JP2003151602A - 原料供給制御装置及び燃料電池システム - Google Patents

原料供給制御装置及び燃料電池システム

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JP2003151602A JP2001343838A JP2001343838A JP2003151602A JP 2003151602 A JP2003151602 A JP 2003151602A JP 2001343838 A JP2001343838 A JP 2001343838A JP 2001343838 A JP2001343838 A JP 2001343838A JP 2003151602 A JP2003151602 A JP 2003151602A
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照丸 原田
Masao Yamamoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原料の脈動に対しても正確な原料流量を計測
することを実現できる燃料電池システムを提供する。ま
た、小型・低コスト化を実現できる燃料電池システムを
提供する。 【解決手段】 燃料ガスと酸化剤ガスを用いて発電を行
う燃料電池11と、原料ガスを水蒸気改質し改質ガスを
生成する燃料ガス生成部14と、原料ガスを昇圧する原
料ガス昇圧ポンプ16と、原料ガスの圧力を低減させる
圧力損失部17と、圧力損失部17での圧力損失を測定
する差圧センサ18と、原料ガス供給配管内の圧力を測
定する圧力センサ19と温度を測定する温度センサ20
と、各センサ18〜20からの信号により原料ガス流量
を演算する演算手段21と、演算手段21で演算される
原料ガス流量に基づいて原料ガス昇圧ポンプ16の能力
を制御する制御部22と、酸化剤ガスとしての空気を燃
料電池11に供給する空気ブロア23とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 原料ガスを供給し、燃料ガ
スを生成する原料供給制御装置、及び原料供給制御装置
から供給される燃料ガスを用いて発電を行う燃料電池シ
ステム、燃料供給制御方法、媒体、及びプログラムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】以下に、従来の燃料電池システムについ
て、図面を参照しながら説明する。燃料電池には使用す
る電解質の種類によってリン酸形、溶融炭酸塩形、固体
酸化物形、固体高分子形があるが、ここでは固体高分子
形の燃料電池を用いた従来の燃料電池システムについて
説明を行なう。
【0003】図5に示すように、従来の燃料電池システ
ムは、燃料ガスと酸化剤ガスを用いて発電を行う固体高
分子形の燃料電池1と、天然ガスなどの原料ガスを水蒸
気改質し水素リッチな改質ガスを生成する改質器2と生
成された改質ガス中の一酸化炭素の濃度を低減する一酸
化炭素除去器3とで構成され燃料ガスを燃料電池1に供
給する燃料ガス生成部4と、燃料電池1より排出される
残余燃料ガスと燃焼ガスを燃焼し改質器2に充填した改
質用触媒を加熱するバーナ5と、原料ガスを昇圧し改質
器2に供給する原料ガス昇圧ポンプ6と、改質器2に供
給する原料ガス流量を検知する原料ガス流量計7と、原
料ガス流量を調整する原料ガス流量調整弁8と、原料ガ
ス流量計7の検知値により原料ガス流量調整弁8を調整
する制御部9と、酸化剤ガスとしての空気を燃料電池1
に供給する空気ブロア10とを備える。
【0004】原料ガス昇圧ポンプ6より昇圧された原料
ガスは、燃料ガス生成部4の改質器2で水蒸気改質され
更に一酸化炭素除去器3で一酸化炭素濃度を低減され、
水素リッチな燃料ガスとして燃料電池1に供給される。
【0005】一方燃料電池1には酸化剤ガスとしての反
応空気が空気ブロア10により供給されており、燃料ガ
スと反応空気とが電気化学的に反応して発電を行なう。
この燃料電池1の直流電力はインバータで交流電力に変
換後、外部負荷へ供給される。
【0006】また発電に使用されなかった水素を含む残
余燃料ガスは、燃焼ガスとともにバーナ5に供給され改
質用触媒を加熱する燃料として使用される。
【0007】さらに、改質器2に供給される原料ガス
は、発電に必要な所定流量になるように、原料ガス流量
計7の検知値を受けて制御部9により原料ガス流量調整
弁8の開度を調整する。
【0008】従来の燃料電池システムにおける原料流量
計7は、燃料電池1の反応を効率的に行なうために正確
に流量を測定する必要がある。また、燃料電池システム
を普及させるためには、燃料電池システムを低コスト化
することは重要である。原料流量計7の従来技術として
は、カタログ「μFセンサ応用製品 セレクションガイ
ド(株式会社山武1997年10月発行)」にマスフロ
ーメータおよび計測原理が記載されている。
【0009】計測原理は以下の通りである。センサには
ヒータと上流側温度センサと下流側温度センサとを備え
ている。図6に示すように、流れのない状態ではヒータ
を中心とした温度分布が対称となるが、流れを受けた状
態ではヒータ上流側の温度は降下し、下流側の温度は上
昇して、温度分布の対称性が崩れる。この温度差は、温
度センサの抵抗値の差となって現れ、質量流量を求める
ことができる。
【0010】これらは、前記カタログに限らず流量を正
確に計測するための一般的な方法である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術を用いた計測手段であるマスフローメータでは、上
記従来例に示すように作動時に脈動を生じる原料昇圧ポ
ンプ6と併用すると、「流れの乱れ・不均一性」や「脈
動に対して熱的応答性が遅い」ことが要因となって、実
際の原料流量とは異なる流量を計測するという課題があ
る。
【0012】さらに、従来技術のマスフローメータは高
価で容積・重量も大きいため、燃料電池システムが大型
で重く高コストになるという課題もある。
【0013】そこで本発明は、上述したこのような従来
の燃料電池システムが有する課題を考慮して、原料の脈
動に対しても正確な原料流量を計測することを実現でき
る原料供給制御装置、燃料電池システム、燃料供給制御
方法、媒体、及びプログラムを提供することを目的とす
るものである。
【0014】また、本発明は、より小型・簡潔で低コス
ト化を実現できる原料供給制御装置、燃料電池システ
ム、燃料供給制御方法、媒体、及びプログラムを提供す
ることを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、第1の本発明(請求項1に対応)は、所定の原
料ガスを供給する原料供給路と、前記原料供給路に設け
られ、前記原料ガスを昇圧する原料昇圧手段と、前記原
料供給路に設けられ、その昇圧された前記原料ガスを改
質して燃料ガスを生成する燃料生成手段と、前記原料供
給路に設けられ、前記原料ガスの圧力を低減させる圧力
損失部と、前記圧力損失部の前後における前記原料ガス
の圧力差を検知する圧力損失検知手段と、前記圧力損失
部の上流側または下流側における前記原料ガスの圧力を
検知する圧力検知手段と、前記圧力損失部における前記
原料ガスの温度を検知する温度検知手段と、検知された
前記圧力差、及び検知された前記圧力、及び検知された
前記温度を利用して前記原料供給路から供給される前記
原料ガスの流量を求める流量演算手段と、その求められ
た流量に基づいて前記原料供給路から供給される前記原
料ガスの流量を制御する制御手段とを備えた原料供給制
御装置である。
【0016】また、第2の本発明(請求項2に対応)
は、原料ガスを配送する都市ガス配管からの原料ガスを
供給する原料供給路と、前記原料供給路に設けられ、前
記原料ガスの圧力を低減させる圧力損失部と、前記原料
供給路に設けられ、前記原料ガスを昇圧する原料昇圧手
段と、前記原料供給路に設けられ、その昇圧された前記
原料ガスを改質して燃料ガスを生成する燃料生成手段
と、前記圧力損失部の前後における前記原料ガスの圧力
差を検知する圧力損失検知手段と、前記圧力損失部にお
ける前記原料ガスの温度を検知する温度検知手段と、検
知された前記圧力差、及び前記都市ガス配管から供給さ
れる前記原料ガスの圧力情報、及び検知された前記温度
を利用して前記原料供給路から供給される前記原料ガス
の流量を求める流量演算手段と、その求められた流量に
基づいて前記原料供給路から供給される前記原料ガスの
流量を制御する制御手段とを備えた原料供給制御装置で
ある。
【0017】また、第3の本発明(請求項3に対応)
は、前記昇圧手段は、前記圧力損失部の下流側に設けら
れている第2の本発明の原料供給装置である。
【0018】また、第4の本発明(請求項4に対応)
は、前記圧力損失部は、その原料ガスが流れる流路に絞
りが設けられた構成を有している第1〜3の本発明のい
ずれかの原料供給制御装置である。
【0019】また、第5の本発明(請求項5に対応)
は、前記燃料生成手段は、昇圧された前記燃料ガスを改
質して改質ガスを生成する改質器と、生成された前記改
質ガスから一酸化炭素の濃度を低減して前記燃料ガスを
生成する一酸化炭素除去器とを有する第1〜4の本発明
のいずれかの原料供給制御装置である。
【0020】また、第6の本発明(請求項6に対応)
は、第1〜5の本発明のいずれかの原料供給制御装置
と、生成された前記燃料ガスと、供給される酸化剤ガス
とを用いて発電を行う燃料電池を備えた燃料電池システ
ムである。
【0021】また、第7の本発明(請求項7に対応)
は、所定の原料ガスを供給する原料供給路と、前記原料
供給路に設けられ、前記原料ガスを昇圧する原料昇圧手
段と、前記原料供給路に設けられ、その昇圧された前記
原料ガスを改質して燃料ガスを生成する燃料生成手段
と、前記原料供給路に設けられ、前記原料ガスの圧力を
低減させる圧力損失部とを備えた原料供装置を制御する
原料供給制御方法であって、前記圧力損失部の前後にお
ける前記原料ガスの圧力差を検知する圧力損失検知ステ
ップと、前記圧力損失部の上流側または下流側における
前記原料ガスの圧力を検知する圧力検知ステップと、前
記圧力損失部における前記原料ガスの温度を検知する温
度検知ステップと、検知された前記圧力差、及び検知さ
れた前記圧力、及び検知された前記温度を利用して前記
原料供給路から供給される前記原料ガスの流量を求める
流量演算ステップと、その求められた流量に基づいて前
記原料供給路から供給される前記原料ガスの流量を制御
する制御ステップとを備えた原料供給制御方法である。
【0022】また、第8の本発明(請求項8に対応)
は、原料ガスを配送するガス配管からの原料ガスを供給
する原料供給路と、前記原料供給路に設けられ、前記原
料ガスの圧力を低減させる圧力損失部と、前記原料供給
路に設けられ、前記原料ガスを昇圧する原料昇圧手段
と、前記原料供給路に設けられ、その昇圧された前記原
料ガスを改質して燃料ガスを生成する燃料生成手段とを
備えた燃料供給制御装置を制御する燃料供給制御方法で
あって、前記圧力損失部の前後における前記原料ガスの
圧力差を検知する圧力損失検知ステップと、前記圧力損
失部における前記原料ガスの温度を検知する温度検知ス
テップと、検知された前記圧力差、及び前記ガス配管に
おける前記原料ガスに関する、予め保持している圧力情
報、及び検知された前記温度を利用して前記原料供給路
から供給される前記原料ガスの流量を求める流量演算ス
テップと、その求められた流量に基づいて前記原料供給
路から供給される前記原料ガスの流量を制御する制御ス
テップとを備えた原料供給制御方法である。
【0023】また、第9の本発明(請求項9に対応)
は、第1の本発明の原料供給制御装置の、検知された前
記圧力差、及び検知された前記圧力、及び検知された前
記温度を利用して前記原料供給路から供給される前記原
料ガスの流量を求める流量演算手段と、その求められた
流量に基づいて前記原料供給路から供給される前記原料
ガスの流量を制御する制御手段との全部または一部とし
てコンピュータを機能させるためのプログラムを担持し
た媒体であって、コンピュータにより処理可能である媒
体である。
【0024】また、第10の本発明(請求項10に対
応)は、第2の本発明の原料供給制御装置の、検知され
た前記圧力差、及び前記ガス配管における前記原料ガス
に関する、予め保持している圧力情報、及び検知された
前記温度を利用して前記原料供給路から供給される前記
原料ガスの流量を求める流量演算手段と、その求められ
た流量に基づいて前記原料供給路から供給される前記原
料ガスの流量を制御する制御手段との全部または一部と
してコンピュータを機能させるためのプログラムを担持
した媒体であって、コンピュータにより処理可能である
媒体である。
【0025】また、第11の本発明(請求項11に対
応)は、第1の本発明の原料供給制御装置の、検知され
た前記圧力差、及び検知された前記圧力、及び検知され
た前記温度を利用して前記原料供給路から供給される前
記原料ガスの流量を求める流量演算手段と、その求めら
れた流量に基づいて前記原料供給路から供給される前記
原料ガスの流量を制御する制御手段との全部または一部
としてコンピュータを機能させるためのプログラムであ
る。
【0026】また、第12の本発明(請求項12に対
応)は、第2の本発明の原料供給制御装置の、検知され
た前記圧力差、及び前記ガス配管における前記原料ガス
に関する、予め保持している圧力情報、及び検知された
前記温度を利用して前記原料供給路から供給される前記
原料ガスの流量を求める流量演算手段と、その求められ
た流量に基づいて前記原料供給路から供給される前記原
料ガスの流量を制御する制御手段との全部または一部と
してコンピュータを機能させるためのプログラムであ
る。
【0027】
【実施の形態】以下に本発明の実施の形態を、図面を参
照しながら説明する。
【0028】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る燃料電池システムを示す構成図である。本
実施の形態における燃料電池システムは、燃料ガスと酸
化剤ガスを用いて発電を行う固体高分子形の燃料電池1
1と、天然ガスなどの原料ガスを水蒸気改質し水素リッ
チな改質ガスを生成する改質器12と生成された改質ガ
ス中の一酸化炭素の濃度を低減する一酸化炭素除去器1
3とで構成され燃料ガスを燃料電池11に供給する燃料
ガス生成部14と、燃料電池11より排出される残余燃
料ガスと燃焼ガスを燃焼し改質器12に充填した改質用
触媒を加熱するバーナ15と、原料ガスを昇圧し改質器
12に供給する原料ガス昇圧ポンプ16と、原料ガスを
流すことにより原料ガスの圧力を低減させる圧力損失部
17と、圧力損失部17での圧力損失を測定する差圧セ
ンサ18と、原料ガス供給配管内の圧力を測定する圧力
センサ19と温度を測定する温度センサ20と、各セン
サ18〜20からの信号により原料ガス供給配管を流れ
る原料ガス流量を演算する演算手段21と、演算手段2
1で演算される原料ガス流量が所定の流量になるように
原料ガス昇圧ポンプ16の能力を制御する制御部22
と、酸化剤ガスとしての空気を燃料電池11に供給する
空気ブロア23とを備える。
【0029】本実施の形態における圧力損失部17、差
圧センサ18、圧力センサ19、温度センサ20、及び
演算手段21は、原料ガスの脈動に対しても正確な原料
ガス流量を計測することを実現するための構成要素であ
る。
【0030】次に、本実施の形態における燃料電池シス
テムの動作について説明する。
【0031】燃料ガス生成部14で燃料ガスに生成され
る原料ガスは、原料ガス昇圧ポンプ16で昇圧された
後、圧力損失部17で原料ガス流量に応じた圧力損失を
受け燃料ガス生成部14に供給される。原料ガスは燃料
ガス生成部14の改質器12で水蒸気改質され更に一酸
化炭素除去器13で一酸化炭素濃度を低減された後、水
素リッチな燃料ガスとして燃料電池11に供給される。
【0032】一方燃料電池11には酸化剤ガスとしての
反応空気が空気ブロア23により供給されており、燃料
ガスと反応空気とが電気化学的に反応して発電を行な
う。この燃料電池11の直流電力はインバータで交流電
力に変換後、外部負荷へ供給される。
【0033】また発電に使用されなかった水素を含む残
余燃料ガスは、燃焼ガスとともにバーナ15に供給され
改質用触媒を加熱する燃料として使用される。さらに、
改質器12に供給される原料ガスは発電に必要な所定流
量になるように、差圧センサ18、圧力センサ19、温
度センサ20の信号から原料ガスの流量を演算手段21
で演算し、演算された原料ガス流量に基づいて原料ガス
昇圧ポンプ16の能力を制御している。
【0034】原料ガス昇圧ポンプ16により昇圧された
後のガスの圧力は、原料ガスの流量に応じて数kPa〜
十数kPa(ゲージ圧)の範囲で変動する。また昇圧の
際に、脈動が生じる。上記本実施の形態では原料ガス昇
圧ポンプ16での昇圧後の原料ガス流量を差圧センサ1
8、圧力センサ19、温度センサ20の各信号から演算
手段21により演算される。
【0035】差圧センサ18により検出される圧力損失
は圧力損失部17を流れる原料ガスの体積流量と相関の
ある値である。また圧力センサ19および温度センサ2
0により検出される圧力と温度は、圧力損失部17を流
れる原料ガスを標準状態換算するときの補正に用いられ
る。つまり演算手段21は、圧力損失からの体積流量の
算出および圧力・温度補正を行なう。
【0036】すなわち上記本実施の形態における燃料電
池システムの構成をとることにより、その体積流量と相
関のある値が応答性の速い圧力損失として差圧で検知さ
れ、圧力・温度補正をするため、原料ガスの脈動に対し
て正確な原料流量を計測することを実現できる。さらに
高価なマスフローメータのかわりに、安価な各センサ1
8〜20および演算手段21を使用するため、より低コ
スト化された燃料電池システムを実現することができ
る。
【0037】上記について、本実施の形態の燃料電池シ
ステムと従来の燃料電池システムとを比較して説明す
る。すなわち、従来の燃料電池システムでは、マスフロ
ーメータにより原料の流量が計測されるものであった。
すなわち、原料が原料ガス供給配管内を流れることによ
って、その原料の熱対流によって生じた上流側温度セン
サ付近の温度と下流側温度センサ付近の温度とに違いが
生じる。従って、原料の体積流量と相関のある上流側温
度センサ付近の温度と下流側温度センサ付近の温度との
温度差を測定することによって原料の流量を測定するこ
とが出来るものである。
【0038】しかしながら、原料の流量が時間的に変化
する場合でも正確に原料の流量を測定出来るためには、
上流側温度センサや下流側温度センサには、原料の流量
の時間的な変化による温度変化にも追随できるすばやい
応答性が要求される。このように、原料の流量が時間的
に変化する場合でも正確に原料の流量を測定するために
は、すばやい応答性を有する高性能な温度センサが必要
になり、このような温度センサは一般に高価である。
【0039】さらに、原料ガス供給配管内の原料の流れ
は、原料ガス昇圧ポンプ16によって昇圧される際に脈
動を生じる。そして、この脈動のために、マスフローメ
ータ付近の原料の流れも層流ではなく乱流になり、従っ
てマスフローメータ付近の温度分布も図6に示した理想
的な状態とは異なる複雑な分布になる。従って、上流側
温度センサの温度と下流側温度センサの温度との温度差
と、原料ガスの流量との相関が低下することになる。従
って、上記のように例え高性能な温度センサを用いて
も、正確な流量は測定出来ないことになる。実際、原料
の流れに脈動がある場合に、従来のマスフローメータを
用いて原料の流量を測定したところ、実測値より低い流
量値が得られた。
【0040】一方、本実施の形態では、体積流量に対し
て応答性の速い相関を有する圧力損失を差圧計18によ
り差圧で検知し、圧力・温度補正をする。圧力損失によ
る差圧の体積流量に対する相関性は、一般に、従来のマ
スフローメータによる温度分布が体積流量に対する相関
性よりも応答性が速い。このため、原料ガスが脈動する
場合であっても、正確な原料流量を計測することができ
る。
【0041】なお、本実施の形態における燃料電池シス
テムでは「原料ガス昇圧ポンプ16の能力を制御するこ
とにより、原料ガスの流量を制御する」としたが、図6
の従来例のように原料ガス流量調整弁を調整することに
より原料ガスの流量を制御しても同様である。
【0042】なお、本実施の形態では、圧力計19及び
温度センサ20を圧力損失部17の上流側に配置すると
して説明したが、これに限らず圧力計19及び温度セン
サ20を圧力損失部17の下流側に配置してもよい。ま
た、圧力計19と温度センサ20とをそれぞれ圧力損失
部17の上流側及び下流側に配置するまたは下流側及び
上流側に配置してもよい。
【0043】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の
形態2に係る燃料電池システムを示す構成図である。図
1と同部材かつ同機能を有するものについては同一符号
を付与しており、説明を省略する。
【0044】本実施の形態における燃料電池システムで
は、原料ガス昇圧ポンプ16は差圧センサ18の圧力損
失部17下流側ポートより下流に位置する。また、図1
の圧力センサ19は必要としない。原料ガスとしては、
本実施の形態における燃料電池システムでは都市ガス1
3Aを使用する。
【0045】本実施の形態における圧力損失部17、差
圧センサ18、温度センサ20、及び演算手段21は、
原料ガスの脈動に対しても正確な原料ガス流量を計測す
ることを実現するための構成要素である。
【0046】燃料ガス生成部14で燃料ガスに生成され
る原料ガスとしての都市ガス13Aは、ガス配管から安
定した約2kPa(ゲージ圧)のガス圧で、付臭成分を
除去された後にシステムに供給される。
【0047】供給された都市ガス13Aは、圧力損失部
17で原料ガス流量に応じた圧力損失を受けた後、原料
ガス昇圧ポンプ16にて昇圧され燃料ガス生成部14に
供給される。
【0048】また、改質器12に供給される原料ガスは
発電に必要な所定流量になるように、差圧センサ18、
及び温度センサ20の信号から原料ガスの流量を演算手
段21で演算し、演算された原料ガス流量に基づいて原
料ガス昇圧ポンプ16の能力を制御している。
【0049】原料ガス昇圧ポンプ16により昇圧された
後のガスの圧力は、原料ガスの流量に応じて数kPa〜
十数kPa(ゲージ圧)の範囲で変動するが、本実施の
形態における燃料電池システムの圧力損失部17の上流
側は安定したガス圧である都市ガス13A配管と接続さ
れているため、圧力損失部17の上流側圧力は約2kP
a(ゲージ圧)で一定である。また、下流では原料ガス
昇圧ポンプ16が作動しているため、脈動も多少は生じ
る。
【0050】上記本実施の形態では原料ガス昇圧ポンプ
16での昇圧前の原料ガス流量を差圧センサ18、及び
温度センサ20の各信号から演算手段21により演算さ
れる。差圧センサ18により検出される圧力損失は圧力
損失部17を流れる原料ガスの体積流量と相関のある値
である。また温度センサ20により検出される温度、お
よび都市ガス13A配管のガス圧である2kPa(ゲー
ジ圧)は、圧力損失部17を流れる原料ガスを標準状態
換算するときの補正に用いられる。つまり演算手段21
は、圧力損失からの体積流量の算出および圧力・温度補
正を行なう。
【0051】都市ガス13Aの(低圧ラインでの)供給
ガス圧は、約2kPa(ゲージ圧)であるが、ガス供給
の都合により一般には1.0〜2.5kPa(ゲージ
圧)の圧力範囲としている。すなわち1.0kPa(ゲ
ージ圧)程度の低圧地域と2.5kPa(ゲージ圧)の
高圧地域とが存在するということである。しかしなが
ら、都市ガス13Aの(低圧ラインでの)供給ガス圧
は、いずれの場合であっても、安定したガス圧として本
実施の形態の燃料電池システムの原料ガス供給配管に供
給される。そして、制御部22には、予めこの安定した
ガス圧の圧力値が登録されている。
【0052】本実施の形態に示す演算手段21では、圧
力センサにより計測した原料の圧力値ではなく、上記の
ように予め登録されたガス圧の圧力値を用いる。このガ
ス圧は、例えば2kPa(ゲージ圧)で一定であるとし
ている。
【0053】また、演算手段21は、圧力補正を行う際
に、理想的にはゲージ圧を絶対圧に換算し、絶対圧を用
いて原料の流量を補正したほうが正確な補正を行うこと
が出来る。しかしながら、ゲージ圧が1.0〜2.5k
Paの範囲のいずれかの値の場合は、ゲージ圧と絶対圧
との違いは、1%未満になる。すなわち、都市ガス13
aの(低圧ラインでの)供給ガス圧は大気圧に比較して
100倍程度小さいからである。
【0054】そのため、本実施の形態に示すように供給
都市ガスのガス圧を例えば2kPa(ゲージ圧)として
絶対圧の代わりに用いたとしても演算上問題はない。
【0055】すなわち上記本実施の形態における燃料電
池システムの構成をとることにより、その体積流量と相
関のある値が応答性の速い圧力損失として差圧で検知さ
れ、圧力・温度補正をするため、原料ガスの脈動に対し
て正確な原料流量を計測することを実現できる。
【0056】しかも、供給ガス圧が安定しているため、
圧力センサを取り除くことが可能になり、燃料電池シス
テムの低コスト化を図ることが実現できる。さらに、差
圧センサ18と温度センサ20に付加される圧力変動は
0〜2kPa(ゲージ圧)程度と非常にすくないため、
各センサ18、20の長寿命化・高信頼性を実現でき
る。
【0057】なお、本実施の形態における燃料電池シス
テムでは原料ガスとして「都市ガス13Aを使用する」
としたが、本実施の形態における燃料電池システムは、
都市ガス13A以外でも安定したガス圧で供給すること
のできる原料ガスを使用する場合に有効である。その場
合は、そのときの供給ガス圧の代表値を演算手段21に
用いる。
【0058】また、本実施の形態における燃料電池シス
テムでは「原料ガス昇圧ポンプ16の能力を制御するこ
とにより、原料ガスの流量を制御する」としたが、図6
の従来例のように原料ガス流量調整弁を調整することに
より原料ガスの流量を制御しても同様である。
【0059】さらに本実施の形態では、温度センサ20
を圧力損失部17の上流側に配置するとして説明した
が、これに限らず温度センサ20を圧力損失部17の下
流側に配置してもよい。
【0060】(実施の形態3)図3は、本発明の実施の
形態1および2に係る燃料電池システムを示す構成図に
おける圧力損失部17のより好ましい断面図である。本
実施の形態における圧力損失部17は、原料ガスの供給
配管と接続する導入部24と、燃料ガス生成部14に原
料ガスを供給する配管と接続する排出部25と、流路径
が縮小する急縮小部26と、流路径が拡大される急拡大
部27とで構成される。このように、本実施の形態の圧
力損失部17は、その原料ガスが流れる流路に絞りが設
けられた構成を有している。
【0061】図4に本実施の形態における圧力損失部の
流量と圧力損失の関係と、直管部のみで構成された圧力
損失部のそれとを示す。図4によると、本実施の形態に
おける圧力損失部17においてはなだらかな曲線で示さ
れる。そのため実験式等での近似も容易となる。例えば
2次式や3次スプライン曲線で近似したり、また、ガス
流量と圧力損失とを対応つけるテーブルを作成すること
も容易である。
【0062】しかし直管部のみのそれは、流量を増加さ
せると流体状態が層流から乱流に移行するため、層流か
ら乱流への遷移域では、複雑な流れになることにより、
ガス流量と圧力損失との相関性を特定することが困難に
なる。このように、直管部のみの流量と圧力損失との関
係は、途中で不連続になる。そのため実験式等での近似
は複雑となる。さらに、層流から乱流への遷移域では、
ガス流量と圧力損失との相関性が失われるので、例え、
圧力損失を正確に計測したとしても、この計測値からガ
ス流量を正確に求めることは出来なくなる。
【0063】また本実施の形態における圧力損失部17
は、急縮小部26と急拡大部27との間の内径を変更す
ることで容易に圧力損失を調整できる。しかし直管部の
それは、内径を変更すると層流から乱流に移行する流量
も変化するため、複雑である。また、内径を変更せずに
管路長を変更することにより圧力損失を調整することも
可能であるが、その場合、管路が必要圧力損失に比例し
て長くなるため、燃料電池システムのガス配管構成が複
雑になるとともにサイズも大きくなる。
【0064】すなわち上記本実施の形態における燃料電
池システムのより好ましい圧力損失部の構成をとること
により、演算手段21における演算を容易にすることを
実現でき、さらに、より小型・簡潔な燃料電池システム
を実現することができる。
【0065】このように、本実施の形態によれば、原料
を昇圧する昇圧手段を備える燃料電池システムにおい
て、原料供給路に圧力損失部と、圧力損失部の圧力損失
を検知する圧力損失検知手段と、圧力を検知する圧力検
知手段と、原料の温度を検知する温度検知手段と、圧力
損失と圧力と温度に基づいて原料の流量を演算する流量
演算手段とを備えることにより、原料ガスの脈動に対し
て正確な原料流量を計測することを実現できる原料供給
装置、及び燃料電池システムを提供することができる。
またさらに、高価なマスフローメータのかわりに、安価
なセンサおよび演算手段を使用するため、より低コスト
化を実現する燃料電池システムを提供することができ
る。
【0066】また本実施の形態によれば、圧力損失部を
原料供給路において原料昇圧手段より上流に位置するこ
とにより、圧力検知手段を取り除くことが可能となり、
より低コスト化を実現できる燃料電池システムを提供す
ることができる。またさらに、圧力損失検知手段と温度
検知手段には付加される圧力変動は0〜2kPa(ゲー
ジ圧)程度と非常にすくないため、圧力損失検知手段と
温度検知手段の長寿命化・高信頼性を可能にする燃料電
池システムを提供することができる。
【0067】また、本実施の形態によれば、圧力損失部
を流路の急縮小部と流路の急拡大部とを組み合わせたも
のとすることにより、圧力損失部の流量と圧力損失の関
係を容易に演算手段に用いることができる燃料電池シス
テムを提供することができる。またさらに、急縮小部の
内径により容易に圧力損失を調整できるため、より小型
・簡潔な原料供給装置及び燃料電池システムを提供する
ことができる。
【0068】なお、本発明は、上述した本発明の原料供
給制御装置または燃料電池発電システムの全部または一
部の手段(または、装置、素子、回路、部等)の機能を
コンピュータにより実行させるためのプログラムであっ
て、コンピュータと協働して動作するプログラムであ
る。
【0069】また、本発明は、上述した本発明の原料供
給制御方法の全部または一部のステップ(または、工
程、動作、作用等)の動作をコンピュータにより実行さ
せるためのプログラムであって、コンピュータと協働し
て動作するプログラムである。
【0070】また、本発明は、上述した本発明の原料供
給制御方法の全部または一部のステップの全部または一
部の動作をコンピュータにより実行させるためのプログ
ラムを担持した媒体であり、コンピュータにより読み取
り可能且つ、読み取られた前記プログラムが前記コンピ
ュータと協動して前記動作を実行する媒体である。
【0071】また、本発明は、上述した本発明の原料供
給装置または燃料電池発電システムの全部または一部の
手段の全部または一部の機能をコンピュータにより実行
させるためのプログラムを担持した媒体であり、コンピ
ュータにより読み取り可能且つ、読み取られた前記プロ
グラムが前記コンピュータと協動して前記機能を実行す
る媒体である。
【0072】なお、本発明の一部の手段(または、装
置、素子、回路、部等)、本発明の一部のステップ(ま
たは、工程、動作、作用等)とは、それらの複数の手段
またはステップの内の、幾つかの手段またはステップを
意味し、あるいは、一つの手段またはステップの内の、
一部の機能または一部の動作を意味するものである。
【0073】また、本発明のプログラムを記録した、コ
ンピュータに読みとり可能な記録媒体も本発明に含まれ
る。
【0074】また、本発明のプログラムの一利用形態
は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録
され、コンピュータと協働して動作する態様であっても
良い。
【0075】また、本発明のプログラムの一利用形態
は、伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとら
れ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良
い。
【0076】また、本発明のデータ構造としては、デー
タベース、データフォーマット、データテーブル、デー
タリスト、データの種類などを含む。
【0077】また、記録媒体としては、ROM等が含ま
れ、伝送媒体としては、インターネット等の伝送媒体、
光・電波・音波等が含まれる。
【0078】また、上述した本発明のコンピュータは、
CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウ
ェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良
い。
【0079】なお、以上説明した様に、本発明の構成
は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア
的に実現しても良い。
【0080】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明は、原料の脈動に対しても正確な原料流量を
計測することを実現できる原料供給制御装置、燃料電池
システム、燃料供給制御方法、媒体、及びプログラムを
提供することが出来る。
【0081】また、本発明は、より小型・簡潔で低コス
ト化を実現できる原料供給制御装置、燃料電池システ
ム、燃料供給制御方法、媒体、及びプログラムを提供す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における燃料電池システムを示す
構成図である。
【図2】実施の形態2における燃料電池システムを示す
構成図である。
【図3】実施の形態3における圧力損失部を示す断面図
である。
【図4】実施の形態3における圧力損失部の流量と圧力
損失の関係を示す図である。
【図5】従来の燃料電池システムを示す構成図である。
【図6】従来技術の流量計測の原理を示す図である。
【符号の説明】
1、11 燃料電池 2、12 改質器 3、13 一酸化炭素除去器 4、14 燃料ガス生成器 5、15 バーナ 6、16 原料ガス昇圧ポンプ 7 原料ガス流量計 8 原料ガス流量調整弁 9、22 制御部 10、23 空気ブロア原料供給弁 17 圧力損失部 18 差圧センサ 19 圧力センサ 20 温度センサ 21 演算手段 24 導入部 25 排出部 26 急縮小部 27 急拡大部
フロントページの続き (72)発明者 山本 雅夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田中 良和 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4G040 EA03 EA06 EB41 5H026 AA02 AA06 5H027 AA02 AA06 BA01 BA16 KK10 KK11 KK25 KK31 KK41 MM12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の原料ガスを供給する原料供給路
    と、 前記原料供給路に設けられ、前記原料ガスを昇圧する原
    料昇圧手段と、 前記原料供給路に設けられ、その昇圧された前記原料ガ
    スを改質して燃料ガスを生成する燃料生成手段と、 前記原料供給路に設けられ、前記原料ガスの圧力を低減
    させる圧力損失部と、 前記圧力損失部の前後における前記原料ガスの圧力差を
    検知する圧力損失検知手段と、 前記圧力損失部の上流側または下流側における前記原料
    ガスの圧力を検知する圧力検知手段と、 前記圧力損失部における前記原料ガスの温度を検知する
    温度検知手段と、 検知された前記圧力差、及び検知された前記圧力、及び
    検知された前記温度を利用して前記原料供給路から供給
    される前記原料ガスの流量を求める流量演算手段と、 その求められた流量に基づいて前記原料供給路から供給
    される前記原料ガスの流量を制御する制御手段とを備え
    た原料供給制御装置。
  2. 【請求項2】 原料ガスを配送する都市ガス配管からの
    原料ガスを供給する原料供給路と、 前記原料供給路に設けられ、前記原料ガスの圧力を低減
    させる圧力損失部と、 前記原料供給路に設けられ、前記原料ガスを昇圧する原
    料昇圧手段と、 前記原料供給路に設けられ、その昇圧された前記原料ガ
    スを改質して燃料ガスを生成する燃料生成手段と、 前記圧力損失部の前後における前記原料ガスの圧力差を
    検知する圧力損失検知手段と、 前記圧力損失部における前記原料ガスの温度を検知する
    温度検知手段と、 検知された前記圧力差、及び前記都市ガス配管から供給
    される前記原料ガスの圧力情報、及び検知された前記温
    度を利用して前記原料供給路から供給される前記原料ガ
    スの流量を求める流量演算手段と、 その求められた流量に基づいて前記原料供給路から供給
    される前記原料ガスの流量を制御する制御手段とを備え
    た原料供給制御装置。
  3. 【請求項3】 前記昇圧手段は、前記圧力損失部の下
    流側に設けられている請求項2記載の原料供給装置。
  4. 【請求項4】 前記圧力損失部は、その原料ガスが流れ
    る流路に絞りが設けられた構成を有している請求項1〜
    3のいずれかに記載の原料供給制御装置。
  5. 【請求項5】 前記燃料生成手段は、昇圧された前記燃
    料ガスを改質して改質ガスを生成する改質器と、 生成された前記改質ガスから一酸化炭素の濃度を低減し
    て前記燃料ガスを生成する一酸化炭素除去器とを有する
    請求項1〜4のいずれかに記載の原料供給制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の原料供
    給制御装置と、 生成された前記燃料ガスと、供給される酸化剤ガスとを
    用いて発電を行う燃料電池を備えた燃料電池システム。
  7. 【請求項7】 所定の原料ガスを供給する原料供給路
    と、 前記原料供給路に設けられ、前記原料ガスを昇圧する原
    料昇圧手段と、 前記原料供給路に設けられ、その昇圧された前記原料ガ
    スを改質して燃料ガスを生成する燃料生成手段と、 前記原料供給路に設けられ、前記原料ガスの圧力を低減
    させる圧力損失部とを備えた原料供装置を制御する原料
    供給制御方法であって、 前記圧力損失部の前後における前記原料ガスの圧力差を
    検知する圧力損失検知ステップと、 前記圧力損失部の上流側または下流側における前記原料
    ガスの圧力を検知する圧力検知ステップと、 前記圧力損失部における前記原料ガスの温度を検知する
    温度検知ステップと、 検知された前記圧力差、及び検知された前記圧力、及び
    検知された前記温度を利用して前記原料供給路から供給
    される前記原料ガスの流量を求める流量演算ステップ
    と、 その求められた流量に基づいて前記原料供給路から供給
    される前記原料ガスの流量を制御する制御ステップとを
    備えた原料供給制御方法。
  8. 【請求項8】 原料ガスを配送するガス配管からの原料
    ガスを供給する原料供給路と、 前記原料供給路に設けられ、前記原料ガスの圧力を低減
    させる圧力損失部と、 前記原料供給路に設けられ、前記原料ガスを昇圧する原
    料昇圧手段と、 前記原料供給路に設けられ、その昇圧された前記原料ガ
    スを改質して燃料ガスを生成する燃料生成手段とを備え
    た燃料供給制御装置を制御する燃料供給制御方法であっ
    て、 前記圧力損失部の前後における前記原料ガスの圧力差を
    検知する圧力損失検知ステップと、 前記圧力損失部における前記原料ガスの温度を検知する
    温度検知ステップと、 検知された前記圧力差、及び前記ガス配管における前記
    原料ガスに関する、予め保持している圧力情報、及び検
    知された前記温度を利用して前記原料供給路から供給さ
    れる前記原料ガスの流量を求める流量演算ステップと、 その求められた流量に基づいて前記原料供給路から供給
    される前記原料ガスの流量を制御する制御ステップとを
    備えた原料供給制御方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の原料供給制御装置の、検
    知された前記圧力差、及び検知された前記圧力、及び検
    知された前記温度を利用して前記原料供給路から供給さ
    れる前記原料ガスの流量を求める流量演算手段と、 その求められた流量に基づいて前記原料供給路から供給
    される前記原料ガスの流量を制御する制御手段との全部
    または一部としてコンピュータを機能させるためのプロ
    グラムを担持した媒体であって、コンピュータにより処
    理可能である媒体。
  10. 【請求項10】 請求項2記載の原料供給制御装置の、
    検知された前記圧力差、及び前記ガス配管における前記
    原料ガスに関する、予め保持している圧力情報、及び検
    知された前記温度を利用して前記原料供給路から供給さ
    れる前記原料ガスの流量を求める流量演算手段と、 その求められた流量に基づいて前記原料供給路から供給
    される前記原料ガスの流量を制御する制御手段との全部
    または一部としてコンピュータを機能させるためのプロ
    グラムを担持した媒体であって、コンピュータにより処
    理可能である媒体。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の原料供給制御装置の、
    検知された前記圧力差、及び検知された前記圧力、及び
    検知された前記温度を利用して前記原料供給路から供給
    される前記原料ガスの流量を求める流量演算手段と、 その求められた流量に基づいて前記原料供給路から供給
    される前記原料ガスの流量を制御する制御手段との全部
    または一部としてコンピュータを機能させるためのプロ
    グラム。
  12. 【請求項12】 請求項2記載の原料供給制御装置の、
    検知された前記圧力差、及び前記ガス配管における前記
    原料ガスに関する、予め保持している圧力情報、及び検
    知された前記温度を利用して前記原料供給路から供給さ
    れる前記原料ガスの流量を求める流量演算手段と、 その求められた流量に基づいて前記原料供給路から供給
    される前記原料ガスの流量を制御する制御手段との全部
    または一部としてコンピュータを機能させるためのプロ
    グラム。
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