JP2003151391A - 携帯機器のキー照明構造 - Google Patents

携帯機器のキー照明構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LED数量を削減でき、安価で、電池消耗が
少ない携帯機器のキー照明構造を提供すること。 【解決手段】 プリント基板6表面に回路部品が実装さ
れ、プリント基板6上に所定のスペースを確保するよう
に形成されたフレーム7bが設けられ、フレーム7bの
上面側には、フレキシブル基板8dが固定されている。
フレキシブル基板8dの左端は、下方向に折り曲げられ
て、フレーム7bに支持され、ゴムキー4a、ボタン4
dを照光させるLED8cは、フレキシブル基板8dの
下面に一つだけ実装されると共に、凹部7eに配置され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯機器のキー照明
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の携帯電話は通話だけでなく電子メ
ール等の情報送受信にも活用され、携帯端末機として市
場が拡大されており、様々なメーカが参入して多種多様
な端末を市場投入している。
【0003】ところで、表示装置とキー入力装置を具備
した携帯端末機は、夜間等周囲が暗い場所でキー入力す
る場合にキー入力装置を照明させる構造を有している。
その照明構造は、キーの数量に対応する複数のLEDを
キーの直下付近に配置させる構成をとっている。以下、
従来の照明構造について図5を参照して説明する。
【0004】図5は従来の携帯端末機の内部構造を示し
た断面図である。上ケース1上面の開口穴1aには、凸
部4bを具備し光が透過できるように半透明色材料にて
形成するゴムキー4aが貫通設置させられている。下ケ
ース2aに形成される支持部2aにはプリント基板6が
支持されている。
【0005】プリント基板6の表面には回路部品6aが
実装されており、更に反対面には回路部品6bが実装で
きるようにプリント基板6上に所定のスペースを確保す
るようにモールド材で形成されたフレーム7が設けられ
ている。
【0006】一平面で形成されたフレーム7の上面側に
は、所定の位置に導電部8aを有し回路パターンが実装
されたフレキシブル基板8が粘着剤等で固定されてお
り、フレキシブル基板8はコネクタ6cに接続されてプ
リント基板6と電気的に導通している。
【0007】各々導電部8aの間には、ゴムキー4aを
均一に照光させるために所定の位置に複数のLED8b
がフレキシブル基板8上に実装配置されている。更に各
々導電部8aを覆うように金属等の導通体で半球状で薄
く均一肉厚に形成されたドーム9が配置されており、ゴ
ムキー4aを押下した時にドーム9が変形し導電部8a
と接触しキー入力を検知する構成になっている。ドーム
9は、片面側に粘着剤を有するポリエステルフィルム等
の材質のシート9aにより覆われてフレキシブル基板8
に固定接着されている。
【0008】また上ケース1の左側面開口穴に配置され
たボタン4Cはプリント基板6上に実装されたスイッチ
6bを押下する構成としている。入力操作するゴムキー
4aは、光が透過しやすいように透明または半透明材料
で形成されており数字、記号、文字等が表面に印刷等で
表示された形態、または表面の数字、記号、文字等をマ
スクして白抜き印刷表示された形態であり、各ゴムキー
4a間に設置された複数のLEDの発光によりユーザー
が入力装置部を操作できるようにする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の照明構造では、ゴムキー4aの照明にLED8bの直
接光を用いているので、複数のゴムキー4aを均一的に
光らせるために多数のLED8bを各々ゴムキー4a間
に配する必要があり部品点数が多くコストアップにな
る。さらに今日の多くの携帯電話では側面ボタンを発光
させないようにしているため、暗闇では側面ボタンの位
置や印字文字は分かりずらいという課題がある。
【0010】又、近年コストダウンを図り低価格の端末
の提供、電池が長持ちする携帯端末機の早急な開発が叫
ばれており、特に最近は液晶のカラー化やゲーム機能搭
載等により消費電流が大幅に多くなったため電池消耗の
少ない端末が要求されているが、上記した従来の照明構
造では、多数のLED8bを発光させるので消費電流が
多いため、電池消耗が多く、頻繁に電池を充電しなけれ
ばならないという課題がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ケース
内のプリント基板表面に回路部品が実装され、前記プリ
ント基板上に所定のスペースを確保するように形成され
たフレームが設けられ、該フレームの上面側には、回路
パターンが実装されたフレキシブル基板が固定されてい
る携帯機器において、前記フレキシブル基板の左端は、
下方向に折り曲げられて、前記フレームに支持され、各
種指示を入力する複数の入力ボタンを照光させる発光素
子は、前記フレキシブル基板の下面に一つだけ実装され
ると共に、前記フレームに設けられた凹部に配置される
ことを特徴とする携帯機器のキー照明構造が得られる。
【0012】さらに、本発明によれば、前記フレームの
下側平面には前記発光素子からの光を反射しやすいよう
に反射板が固着されていることを特徴とする携帯機器の
キー照明構造が得られる。
【0013】さらに、本発明によれば、前記発光素子か
らの光を前記フレーム内に進行させることによって前記
フレームを発光体とし、前記反射板によって前記入力ボ
タン各々均一に所定の明るさで照光させることを特徴と
する携帯機器のキー照明構造が得られる。
【0014】さらに、本発明によれば、前記入力ボタン
は、前記ケースの上側に配置されたゴムキーとケース側
面の側面キーとからなり、該側面キーは前記発光素子か
らの光によって照光されることを特徴とする携帯機器の
キー照明構造が得られる。
【0015】又、本発明によれば、ケース内のプリント
基板表面に回路部品が実装され、前記プリント基板上に
所定のスペースを確保するように形成されたフレームが
設けられ、該フレームの上面側には、回路パターンが実
装されたフレキシブル基板が固定されている携帯機器に
おいて、前記ケースの上側に配置されたゴムキーとケー
ス側面の側面キーとからなる複数の入力ボタンを照光さ
せる発光素子が前記フレキシブル基板の下面に一つだけ
実装されると共に、前記フレームに設けられた第1の凹
部に配置され、前記フレームの左端は、前記側面ボタン
の入力検知用スイッチを収納するよう第2の凹部が形成
されていることを特徴とする携帯機器のキー照明構造が
得られる。
【0016】又、本発明によれば、ケース内のプリント
基板表面に回路部品が実装され、前記プリント基板上に
所定のスペースを確保するように形成されたフレームが
設けられ、該フレームの上面側には、回路パターンが実
装されたフレキシブル基板が固定されている携帯機器に
おいて、各種指示を入力する複数の入力ボタンを照光さ
せる発光素子が前記フレームの左側に設けた凹部に収ま
るように前記プリント基板に実装されていることを特徴
とする携帯機器のキー照明構造が得られる。
【0017】さらに、本発明によれば、前記入力ボタン
照光時に、該入力ボタンの真下に配置され、前記フレキ
シブル基板上の導電部を覆うように導通体で形成された
ドームの影が前記入力ボタンに映らないように、該ドー
ムの片面側に半透明フィルムが形成されていることを特
徴とする携帯機器のキー照明構造が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は一般的な携帯電話機(以後
電話機)の斜視図であり、この電話機はモールドで形成
された上下一対の上ケース1及び下ケース2で構成され
ている。上ケース1の上面側には液晶3を具備する表示
装置部と、電話機の発信時に使用する番号キー等を配置
し、さらに通話中でも使用できるように側面にもキーを
配置したキー入力装置4を具備する。また着信を報知す
るためのレンズ5が具備されている。
【0019】図2は図1におけるA−A線断面図であ
り、本発明の第1の実施の形態に係る携帯端末機の内部
構造を示した図である。以下、上記した図5に示された
従来技術と異なる構成のみ説明し、共通する箇所につい
ては省く。
【0020】図2において、側面のボタン4dに関する
実装方式は、フレキシブル基板8dの左端を90度下方
向に折り曲げてフレーム7aに支持固着し、円柱状の凸
部4eの中心軸線上に導電部8b及びシート9cに覆わ
れて固定されている導通性のあるドーム9が配置されて
おり、ボタン4dを押した時ドーム9と導電部8bが接
触しボタン4dの入力検知がされる。
【0021】シート9cは光が通過しやすいように表面
に凹凸加工または乳白色の半透明フィルムで形成されて
いるが、ゴムキー4a及びボタン4cを各々均一に所定
の明るさで照光させるように光量調節のために複数の穴
9bが所定の位置に設けられている。一方照光時にドー
ム9の影がゴムキー4a及びボタン4cに映らないよう
にシート9cを半透明フィルムで形成することで照光時
のドーム9の影をぼかす。
【0022】またゴムキー4aとボタン4dを照光させ
る光源は、透明または半透明のフレキシブル基板8dの
下面に実装配置され、発光素子が側面方向に配置された
タイプのLED8cが一つ、フレーム7aに設けられた
凹部7eに配置される構成である。
【0023】フレーム7aの下側平面に設置された反射
板7aは光を反射しやすいように白色系あるいは銀色系
のフィルムであり片面に粘着剤付でフレーム7aに固着
される。
【0024】以下、上記した照明構造を有する携帯端末
機の動作について説明する。図2においてユーザーが暗
闇等でキー入力装置に照明が必要な時に、LED8cの
発光した光は、フレーム7a内を進行(図2の破線矢印
方向に進行)し、フレーム7aの下側平面に設置された
反射板7aにより、ゴムキー4aだけでなく側面に配置
されたボタン4c各々均一に所定の明るさで照光させる
ことができる。
【0025】つまりフレーム7aを発光体とすることで
LED8c1ケの光源でキー入力装置全体を照光させる
ことができる。
【0026】次に、本発明の第2の実施の形態に係る携
帯端末機の内部構造について図3を参照して説明する。
図3は本発明の第2の実施の形態に係る携帯端末機の内
部構造を示した図である。側面のボタン4cの実装に関
し、内部実装の制約等によりスイッチ6dを使用しなけ
ればいけない場合には、フレーム7cの左端に凸部7h
を形成しLED8cの光をボタン4cの方向に導くこと
ができる。
【0027】次に、本発明の第3の実施の形態に係る携
帯端末機の内部構造について図4を参照して説明する。
図4は本発明の第3の実施の形態に係る携帯端末機の内
部構造を示した図である。フレキシブル基板8d上にL
ED等の電気部品が実装できない制約がある場合、図4
に示すように、LED8eをフレーム7dの左側に設け
た凹部7gに収まるようにプリント基板6に実装配置さ
せ、LED8eの光をゴムキー4a方向に導く(LED
8eの光は図4の破線矢印の方向に進行)ようにフレー
ム7dの左上部に斜面7fを設けた形状とする。
【0028】効果としてフレキシブル基板8dには電気
部品が実装されず、LED8e含め電気部品は全てプリ
ント基板6のみに実装でき、フレキシブル基板を部品搭
載機に投入する製造コストが削減できる。
【0029】
【発明の効果】従来、キー照光のためにLEDを十数個
使用していたが、本発明によれば1つのLEDの光をフ
レーム内に導いて、フレームそのものを発光体とするこ
とにより入力キーを照光させるためのLED数量を削減
でき、コストダウンができる。
【0030】第2に、従来の方式ではLEDを十数個使
用していたため多くの電話機は安価な単色素子のLED
を使用し製品コストを抑えてきたが、3色素子の高価な
LEDを1ケ使用した場合は従来の単色素子のLEDを
十数個使用していた場合よりも安価であり、しかも3色
素子の発光量制御によりキーを様々な発光色に照光する
ことができる。
【0031】第3に、LEDの消費電流を少なくできる
ため電池消耗が少なく、頻繁に電池を充電する必要がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な携帯電話機の斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図であり、本発明の第1の
実施の形態に係る携帯端末機の内部構造を示した図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る携帯端末機の
内部構造を示した図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る携帯端末機の
内部構造を示した図である。
【図5】従来の携帯端末機の内部構造を示した図であ
る。
【符号の説明】
1 上ケース 2 下ケース 3 液晶 4 キー入力装置 5 レンズ 4a ゴムキー 4c,4d ボタン 4e 凸部 6 プリント基板 6a,6b 回路基板 6c コネクタ 6d スイッチ 7a 反射板 7b フレーム 7c フレーム 7d フレーム 7e 凹部 7h 凸部 8d フレキシブル基板 8b 導電部 8c,8e LED 9 ドーム 9b 穴 9c シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B020 DD02 DD27 5G006 AA01 AB25 AC07 AZ01 BB03 BB07 CD04 FB04 FB29 FB30 JA01 JB03 JC02 JD03 JF27 LG07 5K023 AA07 BB04 GG08 HH08 LL01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内のプリント基板表面に回路部品
    が実装され、前記プリント基板上に所定のスペースを確
    保するように形成されたフレームが設けられ、該フレー
    ムの上面側には、回路パターンが実装されたフレキシブ
    ル基板が固定されている携帯機器において、 前記フレキシブル基板の左端は、下方向に折り曲げられ
    て、前記フレームに支持され、 各種指示を入力する複数の入力ボタンを照光させる発光
    素子は、前記フレキシブル基板の下面に一つだけ実装さ
    れると共に、前記フレームに設けられた凹部に配置され
    ることを特徴とする携帯機器のキー照明構造。
  2. 【請求項2】 前記フレームの下側平面には前記発光素
    子からの光を反射しやすいように反射板が固着されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の携帯機器のキー照明
    構造。
  3. 【請求項3】 前記発光素子からの光を前記フレーム内
    に進行させることによって前記フレームを発光体とし、
    前記反射板によって前記入力ボタン各々均一に所定の明
    るさで照光させることを特徴とする請求項1又は2記載
    の携帯機器のキー照明構造。
  4. 【請求項4】 前記入力ボタンは、前記ケースの上側に
    配置されたゴムキーとケース側面の側面キーとからな
    り、該側面キーは前記発光素子からの光によって照光さ
    れることを特徴とする請求項3記載の携帯機器のキー照
    明構造。
  5. 【請求項5】 ケース内のプリント基板表面に回路部品
    が実装され、前記プリント基板上に所定のスペースを確
    保するように形成されたフレームが設けられ、該フレー
    ムの上面側には、回路パターンが実装されたフレキシブ
    ル基板が固定されている携帯機器において、 前記ケースの上側に配置されたゴムキーとケース側面の
    側面キーとからなる複数の入力ボタンを照光させる発光
    素子が前記フレキシブル基板の下面に一つだけ実装され
    ると共に、前記フレームに設けられた第1の凹部に配置
    され、 前記フレームの左端は、前記側面ボタンの入力検知用ス
    イッチを収納するよう第2の凹部が形成されていること
    を特徴とする携帯機器のキー照明構造。
  6. 【請求項6】 ケース内のプリント基板表面に回路部品
    が実装され、前記プリント基板上に所定のスペースを確
    保するように形成されたフレームが設けられ、該フレー
    ムの上面側には、回路パターンが実装されたフレキシブ
    ル基板が固定されている携帯機器において、 各種指示を入力する複数の入力ボタンを照光させる発光
    素子が前記フレームの左側に設けた凹部に収まるように
    前記プリント基板に実装されていることを特徴とする携
    帯機器のキー照明構造。
  7. 【請求項7】 前記入力ボタン照光時に、該入力ボタン
    の真下に配置され、前記フレキシブル基板上の導電部を
    覆うように導通体で形成されたドームの影が前記入力ボ
    タンに映らないように、該ドームの片面側に半透明フィ
    ルムが形成されていることを特徴とする請求項1,5,
    6のいずれか一つに記載の携帯機器のキー照明構造。
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