JP2003151409A - 多方向入力装置 - Google Patents

多方向入力装置

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JP2003151409A JP2001349937A JP2001349937A JP2003151409A JP 2003151409 A JP2003151409 A JP 2003151409A JP 2001349937 A JP2001349937 A JP 2001349937A JP 2001349937 A JP2001349937 A JP 2001349937A JP 2003151409 A JP2003151409 A JP 2003151409A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、キートップの揺動支点を上ケース
側に形成することにより、キートップを支持する上ケー
スの開口部とキートップの外周端部との間の隙間を小さ
くすることができる多方向入力装置を提供すること。 【解決手段】 本発明の多方向入力装置に係わるキート
ップ4は、十字状の溝の交差部から下方の基材8側に突
出する棒状の凸部4eを形成し、基材8は、凸部4eの
先端部が摺動可能な球面状の凹部8aを形成し、スイッ
チ手段は、それぞれの操作部5が対向する下方側の基材
8上にそれぞれ配設され、操作部5を押圧操作すると、
桟部2aの交差部を支点としてキートップ4が揺動する
と共に、凸部4eの先端部が凹部8a内を摺動し、押圧
操作した操作部5と対向する下方側のスイッチ手段が動
作するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多方向入力装置に係
わり、特にテレビゲーム機等に使用して好適な多方向入
力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、テレビゲーム機等のコントロ
ーラに接続されて、キートップを押圧操作することによ
り、テレビゲームにおけるキャラクタの移動等をコント
ロール可能な多方向入力装置が用いられている。このよ
うな従来の入力装置は、図4に示すように、上部側に上
ケース21が配設され、この上ケース21には開口部2
1aが形成されると共に、内面から下方に突出する複数
のボス部21bが形成されている。
【0003】また、上ケース21と対向する下方側には
下ケース22が配設され、この下ケース22の所定位置
から上方に突出して揺動軸受22aが形成されている。
また、揺動軸受け22aの端部には凹部22bが形成さ
れている。また、上ケース21の開口部21aには、キ
ートップ23が配設されており、このキートップ23
は、外周部寄りに操作部23aを有すると共に、中央部
には下方に突出する支点突起23bが形成されている。
このようなキートップ23は、支点突起23bの先端部
が、下ケース22に形成した揺動軸受22aの凹部22
bに支持されて、操作部23aの一部を押圧操作する
と、支点突起23bの先端部23を支点として、揺動可
能になっている。
【0004】また、上ケース21と下ケース22との間
には、所定厚さの基板25が配設されており、この基板
25は、ボス部21bにネジ24等で取り付けられてい
る。前記基板25上には、複数のドーム状の空洞部26
aを有する弾性部材26が配設されており、空洞部26
aの天井郡には可動接点26bが形成されている。ま
た、可動接点26bと対向する位置の基板25上には、
可動接点26bが当接すると導通可能な固定接点(図示
せず)が形成されて、可動接点26bと固定接点とでス
イッチ手段が構成されている。
【0005】このような構成の従来の多方向入力装置の
動作は、操作部23aの例えば図示右側を押圧すると、
キートップ23は、支点突起23bの先端部を揺動支点
として、右方向に揺動する。この時のキートップ23
は、操作部23aの外周端部が、寸法Aの揺動半径で揺
動し、2点鎖線で示す揺動円弧Bに沿って、斜め下方に
揺動するようになっている。また、キートップ23が揺
動したときに、操作部23aの外周部が開口部21aの
内周部にぶつからないように、操作部23aの外周端部
と開口部21aの内周部との間に隙間Cが形成されてい
る。そして、キートップ23の図示右側の操作部23a
を押圧することにより、図示右側の弾性部材26が弾性
変形して、可動接点26bが基板25側の固定接点(図
示せず)に当接して導通し、図示右側のスイッチ手段が
ONされる。この図示右側のスイッチ手段がONするこ
とにより、テレビゲーム等においてディスプレー上のキ
ャラクター等を右方向に移動できるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
な従来の多方向入力装置は、キートップ21の操作部2
3aを押圧すると、操作部23aの外周部が斜め下方の
外側に大きく振れながら揺動する。そのために、隙間C
を大きくしなければいけなかった。このような、隙間C
を大きくすると、隙間Cからゴミ等の異物が内部に侵入
しやすくなり、キートップ23の操作性が損なわれるお
それがあった。また、従来の多方向入力装置は、隙間C
を大きくしなければならなかったために、筐体の小型化
が難しかった。本発明は、前述したような問題点に鑑み
てなされたもので、キートップの揺動支点を上ケース側
に形成することにより、キートップを支持する上ケース
の開口部とキートップの外周端部との間の隙間を小さく
することができる多方向入力装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の解決手段として本発明は、押圧操作可能な操作
部を有するキートップと、このキートップの前記操作部
が挿入されて保持可能な開口部を有する上ケースと、前
記キートップの前記操作部を押圧することにより弾性変
形可態な弾性部材と、前記操作部を押圧して前記弾性部
材を弾性変形させることにより動作可能なスイッチ手段
とを備え、前記上ケースは、前記開口部を円周方向に4
分割する桟部を有し、前記キートップの前記操作部は、
十字状の溝により円周方向に4分割され、この4分割さ
れた前記操作部は、前記4分割された前記開口部にそれ
ぞれ挿入されて上下動可能に保持され、前記弾性部材
は、前記上ケースの下方に配設された板状の基材上に保
持されると共に、前記キートップを前記上ケース側に弾
性付勢し、前記キートップは、前記溝の十字状に交差す
る交差部の下面から前記基材側に突出する棒状の凸部を
形成し、前記基材は、前記凸部の先端部が摺動可能な球
面状の凹部を形成し、前記スイッチ手段は、それぞれの
前記操作部が対向する下方側の前記基材上にそれぞれ配
設され、前記操作部のいずれか1つを押圧操作すると、
前記桟部の前記中央部を支点として前記キートップが揺
動すると共に、前記凸部の先端部が前記球面状の凹部内
を摺動し、前記押圧操作した前記操作部と対向する下方
側の前記スイッチ手段が動作するような構成とした。
【0008】また、前記課題を解決するための第2の解
決手段として、前記上ケースは、前記4分割された前記
開口部に挟まれた前記桟部の中央部から前記基材側に突
出する支点部を形成し、前記キートップは、十字状の前
記溝の交差部に前記支点部が係合可能な凹状の支持部を
形成し、前記弾性部材により弾性付勢される前記キート
ップの前記支持部を前記支点部に係合させて、前記キー
トップを揺動可能に支持するような構成とした。
【0009】また、前記課題を解決するための第3の解
決手段として、前記スイッチ手段は、それぞれの前記操
作部が対向する下方側の前記弾性部材に可動接点部を形
成し、この可動接点が対向する側の前記基材に固定接点
を形成した構成とした。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関する多方向入力
装置を図1〜図3に基づいて説明する。図1は本発明の
多方向入力装置に関する上面図であり、図2は図1の2
−2断面図であり、図3は図1の3−3断面図である。
まず、本発明の多方向入力装置1を用いた、例えば、テ
レビゲーム機等のコントローラ(図示せず)は、筐体を
構成する上ケース2の一部に、図1に示すような、上か
ら見た形状が略矩形状の複数の開口部3が形成されてい
る。この開口部3は、上ケース2に形成された、桟部2
aによって、上下左右の4方向の円周方向に4分割され
ている。また、4つの開口部3に挟まれた桟部2aの中
央部の下面側には、図2に示すように、略半球状に突出
する支点部2bが形成されている。
【0011】前記4分割された開口部3は、図1に示す
ように、右側から時計回り方向に、第1〜第4の開口部
3a〜3dが順番に形成されている。また、それぞれの
開口部3には、多方向入力装置1のキートップ4を押圧
操作可能な操作部5がそれぞれ挿入されて支持されてい
る。前記キートップ4の操作部5は、十字状の溝4aに
より円周方向に4分割されて、図示右側から時計回り方
向に、第1〜第4の操作部5a〜5dが形成されてい
る。そして、第1〜第4の操作部5a〜5dは、上ケー
ス2の第1〜第4の開口部3a〜3dに挿入されて、キ
ートップ4が揺動可能になっている。前記それぞれの操
作部5a〜5dは、図1に示すように、上から見た形状
が略矩形状に形成され、十字状の溝4aの底面4fは、
図3に示すように、テーパー状に形成されて、キートッ
プ4が所定以上揺動した時に、底面4fが桟部2aの裏
面にぶつかるようになっている。
【0012】また、キートップ4は、溝4aの底面4f
の十字状に交差する交差部に、凹状の支持部4bが形成
され、この支持部4bに、桟部2aの支点部2bが係合
し、支点部2bを支点として、キートップ4が揺動可能
になっている。また、キートップ4は、それぞれの操作
部5a〜5dの外側に円形状の鍔部4cが形成されてお
り、キートップ4が所定以上揺動したときに、鍔部4
c、及び溝4aのテーパー状の底面4fが、上ケース2
の内面、または桟部2aの裏面に当接して、キートップ
4の揺動量が規制可能になっている。
【0013】また、キートップ4の第1〜第4の操作部
5a〜5dの下面には、スイッチ操作部4dが形成され
ている。また、キートップ4は、溝4aの十字状に交差
する交差部の下面から、下方側の後述する基材8側に突
出する棒状の凸部4eが形成され、この凸部4eの先端
部が球面状に形成されている。また、キートップ4のそ
れぞれの操作部5a〜5dと対向する下面側には、後述
する弾性部材6を押圧操作可能なスイッチ操作部4dが
形成されている。
【0014】また、図2に示すキートップ4の下方に
は、ゴム等の絶縁性部材からなり弾性変形可能な弾性部
材6が配設されている。前記弾性部材6は、キートップ
4のそれぞれの操作部5a〜5dと対向する下部側に、
それぞれ押圧部6aが形成され、この押圧部6aをキー
トップ4のスイッチ操作部4dが押圧可能になってい
る。また、弾性部材6は、それぞれの押圧部6aの内部
にドーム状の空洞部6bが形成され、空洞部6bの天井
部には可動接点(図示せず)が形成されている。前記弾
性部材6は、シート状の連結部6cによって、空洞部6
bを有するそれぞれの押圧部6aが連結されて一体化さ
れている。
【0015】また、弾性部材6の下部には、フィルム状
のシート部材7が配設され、このシート部材7には、空
洞部6bの天井部に形成した可動接点(図示せず)と対
向する部分に、固定接点(図示せず)が形成されてい
る。そして、可動接点と固定接点とにより、スイッチ手
段が構成されている。また、シート部材7の下部には、
板状の基材8が配設されており、弾性部材6とシート部
材7とは、上ケース2から下方に突出する係止突起2c
により、基材さに押圧されて取り付けられている。
【0016】また、基材8は、キートップ4の凸部4e
の先端部が摺動可能な凹部8aが形成され、この凹部8
aは、球面状にへこんで形成されている。前記キートッ
プ4は、下方側から弾性部材6の付勢力で上方に付勢さ
れているので、溝4aの底面4fに形成した支持部4b
が、上ケース2の桟部2aに形成した支点部2bに係合
して支持されるようになっている。この時のキートップ
4は、凸部4eの先端部が基材8の凹部8a内面を摺動
可能になっており、第1〜第4の操作部5a〜5dの内
の、いずれか1つを押圧操作すると、凸部4eが凹部8
a内面を摺動して、キートップ4が揺動するようになっ
ている。
【0017】また、操作部5を押圧操作しない時のキー
トップ4は、凸部4eの先端が基材8の凹部8a中央に
位置した中立状態になっている。このようなキートップ
4が中立状態の時は、4つの操作部5a〜5dのいずれ
か1つを押圧することにより、押圧した側にキートップ
4が揺動するようになっている。また、キートップ4を
揺動可能に支持する支点部2bが、開口部3が形成され
た桟部2aに設けられているので、キートップ4を揺動
させても、操作部5の外周部は、外側に振れることがな
く、略垂直方向に上下動するだけである。そのために、
それぞれの操作部5の外周部と開口部3の内周部との間
の隙間Dを小さくすることができる。
【0018】このような構成の本発明の多方向入力装置
1の動作は、まず、キートップ4の例えば図示右側の第
1操作部5aを操作者の指等で押圧すると、キートップ
4は、支点部2bを支点として、図2において時計回り
方向に揺動し、第1の操作部5aが下方に降下する。こ
れと同時に、凸部4eの先端部は、支点部2bを支点と
して、基材8の凹部8aの内面を図示左側に摺動する。
そして、第1の操作部5a下部の弾性部材6が、スイッ
チ操作部4dに押圧されて弾性変形し、可動接点(図示
せず)がシート部材7の固定接点(図示せず)に当接し
て導通し、図示右側のスイッチ手段がONして動作す
る。このスイッチ手段の動を制御部(図示せず)が検出
すると、制御部がテレビゲーム等のキャラクタを右方向
に移動させるようになっている。
【0019】このような本発明の多方向入力装置は、キ
ートップ4の、操作部5a〜5dのいずれか1つを押圧
操作すると、凸部4eの先端部が基材8の凹部8aの内
面に当接しながら摺動するので、キートップ4の支持部
4bが桟部2aの支点部2bから離れることがなく、キ
ートップ4をスムーズに揺動させることができ、キート
ップ4の操作性が良い。また、キートップ4は、互いに
対向する位置にある、例えば第1の操作部5aと第3の
操作部5cとを、同時に押圧したとしても、凸部4eが
基材8の凹部さaにぶつかり、キートップ4が下方に降
下しないようになっている。そのために、2つのスイッ
チ手段が同時に押されるような誤動作を防止することが
できる。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の多方向入力
装置は、キートップに形成した操作部のいずれか1つを
押圧操作すると、上ケースに形成した桟部の中央部を支
点としてキートップが揺動すると共に、キートップに形
成した凸部の先端部が基材に形成した球面状の凹部内を
摺動し、押圧操作した操作部と対向する下方側のスイッ
チ手段が動作するようにしたので、キートップの操作部
の外周部と、開口部の内周部との間の隙間Dを小さくす
ることができる。そのために、内部にゴミ等の異物が侵
入しにくい多方向入力装置を提供できる。
【0021】また、弾性部材により弾性付勢されるキー
トップの支持部を上ケースの支点部に係合させて、キー
トップを揺動可能に支持するようにしたので、キートッ
プをスム巾ズに揺動させることができ、操作性の良い多
方向入力装置を提供できる。
【0022】また、スイッチ手段は、キートップのそれ
ぞれの操作部が対向する下方側の弾性部材に可動接点部
を形成し、この可動接点が対向する側の前記基材に固定
接点を形成したので、弾性部材が弾性変形させることに
より、可動接点を固定接点に確実に導通させてスイッチ
手段を動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多方向入力装置に係わる上面図であ
る。
【図2】図1の2−2断面図である。
【図3】図1の3−3断面図である。
【図4】従来の入力装置の要部断面図である。
【符号の説明】
1 多方向入力装置 2 上ケース 2a 桟部 2b 支点部 3 開口部 3a〜3d 第1〜第4の開口部 4 キートップ 4a 溝 4b 支持部 4c 鍔部 4d スイッチ操作部 4e 凸部 5 操作部 5a〜5d 第1〜第4の操作部6弾性部材 6a 押圧部 6b 空洞部 6c 連結部 7 シート部材 8 基材 8a 凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押圧操作可能な操作部を有するキートッ
    プと、このキートップの前記操作部が挿入されて保持可
    能な開口部を有する上ケースと、前記キートップの前記
    操作部を押圧することにより弾性変形可態な弾性部材
    と、前記操作部を押圧して前記弾性部材を弾性変形させ
    ることにより動作可能なスイッチ手段とを備え、前記上
    ケースは、前記開口部を円周方向に4分割する桟部を有
    し、前記キートップの前記操作部は、十字状の溝により
    円周方向に4分割され、この4分割された前記操作部
    は、前記4分割された前記開口部にそれぞれ挿入されて
    上下動可能に保持され、前記弾性部材は、前記上ケース
    の下方に配設された板状の基材上に保持されると共に、
    前記キートップを前記上ケース側に弾性付勢し、前記キ
    ートップは、前記溝の十字状に交差する交差部の下面か
    ら前記基材側に突出する棒状の凸部を形成し、前記基材
    は、前記凸部の先端部が摺動可能な球面状の凹部を形成
    し、前記スイッチ手段は、それぞれの前記操作部が対向
    する下方側の前記基材上にそれぞれ配設され、前記操作
    部のいずれか1つを押圧操作すると、前記桟部の前記中
    央部を支点として前記キートップが揺動すると共に、前
    記凸部の先端部が前記球面状の凹部内を摺動し、前記押
    圧操作した前記操作部と対向する下方側の前記スイッチ
    手段が動作するようにしたことを特徴とする多方向入力
    装置。
  2. 【請求項2】 前記上ケースは、前記4分割された前記
    開口部に挟まれた前記桟部の中央部から前記基材側に突
    出する支点部を形成し、前記キートップは、十字状の前
    記溝の交差部に前記支点部が係合可能な凹状の支持部を
    形成し、前記弾性部材により弾性付勢される前記キート
    ップの前記支持部を前記支点部に係合させて、前記キー
    トップを揺動可能に支持するようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の多方向入力装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチ手段は、それぞれの前記操
    作部が対向する下方側の前記弾性部材に可動接点部を形
    成し、この可動接点が対向する側の前記基材に固定接点
    を形成したことを特徴とする請求項1、または2記載の
    多方向入力装置。
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