイレクト
ブラウン109、C.I.ダイレクトグリーン59等の直接染
料、C.I.ダイレクトブラツク2,7,24,26,31,52,63,112,1
18、C.I.アツシドブルー9,22,40,59,93,102,104,113,11
7,120,167,229,234、C.I.アツシドレツド1,6,32,37,51,
52,80,85,87,92,94,115,180,256,317,315、C.I.アツシ
ドイエロー11,17,23,25,29,42,61,71、C.I.アツシドオ
レンジ7,19、C.I.アツシドバイオレツト49等の酸性染料
が好ましく、その他、C.I.ベーシツクブラツク2、C.I.
ベーシツクブルー1,3,5,7,9,24,25,26,28,29、C.I.ベー
シツクレツド1,2,9,12,13,14,37、C.I.ベーシツクバイ
オレツト7,14,27、C.I.フードブラツク1,2等も使用でき
る。
上記の染料の例は本発明の記録方法に適用できるイン
クに対して特に好ましいものであり、本発明に使用する
インク用の染料はこれらの染料に限定されるものではな
い。
このような水溶性染料は、従来のインク中において一
般には約0.1〜20重量%を占める割合で使用されてお
り、本発明においてもこの割合と同様でよい。
本発明に用いるインクに使用するのに好適な溶媒は、
水又は水と水溶性有機溶剤との混合溶媒であり、特に好
適なものは水溶性有機溶剤と混合溶媒であって、水溶性
有機溶剤としてインクの乾燥防止効果を有する多価アル
コールを含有するものである。又、水としては、種々の
イオンを含有する一般の水でなく、脱イオン水を使用す
るのが好ましい。水と混合して使用される水溶性有機溶
剤としては、例えば、メチルアルコール,エチルアルコ
ール,n−プロピルアルコール,イソプロピルアルコー
ル,n−ブチルアルコール,sec−ブチルアルコール,tert
−ブチルアルコール,イソブチルアルコール等の炭素数
1〜4のアルキルアルコール類;ジメチルホルムアミ
ド,ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン,ジ
アセトンアルコール等のケトン又はケトンアルコール
類;テトラヒドロフラン,ジオキサン等のエーテル類;
ポリエチレングリコール,ポリプロピレングリコール等
のポリアルキレングリコール類;エチレングリコール,
プロピレングリコール,ブチレングリコール,トリエチ
レングリコール,1,2,6−ヘキサントリオール,チオジグ
リコール,ヘキシレングリコール,ジエチレングリコー
ル等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキ
レングリコール類;グリセリン;エチレングリコールメ
チル(又はエチル)エーテル,ジエチレングリコールメ
チル(又はエチル)エーテル,トリエチレングリコール
モノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコール
の低級アルキルエーテル類;N−メチル−2−ピロリド
ン,1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられ
る。これらの多くの水溶性有機溶剤の中でも、ジエチレ
ングリコール等の多価アルコール,トリエチレングリコ
ールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコ
ールの低級アルキルエーテルが好ましいものである。
インク中の上記水溶性有機溶剤の含有量は、一般には
インクの全重量に対して重量%で0〜95重量%、好まし
くは10〜80重量%、より好ましくは20〜50重量%の範囲
である。
又、本発明に用いるインクは上記の成分の外に必要に
応じて、界面活性材,粘度調整材,表面張力調整剤等を
包含し得る。
本発明において採用するインクジエツト方式はいかな
る方式でもよく、それらの方式の代表的なものは、例え
ば、アイイーイーイー トランスアクシヨンズ オン
インダストリー アプリケーシヨンズ(IEEE Trans act
ions on Industry Applications)Vol.JA-13、No.1(19
77年、2、3月号)、日経エレクトロニクスの1976年4
月19日号、1973年1月29日号及び1974年5月6日号に記
載されている。これらに記載の方式は、本発明の方法に
好適なものである。
又、特開昭54-59936号公報に記載されている方法で、
熱エネルギーの作用を受けたインクが急激な体積変化を
生じ、この状態変化による作用力によって、インクをノ
ズルから吐出させるインクジエツト方式も有効に使用す
ることができる。
本発明のインクジエツト記録方法は、前記の様な特定
の被記録材、上述の如くインク及びインクジエツト方式
を用いて記録を行うに際し、被記録材の記録面に単色呈
色部と混合色呈色部を形成する複数のインクドツトの各
々を、インク輸送層側から付与された複数のインク滴の
重ね合せによって形成することを特徴とする。
すなわち、特に色相の異なる複数のインクにより記録
密度の高いカラー画像を形成する場合には、三原色が単
色で表される部分はその色のインクが1滴のみ付与さ
れ、中間色はその色相に応じて2〜4個のインク滴が付
与され、各ドツトに付与されるインクの量が異なる結
果、使用する被記録材の特性によって、インク保持層に
達するインク量も異なり、しかも1個のノズルから1回
に吐出されるインク量が少ないために、インクの発色が
不十分となったり、インクの混合が不十分となったり、
或いはドツト形状が不満足になったりする欠点が生じる
場合があったが、例えば、単色領域でも付与されるイン
ク滴数を2以上とし、最大に付与されるインク滴数4に
近づける或いは、同数とすることにより、インク保持層
には十分な量のインクが全体的にほぼ均一に供給され、
上記の問題が生じることなく良好な発色,色の混合,ド
ツト形状等が達成されるものである。
被記録材の記録面に、各々のドツトを形成するのに際
し、重ね合せて2個以上のインク滴を付与する方法はい
ずれでもよく、特に制限されない。1例としては、各色
のインクを発射するノズルを色毎に複数として複数個、
例えば2個,3個或いは4個のインク滴を同一場所又はそ
の近傍に付与する方法、インクジエツトノズルを2回以
上走査する方法等いずれの方法でもよい。
しかしながら、上記の方法は装置を複雑にしたり、煩
雑にしたりすることもあり得るため、各色に共通のノズ
ルを1個又はそれ以上用意し、このノズルによって各色
に共通のインクを発射させる方法が好ましく、この場合
の共通のインクとしては無色のインク用いることが好ま
しい。
本発明に云う無色のインクとは、水や有機溶剤或いは
それらの混合物であるが、好ましいのは前述の如きイン
クの液媒体と同様な液物体を有する液体であり、特に好
ましくは各色のインク中から染料のみを除いた組成の液
体である。このような各色に共通である無色のインクを
使用すれば、装置の複雑性や操作の煩雑性が無く、イン
クの打込み順序は特に限定されず、又、単色領域に限ら
ず2個以上のインク滴が付与される中間領域にも自由に
インクの供給が可能となる。
尚、上記の無色のインクとは完全に無色でなく、ある
程度淡色に着色されたものでもよい。このような淡色の
インクを用いれば、得られる画像の全体の色調の修正も
可能となる。例えば、全体的に特定の色の強すぎる原稿
からの情報信号により、適正なカラー画像を形成する場
合には、褐色の関係にある淡色インクを上記無色インク
として使用することにより全体のトーンの修正に役立つ
場合も生じる。
以上の如く本発明の記録方法において、インク付与面
と観察面が表裏関係にある場合には、文字を印字すると
きには、鏡文字を印字できるような装置を用いる必要が
ある。しかしながら、本発明に使用される被記録材は記
録後更に、加熱等の後処理によって、インク輸送層を透
明化して画像を透過方式で観察することもできる。従っ
て、このような場合には、文字等を通常する状態で記録
することができる。
〔効果〕
以上のように構成される本発明方法によれば、形成さ
れるカラー画像は、一般の紙のようにインクを以って記
録した面から記録画像を観察することが不可能ではない
が、インク付与面とは反対側の面、すなわちインク保持
層または基材側から記録画像を観察することにより、従
来では得られなかった優れた効果を有している。
特に、形成されるカラー画像のうち、三原色単独以外
の色相の部分、すなわち複数の原色インクが付与されて
それらの中間色が発色される領域の色調が十分に所望の
色調になっており、優れた色彩性を発揮するものであ
る。例えば、シアンインクとイエローインクが混色する
領域では、それらの混合比に応じた中間色が十分に発揮
される。またシアンインクとマゼンタインク、マゼンタ
インクとイエローインクとが混色する領域も同様であ
る。従って本発明方法によるカラー画像は高濃度領域か
ら低濃度領域にわたり全体的に発色性が良好であり、原
稿の色再現性が十分満足できるものである。
また、画像濃度の低い領域では、本発明によらない場
合には、付与されるインクが少量であるため、インクが
十分にインク保持層に達しないことがあり、濃度の連続
性が不満足であったが、本発明により、少量付与された
インクでもそれらが十分にインク保持層に達し、優れた
淡色から濃色への濃度連続性を有する。
これに対して、本発明によらない方法では、混色領域
における中間色の発色および低濃度領域の発色が不安定
であり、混色されるインクの量に応じた中間色が発色し
ないために原稿の色再現性が不十分であり、形成される
カラー画像は全体としてくすんだ色調となった。特に低
濃度領域ではこの傾向が顕著であり、濃度の連続性に欠
けるものである。
又、微小インク滴を複数滴、記録面の同一場所又はそ
の近傍に付与する為に、1滴で複数滴に相当するインク
量を付与する場合に比べて、解像性の低下が極めて少な
い。すなわち、本発明方法は、200DPI以上の高い記録密
度の画像形成に好適である。
以上の如き効果は、本発明者の推測によれば、二色以
上のインクが混合される領域あるいは少量しかインクが
付与されない領域においても、2滴目に付与されたイン
クがインク保持層近傍のインク輸送層に留っているイン
ク及びインク保持層に保持されている染料を再溶解し、
染料の混合が十分になり、且つ、これらのインク及び染
料が十分にインク保持層に輸送されるためであると考え
られる。
更に、基材として透光性基材を用いた場合には、基材
が光透過性を有することに基づく前記の効果に加えて、
記録画像に光沢、耐水性,耐候性,耐摩耗性が付与され
る。
本発明の方法により得られるカラー画像は、記録画像
表面に透光性フイルムをラミネートする従来の方法に比
して、記録画像の光学濃度、記録画像作成時の操作性の
面で格段に優れたものである。
〔実施例〕
以下、参考例、実施例及び比較例に基づき、本発明を
具体的に説明する。尚、文中%又は部とあるのは特に断
りの無い限り重量基準である。
参考例1(被記録材の調製) 透光性基材としてポリエチレンテレフタレートフイル
ム(厚さ75μm、東レ製)を使用し、この基材上に下記
組成物Aを乾燥膜厚が8μmになるようにバーコーター
により塗工し、140℃で10分間乾燥炉内で乾燥した。
組成物A カチオン変性ポリビニルアルコール(PVA-C-318-2A、ク
ラレ製、10%水溶液) 50部 水溶性ポリエステル系ポリウレタン(エラストロンE-3
7、第一工業製薬製、25%水溶液) 2.5部 解媒(エラストロン キヤタリスト32、第一工業製薬
製) 0.2部 更にその上に、下記組成物Bを乾燥膜厚が60μmとな
るようにバーコーターにより塗工し、140℃で5分間乾
燥炉内で乾燥した。
組成物B ポリメチルメタクリレート樹脂(マイクロスフエアM−
100、松本油脂製薬製) 100部 アクリル樹脂(ボンコート4001、大日本インキ化学工業
製、固形分50%) 20部 ソジウムジオクチルスルフオサクシネート(ペレツクス
OT-P、花王製、固形分70%) 0.5部 水 50部 このようにして得られた参考例の被記録材は白色不透
明であった。
参考例2(被記録材の調製) 透光性基材として参考例1で使用したポリエチレンテ
レフタレートを用い、この基材上に下記溶液Cを乾燥膜
厚が10μmになるようにバーコーターにより塗工し、10
0℃で12分間乾燥炉内で乾燥した。
組成物C ポリフエニルアセトアセタール(積水化学工業製、10%
水/エタノール/ブタノール溶液) 更にその上に下記組成物Dを乾燥膜厚が40μmとなる
ようにバーコーターにより塗工し、140℃で10分間乾燥
炉内で乾燥した。
組成物D 尿素樹脂(有機フイラー、日本化成製) 100部 ブチラール樹脂(エスレツクBH-3、積水化学工業製)50
部 ソジウムジオクチルスルホサクシネート(ペレツクスOT
-P、花王製、固形分70%) 2部 エチレングリコールモノエチルエーテル(キシダ化学
製) 1,000部 このようにして得られた参考例の被記録材は白色不透
明であった。
実施例1 上記参考例1の被記録材に対して下記5種のインクを
用いて、発熱抵抗体でバブル(泡)を発生させ、その圧
力でインクを吐出させるオンデマンド型インクジエツト
記録ヘツドを有する記録装置を用いて以下の様な記録を
行った。
無色インク ジエチレングリコール 15部 水 85部 イエローインク C.I.アシツドイエロー86 2部 ジエチレングリコール 15部 水 85部 マゼンタインク C.I.アシツドレツド92 2部 トリエチレングリコール 15部 水 85部 シアンインク C.I.ダイレクトブルー9 2部 ジエチレングリコール 15部 ノニオン系界面活性剤 0.5部 水 85部 ブラツクインク C.I.ダイレクトブラツク19 2部 ポリエチレングリコール#300 15部 水 85部 (1)縦横200DPI(dot per inch)となる様にシアンイ
ンク(液滴径60μm)を1回記録し、次いで同インクを
同一場所に3回記録した(同一場所に同インクを合計4
滴付与)。
(2)縦横200DPIとなる様にシアンインク(液滴径60μ
m)を1回記録し、次いで同インクを同一場所に2回記
録した(同一場所に同インクを合計3滴付与)。
(3)縦横200DPIとなる様にシアンインク(液滴径60μ
m)を1回記録し、次いで同インクを同一場所に1回記
録した(同一場所に同インクを合計2滴付与)。
実施例2 前記参考例1の被記録材に対して以下の様な記録を行
った。
(1)縦横200DPIとなる様にブラツクインク(液滴径60
μm)を1回記録し、次いで無色インク(液滴径60μ
m)を同一場所に3回記録した(同一場所にインク滴が
合計4滴付与)。
(2)縦横200DPIとなる様にブラツクインク(液滴径60
μm)を1回記録し、次いで無色インク(液滴径60μ
m)を同一場所に2回記録した(同一場所にインク滴が
合計3滴付与)。
(3)縦横200DPIとなる様にブラツクインク(液滴径60
μm)を1回記録し、次いで無色インク(液滴径60μ
m)を同一場所に1回記録した(同一場所にインク滴が
合計2滴付与)。
実施例3 前記参考例2の被記録材に対して縦横300DPI、液滴径
を40μmとした事を除いて実施例1と同様な記録を行っ
た。
実施例4 前記参考例2の被記録材に対して縦横300DPI、液滴径
を40μmとした事を除いて実施例2と同様な記録を行っ
た。
実施例5 前記参考例1の被記録材に対して縦横400DPI、液滴径
を30μmとした事を除いて実施例1と同様な記録を行っ
た。
実施例6 前記参考例1の被記録材に対して縦横400DPI、液滴径
を30μmとした事を除いて実施例2と同様な記録を行っ
た。
比較例1 前記参考例1の被記録材に対して縦横200DPIとなる様
にシアンインク(液滴径60μm)を1回記録した。
比較例2 前記参考例1の被記録材に対して縦横200DPIとなる様
にシアンインク(液滴径76μm)を1回記録した。
比較例3 上記参考例2の被記録材に対して縦横300DPIとなる様
にブラツクインク(液滴径40μm)を1回記録した。
比較例4 上記参考例2の被記録材に対して縦横300DPIとなる様
にブラツクインク(液滴径50μm)を1回記録した。
比較例5 前記参考例1の被記録材に対して縦横400DPIとなる様
にブラツクインク(液滴径30μm)を1回記録した。
比較例6 前記参考例1の被記録材に対して縦横400DPIとなる様
にブラツクインク(液滴径38μm)を1回記録した。
このようにして得られた実施例及び比較例の記録物に
対して本発明の目的に十分適合したものであるかどうか
を以下の方法(1)乃至(2)に従って試験し、評価し
た。評価結果は後記第1表に示す。
(1)画像光学濃度(O.D.)はマクベス濃度計RD918を
用いてインク記録部につきインク付与面(A)及び画像
観察面(B)側から測定した。
(2)画像の解像性、被記録材に記録されたインクドツ
トを光学顕微鏡により観察し、一番優れているものを◎
として、以下○,△,×の4段階で評価した。
以上の結果から総合評価を行った。その結果を第1表
に示す。
実施例7 前記参考例2の被記録材に対して、縦横400DPIとなる
様にシアンインク(液滴径30μm)を1回記録し、次い
で同インクを同一場所に1回記録した(同一場所に同イ
ンクを合計2滴付与)。さらに、上記記録部に連続する
形態で縦横400DPIとなる様にシアンインク(液滴径30μ
m)を1回記録し、次いでマゼンタインク(液滴径30μ
m)を同一場所に1回記録した(同一場所に異なるイン
クを合計2滴付与)。
実施例8 前記参考例2の被記録材に対して、縦横400DPIとなる
様にシアンインク(液滴径30μm)を1回記録し、次い
で無色インク(液滴径30μm)を同一場所に1回記録し
た(同一場所にインク滴が合計2滴付与)。さらに、上
記記録部に連続する形態で縦横400DPIとなる様にシアン
インク(液滴径30μm)を1回記録し、次いでマゼンタ
インク(液滴径30μm)を同一場所に1回記録した(同
一場所に異なるインクを合計2滴付与)。
比較例7 前記参考例2の被記録材に対して、縦横400DPIとなる
様にシアンインク(液滴径30μm)を1回記録した。さ
らに、上記記録部に連続する形態で縦横400DPIとなる様
にシアンインク(液滴径30μm)を1回記録し、次いで
マゼンタインク(液滴径30μm)を同一場所に1回記録
した(同一場所に異なるインクを合計2回付与)。
このようにして得られた実施例及び比較例の記録物に
対して本発明の目的に充分適合したものであるかどうか
を以下の方法(3)に従って試験し、評価した。評価結
果は後記第2表に示す。
(3)画像の発色均一性を隣り合った単色呈色部と混合
呈色部を肉眼で観察し、一番優れているものを◎とし
て、以下○,△,×の4段階で評価した。
実施例9 前記参考例2の被記録材に対して、本発明方法により
それぞれ (1)200DPI,インク滴径60μm (2)300DPI,インク滴径40μm (3)400DPI,インク滴径30μm となる様にフルカラー画像を形成した。
比較例8 前記参考例の被記録材に対して、従来方法(単色呈色
部はインクが1滴のみ付与される)により実施例9の
(1)乃至(3)となる様にフルカラー画像を形成し
た。
このようにして得られた実施例及び比較例の記録物に
対して本発明の目的に充分適合したものであるかどうか
を以下の方法(4)に従って試験し、評価した。評価結
果は後記第3表に示す。
(4)画像全体の発色均一性を肉眼で観察し、一番優れ
ているものを◎として、以下○,△,×の4段階で評価
した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−253580(JP,A) 特開 昭61−12388(JP,A) 特開 昭58−65666(JP,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、光拡散性で多孔質のインク輸
    送層と、光透過性のインク保持層とを有する被記録材に
    対し、該被記録材のインク輸送層側より200DPI以上の記
    録密度でインクを付与し、該インク輸送層を介してイン
    ク保持層に、単色呈色部と混合色呈色部を含む画像を形
    成するに際し、単色呈色部と混合色呈色部とを複数のイ
    ンク滴により形成し、単色呈色部を形成するためのイン
    ク滴の数を、2以上且つ混合色呈色部を形成するために
    付与されるインク滴数までとすることを特徴とするカラ
    ーインクジェット記録方法。
  2. 【請求項2】単色呈色部と混合色呈色部を無色のインク
    とカラーインクを用いて形成する請求項1に記載のカラ
    ーインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】前記インク保持層が基材上に設けられてい
    る請求項1に記載のカラーインクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】前記インク保持層が染料を吸着する樹脂を
    含む請求項1に記載のカラーインクジェット記録方法。
  5. 【請求項5】前記インク輸送層が非染着性粒子とバイン
    ダーを含む請求項1に記載のカラーインクジェット記録
    方法。
  6. 【請求項6】基材が透光性を示す請求項3に記載のカラ
    ーインクジェット記録方法。
  7. 【請求項7】前記インクジェット方式が、インクに熱エ
    ネルギーを付与してインクを吐出させる方式である請求
    項1に記載のカラーインクジェット記録方法。
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