JP2003152183A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2003152183A
JP2003152183A JP2001344516A JP2001344516A JP2003152183A JP 2003152183 A JP2003152183 A JP 2003152183A JP 2001344516 A JP2001344516 A JP 2001344516A JP 2001344516 A JP2001344516 A JP 2001344516A JP 2003152183 A JP2003152183 A JP 2003152183A
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JP
Japan
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conductivity type
gate
semiconductor layer
unit cells
base region
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Application number
JP2001344516A
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English (en)
Inventor
Hideki Haruguchi
秀樹 春口
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷短絡状態でもゲート電圧の高周波発振の
発生を低減でき、またゲート電圧が発振する場合でも、
ラッチアップ破壊を防止できる半導体装置を得る。 【解決手段】 半導体装置として働くIGBTチップ1
では、多数のユニットセル6が形成されている。このユ
ニットセル6は、ゲートパッド3の近傍に形成されるユ
ニットセル6Bと、それ以外の箇所に形成されるユニッ
トセル6Aとを含む。ユニットセル6Bは、ユニットセ
ル6Aに類似する構成を有しているが、pベース領域1
5bの不純物濃度が、ユニットセル6Aのpベース領域
15より高くなっている。これにより、ユニットセル6
Bでは、ユニットセル6Aに対して閾値電圧が高くなる
ため、ユニットセル6Aと同一のゲート電圧を印加して
も、ユニットセル6Bでは飽和電流が流れにくくなる。
その結果、負荷短絡状態でもゲートパッド3近傍のゲー
ト発振が低減され、ラッチアップ破壊を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ストライプ型の
複数のユニットセルが並列して接続される半導体装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電力用スイッチング素子(半導体
装置)として、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(以
下、単に「IGBT」という。)と呼ばれる素子が普及
している。
【0003】このIGBTチップでは、その基本構成と
なるユニットセルが、1つの基板上に多数並列接続され
ている。
【0004】図8は、従来例に係るIGBTチップ10
1の要部構成を示す平面図である。また、図9は、図8
のIX−IX位置から見た断面図である。
【0005】IGBTチップ101では、ゲート電極1
11がユニットセル106の終端で金属のゲート配線1
02と接続され、このゲート配線102は金属のゲート
パッド103に接続している。
【0006】以下、このITBTチップ101に関する
動作を簡単に説明する。
【0007】エミッタ電極104をグランドにとり、ゲ
ートパッド103およびコレクタ電極105に正の電圧
を印加すると、ゲート絶縁膜112直下のpベース層1
15の表面部が反転してn形のチャネルが形成される。
このチャネル領域では電子が流れ、IGBTがオン状態
となる。この時、コレクタ電極105側のpコレクタ層
113からn-層114に対するホールの注入による伝
導度変調の効果により、n-層114の領域の抵抗が低
くなるため、低いオン抵抗の提供が可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
IGBTチップでは、寄生サイリスタ構造を含んでいる
ため、ラッチアップしやすく、これによりスイッチング
素子が破壊されるという欠点がある。
【0009】図10は、IGBT101のラッチアップ
動作を説明するための図である。この図10では、ユニ
ットセル106の等価回路を概念的に示している。
【0010】上述したようにIGBTがオンした状態で
は、コレクタ電極105側のpコレクタ層113からn
-層114にホールが注入される。このホールの一部
は、n+エミッタ領域116よりチャネルを通ってn-
114に注入される電子と再結合して消滅するが、一部
はpベース層115のピンチ抵抗Pbを通り、エミッタ
電極104の方に移動する。この際、通常はpベース層
115とn+エミッタ層116との間に生じているビル
トイン電圧のため、ホールはn+エミッタ層116の中
に注入されない。よって、後述の寄生サイリスタSRが
オンすることはないため、ラッチアップは生じないこと
となる。
【0011】しかし、このようなホール電流Jhが、p
ベース層115内のピンチ抵抗Pbを流れると、このJ
hとPbとの積で表される電圧がpベース層115とn
+エミッタ層116との間に生じる。この電圧が上記の
ビルトイン電圧よりも大きくなると、ホールがn+エミ
ッタ層116に注入され、これに伴ってn+エミッタ層
116からは電子が注入されることとなる。これによ
り、npnトランジスタTR1が導通するため、このn
pnトランジスタTR1を流れる電子電流がpnpトラ
ジジスタTR2のベース電流として機能し、pnpトラ
ジジスタTR2が導通する。その結果、n+エミッタ層
116、pベース層115、n-層114、pコレクタ
層113で構成されて寄生的に存在するnpnpサイリ
スタSRが導通するというラッチアップが生じ、電流制
御が不可能となって破壊に至る。なお、この破壊を防ぐ
ためには、ピンチ抵抗Pbまたはホール電流Jhを小さ
くすることが効果的である。
【0012】上記のラッチアップによってIGBTチッ
プ101が負荷短絡の状態となる場合には、ゲート電圧
が高周波で発振し、IGBTチップ101のゲートパッ
ド103の近傍が破壊する現象が起きる。このゲート発
振は、いかなる構造のIGBTチップにおいても、ある
一定の条件を満たせば発生することが確認されている。
【0013】すなわち、負荷短絡時に流れるコレクタ電
流Icが大きければ大きいほどゲート発振が発生しやす
く、またコレクタ電流Icが流れている状態で、コレク
タ−エミッタ間に印加する電圧を変化させ、コレクタ・
エミッタ間の容量がある一定値になると発振すると考え
られる。
【0014】また、ゲート発振は、非常に高周波である
ため、周囲に伝達しにくい。よって、電流が集中するゲ
ートパッド103の近傍のユニットセル106が最も大
きな振幅で発振するが、ゲートパッド103から距離が
離れているユニットセルでは、ほとんど発振しないとい
う性質がある。
【0015】従って、このゲート発振の影響を強く受け
るゲートパッド103近傍のユニットセル106でゲー
ト発振に伴いコレクタ電流Icも発振し、高周波でオン
・オフを繰り返すこととなる。このオフのタイミング
で、IGBTチップ101における各ユニットセル10
6の間で電流アンバランスが発生すると、一部のユニッ
トセル106で部分的に電流が集中し、ラッチアップ破
壊に至ると考えられる。以上により、ゲートパッド10
3近傍のユニットセルが破壊される確率が高くなり、こ
れを防止する必要がある。
【0016】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、負荷短絡状態で発生するゲート電圧の高
周波発振を低減でき、ゲート電圧が発振する場合でもラ
ッチアップ破壊を防止できる半導体装置を得ることを目
的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1の発明は、ストライプ型である複数のユニ
ットセルが並列して接続される半導体装置であって、前
記複数のユニットセルそれぞれのゲート電極と電気的に
接続するゲートパッド、を備えるとともに、前記複数の
ユニットセルそれぞれは、第1導電形の半導体層と、前
記第1導電形の半導体層の下主面とコレクタ電極との間
に設けられる第2導電形のコレクタ層と、前記第1導電
形の半導体層の上主面に選択的に形成される第2導電形
のベース領域と、前記第2導電形のベース領域内に選択
的に形成される第1導電形のエミッタ領域と、前記第1
導電形の半導体層と前記第1導電形のエミッタ領域とに
挟まれる前記第2導電形のベース領域に対向して配置さ
れる前記ゲート電極と、前記ゲート電極と前記第2導電
形のベース領域との間に介挿されるゲート絶縁膜と、前
記第2導電形のベース領域と前記第1導電形のエミッタ
領域とに接続するエミッタ電極と、を有し、前記複数の
ユニットセルのうち前記ゲートパッドの近傍のユニット
セルでは、前記第2導電形のベース領域の不純物濃度
が、前記ゲートパッドの近傍以外のユニットセルより高
い。
【0018】また、請求項2の発明は、ストライプ型で
ある複数のユニットセルが並列して接続される半導体装
置であって、前記複数のユニットセルそれぞれのゲート
電極と電気的に接続するゲートパッド、を備えるととも
に、前記複数のユニットセルそれぞれは、第1導電形の
半導体層と、前記第1導電形の半導体層の下主面とコレ
クタ電極との間に設けられる第2導電形のコレクタ層
と、前記第1導電形の半導体層の上主面に選択的に形成
される第2導電形のベース領域と、前記第2導電形のベ
ース領域内に選択的に形成される第1導電形のエミッタ
領域と、前記第1導電形の半導体層と前記第1導電形の
エミッタ領域とに挟まれる前記第2導電形のベース領域
に対向して配置される前記ゲート電極と、前記ゲート電
極と前記第2導電形のベース領域との間に介挿されるゲ
ート絶縁膜と、前記第2導電形のベース領域と前記第1
導電形のエミッタ領域とに接続するエミッタ電極と、を
有し、前記複数のユニットセルのうち前記ゲートパッド
の近傍のユニットセルでは、前記第1導電形のエミッタ
領域の不純物濃度が、前記ゲートパッドの近傍以外のユ
ニットセルより低い。
【0019】また、請求項3の発明は、ストライプ型で
ある複数のユニットセルが並列して接続される半導体装
置であって、前記複数のユニットセルそれぞれのゲート
電極と電気的に接続するゲートパッド、を備えるととも
に、前記複数のユニットセルそれぞれは、第1導電形の
半導体層と、前記第1導電形の半導体層の下主面とコレ
クタ電極との間に設けられる第2導電形のコレクタ層
と、前記第1導電形の半導体層の上主面に選択的に形成
される第2導電形のベース領域と、前記第2導電形のベ
ース領域内に選択的に形成される第1導電形のエミッタ
領域と、前記第1導電形の半導体層と前記第1導電形の
エミッタ領域とに挟まれる前記第2導電形のベース領域
に対向して配置される前記ゲート電極と、前記ゲート電
極と前記第2導電形のベース領域との間に介挿されるゲ
ート絶縁膜と、前記第2導電形のベース領域と前記第1
導電形のエミッタ領域とに接続するエミッタ電極と、を
有し、前記複数のユニットセルのうち前記ゲートパッド
の近傍のユニットセルでは、前記ゲート絶縁膜が、前記
ゲートパッドの近傍以外のユニットセルより厚い。
【0020】また、請求項4の発明は、ストライプ型で
ある複数のユニットセルが並列して接続される半導体装
置であって、前記複数のユニットセルそれぞれのゲート
電極と電気的に接続するゲートパッド、を備えるととも
に、前記複数のユニットセルそれぞれは、第1導電形の
半導体層と、前記第1導電形の半導体層の下主面とコレ
クタ電極との間に設けられる第2導電形のコレクタ層
と、前記第1導電形の半導体層の上主面に選択的に形成
される第2導電形のベース領域と、前記第2導電形のベ
ース領域内に選択的に形成される第1導電形のエミッタ
領域と、前記第1導電形の半導体層と前記第1導電形の
エミッタ領域とに挟まれる前記第2導電形のベース領域
に対向して配置される前記ゲート電極と、前記ゲート電
極と前記第2導電形のベース領域との間に介挿されるゲ
ート絶縁膜と、前記第2導電形のベース領域と前記第1
導電形のエミッタ領域とに接続するエミッタ電極と、を
有し、各前記ユニットセルにおいて、前記第1導電形の
エミッタ領域は、複数の桟を有する梯子状の平面形状を
有しており、前記複数のユニットセルのうち前記ゲート
パッドの近傍のユニットセルでは、前記第1導電形のエ
ミッタ領域の隣接する桟の間隔が、前記ゲートパッドの
近傍以外のユニットセルより大きい。
【0021】また、請求項5の発明は、ストライプ型で
ある複数のユニットセルが並列して接続される半導体装
置であって、前記複数のユニットセルそれぞれのゲート
電極と電気的に接続するゲートパッド、を備えるととも
に、前記複数のユニットセルそれぞれは、第1導電形の
半導体層と、前記第1導電形の半導体層の下主面とコレ
クタ電極との間に設けられる第2導電形のコレクタ層
と、前記第1導電形の半導体層の上主面に選択的に形成
される第2導電形のベース領域と、前記第2導電形のベ
ース領域内に選択的に形成される第1導電形のエミッタ
領域と、前記第1導電形の半導体層と前記第1導電形の
エミッタ領域とに挟まれる前記第2導電形のベース領域
に対向して配置される前記ゲート電極と、前記ゲート電
極と前記第2導電形のベース領域との間に介挿されるゲ
ート絶縁膜と、前記第2導電形のベース領域と前記第1
導電形のエミッタ領域とに接続するエミッタ電極と、を
有し、前記複数のユニットセルのうち前記ゲートパッド
の近傍のユニットセルでは、前記ゲート電極のシート抵
抗が、前記ゲートパッドの近傍以外のユニットセルより
大きい。
【0022】また、請求項6の発明は、請求項5の発明
に係る半導体装置において、前記ゲート電極は、多結晶
シリコンで形成されおり、前記複数のユニットセルのう
ち前記ゲートパッドの近傍のユニットセルでは、前記ゲ
ート電極に対する不純物の注入量が、前記ゲートパッド
の近傍以外のユニットセルより少ない。
【0023】また、請求項7の発明は、ストライプ型で
ある複数のユニットセルが並列して接続される半導体装
置であって、前記複数のユニットセルそれぞれのゲート
電極と電気的に接続する複数のゲートパッド、を備え、
前記複数のゲートパッドそれぞれは、金属ワイヤを介し
てゲート信号源に接続されるとともに、前記複数のユニ
ットセルそれぞれは、第1導電形の半導体層と、前記第
1導電形の半導体層の下主面とコレクタ電極との間に設
けられる第2導電形のコレクタ層と、前記第1導電形の
半導体層の上主面に選択的に形成される第2導電形のベ
ース領域と、前記第2導電形のベース領域内に選択的に
形成される第1導電形のエミッタ領域と、前記第1導電
形の半導体層と前記第1導電形のエミッタ領域とに挟ま
れる前記第2導電形のベース領域に対向して配置される
前記ゲート電極と、前記ゲート電極と前記第2導電形の
ベース領域との間に介挿されるゲート絶縁膜と、前記第
2導電形のベース領域と前記第1導電形のエミッタ領域
とに接続するエミッタ電極と、を有する。
【0024】また、請求項8の発明は、ストライプ型で
ある複数のユニットセルが並列して接続される半導体装
置であって、前記複数のユニットセルそれぞれのゲート
電極とゲート配線を介して電気的に接続するゲートパッ
ド、を備えるとともに、前記複数のユニットセルそれぞ
れは、第1導電形の半導体層と、前記第1導電形の半導
体層の下主面とコレクタ電極との間に設けられる第2導
電形のコレクタ層と、前記第1導電形の半導体層の上主
面に選択的に形成される第2導電形のベース領域と、前
記第2導電形のベース領域内に選択的に形成される第1
導電形のエミッタ領域と、前記第1導電形の半導体層と
前記第1導電形のエミッタ領域とに挟まれる前記第2導
電形のベース領域に対向して配置される前記ゲート電極
と、前記ゲート電極と前記第2導電形のベース領域との
間に介挿されるゲート絶縁膜と、前記第2導電形のベー
ス領域と前記第1導電形のエミッタ領域とに接続するエ
ミッタ電極と、を有し、前記ゲート配線は、前記ゲート
パッドから伸びる直線状の配線と、前記ゲートパッドか
ら伸び、前記直線状の配線を内包するとともに前記複数
のユニットセルを略包囲する環状の配線とで構成される
とともに、前記エミッタ電極は、前記直線状の配線の先
端と前記環状の配線とに挟まれる領域を含み、前記直線
状の配線部分を除く前記環状の配線の内部に形成され、
前記領域の幅は、100μm以上である。
【0025】また、請求項9の発明は、ストライプ型で
ある複数のユニットセルが並列して接続される半導体装
置であって、前記複数のユニットセルそれぞれのゲート
電極とゲート配線を介して電気的に接続するゲートパッ
ド、を備えるとともに、前記複数のユニットセルそれぞ
れは、第1導電形の半導体層と、前記第1導電形の半導
体層の下主面とコレクタ電極との間に設けられる第2導
電形のコレクタ層と、前記第1導電形の半導体層の上主
面に選択的に形成される第2導電形のベース領域と、前
記第2導電形のベース領域内に選択的に形成される第1
導電形のエミッタ領域と、前記第1導電形の半導体層と
前記第1導電形のエミッタ領域とに挟まれる前記第2導
電形のベース領域に対向して配置される前記ゲート電極
と、前記ゲート電極と前記第2導電形のベース領域との
間に介挿されるゲート絶縁膜と、前記第2導電形のベー
ス領域と前記第1導電形のエミッタ領域とに接続するエ
ミッタ電極と、を有し、前記ゲート配線は、前記ゲート
パッドから伸びる直線状の配線と、前記ゲートパッドか
ら伸び、前記直線状の配線を内包するとともに前記複数
のユニットセルを略包囲する環状の配線とで構成される
とともに、前記エミッタ電極は、前記直線状の配線の先
端と前記環状の配線とに挟まれる領域を含み、前記直線
状の配線部分を除く前記環状の配線の内部に形成され、
前記エミッタ電極では、前記直線状の配線を境に隔てら
れる第1電極部と第2電極部とが金属ワイヤで接続され
る。
【0026】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1であるIGBTチップ1の要部構成を示
す平面図である。また、図2は、図1のII−II位置から
見た縦断面図である。
【0027】IGBTチップ1は、スイッング素子(半
導体装置)として機能するが、その基本単位となる多数
のユニットセル6が1つの基板上で並列接続されてい
る。
【0028】IGBTチップ1は、図1に示すように方
形状の外形を有しており、その縁部に沿って矩形の環状
の金属のゲート配線2aが設けられている。このIGB
Tチップ1は、ゲート配線2aに接続するゲートパッド
3と、ゲートパッド3からIGBTチップ1の中央部を
通って伸びる直線状のゲート配線2bとを有するととも
に、環状のゲート配線2aの内部にエミッタ電極4が設
けられている。このゲートパッド103は、スイッチン
グ素子を収容するパッケージの金属端子とワイヤを介し
て接続するためのエリアである。また、コレクタ電極5
は、IGBTチップ1の裏面側すなわちエミッタ電極4
と反対側に設けられている。
【0029】IGBTチップ1では、図2に示すよう
に、ストライプ電極構造を有するストライプ状の多数の
ユニットセル6が形成されている。このユニットセル6
については、ゲートパッド3の近傍に形成されるユニッ
トセル6Bと、それ以外の箇所に形成されるユニットセ
ル6Aとに分類することとする。
【0030】ユニットセル6Aの構成、動作について、
以下で説明する。なお、ユニットセル6Bについても、
後述する点を除いて同様である。
【0031】また、例えば多結晶シリコンで形成され、
ゲート配線2に電気的に接続するゲート電極11と、ゲ
ート電極11の下面に介挿されるゲート絶縁膜(酸化膜)
12とを有している。
【0032】さらに、第1導電形の半導体層であるn-
層14と、n-層14の下主面とコレクタ電極5との間
に設けられ、第2導電形の半導体層であるpコレクタ層
13と、n-層14の上主面に選択的に形成される第2
導電形の半導体領域であるpベース領域15とを有して
いる。
【0033】また、ユニットセル6Aは、pベース領域
15内に選択的に形成される第1導電形の半導体領域で
あるn+エミッタ領域16と、pベース領域15とn+
ミッタ領域15との露出面に接続するとともに絶縁層間
膜12sと接触するエミッタ電極4とを有している。
【0034】ユニットセル6Aでは、ゲート電極11
が、pベース領域15とn+エミッタ領域16との上
方、すなわちn-層14とn+エミッタ領域16とに挟ま
れ露出するpベース領域15に対向して設けられてお
り、例えばエミッタ電極4をグランドにとってこのゲー
ト電極11に正の電圧を印加すると、pベース層15に
n形のチャネルが形成されて、IGBTがオン状態に移
行する。
【0035】ここで、IGBTチップ1の破壊を発生し
にくくする、すなわちゲート電圧の発振を抑制するため
には、ユニットセル6に関してコレクタ・エミッタ間の
飽和電流を小さくするようにすれば良い。そこで、ゲー
ト電圧の発振が生じやすいゲートパッド3近傍のユニッ
トセル6Bについて飽和電流を抑制する方策を以下のよ
うに講じることとする。
【0036】ユニットセル6Bは、ユニットセル6Aに
類似する構成を有しているが、pベース領域15bが異
なっている。すなわち、ユニットセル6Bのpベース領
域15bでは、ユニットセル6Aのpベース領域15よ
り、不純物の濃度が高くなっている。
【0037】これにより、ユニットセル6Bでは、ユニ
ットセル6Aに対して閾値電圧が高くなるため、ユニッ
トセル6Aと同一のゲート電圧を印加しても、ユニット
セル6Bでは飽和電流が流れにくくなる。その結果、本
来ゲート発振が起こり易いゲートパッド3近傍のユニッ
トセル6Bにおいてゲート発振が抑制され、ラッチアッ
プ破壊を防止できることとなる。また、ゲートパッド3
の近傍に配置されるユニットセル6Bのみ飽和電流を抑
える対策を講じることで、IGBTチップ1全体の性能
低下を最小限に抑えることができる。
【0038】なお、ゲートパッド3近傍のユニットセル
とは、上記のユニットセル6Bを含み、例えば図1に示
す近傍領域(仮想線内)NUに係るユニットセルが該当す
ることとなる。
【0039】実施の形態2.この発明の実施の形態2で
あるIGBTチップについては、実施の形態1のIGB
Tチップ1に類似する構成を有しているが、ゲートパッ
ド3近傍のユニットセル6Bにおけるn+エミッタ領域
16b(図2)の不純物濃度がユニットセル6Aより高く
なっている。
【0040】これにより、ユニットセル6Bでは、実施
の形態1と同様に、ゲートパッド3近傍以外のユニット
セル6Aに対して閾値電圧が高くなるため、ユニットセ
ル6Aと同一のゲート電圧を印加しても、ユニットセル
6Bでは飽和電流が流れにくくなる。その結果、本来ゲ
ート発振が起こり易いゲートパッド3近傍のユニットセ
ル6Bにおいてゲート発振が抑制され、ラッチアップ破
壊を防止できることとなる。また、ゲートパッド3の近
傍に配置されるユニットセル6Bのみ飽和電流を抑える
対策を講じることで、IGBTチップ1全体の性能低下
を最小限に抑えることができる。
【0041】実施の形態3.図3は、この発明の実施の
形態3であるIGBTチップ1Aの要部構成を示す図で
ある。この図3は、図1のII−II位置から見た縦断面図
に対応している。
【0042】ゲートパッド3の近傍のユニットセル6C
は、実施の形態1に係るユニットセル6Aに類似する構
成を有しているが、ゲート電極11とpベース領域15
及びn+エミッタ領域16との間に設けられるゲート絶
縁膜12cの厚さTHが、他のユニットセル6Aよりも
厚くなっている。
【0043】これにより、ユニットセル6Cでは、実施
の形態1と同様に、ゲートパッド3近傍以外のユニット
セル6Aに対して閾値電圧が高くなるため、ユニットセ
ル6Aと同一のゲート電圧を印加しても、ユニットセル
6Bでは飽和電流が流れにくくなる。その結果、同前ゲ
ートパッド3近傍の同前ゲート発振が抑制され、ラッチ
アップ破壊を防止できることとなる。また、ゲートパッ
ド3の近傍に配置されるユニットセル6Cのみ飽和電流
を抑える対策を講じることで、IGBTチップ全体の性
能低下を最小限に抑えることができる。
【0044】実施の形態4.図4は、この発明の実施の
形態4であるIGBTチップ1Bの要部構成を示す図で
ある。この図4(a)は、IGBTチップ1を上方から見
た時のエミッタ領域16、16dのパターンを説明する
ための図であり、図4(b)および図4(c)は、図4(a)
のP−P位置およびQ−Q位置から見た縦断面図であ
る。
【0045】ユニットセル6Aについては、実施の形態
1と同一の構造を有している。そして、ユニットセル6
Aでは、エミッタ領域16が、図4(a)に示すように梯
子状の平面形状を有して形成されている。すなわち、相
互に平行に配置される2本の棒状のエミッタ領域16t
は、複数の桟16sで結合されることとなる。
【0046】一方、ユニットセル6Dは、ユニットセル
6Aに類似する構成を有しているが、エミッタ領域16
dの構成が異なっている。すなわち、エミッタ領域16
dの隣接する桟16sの間隔L2が、ユニットセル6A
での間隔L1よりも大きくなっている。
【0047】ユニットセルでは、桟16sから離れるほ
どエミッタバラスト抵抗が大きくなるため、桟16sか
ら離れる箇所ほど電子の供給が抑えられ、飽和電流が小
さくなる。従って、ユニットセル6Aに対して桟16s
から離れる箇所が多くなるユニットセル6Dでは、ユニ
ットセル6Aと同一のゲート電圧を印加しても飽和電流
が流れにくくなる。これにより、同前ゲートパッド3近
傍の同前ゲート発振が抑制され、ラッチアップ破壊を防
止できることとなる。また、ゲートパッド3の近傍に配
置されるユニットセル6Dのみ飽和電流を抑える対策を
講じることで、IGBTチップ全体の性能低下を最小限
に抑えることができる。
【0048】実施の形態5.この発明の実施の形態5で
あるIGBTチップについては、実施の形態1のIGB
Tチップ1に類似する構成を有しているが、ゲートパッ
ド3近傍のユニットセル6Bにおけるゲート電極11b
(図2)が異なっている。このゲート電極11bについて
以下で説明する。
【0049】ゲート電極は、上述したように多結晶シリ
コンで形成されているが、これに例えば砒素(As)など
の不純物を注入する量をコントロールすることでゲート
電極のシート抵抗の調整が可能である。また、ゲート発
振は、ゲート抵抗が大きい程起こりにくいという性質が
ある。
【0050】そこで、ゲートパッド3とコンタクトホー
ルCH(図2)を介して電気的に接続されるユニットセル
6Bのゲート電極11bのシート抵抗を、ユニットセル
6Aより大きくすることとする。なお、ユニットセル6
Bについては、コンタクトホールCHに接続する方のゲ
ート電極の抵抗を大きくしている。このことは、ゲート
パッド3の近傍領域NU(図1参照)を、ユニットセル6
Bを全て包含するエリアと考える場合に限らず、ユニッ
トセル6Bの半分、すなわち一部を包含するエリアと考
えても良いことを意味する。
【0051】シート抵抗を大きくする方法としては、ユ
ニットセル6Bのゲート電極11bに対する不純物の注
入量を、ユニットセル6Aより少なくする。これによ
り、IGBTチップ1全体についてゲート電極11のシ
ート抵抗をほとんど変えずにゲートパッド3近傍のゲー
ト電極11bのシート抵抗のみを容易に高くできること
となる。なお、ゲートパッド3近傍に加えて、ゲート配
線2のコンタクトホール近傍におけるゲート電極11の
シート抵抗を他の領域より大きくしても良い。
【0052】このようにコンタクトホールCH近傍、つ
まりゲートパッド3の近傍のゲート電極11bのシート
抵抗を他より大きくすることにより、ゲートパッド3近
傍のゲート発振が抑制され、ラッチアップ破壊を防止で
きることとなる。
【0053】IGBTチップ内部のゲート抵抗について
は、IGBTチップ内部に並列接続されたユニットセル
間のアンバランス動作を防止するためには小さい方が好
ましいが、本実施の形態のような構成により、ユニット
セル間のアンバランス動作を引き起こすことなく、ゲー
ト発振による破壊を防止することが可能となる。
【0054】実施の形態6.図5は、この発明の実施の
形態6であるIGBTチップ1Cの要部構成を示す図で
ある。
【0055】IGBTチップ1Cは、実施の形態1のユ
ニッセル1に類似の構成となっているが、2つのゲート
パッド3a、3bを有する点が異なっている。そして、
ゲートパッド3a、3bの上にボンディングされた例え
ばAlなどの金属ワイヤ3wを介して外部電源、すなわ
ちゲート信号源Gと接続している。
【0056】上述したように、ゲート電圧発振は、ゲー
トパッド3の近傍が最も激しい。このゲート発振に伴
い、ゲートパッド近傍のユニットセル部分のコレクタ電
流も発振し、高周波でオン・オフを繰り返すが、オフの
タイミングでセル間の電流のアンバランスが発生する
と、一部のユニットセルに電流が集中してラッチアップ
破壊が発生する。
【0057】そこで、IGBTチップ1Cのように、ゲ
ート配線2と電気的に接続されたゲートパッド3a、3
bを複数設けて、それぞれに金属ワイヤ3wを接続して
外部電源からゲート信号を入力することにより、ゲート
パッド近傍でコレクタ電流が発振するユニットセルを分
散(拡散)させる。これにより、1ユニットセル当たりの
発振電流を低減できるため、ラッチアップ破壊を抑制す
ることが可能となる。
【0058】実施の形態7.図6は、この発明の実施の
形態7であるIGBTチップ1Dの要部構成をす図であ
る。
【0059】IGBTチップ1Dでは、従来のIGBT
チップ101(図8参照)に対して、ゲートパッド3から
伸びる直線状のゲート配線2cが短くなっている点が相
違する。
【0060】従来のIGBTチップ101では、エミッ
タ電極104が、IGBTチップ101を分割するよう
に伸びた直線状のゲート配線102bによって、ほぼ分
割される構造となっている。そして、ゲートパッド10
3から伸び、直線状のゲート配線102bを内包すると
ともにユニットセル106を包囲するように形成された
環状のゲート配線102bと直線状のゲート配線102
bの先端との間には数十μmの隙間GPがあり、ここに
はエミッタ電極104が形成されている。この幅数十μ
m、厚さ数μmの隙間GPに形成されるエミッタ電極1
04は高抵抗な領域となっており、この領域を介して、
IGBTチップ101上のエミッタ電極104は、全て
電気的に接続された状態となる。従って、この高抵抗の
領域を介して電気的に結合するエミッタ電極を有するI
GBTチップ101では、アンバランス動作を生じ易
い。
【0061】そこで、IGBTチップ1Dでは、直線状
のゲート配線2cを短くすることで、上記の隙間GPを
大きくしている。また、この隙間GPの幅Lgについて
は、従来よりも大きい100μm以上が好適である。
【0062】以上の構成のIGBTチップ1Dにより、
エミッタ電極4全体の抵抗が減少するため、IGBTチ
ップ1Dにおいて各ユニットセル間のアンバランス動作
を抑えることができる。ゲート電圧の発振については、
セル間のアンバランスを小さくすると発振の振幅を小さ
くできることが確認されている。よって、IGBTチッ
プ1Dでは、ゲート電圧が発振する場合でもラッチアッ
プ破壊の防止に有効となる。
【0063】なお、上記のIGBTチップ1Dのように
ゲート配線2a、2cの隙間GPを広くする代わりに、
図7に示すIGBTチップ1Eのように、直線状のゲー
ト配線2bを境に隔てられる第1電極部4aと第2電極
部4bとを例えばAlなどの金属ワイヤ4wで接続する
ようにする。この場合にも、エミッタ電極4全体の抵抗
が減少するため、IGBTチップ1Eにおいて各ユニッ
トセル間のアンバランス動作を抑えることができ、ゲー
ト電圧が発振する場合でもラッチアップ破壊の防止に有
効となる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、複数のユニットセルのうちゲートパッドの近傍
のユニットセルでは、第2導電形のベース領域の不純物
濃度がゲートパッドの近傍以外のユニットセルより高
い。その結果、ゲートパッドの近傍のユニットセルでは
飽和電流が小さくなるため、負荷短絡状態で発生するゲ
ート電圧の高周波発振を低減でき、ゲート電圧が発振す
る場合でもラッチアップ破壊を防止できる。
【0065】また、請求項2の発明によれば、複数のユ
ニットセルのうちゲートパッドの近傍のユニットセルで
は、第1導電形のエミッタ領域の不純物濃度がゲートパ
ッドの近傍以外のユニットセルより低い。その結果、ゲ
ートパッドの近傍のユニットセルでは飽和電流が小さく
なるため、負荷短絡状態で発生するゲート電圧の高周波
発振を低減でき、ゲート電圧が発振する場合でもラッチ
アップ破壊を防止できる。
【0066】また、請求項3の発明によれば、複数のユ
ニットセルのうちゲートパッドの近傍のユニットセルで
は、ゲート絶縁膜がゲートパッドの近傍以外のユニット
セルより厚い。その結果、ゲートパッドの近傍のユニッ
トセルでは飽和電流が小さくなるため、負荷短絡状態で
発生するゲート電圧の高周波発振を低減でき、ゲート電
圧が発振する場合でもラッチアップ破壊を防止できる。
【0067】また、請求項4の発明によれば、複数のユ
ニットセルのうちゲートパッドの近傍のユニットセルで
は、第1導電形のエミッタ領域で隣接する桟の間隔がゲ
ートパッドの近傍以外のユニットセルより大きい。その
結果、ゲートパッドの近傍のユニットセルでは飽和電流
が小さくなるため、負荷短絡状態で発生するゲート電圧
の高周波発振を低減でき、ゲート電圧が発振する場合で
もラッチアップ破壊を防止できる。
【0068】また、請求項5および請求項6の発明によ
れば、複数のユニットセルのうちゲートパッドの近傍の
ユニットセルでは、ゲート電極のシート抵抗がゲートパ
ッドの近傍以外のユニットセルより大きい。その結果、
ゲートパッドの近傍のユニットセルでは飽和電流が小さ
くなるため、負荷短絡状態で発生するゲート電圧の高周
波発振を低減でき、ゲート電圧が発振する場合でもラッ
チアップ破壊を防止できる。
【0069】特に、請求項6の発明においては、ゲート
電極が多結晶シリコンで形成されおり、複数のユニット
セルのうちゲートパッドの近傍のユニットセルでは、ゲ
ート電極に対する不純物の注入量がゲートパッドの近傍
以外のユニットセルより少ないため、ゲートパッド近傍
のゲート電極のシート抵抗を、他よりも容易に大きくで
きる。
【0070】また、請求項7の発明によれば、複数のユ
ニットセルそれぞれのゲート電極とゲート配線を介して
電気的に接続する複数のゲートパッドを備え、複数のゲ
ートパッドそれぞれには金属ワイヤを介してゲート信号
が入力される。その結果、電流が集中する箇所を分散で
きるため、各ユニットセル間のアンバランス動作を抑え
ることができ、ゲート電圧が発振する場合でもラッチア
ップ破壊の防止に有効となる。
【0071】また、請求項8の発明によれば、エミッタ
電極は、直線状の配線の先端と環状の配線とに挟まれる
領域を含み、直線状の配線部分を除く環状の配線の内部
に形成され、この領域の幅が100μm以上である。そ
の結果、エミッタ電極全体の抵抗が減少するため、各ユ
ニットセル間のアンバランス動作を抑えることができ、
ゲート電圧が発振する場合でもラッチアップ破壊の防止
に有効となる。
【0072】また、請求項9の発明によれば、エミッタ
電極は、直線状の配線の先端と環状の配線とに挟まれる
領域を含み、直線状の配線部分を除く環状の配線の内部
に形成され、エミッタ電極では、直線状の配線を境に隔
てられる第1電極部と第2電極部とが金属ワイヤで接続
される。その結果、エミッタ電極全体の抵抗が減少する
ため、各ユニットセル間のアンバランス動作を抑えるこ
とができ、ゲート電圧が発振する場合でもラッチアップ
破壊の防止に有効となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1であるIGBTチッ
プ1の要部構成を示す平面図である。
【図2】 図1のII−II位置から見た縦断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3であるIGBTチッ
プ1Aの要部構成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態4であるIGBTチッ
プ1Bの要部構成を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態6であるIGBTチッ
プ1Cの要部構成を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態7であるIGBTチッ
プ1Dの要部構成を示す図である。
【図7】 IGBTチップ1Eの要部構成を示す図であ
る。
【図8】 従来例であるIGBTチップ101の要部構
成を示す平面図である。
【図9】 図8のIX−IX位置から見た断面図である。
【図10】 IGBT101のラッチアップ動作を説明
するための図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D,1E,101 IGBT
チップ、2,2a,2b,2c ゲート配線、3,3
a,3b ゲートパッド、4 エミッタ電極、6,6
A,6B,6C,6D ユニットセル、11,11b
ゲート電極、12,12c ゲート絶縁膜、13 pコ
レクタ層、14 n-半導体層、15,15b pベー
ス領域、16,16b n+エミッタ領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/336 H01L 29/78 658A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストライプ型である複数のユニットセル
    が並列して接続される半導体装置であって、 前記複数のユニットセルそれぞれのゲート電極と電気的
    に接続するゲートパッド、を備えるとともに、 前記複数のユニットセルそれぞれは、 第1導電形の半導体層と、 前記第1導電形の半導体層の下主面とコレクタ電極との
    間に設けられる第2導電形のコレクタ層と、 前記第1導電形の半導体層の上主面に選択的に形成され
    る第2導電形のベース領域と、 前記第2導電形のベース領域内に選択的に形成される第
    1導電形のエミッタ領域と、 前記第1導電形の半導体層と前記第1導電形のエミッタ
    領域とに挟まれる前記第2導電形のベース領域に対向し
    て配置される前記ゲート電極と、前記ゲート電極と前記
    第2導電形のベース領域との間に介挿されるゲート絶縁
    膜と、 前記第2導電形のベース領域と前記第1導電形のエミッ
    タ領域とに接続するエミッタ電極と、を有し、 前記複数のユニットセルのうち前記ゲートパッドの近傍
    のユニットセルでは、前記第2導電形のベース領域の不
    純物濃度が、前記ゲートパッドの近傍以外のユニットセ
    ルより高いことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 ストライプ型である複数のユニットセル
    が並列して接続される半導体装置であって、 前記複数のユニットセルそれぞれのゲート電極と電気的
    に接続するゲートパッド、を備えるとともに、 前記複数のユニットセルそれぞれは、 第1導電形の半導体層と、 前記第1導電形の半導体層の下主面とコレクタ電極との
    間に設けられる第2導電形のコレクタ層と、 前記第1導電形の半導体層の上主面に選択的に形成され
    る第2導電形のベース領域と、 前記第2導電形のベース領域内に選択的に形成される第
    1導電形のエミッタ領域と、 前記第1導電形の半導体層と前記第1導電形のエミッタ
    領域とに挟まれる前記第2導電形のベース領域に対向し
    て配置される前記ゲート電極と、前記ゲート電極と前記
    第2導電形のベース領域との間に介挿されるゲート絶縁
    膜と、 前記第2導電形のベース領域と前記第1導電形のエミッ
    タ領域とに接続するエミッタ電極と、を有し、 前記複数のユニットセルのうち前記ゲートパッドの近傍
    のユニットセルでは、前記第1導電形のエミッタ領域の
    不純物濃度が、前記ゲートパッドの近傍以外のユニット
    セルより低いことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 ストライプ型である複数のユニットセル
    が並列して接続される半導体装置であって、 前記複数のユニットセルそれぞれのゲート電極と電気的
    に接続するゲートパッド、を備えるとともに、 前記複数のユニットセルそれぞれは、 第1導電形の半導体層と、 前記第1導電形の半導体層の下主面とコレクタ電極との
    間に設けられる第2導電形のコレクタ層と、 前記第1導電形の半導体層の上主面に選択的に形成され
    る第2導電形のベース領域と、 前記第2導電形のベース領域内に選択的に形成される第
    1導電形のエミッタ領域と、 前記第1導電形の半導体層と前記第1導電形のエミッタ
    領域とに挟まれる前記第2導電形のベース領域に対向し
    て配置される前記ゲート電極と、前記ゲート電極と前記
    第2導電形のベース領域との間に介挿されるゲート絶縁
    膜と、 前記第2導電形のベース領域と前記第1導電形のエミッ
    タ領域とに接続するエミッタ電極と、を有し、 前記複数のユニットセルのうち前記ゲートパッドの近傍
    のユニットセルでは、前記ゲート絶縁膜が、前記ゲート
    パッドの近傍以外のユニットセルより厚いことを特徴と
    する半導体装置。
  4. 【請求項4】 ストライプ型である複数のユニットセル
    が並列して接続される半導体装置であって、 前記複数のユニットセルそれぞれのゲート電極と電気的
    に接続するゲートパッド、を備えるとともに、 前記複数のユニットセルそれぞれは、 第1導電形の半導体層と、 前記第1導電形の半導体層の下主面とコレクタ電極との
    間に設けられる第2導電形のコレクタ層と、 前記第1導電形の半導体層の上主面に選択的に形成され
    る第2導電形のベース領域と、 前記第2導電形のベース領域内に選択的に形成される第
    1導電形のエミッタ領域と、 前記第1導電形の半導体層と前記第1導電形のエミッタ
    領域とに挟まれる前記第2導電形のベース領域に対向し
    て配置される前記ゲート電極と、前記ゲート電極と前記
    第2導電形のベース領域との間に介挿されるゲート絶縁
    膜と、 前記第2導電形のベース領域と前記第1導電形のエミッ
    タ領域とに接続するエミッタ電極と、を有し、 各前記ユニットセルにおいて、前記第1導電形のエミッ
    タ領域は、複数の桟を有する梯子状の平面形状を有して
    おり、 前記複数のユニットセルのうち前記ゲートパッドの近傍
    のユニットセルでは、前記第1導電形のエミッタ領域の
    隣接する桟の間隔が、前記ゲートパッドの近傍以外のユ
    ニットセルより大きいことを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 ストライプ型である複数のユニットセル
    が並列して接続される半導体装置であって、 前記複数のユニットセルそれぞれのゲート電極と電気的
    に接続するゲートパッド、を備えるとともに、 前記複数のユニットセルそれぞれは、 第1導電形の半導体層と、 前記第1導電形の半導体層の下主面とコレクタ電極との
    間に設けられる第2導電形のコレクタ層と、 前記第1導電形の半導体層の上主面に選択的に形成され
    る第2導電形のベース領域と、 前記第2導電形のベース領域内に選択的に形成される第
    1導電形のエミッタ領域と、 前記第1導電形の半導体層と前記第1導電形のエミッタ
    領域とに挟まれる前記第2導電形のベース領域に対向し
    て配置される前記ゲート電極と、前記ゲート電極と前記
    第2導電形のベース領域との間に介挿されるゲート絶縁
    膜と、 前記第2導電形のベース領域と前記第1導電形のエミッ
    タ領域とに接続するエミッタ電極と、を有し、 前記複数のユニットセルのうち前記ゲートパッドの近傍
    のユニットセルでは、前記ゲート電極のシート抵抗が、
    前記ゲートパッドの近傍以外のユニットセルより大きい
    ことを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の半導体装置において、 前記ゲート電極は、多結晶シリコンで形成されおり、 前記複数のユニットセルのうち前記ゲートパッドの近傍
    のユニットセルでは、前記ゲート電極に対する不純物の
    注入量が、前記ゲートパッドの近傍以外のユニットセル
    より少ないことを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 ストライプ型である複数のユニットセル
    が並列して接続される半導体装置であって、 前記複数のユニットセルそれぞれのゲート電極と電気的
    に接続する複数のゲートパッド、を備え、 前記複数のゲートパッドそれぞれは、金属ワイヤを介し
    てゲート信号源に接続されるとともに、 前記複数のユニットセルそれぞれは、 第1導電形の半導体層と、 前記第1導電形の半導体層の下主面とコレクタ電極との
    間に設けられる第2導電形のコレクタ層と、 前記第1導電形の半導体層の上主面に選択的に形成され
    る第2導電形のベース領域と、 前記第2導電形のベース領域内に選択的に形成される第
    1導電形のエミッタ領域と、 前記第1導電形の半導体層と前記第1導電形のエミッタ
    領域とに挟まれる前記第2導電形のベース領域に対向し
    て配置される前記ゲート電極と、前記ゲート電極と前記
    第2導電形のベース領域との間に介挿されるゲート絶縁
    膜と、 前記第2導電形のベース領域と前記第1導電形のエミッ
    タ領域とに接続するエミッタ電極と、を有することを特
    徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 ストライプ型である複数のユニットセル
    が並列して接続される半導体装置であって、 前記複数のユニットセルそれぞれのゲート電極とゲート
    配線を介して電気的に接続するゲートパッド、を備える
    とともに、 前記複数のユニットセルそれぞれは、 第1導電形の半導体層と、 前記第1導電形の半導体層の下主面とコレクタ電極との
    間に設けられる第2導電形のコレクタ層と、 前記第1導電形の半導体層の上主面に選択的に形成され
    る第2導電形のベース領域と、 前記第2導電形のベース領域内に選択的に形成される第
    1導電形のエミッタ領域と、 前記第1導電形の半導体層と前記第1導電形のエミッタ
    領域とに挟まれる前記第2導電形のベース領域に対向し
    て配置される前記ゲート電極と、前記ゲート電極と前記
    第2導電形のベース領域との間に介挿されるゲート絶縁
    膜と、 前記第2導電形のベース領域と前記第1導電形のエミッ
    タ領域とに接続するエミッタ電極と、を有し、 前記ゲート配線は、前記ゲートパッドから伸びる直線状
    の配線と、前記ゲートパッドから伸び、前記直線状の配
    線を内包するとともに前記複数のユニットセルを略包囲
    する環状の配線とで構成されるとともに、 前記エミッタ電極は、前記直線状の配線の先端と前記環
    状の配線とに挟まれる領域を含み、前記直線状の配線部
    分を除く前記環状の配線の内部に形成され、 前記領域の幅は、100μm以上であることを特徴とす
    る半導体装置。
  9. 【請求項9】 ストライプ型である複数のユニットセル
    が並列して接続される半導体装置であって、 前記複数のユニットセルそれぞれのゲート電極とゲート
    配線を介して電気的に接続するゲートパッド、を備える
    とともに、 前記複数のユニットセルそれぞれは、 第1導電形の半導体層と、 前記第1導電形の半導体層の下主面とコレクタ電極との
    間に設けられる第2導電形のコレクタ層と、 前記第1導電形の半導体層の上主面に選択的に形成され
    る第2導電形のベース領域と、 前記第2導電形のベース領域内に選択的に形成される第
    1導電形のエミッタ領域と、 前記第1導電形の半導体層と前記第1導電形のエミッタ
    領域とに挟まれる前記第2導電形のベース領域に対向し
    て配置される前記ゲート電極と、前記ゲート電極と前記
    第2導電形のベース領域との間に介挿されるゲート絶縁
    膜と、 前記第2導電形のベース領域と前記第1導電形のエミッ
    タ領域とに接続するエミッタ電極と、を有し、 前記ゲート配線は、前記ゲートパッドから伸びる直線状
    の配線と、前記ゲートパッドから伸び、前記直線状の配
    線を内包するとともに前記複数のユニットセルを略包囲
    する環状の配線とで構成されるとともに、 前記エミッタ電極は、前記直線状の配線の先端と前記環
    状の配線とに挟まれる領域を含み、前記直線状の配線部
    分を除く前記環状の配線の内部に形成され、 前記エミッタ電極では、前記直線状の配線を境に隔てら
    れる第1電極部と第2電極部とが金属ワイヤで接続され
    ることを特徴とする半導体装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007129195A (ja) * 2005-10-05 2007-05-24 Sanken Electric Co Ltd 半導体装置
JP2012023234A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置
JP2012114321A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置
CN109659360A (zh) * 2018-12-18 2019-04-19 吉林华微电子股份有限公司 Igbt器件和制作方法

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