JPH07245042A - 多方向入力スイッチ - Google Patents

多方向入力スイッチ

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JPH07245042A
JPH07245042A JP6035819A JP3581994A JPH07245042A JP H07245042 A JPH07245042 A JP H07245042A JP 6035819 A JP6035819 A JP 6035819A JP 3581994 A JP3581994 A JP 3581994A JP H07245042 A JPH07245042 A JP H07245042A
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Shinji Ishikawa
新治 石川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数が少なく小型化が容易な多方向入力
スイッチと、操作者の意に反するプッシュ操作を防止可
能な多方向入力スイッチを提供する。 【構成】 ハウジング2内に互いに対向する一対の固定
接点22,38を配置し、これら固定接点22,38間
に導電性の可動体3を介在させ、操作杆1の傾倒時に、
可動体3が固定接点22,38の両方と接触するととも
に、操作杆1を転倒した状態では操作杆1の挿入をガイ
ド部材5の受面5bで阻止し、操作杆1の中立位置での
み該操作杆1の透孔5aへの挿入を許容するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操作杆を傾倒すると傾
倒方向に応じた電気信号を出力する多方向入力スイッチ
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の多方向入力スイッチの従来技術
としては、例えば特開昭54−121852号公報に記
載されているように、操作杆を多方向に傾倒可能な状態
に保持するハウジングの内部に複数のスイッチ素子を配
設し、該操作杆を傾倒操作するとその傾倒方向に位置す
るスイッチ素子が選択的に押圧されて電気信号を出力す
るように構成したものが一般的であった。また、上記公
報に開示されている従来の提案では、操作杆の中央に軸
部材を摺動自在に挿通して該軸部材の下方にもスイッチ
素子を配置することにより、傾倒操作のみならずプッシ
ュ操作によっても所定の電気信号を出力するようになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の多方向入力スイッチでは、ハウジング内に複数
のスイッチ素子を組み込まねばならないので部品点数が
多く、小型化が容易でないという不具合があった。ま
た、操作杆の下方にスイッチ素子を配置してプッシュ操
作が行なえるようにした従来の多方向入力スイッチの場
合、操作杆を傾倒した状態でもプッシュ操作が可能であ
ることから、操作者の意に反してプッシュ操作を行なっ
てしまい誤動作を引き起こす虞があった。
【0004】本発明はかかる従来技術の課題に鑑みてな
されたもので、その目的は、部品点数が少なく小型化が
容易な多方向入力スイッチを提供することにあり、ま
た、本発明の他の目的は、操作杆のプッシュ操作を該操
作杆の中立位置でのみ可能とする多方向入力スイッチを
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
操作杆と、この操作杆を貫通させる開口部を有し該操作
杆を多方向に傾倒可能な状態に保持するハウジングとを
備え、上記操作杆の傾倒方向に応じた電気信号を出力す
る多方向入力スイッチにおいて、上記ハウジングの内底
面に上記操作杆の円周方向に沿って配置した下側固定接
点と、この下側固定接点から離して上記ハウジング内に
設けられ、上記操作杆の円周方向に沿って配置した上側
固定接点と、これら下側固定接点および上側固定接点間
に配置され、導電性を有し前記操作杆の駆動に応じて傾
動する可動体と、この可動体を上記上側固定接点と接触
する方向に付勢する戻し部材とを備え、上記下側固定接
点および上側固定接点の少なくとも一方を上記操作杆の
円周方向に分割し、通常時に上記戻し部材の付勢により
上記可動体を上記下側固定接点から離間させ、上記操作
杆の傾倒時に、上記可動体の一部が上記上側固定接点と
接触する状態で該一部を支点として上記可動体を傾動さ
せて、該可動体の他の部分を上記下側固定接点と接触さ
せるようにしたことによって達成される。
【0006】また、この目的は、下側固定接点および上
側固定接点をそれぞれ複数個に分割して上記操作杆の円
周方向に沿って交互に配置することによっても達成でき
る。そして、上記可動体に、上記下側固定接点と当接す
る多角形状の当接部を設けることによって、上記の目的
を達成できる。
【0007】さらにまた、傾倒操作のみならずプッシュ
操作も必要な多方向入力スイッチの場合には、操作杆
を、該操作杆の軸線方向に移動可能に支持するととも
に、上記操作杆と該操作杆の下方に位置するタクトスイ
ッチとの間にガイド部材を設け、該ガイド部材に、上記
操作杆の中立位置での該操作杆の挿入を許容する透孔
と、上記操作杆の傾動位置での該操作杆の挿入を阻止す
る受面とを設けたことによって、上記他の目的が達成さ
れる。そして、上記操作杆の下端を、該操作杆の揺動中
心を中心とした球面状に形成するとともに、上記ガイド
部材の受面を、上記操作杆の揺動中心を中心とした球面
状に形成することによっても、上記他の目的が達成され
る。
【0008】
【作用】上述したように、下側固定接点、上側固定接
点、可動体および戻し部材を備えた多方向入力スイッチ
では、操作杆の傾倒時に該操作杆に呼応して、可動体の
一部が上側固定接点と接触する状態で、該一部を支点と
して可動体が傾き、該一部の反対側に位置する他の部分
が上記下側固定接点と接触して、これらの下側固定接点
および上側固定接点が上記可動体を介して導通されるの
で、操作杆の傾倒方向に応じた電気信号を出力すること
ができ、よって、スイッチ素子を組み込まなくとも操作
杆の傾倒操作で所望のスイッチングを行なわせることが
できる。なお、上述した操作杆の傾倒状態を解除する
と、戻し部材の付勢により可動体が下側固定接点から離
間して当初の状態に復帰し、上記電気信号の出力が停止
する。
【0009】また、上述したように、下側固定接点およ
び上側固定接点をそれぞれ複数個に分割して操作杆の円
周方向に沿って交互に配置した多方向入力スイッチで
は、操作杆を傾倒させたとき、可動体の一部が上側固定
接点のうちの1つの分割部分と接触する状態で、該可動
体の一部を支点として可動体が傾き、該可動体の一部の
反対側に位置する他の部分が上記下側固定接点のうちの
1つの分割部分と接触して、これらの分割部分が上記可
動体を介して導通され、次いで、上記操作杆を他の方向
へ傾倒させたとき、下側固定接点のうちの他の分割部分
と上側固定接点のうちの他の分割部分とが上記可動体を
介して導通されるので、操作杆の傾倒方向に応じた電気
信号を出力することができ、よって、スイッチ素子を組
み込まなくとも操作杆の傾倒操作で所望のスイッチング
を行なわせることができる。そして、上記可動体に下側
固定接点と当接する多角形状の当接部を設けた場合に
も、操作杆の傾倒時に該操作杆に呼応して、可動体の当
接部の一端が上側固定接点と線接触する状態で、該可動
体の当接部の一端を支点として可動体が傾き、該当接部
の一端の反対側に位置する他端が下側固定接点と線接触
して、これらの下側固定接点および上側固定接点が上記
可動体を介して導通されるので、操作杆の傾倒方向に応
じた電気信号を出力することができる。
【0010】また、上述したように、操作杆を該操作杆
の軸線方向に移動可能に支持するとともに、上記操作杆
と該操作杆の下方に位置するタクトスイッチとの間にガ
イド部材を設け、該ガイド部材に、上記操作杆の中立位
置での該操作杆の挿入を許容する透孔と、上記操作杆の
傾動位置での該操作杆の挿入を阻止する受面とを設けた
多方向入力スイッチは、操作杆の中立位置で該操作杆を
タクトスイッチの方向へ押圧すると、該操作杆がガイド
部材の透孔に挿入され、上記タクトスイッチのスイッチ
ングが行なわれる。一方、上記操作杆の傾動位置で該操
作杆をタクトスイッチの方向へ押圧すると、上記ガイド
部材の受面により該操作杆の挿入が阻止され、これによ
って、操作杆のプッシュ操作を該操作杆の中立位置での
み可能とすることができる。そして、上記操作杆の下端
を、該操作杆の揺動中心を中心とした球面状に形成する
とともに、上記ガイド部材の受面を、上記操作杆の揺動
中心を中心とした球面状に形成した多方向入力スイッチ
は、操作杆の下端とガイド部材の受面との接触が円滑で
あることから、操作杆のプッシュ操作時に滑らかな操作
感覚を得ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明による多方向入力スイッチの第1の
実施例を示す断面図、図2は該多方向入力スイッチの平
面図、図3は該多方向入力スイッチの分解斜視図、図4
は図1の多方向入力スイッチに備えられる下側固定接点
の平面図、図5は図1の多方向入力スイッチに備えられ
る蓋体を下面側から見た斜視図、図6は図1の多方向入
力スイッチに備えられる可動体の平面図、図7は該可動
体の断面図、図8は図1の多方向入力スイッチに備えら
れる操作杆の傾倒操作時の状態を示す断面図、図9は該
操作杆のプッシュ操作時の状態を示す断面図である。
【0012】図1に示す本実施例の多方向入力スイッチ
は、主として操作杆1と、該操作杆1を多方向に傾倒可
能な状態に保持するハウジング2と、このハウジング2
内に設けられ、操作杆1の駆動に応じて傾動する可動体
3と、この可動体3を図1の上方に付勢する戻し部材、
例えば復帰ばね4と、ハウジング2の底部に設けられ、
操作杆1の下端が係合可能なガイド部材5などとから構
成されている。
【0013】操作杆1は、図3に示すように、中間部の
断面形状が円形の操作軸6と、貫通孔7aを有して操作
軸6の周囲に遊嵌されている半球状鍔部7とによって構
成されており、貫通孔7aに同形状の操作軸6を挿通し
た状態で該操作軸6の突起6aが半球状鍔部7に係合し
ている。操作軸6の下端には、該操作軸6の下端より小
径の円柱状の押圧部6bが軸方向に沿って下方へ突出
し、この押圧部6bの下端を、該操作軸6の揺動中心C
を中心とした球面状に形成してある。
【0014】ハウジング2は、基板8上に載置され、八
角形状の筒状部9aを有する筺体9と、操作軸6を貫通
させるための開口部10aを有して筺体9を蓋閉する蓋
体10と、これらの筺体9および蓋体10を一体化する
導電性の成形金属板11とによって構成されており、こ
の成形金属板11は、蓋体10上に載置され、下面側へ
突出する複数の湾曲部12aを有する環状部12と、こ
の環状部12の外周より所定間隔をおいて下方へ突出す
る4本の脚部13とからなり、該脚部13の中間の係合
孔13aを筒状部9aの外壁面の係合突起9bに係止さ
せることにより、該筺体9に蓋体10を一体化するよう
になっている。また、上記脚部13の先端部13bが基
板8に挿通され、該先端部13bにより接続端子が形成
される。図5に示すように、上記蓋体10の開口部10
aの周囲の内壁面10bは、半球状鍔部7に摺接するた
めの球面になっているので、図2に示す如く、ハウジン
グ2に組み込まれた操作杆1は、復帰ばね4等を介して
多方向に傾倒可能な状態で該ハウジング2に保持されて
いる。
【0015】上記筺体9の内底面には、操作軸6の下方
に設けた中央固定接点20と、該中央固定接点20の周
囲に設けた共通固定接点21と、この共通固定接点21
の外側で操作軸6の円周方向に沿って所定の間隔をおい
て複数配設した下側固定接点22とが、互いに離れた位
置に露出させてある。この下側固定接点22は、4個に
分割した状態で筺体9と一体成形されており、それぞれ
の分割部分より一対の接続端子部22aが突出して、該
接続端子部22aが筒状部9aを挿通して外側下方へ延
設されている。
【0016】そして、ハウジング2内には、共通固定接
点21上に載置したドーム形状の可動接点23が中央固
定接点20と接離自在に対向させてあり、可動接点23
と操作軸6の押圧部6bとの間には緩衝用ゴム板24を
設け、かつ可動接点23の外側に載置したガイド部材5
が筺体9の内底面の係合突起9cに係止させることで位
置決め固定してある。上記ガイド部材5は、操作杆1の
中立位置での該操作杆1の押圧部6bの挿入を許容する
透孔5a、および操作杆1の傾動位置での押圧部6bの
挿入を阻止する受面5bを有し、この受面5bを、操作
軸6の揺動中心Cを中心とした球面状に形成してある。
【0017】また、ハウジング2内に設けられた可動体
3は、黄銅材などの導電材からなり、図1に示すよう
に、下側固定接点22上に位置する円筒部31と、この
円筒部31の内側に設けられ、半球状鍔部7の下部が係
合する係合孔32aを有する係合部32と、外周が略八
角形状に形成され、円筒部31の上端より外側へ張出し
た鍔状の当接部33とから一体的に構成され、上記係合
部32上には円環状の緩衝用ゴム板34が載置され、こ
の緩衝用ゴム板34の上面に半球状鍔部7の段部7bが
当接する。
【0018】上記蓋体10は、図5に示すように、操作
軸6の円周方向に沿って交互に配置した一体形接点群3
5および分離形接点群36と、これらの一体形接点群3
5および分離形接点群36と一体的に成形され、上記開
口部10aおよび内壁面10bを有する樹脂材37とか
らなり、上記一体形接点群35および分離形接点群36
により、上側固定接点38を構成している。上記接点群
35,36は下面側が露出しており、該下面に可動体3
の当接部33が当接するよう上記復帰ばね4により付勢
されている。また一体形接点群35は、図4に示すよう
に、4つの接点部が十字形に配置され、該4つの接点部
のそれぞれより接続端子部35aが外側へ突出し、該接
続端子部35aは下方へ折曲げられ基板8を貫通する。
上記樹脂材37には、成形金属板11の湾曲部12aを
受け入れる孔37aが設けられ、この孔37a内で上記
湾曲部12aの下面が分離形接点群36に当接すること
によって、この分離形接点群36が互いに電気的に接続
されている。
【0019】次に、このようの構成された他方向入力ス
イッチの動作について説明する。
【0020】図1に示す非操作時の状態からオペレータ
が操作杆1の操作軸6を把持し、復帰ばね4の弾発力に
抗して操作軸6を所望の方向、例えば揺動中心Cを中心
として図1の時計方向に傾倒させると、この操作軸6と
一体的に傾く半球状鍔部7がゴム板34を介して可動体
3の係合部32を同図1の時計方向に押し込むので、図
8に示すように、当接部33の傾倒方向と反対側(図8
の左側)に位置する端部が上側固定接点の一体形接点群
35と線接触する状態で、該当接部33の端部を支点と
して可動体3が傾動し、円筒部31の傾倒方向(図8の
右側)に位置する端部が下側固定接点22の1つと線接
触する。その結果、導電性の可動体3を介して上側固定
接点の一体形接点群35と下側固定接点22の1つとが
導通されて、所定の電気信号が出力される。
【0021】そして、かかる傾倒状態の操作杆1から手
を離すと、復帰ばね4の弾発力により、傾いていた可動
体3の下降している側が蓋体10により位置規制される
高さまで押し上げられるので、接触状態にあった可動体
3と下側固定接点22とが離間して非導通状態になると
ともに、この可動体3が半球状鍔部7の下降している側
を押し上げて該鍔部7を図1に示す中立位置まで戻すの
で、それに伴って操作軸6も中立位置に復帰する。
【0022】また、図1に示す非操作時の状態からオペ
レータが操作杆1の操作軸6を真下へ押し込むと、図9
に示すように、この操作軸6の突起6aに係合する半球
状鍔部7は下降せず、操作軸6だけが復帰ばね4に抗し
て下降する。そして、オペレータの押し込む力は、ゴム
板24を介してドーム状の可動接点23に加えられるの
で、この可動接点23の中央部が反転して中央固定接点
20に接触した時点で、可動接点23と共通固定接点2
1とが導通して所定の電気信号が出力される。なお、こ
うしてプッシュ操作した操作杆1から手を離すと、可動
接点23が自身の弾性により中央固定接点20から離間
し、両接点23,20は再び非導通状態となる。
【0023】このように上記第1の実施例は、操作杆1
の傾倒方向に応じた電気信号やプッシュ操作に応じた電
気信号を出力させることができ、傾倒状態あるいはプッ
シュ状態の操作杆1から手を離せば自動的に初期状態に
復帰させることもできるので、従来品のように複数のス
イッチ素子を組み込まなくとも、傾倒操作やプッシュ操
作で所望のスイッチングを行なわせることができ、多方
向入力スイッチの部品点数が大幅に削減できるとともに
小型化も容易になっている。また、上記実施例は、操作
杆1の中立位置では該押圧部6bの透孔5aへの挿入が
許容されるが、操作杆1を傾倒した状態では操作軸6の
押圧部6bの挿入がガイド部材5の受面5bで阻止され
ることから、操作杆1のプッシュ操作が該操作杆1の中
立位置でのみ可能となり、従来品のように操作者の意に
反してプッシュ操作を行なうことを防止できる。しか
も、上記操作軸6の押圧部6bの下端を、該操作軸6の
揺動中心Cを中心とした球面状に形成するとともに、上
記ガイド部材5の受面5bを、上記操作軸6の揺動中心
Cを中心とした球面状に形成し、操作軸6の下端とガイ
ド部材5の受面5bとの接触が円滑であることから、操
作杆1のプッシュ操作時に滑らかな操作感覚を得ること
ができる。
【0024】さらに、傾倒操作時に可動体3が傾倒方向
とは逆側の外周部を支点として傾くので、操作杆1に加
える傾倒操作力がさほど大きくなくとも該可動体3には
大きなモーメントが発生し、そのため、下側固定接点2
2に対して必要な接点圧を容易に確保することができ、
傾倒操作時の操作性や信頼性が向上するという利点があ
る。また、上記可動体3の当接部33の外周が略八角形
状であるので、該当接部33の外周が上側固定接点38
に線接触した状態で上記可動体3が転倒することにな
り、上記当接部33の外周の各辺に対して垂直方向に操
作杆1の転倒方向を規制することができる。さらにま
た、上記実施例は、操作軸6と可動接点23との間に緩
衝用ゴム板24を介在させたことから、可動接点23を
保護でき、同様に、可動体3と半球状鍔部7との間に緩
衝用ゴム板34を介在させたことから、半球状鍔部7を
保護できるという利点がある。
【0025】図10は本発明による多方向入力スイッチ
の第2の実施例を示す断面図、図11は該多方向入力ス
イッチの平面図、図12は該多方向入力スイッチの分解
斜視図で、図1〜図9に対応する部材および部位には同
一符号を付してある。
【0026】図10に示す多方向入力スイッチは、上記
第1の実施例と比べて、筺体41の内底面に操作杆1の
円周方向に沿って配置した下側固定接点42を8個に分
割し、上記筺体41を蓋閉する蓋体43に一体成形され
下側固定接点42と対向する上側固定接点44を2個に
分割してある。そして、上記下側固定接点42を操作杆
1の円周方向に沿って所定の間隔をおいて配置するとと
もに、2個の上側固定接点44を互いに対向する状態で
操作杆1の円周方向に沿って配置してあり、該上側固定
接点44を基板8の図示省略したパターンを介して互い
に電気的に接続してある。また、上記蓋体43の上部に
は三角形状の孔43aが設けられ、この孔43aを通し
て上側固定接点44が露出しており、該孔43aを多方
向入力スイッチを基板8に実装する際の実装方向を認識
する指針として機能させている。
【0027】この第2の実施例でも、復帰ばね4の弾発
力に抗して操作軸6を揺動中心Cを中心として図10の
反時計方向へ傾倒させると、当接部33の傾倒方向と反
対側(図10の左側)に位置する端部が上側固定接点4
4の一方と線接触する状態で、該当接部33の端部を支
点として可動体3が傾動し、図10の二点鎖線で示すよ
うに、円筒部31の傾倒方向に位置する端部が下側固定
接点42の1つと線接触する。その結果、導電性の可動
体3を介して上側固定接点44と下側固定接点42の1
つとが導通され、所定の電気信号が出力される。したが
って、上記第1の実施例と同様に、複数のスイッチ素子
を組み込まなくとも、傾倒操作で所望のスイッチングを
行なわせることができる。さらに、この第2の実施例で
は、上記第1の実施例のように成形金属板11を要せず
に済み、したがって、部品点数をより削減できて構造が
簡単である。
【0028】なお、この第2の実施例の特に説明しない
部分の構成やプッシュ操作時の動作は、上記第1の実施
例と同様である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ハウジ
ング内の上部および下部に互いに対向する一対の固定接
点を配置し、これら一対の固定接点の少なくとも一方を
操作杆の円周方向に分割するとともに、これら一対の固
定接点間に導電性の可動体を介在させ、操作杆の傾倒時
に、可動体の一部が上側固定接点と接触する状態で該一
部を支点として可動体を傾動させ、該可動体の他の部分
を下側固定接点と接触させるようにしたので、従来品の
ように複数のスイッチ素子を組み込まなくとも、傾倒操
作で所望のスイッチングを行なうことができ、その結
果、部品点数が削減できて小型化も容易になるという優
れた効果を奏する。また、操作杆を傾倒した状態では操
作杆の挿入がガイド部材の受面で阻止され、操作杆の中
立位置では該ガイド部材の透孔への挿入が許容されるこ
とから、操作杆のプッシュ操作が該操作杆の中立位置で
のみ可能となり、従来品のように操作者の意に反してプ
ッシュ操作が行なわれてしまうという不具合を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多方向入力スイッチの第1の実施
例を示す断面図である。
【図2】該多方向入力スイッチの平面図である。
【図3】該多方向入力スイッチの分解斜視図である。
【図4】図1の多方向入力スイッチに備えられる下側固
定接点の平面図である。
【図5】図1の多方向入力スイッチに備えられる蓋体を
下面側から見た斜視図である。
【図6】図1の多方向入力スイッチに備えられる可動体
の平面図である。
【図7】図6に示す可動体の断面図である。
【図8】図1の多方向入力スイッチに備えられる操作杆
の傾倒操作時の状態を示す断面図である。
【図9】該操作杆のプッシュ操作時の状態を示す断面図
である。
【図10】本発明による多方向入力スイッチの第2の実
施例を示す断面図である。
【図11】該多方向入力スイッチの平面図である。
【図12】該多方向入力スイッチの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 操作杆 2 ハウジング 3 可動体 4 復帰ばね(戻し部材) 5 ガイド部材 5a 透孔 5b 受面 6 操作軸 7 半球状鍔部 10 蓋体 10a 開口部 22 下側固定接点 33 当接部 35 一体形接点群 36 分離形接点群 38 上側固定接点 41 筺体 42 下側固定接点 43 蓋体 44 上側固定接点

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作杆と、この操作杆を貫通させる開口
    部を有し該操作杆を多方向に傾倒可能な状態に保持する
    ハウジングとを備え、上記操作杆の傾倒方向に応じた電
    気信号を出力する多方向入力スイッチにおいて、上記ハ
    ウジングの内底面に上記操作杆の円周方向に沿って配置
    した下側固定接点と、この下側固定接点から離して上記
    ハウジング内に設けられ、上記操作杆の円周方向に沿っ
    て配置した上側固定接点と、これら下側固定接点および
    上側固定接点間に配置され、導電性を有し前記操作杆の
    駆動に応じて傾動する可動体と、この可動体を上記上側
    固定接点と接触する方向に付勢する戻し部材とを備え、
    上記下側固定接点および上側固定接点の少なくとも一方
    を上記操作杆の円周方向に分割し、該操作杆の非操作時
    に上記戻し部材の付勢により上記可動体を上記下側固定
    接点から離間させ、上記操作杆の傾倒時に、上記可動体
    の一部が上記上側固定接点と接触する状態で該一部を支
    点として上記可動体を傾動させて、該可動体の他の部分
    を上記下側固定接点と接触させるようにしたことを特徴
    とする多方向入力スイッチ。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記下側固定
    接点および上側固定接点をそれぞれ複数個に分割して上
    記操作杆の円周方向に沿って交互に配置したことを特徴
    とする多方向入力スイッチ。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、上記可動体
    に、上記下側固定接点と当接する多角形状の当接部を設
    けたことを特徴とする多方向入力スイッチ。
  4. 【請求項4】 操作杆と、この操作杆を貫通させる開口
    部を有し該操作杆を多方向に傾倒可能な状態に保持する
    ハウジングと、該ハウジング内に配置され、上記操作杆
    の下端が当接可能なタクトスイッチと、上記操作杆を中
    立位置に付勢する戻し部材とを備え、上記操作杆の傾倒
    方向に応じた電気信号を出力するとともに、上記操作杆
    を中立位置で軸方向に押圧することにより上記タクトス
    イッチから他の電気信号を出力するようにした多方向入
    力スイッチにおいて、上記操作杆を、該操作杆の軸線方
    向に移動可能に支持するとともに、上記操作杆と上記タ
    クトスイッチとの間にガイド部材を設け、該ガイド部材
    に、上記操作杆の中立位置での該操作杆の挿入を許容す
    る透孔と、上記操作杆の傾動位置での該操作杆の挿入を
    阻止する受面とを設けたことを特徴とする多方向入力ス
    イッチ。
  5. 【請求項5】 請求項4の記載において、上記操作杆の
    下端を、該操作杆の揺動中心を中心とした球面状に形成
    するとともに、上記ガイド部材の受面を、上記操作杆の
    揺動中心を中心とした球面状に形成したことを特徴とす
    る多方向入力スイッチ。
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