JP2003152318A - 電子部品の実装構造およびその実装方法 - Google Patents

電子部品の実装構造およびその実装方法

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JP2003152318A
JP2003152318A JP2001352041A JP2001352041A JP2003152318A JP 2003152318 A JP2003152318 A JP 2003152318A JP 2001352041 A JP2001352041 A JP 2001352041A JP 2001352041 A JP2001352041 A JP 2001352041A JP 2003152318 A JP2003152318 A JP 2003152318A
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Japan
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solder
pad portion
electronic component
lead
circuit board
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JP2001352041A
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Inventor
Hitoshi Iketani
仁 池谷
Takayuki Arafuka
貴幸 荒深
Hiroe Suzuki
浩江 鈴木
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 未はんだによる接合不良を防止し、良好なは
んだ接合が行える実装構造を提供する。 【解決手段】 接続用パッド部3を有する回路基板1に
電子部品10を載せ、この電子部品10のリード部10
aと接続用パッド部3とを溶融はんだ11の固化によっ
て形成されるはんだ固着部で電気的に接続する電子部品
10の実装構造において、電子部品10より離れた回路
基板1の位置に溶融はんだ11を接続用パッド部3に引
き込むはんだ引き込みパッド部5を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子部品の実装構造
およびその実装方法に関し、さらに詳しくは、回路基板
の接続用パッド部と、電子部品のリード部とのはんだ付
けが確実に行える電子部品の実装構造およびその実装方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回路基板の表面に電子部品をはん
だ付けにより実装する方法として、フローはんだ法、局
所フローはんだ法、ディップ法などのはんだの浸漬法に
よるものがある。図9および図10は、従来の回路基板
100の表面に電子部品101をはんだ付けする方法を
示している。図9は、回路基板100の表面に電子部品
101を載せた状態を示している。また、図10は、回
路基板100の実装面側を下向きにして浸漬法によりは
んだ付けを行っている状態を示す要部断面図である。
【0003】図9および図10に示すように、回路基板
100は、絶縁基板102の表面に、所定の配線パター
ン103とこの配線パターン103に接続された接続用
パッド部104、105とが形成されてなる。このよう
なプリント配線板100の表面に電子部品101をはん
だ付けするには、図9に示すように、接続用パッド部1
04、105を除いて絶縁基板102の表面にレジスト
膜106(図9ではレジスト膜106を塗布する領域を
仮想線ハッチングで示す)を形成する。次に、回路基板
100の所定の位置に電子部品101を載せ、載せられ
た電子部品101は接着剤等で接着される。次に、図1
0に示すように、電子部品101を載せた回路基板10
0を溶融はんだ槽(図示せず)等を用いて溶融はんだ1
07に浸漬する。すると、溶融はんだ107がレジスト
膜106で被われていない回路基板100の接続用パッ
ド部104及び電子部品101のリード部101aに付
着し、この付着した溶融はんだ107が後に固化しては
んだ固化部(図示せず)となって接続用パッド部104
とリード部101aとを接続する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の電子部品101の実装構造では、溶融はんだ1
07に浸漬した際に、電子部品101のパッケージ部1
01bは溶融はんだ107が濡れないため、溶融はんだ
107の表面張力によりパッケージ部101bの側面側
には無はんだスペース110が形成される。そして、こ
の無はんだスペース110によって接続用パッド部10
4及びリード部101aに溶融はんだ107が接触せ
ず、接続用パッド部104及びリード部101aに溶融
はんだ107が付着しないことから未はんだによる接合
不良が発生するという問題がある。
【0005】そこで、本発明は、上述した課題を解決す
べくなされたものであり、未はんだによる接合不良を防
止し、良好なはんだ接合を行うことができる電子部品の
実装構造およびその実装方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、接続
用パッド部を有する回路基板に電子部品を載せ、この電
子部品のリード部と前記接続用パッド部とを溶融はんだ
の固化によって形成されるはんだ固着部で電気的に接続
する電子部品の実装構造において、前記電子部品より離
れた前記回路基板の位置に溶融はんだを前記接続用パッ
ド部に引き込むはんだ引き込みパッド部を設けたことを
特徴とする。
【0007】このような構成の請求項1記載の発明で
は、溶融はんだに浸漬した際に、溶融はんだの表面張力
により電子部品のパッケージ部の側面側には無はんだス
ペースが形成されるが、電子部品より離れた位置のはん
だ引き込み部は溶融はんだに濡れ、この濡れた溶融はん
だが徐々に濡れ上がって接続用パッド部を濡らしてい
き、接続用パッド部及びリード部に溶融はんだが付着す
る。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の電子部品の実装構造であって、前記はんだ引き込みパ
ッド部は、前記接続用パッド部、及び、前記接続用パッ
ド部に接続される配線パターンとは別個に形成されてい
ることを特徴とする。
【0009】したがって、請求項2記載の発明では、請
求項1に記載された発明の作用に加え、接続用パッド部
及び配線パターンは電子部品の搭載や回路形成に最も適
した配置や形状に、はんだ引き込みパッド部ははんだの
引き込みに最も適した配置や形状にできる。
【0010】さらに、請求項3の発明は、請求項1に記
載の電子部品の実装構造であって、前記はんだ引き込み
パッド部は、前記配線パターンの前記接続パッド部側を
レジスト膜で被わない露呈部分であることを特徴とす
る。
【0011】したがって、請求項3記載の発明では、請
求項1の発明の作用に加え、レジスト膜を塗布する領域
を単に変更するだけではんだ引き込みパッド部を作製で
きる。
【0012】また、請求項4の発明は、請求項1に記載
の電子部品の実装構造であって、前記はんだ引き込みパ
ッド部は、前記接続用パッド部の長さを延長して形成し
たことを特徴とする。
【0013】したがって、請求項4記載の発明では、請
求項1に記載された発明の作用に加え、従前の回路基板
に対し接続用パッド部の長さを長く設計変更するだけで
はんだ引き込みパッド部を形成できる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項
4に記載の電子部品の実装構造であって、前記電子部品
のパッケージ部の前記はんだ引き込みパッド部側に面し
ている上端と前記はんだ引き込みパッド部の前記電子部
品より遠い側の端とを結ぶ仮想線と、前記はんだ引き込
みパッド部の表面との交叉角度は、35度以下であるこ
とを特徴とする。
【0015】したがって、請求項5記載の発明では、請
求項1〜請求項4に記載された発明の作用に加え、溶融
はんだに浸漬したときに、はんだ引き込みパッド部は無
はんだスペースより外位置となることから、はんだ引き
込みパッド部が溶融はんだに確実に濡れる作用を有す
る。
【0016】請求項6の発明は、電子部品の実装方法で
あって、接続用パッド部と溶融はんだを前記接続用パッ
ド部に引き込むはんだ引き込みパッド部とを有する回路
基板における前記接続用パッド部と前記はんだ引き込み
パッド部の箇所を少なくとも除いて前記回路基板の表面
をレジスト膜で被い、このレジスト膜で表面を被った前
記回路基板に電子部品を載せ、この電子部品を載せた前
記回路基板を溶融はんだに浸漬し、この溶融はんだの浸
漬により付着した溶融はんだの固化によって形成される
はんだ固化部で前記電子部品のリード部と前記接続用パ
ッド部とを接続したことを特徴とする。
【0017】このような請求項6記載の発明では、溶融
はんだに浸漬した際に、溶融はんだの表面張力により電
子部品のパッケージ部の側面側には無はんだスペースが
形成されるが、電子部品より離れた位置のはんだ引き込
み部は溶融はんだに濡れ、この濡れた溶融はんだが徐々
に濡れ上がって接続用パッド部を濡らしていき、接続用
パッド部及びリード部に溶融はんだが付着する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子部品の実
施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】(第1実施形態)図1(a)、(b)は本
発明の第1実施形態を示し、図1(a)は回路基板1の
実装面に電子部品10を載せた状態を示す平面図、図1
(b)は回路基板1の実装面側を下向きにして浸漬法に
よりはんだ付けを行っている状態を示す要部断面図であ
る。
【0020】図1(a)に示すように、回路基板1は絶
縁基板2を有し、この絶縁基板2の表面の適所に接続用
パッド部3、4とこの接続用パッド部3、4に接続され
た配線パターン(図示せず)とが導電性材料を印刷する
ことによって形成されている。本実施形態においては、
例えば3つの接続用パッド部3が、互いに間隔を置いて
並設され、電子部品10より遠ざかる方向に延びてい
る。また、絶縁基板2には、電子部品10の搭載位置を
基準に各接続用パッド部3より離れた位置にはんだ引き
込みパッド部5が導電材のプリントによってそれぞれ設
けられている。
【0021】各はんだ引き込みパッド部5は、各接続用
パッド部3の先端部3aに対して微小ギャップd(0.
6mm以下)を隔てて配置され、各接続用パッド部3と
同じ長手方向にそれぞれ延設されている。さらに、はん
だ引き込みパッド部5の長さは、図1(b)に示すよう
に、電子部品10のパッケージ部10bのはんだ引き込
みパッド部5側に面している上端pとはんだ引き込みパ
ッド部5の電子部品10より遠い側の端部5aとを結ぶ
仮想線Lと、はんだ引き込みパッド部5の表面との交叉
角度θが35度以下になるように設定されている。な
お、はんだ引き込みパッド部5は、幅が狭く設定されて
いる。これは、はんだフロー時の回路基板1を移動させ
る方向や、はんだ浸漬時の基板引き上げ方向や、あるい
は電子部品の搭載方向によって、接続用パッド部3を延
長したものでは、はんだブリッジが増加したりはんだ付
着量が増加するためである。
【0022】一方、電子部品10は、チップ部品であ
り、直方体形状のパッケージ部10bとこのパッケージ
部10bの側面より突設された複数のリード部10aと
から構成されている。
【0023】このような回路基板1の表面に電子部品1
0をはんだ付けするには、図1(a)に示すように、接
続用パッド部3、4とはんだ引き込みパッド部5とを除
いて絶縁基板2の表面にレジスト膜6(図1(a)では
レジスト膜6を塗布する領域を仮想線ハッチングで示
す)を形成する。次に、回路基板1の所定の位置に電子
部品10を載せ、載せられた電子部品10は接着剤等で
接着される。次に、図1(b)に示すように、電子部品
10を載せた回路基板1を溶融はんだ槽(図示せず)を
用いて溶融はんだ11に浸漬する。溶融はんだ11は例
えば鉛フリーはんだである。
【0024】溶融はんだ11に浸漬した直後では、図1
(b)に示すように、溶融はんだ11の表面張力により
電子部品10のパッケージ部10bの側面側には、無は
んだスペース12が形成される。しかし、電子部品10
より離れた位置のはんだ引き込み部5は、溶融はんだ1
1にすぐに濡れるため、この濡れた溶融はんだ11が図
1(b)において矢印で示す方向に徐々に濡れ上がって
接続用パッド部3を濡らしていく。最終的には、接続用
パッド部3及びリード部10aに溶融はんだ11が付着
する。この付着した溶融はんだ11は後に固化してはん
だ固化部(図示せず)となって接続用パッド部3とリー
ド部10aとを接続する。以上より、未はんだによる接
合不良を防止し、良好なはんだ接合を行うことができ
る。
【0025】また、上記した第1実施形態では、はんだ
引き込みパッド部5は、接続用パッド部3、4及び接続
用パッド部3、4に接続される配線パターン(図示せ
ず)とは別個に(分離されて)形成されているので、接
続用パッド部3、4及び配線パターン(図示せず)は電
子部品10の搭載や回路形成に最も適した配置や形状
に、はんだ引き込みパッド部5ははんだの引き込みに最
も適した配置や形状にできる。
【0026】さらに、上記した第1実施形態では、電子
部品10のパッケージ部10bのはんだ引き込みパッド
部5側に面している上端pとはんだ引き込みパッド部5
の電子部品10より遠い側の端5aとを結ぶ仮想線L
と、はんだ引き込みパッド部5の表面との交叉角度θ
は、35度以下であるので、溶融はんだ11に浸漬した
直後に、はんだ引き込みパッド部5は無はんだスペース
12の外位置に配置されることから、はんだ引き込みパ
ッド部5が溶融はんだ11に確実に濡れる。
【0027】なお、上記した第1実施形態では、はんだ
引き込みパッド部5は、接続用パッド部3に微小ギャッ
プdを介して配置されているが、連続して接続された状
態に形成しても良い。ただし、微小ギャップdを介在し
た方が配線パターン(図示せず)でないことが目視で認
識できる、はんだ引き込みパッド部5が接触不良の原因
となるのを防止できる等の利点がある。
【0028】(第2実施形態)図2は本発明の第2実施
形態を示し、回路基板1の表面に電子部品10を載せた
状態を示す平面図である。図2に示すように、上記した
第1実施形態と比較して異なる点は、3つのはんだ引き
込みパッド部5のうちの両側の接続用パッド部3の側端
面3bに対して微小ギャップd(0.6mm以下)を隔
ててはんだ引き込みパッド部5が配置され、各接続用パ
ッド部3の長手方向と直交する方向にそれぞれ延設さ
れ、中央の接続用パッド部3に対しては上記第1実施形
態と同様に接続用パッド部3の長手方向にはんだ引き込
みパッド部5aを形成している点である。他の構成は、
上記した第1実施形態と同様であるため、同一構成箇所
に同一符号を付してその説明を省略する。
【0029】この第2実施形態では、上記第1実施形態
と同様の作用及び効果が得られる。特に、本実施形態で
は、両側の接続用パッド部3に対して分離して設けられ
たはんだ引き込みパッド部5、5は、互いに反対方向に
向けて延設されているため、中央の接続用パッド部3に
対して設けられたはんだ引き込みパッド部5aと、両側
の引き込みパッド部5とが離れた位置に配置されてい
る。このため、はんだブリッジが発生するのを抑制する
ことができる。
【0030】(第3実施形態)図3(a)、(b)は本
発明の第3実施形態を示している。図3(a)は回路基
板1の表面に電子部品10を載せた状態を示す平面図、
図3(b)は回路基板1の実装面側を下向きにして浸漬
法によりはんだ付けを行っている状態を示す要部断面図
である。
【0031】図3(a)に示すように、回路基板1は絶
縁基板2を有し、この絶縁基板2の表面の適所には接続
用パッド部3、4とこの接続用パッド部3、4に接続さ
れた配線パターン7とが導電性材料を印刷することによ
って設けられている。3つの接続用パッド部3は、互い
に間隔を置いて並設され、電子部品10より遠ざかる方
向に延びている。また、これら3つの配線パターン7
は、各接続用パッド部3の先端部3aで接続され、各接
続用パッド部3と同じ長手方向にそれぞれ延設されてい
る。つまり、各配線パターン7は、電子部品10の搭載
位置を基準に各接続用パッド部3より離れた位置にそれ
ぞれ設けられている。そして、はんだ引き込みパッド部
5は、各配線パターン7の接続用パッド3側の部分を、
後述するレジスト膜6の形成工程でレジスト膜6で被わ
ないことにより形成される。
【0032】また、はんだ引き込みパッド部5の長さ
は、電子部品10のパッケージ部10bのはんだ引き込
みパッド部5側に面している上端pとはんだ引き込みパ
ッド部5の電子部品10より遠い側の端部5aとを結ぶ
仮想線Lと、はんだ引き込みパッド部5の表面との交叉
角度θが35度以下になるように設定される。
【0033】一方、電子部品10は、直方体形状のパッ
ケージ部10bとこのパッケージ部10bの側面より突
設された複数のリード部10aとから構成されている。
【0034】このような回路基板1の表面に電子部品1
0をはんだ付けするには、図3(a)に示すように、接
続用パッド部3、4と配線パターン7の一部(はんだ引
き込みパッド部5となる部分)とを除いて絶縁基板2の
表面にレジスト膜6(図3(a)ではレジスト膜6を塗
布する領域を仮想線ハッチングで示す)を形成する。次
に、回路基板1の所定の位置に電子部品10を載せ、載
せられた電子部品10は接着剤等で接着される。次に、
図3(b)に示すように、電子部品10を載せた回路基
板1を浸漬法、あるいは、はんだフロー法にて溶融はん
だ11に浸漬する。
【0035】溶融はんだ11に浸漬した際に、図3
(b)に示すように、溶融はんだ11の表面張力により
電子部品10のパッケージ部10bの側面側には無はん
だスペース12が形成されるが、電子部品10より離れ
た位置のはんだ引き込み部5は溶融はんだ11に濡れ、
この濡れた溶融はんだ11が図3(b)に矢印で示す方
向に徐々に濡れ上がって接続用パッド部3を濡らしてい
き、接続用パッド部3及びリード部10aに溶融はんだ
11が付着する。この付着した溶融はんだ11は後に固
化してはんだ固化部(図示せず)となって接続用パッド
部3とリード部10aとを接続する。以上より、未はん
だによる接合不良を防止し、良好なはんだ接合を行うこ
とができる。
【0036】また、この第3実施形態では、はんだ引き
込みパッド部5を、配線パターン7の接続パッド部3側
をレジスト膜6で被わないことにより形成したので、レ
ジスト膜6を塗布する領域を単に変更するだけではんだ
引き込みパッド部5を作製できる。このため、本実施形
態では、はんだ引き込みパッド部5の作製が容易とな
る。
【0037】(第4実施形態)図4は本発明の第4実施
形態を示し、回路基板1の表面に電子部品10を載せた
状態を示す平面図である。図4において、上記した第3
実施形態と比較して異なる点は、3つの配線パターン7
(後のはんだ引き込みパッド部5)の内の両側が接続用
パッド部3の先端部3aの外側位置に接続され、各配線
パターン7(後のはんだ引き込みパッド部5)の間隔が
広く設定されている点のみである。他の構成は、上記第
3実施形態と同様であるため、同一構成箇所に同一符号
を付してその説明を省略する。この第4実施形態でおい
ても、上記した各実施形態と同様の作用及び効果が得ら
れる。
【0038】(第5実施形態)図5は本発明の第5実施
形態を示し、回路基板1の表面に電子部品10を載せた
状態を示す平面図である。本実施形態において上記した
第3実施形態と異なる点は、3つの配線パターン7(後
のはんだ引き込みパッド部5)の内の両側が接続用パッ
ド部3の先端部3aと側端部3bとの交叉部分(外側コ
ーナー部)に接続され、両側の配線パターン7(後のは
んだ引き込みパッド部5)が斜め外方向に延びるように
設定されている点である。他の構成は、上記した第3実
施形態と同様であるため、同一構成箇所に同一符号を付
してその説明を省略する。この第5実施形態でおいて
も、前記他の実施形態と同様の作用及び効果が得られ
る。
【0039】(第6実施形態)図6は本発明の第6実施
形態を示し、回路基板1の表面に電子部品10を載せた
状態を示す平面図である。図6に示すように、本実施形
態と上記した第3実施形態と比較して異なる点は、3つ
の配線パターン7(後のはんだ引き込みパッド部5)の
内の両側が接続用パッド部3の側端部3bに接続され、
両側の配線パターン7(後のはんだ引き込みパッド部
5)が接続用パッド部3の長手方向と直交する方向に延
びるように設定されている点のみである。他の構成は、
上記した第4、5実施形態と略同様である。本実施形態
においては、上記した各実施形態と同様の作用及び効果
が得られる。
【0040】(第7実施形態)図7は本発明の第7実施
形態を示し、回路基板1の表面に電子部品10を載せた
状態を示す平面図である。図7に示すように、この第7
実施形態は上記した第6実施形態と略同一であり、第6
実施形態と第7実施形態との相違点は、3つの配線パタ
ーン7(後のはんだ引き込みパッド部5)の内の両側が
接続用パッド部3の側端面3bの端に接続されているか
中央部分に接続されているかのみである。他の構成は、
前記第4実施形態と同様であるため、同一構成箇所に同
一符号を付してその説明を省略する。この第7実施形態
でおいても、前記他の実施形態と同様の作用及び効果が
得られる。
【0041】(第8実施形態)図8は本発明の第8実施
形態を示し、回路基板1の表面に電子部品10を載せた
状態を示す平面図である。
【0042】図8に示すように、本実施形態において回
路基板1は絶縁基板2を有し、この絶縁基板2の表面の
適所には接続用パッド部3、4とこの接続用パッド部
3、4に接続された配線パターン7とが導電性材料を印
刷することによって設けられている。そして、接続用パ
ッド部3の長さは、上記した各実施形態のものよりも長
く形成され、この延長部分がはんだ引き込みパッド部5
として形成されている。なお、図8では、接続用パッド
部3とはんだ引き込みパッド部5との境界を破線で示
し、その明確化を図る。また、はんだ引き込みパッド部
5の長さは、電子部品10のパッケージ部10bのはん
だ引き込みパッド部5側に面している上端とはんだ引き
込みパッド部5の電子部品10より遠い側の端5aとを
結ぶ線(図示せず)と、はんだ引き込みパッド部5の表
面との交叉角度が35度以下になるように設定される。
他の構成は、前記第3実施形態と同様であるため、同一
構成箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
【0043】このような回路基板1の表面に電子部品1
0をはんだ付けするには、図8に示すように、接続用パ
ッド部3、4とはんだ引き込みパッド部5とを除いて絶
縁基板2の表面にレジスト膜6(図8ではレジスト膜6
を塗布する領域を仮想線ハッチングで示す)を形成す
る。次に、回路基板1の所定の位置に電子部品10を載
せ、載せられた電子部品10は接着剤等で接着される。
次に、電子部品10を載せた回路基板1を溶融はんだ槽
(図示せず)を用いるなどして溶融はんだ11に浸漬す
ればよい。この第8実施形態でおいても、上記した各実
施形態と同様の作用及び効果が得られる。
【0044】また、前記第8実施形態では、はんだ引き
込みパッド部5は、接続用パッド部3の長さを延長して
形成したので、従前の回路基板1に対し接続用パッド部
3の長さを長く設計変更するだけではんだ引き込みパッ
ド部5を形成できるため、はんだ引き込みパッド部5の
作製が容易である。
【0045】以上、第1〜第8実施形態について説明し
たが、本発明はこれらに限定されるものではなく、構成
の要旨に付随する各種の変更が可能である。
【0046】例えば、上記した各実施形態のはんだ引き
込みパッド部5、5aなどを組み合わせた配置、構成と
してもよい。また、電子部品10のパッケージ部10b
のはんだ引き込みパッド部5側に面している上端pとは
んだ引き込みパッド部5の電子部品10より遠い側の端
部5aとを結ぶ線と、はんだ引き込みパッド部5の表面
との交叉角度θが35度以下になる範囲で、はんだ引き
込みパッド部の配置形態を任意に設定してもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、接続用パッド部を有する回路基板に電子部品を
載せ、この電子部品のリード部と接続用パッド部とを溶
融はんだの固化によって形成されるはんだ固着部で電気
的に接続する電子部品の実装構造において、回路基板の
所定のはんだ引き込みパッド部を設けたので、溶融はん
だに浸漬した際に、溶融はんだの表面張力により電子部
品のパッケージ部の側面側には無はんだスペースが形成
されるが、電子部品より離れた位置のはんだ引き込み部
は溶融はんだに濡れ、この濡れた溶融はんだが徐々に濡
れ上がって接続用パッド部を濡らしていき、接続用パッ
ド部及びリード部に溶融はんだが付着する。従って、未
はんだによる接合不良を防止し、良好なはんだ接合を行
うことができる。
【0048】請求項2の発明によれば、請求項1に記載
の電子部品の実装構造であって、はんだ引き込みパッド
部は、接続用パッド部、及び、前記接続用パッド部に接
続される配線パターンとは別個に形成したので、請求項
1の発明の効果に加え、接続用パッド部及び配線パター
ンは電子部品の搭載や回路形成に最も適した配置や形状
に、はんだ引き込みパッド部ははんだの引き込みに最も
適した配置や形状にできる。
【0049】請求項3の発明によれば、請求項1に記載
の電子部品の実装構造であって、はんだ引き込みパッド
部は、配線パターンをレジスト膜で被わないことにより
形成したので、請求項1の発明の効果に加え、レジスト
膜を塗布する領域を単に可変するだけではんだ引き込み
パッド部を作製できるため、はんだ引き込みパッド部の
作製が容易である。
【0050】請求項4の発明によれば、請求項1に記載
の電子部品の実装構造であって、はんだ引き込みパッド
部は、接続用パッド部の長さを延長して形成したので、
請求項1の発明の効果に加え、従前の回路基板に対し接
続用パッド部の長さを長く設計変更するだけではんだ引
き込みパッド部を形成できるため、はんだ引き込みパッ
ド部の作製が容易である。
【0051】請求項5の発明によれば、請求項1〜請求
項4に記載の電子部品の実装構造であって、電子部品の
パッケージ部のはんだ引き込みパッド部側に面している
上端とはんだ引き込みパッド部の電子部品より遠い側の
端とを結ぶ仮想線と、はんだ引き込みパッド部の表面と
の交叉角度は、35度以下であるので、請求項1〜請求
項4の発明の効果に加え、溶融はんだに浸漬した当初
に、はんだ引き込みパッド部は無はんだスペースの外位
置に配置されることから、はんだ引き込みパッド部が溶
融はんだに確実に濡れる。
【0052】請求項6の発明によれば、回路基板ははん
だ引き込みパッド部を有し、接続用パッド部とはんだ引
き込みパッド部の箇所を少なくとも除いて回路基板の表
面をレジスト膜で被い、このレジスト膜で表面を被った
回路基板に電子部品を載せ、この電子部品を載せた回路
基板を溶融はんだに浸漬し、この溶融はんだの浸漬によ
り付着した溶融はんだの固化によって形成されるはんだ
固化部でリード部と接続用パッド部とを接続したので、
この実装方法では、溶融はんだに浸漬した際に、溶融は
んだの表面張力により電子部品のパッケージ部の側面側
には無はんだスペースが形成されるが、電子部品より離
れた位置のはんだ引き込み部は溶融はんだに濡れ、この
濡れた溶融はんだが徐々に濡れ上がって接続用パッド部
を濡らしていき、接続用パッド部及びリード部に溶融は
んだが付着する。従って、未はんだによる接合不良を防
止し、良好なはんだ接合を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、(a)は回路基
板の表面に電子部品を載せた状態を示す平面図、(b)
は回路基板の実装面側を下向きにして浸漬法によりはん
だ付けを行っている状態を示す要部断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示し、回路基板の表面
に電子部品を載せた状態を示す平面図である。
【図3】本発明の第3実施形態を示し、(a)は回路基
板の表面に電子部品を載せた状態を示す平面図、(b)
は回路基板の実装面側を下向きにして浸漬法によりはん
だ付けを行っている状態を示す要部断面図である。
【図4】本発明の第4実施形態を示し、回路基板の表面
に電子部品を載せた状態を示す平面図である。
【図5】本発明の第5実施形態を示し、回路基板の表面
に電子部品を載せた状態を示す平面図である。
【図6】本発明の第6実施形態を示し、回路基板の表面
に電子部品を載せた状態を示す平面図である。
【図7】本発明の第7実施形態を示し、回路基板の表面
に電子部品を載せた状態を示す平面図である。
【図8】本発明の第8実施形態を示し、回路基板の表面
に電子部品を載せた状態を示す平面図である。
【図9】従来例を示し、回路基板の表面に電子部品を載
せた状態を示す平面図である。
【図10】本従来例を示し、回路基板の実装面側を下向
きにして浸漬法によりはんだ付けを行っている状態を示
す要部断面図である。
【符号の説明】
1 回路基板 3、4 接続用パッド部 3a 先端部 5 はんだ引き込みパッド部 5a 端部 6 レジスト膜 7 配線パターン 10 電子部品 10a リード部 10b パッケージ部 11 溶融はんだ p 電子部品のパッケージ部のはんだ引き込みパッド部
側に面している上端 L 仮想線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 浩江 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内 Fターム(参考) 5E319 AA03 AB01 AC01 AC16 CC23 GG03 5E336 AA04 CC01 EE02 GG06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続用パッド部を有する回路基板に電子
    部品を載せ、この電子部品のリード部と前記接続用パッ
    ド部とを溶融はんだの固化によって形成されるはんだ固
    着部で電気的に接続する電子部品の実装構造において、 前記電子部品より離れた前記回路基板の位置に溶融はん
    だを前記接続用パッド部に引き込むはんだ引き込みパッ
    ド部を設けたことを特徴とする電子部品の実装構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子部品の実装構造で
    あって、 前記はんだ引き込みパッド部は、前記接続用パッド部及
    び前記接続用パッド部に接続される配線パターンとは別
    個に形成されていることを特徴とする電子部品の実装構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電子部品の実装構造で
    あって、 前記はんだ引き込みパッド部は、前記配線パターンの前
    記接続パッド部側をレジスト膜で被わない露呈部分であ
    ることを特徴とする電子部品の実装構造。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の電子部品の実装構造で
    あって、 前記はんだ引き込みパッド部は、前記接続用パッド部の
    長さを延長して形成したことを特徴とする電子部品の実
    装構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4に記載の電子部品の
    実装構造であって、 前記電子部品のパッケージ部の前記はんだ引き込みパッ
    ド部側に面している上端と前記はんだ引き込みパッド部
    の前記電子部品より遠い側の端とを結ぶ仮想線と、前記
    はんだ引き込みパッド部の表面との交叉角度は、35度
    以下であることを特徴とする電子部品の実装構造。
  6. 【請求項6】 接続用パッド部と溶融はんだを前記接続
    用パッド部に引き込むはんだ引き込みパッド部とを有す
    る回路基板における前記接続用パッド部と前記はんだ引
    き込みパッド部の箇所を少なくとも除いて前記回路基板
    の表面をレジスト膜で被い、このレジスト膜で表面を被
    った前記回路基板に電子部品を載せ、この電子部品を載
    せた前記回路基板を溶融はんだに浸漬し、この溶融はん
    だの浸漬により付着した溶融はんだの固化によって形成
    されるはんだ固化部で前記電子部品のリード部と前記接
    続用パッド部とを接続することを特徴とする電子部品の
    実装方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009302101A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Denso Corp 電子部品搭載構造
JP2011086793A (ja) * 2009-10-16 2011-04-28 Mitsubishi Electric Corp プリント配線板及び電子機器

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JP2009302101A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Denso Corp 電子部品搭載構造
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