JP2003151611A - 燃料電池スタック - Google Patents

燃料電池スタック

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JP2003151611A JP2001348977A JP2001348977A JP2003151611A JP 2003151611 A JP2003151611 A JP 2003151611A JP 2001348977 A JP2001348977 A JP 2001348977A JP 2001348977 A JP2001348977 A JP 2001348977A JP 2003151611 A JP2003151611 A JP 2003151611A
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層体に付与する面圧を周縁側と中央側とで
均一化できるとともに、小型化や軽量化を図ることので
きる燃料電池スタックを提供する。 【解決手段】 固体高分子電解質膜9を一対の電極1
0、11で挟持した単位セル2を一対のセパレータ1
4,15を介して複数個積層した積層体3を有する。こ
の積層体3を介装する一対のエンドプレート6と、該一
対のエンドプレート6の間を一定の距離に維持するケー
ス8と、セパレータ14,15間に設けられ、該積層体
3を両側のエンドプレート6に対して押圧する板バネ1
9とを有する燃料電池スタック1である。そして、少な
くとも一方のエンドプレート6が、前記積層体に当接す
る面の面方向外側から内側に肉厚を厚くした球面部7を
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解質を一対の電
極で挟んで構成される単位セルがセパレータを介して複
数積層されてなる燃料電池スタックに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、固体高分子型燃料電池は、高分
子イオン交換膜(陽イオン交換膜)からなる電解質膜の
両側にそれぞれアノード電極とカソード電極を対設して
構成された単位セルを、一対のセパレータによって挟持
してなる単位セルを積層することにより構成されてい
る。この固体高分子型燃料電池は、通常、単位セルを所
定数だけ積層することにより、燃料電池スタックとして
使用されている。
【0003】この種の燃料電池スタックにおいて、アノ
ード電極に供給された燃料ガス(例えば水素ガス)は、
触媒電極上でイオン化され、適度に加湿された電解質膜
を介してカソード電極側へと移動する。その間に生じた
電子が外部回路に取り出され、直流の電気エネルギーと
して利用される。カソード電極には、酸化剤ガス(例え
ば酸素を含む空気)が供給されているために、このカソ
ード電極において、前記水素イオン、前記電子および酸
素ガスが反応して水が生成される。
【0004】上記燃料電池スタックを車体に取り付けた
一例を図6に示す。燃料電池スタック100は、前記単
位セル101を直列に積層した積層体102を備えてい
る。積層体102は、一対のエンドプレート105、1
08により、電極プレート103,絶縁プレート104
を介して両側から挟み込まれている。一方のエンドプレ
ート105は緩衝部材(ワッシャ)106を介してバッ
クアッププレート107に接続され、他方のエンドプレ
ート108は皿バネ109を介してバックアッププレー
ト110に接続される。前記バックアッププレート10
7,110とこれらに挟み込まれる積層体102等は、
前記バックアッププレート107,110の両端面にて
締結されるスタッドボルト111により、積層方向に貫
通され、これにより上記のような積層状態が保持される
のである。このように構成した前記燃料電池スタック1
00は、バックアッププレート107とエンドプレート
108とが取り付け部材113により車体パネル112
に連結されることで、車体に取り付けられるのである。
【0005】前記燃料電池スタック100においては、
前記スタッドボルト111が積層体102を積層方向に
貫通しているため、積層体102が積層方向以外に移動
しないように抑制されている。また、前記バックアップ
プレート110と前記エンドプレート108との間に介
装された皿バネ109により、積層体102を積層方向
に加圧する。また、積層体102を構成する単位セル1
01が熱膨張やへたりなどにより寸法変化した場合に、
皿バネ109がそれに倣って伸縮し、この寸法変化に対
応して加圧するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、燃料電池ス
タックを車両に搭載するにあたっては、燃料電池スタッ
クの小型化や軽量化が大きな課題となっている。ここ
で、上記したバックアッププレートはスタッドボルトを
保持するために必要ではあるものの、これを設けること
により積層方向の厚みが大きくなるとともに重量も増加
するため、燃料電池スタックにはバックアッププレート
を使用しないことが望ましい。
【0007】そこで、燃料電池スタックの一方の側にの
みバックアッププレート110を設けるとともに、他方
の側にはバックアッププレート107を設けずエンドプ
レート121のみを設けて、燃料電池スタックの軽量
化、小型化を図ることが提案されている。しかしなが
ら、前記燃料電池スタック100からバックアッププレ
ート107を単に無くしただけでは、エンドプレート1
05側の積層方向の剛性が不足して変形するため、こち
ら側から積層体102に付与する面圧(圧力)がばらつ
いてしまい、エンドプレート105周縁側に比べて中央
側の面圧が低下する。特に、エンドプレート105の厚
みが小さくなると、上述したエンドプレート105の変
形がより顕著になり、エンドプレート105から積層体
102に付与する面圧が周縁側に比べて中央側で著しく
減少してしまう。このため、積層体102の各単位セル
において中央側の電気的接触抵抗(以下、接触抵抗とい
う)が増加してしまうおそれがあった。
【0008】したがって、かかる単位セルの接触抵抗を
中央側においても低く維持するためには、図7に示した
ように、エンドプレート121の厚みを大きくして積層
体102への加圧力を一定以上に保つ必要があるため、
結局燃料電池スタック120の小型化、軽量化を十分に
図ることができないという問題があった。また、上記の
ように積層体102をスタッドボルト111で締め付け
て保持する構造では、このスタッドボルト111を締結
するためのバックアッププレート等が必要となるため、
燃料電池スタック120の小型化や軽量化が制限されて
しまうという問題があった。また、上記のようにバック
アッププレート110とエンドプレート108との間に
皿バネ109を設けた場合には、バックアッププレート
110において、スタッドボルト111による締め付け
荷重がかかる作用点と、皿バネ109による弾性力がか
かる作用点の位置がずれてしまう。このため、バックア
ッププレート110が張り出す様に湾曲してしまい、こ
ちら側から積層体102に付与する面圧が周縁側に比べ
て中央側で減少してしまうという問題があった。さら
に、従来においては、各単位セル間において、圧力を調
整するような構造とはなっていないため、各単位セルに
付与される面圧にばらつきがでるおそれがあった。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、積層体に付与する面圧を周縁側と中央側とで
均一化できるとともに、小型化や軽量化を図ることので
きる燃料電池スタックを提供することを一の目的とす
る。また、本発明は、さらに小型化や軽量化を図ること
のできる燃料電池スタックを提供することを他の目的と
する。本発明は、各単位セル毎に付与される面圧を調整
して均一化できる燃料電池スタックを提供することを他
の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明は、電解質(例えば、実施
の形態における固体高分子電解質膜9)を一対の電極
(例えば、実施の形態におけるアノード電極10および
カソード電極11)で挟持した単位セル(例えば、実施
の形態における単位セル2)を一対のセパレータ(例え
ば、実施の形態におけるセパレータ14,15)を介し
て複数個積層した積層体(例えば、実施の形態における
積層体3)を有し、該積層体を介装する一対のエンドプ
レート(例えば、実施の形態におけるエンドプレート
6)と、該一対のエンドプレートの間を一定の距離に維
持する保持手段(例えば、実施の形態におけるケース
8)と、セパレータ間に設けられ、該積層体を両側のエ
ンドプレートに対して押圧する拡張手段(例えば、実施
の形態における板バネ19)とを有する燃料電池スタッ
ク(例えば、実施の形態における燃料電池スタック1)
であって、少なくとも一方のエンドプレートが、前記積
層体に当接する面の周縁側よりも内側の肉厚を厚くして
なる(例えば、実施の形態における球面部7)ことを特
徴とする燃料電池である。
【0011】このように構成することで、バックアップ
プレートを設けずにエンドプレートの厚みを小さくして
も、エンドプレートから積層体に付与される面圧が中央
側においても低下することなく、周縁側と同様に所定の
値に維持される。このため、積層体の接触抵抗を低く維
持できるとともに、バックアッププレートを設ける必要
が無くなるため、燃料電池スタックの軽量化や小型化を
図ることができる。なお、燃料電池としては、固体高分
子型、固体電解質型、アルカリ型、リン酸型、溶融炭酸
塩型のうち、いずれであってもよい。
【0012】請求項2に記載した発明は、前記保持手段
が前記積層体を内部に収容する箱体であることを特徴と
する燃料電池スタックである。このように構成すること
で、スタッドボルト等の緊締部材が不要となる。したが
って、スタッドボルトを通す貫通孔を設けるために確保
していた余分な寸法が不要となるため、燃料電池スタッ
クのさらなる小型化および軽量化を図ることができる。
【0013】請求項3に記載した発明は、前記拡張手段
が板バネであることを特徴とする燃料電池スタックであ
る。このように構成することで、一対のセパレータは、
板バネに当接する全面に亘り押圧力が付与されて、各単
位セル毎に付与される面圧を調整して均一化することが
できる。また、燃料電池運転時や停止時に伴う熱膨張や
収縮による寸法変化や、該燃料電池スタックを搭載した
車両の走行中に振動などによって燃料電池スタックに荷
重が作用した際においても、板バネが上記寸法変化や荷
重を吸収するように変位するため、セパレータ同士やこ
れらのセパレータを備える単位セル同士の電気的な接触
が確実に維持される。加えて、拡張手段を板バネとした
ことにより、各単位セルにて発生する積層方向の寸法変
化を、前記板バネが弾性変形することにより吸収できる
ため、燃料電池スタック全体の積層方向の長さを一定範
囲内に維持することができる。さらに、燃料電池スタッ
クに振動が発生して各単位セルに荷重が加わった場合で
あっても、各単位セルに加わった荷重を前記板バネで受
けることができるため、各単位セルに過度な荷重が加わ
ることを防止でき、単位セルに対する安全性を高めるこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態における
を図面と共に説明する。図1は本発明の実施形態におけ
る燃料電池スタックを示す概略構成図である。この燃料
電池スタック1は、所定数の単位セル2が互いに電気的
に直列に接続されるとともに矢印A方向に積層されてな
る積層体3と、該積層体3を挟持する一組の集電用電極
4,5と、このうちの集電用電極4,5の外側に配設さ
れたエンドプレート6と、これら積層体3、集電用電極
4,5および一対のエンドプレート6(6a、6b)を
収容するケース8とを備える。
【0015】前記単位セル2は、固体高分子電解質膜9
をアノード電極10とカソード電極11とで挟み込んだ
ものである。固体高分子電解質膜9としては、ペルフル
オロスルホン酸ポリマーに水を含浸させたもの等が用い
られる。また、アノード電極10およびカソード電極1
1は、カーボンペーパー等からなる多孔質ガス拡散層
(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カ
ーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に積層されて
なる電極触媒層(図示せず)とをそれぞれ有し、電極触
媒層同士が固体高分子電解質膜9を介して対向するよう
に該固体高分子電解質膜9に接合されている。このよう
に構成された単位セル2は、シール部材12,13を介
して一対のセパレータ14,15で挟持されている。な
お、セパレータ14,15には、燃料ガス、酸化剤ガ
ス、冷却水を供給・排出するための連通孔16,17,
18がそれぞれ設けられているが、これらについては詳
細を略す。
【0016】積層体3は、所定数の上記単位セル2がセ
パレータ14,15を介して互いに電気的に直列接続さ
れることにより構成されている。このうち、両端に位置
する単位セル2には、集電用電極4,5がそれぞれ電気
的に接続される。そして、エンドプレート6は、漏電防
止用の絶縁プレート20を介して集電用電極4,5の外
側に配置されている。また、ケース8は、金属製の有底
面枠体からなり、このケース8と集電用電極4,5との
間にも、漏電を防止するために絶縁プレート20が介装
されている。
【0017】本実施の形態においては、前記絶縁プレー
ト20の外側には、エンドプレート6が設けられ、この
エンドプレート6で前記絶縁プレート20を介して積層
体3を挟み込んでいる。図2の斜視図に示したように、
本実施の形態におけるエンドプレート6は、前記積層体
3に当接する面の面方向外側から内側に肉厚を厚くして
なる球面部7を備えている。これにより、エンドプレー
ト6から積層体3に付与される面圧が中央側においても
低下することなく、周縁側と同様に所定の値に維持され
る。このため、積層体3の接触抵抗を中央側でも周縁側
と同様に低く維持でき、従来のように積層体3に対する
面圧を均一化するためのバックアッププレートを設ける
必要が無くなる。なお、図1に示したように、一方のエ
ンドプレート6bには、前記セパレータ14,15と同
様に連通孔16,17,18が形成されているが、他方
のエンドプレート6aには連通孔が形成されていない。
以下、特に区別する必要が無い場合には、前記エンドプ
レート6a、6bをエンドプレート6として説明する。
なお、本実施の形態においては、エンドプレート6に球
面部7を設けたが、前記積層体3に当接する面の面方向
外側から内側に肉厚を厚くしてなる形状であればこれに
限らず、例えば四角形状や三角形状等の多角形状であっ
てもよい。また、エンドプレート6と球面部7は一体で
なくてもよく、別部材を接合してもよい。
【0018】また、前記エンドプレート6a、6bの両
側面には、先端部が下方に向けて突出する略L字状の突
起部材24が取り付けられている。一方、前記ケース8
の内面隅部には、略円筒状の収容部材25が前記突起部
材24と同数(本実施の形態においては4つ)設けられ
ている。前記収容部材25同士の間隔は、各エンドプレ
ート6a、6bにおける突起部材24同士の間隔に対応
して設定されている。加えて、収容部材25上面には、
前記突起部材24の先端部24aに対応した面積と深さ
を備えた穴部25aが形成されている。このようにした
ため、各エンドプレート6a、6bそれぞれに備えた突
起部材24の先端部24aを、収容部材25の穴部25
aにそれぞれ差し込むことで、各エンドプレート6a、
6bをケース8内の設定位置に位置決め保持することが
できるのである。
【0019】さらに、このケース8における前記エンド
プレート6b側の端面には、前記セパレータ14,15
と同様に連通孔16〜18が設けられている。そして、
ケース8の外面の各隅角部には、該ケース8を自動車車
体に連結する図示しないボルト(連結部材)を通すため
の貫通孔21(図1参照)が設けられたマウント用ボス
部22が接合されている。
【0020】セパレータ14,15間には、板バネ19
が介装がされている。板バネ19は平滑な金属板からな
り、荷重が加えられた際に弾性変形し、かつ前記荷重が
除去されて元に形状に復帰する際に弾発力を付与する。
この弾発付勢により積層体3を構成する各単位セル2同
士の電気的な接触が確保される。これについては詳細を
後述する。
【0021】前記燃料電池スタック1は、図3の断面図
に示したように、自動車等(車両)の車体パネル23の
所定箇所に配置された後、ケース8のマウント用ボス部
22の貫通孔21(図1参照)に通された図示しないボ
ルトが前記車体パネル23に設けられたボルト孔に螺合
されることにより、車体パネル23に位置決め固定され
る。
【0022】上記のようにして構成された燃料電池スタ
ック1に対し、ケースの連通孔に水素含有ガス供給機
構、酸素含有ガス供給機構、冷却水供給機構(いずれも
図示せず)がそれぞれ連結されるとともに、連通孔にガ
ス回収機構、冷却水回収機構(いずれも図示せず)が連
結される。なお、燃料電池の発電機構については説明を
省略する。
【0023】本実施の形態における燃料電池スタック1
では、積層体3をケース8内に収容しているので、従来
に示したようなスタッドボルトを使用する必要がない。
したがって、スタッドボルトを保持するための肉厚なバ
ックアッププレートを設ける必要が無く、上述したよう
に積層体3に対する面圧を均一化するためにバックアッ
ププレートを設ける必要もないため、バックアッププレ
ートが不要となり、燃料電池スタック1の積層方向の寸
法を従来に比して著しく小さくすることができる。すな
わち、燃料電池スタック1を小型化することができるの
で、この燃料電池スタック1を自動車車体に搭載する際
に必要なスペースが低減でき、利便性を高めることがで
きる。また、上記したようにバックアッププレートが不
要であるため、その分軽量化を図ることができる。
【0024】また、上記したようにセパレータ14,1
5間に板バネ19を介装したことで、各単位セル2で発
生する寸法変化を前記板バネ19により吸収することが
できる。これについて図4および図5を用いて説明す
る。図4は、積層体3を構成する単位セル2の要部を示
す断面図である。また、図5は、板バネ19の作用を示
す説明図である。なお、図4において、符号30、3
1,32はそれぞれ燃料ガス流路、酸化剤ガス流路、冷
却媒体流路を示しているが、これらについては説明を省
略する。
【0025】図4に示したように、板バネ19は、単位
セル2を構成するセパレータ14,15間に介装され、
セパレータ14,15から面圧を受ける。具体的には、
燃料電池スタック1の運転時には、各単位セル2は積層
方向に沿って熱膨張を起こし、板バネ19は前記セパレ
ータ14,15の当接した箇所から面圧を受ける(図5
(a)参照)。図4,図5において、矢印Bは板バネ1
9がセパレータ14の当接面14aから受ける面圧の方
向を示し、矢印Cは板バネ19がセパレータ15の当接
面15aから受ける面圧の方向を示す。前記板バネ19
は、セパレータ14,15からの面圧を受けると、図5
(b)に示すように弾性変形して、前記セパレータ1
4,15からの面圧を吸収する。したがって、各単位セ
ル2が積層方向に膨張するように変形した場合であって
も、前記板バネ19により積層方向の寸法変化を吸収す
ることができるため、積層体3,ひいては燃料電池スタ
ック1全体の積層方向の長さを一定範囲内に維持するこ
とができる。また、前記板バネ19が各単位セル2から
の面圧を吸収するように変位するため、各単位セル2に
余分な荷重がかかって接触抵抗を増加するおそれがな
く、各単位セル2の内部抵抗の増大を抑制できるため、
各単位セル2、ひいては燃料電池スタック1全体から目
的とする性能を十分に得ることできる。
【0026】また、燃料電池スタック1の運転が停止し
て温度が下がり、各単位セル2が積層方向に沿って収縮
した際には、板バネ19が元の形状に復帰する。この
際、板バネ19がセパレータ14,15を弾発付勢す
る。すなわち、セパレータ14,15は板バネ19によ
って押圧され、これにより、各単位セル2に対する加圧
保持力が維持される。また、各単位セル2にいわゆるへ
たりが生じた場合にも同様に、板バネ19がセパレータ
14,15を弾発付勢することによって単位セル2に対
する加圧保持力が維持される。さらに、セパレータ1
4,15に反りやうねり等の形状誤差が発生した場合で
あっても、前記板バネ19が、セパレータ14,15に
適正な形状となる方向に弾性力を付与するため、前記セ
パレータ14,15、ひいては単位セル2の反りやうね
りを吸収することができる。
【0027】また、この燃料電池スタック1が搭載され
た燃料電池車を走行させると、走行中の振動や、発進お
よび停止の繰り返し等によって燃料電池スタック1に荷
重が作用する。しかしながら、ケース8が車体に堅く連
結されているので、この荷重を充分に受けることができ
る。したがって、積層体3に対する加圧保持力が低下す
ることを回避できる。すなわち、この場合にも、単位セ
ル2同士の電気的な接触を維持できる。
【0028】このように、本実施の形態における燃料電
池スタック1においては、積層体3をケース8に収容
し、かつ板バネ19によってセパレータ14,15に弾
発付勢するため、燃料電池スタック1における単位セル
2同士の電気的な接触を維持しながら該燃料電池スタッ
ク1の小型化を図ることができる。また、エンドプレー
ト6は、従来のように積層体の両端に設ける必要は特に
なく、少なくとも片側に設けらればよい。しかもバック
アッププレートを使用する必要がないので、燃料電池ス
タック1の軽量化を図ることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明によれば、積層体の接触抵抗を低く維持できると
ともに、バックアッププレートを設ける必要が無くなる
ため、軽量化や小型化を図ることができる。請求項2に
記載した発明によれば、スタッドボルト等の緊締部材が
不要となり、そのための余分な寸法代が不要となるた
め、燃料電池スタックのさらなる小型化および軽量化を
図ることができる。請求項3に記載した発明によれば、
各単位セル毎に付与される面圧を調整して均一化するこ
とができるため、各単位セル同士の電気的接触を良好に
保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施形態における燃料電池ス
タックを示す概略構成図である。
【図2】 図1のエンドプレートを示す斜視図である。
【図3】 図1の燃料電池スタックを示す断面図であ
る。
【図4】 図3の積層体を構成する単位セルの要部を示
す断面図である。
【図5】 図3の板バネに面圧が加えられた場合の説明
図である。
【図6】 従来の燃料電池スタックを示す断面図であ
る。
【図7】 従来の燃料電池スタックを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 燃料電池スタック 2 単位セル 3 積層体 6 エンドプレート 7 球面部 8 ケース 10 アノード電極 11 カソード電極 14、15 セパレータ 19 板バネ
フロントページの続き (72)発明者 小坂 祐一郎 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 名越 健太郎 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 5H026 AA06 BB02 CC08 CX08 CX10 HH03 HH09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質を一対の電極で挟持した単位セル
    を一対のセパレータを介して複数個積層した積層体を有
    し、 該積層体を介装する一対のエンドプレートと、 該一対のエンドプレートの間を一定の距離に維持する保
    持手段と、 セパレータ間に設けられ、該積層体を両側のエンドプレ
    ートに対して押圧する拡張手段とを有する燃料電池スタ
    ックであって、 少なくとも一方のエンドプレートが、前記積層体に当接
    する面の周縁側よりも内側の肉厚を厚くしてなることを
    特徴とする燃料電池スタック。
  2. 【請求項2】 前記保持手段が前記積層体を内部に収容
    する箱体であることを特徴とする請求項1に記載の燃料
    電池スタック。
  3. 【請求項3】 前記拡張手段が板バネであることを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池スタッ
    ク。
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