JP2003151651A - バッテリターミナル - Google Patents

バッテリターミナル

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JP2003151651A
JP2003151651A JP2001350284A JP2001350284A JP2003151651A JP 2003151651 A JP2003151651 A JP 2003151651A JP 2001350284 A JP2001350284 A JP 2001350284A JP 2001350284 A JP2001350284 A JP 2001350284A JP 2003151651 A JP2003151651 A JP 2003151651A
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tightening
terminal
battery
terminal body
temporary assembly
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JP2001350284A
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Hideki Matsunaga
英樹 松永
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仮組作業が容易であり、かつ締付用ボルトが
仮組み位置に至ったことを容易に認識することが可能な
バッテリターミナルを提供すること。 【解決手段】 バッテリターミナル30には、バッテリ
ポスト21の周囲に巻き付く電極固定部6を備えた端子
本体42と、電極固定部6の両自由端部32を締め付け
る締付部材45と、この締付部材45を移動させる締付
用ボルト4と、この締付用ボルト4が嵌まり込むナット
31とが設けられている。端子本体42と締付部材45
とには、締付部材45が電極固定部6を締め付ける前の
仮組み位置において、互いに凹凸係合する凹凸係合部3
4,35が設けられている。締付部材45を仮組み位置
に組み付けるときには、締付部材45は締付用ボルト4
によって移動される方向に組み付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリターミナ
ルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりバッテリポストの延設方向に対
して、直交する方向にボルトを設けた横締め方式のバッ
テリターミナルが提供されている。ところで、近年に
は、自動車のエンジンルームの内部には、設置される部
品が非常に多くなって密度が高まっており、ボルトを締
め付ける操作を行うための作業空間が限られていること
が多い。このため、バッテリポストにバッテリターミナ
ルを取り付けるときに、ボルトの横締めが困難な状況が
発生することがある。
【0003】そこで、バッテリポストの延設方向に対し
て、ほぼ並行する方向にボルトを向けることが可能な縦
締め方式のバッテリターミナルの開発が進んでいる。例
えば、実開平6−54205号公報に開示されたバッテ
リターミナル100がある(図36および図37を参
照)。このバッテリターミナル100には、バッテリポ
ストを固定する締付け輪を備えた端子本体101、図示
しない電線を取り付けるスタッドボルト102、端子本
体101の締付け輪を締め付ける締付部材103、締付
用ボルト104、及びナット105が設けられている。
このバッテリターミナル100は、上記の全ての部材が
仮組みされた状態で、バッテリポストとの組付け場所に
搬入される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】バッテリターミナル1
00の仮組み手順としては、次のようである。まず、端
子本体101とスタッドボルト102とを一体化したも
のに、締付部材103を仮組みしておき、締付用ボルト
104とナット105とで締付部材103と端子本体1
01とを固定しておく。このとき、締付部材103は、
端子本体101の締付け輪を構成する一対の締付縁10
1Aの先端側から組み付けられる。つまり、締付部材1
03の本来の締付方向(バッテリポストの延設方向)と
は異なる方向から仮組みすることとなり、組付操作に手
間が掛かる。
【0005】また、締付用ボルト104をナット105
に対して軽く締め付けて仮組みするときに、その仮組み
操作を完了する位置については作業者の勘に頼ることが
多くなることから、仮組み位置にバラツキが生じること
があった。本発明は、上記した課題に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、仮組作業が容易であり、かつ締
付用ボルトが仮組み位置に至ったことを容易に認識する
ことが可能なバッテリターミナルを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段、発明の作用、及び発明の
効果】上記の目的を達成するための第1の発明は、バッ
テリポストの周囲に巻き付く電極固定部を備えた端子本
体と、前記電極固定部を締め付ける締付部材と、この締
付部材を移動させることで前記電極固定部を前記バッテ
リポストに組み付ける締付用ボルトと、この締付用ボル
トが嵌まり込むナット部とを備えたバッテリターミナル
であって、前記端子本体と前記締付部材とには、前記締
付部材が前記電極固定部を締め付ける本組み位置よりも
浅い位置であり、かつ前記バッテリポストに対する前記
電極固定部の着脱が可能な仮組み位置において、互いに
凹凸係合する凹凸係合部が設けられていることを特徴と
する。
【0007】「ナット部」とは、端子本体とは別体のナ
ットを設けても良く、または端子本体の一部に凹設され
た構成としても良い。後者のように、端子本体の一部に
ナット部位を設けた場合には、別体のナットを設ける場
合に比べて部品点数を減少させることができる。「凹凸
係合部」は、端子本体と締付部材とのいずれに凹部また
は凸部を設けても良い。第1の発明によれば、バッテリ
ターミナルを仮組みするときには、締付用ボルトとナッ
ト部とを回し付けることにより、締付部材を端子本体に
対して仮組み位置とする。この仮組作業のときには、端
子本体と締付部材とが凹凸係合部によって係合するの
で、所定の仮組み位置に至ったことが容易に確認される
ため、仮組作業の作業性が良好となる。
【0008】第2の発明は、第1の発明に記載されたも
のであって、前記締付部材を前記仮組み位置に組み付け
るときには、前記締付部材は前記締付用ボルトによって
移動される方向に組み付けることを特徴とする。第2の
発明によれば、締付部材を仮組みするときに、締付用ボ
ルトで締め付けることによって所定の仮組み位置まで移
動させることができる。このため、従来のように締付部
材103の本来の締付方向とは異なる方向から端子本体
101に仮組みする場合に比べると、仮組み作業の際の
操作性が良好となる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しつつ説明するが、本発明の技術的範囲
は、これらの実施形態によって限定されるものではな
く、発明の要旨を変更することなく様々な形態で実施す
ることができる。また、本発明の技術的範囲は、均等の
範囲にまで及ぶものである。
【0010】<第1実施形態>次に、図1〜図20を参
照しつつ、本発明の第1実施形態について説明する。図
1には、第1実施形態のバッテリターミナル1を示し
た。このバッテリターミナル1は、バッテリポスト21
に組み付く端子本体2と、電線の端部を取り付けるスタ
ッドボルト3と、締付部材5と、締付用ボルト4と、C
リング26(図18にのみ示す)との5個の部材から構
成されている。
【0011】このうち、図1〜図10を参照しつつ、端
子本体2の構成について説明する。端子本体2には、バ
ッテリポスト21の周囲に巻き付く電極固定部6が設け
られている。この電極固定部6は、端子本体2の側方に
突設されており、上下両方向に開口する略円環状とされ
ている。より詳細には、電極固定部6の形状は、コーン
型の上端部分を切り落とし、下端側が上端側よりも大き
くなる側面が台形状とされている。また、電極固定部6
には、一対の端部7A、7Bが設けられている。このう
ち一方側の端部7Aは、固定端部7Aとされており、端
子本体2に連結して固定された状態となっている。一
方、他方側の端部7Bは、自由端部7Bとされており、
固定端部7Aに対して、近接または離間する方向に弾性
的に変移することができる。また、電極固定部6の内周
面には、周方向に沿って一定間隔で、上下方向に溝部8
が凹設されており、バッテリポスト21に対して良好な
固定状態が維持されるようになっている(図9等を参
照)。
【0012】また、端子本体2において、電極固定部6
が設けられた側と反対寄りの位置(図1における奥側)
には、電線装着用のスタッドボルト3が、垂直方向に突
設されている。このスタッドボルト3は、図8に示すよ
うに、本体上板部10に開口された取付孔11に挿通さ
れた後に、本体下板部9の折り付けによって、両板部
9,10の間に挟み付けられた状態で固定されている。
【0013】また、端子本体2において、電極固定部6
とスタッドボルト3との間の位置には、図2に示すよう
に、ナット部12が設けられている。このナット部12
は、図1に示すように、締付用ボルト4を本体上方向よ
り垂直に締付可能に設けられている。また、端子本体2
においてナット部12の側方には、本体上板部10の側
縁部分が上方に向かって折り立てられて、位置決め部2
0が設けられている。この位置決め部20の側方には、
締付部材5と端子本体2とを仮組み位置に組み付ける仮
組み溝20A(本発明における「凹凸係合部」に該当す
る。)が設けられている。
【0014】また、図10には、端子本体2の展開図を
示した。本実施形態の端子本体2では、電極固定部6と
スタッドボルト3との間の位置に、ナット部12が設け
られている。このため、一方側の固定端部7Aは、端子
本体2に接続された構成となり、他方側の自由端部7B
のみが端子本体2から突設された構成となる。このた
め、端子本体2を製造するための金型の構造は、図10
に示すように、略L字型の簡易な形状となり、部材取り
の効率が良くなり、原材料費を減少させることができ
る。次に、図11〜図17を参照しつつ、締付部材5に
ついて説明する。締付部材5は、図11に示すように、
天井板部13と、この天井板部13の四隅のそれぞれか
ら垂下される脚片22A,22B,23A,23Bとを
備えたテーブル状とされている。天井板部13には、締
付用ボルト4を遊挿する取付孔14が設けられている。
【0015】また、四つの脚片22A,22B,23
A,23Bのうち、図11において左側に位置する一対
の締付用脚片22A,22Bは、電極固定部6の両開放
端部7A,7Bの間を架橋するようにして取り付けられ
る。また、自由端部7Bに接触する側の締付用脚片22
Aには、天井板部13の前面に設けられた前面部15か
ら、下方に向かって幅が狭まるテーパ状の案内面16が
設けられている。この案内面16は、締付用ボルト4の
締付けに伴って、自由端部7Bを固定端部7Aの方向に
移動させることで、電極固定部6の内径を狭めてバッテ
リポスト21を締め付ける。また、両締付用脚片22
A,22Bにおいて、互いに外方の側縁部は、両脚片2
2A,22Bの強度を向上するために、略直角方向に折
り曲げられて強化縁部24とされている。
【0016】また、図14に示すように、天井板部13
の後方側が折り曲げられた後面部18において、締付用
脚片22Aの後方に位置する安定用脚片23Aの付近に
は、溝部19が設けられている。この溝部19には、端
子本体2の位置決め部20が嵌まり込むことで、締付部
材5の位置を安定化するようになっている。また、安定
用脚片23Aの先端付近には、他方の安定用脚片23B
に向かって仮組み凸部25が設けられている(本発明に
おける「凹凸係合部」に該当する。)。この仮組み凸部
25は、位置決め部20の仮組み溝20Aに嵌まり込む
ことで、端子本体2と締付部材5とが仮組み位置に組み
付けられる。この仮組み位置においては、締付部材5が
電極固定部6を充分には締め付けられておらず、電極固
定部6の内径はバッテリポスト21の外径よりも大きく
なっている。このため、端子本体2と締付部材5とが仮
組み位置にあるときには、バッテリターミナル1をバッ
テリポスト21に対して着脱することができる。
【0017】また、締付用ボルト4の軸部上端には、図
18に示すように、雄ねじが切られていない抜止部4A
が設けられている。締付用ボルト4が取付孔14に挿通
された状態で、抜止部4AにCリング26が嵌め付けら
れると、締付用ボルト4と締付部材5とが抜止状態とさ
れる。
【0018】次に、上記のように構成された本実施形態
の作用および効果について説明する。図18に示すよう
に、締付用ボルト4を締付部材5の取付孔14に挿通さ
せた後、Cリング26を締付用ボルト4の抜止部4Aに
嵌め込んで、締付部材5と締付用ボルト4とを一体化さ
せる。このとき締付用ボルト4は、取付孔14の内部に
遊挿された状態となっており、回転運動は可能とされて
いる。
【0019】次に、締付部材5の両締付用脚片22A,
22Bの間に両開放端部7A,7Bを挟み込むようにし
て、締付部材5を端子本体2に組み付ける。このとき、
端子本体2に対して、締付部材5は締付用ボルト4によ
って移動される方向に組み付けることようになってい
る。また、このときには、締付部材5の後面部18に設
けられた溝部19に、端子本体2の位置決め部20が嵌
まり込んでいる。こうして、締付部材5の位置を規定す
ると共に、締付用ボルト4を回し付けるときの回転力に
よって、締付部材5が連れ回りすることを規制する。
【0020】ここで、締付用ボルト4の先端をナット部
12に挿入して回し付ける。締付用ボルト4の回転に伴
い、締付用ボルト4がナット部12の奥側に進入すると
共に、締付部材5が端子本体2に対して深く嵌まり込
む。所定の量だけ締付用ボルト4の回転操作が進むと、
締付部材5の安定用脚片23Aに突設された仮組み凸部
25が仮組み溝20Aに凹凸係合することで、バッテリ
ターミナル1が仮組み状態に組み付けられる(図20を
参照)。また、仮組み凸部25が仮組み溝20Aに嵌ま
り込むときには、所定の嵌合感覚(仮組み凸部25が位
置決め部20の側面に当接していたときの当接力が開放
されるとともに、締付用ボルト4を回す力も急に軽くな
る。)が伝わるので、作業者は端子本体2と締付部材5
とが仮組み位置に至ったことを容易に知ることができ
る。
【0021】また、このときには、図19に示すよう
に、締付部材5の案内面16が自由端部7Bの上端外側
に対して軽く当接した状態となっている。また、電極固
定部6は、バッテリポスト21の外径よりも十分に開放
された状態となっており、バッテリターミナル1はバッ
テリポスト21に対して着脱可能とされている。
【0022】こうして、より浅い仮組み位置で組み付け
られたバッテリターミナル1は、バッテリポスト21と
の組付けが行われる場所に搬入される。バッテリターミ
ナル1の電極固定部6をバッテリポスト21の外周に嵌
め付けた後に、バッテリターミナル1の上方からインパ
クトレンチ(図示せず)を用いて、締付用ボルト4を回
転させて締め付ける。すると、締付用ボルト4の移動に
伴って、締付部材5が端子本体2に対して下降し、案内
面16が電極固定部6の自由端部7Bを固定端部7Aの
方向に押圧することにより、両開放端部7A,7Bが近
接する方向に移動する。この移動によって、電極固定部
6の孔径が狭まり、バッテリポスト21を締め付けるこ
とで、バッテリターミナル1とバッテリポスト21とが
固定されて、端子本体2と締付部材5とが、仮組み位置
よりも深い位置で組み付いた本組み位置に至る。
【0023】このように本実施形態によれば、バッテリ
ターミナル1を仮組みするときには、締付用ボルト4と
ナット部12とを回し付けることにより、締付部材5を
端子本体2に対して仮組み位置とする。この仮組作業の
ときには、端子本体2と締付部材5とが、仮組み溝20
Aと仮組み凸部25とによって凹凸係合するので、所定
の仮組み位置に至ったことが容易に確認されるため、仮
組作業の作業性が良好となる。また、締付部材5を端子
本体2に対して仮組みするときに、締付用ボルト4で締
め付けることによって、所定の仮組み位置まで移動させ
ることができる。このため、従来のように締付部材10
3の本来の締付方向とは異なる方向から端子本体101
に仮組みする場合に比べると、仮組み作業の際の操作性
が良好となる。
【0024】また、端子本体2にナット部12が設けら
れているため、従来のナット109を別部材として容易
する必要がなく、部品点数を減少させられる。また、本
実施形態の端子本体2では、ナット部12を電極固定部
6とスタッドボルト3との間に設ける構成としてあるの
で、一対の開放端部7A,7Bのうち一方側が端子本体
2に接続された固定端部7Aとなり、他方側のみが自由
端部7Bとされている。このため、端子本体2を製造す
るための金型が略L字状の簡易な構造となり、部材取り
の効率が良くなって、原材料費を減少させられる。
【0025】<第2実施形態>次に、図21〜図35を
参照しつつ、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、本実施形態と第1実施形態とにおいて、同一の構
成又は同一の作用を奏する構成については、同一の符号
を付して説明を省略する。
【0026】図21には、本実施形態のバッテリターミ
ナル30を示した。このバッテリターミナル30には、
バッテリポストの周囲に組み付く電極固定部6を備えた
端子本体42と、この端子本体42に備えられたスタッ
ドボルト3と、電極固定部6の一対の自由端部32,3
2を締め付ける締付部材45と、この締付部材45を貫
通して取り付けられる締付用ボルト4と、締付用ボルト
4を受けるナット部であるナット31と、締付用ボルト
4と締付部材45とを固定しておくCリング26(図3
4及び図35を参照)とが設けられている。なお、本実
施形態においては、図21の左下方向(自由端部32が
設けられている方向)を前方とし、右上方向(スタッド
ボルト3が設けられている方向)を後方とする。
【0027】本実施形態の電極固定部6においては、開
放した一対の端部は、共に自由端部32,32とされて
おり、それらの位置は、端子本体42においてスタッド
ボルト3とは反対側に設けられている。両自由端部3
2,32は、互いに対照的に構成されており、両者が向
き合うことで電極固定部6が構成されている。各自由端
部32の先端下方には、ナット31を固定しておくため
のナット装着部33が互いに内面向きに折り曲げ形成さ
れており、このナット装着部33の上面に六角状のナッ
ト31が回り止めされた状態で取り付けられる。ナット
装着部33の先端側及び上部側には、ナット31の脱落
を規制する脱落規制部36,37が突設されている。ま
た、自由端部32の外壁32Aにおける上部には、前後
一対の仮組み凹部34(本発明における凹凸係合部に該
当する。)が設けられている。この仮組み凹部34に
は、後述する締付部材45の仮組み凸部35(本発明に
おける凹凸係合部に該当する。)が凹凸係合することに
より、端子本体42と締付部材45とが仮組み位置で組
み付けられる。各仮組み凹部34の上端縁には、仮組み
凸部35の嵌まり込みを案内する案内面34Aが設けら
れている。
【0028】締付部材45には、天井板部13と、この
天井板部13の四隅から左右対照的に垂下された同形状
の締付脚片38とが設けられている。各締付脚片38
は、天井板部13から下方に進むに連れて外方に広がる
ようになっており、末広がり状とされている。このた
め、締付部材45が端子本体42に組み付けられると、
締付脚片38の内側縁部38Aが自由端部32の外壁3
2Aを押圧することにより、両自由端部32が近接する
方向に移動する。
【0029】また、各締付脚片38の先端付近からは、
互いに内側に向かって仮組み凸部35が突設されてい
る。仮組み凸部35の上下縁部には、それぞれ案内面3
5A,35Bが設けられている。このうち、下側の案内
面35Aは、仮組み凹部34側の案内面34Aと面当た
りとなることで、仮組み凸部35を仮組み凹部34に円
滑に案内する。また、上側の案内面35Bは、端子本体
42から締付部材45を取り外す際に、仮組み凸部35
が仮組み凹部34から外れる際の案内をする。
【0030】次に、上記のように構成された本実施形態
のバッテリターミナル30の仮組み方法について説明す
る。まず、図34に示すように、スタッドボルト3を組
み付けた端子本体42のナット装着部33に、ナット3
1を組み付けておく。また、締付用ボルト4と締付部材
45とをCリング26によって一体化しておく。次に、
締付部材45の左右一対の締付脚片38の間に両自由端
部32を挟み込むようにして、締付部材45を端子本体
42に組み付ける。このとき、端子本体42に対して、
締付部材45は締付用ボルト4によって移動される方向
に組み付けられる。本実施形態では、締付用ボルト4の
回転による連れ回りは、四脚の自由端部32が前後一対
に自由端部32に組み付くようになっていることで規制
されている。
【0031】締付用ボルト4の先端をナット31に挿入
して回し付けると、締付用ボルト4の回転に伴い、締付
用ボルト4がナット31の奥側に進入すると共に、締付
部材45が端子本体42に対して深く嵌まり込む。所定
の量だけ締付用ボルト4の回転操作が進むと、締付部材
45の締付脚片38に突設された仮組み凸部35が仮組
み凹部34に凹凸係合することで、バッテリターミナル
30が仮組み状態に組み付けられる(図35を参照)。
【0032】なお、仮組み状態のバッテリターミナル3
0をバッテリポスト21に組み付けるには、電極固定部
6をバッテリポスト21の外周に嵌め付けた後に、バッ
テリターミナル30の上方からインパクトレンチを用い
て、締付用ボルト4を回転させる。すると、締付用ボル
ト4の移動に伴って、締付部材45が端子本体42に対
して下降し、内側縁部38Aが自由端部32の外壁32
Aを押圧することにより、両自由端部32が近接する方
向に移動する。この移動によって、電極固定部6の孔径
が狭まり、バッテリポスト21を締め付けることで、バ
ッテリターミナル30とバッテリポスト21とが固定さ
れて、端子本体42と締付部材45とが、仮組み位置よ
りも深い位置で組み付いた本組み位置に至る。このよう
に本実施形態によっても第1実施形態と同様の作用およ
び効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のバッテリターミナルが仮組み
状態にあるときの様子を示す斜視図
【図2】 端子本体の平面図
【図3】 端子本体の側面図
【図4】 端子本体の裏面図
【図5】 端子本体の側面図
【図6】 端子本体の背面図
【図7】 図5におけるB−B線断面
【図8】 図5におけるC−C線断面
【図9】 図4におけるA−A線断面
【図10】 端子本体の展開図
【図11】 締付部材の斜視図
【図12】 締付部材の側面図
【図13】 締付部材の正面図
【図14】 締付部材の背面図
【図15】 締付部材の平面図
【図16】 図15におけるD−D断面図
【図17】 図15におけるE−E断面図
【図18】 バッテリターミナルの分解図(一部断面
図)
【図19】 仮組み状態のバッテリターミナルにおい
て、端子本体と締付部材との係合部位の要部を示す断面
【図20】 仮組み状態のバッテリターミナルにおい
て、端子本体と締付部材との凹凸係合の様子を示す断面
【図21】 第2実施形態のバッテリターミナルが仮組
み状態にあるときの様子を示す斜視図
【図22】 端子本体と締付部材との仮組み前の位置関
係を示す斜視図
【図23】 端子本体の側面図
【図24】 端子本体の平面図
【図25】 端子本体の正面図
【図26】 端子本体の裏面図
【図27】 図24におけるF−F線断面図
【図28】 図24におけるGーG線断面図
【図29】 端子本体の背面図
【図30】 端子本体の展開図
【図31】 締付部材の正面図
【図32】 締付部材の裏面図
【図33】 図32におけるHーH線断面図
【図34】 バッテリターミナルの分解図
【図35】 バッテリターミナルが仮組み状態にあると
きの正面図
【図36】 従来例におけるバッテリターミナルの分解
斜視図
【図37】 従来例におけるバッテリターミナルを仮組
みしたときの正面図
【符号の説明】
1,31…バッテリターミナル 2,42…端子本体 21…バッテリポスト 4…締付用ボルト 5,45…締付部材 6…電極固定部 12…ナット部 20A…仮係止溝(凹凸係合部) 25,35…仮組み凸部(凹凸係合部) 31…ナット(ナット部) 34…仮組み凹部(凹凸係合部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリポストの周囲に巻き付く電極固
    定部を備えた端子本体と、前記電極固定部を締め付ける
    締付部材と、この締付部材を移動させることで前記電極
    固定部を前記バッテリポストに組み付ける締付用ボルト
    と、この締付用ボルトが嵌まり込むナット部とを備えた
    バッテリターミナルであって、 前記端子本体と前記締付部材とには、前記締付部材が前
    記電極固定部を締め付ける本組み位置よりも浅い位置で
    あり、かつ前記バッテリポストに対する前記電極固定部
    の着脱が可能な仮組み位置において、互いに凹凸係合す
    る凹凸係合部が設けられていることを特徴とするバッテ
    リターミナル。
  2. 【請求項2】 前記締付部材を前記仮組み位置に組み付
    けるときには、前記締付部材は前記締付用ボルトによっ
    て移動される方向に組み付けることを特徴とする請求項
    1に記載のバッテリターミナル。
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