JP2003151728A - セラミックスヒータおよびその製造方法 - Google Patents
セラミックスヒータおよびその製造方法Info
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Abstract
ョートを防止することで、被処理物を加熱する際の均熱
性に優れたセラミックスヒータおよびその製造方法を提
供する。 【解決手段】 本発明のセラミックスヒータは、セラミ
ックスヒータ1aと、そのセラミックスヒータ1a上に
形成されかつコンピュータシミュレーションにより回路
設計された発熱体回路パターン2とを有している。
Description
およびその製造方法に関し、より具体的には半導体製造
装置において処理されるべきウェハを保持するためのセ
ラミックスヒータおよびその製造方法に関するものであ
る。
を処理するための半導体製造装置において、半導体を処
理するためのサセプタ(ヒータ)が種々提案され、その
うちのいくつかは実用化されるに至っている。
に対して耐食性に優れる窒化アルミニウムの成形体間に
モリブデンやタングステンなどのコイルやワイヤを挟み
込んで、これらをホットプレス焼結することにより発熱
体回路パターンを埋設するようにサセプタは製造されて
いる。
求が厳しくなるに従い、シリコンウェハを直接加熱する
セラミックスヒータの加熱面(保持面)の温度分布を均
一にすることが要求されている。
おいては、発熱体回路パターンがモリブデン金属などの
高融点金属のコイルやワイヤを挟み込んでホットプレス
する場合、成形体上に設置されたコイルやワイヤがホッ
トプレス焼結までのハンドリング過程で位置がずれてし
まう。これにより、製品ごとに特性が大きくばらついた
り、形成した回路がショート(短絡)してしまい、セラ
ミックスヒータの加熱面の温度分布を均一にすることが
困難であるという問題点があった。
のばらつきを抑え、回路のショートを防止することで、
被処理物を加熱する際の均熱性に優れたセラミックスヒ
ータおよびその製造方法を提供することである。
ータは、被処理物を保持面に搭載するためのセラミック
スヒータであって、セラミックス基体と、コンピュータ
シミュレーションにより回路設計された発熱体回路パタ
ーンとを備えている。
ンピュータシミュレーションによって発熱体回路パター
ンの回路設計が行なわれる。このため、コンピュータに
てシミュレーションを実施することで、製造後のセラミ
ックスヒータの加熱時の温度分布を予め計算・予測する
ことが可能になる。これにより、被処理物を加熱する際
の均熱性に優れたセラミックスヒータを得ることができ
る。
くは、セラミックス基体に形成された発熱体回路パター
ンの占有面積が、保持面の全面積の70%以上である。
パターン部分のみが発熱するため、相対的に発熱体が形
成された部分のセラミックス基体の温度が上昇し、発熱
体回路パターンの形成されていない部分は発熱体からセ
ラミックス基体を通じての熱伝達によって温度上昇す
る。このため発熱体の存在する部分の面積が保持面の全
面積に対して70%未満と小さくなると、発熱体の存在
しない部分への熱流出が大きくなるため、相対的に温度
分布が大きくなる。
くは、発熱体回路パターンの回路設計による設計位置に
対する位置精度が±1%以内である。
タシミュレーションにより計算された位置からずれた場
合、セラミックスヒータの温度分布が乱れ、均熱性がシ
ミュレーションどおりにならず、温度ばらつきが大きく
なるためである。このときの位置精度に関しては、発熱
体回路パターンが形成された面の最大寸法、すなわち円
形状であるならばその直径、四角形であるならばその対
角線の長さに対して±1%以内である必要がある。
くは、発熱体回路パターンの回路設計による設計位置に
対する端部精度が±1%以内である。
基体の厚みが存在するため、外部に対する熱の放出面積
がその端部以外の部分に比較してどうしても大きくなっ
てしまう。このためセラミックス基体の端部は温度が低
下しやすい。当然のことながらこれを見込んで発熱体回
路パターンをコンピュータシミュレーションするわけで
あるが、この位置精度が少しでも狂うと端的に温度差が
生じるため、セラミックス基体の端部に対する位置精度
を±1%以内にする必要がある。このときの位置精度に
関しても、発熱体回路パターンが形成された面の最大寸
法、すなわち円形状であるならばその直径、四角形であ
るならばその対角線の長さに対して±1%以内である必
要がある。
くは、発熱体回路パターンに通電したときの保持面内に
おける温度分布が±1%以内である。
タに搭載される被処理物(たとえばシリコンウェハ)上
にも温度分布が発生する。この温度分布がシリコンウェ
ハ上に形成される膜の性質、厚みに影響を与える。
きの保持面内における温度分布が±0.5%以内である
ことが好適である。
膜を被処理物上に形成することができる。
くは、発熱体回路パターンの膜厚のばらつきが±5%以
内である。
影響を与えるために好ましくない。たとえば一筆書き
で、なおかつ同一線幅で設計された回路パターンの場
合、膜厚の厚い部分は、その部分の抵抗値が小さくなる
ために、発熱量が低減し、温度の低下を引起す。逆に膜
厚の薄い部分は、相対的に抵抗値が高くなるために発熱
量が増加し、温度の上昇を引起す。以上のことから、半
導体製造装置に使用するサセプタにおいては回路の膜厚
分布を±5%以内に抑える必要がある。
るためには、発熱体回路パターンの膜厚のばらつきを±
3%以内にすることが好適である。
くは、発熱体回路パターンが形成されたセラミックス基
体表面の表面粗さがRa1.0μm以下である。
と、その粗さの影響を受けて発熱体の厚みが変化するた
め好ましくない。すなわち、スクリーン印刷を実施する
際、たとえば表面の微小な窪みが不均一に存在すると、
その窪み部分に窪み部分以外の膜厚にプラスして窪みの
深さ分の発熱体膜が形成されるため、相対的に抵抗値が
その部分だけ低くなり、セラミックス上の温度分布が乱
れてしまう。さらにセラミックス基体上に凸部が存在す
る場合は、逆にその部分の膜厚は相対的に薄くなり、抵
抗値も上昇してしまい、保持面における温度分布も乱れ
てしまう。以上のことから、発熱体回路パターンの形成
される部分のセラミックス基体の表面粗さはRaで1.
0μm以下とする必要がある。
平面度が10μm以下であればさらに好適である。この
ようにすることで発熱体の抵抗値ばらつきをさらに小さ
くすることができる。
くは、発熱体回路パターンの密度が、理論密度比で70
%以上である。
路パターンには、通常外部との絶縁を確保するために、
発熱体回路パターンに対して絶縁コートが実施される。
この際に使用する材料は、セラミックスヒータの使用す
る温度、およびセラミックス基体の熱膨張係数に合致し
たものが使用される。この絶縁コートが発熱体回路パタ
ーンと接触する場合、ヒータ部分の温度の上げ下げによ
って発熱体回路パターンに収縮・圧縮の応力が働く。こ
のとき発熱体回路パターンの密度が理論密度比で70%
以下の場合、発熱体回路パターン自身の密度が低いため
に、十分過強度がないこと、さらには絶縁コートとの接
触面積も増加するためヒータ部分の温度の上げ下げによ
って発熱体回路パターンに亀裂や、最悪の場合剥離が発
生する。このため、ヒータの使用回数が増加するにつれ
て、発熱体回路パターンの抵抗値が上昇してしまう。
くは、セラミックス基体が窒化アルミニウム、窒化珪素
および炭化珪素よりなる群から選ばれる1種以上を含む
材質から形成されている。
ニウム、炭化珪素は熱伝導率が高くセラミックス基体上
の温度分布が均一になりやすいために好適である。また
窒化珪素は素材強度が非常に高いため、温度の急激な上
昇・降下などの熱衝撃に対して強い材料であるため好適
である。
くは、発熱体回路パターンの主成分がタングステン、モ
リブデン、銀およびパラジウムよりなる群から選択され
る1種以上の金属を含む材質から形成されている。
も比較的小さく、セラミックス基体との熱膨張係数差も
小さいため、発熱体回路パターンとしてセラミックス基
体上に焼付けても、セラミックス基体に発生する反りは
比較的小さい、ないしはほとんど発生しないため好適で
ある。
よびその合金も好適である。これらの材料は、熱膨張係
数は上記タングステンやモリブデンに比較して大きいも
のの、焼成温度が低いため、発熱体回路パターンとして
セラミックス基体上に焼付けても、セラミックス基体に
発生する反りは比較的小さい、またはほとんど発生しな
いため好適である。
は、上記の発熱体回路パターンがスクリーン印刷法によ
り形成される。
よれば、発熱体回路パターンがスクリーン印刷により形
成されるため、従来の高融点金属を使用したコイルに比
較して、回路の短絡が発生しない。さらに、回路設計を
行なう際、高融点金属のコイルに比較して、発熱体回路
パターンの線幅、設置位置に関する自由度が非常に大き
いため、より均一な温度分布を有するセラミックスヒー
タを容易に設計することができる。またスクリーン印刷
においては、他の発熱体形成方法、たとえば蒸着やスパ
ッタなどの薄膜法に比較して、膜厚分布を均一にするこ
とができる。
いて好ましくは、発熱体回路パターンがポストメタライ
ズにより形成される。
用いて形成する場合、セラミックスの焼結前のグリーン
シートを成形体に印刷し、セラミックスと発熱体回路パ
ターンとを同時に焼成するコファイア法と、セラミック
スを焼結した後にスクリーン印刷を実施するポストメタ
ライズ法とがある。そこで本発明においては、セラミッ
クス焼結後、すなわちポストメタライズ法によって実施
することが好ましい。なぜならば、コファイア法では、
発熱体が焼結すると同時にセラミックスも焼結する。こ
のとき一般的にはセラミックスは焼結収縮が発生する。
この焼結収縮量のばらつきは通常、セラミックス基体の
寸法の1%程度ばらつくため、本発明のように均一な温
度分布を要求するセラミックスヒータの作製には使用す
ることができない。それに対してポストメタライズ法で
は予めセラミックス基体を焼結しているために、発熱体
をセラミックス基体に焼付ける際にセラミックス基体の
収縮・変形が発生しない。よって、スクリーン印刷時の
位置精度を1%以内にしておけば、得られるセラミック
ス基体上の発熱体の位置精度も1%以内にすることがで
きる。
いて好ましくは、発熱体回路パターンがスクリーン印刷
により形成され、焼成された後に研磨される。
を形成した後、発熱回路を研磨することで、各発熱体回
路パターンの厚みばらつきを低減することができる。こ
のため、発熱体回路パターンの抵抗値も一定になり、シ
ミュレーションで得られた温度分布を実現することがで
きる。
て図に基づいて説明する。
ラミックスヒータが半導体製造装置に設置された様子を
示す概略断面図である。図1を参照して、本実施の形態
のセラミックスヒータ3は、セラミックス基体1aと、
被覆材1bと、発熱体回路パターン2とを有している。
発熱体回路パターン2は、コンピュータシミュレーショ
ンにより回路設計されている。この発熱体回路パターン
2の平面形状は、たとえば図2に示すような形状を有し
ている。被覆材1bは、たとえばガラスもしくはセラミ
ックスの絶縁体膜よりなっている。
に被処理物(たとえばシリコンウェハ)5を搭載して加
熱するものである。
(パイプ)6によりチャンバ8内に固定されることによ
り、半導体製造装置10が構成される。なお発熱体回路
パターン2は、給電用導電部材7によりチャンバ8の外
部へ引出されている。
回路パターン2の占有面積が70%以上であることが好
ましい。本願の占有面積とは、保持面3aの面積全体に
対する発熱体回路パターン2の形成された面積の比率を
意味する。また占有面積の測定は、パターン設計時のC
AT(Computer-Aided Design)データをもとに実施さ
れる。
よる設計位置に対する位置精度が±1%以内であること
が好ましい。本願の位置精度とは、パターンが存在すべ
き位置(コンピュータシミュレーションによる設計位
置)に対してのずれ(作製上の問題など)で、本来ある
べき部分に対して、どれだけずれているかということを
意味している。たとえば電極を中心部付近に取付ける場
合、その位置が本来あるべき部分に対して1mmずれた
場合、セラミックス基体1aの大きさが10mmなら位
置精度は1%となる。この場合、円形ならば円周方向の
ずれも含むことになる。
よる設計位置に対する端部精度が±1%以内であること
が好ましい。本願の端部精度とは、セラミックス基体1
aの端部から発熱体回路パターン2の端部までの位置精
度を意味しており、その位置精度は上記の位置精度とほ
ぼ同様の意味である。セラミックス基体1aの端部は熱
の放射量が相対的に端部以外に比較して非常に大きいた
め(厚み分)、特に均熱性に対してデリケートな部分で
ある。たとえば、発熱体回路パターン2の本来あるべき
位置がセラミックス基体1aの端部から3mm以内のと
ころにあるべきものが2mmの位置にきた場合、セラミ
ックス基体1aの大きさが100mmなら端部精度は1
%となる。
ラミックス基体1aの形状に対して、顕微鏡(コンパレ
ータ)を用いて実際の距離を測定して、設計値に対する
ずれを確認することにより行なわれる。
きの保持面3a内における温度分布が±1%以内である
ことが好ましい。本願において温度分布が±1%以内と
は、面内の各温度の平均値に対する温度の増減幅が±1
%以内であることを意味する。たとえば、面内の温度の
平均値が600℃なら、±1%の温度分布は±6℃とな
る。この温度分布の測定は、放射温度計で全体のばらつ
きを確認する、あるいはヒータ自身に多数の熱電対を取
付けその測定値にてばらつきを確認することにより行な
われる。
ときの保持面3a内における温度分布が±0.5%以内
であることが好ましい。
つきが±5%以内であることが好ましい。本願の膜厚ば
らつきとは、発熱体回路パターン2の平均膜厚に対する
膜厚の増減幅を意味する。膜厚ばらつきの測定は、表面
粗さ計にてセラミックス基体1aと発熱体回路パターン
2との段差を測定することにより行なわれる。
ためには、発熱体回路パターン2の膜厚のばらつきを±
3%以内にすることがさらに好ましい。
セラミックス基体1a表面の表面粗さがRa1.0μm
以下であることが好ましい。この表面粗さの測定は、表
面粗さ計を用いて行なわれる。
の平面度が50μm以下であることが好ましい。本願の
平面度とは、JIS(Japanese Industries Standard
s)に規定されており、平面度が50μmとは、ある平
面が50μmのスパンにすべて(突起や反りなどすべて
含めて)入っていることを意味する。また平面度の測定
は、3次元測定機のタッチプローブ方式にて行なわれ
る。この場合、測定点を増やすことで精度の向上を図る
ことができる。実際には数mmピッチでセラミックス基
体全面を測定する。
の平面度が10μm以下であることが好ましい。
密度比で70%以上であることが好ましい。回路密度の
測定は、実際の回路を切断し、その断面を研磨し、SE
M(Scanning Electron Microscope)観察により導体の
面積、空洞部(ポア)の面積を求め、その比率を算出す
ることにより行なわれる。
ニウム、窒化珪素および炭化珪素よりなる群から選ばれ
る1種以上を含む材質から形成されていることが好まし
い。発熱体回路パターン2の主成分がタングステン、モ
リブデン、銀およびパラジウムよりなる群から選択され
る1種以上の金属を含む材質から形成されていることが
好ましい。
ピュータシミュレーションにより回路設計されたパター
ンにしたがって、発熱体回路パターン2をセラミックス
基体1a上にスクリーン印刷法で形成することによって
製造される。
ライズにより形成されることが好ましい。また、発熱体
回路パターン2がスクリーン印刷により形成され、焼成
された後に研磨されることが好ましい。
ンダ、溶剤を加え、ボールミル混合することによってス
ラリーを作製した。
% 組成3…Si3N4:95質量%−Y2O3:3質量%−A
l2O3:2質量% 組成4…SiC:98質量%−B2O3:2質量% 次に上記組成の各スラリーを用いてドクターブレード法
にてシートを作製した。このように作製したグリーンシ
ートを、焼結後の寸法が直径350mmの円形になるよ
うに切断した。切断したシートを複数積層し、700℃
窒素中で脱脂した。次に組成1は窒素雰囲気中1800
℃、組成2は窒素雰囲気中1800℃、組成3は窒素雰
囲気中1600℃、組成4は窒素雰囲気中2000℃の
条件でそれぞれ焼結し、各セラミックス焼結体を作製し
た。各セラミックス焼結体について、必要に応じて研磨
加工を実施した。
ライ法にて顆粒を作製した。でき上がった顆粒を用いて
ドライプレス法にて円柱状成形体を作製した。これを窒
素気流中700℃で脱脂し、上記シート焼結時と同一の
条件で焼結を行なった。その後、でき上がった円柱状焼
結体を機械加工して、内径50mm、外径60mm、長
さ200mmの筒状部材を作製した。
−AlNのスラリーを塗布し、上記円盤状焼結体と密着
させ、上記焼結条件と同一の条件で筒状部材とサセプタ
を接合した。
ュレーションによって得られたパターンを導体ペースト
にて印刷し、発熱体回路パターンを焼付けた。この発熱
体回路パターンとして図2〜図5に示す4種のパターン
を焼き付けた。
ターンの占有面積は、図2のパターンAでは70%、図
3のパターンBでは86%、図4のパターンCでは91
%、図5のパターンDでは60%とした。
ン上にガラスもしくはセラミックスの絶縁体膜をスクリ
ーン印刷にて形成し焼付けた。でき上がったヒータに対
して給電用の電極を取付け、真空チャンバ内に設置し、
発熱体回路パターンに通電することで、円盤状焼結体面
上の温度分布を熱電対にて測定した。その結果を以下に
示す。
昇温を10回繰返した時点で抵抗値が初期値に比較して
12%上昇し、比較例2のサンプルでは17%上昇し
た。
ンピュータシミュレーションにより形成し、パターンの
位置精度、膜厚精度、セラミックス基体の形状などを最
適化することによって、均熱性に優れた(温度分布が±
1%以内)セラミックスヒータを得ることができること
がわかった。
のAlN基板を2個用意し、同じ条件でAg−Pdで回
路形成を実施した。そのうち1つはAg−Pdを850
℃大気雰囲気中で基板に焼付けた。またもう一方のサン
プルは700℃大気雰囲気中で焼付けた。これに結晶化
ガラスをスクリーン印刷にて塗布し、750℃大気雰囲
気中で焼成し、さらに同一温度で結晶化させた。これに
電極を取付け、400Paの窒素雰囲気中のチャンバ内
で600℃まで温度上昇させ、冷却させるヒートサイク
ルを100回実施した。また、各メタライズに関して理
論密度比での密度を調べたところ、850℃で焼成した
ものは70%、700℃で焼成したものは55%であっ
た。ヒートサイクル後の抵抗値を確認すると、850℃
で焼成したものは抵抗値の上昇はなかったが、700℃
で焼成したものは38%も抵抗値が上昇していた。
れぞれ同様のヒートサイクル試験を実施したが、抵抗値
の上昇は測定誤差を含めて1%以内であった。
が、理論密度比で70%以上であれば、ヒートサイクル
試験後の抵抗値の上昇がほとんどないことがわかった。
すべての点で例示であって制限的なものではないと考え
られるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではな
くて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と
均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれるこ
とが意図される。
発熱体回路パターンをコンピュータシミュレーションに
より形成し、パターンの位置精度、膜厚精度、セラミッ
クス基体の形状などを最適化することによって、均熱性
に優れたセラミックスヒータを得ることができる。
ヒータを半導体製造装置に設置した様子を示す概略断面
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
路パターン、3 セラミックスヒータ、3a 保持面、
5 被処理物、6 円筒状部材、7 給電用導電部材、
8 チャンバ、10 半導体製造装置。
Claims (18)
- 【請求項1】 被処理物を保持面に搭載するためのセラ
ミックスヒータであって、 セラミックス基体と、コンピュータシミュレーションに
より回路設計された発熱体回路パターンとを備えたこと
を特徴とする、セラミックスヒータ。 - 【請求項2】 前記セラミックス基体上に形成された前
記発熱体回路パターンの占有面積が、前記保持面全面の
面積の70%以上であることを特徴とする、請求項1に
記載のセラミックスヒータ。 - 【請求項3】 前記発熱体回路パターンの前記回路設計
による設計位置に対する位置精度が±1%以内であるこ
とを特徴とする、請求項1または2に記載のセラミック
スヒータ。 - 【請求項4】 前記発熱体回路パターンの前記回路設計
による設計位置に対する端部精度が±1%以内であるこ
とを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のセラ
ミックスヒータ。 - 【請求項5】 前記発熱体回路パターンに通電したとき
の前記保持面内における温度分布が±1%以内であるこ
とを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のセラ
ミックスヒータ。 - 【請求項6】 前記発熱体回路パターンに通電したとき
の前記保持面内における温度分布が±0.5%以内であ
ることを特徴とする、請求項5に記載のセラミックスヒ
ータ。 - 【請求項7】 前記発熱体回路パターンの膜厚のばらつ
きが±5%以内であることを特徴とする、請求項1〜6
のいずれかに記載のセラミックスヒータ。 - 【請求項8】 前記発熱体回路パターンの膜厚のばらつ
きが±3%以内であることを特徴とする、請求項7に記
載のセラミックスヒータ。 - 【請求項9】 前記発熱体回路パターンが形成された前
記セラミックス基体表面の表面粗さがRa1.0μm以
下であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに
記載のセラミックスヒータ。 - 【請求項10】 前記発熱体回路パターンが形成された
前記セラミックス基体表面の平面度が50μm以下であ
ることを特徴する、請求項1〜9のいずれかに記載のセ
ラミックスヒータ。 - 【請求項11】 前記発熱体回路パターンが形成された
前記セラミックス基体表面の平面度が10μm以下であ
ることを特徴とする、請求項10に記載のセラミックス
ヒータ。 - 【請求項12】 前記発熱体回路パターンの密度が、理
論密度比で70%以上であることを特徴とする、請求項
1〜11のいずれかに記載のセラミックスヒータ。 - 【請求項13】 前記セラミックス基体が窒化アルミニ
ウム、窒化珪素および炭化珪素よりなる群から選ばれる
1種以上を含む材質から形成されていることを特徴す
る、請求項1〜12のいずれかに記載のセラミックスヒ
ータ。 - 【請求項14】 前記発熱体回路パターンの主成分がタ
ングステン、モリブデン、銀およびパラジウムよりなる
群から選ばれる1種以上の金属を含む材質から形成され
ていることを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに
記載のセラミックスヒータ。 - 【請求項15】 半導体製造装置に使用することを特徴
とする、請求項1〜14のいずれかに記載のセラミック
スヒータ。 - 【請求項16】 請求項1〜15のいずれかの前記発熱
体回路パターンはスクリーン印刷法により形成されるこ
とを特徴とする、セラミックスヒータの製造方法。 - 【請求項17】 前記発熱体回路パターンがポストメタ
ライズにより形成されていることを特徴とする、請求項
16に記載のセラミックスヒータの製造方法。 - 【請求項18】 前記発熱体回路パターンがスクリーン
印刷により形成され、焼成された後に研磨されているこ
とを特徴とする、請求項16または17に記載のセラミ
ックスヒータの製造方法。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005317233A (ja) * | 2004-04-27 | 2005-11-10 | Kyocera Corp | セラミックヒータおよびその製造方法 |
WO2021002595A1 (ko) * | 2019-07-01 | 2021-01-07 | 주식회사 미코세라믹스 | 세라믹 히터용 접속 부재 |
-
2001
- 2001-11-09 JP JP2001344923A patent/JP2003151728A/ja active Pending
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