JP2010205551A - 燃料電池システム及びその運転方法 - Google Patents

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康之 磯部
Masahiro Ogawa
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Abstract

【課題】ブロワやポンプの出力に対する吐出量の個体差を許容しながら、流量計を用いることなく、流体の吐出量を高精度に推定することができる低コストの燃料電池発電システム及びその運転方法を提供する。
【解決手段】燃料電池14と、燃料電池に発電反応用の流体を供給するために、出力に応じて前記流体を吐出して送り出す流体供給手段B1,B2と、流路内を通過する流体に所定の圧力損失を生じさせる圧損要素部5Aと、圧損要素部よりも上流側の流路内の流体の圧力を測定する圧力計測手段9A1と、圧損要素部における流体の流量と圧力損失との相関関係を予め把握して記憶しておき、測定圧力と前記相関関係とに基づいて圧力損失を計算により求めるか、または圧損要素部下流側の圧力を測定し、この圧力と上流側測定圧力とから圧損要素部で生じる圧力損失を求め、求めた圧力損失と相関関係とに基づいて流体の流量を推定する手段10Aとを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、LPG、都市ガスなどの可燃性ガスを燃料として一般家庭で商用電源と共用して用いられる燃料電池システム及びその運転方法に関する。
家庭用燃料電池システムにおいては、燃料、空気、水といった流体に対して精度のよい流量制御を行うことで安定した運転が可能になる。燃料電池システムを安定した状態で安全に運転するためには、流体が流れる流路に専用の流量計を取り付けて、流体の流量を計測しながら運転制御することが望ましいが、専用の流量計を取り付けると、コストが増加してコストダウンの要求に反することとなる。そこで、コストダウンの要求を満たすために、流量計を設置しないで流体の流量を制御する方式が種々提案されている。例えば特許文献1に記載された方式では、流量計を使用しないで、ポンプの回転数(ポンプ出力)から流体の吐出量を推定している。
特開2007−5315号公報
しかし、ポンプやブロワなどのような電動機器にはそれぞれ性能に固有の個体差があり、それに起因して回転数に対する吐出量に大きなばらつきを生じることから、特許文献1の方式を用いて流体の流量を精度良く予測することは非常に困難である。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、ブロワやポンプの出力に対する吐出量の個体差を許容しながら、流量計を用いることなく、流体の吐出量を推定することができる低コストの燃料電池発電システム及びその運転方法を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池システムは、燃料電池と、前記燃料電池に発電反応用の流体を供給するために、出力に応じて前記流体を吐出して送り出す流体供給手段と、前記流体供給手段から前記燃料電池までの流路に設けられ、前記流路内を通過する流体に所定の圧力損失を生じさせる圧損要素部と、前記流路において前記圧損要素部よりも上流側に設けられ、前記流路内の流体の圧力を測定する圧力計測手段と、前記圧損要素部における流体の流量と圧力損失との相関関係を予め把握して記憶しておき、前記圧力計測手段により測定した測定圧力と前記相関関係とに基づいて前記圧損要素部で生じる圧力損失を計算により求めるか、または前記圧損要素部よりも下流側の流路を通流する流体の圧力を測定し、該下流側測定圧力と前記圧力計測手段による上流側測定圧力とから前記圧損要素部で生じる圧力損失を求め、求めた圧力損失と前記相関関係とに基づいて流体の流量を推定する手段と、を有することを特徴とする。
本発明に係る燃料電池システムの運転方法は、(a)燃料電池に発電反応用の流体を供給するための流路に圧力計測手段および圧損要素部をそれぞれ取り付け、前記圧力計測手段により前記流路を流れる流体の圧力を測定し、(b)前記圧力計測手段の圧力測定値から前記圧損要素部で生じる圧力損失量を測定または計算して求め、(c)前記圧損要素部における流体の流量と圧損の関係および前記圧力損失量から所定の算式を用いて流体の流量を推定する、ことを特徴とする。
本発明によれば、流量計を用いることなく、ブロワやポンプの回転数に対する吐出量の個体差を許容しながら、流体の吐出量を高精度に推定することができる低コストの燃料電池発電システム及びその運転方法が提供される。
以下、添付の図面を参照して本発明を実施するための種々の実施の形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1を参照して第1の実施の形態に係る燃料電池システムを説明する。
第1の実施形態の燃料電池システム1Aは、燃料として可燃性ガス(例えばLPG)を供給する燃料ブロワB1、酸化剤として空気を供給する空気ブロワB2、燃焼室3を有する改質器2、燃料電池14、制御器10A、圧力計9A1,9A2およびオリフィス5Aを備えている。燃料電池システム1Aの全体は、データベースに各種のプロセスデータを有する制御器10Aにより統括的に制御されるようになっている。本実施形態のシステム1Aでは、システム起動前、すなわち改質器2の温度を燃焼室3の火炎で昇温させる前に、空気ブロワB2の出力(回転数)に対する空気の吐出量(流量)を、流量計を用いずに推定するようにしている。この推定に用いる機器は、空気ブロワB2の下流側流路L1,L5にそれぞれ設けた圧力計9A1とオリフィス5Aである。
燃料ブロワB1は、改質器2を改質反応温度(600〜700℃)まで上昇させるために燃料を燃焼室3に供給するとともに、改質器2に内蔵された触媒に燃料を接触させて改質ガス(水素含有ガス)を生成させる機器である。なお、流量計8は、燃料ブロワB1によって供給する燃料の流量を測定するための機器であり、燃料供給系統の流路L2に設けられ、空気供給系統の流路L3とは無関係である。
空気ブロワB2は、改質器2の温度を上昇させるために空気を燃焼室3に供給する機器である。燃焼室3は、改質器2の温度を上昇させるために、燃料ブロワB1からの燃料と空気ブロワB2からの空気とが反応して生じる燃焼火炎を生成するための空間を有している。各ブロワB1,B2から燃焼室3内に燃料と空気が供給されると、火炎を生じて改質器2の内部空間が高温になる。
第1の圧力計9A1は、空気ブロワB2の流路L3が共通流路L1に合流する合流点より下流側に設けられ、流路L1内を流れる空気の圧力を測定し、その圧力測定信号を制御器10Aに送るものである。また、第2の圧力計9A2は、改質器2内を流れる流体の圧力を測定し、その圧力測定信号を制御器10Aに送るものである。この第2の圧力計9A2は、改質器2に直接取り付けられた圧力計測装置である。
流路L1において三方弁V1が圧力計9A1の直ぐ下流に設けられている。三方弁V1は、空気ブロワB2によって供給された空気の流れを燃焼室3へ向かう流路またはオリフィス5Aへ向かう流路に切り替える機器である。すなわち、空気ブロワB2からの流路L1は三方弁V1により2つの流路L4,L5に分岐され、一方の分岐流路L4は燃焼室3に連通し、他方の分岐流路L5はオリフィス5Aに連通している。また、第1の圧力計9A1を三方弁V1とオリフィス5Aとの間に配置するようにしてもよい。但し、第1の圧力計9A1はオリフィス5Aよりも上流側に配置することが肝要である。さらに、オリフィス5Aの下流側の流路に図示しない第3の圧力計を配置して、オリフィス5Aを通過して圧力損失した後の流体の圧力を測定するようにしてもよい。
次に、本実施形態の作用を説明する。
三方弁V1を流路L5のほうに連通させ、燃料ブロワB1を停止した状態で、空気ブロワB2を起動させる。空気ブロワB2によって空気を吐出し、この空気を三方弁V1によってオリフィス5Aに通す。第1の圧力計9A1で測定するオリフィス5Aの上流の圧力から、オリフィス5Aで生じる圧力損失が分かる。そのときの空気ブロワB2の出力に対する吐出量(流量Q)は、次式(1)で与えられる推定式に対して圧損ΔP値とオリフィス5Aの孔径dを適用することにより推定することができる。
Figure 2010205551
但し、Q:流量、C:流量係数、d:配管(オリフィス)流路の直径、ΔP:圧損、ρ:流体の密度である。
なお、流量係数Cはπ(d/2)2×(2ΔP/ρ)1/2の部分から計算される理論上の流量と、オリフィスに流体を流したときの実際の流量を調整する係数であり、オリフィス単体試験などにより事前に算出されている数値である。
空気ブロワB2において、同様の方法で複数の出力に対する空気吐出量を推定することにより、空気ブロワB2の流量特性をより正確に把握することが可能になる。すなわち、制御器10Aは、推定した流量を空気ブロワB2の出力の関数で表現するようにすることができる。また、制御器10Aは、空気ブロワB2の出力と吐出量を1対1に対照できる対照一覧表に対応するテーブル化したデータを作成し、内蔵メモリに記憶させることができる。例えば、表1のように空気ブロワB2の10%ごとの出力に対応した吐出量のテーブルを作成する。制御器10Aは、この記憶したテーブルデータを随時呼び出し、それに基づいて必要な空気流量を推定し、推定した空気流量に対応する出力信号を空気ブロワB2に送る。表1の場合で27NL/minの空気流量が必要な場合、出力40%と60%のそれぞれの吐出量20NL/minと30NL/minを用いて、線形補間で40+(60−40)*(27−20) / (30−20)として求めた54%の出力信号を空気ブロワB2に送る。さらに、制御器10Aは、三方弁V1を流路L5から流路L4に切り替え、推定した空気流量に従う空気ブロワB2からの吐出量の空気を改質器の燃焼室3に送る。
Figure 2010205551
また、推定手段は、推定した流量とブロワの出力とが1対1に対応する対照テーブルを作成し、出力関数または対照テーブルを用いてブロワの出力に対する吐出量を推定するようにしてもよい。
このように第1の実施形態によれば、燃焼室3内で火炎を着火または保持するためには、空気と燃料との比率を精度よく制御する必要があるが、この空気を供給する空気ブロワB2に対して、流量計を用いることなく出力と吐出量との相関関係を得ることができる。このため、システムの製造コストの増加を抑えることができる。
(第2の実施形態)
次に図2を参照して第2の実施の形態に係る燃料電池システムを説明する。なお、本実施形態が上記の実施形態と重複する部分の説明は省略する。
第2の実施形態の燃料電池システム1Bにおいては、所定の空気吐出量を得るための空気ブロワB2の出力、および所定の燃料吐出量を得るための燃料ブロワB1の出力を、ともに流量計を用いずに推定するようにしている。この推定に用いる機器は燃焼室3の上流に設けた圧力計9B1とオリフィス5Bである。
本実施形態のシステム1Bでは、オリフィス5Bを燃焼室3の上流の流路L4に配置し、さらにその上流の流路L1に第1の圧力計9B1を配置している。上述した第1の実施形態のシステム1Aと異なり、本実施形態のシステム1Bでは空気ブロワB2と燃焼室3との間のラインL4に三方弁による分岐箇所を設けない。また、燃焼室3の圧力が大気圧になるような構造になっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
先ず空気ブロワB2によって空気を吐出し、流路L1,L4に空気を流す。このとき燃料ブロワB1は停止した状態である。圧力計9B1で検出されるオリフィス5Bの上流側の圧力から、オリフィス5Bにおいて生じる圧力損失量が判明する。そのときの空気ブロワB2の出力に対する吐出量Qは、上記の式(1)を用いて圧損ΔP値とオリフィス5Bの孔径dとから推定することができる。空気ブロワB2において、同様の方法を繰り返すことで複数の出力に対する空気吐出量を推定することにより、空気ブロワB2の流量特性をより正確に把握することができる。例えば空気ブロワB2の出力を50%→60%→70%→80%→90%→100%と段階的に上昇させていき、それらの出力に対応するブロワB2からの空気の吐出流量をそれぞれ推定することができる。
次いで圧力計9B1が所定の圧力値Paを示すように、すなわち、空気ブロワB2がある流量Fa1の空気を吐出するように空気ブロワB2を出力させる。さらに空気ブロワB2の吐出量をそのままにした状態で、圧力計9B1が所定の圧力値Pb(Fa1)を示すように燃料ブロワB1を起動して出力させ、燃焼室3内で火炎を着火させる。圧力値Pb(Fa1)は、空気流量Fa1に対し、燃料の流量がある値Ff(Fa1)であるときに圧力計9B1が示した実測値であるか又は計算値(換算値)である。したがって、空気流量がFa1のこの状態で、圧力計9B1の圧力値がPb(Fa1)となれば、そのときの燃料流量はFf(Fa1)であると分かる。これにより、このときの燃料ブロワB1の駆動出力で吐出量Ff(Fa1)を得ることが分かる。
燃焼室3内で火炎を保持しながら空気ブロワB2からの空気の流量をFa2に変化させ、圧力計9Bの値が目標値Pb(Fa2)になるように燃料ブロワB1を駆動させる。これにより燃料の流量Ff(Fa2)を吐出するための燃料ブロワB1の出力が得られる。
空気流量Fa2を変化させ、同様の方法で燃料の流量Ff(Fa2)を順次推定していけば、複数の燃料吐出量に対して、それを得るための空気ブロワB2の出力を得ることができる。それぞれのブロワについて出力と吐出量とを1対1に対応させた対照表としてのテーブルデータを制御器のメモリに記憶させることで、燃焼室3での火炎の着火と保持に必要な空気流量および燃料流量に対して、ブロワB1,B2,B3ごとに適切な出力信号を送って駆動させ、燃料電池14を起動させる。また、燃料電池14が発電運転に移行した後においても、火炎の保持に必要な空気流量は、空気ブロワB2の同様の出力制御で行い、これとともに水素を取出すために必要な燃料を含めた燃料流量も、燃料ブロワB1の同様の出力制御で行う。
本実施形態によれば、火炎の着火・保持に必要な空気と燃料に対して、流量計を用いることなく、それぞれ供給するブロワ出力と吐出量との相関関係を得ることができる。また、燃料ブロワの出力と吐出量との相関関係は発電中の燃料流量制御にも適用可能である。また、燃料ブロワの出力と吐出量の相関関係を得る段階で、燃料は燃焼させて処理するので、燃焼電池システムのパッケージ外に未反応の燃料ガスが排気されることがなく安全である。
(第3の実施形態)
次に、図3と図4を参照して第3の実施の形態に係る燃料電池システムを説明する。なお、本実施形態が上記の実施形態と重複する部分の説明は省略する。
第3の実施形態の燃料電池システム1Cは、一酸化炭素を除去するための選択酸化器12を改質器21内に備えている。本実施形態のシステム1Cでは第2の空気ブロワB3を用いて選択酸化器12の上流側の流路に空気を供給するようにしている。システム1Cの起動前に、選択酸化器12に空気を供給する空気ブロワB3に対し、出力に対する吐出量を、流量計を用いずに推定する。この推定に用いる機器は、第2の空気ブロワB3の下流側の流路L6に設けた圧力計9C1とオリフィス5Cである。
第2の空気ブロワB3から吐出される空気は、三方弁V2→流路L7→流路L6→圧力計9C1→流路L1→オリフィス5C→流路L4→燃焼室3の順に流れる。このとき遮断弁V3は閉じた状態である。一方、燃料ブロワB1から吐出される燃料は、流路L2→流路L6→圧力計9C1→(遮断弁V3)→選択酸化器12の順に流れる。このとき遮断弁V3は開いた状態にある。
空気ブロワB3は選択酸化器12に空気を供給する機器である。遮断弁V3は、改質器21の上流側の入口流路L6に設けている。
第1の圧力計9C1は主に改質反応ガスの圧力を測定するための機器である。遮断弁V3を閉じ、空気ブロワB3を停止すると、燃料ブロワB1と空気ブロワB2で供給するガスの流路環境は、上述した第2の実施形態のシステム1Bの場合と同様になる。また、圧力計9C1で測定する圧力も、第2の実施形態の圧力計9B1で測定する圧力と同じものとなる。したがって、遮断弁V3を閉じ、第2の空気ブロワB3を停止したこの状態では、圧力計9B1の代わりに圧力計9C1を用いれば、第2の実施の形態と同様の方法で同じ効果を得ることができる。
さらに本実施形態では、三方弁V2の流路をL8からL7に切り替えることにより、空気ブロワB3で供給する空気を選択酸化器12の上流側流路L6に送ることができる。すなわち遮断弁V3を閉じ、燃料ブロワB1と空気ブロワB2を停止すれば、空気ブロワB3から吐出される空気の流路は、改質器21を経由せずに圧力計9C1の圧力測定地点とオリフィス5Cをともに通り、燃焼室3に繋がるルートとなる。この状態で空気ブロワB3によって空気を吐出すると、圧力計9C1の測定値からオリフィス5Cで生じる圧力損失量が分かる。そのときの空気ブロワB3の出力に対する吐出量は、上記の式(1)を用いてオリフィス5Cでの圧損ΔP値とオリフィス5Cの孔径dとから推定することができる。
第2の空気ブロワB3において、同様の方法で複数の出力に対する空気吐出量を推定することにより、空気ブロワB3の出力に対する吐出量の特性をより正確に把握することができる。空気ブロワB3の出力と吐出量を対照表としてデータ化したテーブルを制御器10Cのメモリに記憶させることで、改質反応中の選択酸化器12に必要な空気流量に対して空気ブロワB3から必要量の空気が供給されるように、空気ブロワB3に対して適切な出力信号が送られる。
次に、図4のタイミングチャートを参照しながら本実施形態の動作について説明する。
先ずシステムをスタートアップさせる前に、三方弁V2の開流路をラインL7に連通させ、第2の空気ブロワB3から燃焼室3へ空気を供給して、第2の空気ブロワB3の出力と空気吐出流量との相関関係、すなわちブロワB3の出力−吐出流量特性を調べる。例えば第2の空気ブロワB3を50%の出力で運転した場合において、圧力計9C1で流路L6内を流れる流体の圧力を測定し、その圧力測定値からオリフィス5Cで生じる圧力損失量を求め、そのときの第2の空気ブロワB3の出力に対する吐出量を、上記の式(1)を用いてオリフィス5Cで生じる圧力損失ΔP値とオリフィス5Cの孔径dとから推定する。さらに、第2の空気ブロワB3の出力を例えば50%→60%→70%→80%→90%→100%と段階的に上昇させていき、それらの出力に対応する第2の空気ブロワB3からの空気の吐出流量をそれぞれ推定する。このようにして調べたブロワB3の出力−吐出流量特性は、出力と吐出流量とが1対1に対応するテーブル化した対照表データとして制御器10Cのメモリに記憶・保存される。
次いで、タイミングt1に制御器10Cから第2の空気ブロワB3に制御信号が送られ、空気ブロワB3が停止する。また、タイミングt1に制御器10Cから第1の空気ブロワB2に信号が送られ、空気ブロワB2から吐出される空気が燃焼室3に供給され、さらにタイミングt2に制御器10Cから燃料ブロワB1に信号が送られ、燃料ブロワB1から吐出される燃料が燃焼室3に供給され、触媒下での燃焼反応熱により燃焼室3を反応温度(約600〜700℃)まで上昇させる。なお、燃焼室3と選択酸化器12との間は図示しない伝熱部材により熱交換しうるように熱的に連結された関係にあるため、燃焼室3からの伝熱により選択酸化器12が反応温度に達する。
タイミングt3になると、遮断弁V3および三方弁V2の各々に信号が送られ、遮断弁V3が開くとともに、三方弁V2の開流路が流路L7からL8に切り替わり、発電が開始される。燃料ブロワB1からの供給される燃料の大部分は、改質器にて水素リッチなガスに改質される。さらに、空気ブロワB3からのL8を通じて供給される空気により一酸化炭素が除去され、燃料電池14に供給されて発電に使われる。また、燃料ブロワB1からの供給される残りの燃料は、空気プロワB2からの空気とともに燃焼室3に供給されて燃焼し、改質反応に改質反応に必要な熱を供給し続ける。
本実施形態によれば、流量計を用いることなく、出力に対する空気ブロワB3の吐出量を次の数式(1)を用いて推定するという上記第2の実施形態と同様の効果を奏することができ、かつ選択酸化器に空気を供給するための空気量を流量計なしで推定することが可能である。さらに圧力計測には、主に改質器反応ガスの圧力を測定するための機器を利用できるため、新たに圧力計を設置しなくてよい。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システムを示す構成ブロック図。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池システムを示す構成ブロック図。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池システムを示す構成ブロック図。 第3の実施形態の燃料電池システムの動作を説明するためのタイミングチャート。
1A,1B,1C…燃料電池システム、
2,21…改質器(燃料改質部)、3…燃焼室、
5A,5B,5C…オリフィス(圧損要素部)、8…流量計、
9A1,9B1,9C1…圧力計測手段、
9A2,9B2,9C2…圧力計測装置(第2の圧力計測手段)、
10A,10B,10C…制御器(流量推定手段)、
12…選択酸化器、14…燃料電池、
B1…燃料ブロワ(流体供給手段)、B2…空気ブロワ(流体供給手段)、B3…空気ブロワ(流体供給手段)、
L1〜L9…流路(流体ライン)、V1,V2…三方弁、V3…遮断弁。

Claims (8)

  1. 燃料電池と、
    前記燃料電池に発電反応用の流体を供給するために、出力に応じて前記流体を吐出して送り出す流体供給手段と、
    前記流体供給手段から前記燃料電池までの流路に設けられ、前記流路内を通過する流体に所定の圧力損失を生じさせる圧損要素部と、
    前記流路において前記圧損要素部よりも上流側に設けられ、前記流路内の流体の圧力を測定する圧力計測手段と、
    前記圧損要素部における流体の流量と圧力損失との相関関係を予め把握して記憶しておき、前記圧力計測手段により測定した測定圧力と前記相関関係とに基づいて前記圧損要素部で生じる圧力損失を計算により求めるか、または前記圧損要素部よりも下流側の流路を通流する流体の圧力を測定し、該下流側測定圧力と前記圧力計測手段による上流側測定圧力とから前記圧損要素部で生じる圧力損失を求め、求めた圧力損失と前記相関関係とに基づいて流体の流量を推定する手段と、
    を有することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記推定手段は、前記推定した流量と前記流体供給手段の出力とが1対1に対応する対照テーブルを作成し、前記対照テーブルを用いて前記流体供給手段の出力に対する吐出量を推定することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記関数として下式を用いることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。
    Q=C×π(d/2)2×(2ΔP/ρ)1/2
    但し、Q:流量、C:流量係数、d:配管(オリフィス)流路の直径、ΔP:圧損、ρ:流体の密度である。
  4. 前記推定手段は、流量推定の対象となる流体の流路を切り替えて該流体を前記圧損要素部に流し、該流体の圧力損失を測定し、測定した圧力損失値を用いて該流体の流量を推定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  5. 流量推定の対象となる流体が可燃性ガスからなる燃料であり、前記推定手段は、該燃料の流量を推定するために前記流体供給手段から吐出された燃料を酸化剤と燃焼反応させて処理する燃焼室を有することを特徴とする請求項2又は3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  6. 前記燃料を水素リッチな水素富ガスに改質するための燃料改質部と、前記燃料改質部を通流するガスの圧力を測定する圧力計測装置と、をさらに有し、
    前記推定手段は、前記燃料改質部の圧力計測装置により測定した圧力測定値を用いて前記流体の流量を推定することを特徴とする請求項1、2、5のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  7. 前記圧損要素部を通過した流体の圧力を測定する第2の圧力計測手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  8. (a)燃料電池に発電反応用の流体を供給するための流路に圧力計測手段および圧損要素部をそれぞれ取り付け、前記圧力計測手段により前記流路を流れる流体の圧力を測定し、
    (b)前記圧力計測手段の圧力測定値から前記圧損要素部で生じる圧力損失量を測定または計算して求め、
    (c)前記圧損要素部における流体の流量と圧損の関係および前記圧力損失量から所定の算式を用いて流体の流量を推定する、
    ことを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
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