JPS62271778A - カラ−画像の形成方法 - Google Patents

カラ−画像の形成方法

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JPS62271778A
JPS62271778A JP61114833A JP11483386A JPS62271778A JP S62271778 A JPS62271778 A JP S62271778A JP 61114833 A JP61114833 A JP 61114833A JP 11483386 A JP11483386 A JP 11483386A JP S62271778 A JPS62271778 A JP S62271778A
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Japan
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ink
color image
forming
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JP61114833A
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English (en)
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Masahiko Hikuma
昌彦 日隈
Naoya Morohoshi
直哉 諸星
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Canon Inc
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Canon Inc
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Publication date
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/502Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording characterised by structural details, e.g. multilayer materials
    • B41M5/506Intermediate layers

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 (産業上の利用分野) 本発明は、フェルトベン、万年筆、ペンプロッタ−、イ
ンクジェット記録装置等、インクを用いた記録方法、特
に色相の異なる複数のインクにより色彩性、解像性、耐
水性等に優れた高画質記録画像を得るためのカラー画像
の形成方法に関する。
(従来の技術) 従来、インクを用いた記録方法、例えば、万年筆、フェ
ルトベン、ボールペン等による筆記、ペンプロッタ−、
インクジェット記録装置等による記録方法が挙げられ、
これらの記録方法に用いられる被記録材としては、上質
紙、ボンド紙、筆記用紙等の一般紙あるいはアート紙、
キャストコート紙等のコート紙が挙げられる。
また、上記の如きカラー画像の形成方法に使用されるイ
ンクとしては主として水性インクが使用され、またカラ
ー画像を形成する場合には、多くの場合シアン、マゼン
タおよびイエローの少なくとも3種の水性インクが使用
されている。
しかし、近年、インクジェット記録装置やペンプロッタ
−等の記録機器の発達に伴い、前述した従来の被記録材
では充分な記録特性が得られていない。
すなわち、上記の如き近年の記録方法では、従来とは比
較にならない程の高速記録と多色記録が行われるため、
従来の被記録材では、インクの吸収性、同一箇所に複数
のインクが付着した際の発色性、色彩性等が満足すべき
レベルまで到達していない。
これらの問題点を解決するために、インクジェット用紙
に代表されるような多孔質のインク吸収層を基材表面に
有するコート紙が考案されている。例えば、特開昭60
−214989号公報には、多孔質インク吸収性樹脂層
を基材上に設けてなるシートが記載されている。
このインク吸収層は、多孔質であり、内部に細孔や亀裂
を含んでいるため、インク吸収速度が向上するというも
のである。
このように、多孔質インク吸収層を設けることにより、
ある程度、インク吸収性を高めることは、  可能であ
るが、吸収層が多孔質であるがため、被記録材が光拡散
性を有し、鮮明で光学濃度の高い記録画像および光沢の
ある記録画像が得られない。
また、インクのインク付与面から記録画像を観察するた
め、記録剤(染料または顔料、以下単に染料という)を
できるだけ吸収層表面に残留せしめる構成をとっており
、画像の耐水性や耐Ra性等の耐久性や保存性に劣ると
云う欠点がある。
このような問題を解決する一方法としては、例えば特開
昭58−136480号公報に開示の記録用媒体が知ら
れている。この記録用媒体は、支持体上に少なくとも一
層の顔料を主成分とするインク受理層を設けたものであ
り、形成された画像は支持体側から観察するものである
。この方式では観察面における耐水性等の各種性能は十
分に解決されているが、インク受理層の白色度を高める
ために多量の顔料を使用しており、その結果白色度は高
いものの、付着されたインクが顔料により吸収され、イ
ンク受理層と支持体との界面に達するインクの量が少な
くなるため、観察面における画像濃度を十分に高くする
ことができず、また色彩性や解像度等も劣るという欠点
がある。
更に、顔料を主成分とするインク受容層が、直接支持体
に隣接しているために、インクおよび染料は、インク受
容層の細孔内に保持されるにとどまり、記録後の記録媒
体に水滴が付着したり、水中に浸漬することによりイン
クおよび染料が溶出し、極めて耐水性に劣るという欠点
かある。
また、最近では、インクジェット記録装置、ペンプロッ
タ−等を用いた記録の高速化、高品位化が進むにつれて
、被記録材に対しても飛躍的な記録性能を有するものが
要求されている。
すなわち、インクの吸収性、染料の発色性、記録画像の
耐光性、解像度、色彩性、記録画像濃度、保存性あるい
は光沢等の記録性能のすべてにおいて、従来よりも格段
に優れた被記録材が必要になってきた。
本発明者は、上記の如き被記録材を提供すべく研究の結
果、通液性インク輸送層とインク保持層を有し、インク
付与面と画像観察面が表裏の関係にある特定の構成の被
記録材を以前に提案した。
しかしながら、これら先行発明の被記録材においては、
形成されたインク輸送層のインク吸収性、強度、インク
保持層との関係、形成される画像品質との関係等の種々
の要求性能の相関が明らかでなく、ある種の性能の向上
を図ると他の性能が低下する等の問題が生じた。特にこ
れらの被記録材を用いて、水性インクにより多色記録を
行う場合には、水性インクの各種物性の差によって、イ
ンクのインク輸送層中における吸収性、輸送性等が変化
するために、ある場合には十分に満足できるカラー画像
が得られるが、別の場合には不満足なカラー画像が得ら
れたりするという問題が生じた。
従7て、前記の如き被記録材を使用するカラー画像の形
成方法については、記録時には常に優れたインク吸収性
、耐水性、耐ブロッキング性等を示し、記録後には、常
に優れた色彩性、高い画像濃度、解像性、耐光性、保存
性等の画像品質を存する画像が提供できることが要望さ
れている。
(発明の解決しようとする問題点) しかし、これらすべての記録特性を同時に満足するカラ
ー画像の形成方法は末だ得られていないのが現状である
そこで、本発明の目的は、表面に適度の光沢を有し、光
学濃度、解像性、耐水性等に優れたカラー画像が得られ
るカラー画像の形成方法を提供することにある。
更に本発明の目的は、色彩性、耐摩耗性、保存性、祝勝
等に優れた記録画像の得られるカラー画像の形成方法を
提供することにある。
上記の目的は、以下の本発明によって達成される。
(問題点を解決するための手段) すなわち、本発明は、インク輸送層とインク保持層とを
有する被記録材に、色相の異なる複数のインクを付与し
て行うカラー画像の形成方法において、上記複数のイン
クの付与順序をインク輸送層におけるインクの浸透度に
よって決定することを先に付与するカラー画像の形成方
法である。
(作  用) 次に本発明を更に詳細に説明すると、本発明者は、イン
ク輸送層とインク保持層とを存する被記録材に、色相の
異なる複数のインクによりカラー画像を形成するにあた
っては、使用する複数のインクの付与順序によって得ら
れるカラー画像の品質が変化することを見い出したもの
である。
すなわち、カラー画像の形成に際しては、インクとして
多くの場合に水性インクが使用されているが、水性イン
クは主として染料、水、水溶性有機溶剤からなり、更に
必要に応じて界面活性剤や浸透剤等多くの添加剤を含有
するものである。更にカラー画像を形成する場合には、
少なくともシアン、マゼンタおよびイエローのインクを
使用し、更にブラックのインクを併用する場合が多いの
で、これらの各色のインクは必然的に組成が異なり、従
って、各々の被記録材に対する浸透度も異なるものであ
る。特にこれらの水性インクは、記録にあたって使用す
る被記録材、特に後述する如き本発明で使用する特定の
被記録材に対しては、これら被記録材は、インク保持層
の外にインク輸送層をも存するものであるため、更に大
なる浸透度の差を示するものであり、これらのインクお
よび被記録材を使用してカラー画像を形成する場合には
、使用するインクの浸透度を十分に考慮することが必要
であり、異なる浸透度を有する三色あるいは四色の水性
インクを使用してカラー画像を形成する場合には、その
水性インクの付与順序によって得られるカラー画像の品
質が著しく変化するものであった。
従って、二色以上の水性インクが重なって付与される中
間色領域においては、それらインクの付与順序によって
中間色の発色性、濃度、解像度等が異なり、得られる画
像品質に大きく影響するものであった。
このような知見に基づいて研究したところ、浸透度の犬
なるインクを先に付与することによって、直後に同一箇
所に付与される次のインクは、先のインクがインク輸送
層中に素早く吸収され且つインク輸送層を十分に濡らし
ているために、本来の浸透度よりも大な浸透度を示し、
結果としてインク輸送層およびインク保持層における二
色以上のインクの混合と中間色の発色が速やかとなり、
十分な中間色の発色が実現されて高品質のカラー画像が
得られるものであった。これに対してインクの付与順序
が逆になると、先に付与したインクがインク輸送層中に
十分に吸収されない間に次のインクが付与されるため、
インク輸送層によるインクの吸収が間に合わず、インク
が溢れてドツトが過大となり、中間色の濃度、鮮明性、
解像性が不十分になるものであった。
本発明を第1に特徴づけ、本発明で使用する被記録材は
、基本的にはインク付与側にインク輸送層を有し、それ
に隣接してインク保持層を備えたものである 上記のインク輸送層は通液性を有し、付着したインクを
それによって殆ど染色されることなく速やかに吸収、透
過せしめる機能を有し、一方、インク保持層は、前記イ
ンク輸送層から移行してきたインクもしくは染料を吸収
、保持する機能を有するものである。
この際、インク輸送層は、インク中の液媒体に対して親
和性が高いが染料に対しては、逆に親和性が低いもので
ある。
従って、インク輸送層は、インク中の液媒体に対しては
、濡れ、浸透、拡散等の特性を持ち、染料に対しては、
吸着、浸透、反応等の特性を持たない材料を選択して構
成されなければならない。
また上記のインク保持層は、インク輸送層に一時的に吸
収されたインクを安定的に吸収、捕捉するため、インク
に対する吸収力がインク輸送層よりも強くなければなら
ない。
従って、インク保持層は、インク中の液媒体に対すると
同様に、染料に対しても高い親和性を有していなければ
ならない。
以下、好ましい実施態様に基づき、本発明で使用する被
記録材を更に詳細に説明する。
本発明で使用する被記録材は、支持体としての基材と、
該基材上に形成された実質的にインクあるいは染料を吸
収、捕捉するインク保持層と、インク保持層上に形成さ
れ、インクを直接受容し、通液性を有し、実質的に染料
が残留しないインク輸送層より構成される。
但し、インク輸送層またはインク保持層が基材としての
機能を兼備するものである場合には、基材は必ずしも必
要ではない。
上記被記録材に用いる基材としては、従来公知のものが
いずれも使用でき、具体的には、ポリエステル樹脂、ジ
アセテート樹脂、トリアセテート樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリメ
タクリレート樹脂、セロハン、セルロイド、ポリ塩化ビ
ニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリエチレン樹脂
、ポリイミド樹脂等のプラスチックフィルム、板あるい
はガラス板等が挙げられる。これらの基材の厚みはいず
れでもよいが、一般的には、1μm乃至s、oooμm
程度である。
尚、前述したとおり、本発明により得られるカラー画像
は、主として、インク保持層において形成されているの
で、インク輸送層が非透光性であるときは、基材を透光
性を有するものとして、基材側から画像の観察を行うこ
とができる。
また、使用する基材に対しいかなる加工を施してもよく
、例えば、基材に所望の模様や適度のグロスや絹目模様
を施すことが可能である。更に。
基材として耐水性や耐摩耗性等を有するものを選択する
ことによって、被記録材の画像観察面に耐水性や耐摩耗
性等も付与することもできる。
本発明で使用する被記録材を構成するインク輸送層は、
少なくとも通液性を有することが必要である6本発明で
言う通液性とは、インクを速やかに通過させ、インク輸
送層内にインク中の染料を実質的に残留せしめない性質
を言う。インク輸送層の通液性を向上させるための好ま
しい態様は、インク輸送層内部に亀裂や連通孔を有する
多孔質構造を有するものである。
また、前述したように1本発明で得られるカラー画像を
インクの付与面とは反対側から観察する場合には、イン
ク輸送層が光拡散性を有することが好ましい。
上記の特性を満足するためのインク輸送層は、上記の特
性を有する限りいずれの構成でもよいが、好ましくは主
として染料に対して非染着性の粒子と結着剤とから構成
される。
このような粒子としては、インク中の染料等を実質的に
吸着しない粒子であればいずれの粒子でもよく、本発明
で使用する被記録材において特に好適な粒子は、インク
中の染料は一般に水溶性であることからして疎水性の高
い熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等の有機粒子2例えば、
ポリスチレン、ポリメタクリレート、エラストマー、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−アクリル共重
合体、ポリエステル、ポリアクリル、ポリビニルエーテ
ル、ポリアミド、ポリオレフィン、グアナミン樹脂、S
BR、ポリテトラフロロエチレン、クロロプレン等の樹
脂粉体、それらのエマルジョンやサスペンションのうち
少なくとも1種が所望により使用される。
また、インク輸送層の白色度を高めるために、インク輸
送層のインク透過性を妨げない程度に白色の無機顔料、
例えば、タルク、炭酸カルシウム、isカルシウム、水
酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、アルミナ
、合成シリカ、ケイ酸カルシウム、ケイソウ土、水酸化
アルミニウム、クレー、硫酸バリウム、酸化チタン、酸
化亜鉛、硫化亜鉛、サテンホワイト、酸化ケイ素、リト
ポン等を添加してもよい。
また、使用する結着剤は、上記粒子同士および/または
インク保持層と結着させる機能を有するものであり、上
記粒子と同様に染料に対して非染着性であることが好ま
しい。
結着剤として好ましい材料は、前記の機能を有するもの
であれば、従来公知の材料がいずれも使用でき、例えば
、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、スチレン−ア
クリル共重合体、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、デンプン、ポリビニルブチラール、ゼラチ
ン、カゼイン、アイオノマー、アラビアゴム、カルボキ
シメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアク
リルアミド、ポリウレタン、メラミン樹脂、エポキシ樹
脂、スチレン−ブタジェンゴム、ユリア樹脂、フェノー
ル樹脂、α−オレフィン樹脂、クロロプレン、ニトリル
ゴム等の樹脂のうち1種以上が所望により使用できる。
更に、インク輸送層としての前記機能を向上させるため
に、必要に応じて、各種の添加剤、例えば、界面活性剤
、浸透剤、蛍光染料、着色染料等をインク輸送層に添加
してもよい。
前記粒子と結着剤との混合比(重量比)は、粒子/結着
剤=115乃至50/1の範囲が好ましく、より好適に
は、3/1乃至20/1の範囲である。この混合比にお
いて結着剤が多すぎるときは、インク輸送層の亀裂や連
通孔が少なくなり、インクの吸収効果が減少してしまう
。また、混合比において粒子が多すぎると、粒子同士ま
たはインク保持層と粒子との接着が十分でなくなり、イ
ンク輸送層の強度が不十分となり、またインク輸送層を
形成し得なくなる。
インク輸送層の厚さは、インク滴量にも依存するが、好
ましくは1乃至200μmであり、より好適には3乃至
80μmである。
次に、インクまたは染料を実質的に捕捉する非多孔質の
インク保持層は、インク輸送層を通過してきたインク中
の染料を吸収、捕捉し、実質的に恒久保持するものであ
る。
インク保持層は、インク輸送層よりもインクの吸収力が
強いことが必要である。これは、インク保持層の吸収力
が、インク輸送層の吸収力よりも弱い場合、インク輸送
層表面に付与されたインクが、インク輸送層内を通通し
、そのインクの先端がインク保持層に到達した際に、イ
ンク輸送層中にインクが滞留することにより、インク輸
送層とインク保持層の界面でインクがインク輸送層内を
必要以上に横方向に浸透、拡散していくことになる。そ
の結果、記録画像の解像力が低下し、高品質の記録画像
を形成しえなくなるからである。
また、前述のように、記録画像をインク付与面と反対側
から観察する場合には、インク保持層は光透過性である
ことが好ましい。
上記の要求を満足するインク保持層は、染料を吸着する
光透過性樹脂および/またはインクに対して溶解性、膨
潤性を有する光透過性樹脂により構成されることが好ま
しい。
例えば、染料としては酸性染料または直接染料を含有す
る水性インクを用いた場合、インク保持層は、上記染料
に対して吸着性を有する樹脂、例えば、水系インクに対
して膨耐性を有する水溶性乃至親水性ポリマーにより構
成されるのが好ましい。尚、インク保持層を構成する材
料は、インクを吸収、捕捉する機能を有し、非多孔質層
を形成し透光性を有するものであれば特に限定されるも
のではない。
インク保持層の厚さは、インクを吸収、捕捉するのに十
分であればよく、インク滴量によっても異なるが、好ま
しくは1乃至50μmであり、より好適には3乃至20
μmである。
尚、インク保持層を構成する材料は、水性インクを吸収
し、インク中の染料を保持できる材料であればいずれの
材料でもよいが、インクが主として水性インクであると
ころから水溶性乃至親水性ポリマーから形成するのが好
ましい。このような水溶性乃至親水性のポリマーとして
は、例えば、アルブミン、ゼラチン、カゼイン、でんぶ
ん、カチオンでんぷん、アラビアゴム、アルギン酸ソー
ダ等の天然樹脂、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、ポリアミド、ポリアクリルアミ
ド、ポリエチレンイミン、ポリビニルピロリドン、四級
化ポリビニルピロリドン、ポリビニルビリシリウムハラ
イド、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキド樹脂、
ポリウレタン、ポリビニルアルコール、イオン変性ポリ
ビニルアルコール、ポリエステル、ポリアクリル酸ソー
ダ等の合成樹脂、好ましくはこれらのポリマーを架橋処
理して水不溶性にした親木性ポリマー、2種以上のポリ
マーからなる親水性且つ水不溶性のポリマーコンプレッ
クス、親水性セグメントを有する親水性且つ水不溶性の
ポリマー等が挙げられる。
基材上にインク保持層とインク輸送層を形成する方法と
しては、上記で好適に挙げた材料を適当な溶剤に溶解ま
たは分散させて塗工液を調製し、該塗工液を、例えば、
ロールコーティング法、ロッドバーコーティング法、ス
プレーコーティング法、エアナイフコーティング法等の
公知の方法により基材上に塗工し、その後速やかに乾燥
させる方法が好ましく、前記の材料をホットメルトコー
ティング法あるいは前記の材料から一旦、単独のシート
を形成しておき、該シートを基材にラミネートする如き
の方法でもよい。
但し、基材上にインク保持層を設ける際には、例えばア
ンカーコート層を形成する等の方法で基材とインク保持
層との15着を強固にし、空間をなくすのが好ましい。
基材とインク保持層との間に空間が存在すると、記録画
像の観察表面が乱反射し、実質的に画像光学濃度を下げ
ることになるので好ましくない。
本発明の記録方法において、上記の如き特定の被記録材
に画像形成のために付与するインクそれ自体は公知のも
のでよく、例えば、直接染料、酸性染料、塩基性染料、
反応性染料、食用色素等に代表される水溶性染料であり
、特にインクジェット方式のインクとして好適であり、
上記の被記録材との組合せで、定着性、発色性、鮮明性
、安定性、耐光性その他の要求される性能を満たす画像
を与えるものとして好ましいものは、例えば、C,1,
ダイレクトブラック17.19.32.51.71.1
08.146 C,1,ダイレクトブルー6.22.25.71.86
.90.106.199 C,1,ダイレクトレッド1,4.17.28、C,t
、ダイレクトエロー12.24.26.86.98.1
42 C,1,ダイレクトオレンジ34,39.44゜46.
60 c、i、ダイレクトバイオレット47.48C,!、ダ
イレクトブラウン109 C,1,ダイレクトグリーン59等の直接染料、C,1
,アシッドブラック2.7.24.26.31.52.
63.112.118 C,1,アシッドブルー9.22.40.59.93.
102.104.113、117.120、167、2
29、234 C,1,アシッドレッド1.6.32.37.51.5
2.80.85.87.92.94.115、180.
256.317.315C,1,アシッドエロー11.
17.23.25.29.42.61.71 C,1,アシッドオレンジ7.19 C,1,アシッドバイオレット49等の酸性染料が好ま
しく、その他、C,1,ベーシックブラック2 C,!、ベーシックブルー1.3.5.7.9.24.
25.26.28.29 C,t、ベーシックレッド1.2.9.12.13.1
4.37 C,1,ベーシックバイオレット7.14.27C,1
,フードブラック1.2等も使用できる。
上記の染料の例は本発明の記録方法に適用できるインク
に対して特に好ましいものであり、本発明に使用するイ
ンク用の染料はこれらの染料に限定されるものではない
このような水溶性染料は、従来のインク中において一般
には約0.1〜20重量%を占める割合で使用されてお
り、本発明においてもこの割合と同様でよい。
本発明に用いるインクに使用するのに好適な溶媒は、水
または水と水溶性有機溶剤との混合溶媒であり、特に好
適なものは水と水溶性有機溶剤と混合溶媒であって、水
溶性有機溶剤としてインクの乾燥防止効果を有する多価
アルコールを含有するものである。また、水としては、
種々のイオンを含有する一般の水でなく、脱イオン水を
使用するのが好ましい。水と混合して使用される水溶性
有機溶剤としては、例えば、メチルアルコール、エチル
アルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルア
ルコール、n−ブチルアルコール、5CC−ブチルアル
コール、tart−ブチルアルコール、イソブチルアル
コール等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類
;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトンまたはケ
トアルコール類:テトラヒドロフラン、ジオキサン等の
エーテル類:ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール等のポリアルキレングリコール類:エチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、1,2.6−ヘキサンド
リオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、
ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭
素原子を含むアルキレングリコール類;グリセリン:エ
チレングリコールメチル(またはエチル)エーテル、ジ
エチレングリコールメチル(またはエチル)エーテル、
トリエチレングリコールモノメチル(またはエチル)エ
ーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;
N−メチル−2−ピロリドン、1.3−ジメチル−2−
イミダゾリジノン等が挙げられる。これらの多くの水溶
性有機溶剤の中でも、ジエチレングリコール等の多価ア
ルコール、トリエチレングリコールモノメチル(または
エチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエ
ーテルが好ましいものである。
インク中の上記水溶性有機溶剤の含有量は、一般にはイ
ンクの全重量に対して重量%で0〜95重量%、好まし
くは10〜80重量%、より好ましくは20〜50ff
i量%の範囲である。
また、本発明に用いるインクは上記の成分の外に必要に
応じて、界面活性剤、粘度調整剤、表面張力調整剤等を
包含し得る。
本発明の第2の主たる特徴は、以上の如き水性インクに
より、後述の如き記録方法によりカラー画像を形成する
にあたっては、多くの場合にシアン、マゼンタおよびイ
エロー少なくとも3色のインクを使用し、必要に応じて
ブラックの水性インクを併用するが、これらの複数の水
性インクを被記録材に付与する順序を、それらのインク
のインク輸送層における浸透度の大小によって決定する
点である。
本発明の方法においては、上記の如き3色あるいは4色
のインクは、それぞれ最適の記録特性が付与されている
結果、それぞれ組成が異なり、必然的にそれらのインク
輸送層における浸透度が異なっているが、好ましくは浸
透度の大なるインクを先に付与し、浸透度の小なるイン
クを次に付与するものである。このようなインクの浸透
度に応じてインクを前記特定の被記録材に付与すること
によって最も高品質のカラー画像が提供される。
このような各色のインクの浸透度は、後述の実施例にお
いて述べたインク浸透度の測定方法によって容易に測定
することが可能である。
本発明方法において前記の特定の被記録材に上記のイン
クを付与して記録を行うための方法としては、いずれの
方法でもよいが、画像形成の高速性の観点からインクジ
ェット方式が好ましいものである。
本発明において採用するインクジェット方式は、いかな
る方式でもよく、それらの方式の代表的なものは、例え
ば、アイイーイーイー トランス アクションズ オン
 インダストリーアプリケーションズ(IEEE  T
rans actions onIndustry  
 Applications)    Vol、J^−
13、No、1(1977年2.3月号)、日経エレク
トロニクスの1976年4月19日号、1973年1月
29日号および19フ4年5月6日号に記載されている
。これらに記載の方式は1本発明の方法に好適なもので
あり、その幾つかを説明すると、先ず静電吸引方式があ
り、この方式では、ノズルとノズルの数I■前方に置い
た加速電極との間に強電界を与えて、ノズルよりインク
を粒子化して次々に引出し、引出したインクが偏向電極
間を飛翔する間に情報信号を偏向電極に与えて記録する
方式と、インク粒子を偏向することなく、情報信号に対
応してインク粒子を噴射する方式とがあり、いずれも本
発明の方法に有効である。第2の方式としては、小型ポ
ンプでインクに高圧を加え、ノズルを水晶垢動子等でa
械的に振動させることにより、強制的に微少インク粒子
を噴射する方式であり、噴射されたインク粒子は噴射と
同時に、情報信号に応じて帯電させる。帯電したインク
粒子は偏向電極板間を通過する際、帯電量に応じて偏向
される。この方式を利用した別の方式としてマイクロド
ツトインクジェット方式と称される方式もあり、この方
式では、インク圧力、励振条件をある範囲の適正値に保
ち、ノズル先端より大小二種類のインク液滴を発生し、
この中小径液滴のみを記録により利用するものである。
この方式の特徴は、従来並みの太いノズル口径でも微少
液滴群を得ることができる。第3の方式としてはピエゾ
素子方式があり、この方式では、インクに加える圧力手
段として。
他方式の如くポンプの様なm械的手段でなく、ピエゾ素
子を利用する。ピエゾ素子に電気信号を与えて機械的変
位を生じさせることにより、インクに圧力を加え、ノズ
ルより噴射させる方式である。
また、特開昭54−59936号公報に記載されている
方法で、熱エネルギーの作用を受けたインクが急激な体
積変化を生じ、この状態変化による作用力によって、イ
ンクをノズルから吐出させるインクジェット方式も有効
に使用することができる。
以上の如き本発明の記録方法において、インク付与面と
観察面が表裏関係にある場合には、文字を印字するとき
には、鏡文字を印字できるような装置を用いる必要があ
る。しかしながら、本発明の被記録材は記i2?&加熱
によって、インク輸送層を透明化して画像を透過方式で
観察することもできる。従って、このような場合には、
文字等を通常の状態で記録してもよい。
(実施例) 以下、参考例、実施例および比較例に基づき、本発明を
具体的に説明する。尚1文中%または部とあるのは特に
断りの無い限り重量基準である。
参考例1(被記録材の調製) 透光性基材としてポリエチレンテレフタレートフィルム
(Sさ1100u、 Q−800、東し製)を使用し、
この基材上に下記組成物Aを乾燥膜厚が8μmになるよ
うにバーコーターにより塗工し、140℃、10分乾燥
炉内で乾燥した。
祉處物A カチオン変性ポリビニルアルコール (PVA−C−318−2A、クラL’W) 10%水
溶液50部 水溶性ポリエステル系ポリウレタン (エラストロンE−:I7 、第−工業製薬族)25%
水溶液            2.5部触媒(エラス
トロン キャタリスト32、第−工業製薬族)    
     0.2部更に、その上に下記組成物Bを乾燥
膜厚が15μmとなるようにバーコーターにより塗工し
100℃、5分間乾燥炉内で乾燥した。
粧威生呈 ポリエチレン樹脂(ケミバールW−300、三井石油化
学工業製、固形分40%) 100部酢酸ビニルエマル
ジョン(ポリゾール 2N−5、昭和高分子製、固形分51%)8部 ポリオキシエチレンオクチルフェニル エーテル(エマルゲン810、デシ製)0.2部 このようにして得られた参考例の被記録材は白色不透明
であった。
参考例2(被記録材の調製) 透光性基材としてポリエチレンテレフタレートフィルム
(厚さ100μm、  Q−77、東し製)を用い、こ
の基材の表面に下記組成物Cを乾燥膜厚が5μmになる
ようにバーコーターにより塗工し、110℃、10分間
乾燥炉内で乾燥した。
紙處物ふ ポリビニルヒロリドン(PVPK−90、GAF製)1
0%DMF溶液            84部スチレ
ン/アクリル酸共重合体(オキシラック5H−2100
、日本触媒化学製)10%DMF溶液        
    16部更にその上に下記組成物りを乾燥膜厚が
20μmとなるようにバーコーターにより塗工し120
℃、6分間乾燥炉内で乾燥した。
粧處物旦 ポリメタアクリレート樹脂(マイクロスフェアM−1o
o、松本油脂製薬製)   100部ポリウレタン樹脂
(AIZELAX S−404ON 。
保土谷化学工業製、固形分45%)  20部ソジウム
ジオクチルスルフオサクシネート(ペレックス0T−P
、デシ製、固形分70%)0.15部 水                      40
部このようにして得られた参考例の被記録材は白色不透
明であった。
参考例3(被記録材の調製) 透光性基材として実施例2で使用したポリエチレンテレ
フタレートフィルムを用い、この基材上に下記組成物A
を乾燥膜厚が10μmになるようにバーコーターにより
塗工し、100℃、12分間乾燥炉内で乾燥した。
紙威麹玉 櫛型ポリマ−25%メチルセロソルブ溶液60部 メチルビニルエーテル/無水マレイン酸モノエチルエス
テル(Gantrez ES−425、GAF製)10
%水/エタノール溶液   40部尚、上記櫛型ポリマ
ーは、主鎖(2−ヒドロキジエチルメタアクリレート6
4部とジメチルアクリルアミド16部とのコポリマー)
80部に対し、20部のメチルメタクリレートマクロマ
ーをグラフト重合したものである。
更にその上に下記組成物Fを乾燥膜厚が10μmとなる
ようにバーコーターにより塗工し140℃、3分間乾燥
炉内で乾燥した。
組成物L ポリスチレン樹脂(ファインバール30005P住友化
学工業製)         100部アイオノマー樹
脂(ケミパール5A−100、三井石油化学工業製、固
形分35%)  30部ポリオキシエチレン(エマルゲ
ンA−500、デシ製)             0
.2部水                     
 95部このようにして得られた参考例の被記録材は白
色不透明であった。
実施例1 上記参考例1の被記録材に対して下記4種のイ、ンクを
用いて、発熱抵抗体でバブル(泡)を発生させ、その圧
力でインクを吐出させるオンデマンド型インクジェット
記録ヘッドを有する記録装置を使用して、インクの浸透
度の犬なるものから付与し、多色フルカラー画像を形成
した。
尚、各インクのインク浸透度の相対的な大きさは、以下
の方法に従って決定した。
参考例1で使用したのと同じ組成のインク輸送層をポリ
エチレンテレフタレートフィルム上に乾燥膜厚が30μ
mになるように形成し、次に各色のインクを同量づつイ
ンク輸送層面に同時に付与し、各色インクがインク輸送
層を浸透してポリエチレンテレフタレートフィルム側か
ら観察される順序をもってインク浸透度の大小とした。
すなわち、一番最初に観察されるものを1とし、以下2
.3.4で表わした。
イエローインク(インク浸透度1) (:、1.アシッドイエロー23     2部ジエチ
レングリコール      15部水        
           85部マゼンタインク(インク
浸透度4) (:、1.アシッドレッド92      2部トリエ
チレングリコール     15部水        
           85部シアンインク(インク浸
透度2) C,I−ダイレクトブルー86    2部ジエチレン
グリコール      15部ノニオン系界面活性剤 
    0.5部水                
   85部1之工之ヱ2り(インク浸透度3) C,1,ダイレクトブラック19   2部ポリエチレ
ングリコール#300   15部水        
           85部比較例1 実施例1におけるインクの付与順序を、ブラック、マゼ
ンタ、イエロー、シアンの順序にしたことを除き他は実
施例1と同様にして同様のフルカラー画像を形成した。
実施例2 実施例1におけるインクを下記のインクに代えたことを
除き他は実施例1と同様にして同様のフルカラー画像を
形成した。
イエローインク(インク浸透度2) C,1,アシッドイエロー142   2部ジエチレン
グリコール      15部水          
         85部マゼンタインク(インク浸透
度3) C,1,アシッドレッド35      2部トリエチ
レングリコール     15部水         
          85部シアンインク(インク浸透
度1) C,1,アシッドブルー9      2部ジエチレン
グリコール      15部ノニオン系界面活性剤 
    0.5部水                
   85部ヱ1ヱ之ヱ之夕(インク浸透度4) C,1,フードブラック2       2部ポリエチ
レングリコール#30G    15部水      
             85部比較例2 実施例2におけるインクの付与順序をマゼンタ、ブラッ
ク、シアン、イエローの順にしたことを除き他は実施例
2と同様にして同様のフルカラー画像を形成した。
実施例3 実施例1におけるインクを下記のインクに代えたことを
除き他は実施例1と同様にして同様のフルカラー画像を
形成した。
イエローインク(インク浸透度1) C,1,アシッドイエロー23     2部ジエチレ
ングリコール      15部水         
          85部マゼンタインク(インク浸
透度2) C,1,アシッドレッド35     2部ジエチレン
グリコール      15部水          
         85部シアンインク(インク浸透度
4) C,1,ダイレクトブルー86    2部ジエチレン
グリコール      15部水          
         85部ズ1工之ヱ之l(インク浸透
度3) C,1,ダイレクトブラック38   2部ジエチレン
グリコール      15部水          
         85部比較例3 実施例3におけるインクの付与順序を、マゼンタ、ブラ
ック、シアン、イエローの順序にしたことを除き他は実
施例3と同様にして同様のフルカラー画像を形成した。
このようにして得られた実施例および比較例の記録物に
対して本発明の目的に充分適合したものであるかどうか
を以下の方法に従フて試験し、評価した。評価結果は後
記第1表に示す。
(1)画像光学濃度(0,D、)はマクベス濃度計TR
524を用いて黒インク記録部につき画像観察面側(A
)とインク付与面(B)から測定した。
(2)画像の色彩鮮明性は、シアンおよびイエロー、シ
アンおよびマゼンタ、マゼンタおよびイエローのインク
の組み合わせにおいて、夫々のインクがほぼ等量付与さ
れる中間色領域における中間色の鮮明性および発色性を
目視により観察し、一番優れているものを◎として、以
下○、Δ、×の4段階で評価した。
(3)画像の耐水性は、記録済みの被記録材を流水中に
5分間浸漬後、画像観察面側の画像光学濃度が浸漬面よ
り低い場合には×、ドツト径が浸漬前より1.5倍以上
になる場合には△、両者を満たさないものをOとした。
以上の結果から総合評価を行った。その結果を第1表に
示す。
尚、総合評価においては、インクの吸収が速やかであり
、インクジェット記録適性に優れ、且つ画像観察面の光
沢性および画像の鮮明性、耐水性の良好なものを○、イ
ンクジェット適性、画像観察面の光沢、鮮明性、耐水性
のうち、1つでも不十分なものがあるものを×とした。
(効 果) 以上のように構成される本発明方法によれば、形成され
るカラー画像は、一般の紙のように、インクを以って記
録した面から記録画像を観察することが不可能ではない
が、インク付与面とは反対側の面、すなわちインク保持
層または基材側から記録画像を観察することにより、従
来では得られなかった優れた効果を有している。
すなわち、インク保持層が透光性および高い染料定着性
を存することにより、染料のインク保持層中における横
方向への滲みや流れ出しがなくなるため、画像の濃度、
鮮明性、解像性が一層向上し、また記録後にインク輸送
層に水滴が付着したりしても、これによって画像が損な
われることがない。
また、インク付与面となるインク輸送層が通液性を有し
、且つ亀裂や連通孔を内在することにより、インクの吸
収性および記録画像の解像度が向上し、鮮明な画像を提
供することができる。
特に、形成されるカラー画像のうち、三原色単独以外の
色相の部分、すなわち、複数の原色インクが付与されて
それらの中間色が発色される領域の色調が十分に所望の
色調になっており9、丑れた色彩性を発揮するものであ
る。例えば、シアンインクとイエローインクが混色する
領域では、そわらの混合比に応じた中間色が十分に発揮
される。
また、シアンインクとマゼンタインク、マゼンタインク
とイエローインクとが混色する領域も同様である。従っ
て本発明方法によるカラー画像は全体的に発色性が良好
であり、原稿の色再現性が十分満足できるものである。
これに対して、本発明によらない方法では、混色領域に
おける中間色の発色が不安定であり、混色されるインク
の量に応じた中間色が発色しないために原稿の色再現性
が不十分であり、形成されるカラー画像は全体としてく
すんだ色調となった。
以上の如き効果は、本発明者の推測によれば、二色以上
のインクが混合される領域において、浸透度の大なるイ
ンクが先に付与され、次いで浸透度の小さい染料が付与
されることによりて、浸透度の大なるインクがインク輸
送層にただちに吸収され且つインク輸送層を十分に濡ら
すため、次に付与される浸透度の少なるインクの浸透度
が著しく加速されるので1両者がインク輸送層中を輸送
される間に十分に混合されてインク保持層に達するため
、それらのインク量の応じた中間色が良好に発色される
ものであり、これに対し、インクの付与順序が上記と逆
になると、先に付与された浸透度の小さいインクがイン
ク輸送層中に吸収されない間に次のインクが付与される
結果、一定面積におけるインクの量が大となり、インク
輸送層表面上でインクドツトが過大になり、インク保持
層に至る時はドツト径が過大となり、形成される中間色
の濃度および鮮明性、解像度が不十分となるものと考え
られる。
更に、基材として透光性基材を用いた場合には、基材が
光透過性を有することに基づく前記の効果に加えて、記
録画像に光沢、耐水性、耐候性、耐摩耗性が付与される
本発明の方法により得られるカラー画像は、記録画像表
面に透光性フィルムをラミネートする従来の方法に比し
て、記録画像の光学濃度、記録画像作成時の操作性の面
で格段に優れたものである。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)インク輸送層とインク保持層とを有する被記録材
    に、色相の異なる複数のインクを付与して行うカラー画
    像の形成方法において、上記複数のインクの付与順序を
    インク輸送層におけるインクの浸透度によって決定する
    ことを特徴とするカラー画像の形成方法。
  2. (2)浸透度の大なるインクを先に付与する特許請求の
    範囲第(1)項に記載のカラー画像の形成方法。
  3. (3)複数のインクとして、シアン、マゼンタおよびイ
    エローの少なくとも3種のインクを含む特許請求の範囲
    第(1)項に記載のカラー画像の形成方法。
  4. (4)インク輸送層とインク保持層とが基材上に積層さ
    れている特許請求の範囲第(1)項に記載のカラー画像
    の形成方法。
  5. (5)基材が透光性である特許請求の範囲第(4)項に
    記載のカラー画像の形成方法。
  6. (6)インク輸送層が多孔質である特許請求の範囲第(
    1)項に記載のカラー画像の形成方法。
  7. (7)インク輸送層が、染料に対して非染着性の粒子と
    結着剤とを主体として構成される特許請求の範囲第(1
    )項に記載のカラー画像の形成方法。
  8. (8)インク保持層が非多孔質である特許請求の範囲第
    (1)項に記載のカラー画像の形成方法。
  9. (9)インク保持層が水溶性乃至親水性ポリマーを主体
    として構成される特許請求の範囲第(1)項に記載のカ
    ラー画像の形成方法。
  10. (10)インク輸送層が光拡散性であり、インク保持層
    がインク輸送層よりも光透過性である特許請求の範囲第
    (1)項に記載のカラー画像の形成方法。
  11. (11)インク保持層がインク輸送層よりインク吸収力
    が強い特許請求の範囲第(1)項に記載のカラー画像の
    形成方法。
  12. (12)インク輸送層が連通孔を有する特許請求の範囲
    第(1)項に記載のカラー画像の形成方法。
  13. (13)インク輸送層が亀裂を内在する特許請求の範囲
    第(1)項に記載のカラー画像の形成方法。
  14. (14)インクが水性インクである特許請求の範囲第(
    1)項に記載のカラー画像の形成方法。
  15. (15)インクが水溶性有機溶剤を含有する特許請求の
    範囲第(1)項に記載のカラー画像の形成方法。
  16. (16)インクが、界面活性剤を含有する特許請求の範
    囲第(1)項に記載のカラー画像の形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04147866A (ja) * 1990-10-11 1992-05-21 Fujitsu Ltd カラーインクジェット記録方法および装置
US6084610A (en) * 1995-01-13 2000-07-04 Fujitsu Limited Ink jet recording method and apparatus, ink and ink cartridge

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